JP4019426B2 - 開閉弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉弁装置に係わり、特に、湯と水を適温に混合された混合水を止水及び吐水する湯水混合水栓等に使用される開閉弁装置に関する。
従来から、主弁と、この主弁を開閉するためのパイロット弁とから構成されるパイロット式開閉弁が知られており、多くの形式のパイロット式開閉弁が提案されている。
特許第3632976号公報(特許文献1)には、このようなタイプの開閉弁装置が記載されている。図17に示すように、特許第3632976号公報記載の開閉弁装置300は、使用者の操作により下方に押される操作部302と、操作部302にその基端が結合された押し棒304と、この押し棒304の先端に設けられたパイロット弁306とを備えている。ここで、押し棒304の先端とパイロット弁306との間には緩衝用のコイルバネ308が設けられている。開閉弁装置300は、さらに,パイロット弁口310を備えパイロット弁306がこのパイロット弁口310に当接及び解離するダイヤフラム式の主弁312と、この主弁312の背面に形成された押し棒304、パイロット弁306及びコイルバネ308を収納する圧力室314を形成するためのハウジング316と、主弁312の表面が着座及び離座する弁座318とを備えている。また、ハウジング316の押し棒304が挿通される部分には、シール部材320が設けられている。さらに、主弁312の外周側には、小穴322が形成されている。
この開閉弁装置300においては、圧力室314内に設けられたパイロット弁306を、主弁312のパイロット弁口310に当接及び解離させることで、パイロット弁306を開閉させ、止水と吐水を切り替えている。
先ず、吐水状態から止水状態に切り替えるときは、操作部302を押圧操作して押し棒304及びパイロット弁306を下降させ、主弁312のパイロット弁口310を、パイロット弁306によって閉鎖させる。この際、押し棒304とパイロット弁306の間に介在されているコイルバネ308は、パイロット弁306が下降してパイロット弁口310に当接するまでは伸長した状態にある。次いで、パイロット弁306がパイロット弁口310に当接すると、コイルバネ308は押し棒304によって圧縮され、パイロット弁306をパイロット弁口310に押し付ける。パイロット弁口310が閉鎖されると、小穴322を通って圧力室314内に流入した水の圧力により圧力室314内の圧力が上昇する。この圧力上昇に伴い、主弁312が、弁座318に向って移動する。これにより、主弁312が弁座318に着座し、止水状態に切り替わる。止水状態においては、押し棒304とパイロット弁306の間に介在されているコイルバネ308は、圧縮された状態に維持される。
また、止水状態から吐水状態に切り替えるときは、再び操作部302を押すことにより、操作部302は上方の吐水位置に移動され、その位置に維持される。操作部302及び押し棒304が上方に移動されると、パイロット弁306は主弁312のパイロット弁口310から解離し、それにより、圧力室314内の圧力が低下して主弁312が弁座318から離座し、吐水状態となる。
この開閉弁装置300では、緩衝用のコイルバネ308のバネ定数を小さく設計することが可能であり、コイルバネ308を圧縮させるために必要な力を小さくすることができる。このため、パイロット弁306がパイロット弁口310に当接する前と、パイロット弁306がパイロット弁口310に当接した後、コイルバネ308を圧縮させている場合との間で、操作部302を押圧操作する操作力が大きく変化することはなく、操作感は良好なものになる。
特許第3632976号公報
しかしながら、特許第3632976号公報記載の開閉弁装置では、緩衝用のコイルバネのバネ定数を小さく設計することが可能であるものの、依然として、パイロット弁がパイロット弁口に当接する前後で操作力が不連続に変化し、操作感が悪化するという問題がある。また、操作力の変化を小さくするために、緩衝用のコイルバネのバネ定数を小さく設計すると、コイルバネが非常に小型化し、その取り扱いが困難になると共に、開閉弁装置の組立てが難しくなるという問題がある。
さらに、特許第3632976号公報記載の開閉弁装置では、開閉弁装置が止水状態にされたとき、緩衝用のコイルバネは最も圧縮された状態にある。このため、コイルバネは、圧縮された状態で長時間維持されるので、バネの耐久性が低下するという問題がある。
また、特許第3632976号公報記載の開閉弁装置では、緩衝用のコイルバネが押し棒の下端に係合するように配置されているため、パイロット弁を移動させるための機構が縦長になり、開閉弁装置全体が大型化するという問題がある。
従って、本発明は、操作力の変化が滑らかな、操作感の良い開閉弁装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、耐久性の高い開閉弁装置を提供することを目的としている。
さらに、本発明は、小型に構成することができる開閉弁装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、湯と水を適温に混合し、この混合水を止水及び吐水する湯水混合水栓に使用される開閉弁装置であって、圧力開放穴を備えたダイヤフラム式の主弁体と、この主弁体の表面が着座及び離座する弁座と、圧力開放穴を開閉するパイロット弁と、このパイロット弁が内部に配置され、パイロット弁が圧力開放穴を閉鎖すると内部の圧力が上昇して主弁体を弁座へ向かって移動させる圧力室と、この圧力室内に配置され、パイロット弁が圧力開放穴を閉鎖するように、パイロット弁を付勢するパイロット弁付勢手段と、使用者の押圧操作により、吐水位置と止水位置の間で移動される操作部と、この操作部が吐水位置に移動されたとき、パイロット弁をパイロット弁付勢手段の付勢力に抗して圧力開放穴から引き離すパイロット弁開放手段と、を有し、パイロット弁開放手段は、パイロット弁と摺動可能に係合する棒部材を備え、この棒部材は、操作部と連動し、操作部が吐水位置に移動されるとき、パイロット弁と係合してパイロット弁を圧力開放穴から引き離し、棒部材は平行に2本配置されており、パイロット弁付勢手段は、これらの棒部材の間に配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、止水位置にある操作部を、使用者が1回押圧操作すると、操作部は吐水位置に移動される。操作部が吐水位置に移動されると、パイロット弁開放手段は、パイロット弁をパイロット弁付勢手段の付勢力に抗して圧力開放穴から引き離す。パイロット弁が圧力開放穴から引き離され、圧力開放穴が開放されると、圧力室内の圧力が低下して主弁体の表面が弁座から離座する。これにより、開閉弁装置は吐水状態となる。開閉弁装置を止水状態にするには、操作部を再度押圧操作し、吐水位置にある操作部を止水位置に移動させる。操作部が止水位置に移動されると、パイロット弁開放手段はパイロット弁を圧力開放穴から引き離すように作用しなくなり、パイロット弁付勢手段の付勢力によって、パイロット弁は圧力開放穴を閉鎖する位置に移動される。圧力開放穴が閉鎖されると、圧力室内の圧力が上昇して主弁体は弁座に着座され、止水状態となる。
このように構成された本発明によれば、パイロット弁は、パイロット弁付勢手段による付勢力を常に受けているので、操作部を押圧操作するための操作力にムラが生じにくく、開閉弁装置の操作性を向上させることができる。また、このように構成された本発明によれば、パイロット弁付勢手段による付勢力に抗してパイロット弁が移動されている期間が吐水状態の間だけであるため、パイロット弁付勢手段に大きな力が作用する時間は短く、パイロット弁付勢手段の耐久性を向上させることができる。さらに、このように構成された本発明によれば、簡単な構造によりパイロット弁開放手段を構成することができると共に、棒部材とパイロット弁付勢手段を直列に配置した場合よりも、開閉弁装置を短く構成することが可能になり、開閉弁装置を小型化することができる
