JP2003056737A - ソレノイドバルブ及びそれを用いた油圧制御装置 - Google Patents
ソレノイドバルブ及びそれを用いた油圧制御装置Info
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Abstract
物の侵入を防ぐ。 【解決手段】 ソレノイドバルブは、ソレノイド部1
に、その内部空間と外部空間とを導通させる息継ぎ用の
隙間をソレノイド部の内部空間にコネクタ部の連結部を
導入する部分の周囲に備える。隙間に被さるカバー4を
付設した。カバーは、板状素材の非磁性体で構成され、
コネクタ部3を挟持する取付け部41〜43とフック部
45を備え、該フック部のコネクタ部への係止により、
ソレノイド部とカバーの嵌め合いが維持される。カバー
がソレノイド部の息継ぎ用の隙間に被さることで外部か
らのオイルの侵入を防ぎ、息継ぎ用の隙間の導通抵抗を
変化させることなくオイルに混入した異物の侵入を防止
することができる。
Description
制御装置に関し、特に、油圧制御装置に組込まれたソレ
ノイドバルブへの異物の侵入を防止する技術に関する。
ルブボディには、摩擦係合要素の油圧サーボに供給する
油圧の調圧制御のために電気信号制御のリニアソレノイ
ドバルブが組付けられる。リニアソレノイドバルブは、
図8に示すように、電磁部を構成するソレノイド部A
と、入力ポート(IN)とドレンポート(EX)に対す
る出力ポート(OUT)の連通度合いを制御するスプー
ルバルブBからなる調圧部を備える。ソレノイド部A
は、励磁コイルaを巻装したコアbと、コアbに対向す
るプランジャcと、それらを収容するケースdから構成
される。スプールバルブBは、スプール摺動孔mと各ポ
ートn〜rを形成したスリーブsと、スプール摺動孔m
に摺動自在に嵌挿したスプールtと、スリーブsにねじ
込んだ調整プラグuとスプールtとに両端を支持させて
圧縮負荷状態とされたリターンスプリングvとで構成さ
れる。スリーブsとコアbは、ともにそれらの一端にフ
ランジ部を備えており、それらフランジ部を対向当接さ
せて、ケースdのかしめにより相互に連結させて一体化
されている。そして、リニアソレノイドバルブは、油路
接続のためにスプールバルブBのポート形成部分をバル
ブボディ内に埋め込み、給電を必要とすることから、ソ
レノイド部Aがバルブボディから外部に突出する配置と
され、また、調整プラグuをねじ込んだ部分が、回り止
め金具wを操作する必要性からバルブボディから外部に
露出した配置とされる。
ールバルブBは、ポートを形成したスリーブsに対する
スプールtの摺動を行なうために、スプールtとスリー
ブsの摺動面との間に若干のクリアランスを持つことか
ら、微量の作動油(ATF:オートマチック・トランス
ミッション・フルード、以下これをオイルという)の漏
れが必然的に生じるものである。このクリアランスから
漏れたオイルは、リニアソレノイドバルブの作動のたび
にソレノイド部Aのコアbへの吸引と解放によるプラン
ジャcのケースdに対する出入りで生じる内部空間の体
積変化によるポンプ作用で、プランジャcの摺動部を経
て内部空間に吸込まれる。このポンプ作用を緩和する意
味で、ソレノイド部Aの内部空間は、コネクタeの取付
け部(連結部hがケースdの切欠きを通してケースd内
に入り込む部分の切欠きと連結部hと間の隙間)の息継
ぎ用のギャップGを介して外部空間に連通する構造とさ
れているが、これによってもポンプ作用を完全になくす
ことはできない。そして、このオイル中には、バルブボ
ディの機械加工時の切削粉等で特に極微細なものが洗浄
後にも除去されずに油路中に異物として残存し、これが
流れに乗って混入していることがある。こうしたことか
ら、異物がオイルと共にリニアソレノイドバルブの作動
によりソレノイド部Aに吸込まれ、特に異物が鉄系の金
属粉である場合、ソレノイド部Aの磁力により排出され
ずに残留し、長期間の自動変速機の運転で徐々にプラン
ジャcの摺動部に蓄積してソレノイドバルブの応答性を
悪くする要因となる。このようなバルブボディ内部から
の異物の吸込みは、程度の差はあれ、不可避なものであ
る。
け多くの車種や仕様に適応可能とすべく、油圧制御装置
には小型化の要請がある。通常、油圧制御装置は、複数
のリニアソレノイドバルブの配設を必要とし、油圧制御
