JP5764803B2 - 給水制御バルブ - Google Patents

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Description

この発明は給水制御バルブに関し、詳しくはOリング等のシールリングの固着の解除手段に特徴を有するものに関する。
従来、給水制御バルブとして、(a)流路に設けた弁部と、(b)弁部を操作する操作軸と、(c)操作軸に弾性嵌合して操作軸周りを水密にシールするシールリングと、(d)操作軸を駆動する電気駆動部と、(e)電気駆動部を動作制御する制御部と、を有し、電気駆動部による駆動にて操作軸を移動させ、弁部を開閉及び/又は開度変化させて給水制御するようになしたものが公知である。
例えば下記特許文献1,特許文献2にこの種の給水制御バルブが開示されている。
ところでこの種の給水制御バルブにあっては、長期に亘って使用されなかったとき、具体的には長期間操作軸が移動停止状態に放置されたとき、操作軸とバルブのボデーとの間等操作軸周りを水密にシールする、ゴム製等の弾性材で形成されたシールリングが固着を起こしてしまう問題がある。
而してその固着が強く生じていると、給水開始及び給水停止や給水開始後の水量の増大や減少の水量調節等のための通常の給水制御の際と同様にして電気駆動部にて操作軸を駆動しても、例えばモータにて操作軸を駆動しても操作軸が良好に移動せず、弁部が円滑に開閉若しくは開度変化しなかったりする不具合を生ずる。
このシールリングの固着による抵抗に打ち勝って操作軸を移動させ給水開始させるためには、モータ等電気駆動部を、より駆動力の強いものとする必要があり、この場合電気駆動部に要するコストが高くなり、また電気駆動部として大型のものが必要となって給水制御バルブが大型化してしまう。
尚特許文献1には、カム部材の回転により操作軸を移動させて弁部を開閉させる給水制御バルブにおいて、弁部が開いたままシールリングが固着を起こした場合、弁部を閉じる方向に操作軸を強制移動させるため、操作軸の側に設けた被係合ピンに係合する係合部をカム部材に設け、それらの係合作用で弁部を閉じる方向に操作軸を強制的に且つ機械的に移動させるようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献1に開示のものは、シールリングの固着による問題の解決を図ったものであるものの、解決手段において本発明と異なった別異のものである。
特許文献2に開示のものもまた、弁部が全開状態の下で、操作軸とバルブのボデーとの間をシールするシールリングが固着を起こした場合の問題を解決することを目的としたもので、この特許文献2では、その解決手段として、カム部材により駆動される操作軸が主弁を全開とする位置の直前位置に到ったところから全開とする位置に到るまでの設定微小ストローク範囲内だけ、操作軸に後退方向の付勢力を作用させるばね部材を設けたもので、特許文献1と同じく解決手段において本発明と異なった別異のものである。
一方下記特許文献3には、「パイロット式流調弁装置及びそれに用いる主弁ユニット」についての発明が示され、そこにおいて寒冷地等において主弁を強制的に開弁させ、主弁座に対する主弁の固着を防止するため、水抜きに際して操作軸からの力をパイロット弁及びパイロット弁ケースを介して主弁に及ぼし、主弁を強制的且つ機械的に閉弁状態から開弁させるようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献3に開示のものは、主弁座に対する主弁の固着の解除を目的としたもので、目的においてまた解決手段において本発明と異なる別異のものである。
特開2010−7795号公報 特開2010−7796号公報 特開2007−24059号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、小型且つ安価な電気駆動部を用いつつ、シールリングの固着を解除し得て、操作軸の移動により弁部を円滑に開閉及び/又は開度変化させることのできる給水制御弁装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(a)流路に設けた弁部と、(b)該弁部を操作する操作軸と、(c)該操作軸に弾性嵌合して該操作軸周りを水密にシールするシールリングと、(d)該操作軸を駆動する電気駆動部と、(e)該電気駆動部を動作制御する制御部と、を有し、該電気駆動部による駆動にて前記操作軸を移動させ、前記弁部を開閉及び/又は開度変化させて給水制御する給水制御バルブであって、前記制御部は、通常の給水制御モードに加えて、前記電気駆動部の駆動速度を該給水制御モードの際の駆動速度よりも遅くして前記操作軸を駆