JP4999789B2 - フィールド機器 - Google Patents

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Description

この発明は、2線式の伝送路を流れる電流の値を所定の電流範囲(例えば、4〜20mA)を通常の調整範囲として計測値に応じて調整するフィールド機器に関するものである。
従来より、差圧・圧力発信器、電磁流量計、ポジショナなどの2線式の伝送路を用いるフィールド機器にはCPUを搭載して、機器本来の計測機能や制御機能の他に自己の機器内で生じる異常を診断する異常診断機能を有するものが存在する。
例えば、差圧・圧力発信器は、圧力や差圧を受けるとその大きさに応じたアナログ信号を生じるセンサ部と、このセンサ部からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変換器から出力されるデジタル信号をサンプリングして圧力・差圧の計測値を求めるCPUと、このCPUが求めたデジタルの計測値を対応する所定の電流範囲(4〜20mA)のアナログ信号に変換するD/A変換器と、このD/A変換器から出力されるアナログ信号を2線式の伝送路に出力する通信部と、2線式の伝送路から得られる4〜20mAの電流に基づいて自己の機器内の各部への動作電源を生成する電源部などを有している。
この差圧・圧力発信器は、自己の機器内で生じる各種の異常を検出する機能を備えており、この異常の検出は機器内蔵のCPUや異常診断回路によって行われる。この機能によって異常が検出された場合、CPUは、計測値を出力する際の4〜20mAの電流範囲(通常の調整範囲)とは異なるレベルの信号をバーンアウト信号として2線の伝送路へ出力する。これにより、2線の伝送路を流れる電流を監視する上位装置(監視装置)へ、自己の機器内で異常が生じたことが通知される。
なお、バーンアウト信号には通常の調整範囲の上限値を上回るレベルのバーンアウトH信号と、通常の調整範囲の下限値を下回るレベルのバーンアウトL信号とがあり、機器毎に予めどちらか一方のバーンアウト信号が異常検出時の伝送路への出力信号として選択設定される(例えば、特許文献1,2参照)。
図7にバーンアウト信号を出力する際の一般的な処理動作のフローチャートを示す。この場合、CPUは、自己の機器内で生じる異常が検出されると(ステップS101)、バーンアウト信号としてバーンアウトH信号が設定されているのか、バーンアウトL信号が設定されているのかをチェックする(ステップS102)。
このバーンアウト信号の選択設定は、例えば工場出荷段階において、ディップスイッチなどによって行われる。なお、現場においても、ディップスイッチなどを操作することによって、選択設定することが可能である。
ここで、バーンアウトH信号が設定されていれば、その設定されているバーンアウトH信号を伝送路に出力する(ステップS103(図8参照))。バーンアウトL信号が設定されていれば、その設定されているバーンアウトL信号を伝送路に出力する(ステップS104(図9参照))。
実公平6−25073号公報 特開平8−247881号公報
しかしながら、このような動作を行うフィールド機器では、バーンアウトL信号とバーンアウトH信号の何れか1つを選択して設定することが可能ではあるが、1つのバーンアウト信号しか設定することができないので、異常が生じたことは分かるが、異常の種類までは分からない。また、複数種類の異常が同時に生じたような場合、優先度の高い異常を見逃すことなく、異常の種類を絞り込むというようなことはできない。
また、自己の機器内で生じる異常には、その生じた異常に起因して、20mAを超える出力を出すことができないものがある。例えば、D/A変換器や電源部に異常が生じた場合、伝送路に20mAを超える出力を出すことができないことがある。
