JP2006189165A - 弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定のすきまを確保しつつ、水圧の変動が生じても、漏水が生じなく、またハンドルレバーの操作性が低下しない。
【解決手段】ハウジング底部に設けられたパッキンガイド8にパッキン7を介して固定され、上記パッキンガイドの流路に連通する弁孔を備えた固定弁体6と、この固定弁体に摺動自在に重ね合わされ、上記弁孔に連通する連通室を備えた可動弁体5との相互変位により止水または流量調節を行なう弁装置において、パッキンガイド8とともに固定弁体6側にもパッキン7を収容するパッキン溝が設けられ、該パッキン溝内にパッキンが収容されてなる。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング底部に設けられたパッキンガイド8にパッキン7を介して固定され、上記パッキンガイドの流路に連通する弁孔を備えた固定弁体6と、この固定弁体に摺動自在に重ね合わされ、上記弁孔に連通する連通室を備えた可動弁体5との相互変位により止水または流量調節を行なう弁装置において、パッキンガイド8とともに固定弁体6側にもパッキン7を収容するパッキン溝が設けられ、該パッキン溝内にパッキンが収容されてなる。
【選択図】図1
Description
本発明は弁装置およびこの弁装置を用いたシングルレバー混合水栓に関する。
単一のレバーを上下および左右に回動することによって閉栓および開栓するシングルレバー混合水栓は、最近その利便性からキッチンや洗面台等に多用されている。家庭用水道に用いられるシングルレバー混合水栓を図3により説明する。図3は 3孔式混合水栓用弁装置の断面図を示す。弁装置1は、ハウジング4内に固定弁体6と可動弁体5とが設けられ、係合するハンドルレバー9により可動弁体5が自在に摺動される。ハンドルレバー9はレバー2により固定され、その動きを可動弁体5に伝える。3はレバーホルダーである。固定弁体6の底面はパッキン7を介してパッキンガイド8に固定されている。固定弁体6には湯流入孔6a、水流入孔6bおよび吐出孔6cが穿孔され、パッキンガイド8に穿孔された各流路8a、8bおよび8cとにそれぞれ連通している。流路8a、8bより流入した湯および水は、湯流入孔6a、水流入孔6bを経て可動弁体5の混合室5aにおいて混合されて吐出孔6c、流路8cを経て、図示を省略した蛇口より吐出する。
パッキン部分の構造としては、水栓本体の流路の接続口部と固定ディスク板の流路の接続口部とを凹凸嵌合させ、凸状の接続口部の外周面と凹状の接続口部の内周面とに間にパッキンを設ける構造(特許文献1)、シールリング収納部のシール面がディスク弁体の環状シール壁面とディスク保持部の環状シール壁面とで形成され、シールリングが両壁面に当接し、シールリング収納部が水圧を受ける側から水圧を受けない側に向かって先すぼみ形状になっているシール構造(特許文献2)がある。
しかし、前者は凹凸嵌合部分の周面間にパッキンを配設しているため、固定ディスク板に十分な大きさの弁孔を形成しようとすると、固定ディスク板自体を大きくせざるを得ず、一方、固定ディスク板を小型化しようとすると、弁孔を小さくせざるを得なくなる。また、後者はシールリング収納部がディスク弁体に環状に設けられているため、前者同様小型化が困難である。
しかし、前者は凹凸嵌合部分の周面間にパッキンを配設しているため、固定ディスク板に十分な大きさの弁孔を形成しようとすると、固定ディスク板自体を大きくせざるを得ず、一方、固定ディスク板を小型化しようとすると、弁孔を小さくせざるを得なくなる。また、後者はシールリング収納部がディスク弁体に環状に設けられているため、前者同様小型化が困難である。
このため、弁装置は、より小型化が図れるパッキン部分の構造(図3の楕円部分M)として図4に示すものが用いられている。図4は、図3におけるパッキン構造の部分拡大断面図である。パッキン7はパッキンガイド8に設けられたパッキン溝10に収容され、固定弁体6が圧着されている。固定弁体6とパッキンガイド8との間にはパッキン7の突出によりすきまAが形成されている。このすきまAは、ハンドルレバー9による円滑な操作を維持するために必要であり、すきまAがなくなると、ハウジング4内において内部の部品が相互干渉を起こしてしまいハンドルレバー9の操作が不能になる場合がある。
