JP2001202149A - 電動作業機 - Google Patents

電動作業機

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JP2001202149A
JP2001202149A JP2000008394A JP2000008394A JP2001202149A JP 2001202149 A JP2001202149 A JP 2001202149A JP 2000008394 A JP2000008394 A JP 2000008394A JP 2000008394 A JP2000008394 A JP 2000008394A JP 2001202149 A JP2001202149 A JP 2001202149A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータの回転速度を制御するポテンショ
メータの応答性を高めること、及び、ポテンショメータ
を操作する操作レバーの操作力を軽減すること。 【解決手段】 クローラベルト13,13の駆動輪3
5,35と駆動輪35,35を駆動する電動モータ14
とを備えた車体フレーム11から後方へ操作ハンドル1
9,19を延し、この操作ハンドル19,19の端部に
グリップ41,41を設けた電動作業機10である。グ
リップ41の近傍に、電動モータ14の回転速度を制御
するポテンショメータ50並びにこのポテンショメータ
50を操作する操作レバー60を互いに隣接した状態で
配置した。操作レバー60でポテンショメータ50を直
接操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力で自力走行する
歩行型電動作業機の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】歩行型電動作業機は、駆動輪を電動モー
タで駆動するとともに、作業者が歩行しながら操作ハン
ドルを操縦する形式の自力走行式歩行型作業機であり、
労力軽減を図るために多く用いられている。このような
歩行型電動作業機に関しては、例えば実公昭44−15
072号「運搬車の簡易走行装置」(以下、「従来の技
術」と言う)が知られている。
【0003】この従来の技術は、同公報の第1図及び第
3図によれば、フレーム2(番号は公報に記載されたも
のを引用した。以下同じ。)の下部に左右の車輪7,
7、車輪7,7を駆動する直流電動機24、バッテリー
26及び摺動抵抗器14を備え、また、フレーム2から
後上方へハンドル1を延し、このハンドル1の端部に把
手30を備えたカートである。把手30を握ることで鋼
索16を介して摺動抵抗器14を操作することにより、
直流電動機24の回転速度を制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、把
手30と摺動抵抗器14(ポテンショメータに相当す
る)との間を鋼索16で連結するとともに、鋼索16及
び把手30をばね17で中立状態に弾発したものであ
る。ところで、一般に鋼索16はアウタチューブで被覆
したものである。把手30で鋼索16を引いたときに、
アウタチューブに対する摺動抵抗が生じる。摺動抵抗に
よって摺動抵抗器14の応答遅れがないように、配慮が
必要である。また、ばね17のばね力については、アウ
タチューブに対する鋼索16の摺動抵抗も考慮して設定
することになる。ばね力は比較的大きいものであり、こ
の力によって把手30の操作力が過大にならないような
配慮が必要である。特に路面状態によっては、走行速度
を頻繁に変更するように把手30を操作することが多
い。把手30の操作力が過大であると、作業者の疲労が
増す。
【0005】そこで本発明の目的は、操作レバーの操作
量に対するポテンショメータの応答性を高めること、及
び、操作レバーの操作力を一層軽減することができる技
術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、クローラベルト用駆動輪や走行車輪等の
