JP7423210B2 - 空気中成分監視システム、空気中成分監視方法、及び空気中成分監視プログラム - Google Patents

空気中成分監視システム、空気中成分監視方法、及び空気中成分監視プログラム Download PDF

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特許法第30条第2項適用 2018年7月17日に株式会社コアのウェブサイトにて公開
特許法第30条第2項適用 2018年7月18日-7月20日に東京ビックサイトにおいて開催されたメンテナンス・レジリエンスTOKYO2018にて公開
特許法第30条第2項適用 2018年10月17日-10月19日に東京ビックサイトにおいて開催された日経XTECH EXPO2018にて公開
本発明は、空気中成分監視システム、空気中成分監視方法、及び空気中成分監視プログラムに関し、特に、臭気の成分、ガスの濃度変化を経時的に監視するシステム、方法、プログラムに関する。
工場等において、場内に設置された機械類の稼働状況、配管、配線の状態を常時把握することは、安全な生産面、さらには生産効率の管理において極めて重要である。例えば、ボイラ等において燃料を燃焼する場合、効率良い燃焼状態が持続していればほぼ二酸化炭素の排出となる。万が一、不完全燃焼であれば燃料、一酸化炭素が空気中に拡散する。この違いの把握は安全管理上重要視される。また、過電流の通電の場合、電気ケーブル、配電盤等の樹脂が発熱に伴い溶融することがある。そうすると、樹脂の異臭が生じる。
ガス監視の一例として、貯蔵物の発熱監視システムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1のシステムによると、石炭貯蔵用のサイロ内の監視に留まっており、しかも設置場所はサイロの屋根裏部屋等に限られている。また、検出対象は、一酸化炭素、二酸化炭素、臭気に限られている。
工場内の機械等の生産設備、配管、配線の全てに対して逐一測定対象に応じた計測機器を設置し、監視することは理想である。ところが、多種類の監視機器を広範に工場内に設置することは、監視対象及び監視方法(センサ)の種類が増加して過剰投資になりかねない。また現実問題として、工場内設備に生じる異常の頻度は少ない。しかしながら、工場等の内部環境の監視が不要な訳ではなく、安全管理の目的に加えて設備稼働率の把握等の点から、施設内の各所の計測は近時ますます重要視されている。
そこで、工場内の機械の生産設備、配管、配線等について、作業環境の臭気、ガス成分等の常時監視(モニタリング)を可能とし、しかも設置及び監視に要する経費を低廉にできる新たな監視システムが切望されている。
特開2018-185264号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、安価な設備導入費用により、工場内の機械等の生産設備、各種の配管、配線、さらには作業空間において空気中に拡散する成分を監視し続けることにより異常状態の検出と報知を行い、工場内、作業環境の保全に有効な空気中成分監視システム、方法、プログラムを提供する。
すなわち、被監視空間の空気中に存在する被監視成分を検出する成分検出部と、成分検出部における検出結果を監視する成分監視部とを備えてなる空気中成分監視システムであって、成分検出部は、被監視空間の空気中に存在する被監視成分の濃度を検出する検出部と、検出部における被監視成分の濃度信号を送信する送信部と、を有し、成分監視部は、濃度信号を受信する受信部と、濃度信号を受信して被監視空間の空気中に存在する被監視成分の濃度の推移に関する濃度推移情報を生成する推移情報生成部と、濃度推移情報の生成と併せて濃度推移情報に対して所定の上限値及び下限値を設定して被監視成分の濃度の閾値帯を生成する閾値帯生成部と、新たに受信した濃度信号の情報が閾値帯の範囲内に含まれているか否かを判定し判定情報を生成する判定部と、判定情報を可視化情報に変換する変換部と、可視化情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
