JP2007219791A - 火災警報器 - Google Patents

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邦弘 鶴田
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Abstract

【課題】酸欠と火災を検知するセンサの信号を統合して処理することで、火災をより早く精度良く検知して誤報を少なくした火災警報器を提供する。
【解決手段】火災センサ1の検知結果が火災閾値を超えたかを判定する火災判定手段2と、警報を発する火災警報手段3と、酸素センサ4の検知結果が酸欠閾値濃度を越えるかを判定する酸欠判定手段5と、警報を発する酸欠警報手段6とを備えた構成であり、酸欠警報と火災警報の両方が発せられることで、火災検知の信頼性を高めている。一方、酸欠判定手段5は、併設した下限閾値判定手段7と継続時間判定手段8により、酸素センサ4の検知結果が酸欠閾値濃度より高濃度側にあり、大気濃度より低濃度側に設定した下限閾値濃度を越える時間が設定時間以下の場合に、酸欠閾値濃度を越えるかの判定を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸欠と火災を検知するセンサの信号を統合して処理することで、火災をより早く精度良く検知して誤報を少なくした火災警報器に関する。
火災警報器としては、感熱センサもしくは煙検知センサを使用しただけの単機能のもの、或いはこれをさらに進歩させ、誤報を低減させるために種別の異なるガスセンサ2個を併用して使用した高機能のものが見受けられる。
前記高機能の火災警報器は、図7(a)に示すように、燃焼用ガスの漏れを検知する炭化水素センサ101、燃焼用ガスの不完全燃焼を検知する一酸化炭素センサ102、火災発生を検知する感熱センサ103や煙検知センサ104の単独もしくは両方を一個のケーシング内に収納した構成を採っていた。
これら4個のセンサからの信号は、マイコン等で構成される判定部105に送られ、ここで各センサの信号を処理して、ガス漏れ、不完全燃焼、火災を判定して、その結果を音声警報部106や液晶表示部107で知らせるようにしていた。
その制御流れは、図7(b)に示すように、炭化水素センサ101の検知濃度が閾値を超え(ST1)、一酸化炭素センサの検知濃度が閾値を超え(ST2)、感熱センサ103の検知温度もしくは煙検知センサ104の検知濃度が閾値を超え(ST3)るという、3段階を経て火災発生が認定されている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記の4個のセンサを使用し、感熱センサや煙検知センサが閾値を超えたことで初期火災と判定し、これに加えてさらに一酸化炭素センサが閾値を超えると本格火災と判定する警報器の事例も有る(例えば、特許文献2参照)。
さらに、上記の4個のセンサを使用し、優先度に応じて警報を出すことで、警報の原因を知らせる機能をさらに付与した事例が有る(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−030165号公報 特開2000−132761号公報 特開2001−325675号公報
従来の単機能の警報器は、火災検知に関する誤報が時折有り、例えば、火災発生ではない魚焼き料理の煙に晒された時とか、通気性の悪い物置部屋において単に高温の夏場夕日に晒された時とかに火災警報を誤報する課題があった。
また、誤報を解決した従来の高機能の火災警報器は、都市ガスなどの燃焼用ガスを使用した燃焼機器による火災を主な検知対象としているため、これに関する火災は早く検知できるのだが、石油燃焼機器や電気暖房調理器、タバコ等による火災検知には警報発生が遅い課題があった。
この原因は、図7(b)に記載されているように、火災発生を認定するに際して、燃焼用ガスの漏れを検知する炭化水素センサ101の検知濃度が閾値を超えることが火災認定の出発点としているためであり、燃焼用ガスを使用しない石油燃焼機器や電気暖房調理器さ
らにタバコ等の火災には、火災認定が遅くなるためである。
また、従来の高機能の火災警報器で使用されているセンサは、炭化水素センサと一酸化炭素センサと、感熱センサもしくは煙検知センサの火災センサが基本であるが、特許文献1に記載されているように、3個のセンサの他に、酸素センサや炭酸ガスセンサをさらに併用して使用する形態だと、火災検知の判別制御シーケンスが煩雑で複雑となる課題があり、具体性が乏しい課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、火災にともなう酸素濃度の減少、もしくは炭酸ガス濃度の増加という、所謂、酸欠を検知するガスセンサと火災を検知するセンサの信号を統合して処理することで、精度を高めた火災警報器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の火災警報装置は、火災を検知する火災センサと、火災センサの検知結果が火災閾値を超えたかを判定する火災判定手段と、火災判定手段において火災閾値を超えたと判定すると警報を発する火災警報手段と、酸素濃度を検知する酸素センサと、酸素センサの検知結果が酸欠閾値濃度を越えるかを判定する酸欠判定手段と、酸欠判定手段において酸欠閾値濃度を超えたと判定すると警報を発する酸欠警報手段とを少なくとも備え、酸欠判定手段は、酸素センサの検知結果が酸欠閾値濃度より高濃度側にあり大気濃度より低濃度側に設定した下限閾値濃度を超えたかを判定する下限閾値判定手段と、下限閾値判定手段によって下限閾値濃度を超えたと判定された時間が設定時間以上継続したかを判定する継続時間判定手段とが少なくとも備えられ、酸素センサの検知結果が下限閾値濃度を越える時間が設定時間以下の場合に作動を開始するとした。
この構成にすると火災にともなう、酸素濃度の減少と室内温度の上昇もしくは煙の増加などに関する検知結果の両方から火災を判定するため、どの燃料種別に関わらず精度よく火災が検知できる。
