JP2001206913A - テトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体及びそのフィルム - Google Patents

テトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体及びそのフィルム

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JP2001206913A
JP2001206913A JP2000021276A JP2000021276A JP2001206913A JP 2001206913 A JP2001206913 A JP 2001206913A JP 2000021276 A JP2000021276 A JP 2000021276A JP 2000021276 A JP2000021276 A JP 2000021276A JP 2001206913 A JP2001206913 A JP 2001206913A
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tetrafluoroethylene
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ethylene
etfe
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Yuji Yamamoto
祐治 山本
Hiroki Kamiya
浩樹 神谷
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性、耐久性、光線透過性、強度、非
粘着性に優れたETFE、フィルム、及びその用途を提
供する。 【解決手段】 TFEに基づく重合単位/エチレンに
基づく重合単位が30/70〜70/30(モル比)及
び特定の構造のビニルエーテルに基づく重合単位を1〜
10(モル%)含み、結晶性、かつ、容量流速1〜10
00mm3 /秒を有するETFEを使用し、フィルムに
成形して農業用被覆資材等とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なテトラフル
オロエチレン−エチレン系共重合体及び当該共重合体を
用いた柔軟性、防塵性、光線透過性、高強度、非粘着性
などに優れたフィルム、更には、このフィルムからなる
農業用被覆資材、離型フィルム及び合わせガラス用中間
膜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルハウスやパイプハウス用
の農業用被覆資材として、ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、軟質塩化ビニル
樹脂等のフィルムが使用され、なかでも軟質塩化ビニル
樹脂フィルムが施工性、価格、保温性などの面で他の材
料のフィルムより優れるため農業用被覆資材の大半を占
めている。しかしながら、軟質塩化ビニル樹脂のフィル
ムは可塑剤を含んでいるため、可塑剤のブリードアウト
によりフィルム表面が汚れやすく、短期間のうちに光線
透過率が低下する難点がある。
【0003】また、上記従来の多くのフィルムは、耐候
性向上のために紫外線吸収剤が配合されているが、太陽
光線、気温、風雨、酸化などによる劣化のために、通常
1〜2年で張り替えなければならない。しかも、このよ
うな紫外線吸収剤を配合したフィルムは、紫外線吸収度
に差があるものの、いずれにせよ実質的に紫外線を遮蔽
するので紫外線を必要とする作物(例えば、ナス、ある
種の花類)の栽培や、活動するために紫外線を必要とす
るミツバチやマハナアブなどにより受粉される作物(例
えば、イチゴ、メロン、スイカ、ピーマンなど)の栽培
には不向きである。
【0004】更に、近年、ハウス管理の省力化、栽培面
積の拡大、ハウス寿命の長期化などの目的で本格的な大
型ハウスも採用されている。この大型ハウスには、従
来、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、硬質塩
化ビニル樹脂、アクリル樹脂、繊維強化プラスチックス
等からなる板や、無機板ガラスなどの被覆資材が5年以
上の長期展張用として使用されている。しかしながら、
これら被覆資材は、厚みが大きく、高重量となり、大型
の専用基材を骨組としたハウスに展張しなければなら
ず、その展張施工は非常に複雑であり、かつ比較的高価
になるという欠点がある。