本発明の空気中成分監視システムは、被監視空間の空気中に存在する被監視成分の濃度を検出する検出部と、検出部における被監視成分の濃度信号を送信する送信部とを有し、成分監視部は、濃度信号を受信する受信部と、濃度信号を受信して被監視空間の空気中に存在する被監視成分の濃度の推移に関する濃度推移情報を生成する推移情報生成部と、濃度推移情報の生成と併せて濃度推移情報に対して所定の上限値及び下限値を設定して被監視成分の濃度の閾値帯を生成する閾値帯生成部と、新たに受信した濃度信号の情報が閾値帯の範囲内に含まれているか否かを判定し判定情報を生成する判定部と、判定情報を可視化情報に変換する変換部と、可視化情報を表示する表示部とを備えるため、安価な設備導入費用により、工場内の機械等の生産設備、各種の配管、配線、さらには作業空間において空気中に拡散する成分を監視し続けることにより異常状態の検出と報知を行い、工場内、作業環境の保全に役立つ。
実施形態空気中成分監視システムの構成を示す模式図である。 成分検出部の構成を示す概略ブロック図である。 成分監視部の構成を示す概略ブロック図である。 成分監視部内の機能部を示す概略ブロック図である。 成分検出部の設置場所を示す模式図である。 検出された被監視成分の濃度等を示す表示例である。 可視化情報の表示例である。 判定情報の表示例である。 被監視成分の推移を示す第1表示例であり、(a)は1時間毎、(b)は1分毎、(c)は10秒毎の推移である。 被監視成分の推移を示す第2表示例であり、(a)は1分間隔、(b)は10秒間隔の推移である。 検出された被監視成分の濃度等の時間経過を示す表示例である。 実施形態の空気中成分監視システムにおける処理手順を示すフローチャートである。
実施形態の空気中成分監視システム1の構成は図1の模式図として表される。空気中成分監視システム1では、成分検出部10と成分監視部50が備えられる。実施形態では、複数の成分検出部10は、ルータ3を介してインターネット回線2に無線接続可能となっている。そして、成分監視部50もルータ3を介してインターネット回線2に無線接続可能となっている。成分監視部50の詳細は後述する。図中の符号50aはパーソナルコンピュータであり、50bはタブレット端末またはスマートフォンである。実施形態では、各機器の設置の容易さを優先して無線接続を採用としている。むろん、各機器は有線としてもよい。実施形態では、無線LANによる接続であり、国際標準規格のIEEE802.11に準拠した通信規格により信号の送受信が行われる。ルータ3は公知の市販品が用いられる。
空気中成分監視システム1は、工場、病院、作業所等の各種機械類が稼働(運転)し、配管、配線等が設置されている被監視空間を対象に導入される。そこで、被監視空間内の所定の目的場所(被監視空間)の空気中に存在する被監視成分は空気中成分監視システム1を通じて監視(モニタリング)される。
被監視成分は、被監視空間の空気中に存在する二酸化炭素、一酸化炭素、粉塵(金属、鉱物、動物、または植物等由来)、揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等のVOC、総揮発性有機化合物(TVOC)等)である。加えて、水素、アルコール、たばこの煙、調理による臭気、アミン系化合物、硫黄系化合物、食品臭等も被監視成分に含められる。これらの被監視成分の増加に伴い被監視空間の空気の質は低下する。すなわち空気の質は空気の清浄度と換言される。
成分検出部10は、被監視空間の空気中に存在する被監視成分を検出する機器である。図2は成分検出部10の概略を示すブロック図である。成分検出部10には、検出部11と送信部12が備えられる。さらに、成分検出部10には、信号の入出力のためのインプット/アウトプットインターフェース(I/Oポート)13、成分検出部10の制御のためのCPU14、プログラム等を格納するROM15、検出部11により検出されたデータ類を記憶するRAM16が備えられる。
検出部11は、被監視空間の空気中に存在する被監視成分(前出の二酸化炭素等)の濃度を検出するセンサである。具体的には、光学式センサ、電気化学式センサ、半導体式センサである。成分検出部10の検出部11は1種類または複数種類のセンサを実装していてもよく、被監視成分の種類に応じて適式なセンサの種類が選択される。例えば、実施形態の二酸化炭素を検出するセンサは非分散型赤外線式のセンサであり、300ないし5000ppmの二酸化炭素濃度の検出に対応する。さらに、検出部11は、温度、湿度、気圧等も計測する。
