JP7173545B2 - 水栓装置 - Google Patents

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本発明は、水栓装置に関する。
圃場に給水を行う給水栓として、モータを駆動することで電動により弁の開閉を行うようにされた構成が知られている。このような電動の給水栓の弁の開閉は、例えば圃場の水位、気温等に基づいて弁の開度を調整するように制御可能とされる。あるいは、例えば圃場主等としてのユーザが行う遠隔操作に応じて制御可能とされる。
一方で、このような電動の給水栓であっても、ユーザが直接に給水栓にまで赴いて、給水栓に設けられた操作子を操作してその場で調整できるようにされたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-194142号公報
上記のように電動で栓部(弁)が開閉される水栓装置について、ユーザが、給水栓の操作子を操作して栓部の開閉を調整するにあたっては、栓部を全開または全閉の状態にしたい場合もあれば、全開と全閉との間の或る適切な開度としておきたいような場合もある。ユーザとしては、このような栓部の開度の調整にあたっての操作性が向上されることが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、水栓装置における栓部の開閉を水栓装置に設けられた操作子に対する操作によって行う際の操作性が向上されるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、圃場への用水の給水または圃場からの用水の排出を行う水栓装置であって、栓部の開閉を駆動する栓駆動部と、前記水栓装置に供給される用水が吐出されるまでの流路に設けられる栓部の開閉操作に対応する開閉動作モードとして、第1開閉動作モードと第2開閉動作モードとのいずれかを設定する開閉動作モード設定部と、前記第1開閉動作モードが設定されている場合、前記栓部の開度を変化させるための開度変更操作子が一定時間以上継続して操作されたことに応じて、前記栓部の開度が所定の制御限度値の状態となるように前記栓駆動部を制御し、前記第2開閉動作モードが設定されている場合、前記開度変更操作子が操作されている場合に対応して前記栓部の開度が変化するように前記栓駆動部を制御する栓駆動制御部とを備える水栓装置である。
以上説明したように、本発明によれば、水栓装置における栓部の開閉を水栓装置に設けられた操作子に対する操作によって行う際の操作性が向上されるという効果が得られる。
第1実施形態における用水管理システムの全体的な構成例を示す図である。 第1実施形態における給水栓の構成例を示す図である。 第1実施形態における給水栓の構成例を示す図である。 第1実施形態における給水栓に設けられる操作パネル部の態様例を示す図である。 第1実施形態における給水栓の制御部の構成例を示す図である。 第1実施形態における給水栓の制御部が、水栓装置動作モードの切り替えに関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第1実施形態における給水栓の制御部が、開栓制御に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第1実施形態における給水栓の制御部が、閉栓制御に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における給水栓の制御部が、開栓ボタンに対する操作に応じた栓部の開栓制御のために実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における給水栓の制御部が、閉栓ボタンに対する操作に応じた栓部の閉栓制御のために実行する処理手順例を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態としての水栓装置(給水栓、排水栓)を備える用水管理システムの全体的な構成例を示している。本実施形態の用水管理システムは、複数の圃場における給排水を管理する。
まず、同図を参照して、用水管理システムが対応する圃場の給排水系について説明する。同図では、用水管理システムが、3つの圃場FM-1、FM-2、FM-3を管理対象とした例が示されている。本実施形態における圃場FM-1、FM-2、FM-3は、例えば水田であり、稲作の時期に応じて、適切な水位となるように灌漑、排水(給排水)が行われる。
なお、以降の説明にあたり、圃場FM-1、FM-2、FM-3について特に区別しない場合には、圃場FMと記載する。なお、本実施形態の用水管理システムが管理対象とする圃場FMの数は特に限定されるものではない。
圃場FM-1には給水栓100-1が設けられている。給水栓100-1は、パイプラインPLを経由してファームポンドFP(用水供給源の一例)から送られた用水を圃場FM-1に供給する設備である。給水栓100-1は、ファームポンドFPから送られた用水を圃場FM-1に吐出するまでの流水経路において開閉する栓部(弁)を備えることで、ファームポンドFPから送られた用水を圃場FM-1に供給する量が調節可能なようにされている。
また、圃場FM-1には排水栓200-1が設けられている。排水栓200-1は、圃場FM-1に貯まっている水を排出させるための設備である。排水栓200-1は、圃場FM-1から引き揚げた水を例えばパイプラインに出すまでの流水経路において開閉する栓部(弁)を備えることで、排水量が調節可能なようにされている。
上記の圃場FM-1の場合と同様にして、圃場FM-2においても、給水栓100-2、排水栓200-2が備えられる。また、圃場FM-3においても、給水栓100-3、排水栓200-3が備えられる。
なお、以降の説明にあたり、給水栓100-1、100-2、100-3について特に区別しない場合には、給水栓100と記載する。また、以降の説明にあたり、排水栓200-1、200-2、200-3について特に区別しない場合には、排水栓200と記載する。
ここで、本実施形態の用水管理システムは、圃場FM-1、FM-2、FM-3をカバーするエリアを通信距離とする無線LAN(Local Area Network)ルータRTを備える。無線LANルータRTは、ネットワークNTと接続されており、ネットワークNTには用水管理サーバ500が接続されている。
本実施形態における各圃場FMの給水栓100と排水栓200は、それぞれ無線LANに対応したネットワーク通信機能を有している。これにより、各圃場FMの給水栓100と排水栓200は、それぞれ、無線LANルータRTからネットワークNTを経由して用水管理サーバ500と通信を行うことができる。
圃場FMのそれぞれは、以下のように給水(灌漑)が行われる。圃場FMに供給される用水は、まず、例えば河川RVからパイプラインを経由してファームポンドFPに引かれ、ファームポンドFPにて貯留される。ファームポンドFPは、灌漑のための用水を貯留する池である。
ファームポンドFPに貯留された用水は、ポンプ(図示せず)によって汲み上げられ、圧力が加えられることによりパイプラインPLに供給される。同図の場合、パイプラインPLは3つの経路に分岐され、それぞれ、圃場FM-1、FM-2、FM-3に設けられた給水栓100-1、100-2、100-3と接続されている。これにより、ファームポンドFPからパイプラインPLを経由して送られた用水は、給水栓100-1、100-2、100-3にまで到達する。この際、給水栓100-1、100-2、100-3の栓部が開状態であれば、給水栓100-1、100-2、100-3から圃場FM-1、FM-2、FM-3のそれぞれに対して用水が供給され、灌漑が行われる。