また、測定した酸素濃度が例えば19.0%といった酸欠状態を万が一にも示めしても、本発明の火災警報は、酸素濃度検知に誤測定を防止するための独自の制御シーケンスを採用しているため、酸素センサがドリフト故障していても次の理由より、酸素濃度検知に関する誤測定は起こりにくい利点が有る。
酸素濃度は、通常は大部分が20.6〜20.9%の領域内にあるため、この酸素濃度20.6〜20.9%より低濃度の19.0%を例えば5時間といった長時間示すことは極めて稀であり、この状態は酸素センサの低濃度側へのドリフト故障を意味する。
そのため、例えば19.5%といった下限閾値を設けこの下限閾値以下が長時間維持されるか否かの判定で、酸素センサの低濃度側へのドリフト故障が簡単に判明し、早期に酸素センサの故障警報を発することができる。
また、前記従来の課題を解決するために、本発明の火災警報装置は、火災を検知する火災センサと、火災センサの検知結果が火災閾値を超えたかを判定する火災判定手段と、火災判定手段において火災閾値を超えたと判定すると警報を発する火災警報手段と、炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサと、炭酸ガスセンサの検知結果が炭酸ガス危険閾値濃度を越えるかを判定する炭酸ガス危険判定手段と、炭酸ガス危険判定手段において炭酸ガス危険閾値濃度を超えたと判定すると警報を発する炭酸ガス危険警報手段とを少なくとも備え、炭酸ガス危険判定手段は、炭酸ガスセンサの検知結果が炭酸ガス危険閾値濃度より低濃度側にあり大気濃度より高濃度側に設定した不快閾値濃度を超えたかを判定する不快閾
値判定手段と、不快閾値判定手段によって不快閾値濃度を超えたと判定された時間が設定時間以上継続したかを判定する継続時間判定手段とが少なくとも備えられ、炭酸ガスセンサの検知結果が不快閾値濃度を越える時間が設定時間以下の場合に作動を開始するとした。
この構成にすると、火災にともなう、炭酸ガス増加と室内温度の上昇もしくは煙の増加などに関する検知結果の両方から火災を判定するため、どの燃料種別に関わらず火災が検知できる。
また、測定した酸素濃度が例えば測定した炭酸ガス濃度が例えば2.0%、これは酸素濃度が多くても18.9%まで減少する危険状態を意味するが、本発明の火災警報は、炭酸ガス濃度検知に誤測定を防止するための独自の制御シーケンスを採用しているため、炭酸ガスセンサがドリフト故障していても次の理由より、炭酸ガス濃度検知に関する誤測定は起こりにくい利点が有る。
炭酸ガス濃度は、通常は大部分が0.04〜0.4%の領域内にあるため、この炭酸ガス濃度0.04〜0.4%より高濃度の2.0%を例えば5時間といった長時間示すことは極めて稀であり、この状態は炭酸ガスセンサの高濃度側へのドリフト故障を意味する。そのため、例えば1.0%といった不快閾値を設けこの不快閾値以上が長時間維持されるか否かの判定で、炭酸ガスセンサの高濃度側へのドリフト故障が簡単に判明し、早期に炭酸ガスセンサの故障警報を発することができる。
これらのことは、酸素センサや炭酸ガスセンサを使用することの特有の効果であり、本発明は、簡単な制御シーケンスでこれらガスセンサの劣化を自己診断することで火災を精度良く検知して誤報を少なくした火災警報器を提供できる。
本発明は、酸素センサもしくは炭酸ガスセンサと火災を検知するセンサの信号を統合して処理し、しかも簡単な制御シーケンスでこれらガスセンサの劣化を自己診断することで、火災を精度良く検知して誤報を少なくした火災警報器を提供できる。
第1の発明の火災警報装置は、火災を検知する火災センサと、前記火災センサの検知結果が火災閾値を超えたかを判定する火災判定手段と、前記火災判定手段において火災閾値を超えたと判定すると警報を発する火災警報手段と、酸素濃度を検知する酸素センサと、前記酸素センサの検知結果が酸欠閾値濃度を越えるかを判定する酸欠判定手段と、前記酸欠判定手段において酸欠閾値濃度を超えたと判定すると警報を発する酸欠警報手段とを少なくとも備え、前記酸欠判定手段は、前記酸素センサの検知結果が酸欠閾値濃度より高濃度側にあり大気濃度より低濃度側に設定した下限閾値濃度を超えたかを判定する下限閾値判定手段と、前記下限閾値判定手段によって下限閾値濃度を超えたと判定された時間が設定時間以上継続したかを判定する継続時間判定手段とが少なくとも備えられ、前記酸素センサの検知結果が下限閾値濃度を越える時間が設定時間以下の場合に作動を開始するとした。
この構成にすると、火災にともなう酸素濃度の減少と、室内温度の上昇もしくは煙の増加に関する検知結果の両方から火災を判定するため、どの燃料種別に関わらず火災が検知でき、火災をより早く精度良く検知して誤報を少なくした火災警報器を提供できる。また、酸素センサの検知結果に下限閾値を設けこの下限閾値以下が長時間維持されるか否かの判定で、酸素センサの低濃度側へのドリフト故障が簡単に判明し、早期に酸素センサの故障警報を発することができる。
第2の発明の火災警報装置は、火災を検知する火災センサと、前記火災センサの検知結果が火災閾値を超えたかを判定する火災判定手段と、前記火災判定手段において火災閾値を超えたと判定すると警報を発する火災警報手段と、炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサと、前記炭酸ガスセンサの検知結果が炭酸ガス危険閾値濃度を越えるかを判定する炭酸ガス危険判定手段と、前記炭酸ガス危険判定手段において炭酸ガス危険閾値濃度を超えたと判定すると警報を発する炭酸ガス危険警報手段とを少なくとも備え、前記炭酸ガス危険判定手段は、前記炭酸ガスセンサの検知結果が炭酸ガス危険閾値濃度より低濃度側にあり大気濃度より高濃度側に設定した不快閾値濃度を超えたかを判定する不快閾値判定手段と、前記不快閾値判定手段によって不快閾値濃度を超えたと判定された時間が設定時間以上継続したかを判定する継続時間判定手段とが少なくとも備えられ、前記炭酸ガスセンサの検知結果が不快閾値濃度を越える時間が設定時間以下の場合に作動を開始するとした。
この構成にすると、火災にともなう炭酸ガス増加と、室内温度の上昇もしくは煙の増加、に関する検知結果の両方から火災を判定するため、どの燃料種別に関わらず火災が検知でき、火災をより早く精度良く検知して誤報を少なくした火災警報器を提供できる。また、炭酸ガスセンサの検知結果に不快閾値を設けこの不快閾値以上が長時間維持されるか否かの判定で、炭酸ガスセンサの高濃度側へのドリフト故障が簡単に判明し、早期に炭酸ガスセンサの故障警報を発することができる。
