JP2001190459A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2001190459A
JP2001190459A JP2000003288A JP2000003288A JP2001190459A JP 2001190459 A JP2001190459 A JP 2001190459A JP 2000003288 A JP2000003288 A JP 2000003288A JP 2000003288 A JP2000003288 A JP 2000003288A JP 2001190459 A JP2001190459 A JP 2001190459A
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electric blower
power supply
vacuum cleaner
chamber
control device
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JP2000003288A
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English (en)
Inventor
Masafumi Okujima
雅史 奥島
Shusuke Kitamura
秀典 北村
Masakazu Onda
雅一 恩田
Koichi Fujita
孝一 藤田
Toshifumi Miyahara
敏文 宮原
Tetsuji Nomachi
哲治 野町
Seiji Ishikawa
誠治 石川
Tetsuo Imai
哲雄 今井
Hideaki Sakatani
英明 酒谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御装置、電源供給部の冷却効果が大きく、
組み立て性の良い電気掃除機を提供する。 【解決手段】 ケース3により電動送風機側10と収納
室12を隔離し、収納室12内には、連通孔16より電
動送風機2の運転により発熱した高温部を通過する以前
の排出風14の一部のみを導入することにより、制御装
置の発熱を抑え電子部品の熱による誤動作の防止、ま
た、熱による劣化を同時に防止でき、信頼性と耐久性の
向上を行った製品を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機を図6を用いて説明す
る。
【0003】図において、31は電動送風機32を内包
するケース33を収納する電動送風機室34と、この電
動送風機32の運転動作状態を制御する制御装置35
と、電動送風機32の運転を行うための電源を供給する
コードリール36を回転自在に支持する隔壁37とを備
え、隔壁37により電源供給室38を構成した電気掃除
機の本体である。本体31の、電動送風機32の吸引側
には、塵埃を捕集する紙袋(図示せず)が配置されてい
る。39は電動送風機32にねじ止めした制御基板ホル
ダーで、制御装置35を保持している。40はコードリ
ール36より電動送風機32に電源を供給するためのリ
ード線である。
【0004】また、隔壁37には、風孔41が形成され
ていて、電動送風機室34、電源供給室38を連通して
いる。制御装置ホルダー39の前方部には通孔39aが
形成されて、電動送風機32のファン室32aに連通し
ている。また、後部には通孔32bが形成されて、ケー
ス33内と連通している。
【0005】上記構成において、電動送風機32を運転
させると、ファン室32aを通過した冷状態の排気の一
部は、通孔39aから制御装置ホルダー39内に導入さ
れて、制御装置35の発熱した電装部品を空冷し通孔3
9bよりケース33内に排出される。ファン室32aを
通過した他の大部分の排気は、電動送風機32のジュー
ル熱で高温になった部分を空冷する反作用で高温にな
り、この状態でケース33内に排出され、前述の制御装
置ホルダー39を通過した排気と合流して、ケース33
に形成した排気孔33aより本体31内に排出される。
この排気の大部分は本体31の後面に形成した排気孔子
31aより器体外に排出される一方、その一部は隔壁3
7に設けた風孔41より電源供給室38に流入し、コー
ドリール36に巻回したコード43を空冷して、コード
出口44より器体外に排出される。
【0006】また、それぞれの組み立ては、制御装置3
5は制御装置ホルダー39に保持され電動送風機32と
