JP2001206105A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JP2001206105A JP2000015831A JP2000015831A JP2001206105A JP 2001206105 A JP2001206105 A JP 2001206105A JP 2000015831 A JP2000015831 A JP 2000015831A JP 2000015831 A JP2000015831 A JP 2000015831A JP 2001206105 A JP2001206105 A JP 2001206105A
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が惰力走行している状態から、第1の駆
動力源を駆動する場合に、車輪に対する第1の駆動力源
の動力伝達の応答性を向上する。 【解決手段】 車輪に動力を伝達するエンジンおよびモ
ータと、エンジンと車輪との間におけるトルクの伝達状
態を制御するクラッチとを有し、車両に対する駆動力要
求に応じてエンジンおよびモータの出力を制御する車両
の制御装置において、車両が所定車速未満で惰力走行
し、かつ、エンジンが非駆動状態にある場合は、クラッ
チを係合させるクラッチ制御手段(ステップS11,S
12)を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数種類の駆動
力源を搭載した車両の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複数種類の駆動力源、例えばエン
ジンと電動機とを搭載した車両、いわゆるハイブリッド
車が実用化されている。このようなハイブリッド車にお
いては、車両に対する駆動力の要求状態に応じてエンジ
ンおよび電動機を駆動・停止させることにより、エンジ
ンまたは電動機のうちの少なくとも一方の動力を車輪に
伝達する制御や、車輪から入力される動力により電動機
を発電機として機能させ、発生した電気エネルギをバッ
テリに充電する制御などをおこなうことにより、燃費の
向上、騒音の低減、排気ガスの低減などを図ることがで
きるものとされている。
【0003】このようなハイブリッド車の一例が、特開
平11−107799号公報に記載されている。この公
報に記載されたハイブリッド車は、エンジンから車輪に
至る動力伝達経路に無段変速機が設けられており、エン
ジンと無段変速機との間の動力伝達経路には第1クラッ
チが設けられている。また、無段変速機と車輪との間の
動力伝達経路には第1モータが設けられている。さら
に、補機を駆動する第2モータが設けられており、この
第2モータによりエンジンを回転駆動させることができ
るように構成されている。なお、第2モータとエンジン
との間の動力伝達経路には、第2クラッチが設けられて
いる。
【0004】上記公報に記載されたハイブリッド車にお
いては、第1クラッチが係合されている状態では、エン
ジンまたは第1モータの少なくとも一方の動力(言い換
えればトルク)を車輪に伝達することができ、第1クラ
ッチが解放されている状態では、第1モータの動力を車
輪に伝達することができる。一方、車両の停止中、すな
わち車速が零の状態では、エンジンが停止され、かつ、
第1クラッチが解放されている。そして、ブレーキが作
動状態から非作動状態になった場合は、第2クラッチを
係合させ、かつ、第2モータによりエンジンが予備的に
回転駆動される。その後、アクセルが踏み込まれた時点
で燃料の供給および点火制御をおこなってエンジンを自
律運転させるとともに、第1クラッチを係合させてエン
ジンの動力を車輪に伝達する。
【0005】このように、上記公報に記載されているハ
イブリッド車においては、アクセルの踏み込み操作に先
立ち、第2モータによってエンジンを予備的に回転駆動
させている。このため、アクセルの踏み込み操作時に、
エンジンを速やかに自律回転状態に移行させることがで
き、車両の発進時における加速性能を向上することがで
きるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なハイブリッド車においては、エンジンおよび電動機が
搭載されているために、車両の走行中における駆動力の
要求状態に対応して、エンジンが停止される可能性があ
る。しかしながら、このようにエンジンが停止されてい
る状態から駆動力要求が変化する場合に備えて、予めど
のような制御をおこなうかについては考慮がなされてお
らず、この点で改善の余地が残されていた。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、車両に対して第1の駆動力源および第2
の駆動力源が搭載され、この車両が惰力走行し、かつ、
第1の駆動力源が停止している状態から、車両に対する
駆動力要求の変化に基づいて第1の駆動力源の動力を車
輪に伝達する場合に、車輪に対する第1の駆動力源の動
力伝達の応答性を向上することのできる車両の制御装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために請求項1の発明は、車輪に動力を伝
達する第1の駆動力源および第2の駆動力源と、前記第
1の駆動力源と前記車輪との間におけるトルクの伝達状
態を制御するクラッチとを有し、車両に対する駆動力要
求に応じて前記第1の駆動力源および前記第2の駆動力
源の出力を制御する車両の制御装置において、車両が惰
力走行し、かつ、車速が所定値以上であって、前記で第
1の駆動力源が非駆動状態にある場合は、前記クラッチ
を解放させ、かつ、回転装置により前記第1の駆動力源
を回転させる第1の複合制御手段を備えていることを特
徴とするものである。
【0009】請求項1の発明によれば、車両が惰力走行
し、かつ、車速が所定値以上である場合は、クラッチが
解放されるとともに、回転装置により第1の駆動力源が
回転される。したがって、駆動力要求の変化にともない
第1の駆動力源を始動させる際に、第1の駆動力源の始
動性が向上する。
【0010】請求項2の発明は、車輪に動力を伝達する
第1の駆動力源および第2の駆動力源と、前記第1の駆
動力源と前記車輪との間におけるトルクの伝達状態を制
御するクラッチとを有し、車両に対する駆動力要求に応
じて前記第1の駆動力源および前記第2の駆動力源の出
力を制御する車両の制御装置において、前記車両が惰力
走行し、かつ、車速が所定値未満であって、前記第1の
駆動力源が非駆動状態にある場合は、前記クラッチを係
合させるクラッチ制御手段を備えていることを特徴とす
るものである。
【0011】請求項2の発明によれば、車両の惰力走行
中に、車輪の動力により第1の駆動力源が回転されてい
るため、駆動力要求の変化にともない第1の駆動力源を
始動させる際に、第1の駆動力源の始動性が向上すると
ともに、第1の駆動力源の始動後に、第1の駆動力源の
動力を車輪に伝達し易くなる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記第1の駆動力源を回転させる回転装置が設けら
れており、車速が所定値以上である場合は、前記クラッ
チを解放させ、かつ、前記回転装置により前記第1の駆
動力源を回転させる第2の複合制御手段を備えているこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じるほかに、車速が所定値以上であ
り、かつ、駆動力要求が変化した場合は、回転装置によ
り第1の駆動力源が回転される。
【0014】請求項4の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記第2の駆動力源が、前記車輪から入力される動
力により電気エネルギを発生する発電機としての機能を
有しているとともに、前記車両が惰力走行し、かつ、車
速が所定車速以上である場合は、前記車輪の動力を前記
第2の駆動力源に伝達して発電させる一方、車両が惰力
走行し、かつ、車速が所定車速以下である場合は、前記
第2の駆動力源による発電を中止させる発電制御手段を
備えていることを特徴とするものである。
【0015】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じるほかに、車両が惰力走行し、か
つ、車速が所定値以上の場合は、第2駆動力源による発
電がおこなわれる一方、車両が惰力走行し、かつ、車速
が所定値以下である場合は、第2の駆動力源による発電
を中止して、駆動力要求の変化に備える。
【0016】請求項5の発明は、請求項2の構成に加え
て、車両に対する駆動力要求が増加した場合は、前記第
1の駆動力源および前記第2の駆動力源の動力を前記車
輪に伝達する第1の駆動力源制御手段を備えていること