動する、前記シールリングの固着解除モードを実行するものとなしてあり、該固着解除モードでは、給水しない範囲で該操作軸を移動させるようになしてあって、止水状態から先ず前記弁部を開く方向と逆方向に該操作軸を移動させることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記固着解除モードを定期的に実行することを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1において、毎回の給水開始時に又は設定期間経過した後の給水開始時に、前記固着解除モードを実行することを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1において、電源投入時に前記固着解除モードを実行することを特徴とする。
請求項のものは、請求項1〜の何れかにおいて、前記弁部が、パイロット弁の進退移動に追従して主弁を該パイロット弁と同方向に進退移動させるパイロット式弁部と成してあり、前記操作軸が該パイロット弁を操作するものとなしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、給水制御バルブに備えた制御部が、通常の給水制御モードに加えて、電気駆動部の駆動速度を給水制御モードの際の駆動速度よりも遅くして操作軸を駆動する、シールリングの固着解除モードを実行するようになしたものである。
固着解除モードでは電気駆動部の駆動速度が遅くなるため、電気駆動部から出る力が大となり(モータの場合はトルクが大となる)、シールリングの固着による抵抗に打ち勝って電気駆動部により操作軸を良好に移動させ得、シールリングの固着を解除することができる。これにより以後は操作軸を小さな駆動力で移動させることができる。
即ち通常の給水制御の際の電気駆動部の駆動速度の下で操作軸を軽やかに移動させることができる。またこれに伴って弁部を軽やかに開閉及び/又は開度変化させることができる。
また本発明によれば電気駆動部の有する力を有効に引き出し得て、シールリングの固着を解除できるため、固着解除のために特に駆動力の強い電気駆動部を用いなくても良く、電気駆動部に要するコストを低く抑えることができ、また給水制御バルブを小型に維持することができる。
本発明において、上記の固着解除モードでは給水しない範囲で操作軸を移動させるようになしておく。
このようにすれば、操作軸を移動させても給水が行われないために使用者は気づかず、使用者が給水のための操作をしていないにも拘らず給水が行われてしまうことで、使用者が不安を感じてしまうといったことを防止でき、併せて水が無駄に消費されてしまうのを防ぐことができる。
この場合において、固着解除モードでは止水状態から先ず弁部を開く方向と逆方向に操作軸を移動させるようになしておく。
請求項2は、上記の固着解除モードを定期的に実行するようになしたものである。
シールリングの固着は初期には極く微弱で、そのまま操作軸が移動停止状態に置かれると固着がより進行し、固着の程度が次第に強くなっていく。
またこれに伴って操作軸の移動に対する抵抗も増大する。
そこで上記の固着解除モードを定期的に実行すれば、固着が微弱な段階で固着解除することができ、その際に操作軸を駆動するための力が小さくて済み、効率高くシールリングの固着解除状態を維持することができる。
本発明ではまた、毎回の給水開始時に、または設定期間経過した後の給水開始時に上記の固着解除モードを実行するようになすことができる(請求項3)。
このように給水開始のタイミングで固着解除を行うようにすれば、先ず固着解除した上で給水できるため、給水を確実に且つ円滑に行うことができる。
次に請求項4は、電源投入時に固着解除モードを実行するようになしたものである。
例えば給水制御バルブが在庫状態で長期間放置されていたりすると、長期間の不使用によりシールリングの固着が進み、固着の程度が強くなっている可能性がある。
そこで電源投入時に固着解除モードを実行することで、給水制御バルブを設置して使用し始めたときに操作軸が動かずに給水されないといった不都合を回避し、給水を確実に行わせることができる。
次に請求項は、上記の弁部を、パイロット弁の進退移動に追従して主弁を同方向に進退移動させるパイロット式弁部となし、操作軸にてそのパイロット弁を操作するようになしておくことができる。
このようにすれば、操作軸をより小さな駆動力で移動させることができ、従って電気駆動部としてより小型で安価なものを用いることが可能となる。