駆動輪とこの駆動輪を駆動する電動モータとを備えた車
体フレームから後方へ操作ハンドルを延し、この操作ハ
ンドルの端部にグリップを設けた電動作業機において、
グリップの近傍に、電動モータの回転速度を制御するポ
テンショメータ並びにこのポテンショメータを操作する
操作レバーを互いに隣接した状態で配置することで、操
作レバーでポテンショメータを直接操作するように構成
したことを特徴とする。操作レバーを操作することによ
り、ポテンショメータを直接操作する。ポテンショメー
タは、操作レバーの操作量に応じた制御信号を発して電
動モータの回転速度を制御する。
【0007】請求項2は、操作レバーに駆動ギヤを備
え、この駆動ギヤに噛み合う被動ギヤをポテンショメー
タの被動軸に備えたことを特徴とする。操作レバーを操
作したとき、操作レバーに備えた駆動ギヤは被動ギヤを
介して被動軸を回す。ポテンショメータは被動軸の回転
角に応じた制御信号を発する。
【0008】請求項3は、ポテンショメータの制御信号
を受けて電動モータを制御する制御部を、駆動輪よりも
上位に配置したことを特徴とする。制御部は電動作業機
の作業環境の影響を受けにくくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車幅中心(車体中心)を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
【0010】先ず、電動作業機の一例として除雪機の例
を説明する。図1は本発明に係る除雪機の側面図であ
る。除雪機10は、車体フレーム11の前部に雪を押出
す排雪部材12を備え、車体フレーム11の左右両側に
クローラベルト13,13(この図では左のみを示す。
以下同じ。)を備え、車体フレーム11に電動モータ1
4、動力伝達機構15、バッテリ16、充電器17並び
に制御部18を備え、車体フレーム11の後部に左右の
操作ハンドル19,19を備えた電動作業機である。
【0011】この除雪機10は、電動モータ14を駆動
源として左右のクローラベルト13,13が自力走行す
るとともに、図示せぬ作業者が歩行しながら操作ハンド
ル19,19を操縦する形式の自力走行式歩行型除雪機
であり、駆動輪用車軸21,21を中心に車体フレーム
11が上下スイング可能である。車体フレーム11を上
下スイングさせて、排雪部材12の高さ調節をすること
ができる。さらに除雪機10は、排雪部材12の高さ調
節をするときには車体フレーム11の上下スイングを許
容するとともに、排雪部材12の高さ調節をした後には
車体フレーム11の上下スイングを阻止するために、伸
縮機構22を備える。
【0012】バッテリ16は電動モータ14に電力を供
給する電源である。充電器17はバッテリ16に充電す
るものであり、交流電源のコンセントに差込むプラグ1
7aを備える。制御部18は、左右の操作ハンドル1
9,19に備えた操作盤23の操作信号並びに後述する
ポテンショメータの制御信号に基づいて、電動モータ1
4を制御する制御ユニットである。本発明は、制御部1
8を駆動輪35,35よりも上位に配置したことを特徴
とする。このようにして制御部18を路面から遠ざけた
ので、制御部18は除雪機(電動作業機)10の作業環
境の影響を受けにくくなる。すなわち、制御部18は積
雪から遠ざかるので雪害を受けにくくなる。また、制御
部18を上位に配置することにより、制御部18と後述
するポテンショメータとの間を接続する細い信号線を、
短くすることができる。図中、24はバッテリ収納ボッ
クス、25は伸縮機構操作レバー、26はカバー、27
はベルト付勢部材である。
【0013】図2は本発明に係る除雪機の平面図であ
る。排雪部材12は、雪を押出すために車体フレーム1
1の前部に取外し可能に取付けた排雪部31と、雪を排
雪部31に案内するために排雪部31の左右に取付けた
縦板状のガイド板32,32とからなる。
【0014】この図は、左右のクローラベルト13,1
3の前部に左右の駆動輪35,35を噛み合わせ、左右