第3の発明の火災警報装置は、第1の発明の酸素センサが、電極を両面に形成した酸素イオン導電性固体電解質体と、前記電極の片側周囲上部に酸素拡散孔を有する酸素拡散制限体を配置した構造の限界電流式酸素センサであり、前記電極が、酸素欠陥性構造またはペロブスカイト構造の単独もしくは複合の金属酸化物を主成分とする金属酸化物電極と、貴金属の単独もしくは貴金属を主成分として酸化ビスマスが含有された貴金属電極との積層電極であるとした。
外部直流電源で積層電極の両側に電圧を印加すると、酸素分子が陰極側で酸素イオンに変化して酸素イオン導電性固体電解質体を経由して陽極側に移動して再び酸素分子に変化する触媒反応を活発に起こす。この高い触媒活性により、この積層電極を利用した限界電流式酸素センサは低温で動作できるようになり、限界電流式酸素センサの加熱に要する電力を低減できる利点が有る。
また、本発明の積層電極を利用した限界電流式酸素センサは、陰極側で水蒸気を分解して水素と酸素を生成する触媒反応が起こり難く、一般環境で使用しても水蒸気の影響を受けにくい利点も有る。
第4の発明の火災警報装置は、第1の発明の酸素センサが、電極を両面に形成した酸素イオン導電性固体電解質体と、片側に有る前記電極を囲む螺旋型形状スペーサと、前記螺旋型形状スペーサの上部に積層したシール板とで構成される限界電流式酸素センサであるとした。
この構成の限界電流式酸素センサは、大きな寸法の空気通過孔となるため、空気中に浮遊してゴミ等の粉塵が目詰まりしにくく、粉塵に対する耐久信頼性が優れる。また、この構成にすると、電極とともに、螺旋型形状スペーサのガラス膜が厚膜印刷法を用いて形成できるため、簡単な製法と品質管理で製造できて生産性に優れる利点がある。
第5の発明の火災警報装置は、酸素センサは、複数対の電極を両面に形成した1個の酸素イオン導電性固体電解質体と、片側に有る前記電極の各々をそれぞれ囲む複数個の螺旋型形状スペーサと、複数個の前記螺旋型形状スペーサの上部に積層した1個のシール板と
で構成される限界電流式酸素センサであるとした。
この複数個の限界電流式酸素センサの酸素濃度に関する複数個の電気信号を使用すると、センサ劣化が起こっていないか否かの劣化自己診断が1個の酸素センサ内でおこなうことができ、信頼性がさらに優れた酸素センサが得られる。また、複数個の電気信号を合計して酸素濃度に関する総合電気信号として使用すると、少々のセンサ劣化が仮に起こっても酸素濃度計測に対しての影響が少なく、信頼性をさらに一層高めた酸素センサが得られる。
第6の発明の火災警報装置は、酸素センサが、形成した複数対の電極の内、1対の電極を間欠的に電圧印加し、他対の電極を常時電圧印加して、得られる酸素濃度に関する複数個の検知結果の比較によって自己診断を間欠的におこなうとした。このことで、信頼性に優れた酸素センサが得られる。
第7の発明の火災警報装置は、第2の発明の炭酸ガスセンサは、電極を両面に形成したリチウムイオン導電性固体電解質体を少なくとも備えており、片側の前記電極は気密空間内に配置して外気大気と遮断し、他の前記電極は外気大気に曝して配置することで、前記電極の電位差により炭酸ガス濃度を検知するとした。この構成にすると、炭酸ガス濃度の対数値とセンサ出力値とが直線関係となり、低濃度から高濃度までの炭酸ガス濃度が精度良く検知できる炭酸ガスセンサが得られる。
第8の発明の火災警報装置は、第7の発明の炭酸ガスセンサは、電極を両面に形成したリチウムイオン導電性固体電解質体が、基板の上部にガラスを介して積層され、前記電極は、前記導電性固体電解質体を介して前記基板と略並行に配置されているとした。このことで、量産性に優れた炭酸ガスセンサが得られる。
第9の発明の火災警報装置は、第1または第2の発明の火災センサは、温度を感知する感熱センサであり、その近傍に配置した発熱ヒータにより温度検知に関する自己診断を間欠的におこなうとした。このことで、信頼性に優れた火災センサが得られるものである。
以下実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は各実施の形態により限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1において、本火災警報装置は、火災を検知する火災センサ1と、この火災センサ1の検知結果が火災閾値を超えたのを判定する火災判定手段2と、この火災判定手段2で火災閾値を超えたと判定すると警報を発する火災警報手段3と、酸素濃度を検知する酸素センサ4と、この酸素センサ4の検知結果が酸欠閾値濃度を越えたのを判定する酸欠判定手段5と、同酸欠判定手段5の判定にもとづき警報を発する酸欠警報手段6を少なくとも備えている。
一方、酸欠判定手段5には、酸素センサ4の検知結果が酸欠閾値濃度より高濃度側にあり大気濃度より低濃度側に設定した下限閾値濃度を超えたかを判定する下限閾値判定手段7と、この下限閾値判定手段7によって下限閾値濃度を超えたと判定された時間が設定時間以上継続したかを判定する継続時間判定手段8とが備えられている。
そして、酸欠判定手段5は、酸素センサ4の検知結果が下限閾値濃度を越える時間が設定時間以下の場合に作動を開始する。
制御流れを図1(b)で説明する。電源が投入されると制御流れがスタートするが、ま
ず酸欠検知の制御流れを(ST1〜ST7)で説明する。最初は、(ST1)において、酸素センサ4が正常に動作しているか否かの第1の自己診断が測定される酸素濃度から行なわれる。
この第1の自己診断は、酸素濃度が例えば21.5%の上限閾値濃度を超えるか否の判定であり、酸素濃度がこの上限閾値濃度未満なら正常動作と判断されて、次の(ST2)に進む。
一方、酸素濃度がこの上限閾値濃度以上であると(ST7)に進み、この状態が例えば2分といった所定時間以上継続すると酸素センサ4の異常動作と判断される。
(ST2)では、酸素濃度が例えば19.5%の下限閾値濃度未満か否かの第2の自己診断が行なわれ、酸素濃度がこの下限閾値濃度未満なら、次の(ST3)に進む。
