JP2006275088A - 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓 - Google Patents

湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓 Download PDF

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Abstract

【課題】 駆動力の小さい感温ばねを使用しても十分な温度調節性能が得られる湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓を提供する。
【解決手段】 本発明は、湯及び水を混合し、適温の湯を吐出させる湯水混合装置(20)であって、湯水混合装置本体(22)と、この内部に移動可能に配置された主弁体(24)と、内圧が上昇すると主弁体を第1の方向に移動させる第1圧力室(42)と、内圧が上昇すると主弁体を第2の方向に移動させる第2圧力室(44)と、主弁体を連動して移動させる副弁体(26)と、副弁体を付勢する付勢手段(28)と、副弁体を逆方向に付勢し、温度に応じて付勢力が変化する感温付勢手段(32)と、副弁体により開閉される第1圧力室に連通した第1副弁座と、第2圧力室に連通した第2副弁座と、を有し、主弁体は第1副弁座の閉鎖により第1の方向に、第2副弁座の閉鎖により第2の方向に移動される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、湯水混合装置に関し、特に、供給された湯及び水を混合し、適温に調整された湯を吐出させる湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓に関する。
特開平8−42744号公報には、湯水混合装置が記載されている。この湯水混合装置は、ケーシング本体内に摺動可能に配置された可動弁体の両側に、バイアスばね及び感温ばねを配置し、感温ばねが発生する付勢力の変化により、可動弁体を摺動移動させている。例えば、混合された湯の温度が上昇した場合には、感温ばねの付勢力が増大し、バイアスばねの付勢力に打ち勝って可動弁体が移動される。これにより、ケーシング本体内に流入する湯の流量が減少し、吐出する湯の温度が低下する。逆に、混合された湯の温度が低下した場合には、感温ばねの付勢力が減少し、ケーシング本体内に流入する水の流量が減少して吐出する湯の温度が上昇する。
特開平8−42744号公報
上述したように、特開平8−42744号公報記載の湯水混合装置では、感温付勢手段である感温ばねの付勢力の増減により可動弁体が駆動されている。しかしながら、可動弁体には、その構造上、湯と水を仕切るパッキンを装着する必要があるため、可動弁体を移動させる際には、パッキンによる摺動抵抗が作用する。また、可動弁体には、供給された湯及び水の水圧(動圧)等が作用する。このため、可動弁体を移動させるには、摺動抵抗及び湯及び水の圧力に打ち勝つ駆動力が必要になる。
しかしながら、可動弁体を移動させるための駆動力は、特に形状記憶合金で作成される感温ばねを使用する場合には大きな問題となる。即ち、形状記憶合金製の感温ばねを使用する場合には、感温ばねとバイアスばねの釣り合い位置の変化により弁体が移動されるので、弁体に対する大きな駆動力を得ることが難しい。このため、弁体に働く摺動抵抗や湯及び水の圧力により弁体の移動が妨げられ、温度調節性能を低下させる原因となる。また、感温ばねによる駆動力を増大させるために、感温ばねを大型化すると、湯水混合装置全体が大型化し、或いは、感温ばねを含めた湯水混合装置全体のコスト高に繋がるという問題がある。
従って、本発明は、駆動力の小さい感温ばね等の感温付勢手段を使用した場合においても、十分な温度調節性能を得ることができる湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、供給された湯及び水を混合し、適温に調整された湯を吐出させる湯水混合装置であって、湯水混合装置本体と、この湯水混合装置本体の内部に移動可能に配置され、移動されることにより湯水混合装置本体内に流入する湯及び水の流量を変化させる主弁体と、供給された湯が流入するように形成され、流入した湯によって内部の圧力が上昇すると、主弁体を第1の方向に移動させる第1圧力室と、供給された水が流入するように形成され、流入した水によって内部の圧力が上昇すると、主弁体を第2の方向に移動させる第2圧力室と、摺動可能に配置され、主弁体を連動して移動させることができるようになった副弁体と、この副弁体を所定方向に摺動させるように付勢する付勢手段と、この付勢手段とは逆の方向に副弁体を付勢し、湯水混合装置本体内に流入して混合された湯の温度に応じて付勢力が変化する感温付勢手段と、第1圧力室に連通するように形成され、副弁体により開閉される第1副弁座と、第2圧力室に連通するように形成され、副弁体により開閉される第2副弁座と、を有し、副弁体により第1副弁座が閉鎖されると、第1圧力室内部の圧力が上昇し、主弁体は第1の方向に移動され、副弁体により第2副弁座が閉鎖されると、第2圧力室内部の圧力が上昇し、主弁体は第2の方向に移動されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、付勢手段による付勢力と感温付勢手段による付勢力の釣り合い位置が変化することにより、副弁体が移動される。副弁体が移動され、第1副弁座が閉鎖されると、第1圧力室内部の圧力が上昇し、主弁体は第1の方向に移動される。副弁体が移動され、第2副弁座が閉鎖されると、第2圧力室内部の圧力が上昇し、主弁体は第2の方向に移動される。主弁体が移動されることにより、湯水混合装置本体内に流入する湯及び水の流量が変化し、適温に調整された湯が吐出される。