のクローラベルト13,13の後部に左右の転動輪3
6,36を噛み合わせ、これらの駆動輪35,35並び
に転動輪36,36を車体フレーム11に備えたことを
示す。左右の駆動輪35,35は動力伝達機構15から
延びた左右の駆動輪用車軸21,21に取付けたもので
あり、左右の転動輪36,36は、1本の転動輪用車軸
37に回転可能に取付けたものである。電動モータ14
の動力は動力伝達機構15→駆動輪用車軸21,21→
駆動輪35,35の経路で、左右のクローラベルト1
3,13に伝わることになる。
【0015】さらにこの図は、車体フレーム11の後部
から後方へ左右の操作ハンドル19,19を延し、これ
らの操作ハンドル19,19の端部にグリップ41,4
1を設け、右のグリップ41の近傍にポテンショメータ
50並びにこのポテンショメータ50を操作する操作レ
バー60を配置したことを示す。ポテンショメータ50
は、電動モータ14の回転速度を制御するものである。
42はブレーキレバーである。
【0016】このような除雪機10であるから、排雪部
材12によって雪を押出すことにより、簡単に除雪する
ことができるので、従来のオーガ式除雪機による作業エ
リアよりも狭いエリアであっても、簡便に使用できる。
さらには、駆動源に電動モータ14を採用したので、エ
ンジンと比べて騒音が極めて小さい。従って、騒音が小
さな除雪機10で早朝から夜までの長時間にわたって、
いつでも簡便に除雪作業をすることができる。
【0017】図3は本発明に係るポテンショメータ並び
に操作レバーの作用的原理図である。この図によって、
ポテンショメータ50と操作レバー60との作用的原理
を説明する。操作レバー60は引張りばね84で弾発さ
れて中立位置にある。このとき、ポテンショメータ50
も中立位置にある。操作レバー60を指で図表裏方向に
スイング操作すると、操作レバー60のスイング中心P
1にある駆動軸70がスイング操作方向に回転する。駆
動軸70に結合された駆動ギヤ75も同方向に回転し
て、被動ギヤ55を駆動する。被動ギヤ55は、被動軸
54を回転させることでポテンショメータ50を作動さ
せる。指を外すと、引張りばね84の弾発力によって操
作レバー60は中立位置に復帰する。この結果、ポテン
ショメータ50も中立位置に復帰する。
【0018】図4は本発明に係るポテンショメータ並び
に操作レバーの側面図であり、グリップ41の近傍に、
ポテンショメータ50並びに操作レバー60を互いに隣
接した状態で配置したことを示す。操作ハンドル19は
グリップ41の近傍に、主ブラケット44並びに副ブラ
ケット45を溶接にて取付けるとともに、断面視略逆U
字状のカバー46をビス47,47にて取付けたもので
ある。主ブラケット44は、車体側にポテンショメータ
50を取付けるとともに、グリップ側に操作レバー60
を取付ける部材である。カバー46はポテンショメータ
50、操作レバー60の取付部分及び引張りばね84を
覆う部材である。
【0019】操作レバー60は主ブラケット44に上下
スイング可能に取付けたものであり、側面視略L字状レ
バー部63を備える。レバー部63は、スイング中心P
1から下方へ延びた後に更にグリップ41にほぼ沿って
後方へ延びた形状を呈する指掛け部である。レバー部6
3におけるL字部分のコーナー近傍の位置P2と副ブラ
ケット45との間に、引張りばね84を掛け渡すことが
できる。引張りばね84は、操作レバー60を常に図に
示す中立位置に戻す役割を果たすリターンスプリング、
すなわちオートリターン機構である。
【0020】図5は図4の5−5線断面図であり、主ブ
ラケット44の水平板48にポテンショメータ50をハ
ンガ51を介してビス52にて止めたことを示す。ポテ
ンショメータ50は、ケース53に被動軸54を介して
被動ギヤ55を取付けた可変抵抗器であり、図示せぬ3
個の端子を備え、その中の2個を抵抗素子の両端に接続
し、他の1個を被動ギヤ55の作用で抵抗素子に沿っ
て、機械的に移動する摺動接点に接続したものである。