装置を構成するバルブボディの小型化のためには、バル
ブボディにとって大きな配設スペースを占める部品であ
るリニアソレノイドバルブを一箇所にまとめて、集約に
より配設スペースの削減を図るのが有利である。また、
そうすることによって、バルブボディ内の油路を短縮す
ることができるため、集約配置が一層効果的になる。
ニアソレノイドバルブは、一箇所にまとめて配置される
ことが多いが、こうした集約配置に伴い問題点が生じ
る。それは、上記の異物を含んだオイルが、あるリニア
ソレノイドバルブの外部への露出部から漏れて他のリニ
アソレノイドバルブのソレノイド部Aに恒常的に降りか
かるようなバルブ配置が採られると、前記息継ぎ用のギ
ャップGを吸排口とするポンプ作用により外部空間から
異物が吸込まれることになる。こうした外部からの異物
の侵入は、前記のような内部からの異物の侵入と相乗す
ると、一層プランジャの作動抵抗の増加を早めることに
なるため、避けなければならない。
たものであり、ソレノイドバルブのソレノイド部への外
部からのオイルの吸引による異物の侵入を防ぐことを第
1の目的とする。次に、本発明は、特に複数のソレノイ
ドバルブがバルブボディの一箇所に集約配置された油圧
制御装置において、バルブ相互間でのオイルの吸引によ
る異物の侵入を防ぐことを第2の目的とする。
に記載のように、ソレノイド部に、その内部空間と外部
空間とを導通させる息継ぎ用の隙間を備えるソレノイド
バルブにおいて、前記隙間に被さるカバーを付設したこ
とを特徴とする構成により達成される。
うに、前記カバーは、非磁性体で構成されるのが有効で
ある。
記載のように、前記カバーは、板状素材の成形品からな
る構成を採ると一層有効である。
記載のように、前記ソレノイド部は、該ソレノイド部の
周面から突出するコネクタ部を備え、カバーは、コネク
タ部を挟持する取付け部を備える構成を採ると一層有効
である。
記載のように、前記ソレノイド部は、カバーとの係合部
を備え、カバーは、ソレノイド部の係合部を弾性変形に
より乗越えてソレノイド部への嵌め合い時に節度感を発
生可能なフック部を備え、該フック部の係合部への係止
により、ソレノイド部とカバーの嵌め合いが維持される
構成とすることができる。
記載のように、前記カバーは、ソレノイドバルブのバル
ブボディへの組付けにより、ソレノイド部とバルブボデ
ィ側の部材により挟持される構成とすることもできる。
レノイドバルブを備え、少なくとも2つのソレノイドバ
ルブが上下位置関係に配置され、下方のソレノイドバル
ブとして上記のいずれかの構成のカバーが付設されたソ
レノイドバルブを備える構成とすることができる。
うに、前記複数のソレノイドバルブは、それらのソレノ
イド部を交互に逆向きにして、バルブボディに組み付け
られた構成とすることもできる。
ーがソレノイド部の息継ぎ用の隙間に被さることでオイ
ルの侵入を防ぐ構成であるため、息継ぎ用の隙間の導通
抵抗を変化させることなくオイルに乗った異物の侵入を
防止することができる。これにより外部からのソレノイ
ド部への異物の吸込みが防止され、ソレノイドバルブの
応答性の悪化を防ぐことができる。
ソレノイド部の磁力特性に影響を与えることがないた
め、カバーの付設によるソレノイドバルブの特性の変化
が防止される。
折り曲げ加工により製造可能となるため、カバーの付設
によるコスト増加を最小限に抑えることができる。
ソレノイド部のコネクタ部を利用して位置決めされるた
め、カバーをソレノイドバルブへ嵌め合わせる単純な作
業でカバーの位置決めが自ずとなされる。
ソレノイドバルブへの組付けの際に、作業者が節度感に
より嵌め合わせ完了を認識できるため、組付け作業が容
易となり、また組付けミスも防ぐことができる。
ドバルブのバルブボディへの組付け後も、振動等による
カバーの軸方向及び径方向への位置ずれや外れを確実に
防ぐことができる。
レノイドバルブがバルブボディに集約配置された油圧制
御装置において、上方に隣接するソレノイドバルブから
漏れ出すオイルの吸い込みによるソレノイド部への異物
の吸込みが防止され、ソレノイドバルブの応答性の悪化
を防ぐことができる。
ノイドバルブの下方に隣接させて配置した場合でも、ソ
レノイドバルブへの異物の吸い込みが防止されることか
ら、一般にソレノイドバルブがバルブ部に対してソレノ