【0005】また、ポリエステル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などの被覆
資材は、雹等により亀裂が発生しやすく、また発生した
亀裂が伝播しやすいという欠点がある。更に、これらプ
ラスチックス板の被覆資材には、多くの場合、紫外線吸
収剤が含有されており、上記した紫外線吸収剤を含有す
るフィルムと同様の問題を惹起する。
【0006】かかる問題を解決する目的で、耐候耐久性
や耐酸性雨性に優れ、寿命が10〜15年と長く、汚れ
にくく、また汚れが雨水で洗浄されやすく、かつ破れに
くいという優れた特性を有するフッ素樹脂のフィルムが
提案され、なかでもテトラフルオロエチレン−エチレン
系共重合体(以下、ETFEと略記する場合がある。)
のフィルムは、更に、耐熱性、耐候性、光線透過性、及
び非粘着性などの優れた性質を有するため、農業用被覆
資材として期待されている。
【0007】一方、農業用の被覆資材のフィルムをパイ
プハウス等に展張する際には、フィルムの張りが弛まな
いようにしながらハウスの骨組に固定用部材を用いて固
定するという施工がされる。しかしながら、従来使用さ
れているETFEのフィルムは、引張弾性率が大きく柔
軟性に劣るため、フィルムを大きな力で引っ張り固定し
なければならないという施工上の問題があった。
【0008】また、プリント基板成形時に使用される離
型フィルム分野においても、その非粘着性、耐熱性の観
点から、ETFEのフィルムが用いられるが、この場合
においても、従来のETFEは引張弾性率が大きく、複
雑な形状の基板に対する追随性が低いという問題があ
る。
【0009】更に、安全ガラスなどに使用される合わせ
ガラス用中間膜としても、従来のETFEは、光線透過
率などが高く好ましい反面、引張弾性率が大きく、ガラ
スと密着させにくく、加工がしにくい難点があり、ガラ
ス破損時の衝撃吸収性が充分ではなかった。
【0010】このような観点から、ETFEの低弾性率
化が求められている。一般に樹脂の低弾性率化のために
は、例えば、エラストマをブレンドすることが提案され
ているが、この場合、ブレンドするエラストマの樹脂に
対する相溶性や成形温度における熱安定性などを考慮し
ないと、ブレンド物の強度などの機械的物性や光線透過
の低下、ヘイズの上昇などを招く結果となる。ETFE
の場合、ブレンドするエラストマの選択が困難であり、
この方法での問題解決は、困難であった。
【0011】一方、ETFEに第3成分を共重合するこ
とによって低弾性率化を図ることが試みられており、例
えば、特公平8−5976号公報には、テトラフルオロ
エチレンに基づく重合単位/エチレンに基づく重合単位
が、45/55〜55/45(モル比)のETFEを主
体とし、かつCH2 =CH−Cn 2n+1(式中nは、2
〜10の整数)で表されるパーフルオロアルキルエチレ
ンに基づく重合単位が0.1〜10(モル%)含有され
ているETFEのフィルムからなる農業用被覆資材が提
案されている。しかしながら、この共重合成分であるパ
ーフルオロアルキルエチレンは、基本的に共重合反応性
が低く、また当該パーフルオロアルキル基が剛直な構造
のため、充分低い引張弾性率を得るためには、共重合体
における含有量を高くしなければならず、生産性が低
く、高コストであるという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
課題を解決するための新規なETFEを提供するととも
に、引張弾性率が小さく、柔軟性、光線透過性、高強
度、非粘着性等に優れたETFEのフィルム及びこのフ
ィルムを使用した優れた物性を有する農業用被覆資材、
離型フィルム及び合わせガラス用中間膜を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたものであって、本発明に従え
ば、以下のテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合
体、それからなるフィルム、当該フィルムからなる農業
用被覆資材、離型フィルム、及び合わせガラス用中間膜
にかかる発明が提供される。
【0014】(1) テトラフルオロエチレンに基づく重
合単位/エチレンに基づく重合単位が30/70〜70
/30(モル比)の共重合体において、さらに下記式
(1) で表されるビニルエーテルに基づく重合単位を1
〜10(モル%)含み、結晶性であって、かつ、容量流
速1〜1000mm3 /秒を有することを特徴とするテ
トラフルオロエチレン−エチレン系共重合体(以下、本
発明のETFEと称する。)。 CF2 =CF−O−R (1) (式中、Rは、1〜3個のエーテル性酸素原子を含んで
