JP5506454B2 - 流量制御弁 - Google Patents
流量制御弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5506454B2 JP5506454B2 JP2010043500A JP2010043500A JP5506454B2 JP 5506454 B2 JP5506454 B2 JP 5506454B2 JP 2010043500 A JP2010043500 A JP 2010043500A JP 2010043500 A JP2010043500 A JP 2010043500A JP 5506454 B2 JP5506454 B2 JP 5506454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- throttle
- opening
- valve body
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
- Fluid-Driven Valves (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Description
この定流量弁では、上記絞り孔とは別の個所に設けられたオリフィス孔を有し、弁体に作用する1次側圧力と2次側圧力との差圧をバランスさせるように弁体を進退移動させてその差圧を一定に保ち、オリフィス孔を通じて一定流量で液を流通させる。
この特許文献1に開示の定流量弁では、軸方向に摺動可能なピストン弁体の胴壁にフランジ部を固着して、その一方の面に1次側圧力P1を、他方の面に2次側圧力P2とばねの付勢力とを作用させ、そしてP1が増加した場合にはピストン弁体を弁閉方向に摺動させて弁座部材の流水孔の開度を絞り、またP1が小さくなった場合にはピストン弁体を逆方向の弁開方向に摺動させて流水孔の開度を広げ、以ってP1とP2との差圧を一定に保って一定流量で水を流通させるようになしている。
図において200は定流量弁、202は定流量弁200の本体ボデー、204は円筒状をなすシリンダ壁、206はそのシリンダ壁204に形成された貫通の液の通過開口である。
208は弁体で円筒状の絞り弁部210を備えている。
弁体208は、その絞り弁部210においてシリンダ壁204の内面に軸方向(図中上下方向)に摺動可能に嵌合されている。
216は固定側の絞り壁部で、218はこの絞り壁部216と弁体208における絞り弁部210との間に形成された、流路の液の流れを絞る絞り孔である。
尚220,222はそれぞれ本体ボデー202に備えられた液の流入口,流出口である。
このとき弁体208は、弁体208に対して図中上向きに働く1次側圧力P1による弁閉方向の力と、弁体208に対して図中下向きに働く2次側圧力P2及びばね214の付勢力による弁開方向の力とをバランスさせるように図中上下方向に進退移動する。
一方、1次側圧力P1が低くなると弁体208が図中下向きの弁開方向に後退移動して絞り孔218の開度を広げ、液の流れに対する絞りを小として2次側圧力P2を低くし、1次側圧力P1と2次側圧力P2との差圧を一定に保つ。
その結果流路を流れる液の流量が一定に保持される。
以下の式(1)はこのときの液の流量を表している。
式(1)に示しているように定流量弁200にあっては、差圧ΔPが一定に保たれるため、オリフィス孔212を通過して流れる液の流量は一定流量に保たれる。
ところがこのように弁体208が図中上向きに押し上げられると、絞り孔218での液の流量が減少するために、図11(B)の圧力P3が大となって圧力P2に近くなり、その結果絞り弁部210即ち弁体208が今度は図中下向きに後退移動するようになる。
而して弁体208がこのような振動を生じると、定流量弁200の動作が不安定となり、本来の適正な定流量化作用を行えなくなってしまう。
また、ΔPを保つために絞り弁部210に対する上向きの力もばね214で支える必要があるため、ばね荷重を大きくする必要必要がある。このため、ばね214を大きくしなければならずコストが高くなってしまう。
ここで弁部開口は、少なくとも絞り壁部の先端部と、絞り壁部に対向する絞り弁部の先端部との間の距離が最短距離となったときに、絞り弁部に対する流路の上流側と下流側とを連通状態とするように設けておく。
これに対し本発明の流量制御弁では、弁体が弁閉方向に前進移動して絞り弁部の先端部が絞り壁部の先端部に接近したとき、絞り弁部に設けた貫通の弁部開口が、絞り弁部の上流側と下流側とを連通した状態となって弁部開口が第2の絞り孔として有効に働く。
一方弁部開口、即ち第2の絞り孔においては、液の流れが速くなることによってそこで圧力が局部的に低下するが、その低下した圧力は弁部開口の内面に対して弁閉方向の前進方向にも、また弁開方向の後退方向にも加わり、従って弁部開口の内面に対してはそれらの力がキャンセルされて消失するか、又は働くとしても僅かな力となる(弁閉方向に圧力を受ける受圧面と弁開方向に圧力を受ける受圧面との面積が僅かに違っている場合)。
