JP2000153793A - 歩行補助車両 - Google Patents

歩行補助車両

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JP2000153793A
JP2000153793A JP33109398A JP33109398A JP2000153793A JP 2000153793 A JP2000153793 A JP 2000153793A JP 33109398 A JP33109398 A JP 33109398A JP 33109398 A JP33109398 A JP 33109398A JP 2000153793 A JP2000153793 A JP 2000153793A
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vehicle
steering frame
vehicle body
electric motor
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JP33109398A
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English (en)
Inventor
Takahiro Washisu
雄洋 鷲巣
Takashi Omori
隆司 大森
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両を電動機による駆動走行式にさせた場合
に、車体に対する乗降動作、乗車時の操向操作、および
車両の持ち運びなどの取り扱いが容易にできるようにす
る。 【解決手段】 車体2が、上面にほぼ水平に延びるステ
ップ面3を有する車体本体4と、上下方向に延びてこの
車体本体4の前部に操向自在となるよう枢支される操向
フレーム11とを備える。この操向フレーム11の下端
部に支承される前車輪17と、上記車体本体4の後部に
支承される後車輪18と、上記操向フレーム11の上部
に取り付けられるハンドル21とを設ける。上記前車輪
17と互いに連動連結される電動機24と、上記操向フ
レーム11に支持されて上記電動機24に電力を供給可
能とするバッテリー25とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員が、ハンドル
を把持して車両を押動させながらその車体の側方を歩行
できるようにすると共に、この状態から、その車体に対
し乗降自在に乗車して運転できるようにした歩行補助車
両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記歩行補助車両には、従来、次のよう
に構成されたものがある。
【0003】即ち、上記車両の車体が、上面にほぼ水平
に延びるステップ面を有する車体本体と、上下方向に延
びてこの車体本体の前部に操向自在となるよう枢支され
る操向フレームとを備えている。また、この操向フレー
ムの下端部に支承される前車輪と、上記車体本体の後部
に支承される後車輪と、上記操向フレームの上部に取り
付けられるハンドルとが設けられている。
【0004】上記車両を使用するときには、上記車体を
前、後車輪によって路面上に支持させ、乗員が上記ハン
ドルを把持し、上記車両の側方で路面上を前方に歩行し
ながら、上記ハンドルを前方に押せば、上記車両は路面
上を前方に向って移動可能とされる(以下、これを「押
動状態」という)。
【0005】上記車両の「押動状態」から上記乗員は、
起立姿勢のままで上記車体本体のステップ面に対し乗降
自在に乗車可能であり、この際、路面に対する前、後車
輪の転動と、上記ハンドルへの操向操作とにより、上記
車両によって乗員が所望方向に搬送される(以下、これ
を「乗車状態」という)。
【0006】上記の場合、「乗車状態」の継続は、「押
動状態」から「乗車状態」に移行する際に、車両や乗員
が有する慣性力に基づき、もしくは、路面が前下りの傾
斜面であることに基づくものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記「乗車
状態」を上記慣性力に基づくことなく長くさせて、搬送
距離をより長くさせようとすれば、上記車輪を電動機で