このように構成された本発明によれば、第1圧力室に流入する湯の圧力、又は第2圧力室に流入する水の圧力に基づいて主弁体が駆動されるので、付勢手段又は感温付勢手段による付勢力が小さい場合においても、大きな力で主弁体を駆動することができる。
本発明において、好ましくは、第1圧力室及び第2圧力室は、湯水混合装置本体の内側壁面と、主弁体の外側壁面によって囲まれる空間として夫々構成される。
このように構成された本発明においては、既存の湯水混合装置本体の内側壁面と、既存の主弁体の外側壁面によって第1圧力室及び第2圧力室を形成することができるので、新たな部材を設けて第1圧力室及び第2圧力室を構成する必要がなく、湯水混合装置の構成を簡単にすることができる。
本発明において、好ましくは、主弁体は筒状に形成され、副弁体は、主弁体の内側に主弁体に対して所定距離摺動可能に配置され、副弁体の摺動により副弁体と主弁体が係合されると、副弁体が主弁体を押して移動させる。
このように構成された本発明においては、主弁体と副弁体が直接係合され、副弁体は主弁体を直接押して移動させる。
このように構成された本発明によれば、第1圧力室又は第2圧力室内の圧力によって主弁体を駆動できない場合においても、副弁体が主弁体と直接係合されることによって、主弁体を移動させることができる。
本発明において、好ましくは、第1副弁座は、第1圧力室に連通し、主弁体の外側壁面から内側壁面に延びる第1圧力管路の内側の端部によって構成され、第2副弁座は、第2圧力室に連通し、主弁体の外側壁面から内側壁面に延びる第2圧力管路の内側の端部によって構成されている。
このように構成された本発明によれば、第1副弁座及び第2副弁座を、主弁体の内側に位置する副弁体によって直接閉鎖することができるので、湯水混合装置全体を小型化することができる。
本発明において、好ましくは、第1副弁座は、副弁体が摺動する方向に対して傾斜した、主弁体の内側の第1傾斜内壁面に形成され、第2副弁座は、第1傾斜内壁面に対向する方向に傾斜した、主弁体の内側の第2傾斜内壁面に形成され、第1副弁座及び第2副弁座は、副弁体の外側壁面に形成された、第1傾斜内壁面と合致する第1傾斜外壁面、及び第2傾斜内壁面と合致する第2傾斜外壁面によって夫々開閉される。
このように構成された本発明によれば、主弁体の内側の第1傾斜内壁面と副弁体の外側の第1傾斜外壁面が係合すると同時に第1副弁座が閉鎖され、主弁体の内側の第2傾斜内壁面と副弁体の外側の第2傾斜外壁面が係合すると同時に第2副弁座が閉鎖される。このため、副弁座の閉鎖による主弁体の駆動と、副弁体と主弁体の係合による主弁体の駆動が連続的に切り替わり、主弁体の移動を滑らかにすることができる。また、このように構成された本発明によれば、傾斜面に形成された副弁座が傾斜面によって閉鎖されるので、副弁座を確実に閉鎖することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、第1圧力室に流入する湯の流量を制限する第1流量制限手段、及び第2圧力室に流入する水の流量を制限する第2流量制限手段を有する。
このように構成された本発明によれば、第1圧力室に流入する湯の流量及び第2圧力室に流入する水の流量が制限されるので、圧力室内の圧力の急激な上昇による主弁体のオーバーシュートを防止することができる。これにより、主弁体の移動にチャタリングが発生するのを防止することができる。
また、本発明の湯水混合水栓は、本発明の湯水混合装置と、この湯水混合装置を内蔵した水栓本体と、付勢手段及び感温付勢手段が副弁体を付勢する付勢力を変化させることにより、湯水混合装置によって調整される湯の温度を変化させる湯温調整手段と、湯水混合装置によって適温に調整された湯の、吐水状態と止水状態とを切替える開閉弁と、この開閉弁を通った湯を吐出させる吐出部と、を有することを特徴としている。
本発明の湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓によれば、駆動力の小さい感温ばね等の感温付勢手段を使用した場合においても、十分な温度調節性能を得ることができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による湯水混合水栓を説明する。