すなわち、異常検出時の伝送路への出力信号としてバーンアウトH信号が設定されている場合、D/A変換器や電源部の異常を検出しても、20mAを上回るバーンアウトH信号を出力することができず、伝送路を流れる電流の値が4〜20mAの通常の調整範囲内でドリフトしてしまうことがある(図10参照)。このため、上位の監視装置に自己の機器内での異常を通知することができないという事例が発生し、異常通知を確実に行うことができない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、複数種類の異常が同時に生じたような場合でも、優先度の高い異常を見逃すことなく、異常の種類を絞り込ませることが可能な、また異常通知を確実に行うことが可能なフィールド機器を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、2線式の伝送路を流れる電流の値を所定の電流範囲を通常の調整範囲として計測値に応じて調整するフィールド機器において、自己の機器内で生じる各種の異常を検出する異常検出手段と、通常の調整範囲の上限値を上回るレベルの信号を第1のバーンアウト信号(バーンアウトH信号)、通常の調整範囲の下限値を下回るレベルの信号を第2のバーンアウト信号(バーンアウトL信号)とし、異常の種別毎にその異常の種別に対応して設定登録される第1および第2のバーンアウト信号ならびに他の異常種別との間の異常種別毎に異なる相対的な優先度を記憶するメモリ手段と、異常検出手段によって異常が検出された場合、その検出された異常の種別を判別し、複数種類の異常が同時に検出されているか否かを判断する異常判断手段と、この異常判断手段によって複数種類の異常が同時に検出されていると判断された場合、その複数種類の異常の各々に対応してメモリ手段に設定登録されている優先度を確認し、その優先度の中の最も優先度の高い異常の種別を特定し、この特定した異常の種別に対応して設定登録されているバーンアウト信号をメモリ手段より読み出し、この読み出したバーンアウト信号を伝送路に出力するバーンアウト信号出力手段とを設けたものである。
この発明では、メモリ手段に、異常の種別毎にその異常の種別に対応するバーンアウトH信号およびバーンアウトL信号ならびに他の異常種別との間の異常種別毎に異なる相対的な優先度が設定登録される。例えば、センサ部の異常、A/D変換器の異常、CPUの異常についてはバーンアウトH信号が設定登録され、D/A変換器の異常、通信部の異常、電源部の異常についてはバーンアウトL信号が設定登録される。また、センサ部の異常、A/D変換器の異常、CPUの異常、D/A変換器の異常、通信部の異常、電源部の異常について、相対的な優先度が「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」という優先度の高い順に設定登録される。
この発明において、異常判断手段は、異常が検出されると、その検出された異常の種別を判別し、複数種類の異常が同時に検出されているか否かを判断する。バーンアウト信号出力手段は、異常判断手段によって複数種類の異常が同時に検出されていると判断された場合、その複数種類の異常の各々に対応してメモリ手段に設定登録されている優先度を確認し、その優先度の中の最も優先度の高い異常の種別を特定し、この特定した異常の種別に対応して設定登録されているバーンアウト信号をメモリ手段より読み出し、この読み出したバーンアウト信号を伝送路に出力する。例えば、センサ部の異常とA/D変換器の異常が同時に検出された場合、センサ部の異常に対応して設定登録されている優先度「1」とA/D変換器の異常に対応して設定登録されている優先度「2」を確認し、この優先度の中の最も優先度の高い異常として優先度「1」のセンサ部の異常を特定し、このセンサ部の異常に対応して設定登録されているバーンアウトH信号をメモリ手段より読み出し、伝送路に出力する。
ここで、上述したように、センサ部の異常、A/D変換器の異常、CPUの異常についてはバーンアウトH信号を、D/A変換器の異常、通信部の異常、電源部の異常についてはバーンアウトL信号をメモリ手段に設定登録するものとすれば、自己の機器内で発生する複数種類の異常がバーンアウトH信号かバーンアウトL信号の2種類に振り分けて出力されるものとなる。これにより、上位装置において、異常の種類を絞り込むことが可能となり、その異常に対する対策がとり易くなる。また、複数種類の異常が同時に検出された場合、その中の最も高い優先度を有する異常の種別に対応するバーンアウト信号が出力されるので、上位装置において、優先度の高い異常の種別を見逃すことなく絞り込むことができ、その異常に対する対策がとり易くなる。
また、差圧・圧力発信器などでは、D/A変換器、通信部、電源部などに異常を生じると、バーンアウトH信号を出力することが困難となる。このようなバーンアウトH信号を出力することができない可能性のある種別の異常について、バーンアウトL信号を設定登録するようにすれば、その異常に対しては必ずバーンアウトL信号が出力されることになり、確実に異常を知らせることができるようになる。
