JP2001194329A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2001194329A
JP2001194329A JP2000007397A JP2000007397A JP2001194329A JP 2001194329 A JP2001194329 A JP 2001194329A JP 2000007397 A JP2000007397 A JP 2000007397A JP 2000007397 A JP2000007397 A JP 2000007397A JP 2001194329 A JP2001194329 A JP 2001194329A
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heating
equal
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JP2000007397A
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Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Masao Maki
正雄 牧
Takashi Niwa
孝 丹羽
Kunihiro Tsuruta
邦弘 鶴田
Takahiro Umeda
孝裕 梅田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスセンサの省電力化を図り特に電池駆動式
での電池寿命の延長を図る。 【解決手段】 薄膜法で得られる金属酸化物からなるガ
ス検知部15と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱す
る加熱手段16と、前記ガス検出部から選られた出力を
増幅する増幅手段17と、前記増幅手段17によって得
られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比
較手段18と、前記比較手段18によって得られた値を
演算する演算手段19と、前記演算手段から得られた出
力に応じて前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度
に切り替える切替手段10と、前記演算手段の演算結果
に基づいて警報を発する報知手段21でガスセンサを構
成し、出力が低いときは低温側の動作温度でガス検知部
15動作させ省電力化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス燃焼機器から
のガス洩れや、室内燃焼機器の不完全燃焼により発生す
る一酸化炭素を検知するガスセンサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のガスセンサは種々の方式、形状の
ものがあるが、その一例として個体電解質を用いた平板
形状のものが本発明に先立って提案されている。即ち図
7に示すように板状の固体電解質1の両面に一対の白金
電極2、3(図示せず)を形成し、両面を板状のガス選
択透過体4、5で覆い、片方のガス選択透過体4の表面
にヒータ6を形成するとともに、その上に酸化触媒層7
を設置したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にガスセンサは一
酸化炭素、メタン、プロパン、水素などに選択的に感応
し、ガス洩れ警報機や、CO警報機などの用途に用途に
用いられている。したがって最終安全装置として高感度
であること、応答が速いこと、信頼性が高いこと選択性
が高いこと、さらに消費電力が低いことが要求される。
【0004】しかしながら図7に示す従来のガスセンサ
は個体電解質1ガス選択透過体4酸化触媒層は板状のチ
ップを熱容量が大きいためセンサを動作温度に保持する
ためには常時ヒータ6に通電しておかなけらばならず、
そのために商用電源が必要であった。したがって電源コ
ンセントを常時占有することになり、一般家庭では台所
等のごく限られた場所に設置されるのが普通である。し
かし、暖房機、給湯器等の室内燃焼機の燃焼不良による
不幸な事故が相変わらずなくならない現状や、住宅の高
気密高断熱化に伴うセントラル暖房の普及を考えると、
CO警報機を普及させる必要がある。ただし、電気製品
が溢れている家庭内において電源コンセントを占有する
ことは非常に不便であり、設置性を改良することが望ま
れる。
【0005】このような課題を解決するために図8の構
成の薄膜ガスセンサが提案されている(特開平11−8
3777号公報)。この薄膜ガスセンサは透孔8を形成
した支持基板9の透孔8上面に熱絶縁層10を積層し,
その上に薄膜によりヒータ11を形成し、その上にさら
に電気絶縁層12、感知膜13、電極14を積層したも
のであり、この構成により熱容量を小さくしてパルス駆
動を可能としており、その結果大幅な省電力化が可能と
なり電池駆動が可能となることが示されている。しか
し、実際の警報機ではヒータ11の電源だけでなく回路
での電力消費に加え、警報での消費電力が大きく、最終
