JP2006283274A - 吐水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水栓を使用する際、所定温度未満の水を排出する流路切替手段を備え、止水すると、自動的にもとの流路へ戻る吐水装置を提供する。
【解決手段】バイアスばねの付勢力と水の温度を感知する形状記憶合金よりなる感温ばねの付勢力とのバイアスによって可動弁体を可動させて、供給される水の温度が所定温度以上の時は吐水口へ、所定温度より低い場合は、排出口へと導く切替弁部を備えた吐水装置であって、バイアスばねと、感温ばねはと、可動弁体とは、ハウジング内に配置され、切替弁部から排出口へ水を導く流路に、排出口へ流れる水を吐水口に切り替える流路切替手段と、流路切替手段と吐水口を連通するバイパス流路を備えた吐水装置において、流路切替手段は、排出口を閉じて、切替弁部から流入した所定温度より低い温度の水を、バイパス流路により吐水口へ吐水させ、切替弁部から流入した水が止水されると、バイパス流路を閉じることとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、浴室やシャワールーム用の水栓などに適用可能な吐水装置に関するものである。
一般に、シャワー設備等の給湯システムにおいて、水栓を開いた直後は、シャワー使用者は供給経路に残留している冷水を浴びることになる。特に供給経路が長い場合は、冷水を浴びる時間が長くなり、冬場であれば、その残留水がさらに冷たくなり、人体へ与える不快感が増大する。
一方、夏場や浴室等の清掃時には、快適性や経済性の面から、給湯システムを使用しない水によるシャワー吐水を行うことがある。従って、都度、使用者は用途に応じて温水、冷水吐水を切り替える必要があった。
こういった問題を解決するために、従来技術では、所定温度未満の冷水を自動的に排出し、冷水を使用したい時には、切替機構部を操作することにより、冷水を選択可能とした吐水装置が開示されている。(例えば、特許文献1参照のこと。)
図8に特許文献1記載の代表的な従来の吐水装置の断面図を示す。この吐水装置においては、所定温度未満の冷水を排出し、所定温度以上の湯をシャワーヘッドに供給する機構に加え、この機構部を通らないバイパス通路を通水させて冷水も供給可能な手動切替弁51を備えた構成となっている。
この吐水装置においては、流入する湯水を、冷水排出機構部を経由する通水路または直接シャワーヘッドへ通水するバイパス路へ回転操作により切り替える手動切替弁51、冷水排出機構部を構成し、所定の温度未満では排出回路に所定温度以上ではシャワー用回路に切り替わる自動切替弁52、並びに逆止弁60を配置する。自動切替弁51は形状記憶合金ばね54とバイアスばね55の作用により往復運動し、両端にボール弁56、57を取り付けたドライブシャフト59を備え、所定温度以上では、一端のボール弁56は排水口53の開口部を閉鎖し、他端のボール弁57が温水排出口58を解放する一方、所定温度未満では、一端のボール弁56は排水口53を開放し、他端のボール弁57は温水排出口58を閉鎖する。
このような場合、手動切替弁51により通路を選択して通水を行った後、止水しても手動切替弁51は、選択された状態を保つため、次の使用者は、前の使用者が手動切替弁51を選択した状態のままシャワーを使用することになる。すなわち、前の使用者が手動切替弁51により、バイパス通路を通水させて水でシャワーを使用していた場合、次の使用者はいきなり冷水のシャワーを浴びてしまうのである。
また、この構成の場合、冷水排出機構部の上流側に手動切替弁51があり、冷水排出機構部への通水路も水の流れに対して、曲折部が多い。
すなわちこの構成では、所定温度以上の湯水は、吐水装置内を通過する際、複数の曲折部の壁面に衝突して通水方向を変更することで多大な流量抵抗を受けるため、シャワー側へ多くの流量を供給することが望めない。
よって、近年のシャワー浴の快適さを求める風潮の中、刺激感のあるシャワーやたっぷり感のある頭上シャワー等の多くの流量を必要とするシャワーとの組み合わせにおいては、不都合が生じてしまうのである。