また、本発明において、メモリ手段より読み出したバーンアウト信号がバーンアウトH信号であった場合、バーンアウトH信号を実際に出力することができるか否かをチェックし、バーンアウトH信号を実際に出力することができなかった場合、代わりにバーンアウトL信号を出力するようにしてもよい。この場合、バーンアウトH信号を出力するように設定登録された異常が生じると、電力不足などでバーンアウトH信号を出力することができないような場合でも、代わりにバーンアウトL信号を出力することで、少なくとも自己の機器内で異常が生じたことを上位装置に知らせることができる。
本発明によれば、異常の種別毎にその異常の種別に対応してバーンアウトH信号およびバーンアウトL信号ならびに他の異常種別との間の異常種別毎に異なる相対的な優先度をメモリ手段に設定登録するようにし、異常が検出された場合、その検出された異常の種別を判別し、複数種類の異常が同時に検出されているか否かを判断し、複数種類の異常が同時に検出されていると判断した場合、その複数種類の異常の各々に対応してメモリ手段に設定登録されている優先度を確認し、その優先度の中の最も優先度の高い異常の種別を特定し、この特定した異常の種別に対応して設定登録されているバーンアウト信号をメモリ手段より読み出し、この読み出したバーンアウト信号を伝送路に出力するようにしたので、自己の機器内で発生する複数種類の異常をバーンアウトH信号かバーンアウトL信号の2種類に振り分けて出力するようにして、上位装置において、異常の種類を絞り込ませることが可能となる。また、複数種類の異常が同時に検出された場合、上位装置において、優先度の高い異常の種別を見逃すことなく絞り込ませることが可能となる。
また、本発明によれば、バーンアウトH信号を出力することができない可能性のある種別の異常について、バーンアウトL信号を設定登録するようにすることによって、その異常に対しては必ずバーンアウトL信号を出力するようにして、異常通知を確実に行うようにすることが可能となる。
また、本発明によれば、メモリ手段より読み出したバーンアウト信号がバーンアウトH信号であった場合、バーンアウトH信号を実際に出力することができるか否かをチェックし、バーンアウトH信号を実際に出力することができなかった場合、代わりにバーンアウトL信号を出力するようにすることによって、バーンアウトH信号を出力するように設定登録された異常が生じ、電力不足などでバーンアウトH信号を出力することができないような場合でも、代わりにバーンアウトL信号を出力することで、少なくとも自己の機器内で異常が生じたことを上位装置に知らせることが可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係るフィールド機器の一実施の形態の概略を示すブロック図である。
同図において、100は本発明に係るフィールド機器、200はこのフィールド機器100に2線式の伝送路L(L1,L2)を介して接続された上位装置(監視装置)である。この例では、フィールド機器100を差圧・圧力発信器としている。
フィールド機器100は、圧力や差圧を受けるとその大きさに応じたアナログ信号を生じるセンサ部1と、このセンサ部1からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器2と、このA/D変換器2から出力されるデジタル信号をサンプリングして圧力・差圧の計測値を求めるCPU3と、このCPU3が求めたデジタルの計測値を対応する所定の電流範囲(4〜20mA)のアナログ信号に変換するD/A変換器4と、このD/A変換器4から出力されるアナログ信号を2線式の伝送路Lに出力する通信部5と、2線式の伝送路Lから得られる4〜20mAの電流に基づいて自己の機器内の各部への動作電源Vccを生成する電源部6と、異常の種別毎にその異常の種別に対応して設定登録されるバーンアウトH信号およびバーンアウトL信号ならびに他の異常種別との間の異常種別毎に異なる相対的な優先度(以下、単に優先度と呼ぶ)を記憶するメモリ7と、ROM8と、RAM9とを備えている。
なお、このフィールド機器100の構成において、メモリ7はROM8やRAM9の中にあってもよい。ここでは、説明を分かり易くするため、ROM8やRAM9とは独立してメモリ7を設けた例を示している。
また、この実施の形態において、異常の種別毎にその異常の種別に対応して設定登録されるバーンアウトH信号およびバーンアウトL信号ならびに優先度は、テーブルTB1としてメモリ7に格納されるものとする。