図1は、本発明の実施形態による湯水混合水栓全体を示す斜視図である。図2は、本実施形態による湯水混合水栓に内蔵されている湯水混合装置の斜視断面図である。また、図3は、湯水混合装置の主弁体及び副弁体の部分を拡大して示す拡大断面図である。さらに、図4及び図5は、主弁体と副弁体が係合する部分を拡大して示す拡大断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態による湯水混合水栓1は、水栓本体2と、この水栓本体2に給湯器(図示せず)からの湯を供給する湯供給脚4と、水栓本体2に水道水を供給する水供給脚6と、を有する。さらに、湯水混合水栓1は、温度調節された湯の止水、吐水を切替えるカラン用の押しボタン8及びシャワー用の押しボタン10と、温度調節された湯を吐出させる吐出部であるカラン12及びシャワー14と、を有する。また、湯水混合水栓1は、水栓本体2端部に取り付けられた湯温調節用ダイヤル16を有する。本実施形態の湯水混合水栓1は、湯供給脚4及び水供給脚6から夫々供給された湯及び水を、湯温調節用ダイヤル16によって設定された温度になるように混合して、カラン12又はシャワー14から吐出させるように構成されている。
湯供給脚4は、壁面に設けられた給湯管(図示せず)と水栓本体2とを連結し、水栓本体2に湯を供給するように構成されている。
水供給脚6は、壁面に設けられた水道管(図示せず)と水栓本体2とを連結し、水栓本体2に水を供給するように構成されている。
水栓本体2には、湯供給脚4及び水供給脚6を介して導入された湯及び水を、適宜混合して所望の温度に調節する湯水混合装置20(図2)が内蔵されている。また、水栓本体2に取り付けられたカラン用の押しボタン8は、これを押圧操作することによって、水栓本体2に内蔵されたカラン用の開閉弁(図示せず)の吐水状態と止水状態を切替え、カラン12からの止水吐水を切替えるように構成されている。カラン用の押しボタン8を押して吐水状態にすると、湯水混合装置20(図2)によって適温に混合された湯が、カラン用の開閉弁(図示せず)を通ってカラン12から吐水される。同様に、シャワー用の押しボタン10は、これを押圧操作することによって、水栓本体2に内蔵されたシャワー用の開閉弁(図示せず)の吐水状態と止水状態を切替え、シャワー14からの止水吐水を切替えるように構成されている。シャワー用の押しボタン10を押して吐水状態にすると、湯水混合装置20(図2)によって適温に混合された湯が、シャワー用の開閉弁(図示せず)を通ってシャワー14から吐水される。
また、湯温調節用ダイヤル16は、これを廻すことによって水栓本体2に内蔵された湯水混合装置20を操作し、湯水混合装置20によって調節される温度を変化させることができるように構成されている。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態の湯水混合水栓1に内蔵された湯水混合装置20を説明する。
図2に示すように、湯水混合装置20は、湯水混合装置本体22と、この湯水混合装置本体22内部に移動可能に配置された主弁体24と、この主弁体24の中心を貫通して延びる副弁体26と、を有する。また、湯水混合装置20は、副弁体26を付勢する付勢手段であるバイアスばね28と、バイアスばね28とは反対の方向に副弁体26を付勢する感温付勢手段である感温ばね32と、湯温調節用ダイヤル16に連結された送りねじ34と、この送りねじ34に螺合され、送りねじ34が回転されると湯水混合装置本体22内で摺動する摺動部材37と、を有する。さらに、バイアスばね28の内側には、補助バイアスばね30が配置されている。なお、湯温調節用ダイヤル16、送りねじ34、及び摺動部材37は、湯温調整手段を構成する。
湯水混合装置本体22は、概ね円筒状の形態であり、図2において左側に位置する左本体部材22aと、中間に位置する中間本体部材22bと、右側に位置する右本体部材22cから構成されている。湯供給脚4を介して水栓本体2内に導入された湯は、左本体部材22aと中間本体部材22bの間に形成された湯導入口22dを通って湯水混合装置本体22内に導入されるように構成されている。また、水供給脚6を介して水栓本体2内に導入された水は、中間本体部材22bと右本体部材22cとの間に形成された水導入口22eを通って湯水混合装置本体22内に導入されるように構成されている。さらに、右本体部材22cの端部には、湯水混合装置本体22内で適温に混合された湯を吐出させるための吐出口22fが形成されている。
主弁体24は、概ね円筒状の形状を有し、中間本体部材22bの内側に摺動可能に配置されている。また、主弁体24の中央に形成された環状の溝には、パッキン36が配置され、湯側と水側を分離している。さらに、主弁体24の図2における左側に形成された環状の溝には第1流量制限手段であるC型リング38が、主弁体24の右側に形成された環状の溝には第2流量制限手段であるC型リング40が、夫々配置されている。C型リング38、40の作用については後述する。湯水混合装置本体22内において、主弁体24が、図2における左側に移動されると湯導入口22dが絞られ、右側に移動されると水導入口22eが絞られるように構成されている。これにより、湯水混合装置本体22内に導入される湯と水の割合が変化され、吐水される湯の温度が調整されるように構成されている。
副弁体26は、全体として段付の円筒状の形状を有し、図2において左側から第1段部26a、第2段部26b、第3段部26cが順に形成されている。最も外径が細い第1段部26aの周囲には、バイアスばね28及び補助バイアスばね30が配置されている。また、中間に位置する第2段部26bは、主弁体24の中心を貫通して延びるように配置されている。最も外径が太い第3段部26cの内部には、感温ばね32が受け入れられている。