いてよい炭素数3〜12のアルキル基を示す。)
【0015】(2) (1) に記載のテトラフルオロエチ
レン−エチレン系共重合体からなり、引張弾性率が10
〜700MPaであるテトラフルオロエチレン−エチレ
ン系共重合体のフィルム(以下、本発明のフィルムと称
することがある。)。
【0016】(3) (2) に記載のテトラフルオロエチ
レン−エチレン系共重合体のフィルムからなる農業用被
覆資材。
【0017】(4) (2) に記載のテトラフルオロエチ
レン−エチレン系共重合体のフィルムからなる離型フィ
ルム。
【0018】(5) (2) に記載のテトラフルオロエチ
レン−エチレン系共重合体のフィルムからなる合わせガ
ラス用中間膜。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0020】本発明のETFEにおいては、基本となる
テトラフルオロエチレンに基づく重合単位/エチレンに
基づく重合単位が30/70〜70/30(モル比)で
ある。両者の割合がこの範囲にない場合、例えば、30
/70より小さいときは、フッ素含有量が少なく耐候耐
久性が不十分になり、一方、70/30より大きいとき
には結晶性部位に基づくヘイズが発生し、透明性を低下
させることになり、いずれも本発明の目的を達成できな
い。かかる両者の割合の好ましい範囲は、40/60〜
60/40である。
【0021】本発明のETFEにおいては、さらに式
(1) で表されるビニルエーテルを含有する。 CF2 =CF−O−R (1)
【0022】式 (1) において、Rは、炭素数3〜12
のアルキル基であり、当該アルキル基は、1〜3個のエ
ーテル性酸素原子を含んでいてよい。Rは、好ましくは
エーテル性酸素原子を含まない炭素数3〜8のアルキル
基である。
【0023】アルキル基の炭素数が3よりも小さいとフ
ィルムとして充分低い弾性率が得られない。また、炭素
数が12より大きいと、重合時の共重合組成を制御しに
くく、得られる共重合体の機械的強度が低下してしま
う。上記アルキル基は、直鎖構造でも、また分岐構造を
含んでもよく、水素原子の一部が、塩素原子、フッ素原
子等のハロゲン原子に置換されたものでもよい。
【0024】式 (1) で表されるビニルエーテルの具体
例としては、例えばn−プロピルトリフルオロビニルエ
ーテル(ここでアルキル基の炭素数が3であることをC
3と表示する。以下同じ。)、イソプロピルトリフルオ
ロビニルエーテル(C3)、n−ブチルトリフルオロビ
ニルエーテル(C4)、イソブチルトリフルオロビニル
エーテル(C4)、ペンチルトリフルオロビニルエーテ
ル(C5)、ヘキシルトリフルオロビニルエーテル(C
6)、ヘプチルトリフルオロビニルエーテル(C7)、
オクチルトリフルオロビニルエーテル(C8)、2−エ
チルヘキシルトリフルオロビニルエーテル(C8)、デ
シルトリフルオロビニルエーテル(C10)、ドデシル
トリフルオロビニルエーテル(C12)及びCF2 =C
F−O−CH2 CH2 −O−CH2 CH3 等が挙げられ
る。これらのビニルエーテルは、単独で使用してもよい
し、また二種以上を併用してもよい。
【0025】本発明における式 (1) のビニルエーテル
のETFE中の含有量は、1〜10(モル%)である。
含有量が1(モル%)未満であるとフィルムとした場合
充分に低い引張弾性率が得られない。また、10(モル
%)を超えると、共重合体の結晶性が失われ、引張弾性
率は低くなるが、得られるフィルムの機械的強度が低下
し、不都合を生じる。上記ビニルエーテルの含有量は、
2〜7(モル%)であることが好ましい。
【0026】本発明のETFEは、結晶性を有するもの
である。ここでいう結晶性とは、示差熱分析(DSC)
法において結晶の融解ピークが観測されることをいう。
なお、機械的物性を維持するためには、昇温速度10℃
/分において観測される結晶の融解熱が2.1J以上で
あることが好ましく、3.3〜14.7Jであることが
より好ましい。
【0027】なお、本発明において共重合体の結晶性
は、式 (1) のビニルエーテルの含有量を、1〜10
(モル%)の範囲内で適宜変更することなどにより制御
することができる。
【0028】また、本発明のETFEは、容量流速とし
て1〜1000mm3 /秒を有するものである。容量流
速が1mm3 /秒より小さいと、この共重合体のフィル
ム等への成形が困難であり、一方、1000mm3 /秒
より大きいと、成形体の機械的物性が不充分になる。な
かでも容量流速は、1〜600mm3 /秒であることが
フィルムへの成形加工性や、その物性上好ましい。