また、本発明は、湯と水を適温に混合し、この混合水を止水及び吐水する湯水混合水栓に使用される開閉弁装置であって、圧力開放穴を備えたダイヤフラム式の主弁体と、この主弁体の表面が着座及び離座する弁座と、圧力開放穴を開閉するパイロット弁と、このパイロット弁が内部に配置され、パイロット弁が圧力開放穴を閉鎖すると内部の圧力が上昇して主弁体を弁座へ向かって移動させる圧力室と、この圧力室内に配置され、パイロット弁が圧力開放穴を閉鎖するように、パイロット弁を付勢するパイロット弁付勢手段と、使用者の押圧操作により、吐水位置と止水位置の間で移動される操作部と、この操作部が吐水位置に移動されたとき、パイロット弁をパイロット弁付勢手段の付勢力に抗して圧力開放穴から引き離すパイロット弁開放手段と、を有し、パイロット弁開放手段は、パイロット弁と摺動可能に係合する棒部材を備え、この棒部材は、操作部と連動し、操作部が吐水位置に移動されるとき、パイロット弁と係合してパイロット弁を圧力開放穴から引き離し、棒部材はパイロット弁付勢手段の内側に配置されていることを特徴としている
このように構成された本発明によれば、簡単な構造によりパイロット弁開放手段を構成することができると共に、棒部材とパイロット弁付勢手段を直列に配置した場合よりも、開閉弁装置を短く構成することが可能になり、開閉弁装置を小型化することができる
本発明において、好ましくは、パイロット弁付勢手段はコイルバネであり、このコイルバネは操作部が吐水位置にあるとき圧縮され、止水位置にあるとき伸長する。
このように構成された本発明によれば、コイルバネは操作部が吐水位置にあるとき圧縮され、止水状態においては伸長して、吐水状態の場合よりもコイルバネの自然長に近い状態に復帰する。このため、コイルバネが自然長に近い状態に維持される期間が圧縮される期間よりも非常に長いので、コイルバネの耐久性を向上させることができる。
本発明の開閉弁装置によれば、操作力の変化を滑らかにし、操作感を向上させることができる。
また、本発明の開閉弁装置によれば、その耐久性を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、開閉弁装置を小型に構成することができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態の開閉弁装置を説明する。
まず、図1乃至図4を参照して、本発明の第1実施形態による開閉弁装置を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による開閉弁装置を内蔵した湯水混合水栓の斜視図である。また、図2は本発明の第1実施形態による開閉弁装置の止水状態を示す斜視断面図であり、図3は吐水状態を示す斜視断面図である。図4はラッチ機構であるハートカム機構に使用されているハートカム溝を示す側面図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による開閉弁装置を内蔵した湯水混合水栓1は、湯水混合水栓1の設置面である壁面2から突出して設けられている。この湯水混合水栓1は、水栓本体の一部である板状の断熱カバー4を備え、この断熱カバー4に、温度調整用ダイヤル6、カラン吐水用のカラン用押し釦8、シャワー吐水用のシャワー用押し釦10がそれぞれ設けられている。また、湯水混合水栓1は、下面側が断熱カバー12で被われている。
温度調整用ダイヤル6により所望の水温が設定され、湯水の混合比が調整されて、適温の吐水がなされる。また、カラン用押し釦8を操作することでカランから吐水され、シャワー吐水用押し釦10を操作することでシャワーヘッドからシャワー吐水がなされる。
さらに、カラン用押し釦8及びシャワー用押し釦10にはそれぞれ凸部等を持つ滑り止め14が設けられている。
湯水混合水栓1の前方下面側付近には、カラン吐水口16及びシャワー吐水口18がそれぞれ設けられている。シャワー吐水口18には図示しないシャワーヘッドに連通したシャワーホース20が接続されている。
また、湯水混合水栓1の右側面及び左側面には、図2にそれらの一部が示されているが、止水栓22の調整部、並びに、フィルター及び逆止弁(夫々図示せず)のメンテナンス口が設けられている。右側面のものは湯水混合水栓1に流入する水用のものであり、左側面のものは湯用のものである。
湯水混合水栓1の壁固定面には、給水管(図示せず)及び給湯管(図示せず)を接続する接続部(図示せず)がそれぞれ設けられている。
使用者は、温度調整用ダイヤル6により所望の温度を設定するとともに、カラン吐水を得たい場合はカラン用押し釦8を、シャワー吐水を得たい場合はシャワー用押し釦10を押すことにより、直ちに、所望の温度の混合水の吐水を得ることができる。そして、各押し釦8、10を再度押すと、止水されるようになっている。
このときの湯水混合水栓1内における湯水の流れを説明すると、先ず、給水管、給湯管(夫々図示せず)から湯水混合水栓1内に流入した湯水は、湯用、水用それぞれに設けられた止水栓22により適当な流量に絞られ、湯用、水用それぞれに設けられたフィルターおよび逆止弁(夫々図示せず)を通過し、温度調節弁(図示せず)に流入する。温度調節弁はサーモスタット式の湯水混合弁であり、湯と水は所望の設定された温度に自動調整され、湯水混合水が温度調節弁から流出する。その後、湯水混合水はカラン用、シャワー用それぞれに設けられた本発明の実施形態による開閉弁装置(図1には図示せず)を経て、カランおよびシャワーノズルから吐水される。
次に、図2及び図3を参照して、上述した湯水混合水栓1に内蔵されている本発明の第1実施形態による開閉弁装置を説明する。
図2及び3に示すように、開閉弁装置32は、操作部36と、この操作部36の内側に嵌め込まれた操作力伝達部材37と、この操作力伝達部材37の内側に配置されたパイロット弁支持部材39と、を有する。さらに、開閉弁装置32は、パイロット弁支持部材39の下側に配置され、圧力室を形成する主弁体押え部材41と、この主弁体押え部材41の下側に配置されたバルブ台座部材52と、以上の部材を包囲して、各部材を所定の位置に拘束するカバー60と、を有する。
また、主弁体押え部材41とバルブ台座部材52の間には、主弁体46が挟み込まれ、主弁体46を所定の位置に位置決めしている。また、操作力伝達部材37の中心軸線上には、パイロット弁開放手段である棒部材38が下方に向かって取り付けられており、この棒部材38は操作部36と連動して上下に移動する。また、棒部材38は、操作力伝達部材37の内側に配置されたパイロット弁支持部材39の中に挿入されている。棒部材38の下端には、棒部材38に摺動可能に係合するパイロット弁40が設けられている。パイロット弁40は、パイロット弁支持部材39によって摺動可能に支持されており、その先端にはパッキン40aが取り付けられている。
操作部36は、上端部が閉鎖された概ね円筒状の形状であり、頂部にはカラン用押し釦8又はシャワー用押し釦10の背面が当接する凸部36aが形成されている。また、操作部36の下部外周には、段部36bが形成され、操作部36の下部内周には、肩部36cが形成されている。
操作力伝達部材37は概ね円筒状の形状を有し、操作部36の内部に受け入れられて、操作部36と共に上下に移動する。また、操作力伝達部材37の内部には、パイロット弁支持部材39の上部が受け入れられている。さらに、操作力伝達部材37の上端面には、ハートカム機構を構成するピン部材64が取り付けられている。ラッチ機構であるハートカム機構については後述する。
パイロット弁支持部材39は、概ね長方形の断面を有する上側部と、この上側部の下に形成された概ね円板状の鍔部と、を有する。上側部は、操作力伝達部材37の中に摺動自在に受け入れられている。また、上側部の両側側面には、概ね門形に折り曲げられたピン部材64の端部64aを受け入れるためのハートカム溝39aが形成されている。パイロット弁支持部材39の中心軸線上には、パイロット弁支持部材39の下端から上方に向かって延びるボア39bが形成されている。さらに、パイロット弁支持部材39の鍔部と操作部36の肩部36cとの間には、付勢用バネ69が配置されており、操作部36をパイロット弁支持部材39に対して上方に付勢している。