イド部が大径であることに対応しさせて、ソレノイド部
を交互に逆向きで隣接させることで、各ソレノイドバル
ブ相互の位置の一層の接近配置を採用することができる
ようになり、集約度を一層向上させることで、油圧制御
装置の一層の小型化が可能となる。
形態を説明する。図1は本発明を適用した第1実施形態
の油圧制御用のリニアソレノイドバルブの上面及び装着
前後のカバーの形状を示す。このバルブは、実質的に先
に従来例として図8に示したリニアソレノイドバルブと
同様のものであり、相対的に大径なソレノイド部1と、
小径なスプールバルブ部2からなる構成されている。そ
して、ソレノイド部1に、その内部空間と外部空間とを
導通させる息継ぎ用の隙間(図8の符号Gで示す部分参
照。他の説明部分について同じ)を備え、この隙間に被
さるカバー4が付設されている。
ら、電磁部の磁力特性に影響を与えないように非磁性体
で構成される。非磁性体としてはステンレススチール、
合成樹脂等が用いられる。カバー4は、加工が容易なよ
うに、薄板状素材の成形品から構成される。ソレノイド
部1は、一般に、その円筒径の周面から突出する概ね立
方体状の外形のコネクタ部3を備えることから、カバー
4は、コネクタ部3を挟持する上面視でコ字状の取付け
部41〜43を備える構成とされる。また、ソレノイド
部1から突出するコネクタ部3は、先に一般的形状を示
したリニアソレノイドバルブの断面形状(図8)を参照
して分かるように、コネクタ部3(図8のコネクタeに
対応)とソレノイド部1(同じくソレノイド部Aに対
応)のケース外面との間に所定の隙間を持っており、更
にケースの切り欠きを通してケース内外に延びる連結部
を持っている。そこで、この連結部を係合部31とし
て、カバー4は、ソレノイド部1の係合部31を弾性変
形により乗越えてソレノイド部1への嵌め合い時に節度
感を発生可能なフック部45を備え、フック部45の係
合部31への係止により、ソレノイド部1とカバー4の
嵌め合いが維持される構成とされている。
白抜き矢印で示すように、当初の位置からソレノイド部
1の軸線に沿ってコ字状の取付け部41〜43がコネク
タ部3の両側面を挟むように押し込まれ、それによりフ
ック部45が広がって係合部31を乗越え、フック部4
5が係合部31を過ぎたところで原形への戻り方向に変
形して抜け止め係止される。これによりカバー4はソレ
ノイド部1に対して所定の位置に固定される。
バルブのバルブボディ(図1に想像線で両外端面を示
す)5への組付けにより、ソレノイド部1とバルブボデ
ィ5側の部材により挟持される。なお、図1に示す形態
では、カバー4がソレノイド部1とバルブボディ5に直
接挟持されているが、カバー4は適宜の中間部材を介し
てソレノイド部1とバルブボディ5に挟持される形態を
採ることもできる。この場合の中間部材としては、例え
ばソレノイドバルブをバルブボディ5に固定する固定具
がある。これにより、ソレノイドバルブのバルブボディ
5への組付け後も、振動等によるカバー4の軸方向及び
径方向の位置ずれや外れを確実に防ぐことができる。
せ参照して、カバー4の具体的形状について説明する。
カバー4は、装着状態の形状を上からみて、コ字状の取
付け部41〜43は板面がコネクタ部3の3つの側面に
沿うように折り曲げられており、一方の辺(以下、長辺
という)42がコネクタ部3の軸方向長さにほぼ対応す
る長さとされ、他方の辺(以下、短辺という)43がコ
ネクタ部3の連結部31の軸方向長さにほぼ対応する長
さとされ、それら両辺42,43をつなぐ辺(以下、連
結辺という)41がコネクタ部3の幅にほぼ対応する長
さとされている。また、カバー4の各辺全体の幅は、コ
ネクタ3の厚さにほぼ対応する幅とされている。
4が延在しており、この遮蔽部44は、ソレノイド部1
の外形周面に沿うように、円筒曲面状とされ、装着状態
でソレノイド部1の側部付近まで延びて、実質上ソレノ
イド部1の上面の半分を覆う構成とされている。連結辺
41は、その中央部にコネクタ部3の側壁に点接触で当
接するように突起41aが押し出し形成されている。短
辺43の先端下側からは、90度の折り曲げにより板面
を水平方向に向けたフック部45が延在している。この
フック部45は、短辺43との連結部45aと、連結部
45aを超えて延びるフックつめ部45bを有する。フ
ックつめ部45bは、先端側に案内斜面を有し、根元側
に係合面を有する。そして、短辺43とフック部45
は、長辺42に対して所定の角度傾斜した先端側が狭ま
った初期形状を持つものとされている。
ド部1への装着の際に、まずフックつめ部45bの傾斜
面がコネクタ部3の連結部の側壁相互の角部に当接する
ことで、押し込みにより短辺43とフック部45が長辺
42と平行となり,更に逆方向に傾く方向に弾性変形
し、それにより押し込み抵抗を発揮する。そして、押し
込みが進んで、やがてフックつめ部45bがコネクタ部
3の連結部の側壁相互の反対側の角部を過ぎる位置に達
すると、短辺43とフック部45は、弾性により長辺4
2と平行になる方向に戻る。このとき、押し込み抵抗が
急に失われるため、押し込み完了の節度感が生じ、フッ
クつめ部45bの係合面がコネクタ部3の側壁に係合
し、フックつめ部45bはコネクタ部3の裏側とソレノ
イド部1のケース周面との間の隙間に入り込む。この状
態でカバー4は、コネクタ部3の3つの側壁にそれぞれ
長辺42の先端部、突起部41a及び短辺43の先端部
で当接して、弾性的な3点支持状態となり、傾きやこじ
れを生じることなく定置される。
4の長辺42とそれにつながる遮蔽部44が息継ぎ用の
隙間Gの上側に被さり、それらの軸方向長さの範囲でソ
レノイド部1とコネクタ部3の外面が周方向には連続し
て遮蔽されるが、これら長辺42と遮蔽部44は、隙間
Gに対して間隔を保って被さり、径方向の直接の通気を
遮蔽するものであり、密接して塞ぐようなものではない
ため、カバー4の軸方向端が開放されていることで、隙
間Gは軸方向に迂回する通気に対しては塞がれることな
く通気状態が確保される。なお、この通気状態の確保に
ついては、カバー4の装着状態で、遮蔽部44がソレノ
イド部1の外周面に対して所定の隙間を保つ構成とし
て、周方向への通気路も確保する構成を採ることもでき
る。
図4に軸方向にみた側面を示すように、軸線を概ね水平
にしてバルブボディ5に組み込まれる。この組み込み形
態は、集約配置される他のソレノイドバルブの組込み形
態と同様である。すなわち、バルブボディ5の外面から
張出した部分の外面と並行に穿設された孔にバルブ部2
を貫通状態に押し込み、ソレノイド部1のバルブ部2側
端面が孔周囲のバルブボディ5又は中間部材の壁面に当
接する組付け状態とされる(図1参照)。このとき、前
記のように、カバー4の連結辺41がバルブボディ5又
は中間部材の壁面とコネクタ部3の側壁との間に挟持さ
れて、カバー4の軸方向のずれを防ぎ、長辺42がバル
ブボディ5又は中間部材の壁面とコネクタ部3の側壁と
の間に挟持されて径方向のずれを防ぐため、カバー4は
ソレノイドバルブをバルブボディ5に固定するための固
定具による抜け止めで、軸方向及び径方向に自ずと外れ
止めされる。そして、本発明に従うカバー4が装着され
ていることで、このカバー付のソレノイドバルブに常時
上部から図4に白抜き矢印で示すようにオイルが滴下し
てくるような状態に置かれても、カバー4による遮蔽で
オイル吸込み防止効果が発揮され、ソレノイドバルブの
息継ぎによるソレノイド部1への異物の外部からの侵入
が防止される。
る場合、ソレノイドバルブは、ソレノイド部1がバルブ
部2に比べて大径であるため、ソレノイド部1を交互に
逆向きに配置することで、バルブ相互の軸間距離を狭め
ることができ、集約効果が一層顕著になる。図4はこう
した配置を採るバルブボディを示す。この配置の場合、
上下配置関係にある同形状のソレノイドバルブ間におい
て、上方のソレノイドバルブ(同形状のものとして、そ
の構成を実施形態に係るバルブの参照符号を流用して説
明する)のバルブボディ5から突き出たバルブ部2が、
下方のソレノイドバルブの逆向きのソレノイド部1の真
上に位置することになる。詳しくは、図1を参照して、
上方のソレノイドバルブのスリーブ20の開口21が、
下方のソレノイドバルブのソレノイド部1の隙間Gの真
上に位置する。こうした配置関係では、上方のバルブの
スリーブ20の回り止め金具22装着用の開口21から
冒頭に述べた理由で漏れ出すオイルが、常時下方のバル
ブのソレノイド部1に滴下することになる。本発明のカ
バー4はこうした場合に特に有効に効果を発揮すること
になる。
カバーの具体的形状を変更した第2実施形態のリニアソ
レノイドバルブの外形を示す。この形態における前記第
1実施形態と共通の部分には、同様の符号を付して説明
に代え、以下相違点を主に説明する。この形態では、カ
バー4はソレノイド部1のコネクタ部3を含むほぼ全周
に被さる形状とされている。すなわち、カバー4は、ソ
レノイド部1のコネクタ部3と本体部を周方向に連続し
て取り巻く取付け部41〜43と遮蔽部44’が、コネ
クタ部3の外面側(バルブボディへの組込み状態での上
面および側面)と、ソレノイド部1の周面(バルブボデ
ィへの組込み状態での上面両側)を覆う形状とされ、そ
の一端側に径方向内側に延びる折り曲げによるフランジ
部41’を備える構成とされている。
時の節度感は得られないが、反面、遮蔽部44’が広い
ことで、どのような方向からのオイルの侵入にも対応で
きるため、カバー4に汎用性を持たせることができる利
点が得られる。なお、この形態の場合、フランジ部4
1’がソレノイドバルブのバルブボディ5への組付けに
よりバルブボディ5又は中間部材の壁面とコネクタ部3
の側面との間で挟持されて軸方向のずれが阻止され、取
付け部42又は取付け部43のいずれかがバルブボディ
5又は中間部材の壁面とコネクタ部3の側面との間で挟
持されて径方向のずれが阻止させるため、カバー4の外
れ止め効果は、第1実施形態の場合と同様に発揮され
る。
ブを例とする2つの実施形態を挙げて詳説したが、本発
明は例示の実施形態に限らず、オンオフソレノイドバル
ブ等、他の形式のソレノイドバルブにも適用可能なもの
である。また、非対称のカバー形状を採る第1実施形態
において、遮蔽部をバルブボディ5への組付け状態でバ
ルブボディの外面に近い側に設けているが、この遮蔽部
の位置は、オイルの流れに対応させればよいものであ
り、場合によってはバルブボディの外面から遠い側に設
けることもでき、あるいは外面に近い側と遠い側両方に
設けてもよい。また、コネクタ部3に被さるカバー形状
を採る第2実施形態において、コネクタ部3に被さる部
分の形状をよりコネクタ部3の外形に沿った形状とする
ことで、装着時の位置決めがより確実になされるように
することもできる。こうした変形も当然に本発明の範疇
に包含されるものであり、本発明は、特許請求の範囲に
記載の事項の範囲内で種々変更して実施可能なものであ
る。
バルブの上面図である。
ブボディへの組み込み状態を示す側面図である。
バルブの側面図である。
正面図である。
背面図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 ソレノイド部に、その内部空間と外部空
間とを導通させる息継ぎ用の隙間を備えるソレノイドバ
ルブにおいて、 前記隙間に被さるカバーを付設したことを特徴とするソ
レノイドバルブ。 - 【請求項2】 前記カバーは、非磁性体で構成される、
請求項1記載のソレノイドバルブ。 - 【請求項3】 前記カバーは、板状素材の成形品からな
る、請求項1又は2記載のソレノイドバルブ。 - 【請求項4】 前記ソレノイド部は、該ソレノイド部の
周面から突出するコネクタ部を備え、カバーは、コネク
タ部を挟持する取付け部を備える、請求項1、2又は3
記載のソレノイドバルブ。 - 【請求項5】 前記ソレノイド部は、カバーとの係合部
を備え、カバーは、ソレノイド部の係合部を弾性変形に
より乗越えてソレノイド部への嵌め合い時に節度感を発
生可能なフック部を備え、該フック部の係合部への係止
により、ソレノイド部とカバーの嵌め合いが維持され
る、請求項1〜4のいずれか1項記載のソレノイドバル
ブ。 - 【請求項6】 前記カバーは、ソレノイドバルブのバル
ブボディへの組付けにより、ソレノイド部とバルブボデ
ィ側の部材により挟持される、請求項1〜5のいずれか
1項記載のソレノイドバルブを備える油圧制御装置。 - 【請求項7】 複数のソレノイドバルブを備え、少なく
とも2つのソレノイドバルブが上下位置関係に配置さ
れ、下方のソレノイドバルブとして請求項1〜6のいず
れか1項記載のソレノイドバルブを備える油圧制御装
置。 - 【請求項8】 前記複数のソレノイドバルブは、それら
のソレノイド部を交互に逆向きにして、バルブボディに
組み付けられた、請求項7記載の油圧制御装置。
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