的に電池寿命がきたときに警報を鳴動させるだけの電池
容量を保持しておく必要がある。したがって、センサの
構成のみでなくいろいろな視点から省電力化を図る必要
があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、金属酸化物からなるガス検知部と、前記
ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガ
ス検出部から選られた出力を増幅する増幅手段と、前記
増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された
設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得
られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得ら
れた出力に応じて前記加熱手段を少なくとも二段階の動
作温度に切り替える切替手段と、前記演算手段の演算結
果に基づいて警報を発する報知手段を有するようにガス
センサを構成している。
【0007】上記発明によれば、通常はガス検知部が動
作可能な温度範囲の低温側に加熱手段を設定するので大
幅な省電力化が可能である。低温側ではガス検知部は高
温側に比べると感度や応答性が劣るが、出力値が設定値
以上になると直ちに最も感度がよい高温側に加熱手段を
設定し、正確な濃度検知によって警報で報知することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、金属酸化物からなるガ
ス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加
熱手段と、前記ガス検知部から得られた出力を増幅する
増幅手段と、前記増幅手段によって得られた出力をあら
かじめ設定された設定値と比較する比較手段と、前記比
較手段によって得られた値を演算する演算手段と、前記
演算手段から得られた出力に応じて前記加熱手段を少な
くとも二段階の動作温度に切り替える切替手段と、前記
演算手段の演算結果に基づいて警報を発する報知手段を
有するようにガスセンサを構成している。
【0009】そして、通常はガス検知部が動作可能な温
度範囲の低温側に加熱手段を設定するので大幅な省電力
化が可能である。出力値が設定値以上になると直ちに最
も感度がよい高温側に加熱手段を設定し、正確な濃度検
知によって警報で報知することができる。
【0010】また、金属酸化物からなるガス検知部と、
前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前
記ガス検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定さ
れた設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によっ
て得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から
得られた出力が第一の設定値以下のとき低温側で動作
し、出力が一定時間第一の設定値以上であるかもしくは
出力の増加率が第一の設定増加率以上のとき高温側で動
作するよう前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度
に切り替える切替手段と、前記演算手段から得られた出
力が一定時間第一の設定値以上もしくは出力の増加率が
第一の設定増加率以上のとき第一の警報を発する報知手
段と、前記加熱手段、演算手段、報知手段に電力を供給
する電源手段を有するようにガスセンサを構成してい
る。
【0011】そして通常はガス検知部が動作可能な温度
範囲の低温側に加熱手段を設定するので大幅な省電力化
を図り、演算手段から選られた出力が一定時間第一の設
定値以上になったときに感度の良い高温側に移行すると
ともに第一の警報を発するので、瞬間的に高濃度のガス
が発生する場合は、短時間で通常の状態に戻るため高温
側へ移行することも警報を発することもない。したがっ
て無駄な電力消費を抑制することができる。また、出力
の増加率が第一の設定増加率以上の場合は、急激に室内
のガス濃度が上昇する危険な状態と判断して感度の良い
高温側に移行するとともに第一の警報を発するので、速
やかに危険状態を報知することができる。
【0012】また、高温側での動作時に、演算手段から
得られた出力が一定時間第二の設定値以上であるかもし
くは出力の増加率が第二の設定増加率以上のとき第二の
警報を発するようにガスセンサを構成している。
【0013】そして、瞬間的に高濃度のガスが発生する
場合は、短時間で通常の状態に戻るので警報を発するこ
とはなく、無駄な電力消費を抑制することができる。ま
た、出力の増加率が第二の設定増加率以上の場合は、出
力が第二の設定値に達していなくても、急激に室内のガ
ス濃度が上昇する非常に危険な状態と判断し、第二の警
報を発するので、速やかに危険状態を報知することがで
きる。
【0014】ガス検知部は、基板上に形成された加熱手
段の上面に電気絶縁層を介して形成された酸素イオン導
電性を有する固体電解質薄膜と前記個体電解質薄膜上に