また、この実施の形態において、テーブルTB1には、センサ部1の異常、A/D変換器2の異常、CPU3の異常に対応してバーンアウトH信号が設定登録され、D/A変換器4、通信部5、電源部6の異常に対応してバーンアウトL信号が設定登録されているものとする。また、センサ部の異常、A/D変換器の異常、CPUの異常、D/A変換器の異常、通信部の異常、電源部の異常について、優先度が「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」という優先度の高い順に設定されているものとする。このテーブルTB1に設定登録された内容は自由に変更することが可能である。このテーブルTB1を記憶するメモリ7が本発明におけるメモリ手段に対応する。
このフィールド機器100において、CPU3は、メモリ7やRAM9にアクセスしながら、ROM8に格納されたプログラムに従って動作する。ROM8には、A/D変換器2からのデジタル信号をサンプリングして圧力・差圧の計測値を求めて監視装置200へ通知する計測値処理プログラムに加え、本実施の形態特有のプログラムとして、自己の機器内で生じる各種の異常を検出して監視装置200へ通知する異常診断プログラムが格納されている。
なお、図1では、CPU3における機能ブロックして、計測値演算部3−1,伝送制御部3−2,異常検出部3−3を示しているが、この計測値演算部3−1,伝送制御部3−2,異常検出部3−3はCPU3でのプログラムに従う処理機能として実現される。
このCPU3内の機能ブロックにおいて、計測値演算部3−1は、A/D変換器2からのデジタル信号をサンプリングして圧力・差圧の計測値を求め、デジタルの計測値としてD/A変換器4へ出力する。
異常検出部3−3は、センサ部1,A/D変換器2,CPU3,D/A変換器4,通信部5および電源部6の出力を監視し、これら各部の異常を自己の機器内で生じる各種の異常として検出する。なお、CPU3については、計測値演算部3−1からの出力を監視することによって、CPU3自身の異常を診断する。この異常検出部3−3が本発明における異常検出手段に対応する。
伝送制御部3−2は、異常検出部3−3によって異常が検出された場合、その検出された異常の種別を判別し、複数種類の異常が同時に検出されているか否かを判断する機能を有している。また、複数種類の異常が同時に検出されていると判断した場合、その複数種類の異常の各々に対応してテーブルTB1に設定登録されている優先度を確認し、その優先度の中の最も優先度の高い異常の種別を特定し、この特定した異常の種別に対応して設定登録されているバーンアウト信号をテーブルTB1より読み出し、この読み出したバーンアウト信号を伝送路Lに出力するように通信部5へ指示する機能を有している。この伝送制御部3−2での機能が本発明における異常判断手段およびバーンアウト信号出力手段に対応する。
図2に伝送制御部3−2において実行される処理動作を示す。この処理動作において、伝送制御部3−2は、異常検出部3−3で異常が検出されると(ステップS201)、その異常の種別を判別する(ステップS202)。そして、異常検出部3−3で検出されている異常について、複数種類であるのか否かを確認する(ステップS203)。
ここで、異常検出部3−3で検出されている異常が複数種類であった場合(ステップS203のYES)、伝送制御部3−2は、メモリ7に格納されているテーブルTB1にアクセスし、ステップS202で判別した異常の種別に対応して登録されている優先度を確認し、その優先度の中の最も優先度の高い異常の種別を特定し、この特定した異常の種別に対応して設定登録されているバーンアウト信号をテーブルTB1から読み出す(ステップS204)。
例えば、異常の種別がセンサ部1の異常とA/D変換器2の異常であった場合、センサ部1の異常に対応して設定登録されている優先度「1」とA/D変換器2の異常に対応して登録設定されている優先度「2」を確認し、この優先度の中の最も優先度の高い異常として優先度「1」のセンサ部1の異常を特定し、この特定したセンサ部1の異常に対応して設定登録されているバーンアウトH信号をテーブルTB1より読み出す。
そして、この読み出したバーンアウト信号がバーンアウトL信号であるのかバーンアウトH信号であるのかをチェックし(ステップS206)、バーンアウトL信号であれば、その異常に対する伝送路Lへの出力信号をバーンアウトL信号とする(ステップS207)。バーンアウトH信号であれば、その異常に対する伝送路Lへの出力信号をバーンアウトH信号とする(ステップS208)。