被動軸54はねじりばね56を備える。ねじりばね56
は、被動軸54を常に中立位置に戻す役割を果たすリタ
ーンスプリング、すなわちオートリターン機構である。
57はコネクタである。
【0021】図6(a)〜(c)は操作レバー廻りの構
成図であって、(a)は図4の6−6線断面の構成を示
す。(a)において操作レバー60は、平面断面視コ字
状の主ブラケット44にスイング可能に支持した基部6
1と、基部61のスイング中心P1に開けた嵌合孔62
と、基部61から延びたレバー部63と、レバー部63
の下端部に開けたピン孔64と、からなる一体成形品で
ある。嵌合孔62に駆動軸70を嵌合するようにした。
【0022】駆動軸70は、嵌合孔62に嵌合する嵌合
軸部71と、嵌合軸部71の一端に連なり嵌合軸部71
より大径の大径部72と、嵌合軸部71の他端に連なり
嵌合軸部71より若干小径の雄ねじ73と、からなる一
体成形品である。嵌合孔62に嵌合軸部71を嵌合し、
雄ねじ73にナット74をねじ込むことで、操作レバー
60に駆動軸70を取付けることができる。大径部72
は、駆動ギヤ75をビス76にて取付けるものである。
駆動ギヤ75は被動ギヤ55に噛み合うセクタギヤであ
る。これらの被動・駆動ギヤ55,75は平歯車であ
る。
【0023】ところで、ピン孔64は嵌合孔62と平行
な貫通孔であり、スイング中心P1から下方へ所定距離
だけ離れた位置P2にあり、リターンピン81を嵌合し
たものである。駆動軸70とリターンピン81との間に
は、リターンアーム82を掛け渡してある。詳しくは、
リターンアーム82の一端を大径部72に溶接にて取付
け、リターンアーム82の他端をリターンピン81の一
端に溶接にて取付けた。リターンピン81は、ピン孔6
4を貫通した他端にばね掛け溝83を形成し、このばね
掛け溝83に引張りばね84の一端を掛けたものであ
る。さらに(a)は、操作レバー60を中心として、一
方の側方にリターンアーム82を配置し、他方の側方に
引張りばね84を配置したことを示す。
【0024】また、図6(b)及び図6(c)は、主ブ
ラケット44に操作レバー60の基部61を保持したこ
とを示す。(b)は操作レバー60を止める保持部材7
7の斜視図であり、(c)は基部61を保持部材77で
止めた状態の側面断面図である。詳しくは、主ブラケッ
ト44のU字溝44aに基部61を嵌合し、さらに基部
61と主ブラケット44とに保持部材77をスナップフ
ィットで掛け止めることにより、主ブラケット44に基
部61をスイング可能に保持することができる。78は
平座金である。
【0025】次に、上記構成のポテンショメータ50並
びに操作レバー60の作用を、図4及び図7に基づき説
明する。図4はポテンショメータ50並びに操作レバー
60が中立状態にあることを示す。具体的には、引張り
ばね84がリターンピン81を引張っているので、リタ
ーンピン81を取付けた操作レバー60は弾発され、主
ブラケット44の角部44bに当って停止した中立位置
にある。このときポテンショメータ50は、被動軸54
がねじりばね56(図3参照)に弾発されて中立位置に
あり、制御信号は零又は最小値である。
【0026】グリップ41と共にレバー部63を手の指
で握ることで、操作レバー60をスイング中心P1を中
心にして図反時計回り(矢印U方向)に所望角度だけス
イングすることができる。操作レバー60にリターンピ
ン81を介して連結したリターンアーム82も、矢印U
方向にスイングする。リターンアーム82に結合した駆
動軸70並びに駆動軸70に結合した駆動ギヤ75は、
スイング中心P1を中心にして矢印U方向に回転する。
駆動ギヤ75に噛み合う被動ギヤ55並びに被動ギヤ5
5に結合した被動軸54は、矢印Uと逆方向に回転し、
その回転角に応じてポテンショメータ50を作動させ
る。この結果、ポテンショメータ50は操作レバー60
のスイング量に応じた制御信号を発する。
【0027】図7は本発明に係るポテンショメータ並び
に操作レバーの作用図であり、操作レバー60をスイン
グさせた状態を示す。この状態から指を外すと、引張り