一方、酸素濃度がこの下限閾値濃度以上なら再び(ST1)に戻り同じ制御流れを繰り返す。(ST3)では、酸素濃度が例えば19.5%の下限閾値濃度未満が所定時間継続するか否かの第3の自己診断がおこなわれ、所定時間以内なら(ST4)に進む。一方、所定時間以上継続すると(ST7)に進み、酸素センサ11は異常動作と判断される。
(ST4)では、酸素濃度が例えば18.5%の酸欠閾値濃度を下回るか否の検定が行なわれ、酸素濃度が酸欠閾値濃度未満なら、(ST5)に進んで酸欠と判定され、(ST6)で酸欠警報が発せられる。一方、酸素濃度が酸欠閾値濃度以上なら、再び(ST1)に戻り同じ制御流れを繰り返す。
次に、火災検知の制御流れを(ST10〜ST12)で説明する。(ST10)では、火災センサ1の検知結果が火災閾値を超えるか否かの判定がおこなわれ、その検知結果が火災閾値を超えると、(ST11)に進んで火災と判定され、(ST12)で火災警報が発せられる。
火災は、酸欠警報と火災警報の両方が発せられることで真の火災と認識される訳であり、火災を検知原理の異なる2種類のセンサでキャッチすることで、火災検知の信頼性を高めている。
なお、この火災警報器は、火災警報を解除するストップボタン(記載せず)が押されるまで継続する。
測定される酸素濃度と、計測した酸素センサ4が正常に動作しているか否かの自己診断と、これに対応した制御流れについて、次の4事例で詳細に説明する。
(1)酸素濃度が例えば22.0%という現実にありえない濃度を検知した場合。
この場合、(ST1)において、例えば、21.5%の上限閾値濃度を超えると判定されると、(ST7)に進み、ここでこの異常動作が例えば2分といった予め定められた所定時間以上継続すると、酸素センサ4の異常動作と判断される。
(2)酸素濃度が例えば20.9%といった通常濃度を検知した場合。
この場合、(ST1)において、酸素センサ4は正常動作と判定され、次の(ST2)においても酸素濃度は例えば19.5%の下限閾値濃度以上と判断されるため、制御流れは再び(ST1)に戻り、以下はこの制御流れを繰り返す。
(4)酸素センサ4が正常に動作しており、火災によって酸素濃度が例えば19.0%といった濃度を示している場合。
この場合、(ST1)において、酸素センサ4が正常動作をしていると判定され、次の(ST2)においても酸素濃度は例えば19.5%の下限閾値濃度以下と判断されるため、制御流れは(ST3)に進む。
(ST3)においては、この下限閾値濃度以下が所定時間継続するか否かの判定がなされるが、所定時間に到達するまでは(ST4)に進み、ここで酸素濃度が例えば18.5%の酸欠閾値濃度以下か否の検定が行なわれる。(ST4)では最初は酸素濃度が酸欠閾値濃度以上と判断されるため、制御流れは再び(ST1)に戻り、(ST3)で所定時間に到達するまでは、(ST4)から(ST1)さらに(ST2)、そして、(ST3)の流れを繰り返す。
しかしながら、火災による酸素濃度の減少であるため、酸素濃度は時間を経るごとにさらに例えば17.5%といった低濃度へ変化するので、この異常動作は数分で終了する。そのため、(ST3)においては所定時間継続しないと判断されて、制御流れは(ST4)に進み、ここで酸素濃度が酸欠閾値を下回るか否の検定が行なわれる。以下、(ST4)において酸素濃度が酸欠閾値を下回ると判定され、さらに、(ST5)において酸欠と判定され、(ST6)で酸欠警報が発せられる。
(4)酸素濃度が本当は例えば20.5%といった通常濃度であるのに酸素センサ4の低濃度側へのドリフト故障によって酸素濃度が例えば19.0%といった濃度を万が一にも示した場合。
この場合、(ST1)において酸素センサ4は正常動作と判断されるので、(ST2)に進む。次の(ST2)においても酸素濃度は例えば19.5%の下限閾値濃度以下と判断されるため、制御流れは(ST3)に進む。
(ST3)においては、この下限閾値濃度以下が所定時間継続するか否かの判定がなされるが、所定時間に到達するまでは(ST4)に進み、ここで酸素濃度が例えば18.5%の酸欠閾値濃度以下か否の検定が行なわれる。
(ST4)では最初は、酸素濃度が酸欠閾値濃度以上と判断されるため、制御流れは再び(ST1)に戻り、(ST3)で所定時間に到達するまでは、(ST4)から(ST1)、さらに、(ST2)、そして、(ST3)の流れを繰り返す。
しかしながら、酸素センサ4が低濃度側へドリフト故障しているため、(ST3)において下限閾値濃度以下が例えば5時間といった所定時間継続し、その後に(ST7)に進み酸素濃度は異常と判定されて酸素濃度異常警報が発せられる。この酸素濃度異常警報によって、ユーザーは火災警報器における酸素濃度の異常を知ることができる利点が生じる。
ここで、(ST1)において設定される上限閾値濃度について説明する。酸素濃度が例えば21.5%の上限閾値濃度を上回ることは、通常の使用環境では極めて稀であり、これは極めて稀におこる酸素センサの高濃度側へのドリフト故障である。
この現象は、好ましくないので、(ST7)において設定される酸素濃度が上限閾値を上回る際の継続時間は、例えば2分のようにできるだけ短くして、火災検知ができるだけ
早く検知できるようにした。
次に、(ST3)において設定される下限閾値濃度について説明する。酸素濃度が下限閾値濃度を下回ることは、通常の使用環境で良く観察される多数の人々の居住や燃焼機器の使用さらに火災発生、または、極めて稀におこる酸素センサの低濃度側へのドリフト故障である。この現象は、酸素濃度に関する異常動作を早く見つけることができる利点があり、この現象が長時間継続しても実用上問題にならない。
そのため、酸素濃度が下限閾値を下回る際の(ST3)において設定される所定時間は、例えば5時間のようにできるだけ長くして、実用上問題がないようにした。
これに加えて、火災警報装置の電源入力にともなう酸素センサ4の暖気ウオーミング過渡時においては、測定される酸素濃度が上限閾値を上回るか、もしくは下限閾値を下回る時間が比較的長い。そのため、(ST3)において設定される所定時間や、(ST7)での酸素センサ4が異常動作と判断するための所定時間はこれを考慮して決めている。
