JP2001206255A - 移動農機の走行装置 - Google Patents

移動農機の走行装置

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JP2001206255A
JP2001206255A JP2000020366A JP2000020366A JP2001206255A JP 2001206255 A JP2001206255 A JP 2001206255A JP 2000020366 A JP2000020366 A JP 2000020366A JP 2000020366 A JP2000020366 A JP 2000020366A JP 2001206255 A JP2001206255 A JP 2001206255A
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和弘 竹川
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玉井  利男
Hisashi Kamiya
神谷  寿
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動農機の安全な畦越え走行。 【解決手段】走行車体の前部に畦越えアーム63を回動
自在に設けて、下方に回動した前方突出状態と上方に回
動した後方収納状態とに切り替え可能に構成し、畦越え
アーム63の前方突出状態への切り替えに関連して、走
行車体の左・右前輪をデフロックし、作業者の降車運転
時にも、走行車体が直進を維持し、安全に畦越え走行を
する。また、畦越えアーム63を左・右畦越えアーム6
3a,63bに分割構成して、左・右畦越えアーム63
a,63bの下方への押し下げ量の相違により、左・右
前輪を操向させて、作業者の降車運転時にも、走行車体
を操向することができて、好みの方向に走行させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動農機の走行
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】走行車体の後部に例えば苗植付装置を設
け、走行車体の前部には畦越えアームを上下回動自在に
設けて、畦越えアームを下方に回動して前方に突出した
状態として押し下げることにより、畦越え時の車体前部
の浮き上がりを防止し、また、通常作業時には、畦越え
アームを上方に回動した後方収納状態にするものは公知
である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、従来装置に
あっては、走行車体を畦越えして隣の圃場に移動させる
場合には、前方突出状態の畦越えアームを押し下げるこ
とにより、車体前部の浮き上がりは防止できるものの、
走行面の凹凸や硬軟により直進走行にずれが生じ、安全
な走行がでないという問題点があった。そこで、請求項
1及び2の発明はこのような問題点を解決しようとする
ものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を
解決するための請求項1の発明は、車体の後部に農作業
手段を設けた走行車体と、走行車体の前部に回動自在に
設けられていて、下方に回動した前方突出状態と上方に
回動した後方収納状態とに切り替え可能な畦越えアーム
63と、前記畦越えアーム63の前方突出状態への切り
替えに関連して、前記走行車体の左・右走行装置をデフ
ロックするデフロック手段と、からなる移動農機の走行
装置とし、請求項2の発明は、車体の後部に農作業手段
を設けた走行車体と、走行車体の前部に回動自在に設け
られていて、下方に回動した前方突出状態と上方に回動
した後方収納状態とに切り替え可能な畦越えアーム63
と、前記畦越えアーム63を左・右畦越えアーム63
a,63bに分割構成して、左・右畦越えアーム63
a,63bの下方への押し下げ量の差異により前記走行
車体を操向させる操向手段と、からなる移動農機の走行
装置とした。
【0005】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明は、前記畦越え
アーム63の前側下方への突出状態への切り替えに関連
して、走行車体の左・右走行装置をデフロックするの
で、作業者の降車運転時にも、走行車体が直進を維持
し、安全に畦越え走行をすることができる。
【0006】また、請求項2の発明は、畦越えアーム6
