JP2006112611A - 軽操作水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の単水栓或いはこれと同種形式の弁部を備えた水栓においてもその操作抵抗を小さくして、小さい力で簡単に操作できるようにする。
【解決手段】軽操作の単水栓を、弁座16の内周側に連通した1次側の流入通路14と、弁座16の外周側に連通した2次側の流出通路20と、流入通路14からの水の流れに逆行して閉弁運動する主弁22と、主弁22に対して流入通路14と反対側に形成された背圧室24と、一端を弁座16の内周側で流入通路14の末端部14Aに開口させるとともに他端を背圧室24に開口させる導水孔26と、背圧室24の水を流出通路20側に抜くパイロット通路27と、その開度を変化させるパイロット弁28と、パイロット弁28の駆動部材36とを含んで構成し、パイロット弁28の進退移動により主弁22を追従して変位させ、流量制御するようになす。
【選択図】 図1

Description

この発明は水栓に関し、詳しくは小さな操作力で簡単に操作することのできる軽操作水栓に関する。
従来より、水栓として各種のものが用いられているが、これら水栓は大きな給水圧に抗して(逆らって)主弁を閉弁させなければならず、その操作のために大きな力を要する問題があった。
図7はその代表例(ここでは単水栓)を示したものである。
同図において200は水栓ハウジングで、その内部に給水圧に基づいて水を流入させる一次側の流入通路202が形成されている。
この流入通路202は環状に形成された弁座204の内周側に連通して形成されており、そしてこの弁座204の外周側から吐水口(吐水部)206に向って2次側の流出通路208が延び出している。
尚図において202Aは流入通路202の末端部を表している。
210はコマ式の主弁であって、このコマ式の主弁210は、流入通路202からの水の流れに逆行して、即ち流入通路202からの水の流れと対向するようにして図中下向きに前進する。そして前進端で弁座204に着座して閉弁し、流入通路202と流出通路208とを遮断する。
212はこの主弁210を図中下向きに駆動する駆動軸(スピンドル軸)で、この駆動軸212は、水栓ハウジング200に形成された雌ねじ孔214に水栓ハウジング200外から挿入され、そして大径部216の外周部に形成された雄ねじ部218において雌ねじ孔214に螺合され、ねじ送りで図中上下方向即ち軸方向に移動可能な状態に水栓ハウジング200にて保持されている。
この駆動軸212の上端部には、ハンドル219が一体回転状態に設けられている。
この図7の水栓では、流入通路202の末端部202Aからの水の流れを主弁210の中央部を含むほぼ全面(下面)で受けながら、これと反対方向に主弁210を図中下向きに前進させ、閉弁させなければならないことから、閉弁操作に際して強い操作力を必要とし、操作が重いといった問題を有していた。
また水の流れを止めるために強い力でハンドル219を操作するため、ハンドル219が強く締まった状態となり易く、その後に開弁操作を行う際にも強い力を必要としてしまう。
このようなことから操作構造が大型化し、このことが水栓自体を大型化してしまうといった問題を生じていた。
以上は単水栓の場合の例であるが、コマ式の主弁によって水路を開閉する形式の水栓、例えば冷水側の流路及び熱水側の流路のそれぞれをコマ式の主弁にて開閉する、いわゆる2ハンドル2バルブ方式の混合水栓においても同様の問題を生ずる。
水栓における操作を軽くする手段として、弁部をパイロット式の弁部とすること、即ちパイロット弁を移動させることによって主弁をこれに追従して変位させ、その開度を調節して流路の開閉或いは流量調節するようになすことが考えられる。
例えば下記特許文献1に、この種パイロット式の弁部の構成が開示されている。
図8はその具体例を示している。
同図において208は2次側の流出通路で、環状の弁座204の内周側に連通して形成されている。そしてこの弁座204の外周側から給水源の方に向って一次側の流入通路202が延び出している。
図中208Bは流出通路208の始端部を表している。また202Aは流入通路202における弁座204の外周側の末端部を表している。
220はダイヤフラム式の主弁で、この主弁220が図中下向きに変位し、そして弁座204に着座して閉弁することで、流入通路202と流出通路208とが遮断される。
また一方主弁220が図中上向きに弁座204から離間し、開弁することで流入通路202と流出通路208とが連通状態となって、流入通路202を流れてきた水が弁部を経由して流出通路208を通じ流出する。