【0029】本発明における容量流速は、高化式フロー
テスターを使用して、3.0MPaの荷重下で、直径1
mm、長さ1mmのノズルから単位時間に流出する溶融
ETFEの容量で表される値(mm3 /秒)として定義
される。本発明において測定温度は、測定するそれぞれ
のETFE試料の融点より約40℃程度高い温度で測定
される。
【0030】本発明のETFEは、塊状重合、懸濁重
合、乳化重合、溶液重合などの既知の重合方法により、
テトラフルオロエチレン(以下、TFEと称することが
ある。)、エチレン、及び第3成分として式 (1) で表
されるビニルエーテルを共重合させることにより製造さ
れる。なかでも、得られる共重合体の組成を均一に制御
しやすいことなどの理由により溶液重合が好ましい。
【0031】製造されたETFEは、インフレーション
法や押出成形法などの既知の方法によりフィルムに成形
される。フィルムの厚さは、特に限定するものではない
が、好ましくは10〜300μm、より好ましくは20
〜100μmである。厚みがこれよりあまりに薄いとフ
ィルムが破れやすくなり、またあまりに厚いとフィルム
の切断、接着、展張作業等に不便であり、更に光線透過
率も低下するため好ましくない。また、フィルムの幅
は、通常1000〜2000mmの範囲がフィルムの製
造や取扱いの点から好ましい。
【0032】上記ETFEのフィルムへの成形に際し
て、必要に応じて、着色剤として、例えば、酸化チタ
ン、亜鉛華、炭酸カルシウム、沈降性シリカ、カーボン
ブラック、クロムイエロー、フタロシアニンブルー、フ
タロシアニングリーンなどが配合できる。
【0033】本発明のETFEからなるフィルムは、引
張弾性率として10〜700MPa、好ましくは30〜
600MPaを有する優れた柔軟性を具備するものであ
る。従って本発明のETFEのフィルムは、展張作業性
が良く、トンネルハウスやパイプハウスの骨組みに容易
に固定することができる。
【0034】なお、本発明において引張弾性率は、AS
TMD−1708に準拠した方法で測定される。すなわ
ち、ETFE等から形成された試験片(ミクロダンベ
ル)を温度25℃、相対湿度50%の雰囲気下で40時
間保持し、その後、クロスヘッド速度1.3mm/分、
グリップ間距離22mmにて引張試験を行って、応力−
ひずみ曲線を得る。引張弾性率は、この応力−ひずみ曲
線の起伏点にいたるまでのひずみ変化に対して応力が直
線的に変化する部分の傾き、すなわち応力変化量P(M
Pa)をひずみで除した値として定義される。ここでひ
ずみは、伸びの変化量(ΔL)(mm)を初期値(L)
(mm)で除したもの(ΔL/L)で無次元数である。
【0035】また、引張強度は、ETFE等から形成さ
れた試験片が引張荷重により破断するまでの最大応力で
あり、10〜60MPa程度であることが好ましい。
【0036】なお、本発明のフィルムは、ハウスなどの
農園芸施設用に使用される場合、ハウスの内部が一般に
高温高湿で、天井や壁の内側には凝縮した水滴が付着し
やすいため、フィルムの少なくともハウスの内側となる
面を流滴剤で処理することが好ましい。流滴剤として
は、それ自身公知のものが使用され、例えば、アルコー
ル可溶型または水分散型で、好ましくはポリフルオロア
クリレートなどのフッ素重合体に無機親水性コロイド物
質を配合したもの、親水性重合体に界面活性剤を配合し
たもの、親水性重合体に界面活性剤及び無機親水性コロ
イド物質を配合したもの等が使用される。
【0037】上記無機親水性コロイド物質としては、コ
ロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、コロイダルチタ
ニアなどが使用され、また親水性重合体としては、ポリ
ビニルアルコールや、−SO3 H、−COOH、−NH
2 、−CN、−(OCH2 CH2x −(ここでxは、
例えば1〜20程度の整数)等の親水性官能基を有する
重合体が使用される。また、界面活性剤としては、アニ
オン系、カチオン系またはノニオン系のいずれの界面活
性剤であってもよい。
【0038】本発明のフィルムは、引張弾性率が低く柔
軟性を有し、かつ、光線透過率も高いため、農作物の施
設栽培のための本格的な大型ハウスを含めたトンネルハ
ウスやパイプハウスに好適に展張できる優れた農業用被
覆資材として使用される。
【0039】また、本発明のフィルムは、柔軟で耐熱性
を有し、非粘着性であるため、プリント基板成形時など
における優れた離型フィルムとして使用される。更に本
発明のフィルムは、柔軟で十分な機械的強度を有し、か
つ、透明性が高いため、安全ガラスなどの優れた合わせ
