JP2005282649A - 流量制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 開弁時における弁体の振動音の発生を防止又は抑制することができる流量制御弁を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる流量制御弁1においては、弁部52の先端部の外周上に切り欠き部を設け、その切り欠き部に外周方向の一点側に面した対向面58を形成することで、開弁時の開口部が第2の流路22とは反対側に偏るとともに、その対向面58が第2の流路22とは反対側で高圧流体を大きく受圧するように構成されている。その結果、弁体50が開弁時における進退動作中にボディ11に対して安定して押し付けられ、振動音を防止又は抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、配管に接続されて上流側から流入する流体の流量を制御して下流側に流出させる流量制御弁に関する。
例えば給湯システムにおいては、配管内に複数の流量制御弁を配置して、熱交換器を経由した湯とバイパス通路を経由した水との混合比を変えて出湯温度を制御するとともに、その出湯流量を制御している(例えば特許文献1)。
具体的には、図11に示すように、上水道の給水管101は、流量センサ102を介して熱交換器103及び水バイパス弁104の上流側に接続されており、熱交換器103及び水バイパス弁104の下流側が合流した後、水比例弁105に接続されている。この水比例弁105の下流側は、例えば台所の蛇口などへ出湯する出湯管106に接続される。ここでいう水バイパス弁104及び水比例弁105が流量制御弁である。
ここで、給水管101から給水された上水は、流量センサ102を通り、一部が熱交換器103にて加熱されて湯になり、一部は水バイパス弁104を通って熱交換器103から出てきた湯と混合される。流量センサ102の入口付近,熱交換器103の出口付近に,及び水比例弁105の出口付近には、図示しないサーミスタ等の温度センサが配置されており、各温度センサによりそれぞれ検出された水温に基づいて、水バイパス弁104により熱交換器103をバイパスする流量を制御することにより、湯水の混合比が変えられて出湯温度が制御される。所望の温度に制御された湯は、さらに水比例弁105により出湯流量が制御されて出湯管106より給湯される。
図12はこのような従来の給湯システムに用いられる流量制御弁の構成例を表す縦断面図である。
すなわち、この流量制御弁は、例えばボディ110内部に入口配管が接続される第1の流路111と出口配管が接続される第2の流路112が形成され、第1の流路111側に段部により形成される弁座113が設けられている。両流路の接続部にはモータ114の駆動によって弁座113に着脱可能に進退する弁体115が配置されている。この弁体115の先端面からは、ボディ110側の弁孔116に摺動可能に内挿されるガイド用の複数の脚部117が延出している。弁体115は、その弁座113からのリフト量とともに下流側に流す流体の流量を大きく変化させることができるように、一般にその先端面の形状がその先端側に向かって断面が小さくなるテーパ状に形成されている。
そして、モータ114が一方向に回転すると、出力ギヤ118が降下して軸119に保持された弁体115が弁座113に着座することによって全閉状態になる。一方、モータ114を逆方向に回転すると、出力ギヤ118が軸119とともに上昇し、これにより、軸119に保持された弁体115が弁座113からリフトして、弁開状態になる。モータ114を出力ギヤ118の任意の回転位置で停止することで、所望の弁開度を得ることができる。
特開2003−208229号公報
しかしながら、上述した従来の流量制御弁においては、弁体115のリフト時において、その開弁部を通過する流体によって弁体115がその外周に軸線方向とは直角な方向の圧力を受けるため、その半径方向に振動して異音を発生させるといった問題があった。