ともにケース33内に組立てたものを本体31に組み立
て、次にコードリール36を支持した隔壁37と電動送
風機32、制御装置35とをリード線40にて電気接続
した後にコードリール36と隔壁37を電気掃除機本体
に組み立てるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電気掃除機
にあっては、制御装置35の電装部品の冷却はファン室
32aから出た冷状態の排気の一部で行われるが、この
排気はケース33内に排出される構造のためケース33
内の正圧に影響を受けて流れにくくなり、冷却に十分な
風量、風速を得るためには通孔39a、同39bを大き
くしなければならない。ところが、電動送風機32の運
転音は高速で回転しているファン室32aの部分が最も
大きく、結果的には電気掃除機の運転音増大の一因とな
っていた。
【0008】また、コード43の冷却の際には、排気温
度は電動送風機32自体のジュール熱で高音になってい
るため大量に流して空冷させる必要が発生し、コード出
口44から排出される風量、風速が増えて、これも運転
音の増大につながっていた。
【0009】また、組立時に電動送風機32、制御装置
35と隔壁37とをリード線40にて接続するため、部
品間でのリード線40の噛み込みによる断線を起す恐れ
があった。また、隔壁37とリード線40、電動送風機
32とリード線40と接続部が多く、接続部の外れ、接
触不良を起す恐れがあった。
【0010】本発明は、以上のような従来の課題を解決
するものであって、制御基板とコードの冷却を電動送風
機の高温部に影響されること無く、より外気に近い温度
での冷却を行い、また、安定した電気接続が行えるもの
であり、同時に、組み立て性の向上を行い、リード線挟
み込み等による誤組み立てを無くし、耐久性と品質向上
を行った電気掃除機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電動送風機と電動送風機を内包するケー
スを収納する電動送風機室と、この電動送風機を制御す
る制御装置と、前記電動送風機に電源を供給する電源供
給部を収納する電源供給室とを有し、前記ケースに前記
制御装置を載置する収納室を設け、前記収納室に電動送
風機のファンの回転で排出され、かつ電動送風機の運転
により発熱した高温部を通過する以前の排出風の一部を
導入するようにしたもので、発熱した高温部を通過する
以前の排出風を収納室に導入することで、制御装置の発
熱を抑え電子部品の熱による誤動作の防止を確実に行
え、また、熱による劣化を同時に防止して、信頼性と耐
久性の向上を行った製品を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
電動送風機と電動送風機を内包するケースを収納する電
動送風機室と、この電動送風機を制御する制御装置と、
前記電動送風機に電源を供給する電源供給部を収納する
電源供給室とを有し、前記ケースに前記制御装置を載置
する収納室を設け、前記収納室に電動送風機のファンの
回転で排出され、かつ電動送風機の運転により発熱した
高温部を通過する以前の排出風の一部を導入するように
したもので、制御装置の発熱を抑え電子部品の熱による
誤動作の防止、また、熱による劣化を同時に防止でき、
信頼性と耐久性の向上を行えるものである。
【0013】本発明の請求項2記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、前記電源供給部に電動送風
機のファンの回転で排出され、かつ電動送風機の運転に
より発熱した高温部を通過する以前の排出風の一部を導
入することで、電源供給部の発熱を抑え熱による劣化を
同時に防止できる。
【0014】本発明の請求項3記載の発明は、上記請求
項1または2に記載の発明において、電源供給部として
コードリール又は蓄電池の少なくともどちらか一方を配
設したもので、交流電源や直流電源それぞれで、又は併
用で使用でき、市場の要望に応じた使用性の高い電気掃
除機を提供できる。
【0015】本発明の請求項4記載の発明は、上記請求
項1〜3に記載の発明において、前記電動送風機室と電
源供給室を仕切る隔壁により前記収納室を閉塞すること
により、収納室の一部が開口した状態で制御装置を組
み、その後隔壁にて収納室を閉塞するため組立性向上が
行える。また、隔壁にて閉塞する機能を持たせること
で、本来閉塞するための蓋を排除でき、組立性向上と電
気掃除機本体の軽量化を行えるものである。