この結果弁体にはこれを振動させる力は作用せず、従って本発明の流量制御弁では、弁体が安定して動作し、流量制御動作を適正に行うようになる。
或いはばねを用いている場合には、必要なばね荷重が適正なばね荷重ですむ。
即ちシリンダ壁の、上記通過開口に対して弁体の前進側に位置する前進側壁部を絞り壁部となして、これに弁体の絞り弁部を接近離間方向に移動させ、絞り弁部と絞り壁部との間に形成される絞り孔(主絞り孔)を狭く或いは広く開度変化させるようになすことができる。
即ち弁部開口が、通過開口に対して弁体の後退側に位置するシリンダ壁の後退側壁部にて閉鎖され且つ後退壁部における通過開口側の端と弁部開口の前進側の端とが軸方向に一致した状態にあるとき、絞り弁部の前進側の端である先端と絞り壁部の通過開口の側の端である先端との間の軸方向寸法が、弁部開口の軸方向寸法よりも大となる関係で大きさを定めておくことができる(請求項2)。
従来のフラッシュ弁装置では、フラッシュ弁の上流側に止水栓を設けておき、その止水栓を操作することによって流量調節し、止水栓の操作により調節した流量で下流側のフラッシュ弁へと水を供給するようになしている。
この止水栓に代えて上記の流量制御弁を設けておくことで、流量制御弁で流量制御した水を下流側のフラッシュ弁へと供給するようになすことができる。
更には水と湯とのそれぞれの流量を制御して湯水の混合比率を制御する湯水混合弁として構成しておくことができる。
図1は、本発明をフラッシュ弁装置に適用した場合の例を示したもので、図中1はフラッシュ弁装置であり、このフラッシュ弁装置1は、流量制御弁としての定流量弁2と、その下流側に配置されたフラッシュ弁3とを備えて構成されている。
4はフラッシュ弁装置1における本体ボデー(バルブボデー)で、フラッシュ弁3側の本体ボデー4Aと、定流量弁2側の本体ボデー4Bとを管体4Cにて連結した形態をなしている。
しかしながらこの場合、フラッシュ弁装置ごとに且つ設置場所ごとに給水圧に応じて止水栓を操作し、流量調節しなければならず、フラッシュ弁装置の設置に際して作業量が多くなり、設置作業に面倒を伴う。
しかるにこの実施形態では止水栓に代えて定流量弁2を設けてあるため、定流量弁2で自動的に定流量化した上でフラッシュ弁3に水を供給することができ、従ってフラッシュバルブ装置1ごとに作業者が流量調節を行うといった手間を省くことができる。
弁体13は、常時は弁座(主弁座)14に着座した状態にあって、流路10における1次側の上流側流路10aと、2次側の下流側流路10bとを遮断した状態にある。
圧力室16からは、その内部の水を下流側流路10bに抜き出すための水抜路(第2の水抜路)26が、弁体13を貫通して延び出しており、その水抜路26上に傾動式の起動弁(第2の起動弁)28が設けられている。
弁体29が開弁すると、主弁12の弁体13を貫通した水抜路26が開放状態となって、圧力室16内の水が水抜路26を通じて下流側流路10bに抜き出される。
尚、この起動弁28及び操作部30は停電時等における非常用のもので、通常は後述の起動弁20が、図示を省略する押ボタン式の操作部の操作によって動作させられる。
この導入小孔34は、弁体13が開弁後に閉弁した後において、上流側流路10aの水を圧力室16に導入し圧力室16の圧力を増大させるもので、ここでは導入小孔34は第1分岐孔34-1と第2分岐孔34-2とに分岐させられている。
そして第2分岐孔34-2に、導水制御弁38が開閉可能に設けられている。
この導水制御弁38は、主弁12の弁体13の開弁後における閉弁を開弁後早い段階で行うためのもので、節水を目的としたものである。
その後主弁12の弁体13が図中上向きに上昇即ち開弁動作すると、この導水制御弁38の弁体がストッパ52に当接して開弁し、第2分岐孔34-2を開放する。
そのために弁体13の開弁後における閉弁の開始が早い段階で行われ、便器洗浄水のための洗浄水の使用水量を低減せしめる。
そして弁体13の閉弁に際してその上昇端から図中下向きに移動する際、ストッパ52がスプリング73の付勢力によって弁体13の移動とともに下降移動し、弁体13の閉弁運動の途中まで導水制御弁38の弁体を開弁状態に維持する。
但しこの導水制御弁38は本発明とは直接関係しないものであるため、ここでは更に詳しい説明は省略する。
尚、35は導入小孔34にごみ等が入り込み、目詰りを生ぜしめるのを防止するためのメッシュから成るストレーナである。
水抜路18は、この起動弁20にて開閉される。即ち水抜路18における1次側の上流側流路18aと下流側流路18bとが、起動弁20にて連通及び遮断される。
ダイヤフラム弁24は、電磁パイロット弁22にて開閉制御され、電磁パイロット弁22が開弁することで、このダイヤフラム弁24が開弁動作し、また電磁パイロット弁22が閉弁することで、ダイヤフラム弁24が閉弁動作する。