駆動させるようにすることが考えられる。
【0008】しかし、電動機に電力を供給するバッテリ
ーは十分の容量を確保させる上で大形であり、このた
め、車両を電動機による駆動式にさせて車体にバッテリ
ーを搭載させると、このバッテリーが邪魔になって、車
両のステップ面への乗降がし難くなり、また、上記バッ
テリーの搭載に伴い車両の全体的な形状が大きくなっ
て、この車両を持ち運びする際の作業がし難くなるな
ど、この車両の取り扱いが煩雑になるおそれがある。
【0009】また、上記したように、バッテリーの容量
を十分に確保させようとすると、バッテリーが重くな
り、このため、上記した車両の取り扱いが更に煩雑にな
るおそれがある。
【0010】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車両を電動機による駆動走行式にさせた
場合に、車体に対する乗降動作、乗車時の操向操作、お
よび車両の持ち運びなどの取り扱いが容易にできるよう
にすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の歩行補助車両は、次の如くである。
【0012】請求項1の発明は、全図に例示するよう
に、車体2が、上面にほぼ水平に延びるステップ面3を
有する車体本体4と、上下方向に延びてこの車体本体4
の前部に操向自在となるよう枢支される操向フレーム1
1とを備え、この操向フレーム11の下端部に支承され
る前車輪17と、上記車体本体4の後部に支承される後
車輪18と、上記操向フレーム11の上部に取り付けら
れるハンドル21とを設けた歩行補助車両において、
【0013】上記前車輪17と互いに連動連結される電
動機24と、上記操向フレーム11に支持されて上記電
動機24に電力を供給可能とするバッテリー25とを備
えたものである。
【0014】請求項2の発明は、図1〜5に例示するよ
うに、請求項1の発明に加えて、上記前車輪17と上記
電動機24との互いの連動連結を断接自在とする断接手
段31を設けたものである。
【0015】請求項3の発明は、図1〜5に例示するよ
うに、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記車体
本体4と、操向フレーム11とを互いに回動自在となる
よう枢支させ、この回動で、上記車体本体4と操向フレ
ーム11とを折り畳み可能としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0017】図1〜5において、図中符号1は、歩行補
助車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前
方を示し、下記する左右とは、上記前方に向っての車幅
方向をいうものとする。
【0018】上記車両1の車体2は、上面にほぼ水平に
延びる平坦なステップ面3を有する車体本体4を備え、
この車体本体4は金属パイプ材で枠組みされた車体本体
フレーム5と、この車体本体フレーム5の上面に取り付
けられた樹脂製のステップ板6とを備えている。上記車
体2の側面視で、上記車体本体4の前部は後下がりに傾
斜し、後部は、上記車体本体4の前部の後端から後上方
に向って少し傾斜した形状とされ、この車体本体4の後
部の上面が上記ステップ面3とされている。
【0019】上記車体2は、上記車体本体4の車体本体
フレーム5の前端部に軸心9が縦向きの操向ヒンジ10
を介して操向自在に枢支される操向フレーム11を備え
ている。上記操向フレーム11は上下方向に長く延び、
その下部の上下方向の中途部が、上記車体本体4の前端
部に対し上記軸心9回りに回動自在に枢支されている。
上記操向フレーム11は、車体2の正面視で、一本の金
属パイプ材を折り曲げることにより形成された倒立ほぼ
U字形状の操向フレーム本体12と、この操向フレーム
本体12の下端から後下方に向って突出する左右一対の
ブラケット13とを備え、上記操向フレーム本体12
が、車体本体4の車体本体フレーム5の前端部に対し上
記した操向ヒンジ10により枢支されている。
【0020】上記操向フレーム11の下端部である上記
ブラケット13に車軸16を介し前車輪17が回転自在
に支承され、また、上記車体本体4の後部にキャスター
式の左右一対の後車輪18,18が回転自在に支承さ