使用するセンサを具体的事例で説明する。酸素センサ4は、限界電流式酸素センサもしくはガルバニ電池式酸素センサ、磁気式酸素センサを使用するが、限界電流式酸素センサは精度と耐久信頼性に優れる利点が有るので積極的に使用した。
火災センサ1は、温度を感知する感熱センサもしくは、煙を感知する煙検知センサである。感熱センサは、サーミスタや熱電対、赤外線センサ、焦電センサ、紫外線センサを使用するが、サーミスタは耐久信頼性に優れるうえに低価格である利点が有るので積極的に使用した。煙検知センサは、イオン化式もしくは光電式を使用した。
なお、センサは、各種炭化水素の濃度を検知する炭化水素センサや、燃焼用ガスの不完全燃焼を検知する一酸化炭素センサをさらに併用して使用してもよい。具体的には、炭化水素センサもしくは一酸化炭素センサのいずれか一方または両方で検出される濃度が設定した閾値を超えると、酸欠や火災の警報と併用して用いる。
(実施の形態2)
図2(a)は、本発明の実施の形態2における火災警報装置を示すもので、実施の形態1との相異点は、酸欠の検知を炭酸ガスセンサ9で行なっていることである。つまり、火災により酸素が消費されて酸素濃度が減少すると、生成する炭酸ガス濃度が増加する燃焼化学反応の性質を利用して、酸欠の検知を炭酸ガスセンサ9で行なっているところである。
なお、実施の形態1と同作用を行なう構成については図1(a)と同一符号を付し、具体的説明は実施の形態1のものを援用する。
構成は、各々の機能を、炭酸ガスセンサ9の検知結果が炭酸ガス危険閾値濃度を越えるかを判定する炭酸ガス危険判定手段10、この炭酸ガス危険判定手段10において炭酸ガス危険閾値濃度を超えたと判定すると警報を発する炭酸ガス危険警報手段11、炭酸ガスセンサ9の検知結果が炭酸ガス危険閾値濃度より低濃度側にあり大気濃度より高濃度側に設定した不快閾値濃度を超えたかを判定する不快閾値判定手段12、この不快閾値判定手段12によって不快閾値濃度を超えたと判定された時間が設定時間以上継続したかを判定する継続時間判定手段13を設けたものとなっている。
制御流れは、炭酸ガスセンサ9が酸欠の有無の検知を行なうこと以外は、前述と同じである。ただ、設定される上限閾値と下限閾値さらに酸欠閾値を炭酸ガス濃度に対応する閾
値とし、閾値を上回るか下回るかの判定を炭酸ガスに対応した判定に改良している。
図2(b)を用いて具体的に説明する。(ST21)で設定される正常閾値は例えば0.025%、(ST22)で設定される不快閾値は例えば1.5%、S23で設定される所定時間は例えば5時間、(ST24)で設定される炭酸ガス危険閾値は例えば2.5%である。
電源が投入されると制御流れがスタートするが、まず炭酸ガス増加検知の制御流れを(ST21〜ST27)で説明する。最初は、(ST21)において、炭酸ガスセンサ9が正常に動作しているか否かの第1の自己診断が測定される炭酸ガス濃度から行なわれる。
この第1の自己診断は、炭酸ガス濃度が例えば0.025%の正常閾値を超えるか否の判定であり、炭酸ガス濃度がこの正常閾値濃度以上なら正常動作と判断されて次の(ST22)に進む。一方、炭酸ガス濃度がこの正常閾値濃度未満であると(ST27)に進み、この状態が例えば2分といった所定時間以上継続すると炭酸ガスセンサ9は異常動作と判断される。
(ST22)では、炭酸ガス濃度が例えば1.5%の不快閾値濃度以上か否かの第2の自己診断が行なわれ、炭酸ガス濃度がこの不快閾値濃度以上なら、次の(ST23)に進む。一方、炭酸ガス濃度がこの不快閾値濃度未満なら、再び(ST21)に戻り同じ制御流れを繰り返す。(ST23)では、炭酸ガス濃度が例えば1.5%の不快閾値濃度以上が例えば5時間といった所定時間継続するか否かの第3の自己診断がおこなわれ、所定時間以内なら(ST24)に進む。
一方、所定時間以上継続すると(ST27)に進み、炭酸ガスセンサ9は異常動作と判断される。
(ST24)では、炭酸ガス濃度が例えば2.5%の炭酸ガス危険閾値濃度を上回るか否の検定が行なわれ、炭酸ガス濃度が炭酸ガス危険閾値濃度以上なら、(ST25)に進んで炭酸ガス増加と判定され、(ST26)で炭酸ガス危険警報が発せられる。
一方、炭酸ガス濃度が炭酸ガス危険閾値濃度未満なら、再び(ST21)に戻り、同じ制御流れを繰り返す。
次に、火災検知の制御流れを(ST30〜ST32)で説明する。(ST30)では、火災センサ1の検知結果が火災閾値を超えるか否かの判定がおこなわれ、その検知結果が火災閾値を超えると、(ST31)に進んで火災と判定され、(ST32)で火災警報が発せられる。
火災は、炭酸ガス危険警報と火災警報の両方が発せられることで真の火災と認識される訳であり、火災を検知原理の異なる2種類のセンサでキャッチすることで、火災検知の信頼性を高めている。なお、この火災警報器は、火災警報を解除するストップボタン(記載せず)が押されるまで継続する。
使用するセンサを具体的事例で説明する。炭酸ガスセンサ9は、固体電解質式、赤外線吸収方式、半導体方式を使用する。固体電解質式は、炭酸リチウムを主成分とするリチウムイオン導電性固体電解質体の両面に、リチウム化合物に金などの金属を混合した電極や、ペロブスカイト系金属酸化物からなる電極を形成した構成である。
両電極の濃度差から炭酸ガス濃度を測定する原理であり、炭酸ガス濃度の対数値と検出
されるセンサ出力が比例する性質がある。そのため、0.0数〜数%の濃度が低濃度になるほど高い精度と優れた耐久信頼性で測定でき、しかも小型で低価格であるため、積極的に使用した。
なお、センサは、各種炭化水素の濃度を検知する炭化水素センサや、燃焼用ガスの不完全燃焼を検知する一酸化炭素センサをさらに併用して使用してもよい。具体的には、炭化水素センサもしくは一酸化炭素センサのいずれか一方または両方で検出される濃度が設定した閾値を超えると警報を発して、炭酸ガス増加や火災の警報と併用して用いる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、耐久信頼性を高めて誤測定を防止できるようにした酸素センサ14に関する。
すなわち、図3において、電極15,16を両面に形成した酸素イオン導電性固体電解質体17と、片側の電極15の周囲上部に酸素拡散孔18を有する酸素拡散制限体19を配置して前記酸素センサ11が構成されている。