尚、起動弁20は図示を省略する押ボタン式の操作部の操作に基づいて動作する。
ここにおいて流路10が開放状態となって給水が行われ、便器に洗浄水が勢い良く供給されて便器洗浄が行われる。
またダイヤフラム弁24が閉弁状態となった後、上流側流路10aの水が上記の導入小孔34を通じて圧力室16内に流入し、これにより圧力室16の圧力が上昇して、その圧力が一定以上になると弁体13が閉弁動作して流路10を遮断し、便器洗浄のための給水を停止する。
尚、起動弁28及び操作部30を用いない場合には、図1(B)の部分拡大図に示しているように開口40を栓42にて閉鎖しておく。
尚、図中44aは弁体46の上流側流路を、44bは下流側流路をそれぞれ表している。
図において48は円筒状をなすシリンダ壁で、下端と上端とがそれぞれ本体ボデー4Bに固定されている。
尚シリンダ壁48は、下部が図中下向きに小径化する略テーパ状に形成されている。
このシリンダ壁48の、通過開口50よりも図中上側の部分は弁体46の前進側に位置する部分であって、弁体46における後述の絞り弁部58との間に絞り孔79を形成する、固定側の絞り壁部48-1を成している。
尚48-2は、シリンダ壁部48の、通過開口50に対して弁体46の後退側に位置する後退側壁部を表している。
弁体46は、この絞り弁部58においてシリンダ壁部48の内面に軸方向、即ち図中上下方向に摺動可能に嵌合され、また軸部56が本体ボデー4Bに固定のガイド軸部60に備えられたガイド孔62に摺動可能に嵌入されている。
弁体46は、オリフィス形成部材64を保持する保持部材68を有しており、この保持部材68に上記の軸部56が一体に構成されている。
保持部材68にはまた円板状の保持部70が備えられており、この保持部70に対して、上記のオリフィス形成部材64がワッシャ72を介して固定ねじ74にて固定され、そこに保持されている。
筒体76はまた、下部にフランジ状のばね受部78を有しており、このばね受部78に上記のばね53の下端が下向きに当接せしめられている。
尚ばね53の上端は本体ボデー4B側に当接せしめられている。
即ちこの絞り弁部58は、上記の絞り壁部48-1との間に、周方向に環状をなす絞り孔(主絞り孔)79を形成し、その絞り孔79において通過開口50を通過する水の流れを絞る作用をなす。
また絞り孔79の開度を、弁体46の図中上向きの前進及び下向きの後退によって狭く又は拡く変化させ、水の流れに対する絞りを大きく又は小さく変化させる。
また2次側圧力P2による力及びばね53の付勢力による力が図中下向き(弁開方向)に作用する。
弁体46は、1次側圧力P1による上向きの力と、2次側圧力P2及びばね53による図中下向きの力とをバランスさせるように図中上下方向に進退移動する。
この結果2次側圧力P2が増大し、1次側圧力P1と2次側圧力P2との差圧を一定の差圧とする。
そしてこのようにして1次側圧力P1と2次側圧力P2との差圧を一定とすることで、オリフィス孔66を通じて流れる水の流量を一定流量に保持する。
尚厳密には定流量化作用に際して絞り弁部58に設けられた後述の貫通の弁部開口80を通じても上流側から下流側に水が流れるが、この点については後述する。
図4(A)は、1次側圧力P1が低いときの状態を表しており、このとき絞り弁部58は図中下側に下がった位置にあって、絞り弁部58の上端(先端)58Aと、絞り壁部48-1の下端(先端)48-1Aとの間に形成される絞り孔79は大きく開かれた状態にある。
即ち絞り弁部58に対して、上向きの力と下向きの力とが釣り合った状態となり、従ってこの状態では絞り弁部58は上下方向の繰返し移動即ち振動を生じることはない。
尚図4(A)の状態の下では、上流側の水は弁部開口80を通じても下流側へと流通する。
その結果、絞り弁部58の上端58Aと絞り壁部48-1の下端48-1Aとの間の絞り孔79は、図4(A)に示す状態のときよりも狭くなる。
このとき、絞り弁部58に弁部開口80が設けられていないと、絞り孔79において水の流れに対する絞りが大きくなって、同部分を通過する水の流速が速くなり、そこで局部的な圧力低下を生じて絞り弁部58の上面に対し、2次側圧力P2よりも低い圧力P3が図中下向きに加わることとなる。
従って図4(B)に示す状態の下でも、絞り弁部58は図中上向きに押す力と下向きに押す力とが釣り合った状態となって、絞り弁部58が図中上下方向に振動を生ずることはない。
従って絞り弁部58は、図4(B)に示す状態から更に上向きに押し上げられて水の流れを更に絞るように作用する。
従ってこのときには弁部開口80内において圧力低下が生じ、弁部開口80内における圧力は1次側圧力P2よりも小さい圧力P3となって、この圧力P3が弁部開口80の内面に対して作用することとなる。
即ち、シリンダ壁48における後退側壁部48-2の通過開口50側の端48-2Bと、絞り弁部58における弁部開口80の前進側の端80Aとを軸方向に一致させたとき、絞り弁部58の上端58Aと絞り壁部48-1の下端48-1Aとの間の軸方向寸法Yが、弁部開口80の軸方向寸法Xよりも大となるような関係で、通過開口50と弁部開口80の大きさが定めてある。