主弁体押え部材41は、概ね円筒状の形状を有し、上端面にはパイロット弁支持部材39の下部を受け入れるための穴が形成されている。パイロット弁支持部材39と主弁体押え部材41の間には、パッキン41aが配置され、圧力室内の水密性を保持している。また、さらに、主弁体押え部材41の下端面には、主弁体46を押さえるための環状の溝41bが形成されている。
主弁体46は概ね円板状であり、その中心部には圧力開放穴44が形成され、外周部にはダイヤフラム部46aが構成されている。ダイヤフラム部46aの最外周部は、主弁体押え部材41の下端面に形成された環状の溝41bの中に受け入れられ、主弁体46と主弁体押え部材41の間の水密性が確保されている。また、主弁体46の円周上の1箇所には、クリーニングピン58を通す穴46bが形成されている。クリーニングピン58は、主弁体46の穴46bを貫通するように配置され、穴46bの詰まりを防止する。
バルブ台座部材52は、下部で連結された二重の円筒状の形状を有し、主弁体押え部材41の下側に配置される。外側の円筒の側面には、水が流入する流入口52aが4つ形成されており、外側の円筒の上端部と主弁体押え部材41の下端面との間に主弁体46が挟まれる。また、内側の円筒の上端は、主弁体46が着座する弁座52bとして形成されている。流入口52aから流入した水は、一旦上方へ上り、弁座52bと主弁体46との間を通って内側の円筒の中に入り、内側の円筒の下端から流出するように構成されている。
カバー60は、下側が拡張した段付きの円筒状の形状を有する。カバー60の上端には縁部60aが形成されており、この縁部60aには、カバー60の内部に受け入れられた操作部36の外側の段部36bが係合するようになっている。また、カバー60の側面2箇所には、長孔60bが形成されており、パイロット弁支持部材39の側面2箇所から外方に突出した爪部39cを受け入れるようになっている。さらに、カバー60の下方2箇所にも長孔60cが形成されている。この長孔60cは、バルブ台座部材52の上部側面2箇所から外方に突出した爪部52cを受け入れるようになっている。各長孔60b、60cが各爪部39c、52cを夫々受け入れることにより、パイロット弁支持部材39、主弁体押え部材41及びバルブ台座部材52は、カバー60の中の適所に保持される。
操作部36は、カバー60によって、上下方向の平行移動可能に保持される。また、操作力伝達部材37も、操作部36と共にカバー60に対する上下方向の平行移動が許容される。また、操作力伝達部材37の中に受け入れられたパイロット弁支持部材39は、カバー60に対する移動が拘束されている。従って、操作部36を押圧操作すると、操作部36と共に操作力伝達部材37が下方に下がり、操作部36とパイロット弁支持部材39の間に配置された付勢用バネ69が圧縮される。
棒部材38は、その上端が操作力伝達部材37の中心に取り付けられ、下端は、パイロット弁支持部材39のボア39bの中へ延びている。棒部材38とパイロット弁支持部材39の間には、Oリング54が配置され、圧力室内部の水密性が確保されている。棒部材38の下端には拡張部38aが形成されている。
パイロット弁40は概ね円柱状の形状を有し、パイロット弁支持部材39のボア39bの中に配置されている。パイロット弁40の内部には中空部40bが形成されており、中空部40bは、棒部材38下端の拡張部38aを摺動可能に受け入れている。また、パイロット弁40の上部外周には、パイロット弁付勢手段であるパイロット弁付勢バネ42が配置されており、パイロット弁40をパイロット弁支持部材39に対して下方に付勢している。パイロット弁付勢バネ42は、コイルバネとして構成され、その内側にパイロット弁40及び棒部材38が配置されている。また、パイロット弁40の下端には、パッキン40aが取り付けられている。パイロット弁40が下方に押し下げられると、パッキン40aが主弁体46に当接して、圧力開放穴44を閉鎖するように構成されている。
なお、本実施形態においては、主弁体46の上側の面、主弁体押え部材41の内壁面、及びパイロット弁支持部材39のボア39bの内壁によって囲まれた空間が、圧力室として作用する。主弁体46と主弁体押え部材41の間は、主弁体46のダイヤフラム部46aの最外周部が、主弁体押え部材41の環状の溝41bの中に嵌め込まれることによって水密性が確保されている。また、主弁体押え部材41とパイロット弁支持部材39の間の水密性はパッキン41aによって、パイロット弁支持部材のボア39bと棒部材38の間の水密性はOリング54によって確保されている。
次に、図4を参照して、ハートカム機構について説明する。ハートカム機構はパイロット弁支持部材39の上側部の両側面に形成されたハートカム溝39aと、操作力伝達部材37に保持されたピン部材64によって構成される。図4は、パイロット弁支持部材39の上側部の両側面に形成されたハートカム溝39aの拡大図である。ハートカム機構は、ピン部材64の下端の内側に折り曲げられた両端部64aが、ハートカム溝39a内の種々の位置を取ることによって、操作部36を所定の位置に保持するものである。まず、開閉弁装置32が止水状態ある場合には、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのAの位置に保持されている。
次いで、付勢用バネ69の付勢力に抗して、操作部36を最大押し込み位置まで押し込むと、ピン部材64は操作部36と共に押し下げられ、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aの下方のBの位置に移動する。この状態で操作部36から手を放すと、操作部36は、付勢用バネ69の付勢力によって、操作部36の外側の段部36bとカバー60の縁部60aが係合する位置まで押し上げられる。このとき、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aの上方のCの位置に移動し、開閉弁装置32は、吐水状態となる。この吐水状態から、付勢用バネ69の付勢力に抗して、操作部36を最大押し込み位置まで押し込むと、ピン部材64は操作部36と共に押し下げられ、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aの下方のDの位置に移動する。この状態で操作部36から手を放すと、操作部36は、付勢用バネ69の付勢力によって上方に押し上げられるが、この際、ピン部材64の端部64aが、ハートカム溝39aのAの位置に保持されるため、操作部36もこの位置に保持され、止水状態となる。
次に、本発明の第1実施形態による開閉弁装置32を内蔵した水栓装置1の作用を説明する。
まず、図2に示す開閉弁装置32の止水状態においては、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのAの位置に保持されており、この止水位置では、操作部36及びそれに当接するカラン用押し釦8又はシャワー用押し釦10は、引っ込んだ状態にある。また、この位置では、パイロット弁40のパッキン40aは、主弁体46に当接して、圧力開放穴44を閉鎖している。圧力開放穴44が閉鎖された状態においては、流入口52aから穴46bを通って圧力室内に流入した水は、流出することができないので、圧力室内の圧力が高くなり、主弁体46は弁座52bに押し付けられて、開閉弁装置32は閉鎖状態となる。