れ、上記前車輪17と後車輪18とによって、上記車体
2が平坦な路面19上に支持される。上記操向フレーム
11の上部にはハンドル21が取り付けられ、このハン
ドル21は上記操向フレーム11の上部の左右各側部に
一体成形されている。上記の場合、軸心9と前車輪17
は車体2の車幅方向の車体中央20上に配設され、上記
両後車輪18,18は、車体中央20を中心に左右対称
に配設されている。
【0021】上記前車輪17を駆動して、路面19上で
車両1を走行させる駆動手段23が設けられている。こ
の駆動手段23は、上記車体2の操向フレーム11に支
持されて上記前車輪17と互いに直接的に連動連結され
る電動機24と、上記操向フレーム11に支持されて上
記電動機24に電力を供給可能とする左右一対のバッテ
リー25,25と、上記電動機24とバッテリー25と
の間に電気的に介在してバッテリー25から電動機24
に供給される電力量を制御するコントローラ26とを備
えている。上記の場合、前車輪17の後側近傍に電動機
24が隣接するよう配設されている。
【0022】上記コントローラ26をアクセル操作する
操作レバー27が設けられ、この操作レバー27は上記
ハンドル21に操作可能に支持され、この操作レバー2
7への操作により、上記電動機24から前車輪17に与
えられる駆動力が制御可能とされ、これに伴い車両1の
走行速度も可変とされている。
【0023】また、上記ハンドル21にはブレーキレバ
ー28が支持され、このブレーキレバー28への操作に
より、上記車両1の制動が可能とされている。
【0024】上記前車輪17と上記電動機24との互い
の連動連結を断接自在とする動力断接手段31が設けら
れている。この断接手段31は、上記前車輪17と同軸
上に並設されこの前車輪17と共に回転しかつこの前車
輪17よりも径小で左右一対の金属製回転輪32と、上
記前車輪17の上方でその上面に沿って前後方向に延び
その後部側が上下に揺動自在となるようその前端部が枢
支軸33により上記操向フレーム11の操向フレーム本
体12の下端部に枢支される回動アーム34とを備えて
いる。この回動アーム34の後端部の回動端に上記電動
機24が支持され、この電動機24は回動アーム34と
共に上下に回動自在とされている。また、上記断接手段
31は、上記電動機24の出力軸と同軸上でこの出力軸
に取り付けられるゴム等の樹脂製で左右一対の出力ロー
ラ35と、これら出力ローラ35,35を互いに連結さ
せる連動軸36とを備え、これら各出力ローラ35と連
動軸36とは上記電動機24と回動アーム34と共に上
下に回動自在とされている。
【0025】上記回動アーム34と共に上下回動自在に
下方回動した上記各出力ローラ35は上記各回転輪32
の外周面に接離自在に接合することとされている。この
場合、上記電動機24と回動アーム34等の重量によ
り、上記出力ローラ35が上記回転輪32の外周面に圧
接して摩擦接合し、この摩擦力により、上記電動機24
からの動力が、上記出力ローラ35と回転輪32とを介
し前車輪17に伝達されて、上記車両1が前方に向って
駆動走行可能とされている(図5中実線矢印)。
【0026】上記断接手段31は、上記回転輪32から
出力ローラ35を離反可能とさせて上記前車輪17と電
動機24の互いの連動連結を解除可能とさせる操作手段
37を備えている。この操作手段37は、上記操向フレ
ーム11の操向フレーム本体12の後方近傍でこの操向
フレーム本体12に沿って上下方向に延びこの操向フレ
ーム本体12に固定されたアウタチューブ38と、この
アウタチューブ38にその長手方向に摺動自在に嵌入さ
れてその下端部が上記回動アーム34に連結された可動
ケーブル39と、このケーブル39の上端部に取り付け
られた操作部40とを備えている。
【0027】図5中一点鎖線で示すように、上記操作部
40を上方に引き上げれば、これに伴い上記電動機24
と回動アーム34とが上方に回動して、上記回転輪32
の外周面から出力ローラ35が離反させられ、もって、
前車輪17と電動機24との互いの連動連結が解除さ
れ、上記前車輪17は遊転自在に軽く回転可能とされ
る。また、上記操作部40を上方に引き上げて上記電動
機24や回動アーム34を上方に回動させたとき、この
状態を解除自在に保持する不図示の保持手段が設けられ