を特徴とするものである。
【0017】請求項5の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じるほかに、車両に対する駆動力要求
が増加した場合は、車輪に伝達するべきトルクの一部が
第2の駆動力源のトルクにより補われる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1または請求項
5の構成に加えて、前記クラッチは、変速機に設けら
れ、この変速機の変速段を設定するために係合・解放さ
れる変速段設定用クラッチであることを特徴とするもの
である。
【0019】請求項6の発明によれば、変速機のクラッ
チを、動力伝達可能な状態(つまり係合状態)または動
力伝達不可能な状態(つまり解放状態)に制御すること
により、請求項1または5の発明と同様の作用が生じ
る。そして、このような変速機が搭載されている車両に
おいては、新たに別のクラッチを追加することなく、動
力伝達可能な状態と動力伝達不可能な状態とを相互に切
り換えることができる。また、第2の駆動力源が発電機
としての機能を備えており、かつ、変速機と車輪との間
に第2の駆動力源が配置されている車両において、所定
車速以下で変速機のクラッチが動力伝達不可能な状態と
なるような制御をおこなった場合は、第2の駆動力源に
よる発電量を増加させることができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の構成に加え
て、前記変速機は、所定の変速段を設定し、かつ、車両
が惰力走行する際に、前記変速用クラッチが解放される
ように構成されており、前記車両が惰力走行する際に、
前記変速機の変速段を前記所定の変速段に設定すること
により、前記変速機を動力伝達が不可能な状態に制御す
る変速機制御手段を備えていることを特徴とするもので
ある。
【0021】請求項7の発明によれば、変速機の変速段
を所定の変速段に設定するためにクラッチを解放するこ
とにより、請求項6の発明と同様の作用が生じる。
【0022】請求項8の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記第2の駆動力源が、前記車輪から入力される動
力により回生制動力を発生させる機能を有しているとと
もに、前記クラッチを係合と解放とで切り換える際に、
前記回生制動力を、前記第1の駆動力源の回転数に基づ
いて制御する回生制動力制御手段を備えていることを特
徴とするものである。
【0023】請求項8の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じるほか、クラッチを係合と解放とで
変更する場合の過渡時において、第1駆動力源の回転抵
抗によるブレーキ力の急激な変化に対応して回生制動力
が制御され、車両全体に作用する制動力の変化を抑制す
ることができる。
【0024】請求項9の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記第1の駆動力源を回転させる回転装置が設けら
れており、前記クラッチを係合する際に、前記回転装置
により前記第1の駆動力源を回転させる第2の駆動力源
制御手段を備えていることを特徴とするものである。
【0025】請求項9の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じるほかに、第1の駆動力源の回転数
と、クラッチの係合により第1の駆動力源と接続される
回転部材の回転数とを同期させ易くなる。
【0026】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を添付図面を参照
してより具体的に説明する。図2は、この発明を適用し
たハイブリッド車のパワートレーンの概略構成を示す図
である。車両における第1の駆動力源であるエンジン1
としては、内燃機関、例えばガソリンエンジンまたはデ
ィーゼルエンジンまたはLPGエンジン等を用いること
ができる。以下、この実施形態においては、エンジン1
として、便宜上ガソリンエンジンを用いた場合について
説明する。
【0027】このエンジン1は、燃料噴射量制御装置4
0、吸気装置41、排気装置42、点火時期制御装置4
3、冷却装置44等を備えた公知の構造のものである。
また、吸気装置41の吸気管41Aには電子スロットル
バルブ45が設けられており、電子スロットルバルブ4
5の開度を電気的に制御するアクチュエータ46が設け
られている。
【0028】さらに、エンジンルーム内には第1モータ
・ジェネレータ(第1MG)47が設けられている。第
1モータ・ジェネレータ47は、発電機としての機能
(回生機能)と電動機としての機能(力行機能)とを備
えている。この第1モータ・ジェネレータ47として
は、例えば交流同期型のものを用いることができる。こ
の第1モータ・ジェネレータ47と、前記エンジン1の
クランクシャフト48との間のトルク伝達経路には第1
クラッチ49が配置されている。第1クラッチ49とし
ては、摩擦式クラッチまたは流体式クラッチまたは電磁
式クラッチなどを用いることができる。
【0029】また、第1モータ・ジェネレータ47と補
機装置50とがトルク伝達可能に接続されている。この
補機装置50としては、例えばエアコン用コンプレッサ
などが挙げられる。そして、第1モータ・ジェネレータ
47には、インバータ51を介してバッテリ52が接続
されている。さらに、インバータ51およびバッテリ5
2を制御するコントローラ53が設けられている。
【0030】したがって、バッテリ52の電力を第1モ
ータ・ジェネレータ47に供給して第1モータ・ジェネ
レータ47を駆動させ、そのトルクを補機装置50に伝
達することができる。また、第1クラッチ48を係合さ
せて第1モータ・ジェネレータ47のトルクをクランク
シャフト48に伝達し、かつ、燃料噴射制御および点火
時期制御をおこなうことにより、エンジン1を始動させ
ることができる。さらに、エンジン1の駆動中に、第1
クラッチ48を係合させてエンジントルクを第1モータ
・ジェネレータ47に伝達して発電をおこない、その電
気エネルギをバッテリ52に充電することもできる。な
お、コントローラ53により、第1モータ・ジェネレー
タ47の回転数およびトルク、バッテリ52の充電量な
どが検知および制御される。
【0031】一方、クランクシャフト48における第1
モータ・ジェネレータ47とは異なる側のトルク伝達経
路には、第2クラッチ54を介してトルクコンバータ2
および第2モータ・ジェネレータ(第2MG)3ならび
に自動変速機4が配置されている。第2クラッチ54と
しては、摩擦式クラッチまたは流体式クラッチまたは電
磁式クラッチなどを用いることができる。
【0032】トルクコンバータ2は、流体式動力伝達装
置の一種であり、トルクコンバータ2の作動油としてA
FT(オートマチックトランスミッションフルード)が
用いられている。このトルクコンバータ2は、ポンプイ
ンペラ7に一体化させたフロントカバー8と、タービン
ランナ9を一体に取付けたハブ10と、ロックアップク
ラッチ11とを有している。また、ロックアップクラッ
チ11は、フロントカバー8とハブ10とを選択的に係
合・解放するためのものである。なお、ロックアップク
ラッチ11を所定の係合圧で滑らせるスリップ制御をお
こなうことも可能である。さらに、ポンプインペラ7お
よびタービンランナ9の内周側には、ステータ13が設
けられている。このステータ13は、ポンプインペラ7
からタービンランナ9に伝達されるトルクを増幅するた
めのものである。さらに、ハブ10には、自動変速機4
側の入力軸14が接続されている。
【0033】前記第2モータ・ジェネレータ3は、電動
機としての機能と発電機としての機能とを備えている。
この第2モータ・ジェネレータ3としては、例えば交流
同期型のものを用いることができる。前記フロントカバ
ー8にはトルク伝達軸55が連結されており、このトル
ク伝達軸55と第2モータ・ジェネレータ3のロータと
が連結されている。そして、トルク伝達軸55とクラン
クシャフト48との間に第2クラッチ54が配置されて
いる。また、第2モータ・ジェネレータ3には、インバ
ータ56を介してバッテリ57が接続されている。さら
に、インバータ56およびバッテリ57を制御するコン
トローラ58が設けられている。
【0034】したがって、バッテリ57の電力を第2モ
ータ・ジェネレータ3に供給して第2モータ・ジェネレ
ータ3を駆動させ、そのトルクをトルク伝達軸55に伝
達することができる。また、トルク伝達軸55のトルク
により第2モータ・ジェネレータ3で発電をおこない、
その電気エネルギをバッテリ57に充電することもでき