ガラス用中間膜としても好適に使用される。
【0040】
【作用】本発明のETFEを成形したフィルムは、引張
弾性率が、10〜700MPaと低く、従って柔軟性で
あり、かつ防塵性、光線透過性、強度、非粘着性に優れ
るため多くの用途に使用されるが、なかでも農業用被覆
資材、離型フィルム、合わせガラス用中間膜として好適
である。
【0041】特に本発明のフィルムにおける低い引張弾
性率は、ETFEの構成成分である第3成分が、CF2
=CF−O−Rのごとく、特定の炭素数のアルキル基R
がエーテル結合を介してビニル基と結合している構造の
ため、その共重合反応性が高いこと、及びそれに起因す
る、共重合体の結晶性と内部可塑化の効果によるものと
考えられる。
【0042】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明がこれらによって限定的に解釈されるものでない
ことはもちろんである。以下、フィルムの物性は、次に
示す方法で測定した。
【0043】引張弾性率及び引張強度:弾性測定装置
(東洋精機社製、型式、レオログラフソリッドL−1)
を用いて先に述べたASTM D−1708に準拠した
方法で測定する。
【0044】透明性の評価:ヘイズメータ(日本精密光
学社製、型式、SEP−T)を用い全光線透過率(%)
およびヘイズ(%)を測定する。 展張作業性:フィルムを展張して骨組に固定用部材を使
用して固定する施工の難易度を軟質塩化ビニル樹脂と比
較して次の3段階で評価する。○(施工が容易であ
る)、△(若干施工が難しい)、×(施工は可能である
が、硬くて人力を要し、フィルムにシワが入りやす
い。)
【0045】〔実施例1〕脱気した撹拌機付きの内容積
1リットルのステンレス製オートクレーブに、1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(以
下、R−113と称する。)の937g、TFEの7
3.5g、エチレンの23.1g、トリフルオロビニル
プロピルエーテルの15.8gを仕込み、66℃に昇温
した。次いでt−ブチルパーオキシイソブチレートの3
%パーフルオロシクロヘキサン溶液8.4mlを圧入
し、重合反応を開始した。
【0046】系内の圧力が1.79MPaから1.60
MPaになるまで反応させ、その後反応器を冷却し、反
応器内の単量体をパージし、生成した共重合体を含む分
散液をろ過、洗浄、乾燥後、白色の共重合体Aを9.9
g得た。
【0047】共重合体Aは、NMR測定よりTFEに基
づく重合単位/エチレンに基づく重合単位が44.2/
55.8(モル比)、共重合体A中のトリフルオロビニ
ルプロピルエーテルに基づく重合単位の含有量が5.9
(モル%)であり、融点が193℃、230℃での容量
流速が214.3mm3 /秒であった。
【0048】共重合体Aを230℃で押出し成形し、厚
さ60μmのフィルムを製造した。このフィルムの機械
的特性を、引張弾性率(MPa)及び引張強度(MP
a)として、また透明性を全光線透過率(%)及びヘイ
ズ(%)として測定した。さらに展張作業性を測定し
た。結果を表1に示す。
【0049】〔実施例2〕脱気した撹拌機付きの内容積
1リットルのステンレス製オートクレーブに、R−11
3の900g、TFEの71.4g、エチレンの22.
4g、トリフルオロビニルヘキシルエーテルの19.1
gを仕込み、66℃に昇温した。次いでt−ブチルパー
オキシイソブチレートの3%パーフルオロシクロヘキサ
ン溶液8.2mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0050】系内の圧力が1.75MPaから1.60
MPaになるまで反応させ、その後反応器を冷却し、反
応器内の単量体をパージし、生成した共重合体を含む分
散液をろ過、洗浄、乾燥後、白色の共重合体Bを17.
0g得た。
【0051】共重合体Bは、NMR測定よりTFEに基
づく重合単位/エチレンに基づく重合単位が46.1/
53.9(モル比)、共重合体B中のトリフルオロビニ
ルヘキシルエーテルに基づく重合単位の含有量が7.8
(モル%)であり、融点が179℃、230℃での容量
流速が392.4mm3 /秒であった。
【0052】共重合体Bを230℃で押出し成形し、厚
さ60μmのフィルムを製造した。このフィルムの引張
弾性率、引張強度、全光線透過率及びヘイズを実施例1
と同様に測定した。また展張作業性を測定した。結果を
表1に示す。
【0053】〔実施例3〕脱気した撹拌機付きの内容積
1リットルのステンレス製オートクレーブに、R−11
3の935g、TFEの75.2g、エチレンの21.