3を左・右畦越えアーム63a,63bに分割構成し
て、左・右畦越えアーム63a,63bの下方への押し
下げ量の差異により、走行車体を操向させることができ
るので、作業者の降車運転時にも、走行車体を操向する
ことができて好みの方向に走行させることができ、能率
的に農作業をすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、移動農機の実施例の形態に
ついて説明する。まず、図1乃至図3に基づき、移動農
機1の全体構成について説明する。移動農機1は、車体
フレーム2の中央にエンジン3を搭載し、エンジン3の
上側に操縦座席4を設け、車体フレーム2の前側部に操
舵用のハンドル5を配置し、前部左右両側には左・右前
輪6,6を配置し、後部左右両側には左・右後輪7,7
を配置し、後部には田植機8を昇降自在に連結してい
る。
【0008】走行ミッション装置9は、前記エンジン3
から入力された回転動力を左・右前輪6,6及び左・右
後輪7,7に伝動するように、車体フレーム2の前側部
に配置している。主クラッチ装置11は、図1,図2に
示すように、前記エンジン3と走行ミッション装置9の
中間入力軸12との間に設けた伝動ベルト11a,該伝
動ベルト11aを緊張・弛緩するベルトテンション式の
クラッチ11b,該クラッチ11bを断続操作する主ク
ラッチレバー((図示省略))により構成している。
【0009】副変速装置13は、中間入力軸12とミッ
ションケース18の入力軸19との間に設けた高・低副
変速ベルト13a,13b、該高・低副変速ベルト13
a,13bを択一的に緊張・弛緩するベルトテンション
式の副変速クラッチ13c,13d、該副変速クラッチ
13c,13dを断続操作する副変速レバー60により
構成し、入力軸19を高速伝動あるいは低速伝動する構
成である。
【0010】そして、主クラッチレバー(図示省略)及
び副変速変速レバー60は、入り側にテンションスプリ
ング(図示省略)によって押圧し、切り側には手動によ
り操作する通常のテンションクラッチ操作レバーであ
る。そして、主クラッチレバー(図示省略)及び副変速
変速レバー60は、クラッチを切り位置に移動した状態
でロック装置(図示省略)によりロックできる構成であ
る。なお、主クラッチレバー(図示省略)及び副変速変
速レバー60を足踏み式のぺダルに構成してもよい。
【0011】走行ミッション装置9は図3に示すように
構成している。ミッションケース18において、伝動上
手側から、入力軸19、植付杆駆動軸32、入力軸19
の右側方に軸心一致状態に軸架している主変速軸20
(主変速軸20の左側端部は、入力軸19の右側端部の
ニードルベアリングを介して軸受されている。)、クラ
ッチ軸21、前輪ブレーキ軸22、前輪差動装置23、
左・右ホイール伝動軸24の順に軸架している。
【0012】そして、入力軸19の外側には、高・低入
力プーリ25a,25bを軸着して回転動力を入力する
構成とし、入力軸19のミッションケース18内部に
は、入力ギヤ26を設けている。前記植付杆駆動軸32
の左側部には、一体的に構成されている大径の減速第1
ギヤ27及び小径の減速第2ギヤ28をベアリングを介
して遊転自在に設けている。
【0013】主変速軸20の左側端部には、一体的に構
成している小径ギヤ29と大径ギヤ30とを軸方向に摺
動自在に軸着し、超減速シフタ装置31により摺動させ
るように構成としいる。しかして、左側に摺動すると、
小径ギヤ29が前記減速第1ギヤ27に噛み合って、入
力軸19の等速回転動力が主変速軸20に伝動され、ま
た、右側に摺動すると、大径ギヤ30が前記減速第2ギ
ヤ28に噛み合って、主変速軸20に減速された回転動
力が伝動されるように、減速装置Aを構成している。
【0014】また、主変速軸20の小径ギヤ29及び大
径ギヤ30の右側部には、少し径の異なる株間変速第1
大・小ギヤ33a,33bを軸着し、その右側部には一
体的な小径の低速主変速ギヤ35及び大径の高速主変速
ギヤ34を摺動自在に軸着している。
【0015】植付杆駆動軸32の前記減速第2ギヤ2
8,減速第1ギヤ27の右側部には、少し径の異なる一
体的な株間変速第2大・小ギヤ36a,36bを摺動自
在に取り付け、該株間変速第2大・小ギヤ36a,36
bを左側に移動すると、株間変速第1大ギヤ33aと株
間変速第2小ギヤ36bとが噛み合い、また、株間変速
第2大・小ギヤ36a,36bを右側に移動すると、株
間変速第1小ギヤ33bと株間変速第2大ギヤ36aと
が噛み合い、主変速軸20の回転動力が少し変速されて