る。そして、コントローラ58により、第2モータ・ジ
ェネレータ3を電動機として駆動した場合の回転数およ
びトルクと、もしくは第2モータ・ジェネレータ3を発
電機として機能させた場合の回生トルクと、バッテリ5
2の充電量とが検知および制御される。なお、前記ポン
プインペラ7にはオイルポンプ59が接続されていると
ともに、このオイルポンプ59を駆動するモータ60が
設けられている。したがって、オイルポンプ59は、ポ
ンプインペラ7のトルクまたはモータ60のトルクのい
ずれかにより駆動される。このオイルポンプ59の駆動
により、ATFが汲み上げられる。
【0035】つぎに、自動変速機4の構成を図3のスケ
ルトン図に基づいて説明する。自動変速機4は、副変速
部15および主変速部16から構成されている。副変速
部15は、オーバドライブ用の遊星歯車機構17を備え
ており、遊星歯車機構17のキャリヤ18に対して入力
軸14が連結されている。この遊星歯車機構17を構成
するキャリヤ18とサンギヤ19との間には、多板クラ
ッチC0 と一方向クラッチF0 とが設けられている。こ
の一方向クラッチF0 は、サンギヤ19がキャリヤ18
に対して相対的に正回転、つまり、入力軸14の回転方
向に回転した場合に係合するようになっている。そし
て、副変速部15の出力要素であるリングギヤ20が、
主変速部16の入力要素である中間軸21に接続されて
いる。また、サンギヤ19の回転を選択的に止める多板
ブレーキB0 が設けられている。
【0036】したがって、副変速部15は、多板クラッ
チC0 もしくは一方向クラッチF0が係合した状態で遊
星歯車機構17の全体が一体となって回転する。このた
め、中間軸21が入力軸14と同速度で回転し、低速段
となる。また、ブレーキB0を係合させてサンギヤ19
の回転を止めた状態では、リングギヤ20が入力軸14
に対して増速されて正回転し、高速段となる。
【0037】他方、主変速部16は、三組の遊星歯車機
構22,23,24を備えており、三組の遊星歯車機構
22,23,24を構成する回転要素が、以下のように
連結されている。すなわち、第1遊星歯車機構22のサ
ンギヤ25と、第2遊星歯車機構23のサンギヤ26と
が互いに一体的に連結されている。また、第1遊星歯車
機構22のリングギヤ27と、第2遊星歯車機構23の
キャリヤ29と、第3遊星歯車機構24のキャリヤ31
とが連結されている。さらに、キャリヤ31に出力軸3
2が連結されている。この出力軸32は、プロペラシャ
フト(図示せず)およびデファレンシャル(図示せず)
などを介して車輪61に接続されている。さらにまた、
第2遊星歯車機構23のリングギヤ33が、第3遊星歯
車機構24のサンギヤ34に連結されている。
【0038】この主変速部16の歯車列においては、後
進側の1つの変速段と、前進側の4つの変速段とを設定
することができる。このような変速段を設定するための
摩擦係合装置、つまりクラッチおよびブレーキが、以下
のように設けられている。先ずクラッチについて述べる
と、リングギヤ33およびサンギヤ34と、中間軸21
との間に第1クラッチC1 が設けられている。また、互
いに連結されたサンギヤ25およびサンギヤ26と、中
間軸21との間に第2クラッチC2 が設けられている。
【0039】つぎにブレーキについて述べると、第1ブ
レーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構22のサンギヤ25、および第2遊星歯車機構23の
サンギヤ26の回転を止めるように配置されている。ま
たこれらのサンギヤ25,26とケーシング35との間
には、第1一方向クラッチF1 と、多板ブレーキである
第2ブレーキB2 とが直列に配列されている。第1一方
向クラッチF1 はサンギヤ25,26が逆回転、つまり
入力軸14の回転方向とは反対方向に回転しようとする
際に係合するようになっている。
【0040】また、第1遊星歯車機構22のキャリヤ3
7とケーシング35との間に、多板ブレーキである第3
ブレーキB3 が設けられている。そして第3遊星歯車機
構24はリングギヤ38を備えており、リングギヤ38
の回転を止めるブレーキとして、多板ブレーキである第
4ブレーキB4 と、第2一方向クラッチF2 とが設けら
れている。第4ブレーキB4 および第2一方向クラッチ
F2 は、ケーシング35とリングギヤ38との間に相互
に並列に配置されている。なお、この第2一方向クラッ
チF2 はリングギヤ38が逆回転しようとする際に係合
するように構成されている。さらに、自動変速機4の入
力回転数を検出する入力回転数センサ(言い換えればタ
ービン回転数センサ)62と、自動変速機4の出力軸3
2の回転数を検出する出力回転数センサ(言い換えれば
車速センサ)63とが設けられている。
【0041】また、図2のように、自動変速機4および
ロックアップクラッチ11を制御する油圧制御装置64
が設けられている。この油圧制御装置64にはシフトレ
バー65が接続されている。油圧制御装置64により、
自動変速機4における変速段の設定または切り換え制
御、ロックアップクラッチ11の係合・解放やスリップ
制御、油圧回路のライン圧の制御、摩擦係合装置の係合
圧の制御などがおこなわれる。
【0042】この油圧制御装置64は電気的もしくは機
械的に制御されるもので、シフトレバー65の操作によ
り油路を切り換えるマニュアルバルブ(図示せず)と、
自動変速機4の変速を実行するための第1ないし第3の
シフトソレノイドバルブ(図示せず)と、エンジンブレ
ーキ状態を制御するための第4ソレノイドバルブ(図示
せず)とを備えている。さらに、油圧制御装置64は、
油圧回路のライン圧を制御するためのリニアソレノイド
バルブ(図示せず)と、自動変速機4の変速過渡時にお
けるアキュームレータ背圧を制御するためのリニアソレ
ノイドバルブ(図示せず)と、ロックアップクラッチ1
1や所定の摩擦係合装置の係合圧を制御するためのリニ
アソレノイドバルブ(図示せず)とを備えている。
【0043】また、この実施例では、シフトレバー65
のマニュアル操作により、各種のシフトポジションを設
定することが可能である。例えば、P(パーキング)ポ
ジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラ
ル)ポジション、D(ドライブ)ポジション、4ポジシ
ョン、3ポジション、2ポジション、L(ロー)ポジシ
ョンの各ポジションを設定可能になっている。ここで、
Dポジション、4ポジション、3ポジション、2ポジシ
ョン、Lポジションが前進段を設定するためのポジショ
ンである。そして、Dポジションが選択されている場合
は、自動変速機4において、第1速ないし第5速のいず
れかを設定可能であり、4ポジションが選択されている
場合は、第1速ないし第4速のいずれかを設定可能であ
り、3ポジションが選択されている場合は、第1速ない
し第3速のいずれかを設定可能であり、2ポジションが
選択されている場合は、第1速または第2速のいずれか
を設定可能であり、Lポジションが選択されている場合
は第1速に固定される。
【0044】自動変速機4においては、上記した各種の
変速段および各シフトポジションに対応して、各クラッ
チや各ブレーキなどの摩擦係合装置が、図4の動作図表
に示すように係合・解放することにより、前進5段・後
進1段の変速段を設定することができる。なお、図4に
おいて○印は摩擦係合装置が係合されることを示し、◎
印は、エンジンブレーキポジション選択時に摩擦係合装
置が係合されることを示している。また、△印は摩擦係
合装置が係合・解放のいずれでもよいこと、言い換えれ
ば、摩擦係合装置が係合されてもトルクの伝達には無関
係であることを示し、空欄は摩擦係合装置が解放される
ことを示している。
【0045】なお、Dポジションでは、前進段の第1速
が設定され、かつ、車両が惰力走行状態、言い換えれば
コースト状態になると、第2一方向クラッチF2 が解放
される。また、前進段の第3速が設定され、かつ、コー
スト状態になると、第1一方向クラッチF1 が解放され
る。つまり、自動変速機4の入力軸14と出力軸32と
の間でトルクの伝達がおこなわれない状態、いわゆるニ
ュートラル状態になる。
【0046】図5は、上記ハイブリッド車の制御系統を
示すブロック図である。電子制御装置(ECU)66
は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M、ROM)ならびに入力・出力インターフェースを主
体とするマイクロコンピュータにより構成されている。
この電子制御装置66には、エンジン回転数センサ67
の信号、エンジン水温センサ68の信号、イグニッショ
ンスイッチ69の信号、コントローラ53,58の信
号、エアコンスイッチ70の信号、車速センサ63の信