電極15,16は、酸素欠陥性構造またはペロブスカイト構造の単独もしくは複合の金属酸化物を主成分とする金属酸化物電極20,21と、貴金属の単独もしくは貴金属を主成分として酸化ビスマスが含有された貴金属電極22,23とを積層したものである。
触媒体で使用する材料を説明する。酸素イオン導電性固体電解質体17は、ZrO2の97〜85モル%にY23やCaOなどを3〜15モル%固溶させたジルコニア系複合金属酸化物、(La0.8Sr0.2)(Ga0.8Mg0.15Co0.05)O3-δやLaGaO3等のランタンガレード系複合金属酸化物、(Ba、Sr、La)2(In1-xYx)2Yの欠陥ペロブスカイト型複合酸化物を使用する。
金属酸化物電極20,21で使用する金属酸化物の触媒成分は、化学量論的にみて酸素分子の個数が不足した化学式である酸素欠陥性構造金属酸化物または、A金属とB金属と酸素とからなり、その化学式がABO3と表現されるペロブスカイト構造金属酸化物、またはこれら両材料の複合金属酸化物である。
具体的には、LaCo3、SmSrCox、(La0.6Sr0.4)(Co0.2Fe0.8)O3、(Sr0.10Ce0.01)Zr0.892、(La0.6Sr0.4)MnO3―δ、(La1-xSrx)CoO3―δを使用する。
貴金属電極22,23は、白金、パラジウム、金、銀、銀、ロジウム、イリジウム、ルテニウムの単独成分もしくは複数成分である。金属酸化物電極20,21は、酸素欠陥性構造もしくはペロブスカイト構造の金属酸化物を主成分とするため、酸素分子がその表面を自由に移動する酸素可動性があり、酸素イオンが関与する化学反応を低温で活発におこなう触媒作用を有する利点が有る。
また、金属酸化物系の酸素イオン導電性固体電解質体17とも強固に密着する利点も有る。しかも、その上部には、貴金属電極22,23が積層されており、貴金属の触媒成分を主成分として酸化ビスマス0〜6wt%が含有されているため、酸素イオンが関与する化学反応を低温で活発におこなう触媒作用を有する利点が有る。これらの効果により、本触媒体は、低温で高い触媒特性を示すと思われる。
実施例で説明する。酸素イオン導電性固体電解質体17は、(La0.8Sr0.2)(Ga0.8Mg0.15Co0.05)O3-δのランタンガレード系複合金属酸化物である。この両面
に酸素欠陥性構造もしくはペロブスカイト構造金属酸化物を1150℃で焼成して金属酸化物電極20,21を形成した。
そして、この下層の上に上層として、貴金属単独またはさらに酸化ビスマスを3wt%含有された混合物を820℃で焼成して貴金属電極22,23を形成して電極15,16を得た。
限界電流式の酸素センサ14は、酸素拡散孔18を有する酸素拡散制限体19が片側の電極15の周囲上部に配置された構成である。酸素拡散制限体19は、螺旋型形状スペーサ24と、その上部に配置したシール板25とで構成されており、螺旋型形状スペーサ24を片側の積層電極15を囲むように酸素イオン導電性固体電解質体17の上面周辺に螺旋形状に塗布し、その上部にセラミック製のシール板25を積層し焼成して得た。
酸素拡散孔18は、酸素イオン導電性固体電解質体17とシール板25と螺旋型形状スペーサ24で形成される螺旋形状の空間であり、ガラス製の螺旋型形状スペーサ24の焼成で形成される。また、酸素拡散制限体19の上部には、加熱体26が併設されており、センサの温度を350〜550℃に保持して酸素濃度が良好に得られるようにする役割をしている。
この限界電流式の酸素センサ14は、酸素イオン導電性固体電解質体17の両面に形成した電極15,16に電圧を印加することで得られる酸素イオン伝導に関する電流(この電流を以下、電流と称す)を酸素拡散孔18によって供給酸素量を制限することで、酸素濃度に比例した電流(この電流を以下、限界電流と称す)が得られる。
一般に、電極15,16に電圧を印加すると、印加電圧が高いほど大きな電流が得られる。しかしながら、限界電流式の酸素センサ14は、酸素拡散孔18を片側に配置して供給酸素量を制限しているため、印加電圧が数100mV以上となると電圧に関わらず電流が一定値となる性質がある。この電圧に関わらず一定値となる電流が限界電流であり、酸素濃度に比例している。
前述のように、電極15,16で得られる大きな電流は、酸素拡散孔18によって小さな限界電流に抑制制限されている。限界電流式の酸素センサ4が長期間安定して酸素濃度を測定できるための主要因は、電極15,16が常時大きな電流が得られることであり、電流が小さくなると限界電流が得られなくなり酸素濃度が測定できなくなる。
そこで、電極成分の種別を変化させてその発生電流を測定した。その結果を表1に示す。発生電流は、450℃に加熱した電極だけに電圧1.0Vを印加した状態で酸素を21%含んだ空気をさらした際に得られる初期電流値と、同条件で所定時間連続通電試験を行なった後の電流値であり、この値が大きいほど酸素イオンが関与する電気化学反応が電極で活発におこっていることを表わす。
Figure 2007219791
本電極は、大きな電流値と優れた耐久信頼性を有していることがわかる。また、この材料以外の場合でも、大きな電流値と優れた耐久信頼性を有していた。そのため、この電極を用いた限界電流式の酸素センサ14は、優れた耐久信頼性を有した。しかも、低温で動作できるようになり、加熱に要する電力を低減できる利点が有る。
また、本限界電流式の酸素センサは、陰極側で水蒸気を分解して酸素を生成する化学反応が起こり難く、多湿環境で使用しても水蒸気の影響を受けにくい利点も有る。
(実施の形態4)
実施の形態4は、耐久信頼性をさらに高めて誤測定を防止できるようにした酸素センサに関する。
図4において、限界電流式酸素センサ27は、電極28を両面に形成した酸素イオン導電性固体電解質体29と、片側に有る電極28を囲んで形成される螺旋型形状スペーサ30と、この螺旋型形状スペーサ30の上部に積層したシール板31とで構成されており、これら部材で螺旋型形状の酸素拡散孔32が形成されている。また、シール板31には、加熱体33が形成されている。
使用する材料について説明する。酸素イオン導電性固体電解質体29、電極28は、前述の実施の形態3と同じである。