6g、トリフルオロビニルオクチルエーテルの8.0g
を仕込み、66℃に昇温した。次いでt−ブチルパーオ
キシイソブチレートの3%パーフルオロシクロヘキサン
溶液8mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0054】系内の圧力が1.75MPaから1.61
MPaになるまで反応させ、その後反応器を冷却し、反
応器内の単量体をパージし、生成した共重合体を含む分
散液をろ過、洗浄、乾燥後、白色の共重合体Cを12.
6g得た。
【0055】共重合体Cは、NMR測定よりTFEに基
づく重合単位/エチレンに基づく重合単位が43.9/
56.1(モル比)、共重合体C中のトリフルオロビニ
ルオクチルエーテルに基づく重合単位の含有量が2.6
(モル%)であり、融点が238℃、280℃での容量
流速が398.6mm3 /秒であった。
【0056】共重合体Cを290℃で押出し成形し、厚
さ60μmのフィルムを製造した。このフィルムの引張
弾性率、引張強度、全光線透過率及びヘイズを実施例1
と同様に測定した。また展張作業性を測定した。結果を
表1に示す。
【0057】〔実施例4〕脱気した撹拌機付きの内容積
1リットルのステンレス製オートクレーブに、R−11
3の937g、TFEの73.5g、エチレンの23.
1g、下記式 (2) で表されるビニルエーテル単量体の
20.0gを仕込み、66℃に昇温した。次いでt−ブ
チルパーオキシイソブチレートの3%パーフルオロシク
ロヘキサン溶液8.4mlを圧入し、重合反応を開始し
た。 CF2 =CF−O−CH2 CH2 −O−CH2 CH3 (2)
【0058】系内の圧力が1.79MPaから1.58
MPaになるまで反応させ、その後反応器を冷却し、反
応器内の単量体をパージし、生成した共重合体を含む分
散液をろ過、洗浄、乾燥後、白色の共重合体Fを11.
2g得た。
【0059】共重合体Fは、NMR測定よりTFEに基
づく重合単位/エチレンに基づく重合単位が45.1/
54.9(モル比)、共重合体F中の式 (2) のビニル
エーテル単量体に基づく重合単位の含有量が6.5(モ
ル%)であり、融点が189℃、230℃での容量流速
が329.1mm3 /秒であった。
【0060】共重合体Fを230℃で押出し成形し、厚
さ60μmのフィルムを製造した。このフィルムの引張
弾性率、引張強度、全光線透過率及びヘイズを実施例1
と同様に測定した。また展張作業性を測定した。結果を
表1に示す。
【0061】〔比較例1〕脱気した撹拌機付きの内容積
2リットルのステンレス製オートクレーブに、R−11
3の1966g、メタノールの14.2g、TFEの2
50g、エチレンの7.8g、パーフルオロブチルエチ
レン(以下、PFBEと略する。)の31.8gを仕込
み、65℃に昇温した。次いでt−ブチルパーオキシイ
ソブチレートの50%パーフルオロシクロヘキサン溶液
7mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0062】反応に伴い低下する圧力を補うために、T
FE/エチレンの組成が60/40(モル比)の混合ガ
スを導入し、圧力1.53MPaにおいて反応を続け
た。PFBEを混合ガス1gに対して0.1mlの割合
で添加し8時間反応を続けた。反応終了後、反応器内の
単量体をパージし、生成した共重合体を含む分散液をろ
過、洗浄、乾燥後、白色の共重合体Dを204g得た。
【0063】共重合体Dは、NMR測定よりTFEに基
づく重合単位/エチレンに基づく重合単位が61.2/
38.8(モル比)、共重合体D中のPFBEに基づく
重合単位の含有量が4.0(モル%)であり、融点が2
20℃、容量流速が85.2mm3 /秒であった。
【0064】共重合体Dを270℃で成形し、厚さ60
μmのフィルムを製造した。このフィルムの引張弾性
率、引張強度、全光線透過率及びヘイズを実施例1と同
様に測定した。また展張作業性を測定した。結果を表1
に示す。
【0065】〔比較例2〕脱気した撹拌機付きの内容積
2リットルのステンレス製オートクレーブに、R−11
3の1966g、メタノールの14.7g,TFEの2
50g、エチレンの17.5g、PFBEの17.4g
を仕込み、65℃に昇温した。次いでt−ブチルパーオ
キシイソブチレートの10%パーフルオロシクロヘキサ
ン溶液14mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0066】反応に伴い低下する圧力を補うために、T
FE/エチレンの組成が53/47(モル比)の混合ガ
スを導入し、圧力1.60MPaにおいて反応を続け
た。PFBEを混合ガス2gに対して0.1mlの割合