また、本実施形態の用水管理システムにおいては、圃場FM-1、FM-2、FM-3への給水制御のために、用水センサ300-A(第1用水センサの一例)と、用水センサ300-B1、300-B2及び300-B3(第2用水センサの一例)とが備えられる。
用水センサ300-Aは、ファームポンドFPからパイプラインPLに流れる用水を検出する。一具体例として、用水センサ300-Aは、パイプラインPLにおけるファームポンドFPに近い部分のパイプラインPLに流れる水の量(流量)を検出するように設けられる流量センサである。このように設けられた用水センサ300-Aは、ファームポンドFPから用水が供給されることに応じて、ファームポンドFPからパイプラインPLに流入する用水の量を検出することができる。
また、用水センサ300-Aは、無線LANに対応したネットワーク通信機能を有している。このため、用水センサ300-Aは、無線LANルータRTからネットワークNTを経由して用水管理サーバ500と通信を行うことが可能である。
用水センサ300-B1は、給水栓100-1に対応して設けられ、給水栓100-1に流れる用水を検出する。一具体例として、用水センサ300-B1は、給水栓100-1と接続されたパイプラインPLにおいて、給水栓100-1に近い部分に流れる水の量(流量)を検出するように設けられる。
例えば給水栓100-1が閉状態にあって給水栓100-1に用水が流れない状態では、給水栓100-1に近い部分のパイプラインPLにおいても用水の流れは生じない。従って、この場合の用水センサ300-B1は、流量がゼロであると検出する。
これに対して、給水栓100-1が開状態にあって給水栓100-1に用水が流れている状態では、給水栓100-1に近い部分のパイプラインPLにおいても用水の流れが生じる。従って、この場合の用水センサ300-B1は、給水栓100-1において流れている用水の量に応じた流量を検出する。
このように、用水センサ300-B1は、給水栓100-1に流れる用水を検出することができる。
また、用水センサ300-B1と給水栓100-1とは比較的近接して設置される。そこで、用水センサ300-B1と給水栓100-1とは、近距離無線通信により通信可能に構成される。これにより、用水センサ300-B1は、検出された結果を示す検出情報を給水栓100-1に送信し、給水栓100-1は受信された検出情報を、無線LANルータRTからネットワークNTを経由して用水管理サーバ500に送信することができる。このように、用水管理サーバ500は、通信を介して用水センサ300-B1の検出情報を取得することができる。
なお、用水センサ300-B1と給水栓100-1との間の近距離無線通信の方式としては特に限定されるものではないが、例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などを採用することができる。
このような近距離無線通信は、消費電力が少ないことから、例えば用水センサ300-B1については、バッテリーを電源として長期間にわたって動作させることが可能であり、メンテナンスの省力化が図られる。また、例えば太陽電池により日中において発生した電力を充電して電源として使用する場合にも、小容量の太陽電池や充電池で済ませることができる。
用水センサ300-B2は、給水栓100-2に対応して設けられ、給水栓100-2に流れる用水を検出する。例えば用水センサ300-B2も、給水栓100-2に近い部分のパイプラインPLに流れる水の量(流量)を検出するように設けられる。
また、用水センサ300-B2と給水栓100-2とは、近距離無線通信により通信可能とされている。これにより、用水管理サーバ500は、通信を介して給水栓100-2から用水センサ300-B2の検出情報を取得することができる。
用水センサ300-B3は、給水栓100-3に対応して設けられ、給水栓100-3に流れる用水を検出する。例えば用水センサ300-B3も、給水栓100-3に近い部分のパイプラインPLに流れる水の量(流量)を検出するように設けられる。
また、用水センサ300-B3と給水栓100-3とは、近距離無線通信により通信可能とされている。これにより、用水管理サーバ500は、通信を介して給水栓100-3から用水センサ300-B3の検出情報を取得することができる。
用水管理サーバ500は、上記のように用水センサ300-A、300-B1、300-B2、300-B3から取得した検出情報を利用して、圃場FM-1、FM-2、FM-3のそれぞれに対応する給排水制御を行うことができる。
なお、以降の説明にあたり、各給水栓100に対応する用水センサ300-B1、300-B2、300-B3について特に区別しない場合には、用水センサ300-Bと記載する。また、ファームポンドFPに対応する用水センサ300-Aと、給水栓100に対応する用水センサ300-Bとについて特に区別しない場合には、用水センサ300と記載する。
また、圃場FM-1においては、複数の水位センサ400-1が設置される。同図では、4つの水位センサ400-1が設置された例が示されている。水位センサ400-1は、それぞれ、設置された場所における水位を検出(測定)する。
圃場の水位は、例えば圃場における位置ごとに異なっている。このため、1つの圃場に対応して1つの水位を求める場合には、圃場における複数の異なる位置にそれぞれ水位センサを配置し、各水位センサにより検出された水位に基づいて1つの代表的な水位を求めるようにすることが測定結果の信頼性を高めるという点で好ましい。本実施形態においては、このような観点から圃場FM-1において複数の水位センサ400-1が設置されている。
また、各水位センサ400-1は、近距離無線通信により同じ圃場FM-1に設置された給水栓100-1と通信可能とされている。これにより、各水位センサ400-1は、検出した水位の情報を給水栓100-1に送信することができる。また、給水栓100-1は、各水位センサ400-1から受信した水位の情報を無線LANルータRTからネットワークNTを経由して用水管理サーバ500に送信することができる。つまり、各水位センサ400-1は、検出した水位の情報を、給水栓100-1が中継する通信を介して用水管理サーバ500に送信することができる。
同様に、圃場FM-2においては、複数の水位センサ400-2が設置される。各水位センサ400-2は、近距離無線通信により同じ圃場FM-2に設置された給水栓100-2と通信可能とされている。これにより、各水位センサ400-2は、検出した水位の情報を、給水栓100-2の中継を介して用水管理サーバ500に送信することができる。
また、圃場FM-3においては、複数の水位センサ400-3が設置される。各水位センサ400-3は、近距離無線通信により同じ圃場FM-3に設置された給水栓100-3と通信可能とされている。これにより、各水位センサ400-3は、検出した水位の情報を、給水栓100-3の中継を介して用水管理サーバ500に送信することができる。
なお、以降の説明にあたり、水位センサ400-1、400-2、400-3について特に区別しない場合には、水位センサ400と記載する。
用水管理サーバ500は、圃場FM-1に設置された各水位センサ400-1から受信した水位の情報を利用して圃場FM-1における水位を求め、求めた水位を圃場FM-1における給排水管理に利用することができる。
同様に、用水管理サーバ500は、圃場FM-2に設置された各水位センサ400-2から受信した水位の情報を利用して、圃場FM-2における水位を求め、求めた水位を圃場FM-2における給排水管理に利用することができる。