螺旋型形状スペーサ30は、溶融作業温度が750〜1100℃で、その熱膨張係数が酸素イオン導電性固体電解質体29に対して±10%以下にあり、限界電流式酸素センサの動作温度350〜700℃において熱変形が起こらないガラスを主材料としている。
螺旋型形状スペーサ30は、この主成分のガラスの他に、前述の溶融作業によっても溶解しない所定寸法のセラミック球や高融点ガラス球が微小混合されており、溶融作業によって酸素拡散孔32を形成する際に歩留まり良く所定寸法の高さが確保できるようにした。
シール板31は、フォルステライトなどのセラミックが主材料であり、熱膨張係数が酸素イオン導電性固体電解質体29に対して±10%以下の材料である。また、シール板31は、螺旋型形状スペーサ30と接合する面側に、螺旋型形状スペーサ30と同じ材質のガラスを酸素拡散孔32の入口を除いてほぼ全面にわたって塗布して、螺旋型形状スペーサ30との密着性向上、酸素拡散孔32形成に関する作業歩留まり向上、センサの連続および間欠使用における耐久信頼性向上を図った。
また、シール板31には、他面側に白金や酸化ルテニウムからなる加熱体32が予め厚膜印刷法により形成されている。
製法について説明する。予め焼結した酸素イオン導電性固体電解質体29の両面にまず、酸素欠陥性構造もしくはペロブスカイト構造金属酸化物の触媒成分を厚膜印刷し、770〜1250℃で焼成して金属酸化物触媒層を形成した。次にこの上に、貴金属に酸化ビスマスが1〜7wt%含有された混合物を厚膜印刷し、770〜1100℃で焼成して貴金属触媒層を形成した。
この製法で、電極28が得られた。その後、片側に有る電極28を囲んで螺旋型形状スペーサ30を厚膜印刷しこの上に、一部を除いてほぼ全面に厚膜印刷したガラスを有するセラミック製のシール板31を積層し、750〜1100℃で焼成して酸素拡散孔32を形成した。最後に白金や金などのリード線を取り付けて完成である。
得られた限界電流式酸素センサは、その周囲を断熱材で外包して通気性ケースに収納し、電極28に電圧を印加する直流電源と、加熱体33に電圧を印加してセンサ温度を350〜700℃に加熱保持するもう一つの直流電源を電気的に接続して、酸素濃度の計測をおこなう。限界電流は、酸素拡散孔32の長さを穴断面積で除した値に比例した電流が得られる。
この構成の酸素拡散孔24は、電極21を囲むように形成できるため、長さを長くでき、穴断面積を大きくできる。このため、限界電流式酸素センサは、大きな寸法の空気通過孔となるため、空気中に浮遊してゴミ等の粉塵が目詰まりしにくく、粉塵に対する耐久信頼性が優れる。また、螺旋型形状スペーサ30は、片側の電極28の1部分である電圧印加部分を上部から被う構成となるのだが、電極28の材質はガラス膜との馴染みが良くしかも熱膨張や空気洩れに対して強いため、長期間使用してもこの接合部分からの剥離が起こらず良好な限界電流特性が得られる。
一方、電極28は、発生電流が大きい。そのため、これを用いた限界電流式酸素センサは、限界電流値を大きくできこのことで酸素濃度計測の精度が向上する。また、限界電流式酸素センサは、陰極側で水蒸気を分解して水素と酸素を生成する触媒反応が起こり難いので水蒸気の影響を受けにくく、多湿環境で使用しても酸素濃度計測の精度が向上する。しかも、この構成にすると、電極28とともに、螺旋型形状スペーサ30のガラス膜が厚膜印刷法を用いて形成できるため、簡単な製法と品質管理で製造できて生産性に優れる利点がある。
なお、電極28は、白金に酸化ビスマスを1〜6wt%混合した材料を使用して、生産性を高めてもよい。
(実施の形態5)
図5は、耐久信頼性をさらに高めて誤測定を防止できるようにした酸素センサ34に関する。
すなわち、複数対の電極35,36,37,38を両面に形成した1個の酸素イオン導電性固体電解質体39と、片側に有る前記電極の各々をそれぞれ囲む複数個の螺旋型形状スペーサ40,41と、その上部に積層した1個のシール板42とで構成される限界電流式酸素センサ34である。
複数対の電極35,36,37,38および螺旋型形状スペーサ40,41を1個の酸素イオン導電性固体電解質体39の表面に厚膜印刷法を用いて形成し、この上部に1個のシール板42を積層して焼成することで、複数個の酸素拡散孔43,44を形成できるため、1個の酸素センサの中に複数個の限界電流式酸素センサに改良できる。45は加熱体である。
この複数個の限界電流式酸素センサの酸素濃度に関する複数個の電気信号を使用すると、センサ劣化が起こっていないか否かの劣化自己診断が1個の酸素センサ内でおこなうことができ、信頼性がさらに優れた酸素センサが得られる。
また、複数個の電気信号を合計して酸素濃度に関する総合電気信号として使用すると、少々のセンサ劣化が仮に起こっても酸素濃度計測に対しての影響が少なく、信頼性をさらに一層高めた酸素センサが得られる。
なお、本実施の形態において、さらに耐久信頼性を高めて誤測定を防止するために、複数対の電極のうちの1対の電極35,36を間欠的に電圧印加し、他対の電極37,38を常時電圧印加して、得られる酸素濃度に関する複数個の検知結果の比較によって自己診断を間欠的におこなうことも考えられる。
この自己診断により、酸素センサ34は定期的に誤検知がないか点検されており、その信頼性が向上する。また、常時電圧印加する電極37,38の面積を間欠的に電圧印加する電極35,36の面積より大きくすることで、電極37,38の電圧印加による劣化が防止できる。
(実施の形態6)
図6は実施の形態6における炭酸ガスセンサ46を示し、炭酸リチウムを主成分とするリチウムイオン導電性固体電解質体47の両面にリチウム化合物に金などの金属を混合した材料や、ペロブスカイト系金属酸化物からなる電極48,49を形成した構成であり、基板50の上部にガラス51を介して積層されている。
電極49は、基板50とガラス51で形成される気密空間内に外気大気と遮断されて配置され、他の電極48は外気大気に曝されて配置されている。基板50の裏側には加熱体52が配置されており、300〜550℃に加熱されている。
この構成にすることにより、電極48,49の電位差により炭酸ガス濃度が検知できる。そして、炭酸ガス濃度の対数値とセンサ出力値とが直線関係となり、低濃度から高濃度までの炭酸ガス濃度が精度良く検知できる。