ている。
【0028】上記車両1を使用するとき、断接手段31
の操作手段37への操作により、前車輪17との電動機
24の連動連結を解除させれば、上記前車輪17は遊転
状態となるため、上記車体2を前、後車輪17,18に
よって路面19上に支持させ、乗員Rが上記ハンドル2
1を把持し、上記車両1の側方で路面19上を前方に歩
行しながら、上記ハンドル21を前方に押せば、上記車
両1は路面19上を前方に向って移動可能とされ、つま
り、前記「押動状態」となる。
【0029】上記車両1の「押動状態」から、上記乗員
Rは、起立姿勢のままで上記車体本体4のステップ面3
に対し乗降自在に乗車可能であり、このように車両1に
乗車した状態で、上記操作手段37への操作により、上
記前車輪17と電動機24とを互いに連動連結させ、次
に、この電動機24を駆動させれば、上記車両1が駆動
走行させられる。
【0030】上記状態で、操作レバー27をアクセル操
作すると共に、操向フレーム11を操向操作すれば、上
記車両1によって乗員Rが所望方向、かつ、所望位置に
まで搬送される(以下、これを「駆動乗車状態」とい
う)。また、この「駆動乗車状態」で、上記ブレーキレ
バー28を操作すれば、車両1の制動が可能となる。
【0031】上記の場合、バッテリー25は十分の容量
を確保する上で形状の大きいものではあるが、上記操向
フレーム11に支持されており、かつ、ステップ面3は
車体本体4の後部の上面に形成されているため、上記車
体本体4のステップ面3に対し乗員Rが乗降するとき、
この乗降に上記バッテリー25が邪魔になるということ
は防止される。また、上記車体本体4は、上記バッテリ
ー25に影響を受けることなく、より低く位置させるこ
とができ、つまり、路面19に接近させることができる
ため、上記乗降がより容易となる。
【0032】よって、車両1を、電動機24による駆動
走行式にさせた場合でも、車体2のステップ面3に対す
る乗降動作は容易にできる。
【0033】また、上記左右バッテリー25,25は、
車幅方向で上記車体中央20を中心として左右対称に配
設され、上記バッテリー25群の重心は、車幅方向で、
ほぼ車体中央20上に位置し、かつ、上記重心は、上記
軸心9の近傍に位置させられている。
【0034】このため、上記操向フレーム11を操向操
作するとき、この操作が上記バッテリー25の慣性力の
影響を受けることが抑制されて、上記操向操作が円滑に
できる。
【0035】上記の場合、操向フレーム11の操向中心
である軸心9よりも、前車輪17の車軸16は後方に配
設させられ、これにより、車両1に前方への直進性が確
保されている。また、上記操向フレーム11は上下に長
い形状をしており、このため、上記前車輪17の上方に
おける上記操向フレーム11の後側近傍には、この操向
フレーム11に沿って上下に長い余剰空間が存在してい
る。
【0036】そこで、上記各バッテリー25を上下に長
い形状として、上記操向フレーム11の後側近傍の上記
空間に配設させてある。
【0037】よって、上記操向フレーム11とバッテリ
ー25とは互いにコンパクトに配設されることから、上
記ステップ面3の上方には広い空間が確保され、このた
め、上記ステップ面3に対する乗降は更に容易にでき
る。
【0038】また、上記したように、操向フレーム11
とバッテリー25とがコンパクトに配設されるため、車
両1の全体的な形状が大形になることが防止され、よっ
て、車両1を持ち運びする際の作業がし難くなることが
防止されて、この車両1の取り扱いは容易にできる。
【0039】また、前記したように、操向フレーム11
の下端部に支承させた前車輪17と電動機24とを互い
に連動連結させた場合、これら前車輪17と電動機24
とは前後に隣接させられており、この状態で、上記操向
フレーム11の下部にバッテリー25が支持されてい
る。
【0040】このため、上記電動機24を後車輪18と
連動連結させることに比べて、上記電動機24とバッテ
リー25とは互いに車体2の前部側に位置して互いに接
近させられることとなる。
【0041】よって、上記電動機24とバッテリー25
とを電気的に接続させるための配線の構成が簡単になる
と共に、配線作業も容易にできることとなる。
【0042】また、前記したように、上記前車輪17と