本発明の一実施形態の給水制御バルブを有する水栓を示した図である。 同実施形態の給水制御バルブの断面図である。 図2の弁部と周辺部を拡大して示した図である。 同弁部の動作説明図である。 モータの回転の速度とトルクとの関係を模式的に示した図である。 同実施形態の給水制御モード及び固着解除モードにおける時間と操作軸の移動距離との関係を示した図である。 固着解除モード実行の各種態様を示した図である。 図6中B-2の固着解除モード実行時における操作軸と弁部の動作説明図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は水栓で、カウンタ12上に設けられた操作部14と、カウンタ12から起立する吐水管15とを有している。
吐水管15はグースネック形状をなしており、先端に吐水口16を備えている。
また操作部14には、吐水口16からの吐水と止水とを行うための吐止水操作部,吐水の流量を調節する流調操作部及び吐水の温度を調節する温調操作部等が設けられている。
カウンタ12の下方には、給水路18と給湯路20とのそれぞれに本実施形態の給水制御バルブ22C,22Hが設けられている。
給水路18上の水側の給水制御バルブ22C及び給湯路20上の湯側の給水制御バルブ22Hは、それぞれ水の流量,湯の流量を調節し、そしてそれらによって水と湯との混合比を変化させて、吐水口16からの混合水の温度を変化させる。
また給水路18上の水側の給水制御バルブ22Cからの水の流量、及び給湯路20上の湯側の給水制御バルブ22Hからの湯の流量を合せた総流量によって、吐水口16からの吐水の流量を決定する。
これら水側の給水制御バルブ22C,湯側の給水制御バルブ22Hは、それぞれ操作部14における流調操作部,温調操作部の操作に基づいて水,湯の流出流量を調節する。
これら給水制御バルブ22C,22Hから流出した水と湯とは合流部24で合流して混合水となり、混合水路26を通じて吐水管15へと送られ、吐水口16から外部に吐水される。
尚28は止水栓であり、また30は水栓10に備えられた制御部である。
この制御部30には、給水制御バルブ22C,22Hのそれぞれの駆動部としてのモータ(ここではステッピングモータ)32が電気的に接続されている。給水制御バルブ22C,22Hの各モータ32は制御部30にて動作制御される。
この制御部30にはまた、操作部14が電気的に接続され、そこから制御部30に信号入力される。
上記水側の給水制御バルブ22C,湯側の給水制御バルブ22Hは同じ構成のもので、その構成が図2に具体的に示してある。ここで水側の給水制御バルブ22C,湯側の給水制御バルブ22Hは同一の構成のものであるので、図2では単に給水制御バルブ22として示してある。
図2において、34は給水制御バルブ22のボデーで、内部に流路36が形成されており、その流路36上に主弁38が設けられている。
36Aは流路36における主弁38の上流側の1次側流路を、36Bは下流側の2次側流路を表している。
主弁38はダイヤフラム式の弁で、図3にも示しているように硬質の主弁本体40と、これに保持された、シール部材を兼ねたゴム製のダイヤフラム膜42とから成っている。
主弁38は主弁座44に向けて進退移動して流路36を開閉し、また開度を変化させる。
詳しくは、主弁38は主弁座44への着座によって流路36を遮断し、また主弁座44から図中上向きに離間することによって流路36を開放する。
また主弁座44からの離間量に応じて流路36の開度を大小変化させ、流路36を流れる水の流量を調節する。
尚、主弁座44はボデー34に形成された円筒部46の上端部にて構成されている。
この主弁38の図中上側、即ち主弁38に対し2次側流路36Bと反対側に背圧室48が設けられている。
背圧室48は、内部の圧力を主弁38に対し図中下向きの閉弁方向の押圧力として作用させる。
図3に示しているように主弁38には、これを貫通して1次側流路36Aと背圧室48とを連通させる導入小孔50が設けられている。
導入小孔50は、1次側流路36Aからの水を背圧室48に導いて背圧室48の圧力を増大させる。
主弁38にはまた、これを貫通して背圧室48と2次側流路36Bとを連通させる、水抜路としてのパイロット流路52が設けられている。
このパイロット流路52は、背圧室48内の水を2次側流路36Bに抜いて背圧室48の圧力を減少させる。
54はパイロット弁ケースで、ボデー34に形成されたガイド孔56に摺動可能に嵌合され、ガイド孔56によって図中上下方向に移動ガイドされる。
パイロット弁ケース54は中心部にパイロット弁60のためのガイド孔58を有しており、そこにパイロット弁60が摺動可能に嵌合されている。
パイロット弁60は、このガイド孔58によって図中上下方向の移動時に移動ガイドされる。
尚、パイロット弁ケース54には切欠部(図示せず)が設けられており、この切欠部によって、背圧室48と上記のガイド孔56及び58とが互いに連通状態とされている。