しかしながら、図4に示すパッキン構造は、単純な構造で小型化が可能となるが、水圧の変動により次のような問題が生じる。図4において、図面右方向から水圧Pが負荷されたときの状態を図5に示す。図5は、パッキン7の変形状態を示す図である。水圧Pが負荷されると、パッキン7はパッキン溝10からはみ出そうとする現象が生じる(図5(a))。弁装置1の個々の部品寸法バラツキによりすきまAがより大きくなると、パッキン7のはみ出し量はより多くなり(図5(b))、パッキン7に傷を負わせたり、長期間の負荷でパッキン7が変形したりして、止水性能が失われてしまう場合がある。さらに、不均一にはみ出し、変形が生じると固定弁体6を正常な位置に保持することができなくなり、ハンドルレバー9の操作性が低下する。
実用新案登録第2534621号公報
特開平8−21543号公報
本発明はこのような問題に対処するためになされたもので、所定のすきまを確保しつつ、水圧の変動が生じても、漏水が生じなく、またハンドルレバーの操作性が低下しない弁装置およびこの弁装置を用いたシングルレバー混合水栓を提供することを目的とする。
本発明の弁装置は、ハウジング底部に設けられたパッキンガイドにパッキンを介して固定され、上記パッキンガイドの流路に連通する弁孔を備えた固定弁体と、この固定弁体に摺動自在に重ね合わされ、上記弁孔に連通する連通室を備えた可動弁体との相互変位により止水または流量調節を行なう弁装置において、上記パッキンガイドとともに上記固定弁体側にも上記パッキンを収容するパッキン溝が設けられ、該パッキン溝内にパッキンが収容されてなることを特徴とする。
また、本発明のシングルレバー混合水栓は、上記弁装置を用いることを特徴とする。
また、本発明のシングルレバー混合水栓は、上記弁装置を用いることを特徴とする。
パッキンガイドとともに固定弁体側にもパッキンを収容するパッキン溝が設けられ、該パッキン溝内にパッキンが収容されることにより、パッキンをサンドイッチ状態に固定できる。そのため、漏水が生じない。
弁装置の一例を図1により説明する。図1はシングルレバー混合水栓に用いられている弁装置の断面図である。
弁装置1は、ハウジング4内に固定弁体6と可動弁体5とが設けられ、係合するハンドルレバー9により可動弁体5が自在に摺動される。ハンドルレバー9はレバー2により固定され、その動きを可動弁体5に伝える。3はレバーホルダーである。ハウジング4の底部に設けられたパッキンガイド8にパッキン7を介して固定弁体6が固定されている。この固定弁体6に摺動自在に可動弁体5が重ね合わされている。可動弁体5には連通室を構成する混合室5aが設けられ、固定弁体6には、弁孔を構成する湯流入孔6a、水流入孔6bおよび吐出孔6cが穿孔され、これらがパッキンガイド8に穿孔された湯用の流路8a、水用の流路8bおよび混合水用の流路8cとにそれぞれ連通している。流路8a、8bより流入した湯および水は可動弁体5の混合室5aにおいて混合されて混合水用の流路8cより図示を省略した蛇口を経て吐出する。止水または流量調節は、固定弁体6および可動弁体5を相互に変位させることにより、混合室5aおよび各弁孔の相対位置を変えることによりなされる。
弁装置1は、ハウジング4内に固定弁体6と可動弁体5とが設けられ、係合するハンドルレバー9により可動弁体5が自在に摺動される。ハンドルレバー9はレバー2により固定され、その動きを可動弁体5に伝える。3はレバーホルダーである。ハウジング4の底部に設けられたパッキンガイド8にパッキン7を介して固定弁体6が固定されている。この固定弁体6に摺動自在に可動弁体5が重ね合わされている。可動弁体5には連通室を構成する混合室5aが設けられ、固定弁体6には、弁孔を構成する湯流入孔6a、水流入孔6bおよび吐出孔6cが穿孔され、これらがパッキンガイド8に穿孔された湯用の流路8a、水用の流路8bおよび混合水用の流路8cとにそれぞれ連通している。流路8a、8bより流入した湯および水は可動弁体5の混合室5aにおいて混合されて混合水用の流路8cより図示を省略した蛇口を経て吐出する。止水または流量調節は、固定弁体6および可動弁体5を相互に変位させることにより、混合室5aおよび各弁孔の相対位置を変えることによりなされる。
パッキンガイド8と固定弁体6とのパッキン構造(図1の楕円部分M)の一例を図2に示す。図2はパッキン溝10をパッキンガイド8側とともに固定弁体6側にもパッキン溝10を設けたパッキン構造の部分拡大断面図である。
パッキン7はパッキンガイド8側とともに固定弁体6側にサンドイッチ状態にすきまAを設けて固定されている(図2(a))。