【0016】本発明の請求項5記載の発明は、上記請求
項2〜4に記載の発明において、前記収納室を閉塞する
隔壁に風孔を設け、前記風穴で収納室と電源供給室とを
連通させ、収納室と電源供給室とを直接連通させること
で、電動送風機の運転により発熱した高温部を通過する
以前の排出風を電源供給部に導く通路を構成する必要が
なく効率的に冷却できるものである。また、特別の通路
を構成する必要がないため部品点数を削減でき、組立性
の向上と電気掃除機本体の軽量化を行えるものである。
【0017】本発明の請求項6記載の発明は、上記請求
項1〜5に記載の発明において、前記収納室を閉塞する
隔壁に電気接続部を設け、納室を閉塞すると同時に収納
室内の制御装置と電気接続を行うことにより、電源供給
部と電動送風機、制御装置とを接続するリード線が不要
となる。このように、リード線を廃止することで、組立
性の向上、電気掃除機本体の軽量化、リード線接続部で
の接触不良等を防止し信頼性の向上を行えるものであ
る。
【0018】本発明の請求項7記載の発明は、上記請求
項1〜6記載の発明において、電源供給室を電動送風機
室の上方に設けたもので、電源供給室を電動送風機室の
上方に設けることで積み上げ式の組み立てが可能となり
組み立てが容易となる。また、音源である電動送風機の
上方に電源供給室を配置する結果、電源供給室の空間に
よる遮音効果が増大する。このように、組み立て性向上
による安価な製品提供と同時に騒音低減を行えるもので
ある。
【0019】本発明の請求項8記載の発明は、上記請求
項1〜7のいずれか1項記載の電気掃除機本体に、塵埃
を吸引する吸込部を備え、電動送風機から排出される排
気の少なくとも一部を前記吸込部に還流させるもので、
制御装置や電源供給部の発熱を抑えられることで、信頼
性と耐久性の向上を実践した、屋内に塵埃を含んだ排気
を排出することの少ない低騒音で屋内のクリーン化に務
めた電気掃除機を広く普及できる。
【0020】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
を、図1を用いて説明する。
【0021】図1において、1は電動送風機2を内包す
るケース3を収納する電動送風機室4と、この電動送風
機2の運転動作状態を制御する制御装置5と、電動送風
機2の運転を行うための電源を供給するコードリール6
を回転自在に支持する隔壁7とを備え、隔壁7により電
源供給室8を構成した電気掃除機本体である。次に、ケ
ース3は、前方開口部9を有し電動送風機2を内包する
電動送風機側10と、上方開口部11を有し制御装置5
を収納する収納室12を一体に構成したものである。
【0022】このようにケース3の前方開口部9より電
動送風機2を組み立て、次に、上方開口部11より制御
装置5を組立て、上方開口部11を蓋体13により覆っ
たものである。また、収納室12には電動送風機2のフ
ァン室2aより排出され、かつ電動送風機2の運転によ
り発熱した高温部を通過する以前の排出風14を排出す
る排出孔15と連通する連通孔16aを形成している。
また、後方部には、連通孔16bが形成されて、電動送
風機室4と連通している。
【0023】電動送風機2を運転させると、ファン室2
aを通過した冷状態の排気の一部は、排出孔15から連
通孔16aを通過し収納室12内に導入されて、制御装
置5の発熱した電装部品を空冷し連通孔16bより電動
送風機室4に排出される。
【0024】ファン室2aを通過した他の大部分の排気
は、電動送風機2のジュール熱で高温になった部分を空
冷する反作用で高温になり、この状態でケース3の電動
送風機側10に排出され、ケース3に形成された排気孔
3aより電動送風機室4に排出される。そして、収納室
12、電動送風機側10から排出された排気は、電動送
風機室4内で合流し本体1後部形成された排気孔子1a
より器体外に排出される。
【0025】上記構成による作用は、大部分の排気が流
れ内圧が高い電動送風機側10と一部の排気が流れ、電
動送風機側10より内圧が低い収納室12とをケース3
により隔離することで、収納室12の排気は電動送風機
側10の正圧に影響されることなく制御装置5を冷却で
きる。また、正圧に影響されないため、ファン室2aの
排気孔子15の大きさを小さくしても、冷却に十分な風
量、風速を得ることができる。このことは、電動送風機
2の運転音は高速で回転しているファン室2aの部分が
最も大きいが、この部分の開口面積を小さくできること