実開平6−38776号公報
本発明の目的は、上記問題を解決するため、供給される水の温度が所定温度未満の時は吐水口へ導かず、排出する吐水装置であって、さらに冷水を浴びることのできる流路切替手段を備え、この流路切替手段は止水すると、自動的にもとの流路へ戻ることを特徴とする吐水装置を提供するものである。
請求項1記載の発明では、バイアスばねの付勢力と水の温度を感知する形状記憶合金よりなる感温ばねの付勢力とのバランスによって可動弁体を可動させて、供給される水の温度が所定温度以上の時は吐水口へ、所定温度より低い場合は、排出口へと導く切替弁部を備えた吐水装置であって、前記バイアスばねと、前記感温ばねはと、前記可動弁体とは、ハウジング内に配置され、前記切替弁部から前記排出口へ水を導く流路に、前記排出口へ流れる水を前記吐水口に切り替える流路切替手段と、前記流路切替手段と吐水口を連通するバイパス流路を備えた吐水装置において、前記流路切替手段は、前記排出口を閉じて、前記切替弁部から流入した所定温度より低い温度の水を、前記バイパス流路により前記吐水口へ吐水させ、前記切替弁部から流入した水が止水されると、前記バイパス流路を閉じることを特徴とする吐水装置とした。
本発明によれば、前の吐水装置の使用者が切替手段を操作して、冷水を使用していた場合でも常に、次の使用者は所定温度未満の水を排出する状態で使用することができるため、冷水をいきなり浴びる危険の回避や操作の分かりにくさを低減することを可能とした。また、通水路内の流量抵抗も少なく、多くの流量を必要とするシャワーとの組み合わせにおいても、好適である。
請求項2記載の発明では、前記流路切替手段が、弁体と、この弁体を前記バイパス流路の開口側へ付勢するばねからなり、止水時は、前記バイパス流路を閉じて、前記排出口を開けた状態とすることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置とした。
本発明によれば、切替手段が弁体とばねとの組み合わせのため、押すまたは引く操作によって、湯水の流路の切替が可能となり、操作性がよい。
請求項3記載の発明では、前記感温ばねより上流側に、通水時は、水圧により下流側へ圧接され、止水時は、上流側へ移動可能な弁体を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の吐水装置とした。
本発明によれば、前記感温ばねより上流側に、通水時は、水圧により下流側へ圧接され、止水時は、上流側へ移動可能な弁体を備えた構成としたため、止水後は、吐水装置から先端の吐水口部までの流路に溜まった水の水頭圧により、前記弁体が上流側へ移動し、弁が開の状態になる。さらにこの吐水装置より下流側の流路に溜まった水の温度が所定温度未満であれば、前記切替弁が排出口を開き、排出される。
よって、水栓使用後の冷えた水が吐水装置から排出されるため、次に水栓を使用する際の残水量が低減するのである。
本発明によれば、水栓を使用する際、所定温度未満の水を排水口から排出し、冷水を使用する場合は、流路切替手段により冷水の吐水を選択可能な吐水装置であって、この流路切替手段は止水すると、自動的にもとの流路へ戻ることを特徴とする吐水装置を提供することができる。
以下に図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明の実施の形態をなす吐水装置の構成部品の分解斜視図、図2は、図1に示した構成部品による吐水装置の縦断面図であり、湯水の温度を感知して切替弁部が所定温度未満の湯水を排出している状態を示す。吐水装置から湯水が排出されるのは、入水路から所定温度未満の湯水が流入している時と、水栓を使用した後で吐水装置内に残留する湯水が冷やされて所定温度未満になった時である。
図3は、図1に示した構成部品による吐水装置の縦断面図であり、湯水の温度を感知して切替弁部が、所定温度以上の湯水を吐水口流路へ流出している状態を示す。
図4は、図1に示した構成部品による吐水装置の排出口へ水を導く流路の縦断面図であり、湯水の流れを切り替える流路切替手段において、湯水が排出口流路へ流出している状態を示す。