送信部12は、検出部11における被監視成分の濃度信号を送信する。無線LANによる無線通信接続を可能とするアンテナ等を含む機器である。検出部11の各種のセンサは被監視成分の検出量(濃度)と相関した電気信号を生成する。このときの強弱を伴う電気信号が被監視成分の濃度信号となる。なお、成分検出部10には、図示しないマルチプレクサ、電源(電池)等も適式に備えられる。
成分監視部50は成分検出部10における検出結果を監視する機器であり、図1のとおりパーソナルコンピュータ50a、タブレット端末50b(スマートフォンも含まれる)である。すなわち、成分監視部50は成分検出部10からの送信される被監視成分の濃度信号の受信先となる。成分監視部50は濃度信号を空気中成分監視システム1の運用者(いわゆる監視者)の視覚にわかりやすく表示するための機器である。成分監視部50として、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等が活用されるため、空気中成分監視システム1の構築、導入に要する経費は抑制される。
図3は成分監視部50の構成を示す概略ブロック図である。成分監視部50には、受信部51と表示部52が備えられる。さらに、成分監視部50には、信号の入出力のためのインプット/アウトプットインターフェース(I/Oポート)53、プログラム等を格納するROM54、各種のデータ、信号等を記憶するRAM55、濃度信号、後述の濃度推移情報、可視化情報等を記憶する記憶部56、空気中成分監視システムのプログラムを実行するCPU57が備えられる。
受信部51は、検出部11から送信される被監視成分の濃度信号を受信する。無線LANによる無線通信接続を可能とするアンテナ等を含む機器である。表示部52はパーソナルコンピュータ50aまたはタブレット端末50bにおけるディスプレイ(液晶表示装置、有機EL表示装置等)が該当する。なお、表示には音声を伴っていてもよく、スピーカも表示部52に含まれる。
図1の空気中成分監視システム1の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、空気中成分監視システム1の成分監視部50は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行することで実現される。このプログラムを格納する記録媒体は、「一時的でない有形の媒体」、例えば、CD、DVD、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、このプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワーク、放送波等)を介して空気中成分監視システム1の成分監視部50に供給されてもよい。
図4の模式図は、成分監視部50のCPU57において機能する空気中成分監視プログラムの機能部の概略構成を示す。これより、空気中成分監視システム1の成分監視部50(そのCPU57)における個々の機能部を順に説明する。
受信部110(機能部)は、成分検出部10からの送信される被監視成分の濃度信号を受信する。受信した濃度信号はRAM55、記憶部56に記憶される。
推移情報生成部120は、濃度信号を受信して被監視空間の空気中に存在する被監視成分の濃度の推移に関する濃度推移情報を生成する。濃度推移情報は、所定の被監視成分の時間毎に取得した濃度の推移である。二酸化炭素の場合、例えば、或る日のAM10:00、10:01、10:02、10:03等の時刻において、1分毎に検出された時系列の二酸化炭素の濃度(例えばppm)の情報の推移である。すなわち時間軸(横軸)と濃度(縦軸)により示される情報である。
閾値帯生成部130は、濃度推移情報の生成と併せて濃度推移情報に対して所定の上限値及び下限値を設定して被監視成分の濃度の閾値帯を生成する。濃度信号の状態では時系列の濃度の推移に留まる。このため、受信した濃度信号が適正か否かの判断に際して妥当な判断基準が必要となる。そこで、以前から継続して施設の同一部位にて検出された既知の被監視成分の濃度推移情報を基準に、検出された濃度の変動に応じて閾値帯が設定される。例えば、被監視成分のガス濃度が700ppmで一定している際、上下値及び下限値を50ppmの設定として650ないし750ppmの閾値帯として生成することができる。