で結果的に電気掃除機の運転音増大にならずに制御装置
5を効率的に冷却できる。したがって電子部品の熱によ
る誤動作の防止、また、熱による劣化を同時に防止で
き、信頼性と耐久性の向上を行った製品を提供すること
ができる。
【0026】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を、図1を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0027】電源供給室8を構成する隔壁7の一部に冷
却孔17を有し、前記電動送風機2の排出風14を排出
する排出孔15もしくは、排出風14が導入された収納
室12と冷却孔17とを連通させる連通路18を有した
ものである。
【0028】排出孔15もしくは、収納室12を通過し
た冷状態の排出風14は連絡路18を経て冷却孔17よ
り電源供給室8に流入し、電源供給部のコード19を空
冷して電源供給室出口8aより器体外に排出される。
【0029】上記構成による作用は、前記電源供給室8
に電動送風機2の運転により発熱した高温部を通過する
以前の排出風14の一部のみを導入することにより、電
源供給部のコード19の発熱を冷状態の排出風14のみ
で効率的に冷却を行うことができる。効率的に冷却する
ことで熱による劣化を防止できる。また、冷状態の排出
風14のみで冷却を行うため、電源供給室8に流入させ
る排気量を減らせる事が可能となり、結果、本体の運転
音の低減になるものである。このように信頼性と耐久性
の向上を行った製品を提供することができる。
【0030】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
を、図1、図2を用いて説明する。なお上記実施例と同
一構成部品については同一符号を付して、その説明を省
略する。
【0031】電源供給室8の電源供給部として、コード
リール6又は蓄電池22の少なくともどちらか一方を配
設し構成したものである。
【0032】上記構成による作用は、前記電源供給部が
コードリール6である場合は交流電源による電気掃除機
の運転が、又、前記電源供給部が蓄電池22である場合
は直流電源による電気掃除機の運転が可能で、しかも前
記電源供給室8の電源供給部としてコードリール6と蓄
電池22の両方を配設した場合には、交直流両方それぞ
れの電源にて電気掃除機の運転が可能であり、使用場所
等や掃除形態などの市場の要望に応じた使用性の高い電
気掃除機を提供できるものである。
【0033】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
を、図3を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0034】7aは、収納室12に対向して隔壁7に一
体に形成した立壁で、電動送風機2を内包するケース3
を本体に組み込むことにより、前記立壁7aが収納室1
2を閉塞するため、本来閉塞するための蓋体を排除でき
る。このように、組立性向上と電気掃除機本体の軽量化
を行った製品を提供することができる。
【0035】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
を、図3を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0036】収納室12を閉塞する隔壁7の一部に風孔
20を設け、収納室12と電源供給室8とを直接連通さ
せ構成したものである。
【0037】上記構成による作用は、収納室12と電源
供給室8とを直接連通させることで、電動送風機の運転
により発熱した高温部を通過する以前の排出風14を電
源供給部に導く連絡路18を構成する必要がなく効率的
に冷却できるものである。また、連絡路18を構成しな
いため、部品点数が削減できるため、組立性向上、電気
掃除機本体の軽量化を行った製品を提供できる。
【0038】(実施例6)次に、本発明の第6の実施例
を、図3を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0039】収納室12を閉塞する隔壁7に収納室12
内の制御装置5と電気接続を行う接続部21を構成した
ものである。これにより、隔壁7により収納室12を閉
塞すると同時に制御装置5との電気接続を同時に行うこ
とが出来るものである。
【0040】上記構成による作用は、直接隔壁7と制御
装置5とを電気接続することで、リード線が不要となり