次に、カラン用押し釦8を一旦押圧して手を放すと、カラン用押し釦8の下側に配置されている開閉弁装置32の操作部36も同様に押圧操作される。この押圧操作により、開閉弁装置32のピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのCの位置に移動し、図3に示すように、操作部36も上方の吐水位置に移動する。このとき、操作部36に当接しているカラン用押し釦8も突出した状態になる。この状態では、操作力伝達部材37に取り付けられた棒部材38も操作部36と共に上方に引き上げられる。棒部材38が上方に引き上げられると、棒部材38の下端の拡張部38aと係合するパイロット弁40も、パイロット弁付勢バネ42の付勢力に抗して棒部材38と共に上方に引き上げられる。パイロット弁40が上方に引き上げられると、パイロット弁40のパッキン42は、主弁体46から引き離され、圧力開放穴44が開放される。圧力開放穴44が開放された状態では、穴46bを通って圧力室内に流入した水は、圧力開放穴44を通って流出するので、圧力室内の圧力は低下する。圧力室内の圧力が低下すると、主弁体46を弁座52bに押し付ける力が作用しなくなり、主弁体46は上方に移動する。主弁体46が弁座52bから離れて開閉弁装置32が開くと、流入口52aから流入した水は、弁座52bを通って下方に流出し、カラン吐水口16から吐水される。
次に、吐水状態において、カラン用押し釦8を再び押圧操作すると、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのAの位置に移動し、図2に示すように、操作部36も下方の止水位置に移動する。このとき、操作部36に当接するカラン用押し釦8も引っ込んだ状態になる。この状態では、棒部材38も操作部36と共に大きく下方に押し下げられるので、棒部材38の拡張部38aと係合していたパイロット弁40も、パイロット弁付勢バネ42の付勢力によって下方に移動される。パイロット弁40が下方に移動されると、パイロット弁40のパッキン40aによって主弁体46の圧力開放穴44が閉鎖される。止水操作により、操作部36が大きく下方に下がった状態では、パイロット弁付勢バネ42の付勢力によってパッキン40aが主弁体46に押し付けられた状態になるので、主弁体46が下方に移動したとしてもパッキン40aと主弁体46の間に隙間ができることはなく、圧力開放穴44が閉鎖された状態が維持される。圧力開放穴44が閉鎖されると、圧力室内の圧力が高くなるので、主弁体46は下方に押されて弁座52bに完全に着座し、止水状態となる。
また、シャワー用押し釦10を押圧操作した場合には、シャワー用押し釦10の下側に配置されている開閉弁装置が、同様に作用してシャワーヘッド(図示せず)からの止水と吐水が切替えられる。
次に、図4を参照して、ハートカム機構の作用を説明する。まず、開閉弁装置32が、図2に示す止水状態にあるときは、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのAの位置に保持されている。この状態では、棒部材38の拡張部38aとパイロット弁40は係合しておらず、パイロット弁40はパイロット弁付勢バネ42の付勢力によって主弁体46に当接される。この際、パイロット弁付勢バネ42は、その自然長よりも僅かに圧縮された状態にある。次に、操作部36を押圧操作して、操作部36を最大に押し込んだ状態では、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのBの位置に移動される。この状態では、棒部材38は最も下方に下がった位置に移動するが、パイロット弁40は移動しないため、パイロット弁付勢バネ42の長さに変化はない。即ち、操作部36と共に下方に移動する棒部材38のストロークは、パイロット弁40に対して棒部材38が摺動することによって吸収されるので、棒部材38が主弁体46を直接押すことはない。
次に、操作部36を押圧する力を除去すると、操作部36は、付勢用バネ69の付勢力によって上方に押し上げられ、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのCの位置に移動される。この状態に移行する途中で、棒部材38の拡張部38aとパイロット弁40が係合し、棒部材38は、パイロット弁付勢バネ42を圧縮しながらパイロット弁40を上方に引き上げる。この状態では、図3に示すように、棒部材38は最も上方に上がった位置に移動し、パイロット弁付勢バネ42はパイロット弁40とパイロット弁支持部材39の間で最大限圧縮され、パイロット弁40は主弁体46から離れ、吐水状態となる。
ピン部材64の端部64aがハートカム溝39aのCの位置にある状態において、止水状態にするために操作部36を押圧操作すると、操作部36と共に操作力伝達部材37が下方に移動される。これに伴い、棒部材38は下方に下がり、パイロット弁40もパイロット弁付勢バネ42の付勢力によって下方に移動される。棒部材38と共に下方に移動するパイロット弁40が主弁体46に当接すると、棒部材38の拡張部38aとパイロット弁40の間の係合が外れ、棒部材38のみが下方に移動するようになる(ただし、この状態では、パイロット弁40は、主弁体46の移動に追従するように主弁体46に当接しながら下方に移動する)。さらに操作部36を押圧して、操作部36を最大に押し込んだ状態では、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのDの位置に移動される。この状態においては、棒部材38は最も下方に下がった位置に移動するが、棒部材38はパイロット弁40に対して摺動するので、主弁体46が棒部材38によって直接押されることはない。次に、操作部36を押圧する力を除去すると、操作部36は、付勢用バネ69の付勢力によって上方に押し上げられ、ピン部材64の端部64aは、ハートカム溝39aのAの位置に移動して保持され、止水状態が維持される。
本発明の第1実施形態による開閉弁装置によれば、パイロット弁は、パイロット弁付勢バネによる付勢力を常に受けているので、操作部を押圧操作するための操作力にムラが生じにくく、開閉弁装置の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態の開閉弁装置によれば、パイロット弁付勢バネは開閉弁装置が吐水状態にあるとき圧縮され、止水状態においては、パイロット弁付勢バネは伸長してより自然長に近い状態に維持される。このため、パイロット弁付勢バネを大きく圧縮する時間は短く、パイロット弁付勢バネの耐久性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の開閉弁装置によれば、パイロット弁付勢バネの内側に棒部材が配置されているので、棒部材とパイロット弁付勢バネを直列に配置した場合よりも、開閉弁装置を短く構成することが可能になり、開閉弁装置を小型化することができる。
次に、図5乃至図16を参照して、本発明の第2実施形態による開閉弁装置を内蔵した水栓装置を説明する。本発明の第2実施形態による開閉弁装置は、主に吐水流量を調節できる点が、第1実施形態とは異なる。
図5は、本発明の第2実施形態による開閉弁装置を内蔵した水栓装置全体を示す斜視図である。また、図6は本実施形態による開閉弁装置を内蔵したヘッド部の斜視図であり、図7はその断面図である。図8はヘッド部に組み込まれた開閉弁装置の上面図であり、図9は図8におけるIX−IX線に沿って切断した断面図であり、図10は図8におけるX−X線に沿って切断した断面図である。また、図11及び図12は、開閉弁装置の分解斜視図である。
図5に示すように、本発明の第2実施形態による開閉弁装置を内蔵した水栓装置200は、シンクや洗面台(図示せず)上に据え付けられる本体部201aと、この本体部201aから上方に延びるネック部201bと、このネック部201bの先端に配置されたヘッド部202と、を有する。また、本体部201aには吐出される湯の温度を調節するための温度調整部206が設けられ、ヘッド部202には止水、吐水を切替え、吐出流量を調整するための操作ツマミ204が設けられている。ネック部201bは、本体部201aから鉛直上方に延びた後、湾曲して下方に延びる、所謂グースネック状に形成されている。
さらに、本体部201aの下部には、本体部201aに水道水を供給するための水用供給管208a及び湯を供給するための湯用供給管208bが接続されている。また、水用供給管208a及び湯用供給管208bの途中には、調圧弁210a、210b、及び逆止弁212a、212bが夫々配置されている。