この主弁220の背後、詳しくは主弁220に対し流出通路208の始端部208Bとは反対側には背圧室222が形成されており、この背圧室222内の圧力に基づいて主弁220が図中下向き、即ち閉弁方向に押圧される。
この背圧室222と流入通路202とは、主弁220を貫通して設けられた小孔からなる導水孔224にて連通させられている。
ここで導水孔224は一端が弁座204の外周側で流入通路202の末端部202Aに開口し、そして他端が背圧室222に開口していて、流入通路202の水がこの導水孔224を通じて背圧室222に導かれ、背圧室222の圧力が増大せしめられる。
一方主弁220の中心部には、背圧室222内の水を流出通路208へと抜く水抜通路としてのパイロット通路226が、主弁220を貫通して設けられている。
228はプランジャ弁から成るパイロット弁で、230はパイロット弁228を図中上下方向に進退駆動する電気的駆動装置である。
この図8に示すパイロット式の弁にあっては、プランジャ弁から成るパイロット弁228の図中上下方向の進退によって、パイロット通路226の開度が調節される。
具体的には、パイロット弁228が主弁220の上端部に形成された弁座(パイロット弁座)229に向って前進するとパイロット通路226の開度が小となり、背圧室222の圧力は増大する。
また一方パイロット弁228が図中上向きに後退すると、パイロット弁228と弁座229との間隔が広がってパイロット通路226の開度が大となり、ここにおいて背圧室222からパイロット通路226を通じて流出通路208に抜き出す水の量が多くなって、背圧室222の圧力が減少する。
そして主弁220は、その背圧室222の圧力と流入通路202の圧力とをバランスさせるようにして、図中上下方向に位置を移動させ、その開度を変化させる。
そして主弁220の開度に応じて、流入通路202から流出通路208への水の流量が調節される。
従来提案されているパイロット式の弁は何れもこの種形式の弁、即ち弁座204の外周側に連通して一次側の流入通路202が形成され、また弁座204の内周側に連通して2次側の流出通路208が形成されていて、主弁220の閉弁方向が流入通路202の末端部202Aから流出通路208の始端部208Bに向って水が流れ込む方向と同じ方向とされている。
即ち一次側の流入通路202の水の圧力は主弁220の外周部だけに作用し、主弁220のほぼ全体を成す弁座204内周側の中央部に対しては開弁方向に作用せず、従ってこの種形式のパイロット式の弁の場合、主弁220を閉弁方向に変位させる際の抵抗力は少なく、この意味で合理的であると言える。
しかしながら図7に示す水栓の場合、1次側の流入通路202と2次側の流出通路208との関係が逆の関係となっており、そして主弁220は流入通路202からの水の圧力をほぼ全面に受けて、これと逆行する方向に閉弁運動するものであることから、図8に示すパイロット式の弁(従来提案されているパイロット式の弁は上記のように何れもこの種形式のものである)を図7に示す水栓に適用することはできない。
特開平4−302790号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、従来の単水栓或いは同種形式の弁部を備えた水栓においても、その操作の際の抵抗を小さくし、小さい力で軽く簡単に操作することができ、またこれに伴って操作部の構造を小型化,コンパクト化し得る軽操作水栓を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)弁部における弁座の内周側に連通して形成された1次側の流入通路と、(ロ)該弁座の外周側に連通して形成された2次側の流出通路と、(ハ)前記流入通路からの水の流れに逆行して該流出通路の側から前記弁座の側に変位し閉弁運動する前記弁部の主弁と、(ニ)該主弁に対して該流入通路の末端部と反対側に形成され、内部の圧力を該主弁に対する該流入通路の圧力とは反対方向の押圧力として該主弁に対し閉弁方向に作用させる背圧室と、(ホ)一端を前記弁座の内周側で前記流入通路の末端部に開口させるとともに、他端を前記背圧室に開口させ、該流入通路からの水を該背圧室に導いて該背圧室の圧力を増大させる、小孔からなる導水孔と、(ヘ)該背圧室と前記流出通路とを連通させ、該背圧室からの水を該流出通路側に抜くパイロット通路と、(ト)進退移動によって前記パイロット通路の開度を変化させるパイロット弁と、(チ)該パイロット弁を進退駆動する駆動部材と、を有し、該パイロット弁の進退移動により前記主弁を追従して変位させ、流量制御するようになしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