なお、異常検出部3−3で検出されている異常が1種類であった場合(ステップS203のNO)、伝送制御部3−2は、メモリ7に格納されているテーブルTB1にアクセスし、このテーブルTB1からステップS202で判別した異常の種別に応ずるバーンアウト信号を読み出す(ステップS205)。
例えば、異常の種別がセンサ部1の異常であった場合、センサ部1の異常に対応して設定登録されているバーンアウトH信号をテーブルTB1から読み出し、異常の種別がD/A変換器4の異常であった場合、D/A変換器4の異常に対応して設定登録されているバーンアウトL信号をテーブルTB1から読み出す。
そして、この読み出したバーンアウト信号がバーンアウトL信号であるのかバーンアウトH信号であるのかをチェックし(ステップS206)、バーンアウトL信号であれば、その異常に対する伝送路Lへの出力信号をバーンアウトL信号とする(ステップS207)。バーンアウトH信号であれば、その異常に対する伝送路Lへの出力信号をバーンアウトH信号とする(ステップS208)。
この処理動作におけるバーンアウト信号の出力状態のタイムチャートを図3に示す。このタイムチャートからも分かるように、この処理動作において、複数種類の異常が検出され、その異常の中の最も優先度が高い異常の種別がセンサ部1の異常、A/D変換器2の異常、CPU3の異常であった場合、メモリ7に格納されているテーブルTB1の内容に従ってバーンアウトH信号が出力され、その異常の中の最も優先度が高い異常の種別がD/A変換器4の異常、通信部5の異常、電源部6の異常であった場合、メモリ7に格納されているテーブルTB1の内容に従ってバーンアウトL信号が出力される。
また、この処理動作において、1種類の異常が検出され、その異常がセンサ部1の異常、A/D変換器2の異常、CPU3の異常であった場合、メモリ7に格納されているテーブルTB1の内容に従ってバーンアウトH信号が出力され、その異常がD/A変換器4の異常、通信部5の異常、電源部6の異常であった場合、メモリ7に格納されているテーブルTB1の内容に従ってバーンアウトL信号が出力される。
このように、本実施の形態では、自己の機器内で発生する複数種類の異常がバーンアウトH信号かバーンアウトL信号の2種類に振り分けて出力されるものとなる。これにより、上位装置200において、異常の種類を絞り込むことが可能となり、その異常に対する対策がとり易くなる。また、複数種類の異常が同時に検出された場合、その中の最も高い優先度を有する異常の種別に対応するバーンアウト信号が出力されるので、上位装置200において、優先度の高い異常の種別を見逃すことなく絞り込むことができ、その異常に対する対策がとり易くなる。
また、本実施の形態では、D/A変換器4の異常、通信部5の異常、電源部6の異常が生じた場合、バーンアウトL信号が出力される。すなわち、バーンアウトH信号を出力することができない可能性のある種別の異常が生じた場合、メモリ7に格納されているテーブルTB1の内容に従って、必ずバーンアウトL信号が出力される。これにより、バーンアウトH信号を出力することができない可能性のある種別の異常についても、その異常を確実に上位装置200に知らせることができるようになる。
なお、本実施の形態において、複数種類の異常が同時に検出された場合とは、複数種類の異常が同時に発生した場合ではなく、例えば最初の異常としてD/A変換部4の異常が検出され、バーンアウトL信号が出力されている状態において、時間をおいて、次の異常としてセンサ部1の異常が検出されたような場合もあり得る。この場合、伝送制御部3−2は、センサ部1の異常が検出された時点で、複数種類の異常が同時に検出されていると判断し、最も優先度が高い異常としてセンサ部1の異常を特定し、この特定したセンサ部1の異常に対応して登録設定されているバーンアウトH信号をテーブルTB1より読み出し、伝送路Lへの出力信号をそれまでのバーンアウトL信号からバーンアウトH信号に切り替える。
〔実施の形態2〕
上述した実施の形態1では、伝送制御部3−2において、メモリ7に格納されているテーブルTB1の内容に従って、異常検出部3−3での異常検出時の伝送路Lへの出力信号をバーンアウトH信号とするのかバーンアウトL信号とするのかを決定し、通信部5へ指示するものとした。