従って絞り孔79での急速な水の流れによって、そこで圧力降下が大きく生じ、絞り弁部58の上面に対して下向きに加わる圧力が2次側圧力P2よりも小さい圧力P3となり、結果として絞り弁部58が上下方向に振動を生じてしまう。
絞り弁部58を通過して流れる水のほとんどが絞り孔79を通じて下流側へと流れて、そこで大きな圧力降下を生じてしまうからである。
この例は、ダイヤフラム式の弁体を有する流量調節弁(流量制御弁)に本発明を適用した場合の例である。
図において92は本体ボデーを、94はその内部に形成された流路を、96,98はそれぞれ水の流入口,流出口を表している。
また94a,94bは主弁体100の上流側流路,下流側流路をそれぞれ表している。
主弁体100は、ダイヤフラム膜102の外周部において本体ボデー92に水密に固定されている。
この絞り壁部106は、図中上端部が主弁体100を着座させる主弁座108をなしている。
尚、この絞り壁部106の図中上端部(先端部)は断面形状が湾曲形状をなしている。
主弁体100には、その中心から偏心した位置においてこれを貫通し、上流側流路94aと圧力室110とを連通させる導入小孔112が設けられている。
この導入小孔112は、上流側流路94aの水を圧力室110に導いて圧力室110の圧力を増大せしめる。
このパイロット流路114は、圧力室110の水を下流側流路94bに抜いて圧力室110の圧力を減少せしめる。
パイロット弁体116は、パイロット弁座120に着座することでパイロット流路114を閉鎖する。
絞り弁部122は絞り壁部106との間に絞り孔124を形成し、且つその絞り孔124の開度を大小変化させることで流量を調節する。
絞り弁部122は、図中下面が開放された形状の円筒状をなしており、その軸方向の中間部に、径方向に貫通したスリット状の弁部開口126が周方向に環状に設けられている。
一方主弁体100の上面に対しては、圧力室110の圧力が主弁体100を図中下向きに押し下げる向きの力として作用する。
主弁体100は、これら逆向きに加わる力をバランスさせるようにして図中上下方向に進退移動する。
またパイロット弁体116は、図中上下方向の進退移動によって、圧力室110の圧力を増減変更させるように働く。
すると圧力室110の圧力が低下するために、主弁体100が上流側流路94a及び下流側流路94bによる図中上向きの力と、圧力室110による図中下向きの力とをバランスさせるように図中上向きに移動し、そしてそれらの力がバランスした位置で停止する。
また絞り孔124の開度を更に減少させることで、水の流量を更に減少させる。
絞り弁部122が、図6(B)に示す状態から更に図中下向きの弁閉方向に前進移動すると、図7(I)に示しているように、あるところで絞り孔124が閉鎖した状態となる。ここにおいて上流側流路94aの水は、弁部開口126を通じてのみ下流側流路94bへと流れる。
そして図7(III)に示しているように、主弁体100のダイヤフラム膜102が、絞り壁部106の先端部の主弁座108に着座した時点で主弁体100が閉弁し、ここにおいて上流側流路94aから下流側流路94bへの水の流れが停止する。
例えば弁部開口126が設けられていない場合、絞り孔124の開度が小さくなるとそこでの流速が速くなるために、絞り孔124での圧力降下が大となり、上記の第1の実施形態と同様に主弁体100に対してこれを図中下向きに押す力が打ち勝つに到り、主弁体100が下向きに押し下げられる。
しかるにこの実施形態では弁部開口126が設けられ、上流側流路94aの水が、この弁部開口126を通過して下流側流路94bへと流れることで、そのような振動が有効に防止される。
また主弁体100が上向きに移動することによって、流路94を流れる水の流量が、同じく弁部開口126及び絞り孔124の開度変化によって増大方向に調節される。
図10はその一例を具体的に示している。
また弁部開口126の、絞り壁部106に対して軸直角方向に重なっている部分についても、絞り弁部122と絞り壁部106との間には隙間が生じており、弁部開口126は全体的に上流側と下流側とに開放されてそれらを連通状態としている。
但し絞り弁部122と絞り壁部106との間には、距離が最短となる部位よりも大きな隙間が生じており、弁部開口126は、上流側と下流側との何れにも全体的に開放された状態にあってそれらを連通状態としている。
例えば本発明ではばねとして金属ばね以外にゴムばね等のエラストマーから成るばねを用いることも可能であるし、また本発明は絞り孔における絞り量を変化させることで、2次側の圧力を1次側の圧力よりも小さい設定圧力に保持する減圧弁に適用することも可能である。或いは感温体としての形状記憶合金製の感温ばねとバイアスばねとによる、互いに逆向きの力をバランスさせるように混合弁体を移動させて水と湯との混合比率を制御する湯水混合弁、又は互いに逆向きの液の圧力を混合弁体に作用させることで、混合弁体をそれら圧力をバランスさせるように移動させ、湯と水の混合比率を制御する湯水混合弁に適用することも可能である。