植付杆駆動軸32に伝達され、田植機8の植付株間が変
更される構成である。
【0016】また、植付杆駆動軸32と主変速軸20の
右側端部には、株間変速第2装置37が設けられてい
て、更に株間変速がされて、ギヤ38を介して植付伝動
軸39に動力が伝達される構成である。クラッチ軸21
の中央部には、大ギヤ40と小ギヤ41とを有するセン
ターギヤ42を軸着し、センターギヤ42の小ギヤ41
は前記高速主変速ギヤ34に噛み合ったり、また、セン
ターギヤ42の大ギヤ40は前記低速主変速ギヤ35に
択一的に噛み合う構成である。
【0017】前記センターギヤ42の両側には、軸方向
に摺動自在の左・右サイドクラッチギヤを係合離脱自在
に設けた左・右サイドクラッチ装置43,43を設けて
いる。そして、左・右サイドクラッチ装置43,43の
外側には、コーン式あるいはディスク式に構成した左・
右サイドブレーキ装置44,44を夫れ夫れ設け、左・
右サイドクラッチを切った後に、更に外側への移動を継
続すればブレーキが作動し、左・右サイドクラッチギヤ
に制動力を与える構成としている。
【0018】前輪ブレーキ軸22は、前記小ギヤ41に
噛み合いする伝動大ギヤ46、及び、前記大ギヤ40に
噛み合い、且つ、伝動下手側にある前輪差動装置23の
伝動差動ギヤ23aに噛み合いする伝動小ギヤ45を軸
着し、前輪ブレーキ軸22の一側部に外部から操作可能
にブレーキ装置47を構成している。
【0019】そして、左・右前輪6,6には、前記前輪
差動装置23から左・右横伝動軸48,48、左・右縦
伝動軸49,49、左・右縦伝動軸49,49のケース
下端側に操舵・旋回可能に嵌合支持した左・右前輪伝動
装置50,50を介して、回転動力と前輪ブレーキ軸2
2からの制動力が伝達できる構成としている。
【0020】前輪差動装置23は、デフロック爪23b
を備えており、デフロック爪23bにより、左・右前輪
6,6が差動しないようにすることができる。このデフ
ロック爪23bは、機体の走行が超低速になるように超
減速シフタ装置31を操作すると、関連的に作動できる
ように構成されている。これにより、畦越え時等に左・
右前輪6,6が差動することによる走行駆動力の低下や
機体前進方向の急激な変化あるいは転倒等の危険を防止
している。
【0021】左・右後輪7,7には、左・右サイドクラ
ッチ装置43,43から左・右ホイールギヤ53,53
を介しで伝達された回転動力が、左・右ホイール伝動軸
24,24に伝達され、更に、左・右後輪伝動軸52,
52を介して伝動する構成としている。しかして、左・
右後輪7,7は、左・右サイドクラッチ装置43,43
による動力の断続と、左・右サイドブレーキ装置44,
44に基づく制動力が伝達される。
【0022】左・右クラッチぺダル55,55は、周知
の構成と同様であり、操縦座席4の前側における右側に
偏位した位置に配置し、前記左・右サイドクラッチ装置
43,43及び左・右サイドブレーキ装置44,44に
操作可能に連結している。そして、左・右クラッチぺダ
ル55,55は、図5に示すように、左・右クラッチぺ
ダル55,55は係合離脱自在の連杆56によって連結
できる構成とし、更に、左・右前輪6,6に制動力をか
ける左・右サイドブレーキ装置44,44の操作杆57
を左クラッチぺダル55の側部に係合離脱自在に構成し
ている。
【0023】次ぎに、操作レバー類の構成について説明
する。主変速装置Bを構成する高・低速主変速ギヤ3
4,35を操作する主変速レバー58は、図4に示すよ
うに、ハンドル5の左側部に設けられていて、移動速度
位置、作業速度位置、中立位置、後進位置に夫れ夫れ操
作できる。また、副変速装置13を操作する副変速レバ
ー60も同様にハンドル5の左側部に設けられていて、
高速位置、低速位置に操作できる構成である。
【0024】次ぎに、前記構成の伝動状態について説明
する。まず、主クラッチレバー(図示省略)を入り位置
に操作すると、エンジン3の回転動力は、主クラッチ装
置11,副変速装置13を経て高・低入力プーリ25
a,25bに伝動され、走行ミッション装置9の入力軸
19に伝達される。
【0025】次いで、回転動力は、入力軸19の入力ギ
ヤ26から減速第1ギヤ27、小径ギヤ29、高速主変
速ギヤ34(あるいは低速主変速ギヤ35)、センター
ギヤ42の小ギヤ41(あるいはセンターギヤ42の大
ギヤ40)を経由した、通常回転動力が伝達されて、移
動速度や作業速度の通常走行がなされる。
【0026】次に、一方の左・右後輪7,7への伝動経