水用供給管208a及び湯用供給管208bから供給された水及び湯は、温度調整部206の設定によって、本体部201a内で適宜混合され、ヘッド部202の先端から吐出されるようになっている。また、ヘッド部202の操作ツマミ204を押圧操作することによって、ヘッド部202からの止水及び吐水の切替えを行うことができるようになっている。さらに、操作ツマミ204を回転操作することにより、吐水流量を調整することができるようになっている。
また、ヘッド部202の基端には、フレキシブルホース(図示せず)が接続されており、使用者がヘッド部202を掴んでネック部201bからフレキシブルホースを引き出すことにより、ヘッド部202を自由に動かすことが可能になる。また、ヘッド部202の下端のシャワー切替え操作部205aを回転させることにより、ヘッド部202からの吐水をシャワー又は直流に切替えることができる。
次に、図6乃至図12を参照して、水栓装置200のヘッド部202及びそれに内蔵されている開閉弁装置を説明する。
図6及び図7に示すように、ヘッド部202は、水栓本体であるヘッド本体部203と、このヘッド本体部203の中に受け入れられた開閉弁装置220と、この開閉弁装置220の操作部を操作するための操作ツマミ204と、開閉弁装置220を通過した湯をシャワー又は直流で流出させるシャワー切替え部205と、を有する。なお、本実施形態において、シャワー切替え部205は、スパウト部及びシャワーヘッドとして機能する。
ヘッド本体部203は、湾曲した管状部分から円柱状の操作部分を突出させた形態を有する。湾曲した管状部分の基端203aにはフレキシブルホース(図示せず)が接続され、この基端203aから湯水混合水を流入させるようになっている。また、湾曲した管状部分の先端203bにはシャワー切替え部205が取り付けられている。さらに、湾曲した管状部分から突出する円柱状の操作部分には、開閉弁装置220を受け入れるための開閉弁装置受入部203cが形成されている。また、開閉弁装置受入部203cの底には、開閉弁装置220の主弁体234を着座させるための弁座である弁座203dが形成されている。ヘッド本体部203の基端203aから流入した湯は、開閉弁装置受入部203cに受け入れられている開閉弁装置220の主弁体234と弁座203dの間を通って先端203bに到達し、シャワー切替え部205によってシャワー又は直流にされて吐出される。
操作ツマミ204は、概ね円筒キャップ状の形状を有し、開閉弁装置220の操作部222に取り付けられ、使用者が操作部222を押圧操作及び回転操作できるように構成されている。
シャワー切替え部205は、ヘッド本体部203の先端に取り付けられており、リング状のシャワー切替え操作部205aを回転操作することにより、吐出される湯をシャワー又は直流に切替えることができるように構成されている。また、シャワー切替え部205は、開閉弁装置220の上流側の圧力が異常上昇した場合に、開閉弁装置220をバイパスして湯を流出させるためのバイパス弁205bを備えている。
次に、図7乃至図12を参照して、本発明の第2実施形態による開閉弁装置220を説明する。開閉弁装置220は、操作部222と、この操作部222の外側を包囲する操作部押え部材223と、操作部222の内側に配置され、操作部222の操作に伴って移動する操作力伝達部材224と、この操作力伝達部材224の内側に配置された中間部材228と、この中間部材228の内壁面に沿うように配置される圧力室形成部材226と、操作部押え部材223の外側に配置されたカバー232と、を有する。
また、開閉弁装置220は、操作力伝達部材224に取り付けられたパイロット弁開放手段である2本の棒部材238と、これらの棒部材238と摺動可能に係合するパイロット弁240と、このパイロット弁240の先端に取り付けられたパッキン242と、パイロット弁240によって開閉される圧力開放穴234aが設けられた主弁体234と、を有する。さらに、開閉弁装置220は、主弁体234を中間部材228との間に挟んで固定するための台座部材230を有する。なお、本実施形態において、操作力伝達部材224、及び棒部材238は、パイロット弁移動機構を構成する。
操作部222は、上端が閉鎖した概ね円筒状の形状に形成され、その上端面には十字形の隆起部222aと、隆起部222aの間に配置された4つの爪部222bが形成されている。この爪部222bによって操作部222は操作ツマミ204にスナップ止めされ、また、隆起部222aが操作ツマミ204の裏側に形成された溝(図示せず)に受け入れられることによって、操作ツマミ204と操作部222の相対的な回転が阻止されるようになっている。また、操作部222の下端には外方に突出したフランジ部222cが形成され、このフランジ部の円周上の2箇所にストッパー突起222dが夫々形成されている。
また、操作部押え部材223は、概ね円筒状の形状を有し、操作部222を包囲するように配置されている。操作部押え部材223の下端にはフランジ部223aが、上端には2つの突起223bが夫々形成されている。また、操作部押え部材223の上端には内方に張り出した張り出し部223c(図10)が形成されており、この張り出し部223cが操作部222のフランジ部222cと係合することによって、操作部222が上方に飛び出すのを防止している。また、操作部押え部材223の内壁面には、上下方向に延びる細長い突起であるストッパー当接部223d(図10)が、2箇所に形成されている。このストッパー当接部223dは、操作部222のフランジ部222cに形成されたストッパー突起222dと係合することにより、操作部222の回転を所定範囲に規制している。なお、本実施形態において、ストッパー突起222d及びストッパー当接部223dは、回転規制手段を構成する。
操作力伝達部材224は、切欠を設けた円板状の上部分224aと、この上部分224aから下方に延びる4本の脚部224bと、を有し、操作部222の内側に配置されている。上部分224aの上面は、操作部222の内壁面上部に形成されたカム222f(図9)と係合されており、操作部222が回転されると、このカム222fに摺動する操作力伝達部材224が上下に移動されるように構成されている。また、上部分224aには、門型に曲げられたピン部材244が取り付けられている。さらに、2本の棒部材238が、上部分224aから下方に延びるように、取り付けられている。さらに、付勢用バネ246が、上部分224aの下面に当接するように配置されており、操作力伝達部材224及び操作部222を中間部材228に対して上方に押し上げるように付勢している。
中間部材228は、操作力伝達部材224の下側に、操作力伝達部材224の脚部224bの間に受け入れられるように配置されている。中間部材228は、長円形断面の筒状の上部分228aと、外周にスプラインが形成された円筒状の第2段部228bと、第2段部228bよりも直径が大きい第3段部228cと、を有する。上部分228aは、操作力伝達部材224の脚部224bの間に摺動可能に受け入れられており、これにより、中間部材228と操作力伝達部材224は上下方向に相対移動可能であるが、それらの間の相対的な回転は拘束される。また、上部分228aの平面状の両側面には、ラッチ機構であるハートカム機構の一部を構成するハートカム溝228dが形成されている。このハートカム溝228dの中にピン部材244の先端が受け入れられ、ハートカム溝228dに沿って操作力伝達部材224が移動することによって、操作力伝達部材224は所定の高さに保持される。また、第2段部228bに形成されたスプラインは、操作部押え部材223の下端内周部に形成されたスプラインと係合し、操作部押え部材223と中間部材228の相対的な回転位置が調整できるように構成されている。
圧力室形成部材226は、長円形断面の筒状の上部分226aと、この下側に形成された円筒状の下部分226bと、を有し、中間部材228の内壁面に沿うように配置されている。圧力室形成部材226の上面と中間部材228の天井面の間には、2つのOリング252が配置されている。これらのOリング252は、操作力伝達部材224から中間部材228及び圧力室形成部材226を貫通して延びる2本の棒部材238と中間部材228の間の水密性を確保するために配置されている。