ばね84の弾発力によって操作レバー60、リターンピ
ン81並びにリターンアーム82は、スイング中心P1
を中心にして図時計回り(矢印D方向)にスイングし、
元の中立位置に自動復帰する。この結果、駆動軸70並
びに駆動ギヤ75は、スイング中心P1を中心にして矢
印D方向に逆転する。駆動ギヤ75に噛み合う被動ギヤ
55並びに被動軸54は、矢印Dと逆方向に回転し、ポ
テンショメータ50を中立位置に自動復帰させる。この
ようにして、操作レバー60をスイング操作することに
より、スイング量に応じた制御信号をポテンショメータ
50から発することになる。
【0028】一旦図4に戻って本発明の特徴をまとめる
と、本発明は、グリップ41の近傍にポテンショメータ
50並びにこのポテンショメータ50を操作する操作レ
バー60を互いに隣接した状態で配置したことを特徴と
する。従来のようにワイヤケーブルを介することなく、
操作レバー60でポテンショメータ50を直接操作する
ことができる。従って、操作レバー60の操作量(スイ
ング量)に対するポテンショメータ50の応答性を高め
ることができるとともに、操作レバー60からポテンシ
ョメータ50への操作力の伝達効率を高めることができ
る。
【0029】さらには、従来はワイヤケーブルを介在し
ていたので、アウタチューブに対するインナワイヤの摺
動抵抗がある。これに対して、本発明はワイヤケーブル
を介在しないので、このような摺動抵抗を考慮せずに、
引張りばね(リターンスプリング)84のばね力を設定
することができる。従って、操作レバー60の操作力が
小さくてすむので、作業者の疲労を一層軽減することが
できるとともに、操作感覚(操作フィーリング)を高め
ることができる。
【0030】さらにまた、操作レバー60に駆動ギヤ7
5を備え、この駆動ギヤ75に噛み合う被動ギヤ55を
ポテンショメータ50の被動軸54に備えたので、除雪
機10(図1参照)を含む電動作業機の種類に応じて駆
動ギヤ75と被動ギヤ55のギヤ比を適宜設定するだけ
で、操作レバー60の操作量に対するポテンショメータ
50の制御量(制御信号)を最適なものに設定すること
ができる。このため、ポテンショメータ50の内部構造
を変える必要がなく、互換性が高まる。さらに、操作レ
バー60からポテンショメータ50へ操作力を伝達する
伝達機構が駆動ギヤ75と被動ギヤ55とからなるギヤ
機構だけであるから、伝達機構の部品数を少なくするこ
とができるとともに、軽量にすることができる。
【0031】図8は本発明に係る電動作業機の変形例図
である。電動作業機としての電動運搬車90は、車体フ
レーム91の前部に左右の前輪92,92を備え、車体
フレーム91の後部に車体中央の後輪93を備え、車体
フレーム91に電動モータ94、動力伝達機構95並び
にバッテリ96を備え、車体フレーム91の上部に前後
に延びた荷台97を備え、車体フレーム91の後部に左
右の操作ハンドル19,19を備えた三輪車である。左
右の前輪92,92は走行車輪(駆動輪)である。後輪
93は自由回転輪である。電動モータ94の動力は、動
力伝達機構95→車軸99の経路で左右の前輪92,9
2に伝わり、前輪92,92を駆動することができる。
101,101は柵、102はバッテリケージ、103
はブレーキレバーである。
【0032】ところで、電動運搬車90においても、車
体フレーム91から後方へ左右の操作ハンドル19,1
9を延ばし、その端部にグリップ41,41を設けたも
のである。そして、右の操作ハンドル19はグリップ4
1の近傍に、ポテンショメータ50並びにこのポテンシ
ョメータ50を操作する操作レバー60を互いに隣接し
た状態で配置することで、操作レバー60でポテンショ
メータ50を直接操作するように構成したことを特徴と
する。ポテンショメータ50並びに操作レバー60の具
体的な構造並びに取付け構造、作用に関しては、上記図
3〜図7に示す構成、作用と同一であり、その詳細な説
明を省略する。なお、電動運搬車90の操作ハンドル1