路を説明すると、回転動力は、センターギヤ42の両側
に係合している左・右サイドクラッチ装置43,43に
よって、下手側の左・右ホイール伝動軸24,24の左
・右ホイールギヤ53,53に伝達され、次いで、回転
動力は更に後方に延長した左・右後輪伝動軸52,52
を経て左・右後輪7,7に伝動される。
【0027】他方の左・右前輪6,6への回転動力は、
センターギヤ42の小ギヤ41から伝動大ギヤ46(あ
るいは、大ギヤ40から伝動小ギヤ45)、前輪ブレー
キ軸22、伝動小ギヤ45、伝動作動ギヤ23a、前輪
差動装置23、左・右横伝動軸48,48、左・右縦伝
動軸49,49、左・右前輪伝動装置50の順に伝動さ
れて、左・右前輪6,6に伝達される。
【0028】次ぎに、大径の減速第1ギヤ27,小径の
減速第2ギヤ28、及び、小径ギヤ29,大径ギヤ30
から構成されている減速装置Aを減速変速した伝動状態
について説明する。超減速シフタ31により小径ギヤ2
9,大径ギヤ30を右側に摺動し、大径ギヤ30を前記
減速第2ギヤ28に噛み合わせる。すると、小径の減速
第2ギヤ27から大径ギヤ30に減速回転が伝達され
て、主変速軸20は減速回転し、更に、低速主変速ギヤ
35、大ギヤ40を経てセンターギヤ42が減速回転す
る。しかして、以下の伝動経路は前記と同様にして、左
・右後輪7,7、左・右前輪6,6に伝達され、超低速
で走行する。なお、この時には前輪差動装置23のデフ
ロック爪23bが関連的に操作されて、左・右前輪6,
6を差動しないようにロック状態となる。
【0029】次に、図6に基づき畦越えアーム63の他
の実施例について説明する。この実施例は、車体の前方
に設けられていて、車体前方の浮き上がりを防止する畦
越えアーム63に、左・右前輪6,6、あるいは、左・
右後輪7,7のデフロック手段を連動させたもので、走
行の安全を図ろうとするものである。
【0030】図6に示すように、左・右畦越えアーム6
3a,63bを後側上方から前側下方にかけて回動自在
に軸支して、バネ64により後側上方に回動しがちに付
勢し、左・右畦越えアーム63a,63bのいずれか一
方にデフロックケーブル65の一端を連結し、他端をデ
フロック爪23bに連結している。なお、左・右畦越え
アーム63a,63bの基部は、軸73に固着されてい
て、一体的に回動する構成である。
【0031】また、左畦越えアーム63aの基部には、
車輪固定アーム75が取り付けられていて、一体的に回
動する構成である。車体の前部下方には、ハンドル5,
ハンドルシャフト(図示省略)により回動操作できるス
テアリングアーム67を設け、ステアリングアーム67
の左右に連結されている左・右ピットマンアーム68,
68を介して、左・右前輪6,6に連繋している。
【0032】従って、左畦越えアーム63aを下方に回
動すると、車輪固定アーム75がステアリングアーム6
7に接近する側に回動して、固定面部75aがステアリ
ングアーム67の外側面に接触し、左・右前輪6,6を
直進状態でロックする。しかして、畦越えアーム63を
バネ64に抗して押し下げ回動し、車体前部の浮き上が
りを防止すると、デフロックケーブル65によりデフロ
ック爪23aがスライドして、前輪差動装置23をデフ
ロックすると共に、左・右前輪6,6を直進状態でロッ
クし、また、畦越えアーム63がバネ64により上方に
復帰回動し、デフロックが解除されると共に、左・右前
輪6,6の直進状態も解除される。なお、左・右後輪
7,7をデフロックする構成としてもよい。
【0033】前記のように構成したので、路面の凹凸が
あったり、あるいは、トラックへの積込時に左右のアユ
ミに段差がある場合には、ハンドル5を固定していて
も、左・右車輪の回転差により車体が左右に振れること
がある。しかし、左・右車輪をロックすることにより、
左右の振れを防止して直進させて、安全に走行させるこ
とができる。
【0034】次に、図7に基づき畦越えアーム63の他
の実施例について説明する。車体の前部には、左・右軸
73a,73bを軸支して別々に回動できる構成とし、
左・右軸73a,73bに左・右畦越えアーム63a,
63bを取り付けて、夫れ夫れ独立的に上下回動自在に
構成している。左・右軸73a,73bの内端部には連
結カップリング74を設けて、左・右軸73a,73b
が一体的に回動したり、あるいは、独立的に回動できる
構成としている。
【0035】左・右畦越えアーム63a,63bの下端
部に左・右連動バネ66,66の一端を連結し、左・右
連動バネ66,66の他端をステアリングアーム67の