このような問題は、弁体115の脚部117と弁孔116とのクリアランスを極力小さくすることにより抑えることができるとも考えられるが、加工上の誤差等によりそれにも限界があった。特に近年においては、生産性の都合からこれら弁体115やボディ110を樹脂材の一体成形により製造する傾向にある。このため、その加工上の誤差が一層大きくなるとともに、熱によっても変形し易く、上記クリアランスを精度よく設定するのが非常に難しくなっている。その結果、上述した異音の発生の問題が顕著になってきている。
このような問題は、給湯システムのみに限られず、内部に弁構造を有する流量制御弁については同様に発生するものと考えられる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、開弁時における弁体の振動音の発生を防止又は抑制することができる流量制御弁を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、配管に接続されて上流側から流入する流体の流量を制御して下流側に流出させる流量制御弁において、内部に流路が形成されたボディと、前記ボディ内に設けられた弁座と、複数の脚部が延出して設けられた本体を有し、前記脚部が前記ボディ内でガイドされつつ前記弁座に対して接離可能に進退し、前記弁座からのリフト量によって下流側へ流す前記流体の流量を制御する弁体と、を備え、前記弁体は、前記弁座からのリフト時にその軸線と直角な方向に作用する高圧側の流体による圧力分布が、一方向に偏るような形状に構成されたことを特徴とする流量制御弁が提供される。
尚、ここでいう「高圧側」とは、弁体の開弁部を境とした上流側を意味し、「高圧側の流体」とは、開弁部の通過による圧力損失により弁体の下流側の流体と同圧になる前の流体を意味する。また、「弁座に対して接離可能」とは、弁体が弁座に着脱する場合のほか、例えば弁座の弁孔に挿脱される場合も含む意味である。
このような流量制御弁によれば、弁体のリフト時に、その軸線と直角な方向に作用する高圧側の流体による圧力分布が一方向に偏る。このため、ボディ内において脚部ひいては弁体が一方向に押し付けられた状態で流体が下流側に流される。
本発明の流量制御弁によれば、開弁時において弁体がボディ内の一方向に押し付けられるため、その弁体の振動を防止又は抑制することができる。その結果、開弁時の弁体の振動音の発生を防止又は抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態は、本発明の流量制御弁を給湯システム用に構成したものであり、図1は流量制御弁の側面図であり、図2は底面図であり、図3は図1のA−A矢視断面図である。尚、給湯システムの構成は図11で示した構成と同様であるため、その説明については省略する。
図1〜図3に示したように、この流量制御弁1は、上述した給湯システムの水バイパス弁や水比例弁を構成するものであり、樹脂材を一体成形して構成されたボディ11を備えている。このボディ11は、給湯システムを構成する配管の上流側に接続される上流側接続部12と、下流側に接続される下流側接続部13とを有している。
図3に示したように、ボディ11の内部では、流体の入口側となる上流側接続部12につながる第1の流路21と、流体の出口側となる下流側接続部13につながる第2の流路22とがほぼ直角に交わるように連通しており、両流路の連通部に下流側へ流す通水量を制御するための弁構造が設けられている。
ボディ11は、第1の流路21の上流側接続部12とは反対の側に、流量制御弁1の機構部を挿設する開口部14を有している。この機構部は、駆動モータ31と、この駆動モータ31の出力軸に設けられたウォーム32と、このウォーム32と噛合する出力ギヤ33と、この出力ギヤ33に固定されて回転軸をなす軸34と、この軸34に外挿されつつ保持された円筒状の弁体50とを有し、これらは下部ケース36と上部ケース37とによって収容されている。下部ケース36は、ボディ11の開口部14の蓋を兼ねて一体に形成されている。
出力ギヤ33は、その上端面に円弧状の上部ストッパ38が突設され、下端面には、下部ストッパ(図には現れていない)が形成されている。出力ギヤ33の上部ストッパ38は、上部ケース37の内側に突設されたストッパ39と協働して、出力ギヤ33が回動できる可動範囲の一方、すなわち、弁体50のリフト上限を規制し、出力ギヤ33の下部ストッパは、下部ケース36の内側に突設されたストッパ40と協働して、出力ギヤ33が回動できる可動範囲の他方、すなわち、弁体50のリフト下限を規制する。