記主弁がピストン式の弁であることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1において、前記主弁がピストン式の弁であって、該主弁を貫通して前記導水孔が形成されているとともに、前記水栓は、水栓ハウジングに形成されている雌ねじ孔に該水栓ハウジング外から挿入されて螺合固定され、その挿入側の端部にシリンダ室を有していて、該シリンダ室への前記主弁の嵌合により前記背圧室を形成するシリンダ部材と、該シリンダ部材の中心孔に軸方向に進退可能に挿入され、前記背圧室内において前記パイロット弁が一体移動する状態に固定された前記駆動部材としての駆動軸と、を有しており、それらシリンダ部材,駆動軸,パイロット弁及び主弁が既存の水栓における駆動軸,コマ式の主弁と取り換え可能なユニットをなしていることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項2,3の何れかにおいて、前記パイロット通路が、前記背圧室側の前記主弁の軸方向端面の流入口から該背圧室の水を流入させて該主弁の外周面の流出口から前記流出通路に流出させる主弁貫通のものであるとともに、該流出口は周方向に異なった複数箇所で該主弁の外周面に且つぞれぞれが前記流入口に連通して設けてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、弁座の内周側に連通した一次側の流入通路から、弁座の外周側に連通した2次側の流出通路に向って水が流れ出し、そして主弁がその流入通路からの水の流れの勢い、即ちその圧力を弁座の内周側の部分で受けながら、その流れの向きと逆方向に閉弁する形式の水栓において、その主弁に対し流入通路の末端と反対側に背圧室を形成して、その背圧室と流入通路とを、弁座の内周側で一端を流入通路の末端部に開口させ、他端を背圧室で開口させる小孔の導水孔を通じて連通させて、その導水孔を通じて背圧室に流入させた水の圧力を主弁に対し閉弁方向の押圧力として作用させ、且つ背圧室と流出通路とを連通させるパイロット通路をパイロット弁の進退により開度変化させて、主弁をパイロット弁の進退に追従して変位させるようになしたもので、本発明の水栓では、主弁が略全面に亘って一次側の流入通路の水の圧力を受けつつ、これに逆らって閉弁する場合であっても、極めて僅かな操作力で容易に主弁を閉弁動作させることができる。即ち水栓を極めて軽く操作することが可能となる。
そしてこれに伴い操作部の構造を小さくすることができ、また小型のアクチュエータを用いて容易にこれを操作することが可能となる。
上記主弁はピストン式の弁となしておくことができる(請求項2)。
このようにした場合、主弁の移動ストロークを容易に大きくとることができる。
請求項3は、水栓ハウジングに形成されている雌ねじ孔に水栓ハウジング側から挿入されるシリンダ部材と、そのシリンダ部材の中心孔に軸方向に進退可能に挿入された駆動軸とをパイロット弁,主弁とともに既存の水栓における駆動軸,コマ式の主弁と取替え可能なユニットとして構成したもので、この請求項3によれば、従来既存の単水栓や2ハンドル2バルブ式の水栓を、既存の駆動軸,コマ式の主弁とユニットとを置換するだけで、僅かな力で軽く操作できる軽操作水栓となすことができる。
次に請求項4は、上記パイロット通路を、背圧室側の主弁の軸方向端面の流入口から背圧室の水を流入させて主弁の外周面の流出口から上記流出通路に流出させる主弁貫通のものとなすとともに、その流出口を、主弁外周面の周方向に異なった複数箇所に且つそれぞれを流入口に連通して設けたものである。
例えばパイロット通路における流出口を主弁外周面の周方向の1箇所に1つだけ設けておいた場合、その流出口が吐水口の方向、即ち流出通路の延びる方向を向いていれば、背圧室内の水を円滑に流出通路側に抜き出すことができるが、主弁が軸周りに回転してその流出口の向きが変化してしまうと、背圧室からの十分な水抜量が確保できない恐れが生ずる。
然るに請求項4に従って主弁外周面の周方向の異なった複数箇所に流出口を設けておけば、たとえ主弁が軸周りに回転したとしても背圧室からの十分な水抜量を確保することができ、ひいてはピストン式の弁から成る主弁の、パイロット弁に追従した円滑な動作を確保することが可能となる。
次に本発明を単水栓に適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10は本実施形態の単水栓で、12はその水栓ハウジングである。
水栓ハウジング12には、給水圧に基づいて水を流入させる1次側の流入通路14が、環状の弁座(主弁座)16の内周側に連通して形成されている。図中14Aはその流入通路14の末端部を表している。