第2段部26bは、主弁体24の内側壁面と所定の遊びを持って係合するように構成されており、副弁体26は主弁体24に対して所定距離摺動することが可能である。この構造により、副弁体26が図2における左方又は右方に移動されると、第2段部26bと主弁体24の内側壁面が係合し、副弁体26は主弁体24と機械的に連動して、主弁体24を左方又は右方に移動させる。主弁体24及び副弁体26の構成の詳細は、図3乃至図5を参照して後述する。
バイアスばね28は、副弁体26の第1段部26aの周囲を取り囲むように配置され、その両端部が、第2段部26b及び摺動部材37に夫々係合されている。この構成により、バイアスばね28は、副弁体26を、図2における右側に向かって付勢する。また、送りねじ34を回転させることによって、摺動部材37を移動させると、バイアスばね28が副弁体26を付勢する付勢力が変化し、副弁体26の位置が変化する。
補助バイアスばね30は、副弁体26の第2段部26bに取り付けられ、バイアスばね28の内側に位置するように配置されている。摺動部材37が図2における右側に大きく移動されると、摺動部材37はバイアスばね28に加え、補助バイアスばね30とも当接するようになり、大きな付勢力が副弁体26に作用するようになる。なお、本実施形態においては、バイアスばね28、補助バイアスばね30として、温度によらずばね定数が一定のステンレス製のコイルばねが使用されている。
感温ばね32は、図2における左側の端部が、副弁体26の第3段部26cの中に受け入れられるように配置されている。また、感温ばね32の右側の端部は、右本体部材22cに当接するように配置されており、副弁体26は、感温ばね32によって、図2における左側に向かって付勢される。このため、副弁体26は、バイアスばね28による付勢力(補助バイアスばね30が摺動部材37に当接している場合には補助バイアスばね30による付勢力を加えた付勢力)と、感温ばね32による付勢力が釣り合う位置に位置決めされる。なお、本実施形態においては、感温ばね32として、形状記憶合金製のコイルばねが使用されている。
次に、図3乃至図5を参照して、主弁体24及び副弁体26の詳細な構成を説明する。なお、図3乃至図5は、主弁体24、副弁体26等の関係を模式的に示すものであり、C型リング38、40等は省略されている。
図3に示すように、主弁体24は、中央部が細く、両端部が外方に張り出した円筒状の形状を有しており、細くなった中央部は、中間本体部材22bの内側に張り出した隆起部22gを受け入れている。主弁体24の左側の外方に張り出した部分と隆起部22gの左側端面との間の環状の空間は、湯導入口22dから導入された湯が流入する第1圧力室42として作用する。また、主弁体24の右側の外方に張り出した部分と隆起部22gの右側端面との間の環状の空間は、水導入口22eから導入された水が流入する第2圧力室44として作用する。
図3乃至図5に示すように、主弁体24の左側には、主弁体24の外側壁面と内側壁面との間を貫通する第1圧力管路46が形成されている。この第1圧力管路46は、主弁体24の円周上に半径方向に4本形成されており、第1圧力室42と連通している。同様に、主弁体24の右側には、主弁体24の外側壁面と内側壁面との間を貫通する第2圧力管路48が形成されている。この第2圧力管路48は、主弁体24の円周上に半径方向に4本形成されており、第2圧力室44と連通している。
さらに、各第1圧力管路46の、主弁体24の内側壁面側の出口は、副弁体26によって開閉される第1副弁座46aとして機能する。同様に、各第2圧力管路48の、主弁体24の内側壁面側の出口は、副弁体26によって開閉される第2副弁座48aとして機能する。
また、主弁体24の内側壁面の中央には、環状の凹部24aが形成されており、この凹部24aの両端には、副弁体26が摺動する方向に対して傾斜した第1傾斜内壁面24b及び第2傾斜内壁面24cが夫々形成されている。これらの第1傾斜内壁面24b及び第2傾斜内壁面24cは、互いに対向するように、即ち、凹部24aの断面形状が等脚台形となるように、傾斜が付けられている。さらに、第1傾斜内壁面24bには各第1副弁座46aが、第2傾斜内壁面24cには各第2副弁座48aが夫々開口している。
副弁体26の第2段部26bの外側壁面中央には、環状の隆起部26dが形成されており、この隆起部26dは、主弁体24の内側壁面に形成された凹部24aに受け入れられている。隆起部26dは、凹部24aと隆起部26dの間に僅かな遊びができるような大きさに形成されている。本実施形態においては、副弁体26が、主弁体24に対して軸方向に約0.2mm移動できるように隙間が形成されている。
また、隆起部26dの両端部には、副弁体26が摺動する方向に対して傾斜した第1傾斜外壁面26e及び第2傾斜外壁面26fが形成されている。これら第1傾斜外壁面26e及び第2傾斜外壁面26fは、主弁体24の内側壁面に形成された第1傾斜内壁面24b及び第2傾斜内壁面24cと夫々合致するように、即ち、隆起部26dの断面形状が等脚台形となるように形成されている。このため、第1傾斜内壁面24bと第1傾斜外壁面26eが当接すると、第1傾斜内壁面24bに開口した各第1副弁座46aが閉鎖される。同様に、第2傾斜内壁面24cと第1傾斜外壁面26fが当接すると、第2傾斜内壁面24cに開口した各第2副弁座48aが閉鎖される。
次に、図1乃至図7を参照して、本発明の実施形態による湯水混合水栓1の作用を説明する。
