JP2001195378A - データの同期方法、会計処理装置、会計処理システム、及び会計データの同期処理プログラムの記録媒体 - Google Patents

データの同期方法、会計処理装置、会計処理システム、及び会計データの同期処理プログラムの記録媒体

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JP2001195378A
JP2001195378A JP2000001891A JP2000001891A JP2001195378A JP 2001195378 A JP2001195378 A JP 2001195378A JP 2000001891 A JP2000001891 A JP 2000001891A JP 2000001891 A JP2000001891 A JP 2000001891A JP 2001195378 A JP2001195378 A JP 2001195378A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧問先と会計事務所に設置されたコンピュー
タ装置(会計処理装置)間でオフラインで行われたデー
タ変動結果を、通信ネットワークによる接続時に排他処
理なしに任意のタイミングで同期させ得るデータの同期
方法、会計処理装置及び会計処理システムの提供。 【解決手段】 会計事務所と顧問先のコンピュータ装置
1、2に記憶されている同一種類のファイル毎に最新更
新日付を比較し、最新更新日付が異なっているファイル
について更新データ量に基いて決定された優先度に基づ
いて更新ファイルを同期先に同期して同期先のファイル
を更新する。また、同期先ファイルの更新後は残高更新
を行い、その結果を同期元に同期して同期元ファイルを
更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会計処理技術に関
し、特に、通信ネットワークを介し会計処理機能等を備
えたコンピュータ装置(会計処理装置やパソコン、ワー
クステーション等の端末)の一方又は双方で会計データ
の入力、訂正等を行った場合の会計データの整合性を保
つための同期処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】会計事務所とその顧問先(会計事務所と
の契約により会計処理又は会計処理にかかわる指導を委
託した個人又は企業をいう)、又は一般企業の本−支店
(営業所)間(又は、企業内の経理担当部門と他部門
(例えば、営業部門))で会計データのやり取りを行な
って会計処理を行なう方法として、 通信回線を用いてオンライン(或いはインライン)
で顧問先又は支店(営業所)等のコンピュータ装置(ク
ライアントコンピュータ)で入力した会計データをトラ
ンザクションデータとして専用通信回線やインターネッ
トを介して会計事務所や本社(或いは経理部門)に備え
られたセンターコンピュータ装置に送信する方法があ
る。この方法では、センターコンピュータ装置(サーバ
ーコンピュータ)側で受信したトランザクションデータ
を処理してセンターコンピュータ装置側に設けられた会
計ファイルを更新して会計処理を行なう。
【0003】しかし、この方法は大規模な会計事務所や
大企業で専用回線及び大型のセンターコンピュータを用
いてオンラインによる集中管理を行なって会計処理を行
なう場合には適しているが、個人や小企業からなる顧問
先に対するコンサルタントを兼ねて小規模な会計処理を
代行する会計事務所や、会計データの発生量が少なくオ
ンラインによる会計処理を行なうメリットのない企業に
とって適した会計処理方法ではないので、 後者のような会計事務所や企業に適した会計データ
の授受方法として、顧問先又は支店等で入力したある期
間(日、週、月)内の会計データを会計事務所や本社に
通信ネットワークを介して送信する方法がある。この方
法では、送信された会計データを会計事務所や本社で処
理して会計ファイルを更新して会計処理を行なうことが
できる。
【0004】しかしながら、前記の会計データの授受
方法では、顧問先(又は、支店或いは部門(以下、単に
顧問先と記す))で会計データの入力や訂正を行なうタ
イミングは上記期間内の任意或いは顧問先で定めた一定
の時であり、上記期間毎に顧問先から一括して送られて
くる変動データを処理する会計事務所(又は、本社或い
は本部(以下、単に会計事務所と記す))側との処理タ
イミングとは一致しない場合が普通である。このため、
顧問先の会計ファイルと会計事務所にある当該顧問先用
の会計ファイルの内容とが異なることとなる。
【0005】従って、更新時期に顧問先から一括して送
られてくる変動データで会計事務所側コンピュータの当
該顧問先用の各会計ファイルを更新すると、それら各会
計ファイルの内容は、会計事務所で前回の更新時期から
今回の更新時期までの間まったく当該顧問先用の各会計
ファイルの内容に変動を加えていない場合とは異なる内
容になるといった問題点が生じていた。
【0006】つまり、顧問先での前回の更新時期の会計
ファイルの内容をCとし、次の更新時期までに生じた変
動ファイルをDとすると、変動ファイルDによって更新
された顧問先の会計ファイルの内容はC’=C+Dとな
る。また、会計事務所での前回の更新時期の会計ファイ
ルの内容もCであるが次の更新時期までに会計事務所の
監査処理による訂正データの入力等によって変更された
とすると、当該顧問先用の会計マスタファイルの内容は
C”=C+sとなる。この会計マスタファイルC”を変
動データDで更新すると顧問先の会計ファイルの変動分
はDであるが、会計事務所側の変動分はs+Dとなり、
顧問先と会計事務所で本来一致(同期)しなければなら
ない変動分が処理タイミングによって不一致(非同期)
となることがある。
【0007】上記問題点、つまり、会計データの同期を
一致させるために、従来は顧問先と会計事務所で操作可
能な月をロック(プロテクト)可能に構成し、会計デー
タ授受のためのデータ通信時に特定の期間の会計データ
(例えば、特定の月単位で「入力可」のデータ)を相手
側に送り、その他の期間(月)の会計データは入力でき
ないようにして特定の期間の会計データを合成するよう
にしてデータ更新を実現していた。また、特開平9−6
2556号公報に開示の技術では疎結合マルチホスト構
成システムにおいて一元管理されるファイルを排他処理
によって同期ファイルの整合性を保つようにしている。
また、特開平5−298173号公報に開示の技術で
は、「ホストコンピュータが管理するマスターファイル
をコピーした分散ファイルを保持する分散処理システム
において、その分散ファイルを使用して業務を開始する
ときその分散ファイルに含まれるレコードがホストコン
ピュータが管理するマスタファイルの対応するレコード
よりも古い場合にはこのマスタファイルに含まれる当該
レコードを分散レコードにコピーする」ようにしてい
る。
【0008】また、特開平11−161727号公報に
開示の技術では、「分散配置された複数のローカルマシ
ンコンピュータがホストマシンと通信回線を介してオン
ライン接続され、これら複数のローカルマシンが時マシ
ン用のマスタファイルを備えると共に、ホストマシンが
ローカルマシンの各マスタファイルと内容を共通するマ
スタファイルを備えて成る予約管理システムのマスタ動
機管理方式において、前記複数のローカルマシン及び前
記ホストマシンが各自のマスタファイルの状態を管理す
る状態フラグを含む管理テーブルをそれぞれ備え、前記
ローカルマシンと前記ホストマシン間におけるマスタフ
ァイルの同期をとるために更新データをファイル送信す
る際に、相手マシンに自マシンの現在の状態を反映した
状態フラグを送信する」ようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の会計処理方式では、会計データの「入力」、「訂正」
(追加修正、削除)を行なう側と「監査」、「決算」、
「訂正」といった異なる作業を行なう側があるので、双
方の会計ファイルは内容の異なるバージョン(版)とな
るため、上記従来の顧問先と会計事務所で操作可能な月
をロック(プロテクト)可能に構成する方式では顧問先
と会計事務所などでの会計データの入力、管理の手順、
データ授受の際の手順、特に返信時における手順の制約
が多く煩雑であるといった問題点があった。これは顧問
先と会計事務所とでインターネット(又は、企業内での
イントラネット)による会計データの共用やデータ交換
にあたって大きな障害になり得るといった問題点があっ
た。
【0010】なお、特開平5−298173号公報に開
示の技術は、上述した従来の特定の会計データの同期を
保つ技術と「排他処理を行なう」という点で同様であり
(つまり、両者は特定のファイルだけと処理を行い他の
ファイルは排除する点で一致している)。従って、上記
の会計処理方式のように顧問先(分散システム)側と
会計事務所(ホストコンピュータ)に異なる構成のファ
イルや異なるバージョンのファイルがある場合にそれら
のファイルについてデータの追加・訂正結果を同期させ
ることはできない。
【0011】また、特開平5−298173号公報に開
示の技術は、分散ファイル使用前に分散ファイルの内容
を最新の内容に更新しようとするものであり、ホストコ
ンピュータ側と分散システム側の同一バージョン(版)
のファイルをホストコンピュータから分散システムを構
成するコンピュータへの片方向の同期処理で行なう技術
である。従って、上記の会計処理方式のように、顧問
先(分散システム)側と会計事務所(ホストコンピュー
タ)に異なる構成のファイルや異なるバージョンのファ
イルがある場合にそれらのファイルについてデータの追
加・訂正結果を同期させることはできない。また、顧問
先コンピュータ(分散システム)と会計事務所(ホスト
コンピュータ)との双方向のデータの更新(追加訂正)
の同期処理を行なうことはできない。
【0012】また、特開平11−161727号公報に
開示の技術は、オンライン更新できない場合のファイル
管理を状態フラグによって行い、変更されたファイルを
識別可能とする手法であり、前述したの会計処理方式
(つまり、通信回線を用いてオンラインで顧問先又は支
店等に分散されたコンピュータ装置で入力した会計デー
タをトランザクションデータとして専用通信回線や公衆
回線網を介して会計事務所や本社に備えられたセンター
コンピュータ装置に送信し、データ更新を行なう会計処
理方法)に適用可能ではあるが、この技術は、本来、予
約管理システムのように即時的にデータの検索や更新を
要するシステムにおいて、オンライン更新できない場合
のファイル管理を状態フラグによって臨時的に行なう場
合に備えたものであって、オンライン更新後は状態フラ
グはクリアされる。したがって、開示の技術は会計事務
処理のように即時性をそれほど要せず、更新データによ
る各ファイルの更新処理が所定のタイミングで反復する
ようなシステムにおけるファイルの同期に適していな
い。従って、上述のの会計処理方式のように、顧問先
及び会計事務所では、通常は互いに独立的に(つまり、
オフラインで)データ更新を行い、データの授受時に会
計ファイルを同期させるシステムには適用することはで
きない。
【0013】また、近年開発されつつあるインターネッ
ト会計処理方式では、受信データの正誤判定を相手に通
知するために通信データの受信処理を直ちに行わなけれ
ばならないが、各会計ファイルが同期していなければデ
ータの正誤判定が直ちにできないといった問題点があ
る。つまり、上記の会計処理方式をインターネットを
用いて行おうとする場合、従来のロック方式(排他処
理)によって同期をとる以外ないので、上記従来のロッ
ク方式の場合の問題点、すなわち、データ授受の際の手
順、特に返信時における手順の制約が多く煩雑となると
いった問題点がある。
【0014】また、本願特許の出願人による平成11年
8月19日(1999年8月19日)の特許出願(特願
平11−232649)によれば、図19に示すように
会計事務所と顧問先(或いは、本−支店間、ホストコン
ピュータとクライアントコンピュータ間)で簡単な操作
で会計データの授受や受信した会計データの検証を簡単
に行なうことができるが、更に、随時、顧問先側又は会
計事務所で同期処理を行なうことができればデータの送
信後、相手先からの返信を待つことなく、互いの正式フ
ァイルに対し更新(追加訂正)処理を行なうことがで
き、顧問先或いは会計事務所独自のタイミングでの入力
・訂正作業を可能とすることが期待できる。
【0015】本発明は、上記の会計処理方式の問題点
及び課題に鑑みてなされたものであって、顧問先と会計
事務所に設置されたコンピュータ装置(会計処理装置)
間でオフラインで行われたデータ変動結果を、通信ネッ
トワークによる接続時に排他処理なしに任意のタイミン
グで同期させ得るデータの同期方法、データの同期方
法、会計処理装置及び会計処理システムの提供を目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明のデータの同期方法は、第2のコンピュ
ータ別に第2のコンピュータに記憶されているデータと
同じデータを記憶した第1のコンピュータ装置と、該第
1のコンピュータ装置と通信ネットワークを介してデー
タ授受可能な複数の第2のコンピュータ装置からなるコ
ンピュータシステムにおいて、第2のコンピュータ装置
のうちの任意の1つに第1のコンピュータ装置に記憶さ
れているデータとの同期をとるよう同期指示があると、
同期指示のあった第2のコンピュータ装置に記憶されて
いる第2のデータと、第1のコンピュータ装置に記憶さ
れている第2のデータに対応する第1のデータの更新状
態を比較し、この比較結果に基づいて、第2のデータと
第1のデータを前記通信ネットワークを介して相互に更
新し、第2のデータの内容と第1のデータの内容を同一
にすることを特徴とする。
【0017】また、第2の発明は上記第1の発明のデー
タの同期方法において、データの更新状態は更新データ
の数で表され、同期指示のあった第2のコンピュータ装
置に記憶されている第2のデータの更新データ数と、前
記第1のコンピュータ装置に記憶されている前記第2の
データに対応する第1のデータの更新データ数を比較
し、第2のデータの更新データ数が第1の更新データ数
より少ない場合には、第2のデータを通信ネットワーク
を介して第1のコンピュータ装置に送信して第2のデー
タの更新データで第1のデータを更新し、第1のデータ
の更新データ数が前記第2の更新データ数より少ない場
合には、第1のデータを通信ネットワークを介して第2
のコンピュータ装置に送信して第1のデータの更新デー
タで第2のデータを更新し、第2のデータの内容と第1
のデータの内容を同一にすることを特徴とする。
【0018】また、第3の発明は上記第1又は第2の発
明のデータの同期方法において、比較後に、更に、通信
ネットワークの回線速度に基づいて、第2のデータを第
1のコンピュータ装置に送信するか、第1のデータを第
2のコンピュータ装置に送信するかを決定することを特
徴とする。
【0019】また、第4の発明のデータの同期方法は、
会計処理機能及び通信制御機能を備え、第2のコンピュ
ータ装置別の複数の会計ファイルを記憶した第1のコン
ピュータ装置と、該第1のコンピュータ装置と通信ネッ
トワークを介してデータ授受可能な複数の第2のコンピ
ュータ装置からなる会計処理システムにおけるデータの
同期方法であって、複数の第2のコンピュータ装置のう
ちの任意の装置において第1のコンピュータ装置に記憶
されている会計ファイルとの同期をとるよう同期指示が
あると、同期指示のあった装置に記憶されている複数の
会計ファイルの中で会計データの入力処理によって更新
された第2の会計ファイルの更新情報と、第1のコンピ
ュータ装置に記憶されている同期指示のあった第2のコ
ンピュータ装置用の複数の会計ファイルの中で更新され
た第2のファイルに対応する第1の会計ファイルの更新
情報とを比較し、比較結果に基づいて第2の会計ファイ
ルの内容と第1の会計ファイルの内容を通信ネットワー
クを介して相互に更新し、第1の会計ファイルの内容と
第2の会計ファイルの内容を同一にすることを特徴とす
る。
【0020】また、第5の発明は上記第4の発明のデー
タの同期方法において、同期指示は第1のコンピュータ
装置或いは複数の第2のコンピュータ装置のうちの任意
の装置において手動によりなされることを特徴とする。
【0021】また、第6の発明は上記第4又は第5の発
明のデータの同期方法において、比較は、第1のコンピ
ュータ装置に記憶されている各会計ファイルの最新更新
情報と該第1のコンピュータ装置に記憶されている第2
のコンピュータ装置に対応する複数の会計ファイルの最
終更新情報との比較結果及び第2のコンピュータ装置に
記憶されている各会計ファイルの最新更新情報と該第2
のコンピュータ装置に記憶されている複数のファイルの
最終更新情報からなるファイル更新情報との比較結果に
基づいて行なうことを特徴とする。
【0022】また、第7の発明は上記第4乃至第6のい
ずれかの発明のデータの同期方法において、比較結果に
基づいて通信ネットワークを介して行なう第2の会計フ
ァイルの内容と第1の会計ファイルの内容の相互更新
は、第2の会計ファイルと第1の会計ファイルが双方と
も更新されている場合は優先度の高い会計ファイルを有
する装置側に優先度の低い会計ファイルを有する装置か
ら当該会計ファイル中の更新済みレコードを送信して上
記優先度の高い会計ファイルとマージし、マージ後の会
計ファイルを上記優先度の低い会計ファイルを有する装
置に送信して上記優先度の低いファイルに記憶すること
により行い、第2のファイルと第1のファイルの一方の
みが更新されている場合は優先度の高い会計ファイルを
有する装置から優先度の低いファイルを有する装置側に
送信して対応する優先度の低いファイルに記憶すること
により行なう、ことを特徴とする。
【0023】また、第8の発明は上記第4乃至第7のい
ずれかの発明のデータの同期方法において、優先度は、
同期対象のファイルのそれぞれについて未同期の更新レ
コード数の多い方を高くすることを特徴とする。
【0024】また、第9の発明は上記第8の発明のデー
タの同期方法において、優先度は変更可能であることを
特徴とする。
【0025】また、第10の発明は上記第4乃至第6の
発明のデータの同期方法において、比較結果に基づいて
通信ネットワークを介して行なう前記第2の会計ファイ
ルの内容と第1の会計ファイルの内容の相互更新は、第
2の会計ファイルの更新データ数と、第1の会計ファイ
ルの更新データ数を比較し、第2の会計ファイルの更新
済データ数が前記第1の会計ファイルの更新済データ数
以下の場合には、第2の会計ファイルの更新済データを
通信ネットワークを介して第1のコンピュータ装置に送
信して該更新済データで第1の会計ファイルをマージ
し、マージ後の会計ファイルを通信ネットワークを介し
て第2のコンピュータ装置に送信して第2の会計ファイ
ルに記憶することにより行い、第1の会計ファイルの更
新済データ数が第2の会計ファイルの更新済データ数以
下の場合には、第1の会計ファイルの更新済データを通
信ネットワークを介して第2のコンピュータ装置に送信
して該更新済データで第2の会計ファイルをマージし、
マージ後の会計ファイルを通信ネットワークを介して第
1のコンピュータ装置に送信して第1の会計ファイルに
記憶することにより行う、ことを特徴とする。
【0026】また、第11の発明は上記第4乃至第6の
発明のデータの同期方法において、比較結果に基づいて
通信ネットワークを介して行なう前記第2の会計ファイ
ルの内容と第1の会計ファイルの内容の相互更新は、通
信ネットワークの回線速度に基づいて、第2の会計ファ
イルの更新データ数と、第1の会計ファイルの更新デー
タ数を比較し、第2の会計ファイルの更新済データ数が
前記第1の会計ファイルの更新済データ数以下の場合に
は、第2の会計ファイルの更新済データを通信ネットワ
ークを介して第1のコンピュータ装置に送信して該更新
済データで第1の会計ファイルをマージし、マージ後の
会計ファイルを通信ネットワークを介して第2のコンピ
ュータ装置に送信して第2の会計ファイルに記憶するこ
とにより行い、第1の会計ファイルの更新済データ数が
第2の会計ファイルの更新済データ数以下の場合には、
第1の会計ファイルの更新済データを通信ネットワーク
を介して第2のコンピュータ装置に送信して該更新済デ
ータで第2の会計ファイルをマージし、マージ後の会計
ファイルを通信ネットワークを介して第1のコンピュー
タ装置に送信して第1の会計ファイルに記憶することに
より行う、ことを特徴とする。
【0027】また、第12の発明の監査用会計処理装置
は、複数の顧問先別に複数の会計ファイルを記憶する会
計ファイル記憶手段と、データ入力手段と、このデータ
入力手段によって入力された顧問先データの更新データ
によって会計ファイルに記憶された顧問先別の会計ファ
イルのうち上記顧問先データに対応する会計ファイルを
更新する会計ファイル更新手段と、会計ファイル記憶手
段に記憶されている会計ファイルの中で会計ファイル更
新手段によって更新された会計ファイルの更新情報ファ
イルを顧問先別に生成する更新情報ファイル生成手段
と、通信ネットワークを介して外部顧問先の会計処理装
置と会計データを授受するための通信制御を行なう通信
制御手段と、この通信制御手段による通信制御下で顧問
先の会計処理装置と会計データを授受する送受信手段
と、所望の顧問先会計処理装置に会計データの同期処理
開始指示行なう同期指示手段と、この同期指示信手段に
よる同期開始指示がなされたとき、同期開始指示信号を
前記通信ネットワークを介して指示のあった顧問先会計
事務所に送信する同期指示信号送信手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0028】また、第13の発明の会計処理装置は、複
数の会計ファイルを記憶する会計ファイル記憶手段と、
データ入力手段と、このデータ入力手段によって入力さ
れた新規会計データ及び更新会計データを記憶する更新
ファイル記憶手段と、会計ファイル記憶手段及び更新フ
ァイル記憶手段に記憶されているファイルの中で会計デ
ータの新規入力又は更新入力によって更新されたファイ
ルの更新情報ファイルを生成する更新情報ファイル生成
手段と、通信ネットワークを介して外部会計処理装置と
データを授受するための通信制御を行なう通信制御手段
と、この通信制御手段による通信制御下で外部会計処理
装置とデータを授受する送受信手段と、会計データの同
期処理開始指示を行なう同期指示手段と、この同期指示
信手段によって同期処理開始指示がなされると、更新情
報ファイル生成手段によって生成された更新情報ファイ
ルと外部会計処理装置側で生成した更新情報ファイルと
の比較結果に基づいて、会計ファイル記憶手段及び更新
ファイル記憶手段に記憶されているファイル中の更新済
みファイルの中から外部会計処理に送信する同期用ファ
イルと該外部会計処理装置から受信する同期用ファイル
を決定する送受信ファイル決定手段と、この送受信ファ
イル決定手段により決定された同期用ファイルを通信ネ
ットワークを介して外部会計処理装置との間で送信又は
受信し、会計データの同期処理を行なう会計データ同期
制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0029】また、第14の発明は上記第13の発明の
会計処理装置において、送受信ファイル決定手段により
決定された各ファイル毎にその更新データ数に基づいて
優先度を選択し決定する優先度選択決定手段を備え、会
計データ同期制御手段は、送受信ファイル決定手段によ
り決定されたファイルを優先度選択決定手段によって決
定された優先度に基づいて外部会計処理装置に送信する
か、外部会計処理装置から受信するかを決定することを
特徴とする。
【0030】また、第15の発明は上記第13の発明の
会計処理装置において、同期指示用アイコン又はマーク
が表示された入力画面を備えたことを特徴とする。
【0031】また、第16の発明の会計処理システム
は、通信ネットワークを介してデータ授受可能な、監査
用会計処理装置と複数の顧問先会計処理装置からなる会
計処理システムにおいて、監査用会計処理装置は、複数
の顧問先別に複数の会計ファイルを記憶する第1の会計
ファイル記憶手段と、データ入力手段と、このデータ入
力手段によって入力された顧問先データの更新データに
よって会計ファイルに記憶された顧問先別の会計ファイ
ルのうち上記顧問先データに対応する会計ファイルを更
新する会計ファイル更新手段と、会計ファイル記憶手段
に記憶されている会計ファイルの中で前記会計ファイル
更新手段によって更新された会計ファイルの更新情報フ
ァイルを顧問先別に生成する第1の更新情報ファイル生
成手段と、通信ネットワークを介して外部顧問先の会計
処理装置と会計データを授受するための通信制御を行な
う第1の通信制御手段と、この通信制御手段による通信
制御下で通信ネットワークを介して顧問先会計処理装置