号、ATFの温度を検出する油温センサ71の信号、シ
フトレバー65の操作位置を検出するシフトポジション
センサ72の信号などが入力されている。
【0047】また、電子制御装置66には、パーキング
ブレーキスイッチ73の信号、フットブレーキペダル7
4Aの操作状態を検出するフットブレーキスイッチ74
の信号、触媒温度センサ75の信号、アクセルペダル7
6Aの操作状態を検出するアクセル開度センサ76の信
号、電子スロットルバルブ45の開度を検知するスロッ
トル開度センサ77の信号、タービン回転数センサ62
の信号等が入力されている。なお、フットブレーキペダ
ル74Aの操作により動作する制動装置74Bは、ブレ
ーキブースタ、マスタシリンダ、ブレーキチューブ、車
輪に設けられているホイールシリンダなどを有する公知
のものであり、この制動装置74Bは油圧によりブレー
キ力を発生する。
【0048】一方、電子制御装置66からは、点火時期
制御装置43を制御する信号、燃料噴射量制御装置40
を制御する信号、コントローラ53,58を制御する信
号、第1クラッチ49および第2クラッチ54の係合・
解放を制御する信号、油圧制御装置64を制御する信
号、アクチュエータ46を制御する信号などが出力され
ている。そして、電子制御装置66から油圧制御装置6
4に入力される信号に基づいて、自動変速機4の変速比
が自動的に制御される。すなわち、電子制御装置66に
は、車両の走行状態、例えば車速およびアクセル開度を
パラメータとして、自動変速機4の変速段を制御するた
めの変速線図が記憶されている。この変速線図に基づい
て、自動変速機4の変速段がアップシフトまたはダウン
シフトされる。また、電子制御装置66にはロックアッ
プクラッチ11の係合・解放・スリップを制御するため
のロックアップクラッチ制御マップが記憶されている。
ロックアップクラッチ制御マップは、車速およびアクセ
ル開度に基づいて、ロックアップクラッチ11の状態を
設定している。
【0049】ここで、上記実施形態の構成とこの発明の
構成との対応関係を説明する。すなわち、エンジン1が
この発明の第1の駆動力源に相当し、第2モータ・ジェ
ネレータ3がこの発明の第2の駆動力源に相当し、第2
クラッチ54がこの発明のクラッチに相当し、第1モー
タ・ジェネレータ47がこの発明の回転装置に相当し、
自動変速機4がこの発明の変速機に相当する。
【0050】上記ハイブリッド車の制御例を図1のフロ
ーチャートに基づいて説明する。まず、アクセル開度が
全閉であるか否かが判断される(ステップS1)。この
ステップS1で否定的に判断された場合、すなわち、駆
動力要求がある場合はステップS2の制御をおこないリ
ターンされる。
【0051】このステップ2においては、駆動力要求、
例えばアクセル開度および車速に基づいて、要求パワー
が判断される。そして、この判断結果に基づいて、エン
ジン1および第2モータ・ジェネレータ3の駆動・停止
を決定する各種の運転モードが選択される。上記判断結
果に基づき前記運転モードを決定するために、エンジン
1および第2モータ・ジェネレータ3を駆動・停止する
ための駆動力源制御マップが、電子制御装置66に記憶
されている。
【0052】この駆動力源制御マップは、例えば車速お
よびアクセル開度などをパラメータとして、エンジン1
および第2モータ・ジェネレータ3の駆動領域および停
止領域を設定している。この駆動力源制御マップに基づ
いて、エンジン1のみを駆動する第1の運転モード、ま
たはエンジン1および第2モータ・ジェネレータ3を駆
動する第2の運転モード、または第2モータ・ジェネレ
ータ3のみを駆動する第3の運転モードのいずれかが選
択される。
【0053】さらに、ステップS2においては、上記運
転モードの選択にともない、第2クラッチ54の係合・
解放が制御される。すなわち、第1の運転モードが選択
された場合は、第2クラッチ54が係合される。このた
め、エンジントルクがトルク伝達軸55および自動変速
機4を経由して車輪61に伝達される。また、第2モー
ドが選択された場合も、第2クラッチ54が係合され
る。このため、エンジン1および第2モータ・ジェネレ
ータ3のトルクが、トルク伝達軸55および自動変速機
4を経由して車輪61に伝達される。
【0054】さらに第3の運転モードが選択された場合
は、第2クラッチ54を係合または解放する制御がおこ
なわれる。第2クラッチ54を解放した場合は、第2モ
ータ・ジェネレータ3のトルクによるエンジン1の連れ
回しが発生しないため、第2モータ・ジェネレータ3の
動力損失を抑制することができる。これに対して、第2
クラッチ54を係合させた場合はエンジン1が空転する
ため、第3運転モードから第1運転モードまたは第2運
転モードに切り換える際に、エンジン1の始動性が良好
になる利点がある。
【0055】一方、前記ステップS1で肯定的に判断さ
れた場合は、走行車速、つまり、実車速Vが、第2の基
準車速V1以上であり、かつ、第3の基準車速V2以下
であるか否かが判断される(ステップS3)。この第2
の基準車速V1および第3の基準車速V2は、いずれも
電子制御装置66に記憶されている。ここで、第2の基
準車速V1は所定の低車速であり、第3の基準車速V3
は第2の基準車速V1よりも高車速である。
【0056】ステップS3で肯定的に判断された場合は
第2クラッチ54を解放する(ステップS4)。ところ
で、車両の惰力走行時、言い換えれば減速時に、自動変
速機4が前述したニュートラル状態でない場合には、車
輪61の動力が自動変速機4を経由してトルク伝達軸5
5に伝達されるが、第2クラッチ54が解放されている
ため、車輪61から入力される動力はエンジン1に伝達
されない。
【0057】ステップS4についで、フットブレーキス
イッチ74がオンされているか否かが判断される(ステ
ップS5)。このステップS5で肯定的に判断された場
合は、第1クラッチ49が解放され(ステップS6)、
リターンされる。このように、ステップS1からステッ
プS3,S4,S5を経由してステップS6に進んだ場
合は、エンジン1に対して、クランクシャフト48を回
転させる動力は入力されない。
【0058】これに対して、ステップS5で否定的に判
断された場合は、第1クラッチ49を係合し(ステップ
S7)、かつ、第1モータ・ジェネレータ47のトルク
によりエンジン1のクランクシャフト48を回転させる
(ステップS8)。なお、この時点では、燃料の噴射制
御および点火制御はおこなわれていない。ついで、第1
モータ・ジェネレータ47によりエンジン1の回転が開
始されてからの時間が、所定時間を経過したか否かが判
断される(ステップS9)。この所定時間は、電子制御
装置66に記憶されている。この所定時間は、空転して
いるエンジン1を将来始動する際に、クランクシャフト
2がどの回転角度になったときに、どの気筒に燃料噴射
をおこない、かつ、点火制御をおこなうべきかという気
筒判別を事前におこなうための時間である。
【0059】ステップS9で否定的に判断された場合は
そのままリターンされ、ステップS9で肯定的に判断さ
れた場合は、第1モータ・ジェネレータ47の回転数の
制御によりエンジン回転数を低下させ(ステップS1
0)、リターンされる。
【0060】ここで、ステップS10の制御がおこなわ
れた後、アクセルペダル76Aが踏み込まれた場合の制
御を、図6のフローチャートおよび図7のタイムチャー
トにより説明する。アクセル開度が全閉であり、かつ、
フットブレーキスイッチ74がオンされている時刻t1
以前においては、電子スロットルバルブ45の開度が零
に制御され、かつ、エンジン回転数が零になっている。
また、第2クラッチ54が解放され、その伝達トルクが
零に制御され、かつ、車両加速度は負の状態、つまり、
減速状態にある。
【0061】さらに、第1クラッチ49が解放されて、
第1モータ・ジェネレータ47からエンジン1に伝達さ
れるトルクも零になっている。さらにまた、車輪61か
ら入力された動力が自動変速機4を経由して第2モータ
・ジェネレータ3に伝達されているため、第2モータ・
ジェネレータ3のトルクが負の状態になっている。つま
り、第2モータ・ジェネレータ3は発電機として機能し
ており、その回生量がTmg1になっている。この時刻t
1以前の状態は、図1のステップS4,S5,S6に対
応する。
【0062】時刻t1においてフットブレーキスイッチ
74がオフされると、第1クラッチ49が係合(オン)
されて、第1モータ・ジェネレータ47のトルクがエン
ジン1に伝達され、エンジン回転数が実線で示すように
上昇し始める。そして、時刻t2以後はエンジン回転数
がほぼ一定に制御されている。また、ある時点になって
もアクセルペダル76Aが踏み込まれておらず、エンジ
ン回転数を同期回転数(車速および変速比に基づいて決