また、用水管理サーバ500は、圃場FM-3に設置された各水位センサ400-3から受信した水位の情報を利用して、圃場FM-3における水位を求め、求めた水位を圃場FM-3における給排水管理に利用することができる。
用水管理サーバ500は、圃場FM-1、FM-2、FM-3における給排水に関する管理(給排水管理)を行う。
給排水管理にあたり、用水管理サーバ500は、ネットワークNTから無線LANルータRTを経由して各圃場FMにおける給水栓100と通信を行うことにより、各給水栓100における栓部の開閉を制御する。これにより、用水管理サーバ500は、圃場FMごとに個別に給水に関する制御を行うことができる。
また、用水管理サーバ500は、ネットワークNTから無線LANルータRTを経由して各圃場FMにおける排水栓200と通信を行うことにより、各排水栓200における栓部の開閉を制御する。これにより、用水管理サーバ500は、圃場FMごとに個別に排水に関する制御を行うことができる。
圃場主端末600-1は、圃場FM-1の圃場主(農家)が利用するネットワーク端末装置である。圃場主端末600-1は、例えば圃場FM-1の圃場主が所有するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などである。同様に、圃場主端末600-2、600-3は、それぞれ圃場FM-2、FM-3の圃場主が利用するネットワーク端末装置である。なお、以降の説明にあたり、圃場主端末600-1、600-2、600-3について特に区別しない場合には、圃場主端末600と記載する。
なお、同図では圃場FM-1、FM-2、FM-3の圃場主がそれぞれ異なる場合に対応して、圃場FM-1、FM-2、FM-3ごとに圃場主端末600-1、600-2、600-3が備えられている例が示されている。しかし、圃場FM-1、FM-2、FM-3のうちで圃場主が同じものについては、1つの圃場主端末600が共通に使用されてもよい。
圃場主端末600を操作することにより、圃場主は、圃場FMにおける給水計画を策定することができる。策定された給水計画の情報は用水管理サーバ500にて記憶される。用水管理サーバ500は、策定された給水計画に従って、給水栓100の栓部の開閉動作を制御することができる。また、圃場主が圃場主端末600に対して給水栓の開閉を指示する操作を行うことにより、給水栓100に開閉動作を実行させることができる。つまり、圃場主端末600に対する操作によって給水栓100を遠隔制御できる。圃場主端末600からの給水栓100の遠隔制御は、用水管理サーバ500が介在して行われてもよいし、用水管理サーバ500が介在せずに行われてもよい。
図2及び図3を参照して、給水栓100の構成例について説明する。各図においては、給水栓100の構造に関して、給水栓100を側方からみた断面図により示している。
給水栓100において給水管101は、パイプラインPLから用水が供給される管である。給水管101の下端部側は、図示するように、パイプラインPLの端部と連結されている。これにより、図2において矢印αで示すように、パイプラインPLから送られてきた用水が給水管101における中空部101aに供給される。
給水管101の上端部には吐出管102が取り付けられている。吐出管102の中空部102aは、給水管101の中空部101aと連通するようにされている。そのうえで、給水管101と吐出管102との連結部分において、給水管101の中空部101aの径は、止水栓ボール104よりも大きくなっており、吐出管102の中空部102aの径は止水栓ボール104よりも小さくなっている。また、吐出管102の中空部102aにおける中空部101a側の開口部は図示するようにテーパー状となっていることで、止水栓ボール104が中空部102aの開口にまで浮上してきたときには、図示するように、中空部102aを止水栓ボール104が塞ぐことができる位置に納まるようにしている。
本実施形態においては、止水栓ボール104と中空部102aの下側の開口部とにより栓部が形成される。
また、吐出管102の上側にはカップ103が被せられるように設けられる。カップ103の内側と吐出管102との間には、中空部103aが形成されている。中空部103aは、吐出管102の中空部102aから排出された用水が外部に吐出されるまでの経路となる。
止水栓ボール104は、浮力を有する球状の部材である。止水栓ボール104は、図示するように、中空部101a内に設けられる。
また、軸部105は、カップ103と吐出管102の中空部102aを貫通するように設けられる。軸部105は、栓駆動部111により図2の矢印Aで示すように一定の可動範囲で上下方向に移動可能とされている。
図2に示される軸部105は、例えば可動範囲において最も上に位置している状態である。この状態においては、パイプラインPLから給水管101に供給された用水の圧力によって浮力体である止水栓ボール104が同図の状態にまで浮上するため、中空部102aの開口部が止水栓ボール104によって塞がれる状態(閉状態)となる。このように閉状態となることにより、パイプラインPLから給水管101に供給された用水が給水栓100の外部に吐出されることはない。
一方、図3に示される軸部105は、図2の状態から図3の矢印Bで示すように下方向に移動され、可動範囲において最も下に位置している状態である。この状態においては、同図のように止水栓ボール104が軸部105によって押し下げられる。このため、止水栓ボール104は、中空部101aにおいて、中空部102aよりも下側に位置する状態(開状態)となる。
このように開状態となることにより、パイプラインPLから給水管101に供給された用水は、同図の破線で示す矢印βとして示すように、中空部101a、中空部102a及び中空部103aによる流水経路を通って、給水栓100の外部に吐出される。このようにして用水が給水栓100から圃場FMに供給される。この際、吐出管102の上にはカップ103が設けられていることで、中空部102aから吐出される用水の圧力が高い状態であっても、上に吹き出すことなく、中空部103aを通して下側に流すことができる。
また、図2及び図3の各図に示されるように、例えばカップ103の上には、ケース110が設けられる。ケース110の中には、栓駆動部111、センサ対応通信部113、サーバ対応通信部114、電源部115、制御部120、記憶部130及び操作パネル部140が備えられる。
栓駆動部111は、栓部の開閉駆動を行う。つまり、栓駆動部111は、軸部105を上下方向に移動させることで、止水栓ボール104が中空部102aの開口部を塞ぐ閉状態と止水栓ボール104が中空部102aの開口部よりも下側に位置する開状態との間で状態を変化させる。
なお、栓駆動部111は、開状態において軸部105の上下方向における位置を変化させることで、中空部102aの開口部と止水栓ボール104との間の隙間を調節することができる。これにより、給水栓100から吐出される用水の量が調節可能とされる。
栓駆動部111は、例えば、モータ111aと、モータ111aの回転に応じて軸部105を上下方向に移動させる機構部とを備えて構成される。例えば軸部105を上下方向に移動させる機構部は、軸部105が給水栓100における所定箇所と螺合されていることで回転により上下方向に移動可能とされたうえで、軸部105をモータ111aの回転に応じて回転させるようにされた構造により構成することができる。なお、軸部105を上下方向に移動させる機構部としては他の構造も採り得るものであり、上記の例に限定されない。
制御部120は、給水栓100の動作を制御する。給水栓100の動作の制御には、栓駆動部111の制御が含まれる。栓駆動部111の制御のために制御部120は、例えば栓駆動部111のモータ111aを回転させるためのモータ制御信号を栓駆動部111に出力する。