まず、カラン用及びシャワー用の開閉弁(図示せず)が何れも閉鎖されている場合、即ち、吐水が行われていない場合には、開閉弁(図示せず)よりも上流の水栓本体2の内部全体に湯及び水道水を供給する一次圧が作用している。次に、カラン用、又はシャワー用の押しボタンを操作し、開閉弁を吐水状態とすると、カラン又はシャワーからの吐水が開始される。吐水が開始されると、湯供給脚4を介して導入された湯は湯導入口22dを通って、水供給脚6を介して導入された水は水導入口22eを通って、夫々湯水混合装置本体22内部に流入する。湯導入口22dから主弁体24と左本体部材22aの間を通って内部に流入した湯の圧力PH2は、湯導入口22dに供給される湯の圧力PH1よりも低下する。同様に、水導入口22eから主弁体24と右本体部材22cの間を通って内部に流入した湯の圧力PC2は、水導入口22eに供給される水の圧力PC1よりも低下する。流入した湯及び水は、副弁体26の第2段部26bの内側、及び第3段部26cの内側を通って開閉弁(図示せず)に到達する。このため、導入された湯及び水は、第2段部26b及び第3段部26cの内部で混合される。
第3段部26cの内側に配置された感温ばね32は、第3段部26cの中を流れる混合された湯の温度が、湯温調節用ダイヤル16によって設定された設定温度と等しい場合には、長さが変化しない。この状態においては、図3に示すように、主弁体24の第1傾斜内壁面24bと、副弁体26の第1傾斜外壁面26eは当接しておらず、また、第2傾斜内壁面24cと第2傾斜外壁面26fも当接していない。従って、第1傾斜内壁面24bに形成された第1副弁座46a、及び第2傾斜内壁面24cに形成された第2副弁座48aは、何れも開放された状態にある。
一方、湯導入口22dから流入した湯の一部は、主弁体24の外側面と中間本体部材22bの内側面との間を通って第1圧力室42内に流入する。図3に示すように、第1副弁座46aが開放されている場合には、第1圧力室42内に流入した湯は、第1圧力室42に連通した第1圧力管路46、第1副弁座46aを通って第2段部26bの内側に流入する。このため、第1圧力室42内の圧力は、その外側の圧力PH2と同程度に維持される。
同様に、水導入口22eから流入した水の一部は、主弁体24の外側面と中間本体部材22bの内側面との間を通って第2圧力室44内に流入する。図3に示すように、第2副弁座48aが開放されている場合には、第2圧力室44内に流入した湯は、第2圧力室44に連通した第2圧力管路48、第2副弁座48aを通って第2段部26bの内側に流入する。このため、第2圧力室44内の圧力も、その外側の圧力PC2と同程度に維持される。また、第1圧力室42と第2圧力室44の間は、パッキン36によってシールされているため、第1圧力室42内の湯と、第2圧力室44内の水が、主弁体24の外側で混合されることはない。
次に、第3段部26c内を流れる混合された湯の温度が、設定温度よりも高い場合には、感温ばね32による付勢力が増大するため、バイアスばね28の付勢力に打ち勝って、副弁体26は図2における左の方向に移動される。ここで、副弁体26と主弁体24の間には、パッキン等のシール部材が配置されていないため、摺動抵抗は非常に小さく、副弁体26は小さな力で容易に移動される。副弁体26が、主弁体24に対して、図2における左の方向に移動されると、図6に示すように、主弁体24の第1傾斜内壁面24bと、副弁体26の第1傾斜外壁面26eが当接する。
第1傾斜内壁面24bと第1傾斜外壁面26eが当接すると、第1副弁座46aが閉鎖される。第1副弁座46aが閉鎖されると、第1圧力室42に流入した湯は、第1圧力管路46を通って流出することができなくなるため、第1圧力室42内の圧力が、湯の供給圧力PH1と同程度まで上昇する。第1圧力室42内の圧力が、その外部の圧力PH2よりも上昇すると、主弁体24は、この圧力差によって図6における左方に移動される。なお、本実施形態においては、傾斜面に形成された第1副弁座46aを、傾斜した第1傾斜外壁面26eによって閉鎖するように構成されているので、第1副弁座46aは確実に閉鎖される。即ち、主弁体24と副弁体26の軸線が完全に整合しておらず、第1傾斜外壁面26eと第1傾斜内壁面24bが平行に保たれていない場合であっても、第1傾斜外壁面26eが第1傾斜内壁面24bに押し付けられると、主弁体24及び副弁体26の姿勢は自動的に修正される。このため、第1傾斜外壁面26eと第1傾斜内壁面24bは平行に当接するようになり、第1副弁座46aは確実に閉鎖される。さらに、第1傾斜内壁面24bが第1傾斜外壁面26eに押し付けられる力は、楔効果により増幅され、第1副弁座46aは、より強い力で閉鎖される。
主弁体24がこのように移動すると、湯を導入するための通路が狭くなり、水を導入するための通路が広くなるので、流入した湯及び水を混合した湯の温度が低下する。これにより、吐出される湯の温度が設定温度に近づく。また、第1圧力室42内の圧力により主弁体24を押す力は非常に大きいため、主弁体24は、パッキン36の摺動抵抗等に抗して容易に移動される。