定される)に制御する必要がない場合、言い換えれば、
エンジン回転数を同期回転数まで到達させる時間が許容
されている場合は、時刻t3以降、第1モータ・ジェネ
レータ47の回転数およびトルクを低下し、エンジン回
転数を低下させる。なお、エンジン回転数は、車速、具
体的には自動変速機4の出力回転数に応じた値に制御す
ることもできる。
【0063】その後、時刻t4においてアクセルペダル
76Aが踏み込まれて(ステップS101)、駆動力源
制御マップの走行領域が、エンジン1および第2モータ
・ジェネレータ3を駆動させるべき走行領域になったと
する。すると、まず、第2モータ・ジェネレータ3が電
動機として駆動され(つまり、第2モータ・ジェネレー
タ3のトルクが正側に切り換えられ)、車両加速度が零
側に変化する(ステップS102)。ついで、時刻t5
で車両加速度が零になるとともに、電子スロットルバル
ブ45が開放され、かつ、燃料噴射制御および点火制御
がおこなわれ、時刻t6からエンジン回転数が上昇する
(ステップS103)。また、時刻t6においては、第
1クラッチ49がオフされて、第1モータ・ジェネレー
タ47からエンジン1に伝達されるトルクが零になる。
【0064】時刻t7以降は第2モータ・ジェネレータ
3のトルクがほぼ一定の値Tmg2に制御され、時刻t8
でエンジン回転数が同期回転数に到達し、かつ、電子ス
ロットルバルブ45の開度が低下されている。つまり、
時刻t6から時刻t8までが、エンジン1が始動開始さ
れてからエンジン回転数が同期回転数に到達する時間、
いわゆる同期時間に相当する。また、第2クラッチ54
が係合され、エンジントルクが、第2クラッチ54およ
び自動変速機4を介して車輪61に伝達されるととも
に、車両加速度がさらに実線で示すように上昇する。つ
まり、時刻8以降は、エンジントルクにより車両が駆動
される、いわゆるエンジン駆動状態になる。なお、時刻
t8以降は、第2モータ・ジェネレータ3のトルクが実
線で示すように低下し、零に制御されている。
【0065】以上のように、車両の惰力走行中におい
て、アクセルペダル76Aが踏み込まれる以前に、第1
モータ・ジェネレータ47によりエンジン1を空転さ
せ、かつ、気筒判別をおこなっている。このため、アク
セルペダル76Aが踏み込まれてエンジン1を始動させ
る場合に、エンジン1が始動され、かつ、エンジン回転
数が同期回転数に到達するまでの時間を短縮することが
できる。なお、アクセルペダル76Aが踏み込まれる以
前のエンジン回転数は、車速に応じて変更してもよい。
【0066】ところで、高車速であるほど、エンジン1
を始動してからエンジン回転数が同期回転数に到達する
までに、エンジン回転数の変更幅が大きくなり、もたつ
き感を生じやすい。そこで、車速に応じてエンジン回転
数を高く制御することにより、上記不都合を回避するこ
とができる。なお、アクセルペダル76Aが踏み込まれ
ておらず、エンジン回転数を同期回転数に到達させるま
での時間が許容されていれば、気筒判別後にエンジン回
転数を低下させ、第1モータ・ジェネレータ47に供給
する電気エネルギを節約することもできる。また、エン
ジン回転数が同期回転数に到達するまでの間は、第2モ
ータ・ジェネレータ3が力行制御され、そのトルクによ
り要求トルクが確保されている。したがって、駆動力不
足が抑制され、走行性能およびドライバビリティを向上
することができる。
【0067】これに対して、アクセル開度の全閉中には
エンジンを停止(クランクシャフトが停止)させてお
き、アクセルペダルが踏み込まれてから、エンジンを始
動させる場合の比較例を説明する。なお、この比較例の
制御対象となる構成は、図2の構成と同様であるものと
する。この比較例の制御をおこなった場合のシステムの
状態は、図7のタイムチャートに破線で示されている。
【0068】すなわち、時刻t4でアクセルペダルが踏
み込まれると、第1モータ・ジェネレータのトルクによ
りエンジン回転数が零から上昇し始めるとともに、気筒
判別がおこなわれる。また、アクセルペダルの踏み込み
により、第2モータ・ジェネレータのトルクが車輪に伝
達されるが、エンジン回転数の増加程度が、実施形態に
おけるエンジン回転数の増加程度よりも低く、比較例の
車両加速度の増加程度は、実施形態における車両加速度
の増加程度よりも低い。
【0069】そして、時刻8で気筒判別およびエンジン
始動時間が終了し、ついで電子スロットルバルブが開放
されるとともに、時刻t9でエンジン回転数が同期回転
数に到達した時点から、第2クラッチが係合され、か
つ、車両加速度の増加程度が大きくなる。すなわち、時
刻t9からエンジン駆動状態になる。
【0070】このように、比較例においては、アクセル
ペダルが踏み込まれてから気筒判別およびエンジン始動
をおこなうため、エンジンが始動されてからエンジン回
転数が同期回転数に到達するまでの時間が長くなる。し
たがって、駆動力要求に対応する駆動力が生じるまでに
長時間を要し、走行性能およびドライバビリティが低下
する可能性がある。
【0071】比較例において、上記のような駆動力不足
を解消するためには、エンジン回転数が同期回転数に到
達するまでの間、第2モータ・ジェネレータのトルクに
より、破線で示すようにトルク不足を補うことが考えら
れる。しかしながら、第2モータ・ジェネレータを駆動
させる時間が可及的に長くなるために、第2モータ・ジ
ェネレータの大型化、またはバッテリ容量の大型化が生
じる。その結果、車両の大重量化および製造コストの上
昇を招く問題がある。これに対して、この実施形態の制
御によれば、上記のような不都合は生じない。
【0072】なお、この実施形態においては、アクセル
ペダル76Aが踏み込まれる前に第1モータ・ジェネレ
ータ47によりエンジン1を回転させているが、この場
合の消費電力と、比較例のように第2モータ・ジェネレ
ータを駆動させる場合の消費電力とを比較すると、実施
形態の消費電力の方が少ない。また、この実施形態にお
いては、ステップS5で否定的に判断された場合に限
り、第1モータ・ジェネレータ47によりエンジン1を
回転させており、ステップS5で肯定的に判断された場
合は第1モータ・ジェネレータ47によるエンジン1の
回転制御はおこなわれていない。したがって、フットブ
レーキペダル74Aが踏み込まれている減速状態におい
ては、エンジン1を回転させるために電気エネルギが消
費されることはない。
【0073】ところで、前記ステップS3で否定的に判
断された場合は、実車速Vが、第1の基準車速V0から
第2の基準車速V1の範囲、または実車速Vが第3の基
準車速V2以上の範囲、のいずれかの範囲にあるか否か
が判断される(ステップS11)。第1の基準車速V0
は、ほぼ車速零であり、この第1の基準車速V0は電子
制御装置66に記憶されている。ステップS11で肯定
的に判断された場合は、第2クラッチ54を係合させる
ことにより、車輪61から入力される動力を自動変速機
4を経由してエンジン1に伝達し、エンジン1を回転さ
せる(ステップS12)。また、第1クラッチ49を解
放し(ステップS13)、リターンする。
【0074】なお、前記ステップS11で否定的に判断
された場合、つまり車両が停止している場合は、第1ク
ラッチ49を解放し(ステップS14)、かつ、第2ク
ラッチ54を解放し(ステップS15)、リターンされ
る。このステップS14,S15の後にアクセルペダル
76Aが踏み込まれ、第2モータ・ジェネレータ3のト
ルクのみにより車両が走行する運転モードが選択された
場合は、第2クラッチ54が解放されているために、エ
ンジン1の連れ回しによる動力損失が防止され、車両の
発進性能が向上する。
【0075】なお、図1のフローチャートは、第2モー
タ・ジェネレータ3により回生制動をおこなっている場
合、または第2モータ・ジェネレータ3のトルクにより
車両が走行している場合のいずれに対しても適用するこ
とができる。また、図1のステップS11においては、
「V0≦V≦V1」に代えて、「V0≦V<V1」を用
いることもできる。ここで、図1に示された機能的手段
と、この発明との対応関係を説明すれば、ステップS
1,S3,S11,S12がこの発明のクラッチ制御手
段に相当する。また、ステップS1およびステップS3
ないしS5、ならびにステップS7ないしS10がこの
発明の第1および第2の複合制御手段に相当する。ま
た、図6のステップS101ないしS103がこの発明
の第3の複合制御手段に相当する。さらに、第2の基準
車速V1および第3の基準車速V2が、この発明の所定
値に相当する。
【0076】図8は、図2,図3,図5に示すハイブリ
ッド車の他の制御例を示すフローチャートである。図8
においては、まず、アクセル開度が全閉であるか否かが