で添加し8時間反応を続けた。反応終了後、反応器内の
モノマをパージし、共重合体分散液をろ過、洗浄、乾燥
後、白色の共重合体E164gを得た。
【0067】共重合体Eは、NMR測定よりTFEに基
づく重合単位/エチレンに基づく重合単位が53.9/
46.1(モル比)、共重合体E中のPFBEに基づく
重合単位の含有量が1.4(モル%)であり、融点が2
60℃、容量流速が51.6mm3 /秒であった。
【0068】この共重合体Eを320℃で成形し、厚さ
60μmのフィルムを製造した。このフィルムの引張弾
性率、引張強度、全光線透過率及びヘイズを実施例1と
同様に測定した。また展張作業性を測定した。結果を表
1に示す。
【0069】〔比較例3〕フッ化ビニル系重合体の厚さ
50μmのフィルム(テドラー200SG40TR、デ
ュポン社製)について、引張弾性率、引張強度、全光線
透過率及びヘイズを実施例1と同様にして測定した。ま
た展張作業性を測定した。結果を表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】以上実施例1〜4においては、引張弾性率
が低く、展張作業性に優れ、光線透過率が高くヘイズが
低いといった良好なフィルムが得られるのに対し、比較
例1〜3におけるフィルムは、ヘイズが高く、特に比較
例2及び3では引張弾性率が700MPaより高いた
め、展張性は非常に低いものであることがわかる。
【0072】また実施例1〜3においては、光線透過率
が高くヘイズが低いことから、合わせガラス用中間膜と
して適する透明性に優れるフィルムが得られていること
が示されている。
【0073】さらに、実施例3のフィルムは、融点が2
38℃であり、耐熱性に優れることから、離型フィルム
として優れるものであることがわかる。
【0074】
【発明の効果】本発明のETFEからなるフィルムは、
引張弾性率が小さく、高い柔軟性、耐久性、光線透過
率、高強度及び非粘着性を有するため、優れた特性を有
し、農園芸施設の被覆資材、離型フィルム及び合わせガ
ラス用中間膜として有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 216:12) C08F 216:12) Fターム(参考) 4G061 AA01 AA04 AA20 AA25 BA01 BA02 BA10 CB05 CB16 CD02 CD18 4J100 AA02Q AC26P AE35R AE38R BA06R CA05 DA24 DA42 DA49

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラフルオロエチレンに基づく重合単
    位/エチレンに基づく重合単位が30/70〜70/3
    0(モル比)の共重合体において、さらに下記式 (1)
    で表されるビニルエーテルに基づく重合単位を1〜10
    (モル%)含み、結晶性であって、かつ、容量流速1〜
    1000mm3 /秒を有することを特徴とするテトラフ
    ルオロエチレン−エチレン系共重合体。 CF2 =CF−O−R (1) (式中、Rは、1〜3個のエーテル性酸素原子を含んで
    いてよい炭素数3〜12のアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 式 (1) で表されるビニルエーテルにお
    けるRがエーテル性酸素原子を含まない炭素数3〜8の
    アルキル基である請求項1に記載のテトラフルオロエチ
    レン−エチレン系共重合体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のテトラフルオ
    ロエチレン−エチレン系共重合体からなり、引張弾性率
    が10〜700MPaであるテトラフルオロエチレン−
    エチレン系共重合体のフィルム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のテトラフルオロエチレ
    ン−エチレン系共重合体のフィルムからなる農業用被覆
    資材。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のテトラフルオロエチレ
    ン−エチレン系共重合体のフィルムからなる離型フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のテトラフルオロエチレ
    ン−エチレン系共重合体のフィルムからなる合わせガラ
    ス用中間膜。
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