しかしながら、単純に上値及び下限値の数値を設定するのみでは良否の感度が低下する。また、現実的には、被監視成分の濃度は時間経過に伴い常時変動する。例えば、或る時間のみ稼働する機械の場合、その時間の濃度(濃度信号)のみが他よりも高くなる。そうすると、単純に上限値と下限値の数値を割り振ることができない。そこで、濃度推移情報に対して設定される上限値及び下限値について、濃度推移情報を受信した期間における被監視成分の濃度の平均値が利用される。例えば、1箇月にわたり、同時刻(10:00時点、11:00時点、12:00時点等)における20ないし30日間分の平均値と標準偏差が求められる。そこで、標準偏差により上限値及び下限値が設定される。こうすると、実測値に基づいた良否の判断材料を現場の検出結果から生成することができ、良否判断の感度を向上させることができる。閾値帯の設定に際しては、被監視成分の種類、稼働時間における濃度変化の傾向等が加味され、適切な上限値及び下限値の範囲が設定される。
判定部140は、新たに受信した濃度信号の情報が閾値帯の範囲内に含まれているか否かを判定し、判定情報を生成する。すなわち、被監視成分の濃度として許容される閾値内に、新規の濃度信号の情報が含まれるか否かが判定される。新規の濃度信号の情報が閾値帯に含まれるのであれば正常である。これに対し、新規の濃度信号の情報が閾値帯から外れるようであれば異常であり、注意・警告の必要性がある。この判断が判定部140において実行される。そこで、判定の結果、正常、注意・警告等の内容が判定情報となる。なお、判定の内容(判定情報の種類)は、正常及び異常の二者択一としても、正常、注意、警告の三段階としても良い。例えば、閾値帯からの乖離の程度に応じて判定情報の内容を適時変更することができる。
変換部150は、判定情報を可視化情報に変換する。前出の処理により生成された判定情報は、空気中成分監視システム1の運用者(いわゆる監視者)の視覚にわかりやすく可視化情報として表示される。数字の表では可読性が伴わないため、各種のグラフが多用される。また、可視化情報は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)による図示、表示等も用いられる。可視化された内容により表示部52に表示されるため、運用者(監視者)は直接的に、かつ迅速に状況を把握することができる。表示態様は後出の図7等の画像例である。
表示部160は、可視化情報を表示部52に向けて出力し表示する。表示部160は変換部150において変換された可視化情報について、実際の画面表示に合わせて画面構成等を生成する。表示部160は画面構成をRAM55、記憶部56に記憶し、適時インプット/アウトプットインターフェース53を通じて表示部52に送信する。こうして、最終的に成分監視部50(50a、50b)の表示画面への表示が可能となる。
前出の濃度推移情報は視覚を通じて認識される可視化情報となり表示部52に表示される。むろん、計測時間の伸縮は自在である。後出の図9、図10、図11にて濃度推移情報から調製された可視化情報(グラフ)を説明する。また、閾値帯も、視覚を通じて認識される可視化情報となり表示部52に表示される。閾値帯の可視化情報の表示態様の場合、例えば、基準となる濃度推移情報を可視化したグラフの折れ線の上下方向に所定の間隔を置いた折れ線等が重ねて表示される。
図5ないし図11を用い、空気中成分監視システム1を導入して同システムの運用中の成分監視部50(50a、50b)における表示画面例を踏まえて説明する。図5は成分検出部10の設置場所の模式図であり、表示部52に模式化した工場設備とともに表示される。工場設備として、図示では複数の配管20が模式的に表示されている。そして、配管の各部に成分検出部10が複数個設置されている。むろん、図示の模式図は一例であり、表示態様は適宜である。例えば、設置された機械類、配線、配電盤等がさらに表示に含められてもよい。
図6の表示例は図5等の施設内に設置された各成分検出部10により検出された被監視成分の濃度等の値を示す。図示の例では、左欄から順位に、成分検出部10のID、名称、最終データ日時、二酸化炭素濃度(CO2)、空気品質(AirQuarity)、温度(Temperature)、湿度(Humidity)、気圧(Pressure)が表示されている。