判断され(ステップS21)、ステップS21で否定的
に判断された場合はステップS22の制御をおこないリ
ターンされる。このステップS22の制御は、図1のス
テップS2の制御と同様である。
【0077】ステップS21で否定的に判断された場合
は、実車速Vが、第2の基準車速V1以上であり、か
つ、第3の基準車速V2以下であるか否かが判断される
(ステップS23)。このステップS23の制御は、図
1のステップS3と同様である。
【0078】ステップS23で肯定的に判断された場合
はフットブレーキスイッチ74がオンされているか否か
が判断される(ステップS24)。このステップS24
で肯定的に判断された場合は第2クラッチ54を解放し
(ステップS25)、かつ、第2モータ・ジェネレータ
3による回生制動量(言い換えれば回生制動トルク)を
上昇させ(ステップS26)、リターンする。
【0079】これに対して、前記ステップS23または
ステップS24で否定的に判断された場合は、第1クラ
ッチ54を係合させ(ステップS27)、かつ、第2モ
ータ・ジェネレータ3による回生制動量を低下させ(ス
テップS28)、リターンする。なお、ステップS28
においては、第2モータ・ジェネレータ3による回生制
動を中止、つまり、発電を中止することもできる。
【0080】上記ステップS26,S28の具体的な制
御内容を図9のフローチャートに基づいて説明する。図
9のステップS24,S25,S27は、図8のステッ
プS24,S25,S27に相当する。図9ではステッ
プS25についで、 Ne≦Ne1+Δn であるか否かが判断される(ステップS121)。ここ
で、Neは実エンジン回転数を意味し、Ne1は走行車
速および所定変速比におけるエンジン1の同期回転数を
意味し、Δnはエンジン回転数の変化量(言い換えれば
変化率)を意味している。
【0081】ステップS121で肯定的に判断された場
合は、次式(1)に基づいて、第2モータ・ジェネレー
タ3の回生制動トルクTmgを設定する(ステップS12
2)。 Tmg=Tmg2+(Tmg1−Tmg2)*(Ne1−Ne)/Ne1 ・・(1)式 (1)において、Tmg1はフットブレーキスイッチ74
がオンされている際における第2モータ・ジェネレータ
3の回生制動トルクの目標値を意味し、Tmg2はフット
ブレーキスイッチ74がオフされている際における第2
モータ・ジェネレータ3の回生制動トルクの目標値を意
味している。なお、Tmg1およびTmg2は車速に応じて
予め電子制御装置66に記憶されている。これらTmg1
およびTmg2は、車速が高速になるほど大きな値に設定
される。
【0082】ついで、 Tmg≧Tmg1 であるか否かが判断され(ステップS123)、このス
テップS123で肯定的に判断された場合は、 Tmg=Tmg1 とし(ステップS124)、リターンする。なお、ステ
ップS121,S123で否定的に判断された場合はそ
のままリターンされる。上記ステップS121ないしス
テップS124の内容が、図8のステップS26の制御
に相当する。
【0083】一方、図9のステップS27についで、 Ne≧ΔN であるか否かが判断される(ステップS125)。ここ
で、ΔNは、エンジン1が回転を開始したか否かを判断
するための微小回転数を意味している。ステップS12
5で肯定的に判断された場合は次式(2)により第2モ
ータ・ジェネレータ3の回生制動トルクTmgを設定する
(ステップS126)。 Tmg=Tmg1−(Tmg1−Tmg2)*Ne/Ne1 ・・・(2)
【0084】ついで、 Tmg≦Tmg2 であるか否かが判断され(ステップS127)、このス
テップS127で肯定的に判断された場合は、 Tmg=Tmg2 とし(ステップS128)、リターンする。なお、ステ
ップS125,S127で否定的に判断された場合はそ
のままリターンされる。上記ステップS125ないしス
テップS128の内容が、図8のステップS28の制御
に相当する。
【0085】ここで、図8および図9に示す機能的手段
と、この発明の構成との対応関係を説明する。図8のス
テップS23ないしステップS28がこの発明の発電制
御手段に相当し、図8のステップS25ないしステップ
S28と、図9のステップS121ないしS128がこ
の発明の回生制動力制御手段に相当する。
【0086】ところで、図9のステップS127,S1
28に代えて、図10に示す制御をおこなうこともでき
る。図10では、まず第1モータ・ジェネレータ47を
駆動する(ステップS131)。この場合、 Tmg補機=ΔTmg補機 に制御される。ここで、Tmg補機は、第1モータ・ジェ
ネレータ47のトルクを意味しており、ΔTmg補機は、
エンジン1の回転数の変化にともなうイナーシャトルク
をキャンセル(緩和)するために必要なトルク、つま
り、駆動トルクを意味している。ついで、ステップS1
32に進む。このステップS132の内容は、図9のス
テップS126の内容と同じである。
【0087】さらに、 Ne≧Ne1−ΔN であるか否かが判断され(ステップS133)、ステッ
プS133で肯定的に判断された場合は第1モータ・ジ
ェネレータ47の駆動を中止する(ステップS13
4)。
【0088】その後、 Tmg=Tmg2 とし(ステップS135)、リターンする。なお、ステ
ップS133で否定的に判断された場合もリターンされ
る。ここで、図10に示された機能的手段とこの発明の
構成との対応関係を説明すれば、ステップS131ない
しステップS135がこの発明の第4の複合制御手段に
相当する。このように、第2クラッチ54を係合する際
に、第1モータ・ジェネレータ47のトルクによりエン
ジン回転数を制御することにより、エンジン1の連れ回
りによるイナーシャトルクがキャンセルされ、減速度の
第2クラッチ54の係合を短時間で円滑におこなうこと
ができる。
【0089】図11および図12は、図8および図9の
制御に対応するタイムチャートである。図11および図
12においては、車両制動力および第2クラッチ54に
より伝達されるトルクならびにエンジン回転数の変化が
示されている。図11は、フットブレーキスイッチ74
がオンからオフに変更される場合に対応している。フッ
トブレーキペダル74Aが踏み込まれている時刻t1以
前においては、車両全体における制動力、つまり車両制
動力が、第2モータ・ジェネレータ3の回生制動トルク
Tmg1と、フットブレーキペダル74Aの踏み込みによ
り動作する制動装置74Bのブレーキ力Tbとにより確
保されている。図11の例では、回生制動トルクTmg1
とブレーキ力Tbとがほぼ等しい値に制御され、かつ、
車両制動力がほぼ一定に制御されている。なお、フット
ブレーキペダル74Aが踏み込まれている状態では、第
2クラッチ54が解放されるため、エンジンブレーキ力
は発生していない。
【0090】そして、時刻t1でフットブレーキペダル
74Aの踏み込み量が減少してブレーキ力Tbが低下す
ると、車両制動力も低下し始める。その後、時刻t2で
フットブレーキスイッチ74Aがオフされるか、また
は、制動装置74Bのブレーキ油圧が所定値以下になる
と、第2クラッチ54の係合が開始されて(第2クラッ
チ54の伝達トルクが零から上昇し始めて)エンジンブ
レーキ力が発生し始めるとともに、第2モータ・ジェネ
レータ3の回生制動トルクが低下し始める。ついで、時
刻t3からエンジン回転数が上昇し始め、時刻t4でフ
ットブレーキペダル74A解放操作が終了する。
【0091】時刻t4以降は、ブレーキ力Tbおよび回
生制動トルクTmg1がさらに低下し、かつ、エンジンブ
レーキ力は一層増加する。そして、時刻t5においてブ
レーキ力Tbが零になり、エンジンブレーキ力および回
生制動トルクTmg2により、車両制動力がほぼ一定に制
御されているとともに、エンジン回転数がほぼ一定に制
御されている。なお、時刻t5以降は、回生制動トルク
Tmg2の方がエンジンブレーキ力よりも少なく制御され
ている。このように、フットブレーキスイッチ74がオ
ンされている場合の回生制動トルクよりも、フットブレ
ーキスイッチ74からオフされている場合の回生制動ト
ルクの方が少ない値に制御される。また、フットブレー
キスイッチ74がオンされている場合の車両制動力より
も、フットブレーキスイッチ74がオフされている場合
の車両制動力の方が少なくなっている。
【0092】図12は、フットブレーキスイッチ74が
オフからオンに変更される場合に対応している。時刻t
6以前においては、フットブレーキペダル74Aが解放
されている。この状態では、回生制動トルクTmg2、エ
ンジンブレーキ力、クラッチトルク、エンジン回転数
が、図11の時刻t5以降の状態と同様に制御されてい
る。
【0093】時刻t6でフットブレーキペダル74Aの
踏み込みが開始されると、ブレーキ力Tbが発生し始め