出力ギヤ33のネジ部41は、下部ケース36に形成されたネジ部42と螺合されており、出力ギヤ33は、これが回動することにより、その回転中心の軸線方向に往復運動し、弁体50を第1の流路21に形成された弁座25に対して接離するよう動作される。弁体50は、軸34の下端側に設けられたストッパ43にて軸34からの脱落が防止され、下部ケース36との間に配置されたコイルスプリング44によって軸34の下端側へ付勢されている。
また、下部ケース36の下部は、筒状になっていて、弁体50が軸線方向に移動するのを案内し、弁体50との間は、Oリング45によってシールされている。また、下部ケース36は、ボディ11の開口部14に嵌め込まれており、Oリング46によってシールされている。さらに、軸34が挿設されている下部ケース36の弁体50側の位置に二重のOリング47が配置されており、この二重のOリング47の中間位置には、外部に連通する排水口48が設けられており、この二重のOリング47で水漏れが発生しても、漏れた水を排水口48より排出させて駆動モータ31の側へ水漏れすることがないようにしている。
図4は弁体50の構成を表す説明図であり、(A)はその側面図、(B)は底面図、(C)は(B)のB−B断面図、(D)は(B)のC−C断面図である。
同図に示したように、弁体50は、樹脂材を一体成形して構成された段付円筒状の本体51を有し、その一端側に弁座25に着座可能なフランジ状の弁部52が設けられ、その他端側には2つのリブ53,54が軸線方向に所定間隔をあけて周設されている。これらリブ53,54の外径は下部ケース36の下部の内径にほぼ等しくなっており、両リブの間には上述したOリング45が嵌め込まれる。弁体50は、両リブが下部ケース36の下部に沿って摺動しつつ、その軸線方向に進退するように構成されている。また、本体51の内部には、軸34を挿通する挿通孔55の弁部52とは反対側が拡管されており、この拡管部に形成された段部に、軸34に外挿されたコイルスプリング44の一端を係止できるようになっている。
弁部52は、弁座25に対向する先端側が裁頭円錐状に加工された後に、さらにその端面の周端縁を等間隔(120度おき)で切り欠いたような形状をなし、先端部に向かって断面が小さくなるテーパ形状を有する。この切り欠き部のうち、隣接する2つはその基端側から先端側へ斜めに傾くフラットなテーパ部56,57となっており、残りの1つは完全に切り取られて外周方向の一点側(半径方向外向き)に対向する対向面58を形成している。また、隣接する切り欠き部の間の先端面からは、その周縁に沿って軸線方向に延出した3本の脚部59が設けられており、その脚部59が弁座25に設けられた弁孔26の内壁に沿って摺動可能に構成されている。弁体50は、その脚部59が弁孔26に沿ってガイドされ、後端側のリブ53,54が下部ケース36にガイドされて第1の流路21内を進退する。この弁体50は、上記各切り欠き部よりやや外側の円錐部のテーパ面60で弁座25に着座するように構成されている。
このため、弁体50が弁座25からリフトして開弁する際には、上記対向面58を有する切り欠き部から開口され、テーパ部56,57を有する切り欠き部がその後に開口する。また、前者の切り欠き部のほうが開口面積(つまり流路断面)も大きくなっている。
次に、図3を参照しつつ、流量制御弁1の動作について説明する。
流量制御弁1は、駆動モータ31が回転し、出力ギヤ33が降下して軸34に保持された弁体50が弁座25に着座することによって全閉状態になる。弁体50は、軸34の降下とともに降下して弁座25に着座するが、そのときは、まだ駆動モータ31は回転していて、軸34をさらに降下させている。出力ギヤ33の下部ストッパ(図には現れていない)が下部ケース36のストッパ40に当接することによって出力ギヤ33の回転が機械的に強制停止されることにより、軸34の降下が停止される。このとき、コイルスプリング44によって付勢されている弁体50は、弁座25の着座位置に取り残され、軸34だけが僅かに降下してから強制停止される。