9,19は、傾動可能な一種のチルトハンドルである。
電動運搬車90においては、ポテンショメータ50から
電動モータ94へ制御信号を発し、電動モータ94の回
転速度を制御することになる。
【0033】図9(a),(b)は本発明に係るポテン
ショメータ並びに操作レバーの変形例図であり、(a)
はポテンショメータ50並びに操作レバー60周りの外
観構成を示し、(b)はポテンショメータ50並びに操
作レバー60周りの断面構成を示す。変形例は、ポテン
ショメータ50並びに操作レバー60を組込んだケース
111をビス112,112にて操作ハンドル19に取
付けたことを特徴とする。この場合においても、グリッ
プ41の近傍に、ポテンショメータ50並びにこのポテ
ンショメータ50を操作する操作レバー60を互いに隣
接した状態で配置することで、操作レバー60でポテン
ショメータ50を直接操作するように構成したものであ
る。
【0034】具体的には、ケース111にポテンショメ
ータ50を収納するとともに、ケース111の内部に操
作レバー60の基部61を上下スイング可能に取付けた
ものである。さらに、スイング中心P1において、操作
レバー60の基部61に駆動ギヤ75を直接取付け、こ
の駆動ギヤ75並びに被動ギヤ55をケース111に内
蔵した。また、操作レバー60を常に図に示す中立位置
に戻す役割を果たすリターンスプリング、すなわちオー
トリターン機構としては、ねじりばね113を採用し、
このねじりばね113をケース111に内蔵した。
【0035】このように変形例は、ポテンショメータ5
0及び操作レバー60の基部61周りの部分をケース1
11に一括収納し、ポテンショメータ50と操作レバー
60とを一体に組付けたことを特徴とする。このため、
耐水性や耐熱性を高めることができる。さらに変形例
は、操作レバー60からポテンショメータ50へ操作力
を伝達する伝達機構を、駆動ギヤ75と被動ギヤ55と
からなるギヤ機構だけとしたものである。従って、ポテ
ンショメータ50と操作レバー60との組合せ構造の小
型化を図ることができるとともに、外観性を高めること
ができる。さらに、操作ハンドル19にポテンショメー
タ50及び操作レバー60を極めて簡単に取付けること
ができる。また、上記図3〜図7に示す駆動軸70、リ
ターンピン81、リターンアーム82が不要になるの
で、部品数が低減し生産コストを低減することができ
る。
【0036】なお、上記本発明の実施の形態及び変形例
において、電動作業機は駆動輪を電動モータで駆動する
とともに業者が歩行しながら操作ハンドル19,19を
操縦する形式の、自力走行式歩行型作業機であればよ
く、除雪機10や電動運搬車90に限定されるものでは
ない。操作ハンドル19は1本であってもよい。また、
ポテンショメータ50及び操作レバー60は、左右の操
作ハンドル19,19のどちら側に配置してもよい。さ
らにまた、図9に示す変形例のポテンショメータ50並
びに操作レバー60を図8の電動運搬車90に採用して
もよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、操作ハンドル用グリップの近傍にポ
テンショメータ並びに操作レバーを互いに隣接した状態
で配置したので、従来のようにワイヤケーブルを介する
ことなく、操作レバーでポテンショメータを直接操作す
ることができる。従って、操作レバーの操作量に対する
ポテンショメータの応答性を高めることができるととも
に、操作レバーからポテンショメータへの操作力の伝達
効率を高めることができる。
【0038】さらには、従来はワイヤケーブルを介在し
ていたので、アウタチューブに対するインナワイヤの摺
動抵抗がある。これに対して、請求項1はワイヤケーブ
ルを介在しないので、このような摺動抵抗を考慮せず
に、操作レバーのリターンスプリングのばね力を設定す
ることができる。従って、操作レバーの操作力が小さく
てすむので、作業者の疲労を一層軽減することができる
とともに、操作感覚(操作フィーリング)を高めること
ができる。