形成された一対の電極薄膜と、前記一対の電極薄膜の一
方の電極上に設けられた酸化触媒層よりガスセンサを構
成している。
【0015】そして、電気絶縁層、個体電解質、電極、
酸化触媒層を厚膜もしくは薄膜で構成することにより、
ガス検知部の小型化を図るとともに、熱容量を大幅に低
減することができ、さらに上述の構成によって省電力化
が可能となり、電池駆動を実現することができる。
【0016】また、加熱手段は間欠的に動作するととも
に、演算手段から得られた出力が第一の設定値より低い
時の動作間隔を第一の設定値より高い時の動作間隔より
長くするようにガスセンサを構成している。
【0017】そして、加熱手段を間欠的に動作させこと
で大幅な省電力を図るとともに、通常の状態での動作間
隔を長くすることによりさらに省電力化を図ることがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図
7を用いて説明する。
【0019】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おけるガスセンサのブロック図である。
【0020】図1において、15は金属酸化物よりなる
ガス検知部で、昇温することによってガス成分に感応す
るものであり、金属酸化物半導体や酸素イオン導電性を
有する固体電解質構成されている。16は加熱手段であ
るヒータでガス検知部15がガス成分に感応することが
可能な所定温度に加熱する。17は増幅手段でガス検知
部15で得られた出力を所定の増幅率で増幅する。増幅
された出力は比較手段18に送られ、あらかじめ設定さ
れた基準値(ゼロ点)と比較されガス濃度が決定され
る。19は演算手段で、比較手段18で選られた出力に
対して種々の演算を行い、切替手段20、報知手段2
1、比較値設定手段22に、種々の情報を伝達する。比
較値設定手段22は出力値のゼロ点を与えるもので、ガ
ス漏れや一酸化炭素の発生がない通常状態での所定時間
毎の出力値の相加平均をゼロ点として比較手段18に転
送する。また、演算手段19で得られたガス検知部15
の出力があらかじめ設定した値よりも大きい場合に報知
手段21に情報を伝達し、警報を発する。また、演算手
段19で得られたガス検知部15の出力があらかじめ設
定した値よりも小さい場合は切替手段20を低温側にし
てガス検知部15を動作可能温度の低温側設定で検知す
る。また、演算手段19で得られたガス検知部15の出
力があらかじめ設定した値よりも大きい場合は切替手段
20を高温側にしてガス検知部15動作可能温度の高温
側設定で検知する。
【0021】図2はガス検知部15を固体電解質(8%
イットリア安定化ジルコニア)とした場合の一酸化炭素
濃度に対するガス検知部15温度と出力の関係を示した
ものである。以下の説明ではすべて対象ガスを一酸化炭
素として説明する。(A)は一酸化炭素150ppm時、
(B)は350ppm時、(C)は500ppm時の結果であ
る。固体電解質は300℃付近から出力が得られ、50
0℃付近で出力が最大となりそれ以上の温度では逆に出
力が低下する傾向を示す。500℃以上では固体電解質
への一酸化炭素の吸着が悪くなるため特に低濃度の一酸
化炭素に対しては出力が大きく低下する。したがって、
一酸化炭素濃度レベルが低いときはガス検知部15が動
作可能な温度範囲の低温側(300℃)程度の設定温度
で検知し、一酸化炭素濃度レベルが高いときは感度が最
も高い高温側(450℃)で検知することで、高濃度の
一酸化炭素が発生したときに高感度に検出するととも
に、消費電力を約2/3程度に低減することができる。
【0022】(実施例2)図3は本発明の実施例2のガ
スセンサの動作を示す概念図である。基本的な動作は実
施例1と同じであるが、実施例2では演算手段19から
得られた出力が第一の設定値である換気注意報レベル
(VLA:150ppm相当)以下のとき低温側で動作し、
出力が一定時間(tL1)換気注意報レベル以上である
か、もしくは出力の増加率(dV1/dt)が第一の設
定増加率(dVL1/dt)以上のとき高温側で動作する
ようにヒータ16を切り替えると同時に第一の警報であ
る換気注意報を鳴らすことによって危険状態を報知す
る。たとえば、曲線(a)のように室内の一酸化炭素濃
度の増加率が比較的小さい場合は、一酸化炭素濃度が換
気注意レベル(VLA)に達するまではガス検知部15は
低温側(300℃)に設定され、換気注意レベル
(VLA)に達したとき(ta1)、切替手段20によって
高温側(450℃)に設定される。また、曲線(b)の
ように室内の一酸化炭素濃度の増加率が大きい場合は、
一定時間(tL1)経過後出力の増加率(dV1/dt)
が第一の設定増加率(dVL1/dt)以上のとき、換気
注意レベル(VLA)に達していなくてもその傾きから急
激に室内のガス濃度が上昇する危険な状態と判断して感
度の良い高温側に移行するとともに換気注意報を発し
て、速やかに危険状態を報知する。
【0023】さらに、曲線(c)のように急激に出力が
増加し、一定時間(tL1)経過後出力が換気注意レベル
(VLA)以下に低下する場合は、室内燃焼機の不完全燃
焼による一酸化炭素の発生やガス洩れ以外の場合、たと