主弁体234は、中間部材228及び圧力室形成部材226の下端と、台座部材230の上端との間に挟まれて位置決めされ、圧力室形成部材226の内壁面との間に圧力室を形成するように構成されている。主弁体234は、概ね円板状のダイヤフラム式の弁体であり、その中央には圧力開放穴234aが設けられ、外周部にはダイヤフラム部234bが設けられている。また、主弁体234には、上流側の水を流入させるための穴234cが形成されており、この穴234cには、クリーニングピン250が貫通されている。
パイロット弁240は、概ねT字形の部材であり、その中心部にはパイロット弁付勢バネ254を受け入れるための凹部240aが形成されている。また、T字形の両側のアーム部240bには穴が夫々形成され、その中に棒部材238が夫々貫通されている。従って、コイルバネとして構成されるパイロット弁付勢バネ254は、平行に配置された2本の棒部材238の間に配置される。パイロット弁付勢手段であるパイロット弁付勢バネ254は、その上端が圧力室形成部材226の天井面に当接し、その下端が凹部240aの底面に当接しているため、パイロット弁240は、パイロット弁付勢バネ254によって常に下方に付勢されている。この付勢力により、パイロット弁240の先端のパッキン242が、主弁体234の圧力開放穴234aに当接され、圧力開放穴234aは閉鎖される。
また、パイロット弁240は、それを貫通している2本の棒部材238に沿って上下方向に摺動することができるように配置されている。さらに、棒部材238の先端には、直径が拡張された拡張部238aが形成されており、棒部材238が上方に引き上げられると拡張部238aとパイロット弁240が係合される。このため、棒部材238が操作力伝達部材224と共に上方に上昇されると、棒部材238の拡張部238aとパイロット弁240が係合し、パイロット弁240がパイロット弁付勢バネ254の付勢力に抗して上方に引き上げられる。これにより主弁体234の圧力開放穴234aが開放される。
カバー232は、概ね円筒状であり、操作部押え部材223の周囲を取り囲むように配置されている。カバー232の外周上部には、多数の縦方向の溝であるクリック溝232aが形成されている。また、カバー232の外周下部には、雄ネジ山が形成されており、この雄ネジ山がヘッド本体部203の開閉弁装置受入部203cに形成された雌ネジ山に螺合されることにより、開閉弁装置220をヘッド本体部203に固定している。一方、操作ツマミ204の内側の側面には、筒状の板バネ256が取り付けられており、この板バネ256は、クリック溝232aに対向する位置でカバー232を包囲している。板バネ256の円周上の2箇所には、内方に突出するように曲げられた隆起部256aが形成されており、これら隆起部256aは、カバー232のクリック溝232aに夫々受け入れられている。この構成により、操作ツマミ204をカバー232に対して上下方向に移動させるときは、弱い力で操作ツマミ204を移動させることができるが、操作ツマミ204を回転させるには、板バネ256を弾性変形させてクリック溝232aを乗り越える必要があるため、ある程度の操作力が必要になる。このため、使用者が操作ツマミ204を回転させる際にはクリック感があり、操作ツマミ204の偶発的な回転は阻止される。なお、本実施形態において、クリック溝232a及び板バネ256は、回転抵抗手段を構成する。
また、カバー232の内周上部には、スプライン232bが形成されている。さらに、カバー232の上部には、環状の押え部材248が嵌め込まれており、この押え部材248の外周に形成されたスプライン248aが、カバー232のスプライン232bと係合するように構成されている。また、押え部材248の円周上の2箇所には、切欠部248bが形成されており、これらの切欠部248bの中に操作部押え部材223の上端の突起223bが受け入れられるようになっている。この構成により、押え部材248、カバー232及び操作部押え部材223の間の相対的な回転は阻止される。
次に、図13及び図14を参照して、開閉弁装置220のパイロット弁移動機構を説明する。図13は、主弁体234と弁座203dの間の距離と、開閉弁装置220を流れる湯の流量の関係を示すグラフである。また、図14は、開閉弁装置220における操作ツマミ204の回転角度とパイロット弁240の位置の関係を実線に、回転角度と流量の関係を破線に示すグラフである。
本実施形態において使用されている開閉弁装置220は、パイロット弁移動機構によってパイロット弁240を上下に連続的に移動させ、主弁体234をその移動に追従させることによって流量を調整している。図13に示すように、開閉弁装置220から流出する湯の流量は、主弁体234と弁座203dの間の距離には比例していない。即ち、主弁体234と弁座203dが近接している領域では、それらが離れると流量は急激に増加し、主弁体234と弁座203dが離れている領域では、それらの間の距離が変化してもあまり流量は変化しない。従って、パイロット弁移動機構が操作ツマミ204の回転角度に比例してパイロット弁240を移動させたとすると、最少流量付近では操作ツマミ204の所定の回転角度に対して大きく流量が変化し、最大流量付近では所定の回転角度に対して殆ど流量が変化しなくなる。このような構成では、吐出流量の微調整が困難となる。
そこで、本実施形態においては、図14の実線に示すように、操作ツマミ204の回転角度に対するパイロット弁240の移動を、図13の曲線とは逆の傾向の特性を持つように、即ち、操作部222を所定の回転角度操作したときのパイロット弁240の移動距離が、パイロット弁240の位置により異なるように構成されている。従って、本実施形態においては、最少流量付近では操作ツマミ204の所定の回転角度に対するパイロット弁240の移動距離が小さく、最大流量付近では所定の回転角度に対する移動距離が大きくなる。この構成により、図14の破線に示すように、操作ツマミ204の回転角度と吐出流量はほぼ比例するようになる。従って、操作ツマミ204の所定の回転角度に対する吐出流量の増加量はほぼ一定となり、吐出流量の微調整が可能になる。具体的には、操作部222の内壁面に形成されたカム222fの曲線を、図14の実線のように形成する。即ち、本実施形態においては、カム222fを平面に展開すると、その曲線は図14の実線のようになっている。
次に、図5、図7、図15、及び図16を参照して、本発明の第2実施形態による開閉弁装置220を内蔵した水栓装置200の作用を説明する。図7は、水栓装置200に内蔵されている開閉弁装置220が止水状態にある場合を示している。また、図15は開閉弁装置220を吐水状態とし、吐出流量を最大にした場合、図16は吐出流量をある程度絞った場合を夫々示している。
まず、図7に示す開閉弁装置220の止水状態においては、操作部222はハートカム機構により下降した止水位置に保持されており、操作部222と連動する棒部材238も下降した位置にある。なお、ハートカム機構の作用は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。棒部材238が下降した状態では、その拡張部238aとパイロット弁240のアーム部240bは係合せず、パイロット弁240のパッキン242は、パイロット弁付勢バネ254の付勢力によって主弁体234に押し付けられる。パッキン242が主弁体234に押し付けられ、主弁体234の圧力開放穴234aが閉鎖された状態では、穴234cを通って流入する湯の圧力により圧力室内の圧力が高くなる。この圧力により主弁体234は下方に移動され、弁座203dに着座する。これにより止水状態が維持される。
次に、操作ツマミ204を1回押圧操作すると、ハートカム機構による保持が解除され、操作力伝達部材224及びこれと連動する操作部222、棒部材238は、付勢用バネ246の付勢力により上方の吐水位置に移動される(図15)。棒部材238が引き上げられると、その先端の拡張部238aとパイロット弁240のアーム部240bが係合し、パイロット弁付勢バネ254の付勢力に抗してパイロット弁240も上方に引き上げられる。パイロット弁240が引き上げられると、パッキン242が主弁体234から離れ、圧力開放穴234aが開放される。これにより、圧力室内の圧力が低下し、主弁体234は弁座203dから離座する。