また、制御部120は、センサ対応通信部113を介して、センサ対応通信部113の通信距離にある用水センサ300及び水位センサ400と情報の送受信を行う。また、制御部120は、サーバ対応通信部114を介してネットワークNT経由で用水管理サーバ500と情報の送受信を行う。
記憶部130は、制御部120が利用する各種の情報を記憶する。
センサ対応通信部113は、近距離無線通信により通信距離の範囲内に位置する用水センサ300及び水位センサ400と通信を行う。
サーバ対応通信部114は、ネットワークNT経由で用水管理サーバ500と通信を行う。
電源部115は、栓駆動部111、センサ対応通信部113、サーバ対応通信部114、制御部120、記憶部130、操作パネル部140に電源を供給する。
電源部115は、例えば太陽電池と蓄電池とを備える。図示は省略しているが、太陽電池は、例えばケース110の上面部において外部に表出するように設けられる。電源部115は、日中において太陽電池により発電された電力を蓄電池に蓄積する。そして、電源部115は、蓄電池に蓄積された電力を電源として供給するように構成される。
あるいは、電源部115は、2次電池または1次電池などの所定の規格の電池により電源を供給するようにされたうえで、電池の残量が少なくなった場合には電池を交換するように使用される構成であってもよい。
操作パネル部140は、給水栓100に関する各種設定や栓部の開閉の操作が行われるパネル部である。ケース110は、開閉可能な構造を有している。操作パネル部140は、ケース110が閉じられた状態では、ケース110内に収納されており、ケース110が開けられることで、操作が可能となるように設けられている。
即ち、本実施形態の給水栓100は、例えば用水管理サーバ500の制御に応じて動作することが可能とされているとともに、操作パネル部140に対して行われる操作に応じて動作することも可能とされている。このように、給水栓100が操作パネル部140に対する操作に応じて動作が可能なように構成されていることで、ユーザは、圃場FMに赴いて、給水栓100の動作を実際に確認しながら、各種設定や栓部の開閉を行える。これにより、例えば用水管理サーバ500からの制御が不調であるために、給水栓100を直接操作したいような場合や、給水栓100の動作をユーザが実際に自分自身で操作しながら確認したいような場合にも対応できる。
図4は、操作パネル部140の操作パネル面の態様例を示している。同図の操作パネル部140の操作パネル面には、表示部141、ランプ142-1~142-6、操作ボタン143-1、143-2、及び電源スイッチ144が配置されている。
表示部141は、操作に応じた設定状態等を表示する部位である。表示部141の表示は、制御部120によって制御される。
ランプ142-1~142-6は、それぞれ、給水栓100の所定の状態を示すように、所定のパターン(点灯色、点滅タイミング等)により点灯する。ランプ142-1~142-6の点灯は、制御部120によって制御される。
ランプ142-1は、給水栓100について、給水周期が設定されていることを示すように所定のパターンで点灯する。また、ランプ142-1は、電源に異常が生じたことを警告するように所定のパターンで点滅する。
ランプ142-2は、給水栓100について、給水を行う際における栓部の開度(給水開度(開方向における制御限度値の一例)が設定されていることを示すように所定パターンで点灯する。また、ランプ142-2は、モータ111aが過負荷の状態であることを警告するように所定のパターンで点滅する。
ランプ142-3は、給水栓100について、給水を行う給水時間(例えば、給水を開始する時刻と給水を終了させる時刻)が設定されていることを示すように所定パターンで点灯する。
ランプ142-4は、給水の開始遅延時間が設定されていることを示すように所定パターンで点灯する。用水管理サーバ500からの制御に応じて、所定の開始時刻に栓部を開状態として給水を開始するように設定されている場合に、通信状況によっては、給水栓100にて給水指示を受信できるタイミングが、開始時刻を経過してしまう場合がある。開始遅延時間を設定しておくことで、開始時刻から開始遅延時間を経過するまでの間に、給水指示が受信されたのであれば、給水栓は給水を開始するために、栓部を開くように動作することができる。
なお、開閉動作モード、給水周期、給水開度、給水時間、開始遅延時間等のパラメータ(栓部開閉パラメータ)の設定は、給水栓100について設定操作モードとしたうえで、ユーザが操作ボタン143等を操作してパラメータを変更することによって行うことができる。また、栓部開閉パラメータの設定は、ユーザが圃場主端末600を操作して行うこともできる。圃場主端末600に対する操作よって指定された栓部開閉パラメータが、例えば用水管理サーバ500の制御により、給水栓100に設定される。
ランプ142-5は、開閉動作モードが設定されていることを示すように所定パターンで点灯する。
本実施形態において、開閉動作モードとしては、手動開閉動作モード(第2開閉動作モードの一例)と自動開閉動作モード(第1開閉動作モードの一例)とのいずれかが設定される。手動開閉動作モードと自動開閉動作モードとについては後述する。
ランプ142-6は、現在設定されている栓部の開閉動作モードが何であるかを示す点滅が行われる。
以降の説明において、ランプ142-1~142-6について特に区別しない場合には、ランプ142と記載する。
操作ボタン143-1、143-2は、それぞれ、ユーザが操作するボタンとしての操作子である。ユーザは、所定の手順で操作ボタン143-1、143-2を操作することで、上記の各種設定モードのうちから任意の設定モードの状態としたうえで、設定モードにおいて設定すべきパラメータの値を変更することができる。例えば、パラメータの値の変更にあたり、操作ボタン143-1はパラメータ値を増加させる操作が行われるアップボタンとして、操作ボタン143-2はパラメータ値を減少させる操作が行われるダウンボタンとして機能させることができる。
また、栓部の開閉が可能なモード(開閉動作モード)の状態においては、操作ボタン143-1は栓部の開度を大きくしていく閉栓ボタンとして、操作ボタン143-2は、栓部の開度を小さくしていく閉栓ボタンとして機能させることができる。
操作ボタン143-1、143-2には、それぞれ、押圧されることによりオン状態となり、押圧が解除されることによりオフ状態となるモーメンタリスイッチが用いられてよい。
以降の説明にあたり、操作ボタン143-1、143-2について特に区別しない場合には、操作ボタン143と記載する。
電源スイッチ144は、給水栓100の電源のオンオフが行われる操作子である。
図5を参照して、制御部120と記憶部130の構成例について説明する。同図においては、制御部120及び記憶部130とともに、センサ対応通信部113及びサーバ対応通信部114が示される。
同図の制御部120は、機能部として、パラメータ設定部121及び駆動制御部122を備える。同図に示される制御部120の機能は、給水栓100において備えられるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
パラメータ設定部121は、栓部開閉パラメータの設定に関する制御を実行する。パラメータ設定部121は、開閉動作モード設定部1211、制御限度値変更部1212を備える。
開閉動作モード設定部1211は、栓部開閉パラメータの1つである開閉動作モードを設定する。つまり、開閉動作モード設定部1211は、操作パネル部140に対して行われる開閉動作モードの選択の操作に応じて、選択された開閉動作モードを設定する。本実施形態における開閉動作モードには、前述のように、手動開閉動作モードと自動開閉動作モードとがある。