次に、駆動モータ31を逆回転すると、それに伴って出力ギヤ33が回転し、軸34とともに上昇していく。これにより、軸34に保持された弁体50は、弁座25から離れていき、弁開する。さらに、出力ギヤ33が上昇していって、その上部ストッパ38が上部ケース37に設けられたストッパ39に当接すると、出力ギヤ33の回転が強制的に停止され、軸34及びこれに保持された弁体50の上昇が停止されて流量制御弁1は全開状態になる。第1の流路21から第2の流路22側へ流す流体の流量制御は、この駆動モータ31の駆動による弁体50の位置制御によって行われる。
次に、流量制御弁1の弁体50の構成による振動音の抑制効果について説明する。図5はこの流量制御弁1における振動音の評価試験を行った結果を表す説明図である。同図(A)は、閉弁時の上流側の圧力(以下「通水1次圧」という)と弁体の組込み位置による異音の有無との関係を示す表であり、同図(B)はその組込み位置の基準を示す説明図である。
すなわち、この評価試験においては、通水1次圧を0.1〜1.0MPa(ゲージ圧)の間で0.1MPa毎に変化させ、各通水1次圧において全閉状態から全開状態,全開状態から全閉状態と作動させたときの異音の有無を確認した。弁体50の組込み位置については、対向面58が同図(B)の位置、つまり下流側接続部13側に向く位置から軸34の軸線を中心に時計回りに60度に向いた位置を基準位置(0度)とし、そこから図の時計回りに回転させて試験を行った。また、再現性を確認するために、同じ構造の流量制御弁1を3つ(No.1〜No.3)作製し、それぞれについて同様の評価試験を行った。尚、対向面58が下流側接続部13側を向く位置(300度)とその反対側を向く位置(120度)を除き、試験結果は軸対称に表れたため、180度を超える角度位置については300度の位置のみを示している。
同図に示すように、3つのいずれの流量制御弁1においても同様の結果が得られた。すなわち、通水1次圧が0.4MPa以上のときには異音は発生しなかった。また、通水1次圧が0.3MPa以下のときには、0度,45度及び300度のときに異音の発生が確認され、それ以外の90度〜180度の範囲については異音が発生しなかった。
尚、同図には示さなかったが、対向面58を有する切り欠き部を設けなかった場合、つまり、3つの切り欠き部をいずれも同様のテーパ部とした構成の場合には、通水1次圧が0.8〜1.0MPaの比較的高圧のときに異音の発生が確認された。この場合、0.3MPa以下の低圧のときには異音が発生しなかったが、その高圧のときの異音の大きさは本実施の形態の低圧のときのそれよりもかなり大きなものであった。
すなわち、本実施の形態のように、弁体50の弁部52の一部に対向面58を有する切り欠き部を設けて、開弁時の開口面積を開弁部の周方向に異ならせ、その対向面58を第1の流路21における第2の流路22とは反対側に偏って対向させることで、通水1次圧が低圧から高圧にかけてその振動音を防止できることが確認された。
これは以下の理由によるものと推察される。すなわち、このように開口面積を異ならせることで、弁体50のリフト時に、軸線と直角な方向に作用する高圧流体の圧力分布が弁体50の外周方向の一点側に偏る。つまり、弁部52の開弁部を境に上流側が高圧、下流側が低圧になるが、弁部52の先端側の形状が異なるために、弁部52の先端側外周部において高圧流体が作用する面積が異なる。このため、弁部52の前後差圧によって、ボディ11内において弁体50の脚部59が一方向に押し付けられた状態で流体が下流側に流される。その結果、その弁体50がボディ11に対して押し付けられた状態で動作することになるため、脚部59が弁孔26を叩くことによる振動音を抑制することができるものと考えられる。そしてさらに、対向面58を第2の流路22とは反対側に偏って対向させることで、当該反対側の流路面積が大きくなって多くの流体が流出し、弁体50の第2の流路22とは背面側を回り込んで第2の流路22側へ流出する。この背面側に回り込んだ流体の押圧力が弁体50を同様の方向に押圧してその押圧力を助長するため、弁体50をボディ11に対して安定して押し付けることができ、振動音をほぼ確実に防止することができるものと考えられる。
このような観点からは、対向面58の位置を常時第2の流路22とは反対側(つまり評価試験における120度の位置)に設定しておくことが好ましい。しかし、本実施の形態の構成においては、弁体50がストッパ43の反対側に配置されたコイルスプリング44の付勢力によって軸34に対して支持される構成となっており、軸線周りの回転が固定されているわけではない。このため、例えば弁体50が流体圧力によって軸線周りに回転して対向面58の位置が保持されない虞がある。