主弁体234が離座すると、水用供給管208aに供給された水道水は、調圧弁210a及び逆止弁212aを通って温度調整部206に流入する。一方、湯用供給管208bに供給された水道水は、調圧弁210b及び逆止弁212bを通って温度調整部206に流入する。温度調整部206では、そのダイヤルの設定により、水及び湯を流入させる流路断面積を変化させ、これにより水と湯の混合割合が変化される。温度調整部206に流入した水及び湯は、温度調整部206のダイヤルの設定に応じた割合で混合され、適温に調整される。なお、水栓装置200においては、水及び湯が夫々調圧弁210a、210bを通って温度調整部206に流入するため、水及び湯の供給圧力がほぼ等しく、水及び湯が流入する流量の割合は、それらの流路断面積の割合に比例する。このため、温度調整部206により設定することができる温度調整範囲は非常に広くなる。
温度調整部206により適温に調整された湯は、ネック部201bを通ってヘッド部202に至り、ヘッド本体部203内の弁座203dと主弁体234の間を通過する。弁座203dと主弁体234の間を通った湯は、シャワー切替え部205に流入し、シャワー又は直流としてヘッド部202から吐出される。
吐出流量を調整する場合には、操作ツマミ204を回転操作する。図15は、開閉弁装置220の吐出流量を最大にした状態を示しているが、この状態から吐出流量を減少させる場合には、操作ツマミ204を時計回りに回転操作する。操作ツマミ204を回転させると、それに固定されている操作部222も同様に回転される。操作部222の内壁面のカム222fに係合されている操作力伝達部材224は、上下方向に摺動可能であるが、その回転は拘束されている。このため、操作力伝達部材224は、操作部222が時計回りに回転されるとカム222fに沿って下方に移動される。操作力伝達部材224が下方に移動されると、これに取り付けられている棒部材238も下降する。棒部材238が下降すると、パイロット弁240は、そのアーム部240bと棒部材238の拡張部238aが係合した状態を維持しながら、パイロット弁付勢バネ254の付勢力により下降される(図16)。このパイロット弁240の下降に追従して、主弁体234も下降し、吐出流量が減少する。
ここで、主弁体234が、パイロット弁240の移動に追従するように移動される作用を説明する。操作部222を回転させることにより、パイロット弁240を下方に移動させると、パイロット弁240のパッキン242が、主弁体234の圧力開放穴234aに接近するので、圧力室内に流入した水が、圧力開放穴234aを通って流出しにくくなる。圧力室内の水が流出しにくくなると、圧力室内の圧力は上昇するので、圧力室内の圧力によって主弁体234は下方に押され、移動される。さらに、パイロット弁240を下方に移動させると、再びパイロット弁240のパッキン242と圧力開放穴234aの間の隙間が小さくなるので、圧力室内の圧力が上昇し、主弁体234は下方に移動される。なお、本明細書において、パイロット弁240のパッキン242と圧力開放穴234aの間の隙間の大小の度合いを、圧力開放穴234aの開度と呼んでいる。
このように、操作部222を回転させることにより、パイロット弁240を連続的に下方に移動させていくと、主弁体234は、パイロット弁240のパッキン242との間に微小な隙間を維持しながら、連続的に下方に移動される。また、操作部222を急激に回転させ、パイロット弁240を急激に下方に移動させた場合には、パイロット弁240のパッキン242が圧力開放穴234aと当接することも考えられる。この場合には、圧力室内の圧力も上昇し、これにより主弁体234は下方に移動されるので、パッキン242と圧力開放穴234aの間に再び隙間が形成される。従って、操作部222を回転させパイロット弁240を下方に移動させたとき、主弁体234は、パイロット弁240によって下方に押されるのではなく、主に圧力室内の圧力による力によって下方に移動される。このため、非常に小さな操作力によってパイロット弁240を下方に移動させることができる。
また、操作部222を逆方向に回転させることにより、パイロット弁240を上方に移動させた場合には、パイロット弁240のパッキン242と圧力開放穴234aの間の隙間が大きくなるので、圧力室内の圧力が低下し、主弁体234は上方に移動される。従って、パイロット弁240を上方に連続的に移動させた場合には、主弁体234は、パイロット弁240のパッキン242との間に微小な隙間を維持しながら、連続的に上方に移動される。なお、カム222fは図14の実線に示す曲線に形成されているため、操作ツマミ204の回転角度と吐出流量はほぼ比例する。
図16に示す状態から、操作ツマミ204を時計回りにさらに回転操作すると、操作部222の外周に形成されたストッパー突起222dと、操作部押え部材223の内壁面に形成されたストッパー当接部223dが係合し、操作ツマミ204の回転が阻止される。本実施形態においては、操作ツマミ204を回転操作し、吐出流量を最少に絞った場合でも、毎分1リットル程度吐水されるように構成されている。なお、このような少量の吐水を実現するためのパイロット弁240の位置決めは、図13に示した主弁体−弁座間距離と流量の関係からも明らかなように、高い精度が要求される。
本実施形態における開閉弁装置220では、最少流量時のパイロット弁240の位置決めを調整可能としている。即ち、中間部材228と操作部押え部材223は、それらに形成されているスプラインによって係合され、操作部押え部材223の回転位置が拘束されている。このため、スプラインによる係合位置を変化させ、中間部材228に対する操作部押え部材223の回転位置を調整することによって、その内壁面に形成されたストッパー当接部223dの位置を調整することができる。従って、パイロット弁240が適切な位置まで下降したとき、ストッパー当接部223dと操作部222のストッパー突起222dが当接するように、ストッパー当接部223dの位置を、開閉弁装置220の組み立て時等において調整して最少流量を設定しておく。本実施形態において、中間部材228及び操作部押え部材223に形成されているスプラインは、最少吐水流量設定手段として機能する。
逆に、吐出流量を増加させる場合には、操作ツマミ204を反時計回りに回転操作し、パイロット弁240を上昇させることによって主弁体234を上昇させる。また、止水状態に切替える場合には、再度操作ツマミ204を押圧操作し、操作部222を下降した止水位置に保持させる。これにより、主弁体234の圧力開放穴234aは閉鎖され、主弁体234は弁座203dに着座し、止水状態となる。なお、この際、操作部222の回転位置は変化しないため、開閉弁装置220を次回吐水状態に切替えたときは、前回設定された流量で吐水される。さらに、操作ツマミ204には、操作ツマミ204に取り付けられた板バネ256とカバー232に形成されたクリック溝232aによるクリックストップ機構が設けられているため、操作ツマミ204の偶発的な回転が阻止される。また、操作部222の押圧操作した際に、操作力伝達部材224に係合しているカム222fの作用により、操作部222が回転されるのを防止することができる。
本発明の第2実施形態による開閉弁装置によれば、パイロット弁は、パイロット弁付勢バネによる付勢力を常に受けているので、操作部を押圧操作するための操作力にムラが生じにくく、開閉弁装置の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態の開閉弁装置によれば、パイロット弁付勢バネは開閉弁装置が吐水状態にあるとき圧縮され、止水状態においては、パイロット弁付勢バネは伸長してより自然長に近い状態に維持される。このため、パイロット弁付勢バネを大きく圧縮する時間は短く、パイロット弁付勢バネの耐久性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の開閉弁装置によれば、2本の棒部材の間にパイロット弁付勢バネが配置されているので、棒部材とパイロット弁付勢バネを直列に配置した場合よりも、開閉弁装置を短く構成することが可能になり、開閉弁装置を小型化することができる。