図5は、図1に示した構成部品による吐水装置の排出口へ水を導く流路の縦断面図であり、湯水の流れを切り替える流路切替手段において、湯水が吐水口流路へ流出している状態を示す。
図6は、本発明による吐水装置の一使用例の外観図を示す。
図7は、図1に示した構成部品による吐水装置の縦断面図であり、吐水装置より下流側の所定温度未満の残留水を、切替弁部が排出している状態を示す。
吐水装置39は、図1に示すように、所定温度(例えば35℃)未満の湯水を感知して排出口23(図4参照)を開閉する機構部として、ハウジング1の中に、シートパッキン2、バイアスばね3、可動弁体4、湯水温度を感知する感温ばね5、シートパッキン6が装着された通水筒7、シートパッキン8が装着された補助弁体9、継手10、ブッシュ11、袋ナット12が構成され、排出口への流路の切替を行う切替手段として、レバー17、パッキンからなる弁体14、ばね15、弁棒16、ケーシング18、ブッシュ19、Uパッキン34で構成される。
この構成により、感温ばね5、可動弁体4、およびバイアスばね3の各々の作動軸を一軸上に配置し、前記可動弁体4から排出口へ水を導く流路に、排出口へ流れる水を前記吐水口に切り替える流路切替手段を備えている。
以下に、図2、図3に基づきこの構成をより具体的に説明する。
図2は、図1に示した構成部品による吐水装置において、流入する湯水の温度を感知して流路を切り替える切替弁部の縦断面図であり、所定温度未満の湯水がこの吐水装置内に流入している状態を示す。図3は、図1に示した構成部品による吐水装置において、流入する湯水の温度を感知して、流路を切り替える切替弁部の縦断面図であり、所定温度以上の湯水がこの吐水装置内に流入している状態を示す。
まず、可動弁体4を移動させて、所定温度以上の湯水を吐水口21へ、所定温度未満の湯水を排出口流路22へと導く切替弁部24についての説明を行う。
可動弁体4は、上流側に吐水口開閉弁4a、下流側に排出口開閉弁4bが設けられており、これらは、1つの部材として一体的に構成されている。また、吐水口開閉弁4aの内外径に対し、排水口開閉弁4bの内外径の方が大きく、可動弁体4の中央部の外側、内側ともにこの径の違いによる段差4cが形成される。この段差4cに隣接した円筒外周部4fには、感温ばね5、円筒内周部4gには、バイアスばね3が装着され、それぞれ反対方向の付勢力を付与しており、感温ばね5の感知温度によって変化するばねの付勢力とバイアスばね3の付勢力の差により、可動弁体4を上流側へ移動させて、吐水口開閉弁4aを閉にしたり、下流側へ移動させて、排出口開閉弁4bを閉にしたりする。さらに、この段差4cの部分の近傍には、複数のスリット4dが設けられており、排出口開閉弁4bの外周には、溝4eにOリング25が装着されている。このスリット4dは、流入した湯水が通過するようになっている。
また、ハウジング1内の可動弁体4下流側の排出口開閉弁4bと接する部分には、シートパッキン2が埋設されており、排出口開閉弁4bのシートパッキン2への着座、離座により、排出口流路22への水の流れを通・止水する。
排出口流路22の下流側には、流路切替手段20が配置される。この流路切替手段20によって、所定温度未満の湯水を、バイパス流路35を通して、湯水の流れを吐水口21へ切り替えることができる。
通水筒7は、上流側につば7aがあり、このつば7aの中央部には開口7cがあり、外周には複数の切り欠き7bが設けられて、このつば7aの下流側には円筒部7dがあり、この円筒部7dのつば7aの近傍には、複数のスリット7eが設けられている。また、円筒部7dのスリット7e近傍と、下流側の端部には、Oリング26、27を装着する溝7f、7gが形成されており、つば7aの裏面には、シートパッキン6を装着するための溝7hが形成されている。通水筒7のつば7aの中央部の開口7cには上部が円錐状でシートパッキン8が装着された補助弁体9が通水筒7に挿入されている。吐水装置39へ供給された湯水は、補助弁体9の上部の円錐部から通水筒7のつば7aの外周の切り欠き7bを通過し、吐水口開閉弁4aが開の状態の時は、円筒部7dの複数のスリット7eから内部へ流入し、吐水口21へ排出される。