これに対し、実施の形態2では、バーンアウト信号の決定に際して、テーブルTB1より読み出したバーンアウト信号がバーンアウトH信号であった場合、このバーンアウトH信号を実際に出力することができるか否かをチェックし、バーンアウトH信号を実際に出力することができなかった場合、代わりにバーンアウトL信号を出力するようにする。
図4にこの場合に伝送制御部3−2において実行される処理動作を示す。この処理動作において、伝送制御部3−2は、異常検出部3−3で異常が検出されると(ステップS301)、その異常の種別を判別する(ステップS302)。そして、異常検出部3−3で検出されている異常について、複数種類であるのか否かを確認する(ステップS303)。
ここで、異常検出部3−3で検出されている異常が複数種類であった場合(ステップS303のYES)、伝送制御部3−2は、メモリ7に格納されているテーブルTB1にアクセスし、ステップS302で判別した異常の種別に対応して登録されている優先度を確認し、その優先度の中の最も優先度の高い異常の種別を特定し、この特定した異常の種別に対応して設定登録されているバーンアウト信号をテーブルTB1から読み出す(ステップS304)。
異常検出部3−3で検出されている異常が1種類であった場合(ステップS303のNO)、伝送制御部3−2は、メモリ7に格納されているテーブルTB1にアクセスし、このテーブルTB1からステップS302で判別した異常の種別に応ずるバーンアウト信号を読み出す(ステップS305)。
伝送制御部3−2は、ステップS304やS305において、読み出したバーンアウト信号がバーンアウトH信号であった場合(ステップS306の「H」)、バーンアウトH信号を実際に出力することができるか否かをチェックする(ステップS307)。この場合、通信部5に対して伝送路Lへの信号の出力を禁止したうえ、計測値演算部3−1へバーンアウトH信号に応じた電流値の出力指示を与え、この出力指示に対するD/A変換器4の出力値を観察することによって、バーンアウトH信号を実際に出力することができるか否かをチェックする。
ステップS307において、バーンアウトH信号を実際に出力することができなかった場合、伝送制御部3−2は、その異常に対する伝送路Lへの出力信号をバーンアウトL信号とする(ステップS308)。すなわち、通信部5へ指示を与え、伝送路LにバーンアウトL信号を出力する。
ステップS307において、バーンアウトH信号を実際に出力することができた場合、伝送制御部3−2は、テーブルTB1におけるバーンアウト信号の設定登録の通り、伝送路Lへの出力信号をバーンアウトH信号とする(ステップS309)。
この処理動作におけるバーンアウト信号の出力状態のタイムチャートを図5に示す。このタイムチャートからも分かるように、この処理動作において、バーンアウトH信号を実際に出力することができない異常が生じた場合、バーンアウトL信号が出力されることになる。
この実施の形態2では、バーンアウトH信号を実際に出力することができるか否かを確認することにより、例えば電力不足でバーンアウトH信号を出力することができいような場合でも、代わりバーンアウトL信号が出力されるものとなる。これにより、少なくとも自己の機器内で異常が生じたことを上位装置200に知らせることができ、異常通知の確実性が増す。
〔実施の形態3〕
上述した実施の形態1や2では、メモリ7内のテーブルTB1に、センサ部1の異常、A/D変換器2の異常、CPU3の異常に対応してバーンアウトH信号を設定登録し、D/A変換器4、通信部5、電源部6の異常に対応してバーンアウトL信号を設定登録するものとしたが、図6に示すように、例えば、センサ部1の異常についてはバーンアウトH信号を、センサ部1の異常を除く他の異常についてはバーンアウトL信号を設定登録するようにしてもよい。
このようにすると、センサ部1の異常が生じた場合、上位装置200において、他の異常種別の可能性を排除して一義的に異常種別を特定することが可能となる。これにより、最も警戒を要する異常が生じたときに、速やかに適切な措置をとることができるようになる。
なお、図6に示した例では、センサ部1の異常についてのみバーンアウトH信号を設定登録するようにしたが、例えば電源部6の異常についてのみバーンアウトL信号を設定登録するようにしてもよい。この場合、電源部6の異常を除く他の異常については、バーンアウトH信号を設定登録するようにする。また、センサ部1の異常についてのみバーンアウトL信号を設定登録し、他の異常についてはバーンアウトL信号を設定登録するようにしたりしてもよい。