そこで、より好ましくは、弁体50の自軸回りの回転を規制するために、ボディ11との間に回転防止構造(規制手段)を設けるのがよい。図6は本実施の形態の変形例にかかり、このような規制手段を設けた流量制御弁の底面図である。
同図に示すように、このボディ211の弁座25に設けられた弁孔226の壁面には、3本の脚部59の隣接する2本の間で内径方向に突出し、脚部59をその軸回りに係止する2つの係止部227が形成されている。このため、弁体50は、これら脚部59と係止部227との係合によってその軸回りの回転が規制されつつ、係止部227によってその軸方向にガイドされながら動作する。尚、同図に示したように、ここでは係止部227を周方向の2箇所に設けた例を示したが、3箇所、つまり係止部227が隣接する間の全ての箇所に設け、各脚部59がそれぞれ軸方向のスリットに沿ってガイドされるような態様としてもよい。
或いは、弁体50を軸34に回転しないように嵌合固定して、この軸34を回転不能に構成してもよい。例えば、この軸34が出力ギヤ33に固定されずに内挿され、所定の介在物(各軸に周設したストッパ等)を介してこの出力ギヤ33に軸方向に押されながら往復運動するように構成することができる。
以上に説明したように、本実施の形態の流量制御弁1は、弁部52の先端部の外周上に切り欠き部を設け、その切り欠き部に外周方向の一点側に面した対向面58を形成することで、開弁時の開口部が第2の流路22とは反対側に偏るとともに、その対向面58が第2の流路22とは反対側で高圧流体を大きく受圧するように構成されている。
その結果、弁体50が開弁時における進退動作中にボディ11に対して安定して押し付けられ、振動音を防止又は抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態に係る流量制御弁は、弁体の構造が異なる以外は上記第1の実施の形態の構成と同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図7は本実施の形態の流量制御弁の縦断面図であり、第1の実施の形態の図3に相当する。図8は当該流量制御弁の底面図である。また、図9は当該流量制御弁を構成する弁体の構成を表す説明図であり、(A)はその正面図であり、(B)はその側面図であり、(C)はその底面図であり、(D)は(A)のD−D矢視断面図である。
これらの図に示すように、流量制御弁201を構成する弁体250の一端側には、弁座25に設けられた弁孔26に接離可能に挿通されるフランジ状の弁部252が設けられている。弁部252は、その弁孔26に対向する先端側の端面には、その外周上の一点側(起点側)から半径方向に対向する点側(終点側)にかけて軸線に対して所定角度で傾斜する傾斜面253が形成されている。この端面の終点側の一部には、軸線と直角なフラット部254が形成されており、その端面の中央にはストッパ43を載置するための軸線と直角なフラット部255が形成されている。従って、上述した傾斜面253は、端面の起点側からフラット部254にかけてフラット部255を除く箇所に形成されている。
尚、本実施の形態において、このように傾斜面253の終点側にフラット部254を設けたのは、その傾斜部を弁部252の端縁の手前までとすることで、傾斜部を端縁まで形成した場合よりもその傾斜角度を大きくするためである。それにより、開弁時の開口部の大きさを相対的に大きくして所望の流量を確保している。
また、弁部252の先端側の端面からは、その周縁に沿って軸線方向に延出した3本の脚部259が設けられており、その脚部259が弁孔26の内壁に沿って摺動可能に構成されている。弁部252は、その先端側の脚部259が弁孔26に沿ってガイドされ、後端側のリブ53,54が下部ケース36にガイドされつつ第1の流路21内を進退する。弁部252と脚部259とはその外周面が連続的に形成されているため、弁体250は、弁孔26に対してスムーズに挿脱(接離)することができる。そして、弁体250が弁孔26からリフトして開弁する際には、上記端面の起点側から一方向に開口される。