と会計データを授受する第1の送受信手段と、を備え、
複数の顧問先会計処理装置は、それぞれ、複数の会計フ
ァイルを記憶する第2の会計ファイル記憶手段と、第2
のデータ入力手段と、この第2のデータ入力手段によっ
て入力された新規会計データ及び更新会計データを記憶
する更新データ記憶手段と、第2の会計ファイル記憶手
段及び更新データ記憶手段に記憶されているファイルの
更新情報ファイルを生成する第2の更新情報ファイル生
成手段と、通信ネットワークを介して監査用会計処理装
置と会計データを授受するための通信制御を行なう第2
の通信制御手段と、この第2の通信制御手段による通信
制御下で前記通信ネットワークを介して監査用会計処理
装置と会計データを授受する第2の送受信手段と、会計
データの同期処理開始指示を行なう顧問先用同期指示手
段と、この顧問先用同期指示信手段による同期処理開始
指示があると、第2の更新情報ファイル生成手段によっ
て生成された更新情報ファイルと第1の更新情報ファイ
ル生成手段によって生成された更新情報ファイルとの比
較結果に基づいて、第1の会計ファイル記憶手段、第2
の会計ファイル記憶手段及び更新ファイル記憶手段に記
憶されているファイル中の更新済みファイルの中から監
査用会計処理装置に送信する同期用ファイルと監査用会
計処理装置から受信する同期用ファイルを決定する送受
信ファイル決定手段と、この送受信ファイル決定手段に
より決定された同期用ファイルを通信ネットワークを介
して監査用会計処理装置との間で送信又は受信し、会計
データの同期処理を行なう会計データ同期制御手段と、
を備え、同期指示が行われた顧問先会計処理装置は、会
計データ同期制御手段による同期処理を開始し、送受信
ファイル決定手段によって決定された同期用のファイル
を会計データ同期制御手段により通信ネットワークを介
して第1の会計処理装置との間で送受信して互いに更新
し、第1の会計処理装置に記憶されている当該顧問先の
会計ファイルの内容と当該顧問先会計処理装置に記憶さ
れている会計ファイルの内容を一致させることを特徴と
する。
【0032】第13の発明は、上記第12の発明の会計
処理システムにおいて、監査用会計処理装置は、所望の
顧問先会計処理装置に会計データの同期処理開始指示を
行なう同期指示手段と、この同期指示信手段による同期
開始指示がなされたとき、同期開始指示信号を前記通信
ネットワークを介して指示のあった顧問先会計処理装置
に送信する同期指示信号送信手段とを備え、顧問先会計
処理装置は、監査用会計処理装置から同期指示信号を受
け取るか又は顧問先用同期指示手段による会計データの
同期処理開始指示があると、前記会計データ同期制御手
段による会計データの同期処理を開始することを特徴と
する。
【0033】
【発明の実施の形態】[同期処理の概要]図1は本発明の
会計処理システムの概要説明図であり、符号1は会計事
務所(又は、本社或いはセンタといった関係の部署)に
備えられた、会計処理機能及び通信制御機能を備えたコ
ンピュータ装置(例えば、監査用コンピュータ装置(又
は監査用会計処理装置)、ホストコンピュータ、ホスト
マシン)を示す。また、符号2は顧問先(又は支店等)
に備えられた会計処理機能及び通信制御機能を備えたコ
ンピュータ装置(会計処理装置)クライアントコンピュ
ータ、クライアントマシン)を示し、符号3は通信ネッ
トワークを示す。また、図1では、説明上、コンピュー
タ装置2を1台だけ示したが、通常は顧問先の数に応じ
て複数台のコンピュータ装置2との会計データの授受が
行われる。また、通信ネットワーク3はインターネット
のほか各種の通信ネットワーク(LAN(ローカルエリ
アネットワークも含む))を用いることができる。
【0034】図1で、コンピュータ装置2は顧問先の担
当者によって入力された会計データか、コンピュータ装
置1から通信ネットワーク3を介して送信された会計デ
ータを所定のフォーマット(図5、図6)に基づいて表
示し、表示された会計データに対し、担当者による検証
(チェック)を経て、検証の結果必要に応じて会計デー
タの訂正操作(追加、訂正、削除操作をいう(以下、同
じ))が行われた場合は訂正操作に基づく会計データの
訂正処理(追加、訂正、削除処理をいう(以下、同
じ))を行ない、担当者による送信指示があると表示さ
れている会計データおよび表示対象の会計データを通信
ネットワーク3を介してコンピュータ装置1に送信す
る。また、この際、コンピュータ装置2は会計データの
一連の入力、更新処理後、或いは任意の時期に更新ファ
イル及び会計ファイルとの同期処理を行なう(つまり、
コンピュータ装置2の各会計ファイルとコンピュータ装
置1の各会計ファイル同士を同期させる)。また、実施
例では、同期処理の実行タイミングは顧問先の担当者に
よるデータ同期指示により行なうので、顧問先の都合の
よい日にそれ以前になされた入力データや訂正データを
まとめて同期させることができる(自動的に所定の期間
毎に、或いは、データ入力又はデータ訂正処理終了後に
同期させるように構成してもよい)。
【0035】また、コンピュータ装置1はコンピュータ
装置2の複数の会計ファイルと同じ複数のファイルを各
コンピュータ装置2別に記憶している。また、検証モー
ドが選択されると、コンピュータ装置2から通信ネット
ワーク3を介して送信された更新ファイルに記憶されて
いるレコード(会計データ)を編集して所定のフォーマ
ットで画面表示する。表示された会計データに対して行
われる会計事務所(又は本社)担当者による検証(チェ
ック)の結果、訂正操作が行われた場合には訂正内容に
応じて会計データの訂正会計データの訂正処理等を行な
う。
【0036】また、上記同期処理実行後、コンピュータ
装置1、2の保存メモリに、「自マシンの会計データを
構成するファイル全てのデータ数、更新時間情報」を記
録したファイル(更新情報ファイル(図12(c))を
生成する。この更新情報ファイルを設けたことにより同
期処理実行時に更新情報ファイルに記録された各ファイ
ルの最新の更新情報と各会計ファイル毎に記録された更
新情報のうちの最新の更新情報を比較してファイル単位
の送受信候補を決定することができる(図16)。
【0037】また、送受信候補毎にコンピュータ装置1
から先にコンピュータ装置2に送信するかの優先度を各
装置での最新更新日に更新されたデータ量を基に決定す
る。また、優先度をデータ量や更新時間によって変更す
ることもできる。
【0038】また、同期処理は通常ファイル単位に行な
うが、送受信候補ファイルが重複する場合(送信元、受
信基双方で訂正入力等を行った場合のようにあるファイ
ルについて双方で個別に更新を行っている場合)にはフ
ァイル単位でなくレコード(会計データ)単位で同期処
理を行なう。この場合、優先度によってマージされるか
マージするか(つまり、ファイル1とファイル2の間で
ファイル1のレコードをファイル2にマージするかファ
イル2のレコードをファイル1にマージするかはファイ
ルの送受信優先度によって決定される)。優先度は変更
可能なので、優先度の変更により、データ量や回線速度
に応じて優先度を切り替えるようにすればよい。また、
データ量や回線速度を基に自動的に切り替わるようにし
てもよい。また、優先度とは無関係にマージの場合だけ
データ量や回線速度によってによってマージするかマー
ジされるかを自動的に切り替えるようにすることもでき
る。
【0039】また、コンピュータ装置1、2は、会計デ
ータの送受信と、訂正、削除又は追加入力処理等の訂正
処理と、会計ファイルへの登録に係わる履歴をそれぞれ
の保存メモリ上の履歴保存ファイルに保存記憶する。
【0040】また、コンピュータ装置1、2は送信する
会計データを暗号化して送信し、受信側コンピュータ装
置で復号してからその受信側コンピュータ装置で所定の
入力フォーマット(図5、図6)上に表示することもで
きる。また、コンピュータ装置1、2は送信する会計デ
ータを圧縮して送信し、受信側コンピュータ装置で伸張
してから所定の入力フォーマット上に表示することもで
きる。また、コンピュータ装置1、2はセキュリテイの
ための認証を行なうようにしてもよい。
【0041】[会計処理装置の構成例] (顧問先会計処理装置)図2は本発明の会計処理システ
ムを構成するコンピュータ装置の一実施例(顧問先会計
処理装置(第2のコンピュータ装置))の構成を示すブ
ロック図であり、会計処理装置2はデータ入力部10、
制御部12、作業メモリ13、表示部14、通信制御部
15、受信部16、送信部17、保存メモリ18および
印刷出力部(プリンタ)19を備えている。なお、デー
タ入力部10の一部機能(指示(ポイント)機能)を代
わって実行するポインテイングデバイス(例えば、マウ
ス)11を備えるようにしてもよい。また、会計データ
を光学的に読み取って電気信号に変換し、文字認識して
文字コードを得るOCR(光学的文字読取装置(図示せ
ず))を備えるようにしてもよい。
【0042】データ入力部10は会計データや訂正デー
タ入力、削除指示入力又はメッセージ入力等を行なう。
なお、データ入力部10は図示しないがデータ入力用バ
ッファを備えている。
【0043】制御部12はCPU、プログラム格納メモ
リ、RAM及びクロック等の周辺回路からなるプロセッ
サ構成をなし、会計処理装置2全体の動作を制御すると
共に、プログラム格納メモリに格納されている会計デー
タの同期処理プログラムの実行を制御し、本発明の会計
データの同期処理を実行させる。また、プログラム格納
メモリに格納されている会計処理アプリケーションプロ
グラム(会計データ入力処理を含む)の実行制御を行な
う。また、プログラム格納メモリは各種プログラムのほ
か表示用フォーマットデータやアイコンデータ等を格納
することができる(表示用フォーマットデータやアイコ
ンデータ等を格納する格納メモリを別に設けてもよ
い)。
【0044】例えば、制御部12は担当者による同期指
示があると、保存メモリ18に記憶されている同期用デ
ータ(同期処理されていない更新ファイルまたはそのレ
コード、同期処理されていない会計ファイルまたはその
レコードをいう)に本発明に基づく会計データの同期処
理プログラムによる一連の同期処理の実行制御を行な
う。
【0045】同様に、制御部12は起動時に会計ファイ
ルのバックアップ処理を行なう。また、後述するように
監査用会計処理装置(第1のコンピュータ装置)1を同
期指示を行えるように構成した場合には、監査用会計処
理装置1から送られる同期開始指示信号を受け取ると、
会計ファイルのバックアップ処理を行なう。
【0046】また、制御部12は同期処理時にデータ送
信制御があると、同期用データを保存メモリ18から取
り出し、送信データバッファ132に記憶するよう記憶
制御する。また、同期用データ等を圧縮して送信する場
合には制御部12は保存メモリ18から同期用データ等
を取り出して所定の圧縮プログラムで圧縮された同期用
データ等を送信データバッファ132に記憶するよう制
御する。また、同期用データ等を暗号化して送信する場
合には制御部12は保存メモリ18から同期用データ等
を取り出して所定の暗号化プログラムで圧縮された同期
用データ等を送信バッファ132に記憶するよう制御す
る。
【0047】また、制御部12は監査用会計処理装置1
側から同期処理に基づく同期用データを受信すると、受
信した同期用データをデータバッファ131に記憶する
よう記憶制御する。また、受信した同期用データ等が圧
縮されている場合には作業バッファ133で伸張プログ
ラムによる圧縮データの伸張を実行制御し、伸張された
同期用データ等のデータバッファ131への記憶制御を
行なう。また、同期用データ等が暗号化されている場合
には復号プログラムによる暗号化データの復号を行な
い、復号された同期用データ等のデータバッファ131
への記憶制御を行なう。
【0048】また、作業メモリ13はDRAM等の揮発
性メモリからなり、図3(a)に示すように、データ入
力処理によって得た更新ファイル(仕訳ファイル等)及
び通信ネットワーク3を介して監査用会計処理装置1か
ら送信され、受信処理されたデータから取り出した更新
ファイル及び表示制御データを記憶するデータバッファ
131と、通信回線3を介して外部装置に送信するデー
タ(更新ファイルび表示制御データ)を一時的に記憶す
る送信データバッファ132、と作業用バッファ133
を確保することができる。
【0049】表示部14はデータバッファ131に記憶
された更新ファイル中の会計データを表示制御データに
基づいて所定の入力フォーマットで表示する。
【0050】また、通信制御部15は通信制御用のプロ
グラムで構成され、接続する通信ネットワーク3で規定
された通信プロトコルを監査用会計処理装置1との間で
確立し、通信ネットワーク3を介してデータの授受を制
御する。
【0051】受信部16は受信データを図示しない受信
バッファに取込み、受信データがパケットのように通信
ネットワーク3のプロトコルで規定される送信データ方
式のデータの場合はそれを分解して会計データ等を取り
出してデータバッファ131に記憶する。
【0052】送信部17は、データバッファ131から
取り出され、送信データバッファ132に記憶された送
信データ及び表示制御データを図示しない送信バッファ
(=受信バッファ)に取込む。
【0053】また、送信部17は、例えば、送信データ
がパケットのように通信ネットワーク3のプロトコルで
規定される送信データ方式のデータの場合はパケットを
組み立てて会計データ等を格納して同期用データとして
送信バッファに送信し、通信ネットワーク3に送出す
る。
【0054】保存メモリ18は磁気デイスクや光デイス
ク、又はフラッシュメモリ等の書き換え可能な保存メモ
リからなり、各仕訳ファイルをはじめ会計処理用の各種
ファイルや基礎ファイルからなる複数の会計ファイルを
記憶する会計ファイル領域181及び入力された会計デ
ータや訂正データ等の更新会計データを記憶する更新フ
ァイル領域182の他、会計ファイル領域181に記憶
されている会計ファイルのバックアップファイル183
や履歴データ保存用の履歴ファイル等を備えている。
【0055】なお、上記図2の説明ではコンピュータ装
置2を会計処理装置として構成した例を示したが、本発
明の会計データの同期処理方式を適用可能なコンピュー
タ装置はこれらに限定されず、例えば、パソコン(パー
ソナルコンピュータ)に会計処理用プログラム(会計デ
ータ入力処理機能を含む)と通信制御プログラムを搭載
したものでもよい。また、ここで、会計データ入力処理
機能とは会計データを入力して仕訳けする機能(キー入
力に限定されない(例えば、OCRによる入力でもよ
い))と所定のフォーマットで画面表示された会計デー
タに対して訂正、削除、追加入力等の訂正処理を行なう
機能を含み、会計データ入力処理プログラムはこのよう
な会計データ入力処理機能を実現するために作成された
プログラムを意味する。
【0056】(監査用会計処理装置)また、監査用会計
処理装置(第1のコンピュータ装置)1の構成は次に述
べる制御部12’の制御動作、作業メモリ13’及び保
存用メモリ18’の領域構成及びデータ容量を除けば図
2の会計処理装置2と同様の構成の装置でもよい。
【0057】制御部12’はCPU、プログラム格納メ
モリ、RAM及びクロック等の周辺回路からなるプロセ
ッサ構成をなし、会計処理装置2全体の動作を制御する
と共に、プログラム格納メモリに格納されている会計デ
ータの同期処理プログラムの実行を制御し、本発明に基
づく会計データの同期処理を実行させる。また、プログ
ラム格納メモリに格納されている監査用アプリケーショ
ンプログラム(会計データ入力処理を含む)の実行制御
を行なう。また、プログラム格納メモリは各種プログラ
ムのほか表示用フォーマットデータやアイコンデータ等
を格納することができる(表示用フォーマットデータや
アイコンデータ等を格納する格納メモリを別に設けても
よい)。
【0058】例えば、制御部12’は顧問先会計処理装
置2から同期処理に基づく接続要求があると、保存メモ
リ18’に記憶されている同期用データ(同期処理され
ていない、同期対象の顧問先用の会計ファイルまたはそ
のレコードをいう)に本発明に基づく会計データの同期
処理プログラムによる一連の同期処理の実行制御を行な
う。なお、制御部12’は監査用会計処理装置1が同期
指示を行えるように構成されている場合には担当者によ
る同期指示があると、送信部17を介して同期開始指示
信号を同期指示の際指定された顧問先の会計処理装置2
に送出する。
【0059】また、制御部12’は同期処理が開始され
ると先ず指定された顧問先の会計ファイルのバックアッ
プ処理を行なう。なお、上述したように監査用会計処理
装置1で同期指示を行えるように構成した場合には同期
指示の際指定された顧問先の会計ファイルのバックアッ
プ処理を行なう。
【0060】また、制御部12’は同期処理時にデータ
送信制御があると、同期用データを保存メモリ18’か
ら取り出し、送信データバッファ132に記憶するよう
記憶制御する。また、同期用データ等を圧縮して送信す
る場合には制御部12’は保存メモリ18’から同期用
データ等を取り出して所定の圧縮プログラムで圧縮され
た同期用データ等を送信データバッファ132に記憶す
るよう制御する。また、同期用データ等を暗号化して送
信する場合には制御部12は保存メモリ18’から同期
用データ等を取り出して所定の暗号化プログラムで圧縮
された同期用データ等を送信バッファ132に記憶する
よう制御する。
【0061】また、制御部12’は指定された顧問先会
計処理装置2側から同期処理に基づく同期用データを受
信すると、受信した同期用データをデータバッファ13
1に記憶するよう記憶制御する。また、受信した同期用
データ等が圧縮されている場合には作業バッファ133
で伸張プログラムによる圧縮データの伸張を実行制御
し、伸張された同期用データ等のデータバッファ131
への記憶制御を行なう。また、同期用データ等が暗号化
されている場合には復号プログラムによる暗号化データ
の復号を行ない、復号された同期用データ等のデータバ
ッファ131への記憶制御を行なう。
【0062】作業メモリ13’はDRAM等の揮発性メ
モリからなり、顧問先会計処理装置2の作業メモリ13
より大きなメモリ容量を備えている。作業メモリ13’
は図3(b)に示すように、監査用データ入力処理によ
って得られた訂正仕訳ファイル及び通信ネットワークを
介して各顧問先会計処理装置2から送信され、受信処理
されたデータから取り出した更新ファイルを記憶するデ
ータバッファ領域131’と、通信ネットワーク3を介
して顧問先会計装置2に送信するデータ(更新ファイ
ル、送信通知データ及び表示制御データ)を一時的に記
憶する送信データバッファ132’と作業用バッファ1
33’を確保することができる。また、データバッファ
領域131’は複数の顧問先会計処理装置2からインタ
ーネット3を介して電子メールで送信された一次会計フ
ァイルを顧問先別に記憶する顧問先別データバッファ領
域に分割されている。
【0063】保存メモリ18’は磁気デイスクや光デイ
スク、又はフラッシュメモリ等の書き換え可能な保存メ
モリからなり、各仕訳ファイルをはじめ会計処理用の各
種ファイルや基礎ファイルからなる複数の会計ファイル
を記憶する会計ファイル領域181’及び会計ファイル
領域181’に格納されている各顧問先の各会計ファイ
ルのうち同期対象の顧問先の会計ファイルをバックアッ
プするバックアップファイル183’や履歴データ保存
用の履歴ファイル等を備えている(図19)。なお、履
歴ファイルを別々の保存メモリに設けるようにしてもよ
い。
【0064】また、上記説明ではコンピュータ装置1を
監査用会計処理装置として構成した例について述べた
が、本発明の会計データの同期処理方式を適用可能なコ
ンピュータ装置はこれらに限定されず、例えば、パソコ
ン(パーソナルコンピュータ)に会計処理用プログラム
(会計データ入力処理機能を含む)と通信制御プログラ
ムを搭載したものでもよく、また、パソコンに会計デー
タ入力処理プログラムと通信制御プログラムを搭載した
ものでもよい。
【0065】(会計ファイル)会計ファイルは、例え
ば、顧問先企業の会計処理上に必要な基礎的データ(商
号コード(支店コード)、商号(支店名)、期数、会計
期間、・・・)を格納した基礎ファイルや、勘定科目及
び科目コード、借方・貸方の別等を登録した科目ファイ
ル、科目分類ファイル、会計データ(=仕訳データ)を
一定期間(本実施例では月単位)格納した仕訳ファイル
(1月分の仕訳ファイル、2月分の仕訳ファイル、・・
・(図16))、各種元帳ファイルや各種補助ファイル
及び制御ファイル等があり、顧問先会計処理装置2では
上述したように各会計ファイルを保存メモリ18に確保
された会計ファイル領域181’に記憶している。
【0066】また、監査用会計処理装置1では基礎ファ
イル191以外の会計ファイル192−1−1、192
−1−2・・・、192−2−1,102−2−2、・
・・(図19)には顧問先A、B、・・別に会計ファイ
ルを管理可能に各会計ファイルにそれぞれ商号コード等
の顧問先識別コード及び会計ファイルの種類を識別する
ためのファイル識別コードが与えられており、会計ファ
イル領域181’に格納されている各会計ファイルは顧
問先識別コード及びファイル識別コードによって分類さ
れる。また、基礎ファイル191には上述したような顧
問先企業の会計処理上に必要な基礎的データが顧問先単
位に格納されている。
【0067】(更新ファイル)更新ファイルは顧問先会
計処理装置2の更新ファイル領域182に記憶されるフ
ァイルであり、会計データ入力処理によって入力され仕
訳された仕訳ファイル(入力された会計データ(新規会
計データ及び訂正入力データ)の取引月によってそれぞ
れ月別に作成される))である。
【0068】また、同期処理の場合には後述するよう
に、会計事務所側の会計処理装置(コンピュータ装置)
1に記憶されている会計ファイル中、会計事務所の監査
或いは検証によって訂正入力され、訂正処理された会計
ファイルとして顧問先会計処理装置(コンピュータ装
置)2に送信された更新会計ファイルも更新ファイルと
して扱う(つまり、同期処理の場合には監査会計処理装
置1で更新された当該顧問先の会計ファイルも更新ファ
イル領域181にコピーされる)。
【0069】また、同期処理の場合には後述するよう
に、監査用会計処理装置1の会計ファイルのうち会計事
務所の監査或いは検証によって訂正入力され、訂正処理
された会計ファイルのレコード(更新済みレコード)と
して該当する顧問先会計処理装置2に送信され、顧問先
の更新ファイル(仕訳ファイル)とマージされた結果も
更新ファイルとなる。
【0070】図4は会計データ及び送信ファイルの一実
施例を示す図であり、図4(a)は会計データ(レコー
ド)の一実施例、図4(b)は送信ファイルの構造を示
す説明図、図4(c)は送信ファイルの先頭に格納され
る制御データの構成を示す図である。
【0071】図4(a)で、会計データ(レコード)4
0は日付欄41、借方科目欄42、貸方科目欄43、金
額欄44、摘要欄45、伝票番号欄46、区分コード欄
47および訂正フラグ欄48からなっており、仕訳され
た取引が記憶されている。なお、データの訂正(追加修
正)が行われるとフラグ欄48に訂正フラグ(追加=
「1」、訂正=「2」、削除=「3」が書き込まれる。
【0072】また、会計データ40は会計処理装置2
(1)、或いは本発明に基づく会計データの同期処理を
実現する会計データの同期処理プログラムと会計処理プ
ログラム又は会計データ入力処理プログラム及び通信制
御プログラムを搭載したパソコン等により入力され、会
計データ入力処理機能(プログラム)により仕訳処理さ
れて作業メモリ13のデータバッファ131に記憶さ
れ、図5及び図6に示すような入力フォーマットで画面
表示される。
【0073】また、訂正データが入力されると会計デー
タ入力処理機能により該当する会計データの訂正個所に
訂正データを追加し、削除指示が行われると削除指示デ
ータ番号(行数)を作業用バッファ133に保持して該
当の会計データに削除表示(反転表示等の差別表示等)
を施して担当者の確認を待ち、確認入力があると該当す
る会計データのフラグ欄48に削除フラグ「3」を書き
込む(削除フラグが付けられた場合には表示部14には
表示されない)。
【0074】また、図4(b)で、送信ファイル50は
1個の制御データ51と表示制御データ52及び会計デ
ータ40が1対1に対応付けられた複数の送信データの
組からなっている。また、制御データ51は後述するよ
うに送信ファイル50の識別を行なう識別コードを含
み、表示制御データ52は対応する会計データの画面上
の表示位置関係(前後関係)を示すポインタからなって
いる(例えば、1行前に表示される会計データの日付及
び伝票番号をポインタとする。この場合、先頭の会計デ
ータのポインタの伝票番号は0とする)。
【0075】送信ファイル50は送信時に通信ネットワ
ークのプロトコル等によって規定される送信ファイル
(送信データ)データ形式に組み立てられて送信部17
から通信ネットワーク3に送出される。従って、表示制
御データ52及び会計データ50からなる送信データの
組の最大数はプロトコル等によって規定される送信ファ
イルサイズ(データ長)によって異なる。また、送信時
に送信ファイルに格納する各データを暗号化(圧縮な
し)或いは圧縮して送信ファイル50を生成することも
できる。
【0076】また、図4(c)で、制御データは商号コ
ード511、商号512、決算年月日513のような書
誌的データのほかに送信識別コード514を格納するよ
うに構成されている。商号コード511、商号512、
決算年月日513のような書誌的データは画面表示の際
の表示フォーマットの上欄等に表示される。また、送信
識別コード514は「00:通常(送信を行わない状
態)」又は「01:送信」のいずれかの値をとり、送信
側装置は送信時に転送識別コード514を「01」にセ
ットして送信ファイルを作成して送信し、受信側装置の
制御部12は受信した送信ファイル50中の制御データ
51の送信識別コード514を調べてそれが「01」の
とき、本発明の会計データの装置間対話処理の具体的な
処理を開始する。
【0077】図5は表示画面に表示される会計データ入
力フォーマットの一実施例を示す図であり、振替伝票入
力画面の例を示す図である。図5で、振替伝票入力画面
60は取引日(年・月・日)を入力する取引日入力欄6
1と、部門や事業所、プロジェクト単位で会計管理を行
なうための管理区分を入力する管理区分入力欄62とを
設けた見出項目欄と、借方金額を入力する借方金額入力
欄63、借方科目を入力する借方科目入力欄64、借方
摘要入力欄65、貸方摘要入力欄66、貸方科目を入力
する貸方科目入力欄67および借方金額を入力する貸方
金額入力欄68からなる入力行を所定行数設けた入力行
欄と、借方金額および貸方金額の合計を表示する合計欄
及び同期指示用ボタン69(アイコン又はマーク)とを
備えている。また、見だし項目欄には図示していないが
会計データの表示、訂正、削除、追加入力、印刷及び終
了等の指示を行なうためのアイコン(ボタン等)又はマ
ークが表示される。
【0078】管理区分は本社、支店、工場、部門、プロ
ジェクト、受注工事等会計管理上設けられた区分であ
り、予め分類され、コード化されている。また、管理区
分入力欄62、借方科目入力欄63、貸方科目入力欄6
7には入力時に、それぞれ、管理区分、借方科目、貸方
科目をコード化したコードを入力すると、会計処理装置
100に予め備えられた変換テーブルにより文字に変換
されて、夫々の入力欄に文字表示される。なお、入力時
に管理区分入力欄62、借方科目入力欄63、貸方科目
入力欄67に管理区分名、借方科目、貸方科目に直接文
字入力するようにしてもよい。
【0079】また、借方摘要入力欄65は借方金額入力
欄63および借方科目入力欄64からなる借方の取引内
容を示す摘要を入力する入力欄であり、貸方摘要入力欄
66は貸方金額入力欄67および貸方科目入力欄68か
らなる貸方の取引内容を示す摘要を入力する入力欄であ
り、摘要が文字入力される。
【0080】また、本実施例では各入力行で借方摘要入
力欄65を上段とし、貸方摘要入力欄66を下段として
配置したが、借方摘要入力欄65および貸方摘要入力欄
66の配置はこれに限定されず表示部14の画面サイズ
によって設計上の制約を受けるのみであり、例えば、借
方摘要入力欄65と貸方摘要入力欄66を隣り合うよう
に一列に配置してもよく、また、貸方摘要入力欄66を
貸方金額入力欄68の次に配置してもよい。
【0081】また、本実施例では借方金額入力欄63の
次に借方科目入力欄64を配置したが、借方科目入力欄
64の次に借方金額入力欄を配置するようにしてもよ
い。また、入力行の数は図5の例では8行としたが、こ
れに限定されず、設計上可能な数だけ設ければよい。
【0082】また、振替伝票入力画面60に伝票番号を
入力(或いは、自動表示)する伝票番号入力(表示)欄
を設けてもよい(図5の例では右上隅に設けられてい
る)。また、管理区分入力欄62は管理区分に応じて複
数個設けてもよい。また、借方科目入力欄64および貸
方入力欄65に補助コード入力欄を設けるようにしても
よい。また、入力時には、入力箇所を案内するカーソル
が表示される。
【0083】図6は表示画面に表示される会計データ入
力フォーマットの他の実施例を示す図である。図6で、
会計データ入力フォーマット70は受信した制御データ
61から取得した会社名、決算年度等の書誌的事項を表
示する欄71と、取引月を表示する月表示欄72と、会
計データの表示、訂正、削除、追加入力、印刷及び終了
等の指示をアイコン表示し、担当者による指示選択をさ
せる選択欄73と、同期指示用ボタン74(アイコン又
はマーク)と、データ名表示欄76と会計データ表示欄
77と、案内メッセージ表示欄78及び入力欄79が設
けられている。
【0084】また、データ名表示欄76には行番号欄、
日付欄、借方科目欄、貸方科目欄、金額欄及び摘要欄が
設けられ、データ表示欄77にはキー入力された会計デ
ータ又は受信した会計データ(図4(a))の日付デー
タが日付欄に対応する位置に表示され、会計データが借
方科目の場合には借方科目欄に対応する位置に借方科目
名称が、会計データが貸方科目欄の場合は貸方科目欄に
対応する位置に貸方科目名称が表示され、金額データが
金額欄に対応する位置に、摘要データが対応する位置に
行われる。また、各会計データは対応する表示制御デー
タにより表示時の前後関係が関係付けられているので、
データ表示欄77の最上欄から順に1行ずつ振り分けら
れて表示される。また、作業メモリ132の会計データ
の数がデータ表示欄77の行数より多い場合にも、スク
ロールキー操作又は図示しないスクロールボタンのポイ
ント操作により上下にスクロールさせて表示されていな
い会計データを表示することができる。なお、本明細書
でいう「表示対象の会計データ」は表示制御データによ
って前後を関係付けられ、スクロールにより表示可能な
会計データを意味する。
【0085】また、案内メッセージ表示欄77にはデー
タ入力やデータ修正入力時の操作案内メッセージや警告
メッセージが表示される。また、入力欄79は入力され
たデータが表示される欄であり、確認操作により入力し
た文字列又は名称に変換された文字列がカーソル位置の
表示欄に表示される。
【0086】上記図5の振替伝票入力画面及び/又は図
6の入力画面から入力された会計データは仕訳処理され
て会計データファイルに格納される。また、会計データ
の訂正処理や検証時にはこれらの入力画面上に会計デー
タファイルに格納されている会計データ等を表示でき
る。
【0087】[同期処理] (データ入力処理時のユーザ操作手順の例)図7はデー
タ入力処理時のユーザ操作(ユーザインターフェイス)
の一実施例を示すフローチャートであり、次に述べる
の操作を行なうと同期処理が実行される。 担当者が会計処理装置2(又は、会計処理装置1)
を起動し、表示されたジョブ選択メニュー の中から会
計データ入力ジョブ(JOB)を選択する。 次に、会計ファイル選択メニューが表示されるの
で、担当者は処理対象の会計ファイル(例えば、××月
の仕訳ファイル)を選択する(この操作により、同期対
象の会計ファイルの読み込みが開始される(図9(プロ
セスP1))。 担当者は表示された入力画面(図5又は図6)に表
示される操作選択ボタン(「入力」、訂正(「追加」、
「修正」、「削除」)、「同期」、「終了」ボタン等)
を選択する。 担当者が「同期」ボタンを押すと(図9(プロセス
P4)、同期処理が実行される。 このとき同期先選択画面が表示され、同期先の選択
を行なうことができる(選択しなくてもよい(この場合
は、確認操作のみ))。 また、同様に、同期をとる同期先のファイルの確認
画面が表示されるので確認を行なう。 同期処理が終了すると、元の入力画面が表示される
ので、に戻って操作選択を行い、対応の操作を行な
う。また、会計データ入力ジョブを終了させる場合には
「終了」ボタンを選択する。
【0088】(同期処理プロセス)図8は同期元を顧問
先会計処理装置2、同期先を監査用会計処理装置1とし
た場合における同期処理時のデータの流れを示す説明図
であり、図9は同期元を顧問先会計処理装置2とし、同
期先を監査用会計処理装置1とした場合における同期処
理時のプロセスチャートである。なお、図8で実線は同
期処理時のデータの流れを示し、破線はその他の処理に
おけるデータの流れを示す。また、図8の記号P1〜P
12は図9のプロセス記号を示す。また、図8、図9
で、P1、P2が前処理、P4が入力処理、P5〜P1
1が同期処理、P12が終了処理のプロセスである。
【0089】プロセスP1:(同期元ファイルの読み込
み) 図7ので同期元の会計処理装置2で担当者が会計ファ
イル領域181のある会計ファイルを選択すると、選択
された会計ファイルは作業メモリ13のデータバッファ
131及び作業用バッファ133に読み込まれる。
【0090】プロセスP2:(同期元ファイルのバック
アップ) 次に、会計処理装置2は会計ファイル領域181にある
各会計ファイルをバックアップファイル183に送信し
て記憶(バックアップ)する。
【0091】プロセスP3;(処理選択) 担当者が入力画面の選択ボタン等をマウス11でポイン
トして「データ入力」(新規入力、訂正(追加修正、削
除)処理を選択するとP4に遷移し、「同期」を選択す
るとP5に遷移し、「終了」を選択するとP12に遷移
する。
【0092】プロセスP4:(データ入力処理等) 図7のでデータ入力処理が選択されるとデータの追加
入力が可能となり、入力された会計データは表示用バッ
ファ131に書き込まれ入力画面の表示欄に表示され
る。入力データは担当者の確認操作がなされると仕訳処
理されて作業バッファ133に記憶される。また、訂正
処理が選択されると入力結果でデータバッファ131の
内容が追加され、入力画面には訂正結果が表示される。
また、作業用バッファ133に入力結果が書き込まれ
る。一連のデータ入力が終わると作業用バッファ133
に書き込まれた会計データは更新ファイル領域182に
更新ファイル((入力時に指摘された期間の)仕訳ファ
イル)として記憶され、データバッファ131及び作業
用バッファ133はクリアされ、P3に戻って次の処理
選択動作を待つ。
【0093】プロセスP5:(同期処理の選択及び同期
先の決定) 図7ので担当者が入力画面(図5、図6)上の同期ボ
タン(69、74)をマウス11でポイントすると同期
処理が開始され、会計処理装置2は同期先の会計処理装
置1との通信プロトコルを確立する。そして、後述の図
10のフローチャートに示す動作によって同期先の会計
ファイルが決定される(図10、図11)。
【0094】プロセスP6:(同期先会計ファイルのバ
ックアップ) 上記プロセスP5で同期先の会計ファイル(同期指示が
行われた顧問先の会計ファイル)が決定されると会計処
理装置2は会計処理装置1に対し決定された会計ファイ
ルの顧問先識別コード及びファイル識別コードを送信す
る。会計処理装置1は顧問先識別コード及びファイル識
別コードを受信すると会計ファイル領域181’の当該
会計ファイル及び関連する会計ファイル(同期処理によ
り、データが更新される会計ファイル)をバックアップ
ファイル183’に送信して記憶(バックアップ)す
る。
【0095】プロセスP7:(送受信ファイル及び優先
度の決定及び送受信処理) また、同期元の会計処理装置2は後述する図13のフロ
ーチャートに示すような動作で送受信ファイル候補を選
定した後、送受信ファイルの決定及び送信元から先にフ
ァイルを送信する送信先からファイルを送信するかの優
先度の決定を各ファイル毎に行ってから、決定された送
受信ファイルの送受信及び更新処理を行なう(図13〜
図18)。
【0096】プロセスP8:(同期先の残高更新及び更
新情報ファイル作成) 同期先(会計処理装置1)の会計ファイル領域181’
に記憶されている会計ファイルの中で上記プロセスP7
の送受信処理によって更新された会計ファイル及び関連
する各会計ファイルの残高更新を行い、更新処理後の各
会計ファイルの最新更新記録(更新日時、更新データ数
等)を集めた更新情報ファイル(CTyyyyy)を作
成する。
【0097】プロセスP9:(同期元の会計ファイルの
残高更新) 上記プロセスP7の送受信処理によって更新された同期
元(会計処理装置2)の更新ファイル領域183に記憶
されている会計ファイルの中で上記プロセスP7の送受
信処理によって更新された会計ファイル及び関連する各
会計ファイルの残高更新を行なう。
【0098】プロセスP10:(更新ファイルの会計フ
ァイル(同期元)へのコピー) 上記プロセスP9で残高更新された更新ファイル領域1
81の各ファイルを同期元の会計ファイル領域181の
対応する会計ファイルにコピーして更新する。
【0099】プロセスP11:(同期元更新情報ファイ
ル作成) 上記プロセスP11で更新された各会計ファイル最新更
新記録を集めた更新情報ファイル(CTxxxxx)を
作成する。
【0100】プロセスP12:(終了処理) 会計処理装置1の入力画面で「終了」ボタンがポイント
されると会計ファイルの書き戻し処理等の終了処理を行
ってからデータ入力処理を終了する。
【0101】[同期処理の選択及び同期先会計ファイル
の選択決定]図10は図9のプロセスP5の同期先会計
ファイル決定動作の一実施例を示すフローチャートであ
る。また、図11は同期先会計ファイル決定用画面の一
実施例を示す図であり、図11(a)は同期先会計ファ
イル確認画面の一例、図11(b)はサーバー選択画面
の一例を示す。
【0102】ステップS1:(通信プロトコルの確立) 同期ボタンがポイントされると、同期元の会計処理装置
2の制御部12は通信制御部15を制御して同期先(会
計処理装置1)との通信プロトコルを確立する。
【0103】ステップS2:(基礎ファイルデータ送信
要求の送出及び要求データ受信) 制御部12は同期先(会計処理装置1)の保存メモリ
(18’)の基礎ファイル中の前回指定した格納場所に
ある情報(商号コード、商号、決算年月日等)の送信要
求を送信部17を介して同期先に送出し、受信部16を
介して同期先から要求データを受信するとステップS3
に遷移する。
【0104】ステップS3:(情報受信及び同期先会計
ファイル確認画面の表示) 制御部12は、上記ステップS2で受信した情報をを図
11(a)のようなファイル確認画面110として表示
部14に表示して、同期先会計ファイルの確認をユーザ
に促す。
【0105】ステップS4:(確認判定) 制御部12はユーザが確認ボタン(YES)をマウス1
1でポイントすると、この会計ファイルを同期先会計フ
ァイルとしてステップS6に遷移する。また、否定ボタ
ン(NO又はキャンセル)をポイントするとステップS
5に遷移する。
【0106】ステップS5:(サーバ選択画面表示等) 上記ステップS4で否定ボタンがポイントされるか同期
初回時などで相手先を特定できない場合は図11(b)
に示すようなサーバー選択画面110’を表示して同期
先会計ファイルを確定させてからステップS3に遷移す
る。 ステップS6:(同期可能か否かの判定) 制御部12は送信部17を介して同期先に対し決定され
た会計ファイルの顧問先識別コード、ファイル識別コー
ド及び状態通知要求を送信する。同期先からそのファイ
ルが使用中であったり、その他同期できない条件が設定
されていることを意味する状態信号(同期不能信号(ビ
ジー信号))を受け取った場合は同期処理を終了させプ
ロセスP3に戻る。また、同期可能な場合(同期可能信
号)にはプロセスP6に遷移する。
【0107】[更新情報ファイルの生成]図12は更新情
報ファイルの生成方法の説明図である。同期元(会計処
理装置2)及び同期先(会計処理装置1)が互いの会計
ファイルを同期処理により更新し、同期させた直後、同
期元及び同期先装置でそれぞれの会計ファイルを構成す
るファイルの最新更新期間などを各ファイルの更新情報
から抽出して更新情報ファイルをそれぞれ生成すること
で、次回の同期時に、前回同期してからどのファイルが
更新されているかがわかる。
【0108】なお、各ファイルの更新情報に記憶される
タイムスタンプ(時刻情報)は各装置のシステムクロッ
クからセットされる((図12(a)は会計処理装置2
側の更新ファイルの更新情報、図12(b)は会計処理
装置1側の会計ファイルの更新情報を示す)。これによ
り、同期元と同期先のシステムクロックが違っている場
合でも正確な送受信候補ファイルの決定が可能となる。
【0109】また、図12の例では更新情報ファイル1
23として図12(a)の更新情報121から生成され
る同期元で生成されるもの(図12(c)(図12
(a)の更新情報の左隅下の記号「CT0001900
0」で表す))のみを示したが、同期先の更新情報ファ
イル124((図12(b)の更新情報122の左隅下
の記号「CT00022000」で表されている)も同
様にして図12(b)の各ファイルの更新情報から生成
される。
【0110】[送受信ファイルの決定及び送受信処理]図
13は送受信ファイルの決定及び送受信処理による会計
ファイルの更新(同期)動作の一実施例を示すフローチ
ャートである。また、図14は送信候補ファイル選定方
法の説明図であり、図15は受信候補ファイル選定方法
の説明図である。また、図16は送受信ファイル確認画
面の一実施例を示す図であり、図17は送受信ファイル
の優先度切り替え用画面の一実施例を示す図である。
【0111】ステップT1:(データ入力によって更新
された送信候補ファイルの選定) 図9のプロセスP5の同期先会計ファイルのバックアッ
プ処理が終わると、制御部12は同期元(会計処理装置
2)でデータ入力して更新を行ったファイルを送信候補
ファイルとする。つまり、データ入力の内部記憶変数よ
り、今回のデータ入力を起動してから同期ボタンをポイ
ントされるまでの間に更新(新規データ入力及び/又は
訂正入力)したファイル(更新仕訳ファイル)を特定で
きるので、これらのファイルが更新されている場合には
送信候補ファイルに加える。
【0112】ステップT2:(同期元更新情報の比較に
よる送信候補ファイルの選定) 更に、制御部12は同期元の会計ファイルの各ファイル
の更新情報(図14(a))と更新情報ファイル132
に記憶されている更新情報を比較し、時間が一致してい
ないファイルを更新があったファイルとしてそのファイ
ルを送信候補ファイル(同期元から同期先に送信する候
補ファイル)とする。
【0113】ステップT3:(同期先更新情報の比較に
よる受信候補ファイルの選定) 次に、制御部12は同期先会計ファイルの各ファイルの
更新情報(図14(a))と更新情報ファイルに記憶さ
れている更新情報の送信を会計処理装置1に対して要求
し、受信した同期先会計ファイルの各ファイルの更新情
報(図14(b))と更新情報ファイル142に記憶さ
れている更新情報を比較し、時間が一致していない全て
のファイルを更新したファイルとしてそのファイルを受
信候補(同期先から同期元に受信する候補ファイル)と
する。
【0114】ステップT4:(送受信候補ファイルの一
覧表示) 制御部12は、上記ステップT1、T2で抽出した送信
候補ファイル及び上記ステップT3で抽出した受信候補
ファイルをファイル番号順に、送信候補ファイル、受信
候補ファイルに分類して、そのファイル名称を図16に
示すようなフォーマットの送受信ファイル確認画面16
0に表示する。
【0115】図16の例では同期元である顧問先「○○
○○株式会社」と送信先である「△△△△会計事務所」
間の送受信ファイル候補が一覧表示されている。また、
送受信の優先度は「送信」、「受信」欄に表示された記
号で表されている。この例では優先度は◎>○>×の順
で表されている。また、同期元、同期先共に更新されて
いる場合は「◎○」又は「○◎」で表示され、一方しか
更新されない場合は「○×」、「×○」で表される。ま
た、また、同期元、同期先共に更新されている場合はデ
ータ数の多い方を◎とする。また、データ数が一致した
場合は最新更新時間で決定する。
【0116】ステップT5:(送受信ファイルの確認又
は変更等) ユーザは、送受信ファイル確認画面160に表示された
各送受信ファイルでよいとする場合には画面160の下
欄に表示されている「確認ボタン」161をマウス11
でポイントするか改行キーを押す。また、設定変更又は
キャンセルしたい場合にはカーソル162を上下させて
該当のファイルの位置まで移動させ、設定変更ボタン1
63をポイントするか、「キャンセルボタン」164を
ポイントするかキャンセルキーを押す。
【0117】制御部12はデータ入力部10及びマウス
11からの信号を調べ、「確認ボタン」161のポイン
ト又は改行キーの押し下げがあった場合は、優先記号の
表示されているファイルを送受信ファイルとして抽出
し、ステップT6に遷移する。また、設定変更ボタン1
63のポイントがあった場合にはステップT7に遷移
し、「キャンセルボタン」164のポイントかキャンセ
ルキーの押し下げがあった場合にはT10に遷移する。
【0118】ステップT6:(ファイル送受信処理) 上記ステップT5で確認が行われると、図18に示すよ
うな動作でファイル送受信処理を実行してプロセスP7
に遷移する。
【0119】ステップT7:(優先設定変更) 制御部12は図17に示すようなフォーマットの送受信
ファイルの優先設定切り替え用画面170を表示すると
共に、上記ステップT5でカーソル162で指定された
行のデータを優先設定切り替え用画面170を切り替え
データ表示欄173に表示する。
【0120】ステップT8:(設定変更) ユーザは、切り替え操作案内欄171の3つの切り替え
パターン「1、2:優先順位の切り替え」、「3.同期
しない」のいずれかの行にカーソル171を移動させる
と、制御部12は確認表示欄172に選択された行番号
を表示して確認を促す。そして、ユーザが改行キーを押
すとステップ゜T9に遷移する。
【0121】ステップT9:(設定変更後の送受信ファ
イル確認画面の表示) 制御部12は上記ステップT8で切り替えパターン1又
は2が選択されると、上記ステップ4で表示された受信
ファイル確認画面160の表示データで、上記ステップ
T5でカーソル162で指定された行のデータのうち優
先順位を示す「送信」欄、「受信」欄の内容を指定され
た内容に置き換えてから受信ファイル確認画面160を
表示してステップT5に遷移する。また、上記ステップ
T8で切り替えパターン3が選択されるとステップT1
0に遷移する。
【0122】図17の例では送受信ファイル確認画面1
60に表示されたファイルのうち6月分の仕訳ファイル
がステップT5の設定切り替え操作により設定切り替え
用画面170の表示欄173に表示されている。また、
この例では切り替えパターン2が選択されているので、
改行キーを押すと、6月分の仕訳ファイルの送受信優先
表示が「○×」から「×○」に切り替えられた送受信フ
ァイル確認画面160が表示される(つまり、同期元優
先から同期先優先に切り替えられる)。
【0123】ステップT10:(送受信候補ファイルの
優先キャンセル) 制御部12はカーソル162で指定された行に表示され
ている「送信」欄、「受信」欄の優先送信の表示をキャ
ンセルしてキャンセル記号(例えば「*」を「送信」欄
と「受信」欄に表示するようにしてから受信ファイル確
認画面160を表示してステップT5に遷移する。
【0124】[ファイルの送受信処理]図18は同期処理
するファイルの送受信処理動作の一実施例を示すフロー
チャートであり、図13のステップT6の動作に相当す
る。この場合、送信元、送信先の一対のファイルが双方
とも更新されていた場合には更新された会計データが重
複している可能性があるので、レコード単位でマージを
行い(T5−2)、送信元か送信先の一方でのみ更新し
ている場合はファイル単位にコピーを行なう(T5−1
4)。 ステップT5−1:(優先条件の判定) 図18で、同期元(会計処理装置2)の制御部12は、
ステップT5で「確認」操作が押されたときの送受信フ
ァイルの確認画面160に表示された同期元、同期先の
一対のファイル(つまり、図16の例で、送受信ファイ
ルが同一行にある同期元、同期先のファイル)が共に更
新されたファイルか否かを調べ、共に更新されたファイ
ル(図16の例で「◎○」又は「○◎」のファイル)の
場合にはT5−2に遷移する。
【0125】また、同期元、同期先の一方のファイルだ
けが更新されている場合((図16の例で「○×」又は
「×○」のファイル)の場合にはT5−14に遷移する
(この例で、×印のファイルは更新されていないファイ
ルを意味する)。また、その他の場合(例えば、両方と
もに更新されていないファイルの場合)には送受信ファ
イルの確認画面160の次の行を調べる。
【0126】ステップT5−2:(優先度判定(1)) 制御部12は同期元、同期先の一対のファイルのどちら
が優先度が高い(◎印)かを調べ、同期元のファイルの
方が優先度が高い場合には、そのファイルのファイル識
別コードと対応する同期先のファイルのファイル識別コ
ードを取得してT5−3に遷移し、そうでない場合には
同期先のファイルのファイル識別コードと対応する同期
元のファイルのファイル識別コードを取得してT5−9
に遷移する。
【0127】ステップT5−3:(同期先の更新済み会
計ファイルのレコード受信) 同期元の制御部12は上記ステップT5−2で取得した
同期先のファイル識別コードを基に同期先(会計処理装
置1)に更新された会計ファイルのレコードの送信要求
を出し、同期先から該当するレコードを受信する。
【0128】ステップT5−4:(同期元ファイルレコ
ードとのマージ処理) 同期元の制御部12は、上記ステップT5−3で受信し
たレコードを同期元の対応する更新ファイルのファイル
のレコードとレコード単位でマージする。なお、マージ
の際、当該更新ファイルのレコードで訂正フラグがオン
のレコードは受信した会計ファイルの更新レコードで上
書き、訂正フラグがオフのレコードは追加する。
【0129】ステップT5−5:(同期先ファイルレコ
ード終了判定) 制御部12は同期先(会計処理装置1)からレコード送
信終了通知を受け取るとT5−6に遷移する。そうでな
い場合はこのステップ(T5−5)を続行する。
【0130】ステップT5−6:(訂正フラグオフ処
理) 制御部12は上記ステップT5−5で送信先のレコード
をマージした更新ファイルの各レコードのフラグ欄48
を調べ、各レコードの訂正フラグを全てオフにする。
【0131】ステップT5−7:(同期元ファイルのコ
ピー) 制御部12は同期先に上記ステップT5−10でマージ
処理を行った更新ファイル内容を送信し、送信した更新
ファイルを会計処理装置1の対応する会計ファイルに記
憶する。
【0132】ステップT5−8:(次のファイルの有無
判定) 制御部12は送受信ファイルの確認画面160に表示さ
てれいる送受信ファイルのうち未だ送受信処理を行って
いないファイルがあるか否かを調べ、未だ送受信処理を
行っていないファイルがある場合には、T5−1に戻っ
て次のファイルの優先条件判定を行なう。また、そうで
ない場合には送受信処理を終了してプロセスP7に遷移
する。
【0133】ステップT5−9:(同期元の更新ファイ
ルのレコードの送信) 制御部12は上記ステップT5−2で取得した同期元の
ファイル識別コードを元に更新ファイル領域182に保
存記憶されている各更新ファイルの中の該当する更新フ
ァイルからレコードを1レコードずつ読み出し、上記ス
テップT5−2で取得した同期元のファイル識別コード
を付加して同期先の会計処理装置1に送信する。なお、
この際訂正フラグがオン(=「1」、「2」又は
「3」)以外のレコードは読み飛ばす。
【0134】ステップT5−10:(同期先の会計ファ
イルのレコードとのマージ処理) 送信先は同期元から受信した更新レコードを同期先の会
計ファイル領域(181’)の中のファイル識別コード
が一致する会計ファイルのレコードとレコード単位でマ
ージを行なう。なお、マージの際、当該会計ファイルの
レコードで訂正フラグがオンのレコードは受信した更新
レコードで上書き、訂正フラグがオフのレコードは追加
する。
【0135】ステップT5−11:(同期元ファイルレ
コード終了判定) 制御部12は上記ステップT5−10で読み出す更新レ
コードの終了判定を行い、終了の場合にはT5−12に
遷移する。そうでない場合はT5−9に戻ってレコード
の読み出し及び送信を行なう。
【0136】ステップT5−12:(訂正フラグオフ処
理) 同期元の制御部12は同期先にレコード終了通知を出
す。終了通知を受け取った同期先は上記ステップ5−4
でマージされた会計ファイルの各レコードのフラグ欄を
調べ、各レコードの訂正フラグを全てオフ(=「0」)
にする。
【0137】ステップT5−13:(同期先の該当会計
ファイルの同期先へのコピー) 同期元の制御部12は同期先に上記ステップT5−10
でマージ処理を行ったファイルの送信要求を出し、同期
先から送信されたマージ済みファイルを受信すると、そ
れを上記ステップT5−11で終了判定を行った更新フ
ァイルに記憶し、T8に遷移する。
【0138】ステップT5−14:(優先度判定
(2)) 同期元の制御部12は送信元、送信先の一対のファイル
のうち同期元、同期先のどちらが優先度が高いかを調
べ、同期元の方が優先度が高い場合にはT5−15に遷
移し、そうでない場合にはT5−16に遷移する。
【0139】ステップT5−15:(同期元の更新ファ
イルの送信) 同期元の制御部12は上記ステップT5−2で取得した
同期元のファイル識別コードを基に更新ファイル領域1
82から該当する更新ファイルを読み出し、同期先に送
信し、同期先に送信した更新ファイルを対応する会計フ
ァイルに記憶させ、同期先から上書き終了通知を受信す
るとT5−8に遷移する。
【0140】ステップT5−16:(同期先の会計ファ
イルの受信及びコピー) 制御部12は上記ステップT5−2で取得した同期先の
ファイル識別コードを元に同期先に該当する会計ファイ
ルの送信要求を出し、同期先から受信した会計ファイル
を対応する更新のファイルに記憶する。
【0141】なお、上記実施例では、会計処理装置2
(コンピュータ装置2)側で同期処理の指示を行なうよ
うにしたが会計処理装置1(コンピュータ装置1)側で
も会計データ(例えば、仕訳ファイル各データ(=レコ
ード))の訂正処理後、会計処理装置1側の任意のタイ
ミングで会計処理装置1の更新済み会計ファイルと会計
処理装置2の更新ファイル及び会計ファイルの同期処理
を行なうようにしてもよい。また、このようにした場
合、同期処理の実行タイミングを会計事務所の担当者に
よるデータ同期指示により行なうように構成すると、会
計事務所の作業スケジュールに従って訂正された会計デ
ータをまとめて同期させることができる(自動的に所定
の期間毎に、或いは、データ入力又はデータ訂正処理終
了後に同期させるようにすることもできる)。この場
合、図9のプロセス中、同期元が会計事務所か否かを判
定するプロセスを設け、会計処理装置1側で担当者が同
期先(すなわち、同期処理を行い顧問先)の入力画面を
表示してから同期ボタンをポイントして同期指示を行な
うと、会計処理装置1からコンピュータ装置に、同期処
理開始要求を出し、コンピュータ装置に上述した図9の
プロセス(図10、図13及び図18のフローチャート
を含む)を実行するように構成することができる。ま
た、図9のプロセス中、同期元が会計事務所の場合に
は、図10、図13及び図18のフローチャートとは同
期元、同期先を別にした動作(プログラムモジュール)
を付加するようにしてもよい。また、会計処理装置1
(コンピュータ装置1)に更新ファイル領域を設けるよ
うにし、図9のプロセス(図10、図13及び図18の
フローチャートを含む)をそのまま実行するように構成
してもよいまた、図13の上記ステップT7、T8でデ
ータ数又は最終変更時間によりユーザがファイル送受信
の優先度を変更できるように構成したことにより、上記
図18のステップT5−2、T5−14は図13のステ
ップT7、T7による優先度決定の結果により、同期
元、同期先におけるデータの同期,受信の方向が切り替
わることとなる(例えば、通常は同期元優先のファイル
について、件数が少ない場合に図7のステップT7、T
8で同期先優先に設定変更されていると(図17の優先
設定変更画面参照)、通常はステップT5−2からT5
−3に遷移してT5−4で同期先のファイルのレコード
を同期元のファイルにマージする処理が、ステップT5
−9に遷移してT5−10で同期元のファイルのレコー
ドを同期先のファイルにマージする処理に切り替わるこ
とになる(マージプログラムの構成にもよるが、データ
件数が少なくなった場合、通常どおりT5−4のマージ
処理を行うより、T5−10のマージ処理を行ったほう
が処理速度(マージの速度)が早くなる場合が多い)。
【0142】つまり、優先度によってマージされるかマ
ージするか(つまり、同期元のファイルと同期先のファ
イルの間で同期元のファイルのレコードを同期先のファ
イルにマージするか同期先のファイルのレコードを同期
元のファイルにマージするかはファイルの送受信優先度
によって決定される)。優先度は上述したように図13
のステップT7、T8で変更可能なので、優先度の変更
により、データ量や回線速度に応じて優先度を切り替え
るようにすればよい。なお、優先度の切り替えは実施例
では手動で行うように構成されているが(図17)、デ
ータ量や回線速度を基に自動的に切り替わるようにして
もよい。また、優先度とは無関係にマージの場合だけデ
ータ量や回線速度によってマージするかマージされるか
を自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0143】以上、本発明の一実施例について説明した
が本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々
の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0144】
【発明の効果】上記説明したように、第1乃至第7の発
明のデータ同期方法によれば、通信ネットワークを介し
て第1のコンピュータ装置とデータ授受可能な第2のコ
ンピュータ装置の間で、排他処理(ロック)なしで、互
いに独自に更新したデータを簡単な操作により同期する
ことができる(つまり、第1のコンピュータ装置と第2
のコンピュータ装置のデータを主従の関係なしで(双方
を主と考えて)、互いに更新して同一内容のデータにで
きる)。
【0145】また、第2、第4の発明のデータ同期方
法、第9の発明の会計処理装置及び第12の発明の会計
処理システムによれば、通信ネットワークを介して第1
の会計処理装置(会計事務所、本社等に設置)とデータ
授受可能な第2の会計処理装置(外部会計装置;顧問
先、支店等に設置)の間で、排他処理なしで、双方が互
いに独自に更新したデータを簡単な操作により同期する
ことができるので、顧問先、会計事務所(本社、支店)
などで会計データの入力や管理の手順が大幅に緩和でき
る(例えば、会計事務所(又は本社等)で訂正を行って
いるときでも、顧問先(又は支店等)でデータ入力を行
なうことができる)。
【0146】また、第3の発明のデータ同期方法によれ
ば、同期処理の実行開始指示は顧問先(又は支店等)の
担当者により行なうことができるので、顧問先(又は支
店等)の都合のよい日にそれ以前になされた入力、訂正
データをまとめて同期させることができる。
【0147】また、第5の発明のデータ同期方法によれ
ば、第1のコンピュータ装置(会計事務所、本社等に設
置)側と第2のコンピュータ装置(外部会計装置;顧問
先、支店等に設置)側の双方の同種類のファイルにデー
タの追加や訂正等による更新がなされている場合はファ
イルを構成するレコード単位でマージを行なうので単に
ファイルの追加を行った場合に生じる可能性のある重複
レコードの発生を防止することができる。
【0148】また、第6の発明のデータ同期方法によれ
ば追加データや訂正データの多いほうのファイルをベー
スとしてファイルの送受信を行なうので、マージ時間が
少なくて済む。
【0149】また、第7の発明のデータ同期方法及び第
10の発明の会計処理装置によれば、顧問先側の会計デ
ータと同じ種類の監査用会計処理装置の会計データに対
し、顧問先会計処理装置か監査用会計処理装置のどちら
の更新データを生かすかの優先度を変更できるので、例
えば、顧問先(又は支店等)が入力中の月の仕訳ファイ
ルについては顧問先会計処理装置優先、会計事務所(又
は本社等)で決算処理中の月のファイルについては監査
用会計処理装置優先等の優先度の切り替えを行ってから
ファイルの同期を行なうことができる。従って、従来行
われていた人手によるデータの再入力や訂正、又はロッ
ク制御操作による同期処理が不要となった。
【0150】また、第8の発明の監査用会計処理装置に
よれば、監査用会計処理装置側で所望の顧問先会計処理
装置の会計データとのデータの同期指示を行なうことが
できるので、監査用会計処理装置を設置した会計事務所
(又は本社等)の作業スケジュールに従って訂正された
会計データをまとめて同期させることができるまた、第
9乃至第11の発明の会計処理装置及び第12の発明の
会計処理システムによれば、同期処理の実行指示開始は
顧問先(又は支店等)の担当者による同期指示により行
なうことができるので、顧問先(又は支店等)の都合の
よい日にそれ以前になされた入力、訂正データをまとめ
て同期させることができる。
【0151】また、第11の発明の会計処理装置は、同
期指示用アイコン又はマークが表示された入力画面を備
えているので、同期指示を簡単に行える。
【0152】また、第13の発明の会計処理システムに
よれば、同期処理の実行開始指示は監査用会計処理装置
側からでも、顧問先会計処理装置側からでも行なうこと
ができるのでシステム運営上の制約が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の会計処理システムの概要説明図であ
る。
【図2】本発明の会計処理システムを構成するコンピュ
ータ装置(会計処理装置)の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】作業メモリの領域レイアウトの一実施例の説明
図である。
【図4】会計データ及び同期ファイルの一実施例を示す
図である。
【図5】表示画面に表示される会計データ入力フォーマ
ットの一実施例を示す図である。
【図6】表示画面に表示される会計データ入力フォーマ
ットの他の実施例を示す図である。
【図7】データ入力処理時のユーザ操作(ユーザインタ
ーフェイス)の一実施例を示すフローチャートである。
【図8】同期元を顧問先会計処理装置、同期先を監査用
会計処理装置とした場合における同期処理時のデータの
流れを示す説明図である。
【図9】同期元を顧問先会計処理装置とし、同期先を監
査用会計処理装置とした場合における同期処理時のプロ
セスチャートである。
【図10】同期先会計ファイル決定動作の一実施例を示
すフローチャートである。
【図11】同期先会計ファイル決定用画面の一実施例を
示す図である。
【図12】更新情報ファイル生成方法の説明図である。
【図13】送受信ファイルの決定及び送受信処理による
会計ファイルの更新(同期)動作の一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図14】同期候補ファイル選定方法の説明図である。
【図15】受信候補ファイル選定方法の説明図である。
【図16】送受信ファイル確認画面の一実施例を示す図
である。
【図17】送受信ファイルの優先設定切り替え画面の一
実施例を示す図である。
【図18】同期処理するファイルの送受信処理動作の一
実施例を示すフローチャートである。
【図19】監査用会計処理装置(第1のコンピュータ装
置)の会計ファイル領域の構成例の説明図である。
【図20】本発明の会計データの同期処理方法を適用可
能な会計処理システムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 第1のコンピュータ装置(第1の会計処理装置) 2 第2のコンピュータ装置(第2の会計処理装置) 3 通信ネットワーク 10 データ入力部(データ入力手段) 69、74 同期ボタン(アイコン、同期指示手段) 11 マウス(同期指示手段) 12 制御部(更新情報ファイル生成手段、同期ファイ
ル決定手段、会計データ同期制御手段、優先度選択決定
手段) 15 通信制御部(通信制御手段) 16 受信部(送受信部) 17 同期部(送受信部) 160 送受信ファイルの確認画面(送受信ファイル決
定手段) 170 送受信ファイルの優先度切り替え用画面(優先
度選択決定手段) 181 会計ファイル領域(会計ファイル記憶手段、第
2の会計ファイル記憶手段) 181’ 会計ファイル領域(第1の会計ファイル記憶
手段) 182 更新ファイル領域(更新ファイル記憶手段) 121、122 更新情報 123 更新情報ファイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月28日(2000.1.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 データの同期方法、会計処理装置、会
計処理システム、及び会計データの同期処理プログラム
の記録媒体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会計処理技術に関
し、特に、通信ネットワークを介し会計処理機能等を備
えたコンピュータ装置(会計処理装置やパソコン、ワー
クステーション等の端末)の一方又は双方で会計データ
の入力、訂正等を行った場合の会計データの整合性を保
つための同期処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】会計事務所とその顧問先(会計事務所と
の契約により会計処理又は会計処理にかかわる指導を委
託した個人又は企業をいう)、又は一般企業の本−支店
(営業所)間(又は、企業内の経理担当部門と他部門
(例えば、営業部門))で会計データのやり取りを行な
って会計処理を行なう方法として、 通信回線を用いてオンライン(或いはインライン)
で顧問先又は支店(営業所)等のコンピュータ装置(ク
ライアントコンピュータ)で入力した会計データをトラ
ンザクションデータとして専用通信回線やインターネッ
トを介して会計事務所や本社(或いは経理部門)に備え
られたセンターコンピュータ装置に送信する方法があ
る。この方法では、センターコンピュータ装置(サーバ
ーコンピュータ)側で受信したトランザクションデータ
を処理してセンターコンピュータ装置側に設けられた会
計ファイルを更新して会計処理を行なう。
【0003】しかし、この方法は大規模な会計事務所や
大企業で専用回線及び大型のセンターコンピュータを用
いてオンラインによる集中管理を行なって会計処理を行
なう場合には適しているが、個人や小企業からなる顧問
先に対するコンサルタントを兼ねて小規模な会計処理を
代行する会計事務所や、会計データの発生量が少なくオ
ンラインによる会計処理を行なうメリットのない企業に
とって適した会計処理方法ではないので、 後者のような会計事務所や企業に適した会計データ
の授受方法として、顧問先又は支店等で入力したある期
間(日、週、月)内の会計データを会計事務所や本社に
通信ネットワークを介して送信する方法がある。この方
法では、送信された会計データを会計事務所や本社で処
理して会計ファイルを更新して会計処理を行なうことが
できる。
【0004】しかしながら、前記の会計データの授受
方法では、顧問先(又は、支店或いは部門(以下、単に
顧問先と記す))で会計データの入力や訂正を行なうタ
イミングは上記期間内の任意或いは顧問先で定めた一定
の時であり、上記期間毎に顧問先から一括して送られて
くる変動データを処理する会計事務所(又は、本社或い
は本部(以下、単に会計事務所と記す))側との処理タ
イミングとは一致しない場合が普通である。このため、
顧問先の会計ファイルと会計事務所にある当該顧問先用
の会計ファイルの内容とが異なることとなる。
【0005】従って、更新時期に顧問先から一括して送
られてくる変動データで会計事務所側コンピュータの当
該顧問先用の各会計ファイルを更新すると、それら各会
計ファイルの内容は、会計事務所で前回の更新時期から
今回の更新時期までの間まったく当該顧問先用の各会計
ファイルの内容に変動を加えていない場合とは異なる内
容になるといった問題点が生じていた。
【0006】つまり、顧問先での前回の更新時期の会計
ファイルの内容をCとし、次の更新時期までに生じた変
動ファイルをDとすると、変動ファイルDによって更新
された顧問先の会計ファイルの内容はC’=C+Dとな
る。また、会計事務所での前回の更新時期の会計ファイ
ルの内容もCであるが次の更新時期までに会計事務所の
監査処理による訂正データの入力等によって変更された
とすると、当該顧問先用の会計マスタファイルの内容は
C”=C+sとなる。この会計マスタファイルC”を変
動データDで更新すると顧問先の会計ファイルの変動分
はDであるが、会計事務所側の変動分はs+Dとなり、
顧問先と会計事務所で本来一致(同期)しなければなら
ない変動分が処理タイミングによって不一致(非同期)
となることがある。
【0007】上記問題点、つまり、会計データの同期を
一致させるために、従来は顧問先と会計事務所で操作可
能な月をロック(プロテクト)可能に構成し、会計デー
タ授受のためのデータ通信時に特定の期間の会計データ
(例えば、特定の月単位で「入力可」のデータ)を相手
側に送り、その他の期間(月)の会計データは入力でき
ないようにして特定の期間の会計データを合成するよう
にしてデータ更新を実現していた。また、特開平9−6
2556号公報に開示の技術では疎結合マルチホスト構
成システムにおいて一元管理されるファイルを排他処理
によって同期ファイルの整合性を保つようにしている。
また、特開平5−298173号公報に開示の技術で
は、「ホストコンピュータが管理するマスターファイル
をコピーした分散ファイルを保持する分散処理システム
において、その分散ファイルを使用して業務を開始する
ときその分散ファイルに含まれるレコードがホストコン
ピュータが管理するマスタファイルの対応するレコード
よりも古い場合にはこのマスタファイルに含まれる当該
レコードを分散レコードにコピーする」ようにしてい
る。
【0008】また、特開平11−161727号公報に
開示の技術では、「分散配置された複数のローカルマシ
ンコンピュータがホストマシンと通信回線を介してオン
ライン接続され、これら複数のローカルマシンが時マシ
ン用のマスタファイルを備えると共に、ホストマシンが
ローカルマシンの各マスタファイルと内容を共通するマ
スタファイルを備えて成る予約管理システムのマスタ同
期管理方式において、前記複数のローカルマシン及び前
記ホストマシンが各自のマスタファイルの状態を管理す
る状態フラグを含む管理テーブルをそれぞれ備え、前記
ローカルマシンと前記ホストマシン間におけるマスタフ
ァイルの同期をとるために更新データをファイル送信す
る際に、相手マシンに自マシンの現在の状態を反映した
状態フラグを送信する」ようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の会計処理方式では、会計データの「入力」、「訂正」
(追加修正、削除)を行なう側と「監査」、「決算」、
「訂正」といった異なる作業を行なう側があるので、双
方の会計ファイルは内容の異なるバージョン(版)とな
るため、上記従来の顧問先と会計事務所で操作可能な月
をロック(プロテクト)可能に構成する方式では顧問先
と会計事務所などでの会計データの入力、管理の手順、
データ授受の際の手順、特に返信時における手順の制約
が多く煩雑であるといった問題点があった。これは顧問
先と会計事務所とでインターネット(又は、企業内での
イントラネット)による会計データの共用やデータ交換
にあたって大きな障害になり得るといった問題点があっ
た。
【0010】なお、特開平5−298173号公報に開
示の技術は、上述した従来の特定の会計データの同期を
保つ技術と「排他処理を行なう」という点で同様であり
(つまり、両者は特定のファイルだけと処理を行い他の
ファイルは排除する点で一致している)。従って、上記
の会計処理方式のように顧問先(分散システム)側と
会計事務所(ホストコンピュータ)に異なる構成のファ
イルや異なるバージョンのファイルがある場合にそれら
のファイルについてデータの追加・訂正結果を同期させ
ることはできない。
【0011】また、特開平5−298173号公報に開
示の技術は、分散ファイル使用前に分散ファイルの内容
を最新の内容に更新しようとするものであり、ホストコ
ンピュータ側と分散システム側の同一バージョン(版)
のファイルをホストコンピュータから分散システムを構
成するコンピュータへの片方向の同期処理で行なう技術
である。従って、上記の会計処理方式のように、顧問
先(分散システム)側と会計事務所(ホストコンピュー
タ)に異なる構成のファイルや異なるバージョンのファ
イルがある場合にそれらのファイルについてデータの追
加・訂正結果を同期させることはできない。また、顧問
先コンピュータ(分散システム)と会計事務所(ホスト
コンピュータ)との双方向のデータの更新(追加訂正)
の同期処理を行なうことはできない。
【0012】また、特開平11−161727号公報に
開示の技術は、オンライン更新できない場合のファイル
管理を状態フラグによって行い、変更されたファイルを
識別可能とする手法であり、前述したの会計処理方式
(つまり、通信回線を用いてオンラインで顧問先又は支
店等に分散されたコンピュータ装置で入力した会計デー
タをトランザクションデータとして専用通信回線や公衆
回線網を介して会計事務所や本社に備えられたセンター
コンピュータ装置に送信し、データ更新を行なう会計処
理方法)に適用可能ではあるが、この技術は、本来、予
約管理システムのように即時的にデータの検索や更新を
要するシステムにおいて、オンライン更新できない場合
のファイル管理を状態フラグによって臨時的に行なう場
合に備えたものであって、オンライン更新後は状態フラ
グはクリアされる。したがって、開示の技術は会計事務
処理のように即時性をそれほど要せず、更新データによ
る各ファイルの更新処理が所定のタイミングで反復する
ようなシステムにおけるファイルの同期に適していな
い。従って、上述のの会計処理方式のように、顧問先
及び会計事務所では、通常は互いに独立的に(つまり、
オフラインで)データ更新を行い、データの授受時に会
計ファイルを同期させるシステムには適用することはで
きない。
【0013】また、近年開発されつつあるインターネッ
ト会計処理方式では、受信データの正誤判定を相手に通
知するために通信データの受信処理を直ちに行わなけれ
ばならないが、各会計ファイルが同期していなければデ
ータの正誤判定が直ちにできないといった問題点があ
る。つまり、上記の会計処理方式をインターネットを
用いて行おうとする場合、従来のロック方式(排他処
理)によって同期をとる以外ないので、上記従来のロッ
ク方式の場合の問題点、すなわち、データ授受の際の手
順、特に返信時における手順の制約が多く煩雑となると
いった問題点がある。
【0014】また、本願特許の出願人による平成11年
8月19日(1999年8月19日)の特許出願(特願
平11−232649)によれば、図19に示すように
会計事務所と顧問先(或いは、本−支店間、ホストコン
ピュータとクライアントコンピュータ間)で簡単な操作
で会計データの授受や受信した会計データの検証を簡単
に行なうことができるが、更に、随時、顧問先側又は会
計事務所で同期処理を行なうことができればデータの送
信後、相手先からの返信を待つことなく、互いの正式フ
ァイルに対し更新(追加訂正)処理を行なうことがで
き、顧問先或いは会計事務所独自のタイミングでの入力
・訂正作業を可能とすることが期待できる。
【0015】本発明は、上記の会計処理方式の問題点
及び課題に鑑みてなされたものであって、顧問先と会計
事務所に設置されたコンピュータ装置(会計処理装置)
間でオフラインで行われたデータ変動結果を、通信ネッ
トワークによる接続時に排他処理なしに任意のタイミン
グで同期させ得るデータの同期方法、会計処理装置及び
会計処理システムの提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明のデータの同期方法は、第2のコンピュ
ータ別に第2のコンピュータに記憶されているデータと
同じデータを記憶した第1のコンピュータ装置と、該第
1のコンピュータ装置と通信ネットワークを介してデー
タ授受可能な複数の第2のコンピュータ装置からなるコ
ンピュータシステムにおいて、第2のコンピュータ装置
のうちの任意の1つに第1のコンピュータ装置に記憶さ
れているデータとの同期をとるよう同期指示があると、
同期指示のあった第2のコンピュータ装置に記憶されて
いる第2のデータと、第1のコンピュータ装置に記憶さ
れている第2のデータに対応する第1のデータの更新状
態を比較し、この比較結果に基づいて、第2のデータと
第1のデータを前記通信ネットワークを介して相互に更
新し、第2のデータの内容と第1のデータの内容を同一
にすることを特徴とする。
【0017】また、第2の発明は上記第1の発明のデー
タの同期方法において、データの更新状態は更新データ
の数で表され、同期指示のあった第2のコンピュータ装
置に記憶されている第2のデータの更新データ数と、前
記第1のコンピュータ装置に記憶されている前記第2の
データに対応する第1のデータの更新データ数を比較
し、第2のデーターの更新データ数が第1の更新データ
数より少ない場合には、第2のデータを通信ネットワー
クを介して第1のコンピュータ装置に送信して第2のデ
ータの更新データで第1のデータを更新し、第1のデー
ターの更新データ数が前記第2の更新データ数より少な
い場合には、第1のデータを通信ネットワークを介して
第2のコンピュータ装置に送信して第1のデータの更新
データで第2のデータを更新し、第2のデータの内容と
第1のデータの内容を同一にすることを特徴とする。
【0018】また、第3の発明は上記第1又は第2の発
明のデータの同期方法において、比較後に、更に、通信
ネットワークの回線速度に基づいて、第2のデータを第
1のコンピュータ装置に送信するか、第1のデータを第
2のコンピュータ装置に送信するかを決定することを特
徴とする。
【0019】また、第4の発明のデータの同期方法は、
会計処理機能及び通信制御機能を備え、第2のコンピュ
ータ装置別の複数の会計ファイルを記憶した第1のコン
ピュータ装置と、該第1のコンピュータ装置と通信ネッ
トワークを介してデータ授受可能な複数の第2のコンピ
ュータ装置からなる会計処理システムにおけるデータの
同期方法であって、複数の第2のコンピュータ装置のう
ちの任意の装置において第1のコンピュータ装置に記憶
されている会計ファイルとの同期をとるよう同期指示が
あると、同期指示のあった装置に記憶されている複数の
会計ファイルの中で会計データの入力処理によって更新
された第2の会計ファイルの更新情報と、第1のコンピ
ュータ装置に記憶されている同期指示のあった第2のコ
ンピュータ装置用の複数の会計ファイルの中で更新され
た第2のファイルに対応する第1の会計ファイルの更新
情報とを比較し、比較結果に基づいて第2の会計ファイ
ルの内容と第1の会計ファイルの内容を通信ネットワー
クを介して相互に更新し、第1の会計ファイルの内容と
第2の会計ファイルの内容を同一にすることを特徴とす
る。
【0020】また、第5の発明は上記第4の発明のデー
タの同期方法において、同期指示は第1のコンピュータ
装置或いは複数の第2のコンピュータ装置のうちの任意
の装置において手動によりなされることを特徴とする。
【0021】また、第6の発明は上記第4又は第5の発
明のデータの同期方法において、比較は、第1のコンピ
ュータ装置に記憶されている各会計ファイルの最新更新
情報と該第1のコンピュータ装置に記憶されている第2
のコンピュータ装置に対応する複数の会計ファイルの最
終更新情報との比較結果及び第2のコンピュータ装置に
記憶されている各会計ファイルの最新更新情報と該第2
のコンピュータ装置に記憶されている複数のファイルの
最終更新情報からなるファイル更新情報との比較結果に
基づいて行なうことを特徴とする。
【0022】また、第7の発明は上記第4乃至第6のい
ずれかの発明のデータの同期方法において、比較結果に
基づいて通信ネットワークを介して行なう第2の会計フ
ァイルの内容と第1の会計ファイルの内容の相互更新
は、第2の会計ファイルと第1の会計ファイルが双方と
も更新されている場合は優先度の高い会計ファイルを有
する装置側に優先度の低い会計ファイルを有する装置か
ら当該会計ファイル中の更新済みレコードを送信して上
記優先度の高い会計ファイルとマージし、マージ後の会
計ファイルを上記優先度の低い会計ファイルを有する装
置に送信して上記優先度の低いファイルに記憶すること
により行い、第2のファイルと第1のファイルの一方の
みが更新されている場合は優先度の高い会計ファイルを
有する装置から優先度の低いファイルを有する装置側に
送信して対応する優先度の低いファイルに記憶すること
により行なう、ことを特徴とする。
【0023】また、第8の発明は上記第4乃至第7のい
ずれかの発明のデータの同期方法において、優先度は、
同期対象のファイルのそれぞれについて未同期の更新レ
コード数の多い方を高くすることを特徴とする。
【0024】また、第9の発明は上記第8の発明のデー
タの同期方法において、優先度は変更可能であることを
特徴とする。
【0025】また、第10の発明は上記第4乃至第6の
発明のデータの同期方法において、比較結果に基づいて
通信ネットワークを介して行なう前記第2の会計ファイ
ルの内容と第1の会計ファイルの内容の相互更新は、第
2の会計ファイルの更新データ数と、第1の会計ファイ
ルの更新データ数を比較し、第2の会計ファイルの更新
済データ数が前記第1の会計ファイルの更新済データ数
以下の場合には、第2の会計ファイルの更新済データを
通信ネットワークを介して第1のコンピュータ装置に送
信して該更新済データで第1の会計ファイルをマージ
し、マージ後の会計ファイルを通信ネットワークを介し
て第2のコンピュータ装置に送信して第2の会計ファイ
ルに記憶することにより行い、第1の会計ファイルの更
新済データ数が第2の会計ファイルの更新済データ数以
下の場合には、第1の会計ファイルの更新済データを通
信ネットワークを介して第2のコンピュータ装置に送信
して該更新済データで第2の会計ファイルをマージし、
マージ後の会計ファイルを通信ネットワークを介して第
1のコンピュータ装置に送信して第1の会計ファイルに
記憶することにより行う、ことを特徴とする。
【0026】また、第11の発明は上記第4乃至第6の
発明のデータの同期方法において、比較結果に基づいて
通信ネットワークを介して行なう前記第2の会計ファイ
ルの内容と第1の会計ファイルの内容の相互更新は、通
信ネットワークの回線速度に基づいて、第2の会計ファ
イルの更新データ数と、第1の会計ファイルの更新デー
タ数を比較し、第2の会計ファイルの更新済データ数が
前記第1の会計ファイルの更新済データ数以下の場合に
は、第2の会計ファイルの更新済データを通信ネットワ
ークを介して第1のコンピュータ装置に送信して該更新
済データで第1の会計ファイルをマージし、マージ後の
会計ファイルを通信ネットワークを介して第2のコンピ
ュータ装置に送信して第2の会計ファイルに記憶するこ
とにより行い、第1の会計ファイルの更新済データ数が
第2の会計ファイルの更新済データ数以下の場合には、
第1の会計ファイルの更新済データを通信ネットワーク
を介して第2のコンピュータ装置に送信して該更新済デ
ータで第2の会計ファイルをマージし、マージ後の会計
ファイルを通信ネットワークを介して第1のコンピュー
タ装置に送信して第1の会計ファイルに記憶することに
より行う、ことを特徴とする。
【0027】また、第12の発明の監査用会計処理装置
は、複数の顧問先別に複数の会計ファイルを記憶する会
計ファイル記憶手段と、データ入力手段と、このデータ
入力手段によって入力された顧問先データの更新データ
によって会計ファイルに記憶された顧問先別の会計ファ
イルのうち上記顧問先データに対応する会計ファイルを
更新する会計ファイル更新手段と、会計ファイル記憶手
段に記憶されている会計ファイルの中で会計ファイル更
新手段によって更新された会計ファイルの更新情報ファ
イルを顧問先別に生成する更新情報ファイル生成手段
と、通信ネットワークを介して外部顧問先の会計処理装
置と会計データを授受するための通信制御を行なう通信
制御手段と、この通信制御手段による通信制御下で顧問
先の会計処理装置と会計データを授受する送受信手段
と、所望の顧問先会計処理装置に会計データの同期処理
開始指示行なう同期指示手段と、この同期指示手段によ
る同期開始指示がなされたとき、同期開始指示信号を前
記通信ネットワークを介して指示のあった顧問先会計事
務所に送信する同期指示信号送信手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0028】また、第13の発明の会計処理装置は、複
数の会計ファイルを記憶する会計ファイル記憶手段と、
データ入力手段と、このデータ入力手段によって入力さ
れた新規会計データ及び更新会計データを記憶する更新
ファイル記憶手段と、会計ファイル記憶手段及び更新フ
ァイル記憶手段に記憶されているファイルの中で会計デ
ータの新規入力又は更新入力によって更新されたファイ
ルの更新情報ファイルを生成する更新情報ファイル生成
手段と、通信ネットワークを介して外部会計処理装置と
データを授受するための通信制御を行なう通信制御手段
と、この通信制御手段による通信制御下で外部会計処理
装置とデータを授受する送受信手段と、会計データの同
期処理開始指示を行なう同期指示手段と、この同期指示
手段によって同期処理開始指示がなされると、更新情報
ファイル生成手段によって生成された更新情報ファイル
と外部会計処理装置側で生成した更新情報ファイルとの
比較結果に基づいて、会計ファイル記憶手段及び更新フ
ァイル記憶手段に記憶されているファイル中の更新済み
ファイルの中から外部会計処理に送信する同期用ファイ
ルと該外部会計処理装置から受信する同期用ファイルを
決定する送受信ファイル決定手段と、この送受信ファイ
ル決定手段により決定された同期用ファイルを通信ネッ
トワークを介して外部会計処理装置との間で送信又は受
信し、会計データの同期処理を行なう会計データ同期制
御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0029】また、第14の発明は上記第13の発明の
会計処理装置において、送受信ファイル決定手段により
決定された各ファイル毎にその更新データ数に基づいて
優先度を選択し決定する優先度選択決定手段を備え、会
計データ同期制御手段は、送受信ファイル決定手段によ
り決定されたファイルを優先度選択決定手段によって決
定された優先度に基づいて外部会計処理装置に送信する
か、外部会計処理装置から受信するかを決定することを
特徴とする。
【0030】また、第15の発明は上記第13の発明の
会計処理装置において、同期指示用アイコン又はマーク
が表示された入力画面を備えたことを特徴とする。
【0031】また、第16の発明の会計処理システム
は、通信ネットワークを介してデータ授受可能な、監査
用会計処理装置と複数の顧問先会計処理装置からなる会
計処理システムにおいて、監査用会計処理装置は、複数
の顧問先別に複数の会計ファイルを記憶する第1の会計
ファイル記憶手段と、データ入力手段と、このデータ入
力手段によって入力された顧問先データの更新データに
よって会計ファイルに記憶された顧問先別の会計ファイ
ルのうち上記顧問先データに対応する会計ファイルを更
新する会計ファイル更新手段と、会計ファイル記憶手段
に記憶されている会計ファイルの中で前記会計ファイル
更新手段によって更新された会計ファイルの更新情報フ
ァイルを顧問先別に生成する第1の更新情報ファイル生
成手段と、通信ネットワークを介して外部顧問先の会計
処理装置と会計データを授受するための通信制御を行な
う第1の通信制御手段と、この通信制御手段による通信
制御下で通信ネットワークを介して顧問先会計処理装置
と会計データを授受する第1の送受信手段と、を備え、
複数の顧問先会計処理装置は、それぞれ、複数の会計フ
ァイルを記憶する第2の会計ファイル記憶手段と、第2
のデータ入力手段と、この第2のデータ入力手段によっ
て入力された新規会計データ及び更新会計データを記憶
する更新データ記憶手段と、第2の会計ファイル記憶手
段及び更新データ記憶手段に記憶されているファイルの
更新情報ファイルを生成する第2の更新情報ファイル生
成手段と、通信ネットワークを介して監査用会計処理装
置と会計データを授受するための通信制御を行なう第2
の通信制御手段と、この第2の通信制御手段による通信
制御下で前記通信ネットワークを介して監査用会計処理
装置と会計データを授受する第2の送受信手段と、会計
データの同期処理開始指示を行なう顧問先用同期指示手
段と、この顧問先用同期指示手段による同期処理開始指
示があると、第2の更新情報ファイル生成手段によって
生成された更新情報ファイルと第1の更新情報ファイル
生成手段によって生成された更新情報ファイルとの比較
結果に基づいて、第1の会計ファイル記憶手段、第2の
会計ファイル記憶手段及び更新ファイル記憶手段に記憶
されているファイル中の更新済みファイルの中から監査
用会計処理装置に送信する同期用ファイルと監査用会計
処理装置から受信する同期用ファイルを決定する送受信
ファイル決定手段と、この送受信ファイル決定手段によ
り決定された同期用ファイルを通信ネットワークを介し
て監査用会計処理装置との間で送信又は受信し、会計デ
ータの同期処理を行なう会計データ同期制御手段と、を
備え、同期指示が行われた顧問先会計処理装置は、会計
データ同期制御手段による同期処理を開始し、送受信フ
ァイル決定手段によって決定された同期用のファイルを
会計データ同期制御手段により通信ネットワークを介し
て第1の会計処理装置との間で送受信して互いに更新
し、第1の会計処理装置に記憶されている当該顧問先の
会計ファイルの内容と当該顧問先会計処理装置に記憶さ
れている会計ファイルの内容を一致させることを特徴と
する。
【0032】第17の発明は、上記第12の発明の会計
処理システムにおいて、監査用会計処理装置は、所望の
顧問先会計処理装置に会計データの同期処理開始指示を
行なう同期指示手段と、この同期指示手段による同期開
始指示がなされたとき、同期開始指示信号を前記通信ネ
ットワークを介して指示のあった顧問先会計処理装置に
送信する同期指示信号送信手段とを備え、顧問先会計処
理装置は、監査用会計処理装置から同期指示信号を受け
取るか又は顧問先用同期指示手段による会計データの同
期処理開始指示があると、前記会計データ同期制御手段
による会計データの同期処理を開始することを特徴とす
る。
【0033】
【発明の実施の形態】[同期処理の概要]図1は本発明の
会計処理システムの概要説明図であり、符号1は会計事
務所(又は、本社或いはセンタといった関係の部署)に
備えられた、会計処理機能及び通信制御機能を備えたコ
ンピュータ装置(例えば、監査用コンピュータ装置(又
は監査用会計処理装置)、ホストコンピュータ、ホスト
マシン)を示す。また、符号2は顧問先(又は支店等)
に備えられた会計処理機能及び通信制御機能を備えたコ
ンピュータ装置(会計処理装置)クライアントコンピュ
ータ、クライアントマシン)を示し、符号3は通信ネッ
トワークを示す。また、図1では、説明上、コンピュー
タ装置2を1台だけ示したが、通常は顧問先の数に応じ
て複数台のコンピュータ装置2との会計データの授受が
行われる。また、通信ネットワーク3はインターネット
のほか各種の通信ネットワーク(LAN(ローカルエリ
アネットワークも含む))を用いることができる。
【0034】図1で、コンピュータ装置2は顧問先の担
当者によって入力された会計データか、コンピュータ装
置1から通信ネットワーク3を介して送信された会計デ
ータを所定のフォーマット(図5、図6)に基づいて表
示し、表示された会計データに対し、担当者による検証
(チェック)を経て、検証の結果必要に応じて会計デー
タの訂正操作(追加、訂正、削除操作をいう(以下、同
じ))が行われた場合は訂正操作に基づく会計データの
訂正処理(追加、訂正、削除処理をいう(以下、同
じ))を行ない、担当者による送信指示があると表示さ
れている会計データおよび表示対象の会計データを通信
ネットワーク3を介してコンピュータ装置1に送信す
る。また、この際、コンピュータ装置2は会計データの
一連の入力、更新処理後、或いは任意の時期に更新ファ
イル及び会計ファイルとの同期処理を行なう(つまり、
コンピュータ装置2の各会計ファイルとコンピュータ装
置1の各会計ファイル同士を同期させる)。また、実施
例では、同期処理の実行タイミングは顧問先の担当者に
よるデータ同期指示により行なうので、顧問先の都合の
よい日にそれ以前になされた入力データや訂正データを
まとめて同期させることができる(自動的に所定の期間
毎に、或いは、データ入力又はデータ訂正処理終了後に
同期させるように構成してもよい)。
【0035】また、コンピュータ装置1はコンピュータ
装置2の複数の会計ファイルと同じ複数のファイルを各
コンピュータ装置2別に記憶している。また、検証モー
ドが選択されると、コンピュータ装置2から通信ネット
ワーク3を介して送信された更新ファイルに記憶されて
いるレコード(会計データ)を編集して所定のフォーマ
ットで画面表示する。表示された会計データに対して行
われる会計事務所(又は本社)担当者による検証(チェ
ック)の結果、訂正操作が行われた場合には訂正内容に
応じて会計データの訂正処理等を行なう。
【0036】また、上記同期処理実行後、コンピュータ
装置1、2の保存メモリに、「自マシンの会計データを
構成するファイル全てのデータ数、更新時間情報」を記
録したファイル(更新情報ファイル(図12(c))を
生成する。この更新情報ファイルを設けたことにより同
期処理実行時に更新情報ファイルに記録された各ファイ
ルの最新の更新情報と各会計ファイル毎に記録された更
新情報のうちの最新の更新情報を比較してファイル単位
の送受信候補を決定することができる(図16)。
【0037】また、送受信候補毎にコンピュータ装置1
から先にコンピュータ装置2に送信するかの優先度を各
装置での最新更新日に更新されたデータ量を基に決定す
る。また、優先度をデータ量や更新時間によって変更す
ることもできる。
【0038】また、同期処理は通常ファイル単位に行な
うが、送受信候補ファイルが重複する場合(送信元、受
信元双方で訂正入力等を行った場合のようにあるファイ
ルについて双方で個別に更新を行っている場合)にはフ
ァイル単位でなくレコード(会計データ)単位で同期処
理を行なう。この場合、優先度によってマージされるか
マージするか(つまり、ファイル1とファイル2の間で
ファイル1のレコードをファイル2にマージするかファ
イル2のレコードをファイル1にマージするかはファイ
ルの送受信優先度によって決定される)。優先度は変更
可能なので、優先度の変更により、データ量や回線速度
に応じて優先度を切り替えるようにすればよい。また、
データ量や回線速度を基に自動的に切り替わるようにし
てもよい。また、優先度とは無関係にマージの場合だけ
データ量や回線速度によってマージするかマージされる
かを自動的に切り替えるようにすることもできる。
【0039】また、コンピュータ装置1、2は、会計デ
ータの送受信と、訂正、削除又は追加入力処理等の訂正
処理と、会計ファイルへの登録に係わる履歴をそれぞれ
の保存メモリ上の履歴保存ファイルに保存記憶する。
【0040】また、コンピュータ装置1、2は送信する
会計データを暗号化して送信し、受信側コンピュータ装
置で復号してからその受信側コンピュータ装置で所定の
入力フォーマット(図5、図6)上に表示することもで
きる。また、コンピュータ装置1、2は送信する会計デ
ータを圧縮して送信し、受信側コンピュータ装置で伸張
してから所定の入力フォーマット上に表示することもで
きる。また、コンピュータ装置1、2はセキュリティの
ための認証を行なうようにしてもよい。
【0041】[会計処理装置の構成例] (顧問先会計処理装置)図2は本発明の会計処理システ
ムを構成するコンピュータ装置の一実施例(顧問先会計
処理装置(第2のコンピュータ装置))の構成を示すブ
ロック図であり、会計処理装置2はデータ入力部10、
制御部12、作業メモリ13、表示部14、通信制御部
15、受信部16、送信部17、保存メモリ18および
印刷出力部(プリンタ)19を備えている。なお、デー
タ入力部10の一部機能(指示(ポイント)機能)を代
わって実行するポインティングデバイス(例えば、マウ
ス)11を備えるようにしてもよい。また、会計データ
を光学的に読み取って電気信号に変換し、文字認識して
文字コードを得るOCR(光学的文字読取装置(図示せ
ず))を備えるようにしてもよい。
【0042】データ入力部10は会計データや訂正デー
タ入力、削除指示入力又はメッセージ入力等を行なう。
なお、データ入力部10は図示しないがデータ入力用バ
ッファを備えている。制御部12はCPU、プログラム
格納メモリ、RAM及びクロック等の周辺回路からなる
プロセッサ構成をなし、会計処理装置2全体の動作を制
御すると共に、プログラム格納メモリに格納されている
会計データの同期処理プログラムの実行を制御し、本発
明の会計データの同期処理を実行させる。また、プログ
ラム格納メモリに格納されている会計処理アプリケーシ
ョンプログラム(会計データ入力処理を含む)の実行制
御を行なう。また、プログラム格納メモリは各種プログ
ラムのほか表示用フォーマットデータやアイコンデータ
等を格納することができる(表示用フォーマットデータ
やアイコンデータ等を格納する格納メモリを別に設けて
もよい)。
【0043】例えば、制御部12は担当者による同期指
示があると、保存メモリ18に記憶されている同期用デ
ータ(同期処理されていない更新ファイルまたはそのレ
コード、同期処理されていない会計ファイルまたはその
レコードをいう)に本発明に基づく会計データの同期処
理プログラムによる一連の同期処理の実行制御を行な
う。
【0044】同様に、制御部12は起動時に会計ファイ
ルのバックアップ処理を行なう。また、後述するように
監査用会計処理装置(第1のコンピュータ装置)1を同
期指示を行えるように構成した場合には、監査用会計処
理装置1から送られる同期開始指示信号を受け取ると、
会計ファイルのバックアップ処理を行なう。
【0045】また、制御部12は同期処理時にデータ送
信制御があると、同期用データを保存メモリ18から取
り出し、送信データバッファ132に記憶するよう記憶
制御する。また、同期用データ等を圧縮して送信する場
合には制御部12は保存メモリ18から同期用データ等
を取り出して所定の圧縮プログラムで圧縮された同期用
データ等を送信データバッファ132に記憶するよう制
御する。また、同期用データ等を暗号化して送信する場
合には制御部12は保存メモリ18から同期用データ等
を取り出して所定の暗号化プログラムで圧縮された同期
用データ等を送信バッファ132に記憶するよう制御す
る。
【0046】また、制御部12は監査用会計処理装置1
側から同期処理に基づく同期用データを受信すると、受
信した同期用データをデータバッファ131に記憶する
よう記憶制御する。また、受信した同期用データ等が圧
縮されている場合には作業バッファ133で伸張プログ
ラムによる圧縮データの伸張を実行制御し、伸張された
同期用データ等のデータバッファ131への記憶制御を
行なう。また、同期用データ等が暗号化されている場合
には復号プログラムによる暗号化データの復号を行な
い、復号された同期用データ等のデータバッファ131
への記憶制御を行なう。
【0047】また、作業メモリ13はDRAM等の揮発
性メモリからなり、図3(a)に示すように、データ入
力処理によって得た更新ファイル(仕訳ファイル等)及
び通信ネットワーク3を介して監査用会計処理装置1か
ら送信され、受信処理されたデータから取り出した更新
ファイル及び表示制御データを記憶するデータバッファ
131と、通信回線3を介して外部装置に送信するデー
タ(更新ファイル及び表示制御データ)を一時的に記憶
する送信データバッファ132、と作業用バッファ13
3を確保することができる。
【0048】表示部14はデータバッファ131に記憶
された更新ファイル中の会計データを表示制御データに
基づいて所定の入力フォーマットで表示する。
【0049】また、通信制御部15は通信制御用のプロ
グラムで構成され、接続する通信ネットワーク3で規定
された通信プロトコルを監査用会計処理装置1との間で
確立し、通信ネットワーク3を介してデータの授受を制
御する。
【0050】受信部16は受信データを図示しない受信
バッファに取込み、受信データがパケットのように通信
ネットワーク3のプロトコルで規定される送信データ方
式のデータの場合はそれを分解して会計データ等を取り
出してデータバッファ131に記憶する。
【0051】送信部17は、データバッファ131から
取り出され、送信データバッファ132に記憶された送
信データ及び表示制御データを図示しない送信バッファ
(=受信バッファ)に取込む。
【0052】また、送信部17は、例えば、送信データ
がパケットのように通信ネットワーク3のプロトコルで
規定される送信データ方式のデータの場合はパケットを
組み立てて会計データ等を格納して同期用データとして
送信バッファに送信し、通信ネットワーク3に送出す
る。
【0053】保存メモリ18は磁気ディスクや光ディス
ク、又はフラッシュメモリ等の書き換え可能な保存メモ
リからなり、各仕訳ファイルをはじめ会計処理用の各種
ファイルや基礎ファイルからなる複数の会計ファイルを
記憶する会計ファイル領域181及び入力された会計デ
ータや訂正データ等の更新会計データを記憶する更新フ
ァイル領域182の他、会計ファイル領域181に記憶
されている会計ファイルのバックアップファイル183
や履歴データ保存用の履歴ファイル等を備えている。
【0054】なお、上記図2の説明ではコンピュータ装
置2を会計処理装置として構成した例を示したが、本発
明の会計データの同期処理方式を適用可能なコンピュー
タ装置はこれらに限定されず、例えば、パソコン(パー
ソナルコンピュータ)に会計処理用プログラム(会計デ
ータ入力処理機能を含む)と通信制御プログラムを搭載
したものでもよい。また、ここで、会計データ入力処理
機能とは会計データを入力して仕訳けする機能(キー入
力に限定されない(例えば、OCRによる入力でもよ
い))と所定のフォーマットで画面表示された会計デー
タに対して訂正、削除、追加入力等の訂正処理を行なう
機能を含み、会計データ入力処理プログラムはこのよう
な会計データ入力処理機能を実現するために作成された
プログラムを意味する。
【0055】(監査用会計処理装置)また、監査用会計
処理装置(第1のコンピュータ装置)1の構成は次に述
べる制御部12’の制御動作、作業メモリ13’及び保
存用メモリ18’の領域構成及びデータ容量を除けば図
2の会計処理装置2と同様の構成の装置でもよい。
【0056】制御部12’はCPU、プログラム格納メ
モリ、RAM及びクロック等の周辺回路からなるプロセ
ッサ構成をなし、会計処理装置2全体の動作を制御する
と共に、プログラム格納メモリに格納されている会計デ
ータの同期処理プログラムの実行を制御し、本発明に基
づく会計データの同期処理を実行させる。また、プログ
ラム格納メモリに格納されている監査用アプリケーショ
ンプログラム(会計データ入力処理を含む)の実行制御
を行なう。また、プログラム格納メモリは各種プログラ
ムのほか表示用フォーマットデータやアイコンデータ等
を格納することができる(表示用フォーマットデータや
アイコンデータ等を格納する格納メモリを別に設けても
よい)。
【0057】例えば、制御部12’は顧問先会計処理装
置2から同期処理に基づく接続要求があると、保存メモ
リ18’に記憶されている同期用データ(同期処理され
ていない、同期対象の顧問先用の会計ファイルまたはそ
のレコードをいう)に本発明に基づく会計データの同期
処理プログラムによる一連の同期処理の実行制御を行な
う。なお、制御部12’は監査用会計処理装置1が同期
指示を行えるように構成されている場合には担当者によ
る同期指示があると、送信部17を介して同期開始指示
信号を同期指示の際指定された顧問先の会計処理装置2
に送出する。
【0058】また、制御部12’は同期処理が開始され
ると先ず指定された顧問先の会計ファイルのバックアッ
プ処理を行なう。なお、上述したように監査用会計処理
装置1で同期指示を行えるように構成した場合には同期
指示の際指定された顧問先の会計ファイルのバックアッ
プ処理を行なう。
【0059】また、制御部12’は同期処理時にデータ
送信制御があると、同期用データを保存メモリ18’か
ら取り出し、送信データバッファ132に記憶するよう
記憶制御する。また、同期用データ等を圧縮して送信す
る場合には制御部12’は保存メモリ18’から同期用
データ等を取り出して所定の圧縮プログラムで圧縮され
た同期用データ等を送信データバッファ132に記憶す
るよう制御する。また、同期用データ等を暗号化して送
信する場合には制御部12は保存メモリ18’から同期
用データ等を取り出して所定の暗号化プログラムで圧縮
された同期用データ等を送信バッファ132に記憶する
よう制御する。
【0060】また、制御部12’は指定された顧問先会
計処理装置2側から同期処理に基づく同期用データを受
信すると、受信した同期用データをデータバッファ13
1に記憶するよう記憶制御する。また、受信した同期用
データ等が圧縮されている場合には作業バッファ133
で伸張プログラムによる圧縮データの伸張を実行制御
し、伸張された同期用データ等のデータバッファ131
への記憶制御を行なう。また、同期用データ等が暗号化
されている場合には復号プログラムによる暗号化データ
の復号を行ない、復号された同期用データ等のデータバ
ッファ131への記憶制御を行なう。
【0061】作業メモリ13’はDRAM等の揮発性メ
モリからなり、顧問先会計処理装置2の作業メモリ13
より大きなメモリ容量を備えている。作業メモリ13’
は図3(b)に示すように、監査用データ入力処理によ
って得られた訂正仕訳ファイル及び通信ネットワークを
介して各顧問先会計処理装置2から送信され、受信処理
されたデータから取り出した更新ファイルを記憶するデ
ータバッファ領域131’と、通信ネットワーク3を介
して顧問先会計装置2に送信するデータ(更新ファイ
ル、送信通知データ及び表示制御データ)を一時的に記
憶する送信データバッファ132’と作業用バッファ1
33’を確保することができる。また、データバッファ
領域131’は複数の顧問先会計処理装置2からインタ
ーネット3を介して電子メールで送信された一次会計フ
ァイルを顧問先別に記憶する顧問先別データバッファ領
域に分割されている。
【0062】保存メモリ18’は磁気ディスクや光ディ
スク、又はフラッシュメモリ等の書き換え可能な保存メ
モリからなり、各仕訳ファイルをはじめ会計処理用の各
種ファイルや基礎ファイルからなる複数の会計ファイル
を記憶する会計ファイル領域181’及び会計ファイル
領域181’に格納されている各顧問先の各会計ファイ
ルのうち同期対象の顧問先の会計ファイルをバックアッ
プするバックアップファイル183’や履歴データ保存
用の履歴ファイル等を備えている(図19)。なお、履
歴ファイルを別々の保存メモリに設けるようにしてもよ
い。
【0063】また、上記説明ではコンピュータ装置1を
監査用会計処理装置として構成した例について述べた
が、本発明の会計データの同期処理方式を適用可能なコ
ンピュータ装置はこれらに限定されず、例えば、パソコ
ン(パーソナルコンピュータ)に会計処理用プログラム
(会計データ入力処理機能を含む)と通信制御プログラ
ムを搭載したものでもよく、また、パソコンに会計デー
タ入力処理プログラムと通信制御プログラムを搭載した
ものでもよい。
【0064】(会計ファイル)会計ファイルは、例え
ば、顧問先企業の会計処理上に必要な基礎的データ(商
号コード(支店コード)、商号(支店名)、期数、会計
期間、・・・)を格納した基礎ファイルや、勘定科目及
び科目コード、借方・貸方の別等を登録した科目ファイ
ル、科目分類ファイル、会計データ(=仕訳データ)を
一定期間(本実施例では月単位)格納した仕訳ファイル
(1月分の仕訳ファイル、2月分の仕訳ファイル、・・
・(図16))、各種元帳ファイルや各種補助ファイル
及び制御ファイル等があり、顧問先会計処理装置2では
上述したように各会計ファイルを保存メモリ18に確保
された会計ファイル領域181’に記憶している。
【0065】また、監査用会計処理装置1では基礎ファ
イル191以外の会計ファイル192−1−1、192
−1−2・・・、192−2−1,192−2−2、・
・・(図19)には顧問先A、B、・・別に会計ファイ
ルを管理可能に各会計ファイルにそれぞれ商号コード等
の顧問先識別コード及び会計ファイルの種類を識別する
ためのファイル識別コードが与えられており、会計ファ
イル領域181’に格納されている各会計ファイルは顧
問先識別コード及びファイル識別コードによって分類さ
れる。また、基礎ファイル191には上述したような顧
問先企業の会計処理上に必要な基礎的データが顧問先単
位に格納されている。
【0066】(更新ファイル)更新ファイルは顧問先会
計処理装置2の更新ファイル領域182に記憶されるフ
ァイルであり、会計データ入力処理によって入力され仕
訳された仕訳ファイル(入力された会計データ(新規会
計データ及び訂正入力データ)の取引月によってそれぞ
れ月別に作成される))である。
【0067】また、同期処理の場合には後述するよう
に、会計事務所側の会計処理装置(コンピュータ装置)
1に記憶されている会計ファイル中、会計事務所の監査
或いは検証によって訂正入力され、訂正処理された会計
ファイルとして顧問先会計処理装置(コンピュータ装
置)2に送信された更新会計ファイルも更新ファイルと
して扱う(つまり、同期処理の場合には監査会計処理装
置1で更新された当該顧問先の会計ファイルも更新ファ
イル領域181にコピーされる)。
【0068】また、同期処理の場合には後述するよう
に、監査用会計処理装置1の会計ファイルのうち会計事
務所の監査或いは検証によって訂正入力され、訂正処理
された会計ファイルのレコード(更新済みレコード)と
して該当する顧問先会計処理装置2に送信され、顧問先
の更新ファイル(仕訳ファイル)とマージされた結果も
更新ファイルとなる。
【0069】図4は会計データ及び送信ファイルの一実
施例を示す図であり、図4(a)は会計データ(レコー
ド)の一実施例、図4(b)は送信ファイルの構造を示
す説明図、図4(c)は送信ファイルの先頭に格納され
る制御データの構成を示す図である。
【0070】図4(a)で、会計データ(レコード)4
0は日付欄41、借方科目欄42、貸方科目欄43、金
額欄44、摘要欄45、伝票番号欄46、区分コード欄
47および訂正フラグ欄48からなっており、仕訳され
た取引が記憶されている。なお、データの訂正(追加修
正)が行われるとフラグ欄48に訂正フラグ(追加=
「1」、訂正=「2」、削除=「3」)が書き込まれ
る。
【0071】また、会計データ40は会計処理装置2
(1)、或いは本発明に基づく会計データの同期処理を
実現する会計データの同期処理プログラムと会計処理プ
ログラム又は会計データ入力処理プログラム及び通信制
御プログラムを搭載したパソコン等により入力され、会
計データ入力処理機能(プログラム)により仕訳処理さ
れて作業メモリ13のデータバッファ131に記憶さ
れ、図5及び図6に示すような入力フォーマットで画面
表示される。
【0072】また、訂正データが入力されると会計デー
タ入力処理機能により該当する会計データの訂正個所に
訂正データを追加し、削除指示が行われると削除指示デ
ータ番号(行数)を作業用バッファ133に保持して該
当の会計データに削除表示(反転表示等の差別表示等)
を施して担当者の確認を待ち、確認入力があると該当す
る会計データのフラグ欄48に削除フラグ「3」を書き
込む(削除フラグが付けられた場合には表示部14には
表示されない)。
【0073】また、図4(b)で、送信ファイル50は
1個の制御データ51と表示制御データ52及び会計デ
ータ40が1対1に対応付けられた複数の送信データの
組からなっている。また、制御データ51は後述するよ
うに送信ファイル50の識別を行なう識別コードを含
み、表示制御データ52は対応する会計データの画面上
の表示位置関係(前後関係)を示すポインタからなって
いる(例えば、1行前に表示される会計データの日付及
び伝票番号をポインタとする。この場合、先頭の会計デ
ータのポインタの伝票番号は0とする)。
【0074】送信ファイル50は送信時に通信ネットワ
ークのプロトコル等によって規定される送信ファイル
(送信データ)データ形式に組み立てられて送信部17
から通信ネットワーク3に送出される。従って、表示制
御データ52及び会計データ50からなる送信データの
組の最大数はプロトコル等によって規定される送信ファ
イルサイズ(データ長)によって異なる。また、送信時
に送信ファイルに格納する各データを暗号化(圧縮な
し)或いは圧縮して送信ファイル50を生成することも
できる。
【0075】また、図4(c)で、制御データは商号コ
ード511、商号512、決算年月日513のような書
誌的データのほかに送信識別コード514を格納するよ
うに構成されている。商号コード511、商号512、
決算年月日513のような書誌的データは画面表示の際
の表示フォーマットの上欄等に表示される。また、送信
識別コード514は「00:通常(送信を行わない状
態)」又は「01:送信」のいずれかの値をとり、送信
側装置は送信時に転送識別コード514を「01」にセ
ットして送信ファイルを作成して送信し、受信側装置の
制御部12は受信した送信ファイル50中の制御データ
51の送信識別コード514を調べてそれが「01」の
とき、本発明の会計データの装置間対話処理の具体的な
処理を開始する。
【0076】図5は表示画面に表示される会計データ入
力フォーマットの一実施例を示す図であり、振替伝票入
力画面の例を示す図である。図5で、振替伝票入力画面
60は取引日(年・月・日)を入力する取引日入力欄6
1と、部門や事業所、プロジェクト単位で会計管理を行
なうための管理区分を入力する管理区分入力欄62とを
設けた見出項目欄と、借方金額を入力する借方金額入力
欄63、借方科目を入力する借方科目入力欄64、借方
摘要入力欄65、貸方摘要入力欄66、貸方科目を入力
する貸方科目入力欄67および借方金額を入力する貸方
金額入力欄68からなる入力行を所定行数設けた入力行
欄と、借方金額および貸方金額の合計を表示する合計欄
及び同期指示用ボタン69(アイコン又はマーク)とを
備えている。また、見出項目欄には図示していないが会
計データの表示、訂正、削除、追加入力、印刷及び終了
等の指示を行なうためのアイコン(ボタン等)又はマー
クが表示される。
【0077】管理区分は本社、支店、工場、部門、プロ
ジェクト、受注工事等会計管理上設けられた区分であ
り、予め分類され、コード化されている。また、管理区
分入力欄62、借方科目入力欄64、貸方科目入力欄6
7には入力時に、それぞれ、管理区分、借方科目、貸方
科目をコード化したコードを入力すると、会計処理装置
100に予め備えられた変換テーブルにより文字に変換
されて、夫々の入力欄に文字表示される。なお、入力時
に管理区分入力欄62、借方科目入力欄63、貸方科目
入力欄67に管理区分名、借方科目、貸方科目に直接文
字入力するようにしてもよい。
【0078】また、借方摘要入力欄65は借方金額入力
欄63および借方科目入力欄64からなる借方の取引内
容を示す摘要を入力する入力欄であり、貸方摘要入力欄
66は貸方科目入力欄67および金額入力欄68からな
る貸方の取引内容を示す摘要を入力する入力欄であり、
摘要が文字入力される。
【0079】また、本実施例では各入力行で借方摘要入
力欄65を上段とし、貸方摘要入力欄66を下段として
配置したが、借方摘要入力欄65および貸方摘要入力欄
66の配置はこれに限定されず表示部14の画面サイズ
によって設計上の制約を受けるのみであり、例えば、借
方摘要入力欄65と貸方摘要入力欄66を隣り合うよう
に一列に配置してもよく、また、貸方摘要入力欄66を
貸方金額入力欄68の次に配置してもよい。
【0080】また、本実施例では借方金額入力欄63の
次に借方科目入力欄64を配置したが、借方科目入力欄
64の次に借方金額入力欄を配置するようにしてもよ
い。また、入力行の数は図5の例では8行としたが、こ
れに限定されず、設計上可能な数だけ設ければよい。
【0081】また、振替伝票入力画面60に伝票番号を
入力(或いは、自動表示)する伝票番号入力(表示)欄
を設けてもよい(図5の例では右上隅に設けられてい
る)。また、管理区分入力欄62は管理区分に応じて複
数個設けてもよい。また、借方科目入力欄64および貸
方科目入力欄67に補助コード入力欄を設けるようにし
てもよい。また、入力時には、入力箇所を案内するカー
ソルが表示される。
【0082】図6は表示画面に表示される会計データ入
力フォーマットの他の実施例を示す図である。図6で、
会計データ入力フォーマット70は受信した制御データ
61から取得した会社名、決算年度等の書誌的事項を表
示する欄71と、取引月を表示する月表示欄72と、会
計データの表示、訂正、削除、追加入力、印刷及び終了
等の指示をアイコン表示し、担当者による指示選択をさ
せる選択欄73と、同期指示用ボタン74(アイコン又
はマーク)と、データ名表示欄76と会計データ表示欄
77と、案内メッセージ表示欄78及び入力欄79が設
けられている。
【0083】また、データ名表示欄76には行番号欄、
日付欄、借方科目欄、貸方科目欄、金額欄及び摘要欄が
設けられ、データ表示欄77にはキー入力された会計デ
ータ又は受信した会計データ(図4(a))の日付デー
タが日付欄に対応する位置に表示され、会計データが借
方科目の場合には借方科目欄に対応する位置に借方科目
名称が、会計データが貸方科目欄の場合は貸方科目欄に
対応する位置に貸方科目名称が表示され、金額データが
金額欄に対応する位置に、摘要データが対応する位置に
行われる。また、各会計データは対応する表示制御デー
タにより表示時の前後関係が関係付けられているので、
データ表示欄77の最上欄から順に1行ずつ振り分けら
れて表示される。また、作業メモリ132の会計データ
の数がデータ表示欄77の行数より多い場合にも、スク
ロールキー操作又は図示しないスクロールボタンのポイ
ント操作により上下にスクロールさせて表示されていな
い会計データを表示することができる。なお、本明細書
でいう「表示対象の会計データ」は表示制御データによ
って前後を関係付けられ、スクロールにより表示可能な
会計データを意味する。
【0084】また、案内メッセージ表示欄78にはデー
タ入力やデータ修正入力時の操作案内メッセージや警告
メッセージが表示される。また、入力欄79は入力され
たデータが表示される欄であり、確認操作により入力し
た文字列又は名称に変換された文字列がカーソル位置の
表示欄に表示される。
【0085】上記図5の振替伝票入力画面又は図6の入
力画面から入力された会計データは仕訳処理されて会計
データファイルに格納される。また、会計データの訂正
処理や検証時にはこれらの入力画面上に会計データファ
イルに格納されている会計データ等を表示できる。
【0086】[同期処理] (データ入力処理時のユーザ操作手順の例)図7はデー
タ入力処理時のユーザ操作(ユーザインターフェイス)
の一実施例を示すフローチャートであり、次に述べる
の操作を行なうと同期処理が実行される。 担当者が会計処理装置2(又は、会計処理装置1)
を起動し、表示されたジョブ選択メニューの中から会計
データ入力ジョブ(JOB)を選択する。 次に、会計ファイル選択メニューが表示されるの
で、担当者は処理対象の会計ファイル(例えば、××月
の仕訳ファイル)を選択する(この操作により、同期対
象の会計ファイルの読み込みが開始される(図9(プロ
セスP1))。 担当者は表示された入力画面(図5又は図6)に表
示される操作選択ボタン(「入力」、訂正(「追加」、
「修正」、「削除」)、「同期」、「終了」ボタン等)
を選択する。 担当者が「同期」ボタンを押すと(図9(プロセス
P4)、同期処理が実行される。 このとき同期先選択画面が表示され、同期先の選択
を行なうことができる(選択しなくてもよい(この場合
は、確認操作のみ))。 また、同様に、同期をとる同期先のファイルの確認
画面が表示されるので確認を行なう。 同期処理が終了すると、元の入力画面が表示される
ので、に戻って操作選択を行い、対応の操作を行な
う。また、会計データ入力ジョブを終了させる場合には
「終了」ボタンを選択する。
【0087】(同期処理プロセス)図8は同期元を顧問
先会計処理装置2、同期先を監査用会計処理装置1とし
た場合における同期処理時のデータの流れを示す説明図
であり、図9は同期元を顧問先会計処理装置2とし、同
期先を監査用会計処理装置1とした場合における同期処
理時のプロセスチャートである。なお、図8で実線は同
期処理時のデータの流れを示し、破線はその他の処理に
おけるデータの流れを示す。また、図8の記号P1〜P
12は図9のプロセス記号を示す。また、図8、図9
で、P1、P2が前処理、P4が入力処理、P5〜P1
1が同期処理、P12が終了処理のプロセスである。
【0088】プロセスP1:(同期元ファイルの読み込
み) 図7ので同期元の会計処理装置2で担当者が会計ファ
イル領域181のある会計ファイルを選択すると、選択
された会計ファイルは作業メモリ13のデータバッファ
131及び作業用バッファ133に読み込まれる。
【0089】プロセスP2:(同期元ファイルのバック
アップ) 次に、会計処理装置2は会計ファイル領域181にある
各会計ファイルをバックアップファイル183に送信し
て記憶(バックアップ)する。
【0090】プロセスP3:(処理選択) 担当者が入力画面の選択ボタン等をマウス11でポイン
トして「データ入力」(新規入力、訂正(追加修正、削
除)処理を選択するとP4に遷移し、「同期」を選択す
るとP5に遷移し、「終了」を選択するとP12に遷移
する。
【0091】プロセスP4:(データ入力処理等) 図7のでデータ入力処理が選択されるとデータの追加
入力が可能となり、入力された会計データは表示用バッ
ファ131に書き込まれ入力画面の表示欄に表示され
る。入力データは担当者の確認操作がなされると仕訳処
理されて作業バッファ133に記憶される。また、訂正
処理が選択されると入力結果でデータバッファ131の
内容が追加され、入力画面には訂正結果が表示される。
また、作業用バッファ133に入力結果が書き込まれ
る。一連のデータ入力が終わると作業用バッファ133
に書き込まれた会計データは更新ファイル領域182に
更新ファイル((入力時に指摘された期間の)仕訳ファ
イル)として記憶され、データバッファ131及び作業
用バッファ133はクリアされ、P3に戻って次の処理
選択動作を待つ。
【0092】プロセスP5:(同期処理の選択及び同期
先の決定) 図7ので担当者が入力画面(図5、図6)上の同期ボ
タン(69、74)をマウス11でポイントすると同期
処理が開始され、会計処理装置2は同期先の会計処理装
置1との通信プロトコルを確立する。そして、後述の図
10のフローチャートに示す動作によって同期先の会計
ファイルが決定される(図10、図11)。
【0093】プロセスP6:(同期先会計ファイルのバ
ックアップ) 上記プロセスP5で同期先の会計ファイル(同期指示が
行われた顧問先の会計ファイル)が決定されると会計処
理装置2は会計処理装置1に対し決定された会計ファイ
ルの顧問先識別コード及びファイル識別コードを送信す
る。会計処理装置1は顧問先識別コード及びファイル識
別コードを受信すると会計ファイル領域181’の当該
会計ファイル及び関連する会計ファイル(同期処理によ
り、データが更新される会計ファイル)をバックアップ
ファイル183’に送信して記憶(バックアップ)す
る。
【0094】プロセスP7:(送受信ファイル及び優先
度の決定及び送受信処理) また、同期元の会計処理装置2は後述する図13のフロ
ーチャートに示すような動作で送受信ファイル候補を選
定した後、送受信ファイルの決定及び送信元から先にフ
ァイルを送信する送信先からファイルを送信するかの優
先度の決定を各ファイル毎に行ってから、決定された送
受信ファイルの送受信及び更新処理を行なう(図13〜
図18)。
【0095】プロセスP8:(同期先の残高更新及び更
新情報ファイル作成) 同期先(会計処理装置1)の会計ファイル領域181’
に記憶されている会計ファイルの中で上記プロセスP7
の送受信処理によって更新された会計ファイル及び関連
する各会計ファイルの残高更新を行い、更新処理後の各
会計ファイルの最新更新記録(更新日時、更新データ数
等)を集めた更新情報ファイル(CTyyyyy)を作
成する。
【0096】プロセスP9:(同期元の会計ファイルの
残高更新) 上記プロセスP7の送受信処理によって更新された同期
元(会計処理装置2)の更新ファイル領域183に記憶
されている会計ファイルの中で上記プロセスP7の送受
信処理によって更新された会計ファイル及び関連する各
会計ファイルの残高更新を行なう。
【0097】プロセスP10:(更新ファイルの会計フ
ァイル(同期元)へのコピー) 上記プロセスP9で残高更新された更新ファイル領域1
81の各ファイルを同期元の会計ファイル領域181の
対応する会計ファイルにコピーして更新する。
【0098】プロセスP11:(同期元更新情報ファイ
ル作成) 上記プロセスP11で更新された各会計ファイル最新更
新記録を集めた更新情報ファイル(CTxxxxx)を
作成する。
【0099】プロセスP12:(終了処理) 会計処理装置1の入力画面で「終了」ボタンがポイント
されると会計ファイルの書き戻し処理等の終了処理を行
ってからデータ入力処理を終了する。
【0100】[同期処理の選択及び同期先会計ファイル
の選択決定]図10は図9のプロセスP5の同期先会計
ファイル決定動作の一実施例を示すフローチャートであ
る。また、図11は同期先会計ファイル決定用画面の一
実施例を示す図であり、図11(a)は同期先会計ファ
イル確認画面の一例、図11(b)はサーバー選択画面
の一例を示す。
【0101】ステップS1:(通信プロトコルの確立) 同期ボタンがポイントされると、同期元の会計処理装置
2の制御部12は通信制御部15を制御して同期先(会
計処理装置1)との通信プロトコルを確立する。
【0102】ステップS2:(基礎ファイルデータ送信
要求の送出及び要求データ受信) 制御部12は同期先(会計処理装置1)の保存メモリ
(18’)の基礎ファイル中の前回指定した格納場所に
ある情報(商号コード、商号、決算年月日等)の送信要
求を送信部17を介して同期先に送出し、受信部16を
介して同期先から要求データを受信するとステップS3
に遷移する。
【0103】ステップS3:(情報受信及び同期先会計
ファイル確認画面の表示) 制御部12は、上記ステップS2で受信した情報をを図
11(a)のようなファイル確認画面110として表示
部14に表示して、同期先会計ファイルの確認をユーザ
に促す。
【0104】ステップS4:(確認判定) 制御部12はユーザが確認ボタン(YES)をマウス1
1でポイントすると、この会計ファイルを同期先会計フ
ァイルとしてステップS6に遷移する。また、否定ボタ
ン(NO又はキャンセル)をポイントするとステップS
5に遷移する。
【0105】ステップS5:(サーバ選択画面表示等) 上記ステップS4で否定ボタンがポイントされるか同期
初回時などで相手先を特定できない場合は図11(b)
に示すようなサーバー選択画面110’を表示して同期
先会計ファイルを確定させてからステップS3に遷移す
る。 ステップS6:(同期可能か否かの判定) 制御部12は送信部17を介して同期先に対し決定され
た会計ファイルの顧問先識別コード、ファイル識別コー
ド及び状態通知要求を送信する。同期先からそのファイ
ルが使用中であったり、その他同期できない条件が設定
されていることを意味する状態信号(同期不能信号(ビ
ジー信号))を受け取った場合は同期処理を終了させプ
ロセスP3に戻る。また、同期可能な場合(同期可能信
号)にはプロセスP6に遷移する。
【0106】[更新情報ファイルの生成]図12は更新情
報ファイルの生成方法の説明図である。同期元(会計処
理装置2)及び同期先(会計処理装置1)が互いの会計
ファイルを同期処理により更新し、同期させた直後、同
期元及び同期先装置でそれぞれの会計ファイルを構成す
るファイルの最新更新期間などを各ファイルの更新情報
から抽出して更新情報ファイルをそれぞれ生成すること
で、次回の同期時に、前回同期してからどのファイルが
更新されているかがわかる。
【0107】なお、各ファイルの更新情報に記憶される
タイムスタンプ(時刻情報)は各装置のシステムクロッ
クからセットされる((図12(a)は会計処理装置2
側の更新ファイルの更新情報、図12(b)は会計処理
装置1側の会計ファイルの更新情報を示す)。これによ
り、同期元と同期先のシステムクロックが違っている場
合でも正確な送受信候補ファイルの決定が可能となる。
【0108】また、図12の例では更新情報ファイル1
23として図12(a)の更新情報121から生成され
る同期元で生成されるもの(図12(c)(図12
(a)の更新情報の左隅下の記号「CT0001900
0」で表す))のみを示したが、同期先の更新情報ファ
イル124((図12(b)の更新情報122の左隅下
の記号「CT00022000」で表されている)も同
様にして図12(b)の各ファイルの更新情報から生成
される。
【0109】[送受信ファイルの決定及び送受信処理]図
13は送受信ファイルの決定及び送受信処理による会計
ファイルの更新(同期)動作の一実施例を示すフローチ
ャートである。また、図14は送信候補ファイル選定方
法の説明図であり、図15は受信候補ファイル選定方法
の説明図である。また、図16は送受信ファイル確認画
面の一実施例を示す図であり、図17は送受信ファイル
の優先度切り替え用画面の一実施例を示す図である。
【0110】ステップT1:(データ入力によって更新
された送信候補ファイルの選定) 図9のプロセスP5の同期先会計ファイルのバックアッ
プ処理が終わると、制御部12は同期元(会計処理装置
2)でデータ入力して更新を行ったファイルを送信候補
ファイルとする。つまり、データ入力の内部記憶変数よ
り、今回のデータ入力を起動してから同期ボタンをポイ
ントされるまでの間に更新(新規データ入力及び/又は
訂正入力)したファイル(更新仕訳ファイル)を特定で
きるので、これらのファイルが更新されている場合には
送信候補ファイルに加える。
【0111】ステップT2:(同期元更新情報の比較に
よる送信候補ファイルの選定) 更に、制御部12は同期元の会計ファイルの各ファイル
の更新情報(図14(a))と更新情報ファイル132
に記憶されている更新情報を比較し、時間が一致してい
ないファイルを更新があったファイルとしてそのファイ
ルを送信候補ファイル(同期元から同期先に送信する候
補ファイル)とする。
【0112】ステップT3:(同期先更新情報の比較に
よる受信候補ファイルの選定) 次に、制御部12は同期先会計ファイルの各ファイルの
更新情報(図14(a))と更新情報ファイルに記憶さ
れている更新情報の送信を会計処理装置1に対して要求
し、受信した同期先会計ファイルの各ファイルの更新情
報(図14(b))と更新情報ファイル142に記憶さ
れている更新情報を比較し、時間が一致していない全て
のファイルを更新したファイルとしてそのファイルを受
信候補(同期先から同期元に受信する候補ファイル)と
する。
【0113】ステップT4:(送受信候補ファイルの一
覧表示) 制御部12は、上記ステップT1、T2で抽出した送信
候補ファイル及び上記ステップT3で抽出した受信候補
ファイルをファイル番号順に、送信候補ファイル、受信
候補ファイルに分類して、そのファイル名称を図16に
示すようなフォーマットの送受信ファイル確認画面16
0に表示する。
【0114】図16の例では同期元である顧問先「○○
○○株式会社」と送信先である「△△△△会計事務所」
間の送受信ファイル候補が一覧表示されている。また、
送受信の優先度は「送信」、「受信」欄に表示された記
号で表されている。この例では優先度は◎>○>×の順
で表されている。また、同期元、同期先共に更新されて
いる場合は「◎○」又は「○◎」で表示され、一方しか
更新されない場合は「○×」、「×○」で表される。ま
た、また、同期元、同期先共に更新されている場合はデ
ータ数の多い方を◎とする。また、データ数が一致した
場合は最新更新時間で決定する。
【0115】ステップT5:(送受信ファイルの確認又
は変更等) ユーザは、送受信ファイル確認画面160に表示された
各送受信ファイルでよいとする場合には画面160の下
欄に表示されている「確認ボタン」161をマウス11
でポイントするか改行キーを押す。また、設定変更又は
キャンセルしたい場合にはカーソル162を上下させて
該当のファイルの位置まで移動させ、設定変更ボタン1
63をポイントするか、「キャンセルボタン」164を
ポイントするかキャンセルキーを押す。
【0116】制御部12はデータ入力部10及びマウス
11からの信号を調べ、「確認ボタン」161のポイン
ト又は改行キーの押し下げがあった場合は、優先記号の
表示されているファイルを送受信ファイルとして抽出
し、ステップT6に遷移する。また、設定変更ボタン1
63のポイントがあった場合にはステップT7に遷移
し、「キャンセルボタン」164のポイントかキャンセ
ルキーの押し下げがあった場合にはT10に遷移する。
【0117】ステップT6:(ファイル送受信処理) 上記ステップT5で確認が行われると、図18に示すよ
うな動作でファイル送受信処理を実行してプロセスP7
に遷移する。
【0118】ステップT7:(優先設定変更) 制御部12は図17に示すようなフォーマットの送受信
ファイルの優先設定切り替え用画面170を表示すると
共に、上記ステップT5でカーソル162で指定された
行のデータを優先設定切り替え用画面170を切り替え
データ表示欄173に表示する。
【0119】ステップT8:(設定変更) ユーザは、切り替え操作案内欄171の3つの切り替え
パターン「1、2:優先順位の切り替え」、「3.同期
しない」のいずれかの行にカーソル171を移動させる
と、制御部12は確認表示欄172に選択された行番号
を表示して確認を促す。そして、ユーザが改行キーを押
すとステップT9に遷移する。
【0120】ステップT9:(設定変更後の送受信ファ
イル確認画面の表示) 制御部12は上記ステップT8で切り替えパターン1又
は2が選択されると、上記ステップT4で表示された受
信ファイル確認画面160の表示データで、上記ステッ
プT5でカーソル162で指定された行のデータのうち
優先順位を示す「送信」欄、「受信」欄の内容を指定さ
れた内容に置き換えてから受信ファイル確認画面160
を表示してステップT5に遷移する。また、上記ステッ
プT8で切り替えパターン3が選択されるとステップT
10に遷移する。図17の例では送受信ファイル確認画
面160に表示されたファイルのうち6月分の仕訳ファ
イルがステップT5の設定切り替え操作により設定切り
替え用画面170の表示欄173に表示されている。ま
た、この例では切り替えパターン2が選択されているの
で、改行キーを押すと、6月分の仕訳ファイルの送受信
優先表示が「○×」から「×○」に切り替えられた送受
信ファイル確認画面160が表示される(つまり、同期
元優先から同期先優先に切り替えられる)。
【0121】ステップT10:(送受信候補ファイルの
優先キャンセル) 制御部12はカーソル162で指定された行に表示され
ている「送信」欄、「受信」欄の優先送信の表示をキャ
ンセルしてキャンセル記号(例えば「*」を「送信」欄
と「受信」欄に表示するようにしてから受信ファイル確
認画面160を表示してステップT5に遷移する。
【0122】[ファイルの送受信処理]図18は同期処理
するファイルの送受信処理動作の一実施例を示すフロー
チャートであり、図13のステップT6の動作に相当す
る。この場合、送信元、送信先の一対のファイルが双方
とも更新されていた場合には更新された会計データが重
複している可能性があるので、レコード単位でマージを
行い(T5−2)、送信元か送信先の一方でのみ更新し
ている場合はファイル単位にコピーを行なう(T5−1
4)。ステップT5−1:(優先条件の判定) 図18で、同期元(会計処理装置2)の制御部12は、
ステップT5で「確認」操作が押されたときの送受信フ
ァイルの確認画面160に表示された同期元、同期先の
一対のファイル(つまり、図16の例で、送受信ファイ
ルが同一行にある同期元、同期先のファイル)が共に更
新されたファイルか否かを調べ、共に更新されたファイ
ル(図16の例で「◎○」又は「○◎」のファイル)の
場合にはT5−2に遷移する。
【0123】また、同期元、同期先の一方のファイルだ
けが更新されている場合((図16の例で「○×」又は
「×○」のファイル)の場合にはT5−14に遷移する
(この例で、×印のファイルは更新されていないファイ
ルを意味する)。また、その他の場合(例えば、両方と
もに更新されていないファイルの場合)には送受信ファ
イルの確認画面160の次の行を調べる。
【0124】ステップT5−2:(優先度判定(1)) 制御部12は同期元、同期先の一対のファイルのどちら
が優先度が高い(◎印)かを調べ、同期元のファイルの
方が優先度が高い場合には、そのファイルのファイル識
別コードと対応する同期先のファイルのファイル識別コ
ードを取得してT5−3に遷移し、そうでない場合には
同期先のファイルのファイル識別コードと対応する同期
元のファイルのファイル識別コードを取得してT5−9
に遷移する。
【0125】ステップT5−3:(同期先の更新済み会
計ファイルのレコード受信) 同期元の制御部12は上記ステップT5−2で取得した
同期先のファイル識別コードを基に同期先(会計処理装
置1)に更新された会計ファイルのレコードの送信要求
を出し、同期先から該当するレコードを受信する。
【0126】ステップT5−4:(同期元ファイルレコ
ードとのマージ処理) 同期元の制御部12は、上記ステップT5−3で受信し
たレコードを同期元の対応する更新ファイルのファイル
のレコードとレコード単位でマージする。なお、マージ
の際、当該更新ファイルのレコードで訂正フラグがオン
のレコードは受信した会計ファイルの更新レコードで上
書き、訂正フラグがオフのレコードは追加する。
【0127】ステップT5−5:(同期先ファイルレコ
ード終了判定) 制御部12は同期先(会計処理装置1)からレコード送
信終了通知を受け取るとT5−6に遷移する。そうでな
い場合はこのステップ(T5−5)を続行する。
【0128】ステップT5−6:(訂正フラグオフ処
理) 制御部12は上記ステップT5−5で送信先のレコード
をマージした更新ファイルの各レコードのフラグ欄48
を調べ、各レコードの訂正フラグを全てオフにする。
【0129】ステップT5−7:(同期元ファイルのコ
ピー) 制御部12は同期先に上記ステップT5−10でマージ
処理を行った更新ファイル内容を送信し、送信した更新
ファイルを会計処理装置1の対応する会計ファイルに記
憶する。
【0130】ステップT5−8:(次のファイルの有無
判定) 制御部12は送受信ファイルの確認画面160に表示さ
てれいる送受信ファイルのうち未だ送受信処理を行って
いないファイルがあるか否かを調べ、未だ送受信処理を
行っていないファイルがある場合には、T5−1に戻っ
て次のファイルの優先条件判定を行なう。また、そうで
ない場合には送受信処理を終了してプロセスP7に遷移
する。
【0131】ステップT5−9:(同期元の更新ファイ
ルのレコードの送信) 制御部12は上記ステップT5−2で取得した同期元の
ファイル識別コードを元に更新ファイル領域182に保
存記憶されている各更新ファイルの中の該当する更新フ
ァイルからレコードを1レコードずつ読み出し、上記ス
テップT5−2で取得した同期元のファイル識別コード
を付加して同期先の会計処理装置1に送信する。なお、
この際訂正フラグがオン(=「1」、「2」又は
「3」)以外のレコードは読み飛ばす。
【0132】ステップT5−10:(同期先の会計ファ
イルのレコードとのマージ処理) 送信先は同期元から受信した更新レコードを同期先の会
計ファイル領域(181’)の中のファイル識別コード
が一致する会計ファイルのレコードとレコード単位でマ
ージを行なう。なお、マージの際、当該会計ファイルの
レコードで訂正フラグがオンのレコードは受信した更新
レコードで上書き、訂正フラグがオフのレコードは追加
する。
【0133】ステップT5−11:(同期元ファイルレ
コード終了判定) 制御部12は上記ステップT5−10で読み出す更新レ
コードの終了判定を行い、終了の場合にはT5−12に
遷移する。そうでない場合はT5−9に戻ってレコード
の読み出し及び送信を行なう。
【0134】ステップT5−12:(訂正フラグオフ処
理) 同期元の制御部12は同期先にレコード終了通知を出
す。終了通知を受け取った同期先は上記ステップT5−
4でマージされた会計ファイルの各レコードのフラグ欄
を調べ、各レコードの訂正フラグを全てオフ(=
「0」)にする。
【0135】ステップT5−13:(同期先の該当会計
ファイルの同期先へのコピー) 同期元の制御部12は同期先に上記ステップT5−10
でマージ処理を行ったファイルの送信要求を出し、同期
先から送信されたマージ済みファイルを受信すると、そ
れを上記ステップT5−11で終了判定を行った更新フ
ァイルに記憶し、T8に遷移する。
【0136】ステップT5−14:(優先度判定
(2)) 同期元の制御部12は送信元、送信先の一対のファイル
のうち同期元、同期先のどちらが優先度が高いかを調
べ、同期元の方が優先度が高い場合にはT5−15に遷
移し、そうでない場合にはT5−16に遷移する。
【0137】ステップT5−15:(同期元の更新ファ
イルの送信) 同期元の制御部12は上記ステップT5−2で取得した
同期元のファイル識別コードを基に更新ファイル領域1
82から該当する更新ファイルを読み出し、同期先に送
信し、同期先に送信した更新ファイルを対応する会計フ
ァイルに記憶させ、同期先から上書き終了通知を受信す
るとT5−8に遷移する。
【0138】ステップT5−16:(同期先の会計ファ
イルの受信及びコピー) 制御部12は上記ステップT5−2で取得した同期先の
ファイル識別コードを元に同期先に該当する会計ファイ
ルの送信要求を出し、同期先から受信した会計ファイル
を対応する更新のファイルに記憶する。
【0139】なお、上記実施例では、会計処理装置2
(コンピュータ装置2)側で同期処理の指示を行なうよ
うにしたが会計処理装置1(コンピュータ装置1)側で
も会計データ(例えば、仕訳ファイル各データ(=レコ
ード))の訂正処理後、会計処理装置1側の任意のタイ
ミングで会計処理装置1の更新済み会計ファイルと会計
処理装置2の更新ファイル及び会計ファイルの同期処理
を行なうようにしてもよい。また、このようにした場
合、同期処理の実行タイミングを会計事務所の担当者に
よるデータ同期指示により行なうように構成すると、会
計事務所の作業スケジュールに従って訂正された会計デ
ータをまとめて同期させることができる(自動的に所定
の期間毎に、或いは、データ入力又はデータ訂正処理終
了後に同期させるようにすることもできる)。この場
合、図9のプロセス中、同期元が会計事務所か否かを判
定するプロセスを設け、会計処理装置1側で担当者が同
期先(すなわち、同期処理を行い顧問先)の入力画面を
表示してから同期ボタンをポイントして同期指示を行な
うと、会計処理装置1からコンピュータ装置に、同期処
理開始要求を出し、コンピュータ装置に上述した図9の
プロセス(図10、図13及び図18のフローチャート
を含む)を実行するように構成することができる。ま
た、図9のプロセス中、同期元が会計事務所の場合に
は、図10、図13及び図18のフローチャートとは同
期元、同期先を別にした動作(プログラムモジュール)
を付加するようにしてもよい。また、会計処理装置1
(コンピュータ装置1)に更新ファイル領域を設けるよ
うにし、図9のプロセス(図10、図13及び図18の
フローチャートを含む)をそのまま実行するように構成
してもよい。
【0140】また、図13の上記ステップT7、T8で
データ数又は最終変更時間によりユーザがファイル送受
信の優先度を変更(設定)できるように構成したことに
より、上記図18のステップT5−2、T5−14は、
優先度設定の結果で、同期元、同期先におけるデータの
同期,受信の方向が切り替わることとなる(例えば、通
常は同期元優先のファイルについて、件数が少ない場合
に図7のステップT7、T8で同期先優先に設定変更さ
れていると(図17の優先設定変更画面参照)、通常は
ステップT5−2からT5−3に遷移してT5−4で同
期先のファイルのレコードを同期元のファイルにマージ
する処理が、ステップT5−9に遷移してT5−10で
同期元のファイルのレコードを同期先のファイルにマー
ジする処理に切り替わることになる(マージプログラム
の構成にもよるが、データ件数が少なくなった場合、通
常どおりT5−4のマージ処理を行うより、T5−10
のマージ処理を行ったほうが処理速度(マージの速度)
が早くなる場合が多い)。
【0141】つまり、優先度によってマージされるかマ
ージするか(つまり、同期元のファイルと同期先のファ
イルの間で同期元のファイルのレコードを同期先のファ
イルにマージするか同期先のファイルのレコードを同期
元のファイルにマージするかはファイルの送受信優先度
によって決定される)。優先度は上述したように図13
のステップT7、T8で変更可能なので、優先度の変更
により、データ量や回線速度に応じて優先度を切り替え
るようにすればよい。なお、優先度の切り替えは実施例
では手動で行うように構成されているが(図17)、デ
ータ量や回線速度を基に自動的に切り替わるようにして
もよい。また、優先度とは無関係にマージの場合だけデ
ータ量や回線速度によってマージするかマージされるか
を自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0142】以上、本発明の一実施例について説明した
が本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々
の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0143】
【発明の効果】上記説明したように、第1乃至第11の
発明のデータ同期方法によれば、通信ネットワークを介
して第1のコンピュータ装置とデータ授受可能な第2の
コンピュータ装置の間で、排他処理(ロック)なしで、
互いに独自に更新したデータを簡単な操作により同期す
ることができる(つまり、第1のコンピュータ装置と第
2のコンピュータ装置のデータを主従の関係なしで(双
方を主と考えて)、互いに更新して同一内容のデータに
できる)。
【0144】また、第2、第4の発明のデータ同期方
法、第12,第13の発明の会計処理装置及び第16の
発明の会計処理システムによれば、通信ネットワークを
介して第1の会計処理装置(会計事務所、本社等に設
置)とデータ授受可能な第2の会計処理装置(外部会計
装置;顧問先、支店等に設置)の間で、排他処理なし
で、双方が互いに独自に更新したデータを簡単な操作に
より同期することができるので、顧問先、会計事務所
(本社、支店)などで会計データの入力や管理の手順が
大幅に緩和できる(例えば、会計事務所(又は本社等)
で訂正を行っているときでも、顧問先(又は支店等)で
データ入力を行なうことができる)。
【0145】また、第5の発明のデータ同期方法によれ
ば、同期処理の実行開始指示は顧問先(又は支店等)の
担当者により手動で行なうことができるので、顧問先
(又は支店等)の都合のよい日にそれ以前になされた入
力、訂正データをまとめて同期させることができる。
【0146】また、第7の発明のデータ同期方法によれ
ば、第1のコンピュータ装置(会計事務所、本社等に設
置)側と第2のコンピュータ装置(外部会計装置;顧問
先、支店等に設置)側の双方の同種類のファイルにデー
タの追加や訂正等による更新がなされている場合はファ
イルを構成するレコード単位でマージを行なうので単に
ファイルの追加を行った場合に生じる可能性のある重複
レコードの発生を防止することができる。
【0147】また、第8の発明のデータ同期方法によれ
ば追加データや訂正データの多いほうのファイルをベー
スとしてファイルの送受信を行なうので、マージ時間が
少なくて済む。
【0148】また、第9の発明のデータ同期方法及び第
14の発明の会計処理装置によれば、顧問先側の会計デ
ータと同じ種類の監査用会計処理装置の会計データに対
し、顧問先会計処理装置か監査用会計処理装置のどちら
の更新データを生かすかの優先度を変更できるので、例
えば、顧問先(又は支店等)が入力中の月の仕訳ファイ
ルについては顧問先会計処理装置優先、会計事務所(又
は本社等)で決算処理中の月のファイルについては監査
用会計処理装置優先等の優先度の切り替えを行ってから
ファイルの同期を行なうことができる。従って、従来行
われていた人手によるデータの再入力や訂正、又はロッ
ク制御操作による同期処理が不要となった。
【0149】また、第12の発明の監査用会計処理装置
によれば、監査用会計処理装置側で所望の顧問先会計処
理装置の会計データとのデータの同期指示を行なうこと
ができるので、監査用会計処理装置を設置した会計事務
所(又は本社等)の作業スケジュールに従って訂正され
た会計データをまとめて同期させることができる。ま
た、第13乃至第15の発明の会計処理装置及び第16
の発明の会計処理システムによれば、同期処理の実行指
示開始は顧問先(又は支店等)の担当者による同期指示
により行なうことができるので、顧問先(又は支店等)
の都合のよい日にそれ以前になされた入力、訂正データ
をまとめて同期させることができる。
【0150】また、第15の発明の会計処理装置は、同
期指示用アイコン又はマークが表示された入力画面を備
えているので、同期指示を簡単に行える。
【0151】また、第17の発明の会計処理システムに
よれば、同期処理の実行開始指示は監査用会計処理装置
側からでも、顧問先会計処理装置側からでも行なうこと
ができるのでシステム運営上の制約が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の会計処理システムの概要説明図であ
る。
【図2】本発明の会計処理システムを構成するコンピュ
ータ装置(会計処理装置)の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】作業メモリの領域レイアウトの一実施例の説明
図である。
【図4】会計データ及び同期ファイルの一実施例を示す
図である。
【図5】表示画面に表示される会計データ入力フォーマ
ットの一実施例を示す図である。
【図6】表示画面に表示される会計データ入力フォーマ
ットの他の実施例を示す図である。
【図7】データ入力処理時のユーザ操作(ユーザインタ
ーフェイス)の一実施例を示すフローチャートである。
【図8】同期元を顧問先会計処理装置、同期先を監査用
会計処理装置とした場合における同期処理時のデータの
流れを示す説明図である。
【図9】同期元を顧問先会計処理装置とし、同期先を監
査用会計処理装置とした場合における同期処理時のプロ
セスチャートである。
【図10】同期先会計ファイル決定動作の一実施例を示
すフローチャートである。
【図11】同期先会計ファイル決定用画面の一実施例を
示す図である。
【図12】更新情報ファイル生成方法の説明図である。
【図13】送受信ファイルの決定及び送受信処理による
会計ファイルの更新(同期)動作の一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図14】同期候補ファイル選定方法の説明図である。
【図15】受信候補ファイル選定方法の説明図である。
【図16】送受信ファイル確認画面の一実施例を示す図
である。
【図17】送受信ファイルの優先設定切り替え画面の一
実施例を示す図である。
【図18】同期処理するファイルの送受信処理動作の一
実施例を示すフローチャートである。
【図19】監査用会計処理装置(第1のコンピュータ装
置)の会計ファイル領域の構成例の説明図である。
【図20】本発明の会計データの同期処理方法を適用可
能な会計処理システムの一例を示す図である。
【符号の説明】 1 第1のコンピュータ装置(第1の会計処理装置) 2 第2のコンピュータ装置(第2の会計処理装置) 3 通信ネットワーク 10 データ入力部(データ入力手段) 69、74 同期ボタン(アイコン、同期指示手段) 11 マウス(同期指示手段) 12 制御部(更新情報ファイル生成手段、同期ファイ
ル決定手段、会計データ同期制御手段、優先度選択決定
手段) 15 通信制御部(通信制御手段) 16 受信部(送受信部) 17 同期部(送受信部) 160 送受信ファイルの確認画面(送受信ファイル決
定手段) 170 送受信ファイルの優先度切り替え用画面(優先
度選択決定手段) 181 会計ファイル領域(会計ファイル記憶手段、第
2の会計ファイル記憶手段) 181’ 会計ファイル領域(第1の会計ファイル記憶
手段) 182 更新ファイル領域(更新ファイル記憶手段) 121、122 更新情報 123 更新情報ファイル
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図10】
【図4】
【図6】
【図7】
【図19】
【図8】
【図9】
【図13】
【図11】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図20】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 寿弘 東京都江東区新砂1丁目2番3号 株式会 社日本デジタル研究所内 Fターム(参考) 5B045 AA00 DD17 5B082 GA14 GB06 HA03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2のコンピュータ装置別に第2のコン
    ピュータ装置に記憶されているデータと同じデータを記
    憶した第1のコンピュータ装置と、該第1のコンピュー
    タ装置と通信ネットワークを介してデータ授受可能な複
    数の第2のコンピュータ装置からなるコンピュータシス
    テムにおいて、 前記第2のコンピュータ装置のうちの任意の1つに前記
    第1のコンピュータ装置に記憶されているデータとの同
    期をとるよう同期指示があると、 前記同期指示のあった第2のコンピュータ装置に記憶さ
    れている第2のデータ更新状態と、前記第1のコンピュ
    ータ装置に記憶されている前記第2のデータに対応する
    第1のデータの更新状態を比較し、この比較結果に基づ
    いて、前記第2のデータと第1のデータを前記通信ネッ
    トワークを介して相互に更新し、前記第2のデータの内
    容と前記第1のデータの内容を同一にすることを特徴と
    するデータの同期方法。
  2. 【請求項2】 前記データの更新状態は更新データの数
    で表され、前記同期指示のあった第2のコンピュータ装
    置に記憶されている第2のデータの更新データ数と、前
    記第1のコンピュータ装置に記憶されている前記第2の
    データに対応する第1のデータの更新データ数を比較
    し、 前記第2のデータの更新データ数が前記第1の更新デー
    タ数より少ない場合には、前記第2のデータを前記通信
    ネットワークを介して前記第1のコンピュータ装置に送
    信して前記第2のデータの更新データで前記第1のデー
    タを更新し、 前記第1のデータの更新データ数が前記第2の更新デー
    タ数より少ない場合には、前記第1のデータを前記通信
    ネットワークを介して前記第2のコンピュータ装置に送
    信して前記第1のデータの更新データで前記第2のデー
    タを更新し、前記第2のデータの内容と前記第1のデー
    タの内容を同一にすることを特徴とする請求項1記載の
    データの同期方法。
  3. 【請求項3】 前記比較後に、更に、前記通信ネットワ
    ークの回線速度に基づいて、前記第2のデータの中の更
    新済データ数が前記第1の更新データ数以下の場合には
    前記第2のデータ中の更新済データを前記第1のコンピ
    ュータ装置に送信して前記第1のデータを更新し、前記
    第1のデータ中の更新済データ数が前記第2のデータの
    中の更新済データ数以下の場合には、前記第1のデータ
    の中の更新済データを前記第2のコンピュータ装置に送
    信して前記第2のデータを更新することを特徴とする請
    求項1又は2記載のデータの同期方法。
  4. 【請求項4】 会計処理機能及び通信制御機能を備え、
    第2のコンピュータ装置別の複数の会計ファイルを記憶
    した第1のコンピュータ装置と、該第1のコンピュータ
    装置と通信ネットワークを介してデータ授受可能な複数
    の第2のコンピュータ装置からなる会計処理システムに
    おけるデータの同期方法であって、 前記複数の第2のコンピュータ装置のうちの任意の装置
    において前記第1のコンピュータ装置に記憶されている
    会計ファイルとの同期をとるよう同期指示があると、 前記同期指示のあった装置に記憶されている複数の会計
    ファイルの中で会計データの入力処理によって更新され
    た第2の会計ファイルの更新情報と、前記第1のコンピ
    ュータ装置に記憶されている前記同期指示のあった第2
    のコンピュータ装置用の複数の会計ファイルの中で前記
    更新された第2のファイルに対応する第1の会計ファイ
    ルの更新情報とを比較し、 前記比較結果に基づいて前記第2の会計ファイルの内容
    と第1の会計ファイルの内容を前記通信ネットワークを
    介して相互に更新し、前記第1の会計ファイルの内容と
    前記第2の会計ファイルの内容を同一にすることを特徴
    とするデータの同期方法。
  5. 【請求項5】 前記同期指示は前記第1のコンピュータ
    装置或いは前記複数の第2のコンピュータ装置のうちの
    任意の装置において手動によりなされることを特徴とす
    る請求項4記載のデータの同期方法。
  6. 【請求項6】 前記比較は、前記第1のコンピュータ装
    置に記憶されている各会計ファイルの最新更新情報と該
    第1のコンピュータ装置に記憶されている前記第2のコ
    ンピュータ装置に対応する複数の会計ファイルの最終更
    新情報との比較結果及び前記第2のコンピュータ装置に
    記憶されている各会計ファイルの最新更新情報と該第2
    のコンピュータ装置に記憶されている複数のファイルの
    最終更新情報からなるファイル更新情報との比較結果に
    基づいて行なうことを特徴とする請求項4又は5記載の
    データの同期方法。
  7. 【請求項7】 前記比較結果に基づいて前記通信ネット
    ワークを介して行なう前記第2の会計ファイルの内容と
    第1の会計ファイルの内容の相互更新は、前記第2の会
    計ファイルと第1の会計ファイルが双方とも更新されて
    いる場合は優先度の高い会計ファイルを有する装置側に
    優先度の低い会計ファイルを有する装置から当該会計フ
    ァイル中の更新済レコードを送信して上記優先度の高い
    会計ファイルとマージし、マージ後の会計ファイルを上
    記優先度の低い会計ファイルを有する装置に送信して上
    記優先度の低いファイルに記憶することにより行い、 前記第2のファイルと第1のファイルの一方のみが更新
    されている場合は優先度の高い会計ファイルを有する装
    置から優先度の低いファイルを有する装置側に送信して
    対応する優先度の低いファイルに記憶することにより行
    なう、ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項
    に記載のデータの同期方法。
  8. 【請求項8】 前記優先度は、同期対象のファイルのそ
    れぞれについて未同期の更新レコード数の多い方を高く
    することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に
    記載のデータの同期方法。
  9. 【請求項9】 前記優先度は変更可能であることを特徴
    とする請求項6記載のデータの同期方法。
  10. 【請求項10】 前記比較結果に基づいて前記通信ネッ
    トワークを介して行なう前記第2の会計ファイルの内容
    と第1の会計ファイルの内容の相互更新は、 前記第2の会計ファイルの更新データ数と、前記第1の
    会計ファイルの更新データ数を比較し、 前記第2の会計ファイルの更新済データ数が前記第1の
    会計ファイルの更新済データ数以下の場合には、前記第
    2の会計ファイルの更新済データを前記通信ネットワー
    クを介して前記第1のコンピュータ装置に送信して該更
    新済データで前記第1の会計ファイルをマージし、マー
    ジ後の会計ファイルを前記通信ネットワークを介して前
    記第2のコンピュータ装置に送信して前記第2の会計フ
    ァイルに記憶することにより行い、 前記第1の会計ファイルの更新済データ数が前記第2の
    会計ファイルの更新済データ数以下の場合には、前記第
    1の会計ファイルの更新済データを前記通信ネットワー
    クを介して前記第2のコンピュータ装置に送信して該更
    新済データで前記第2の会計ファイルをマージし、マー
    ジの会計ファイルを前記通信ネットワークを介して前記
    第1のコンピュータ装置に送信して前記第1の会計ファ
    イルに記憶することにより行う、ことを特徴とする請求
    項4乃至6のいずれか1項に記載のデータの同期方法。
  11. 【請求項11】 前記比較結果に基づいて前記通信ネッ
    トワークを介して行なう前記第2の会計ファイルの内容
    と第1の会計ファイルの内容の相互更新は、 前記通信ネットワークの回線速度に基づいて前記第2の
    会計ファイルの更新データ数と、前記第1の会計ファイ
    ルの更新データ数を比較し、 前記第2の会計ファイルの更新済データ数が前記第1の
    会計ファイルの更新済データ数以下の場合には、前記第
    2の会計ファイルの更新済データを前記通信ネットワー
    クを介して前記第1のコンピュータ装置に送信して該更
    新済データで前記第1の会計ファイルをマージし、マー
    ジ後の会計ファイルを前記通信ネットワークを介して前
    記第2のコンピュータ装置に送信して前記第2の会計フ
    ァイルに記憶することにより行い、 前記第1の会計ファイルの更新済データ数が前記第2の
    会計ファイルの更新済データ数以下の場合には、前記第
    1の会計ファイルの更新済データを前記通信ネットワー
    クを介して前記第2のコンピュータ装置に送信して該更
    新済データで前記第2の会計ファイルをマージし、マー
    ジの会計ファイルを前記通信ネットワークを介して前記
    第1のコンピュータ装置に送信して前記第1の会計ファ
    イルに記憶することにより行う、ことを特徴とする請求
    項4乃至6のいずれか1項に記載のデータの同期方法。
  12. 【請求項12】 複数の顧問先別に複数の会計ファイル
    を記憶する会計ファイル記憶手段と、 データ入力手段と、 このデータ入力手段によって入力された顧問先データの
    訂正データによって前記会計ファイルに記憶された顧問
    先別の会計ファイルのうち上記顧問先データに対応する
    会計ファイルを更新する会計ファイル更新手段と、 前記会計ファイル記憶手段に記憶されている会計ファイ
    ルの中で前記会計ファイル更新手段によって更新された
    会計ファイルの更新情報ファイルを顧問先別に生成する
    更新情報ファイル生成手段と、 通信ネットワークを介して外部顧問先の会計処理装置と
    会計データを授受するための通信制御を行なう通信制御
    手段と、 この通信制御手段による通信制御下で顧問先の会計処理
    装置と会計データを授受する送受信手段と、 所望の顧問先会計処理装置に会計データの同期処理開始
    指示を行なう同期指示手段と、 この同期指示信手段による同期開始指示がなされたと
    き、同期開始指示信号を前記通信ネットワークを介して
    指示のあった顧問先会計事務所に送信する同期指示信号
    送信手段と、を備えたことを特徴とする監査用会計処理
    装置。
  13. 【請求項13】 複数の会計ファイルを記憶する会計フ
    ァイル記憶手段と、 データ入力手段と、 このデータ入力手段によって入力された新規会計データ
    及び訂正会計データを記憶する更新ファイル記憶手段
    と、 会計ファイル記憶手段及び更新ファイル記憶手段に記憶
    されているファイルの中で会計データの新規入力又は訂
    正入力によって更新されたファイルの更新情報ファイル
    を生成する更新情報ファイル生成手段と、 通信ネットワークを介して外部会計処理装置とデータを
    授受するための通信制御を行なう通信制御手段と、 この通信制御手段による通信制御下で前記外部会計処理
    装置とデータを授受する送受信手段と、 会計データの同期処理開始指示を行なう同期指示手段と
    この同期指示信手段によって同期処理開始指示がなされ
    ると、前記更新情報ファイル生成手段によって生成され
    た更新情報ファイルと前記外部会計処理装置側で生成し
    た更新情報ファイルとの比較結果に基づいて、前記会計
    ファイル記憶手段及び更新ファイル記憶手段に記憶され
    ているファイル中の更新済みファイルの中から前記外部
    会計処理装置に送信する同期用ファイルと該外部会計処
    理装置から受信する同期用ファイルを決定する送受信フ
    ァイル決定手段と、 この送受信ファイル決定手段により決定された同期用フ
    ァイルを前記通信ネットワークを介して前記外部会計処
    理装置との間で送信又は受信し、会計データの同期処理
    を行なう会計データ同期制御手段と、を備えたことを特
    徴とする会計処理装置。
  14. 【請求項14】 前記送受信ファイル決定手段により決
    定された各ファイル毎にその更新データ数に基づいて優
    先度を選択し決定する優先度選択決定手段を備え、 前記会計データ同期制御手段は、前記送受信ファイル決
    定手段により決定されたファイルを前記優先度選択決定
    手段によって決定された優先度に基づいて外部会計処理
    装置に送信するか、外部会計処理装置から受信するかを
    決定することを特徴とする請求項13記載の会計処理装
    置。
  15. 【請求項15】 同期指示用アイコン又はマークが表示
    された入力画面を備えたことを特徴とする請求項9記載
    の会計処理装置。
  16. 【請求項16】 通信ネットワークを介してデータ授受
    可能な、監査用会計処理装置と複数の顧問先会計処理装
    置からなる会計処理システムにおいて、 前記監査用会計処理装置は、 複数の顧問先別に複数の会計ファイルを記憶する第1の
    会計ファイル記憶手段と、 データ入力手段と、 このデータ入力手段によって入力された顧問先データの
    訂正データによって前記会計ファイルに記憶された顧問
    先別の会計ファイルのうち上記顧問先データに対応する
    会計ファイルを更新する会計ファイル更新手段と、 前記会計ファイル記憶手段に記憶されている会計ファイ
    ルの中で前記会計ファイル更新手段によって更新された
    会計ファイルの更新情報ファイルを顧問先別に生成する
    第1の更新情報ファイル生成手段と、 通信ネットワークを介して外部顧問先の会計処理装置と
    会計データを授受するための通信制御を行なう第1の通
    信制御手段と、 この通信制御手段による通信制御下で前記通信ネットワ
    ークを介して顧問先会計処理装置と会計データを授受す
    る第1の送受信手段と、を備え、 前記複数の顧問先会計処理装置は、それぞれ、 複数の会計ファイルを記憶する第2の会計ファイル記憶
    手段と、 第2のデータ入力手段と、 この第2のデータ入力手段によって入力された新規会計
    データ及び訂正会計データを記憶する更新データ記憶手
    段と、 前記第2の会計ファイル記憶手段及び更新データ記憶手
    段に記憶されているファイルの更新情報ファイルを生成
    する第2の更新情報ファイル生成手段と、 通信ネットワークを介して前記監査用会計処理装置と会
    計データを授受するための通信制御を行なう第2の通信
    制御手段と、 この第2の通信制御手段による通信制御下で前記通信ネ
    ットワークを介して前記監査用会計処理装置と会計デー
    タを授受する第2の送受信手段と、 会計データの同期処理開始指示を行なう顧問先用同期指
    示手段と、 この顧問先用同期指示信手段による同期処理開始指示が
    あると、前記第2の更新情報ファイル生成手段によって
    生成された更新情報ファイルと前記第1の更新情報ファ
    イル生成手段によって生成された更新情報ファイルとの
    比較結果に基づいて、前記第1の会計ファイル記憶手
    段、第2の会計ファイル記憶手段及び更新ファイル記憶
    手段に記憶されているファイル中の更新済みファイルの
    中から前記監査用会計処理装置に送信する同期用ファイ
    ルと、該監査用会計処理装置から受信する同期用ファイ
    ルとを決定する送受信ファイル決定手段と、 この送受信ファイル決定手段により決定された同期用フ
    ァイルを通信ネットワークを介して前記監査用会計処理
    装置との間で送信又は受信し、会計データの同期処理を
    行なう会計データ同期制御手段と、を備え、 前記同期指示が行われた顧問先会計処理装置は、会計デ
    ータ同期制御手段による同期処理を開始し、前記送受信
    ファイル決定手段によって決定された同期用のファイル
    を前記会計データ同期制御手段により前記通信ネットワ
    ークを介して第1の会計処理装置との間で送受信して互
    いに更新し、前記第1の会計処理装置に記憶されている
    当該顧問先の会計ファイルの内容と当該顧問先会計処理
    装置に記憶されている会計ファイルの内容を一致させる
    ことを特徴とする会計処理システム。
  17. 【請求項17】 前記監査用会計処理装置は、所望の顧
    問先会計処理装置に会計データの同期処理開始指示を行
    なう同期指示手段と、この同期指示信手段による同期開
    始指示がなされたとき、同期開始指示信号を前記通信ネ
    ットワークを介して指示のあった顧問先会計処理装置に
    送信する同期指示信号送信手段とを備え、 前記顧問先会計処理装置は、前期監査用会計処理装置か
    ら前記同期指示信号を受け取るか又は前記顧問先用同期
    指示手段による会計データの同期処理開始指示がある
    と、前記会計データ同期制御手段による会計データの同
    期処理を開始することを特徴とする請求項12記載の会
    計処理システム。
  18. 【請求項18】 通信ネットワークを介してデータ授受
    可能な、監査用会計処理装置と複数の顧問先会計処理装
    置からなる会計処理システムにおける会計データの同期
    処理プログラムを記録した記録媒体であって、 前記顧問先会計処理装置において前記監査用会計装置に
    記憶されている当該顧問先の会計ファイルとの同期指示
    を検出したとき、 前記顧問先会計処理装置に記憶されているファイルの中
    で会計データの新規入力又は訂正入力によって更新され
    たファイルの更新情報と、前記監査用会計処理装置に記
    憶されている前記顧問先会計処理装置用の複数の会計フ
    ァイルの更新情報とを比較し、 前記比較結果に基づいて前記顧問先会計処理装置に記憶
    されている会計ファイルの内容と前記監査用会計処理装
    置に記憶されている当該顧問先用の会計ファイルの内容
    を前記通信ネットワークを介して相互に送受信して更新
    し、 前記顧問先会計処理装置に記憶されている会計ファイル
    の内容と前記監査用会計処理装置に記憶されている当該
    顧問先用の会計ファイルの内容を一致させるように構成
    した会計データの同期処理処理プログラムを記録したこ
    とを特徴とする記録媒体。
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