手動開閉動作モードでは、操作ボタン143がオン状態のときに対応して栓駆動部111のモータ111aを駆動させることで、開度が開方向または閉方向に変化していくように栓部の開閉動作が行われる。この場合、操作ボタン143がオン状態からオフ状態となることに応じて、栓部の開閉動作が停止する。本実施形態では、このように操作ボタン143がオン状態のときに対応して栓部の開閉が行われる動作に関して「手動」という。
自動開閉動作モードでは、まず、操作ボタン143のオン状態が一定時間以上継続されずに解除された場合には、手動開閉動作モードと同様に、操作ボタン143-1または操作ボタン143-2がオン状態のときに対応して栓部の開閉動作が行われる。そのうえで、自動開閉動作モードでは、操作ボタン143のオン状態が、一旦、一定時間以上継続されると、以降においては、操作ボタン143がオン状態とオフ状態のいずれであるのかに関わらず、開度が制御限度値となるまで栓部が開閉動作が維持されるように動作する。本実施形態では、このように操作ボタン143がオン状態とオフ状態のいずれであるのかに関わらず、開度が制御限度値となるまで栓部が開閉動作が維持されるように動作に関して「自動」という。
開閉動作モード設定部1211は、操作パネル部140に対して行われた、開閉動作モード選択の操作に応じて、手動開閉動作モードと自動開閉動作モードとのいずれかを設定する。開閉動作モード設定部1211は、選択された開閉動作モードを示す開閉動作モード設定情報を、開閉動作モード記憶部1311に記憶させることにより、開閉動作モードの設定を行う。
なお、開閉動作モード設定部1211は、例えば、ネットワークNTを経由して行われる用水管理サーバ500の制御に応じて、手動開閉動作モードと自動開閉動作モードとのいずれかを設定するようにされてもよい。この場合、用水管理サーバ500は、例えば圃場主端末600に対する操作によってユーザが設定した、給水栓100の栓部の開閉に関する設定内容に基づいて、制御を実行してよい。
制御限度値変更部1212は、栓部開閉パラメータの1つである給水開度(開方向における制御限度値の一例)の設定を変更する。具体的に、制御限度値変更部1212は、操作パネル部140に対して行われる給水開度変更の操作に応じて、給水開度の設定値を変更する。例えば、給水に際して、開度を「100%」とした場合には給水量が多すぎるような場合に、「100%」より小さい適切な開度に変更することで、適切な給水量で給水を行える。
制御限度値変更部1212は、変更(設定)された給水開度を示す給水開度情報を、制御限度値記憶部1312に記憶させる。これにより、変更後の給水開度が設定されることになる。
なお、制御限度値変更部1212は、ネットワークNTを経由して行われる用水管理サーバ500の制御に応じて、制御限度値を変更してもよいこの場合にも、用水管理サーバ500は、例えば圃場主端末600に対する操作によってユーザが設定した、制御限度値に関する設定内容に基づいて、制御を実行してよい。
駆動制御部122は、栓部の開閉が行われるように栓駆動部111の制御(開閉制御)を行う。つまり、駆動制御部122は、栓が開方向または閉方向に動作するように栓駆動部111に駆動制御信号を出力する。栓駆動部111は、駆動制御信号に基づいてモータ111aを、栓部の開方向または閉方向に対応する回転方向に回転させる。これにより、栓部の開閉動作が得られる。以降の説明において、開閉制御として、栓部の開度を大きくしていくようにする制御については「開栓制御」といい、栓部の開度を小さくしていくようにする制御については「閉栓制御」という。
記憶部130は、パラメータ記憶部131を備える。パラメータ記憶部131は、パラメータ設定部121によって設定された栓部開閉パラメータを記憶する。パラメータ記憶部131は、開閉動作モード記憶部1311及び制御限度値記憶部1312を備える。
前述のように、開閉動作モード記憶部1311は、開閉動作モードを示す開閉動作モード設定情報を記憶する。制御限度値記憶部1312は、設定された給水開度を示す給水開度情報を記憶する。
本実施形態の給水栓100は、開閉動作モードとパラメータ設定モードとの間でのモード(水栓装置動作モード)の切り替えが可能なようにされている。水栓装置動作モードとして、開閉動作モードは、操作ボタン143に対して行われる操作に応じて、自動開閉動作モードと手動開閉動作モードとのいずれかにより栓部を開閉する動作が行われるモードである。水栓動作装置モードとして、パラメータ設定モードは、操作ボタン143等の操作に対して行われる操作に応じて、開閉動作モード、給水周期、給水開度、給水時間、開始遅延時間等の栓部開閉パラメータを変更することが可能なモードである。
図6のフローチャートを参照して、本実施形態の給水栓100が水栓装置動作モードの切り替えに関連して実行する処理手順例について説明する。なお、同図の処理は、水栓装置動作モードとして、開閉動作モードが設定された状態から開始される場合を例に挙げる。
ステップS101:制御部120は、デフォルトの水栓装置動作モードとして、開閉動作モード(自動開閉動作モードまたは手動開閉動作モード)を設定する。
ステップS102:制御部120は、開閉動作モードが設定されている状態において、パラメータ設定モード遷移操作が行われるのを待機する。パラメータ設定モード遷移操作は、例えば操作ボタン143-1、143-2を同時に押圧する操作であってよい。
ステップS103:パラメータ設定モード遷移操作が行われると、制御部120は、水栓装置動作モードを、開閉動作モードからパラメータ設定モードに切り替える。
ステップS104:パラメータ設定モードのもとでは、例えば操作ボタン143-1、143-2に対する所定の操作に応じて、パラメータの変更対象とする設定項目(開閉動作モード、給水周期、給水開度、給水時間、開始遅延時間等)を選択し、選択された設定項目に対応するパラメータを変更することができる。
制御部120は、パラメータ設定モードのもとで行われる操作に応じて、設定項目を選択し、選択された設定項目に対応するパラメータを変更する。
ステップS105:パラメータ設定モードのもとで、制御部120は、パラメータ設定モードを解除する操作が行われるのを待機している。パラメータ設定モードを解除する操作も、パラメータ設定モード遷移操作と同様に、操作ボタン143-1、143-2を同時に押圧する操作であってよい。
パラメータ設定モードを解除する操作が行われると、制御部120は、ステップS101に処理を戻し、水栓装置動作モードとして開閉動作モードを設定する。
図7のフローチャートを参照して、本実施形態の制御部120が、操作パネル部140の操作ボタン143-1に対する操作に応じて、栓部を開方向に動作させる制御(開栓制御)のために実行する処理手順例について説明する。なお、同図の説明にあたっては、操作ボタン143-1については閉栓ボタンと記載する。
ステップS201:まず、制御部120の駆動制御部122は、現在において、開閉動作モードとして、手動開閉動作モードと、自動開閉動作モードとのいずれによる制御を実行するのかを選択する。
このため、駆動制御部122は、開閉動作モード記憶部1311に記憶されている開閉動作モード設定情報を参照し、開閉動作モード設定情報が、手動開閉動作モードと自動開閉動作モードとのいずれを示しているのかについて判定する。
ステップS202:自動開閉動作モードが設定されていると判定された場合、駆動制御部122は、操作ボタン143に対して行われた操作に応じて自動開閉動作モードに対応する制御(自動開閉動作モード制御)を実行する。