さらに、主弁体24が図6における左方に移動されると、第1副弁座46aは再び開放され、第1圧力室42内の圧力も低下する。主弁体24が移動した後も、混合された湯の温度が依然として設定温度よりも高い場合には、副弁体26は感温ばね32の付勢力によってさらに左方に移動され、再び第1副弁座46aが閉鎖される。これにより主弁体24はさらに左方に移動される。以上の作用を繰り返すことにより、主弁体24は、副弁体26の移動に追従するように駆動される。副弁体26は、混合された湯の温度が設定温度になるまで移動される。湯の温度が設定温度に到達すると、バイアスばね28の付勢力と感温ばね32の付勢力は釣り合い、副弁体26の移動が停止する。副弁体26が停止すると、主弁体24は、図3に示すような、第1副弁座46a及び第2副弁座48aが何れも開放される位置になるまで移動される。
逆に、混合された湯の温度が、設定温度よりも低い場合には、感温ばね32による付勢力が減少するため、バイアスばね28の付勢力が感温ばね32の付勢力に打ち勝って、副弁体26は図2における右の方向に移動される。主弁体24に対して副弁体26が、図2における右の方向に移動されると、図7に示すように、主弁体24の第2傾斜内壁面24cと、副弁体26の第2傾斜外壁面26fが当接する。これにより、第2副弁座48aが第2傾斜外壁面26fによって閉鎖され、第2圧力室44内の圧力が、水の供給圧力PC1と同程度まで上昇する。第2圧力室44内の圧力が、その外部の圧力PC2よりも上昇すると、主弁体24は、図2における右の方向に移動される。これにより、湯導入口22dから流入する湯の流量が増加し、水導入口22eから流入する水の流量が減少するので、混合された湯の温度は上昇する。以降の作用は、混合された湯の温度が、設定温度よりも高い場合と同様であるため、説明を省略する。
なお、ここでは、第1副弁座46a及び第2副弁座48aは、副弁体26が当接することにより完全に閉鎖されるものとして説明しているが、実際には、副弁体26が副弁座に接近することにより流路が狭くなると、圧力室内の圧力は上昇する。このため、副弁体26が主弁体24に当接し、副弁座が完全に閉鎖される前に圧力室内の圧力により主弁体24が移動を開始する場合もある。従って、本明細書において、副弁座の閉鎖とは、副弁座が完全に閉鎖された状態に加え、副弁座からの流出流路が狭くなった状態も意味するものとする。
以上、湯温調節用ダイヤル16による設定温度が一定であり、混合された湯の温度が、設定温度と異なっている場合の作用を説明したが、湯温調節用ダイヤル16を操作して設定温度を変化させた場合の作用も同様である。
例えば、湯温調節用ダイヤル16を、設定温度を上昇させる方向に回転させると、これに取り付けられた送りねじ34も回転する。送りねじ34が回転されると、それに螺合された摺動部材37は、図2における右の方向に移動される。これにより、バイアスばね28、感温ばね32ともに圧縮され、バイアスばね28の付勢力と感温ばね32の付勢力が釣り合う位置が、図2における右の方向に移動する。バイアスばね28と感温ばね32の付勢力の釣り合いにより、副弁体26が右の方向に移動すると、上述したように、第2圧力室44内の水の圧力による力によって、主弁体24は副弁体26に追従するように右の方向に移動される。これにより、湯導入口22dから流入する湯の流量が増加し、水導入口22eから流入する水の流量が減少するので、混合された湯の温度は上昇する。感温ばね32の付勢力は、混合された湯の温度に応じて増減し、吐出される湯の温度が設定温度になる位置で、バイアスばね28と感温ばね32の付勢力が釣り合う。
設定温度をさらに上昇させ、湯温調節用ダイヤル16を高温領域まで回転させると、摺動部材37が、バイアスばね28と補助バイアスばね30の両方に当接するようになる。この状態では、副弁体26を図2における右方向に付勢する付勢力が急激に増大する。このため、湯温調節用ダイヤル16の回転角(摺動部材37の移動量)に対する副弁体26の移動量が大きくなり、湯温調節用ダイヤル16の回転に対して設定温度が急激に上昇するようになる。これにより、シャワーヘッドからの吐水に通常使用する低温から中程度の温度領域においては、湯温調節用ダイヤル16の回転に対する設定温度の変化量を小さくすることによって微調整が可能になり、微調整の必要がない高温の領域においては、少ない操作で設定温度を大きく上昇させることができる。
逆に、湯温調節用ダイヤル16を、設定温度を低下させる方向に回転させると、摺動部材37は、図2における左の方向に移動される。これにより、バイアスばね28、感温ばね32ともに伸長され、バイアスばね28の付勢力と感温ばね32の付勢力が釣り合う位置が、図2における左の方向に移動する。以降の作用は、設定温度を上昇させた場合と同様であるため、説明を省略する。
ここで、第1流量制限手段であるC型リング38及び第2流量制限手段であるC型リング40の作用を説明する。図2に示すように、C型リング38は、湯導入口22dから第1圧力室42に至る環状の通路の途中に配置されており、管路の流路断面積を狭めている。同様に、C型リング40は、水導入口22eから第2圧力室44に至る環状の通路の流路断面積を狭めている。例えば、第1副弁座46aが閉鎖された場合、第1圧力室42内の圧力が上昇し、主弁体24は図2における左の方向に移動される。この際、湯導入口22dから第1圧力室42に至る通路はC型リング38によって狭められているので、第1圧力室42内の圧力は比較的緩やかに上昇し、主弁体24の急激な移動が防止される。即ち、主弁体24が左の方向に移動されると、第1圧力室42の容積が増加するため、第1圧力室42に湯が流入する。このとき、第1副弁座46aは、ほぼ閉鎖された状態にあるため、湯は、主にC型リング38によって狭められた通路を通って流入する。このように、C型リング38によって狭められた通路を通って湯が流入することにより、主弁体24の移動に対してダンパー作用が得られる。また、同時に、第2圧力室44の容積は減少するので、第2圧力室44内の水は流出する。この際、第2圧力室44内の水は、C型リング40によって狭められた通路を通って流出するため、この作用によっても主弁体24に対する副次的なダンパー作用が働く。
これらの作用により、主弁体24が急激に移動することによるオーバーシュートの発生が防止される。従って、主弁体24の移動が、チャタリング(サイクリング)等によって不安定になることはない。また、第2副弁座48aが閉鎖され、主弁体24が、図2における右の方向に移動する場合の作用も、C型リング38と40の作用が逆になる点以外は同様である。
以上説明した湯水混合水栓1の作用は、開閉弁(図示せず)がある程度開放され、湯水混合装置本体22内の圧力(PH2、PC2)が、湯及び水の供給圧力(PH1、PC1)よりも十分に低下した場合のものであるが、開閉弁(図示せず)の開度が非常に小さい場合には、湯水混合水栓1の作用は、異なるものとなる。
開閉弁(図示せず)の開度が非常に小さい場合には、吐出される湯の流量が非常に少ないため、湯水混合装置本体22内の圧力(PH2、PC2)は、湯水混合装置本体22に供給される湯及び水の圧力(PH1、PC1)よりも僅かに低い程度となる。このような場合には、第1副弁座46aが閉鎖され、第1圧力室42内の圧力が湯の供給圧力PH1まで上昇したとしても、第1圧力室42の外部の圧力PH2もこれと同程度であるため、第1圧力室42内の圧力による主弁体24を駆動する力は、非常に小さくなる。このような場合には、第1圧力室42内の圧力によって主弁体24を駆動することができなくなる。同様に、開閉弁(図示せず)の開度が非常に小さい場合には、第2圧力室44内の圧力によって主弁体24を駆動することもできなくなる。
しかしながら、感温ばね32の付勢力がバイアスばね28の付勢力に打ち勝って、第1傾斜内壁面24bと第1傾斜外壁面26eが当接すると、副弁体26の第1傾斜外壁面26eは、主弁体24の第1傾斜内壁面24bを機械的に押圧し、主弁体24が駆動される。即ち、副弁体26と主弁体24が係合し、主弁体24は感温ばね32の付勢力によって直接駆動される。同様に、バイアスばね28の付勢力が感温ばね32の付勢力に打ち勝って、第2傾斜内壁面24cと第2傾斜外壁面26fが当接すると、主弁体24はバイアスばね28の付勢力によって直接駆動される。
このように、本実施形態の湯水混合水栓1は、第1圧力室42又は第2圧力室44内の圧力によって主弁体24を駆動することができない特殊な使用状況においても、感温ばね32又はバイアスばね28の付勢力によって、主弁体24は直接駆動される。このため、本実施形態の湯水混合水栓1では、特殊な使用状況においても、従来の湯水混合装置と同程度の温度調節性能が確保されている。また、本実施形態の湯水混合水栓1では、主弁体24の凹部24aと副弁体26の隆起部26dの間に僅かな遊びが設けられているが、この隙間は非常に小さいため、副弁体26の移動距離と主弁体24の移動距離の差は僅かであり、温度調節性能に大きな影響を与えることはない。
本発明の実施形態による湯水混合水栓によれば、主弁体が湯又は水の一次圧によって駆動されるので、駆動力の小さい感温ばねを使用した場合においても、十分な温度調節性能を得ることができる。これにより、感温ばねを小型化することが可能になると共に、湯水混合水栓全体のコストダウンが可能になる。
また、本実施形態の湯水混合水栓によれば、主弁体を駆動する大きな駆動力が得られるため、湯水混合水栓に供給される湯及び水の圧力変化及び温度変化に急速に対応することができ、吐出される湯の温度調節性能を向上させることができる。これにより、シャワー吐水とカラン吐水の切替え時に発生することが多い温度変化を防止することができる。
さらに、本実施形態の湯水混合水栓によれば、感温ばね及びバイアスばねの付勢力によって駆動される副弁体には、パッキン等による摺動抵抗が作用しないため、温度調節におけるヒステリシスの発生を防止することができる。
また、本実施形態の湯水混合水栓によれば、湯又は水の一次圧によって主弁体を駆動することができない場合においても、感温ばね及びバイアスばねの付勢力によって主弁体を駆動することができるので、特殊な使用状態においても、ある程度の温度調節性能を確保することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態では、本発明の湯水混合装置を湯水混合水栓に組み込んだ場合について説明したが、湯水混合装置を単独で、或いは他の装置に組み込んで使用することもできる。また、上述した実施形態においては、感温付勢手段として形状記憶合金製のコイルばねを使用していたが、ワックスサーモ等の他の感温素子を感温付勢手段として使用することもできる。さらに、上述した実施形態では、本発明の湯水混合装置を、カラン用及びシャワー用の2つのプッシュ式の開閉弁を備えた湯水混合水栓に組み込んでいたが、他の任意の方式の湯水混合水栓に組み込むこともできる。