えば、殺虫剤、ヘアスプレー、脱臭剤などがガスセンサ
の近くで使用された場合と判断し、ヒータ16が高温側
へ移行することも換気注意報を発することもない。
【0024】図4はヒータ16が高温側に切り替わった
場合のガスセンサの動作を示したものである。演算手段
19から得られた出力が一定時間(tL2)以上第二の設
定値である警報レベル(VLB:たとえば350ppm相
当)以上であるか、もしくは出力の増加率(dV2/d
t)が第二の設定増加率(dVL2/dt)以上のときに
警報を鳴らすことによって危険状態を報知する。たとえ
ば、曲線(a)のように室内の一酸化炭素濃度の増加率
が比較的小さい場合は、一酸化炭素濃度が警報レベル
(VLB)に達したとき(ta2)、警報によって危険を報
知する。また、曲線(b)のように室内の一酸化炭素濃
度の増加率が大きい場合は、一定時間(tL2)経過後出
力の増加率(dV2/dt)が第二の設定増加率(dV
L2/dt)以上のとき、出力が警報レベル(VLB)に達
していなくてもその傾きから急激に室内のガス濃度が上
昇する危険な状態と判断して警報を発して、速やかに危
険状態を報知する。
【0025】さらに、曲線(c)のように急激に出力が
増加し、一定時間(tL2)経過後出力が警報レベル(V
LB)以下に低下する場合は、室内燃焼機の不完全燃焼に
よる一酸化炭素の発生やガス洩れ以外の場合、たとえ
ば、殺虫剤、ヘアスプレー、脱臭剤などが使用された場
合と判断し、警報は発しない。したがって無駄な電力消
費を抑制することができる。以上のように、一酸化炭素
濃度の絶対値や傾きからガス洩れや一酸化炭素の発生を
認識してガス検知部15の設定温度を変更したり報知手
段21で換気注意報や警報を発して確実に危険を報知す
るとともに、ガス洩れや一酸化炭素発生以外の場合を判
断して、設定温度の高温側への移行や、換気注意報、警
報での報知を抑止するので無駄な電力消費を防止するこ
とができる。
【0026】(実施例3)図5は本発明の実施例3にお
けるガスセンサの構成を示したものである。
【0027】図5において23は基板で0.1mm以下の
アルミナ板よりなる。24は基板上に厚膜印刷により形
成されたヒータである。ヒータ24は白金にガラスや絶
縁剤を混入して抵抗値を調整したペーストを印刷して形
成している。ヒータ材料としてはこのほかにSiCやR
uO2なども使用可能である。25はヒータ24上に形
成された電気絶縁層で、Al23やSiO2のスパッタ
膜よりなる。26はスパッタにより形成された固体電解
質膜で8%イットリア安定化ジルコニアを用い、1〜数
μmの厚みに形成されている。27は固体電解質膜上に
設けられた一対の電極で、白金をエレクトロンビーム蒸
着またはスパッタリングにより形成されている。一対の
電極27、27'は同一面積を有し、電極間に一定の隙
間を形成している。28は片方の電極27'上に裁置さ
れた触媒層で、Pt−Rhを厚膜印刷で形成している。
29は電極27、27'に接合されたリード線で電極間
で生じる起電力を取り出す。30はヒータ24に接続さ
れたリード線でヒータ16により所定温度にガス検知部
15を加熱する。
【0028】上記の構成によるガスセンサの作用を一酸
化炭素を例に説明する。触媒層28を通過した一酸化炭
素ガスは、触媒層28を通過する時に酸化され電極2
7'には到達しない。従って、電極27'上では式(1)
で示される反応によって酸素がイオン化される。
【0029】1/2O2+2e-→O2- 式(1) 一方、触媒層28が無い方の電極27では式(1)で示
される反応に加えて、一酸化炭素が到達してくるので式
(2)で示される反応も起きている。
【0030】CO+O2-→CO2+2e- 式(2) そして、電極27、27'の表面での反応の差によって
電極27、27'間に電位差が発生する。すなわち一酸
化炭素の濃度に応じて電位差が変化し、一酸化炭素セン
サとして動作する。
【0031】このようにガスセンサを薄膜法を用いて形
成しているのでガスセンサの小型化、および熱容量の低
下により電池電源でも対応が可能となる。また、熱容量
の低下によりガス検知部15の設定温度までの昇温が速
やかに行われるので、ヒータの間欠駆動が可能になり、
さらにガスセンサの省電力化を図ることができ、電池寿
命を飛躍的に延ばすことができる。また、図5の構成に
実施例1、2の構成を組み入れることにより、さらに省
電力化を図ることができる。
【0032】図6はヒータ24の間欠駆動の実施例を示
したものである。演算手段19からの出力が換気注意レ
ベル(VLA)以下と判断したときに、ヒータ24の間欠
駆動の時間間隔(th1)を換気注意レベル(VLA)以
上と判断したときの時間間隔(th2)よりも長くしてい
る。実際には出力が換気注意レベル(VLA)以下である
状態がガスセンサの使用時間の大部分を占めると考えら
れるので、間欠駆動の時間間隔を長くすることにより、
さらに省電力化を図り、電池寿命を延ばすことができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属酸化
物からなるガス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度