組立性の向上、電気掃除機本体の軽量化、リード線接続
部での接触不良等を防止し信頼性の向上を行った製品を
提供できる。
【0041】(実施例7)次に、本発明の第7の実施例
を、図4を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0042】電源供給室8を電動送風機室4の上方に設
けたものである。
【0043】また、それぞれの組み立ては、ケース3に
組み立てられた電動送風機2、制御装置5を電動送風機
室4に組み立てた後に、コードリール6を回転自在に支
持した隔壁7をケース3上方に組み立てる。
【0044】上記構成による作用は、隔壁7をケース3
の上方に設けることで積み上げ式の組み立てが可能とな
り組み立てが容易となる。また、音源である電動送風機
の上方に電源供給室8が位置するため、電源供給室8の
空間と、コードリール6、隔壁7による遮音効果が増大
する。このように、組み立て性向上による安価な製品提
供と同時に騒音低減を行うものである。
【0045】(実施例8)次に、本発明の第8の実施例
を、図1、図5を用いて説明する。なお上記実施例と同
一構成部品については同一符号を付して、その説明を省
略する。
【0046】下面に吸込口(図示せず)を開口させた吸
込部30に、ホース25、延長管24を介し、上述した
実施例のいずれか1項記載の電気掃除機本体1と連通さ
せる。さらに、前記吸込部30に、ホース25、延長管
24にはそれぞれ分離した2通路を有し、前記吸込口
(図示せず)から電気掃除機本体1に内設した集塵室
(図示せず)に連通する吸気通路27と、電動送風機2
の運転で排出される排気風26の少なくとも一部を前記
吸込部30に還流させる排気通路28を形成している。
【0047】上記構成による動作、作用は、以下の通り
である。被掃除機面に付着した塵埃は、前記吸込部30
から吸気通路27内の吸引風29とともに前記集塵室
(図示せず)に吸引される。そして、電動送風機2の運
転で排出される排気風26の少なくとも一部は排気通路
28を介して前記吸込部30に還流され、被掃除機面へ
と吹き付けられる。
【0048】このとき、前記ホース25、延長管24等
を介して形成した排気通路28の圧力損失は、直接電気
掃除機本体1から排気を排出する形態の掃除機に比較し
て大きいため、前記ケース3内の圧力も高くなり、前記
吸引風29の風量も減少する傾向にある。従って電気掃
除機本体1に上述した実施例のいずれか1項記載の構成
を採用することで、制御装置5および電源供給室8を効
率的に冷却でき、信頼性と耐久性の向上を実践した、屋
内に塵埃を含んだ排気を排出することの少ない低騒音で
屋内のクリーン化に務めた電気掃除機を広く普及でき
る。
【0049】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、
運転音の増大を起こさずに制御基板の効率的な冷却を行
い、電装部品の熱による誤動作の防止、また、熱による
劣化を防止でき、信頼性と耐久性の向上を行えるもので
ある。
【0050】本発明の請求項2記載の発明によれば、請
求項1記載の発明において、電源供給室に冷状態の排出
風の一部のみを導入することにより、電源供給部の発熱
を抑え熱による劣化を防止できる、また、冷状態の排出
風のみで冷却を行うため、電源供給室に流入させる排気
量を減らせる事が可能となり、結果、本体の運転音の低
減になるものである。このように信頼性と耐久性の向上
を行えるものである。
【0051】本発明の請求項3記載の発明によれば、請
求項1または2記載の発明において、電源供給部として
コードリール又は蓄電池の少なくともどちらか一方を配
設したもので、交流電源や直流電源それぞれで、又は併
用で使用でき、市場の要望に応じた使用性の高い電気掃
除機を提供できる。
【0052】本発明の請求項4記載の発明によれば、請
求項1〜3記載の発明において、隔壁にて閉塞する機能
を持たせることで、本来閉塞するための蓋体を排除で
き、組立性向上と電気掃除機本体の軽量化を行った製品
を提供することができる。
【0053】本発明の請求項5記載の発明によれば、請
求項2〜4記載の発明において、収納室と電源供給室と
を直接連通させることで、電動送風機の運転により発熱
した高温部を通過する以前の排出風を電源供給部に導く
連絡路を構成する必要がなく効率的に冷却できるもので
ある。また、連絡路を不要とするため、部品点数を削減