本発明の実施形態による湯水混合水栓全体を示す斜視図である。 本発明の実施形態による湯水混合水栓に内蔵されている湯水混合装置の斜視断面図である。 湯水混合装置の主弁体及び副弁体の部分を拡大して示す拡大断面図である。 主弁体と副弁体が係合する部分を拡大して示す拡大断面図である。 主弁体と副弁体が係合する部分を拡大して示す拡大断面図である。 湯水混合装置の作用を示す拡大断面図である。 湯水混合装置の作用を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 湯水混合水栓
2 水栓本体
4 湯供給脚
6 水供給脚
8 カラン用の押しボタン
10 シャワー用の押しボタン
12 カラン
14 シャワー
16 湯温調節用ダイヤル
20 湯水混合装置
22 湯水混合装置本体
22a 左本体部材
22b 中間本体部材
22c 右本体部材
22d 湯導入口
22e 水導入口
22f 吐出口
22g 隆起部
24 主弁体
24a 凹部
24b 第1傾斜内壁面
24c 第2傾斜内壁面
26 副弁体
26a 第1段部
26b 第2段部
26c 第3段部
26d 隆起部
26e 第1傾斜外壁面
26f 第2傾斜外壁面
28 バイアスばね
30 補助バイアスばね
32 感温ばね
34 送りねじ
36 パッキン
37 摺動部材
38 C型リング
40 C型リング
42 第1圧力室
44 第2圧力室
46 第1圧力管路
46a 第1副弁座
48 第2圧力管路
48a 第2副弁座

Claims (7)

  1. 供給された湯及び水を混合し、適温に調整された湯を吐出させる湯水混合装置であって、
    湯水混合装置本体と、
    この湯水混合装置本体の内部に移動可能に配置され、移動されることにより上記湯水混合装置本体内に流入する湯及び水の流量を変化させる主弁体と、
    供給された湯が流入するように形成され、流入した湯によって内部の圧力が上昇すると、上記主弁体を第1の方向に移動させる第1圧力室と、
    供給された水が流入するように形成され、流入した水によって内部の圧力が上昇すると、上記主弁体を第2の方向に移動させる第2圧力室と、
    摺動可能に配置され、上記主弁体を連動して移動させることができるようになった副弁体と、
    この副弁体を所定方向に摺動させるように付勢する付勢手段と、
    この付勢手段とは逆の方向に上記副弁体を付勢し、上記湯水混合装置本体内に流入して混合された湯の温度に応じて付勢力が変化する感温付勢手段と、
    上記第1圧力室に連通するように形成され、上記副弁体により開閉される第1副弁座と、
    上記第2圧力室に連通するように形成され、上記副弁体により開閉される第2副弁座と、を有し、
    上記副弁体により上記第1副弁座が閉鎖されると、上記第1圧力室内部の圧力が上昇し、上記主弁体は上記第1の方向に移動され、上記副弁体により上記第2副弁座が閉鎖されると、上記第2圧力室内部の圧力が上昇し、上記主弁体は上記第2の方向に移動されることを特徴とする湯水混合装置。
  2. 上記第1圧力室及び上記第2圧力室は、上記湯水混合装置本体の内側壁面と、上記主弁体の外側壁面によって囲まれる空間として夫々構成される請求項1記載の湯水混合装置。
  3. 上記主弁体は筒状に形成され、上記副弁体は、上記主弁体の内側に上記主弁体に対して所定距離摺動可能に配置され、上記副弁体の摺動により上記副弁体と上記主弁体が係合されると、上記副弁体が上記主弁体を押して移動させる請求項1又は2記載の湯水混合装置。
  4. 上記第1副弁座は、上記第1圧力室に連通し、上記主弁体の外側壁面から内側壁面に延びる第1圧力管路の内側の端部によって構成され、上記第2副弁座は、上記第2圧力室に連通し、上記主弁体の外側壁面から内側壁面に延びる第2圧力管路の内側の端部によって構成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の湯水混合装置。
  5. 上記第1副弁座は、上記副弁体が摺動する方向に対して傾斜した、上記主弁体の内側の第1傾斜内壁面に形成され、上記第2副弁座は、上記第1傾斜内壁面に対向する方向に傾斜した、上記主弁体の内側の第2傾斜内壁面に形成され、上記第1副弁座及び上記第2副弁座は、上記副弁体の外側壁面に形成された、上記第1傾斜内壁面と合致する第1傾斜外壁面、及び上記第2傾斜内壁面と合致する第2傾斜外壁面によって夫々開閉される請求項4記載の湯水混合装置。
  6. さらに、上記第1圧力室に流入する湯の流量を制限する第1流量制限手段、及び上記第2圧力室に流入する水の流量を制限する第2流量制限手段を有する請求項1乃至5の何れか1項に記載の湯水混合装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の湯水混合装置と、
    この湯水混合装置を内蔵した水栓本体と、
    上記付勢手段及び上記感温付勢手段が上記副弁体を付勢する付勢力を変化させることにより、上記湯水混合装置によって調整される湯の温度を変化させる湯温調整手段と、
    上記湯水混合装置によって適温に調整された湯の、吐水状態と止水状態とを切替える開閉弁と、
    この開閉弁を通った湯を吐出させる吐出部と、
    を有することを特徴とする湯水混合水栓。
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