また、図1に示した例において、メモリ7内のテーブルTB1に、センサ部1の異常、A/D変換器2の異常、CPU3の異常に対応してバーンアウトL信号を設定登録し、D/A変換器4、通信部5、電源部6の異常に対応してバーンアウトH信号を設定登録するようにしてもよい。また、異常の種別に対する優先度についても、異常の種別毎に異なる相対的な優先度であればよく、図1や図6に示した例に限られるものではない。
上述した実施の形態では、伝送制御部3−2や異常検出部3−3での処理をCPU3でのプログラムに従う処理機能として実現するようにしたが、伝送制御部3−2や異常検出部3−3と同様の処理機能を有する異常診断回路を別途設けるようにしてもよい。
本発明に係るフィールド機器の一実施の形態(実施の形態1)の概略を示すブロック図である。 このフィールド機器における伝送制御部の処理動作を示すフローチャートである。 この伝送制御部の処理動作におけるバーンアウト信号の出力状態を示すタイムチャートである。 この伝送制御部の処理動作の別の例(実施の形態2)を示すフローチャートである。 この伝送制御部の処理動作におけるバーンアウト信号の出力状態を示すタイムチャートである。 センサ部の異常についてのみバーンアウトH信号として設定登録するようにしたフィールド機器(実施の形態3)の概略を示すブロック図である。 従来のフィールド機器におけるバーンアウト信号を出力する際の一般的な処理動作のフローチャートである。 この一般的な処理動作におけるバーンアウトH設定時のバーンアウト信号の出力状態を示すタイムチャートである。 この一般的な処理動作におけるバーンアウトL設定時のバーンアウト信号の出力状態を示すタイムチャートである。 従来のフィールド機器におけるバーンアウトH設定時の問題を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
1…センサ部、2…A/D変換器、3…CPU、3−1…計測値演算部、3−2…伝送制御部、3−3…異常検出部、4…D/A変換器、5…通信部、6…電源部、7…メモリ、TB1…テーブル、8…ROM、9…RAM、100…フィールド機器(差圧・圧力発信器)、200…上位装置(監視装置)、L(L1,L2)…2線式の伝送路。

Claims (3)

  1. 2線式の伝送路を流れる電流の値を所定の電流範囲を通常の調整範囲として計測値に応じて調整するフィールド機器において、
    自己の機器内で生じる各種の異常を検出する異常検出手段と、
    前記通常の調整範囲の上限値を上回るレベルの信号を第1のバーンアウト信号、前記通常の調整範囲の下限値を下回るレベルの信号を第2のバーンアウト信号とし、前記異常の種別毎にその異常の種別に対応して設定登録される前記第1および第2のバーンアウト信号ならびに他の異常種別との間の異常種別毎に異なる相対的な優先度を記憶するメモリ手段と、
    前記異常検出手段によって異常が検出された場合、その検出された異常の種別を判別し、複数種類の異常が同時に検出されているか否かを判断する異常判断手段と、
    この異常判断手段によって複数種類の異常が同時に検出されていると判断された場合、その複数種類の異常の各々に対応して前記メモリ手段に設定登録されている優先度を確認し、その優先度の中の最も優先度の高い異常の種別を特定し、この特定した異常の種別に対応して設定登録されているバーンアウト信号を前記メモリ手段より読み出し、この読み出したバーンアウト信号を前記伝送路に出力するバーンアウト信号出力手段と
    を備えることを特徴とするフィールド機器。
  2. 請求項1に記載されたフィールド機器において、
    前記メモリ手段は、
    前記第1のバーンアウト信号を出力することができない可能性のある種別の異常についてその異常の種別に対応して設定登録される前記第2のバーンアウト信号を記憶する
    ことを特徴とするフィールド機器。
  3. 請求項1又は2に記載されたフィールド機器において、
    前記バーンアウト信号出力手段は、
    前記メモリ手段より読み出したバーンアウト信号が前記第1のバーンアウト信号であった場合、前記第1のバーンアウト信号を実際に出力することができるか否かをチェックし、前記第1のバーンアウト信号を実際に出力することができなかった場合、代わりに前記第2のバーンアウト信号を出力する
    ことを特徴とするフィールド機器。
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