実施形態の成分検出部10においては、被監視成分の濃度の検知に留まらず、当該被監視空間の温度、湿度、気圧も合わせて成分検出部10の検出部11(図2参照)を通じて取得される。また、前出の空気品質(AirQuarity)とは、該被監視空間の臭気に関する被監視成分の濃度の指標であり、複数種類の臭気がまとめられて相対的(0ないし100%)に表示される。工場等においては製造品目がそれぞれ異なる。そのため、製造時に発生する臭気の種類も一概に規定することができない。また、種類毎に臭気の濃度を把握するよりも全体としてどの程度の臭気の水準であるのかを把握する方が実情に即している。
そこで、所定期間にわたり空気中成分監視システム1を運用し、その期間中の複数の被監視成分の濃度合計の平均を求めることができる。この平均値、閾値(標準偏差の値)からの逸脱の程度により、平常か否かが相対的に判断されて表示される。
図7は各種の項目を一覧にして成分監視部50(50a、50b)の表示部52に表示した画像例である。表示画像は左側から順に空気品質表示60、空気品質表示61,62である。空気品質表示60はゲージ状の表示であり、空気品質表示61,62は相対数値である。表示画像の下欄は左側から順に二酸化炭素濃度表示63、温度表示64、湿度表示65、気圧表示66の表示である。そして、右上の表示は時系列による二酸化炭素濃度の変化及び空気品質の変化(相対量の濃度変化等)を示す変化グラフ表示70である。細かく変動している折れ線が二酸化炭素濃度であり、変化に乏しい折れ線が空気品質である。
図8は空気品質表示60の3種類の状態の表示例である。例えば、正常時の相対値は0ないし30%以下、警告時の相対値は30ないし40%以下、異常時の相対値は40%以上とする表示態様である。図中の空気品質表示60は相対値「19.0」を示しており正常である。空気品質表示60pは相対値「38.0」を示しており警告であり、空気品質表示60qは相対値「42.5」を示しており異常である。注意喚起の意味から空気品質表示60pと60qには「!」も表示される。なお、図示では灰色表示である。ここで、視覚認識性を考慮して、空気品質表示60は「緑」、空気品質表示60pは「黄」、空気品質表示60qは「赤」の色を変えた表示としても良い。
図9は各種の変化グラフ表示70の例である。図9(a)は或る1日において1時間毎の被監視成分の濃度の変化である。被監視成分は二酸化炭素と臭気(空気品質)である。以降の図9と図10の各グラフも同様である。図9(b)は1分毎の被監視成分の濃度の変化である。図9(c)は10秒毎の被監視成分の濃度の変化である。図10も各種の変化グラフ表示70の表示例である。図10(a)は指定した任意の1時間における1分毎の被監視成分の濃度の変化である。図10(b)は指定した任意の1時間における10秒毎の被監視成分の濃度の変化である。表示の間隔を自在に変更できるため、事後の検証においての使い勝手が良い。特に、機械類の稼働状況を監視する場合の感度が向上する。
図11は一つの成分検出部10における時系列の被監視成分の濃度変化に関する数値データである。左欄から、時刻、二酸化炭素濃度、空気品質、温度、湿度、気圧の変化が数値として表示されている。これまでに図示のデータ類は成分監視部50(50a、50b)のRAM55、記憶部56に記憶される。
空気中成分監視システム1が工場等に導入されることにより、当該工場における機械類、ボイラ等から発生するガス類、さらには製品の製造時に発生する有機化合物をはじめとする各種の化合物の検出が可能となる。そうすると、現場の作業環境の変化等は空気中成分を通じて監視可能となり、機械類の正常稼働または異常運転の確認、機械稼働率の変化等の把握が容易となる。そこで、監視した結果を現場に伝えて安全管理に役立てることが可能となる。特に、二酸化炭素、一酸化炭素の発生には注意が必要であり、僅かな濃度変化でも監視される。加えて、空気中成分監視システム1は、過電流の通電時における被覆ケーブル、基板の樹脂の熱溶融に伴う有機化合物の濃度上昇、配管からの移送物の漏洩等の監視にも有効である。