この場合において、流入、流出する水の流れに対し、可動弁体4、感温ばね5、バイアスばね3の各々の作動軸が一軸上に配置するため、圧力損失が少なく、流量低下が抑えられている。
入水部40から通水筒7のつば7aの切り欠き7bを通過して流入した湯水が所定温度(例えば35℃)未満の時は、感温ばね5は冷やされて発生する付勢力が小さくなり、可動弁体4を介して対抗するバイアスばね3の付勢力に負けて収縮し、可動弁体4の排出口開閉弁4bは排出口流路22を開けると共に、吐水口開閉弁4aが吐水口21を閉じる。この時、所定温度未満の湯水は、図2中の矢印に示すように、可動弁体4のスリット4dを通過して、流路切替手段20へ通じる排出口流路22へ流出する。
さらに、流路切替手段20と吐水口21は、バイパス流路35により、連通している。
ここで、吐水装置39への所定温度未満の湯水が止水した場合は、図7のように水頭圧の影響で補助弁9が浮き上がるため、吐水装置39より高い位置に残留した湯水は、図7中の矢印に示すような経路で通水筒7の切り欠き7bを通り、切替弁部24を逆流して流路切替手段20へ通じる排出口流路22へ流出する。
よって、水栓の吐水口先端部に近い所定温度未満の残留水を排出することができる。
入水部40から通水筒7のつば7aの切り欠き7bを通過して流入した湯水が所定温度(例えば35℃)以上の時は、感温ばね5は温められて発生する付勢力が大きくなり、可動弁体4を介して対抗するバイアスばね3の付勢力よりも大きな出力を発生して伸長し、可動弁体4の排出口開閉弁4bは排出口流路22を閉じると共に、吐水口開閉弁4bが吐水口21を開ける。この時、所定温度以上の湯水は、図3中の矢印に示すように、通水筒7のスリット7eを通過して、吐水口21の流路へ流出する。
ここで、吐水装置39への所定温度以上の湯水が止水した場合は、水栓内には、残留水が残る。しかし、やがて残留水の温度が低下し、所定温度未満になると、図7のように水頭圧の影響で吐水装置39より高い位置に残留した湯水は、図7中の矢印に示すように、切替弁部24を逆流して流路切替手段20へ通じる排出口流路22へ流出する。
よって、水栓の吐水口先端部に近い所定温度未満の残留水を排出することができる。
これより、可動弁体4の対向する面には形状記憶合金コイルである感温ばね5及びバイアスばね3がそれぞれ配置されており、この感温ばね5が湯水温度を感知して付勢力を大小に変化させ、ばねの付勢力とバランスして可動弁体4の位置が決まるのである。
この感温ばね5は主にニッケルとチタンからなる合金線をコイル形状に加工して形状記憶特性を持たせたものであり、感知温度に見合って付勢力を大小に変化させるのである。
なお、浴室やシャワールームなどの水栓に、この吐水装置を適用する場合においては、この感温ばね5は約30〜35℃の変態点温度を有し、この温度を境に付勢力が大小に変化するものを用いるとよい。
次に、図4、図5に基づき、前記切替弁部24から、排出口23へ水を導く流路に配置され、湯水の流れを吐水口21へ切り替える流路切替手段20についての構成を具体的に説明する。
図4は、図1に示した構成部品による吐水装置の排出口へ水を導く流路の縦断面図であり、湯水の流れを切り替える流路切替手段において、湯水が排出口へ流出している状態を示す。図5は、図1に示した構成部品による吐水装置の排出口へ水を導く流路の縦断面図であり、湯水の流れを切り替える流路切替手段において、湯水が吐水口流路へ流出している状態を示す。
ハウジング1内に挿入されるケーシング18は、側面開口18a、下面開口18bがあり、上部、下部の2ケ所の溝に、Oリング28、29が装着されている。
このケーシング18内には、弁棒16が挿入され、この弁棒16の一端部に円形の弁体14がCリング30、31によって挟み込まれるように取り付けられている。この弁体14は、円形で、その表面側と裏面側のコーナー部にそれぞれ傾斜14a、14bが付いた形をしている。弁棒16には、ばね15が装着されており、これによって、弁体14とケーシング18上部内壁18cとの間に、それぞれ逆方向への付勢力が与えられている。ケーシング18の上部開口18dには、Uパッキン34が備えられており、弁棒16のシール性を保持している。さらに、ここには、ブッシュ19を挿入して、Uパッキン34の外れ防止をしている。