パイロット弁ケース54は、図3中下端部にL字状に折れ曲がった形態の係合突部64を有しており、この係合突部64を、主弁38の係合孔66に係合させることによって、主弁38と一体移動する状態に主弁38に固定されている。
主弁38は、パイロット弁ケース54とガイド孔56とによるガイド作用によって、図中上下方向に移動案内される。
図2において、76はパイロット弁60を移動操作する操作軸で、くびれ部140を除いてその全体が断面円形且つ外径が軸方向の一端から他端に到るまで一様な棒状をなしている。
上記パイロット弁60は、操作軸76の、くびれ部140よりも図中上側の先端側の一部にて構成されている。
ここでパイロット弁60には、図4に示しているようにくびれ部140側の図中下側の端部に全周に亘って傾斜面146が形成されている。
操作軸76の、くびれ部140より図中下側且つくびれ部140側の端部においても同様に傾斜面146が全周に亘り形成されている。
ここで操作軸76とボデー34との間は、Oリング(シールリング)78によって水密にシールされている。
またOリング78は、Oリング押え80によって図中下側から上向きに押えられ、支持されている。
このOリング押え80は中心部に挿通孔を有しており、操作軸76はこの挿通孔を挿通して、下端側がボデー34の凹所82内に突き出している。
主弁38には、その中心部に貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面と上記のくびれ部140との間に、上記のパイロット流路52が狭小幅で環状に形成されている。
この例において、主弁38には中心の貫通孔の内周面に沿って軸心周りに環状をなすパイロット弁座142が設けられている。
このパイロット弁座142は、シール部としてのOリング(シールリング)144を保持している。
この実施形態においては、操作軸76が図中上下方向に移動すると、パイロット弁60がこれと一体に上下方向に移動する。
そしてこのパイロット弁60の上下方向の移動に伴って、主弁38がこれに追従して同方向に移動する。
図4はその際の弁部の作用を表している。
図4(I)は止水状態を表しており、このときパイロット弁60はパイロット弁座142のOリング144に全周に亘り弾性嵌合しており、パイロット流路52は閉鎖された状態にある。
この状態から、操作軸76の図中上向きの移動に伴ってパイロット弁60がこれと一体に上向きに移動すると、図4(II)に示すようにパイロット弁60がパイロット弁座142のOリング144から図中上向きに離間する。即ちパイロット弁60における傾斜面146と、Oリング144との間に隙間を生ぜしめる。
ここにおいてパイロット流路52が開いて、背圧室48内の水がパイロット流路52を通じて2次側流路36Bに抜け、背圧室48の圧力が低下する。
すると背圧室48の圧力と1次側流路36Aの圧力とをバランスさせるようにして、主弁38がパイロット弁60の図中上向きの後退移動に追従して上向きに後退移動し、流路36を開いて1次側流路36Aから2次側流路36Bに水を流通させる。
主弁38は、図4(III)に示すようにパイロット弁座142とパイロット弁60との間に微小な一定の追従隙間dを維持しつつ、パイロット弁60の更なる後退移動に追従して同方向に移動し、流路36の開度を更に広くして、流路36を流れる水の流量を増大変化させる。
また逆にパイロット弁60が図中下向きに前進移動すると、背圧室48の圧力と1次側流路36Aの圧力とをバランスさせるようにして、主弁38がパイロット弁60の前進移動に追従して図中下向きに移動し、流路36の開度を減少変化させて、流路36を流れる水の流量を減少させる。
そして最終的にパイロット弁60がパイロット弁座142のOリング144に水密に弾性嵌合して閉弁し、また主弁38が主弁座44に着座して閉弁状態となる。
図2に示す給水制御バルブ22において、ボデー34の外面(図中下面)には、駆動部としての上記のモータ32が取り付けられている。
またボデー34の内部の収容室84には、雌ねじ部材86,雄ねじ部材88が収容されている。
この収容室84にはまた、雌ねじ部材86の回転角度位置を検出するセンサ92、及び小径のギヤ96が併せて収容されている。
ここでセンサ92は、投光部116と受光部118とを有し、それらの間に雌ねじ部材86の外周面のリブ状の検知部122が到ると、そこで光路が遮られることによって、検知部122を検知し、雌ねじ部材86の回転角度位置を検出する。つまりパイロット弁60の軸方向位置を検出する。
尚、センサ92は保持部材94にて保持されており、その保持部材94が小径のギヤ96の回転により回転させられることで、回転方向位置が調節される。