更に本発明は、上記第1の実施形態における定流量弁に代えて減圧弁を設け、その減圧弁とフラッシュ弁とでフラッシュ弁装置を構成するといったことも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
2 定流量弁
3 フラッシュ弁
46 弁体
48 シリンダ壁
48-1,106 絞り壁部
48-1A 下端
48-2 後退側壁部
50 通過開口
58,122 絞り弁部
58A 上端
79,124 絞り孔
80,126 弁部開口
80A 端
100 主弁体
Claims (4)
- ばね又は/及び圧力による弁閉方向の力と弁開方向の力とを逆向きに受けて、それら弁閉方向の力と弁開方向の力とをバランスさせるように進退移動する弁体を有し
該弁体は絞り弁部を備えていて、該絞り弁部と固定側の絞り壁部との間に流路の液の流れを絞る絞り孔を形成し、該弁体の弁閉方向の前進移動により該絞り弁部を該絞り壁部に向けて移動させて液の流れに対する絞りを大とする流量制御弁において
前記絞り弁部には、少なくとも前記絞り壁部の先端部と、該絞り壁部の先端部に対向する該絞り弁部の先端部との間の距離が最短距離となったときに前記流路の該絞り弁部に対する上流側と下流側とを連通状態とする、該絞り弁部を貫通し且つ前記前進移動方向に略直交する方向にスリット状に延びる弁部開口が第2の絞り孔として設けてあることを特徴とする流量制御弁。 - 筒形をなすシリンダ壁の内部に前記弁体が軸方向に摺動可能に嵌合されており、
該シリンダ壁には貫通の液の通過開口が形成されていて、前記絞り弁部が前記弁体の弁閉方向の前進及び弁開方向の後退により該通過開口の解放面積を変化させるものとなしてあり、
該シリンダ壁は、該通過開口に対して該弁体の前進側に位置する前進側壁部が前記絞り壁部を成しているとともに、
該通過開口と前記絞り弁部の弁部開口とは、該弁部開口が、該シリンダ壁の該通過開口に対して前記弁体の後退側に位置する後退側壁部にて閉鎖され且つ該後退側壁部における該通過開口側の端と該弁部開口の前進側の端とが軸方向に一致した状態にあるとき、前記絞り弁部の前進側の端である先端と前記絞り壁部の該通過開口側の端である先端との間の軸方向寸法が、該弁部開口の軸方向寸法よりも大となる関係で大きさが定めてあり、
前記弁体の前進移動時において該弁部開口の前進側の端が前記絞り壁部の該通過開口側の端を越えて前進移動することを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。 - 前記弁体がダイヤフラム式の弁体、前記絞り壁部が該ダイヤフラム弁体に対して軸方向に対向して突出した筒状の壁部としてそれぞれ構成されており、前記絞り弁部が該筒状の絞り壁部に向って軸方向に突出する状態で該弁体に備えてあることを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。
- 前記流量制御弁の下流側に配置され、開弁により設定流量だけ水を流した後に自動閉弁するフラッシュ弁とともにフラッシュ弁装置を構成していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の流量制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010043500A JP5506454B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 流量制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010043500A JP5506454B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 流量制御弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011179575A JP2011179575A (ja) | 2011-09-15 |
JP5506454B2 true JP5506454B2 (ja) | 2014-05-28 |
Family
ID=44691292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010043500A Expired - Fee Related JP5506454B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 流量制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5506454B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101690557B1 (ko) * | 2016-08-30 | 2016-12-28 | 탱크테크 (주) | 유류 또는 화학물질 운반 탱크용 안전밸브 |