また、本実施形態の開閉弁装置によれば、操作ツマミを所定の角度回転操作したときのパイロット弁の移動距離がパイロット弁の位置により異なるように構成されているので、主弁体と弁座の間の距離と吐水流量が比例しない場合においても、操作部の回転角度と吐水流量をほぼ比例させることができる。
さらに、本実施形態による水栓装置によれば、操作部の偶発的な回転を防止するための回転抵抗手段が設けられているので、操作部の押圧操作等により、偶発的に操作部が回転してしまい、吐水流量の設定が変化するのを防止することができる。
また、本実施形態による水栓装置によれば、吐水流量を最少にした場合における吐水流量を設定する最少吐水流量設定手段が設けられているので、最少の吐水流量を正確に設定することができる。
本発明の第1実施形態による開閉弁装置を内蔵した湯水混合水栓の斜視図である。 本発明の第1実施形態による開閉弁装置の止水状態を示す斜視断面図である。 本発明の第1実施形態による開閉弁装置の吐水状態を示す斜視断面図である。 ハートカム機構に使用されているハートカム溝を示す側面図である。 本発明の第2実施形態による開閉弁装置を内蔵した水栓装置全体を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態による開閉弁装置を内蔵した水栓装置のヘッド部の斜視図である。 本発明の第2実施形態による開閉弁装置を内蔵した水栓装置のヘッド部の断面図である。 ヘッド部に組み込まれた開閉弁装置の上面図である。 図8におけるIX−IX線に沿って切断した断面図である。 図8におけるX−X線に沿って切断した断面図である。 開閉弁装置の分解斜視図である。 開閉弁装置の分解斜視図である。 主弁体−弁座間距離と湯の流量の関係を示すグラフである。 操作ツマミの回転角度とパイロット弁の位置の関係を実線に、回転角度と流量の関係を破線に示すグラフである。 開閉弁装置を吐水状態とし、吐出流量を最大にした状態を示す断面図である。 開閉弁装置を吐水状態とし、吐出流量をある程度絞った状態を示す断面図である。 従来のパイロット式開閉弁の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 湯水混合水栓
2 壁面
4 断熱カバー
6 温度調整用ダイヤル
8 カラン用押し釦
10 シャワー用押し釦
12 断熱カバー
14 滑り止め
16 カラン吐水口
18 シャワー吐水口
20 シャワーホース
22 止水栓
32 本発明の第1実施形態による開閉弁装置
36 操作部
36a 凸部
36b 段部
36c 肩部
37 操作力伝達部材
38 棒部材
38a 拡張部
39 パイロット弁支持部材
39a ハートカム溝
39b ボア
39c 爪部
40 パイロット弁
40a パッキン
40b 中空部
41 主弁体押え部材
41a パッキン
41b 溝
42 パイロット弁付勢バネ
44 圧力開放穴
46 主弁体
46a ダイヤフラム部
46b 穴
52 バルブ台座部材
52a 流入口
52b 弁座
52c 爪部
54 Oリング
58 クリーニングピン
60 カバー
60a 縁部
60b 長孔
60c 長孔
64 ピン部材
64a 端部
69 付勢用バネ
200 本発明の第2実施形態による開閉弁装置を内蔵した水栓装置
201a 本体部
201b ネック部
202 ヘッド部
203 ヘッド本体部
203a 基端
203b 先端
203c 開閉弁装置受入部
203d 弁座
204 操作ツマミ
205 シャワー切替え部
205a シャワー切替え操作部
205b バイパス弁
206 温度調整部
208a 水用供給管
208b 湯用供給管
210a、210b 調圧弁
212a、212b 逆止弁
220 開閉弁装置
222 操作部
222a 隆起部
222b 爪部
222c フランジ部
222d ストッパー突起
222f カム
223 操作部押え部材
223a フランジ部
223b 突起
223c 張り出し部
223d ストッパー当接部
224 操作力伝達部材
224a 上部分
224b 脚部
226 圧力室形成部材
228 中間部材
228a 上部分
228b 第2段部
228c 第3段部
228d ハートカム溝
230 台座部材
232 カバー
232a クリック溝
232b スプライン
234 主弁体
234a 圧力開放穴
234b ダイヤフラム部
234c 穴
238 棒部材
238a 拡張部
240 パイロット弁
240a 凹部
240b アーム部
242 パッキン
246 付勢用バネ
248 押え部材
248a スプライン
250 クリーニングピン
252 Oリング
254 パイロット弁付勢バネ
256 板バネ
256a 隆起部

Claims (3)

  1. 湯と水を適温に混合し、この混合水を止水及び吐水する湯水混合水栓に使用される開閉弁装置であって、
    圧力開放穴を備えたダイヤフラム式の主弁体と、
    この主弁体の表面が着座及び離座する弁座と、
    上記圧力開放穴を開閉するパイロット弁と、
    このパイロット弁が内部に配置され、上記パイロット弁が上記圧力開放穴を閉鎖すると内部の圧力が上昇して上記主弁体を上記弁座へ向かって移動させる圧力室と、
    この圧力室内に配置され、上記パイロット弁が上記圧力開放穴を閉鎖するように、上記パイロット弁を付勢するパイロット弁付勢手段と、
    使用者の押圧操作により、吐水位置と止水位置の間で移動される操作部と、
    この操作部が吐水位置に移動されたとき、上記パイロット弁を上記パイロット弁付勢手段の付勢力に抗して上記圧力開放穴から引き離すパイロット弁開放手段と、
    を有し、
    上記パイロット弁開放手段は、上記パイロット弁と摺動可能に係合する棒部材を備え、この棒部材は、上記操作部と連動し、上記操作部が吐水位置に移動されるとき、上記パイロット弁と係合して上記パイロット弁を上記圧力開放穴から引き離し、
    上記棒部材は平行に2本配置されており、上記パイロット弁付勢手段は、これらの棒部材の間に配置されていることを特徴とする開閉弁装置。
  2. 湯と水を適温に混合し、この混合水を止水及び吐水する湯水混合水栓に使用される開閉弁装置であって、
    圧力開放穴を備えたダイヤフラム式の主弁体と、
    この主弁体の表面が着座及び離座する弁座と、
    上記圧力開放穴を開閉するパイロット弁と、
    このパイロット弁が内部に配置され、上記パイロット弁が上記圧力開放穴を閉鎖すると内部の圧力が上昇して上記主弁体を上記弁座へ向かって移動させる圧力室と、
    この圧力室内に配置され、上記パイロット弁が上記圧力開放穴を閉鎖するように、上記パイロット弁を付勢するパイロット弁付勢手段と、
    使用者の押圧操作により、吐水位置と止水位置の間で移動される操作部と、
    この操作部が吐水位置に移動されたとき、上記パイロット弁を上記パイロット弁付勢手段の付勢力に抗して上記圧力開放穴から引き離すパイロット弁開放手段と、
    を有し、
    上記パイロット弁開放手段は、上記パイロット弁と摺動可能に係合する棒部材を備え、この棒部材は、上記操作部と連動し、上記操作部が吐水位置に移動されるとき、上記パイロット弁と係合して上記パイロット弁を上記圧力開放穴から引き離し、
    上記棒部材は上記パイロット弁付勢手段の内側に配置されていることを特徴とする開閉弁装置。
  3. 上記パイロット弁付勢手段はコイルバネであり、このコイルバネは上記操作部が吐水位置にあるとき圧縮され、止水位置にあるとき伸長する請求項1又は2記載の開閉弁装置。
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