ステップS203:手動開閉動作モードが設定されていると判定された場合、駆動制御部122は、開閉動作モードとして、操作ボタン143に対して行われた操作に応じて手動開閉動作モードに対応する制御(手動開閉動作モード制御)を実行する。
さらに同図を参照して、ステップS202の自動開閉動作モード制御における開栓制御の処理手順例について説明する。
ステップS301;駆動制御部122は、閉栓ボタンのオン状態が開始されるのを待機している。
ステップS302:閉栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、駆動制御部122は、閉栓ボタンがオン状態からオフ状態に遷移したか否かについて判定する。
ステップS303:ステップS302にて、閉栓ボタンがオフ状態に遷移せずに、オン状態を維持していることが判定された場合、駆動制御部122は、さらに、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続されたか否かについて判定する。ここでの一定時間は、自動開閉動作モードが設定されているもとで、閉栓ボタンのオン状態を継続させてから、自動閉栓制御による閉栓動作が開始されるまでの待機時間に相当する。閉栓ボタンのオン状態の継続が未だ一定時間に満たない場合には、ステップS302に処理が戻される。
ステップS304:ステップS303により、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続されたことが判定された場合、駆動制御部122は、自動閉栓制御を開始する。ここでの自動閉栓制御は、現在においてオン状態の閉栓ボタンが以降においてオフ状態に遷移したとしても、閉栓制御を停止することなく維持させることをいう。
ステップS305:ステップS304により自動閉栓制御が開始された後、駆動制御部122は、栓部の開度が給水開度に至るのを待機する。駆動制御部122は、例えば、モータ111aの駆動時間に基づいて栓部の開度を算出することができる。また、駆動制御部122は、モータ111aあるいは軸部105等に設けられたエンコーダの出力に基づいて栓部の開度を算出するようにされてもよい。
ステップS306:ステップS305にて給水開度に至ったことが判定された場合、これ以上、栓部を開いていくように駆動する必要がない。そこで、この場合の駆動制御部122は、これまでの閉栓制御を停止させる。この際、閉栓ボタンがオン状態であっても、閉栓制御を停止させる。
また、ステップS302にて閉栓ボタンがオフ状態に遷移したことが判定された場合には、閉栓ボタンのオン状態が一定時間を経過しないうちにオフ状態に遷移したことになる。この場合には、同図の処理が終了される。この場合、閉栓制御は実行されなかったことになる。
なお、自動開閉動作モードでの閉栓制御としては、例えばステップS301にて閉栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、駆動制御部122が閉栓制御を開始するようにされてよい。そのうえで、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続したのであれば、自動閉栓制御に移項し、一定時間以上継続する前のタイミングで閉栓ボタンがオフ状態となった場合には、閉栓制御が停止されるようにしてよい。
さらに同図を参照して、ステップS203の手動開閉動作モード制御における開栓制御の処理手順例について説明する。
ステップS401;駆動制御部122は、閉栓ボタンのオン状態が開始されるのを待機する。
ステップS402:閉栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、駆動制御部122は、閉栓制御を開始する。
ステップS403:駆動制御部122は、ステップS402により閉栓制御が開始された状態のもとで、閉栓ボタンがオン状態からオフ状態に遷移したか否かについて判定する。
ステップS404:ステップS402にて、閉栓ボタンがオフ状態に遷移せずに、オン状態を維持していることが判定された場合、駆動制御部122は、さらに、栓部の開度が「100%」に至ったか否かについて判定する。つまり、手動開閉動作モードにおいては、給水開度の設定には影響されることなく、ユーザの操作に応じて「100%」の開度まで栓部を開いていくことができる。ステップS404においても、「100%」の開度に代えて給水開度に至ったか否かが判定される処理とされてもよい。
当該ステップS404にて開度が「100%」に至っていないことが判定された場合には、ステップS403に処理が戻される。
ステップS405:ステップS403にて閉栓ボタンがオフ状態に遷移したことが判定された場合、もしくはステップS404にて開度が「100%」に至ったことが判定された場合、駆動制御部405は、ステップS402により開始させた閉栓制御を停止させる。
図8のフローチャートを参照して、本実施形態の制御部120が、操作パネル部140の操作ボタン143-2の操作に応じて、栓部を閉方向に動作させる制御(閉栓制御)のために実行する処理手順例について説明する。なお、同図の説明にあたっては、操作ボタン143-2については閉栓ボタンと記載する。
閉栓制御に際しても、まず、図7のステップS201~S203により、現在の開閉動作モードの設定に応じて、自動開閉動作モード制御と手動開閉動作モード制御とのうちのいずれかが設定される。
まず、ステップS202として実行される自動開閉動作モード制御における開栓制御の処理手順例について説明する。
ステップS501;駆動制御部122は、閉栓ボタンのオン状態が開始されるのを待機している。
ステップS502:閉栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、駆動制御部122は、閉栓ボタンがオン状態からオフ状態に遷移したか否かについて判定する。
ステップS503:ステップS502にて、閉栓ボタンがオフ状態に遷移せずに、オン状態を維持していることが判定された場合、駆動制御部122は、さらに、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続されたか否かについて判定する。ここでの一定時間は、自動開閉動作モードが設定されているもとで、閉栓ボタンのオン状態を継続させてから、自動閉栓制御による閉栓動作が開始されるまでの待機時間に相当する。閉栓ボタンのオン状態の継続が未だ一定時間に満たない場合には、ステップS502に処理が戻される。
ステップS504:ステップS503により、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続されたことが判定された場合、駆動制御部122は、自動閉栓制御を開始する。ここでの自動閉栓制御は、現在においてオン状態の閉栓ボタンが以降においてオフ状態に遷移したとしても、閉栓制御を停止することなく維持させることをいう。
ステップS505:ステップS504により自動閉栓制御が開始された後、駆動制御部122は、栓部の開度が「0%」に至るのを待機する。
ステップS506:ステップS505にて開度が「0%」に至ったことが判定された場合、駆動制御部122は、これまでの閉栓制御を停止させる。この際、閉栓ボタンがオン状態であっても、閉栓制御を停止させる。
また、ステップS502にて閉栓ボタンがオフ状態に遷移したことが判定された場合には、閉栓ボタンのオン状態が一定時間を経過しないうちにオフ状態に遷移したことになる。この場合には、同図の処理が終了される。この場合、閉栓制御は実行されなかったことになる。