でき、組立性向上、電気掃除機本体の軽量化を行える。
【0054】本発明の請求項6記載の発明によれば、請
求項1〜5記載の発明において、直接隔壁と制御装置と
を電気接続することで、リード線が不要となり組立性の
向上、電気掃除機本体の軽量化、リード線接続部での接
触不良等を防止し信頼性の向上を行える。
【0055】本発明の請求項7記載の発明によれば、請
求項1〜6記載の発明において、隔壁をケースの上方に
設けることで積み上げ式の組み立てが可能となり、組み
立てが容易となる。また、音源である電動送風機の上方
に電源供給室を配置するため、電源供給室の空間と、コ
ードリール、隔壁による遮音効果が増大する。このよう
に、組み立て性向上による安価な製品提供と同時に騒音
低減を行えるものである。
【0056】本発明の請求項8記載の発明によれば、請
求項1〜7のいずれか1項に記載の電気掃除機本体に、
吸込部を備え、電動送風機から排出される排気の少なく
とも一部を前記吸込部に還流させるもので、制御装置や
電源供給部の発熱をより一層抑えられることで、信頼性
と耐久性の向上を実践した、屋内に塵埃を含んだ排気を
排出することの少ない低騒音で屋内のクリーン化に務め
た電気掃除機を広く普及できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜3の実施例を示す電気掃除機の
断面図
【図2】本発明の第3の実施例を示す電気掃除機の断面
【図3】本発明の第4〜6の実施例を示す電気掃除機の
断面図
【図4】本発明の第7の実施例を示す図1のA−A断面
【図5】本発明の第8の実施例を示す電気掃除機全体の
斜視面図
【図6】従来の電気掃除機を示す断面図
【符号の説明】
1 電気掃除機本体 2 電動送風機 3 ケース 5 制御基板 6 コードリール 7 隔壁 12 収納室 14 排出風 15 排出孔 16 連通孔 17 冷却孔 18 連通路 19 電源供給部 20 風孔 21 接続部 22 蓄電池 24 延長管 25 ホース 30 吸込部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月15日(2001.2.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電気掃除機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機を図6を用いて説明す
る。
【0003】図において、31は電動送風機32を内包
するケース33を収納する電動送風機室34と、この電
動送風機32の運転動作状態を制御する制御装置35
と、電動送風機32の運転を行うための電源を供給する
コードリール36を回転自在に支持する隔壁37とを備
え、隔壁37により電源供給室38を構成した電気掃除
機の本体である。本体31の、電動送風機32の吸引側
には、塵埃を捕集する紙袋(図示せず)が配置されてい
る。39は電動送風機32にねじ止めした制御基板ホル
ダーで、制御装置35を保持している。40はコードリ
ール36より電動送風機32に電源を供給するためのリ
ード線である。
【0004】また、隔壁37には、風孔41が形成され
ていて、電動送風機室34、電源供給室38を連通して
いる。制御装置ホルダー39の前方部には通孔39aが
形成されて、電動送風機32のファン室32aに連通し
ている。また、後部には通孔32bが形成されて、ケー
ス33内と連通している。
【0005】上記構成において、電動送風機32を運転
させると、ファン室32aを通過した冷状態の排気の一
部は、通孔39aから制御装置ホルダー39内に導入さ
れて、制御装置35の発熱した電装部品を空冷し通孔3
9bよりケース33内に排出される。ファン室32aを
通過した他の大部分の排気は、電動送風機32のジュー
ル熱で高温になった部分を空冷する反作用で高温にな
り、この状態でケース33内に排出され、前述の制御装
置ホルダー39を通過した排気と合流して、ケース33
に形成した排気孔33aより本体31内に排出される。
この排気の大部分は本体31の後面に形成した排気孔子
31aより器体外に排出される一方、その一部は隔壁3
7に設けた風孔41より電源供給室38に流入し、コー
ドリール36に巻回したコード43を空冷して、コード
出口44より器体外に排出される。
【0006】また、それぞれの組み立ては、制御装置3
5は制御装置ホルダー39に保持され電動送風機32と
ともにケース33内に組立てたものを本体31に組み立