【0039】さらにまた、操作ハンドルにポテンショメ
ータ並びに操作レバーを互いに隣接した状態で取付ける
ので、これらの部材を同位置にまとめて取付けることが
でき、取付け性が高まる。しかも、操作ハンドルにポテ
ンショメータを取付けるので、ポテンショメータが電動
作業機の作業環境の影響を受けにくくなる。
【0040】請求項2は、操作レバーに駆動ギヤを備
え、この駆動ギヤに噛み合う被動ギヤをポテンショメー
タの被動軸に備えたので、電動作業機の種類に応じて駆
動ギヤと被動ギヤのギヤ比を適宜設定するだけで、操作
レバーの操作量に対するポテンショメータの制御量を最
適なものに設定することができる。このため、ポテンシ
ョメータの内部構造を変える必要がなく、互換性が高ま
る。さらには、操作レバーからポテンショメータへ操作
力を伝達する伝達機構が駆動ギヤと被動ギヤとからなる
ギヤ機構だけであるから、伝達機構の部品数を少なくす
ることができるとともに、軽量にすることができる。ま
た、操作レバーとポテンショメータとを一体に組付ける
ことで、小型化を図ることができる。
【0041】請求項3は、ポテンショメータの制御信号
を受けて電動モータを制御する制御部を駆動輪よりも上
位に配置することにより、路面から遠ざけることができ
る。このため、制御部が電動作業機の作業環境の影響を
受けにくくなる。例えば、電動作業機を除雪機とした場
合には積雪から遠ざかるので、雪害を受けにくくなる。
また、制御部を上位に配置することにより、制御部とポ
テンショメータとの間を接続する細い信号線を短くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除雪機の側面図
【図2】本発明に係る除雪機の平面図
【図3】本発明に係るポテンショメータ並びに操作レバ
ーの作用的原理図
【図4】本発明に係るポテンショメータ並びに操作レバ
ーの側面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】操作レバー廻りの構成図
【図7】本発明に係るポテンショメータ並びに操作レバ
ーの作用図
【図8】本発明に係る電動作業機の変形例図
【図9】本発明に係るポテンショメータ並びに操作レバ
ーの変形例図
【符号の説明】
10…電動作業機(除雪機)、11…車体フレーム、1
3…クローラベルト、14…電動モータ、18…制御
部、19…操作ハンドル、35…駆動輪、41…グリッ
プ、50…ポテンショメータ、54…被動軸、55…被
動ギヤ、60…操作レバー、75…駆動ギヤ、90…電
動作業機(電動運搬車)、91…車体フレーム、92…
駆動輪(走行車輪)、94…電動モータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローラベルト用駆動輪や走行車輪等の
    駆動輪とこの駆動輪を駆動する電動モータとを備えた車
    体フレームから後方へ操作ハンドルを延し、この操作ハ
    ンドルの端部にグリップを設けた電動作業機において、
    前記グリップの近傍に、前記電動モータの回転速度を制
    御するポテンショメータ並びにこのポテンショメータを
    操作する操作レバーを互いに隣接した状態で配置するこ
    とで、操作レバーでポテンショメータを直接操作するよ
    うに構成したことを特徴とする電動作業機。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーに駆動ギヤを備え、この
    駆動ギヤに噛み合う被動ギヤを前記ポテンショメータの
    被動軸に備えたことを特徴とする請求項1記載の電動作
    業機。
  3. 【請求項3】 前記ポテンショメータの制御信号を受け
    て前記電動モータを制御する制御部を、前記駆動輪より
    も上位に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の電動作業機。
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