次に、流量制御弁201の弁体250の構成による振動音の抑制効果について説明する。図10はこの流量制御弁201における振動音の評価試験を行った結果を表す説明図である。同図(A)は、閉弁時の通水1次圧と弁体250の組込み位置による異音の有無との関係を示す表であり、同図(B)はその組込み位置の基準を示す説明図である。
すなわち、この評価試験においても、通水1次圧を0.1〜1.0MPa(ゲージ圧)の間で0.1MPa毎に変化させ、各通水1次圧において全閉状態から全開状態,全開状態から全閉状態と作動させたときの異音の有無を確認した。弁体250の組込み位置については、弁部252の傾斜面253の起点側が同図(B)の位置、つまり下流側接続部13側に向く位置を基準位置(0度)とし、図の時計回りに45度ずつ回転させて試験を行った。また、再現性を確認するために、同じ構造の流量制御弁201を3つ(No.1〜No.3)作製し、それぞれについて同様の評価試験を行った。
同図に示すように、3つのいずれの流量制御弁1においても、いずれの通水1次圧、弁体250の組込み位置においても異音が発生しなかった。すなわち、本実施の形態のように弁部252の端面に軸線に対して所定角度で傾斜する傾斜面253を形成し、開弁時にその開弁部の一方向から開口するようにすることで、通水1次圧が低圧から高圧にかけていずれの角度位置においてもその振動音を防止できることが確認され、その振動音防止効果が第1の実施の形態よりも向上することが分かった。
これは以下の理由によるものと推察される。すなわち、図3及び図4等に示した第1の実施の形態では、対向面58を有する切り欠き部により開弁時に開弁部が一方向から大きく開口することにより一定の効果が得られた。しかし、その開弁とともに他の切り欠き部であるテーパ部56,57の部分が開口し、軸線に直角な方向の対向面が複数方向に現れるため、ある角度においてはそのテーパ部56,57の部分に形成される開口部を流れる流体によって弁部52がその複数方向から押されて振動し、その振動音が発生するものと考えられる。
これに対し、本実施の形態では軸線に直角な方向の対向面が一方向に対向して構成されて常に一方向に押し付けられるため、このような振動音が防止されるものと考えられる。
以上に説明したように、本実施の形態の流量制御弁201によれば、弁体250をその軸線周りのいずれの角度位置に設定しても、振動音をほぼ確実に防止することができる。また、その結果、弁体250を軸線周りに固定する手段を設ける必要もないため、低コストに実現することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記各実施の形態においては、弁体のリフト時にその軸線と直角方向に作用する高圧側の流体圧力がその外周方向の一点側に偏るような形状として、開口部の大きさがその一点側に偏る構成を示したが、それ以外の構成で圧力分布を偏らせる構成をとることもできる。例えば、いずれかの脚部の幅を他の脚部の幅よりも大きくして、軸線と直角方向の高圧流体の受圧面積を大きくしてもよい。ただし、この場合、脚部が複数の方向から高圧流体の圧力を受けて振動しないように、所定の幅以内に抑えるのが好ましい。
また、上記各実施の形態においては、弁体及びボディを樹脂材から一体成形した例を示したが、これらの一方又は双方を金属材から形成してもよい。
さらに、上記第2の実施の形態においては、弁部252をボディ11の弁孔26内に挿通させる構成としたが、その弁部252の外径を大きくして先端側にテーパ面を設け、第1の実施の形態のように弁座25に着脱可能に構成してもよい。ただし、第2の実施の形態のように弁部252を弁孔26に挿通する構成として弁座25よりも半径方向外側の部分を無くすことで、開弁時に流体が衝突する部分を少なくすることができ、その結果、通水音を小さくすることができる。
また、上記第2の実施の形態においては、弁部252の端面に傾斜面253による傾斜部をフラット部254を残して形成した構成を示したが、フラット部254を設けることなく、弁部252の端面全体にわたって傾斜部を設けるようにしてもよい。また、弁体250を軸34に直接固定する等によりストッパ43が不要の構成をとれば、フラット部255を設ける必要もなくなる。