雌ねじ部材86は有底円筒状をなしていて、その底部にモータ32からの出力軸である回転軸98が結合され、雌ねじ部材86がモータ32によって回転軸98と一体に回転するようになっている。
雌ねじ部材86の円筒状の筒壁100には、内周面に雌ねじ部が設けられている。
一方雄ねじ部材88には円形の外周面に雄ねじ部が設けられ、この雄ねじ部が雌ねじ部に螺合されている。
この雄ねじ部材88は、中心部に挿込孔106を有しており、そこに操作軸76の図中下端部が圧入状態に差し込まれ、雄ねじ部材88に結合されている。
この実施形態では、モータ32の駆動力によって回転軸98が回転すると、これと一体に雌ねじ部材86が回転運動し、そしてその回転運動が、雌ねじ部と雄ねじ部との螺合に基づいて雄ねじ部材88及び操作軸76の直進運動に変換されて、それらが図中上下方向にねじ送りで進退移動せしめられる。
そして操作軸76が図中上下方向に進退移動することで、パイロット弁60が一体に移動し、これによって主弁38が開閉方向に動作せしめられる。
図2に示しているようにこの実施形態においては、操作軸76の下降によりパイロット弁60及び主弁38が閉弁した時点で、雄ねじ部材88と雌ねじ部材86との間に、操作軸76を更に下方に移動可能とするための空間Kが確保されている。
尚、雄ねじ部材88は図中上部にフランジ部を有していて、そのフランジ部に一対の切欠部が、周方向に180°隔たった2個所に設けられており、それら切欠部が、図2に示すようにボデー34の係合突部114に係合していて、それらの係合作用によって雄ねじ部材88が回転阻止されている。
上記雄ねじ部材88には、挿込孔106周りに円環状の溝108が設けられていて、そこにスプリング110の図中下部が挿入されている。
スプリング110は、この雄ねじ部材88と上記のOリング押え80との間に介在して、軸方向の各端を雄ねじ部材88の溝108の底面と、Oリング押え80の下面とに当接させ、それらを互いに逆方向に弾発している。
図2において、操作軸76周りを水密にシールするOリング78,144は、操作軸76を長期間停止状態に放置すると、操作軸76に対して固着を起す問題がある。
そこでこの実施形態では、図1の制御部30が通常の給水制御モードに加えて、Oリング78,144の固着解除モードを実行する。
この固着解除モードでは、モータ32の回転速度を通常の給水制御モードの際の回転速度よりも遅くして、操作軸76を駆動する。
このようにモータ32の回転を遅くすると、モータ32のトルクが大となり、操作軸76を駆動する力が大きくなる。
図5は、その際のモータの回転の速度とトルクとの関係を模式的に示している。
図中横軸はモータの回転の速度(駆動速度)を、縦軸はトルクを表している。
図に示しているようにモータの回転の速度を遅くするとトルクは大きくなる。
Oリング78,144の固着の程度は、放置時間の長短に応じて変化し、初期には微弱な固着であったものが、時間の経過とともに強固な固着に進行する。
本実施形態では、モータ32の回転の速度を落すことで、微弱な固着はもとより、強固な固着も固着解除することができる。
図6のAは通常の給水制御モードを、より詳しくは通常の給水制御モード実行時における時間と操作軸76の移動距離との関係を、Bは固着解除モードを、より詳しくは固着解除モード実行時における時間と操作軸76の移動距離との関係を示している。
このうちB-1はモータ32を正転させて弁部を開く方向に操作軸76を移動させるときの時間と操作軸76の移動距離との関係を、B-2はモータ32を逆転させて、弁部を開く方向とは逆方向に操作軸76を移動させるときの時間と操作軸の移動距離との関係を示している。
尚図6中B-1,B-2に続く破線で示したAは、固着解除モードに続いて給水制御モードを実行したときの時間と操作軸76の移動距離との関係を示している。
この実施形態では、固着解除モードを図7に示す様々な態様で実行することができる。
尚図7において横軸は時間軸である。
図7中(イ)は、使用者の操作により行われる通常の給水制御モードの実行のタイミングを示しており、これに対して(ロ),(ハ),(ニ)は固着解除モードの実行のタイミングを示している。
これらのうち(ロ)は、定期的に固着解除モードを実行する例である。
具体的にはここでは一定時間間隔で定期的に固着解除モードを実行する。
Oリング78,144の固着は初期には極く微弱で、そのまま操作軸76が移動停止状態に置かれると固着がより進行し、固着の程度が次第に強くなっていく。
またこれに伴って操作軸76の移動に対する抵抗も増大する。
そこで上記の固着解除モードを定期的に実行すれば、固着が微弱な段階で固着解除することができ、その際に操作軸76を移動させるための駆動力が小さくて済み、効率高くOリング78,144の固着を解除して固着解除状態を維持することができる。