これより、図12のフローチャートを用い、実施形態の空気中成分監視方法及び空気中成分監視プログラムを説明する。空気中成分監視方法は、空気中成分監視プログラムに基づいて、空気中成分監視システム1の成分監視部50(50a、50b)のCPU57(コンピュータ)により実行される。空気中成分監視プログラムは、図3の成分監視部50のCPU57(コンピュータ)に対して、受信機能、推移情報生成機能、閾値帯生成機能、判定機能、変換機能、表示機能を実行させる。これらの各機能は図示の順に実行される。各機能は前述の空気中成分監視システム1の説明と重複するため、詳細は省略する。
図12のフローチャートは実施形態の空気中成分監視方法の流れであり、受信ステップ(S110)、推移情報生成ステップ(S120)、閾値帯生成ステップ(S130)、判定ステップ(S140)、変換ステップ(S150)、表示ステップ(S160)の各種ステップを備える。その他、実施形態の空気中成分監視方法は、演算結果の記憶、その呼び出し、その他の演算、入力、出力、記憶等の各種の図示しない適宜必要なステップも備える。
受信機能は、成分検出部10から送信される濃度信号を受信する(S110;受信ステップ)。受信機能は図3及び図4の成分監視部50のCPU57(コンピュータ)の受信部110により実行される。以下同様である。
推移情報生成機能は、濃度信号を受信して被監視空間の空気中に存在する被監視成分の濃度の推移に関する濃度推移情報を生成する(S120;推移情報生成ステップ)。推移情報生成機能は推移情報生成部120により実行される。
閾値帯生成機能は、濃度推移情報の生成と併せて濃度推移情報に対して所定の上限値及び下限値を設定して被監視成分の濃度の閾値帯を生成する(S130;閾値帯生成ステップ)。閾値帯生成機能は閾値帯生成部130により実行される。
判定機能は、新たに受信した濃度信号の情報が閾値帯の範囲内に含まれているか否かを判定し判定情報を生成する(S140;判定ステップ)。判定機能は判定部140により実行される。
変換機能は、判定情報を可視化情報に変換する(S150;変換ステップ)。変換機能は変換部150により実行される。
表示機能は、可視化情報を成分監視部50(50a、50b)の表示部52に受けて出力、表示する(S160;表示ステップ)。表示機能は表示部160により実行される。
空気中成分監視プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript( 登録商標)、Python、Rubyなどのスクリプト言語、C言語、C+ + 、C# 、Objective-C、Swift、Java(登録商標)などのコンパイラ言語などを用いて実装できる。
空気中成分監視システム
2 インターネット回線
3 ルータ
10 成分検出部
11 検出部
12 送信部
13 インプット/ アウトプットインターフェース
14 CPU
15 ROM
16 RAM
50 成分監視部
50a パーソナルコンピュータ
50b タブレット端末
51 受信部
52 表示部
53 インプット/アウトプットインターフェース
54 ROM
55 RAM
56 記憶部
57 CPU
60,60p,60q,61,62 空気品質表示
63 二酸化炭素濃度表示
64 温度表示
65 湿度表示
66 気圧表示
70 変化グラフ表示
110 受信部
120 推移情報生成部
130 閾値帯生成部
140 判定部
150 変換部
160 表示部

Claims (5)

  1. 被監視空間の空気中に存在する二酸化炭素、一酸化炭素、粉塵、及び揮発性有機化合物から選択される被監視成分を検出する成分検出部と、
    前記成分検出部における検出結果を監視する成分監視部と、を備えてなる空気中成分監視システムであって、
    前記成分検出部は、
    被監視空間の空気中に存在する被監視成分の濃度を検出する検出部と、
    前記検出部における被監視成分の濃度信号を送信する送信部と、を有し、
    前記成分監視部は、
    前記濃度信号を受信する受信部と、
    前記濃度信号を受信して被監視空間の空気中に存在する被監視成分の所定時間毎に取得した時系列の濃度の推移に関する濃度推移情報を生成する推移情報生成部と、