なお、自動開閉動作モードでの閉栓制御としても、例えばステップS501にて閉栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、駆動制御部122が閉栓制御を開始するようにされてよい。そのうえで、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続したのであれば、自動閉栓制御に移項し、一定時間以上継続する前のタイミングで閉栓ボタンがオフ状態となった場合には、閉栓制御が停止されるようにしてよい。
さらに同図を参照して、ステップS203の手動開閉動作モード制御における開栓制御の処理手順例について説明する。
ステップS601;駆動制御部122は、閉栓ボタンのオン状態が開始されるのを待機する。
ステップS602:閉栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、駆動制御部122は、閉栓制御を開始する。
ステップS603:駆動制御部122は、ステップS602により閉栓制御が開始された状態のもとで、閉栓ボタンがオン状態からオフ状態に遷移したか否かについて判定する。
ステップS604:ステップS602にて、閉栓ボタンがオフ状態に遷移せずに、オン状態を維持していることが判定された場合、駆動制御部122は、さらに、栓部の開度が「0%」に至ったか否かについて判定する。当該ステップS604にて開度が「0%」に至っていないことが判定された場合には、ステップS603に処理が戻される。
ステップS605:ステップS603にて閉栓ボタンがオフ状態に遷移したことが判定された場合、もしくはステップS604にて開度が「0%」に至ったことが判定された場合、駆動制御部405は、ステップS602により開始させた閉栓制御を停止させる。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。以下、本実施形態の給水栓100にて実行される開閉制御について説明する。
図9のフローチャートは、本実施形態としての制御部120が、操作パネル部140の操作ボタン143-1の操作に応じて実行する開栓制御のための処理手順例を示している。なお、同図の説明にあたっては、操作ボタン143-1については開栓ボタンと記載する。
ステップS701:駆動制御部123は、開栓ボタンのオン状態が開始されるのを待機している。
ステップS702:開栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、駆動制御部123は、開栓制御を開始する。
ステップS703:ステップS702により開栓制御が開始された後、駆動制御部123は、栓部の開度が給水開度に至ったか否かについて判定する。駆動制御部123は、例えば、モータ111aあるいは軸部105等に設けられたエンコーダの出力に基づいて栓部の開度を取得することができる。
ステップS704:ステップS703にて栓部の開度が給水開度に至っていないと判定された場合、駆動制御部123は、開栓ボタンがオン状態からオフ状態に遷移したか否かについて判定する。
ステップS705:ステップS704にて、開栓ボタンがオフ状態に遷移せずに、オン状態を維持していることが判定された場合、駆動制御部123は、さらに、開栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続されたか否かについて判定する。ここでの一定時間は、自動開閉動作モードが設定されているもとで、開栓ボタンのオン状態を継続させてから、開栓動作が手動から自動に切り替わるまでの時間である。開栓ボタンのオン状態の継続が未だ一定時間に満たない場合には、ステップS703に処理が戻される。
ステップS706:ステップS705により、開栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続されたことが判定された場合、駆動制御部123は、さらに開閉動作モードについて、手動開閉動作モードと、自動開閉動作モードとのいずれが設定されているのかについて判定する。
この際、駆動制御部123は、開閉動作モード記憶部1311に記憶されている開閉動作モード設定情報を参照し、開閉動作モード設定情報が、手動開閉動作モードと自動開閉動作モードとのいずれを示しているのかについて判定すればよい。手動開閉動作モードが設定されていると判定された場合には、ステップS703に処理が戻される。
ステップS707:ステップS706にて、開閉動作モードとして自動開閉動作モードが設定されていると判定された場合には、以下の状態であることになる。つまり、自動開閉動作モードのもとで、開栓ボタンのオン状態の継続が一定時間に到達した状態であることになる。
そこで、この場合の駆動制御部123は、自動開栓制御を開始する。ここでの自動開栓制御は、現在においてオン状態の開栓ボタンが以降においてオフ状態に遷移したとしても、開栓制御を停止することなく維持させることをいう。
ステップS708:ステップS707により自動開栓制御が開始された後、駆動制御部123は、栓部の開度が給水開度に至るのを待機する。
ステップS709:ステップS703にて給水開度に至ったことが判定された場合、これ以上、栓部を開いていくように駆動する必要がない。そこで、この場合の駆動制御部123は、これまでの開栓制御を停止させる。開栓ボタンがオン状態であっても、開栓制御を停止させる。
また、ステップS703にて開栓ボタンがオフ状態に遷移したことが判定された場合とは、以下の場合のいずれかとなる。1つは、手動開閉動作モードのもとで、開栓ボタンがオン状態からオフ状態に遷移した場合である。もう1つは、自動開閉動作モードのもとで、開栓ボタンのオン状態が一定時間を経過しないうちにオフ状態に遷移した場合である。このような場合、開栓ボタンの押圧が解除されてオフ状態となったことに応じて、栓部の開閉の動きが停止されることが要求される。そこで、この場合の駆動制御部123は、開栓制御を停止させる。
さらに、ステップS708にて栓部の開度が給水開度に至ったことが判定された場合にも、これ以上、栓部を開いていくように駆動する必要がない。そこで、この場合の駆動制御部123は、そのときの開栓ボタンがオン状態であるかオフ状態であるか否かに関わらず、開栓制御を停止させる。
同図の処理による本実施形態の開栓制御では、現在設定されている開閉動作モードが自動開閉動作モードと手動開閉動作モードとのいずれであるのかに関わらず、開栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、ステップS702により開栓の動作が開始される。そのうえで、自動開閉動作モードの場合において、開栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続しないうちにオフ状態となった場合には、開栓の動作が停止するという動作が得られる。
続いて、図10のフローチャートを参照して、本実施形態の制御部120が、操作パネル部140の操作ボタン143-2の操作に応じて実行する閉栓制御のための処理手順例について説明する。なお、ここでの処理手順例の説明あたり、操作ボタン143-2については閉栓ボタンと記載する。
ステップS801:駆動制御部123は、閉栓ボタンのオン状態が開始されるのを待機している。つまり、駆動制御部123は、閉栓ボタンがオフ状態からオン状態に遷移するのを待機する。
ステップS802:閉栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、駆動制御部123は、閉栓制御を開始する。
ステップS803:ステップS802により閉栓制御が開始された後、駆動制御部123は、栓部の開度が「0%」に至ったか否かについて判定する。栓部の開度が「0%」の状態は、栓部からの用水の流れが停止する状態である。