一方(ハ)は毎回の給水開始時に、即ち給水制御モードを実行するごとに、固着解除モードを実行する場合を示している。
このときには、先ずモータ32の回転初期にモータ32の回転の速度が遅くされて、操作軸76が図6のB-1で示す関係で弁部を開く方向に、つまり図2中上方向に移動し、その後にモータ32の回転速度が正常速度に切り替えられて、操作軸76が図6中Aで示す関係で移動せしめられる。
或いはまた、B-2で示す関係で操作軸76が移動し、その後にAで示す関係で操作軸76が移動せしめられる。
後者の場合には、図8(I)に示す止水状態から先ずモータ32が逆転されて、操作軸76が図中下向きに引き込まれる(図8(II)参照)。
その後にモータ32が正転且つ正常な速度に切り替えられて、操作軸76が図中上向きに押し上げられ、これに伴って弁部即ちパイロット弁60と主弁38とが開弁せしめられる(図8(III)参照)。
特に後者の場合には、給水しない範囲で操作軸76を移動させるため、操作軸76を移動させても使用者は気づかず、使用者が給水のための操作をしていないにも拘らず給水が行われてしまうことで、使用者が不安を感じてしまうといったことを防止でき、併せて水が無駄に消費されてしまうのを防ぐことができる。
図7(ハ)の例のように毎回の給水開始時に固着解除モードを実行すれば、給水を確実に且つ円滑に行うことができる。
一方図7(ニ)は、使用者による給水が行われた後、設定時間経過した後に固着解除モードを実行する例、具体的にはここでは給水及び給水停止した後に一定時間経過したところで、固着解除モードを実行する例である。
このようにすれば、固着が生じ始める適正な時点で固着解除の動作を行うことができる。
固着解除モード実行の他の態様として、電源投入時にその固着解除モードを実行するようになすこともできる。
例えば給水制御バルブ22が在庫状態で長期間放置されていたりすると、長期間の不使用によりOリング78,144の固着が進み、固着の程度が強くなっている可能性がある。
そこで電源投入時に固着解除モードを実行することで、給水制御バルブ22を設置して使用し始めたときに操作軸76が動かずに給水されないといった不都合を回避し、給水を確実に行わせることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は電気駆動部をモータ以外の他の電気駆動部となすことも可能であるし、固着解除モードの実行のタイミングを上例以外のタイミングとなすことも可能である。
更に固着解除モードの実行時に電気駆動部の駆動速度を低下させる場合において、その低下の程度は、シールリングの固着の際の操作軸の抵抗の大小に応じて適宜に定め得るなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
22 給水制御バルブ
30 制御部
32 モータ(電気駆動部)
36 流路
38 主弁
60 パイロット弁
76 操作軸
78,144 Oリング(シールリング)

Claims (5)

  1. (a)流路に設けた弁部と、(b)該弁部を操作する操作軸と、(c)該操作軸に弾性嵌合して該操作軸周りを水密にシールするシールリングと、(d)該操作軸を駆動する電気駆動部と、(e)該電気駆動部を動作制御する制御部と、を有し、該電気駆動部による駆動にて前記操作軸を移動させ、前記弁部を開閉及び/又は開度変化させて給水制御する給水制御バルブであって
    前記制御部は、通常の給水制御モードに加えて、前記電気駆動部の駆動速度を該給水制御モードの際の駆動速度よりも遅くして前記操作軸を駆動する、前記シールリングの固着解除モードを実行するものとなしてあり、
    該固着解除モードでは、給水しない範囲で該操作軸を移動させるようになしてあって、止水状態から先ず前記弁部を開く方向と逆方向に該操作軸を移動させることを特徴とする給水制御バルブ。
  2. 請求項1において、前記固着解除モードを定期的に実行することを特徴とする給水制御バルブ。
  3. 請求項1において、毎回の給水開始時に又は設定期間経過した後の給水開始時に、前記固着解除モードを実行することを特徴とする給水制御バルブ。
  4. 請求項1において、電源投入時に前記固着解除モードを実行することを特徴とする給水制御バルブ。
  5. 請求項1〜の何れかにおいて、前記弁部が、パイロット弁の進退移動に追従して主弁を該パイロット弁と同方向に進退移動させるパイロット式弁部と成してあり、前記操作軸が該パイロット弁を操作するものとなしてあることを特徴とする給水制御バルブ。
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