て車両制動力が増加する。ついで、時刻t7で第2クラ
ッチ54が解放されてクラッチトルクが低下し始めると
ともに、時刻t8以降はエンジン回転数が低下し、か
つ、エンジンブレーキ力が低下し始め、さらには、回生
制動力が増加し始める。なお、エンジン回転数が低下し
始める前のクラッチトルクの低下程度よりも、エンジン
回転数が低下し始めてからのクラッチトルクの低下程度
の方が緩やかになっている。その後、時刻t9において
クラッチトルクが零になり、かつエンジン回転数が零に
なるとともに、時刻t9以降は回生制動トルクTmg1お
よびブレーキ力Tbがほぼ一定に制御されている。つま
り、車両制動力がほぼ一定になっている。
【0094】このように、フットブレーキペダル74A
の操作状態の切り換えにともない、第2クラッチ54の
係合と解放とが切り換えられる際には、エンジン回転数
に応じて回生制動トルクが制御されている。このため、
エンジンブレーキ力の変化により車両制動力が急激に変
化することが抑制され、車両の減速度を滑らかに、か
つ、ドライバーに違和感をもたせることなく制御するこ
とができる。
【0095】図13は、フットブレーキペダル74Aが
踏まれ、かつ、アクセルペダル76Aが解放されている
状態から、フットブレーキペダル74Aが解放され、つ
いで、アクセルペダル76Aが踏み込まれた状態に移行
する場合のシステムの状態をすタイムチャートである。
なお、図13のタイムチャートは、ロックアップクラッ
チ11が係合されている場合を対象としている。
【0096】まず、アクセルペダル76Aが解放(オ
フ)され、かつ、フットブレーキスイッチ74がオンさ
れている場合は、第2クラッチ54が解放されてクラッ
チトルクが零に制御されているとともに、エンジン回転
数が零に制御されている。また、車両の前後加速度は、
負側、つまり、減速側の所定値に制御されている。
【0097】その後、時刻t1でフットブレーキスイッ
チ74がオンからオフに切り換わると、この実施形態に
おいては、実線で示すように、時刻t2から第2クラッ
チ54の係合が開始されてクラッチトルクが上昇し始
め、かつ、実線で示すようにエンジン回転数も上昇し始
める。この時刻T2から時刻t3までの間(つまり、時
間T1の間)に気筒判別がおこなわれる。なお、時刻t
2から時刻t3の間におけるエンジン回転数の上昇程度
よりも、時刻t3以降におけるエンジン回転数の上昇程
度の方が緩やかになっている。この時刻t3以降におけ
るエンジン回転数は、自動変速機4の変速比および車速
に基づいて決定される同期回転数となるように制御され
る。
【0098】時刻t4でアクセルペダル76Aが踏み込
まれると、第2モータ・ジェネレータ3のトルクによる
車輪61の駆動がおこなわれ、実線で示すように車両加
速度が零側に向けて変化し始め、かつ、エンジン1の始
動制御が開始される。その後、第2クラッチ54の係合
が完了してクラッチトルクがほぼ一定に制御されるとと
もに、車両前後加速度が零を経由して正側、つまり加速
側に変化している。ついで、時刻t5以降は車両加速度
がほぼ一定に制御され、時刻t6でエンジン1の始動制
御が終了し、その後、エンジン1が自律運転状態とな
り、車両前後加速度が正側で増加し始め、ついで、車両
前後加速度がほぼ一定に制御されている。つまり、エン
ジン始動時間T2は、時刻t4から時刻t6までの間に
設定されている。このように、実施形態の制御をおこな
えば、図7のタイムチャートの場合と同様に、エンジン
1の始動性を向上し、かつ、駆動力不足を補うことがで
き、車両の走行性能およびドライバビリティが向上す
る。
【0099】これに対して、アクセルペダルが踏み込ま
れてからエンジンの始動制御をおこなう比較例について
説明する。図13においては比較例が破線で示されてい
る。すなわち、時刻t4でアクセルペダルが踏み込まれ
てから時刻t8に至るまでの間に、気筒判別およびエン
ジン始動制御がおこなわれている。このため、時刻t4
以後に、エンジン回転数が零から上昇を開始し、時刻t
8以降に同期回転数に到達している。このように比較例
においては、時刻t4でアクセルペダルが踏み込まれて
から時刻t8に到達してようやくエンジン回転数が同期
回転数に到達する。つまり、気筒判別時間T1およびエ
ンジン始動時間T2が、時刻t4ないし時刻t8の間に
相当する。このように、比較例においては、時刻t4か
ら時刻t8の間は駆動力が不足し、ドライバーがもたつ
き感を持つ問題がある。
【0100】図14は、ハイブリッド車の他の構成例を
示す図である。図14においては、第2モータ・ジェネ
レータ3のロータ(図示せず)と、自動変速機4の出力
軸32とが、直接トルク伝達可能に接続されている。ま
た、クランクシャフト48に対してフロントカバー8が
連結されている。なお、図3の自動変速機4の構成およ
び図4ならびに図5の内容は、図14のハイブリッド車
にも適用される。図14の構成とこの発明の構成との対
応関係を説明すれば、第1クラッチC1 または第1一方
向クラッチF1 がこの発明のクラッチに相当する。
【0101】そして、図8の制御をおこなう場合は、ス
テップS25において、第5速から第3速にダウンシフ
トさせることにより第1一方向クラッチF1 を解放する
か、または第1クラッチC1 を解放することにより、図
2の構成と同様の効果を得られる。また、ステップS2
7においては、第3速から第5速にアップシフトさせる
ことにより第1一方向クラッチF1 を係合するか、また
は第1クラッチC1 を係合することにより、図2の構成
と同様の効果を得られる。
【0102】なお、図14のハイブリッド車に対して、
図1の制御、または図6の制御、または図8ないし図1
0の制御を適用することもできる。この場合、図1のス
テップS4および図8のステップS25が、この発明の
変速機制御手段に相当する。そして、図14の実施形態
においては、第1一方向クラッチF1 を係合するか、ま
たは第1クラッチC1 を係合することにより、新たに別
のクラッチを追加することなく、動力伝達可能な状態と
動力伝達不可能な状態とを相互に切り換えることができ
る。また、上記実施形態においては、駆動力要求発生装
置として、足により操作されるアクセルペダルが例示さ
れているが、他の構成のもの、例えば、手動操作される
レバー式、または押しボタン式、またはタッチパネル
式、ダイヤル式などの構成を採用することもできる。
【0103】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、車両が惰力走
行中し、かつ、車速が所定値以上である場合は、クラッ
チが解放されるとともに、回転装置により第1の駆動力
源が回転される。したがって、駆動力要求の変化にとも
ない第1の駆動力源を始動させる際に、第1の駆動力源
の始動性が向上する。
【0104】請求項2の発明によれば、車両が所定車速
以下で惰力走行している際には、車輪の動力により第1
の駆動力源が回転されている。このため、駆動力要求の
変化にともない第1の駆動力源を始動させる際に、第1
の駆動力源の始動性が向上するとともに、第1の駆動力
源の始動後に、第1の駆動力源の動力を車輪に伝達し易
くなり、車両の走行性能およびドライバビリティが向上
する。
【0105】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られるほか、車速が所定値以上であ
り、かつ、駆動力要求が変化した場合は、回転装置によ
り第1の駆動力源が回転される。
【0106】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られるほか、車両が惰力走行し、か
つ、車速が所定値以上の場合は、第2駆動力源による発
電がおこなわれる一方、車両が惰力走行し、かつ、車速
が所定値以下である場合は、第2の駆動力源による発電
を中止して、駆動力要求の変化に備える。
【0107】請求項5の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られるほか、車両に対する駆動力要求
が増加した場合は、車輪に伝達するべきトルクの一部が
第2の駆動力源のトルクにより補われる。したがって、
駆動力不足が解消されてドライバビリティが向上する。
【0108】請求項6の発明によれば、変速機のクラッ
チを、動力伝達可能な状態(つまり係合状態)または動
力伝達不可能な状態(つまり解放状態)に制御すること
により、請求項1または5の発明と同様の効果を得られ
る。そして、このような変速機が搭載されている車両に
おいては、新たに別のクラッチを追加することなく、動
力伝達可能な状態と動力伝達不可能な状態とを相互に切
り換えることができる。また、第2の駆動力源が発電機
としての機能を備えている車両が惰力走行中に、所定車