に加熱する加熱手段と、前記ガス検知部から得られた出
力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって得られ
た出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手
段と、前記比較手段によって得られた値を演算する演算
手段と、前記演算手段から得られた出力に応じて前記加
熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替
手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて警報を発す
る報知手段を有するようにガスセンサを構成しているの
で、通常はガス検知部が動作可能な温度範囲の低温側に
加熱手段を設定することにより大幅な省電力化が可能で
ある。出力値が設定値以上になると直ちに最も感度がよ
い高温側に加熱手段を設定し、正確な濃度検知によって
警報で報知することができる。
【0034】また、金属酸化物からなるガス検知部と、
前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前
記ガス検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定さ
れた設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によっ
て得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から
得られた出力が第一の設定値以下のとき低温側で動作
し、出力が一定時間第一の設定値以上であるかもしくは
出力の増加率が第一の設定増加率以上のとき高温側で動
作するよう前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度
に切り替える切替手段と、前記演算手段から得られた出
力が一定時間第一の設定値以上もしくは出力の増加率が
第一の設定増加率以上のとき第一の警報を発する報知手
段と、前記加熱手段、演算手段、報知手段に電力を供給
する電源手段を有するようにガスセンサを構成している
ので、通常はガス検知部が動作可能な温度範囲の低温側
に加熱手段を設定するので大幅な省電力化を図られるの
に加え、一定時間第一の設定値以上になったときに高温
側に移行するとともに第一の警報を発するので、室内燃
焼機の不完全燃焼による一酸化炭素の発生やガス洩れ以
外の場合、たとえば、殺虫剤、ヘアスプレー、脱臭剤な
どに感知した場合は短時間で通常の状態に戻るため高温
側へ移行することも警報を発することもない。したがっ
て無駄な電力消費を抑制することができる。また、出力
の増加率が第一の設定増加率以上の場合は、急激に室内
のガス濃度が上昇する危険な状態と判断し第一の警報を
発するので、速やかに危険状態を報知することができ
る。
【0035】また、高温側での動作時に、演算手段から
得られた出力が一定時間第二の設定値以上であるかもし
くは出力の増加率が第二の設定増加率以上のとき第二の
警報を発するようにガスセンサを構成しているので、殺
虫剤、ヘアスプレー、脱臭剤などを警報機の近くで大量
に使用され、第二の設定値を超えた場合などは短時間で
通常の状態に戻るので警報を発することはなく、無駄な
電力消費を抑制することができる。また、出力の増加率
が第二の設定増加率以上の場合は、出力が第二の設定値
に達していなくても、急激に室内のガス濃度が上昇する
非常に危険な状態と判断し、第二の警報を発するので、
速やかに危険状態を報知することができる。
【0036】また、ガス検知部は、基板上に形成された
加熱手段の上面に電気絶縁層を介して形成された酸素イ
オン導電性を有する固体電解質薄膜と前記個体電解質薄
膜上に形成された一対の電極薄膜と、前記一対の電極薄
膜の一方の電極上に設けられた酸化触媒層よりガスセン
サを構成しているので、電気絶縁層、個体電解質、電
極、酸化触媒層を厚膜もしくは薄膜で構成することによ
り、ガス検知部の小型化を図るとともに、熱容量を大幅
に低減することができ、さらに上述の構成によって省電
力化が可能となり、電池駆動を実現することができる。
【0037】また、加熱手段は間欠的に動作するととも
に、演算手段から得られた出力が第一の設定値より低い
時の動作間隔を第一の設定値より高い時の動作間隔より
長くするようにガスセンサを構成しているので、加熱手
段を間欠的に動作させことで大幅な省電力を図るととも
に、通常の状態での動作間隔を長くすることによりさら
に省電力化を図り電池寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるガスセンサのブロッ
ク図
【図2】同ガスセンサの特徴を示す特性図
【図3】本発明の実施例2におけるガスセンサの特徴を
示す特性図
【図4】同ガスセンサの特徴を示す別の特性図
【図5】本発明の実施例3におけるガスセンサの要部構
成を示す斜視図
【図6】同ガスセンサの動作を示す特性図
【図7】従来のガスセンサの斜視図
【図8】従来の他のガスセンサの要部断面図
【符号の説明】