CN108223868B (zh) * | 2018-01-11 | 2023-09-26 | 何悦瑜 | 自动控制供水阀 |
CN117199625B (zh) * | 2023-11-07 | 2024-02-02 | 深圳市昂佳科技有限公司 | 一种自冷却磷酸铁锂电池包 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49146667U (ja) * | 1973-04-19 | 1974-12-18 | ||
JPS595684U (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-14 | リンフオ−ス工業株式会社 | 定圧オ−バ−フロ−装置 |
JPS59157177U (ja) * | 1983-04-07 | 1984-10-22 | パロマ工業株式会社 | 定流量弁 |
JPS59194178A (ja) * | 1983-04-15 | 1984-11-02 | Shinmikuni Kikai Seisakusho:Kk | 圧力制御弁 |
JPH0242231Y2 (ja) * | 1985-11-02 | 1990-11-09 |
-
2010
- 2010-02-26 JP JP2010043500A patent/JP5506454B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011179575A (ja) | 2011-09-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4272052A (en) | Flush valves | |
JPH02225887A (ja) | バルブ | |
US7140590B2 (en) | Pinch valve element for plumbing fixture flush valve | |
JP2009024780A (ja) | 定流量弁装置 | |
JP5506454B2 (ja) | 流量制御弁 | |
US9816636B2 (en) | Rigid piston retrofit for a diaphragm flush valve | |
JP5132589B2 (ja) | パイロット式流量制御バルブ | |
JP5740710B2 (ja) | 給水制御弁装置 | |
JP2009121589A (ja) | 自動温度調節式の湯水混合バルブ | |
JP4745888B2 (ja) | 自閉式水栓 | |
JP2006266276A (ja) | 自閉弁 | |
US9605419B2 (en) | Piston-type flushometer valve | |
JP2010176229A (ja) | 減圧弁装置 | |
JP5764802B2 (ja) | シールリングを用いた連結構造 | |
JP2009250247A (ja) | 水ガバナー | |
JP2005282649A (ja) | 流量制御弁 | |
JP2012037012A (ja) | 流調弁装置 | |
JPS6040874A (ja) | 湯水混合栓 | |
JP5648179B2 (ja) | 流量調節弁装置 | |
JP5927830B2 (ja) | 流路開閉装置 | |
JP2007321544A (ja) | フラッシュバルブ装置 | |
JP4948330B2 (ja) | 減圧弁装置 | |
JP3852917B2 (ja) | 開放弁 | |
JP4754195B2 (ja) | ボール逆止弁とこれを用いた排水制御装置 | |
JP4841300B2 (ja) | ダイヤフラムバルブ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121031 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130718 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130730 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140318 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140318 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5506454 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |