JP2001194802A - イメージング媒体及びその製造方法、イメージング方法、イメージング媒体加工装置、イメージング装置、印刷装置、印刷システム及び印刷方法 - Google Patents

イメージング媒体及びその製造方法、イメージング方法、イメージング媒体加工装置、イメージング装置、印刷装置、印刷システム及び印刷方法

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JP2001194802A
JP2001194802A JP2000322837A JP2000322837A JP2001194802A JP 2001194802 A JP2001194802 A JP 2001194802A JP 2000322837 A JP2000322837 A JP 2000322837A JP 2000322837 A JP2000322837 A JP 2000322837A JP 2001194802 A JP2001194802 A JP 2001194802A
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imaging medium
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English (en)
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Michio Yamazaki
道男 山▲崎▼
Yoshinori Inoue
良規 井上
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イメージングにおける搬送や位置決めを容易に
実現できるイメージング媒体及びイメージング方法及び
イメージング装置及び印刷装置及び位置決め方法を提供
する。 【解決手段】エネルギービームの照射によりイメージン
グデータに応じたイメージング特性の変化を生じてイメ
ージングされるイメージング媒体において、前記イメー
ジング媒体の製造過程で、イメージング装置に備えられ
た位置決めピンと嵌合して装着するための孔またはノッ
チと、印刷装置に備えられた位置決めピンと嵌合して装
着するための孔またはノッチとの2種類の孔またはノッ
チとが形成されたものであることを特徴とするイメージ
ング媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギービーム
の照射によりイメージング媒体上にイメージングデータ
に応じたイメージング特性の変化を生じさせてイメージ
ングされる、位置決めが容易にできるイメージング媒
体、それを用いたイメージング方法、該イメージング媒
体加工装置、イメージング媒体工装置を含むイメージン
グ装置、イメージング装置を含む印刷装置、印刷システ
ムおよび該イメージング媒体を用いた印刷方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のイメージング装置や印刷装置にお
けるイメージング媒体の位置決め及び固定方法として
は、イメージング装置でイメージングされたイメージン
グ媒体上の見当マークを目視または自動読み取り装置に
て読み取り、これを基準にイメージング媒体を手作業ま
たは自動装置で取り付ける方法がほとんどだった。
【0003】例えば従来のイメージング装置におけるイ
メージング媒体の搬送、位置決め及び固定方法として
は、特開平5−158243号公報や、特開平3−245
49号公報および特開平5−8366号公報に開示され
た技術がよく知られている。
【0004】特開平5−158243号公報による技術
は、図11に示すように、イメージング面を下方にして
ストッカー21に積層状態で用意されたシート状のイメ
ージング媒体18を、吸引装置を備えた搬送機構によっ
て吸引し、持ち上げた後に、前記イメージング媒体のイ
メージング面が上方になるように180度反転させた後
に、前記イメージング媒体を露光部へと供給するもので
あり、前記露光部で露光された前記イメージング媒体
を、露光部に続く自動現像装置で現像を行い、印刷版を
得る製版方法であった。
【0005】また、特開平3−24549号公報による
装置では、図12に示すように、ロール状に巻かれたイ
メージング媒体18の連続シートを移送ローラおよびコ
ンベアベルトによって巻き戻しながら露光部まで搬送し
て露光を行い、その後に露光された前記イメージング媒
体を現像部まで搬送して現像を行うものである。前記イ
メージング媒体18は前記現像装置の直前に、前記イメ
ージング装置内に内蔵された切断装置によって切断さ
れ、前記イメージング装置に連結または包含された小型
印刷機の版胴に自動的に装着される装置の構成が示され
ている。
【0006】また、特開平5−8366号公報による装
置は、図13に示すように、イメージング媒体18を、
皿ネジまたは接着剤層でイメージング媒体の装着体であ
る版胴11に1枚毎に固定するものであった。
【0007】しかしながら、前述のような従来の装置に
おいては、例えば特開平5−158243号公報による
装置では、イメージング媒体18を露光部に搬送して露
光するにあたって、イメージング媒体18を反転すると
共に、微少位置決めし、更に場合によってはイメージン
グ媒体18に正確にパンチングする必要があるために、
製版装置としては構造が複雑となり、したがって価格も
高価になる欠点があった。
【0008】また、特開平3−24549号公報による
装置では、ロール状に巻かれたイメージング媒体18の
連続シートを移送ローラおよびコンベアベルトによって
巻き戻しながら露光部まで搬送して露光を行う方法とな
っている。一般にこのような装置ではイメージング媒体
18のカール等のため長さの計測が正確にできない欠点
を持つ。そのため、本来正確に再現されるはずの、裁断
されたイメージング媒体の端面やピン孔等の基準位置
と、その上に記録されたイメージングパターンの描画の
基準位置の関係が正確に再現できない。このために多色
の印刷を行う場合には、各色のイメージング媒体相互の
印刷位置の位置決めが正確でなくなり、結局連続印刷の
前に、印刷物の状態を見ながら再度イメージング媒体の
位置調整をやり直す必要が生ずる問題があった。
【0009】また、特開平5−8366号公報による装
置では、版胴11へのイメージング媒体18の固定を、
皿ネジまたは粘着剤層にて固定する方法が述べられてい
るが、このような方法ではやはりイメージング媒体18
とイメージングパターンの正確な位置決めをすることが
できないことは、容易に想像できる。したがって、特開
平5−8366号公報のような装置で作成されたイメー
ジング媒体では、印刷装置へのイメージング媒体装着時
の位置決めは特開平3−24549号公報による装置と
同様に、連続印刷の前に、印刷物の状態を見ながら再度
イメージング媒体の位置調整を行うしかなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の欠点を改良し、イメージングにおける位置
決めを容易に実現できるイメージング媒体、それを用い
たイメージング方法、該イメージング媒体加工装置、イ
メージング媒体工装置を含むイメージング装置、イメー
ジング装置を含む印刷装置、印刷システムおよび該イメ
ージング媒体を用いた印刷方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、エネル
ギービームの照射によりイメージングデータに応じたイ
メージング特性の変化を生じてイメージングされるイメ
ージング媒体において、前記イメージング媒体の製造過
程で、イメージング装置に備えられた位置決めピンと嵌
合して装着するための孔またはノッチと、印刷装置に備
えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔また
はノッチとの2種類の孔またはノッチとが形成されたも
のであることを特徴とするイメージング媒体が提供され
る。
【0012】また、本発明によれば、エネルギービーム
の照射によりイメージングデータに応じたイメージング
特性の変化を生じてイメージングされた後、印刷に用い
られるイメージング媒体であって、イメージング装置に
備えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔ま
たはノッチと、印刷装置に備えられた位置決めピンと嵌
合して装着するための孔またはノッチとの2種類の孔ま
たはノッチを有し、該2種類の孔またはノッチは同時に
形成されたものであることを特徴とするイメージング媒
体が提供される。
【0013】また、本発明によれば、エネルギービーム
の照射によりイメージングデータに応じたイメージング
特性の変化を生じてイメージングされた後、印刷に用い
られるイメージング媒体であって、イメージング装置に
備えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔ま
たはノッチと、印刷装置に備えられた位置決めピンと嵌
合して装着するための孔またはノッチとの2種類の孔ま
たはノッチを有するイメージング媒体を製造するに際
し、該2種類の孔またはノッチを同時に形成することを
特徴とするイメージング媒体の製造方法が提供される。
【0014】また、本発明によれば、エネルギービーム
の照射によりイメージング媒体上にイメージングデータ
に応じたイメージング特性の変化を生じてイメージング
するイメージング装置を用いてイメージングしたイメー
ジング媒体を使用して印刷装置で印刷する印刷方法にお
いて、該イメージング媒体に、該イメージング装置に備
えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔また
はノッチと、該印刷装置に備えられた位置決めピンと嵌
合して装着するための孔またはノッチとの2種類の孔ま
たはノッチを、予め同時に形成してからイメージングお
よび印刷することを特徴とする印刷方法が提供される。
【0015】また、本発明によれば、エネルギービーム
の照射によりイメージングデータに応じたイメージング
特性の変化を生じてイメージングされるイメージング媒
体に、イメージング装置に備えられた位置決めピンと嵌
合して装着するための孔またはノッチと、印刷装置に備
えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔また
はノッチとを、同時に形成する孔あけ機構を備えること
を特徴とするイメージング媒体加工装置が提供される。
【0016】また、本発明によれば、エネルギービーム
の照射によりイメージングデータに応じたイメージング
特性の変化を生じてイメージングされるイメージング媒
体を、イメージング装置に備えられた位置決めピンと嵌
合して装着するための孔またはノッチと、印刷装置に備
えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔また
はノッチとを同時に形成する加工装置に搬送し、加工し
てからイメージング媒体装着体に装着してイメージング
するイメージング装置において、前記イメージング媒体
の先端を前記加工装置の突き当て部材に突き当てると共
に、前記イメージング媒体を、前記搬送装置の拘束より
解除して移動自在にした状態で、前記イメージング媒体
の搬送方向に対して直交する方向のセンタリングを行っ
てから孔又はノッチの加工を行い、しかる後に、前記イ
メージング媒体の孔またはノッチが前記イメージング媒
体装着体の位置決め部材に概ね嵌合するよりも前に、前
記イメージング媒体を前記搬送装置の拘束より解除して
移動自在にした状態で、再度前記イメージング媒体の搬
送方向に対して直交する方向のセンタリングを行ってか
ら、前記イメージング媒体装着体へと搬送することを特
徴とするイメージング方法が提供される。
【0017】また、本発明によれば、エネルギービーム
の照射によりイメージングデータに応じたイメージング
特性の変化を生じてイメージングされるイメージング媒
体を、イメージング装置に備えられた位置決めピンと嵌
合して装着するための孔またはノッチと、印刷装置に備
えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔また
はノッチとを同時に形成する加工装置に搬送し、加工し
てからイメージング媒体装着体に装着してイメージング
するイメージング装置において、前記イメージング媒体
の先端を前記加工装置の突き当て部材に突き当てると共
に、前記イメージング媒体を、前記搬送装置の拘束より
解除して移動自在にした状態で、前記イメージング媒体
の搬送方向に対して直交する方向のセンタリングを行っ
てから孔又はノッチの加工を行い、しかる後に、前記イ
メージング媒体の孔またはノッチが前記イメージング媒
体装着体の位置決め部材に概ね嵌合するよりも前に、前
記イメージング媒体を前記搬送装置の拘束より解除して
移動自在にした状態で、再度前記イメージング媒体の搬
送方向に対して直交する方向のセンタリングを行ってか
ら、前記イメージング媒体装着体へと搬送する機構を備
えたことを特徴とするイメージング装置が提供される。
【0018】また、本発明によれば、さらにイメージン
グ媒体の位置決め用孔またはノッチが前記イメージング
媒体装着体の位置決め部材に概ね嵌合する位置まで搬送
して、前記イメージング媒体を、前記搬送装置の拘束よ
り解除して移動自在にした状態で前記イメージング媒体
装着体への最終的な位置決めと固定を行うことを特徴と
するイメージング方法が提供される。
【0019】また、本発明によれば、さらにイメージン
グ媒体の位置決め用孔またはノッチが前記イメージング
媒体装着体の位置決め部材に概ね嵌合する位置まで搬送
して、前記イメージング媒体を、前記搬送装置の拘束よ
り解除して移動自在にした状態で前記イメージング媒体
装着体への最終的な位置決めと固定を行う機構を備えた
ことを特徴とするイメージング装置が提供される。
【0020】また、本発明によれば、イメージング媒体
同士が直接接触しないように、イメージング媒体と仕切
り部材とが交互に積み重ねられた前記イメージング媒体
と前記仕切り部材とを、真空パッドと送りローラおよび
戻しローラを含む搬送装置によって搬送し、かつ前記真
空パッドが前記イメージング媒体または前記仕切り部材
と接触したときに、前記真空パッドの取り付け部材と一
体化されたセンサにより前記イメージング媒体と前記仕
切り部材とを判別して、前記イメージング媒体と仕切り
部材とをそれぞれの搬送先へと搬送することを特徴とす
るイメージング方法が提供される。
【0021】また、本発明によれば、イメージング媒体
同士が直接接触しないように、イメージング媒体と仕切
り部材とが交互に積み重ねて載置された前記イメージン
グ媒体と前記仕切り部材とを、イメージング装置に備え
られた真空パッドと送りローラおよび戻しローラを含む
搬送装置によって搬送するイメージング装置において、
前記真空パッドが前記イメージング媒体または前記仕切
り部材と接触したときに、前記イメージング媒体と前記
仕切り部材とを判別するための、前記真空パッドの取り
付け部材と一体化されたセンサを備え、前記イメージン
グ媒体と前記仕切り部材それぞれの搬送先を振り分ける
機構を備えたことを特徴とするイメージング装置が提供
される。
【0022】また、本発明によれば、イメージング媒体
同士が直接接触しないように、イメージング媒体と仕切
り部材とが交互に積み重ねて載置された前記イメージン
グ媒体と前記仕切り部材とを、印刷装置に備えられた真
空パッドと送りローラおよび戻しローラを含む搬送装置
によって搬送する印刷装置において、前記真空パッドが
前記イメージング媒体または前記仕切り部材と接触した
ときに、前記イメージング媒体と前記仕切り部材とを判
別するための、前記真空パッドの取り付け部材と一体化
されたセンサを備え、前記イメージング媒体と前記仕切
り部材それぞれの搬送先を振り分ける機構を備えたこと
を特徴とする印刷装置が提供される。
【0023】また、本発明によれば、イメージング媒体
同士が直接接触しないように、イメージング媒体と仕切
り部材とが交互に積み重ねられた前記イメージング媒体
と前記仕切り部材とを、イメージング装置に備えられた
真空パッドと送りローラおよび戻しローラを含む搬送装
置によって搬送するイメージング装置において、前記真
空パッドが前記イメージング媒体または前記仕切り部材
と接触したときに、前記真空パッドの取り付け部材と一
体化されたセンサにより前記イメージング媒体と前記仕
切り部材とを判別して、それぞれの搬送先へと搬送を開
始するに際し、前記センサからの情報を基に、前記イメ
ージング媒体と前記仕切り部材との判別情報によって、
前記イメージング媒体と仕切り部材とで、前記真空パッ
ドに供給する真空の圧力を変更することを特徴とするイ
メージング方法が提供される。
【0024】また、本発明によれば、イメージング媒体
同士が直接接触しないように、イメージング媒体と仕切
り部材とが交互に積み重ねられた前記イメージング媒体
と前記仕切り部材とを、イメージング装置に備えられた
真空パッドと送りローラおよび戻しローラを含む搬送装
置によって搬送するイメージング装置において、前記真
空パッドが前記イメージング媒体または前記仕切り部材
と接触したときに、前記真空パッドの取り付け部材と一
体化されたセンサにより前記イメージング媒体と前記仕
切り部材とを判別して、それぞれの搬送先へと搬送を開
始するに際し、前記センサからの情報を基に、前記イメ
ージング媒体と前記仕切り部材との判別情報によって、
前記イメージング媒体と仕切り部材とで、前記真空パッ
ドに供給する真空の圧力を変更する機構を備えたことを
特徴とするイメージング装置が提供される。
【0025】また、本発明によれば、イメージング媒体
同士が直接接触しないように、イメージング媒体と仕切
り部材とが交互に積み重ねられた前記イメージング媒体
と前記仕切り部材とを、印刷装置に備えられた真空パッ
ドと送りローラおよび戻しローラを含む搬送装置によっ
て搬送する印刷装置において、前記真空パッドが前記イ
メージング媒体または前記仕切り部材と接触したとき
に、前記真空パッドの取り付け部材と一体化されたセン
サにより前記イメージング媒体と前記仕切り部材とを判
別して、それぞれの搬送先へと搬送を開始するに際し、
前記センサからの情報を基に、前記イメージング媒体と
前記仕切り部材との判別情報によって、前記イメージン
グ媒体と仕切り部材とで、前記真空パッドに供給する真
空の圧力を変更する機構を備えたことを特徴とする印刷
装置が提供される。
【0026】また、本発明によれば、前記のイメージン
グ装置を内蔵したことを特徴とする印刷装置が提供され
る。
【0027】また、本発明によれば、前記のイメージン
グ装置と前記イメージング装置によってイメージングさ
れたイメージング媒体を使用して印刷する印刷装置とが
連結されたことを特徴とする印刷システムが提供され
る。
【0028】本発明において「イメージング媒体」と
は、レーザ光源などのビーム照射源からの照射に対して
特定の反応を示す層を含む多層構造の印刷版作製用プレ
ート等をさす。その反応の違いにより、大半の場合はフ
ォトンモードとヒートモードとのいずれかに分類され
る。フォトンモードの場合には、その層すなわち感光層
は特定の溶剤に対する可溶性などの物理化学特性がビー
ムの光エネルギーにより変化する。すなわち、たとえ
ば、特定の溶剤に対して可溶性であったものが不溶性に
変化するか、あるいは特定の溶剤に対して不溶性であっ
たものが可溶性に変化する。また、光透過率や表面の特
定液体との親和性といった特性の変化をもたらすものも
あり得る。そして、イメージングプロセスの後にこの特
定の溶媒による現像処理を施すことにより、刷版が形成
される。一方、ヒートモードの場合には、その層すなわ
ち感熱層がビームの熱エネルギーにより除去されるか、
あるいは除去されやすくなる。ビームによる照射だけで
完全に除去されない場合には、その後の物理的な後処理
により完全に除去される。このようにしてイメージング
媒体表面に物理的な凹凸が生じ、刷版が形成される。
なお、印刷用の刷版としては、上記特開平6−1867
50号公報に記載されているような、基板と、その上に
形成された感熱層(または感光層)と、この感熱層の上
に形成された表面層とを備え、感熱層と表面層とがイン
キまたはインキ反撥性の液(湿し水)等の印刷用液体に
対して異なる親和性を有しているものが好ましく用いら
れる。また、感熱層(感光層)と基板との間にプライマ
層等を設け、このプライマ層と表面層との間に上記のよ
うな親和性の差異を与えてもよい。ヒートモード用の感
熱層としては、ニトロセルロースにカーボンブラックを
分散させたものや、酸化チタンなどの金属膜が好ましく
用いられる。
【0029】上記のように、イメージング媒体における
ビーム照射を受けた部分と受けなかった部分とのあいだ
で形状、化学的親和性、光透過率等の光学特性といった
特性を本明細書ではイメージング媒体の物理特性とい
う。
【0030】また、本発明において、「位置決め用の
孔」とは丸、長丸、四角等の開口部を持たない全ての孔
をさす。
【0031】また、本発明において、「ノッチ」とは、
三角、四角、台形、半丸等の一辺を開口面に持つ全ての
切り欠きのことをさす。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい一実施形
態について図面を用いて説明する。
【0033】なお、以下の説明において、ビーム照射源
とはレーザビームのような光(紫外線、可視光、赤外線
等の電磁波をすべて含む)のビームを発生させるものの
ほか、電子線等の粒子ビーム等の発生源も含む。また、
明確に指向性を有するビーム以外に、静電プリンタ等に
用いられるスタイラス電極等の放電等により、結果的に
イメージング媒体の微小部位に上記のような物理特性の
変化を起こさせることのできるものは、すべて本発明に
おける「ビーム照射源」に含まれる。なお、最も好適な
ビーム照射源は、レーザ光源や光源の出射端に光ファイ
バを接続して結合させたその光ファイバの出射端などで
ある。装置を小型化するためには、レーザ光源として半
導体レーザを用いるのが好ましく、大きなパワーを得た
いときには、アルゴンイオンレーザや炭酸ガスレーザの
ようなガスレーザあるいはYAGレーザといった固体レー
ザが好ましく用いられる。
【0034】また、イメージング部とは前記イメージン
グ媒体を位置決めして装着するイメージング媒体の装着
体と、前記イメージング媒体の装着体を駆動する手段
と、前記イメージング媒体にイメージングするビーム照
射源および前記ビーム照射源の駆動装置等を備えたもの
をさす。
【0035】また、イメージング媒体の装着体とは、イ
メージング装置または印刷装置においてイメージング媒
体を一体的に固定され、イメージング装置のイメージン
グ手段(イメージング用ヘッドなど)や印刷装置の記録
媒体搬送路に対して所定の位置にイメージング媒体を固
定又は移動させるためのものをいう。イメージング媒体
を版胴に装着するタイプの装置にあっては、版胴が装着
体となる。このほかに、イメージング媒体を平坦なベッ
ド上に装着するタイプの装置にあっては上記ベッドが装
着体となる。
【0036】また、イメージング媒体の位置決め方法と
は、イメージング装置または印刷装置の装着体にイメー
ジング媒体を装着する際の装着体への位置決め方法をさ
す。好ましい態様としては、上記のとおりイメージング
媒体に設けた位置決め孔と装着体に設けた対応する位置
決めピンを用いる方法などがある。
【0037】また、イメージング媒体の固定とは、イメ
ージング装置または印刷装置の装着体にイメージング媒
体を装着する際の装着体への固定をさす。
【0038】図1は、本発明によるイメージング媒体の
位置決め方法が、イメージング媒体に設けられた位置決
め孔を、イメージング装置に設けられた位置決めピンと
の係合により行う場合の、イメージング装置の一実施形
態の斜視図を示す。
【0039】図1に示すように、このイメージング装置
1はイメージング媒体の装着体である版胴11、ビーム
照射源とそのビーム照射源から出射されるビームを集光
させるための光学系を含むイメージングヘッド12、ビ
ーム照射源制御ユニット16、イメージングヘッド12
とビーム照射源制御御ユニット16を接続するケーブル
15とを備えている。イメージングヘッド12は版胴1
1の軸方向に対して平行移動を実現するリニアガイド1
4の上に固定されており、イメージングヘッド12とイ
メージング媒体18の間隔は、イメージング媒体表面に
ビームが集光されるように調整されている。また、ビー
ム照射源の出力はイメージング媒体18のビームの照射
部と非照射部で物理的な凹凸または溶媒に対する可溶性
の変化といった物理特性の変化を生じさせるに十分な出
力となるようにレーザパワー検出器17の値を基に調整
されている。
【0040】イメージングを実施する際には、イメージ
ング媒体18を巻き付けた版胴11を駆動モータ13を
用いて図中の矢印R方向に回転させるとともに、リニア
ガイド14上に固定されたイメージングヘッド12を版
胴の軸にほぼ平行な図中の矢印S方向に駆動する。同時
に、イメージングデータに対応するようにビーム照射源
をスイッチングさせることにより、イメージング媒体表
面に2次元のイメージングデータに対応した物理的な凹
凸または溶媒に対する可溶性の変化等の物理特性の変化
を生じさせる。
【0041】このようなイメージング装置における性能
の向上方法として、独立に駆動できる複数のビーム照射
源を使用する方法が行われており、本発明によるイメー
ジング装置でもこの方法によりイメージング装置の性能
向上を行っている。
【0042】ここでいうイメージング装置の性能向上と
はイメージング速度の向上および解像度の向上を意味し
ており、イメージング速度と解像度はトレードオフの関
係にある。ここで解像度とは、単位長さあたりにいくら
のドットが形成できるかを示すもので、その単位は一般
にdpi(dots per inch)が用いられる。たとえば、25
40dpiは100dots/mmに対応する。一例として、ビー
ム照射源がi個設けられたイメージングヘッドを用いて
i個のビーム照射源により同時に主走査方向に連続した
i本のラインをイメージングすることを考える。このと
き、所定の解像度rを実現するドット間隔dpは1/r
である。版胴11の回転によりイメージングされるライ
ンの方向Rを主走査方向、イメージングヘッド12が平
行移動することによりイメージングされるラインの方向
Sを副走査方向と定義すると、主走査方向に一周分のイ
メージングが終了した後に、イメージングヘッドが副走
査方向に所定の距離だけ移動するようになっているが、
この所定の距離はイメージング媒体上のドット間隔dp
のi倍である。その後、次のi本のラインをイメージン
グし、これらの一連の動作を繰り返して、イメージング
領域全面のイメージングを完了する。ビーム照射源をi
個にすることで、イメージングに要する時間は解像度が
同じ場合で1/iに短縮される。また解像度をj倍にす
るには、ドット間隔をdp/jにし、イメージングヘッ
ドの移動距離をdpi/jにする必要があり、イメージ
ングに要する時間はj/i倍となる。
【0043】複数のビーム照射源を使用する方法の一つ
としてファイバアレイがある。図8にファイバ出力のレ
ーザ装置の外形図を示す。
【0044】本発明によるイメージング装置では複数の
ビーム照射源としてファイバアレイを採用している。こ
のレーザ装置6はパッケージ部61とレーザ光を外部に
導く光ファイバ62により構成されており、パッケージ
部61は少なくとも1個の発光端を有するレーザダイオ
ードチップ、ダイオードチップの電極と外部との電気的
な接触を実現するための導電性部材、ダイオードチップ
からの発熱を外部に逃がすための熱伝導部材およびレー
ザダイオードからレーザ光を光ファイバに入射させるた
めの光学系により構成されている。そして、レーザ光は
ファイバの出射端63より出射される。図9に示すファ
イバの出射端63は、コア部64とクラッド部65によ
り構成され、レーザ光はコア部64より出力される。そ
してファイバ出力するレーザ装置の複数のファイバの出
射端63をアレイ状に配列し固定したものがファイバア
レイである。なお、ファイバアレイをビーム照射源とし
て使った場合のビーム照射源の間隔の最小値はクラッド
部65の外形寸法により制限される。
【0045】複数のビーム照射源を使用する別の方法の
ひとつにレーザダイオードアレイがある。図7にレーザ
ダイオードアレイの一般的な外観図を示す。
【0046】このレーザダイオードアレイ8は一つのチ
ップの中に独立に駆動可能な8個のレーザダイオードを
含んでおり、その各々にレーザ光出射端81a〜81h
と駆動側電極82a〜82hおよび、全レーザダイオー
ドに共通の裏面コモン電極83がある。この駆動側電極
82a〜82hに所定の電流を流すことにより、対応し
たレーザ光出射端81a〜81hからレーザ光が出射さ
れる。ここで所定の電流とは、レーザダイオードがレー
ザ発振を開始するしきい値以上の電流値を意味する。
【0047】本発明におけるイメージング装置では、複
数のビーム照射源としてファイバアレイを用いたが、使
用できるビーム照射源はファイバアレイに限らず、例え
ば前記レーザダイオードアレイなどを使用しても全く同
じ効果が得られる。
【0048】ファイバアレイ、レーザダイオードアレイ
のいずれの方法にしてもビーム照射源、すなわち、それ
ぞれの出射端を隙間なく近接して配置することは不可能
であることが多いため、イメージング媒体のイメージン
グ範囲に隙間なくイメージングするためには、アレイを
図10のように副走査方向Sに対して所定の角度θだけ
傾ける必要がある。このアレイ7は71a〜71hの8
個のビーム照射源から構成されており、その傾き角θ
は、下記に示す式(1)によって規定される角度であ
る。 cosθ=ds/a (1) ここで、aはビーム照射源の間隔であり、光源面ドット
間隔dsは副走査方向Sの所定の解像度を得るために形
成されるべきドットの中心間隔をビーム照射源面での寸
法に換算したものであり、媒体面ドット間隔dpを光学
系の倍率で除したものである。たとえば、解像度が25
40dpiのときdp=10μmで光学系の倍率が1/4の
場合ds=40μmとなる。
【0049】本発明によるイメージング媒体の位置決め
方法が、イメージング媒体に設けられた位置決め孔を、
イメージング装置に設けられた位置決めピンとの嵌合に
より行う場合のイメージング媒体の一例を図3に示す。
【0050】図3に示すように、イメージング媒体頭部
にイメージング装置での複数の位置決め用ピン孔181
Aと、印刷装置での複数の位置決め用ピン孔181B、
そして印刷装置への装着時に使用する複数の尻部の固定
孔182を有している。
【0051】前記位置決め用のピン孔181A、181
Bおよびイメージング媒体尻部の固定孔182の孔加工
を正確に行うために、前記イメージング媒体18の製作
においては、版胴への送り方向に沿う2つの側辺のうち
少なくとも一方の側辺とイメージング媒体頭辺の2辺が
直交するように裁断した後に、前記直交する2辺を基準
としてパンチャー等の専用加工機によって同時に所定の
形状に成形を行っている。
【0052】イメージングおよび印刷におけるイメージ
ング媒体の取付けの基準は前記複数の位置決め用のピン
孔181Aや181Bとなるため、孔明けの基準となる
前記側辺と前記イメージング媒体頭辺の2辺は必ずしも
直交する必要はないが、イメージング媒体の裁断加工や
ピン孔181A、181Bの孔あけ加工、イメージング
媒体の梱包作業等において直交している方が作業性が良
くなるので好ましい。
【0053】また、本実施例では図3のようにイメージ
ング媒体18のイメージング装置での位置決め用の孔に
丸、印刷装置での位置決め用孔に長円孔を用いたが、前
記イメージング媒体18上の見当ピン孔の形状は、丸孔
に限らず角や片側が開口していても問題ないことは言う
までもない。しかしながら、位置決めピンにて位置決め
を行う場合には、丸孔か長円孔の方が位置決め精度を高
くし易いので好ましい。
【0054】また、本発明を使用した印刷システムで
は、イメージング媒体に設けられるイメージング装置用
の複数の位置決め用ピン孔181Aと、印刷装置用の複
数の位置決め用ピン孔181Bは、イメージングや印刷
におけるイメージング媒体の取り付け基準となる。した
がって、特にその位置決め孔の寸法精度の不良や、位置
決め用孔の相対的な位置のズレはそのまま印刷物の見当
ズレになってしまう。そこで、このような不具合が発生
しないように、位置決め用の孔の加工はパンチャーなど
のように、それぞれの位置決め孔を同時に形成すること
で、その相対位置と形状が保証された形成方法であるこ
とが好ましい。
【0055】本実施例では前記イメージング媒体18に
設けたイメージング装置用の複数の位置決め用ピン孔1
81Aと、印刷装置用の複数の位置決め用ピン孔181
Bの孔精度及び相対位置の精度を確保するために、イメ
ージング装置用の複数の位置決め用ピン孔181Aと、
印刷装置用の複数の位置決め用ピン孔181Bとを同時
に形成できる専用のパンチャーを製作した。
【0056】本実施例ではこのイメージング媒体加工装
置であるパンチャーは、イメージング媒体の位置決め用
ピン孔181Aと印刷装置の位置決め用ピン孔181B
の形成だけを行うものであったが、それぞれの位置決め
用ピン孔181A、181B以外に、イメージング媒体
の尻部の固定孔182を同時に形成しても何ら問題ない
ことは明白である。
【0057】また、前記イメージング装置用の位置決め
用ピン孔181Aを印刷装置の位置決め用ピン孔として
使用することも可能である。
【0058】また、本実施例における前記イメージング
装置用の位置決め用ピン孔181Aの寸法精度は、ピン
径4.995mm至5mmに対して、孔径は5mm至5.01
mmであった。
【0059】イメージング媒体への、イメージング装置
および印刷装置用の位置決め用孔またはノッチの加工方
法について、オフライン用のイメージング媒体の加工装
置を使用した例を図19を用いて説明する。
【0060】まず図19に示す本発明によるイメージン
グ媒体の加工装置500の、テーブル501上にある、
連動して動くピンレバー502Aまたは502Bを外側
に一杯に開いた状態にする。このピンレバーのピン50
2A、502Bはそれぞれがテーブル501上で図中Z
方向に連動して対称に動くことで、テーブル501上に
置かれたイメージング媒体を、サイズに関係なくセンタ
リングする機能を持っている。孔加工をしていないイメ
ージング媒体18を加工装置500のテーブル501上
の中央に置くと、イメージング媒体18の下端は重力に
よって図中左下方のパンチ部510方向へと移動し、図
示しないストッパに当たって停止する。次に前記ピンレ
バー502Aまたは502Bをイメージング媒体18
の、図中の左右両側端に当たるまで閉じる。この一連の
操作によって、イメージング媒体18は下端がストッパ
に当たり、かつ、両側端がピンレバー502A、502
Bによって、Z方向にセンタリングされた状態になる。
この状態で手動にてレバー503をY方向の所定の位置
まで回転すると、レバー503と連動して動くパンチ部
510内の図示しないパンチによって、イメージング媒
体18には図3に示すイメージング装置および印刷装置
用の位置決め孔181A、181Bが同時に孔形成され
る。
【0061】また、図中504A、504B、505
A、505Bのノブは、印刷装置用の位置決め孔181
B以外の孔を同時に形成するときに使用するための孔形
状設定ノブで、504Aと504Bまたは505Aと5
05Bの各組み合わせのノブを引くことで、2種類の印
刷装置の位置決め用孔ノッチが自由に選定できるように
なっている。したがって、イメージング媒体の加工装置
500は、何種類かの印刷機に対応可能な、特定のイメ
ージング装置用の位置決め孔またはノッチの加工装置と
いうことになる。
【0062】本加工装置における形成可能な位置決め用
の孔およびノッチの組み合わせは特に限定されない。し
たがって、この装置とは逆に、ある特定の印刷装置に対
応した、何種類かのイメージング装置用の位置決め用の
孔またはノッチの加工装置とすることや、複数のイメー
ジング装置と複数の印刷機に対応した加工装置にするこ
とも可能である。
【0063】また、本装置の考え方を元に、手動操作部
分を電動化したり、イメージング媒体を供給する装置を
付加するなどの方法によって、自動化に向けた改善を行
うことも容易に類推できる。要はイメージング装置と印
刷装置の位置決め用の孔が同時に形成できることが重要
なのである。
【0064】次に、前記孔加工を完了したイメージング
媒体18を、図1に示す本実施形態によるイメージング
装置の版胴11に装着する方法について、図2、図4お
よび図5を用いて説明する。
【0065】図2において、イメージングするために用
意されたイメージング媒体18はカートリッジ化された
ストッカー21に載置されている。前記ストッカー21
はガイド板29の図示しない突起と嵌合して位置規制さ
れ、ガイド板29上に静置されている。ストッカー21
には複数のイメージング媒体18が載置されており、前
記載置された複数のイメージング媒体間には、仕切り紙
31を挟むことで、イメージング媒体同士の接触によっ
てイメージング面が傷つくようなことがないようになっ
ている。
【0066】また、前記仕切り紙31はサクションフィ
ーダー25のゴムパッドが当たる部分を切り欠かれてお
り、サクションフィーダー25と干渉しないようになっ
ている。また、前記仕切り紙31の反対側の端部には位
置決め孔が設けられており、前記位置決め孔に前記スト
ッカー21と一体となったピンを貫通させることで、前
記仕切り紙31の位置決めおよび取り外しを容易にする
と共に、前記イメージング媒体18に追従して搬送され
ないようになっている。
【0067】また、イメージング媒体18同士がくっつ
いて複数枚同時に送られる、重送と呼ばれる現象が発生
しないように、前記仕切り紙31の前記切り欠かかれた
部分については、イメージング媒体18のイメージング
面に、亜鉛華澱粉を塗布している。また、前記イメージ
ング面に塗布した亜鉛華澱粉の平均粒径は、イメージン
グに悪影響を与えないように、10μm以下の細かな微
粉末を使用している。
【0068】次に前記サクションフィーダー25のゴム
パッド先端部は、図示しない真空ポンプの作用により負
圧になる。そして図示しないモータとカムにより駆動さ
れたサクションフィーダー25に、最上層のイメージン
グ媒体のみが先頭部付近を吸着されて、前記サクション
フィーダー25と共に右上方に搬送されて供給ローラ2
6A、26Bのニップ部へと送られる。
【0069】イメージング媒体は、前述の通り、基板
と、その上に形成された感熱層(または感光層)と、こ
の感熱層の上に形成された表面層とを備え、感熱層と表
面層とがインキまたはインキ反撥性の液(湿し水)等の
印刷用液体に対して異なる親和性を有しているものが好
ましく用いられている。また、感熱層(感光層)と基板
との間にプライマ層等を設け、このプライマ層と表面層
との間に上記のような親和性の差異を与えたものがあ
る。また、ヒートモード用の感熱層としては、ニトロセ
ルロースにカーボンブラックを分散させたものや、酸化
チタンなどの金属膜が好ましく用いられている。
【0070】しかし、これらのイメージング媒体は、一
般的に基板として使用されているアルミニウムやポリエ
ステルに比べ、その上に形成された感熱層(または感光
層)や、この感熱層の上に形成された表面層の強度が低
いために、前記感熱層や表面層が傷付き易い問題を有し
ている。そこで、本装置においては、前記イメージング
媒体の感熱層(または感光層)や、この感熱層の上に形
成された表面層等を搬送過程で傷付けることが無いよう
に、複写機等でよく使用される搬送物表面とローラ間の
摩擦力を利用して搬送する、ピックアップローラ等は使
用していない。代わりにスリップの心配がないゴムパッ
ドでイメージング媒体表面の印刷領域外側を吸引吸着し
て、スリップの心配がないニップ方式の搬送ローラへと
搬送するように配慮している。
【0071】供給ローラ26Aは、イメージング媒体1
8の搬送方向中央位置に、外径26mm、幅32mmの
ゴムローラ1個を、ワンウェイクラッチを介して駆動軸
に配した構成になっている。前記供給ローラ26Aは図
2において、反時計方向には回転自由であるが、時計方
向には軸が回転しないと廻らないようになっている。一
方供給ローラ26Bは金属軸の表面に外径12mmのゴ
ム層を設けた回転自在のローラであり、一端を固定され
たバネ板によってベアリングを介して保持されている。
また、供給ローラ26Bはガイド板29に設けられた切
り欠き部に配置されており、常時は供給ローラ26Aに
線圧200gで圧接されている。
【0072】また、版胴11は外径約160mmの外周
部にイメージング媒体18を位置決めするためのピン2
2と、軸24に取り付けられた先端押さえ23、イメー
ジング媒体18の進行方向のストッパ27が備えられて
いる。先端押さえ23は軸24を介して、図示しないバ
ネの作用により3kgcmのトルクで常時閉じる方向に
力が付与されるようになっている。
【0073】また、前記先端押さえ23の材質は厚さ
0.3mmのバネ板材よりなっており、イメージング媒
体18を版胴11に均一に押さえ付けることができるよ
うになっている。 また、先端押さえ23はイメージン
グ媒体18を位置決めするためのピン22やイメージン
グ媒体18の進行方向のストッパ27と干渉しないよう
に、前記ピン22や前記ストッパ27と同じ位置に逃げ
孔が備えられている。
【0074】図2に示す通り、供給ローラ26Aと26
Bのニップ部へと送られたイメージング媒体18は、引
き続いてイメージング媒体供給ローラ26A、26Bに
よって版胴11へと搬送される。このとき版胴11は、
イメージング媒体18を位置決めするためのピン22が
真直上方になる位置に駆動モータ13により電気的に固
定されている。
【0075】また、先端押さえ23は、図示しない駆動
モータにより図示しないカムを介して軸24を時計方向
に駆動することで、開いた状態になっている。 版胴1
1にはストッパピン27が軸24と位置決めピン22の
間に備えられており、ストッパピン27は、イメージン
グ媒体18の先頭がストッパピン27に衝突したとき
に、丁度イメージング媒体18の位置決め孔が前記位置
決めピン22と勘合するように配置されている。
【0076】供給ローラ26A、26Bのニップ部から
版胴11迄のイメージング媒体18の送り量は、先端検
知センサ28がイメージング媒体18の先端を検知して
からイメージング媒体18の位置決め孔が版胴11の位
置決めピン22に嵌合する位置を僅かに通り過ぎる送り
量となるようにタイマーにより設定されている。したが
って、イメージング媒体18の先頭がストッパピン27
に衝突して先頭位置が決まることで、イメージング媒体
18の位置決め孔が前記位置決めピン22と勘合する位
置で丁度止まるようになっている。
【0077】また、搬送時のイメージング媒体18の軸
方向の位置は、図示しないガイドによって±0.5mm
以内になるように緩やかに規制されている。
【0078】版胴11上に備えられた位置決めピン22
は、半径1の球状になった先端からピン外径5mmのイ
メージング媒体18を位置決めする部分迄を半径2.5
mmの緩やかな曲線で結んだ形状になっている。このた
め、イメージング媒体18の位置決め孔が前記位置決め
ピン22に容易に挿入できると共に、挿入する途中で引
っかかることがないようになっている。
【0079】また、供給ローラ26Aは図示しないソレ
ノイドによって供給ローラ26Bと離接可能な構造にな
っており、常時は固定ローラ26Bと前記線圧200g
にて接触しているが、前記図示しないソレノイドを作動
させることによって供給ローラ26Bと接触しない位置
まで、上方向に持ち上げられるようになっている。この
ときの供給ローラ26Aの持ち上げ量は、前記供給ロー
ラ26Bの上のイメージング媒体18に、供給ローラ2
6Aが接触しない位置になるようにしており、本装置で
は供給ローラ26Aの最下端がイメージング媒体18よ
りも0.5mm上方に位置するように設定している。
【0080】図4に示すように、供給ローラ26A、2
6Bによって搬送されたイメージング媒体18は、先端
が版胴11上の位置決めピン22を乗り越えて、イメー
ジング媒体18の位置決め孔が版胴11上の位置決めピ
ン22に嵌合する位置まで送られた後に停止する。
【0081】イメージング媒体18が停止すると、図示
しないモータとカムの作用により開いた状態で停止して
いた先端押さえ23は、前記モータを再度駆動すること
で、軸24が回転して閉じ始める。先端押さえ23が閉
じる動作の途中で前記モータを停止して、イメージング
媒体18の位置決め用のピン22がイメージング媒体1
8の位置決め孔181Aを貫通して、前記ピン22の先
端が先端押さえ23よりも出ている状態になる。
【0082】この状態で、前記供給ローラ26Aの図示
しないソレノイドを作動させて、供給ローラ26Aをイ
メージング媒体18と接触しない位置まで持ち上げる
と、イメージング媒体18は供給ローラ26A、26B
より拘束を受けない状態になる。
【0083】こうしてイメージング媒体18の位置決め
用の孔181Aは自重により位置決め用のピン22に対
しての偏りが解消される。この状態で前記モータを駆動
して前記版押さえ軸24により先端押さえ23を閉じる
ことで、イメージング媒体18は版胴11に正確に位置
決めされ固定される。
【0084】なお、本実施例では位置決め用の孔に丸孔
を使用しているので、イメージング媒体18の位置決め
孔の位置関係は余り影響しない。しかし、位置決め孔に
角や半丸、台形などの一端に開口部を持つノッチを使用
する場合は、イメージング媒体18のノッチの開口部
が、必ず位置決めピン22に接触しているようにする必
要がある。
【0085】そこで、位置決め用のノッチを備えたイメ
ージング媒体18を使用するときは、前記イメージング
媒体18を、前記位置決め用ノッチが下方になる斜めの
状態で、前記イメージング媒体18の前記位置決め用ノ
ッチが位置決め部材に概ね勘合する位置まで送り出した
後に、前記イメージング媒体18の送り出し動作を一旦
停止すると共に、前記イメージング媒体18の送り出し
装置による拘束を解除して移動自在にした状態で、前記
イメージング媒体18の位置決めを行うようにする。
【0086】こうしてイメージング媒体18の先端が版
胴11に正確位置決めされ固定された状態で、前記供給
ローラ26Aの離接用ソレノイドを解除することによ
り、イメージング媒体18と離間した状態にあった供給
ローラ26Aをイメージング媒体18に圧接させる。そ
して版胴11を、押さえローラ30が着胴しても先端押
さえが当たらない位置に10回転/分のゆっくりした速
度で8°回転させて停止する。そして図5に示すように
押さえローラ30を版胴11に着動させてイメージング
媒体18を版胴11に密着させる。
【0087】版胴11は前記8°の回転開始と同時に図
示しない真空吸引装置によって真空吸引孔38と通じて
いる版胴11表面に設けられた吸引溝より真空吸引を開
始してイメージング媒体18を版胴11に密着させる。
【0088】押さえローラ30は回転自在な金属の軸
に、表面がゴムよりなる複数のローラを串状に配したも
ので、図示しないソレノイドを作動させることで版胴1
1に対して離接動作をする構成になっており、前記押さ
えローラ30を版胴11に着胴させた状態ではイメージ
ング媒体18に線圧2kgの荷重がかかるようになって
いる。
【0089】こうして押さえローラ30を圧接した状態
で版胴11を10回転/分のゆっくりした速度で回転し
てゆくことにより、イメージング媒体18は版胴11に
密着した状態で装着されてゆく。
【0090】またこのとき版胴11の回転に連れて送り
出されるイメージング媒体18は、前記供給ローラ26
Aと26Bのワンウェイクラッチの作用によって、イメ
ージング媒体18を版胴11に密着した状態で装着する
のに丁度な張力が与えられる。
【0091】こうして版胴11に密着して巻かれたイメ
ージング媒体18の後端が前記押さえローラ30の位置
にかかっときに、版胴11は回転を停止する。しかる後
に、図示しないモータにより駆動されたカムの作用によ
り、後端押さえ31が開き、引き続く版胴11の回転再
開により、後端押さえ31が閉じることでイメージング
媒体18は版胴11に密着した状態で後端を固定され
る。
【0092】前記後端押さえ31は、位置決めピン22
とストッパ27を持たないことを除き、ほぼ先端押さえ
23と同様の構造である。
【0093】また、前記後端押さえ31の軸方向の位相
は、前記押さえローラ30の前記複数のローラと前記端
押さえ31の複数の固定爪が衝突することがないように
軸方向にずらした配置になっている。
【0094】こうしてこれら一連の動作によって、前記
イメージング媒体18の版胴11への装着動作が完了す
ると共に、前記押さえローラ30の離接用ソレノイドが
解除されて、図1に示すイメージングが行える状態にな
る。
【0095】こうして版胴11上に装着されたイメージ
ング媒体18は、版胴11の回転による主走査とリニア
ステージ14によるイメージングヘッド12の軸方向へ
の副走査が行われると同時に、ビーム照射源であるレー
ザをスイッチングさせることによりイメージング媒体1
8の表面にイメージングデータに応じたイメージング特
性の変化がなされてイメージングが行われる。
【0096】次に、前記イメージング装置の版胴11か
らイメージングを終了したイメージング媒体18の取り
外し動作について説明する。
【0097】イメージング媒体18へのイメージングの
終了に伴い、前記版胴11の回転を停止する。しかる後
に駆動モータ13によって前記版胴11をゆっくり回動
して所定の位置で停止する。
【0098】版胴11の停止位置はイメージング媒体1
8の後端押さえ31を開いてイメージング媒体18の後
端を自由にしたときに、イメージング媒体18の後端部
が、表面がゴムよりなるガイドローラ32に当たる位置
に設定されており、イメージング面を傷つけることが無
いようになっている。
【0099】版胴11が停止した後に、前記押さえロー
ラ30の前記ソレノイドを作動させてイメージング媒体
18を版胴11に圧接する。この状態で版胴11の図示
しない真空吸引装置を停止して真空による吸着状態より
解放する。
【0100】図示しない駆動モータとカムにより後端押
さえを開くとイメージング媒体18の後端部はイメージ
ング媒体自身のバネ力により版胴11を離れガイドロー
ラ32に当たって止まり図6の状態になる。
【0101】この状態で版胴11を再度反時計方向にゆ
っくりと回転すると、イメージング媒体18はイメージ
面をガイドローラ32に、非イメージ面をガイド板33
に案内されて排出ローラ34へと搬送される。排出ロー
ラ34は表面がゴムでできており、イメージング面を傷
つけることが無いようになっている。こうしてガイドロ
ーラ32とガイド板33に案内されたイメージング媒体
18は、図示しないモータで排出ローラを駆動すること
で、後端部より順次排出ローラ34にニップされて搬送
されるので、搬送途中でイメージング媒体18に傷が付
いたり、撓みによる歪みなどが残るようなことはない。
【0102】そして、イメージング媒体18の排出動作
の途中の版胴11上の位置決めピン22がほぼ真直上方
になるときに、版胴11の回転を一旦停止する。
【0103】そうして、前記押さえローラ30を離間し
た後に、イメージング媒体18の先端押さえ23を開い
てイメージング媒体18先端部の解除を行う。
【0104】イメージング媒体18は排出ローラ34に
よって本イメージング装置外部へと搬送されて排出動作
を終了する。
【0105】本装置では排出されたイメージング媒体1
8は図示しない受け板にて受け取るようになっている
が、受け板の代わりにイメージング媒体を引き続き後処
理行程に回しても、何ら問題はない。
【0106】次にイメージング媒体18の間に入れた仕
切り部材がストッカ21に固定されておらず、イメージ
ング媒体18にイメージング装置に備えられた加工装置
で位置決め用の孔加工を行う方式の、本実施形態によ
る、イメージング装置1Aについて図15を用いて説明
する。
【0107】図15はイメージング装置1Aを側面から
見た断面図を示す。イメージング装置1Aは、図1のイ
メージング装置同様に、イメージング媒体の装着体であ
る版胴11、ビーム照射源とそのビーム照射源から出射
されるビームを集光させるための光学系を含むイメージ
ングヘッド12、ビーム照射源制御ユニット16、イメ
ージングヘッド12とビーム照射源制御ユニット16を
接続するケーブル15とを備えている。イメージングヘ
ッド12は版胴11の軸方向に対して平行移動を実現す
るリニアガイド14の上に固定されており、イメージン
グヘッド12と版胴11の外周に巻かれたイメージング
媒体18との間隔は、イメージング媒体表面にビームが
集光されるように調整されている。また、ビーム照射源
の出力はイメージング媒体18のビームの照射部と非照
射部で物理的な凹凸または溶媒に対する可溶性の変化と
いった物理特性の変化を生じさせるに十分な出力となる
ように図示しないレーザパワー検出器の値を基に調整さ
れている。また、イメージング媒体18および仕切り部
材を搬送や加工するために、真空パッド25、供給ロー
ラ26A、26B、26C、27D、案内ローラ12
1、パンチャー110、渡しガイド125が、また仕切
り部材を回収するための回収ガイド105とを備えてい
る。
【0108】イメージング装置1Aは丁度、図1に示す
イメージング装置1にパンチャーと仕切り部材を取り除
く装置とを追加したようなものであり、その構成は、基
本的にはイメージング装置1のイメージング媒体を供給
する装置部と版胴の間に、前記パンチャーと仕切り部材
を取り除く装置とを組み込んだようになっている。
【0109】イメージング媒体18と仕切り部材が交互
に搬送されるイメージング装置1Aにおいては、仕切り
部材はストッカー21に固定するためのピン孔を持たな
い。また、仕切り部材は通常イメージング媒体の外形を
所定の寸法に裁断するときにイメージング媒体と一緒に
裁断されるのが一般的であるため、前記仕切り部材の外
形寸法は、厚さを除いてイメージング媒体18と同じで
ある。また、仕切り部材の材質としては、更紙等が一般
的に使用される。本発明によるイメージング装置では、
仕切り部材に中越パルプ(株)の”となみ更”43g/
2を使用している。
【0110】次に、イメージング装置1Aにおけるイメ
ージング媒体18の版胴11への供給動作について、図
20および図14〜図17を用いて説明する。
【0111】図15の搬送部を拡大した図である図16
において、装着動作に先立って仕切り部材と交互に置か
れたイメージング媒体18は、カセット化されたストッ
カ21に手作業により載置される。
【0112】図20は図16に示すストッカー部の斜視
図である。図16に示すストッカー21は、図20に示
す通り内側に4個の位置決めピン36が備えられてお
り、ストッカー内における版胴の軸方向のイメージング
媒体の位置決めがなされるようになっている。
【0113】またイメージング媒体18の搬送方向の位
置決めは、イメージング媒体18の先端側を前記ストッ
カー21の壁が、またイメージング媒体18の後端側
を、前記ストッカー21に設けられたピン35がストッ
パになって位置決めされるようになっている。
【0114】前記ストッカー21内の各位置決め用のピ
ンとイメージング媒体の隙間は、イメージング媒体18
が最大許容寸法の場合でも0.5〜1mmになるように
設定されており、仮にイメージング媒体18の裁断が最
大許容寸法に仕上がってきた場合でも、ピンに干渉して
搬送できなくなるようなことはない。
【0115】そして、ストッカー21のイメージング装
置1Aへの位置決めは、イメージング装置1と同様に、
ストッカー21の底板の先頭に備えられたノッチと、ス
トッカー21底中央部に備えられた位置決め孔にイメー
ジング装置1Aのガイド板29上に設けられた図示しな
いピンがそれぞれ嵌合することで位置決めされるように
なっている。
【0116】供給動作は、常時はストッカ21の上で待
機している真空パッド25がストッカ21に載置された
イメージング媒体18の上に下降してイメージング媒体
18の表面に当たり停止する。図15に示すイメージン
グ装置1Aの供給部における真空パッド25の取り付け
は、図14の概略説明図の通りである。真空パッド25
は図14に示す可動部材102に取り付けられており、
可動部材102には真空パッドとは軸方向に位相を別に
した仕切り部材とイメージング媒体判別用のセンサ10
3が取り付けられている。センサ103は色検知センサ
であり、検出した出力信号を図示しない制御部に送り、
前記制御部では出力値から仕切り部材とイメージング媒
体の判別を行う。センサ103は前述のように仕切り部
材とイメージング媒体を判別できるセンサであれば何で
も良く、例えばフォトセンサ、金属検知センサ、静電容
量センサ、厚さ検知センサなどでも十分に代用できるこ
とは明白である。
【0117】下降した真空パッド25に当たっている部
材が仕切り部材の場合は、前記センサ103の出力値に
よって図示しない制御部から信号が送られて、前記真空
パッドと真空ポンプ間の分岐配管に設けた図示しない電
磁弁が解放される。前記電磁弁の一端は適度なノズルを
介して大気解放されており、電磁弁が解放されることに
より、真空パッドへの配管の一部が、適度な抵抗を持っ
て大気解放された状態になる。この結果、前記真空パッ
ドと真空ポンプの間に適度な空気漏れ部が設けられて、
前記真空パッド25が前記仕切り部材を弱い力で吸引し
密着する。前記真空パッド25の吸引力は十分に弱いた
め、前記真空パッド25による吸引力によって仕切り部
材の下にあるイメージング媒体を一緒に搬送するような
ことはない。また、仕切り部材は弱い力で前記真空パッ
ド25に吸引密着されているので、吸引による仕切り部
材のシワはほとんど発生せず、ローラ26C、26D間
への搬送に支障を来すようなことはない。
【0118】同時に、回収ガイド105はカム107の
取り付けられた駆動モータ106の回転により鉛直上方
向に持ち上げられ、図15に示す上の位置の状態にな
る。
【0119】可動部材102および真空パッド25は図
14に示す駆動モータ90の回転に伴い、タイミングベ
ルトで結ばれた軸91および軸92が同期して回転す
る。
【0120】軸91および軸92それぞれに備えられた
イタ93により、可動部材102に取り付けられた固定
軸94はガイド板95に設けられたガイド溝96に沿っ
て案内される。
【0121】前記ガイド板95に設けられたガイド溝9
6は、可動部材102および真空パッド25が鉛直上方
に対しγだけ搬送方向とは逆の方向に傾いて立ち上がっ
た後に、内半径Rでイメージング媒体18の搬送方向に
90°弱向きを変えて水平方向にガイドするようになっ
ている。したがって、真空パッドによるイメージング媒
体や仕切り部材の持ち上げ動作において先端をスタッカ
21の壁に当てて変形させたり、スタッカ21の壁との
接触による抵抗の負荷によって取り落としたりすること
がないように配慮されている。
【0122】こうして前述の動作により真空パッド25
に吸引された仕切り部材は、持ち上げられた後に、ロー
ラ26Cおよびローラ26Dの方向へと搬送された後
に、予め設定されていたモータ90の停止信号により搬
送が停止される。
【0123】ローラ26Cはリンク131に図示しない
軸受けを介して取り付けられており、常時はリンク13
1の一端を介してバネ132の作用によりローラ26D
とは3mm程度の適度な隙間を持って離れているように
なっている。このため、搬送されてきたイメージング媒
体や仕切り部材がローラ26Cとローラ26Dの間に容
易に案内されるようになっている。
【0124】先端部がローラ26Cとローラ26Dの間
まで搬送された仕切り部材は、ソレノイド130の作用
によりローラ26Cが下がってきてローラ26Cとロー
ラ26Dにニップされる。引き続いて真空パッド25へ
の配管が図示しない電磁弁により閉じられると共に、別
の電磁弁により配管は大気解放され真空状態は解除され
る。また、このときの前記搬送の停止位置は、前記仕切
り部材の先端部がローラの接点よりも2mm通過してい
る位置になるように、予め設定されており、ローラ26
Cとローラ26Dから外れるようなことはない。
【0125】ローラ26Cとローラ26Dは共通の駆動
モータ135によりタイミングベルトを介して同じ回転
方向に駆動されている。したがって、ローラ26Cとロ
ーラ26Dは搬送しようとする方向としては逆の方向に
なる。しかしながら、ローラ26D内に組み込まれた図
示しないトルクリミッターの作用により、ローラ26C
とローラ26Dが接触したとき、又は、ローラ間に介在
するイメージング媒体や仕切り部材が一つしかない場合
には、ローラ26Dはローラ26Cに追従して回転する
ため、ローラ26Cと同じ方向に搬送されるようになっ
ている。
【0126】また、前記ローラ間に二つ以上の介在物、
例えば仕切り部材にくっついてイメージング媒体が搬送
されてきた場合などでは、ローラ26C側にある仕切り
部材はローラ26Cの作用により図15の右方向に搬送
され、ローラ26D側にあるイメージング媒体はローラ
26Dの作用により図16の左方向へと押し戻されるよ
うに配慮されている。また、本装置における前記トルク
リミッターの初期トルクは600gcmに設定されてい
る。
【0127】こうして真空パッド25より解除され、先
頭部をローラ26Cとローラ26Dにニップされた仕切
り部材は、前述のローラ26及びローラ27の搬送作用
により図16の右方向へと搬送され、仕切り部材先頭が
回収ガイド105にぶつかる。 前記回収ガイド105
は上部が45°に曲げられた厚さ1.5mmのステンレ
ス板でできているため、仕切り部材は坐屈して下方へと
案内され、固定されたガイド板108と回収ガイド10
5の間を通り、受け皿109へと案内される。この後に
図示しない制御部の制御信号によって前記ソレノイド1
30への電気供給が絶たれて、前記ローラ26Cは前記
バネ132により初期のローラ26Dから離れた位置へ
と復帰し、モータ135の停止によりローラ26C、2
6Dの回転は停止する。また、同時に駆動モータ106
も元の位置に復帰するように駆動され、これに伴って回
収ガイド105も初期位置に復帰する。
【0128】次に、下降した真空パッド25に当たって
いる部材がイメージング媒体18の場合について記す。
前記センサ103の出力値より、図示しない制御部から
の信号によってイメージング媒体18は前記真空パッド
で吸引、密着される。
【0129】イメージング媒体18は、基材がアルミな
どの金属やフィルムでできているため、吸引するに際し
てシワによる搬送の問題を考慮する必要はない。したが
って、仕切り部材のときの様に、真空パッド25と真空
ポンプの間の分岐配管に設けた電磁弁を解放することは
なく、十分に強い吸引力で前記真空パッド25に吸引密
着されている。このため、イメージング媒体18の端が
搬送中に位置決めピン36やストッカ21の壁等を擦っ
た場合でも、真空パッド25から外れるようなことはな
い。
【0130】前記センサ103の出力値を基にした図示
しない制御部からの信号によって、図16のモータ11
2が駆動され、駆動機構を介して案内ローラ121は図
17(A)の位置から図17(B)に示す位置へと移動
する。案内ローラ121はローラ軸115に回転自在に
把持された複数のゴムローラと、軸113の両端を回転
自在に把持する軸受け部の内側に位置して前記ローラ軸
115を把持する2個のアーム114と、前記軸受けの
外側に位置して、軸113と一体となってモータ112
の動力を伝える溝カム117を備えた構成になってい
る。
【0131】次に、真空パッド25に吸引、密着された
イメージング媒体18は、仕切り部材のときと同様に、
モータ90の回転によってローラ26C、26D間に搬
送され、引き続いて仕切り部材の時と同様にローラ26
Cとローラ26Dにニップされる。こうしてローラ26
C、26Dにニップされたイメージング媒体は、ローラ
26C、26Dによって所定の量送られた後に停止す
る。なお、本発明の装置での前記送り量は約100mm
である。
【0132】次に、搬送されたイメージング媒体18の
上側に位置する前記案内ローラ121が、前記駆動モー
タ112を駆動することにより、図17(C)の位置へ
とイメージング媒体18の上面を押さえながら移動す
る。前記案内ローラ121の動きと同時に、ローラ26
C,26Dによってイメージング媒体18を更に送り出
すことによって、前記案内ローラ121からイメージン
グ媒体が外れる様なことはない。
【0133】案内ローラ121が図17(C)の位置へ
移動すると、イメージング媒体18の先頭側は丁度ロー
ラ121とガイドローラ116を結ぶ接線の延長線の様
になる。
【0134】案内ローラ121とガイドローラ116を
結ぶ接線は、パンチャー110のテーブル118の上面
に対し僅かな傾きを持っており、イメージング媒体18
の先頭側へ延長すると前記テーブル118と交差するよ
うになっている。このため、ローラ26C、26Dによ
って引き続き送り出されるイメージング媒体18は、前
記テーブル118に沿って送り出されることになる。
【0135】こうして前記送り出されたイメージング媒
体18は、予め設定された通り、イメージング媒体18
の先端が図示しないパンチャー110のストッパにぶつ
かった直後に送り出しが停止される。
【0136】前記送り出しを停止されたイメージング媒
体18は、ローラ26Cが解除されるとほぼ同時にパン
チャー110に備えられたセンタリング装置119の作
用によりセンタリングされる。
【0137】センタリング装置119は、2個のローラ
をスチールベルトで結んだ後に、前記スチールベルト上
に対称に動く2個のセンタリングピンを設けたもので、
前記対称の中心を版胴の軸方向の有効長さ寸法を二分す
る位置、すなわち版胴の中心にすることによって、常に
版胴の中心を基準にイメージング媒体をセンタリングす
るためのものである。また、本発明による装置では、版
胴の軸方向の中心と、イメージング装置の描画幅を二分
する位置とが一致するなっている。
【0138】したがって、メージング媒体の搬送方向と
直交する方向については、前記センタリングピンの可動
範囲内である限り、イメージング媒体18はその大きさ
に関わらず常に前記版胴を中心にセンタリングがなされ
るようになっている。また、センタリングピンはセンタ
リング終了後に、可動範囲の最内側から可動範囲の最外
側にピンが移動するのに要する時間だけ外側に動くよう
にプログラムされているので、常時は可動範囲の最外側
に位置するようになっている。
【0139】また、前記センタリング装置の前記センタ
リングピンを駆動するための手段としては、トルクモー
タを使用している。本発明の装置では、前記トルクモー
タのトルクを、イメージング媒体を傷つけることがない
2〜2.7Kgcmに設定することによって良好なセン
タリングが行えると共に、前記最外側へのセンタリング
ピンの移動においても、センタリングピンを傷つけたり
モータが損傷するようなことはない。
【0140】前記センタリングが終了すると同時にソレ
ノイド130が動作して、イメージング媒体18は再び
ローラC、ローラDによりニップされる。そして前記イ
メージング媒体18は、前記ニップされた状態でパンチ
ャー110の図示しない駆動モータが作動することによ
り所定の孔加工がなされる。
【0141】また、前記パンチャー110により加工さ
れる孔形状は、孔形状設定ノブ111によって選択でき
るようになっている。
【0142】こうして孔加工がなされた前記イメージン
グ媒体18は、パンチャー110のセンタリングピンが
最外側へと待避した後に、前記ローラC、ローラDが送
り出しとは逆の方向に回転することによりパンチャー1
10より離れる方向へと搬送される。
【0143】パンチャー110から離れる方向に搬送さ
れている前記イメージング媒体18は、案内ローラ12
1を約20mm通過したところで一旦搬送を停止され
る。前記案内ローラ121を通過したイメージング媒体
の先頭部は、イメージング媒体の基材の持つバネ力によ
り反重力方向に持ち上げられ、その先端部は前記案内ロ
ーラ121の上端部よりも上側に位置するようになる。
この時点で駆動モータ112が駆動されて、前記イメー
ジング媒体18は案内ローラ121により先頭部を持ち
上げられる。前記案内ローラ121が図17(A)の位
置になったときに前記駆動モータ112は停止する。前
記駆動モータ112の停止後に、前記ローラ26C、ロ
ーラ26Dは最初の送り出しの方向に回転を開始し、前
記イメージング媒体18は案内ローラ121を経由して
渡しガイド125へと案内される。
【0144】前記渡しガイド125は、イメージング媒
体18を供給部からイメージング媒体の装着体へと案内
するためのもので、支点126を中心とした回動可能な
板状のガイドを構成している。
【0145】前記渡しガイド125は、常時は一端がマ
グネットキャッチャ127で固定されているが、孔形状
を変更するために孔形状設定ノブ111を操作する時な
どには、前記マグネットキャッチャでの把持を外して前
記渡しガイド125を約90°回転させ、孔形状設定ノ
ブ111を操作するスペースを確保できるようになって
いる。
【0146】こうして渡しガイド125へと案内された
イメージング媒体18は、その先頭が渡しガイド125
の中央部に達した時点で送り出しを一旦停止される。そ
して、再度ローラ26Cが解除されるとほぼ同時にパン
チャー110に備えられたセンタリング装置119の作
用によりセンタリングされる。
【0147】このセンタリングを行うことでイメージン
グ媒体の版胴の軸方向の位置が補正される。したがっ
て、イメージング媒体の搬送で、イメージング装置の版
胴の位置決めピンに対して、イメージング媒体の位置決
め孔がずれるようなことはない。
【0148】また、前記センタリングを行うのに好まし
いタイミングは、前記イメージング媒体が前記渡しガイ
ド125上に有り、前記イメージング媒体の先端が前記
イメージング媒体装着体の位置決め部材に達する直前の
位置である。しかしながら本装置のように、イメージン
グ媒体の先端が渡しガイド125のほぼ中央部に達した
時点でも、実質上はあまり問題ない。
【0149】こうして、再度センタリングされたイメー
ジング媒体18は、供給ローラ26A、26Bへと搬送
を再開される。
【0150】前記イメージング媒体18の搬送はローラ
26C、26Dから、同じ送り速度である供給ローラ2
6A、26Bに引き継がれて、図1のイメージング装置
と同様のメカニズムにより版胴11へと装着される。
【0151】また、前述の供給ローラ26A、26Bに
受け渡されるまでのイメージング媒体の搬送動作は、イ
メージング装置1Aの版胴11に巻かれたイメージング
媒体へのイメージング動作と平行して行われる。したが
って、イメージング終了から次のイメージング媒体の装
着までに要する時間が短くて済み、イメージング装置を
効率的に運用できるようになっている。
【0152】本発明によるイメージング装置で作製した
イメージング媒体を使用する印刷機としては、図18に
示す多色印刷機がある。図18に示す印刷機は二つの圧
胴231、232を渡し胴233で結び、各圧胴毎の2
色と、最終の1色を加えて計5色の印刷ができるように
したものである。この印刷機の版胴へのイメージング媒
体の位置決めは、イメージング装置のパンチャーでの位
置決め孔加工時に、同時に明けた位置決め孔を使用して
いる。このため、出荷時にイメージング装置と印刷機の
位置決めが同じになるように調整しておけば、その後は
イメージング媒体の位置決め調整を行う必要がない特徴
を持っている。
【0153】また、本印刷装置には、特公平6−697
49公報に記載の自動給版装置が装着可能となってお
り、印刷装置と連結されたイメージング装置でイメージ
ングされたイメージング媒体を、前記自動給版装置まで
搬送することで、容易に印刷システムを構成できるよう
になっている。しかし、この場合にはイメージング装置
が1台の印刷装置だけにしか使えなくなるため、イメー
ジング装置を複数の印刷機で使用する場合に比べて一般
的には運転効率が低下する。多色印刷に於いて印刷の品
質を良くするためには、単数または複数のイメージング
ヘッドを備えたイメージング装置でイメージングするに
際して、イメージング媒体上のドットの位置精度を良く
すると共に、各色のイメージング媒体の位置決めを正確
に行うことで各色のイメージング媒体の書き出し位置を
同じにすることが重要であることは明白である。
【0154】したがって中間体を介さずに直接イメージ
ング媒体をイメージングするとともにイメージング媒体
のイメージング開始位置を同じにすることによって、多
色印刷における各色のイメージング媒体の印刷パターン
の位置ずれを無くすことができれば、手間をかけること
なく良好な多色印刷を行える有効な手段となる。
【0155】本発明を用いた印刷システムの特徴は、イ
メージング装置へのイメージング媒体の取り付け位置の
基準と印刷装置へのイメージング媒体の取付け位置の基
準のズレが無くなるので、安価で位置精度の高い一発見
当の印刷システムができることである。
【0156】
【発明の効果】以上のように、本発明によるイメージン
グ媒体およびその加工装置、イメージング装置、印刷装
置およびそれを用いたイメージングおよび印刷方法の特
徴は、本発明によるイメージング媒体をイメージング装
置でイメージングして印刷装置に装着しただけで高い精
度の位置決めがなされるもので、安価で位置精度の高い
一発見当の印刷システムができることである。これによ
り、特に多色印刷におけるイメージング媒体の位置決め
作業を大幅に軽減するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイメージング装置の概略構成図であ
る。
【図2】本発明によるイメージング装置の概略断面図で
ある。
【図3】本発明によるイメージング装置用のイメージン
グ媒体の一実施形態平面図である。
【図4】本発明によるイメージング装置のイメージング
媒体の装着の説明図である。
【図5】本発明によるイメージング装置のイメージング
媒体の装着の説明図である。
【図6】本発明によるイメージング装置の一実施形態で
のイメージング媒体の取り外しの説明図である。
【図7】本発明のイメージング装置に用いるレーザダイ
オードアレイの一実施形態を示す図である。
【図8】本発明のイメージング装置に用いるファイバア
レイの一実施形態を示す図である。
【図9】図8のファイバの射出端を示す図である。
【図10】アレイの傾きを説明するための図である。
【図11】従来のイメージング装置の断面図である。
【図12】従来のイメージング装置の断面図である。
【図13】従来のイメージング装置の断面図である。
【図14】本発明によるイメージング媒体持ち上げ部の
概略説明図である。
【図15】本発明によるイメージング装置の断面図であ
る。
【図16】本発明によるイメージング媒体の搬送部の説
明図である。
【図17】本発明によるイメージング媒体の搬送の説明
図である。
【図18】多色印刷装置の概略を示す断面図である。
【図19】本発明によるイメージング媒体加工装置
【図20】本発明によるイメージング装置のストッカの
概略説明図である。
【符号の説明】
1:イメージング装置 6:レーザ装置 8:レーザダイオードアレイ 11:版胴 12:イメージングヘッド 13:駆動モータ 14:リニアステージ 15:ケーブル 16:ビーム照射源制御ユニット 17:レーザパワー検出器 18:イメージング媒体 21:ストッカー 22:位置決めピン 23:先端押さえ 24:軸 25:真空パッド 26A:供給ローラA 26B:供給ローラB 26C:ローラ 26D:ローラ 27:ストッパ 28:先端検知センサ 29:ガイド板 30:押さえローラ 31:後端押さえ 32:ガイドローラ 33:ガイド板 34:排出ローラ 35:ピン 36:位置決めピン 39:仕切り紙 43:イメージング媒体排出ローラ 61:パッケージ部 62:光ファイバ 63:出射端 64:コア部 65:クラッド部 71a〜71h:ビーム照射源 81a〜81h:レーザ光出射端 82a〜82h:駆動側電極 83:裏面コモン電極 90:駆動モータ 91:軸 92:軸 93:イタ 94:固定軸 95:ガイド板 96:ガイド溝 102:可動部材 103:センサ 105:回収ガイド 106:駆動モータ 107:カム 108:ガイド板 109:受け皿 110:パンチャー 111:孔形状設定ノブ 112:駆動モータ 113:軸 114:アーム 115:ローラ軸 116:ガイドローラ 117:溝カム 118:テーブル 119:センタリング装置 121:案内ローラ 125:渡しガイド 126:支点 127:マグネットキャッチャ 130:ソレノイド 131:リンク 132:バネ 135:駆動モータ 181A:イメージング装置での位置決め用ピン孔 181B:印刷装置での位置決め用ピン孔 182:尻部の固定孔 201:多色印刷機 220:供給装置 221:給紙台 222:用紙ピックアップ装置 223:用紙供給コンベア 224:給紙装置 230:送り出し胴 231:圧胴 232:圧胴 233:渡し胴 241:版胴 251:ブランケット胴 261:インキ塗布装置 270:排出装置 271:竿 272:チェーンデリバリ 273:排出台 274:レベリング用加熱装置 341:印刷版 500:イメージング媒体加工装置 501:テーブル 502A、502B:ピンレバー 503:レバー 504A、504B、505A、505B:孔形状設定
ノブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/24 G03F 9/00 G 9/00 B41F 33/14 Z

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エネルギービームの照射によりイメージン
    グデータに応じたイメージング特性の変化を生じてイメ
    ージングされるイメージング媒体において、前記イメー
    ジング媒体の製造過程で、イメージング装置に備えられ
    た位置決めピンと嵌合して装着するための孔またはノッ
    チと、印刷装置に備えられた位置決めピンと嵌合して装
    着するための孔またはノッチとの2種類の孔またはノッ
    チとが形成されたものであることを特徴とするイメージ
    ング媒体。
  2. 【請求項2】エネルギービームの照射によりイメージン
    グデータに応じたイメージング特性の変化を生じてイメ
    ージングされた後、印刷に用いられるイメージング媒体
    であって、イメージング装置に備えられた位置決めピン
    と嵌合して装着するための孔またはノッチと、印刷装置
    に備えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔
    またはノッチとの2種類の孔またはノッチを有し、該2
    種類の孔またはノッチは同時に形成されたものであるこ
    とを特徴とするイメージング媒体。
  3. 【請求項3】エネルギービームの照射によりイメージン
    グデータに応じたイメージング特性の変化を生じてイメ
    ージングされた後、印刷に用いられるイメージング媒体
    であって、イメージング装置に備えられた位置決めピン
    と嵌合して装着するための孔またはノッチと、印刷装置
    に備えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔
    またはノッチとの2種類の孔またはノッチを有するイメ
    ージング媒体を製造するに際し、該2種類の孔またはノ
    ッチを同時に形成することを特徴とするイメージング媒
    体の製造方法。
  4. 【請求項4】エネルギービームの照射によりイメージン
    グ媒体上にイメージングデータに応じたイメージング特
    性の変化を生じてイメージングするイメージング装置を
    用いてイメージングしたイメージング媒体を使用して印
    刷装置で印刷する印刷方法において、該イメージング媒
    体に、該イメージング装置に備えられた位置決めピンと
    嵌合して装着するための孔またはノッチと、該印刷装置
    に備えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔
    またはノッチとの2種類の孔またはノッチを、予め同時
    に形成してからイメージングおよび印刷することを特徴
    とする印刷方法。
  5. 【請求項5】エネルギービームの照射によりイメージン
    グデータに応じたイメージング特性の変化を生じてイメ
    ージングされるイメージング媒体に、イメージング装置
    に備えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔
    またはノッチと、印刷装置に備えられた位置決めピンと
    嵌合して装着するための孔またはノッチとを、同時に形
    成する孔あけ機構を備えることを特徴とするイメージン
    グ媒体加工装置。
  6. 【請求項6】エネルギービームの照射によりイメージン
    グデータに応じたイメージング特性の変化を生じてイメ
    ージングされるイメージング媒体を、イメージング装置
    に備えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔
    またはノッチと、印刷装置に備えられた位置決めピンと
    嵌合して装着するための孔またはノッチとを同時に形成
    する加工装置に搬送し、加工してからイメージング媒体
    装着体に装着してイメージングするイメージング装置に
    おいて、前記イメージング媒体の先端を前記加工装置の
    突き当て部材に突き当てると共に、前記イメージング媒
    体を、前記搬送装置の拘束より解除して移動自在にした
    状態で、前記イメージング媒体の搬送方向に対して直交
    する方向のセンタリングを行ってから孔又はノッチの加
    工を行い、しかる後に、前記イメージング媒体の孔また
    はノッチが前記イメージング媒体装着体の位置決め部材
    に概ね嵌合するよりも前に、前記イメージング媒体を前
    記搬送装置の拘束より解除して移動自在にした状態で、
    再度前記イメージング媒体の搬送方向に対して直交する
    方向のセンタリングを行ってから、前記イメージング媒
    体装着体へと搬送することを特徴とするイメージング方
    法。
  7. 【請求項7】エネルギービームの照射によりイメージン
    グデータに応じたイメージング特性の変化を生じてイメ
    ージングされるイメージング媒体を、イメージング装置
    に備えられた位置決めピンと嵌合して装着するための孔
    またはノッチと、印刷装置に備えられた位置決めピンと
    嵌合して装着するための孔またはノッチとを同時に形成
    する加工装置に搬送し、加工してからイメージング媒体
    装着体に装着してイメージングするイメージング装置に
    おいて、前記イメージング媒体の先端を前記加工装置の
    突き当て部材に突き当てると共に、前記イメージング媒
    体を、前記搬送装置の拘束より解除して移動自在にした
    状態で、前記イメージング媒体の搬送方向に対して直交
    する方向のセンタリングを行ってから孔又はノッチの加
    工を行い、しかる後に、前記イメージング媒体の孔また
    はノッチが前記イメージング媒体装着体の位置決め部材
    に概ね嵌合するよりも前に、前記イメージング媒体を前
    記搬送装置の拘束より解除して移動自在にした状態で、
    再度前記イメージング媒体の搬送方向に対して直交する
    方向のセンタリングを行ってから、前記イメージング媒
    体装着体へと搬送する機構を備えたことを特徴とするイ
    メージング装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のイメージング装置を内蔵
    したことを特徴とする印刷装置。
  9. 【請求項9】請求項7に記載のイメージング装置と前記
    イメージング装置によってイメージングされたイメージ
    ング媒体を使用して印刷する印刷装置とが連結されたこ
    とを特徴とする印刷システム。
  10. 【請求項10】さらにイメージング媒体の位置決め用孔
    またはノッチが前記イメージング媒体装着体の位置決め
    部材に概ね嵌合する位置まで搬送して、前記イメージン
    グ媒体を、前記搬送装置の拘束より解除して移動自在に
    した状態で前記イメージング媒体装着体への最終的な位
    置決めと固定を行うことを特徴とする請求項6記載のイ
    メージング方法。
  11. 【請求項11】さらにイメージング媒体の位置決め用孔
    またはノッチが前記イメージング媒体装着体の位置決め
    部材に概ね嵌合する位置まで搬送して、前記イメージン
    グ媒体を、前記搬送装置の拘束より解除して移動自在に
    した状態で前記イメージング媒体装着体への最終的な位
    置決めと固定を行う機構を備えたことを特徴とする請求
    項7記載のイメージング装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のイメージング装置を
    内蔵したことを特徴とする印刷装置。
  13. 【請求項13】請求項11に記載のイメージング装置と
    前記イメージング装置によってイメージングされたイメ
    ージング媒体を使用して印刷する印刷装置とが連結され
    たことを特徴とする印刷システム。
  14. 【請求項14】イメージング媒体同士が直接接触しない
    ように、イメージング媒体と仕切り部材とが交互に積み
    重ねられた前記イメージング媒体と前記仕切り部材と
    を、真空パッドと送りローラおよび戻しローラを含む搬
    送装置によって搬送し、かつ前記真空パッドが前記イメ
    ージング媒体または前記仕切り部材と接触したときに、
    前記真空パッドの取り付け部材と一体化されたセンサに
    より前記イメージング媒体と前記仕切り部材とを判別し
    て、前記イメージング媒体と仕切り部材とをそれぞれの
    搬送先へと搬送することを特徴とするイメージング方
    法。
  15. 【請求項15】イメージング媒体同士が直接接触しない
    ように、イメージング媒体と仕切り部材とが交互に積み
    重ねて載置された前記イメージング媒体と前記仕切り部
    材とを、イメージング装置に備えられた真空パッドと送
    りローラおよび戻しローラを含む搬送装置によって搬送
    するイメージング装置において、前記真空パッドが前記
    イメージング媒体または前記仕切り部材と接触したとき
    に、前記イメージング媒体と前記仕切り部材とを判別す
    るための、前記真空パッドの取り付け部材と一体化され
    たセンサを備え、前記イメージング媒体と前記仕切り部
    材それぞれの搬送先を振り分ける機構を備えたことを特
    徴とするイメージング装置。
  16. 【請求項16】イメージング媒体同士が直接接触しない
    ように、イメージング媒体と仕切り部材とが交互に積み
    重ねて載置された前記イメージング媒体と前記仕切り部
    材とを、印刷装置に備えられた真空パッドと送りローラ
    および戻しローラを含む搬送装置によって搬送する印刷
    装置において、前記真空パッドが前記イメージング媒体
    または前記仕切り部材と接触したときに、前記イメージ
    ング媒体と前記仕切り部材とを判別するための、前記真
    空パッドの取り付け部材と一体化されたセンサを備え、
    前記イメージング媒体と前記仕切り部材それぞれの搬送
    先を振り分ける機構を備えたことを特徴とする印刷装
    置。
  17. 【請求項17】請求項15に記載のイメージング装置を
    内蔵したことを特徴とする印刷装置。
  18. 【請求項18】請求項15に記載のイメージング装置と
    前記イメージング装置によってイメージングされたイメ
    ージング媒体を使用して印刷する印刷装置とが連結され
    たことを特徴とする印刷システム。
  19. 【請求項19】イメージング媒体同士が直接接触しない
    ように、イメージング媒体と仕切り部材とが交互に積み
    重ねられた前記イメージング媒体と前記仕切り部材と
    を、イメージング装置に備えられた真空パッドと送りロ
    ーラおよび戻しローラを含む搬送装置によって搬送する
    イメージング装置において、前記真空パッドが前記イメ
    ージング媒体または前記仕切り部材と接触したときに、
    前記真空パッドの取り付け部材と一体化されたセンサに
    より前記イメージング媒体と前記仕切り部材とを判別し
    て、それぞれの搬送先へと搬送を開始するに際し、前記
    センサからの情報を基に、前記イメージング媒体と前記
    仕切り部材との判別情報によって、前記イメージング媒
    体と仕切り部材とで、前記真空パッドに供給する真空の
    圧力を変更することを特徴とするイメージング方法。
  20. 【請求項20】イメージング媒体同士が直接接触しない
    ように、イメージング媒体と仕切り部材とが交互に積み
    重ねられた前記イメージング媒体と前記仕切り部材と
    を、イメージング装置に備えられた真空パッドと送りロ
    ーラおよび戻しローラを含む搬送装置によって搬送する
    イメージング装置において、前記真空パッドが前記イメ
    ージング媒体または前記仕切り部材と接触したときに、
    前記真空パッドの取り付け部材と一体化されたセンサに
    より前記イメージング媒体と前記仕切り部材とを判別し
    て、それぞれの搬送先へと搬送を開始するに際し、前記
    センサからの情報を基に、前記イメージング媒体と前記
    仕切り部材との判別情報によって、前記イメージング媒
    体と仕切り部材とで、前記真空パッドに供給する真空の
    圧力を変更する機構を備えたことを特徴とするイメージ
    ング装置。
  21. 【請求項21】イメージング媒体同士が直接接触しない
    ように、イメージング媒体と仕切り部材とが交互に積み
    重ねられた前記イメージング媒体と前記仕切り部材と
    を、印刷装置に備えられた真空パッドと送りローラおよ
    び戻しローラを含む搬送装置によって搬送する印刷装置
    において、前記真空パッドが前記イメージング媒体また
    は前記仕切り部材と接触したときに、前記真空パッドの
    取り付け部材と一体化されたセンサにより前記イメージ
    ング媒体と前記仕切り部材とを判別して、それぞれの搬
    送先へと搬送を開始するに際し、前記センサからの情報
    を基に、前記イメージング媒体と前記仕切り部材との判
    別情報によって、前記イメージング媒体と仕切り部材と
    で、前記真空パッドに供給する真空の圧力を変更する機
    構を備えたことを特徴とする印刷装置。
  22. 【請求項22】請求項20に記載のイメージング装置を
    内蔵したことを特徴とする印刷装置。
  23. 【請求項23】請求項20に記載のイメージング装置と
    前記イメージング装置によってイメージングされたイメ
    ージング媒体を使用して印刷する印刷装置とが連結され
    たことを特徴とする印刷システム。
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