上記電動機24との互いの連動連結を断接自在とする断
接手段31が設けられている。
【0043】このため、上記「押動状態」の場合に、断
接手段31の操作手段37への操作により、前車輪17
との電動機24の連動連結を解除させれば、上記前車輪
17は遊転状態となって、上記ハンドル21を押動する
ことによるこの車両1の前方への移動は軽快にできるこ
ととなる。
【0044】よって、上記バッテリー25の容量を十分
に確保させようとして、このバッテリー25が重くなっ
たとしても、上記車両1の押動による移動は軽快にでき
て、この車両1の取り扱いは容易にできることとなる。
【0045】また、上記の場合、回動アーム34は前車
輪17のフェンダに兼用され、その分、車両1の車体2
の構成が簡単になる。
【0046】また、上記車体本体4と操向フレーム11
とは、操向ヒンジ10に枢支された枢支手段43により
互いに回動自在となるよう枢支され、この回動で、上記
車体本体4と操向フレーム11とは折り畳み可能とされ
ている(図1,2,5中一点鎖線)。
【0047】このため、上記回動で、車両1はコンパク
トな形状にでき、よって、バッテリー25の容量を十分
に確保させようとして、このバッテリー25が重くなっ
たとしても、上記したように車両1をコンパクトにでき
る分、この車両1の持ち運びなどの取り扱いは容易にで
きる。
【0048】また、上記車体本体4と操向フレーム11
の折り畳みの際、上記車体本体4の内部空間に上記車体
本体4の後部と後車輪18とが嵌入可能とされている。
【0049】このため、上記折り畳みによって、車両1
をよりコンパクトにさせることができ、この車両1の取
り扱いはより容易にできる。
【0050】また、上記車体本体4と操向フレーム11
の折り畳み状態では、上記車体本体4と操向フレーム1
1との間に、各バッテリー25と操作手段37のそれぞ
れ少なくとも一部である上部、およびコントローラ26
が挟み込み可能とされ、このため、車両1の取り扱い時
におけるこれら25,37,26の保護が図られる。
【0051】なお、上記枢支手段43による車体本体4
に対する操向フレーム11の任意回動位置で、この操向
フレーム11を上記車体本体4に係脱自在に係止してそ
の相対回動後の状態を保持させる不図示の係止手段が設
けられている。
【0052】また、以上は図示の例によるが、回転輪3
2と出力ローラ35を共に歯車形状として、互いに係脱
自在に噛合可能としてもよい。また、上記回転輪32と
出力ローラ35に代えて、連動軸36を直接上記電動機
24に連動連結させ、この連動軸36の外周面に多数の
凹溝等の係合部を形成し、この連動軸36の係合部を上
記前車輪17の外周面に直接に接離自在に摩擦接合させ
るようにしてもよい。
【0053】図6,7は、他の実施の形態を示してい
る。
【0054】これによれば、後車輪18は一輪で、車体
中央20上に配設されている。また、前車輪17と電動
機24とは同軸上に配設されていて、この電動機24も
操向フレーム11の下端部に支持され、これらがコンパ
クトに構成されている。
【0055】他の構成や作用は前記実施の形態と同様で
あるため、共通の構成については、図面に共通の符号を
付してその重複した説明を省略する。
【0056】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0057】請求項1の発明は、車体が、上面にほぼ水
平に延びるステップ面を有する車体本体と、上下方向に
延びてこの車体本体の前部に操向自在となるよう枢支さ
れる操向フレームとを備え、この操向フレームの下端部
に支承される前車輪と、上記車体本体の後部に支承され
る後車輪と、上記操向フレームの上部に取り付けられる
ハンドルとを設けた歩行補助車両において、
【0058】上記前車輪と互いに連動連結される電動機
と、上記操向フレームに支持されて上記電動機に電力を
供給可能とするバッテリーとを備えてある。
【0059】このため、車両に乗車した状態で、電動機
を駆動させれば、車両が駆動走行させられ、乗員は所望
位置にまで搬送させられる。
【0060】上記の場合、バッテリーは十分の容量を確
保する上で形状の大きいものではあるが、上記操向フレ
ームに支持されているため、上記車体本体のステップ面
に対し乗員が乗降するとき、この乗降に上記バッテリー