さらに、上記実施の形態は、本発明の流量制御弁を給湯システムに適用するものとして構成した例を示したが、配管に接続されて上流側から流入する流体の流量を制御して下流側に流出させる流量制御弁として、給湯システム以外のシステムにも適用可能であることはもちろんである。
第1の実施の形態にかかる流量制御弁の側面図である。 第1の実施の形態にかかる流量制御弁の底面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 弁体の構成を表す説明図である。 流量制御弁における振動音の評価試験を行った結果を表す説明図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる流量制御弁の底面図である。 第2の実施の形態にかかる流量制御弁の縦断面図である。 第2の実施の形態にかかる流量制御弁の底面図である。 弁体の構成を表す説明図である。 流量制御弁における振動音の評価試験を行った結果を表す説明図である。 給湯システムの構成を表す説明図である。 従来の給湯システムに用いられる流量制御弁の構成例を表す縦断面図である。
符号の説明
1,201 流量制御弁
11,211 ボディ
12 上流側接続部
13 下流側接続部
21 第1の流路
22 第2の流路
25 弁座
26,226 弁孔
31 駆動モータ
34 軸
43 ストッパ
44 コイルスプリング
50,250 弁体
51 本体
52,252 弁部
56,57 テーパ部
58 対向面
59,259 脚部
60 テーパ面
227 係止部
253 傾斜面

Claims (8)

  1. 配管に接続されて上流側から流入する流体の流量を制御して下流側に流出させる流量制御弁において、
    内部に流路が形成されたボディと、
    前記ボディ内に設けられた弁座と、
    複数の脚部が延出して設けられた本体を有し、前記脚部が前記ボディ内でガイドされつつ前記弁座に対して接離可能に進退し、前記弁座からのリフト量によって下流側へ流す前記流体の流量を制御する弁体と、
    を備え、
    前記弁体は、前記弁座からのリフト時にその軸線と直角な方向に作用する高圧側の流体による圧力分布が、一方向に偏るような形状に構成されたことを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記弁体は、前記弁座からのリフト時における開口部の大きさが、その開弁部の周方向の一点側に大きくなるような形状を有することを特徴とする請求項1記載の流量制御弁。
  3. 前記弁体のリフト時において、前記弁体が前記開弁部の周方向の一点側から一方向に開口するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の流量制御弁。
  4. 前記弁体の前記開弁部の周方向の一点側に、外向きに面する対向面を有する切り欠き部を設けたことを特徴とする請求項2記載の流量制御弁。
  5. 前記ボディに形成された流路として、前記流体の入口側につながる第1の流路と、前記第1の流路に交わるように連通するとともに、前記流体の出口側につながる第2の流路とを有し、
    前記弁座が前記第1の流路に設けられるとともに、前記弁体が、前記第1の流路と前記第2の流路との接続部に配置され、
    前記切り欠き部の対向面が、前記第2の流路とは反対側に偏って大きく面するように構成されたことを特徴とする請求項4記載の流量制御弁。
  6. 前記弁体の自軸回りの回転を規制するための規制手段が設けられ、
    開弁時の前記切り欠き部による開口部が前記第2の流路とは反対側に偏るように、前記切り欠き部の位置が設定されたことを特徴とする請求項5記載の流量制御弁。
  7. 前記弁体の前記弁座側の端面が、その外周上の一点側からその周上の対向する点側に向かって前記軸線に対して所定角度で傾斜するように形成され、
    前記弁体のリフト時において、前記弁体が前記外周上の一点側から開口するように構成されたことを特徴とする請求項3記載の流量制御弁。
  8. 前記弁体及び前記ボディが、それぞれ樹脂材から一体成形されたことを特徴とする請求項1記載の流量制御弁。

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