左右両端部に連結し、ステアリングアーム67の左右に
連結されている左・右ピットマンアーム68,68を介
して、左・右前輪6,6に連繋する構成である。
【0036】しかして、左・右軸73a,73bを連結
カップリング74により一体的にし、左・右畦越えアー
ム63a,63bを同じ角度で下方に倒すと、左・右連
動バネ66,66、ステアリングアーム67、左・右ピ
ットマンアーム68,68を介して、左・右前輪6,6
は直進状態となる。従って、左・右畦越えアーム63
a,63bを下方まで倒して、車体前部の浮き上がりを
防止すると、強制的に車体は直進状態となり、また、連
結カップリング74を離脱して、左・右畦越えアーム6
3a,63bの倒し角度をずらすと、左・右前輪6,6
は操舵することができるもので、例えば、左畦越えアー
ム63aを多く倒すと、左・右前輪6,6は右旋回す
る。
【0037】なお、ハンドル5はハンドルシャフト(図
示省略)の上端部に取り付けられていて、ハンドルシャ
フト(図示省略)の下端部には、ステアリングアーム6
7が取り付けられていて、ハンドル5を操作すると、左
・右連動バネ66,66が伸縮し、左・右畦越えアーム
63a,63bを移動させずに、左・右前輪6,6を操
舵することができる。
【0038】従来装置にあっては、ハンドル5を直進状
態でロックして、移動農機1をアユミによりトラックに
積み込んでいるが、左・右車輪の少しのずれにも対応で
きないという不具合があった。しかし、前記構成とする
ことにより、オペレータが降りていても、左・右畦越え
アーム63a,63bをずらせて回動することにより左
・右前輪6,6を操舵できて、従来装置の不具合を解消
することができる。
【0039】なお、左・右畦越えア−ム63a,63b
をずらせて回動させることにより、それぞれ左・右サイ
ドクラッチ装置43,43及び左・右サイドブレ−キ装
置44,44を操作可能にし、機体の進行方向のずれを
修正すべく機体を操向させるようにしてもよい。
【0040】次に、図8に示す他の実施例について説明
する。この実施例は、ハンドル5の取り付けられている
ハンドルシャフト69を上・下ハンドルシャフト69
a,69bに分割し、その中途部を自在継手70を介し
て接続して、上ハンドルシャフト69a,ハンドル5及
びハンドルポスト71の上部が一体的に上下回動するよ
うに構成している。
【0041】しかして、上ハンドルシャフト69aが上
方に回動した通常状態では、ハンドル5の操作により左
・右前輪6,6を操舵でき、また、上ハンドルシャフト
69aを下方に回動した状態となると、ハンドル5が回
動できないように、直進状態で固定できる。
【0042】なお、ハンドル5の固定方法は、例えば、
下ハンドルシャフト69bにテーパ面(図示省略)を構
成して、上ハンドルシャフト69aの下方への回動に関
連して、ロック体(図示省略)がテーパ面に接触して、
下ハンドルシャフト69bをロックする構成である。ま
た、上ハンドルシャフト69aの上下回動により、左・
右前輪6,6を直進状態でデフロックする構成としても
よい。
【0043】前記のように、ハンドルシャフト69、ハ
ンドル5を畦越えアーム63にも変換することができ
て、安価に畦越えアームを構成することができると共
に、ハンドル5を押し下げることにより、押し下げ操作
を容易化でき、左右への振れを防止して安全に楽に走行
させることができる。
【0044】なお、図9に示すように、ハンドルポスト
71の上下に回動する部分、あるいは、ハンドルポスト
71の下部の固定状態の部分に、左・右前輪6,6のブ
レーキ装置47を操作できる停止レバー72を設ける構
成としてもよい。このように構成すると、オペレータが
乗車運転時及び降車運転時にも、手元で停止レバー72
を操作してブレーキを作動することができて、走行の安
全性を向上させることができる。
【0045】次に、図10に示す他の実施例について説
明する。この実施例は、ハンドル5の取り付けられてい
るハンドルシャフト69を上・下ハンドルシャフト69
a,69bに分割し、その中途部を自在継手70を介し
て接続して、上ハンドルシャフト69a,ハンドル5及
びハンドルポスト71の上部が一体的に上下回動するよ
うに構成している。ハンドルポスト71の上下に回動す
る部分には、左・右前輪6,6のブレーキ装置47を操
作できる停止レバー72を設けている。
【0046】このハンドル5,上ハンドルシャフト69
a及び上部のハンドルポスト71は、上方に回動した通
常の乗車ハンドル操作位置、下方に回動してハンドル5