弁棒16の弁体14取り付け部と反対側の端部には、ねじ加工が施されており、ここに操作部であるレバー17が螺合接続されている。
以上により、構成される流路切替手段20は、ハウジング1に加工された開口に挿入されている。開口の奥部には、流路切替手段20のケーシング18挿入部より径の大きな加工部が隣接するように2ケ所配置している。このうち、流路切替手段20側の排出流路加工部13は、前記切替弁部24の排出口流路22と連通しており、もう一方のバイパス流路加工部32は、吐水口21とバイパス流路35により連通している。
前記弁体14は、その傾斜部14a、14bに、流入してきた湯水が流動する水圧の影響を受け、これと弁棒16に装着されたばね15の付勢力とのバランスによって、その位置が設定される。
流路切替手段20に湯水の流入がない場合は、水圧の影響がないため、弁体14は、弁棒16に装着されたばね15の付勢力のみによって、排出流路加工部13とバイパス流路加工部32を連通する開口33に圧接されている。ここに排出口流路22から所定温度未満の湯水の流入があり、傾斜部14aが水圧の影響を受けるため、さらに圧接する力が増え、開口部33の水密を保持している。この時、湯水は、図4中の矢印に示すように、排出口23への流路へ流出する。
湯水の流れを切り替える流路切替手段20において、所定温度未満の湯水が排出口流路22から排出口23へ流出している状態からレバー17をばね15と水圧に抗する方向に引くと、弁体14は、ケーシング18の下面開口18bに接触する。この時、ばね15の付勢力に対し、弁体14が接触する面と反対側の傾斜部14bに受ける湯水の流動による水圧の影響の方が大きいため、弁体14は下面開口18bに圧接され、この状態を維持し、水密を確保している。
この時、湯水は、図5中の矢印に示すように、バイパス流路35を通って、吐水口21へ流出する。
特に夏場のシャワー吐水や清掃時等で冷水を使用したい場合は、流路切替手段20を前述のように操作することで、吐水口21から所定温度未満の湯水を吐水させることができるため、便利である。
ここで、吐水装置39への湯水を止水したり、湯水の温度が所定温度以上に上昇したりして、流路切替手段20への流入がなくなった場合は、弁体14が受けていた湯水の流動による水圧の影響がなくなり、ばね15の付勢力のみとなるため、排出流路加工部13とバイパス流路加工部32を連通する開口33に圧接され、バイパス流路35が閉じる。
これにより、図4のように流路切替手段20は、湯水が排出口流路22から排出口23へ流出する状態へ自動的に戻ることになるため、次に吐水装置39を使う際、流路切替手段20へ所定温度未満の湯水の流入があった場合は、排出口23へ導くようになる。
このような構成の流路切替手段20によって、排出口23および吐水口21が開閉されるが、流路切替手段20の操作により、所定温度未満の湯水を吐水口21から使用した際も、一度止水すると、次に使用する際は、必ず所定温度未満の湯水を排出する状態に自動的に戻ることから、操作が分かり易く、誤ってシャワー使用者が冷水を浴びることがない。
特に、公衆浴場等不特定多数の使用者が使用する場合は、使用方法が熟知されていないことが多く、いきなり冷水を浴びる危険性を回避でき、さらに効果的である。
図6に本発明による吐水装置の使用例を示す。図6は、サーモスタット式の湯水混合水栓38の混合水出口38aに吐水装置39、シャワーホース37、ハンドシャワー36の順に取り付けた状態である。
所定温度未満の湯水は、前述した作用により、吐水装置39の排出口から外へ排出され、また所定温度以上の湯水は、ハンドシャワー36から吐水されるのである。そのため、所定温度未満の湯水をハンドシャワー36から浴びるおそれを低減することができる。
さらに、本発明の吐水装置39を適用することにより、吐水装置39内を通過する湯水は、流量抵抗を受け難いため、ハンドシャワー36からは多くの流量を吐水することができる。
以上により、湯水混合水栓38を使用する際、所定温度未満の水を排出し、冷水を使用する場合は、流路切替手段20により冷水の吐水を選択可能な吐水装置39であって、この流路切替手段20は止水すると、自動的にもとの流路へ戻ることを特徴とする吐水装置39を提供することができる。
本発明の一実施の形態である吐水装置の構成部品の分解斜視図。 本発明の吐水装置の縦断面図であり、所定温度未満の湯水が排出口流路へ流出している状態を示す。 本発明の吐水装置の縦断面図であり、所定温度以上の湯水が吐水口流路へ流出している状態を示す。 本発明の吐水装置の縦断面図であり、湯水の流れを切り替える流路切替手段において、湯水が排出口流路へ流出している状態を示す。 本発明の吐水装置の縦断面図であり、湯水の流れを切り替える流路切替手段において、湯水が吐水口流路へ流出している状態を示す。 本発明による吐水装置の一使用例の外観図を示す。 本発明の吐水装置の縦断面図であり、止水後に吐水口先端部の所定温度未満の湯水が排出口流路へ流出している状態を示す。 従来技術による湯水供給温度制御装置構成の断面図を示す。
符号の説明
1………ハウジング
2………シートパッキン
3………バイアスばね
4………可動弁体
4a……吐水口開閉弁
4b……排出口開閉弁
4c……段差
4d……スリット
4e……溝
4f……円筒外周部
4g……円筒内周部
5………感温ばね
6………シートパッキン
7………通水筒
7a……つば
7b……切り欠き
7c……開口
7d……円筒部
7e……スリット
7f……溝
7g……溝
7h……溝
8………シートパッキン
9………補助弁体
10……継手
11……ブッシュ
12……袋ナット
13……排出流路加工部
14……弁体
14a…傾斜部
14b…傾斜部
15……ばね
16……弁棒
17……レバー
18……ケーシング
18a…側面開口
18b…下面開口
18c…上部内壁
18d…上部開口
19……ブッシュ
20……流路切替手段
21……吐水口
22……排出口流路
23……排出口
24……切替弁部
25……Oリング
26……Oリング
27……Oリング
28……Oリング
29……Oリング
30……Cリング
31……Cリング
32……バイパス流路加工部
33……開口
34……Uパッキン
35……バイパス流路
36……ハンドシャワー
37……シャワーホース
38……湯水混合水栓
38a…混合水出口
39……吐水装置

Claims (3)

  1. バイアスばねの付勢力と水の温度を感知する形状記憶合金よりなる感温ばねの付勢力とのバランスによって可動弁体を可動させて、供給される水の温度が所定温度以上の時は吐水口へ、所定温度より低い場合は、排出口へと導く切替弁部を備えた吐水装置であって、前記バイアスばねと、前記感温ばねはと、前記可動弁体とは、ハウジング内に配置され、前記切替弁部から前記排出口へ水を導く流路に、前記排出口へ流れる水を前記吐水口に切り替える流路切替手段と、前記流路切替手段と吐水口を連通するバイパス流路を備えた吐水装置において、前記流路切替手段は、前記排出口を閉じて、前記切替弁部から流入した所定温度より低い温度の水を、前記バイパス流路により前記吐水口へ吐水させ、前記切替弁部から流入した水が止水されると、前記バイパス流路を閉じることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記流路切替手段が、弁体と、この弁体を前記バイパス流路の開口側へ付勢するばねからなり、止水時は、前記バイパス流路を閉じて、前記排出口を開けた状態とすることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記感温ばねより上流側に、通水時は、水圧により下流側へ圧接され、止水時は、上流側へ移動可能な補助弁体を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の吐水装置。









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