一方この弁座16の外周側からは、吐水口(吐水部)18に向って2次側の流出通路20が延び出している。図中20Bはその流出通路20の始端部を表している。
22はピストン式の主弁であって、この主弁22は、流入通路14からの水の流れに逆行して図中下向きに前進移動し、最終的に弁座16に着座して閉弁する。
ここにおいて流入通路14と流出通路20とが遮断された状態となる。図1はこのようにして主弁22が閉弁した状態を表している。
ここでピストン式の主弁22は、その外径が環状の弁座16よりも僅かに大きい程度の小径とされている。即ち上記の図7に示すダイアフラム式の主弁に対して径寸法が小さなものとされている。
従ってこの主弁22は、その下面の中央部を含むほぼ全面において流入通路14からの水の流れの勢いを受けながら、即ちその圧力を受けながら、図中下向きに閉弁運動する。
本実施形態においては、このように主弁22が小径に構成されていることから、主弁22及びその周りの構造が径方向にコンパクトである。
主弁22に対して流入通路14の末端部14Aとは反対側には背圧室24が形成されている。
この背圧室24は、内部の圧力を主弁22に対する流入通路14の圧力とは反対方向の押圧力として閉弁方向に作用させる。
26はこの主弁22を貫通し、背圧室24と流入通路14と連通させる状態に設けられた小孔からなる導水孔で、その一端(図中下端)を弁座16の内周側で流入通路14の末端部14A内に開口させ、また他端(図中上端)を背圧室24内に開口させている。
この導水孔26は、流入通路14内の水を背圧室24に導いて背圧室24内の圧力を増大させる。
この主弁22にはまた、その中心部において水抜通路をなすパイロット通路27が主弁22を貫通して設けられている。
ここでパイロット通路27は、図3にも示しているようにくの字状に折れ曲っており、その一端(図中上端)の流入口60(図3参照)が主弁22の中心部且つ軸方向の端面(図中上端面)で背圧室24内に開口する一方、他端の流出口62が主弁22の外周面で且つ吐水口18を向いて、即ち流出通路20の延びる方向を向いて横向きに開口している。
背圧室24内の水は、流入口60からこのパイロット通路27に流入してパイロット通路27を流通し、流出口62から流出通路20へと流出する。
28は軸方向(図中上下方向)に進退移動してパイロット通路27の開度を変化させるパイロット弁で、ここでは円筒形状をなすゴムパッキンにて構成されている。
このパイロット弁28は、具体的には図1の部分拡大図に示しているように弁座(パイロット弁座)29に着座し閉弁した状態でパイロット通路27を閉鎖し、また図中上向きに弁座29から離間することで開弁、即ちパイロット通路27を開放し、また弁座29から離間した状態で図中上下方向に進退することでパイロット通路27の開度を変化させる。
30は、図2の分解図にも示しているように水栓ハウジング12に形成されている大径の雌ねじ孔で、この雌ねじ孔30に水栓ハウジング12外、詳しくはその上方から背圧室24を形成するための、雌ねじ孔30に対応した径のシリンダ部材32が挿入され、その外周部の雄ねじ部34において雌ねじ孔30に螺合固定されている。
このシリンダ部材32は下端部にシリンダ室を有していて、そこに上記のピストン式の主弁22が図中下から上向きに摺動可能に嵌合され、以って上記の背圧室24が形成されている。
このシリンダ部材32は中心孔35を有しており、そこに駆動軸36が図中下向きに挿入されている。
この駆動軸36は、大径部38の下端部外周に雄ねじ部40を有していて、その雄ねじ部40が、中心孔35に形成された雌ねじ部42に螺合されている。
またその下側の小径部44が、中心孔35の軸方向のストレート形状部分に軸方向、即ち上下方向に摺動可能に嵌合されている。
尚この駆動軸36における小径部44の外周面とシリンダ部材32の中心孔35の内周面とは、Oリング(環状のシール部材)にて水密にシールされている。
この小径部44の下面からは、細径且つ軸状の突起46が下向きに突出しており、その突起46の付け根部に、上記の円筒状のゴムパッキンからなるパイロット弁28が外嵌状態に保持されている。
ここで軸状の突起46は、パイロット弁28から下向きに突き出した部分が、主弁22の上記のパイロット通路27内に突入している。
即ち、厳密には主弁22のパイロット通路27は、この突起46と主弁22に設けられた孔の内面との間に形成されている。
上記駆動軸36の上端部にはハンドル48が一体回転状態に固設されており、このハンドル48の回転操作によって駆動軸36が軸方向、即ち図中上下方向に移動して、パイロット弁28を同方向に一体に進退駆動する。