をロックし左・右前輪6,6を直進状態でロックしたハ
ンドル下方回動位置、及び、これらの中間部の降車時ハ
ンドル操作可能位置の3位置に、変更できる構成であ
る。
【0047】前記の構成としたので、オペレータが降車
運転の際にも、ハンドル5を降車ハンドル操作可能位置
に移動させることにより、左・右前輪6,6の操舵が可
能となり、畦越え時等のちょっとした方向修正が容易に
なり、走行の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 移動農機の全体側面図である。
【図2】 移動農機の一部省略した全体平面図である。
【図3】 走行ミッション装置の展開した切断面図であ
る。
【図4】 移動農機の全体平面図である。
【図5】 要部の平面図である。
【図6】 要部の側面図である。
【図7】 要部の斜視図である。
【図8】 全体の側面図である。
【図9】 全体の斜視図である。
【図10】 全体の側面図である。
【符号の説明】
1…移動農機、2…車体フレーム、3…エンジン、4…
操縦座席、5…ハンドル、6…左・右前輪、7…左・右
後輪、8…田植機、9…走行ミッション装置、11…主
クラッチ装置、11a…伝動ベルト、11b…クラッ
チ、12…中間入力軸、13…副変速装置、15…エン
ジン出力ベルト、18…ミッションケース、19…入力
軸、20…主変速軸、21…クラッチ軸、22…前輪ブ
レーキ軸、23…前輪差動装置、23a…伝動差動ギ
ヤ、23b…デフロック爪、24…左・右ホイール伝動
軸、25…入力プーリ、26…入力ギヤ、27…減速第
1ギヤ、28…減速第2ギヤ、29…小径ギヤ、30…
大径ギヤ、31…超減速シフタ、32…植付杆駆動軸、
33a…株間変速第1大ギヤ、33b…株間変速第1小
ギヤ、34…高速主変速ギヤ、35…低速主変速ギヤ、
36a…株間変速第2大ギヤ、36b…株間変速第2小
ギヤ、37…株間変速第2装置、38…ギヤ、39…植
付伝動軸、40…大ギヤ、41…小ギヤ、42…センタ
ーギヤ、43…左・右サイドクラッチ装置、44…左・
右サイドブレーキ装置、45…伝動小ギヤ、46…伝動
大ギヤ、47…ブレーキ装置、48…左・右横伝動軸、
49…左・右縦伝動軸、50…左・右前輪伝動装置、5
2…左・右後輪伝動装置、53…左・右ホイールギヤ、
55…左・右クラッチぺダル、56…連杆、57…操作
杆、58…主変速レバー59…ハンドルポスト、60…
副変速レバー、61…株間変速レバー、62…減速レバ
ー、63…畦越えアーム、63a,63b…左・右畦越
えアーム、64…バネ、65…デフロックケーブル、6
6…左・右連動バネ、67…ステアリングアーム、68
…左・右ピットマンアーム、69…ハンドルシャフト、
69a,69b…上・下ハンドルシャフト、70…自在
継手、71…ハンドルポスト、72…停止レバー、73
…軸、73a,73b…左・右軸、74…カップリン
グ、75…車輪固定アーム、75a…固定面部、A…減
速装置、B…主変速装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B063 AA03 AB01 AB08 BA02 3D042 AA02 AB11 CA17 CB02 CB20 3D052 AA11 DD04 DD05 EE03 GG02 GG03 JJ09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の後部に農作業手段を設けた走行
    車体と、走行車体の前部に回動自在に設けられていて、
    下方に回動した前方突出状態と上方に回動した後方収納
    状態とに切り替え可能な畦越えアーム63と、前記畦越
    えアーム63の前方突出状態への切り替えに関連して、
    前記走行車体の左・右走行装置をデフロックするデフロ
    ック手段と、からなる移動農機の走行装置。
  2. 【請求項2】 車体の後部に農作業手段を設けた走行
    車体と、走行車体の前部に回動自在に設けられていて、
    下方に回動した前方突出状態と上方に回動した後方収納
    状態とに切り替え可能な畦越えアーム63と、前記畦越
    えアーム63を左・右畦越えアーム63a,63bに分
    割構成して、左・右畦越えアーム63a,63bの下方
    への押し下げ量の差異により前記走行車体を操向させる
    操向手段と、からなる移動農機の走行装置。
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