図面右方向から水圧Pが負荷されたときの状態が図2(b)であり、水圧Pが負荷されるとはみ出し現象が生じる。また、すきまAがより大きく、すきまBになると、パッキン7のはみ出し量はより多くなる(図2(c))。
しかし、図2(b)および(c)の場合でも、パッキン7がサンドイッチ状態に固定されているので、図5に示す従来例に比較して、漏水が生じない。
パッキン7はパッキンガイド8側とともに固定弁体6側にサンドイッチ状態にすきまAを設けて固定されている(図2(a))。
図面右方向から水圧Pが負荷されたときの状態が図2(b)であり、水圧Pが負荷されるとはみ出し現象が生じる。また、すきまAがより大きく、すきまBになると、パッキン7のはみ出し量はより多くなる(図2(c))。
しかし、図2(b)および(c)の場合でも、パッキン7がサンドイッチ状態に固定されているので、図5に示す従来例に比較して、漏水が生じない。
本発明のシングルレバー混合水栓は、上記弁装置を組み込んで得られる。上記弁装置を用いるので、水圧の変動が生じても、漏水が生じない。
1 弁装置
2 レバー
3 レバーホルダー
4 ハウジング
5 可動弁体
6 固定弁体
7 パッキン
8 パッキンガイド
9 ハンドルレバー
10 パッキン溝
2 レバー
3 レバーホルダー
4 ハウジング
5 可動弁体
6 固定弁体
7 パッキン
8 パッキンガイド
9 ハンドルレバー
10 パッキン溝
Claims (2)
- ハウジング底部に設けられたパッキンガイドにパッキンを介して固定され、前記パッキンガイドの流路に連通する弁孔を備えた固定弁体と、この固定弁体に摺動自在に重ね合わされ、前記弁孔に連通する連通室を備えた可動弁体との相互変位により止水または流量調節を行なう弁装置において、前記パッキンガイドとともに前記固定弁体側にも前記パッキンを収容するパッキン溝が設けられ、該パッキン溝内にパッキンが収容されてなることを特徴とする弁装置。
- 弁装置の可動弁体に係合するハンドルレバーの操作により、止水または流量調節を行なうシングルレバー混合水栓において、前記弁装置が請求項1記載の弁装置であることを特徴とするシングルレバー混合水栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006081418A JP2006189165A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006081418A JP2006189165A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 弁装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000000157A Division JP4666709B2 (ja) | 2000-01-04 | 2000-01-04 | 弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006189165A true JP2006189165A (ja) | 2006-07-20 |
Family
ID=36796543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006081418A Pending JP2006189165A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 弁装置 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101163988B1 (ko) | 2009-11-13 | 2012-07-31 | 아메리칸스탠다드코리아유한회사 | 누수차단용 패킹 및 그 패킹이 설치된 수도밸브카트리지 |
CN107842611A (zh) * | 2017-11-10 | 2018-03-27 | 广东汉特科技有限公司 | 一种阀芯用密封垫圈 |
-
2006
- 2006-03-23 JP JP2006081418A patent/JP2006189165A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081120 |
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