速以下で変速機のクラッチが動力伝達不可能な状態とな
るように制御した場合には、第2の駆動力源による発電
量を増加させることができる。
【0109】請求項7の発明によれば、変速機の変速段
を所定の変速段に設定するためにクラッチを解放するこ
とにより、請求項6の発明と同様の効果を得られる。
【0110】請求項8の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られるほか、クラッチを係合と解放と
で変更する場合の過渡時において、第1駆動力源の回転
抵抗によるブレーキ力の急激な変化に対応して回生制動
力が制御される。したがって、車両全体に作用する制動
力の変化を抑制することができ、ドライバーが違和感を
持つことを回避できる。
【0111】請求項9の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られるほか、第1の駆動力源の回転数
と、クラッチの係合により第1の駆動力源と接続される
回転部材の回転数とを同期させ易くなる。したがって、
クラッチの係合にともなう第1駆動力源のイナーシャト
ルクがキャンセルされ、円滑、かつ迅速にクラッチの係
合を終了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一制御例を示すフローチャートで
ある。
【図2】 この発明が適用されたハイブリッド車の概略
構成を示す図である。
【図3】 図2に示されたハイブリッド車のパワートレ
ーンの構成を示すスケルトン図である。
【図4】 図3に示された自動変速機で各変速段を設定
するための摩擦係合装置の作動状態を示す図表である。
【図5】 図2に示されたハイブリッド車の制御系統を
示すブロック図である。
【図6】 この発明のほかの制御例を示すフローチャー
トである。
【図7】 図1の制御例に対応するタイムチャートであ
る。
【図8】 この発明のほかの制御例を示すフローチャー
トである。
【図9】 図8のフローチャートの一部を詳細に説明す
るフローチャートである。
【図10】 図9のフローチャートの一部のステップ
を、他の内容のステップに変更した例を示すフローチャ
ートである。
【図11】 図8ないし図10のフローチャートに対応
するシステムの状態を示すタイムチャートである。
【図12】 図8ないし図10のフローチャートに対応
するシステムの状態を示すタイムチャートである。
【図13】 この発明の実施形態の他の制御例を示すタ
イムチャートである。
【図14】 この発明の制御例を適用することのできる
ハイブリッド車の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 3…第2モータ・ジェネレータ、 4
…自動変速機、 47…第2モータ・ジェネレータ、
54…第2クラッチ、 61…車輪、 C1 …第1クラ
ッチ、 F1 …第1一方向クラッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多賀 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA31 AA33 AA66 AB01 AC01 AC07 AC09 AC10 AC11 AC15 AC18 AD00 AD01 AD02 AD10 AD12 AD14 AD23 AD31 AD41 AD42 AD51 AE02 AE04 AE07 AE09 AE14 AE31 3G093 AA05 AA07 AA16 BA15 CA02 CB07 DA01 DA05 DA06 DA12 DB11 DB15 DB25 EA05 EA13 EB03 EB09 EC01 FA10 5H115 PG04 PI16 PI29 PI30 PU10 PU24 PU25 PV09 QA01 QI04 QI09 QN03 QN12 RB08 RE01 RE05 SE04 SE05 SE06 SE08 SJ12 SJ13 TB01 TE02 TE03 TE07 TE08 TI01 TO21 TO23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪に動力を伝達する第1の駆動力源お
    よび第2の駆動力源と、前記第1の駆動力源と前記車輪
    との間におけるトルクの伝達状態を制御するクラッチと
    を有し、車両に対する駆動力要求に応じて前記第1の駆
    動力源および前記第2の駆動力源の出力を制御する車両
    の制御装置において、 車両が惰力走行し、かつ、車速が所定値以上であって、
    前記第1の駆動力源が非駆動状態にある場合は、前記ク
    ラッチを解放させ、かつ、回転装置により前記第1の駆
    動力源を回転させる第1の複合制御手段を備えているこ
    とを特徴とする車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 車輪に動力を伝達する第1の駆動力源お
    よび第2の駆動力源と、前記第1の駆動力源と前記車輪
    との間におけるトルクの伝達状態を制御するクラッチと
    を有し、車両に対する駆動力要求に応じて前記第1の駆
    動力源および前記第2の駆動力源の出力を制御する車両
    の制御装置において、 前記車両が惰力走行し、かつ、車速が所定値未満であっ
    て、前記第1の駆動力源が非駆動状態にある場合は、前
    記クラッチを係合させるクラッチ制御手段を備えている
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の駆動力源を回転させる回転装
    置が設けられており、 車速が所定値以上である場合は、前記クラッチを解放さ
    せ、かつ、前記回転装置により前記第1の駆動力源を回
    転させる第2の複合制御手段を備えていることを特徴と
    する請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の駆動力源が、前記車輪から入
    力される動力により電気エネルギを発生する発電機とし
    ての機能を有しているとともに、 前記車両が惰力走行し、かつ、車速が所定値以上である
    場合は、前記車輪の動力を前記第2の駆動力源に伝達し
    て発電させる一方、車両が惰力走行し、かつ、車速が所
    定値以下である場合は、前記第2の駆動力源による発電
    を中止させる発電制御手段を備えていることを特徴とす
    る請求項2に記載の車両の制御装置。
  5. 【請求項5】 車両に対する駆動力要求が増加した場合
    は、前記第1の駆動力源および前記第2の駆動力源の動
    力を前記車輪に伝達する第3の複合制御手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記クラッチは、変速機に設けられ、こ
    の変速機の変速段を設定するために係合・解放される変
    速段設定用クラッチであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の車両の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記変速機は、所定の変速段を設定し、
    かつ、車両が惰力走行する際に、前記変速用クラッチが
    解放されるように構成されており、 前記車両が惰力走行する際に、前記変速機の変速段を前
    記所定の変速段に設定することにより、前記変速機を動
    力伝達が不可能な状態に制御する変速機制御手段を備え
    ていることを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド
    車。
  8. 【請求項8】 前記第2の駆動力源が、前記車輪から入
    力される動力により回生制動力を発生させる機能を有し
    ているとともに、 前記クラッチを係合と解放とで切り換える際に、前記回
    生制動力を、前記第1の駆動力源の回転数に基づいて制
    御する回生制動力制御手段を備えていることを特徴とす
    る請求項2に記載の車両の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の駆動力源を回転させる回転装
    置が設けられており、 前記クラッチを係合する際に、前記回転装置により前記
    第1の駆動力源を回転させる第4の複合制御手段を備え
    ていることを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装
    置。
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