15 ガス検知部 16 加熱手段 17 増幅手段 18 比較手段 19 演算手段 20 切替え手段 21 報知手段 23 基板 24 ヒータ 25 電気絶縁層 26 固体電解質 27、27' 電極 28 触媒層 29、30 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鶴田 邦弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 梅田 孝裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G046 AA05 AA11 AA19 AA21 BA01 BA04 BB02 BE03 DB04 DB05 DC07 DC12 DC18 DD01 DD03 EB06 FB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガ
    ス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス
    検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、前記増
    幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設
    定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得ら
    れた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られ
    た出力に応じて前記加熱手段を少なくとも二段階の動作
    温度に切り替える切替手段と、前記演算手段の演算結果
    に基づいて警報を発する報知手段を有するガスセンサ。
  2. 【請求項2】金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガ
    ス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス
    検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、前記増
    幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設
    定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得ら
    れた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られ
    た出力が第一の設定値以下のとき低温側で動作し、出力
    が一定時間第一の設定値以上であるかもしくは出力の増
    加率が第一の設定増加率以上のとき高温側で動作するよ
    う前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替
    える切替手段と、前記演算手段から得られた出力が一定
    時間第一の設定値以上もしくは出力の増加率が第一の設
    定増加率以上のとき第一の警報を発する報知手段と、前
    記加熱手段、演算手段、報知手段に電力を供給する電源
    手段を有するガスセンサ。
  3. 【請求項3】高温側での動作時に、演算手段から得られ
    た出力が一定時間第二の設定値以上であるかもしくは出
    力の増加率が第二の設定増加率以上のとき第二の警報を
    発する請求項2記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】ガス検知部は、基板上に形成された加熱手
    段の上面に電気絶縁層を介して形成された酸素イオン導
    電性を有する固体電解質薄膜と前記個体電解質薄膜上に
    形成された一対の電極薄膜と、前記一対の電極薄膜の一
    方の電極上に設けられた酸化触媒層よりなる請求項2ま
    たは3記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】加熱手段は間欠的に動作するとともに、演
    算手段から得られた出力が第一の設定値より低い時の動
    作間隔を第一の設定値より高い時の動作間隔よりも長く
    した請求項4記載のガスセンサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009236907A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Micronas Gmbh ガスの濃度を測定する方法
JP2011095832A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 電池式火災警報器
JP2019015618A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 Nissha株式会社 ガス検出装置

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