が邪魔になることは防止される。
【0061】よって、車両を、電動機による駆動走行式
にさせた場合でも、車体に対する乗降動作は容易にでき
る。
【0062】また、前記したように、操向フレームの下
端部に支承させた前車輪と電動機とを互いに連動連結さ
せた場合に、上記操向フレームにバッテリーを支持させ
てある。
【0063】このため、上記電動機を後車輪と連動連結
させることに比べて、上記電動機とバッテリーとは互い
に車体の前部側に位置して互いに接近させられることと
なる。
【0064】よって、上記電動機とバッテリーとを電気
的に接続させるための配線の構成が簡単になると共に、
配線作業も容易にできることとなる。
【0065】請求項2の発明は、上記前車輪と上記電動
機との互いの連動連結を断接自在とする断接手段を設け
てある。
【0066】このため、乗員がハンドルを押動させて車
両を移動させる(「押動状態」)場合には、断接手段の
操作手段への操作により、前車輪との電動機の連動連結
を解除させれば、上記前車輪は遊転状態となって、上記
ハンドルを押動することによるこの車両の移動は軽快に
できることとなる。
【0067】よって、上記バッテリーの容量を十分に確
保させようとして、このバッテリーが重くなったとして
も、上記車両の押動による移動は軽快にできて、この車
両の取り扱いは容易にできることとなる。
【0068】請求項3の発明は、上記車体本体と、操向
フレームとを互いに回動自在となるよう枢支させ、この
回動で、上記車体本体と操向フレームとを折り畳み可能
としてある。
【0069】このため、上記回動で、車両はコンパクト
な形状にできる。
【0070】よって、バッテリーの容量を十分に確保さ
せようとして、このバッテリーが重くなったとしても、
上記したように車両をコンパクトにできる分、この車両
の持ち運びなどの取り扱いは容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の全体側面図である。
【図2】車両の正面部分破断図である。
【図3】車両の平面図である。
【図4】図2の部分拡大図である。
【図5】図1の部分拡大作用説明図である。
【図6】他の実施の形態で、図1に相当する図である。
【図7】他の実施の形態で、図3に相当する図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車体 3 ステップ面 4 車体本体 11 操向フレーム 16 車軸 17 前車輪 18 後車輪 19 路面 20 車体中央 21 ハンドル 23 駆動手段 24 電動機 25 バッテリー 31 断接手段 37 操作手段 R 乗員
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D011 AG00 AH03 AJ01 AK01 AL02 AL21 AL39 3D050 AA01 AA04 BB02 CC05 DD01 EE08 EE13 EE14 GG06 JJ07 KK03 KK14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体が、上面にほぼ水平に延びるステッ
    プ面を有する車体本体と、上下方向に延びてこの車体本
    体の前部に操向自在となるよう枢支される操向フレーム
    とを備え、この操向フレームの下端部に支承される前車
    輪と、上記車体本体の後部に支承される後車輪と、上記
    操向フレームの上部に取り付けられるハンドルとを設け
    た歩行補助車両において、 上記前車輪と互いに連動連結される電動機と、上記操向
    フレームに支持されて上記電動機に電力を供給可能とす
    るバッテリーとを備えた歩行補助車両。
  2. 【請求項2】 上記前車輪と上記電動機との互いの連動
    連結を断接自在とする断接手段を設けた請求項1に記載
    の歩行補助車両。
  3. 【請求項3】 上記車体本体と、操向フレームとを互い
    に回動自在となるよう枢支させ、この回動で、上記車体
    本体と操向フレームとを折り畳み可能とした請求項1、
    もしくは2に記載の歩行補助車両。
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