なお、図1,2に示す実施の形態1,2において、火災センサ1を温度を感知する感熱センサとし、その近傍に配置した発熱ヒータ53により温度検知に関する自己診断を間欠的におこなうように構成することも考えられる。
このことで、火災センサ1は信頼性が高められ、誤測定を防止できる。
以上のように、本発明の火災警報器は、酸素センサもしくは炭酸ガスセンサと火災を検知するセンサの信号を統合して処理し、しかも簡単な制御シーケンスでこれらガスセンサの劣化を自己診断することで、火災を精度良く検知することができるもので、一般家庭などの居住空間で起こる火災や酸欠を検知する用途に利用できる。
(a)本発明の実施の形態1である火災警報器の構成図(b)制御流れ図 (a)本発明の実施の形態2である火災警報器の構成図(b)制御流れ図 本発明の実施の形態3を示す酸素センサの構成図 本発明の実施の形態4を示す酸素センサの一部破断斜視図 本発明の実施の形態5を示す酸素センサの構成図 本発明の実施の形態6を示す炭酸ガスセンサの構成図 (a)従来の火災警報器の構成図、(b)制御流れ図
符号の説明
1 火災センサ
2 火災判定手段
3 火災警報手段
4,14,27,34 酸素センサ
5 酸欠判定手段
6 酸欠警報手段
7 下限閾値判定手段
8 継続時間判定手段
9 炭酸ガスセンサ
10 炭酸ガス危険判定手段
11 炭酸ガス危険警報手段
12 不快閾値判定手段
13 継続時間判定手段
15,16 電極
17 酸素イオン導電性固体電解質体
18 酸素拡散孔
19 酸素拡散制限体
20,21 金属酸化物電極
22,23 貴金属電極
30,40,41 螺旋型形状スペーサ
31 シール板
35,36,37,38,48,49 電極
39、40 酸素拡散孔
47 リチウムイオン導電性固体電解質体
50 基板
51 ガラス
52 加熱体
53 発熱ヒータ

Claims (9)

  1. 火災を検知する火災センサと、前記火災センサの検知結果が火災閾値を超えたかを判定する火災判定手段と、前記火災判定手段において火災閾値を超えたと判定すると警報を発する火災警報手段と、酸素濃度を検知する酸素センサと、前記酸素センサの検知結果が酸欠閾値濃度を越えるかを判定する酸欠判定手段と、前記酸欠判定手段において酸欠閾値濃度を超えたと判定すると警報を発する酸欠警報手段とを少なくとも備え、前記酸欠判定手段は、前記酸素センサの検知結果が酸欠閾値濃度より高濃度側にあり大気濃度より低濃度側に設定した下限閾値濃度を超えたかを判定する下限閾値判定手段と、前記下限閾値判定手段によって下限閾値濃度を超えたと判定された時間が設定時間以上継続したかを判定する継続時間判定手段とが少なくとも備えられ、前記酸素センサの検知結果が下限閾値濃度を越える時間が設定時間以下の場合に作動を開始する火災警報装置。
  2. 火災を検知する火災センサと、前記火災センサの検知結果が火災閾値を超えたかを判定する火災判定手段と、前記火災判定手段において火災閾値を超えたと判定すると警報を発する火災警報手段と、炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサと、前記炭酸ガスセンサの検知結果が炭酸ガス危険閾値濃度を越えるかを判定する炭酸ガス危険判定手段と、前記炭酸ガス危険判定手段において炭酸ガス危険閾値濃度を超えたと判定すると警報を発する炭酸ガス危険警報手段とを少なくとも備え、前記炭酸ガス危険判定手段は、前記炭酸ガスセンサの検知結果が炭酸ガス危険閾値濃度より低濃度側にあり大気濃度より高濃度側に設定した不快閾値濃度を超えたかを判定する不快閾値判定手段と、前記不快閾値判定手段によって不快閾値濃度を超えたと判定された時間が設定時間以上継続したかを判定する継続時間判定手段とが少なくとも備えられ、前記炭酸ガスセンサの検知結果が不快閾値濃度を越える時間が設定時間以下の場合に作動を開始する火災警報装置。
  3. 酸素センサは、電極を両面に形成した酸素イオン導電性固体電解質体と、前記電極の片側周囲上部に酸素拡散孔を有する酸素拡散制限体を配置した構造の限界電流式であり、前記電極が酸素欠陥性構造またはペロブスカイト構造の単独、もしくは複合の金属酸化物を主成分とする金属酸化物電極と、貴金属の単独もしくは貴金属を主成分として酸化ビスマスが含有された貴金属電極とを積層した請求項1記載の火災警報器。
  4. 酸素センサは、電極を両面に形成した酸素イオン導電性固体電解質体と、片側に有る前記電極を囲む螺旋型形状スペーサと、前記螺旋型形状スペーサの上部に積層したシール板とで構成される限界電流式酸素センサである請求項1記載の火災警報器。
  5. 酸素センサは、複数対の電極を両面に形成した1個の酸素イオン導電性固体電解質体と、片側に有る前記電極の各々をそれぞれ囲む複数個の螺旋型形状スペーサと、複数個の前記螺旋型形状スペーサの上部に積層した1個のシール板とで構成される限界電流式酸素センサである請求項1記載の火災警報器。
  6. 酸素センサは、形成した複数対の電極の内、1対の電極を間欠的に電圧印加し、他対の電極を常時電圧印加して、得られる酸素濃度に関する複数個の検知結果の比較によって自己診断を間欠的におこなう請求項5記載の火災警報器。
  7. 炭酸ガスセンサは、電極を両面に形成したリチウムイオン導電性固体電解質体を少なくとも有しており、片側の前記電極は気密空間内に配置して外気大気と遮断し、他側の前記電極は外気大気に曝して配置することで、前記電極の電位差により炭酸ガス濃度を検知する請求項2記載の火災警報器。
  8. 電極を両面に形成したリチウム酸素イオン導電性固体電解質体は、基板の上部にガラスを
    介して積層され、前記電極は、前記リチウムイオン導電性固体電解質体を介して前記基板と略並行に配置されている炭酸ガスセンサである請求項7記載の火災警報器。
  9. 火災センサは、温度を感知する感熱センサであり、その近傍に配置した発熱ヒータにより温度検知に関する自己診断を間欠的におこなう請求項1記載もしくは請求項2記載の火災警報器。

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