ここでハンドル48は駆動軸36に対しスプライン部50において回転方向に一体に結合されている。また止ねじ52によって駆動軸36に対し軸方向に抜止め状態に固定されている。
この実施形態においては水栓ハウジング12,ハンドル48,キャップナット54,キャップパッキン56等が図7に示す従来の単水栓、即ち既存の単水栓と同じものであってその他の部材、具体的にはシリンダ部材32,駆動軸36,ピストン式の主弁22,パイロット弁28等が異なっている。
これらの部材は図7に示す駆動軸212,コマ式の主弁210と取替え可能なユニットをなしており、従ってこれらユニットを既存の単水栓における駆動軸212,主弁210と置換するかたちで組み込むことで、本実施形態の単水栓10が構成される。
次に本実施形態の単水栓10の作用を図4及び図5に基づいて説明する。
図1は止水状態、即ち主弁22が閉弁した状態を表しており、この状態からハンドル48を回転操作して駆動軸36を図中上向きに後退させ、これとともにパイロット弁28を図中上向きに後退移動させると、図4(I)に示しているように当初閉弁状態にあったパイロット弁28が弁座29から図中上向きに離間して、弁座29とパイロット弁28との間に隙間が形成される。
これにより閉鎖状態にあったパイロット通路27が開かれて、背圧室24内の水がそのパイロット通路27を通じて2次側の流出通路20へと流出し、背圧室24の圧力が低下する。
すると背圧室24の圧力と給水圧に基づく流入通路14の圧力とのバランス、詳しくは主弁22に対して図中下向きに働く背圧室24の押圧力と、これとは逆向きの上向きに主弁22に対して働く流入通路14の圧力とのバランスが崩れて、図4(II)に示しているようにパイロット弁28と弁座29との間の隙間を狭くするように主弁22が図中上向きに微小移動(変位)し、そして背圧室24と流入通路14の圧力とがバランスしたところで主弁22の移動が停止する。
この状態から更に駆動軸36にてパイロット弁28を上向きに後退移動させると、背圧室24の押圧力と流入通路14からの圧力とをバランスさせるようにして主弁22が更に上向きに上昇移動し、主弁22がその開度を更に大きくする。これにより流入通路14から流出通路20に流入する水の流量が増大する(図4(III))。
このようにハンドル48を回転操作して駆動軸36によりパイロット弁28を後退移動させると、その移動に追従するようにして主弁22が図中上向きに移動する。即ち主弁22がパイロット弁28の後退移動に追従してその開度を大きく変化させ、吐水口18からの吐水量を増大させる。
これとは逆に、図5(I)に示すように駆動軸36によってパイロット弁28を図中下向きに前進移動させ、パイロット通路27の開度を小さくすると、主弁22に対する背圧室24の押圧力が、流入通路14から主弁22に作用する圧力に打ち勝つようになって、両圧力をバランスさせるように主弁22が図中下向きに前進移動し、そして背圧室24の圧力と流入通路14からの水の圧力とが丁度バランスする位置で主弁22が停止する(図5(II))。
そして更にパイロット弁28を図中下向きに前進移動させると、更にこれに追従して主弁22が閉弁方向に前進移動し、流入通路14から流出通路20へと流出する水の流量を更に減少させる(図5(III))。
そして最終的にパイロット弁28及び主弁22が閉弁した状態となって(図1に示す状態)、流入通路14と流出通路20とが遮断され、吐水口18からの吐水が停止する。
以上のような本実施形態の単水栓10では、主弁22がほぼ全面に亘って一次側の流入通路14の水の圧力を受けつつ、これに逆行するように閉弁する場合であっても、極めて僅かな操作力で容易に主弁22を閉弁動作させることができる。即ち単水栓10を極めて軽く操作することができる。
これにより操作部の構造を小さくすることができ、また小型のアクチュエータを用いて容易にこれを操作できるようになる。
また導水孔26が主弁22を貫通して設けてあることから弁部の構造を簡単化でき、更に主弁22をピストン式の弁となしていることから、主弁22の移動ストロークを容易に大きくとることができる。
また本実施形態によれば、既存の水栓における駆動軸,コマ式の主弁を外して、代りに上記したユニットを組み込むことで、従来既存の単水栓を僅かな力で軽く操作できる軽操作水栓となすことができる。
図6は本発明の他の実施形態を示している。
この実施形態では、主弁22の外周面の周方向の異なった複数個所に流出口62を設けるとともに、パイロット通路27における主弁22の軸方向に延びる幹通路27Aの末端から複数の分岐通路27Bを放射状に延び出させ、各流出口62をこれら分岐通路27B及び幹通路27Aを通じて流入口60に連通させたものである。