    前記濃度推移情報の生成と併せて前記濃度推移情報に対して所定の上限値及び下限値を設定して被監視成分の濃度の閾値帯を生成する閾値帯生成部と、
    新たに受信した濃度信号の情報が前記閾値帯の範囲内に含まれているか否かを判定し判定情報を生成する判定部と、
    前記判定情報、前記濃度推移情報、及び前記閾値帯を可視化情報に変換する変換部と、
    前記可視化情報を、前記濃度推移情報を基準となるグラフの折れ線とし、前記グラフの折れ線の上下方向に所定の間隔を置いた折れ線により前記閾値帯として表示する表示部と、を備え、
    前記濃度推移情報に対して設定される前記上限値及び前記下限値は、前記濃度推移情報を受信した期間における被監視成分の同時刻の濃度の平均値と標準偏差を利用する
    ことを特徴とする空気中成分監視システム。
  2. 前記成分検出部から前記成分監視部への濃度信号の送信にインターネット回線が介在される請求項1に記載の空気中成分監視システム。
  3. 前記成分検出部が工場内に設置される請求項1または2に記載の空気中成分監視システム。
  4. 被監視空間の空気中に存在する二酸化炭素、一酸化炭素、粉塵、及び揮発性有機化合物から選択される被監視成分の濃度を検出する検出部と、前記検出部における被監視成分の濃度信号を送信する送信部とを有する成分検出部と、
    前記成分検出部における検出結果を監視する成分監視部と、
    を備えてなる空気中成分監視システムにおける空気中成分監視方法であって、
    前記成分監視部が、
    前記濃度信号を受信する受信ステップと、
    前記濃度信号を受信して被監視空間の空気中に存在する被監視成分の所定時間毎に取得した時系列の濃度の推移に関する濃度推移情報を生成する推移情報生成ステップと、
    前記濃度推移情報の生成と併せて前記濃度推移情報に対して所定の上限値及び下限値を設定して被監視成分の濃度の閾値帯を生成する閾値帯生成ステップと、
    新たに受信した濃度信号の情報が前記閾値帯の範囲内に含まれているか否かを判定し判定情報を生成する判定ステップと、
    前記判定情報、前記濃度推移情報、及び前記閾値帯を可視化情報に変換する変換ステップと、
    前記可視化情報を、前記濃度推移情報を基準となるグラフの折れ線とし、前記グラフの折れ線の上下方向に所定の間隔を置いた折れ線により前記閾値帯として表示する表示ステップと、を実行し、
    前記濃度推移情報に対して設定される前記上限値及び前記下限値は、前記濃度推移情報を受信した期間における被監視成分の同時刻の濃度の平均値と標準偏差を利用する
    ことを特徴とする空気中成分監視方法。
  5. 被監視空間の空気中に存在する二酸化炭素、一酸化炭素、粉塵、及び揮発性有機化合物から選択される被監視成分の濃度を検出する検出部と、前記検出部における被監視成分の濃度信号を送信する送信部とを有する成分検出部と、
    前記成分検出部における検出結果を監視する成分監視部と、
    を備えてなる空気中成分監視システムにおける空気中成分監視プログラムであって、
    前記成分監視部に、
    前記濃度信号を受信する受信機能と、
    前記濃度信号を受信して被監視空間の空気中に存在する被監視成分の所定時間毎に取得した時系列の濃度の推移に関する濃度推移情報を生成する推移情報生成機能と、
    前記濃度推移情報の生成と併せて前記濃度推移情報に対して所定の上限値及び下限値を設定して被監視成分の濃度の閾値帯を生成する閾値帯生成機能と、
    新たに受信した濃度信号の情報が前記閾値帯の範囲内に含まれているか否かを判定し判定情報を生成する判定機能と、
    前記判定情報、前記濃度推移情報、及び前記閾値帯を可視化情報に変換する変換機能と、
    前記可視化情報を、前記濃度推移情報を基準となるグラフの折れ線とし、前記グラフの折れ線の上下方向に所定の間隔を置いた折れ線により前記閾値帯として表示する表示機能と、を発揮させ、
    前記濃度推移情報に対して設定される前記上限値及び前記下限値は、前記濃度推移情報を受信した期間における被監視成分の同時刻の濃度の平均値と標準偏差を利用する
    ことを特徴とする空気中成分監視プログラム。
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