ステップS804:ステップS803にて栓部の開度が「0%」に至っていないと判定された場合、駆動制御部123は、閉栓ボタンがオン状態からオフ状態に遷移したか否かについて判定する。
ステップS805:ステップS804にて、閉栓ボタンがオフ状態に遷移せずに、オン状態を維持していることが判定された場合、駆動制御部123は、さらに、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続されたか否かについて判定する。
ステップS806:ステップS805により、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続されたことが判定された場合、駆動制御部123は、さらに開閉動作モードについて、手動開閉動作モードと自動開閉動作モードとのいずれが設定されているのかについて判定する。手動開閉動作モードが設定されていると判定された場合には、ステップS803に処理が戻される。
ステップS807:ステップS806にて、開閉動作モードとして自動開閉動作モードが設定されていると判定された場合、駆動制御部123は、自動閉栓制御を開始する。ここでの自動閉栓制御は、現在においてオン状態の閉栓ボタンが以降においてオフ状態に遷移したとしても、閉栓制御を停止することなく維持させることをいう。
ステップS808:ステップS807により自動閉栓制御が開始された後、駆動制御部123は、栓部の開度が「0%」に至るのを待機する。
ステップS809:ステップS803にて栓部の開度が「0%」に至ったことが判定された場合、これ以上、栓部を閉じていくように駆動する必要がない。そこで、この場合の駆動制御部123は、これまでの閉栓制御を停止させる。閉栓ボタンがオン状態であっても、閉栓制御を停止させる。
また、ステップS803にて閉栓ボタンがオフ状態に遷移したことが判定された場合とは、以下の場合のいずれかとなる。1つは、手動開閉動作モードのもとで、閉栓ボタンがオン状態からオフ状態に遷移した場合である。もう1つは、自動開閉動作モードのもとで、閉栓ボタンのオン状態が一定時間を経過しないうちにオフ状態に遷移した場合である。このような場合、ユーザが、閉栓ボタンの押圧が解除されてオフ状態となったことに応じて、栓部の開閉の動きが停止されることが要求される。そこで、この場合の駆動制御部123は、閉栓制御を停止させる。
さらに、ステップS808にて栓部の開度が「0%」に至ったことが判定された場合にも、これ以上、栓部を閉じていくように駆動する必要がない。そこで、この場合の駆動制御部123は、そのときの閉栓ボタンがオン状態であるかオフ状態であるか否かに関わらず、閉栓制御を停止させる。
同図の処理による本実施形態の閉栓制御では、現在設定されている開閉動作モードが自動開閉動作モードと手動開閉動作モードとのいずれであるのかに関わらず、閉栓ボタンのオン状態が開始されたことに応じて、ステップS702により閉栓の動作が開始される。そのうえで、自動開閉動作モードの場合において、閉栓ボタンのオン状態が一定時間以上継続しないうちにオフ状態となった場合には、閉栓の動作が停止するという動作が得られる。
以下、上記各実施形態の変形例について説明する。
なお、上記各実施形態としての給水栓の構造については、栓部がモータ等によって電気的に駆動されることで開閉動作を行うようにされた構成であれば特に限定されない。
なお、操作パネル部140の態様については適宜変更されてよい。具体的に、栓部の開閉操作が行われる操作子については、図4に例示したボタンの構成のほか、開栓と閉栓とのそれぞれに対応するレバー形式のモーメンタリスイッチ等とされてもよい。また、開方向と閉方向とのいずれかを選択するスイッチ等による開閉方向選択操作子と、開閉方向選択操作子により選択された開閉方向での栓部の駆動を指示するボタン形式やレバー形式等の1つのモーメンタリスイッチとしての栓部駆動操作子との組み合わせであってもよい。
なお、上記各実施形態では、制御限度値は、給水開度として1つが設定される例を示した。しかしながら、例えば制御限度値については、上限の給水開度と下限の給水開度との2つの給水開度が設定されてよい。この場合、上限の給水開度が、閉栓制御における給水開度である。一方、下限の給水開度は、閉栓制御に対応するものとなる。下限の給水開度が変更可能とされる場合、図8のステップS505(さらにはステップS604)において、開度が「0%」に至ったか否かの判定に代えて、下限の給水開度の至ったか否かの判定が行われる。下限の給水開度も、制御限度値変更部1212により変更されてよい。
また、制御限度値変更部1212により制御限度値を変更する機能は省略されてもよい。この場合、上限の制御限度値としては、例えば「100%」の開度もしくは「100%」より小さい所定値の開度で固定されてよい。また、下限の制御限度値としては、「0%」の開度もしくは「0%」より大きい所定値の開度で固定されてよい。
なお、上記の各例では、給水栓100を例に挙げて説明したが、上記各実施形態としての閉栓ボタンまたは閉栓ボタンに対する操作に応じた、開閉動作モードごとの栓部の開閉に関する構成は、排水栓200にも適用されてよい。
なお、上述の制御部120などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の制御部120としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
100(100-1、100-2、100-3) 給水栓、101 給水管、101a 中空部、102 吐出管、102a 中空部、103 カップ、103a 中空部、104 止水栓ボール、105 軸部、110 ケース、111 栓駆動部、111a モータ、112 制御部、113 センサ対応通信部、114 サーバ対応通信部、115 電源部、120 制御部、121 パラメータ設定部、122 駆動制御部、1211 開閉動作モード設定部、1212 制御限度値変更部、130 記憶部、131 パラメータ記憶部、1311 開閉動作モード記憶部、1312 制御限度値記憶部、140 操作パネル部、143(143-1、143-2) 操作ボタン

Claims (4)

  1. 圃場への用水の給水または圃場からの用水の排出を行う水栓装置であって、
    栓部の開閉を駆動する栓駆動部と、
    前記水栓装置に供給される用水が吐出されるまでの流路に設けられる栓部の開閉操作に対応する開閉動作モードとして、第1開閉動作モードと第2開閉動作モードとのいずれかを設定する開閉動作モード設定部と、
    前記第1開閉動作モードが設定されている場合、前記栓部の開度を変化させるための開度変更操作子が一定時間以上継続して操作されたことに応じて、前記栓部の開度が所定の制御限度値の状態となるように前記栓駆動部を制御し、
    前記第2開閉動作モードが設定されている場合、前記開度変更操作子が操作されている場合に対応して前記栓部の開度が変化するように前記栓駆動部を制御する栓駆動制御部と
    を備える水栓装置。
  2. 前記制御限度値の設定を変更する制御限度値変更部をさらに備える
    請求項1に記載の水栓装置。
  3. 水栓装置の上記開閉動作モードと上記開閉動作モード以外の他の所定モードとの切り替えを、複数の所定の操作子が同時に操作されることに応じて行う制御部をさらに備える
    請求項1または2に記載の水栓装置。
  4. 前記他の所定モードは、水栓装置の動作に関する所定の設定項目に対応するパラメータの変更が操作に応じて可能なモードである
    請求項3に記載の水栓装置。
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