この実施形態の場合、主弁22外周面の周方向の異なった複数箇所の流出口62が背圧室24の水を流出通路20に流出させるようになしているため、たとえ主弁22がその軸心周りに回転したとしても背圧室24からの十分な水抜量を確保することができ、ひいてはピストン式の弁から成る主弁22をパイロット弁38に良好に追従させ、円滑な動作を確保することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示である。
例えば本発明においてはピストン式の弁からなる主弁22の外周面とシリンダ室の内周面との間に、主弁22を回転方向に位置決めした状態でこれを軸方向に進退可能とする位置決ガイドを設けることも可能である。
また上記実施形態は本発明を単水栓に適用した場合の実施形態であるが、本発明は冷水側と熱水側をそれぞれ別々の弁部で開閉及び流量調節して湯水混合する前記のいわゆる2ハンドル2バルブ形式の水栓に適用することも可能である。
また上記実施形態では主弁をピストン式の弁となしているが、場合によってかかる主弁をダイヤフラム式の弁となすことも可能である等、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の単水栓を示す図である。 同単水栓を各部品に分解して示す図である。 図1及び図2の主弁の図である。 本実施形態の作用の説明図である。 図4に続く作用の説明図である。 本発明の他の実施形態の要部を示す図である 従来の単水栓の図である。 従来のパイロット式の弁を示した図である。
符号の説明
10 単水栓
12 水栓ハウジング
14 流入通路
14A 末端部
16 弁座(主弁座)
18 吐水口(吐水部)
20 流出通路
22 主弁
24 背圧室
26 導水孔
27 パイロット通路
28 パイロット弁
29 弁座(パイロット弁座)
30 雌ねじ孔
32 シリンダ部材
35 中心孔
36 駆動軸
60 流入口
62 流出口

Claims (4)

  1. (イ)弁部における弁座の内周側に連通して形成された1次側の流入通路と
    (ロ)該弁座の外周側に連通して形成された2次側の流出通路と
    (ハ)前記流入通路からの水の流れに逆行して該流出通路の側から前記弁座の側に変位し閉弁運動する前記弁部の主弁と
    (ニ)該主弁に対して該流入通路の末端部と反対側に形成され、内部の圧力を該主弁に対する該流入通路の圧力とは反対方向の押圧力として該主弁に対し閉弁方向に作用させる背圧室と
    (ホ)一端を前記弁座の内周側で前記流入通路の末端部に開口させるとともに、他端を前記背圧室に開口させ、該流入通路からの水を該背圧室に導いて該背圧室の圧力を増大させる、小孔からなる導水孔と
    (ヘ)該背圧室と前記流出通路とを連通させ、該背圧室からの水を該流出通路側に抜くパイロット通路と
    (ト)進退移動によって前記パイロット通路の開度を変化させるパイロット弁と
    (チ)該パイロット弁を進退駆動する駆動部材と
    を有し、該パイロット弁の進退移動により前記主弁を追従して変位させ、流量制御するようになしてあることを特徴とする軽操作水栓。
  2. 請求項1において、前記主弁がピストン式の弁であることを特徴とする軽操作水栓。
  3. 請求項1において、前記主弁がピストン式の弁であって、該主弁を貫通して前記導水孔が形成されているとともに、前記水栓は、水栓ハウジングに形成されている雌ねじ孔に該水栓ハウジング外から挿入されて螺合固定され、その挿入側の端部にシリンダ室を有していて、該シリンダ室への前記主弁の嵌合により前記背圧室を形成するシリンダ部材と
    該シリンダ部材の中心孔に軸方向に進退可能に挿入され、前記背圧室内において前記パイロット弁が一体移動する状態に固定された前記駆動部材としての駆動軸と
    を有しており、それらシリンダ部材,駆動軸,パイロット弁及び主弁が既存の水栓における駆動軸,コマ式の主弁と取り換え可能なユニットをなしていることを特徴とする軽操作水栓。
  4. 請求項2,3の何れかにおいて、前記パイロット通路が、前記背圧室側の前記主弁の軸方向端面の流入口から該背圧室の水を流入させて該主弁の外周面の流出口から前記流出通路に流出させる主弁貫通のものであるとともに、該流出口は周方向に異なった複数箇所で該主弁の外周面に且つぞれぞれが前記流入口に連通して設けてあることを特徴とする軽操作水栓。
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