て、次にコードリール36を支持した隔壁37と電動送
風機32、制御装置35とをリード線40にて電気接続
した後にコードリール36と隔壁37を電気掃除機本体
に組み立てるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電気掃除機
にあっては、制御装置35の電装部品の冷却はファン室
32aから出た冷状態の排気の一部で行われるが、この
排気はケース33内に排出される構造のためケース33
内の正圧に影響を受けて流れにくくなり、冷却に十分な
風量、風速を得るためには通孔39a、同39bを大き
くしなければならない。ところが、電動送風機32の運
転音は高速で回転しているファン室32aの部分が最も
大きく、結果的には電気掃除機の運転音増大の一因とな
っていた。
【0008】また、コード43の冷却の際には、排気温
度は電動送風機32自体のジュール熱で高音になってい
るため大量に流して空冷させる必要が発生し、コード出
口44から排出される風量、風速が増えて、これも運転
音の増大につながっていた。
【0009】また、組立時に電動送風機32、制御装置
35と隔壁37とをリード線40にて接続するため、部
品間でのリード線40の噛み込みによる断線を起す恐れ
があった。また、隔壁37とリード線40、電動送風機
32とリード線40と接続部が多く、接続部の外れ、接
触不良を起す恐れがあった。
【0010】本発明は、以上のような従来の課題を解決
するものであって、制御基板とコードの冷却を電動送風
機の高温部に影響されること無く、より外気に近い温度
での冷却を行い、また、安定した電気接続が行えるもの
であり、同時に、組み立て性の向上を行い、リード線挟
み込み等による誤組み立てを無くし、耐久性と品質向上
を行った電気掃除機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電動送風機を内包するケースを収納する
電動送風機室と、この電動送風機を制御する制御装置を
有し、前記ケースに前記制御装置を収納する収納室を設
電動送風機のファンの回転でファン室より排出され
排出風の少なくとも一部を前記収納室に流入させた
ので、電動送風機のファンの回転でファン室より排出さ
れた排出風の少なくとも一部を収納室に入すること
で、制御装置の発熱を抑え電子部品の熱による誤動作の
防止を確実に行え、また、熱による劣化を同時に防止し
て、信頼性と耐久性の向上を行った製品を提供すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明
は、、電動送風機を内包するケースを収納する電動送風
機室と、この電動送風機を制御する制御装置を有し、前
記ケースに前記制御装置を収納する収納室を設け電動
送風機のファンの回転でファン室より排出され排出風
少なくとも一部を前記収納室に流入するようにしたも
ので、制御装置の発熱を抑え電子部品の熱による誤動作
の防止、また、熱による劣化を同時に防止でき、信頼性
と耐久性の向上を行えるものである。
【0013】本発明の請求項2記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、電動送風機に電源を供給す
電源供給部に電動送風機のファンの回転でファン室
より排出され排出風の少なくとも一部を入すること
で、電源供給部の発熱を抑え熱による劣化を同時に防止
できる。
【0014】本発明の請求項3記載の発明は、上記請求
項1または2に記載の発明において、電源供給部として
コードリール又は蓄電池の少なくともどちらか一方を配
設したもので、交流電源や直流電源それぞれで、又は併
用で使用でき、市場の要望に応じた使用性の高い電気掃
除機を提供できる。
【0015】本発明の請求項4記載の発明は、上記請求
項1〜3に記載の発明において、前記電動送風機室と
源供給部を収納する電源供給室を仕切る隔壁により前記
収納室を閉塞することにより、収納室の一部が開口した
状態で制御装置を組み、その後隔壁にて収納室を閉塞す
るため組立性向上が行える。また、隔壁にて閉塞する機
能を持たせることで、本来閉塞するための蓋を排除で
き、組立性向上と電気掃除機本体の軽量化を行えるもの
である。
【0016】本発明の請求項5記載の発明は、上記請求
に記載の発明において、収納室を閉塞する隔壁に風
孔を設け、前記風で前記収納室と電源供給室とを連通
させたことで、電動送風機の運転により発熱した高温部
を通過する以前の排出風を電源供給部に導く通路を構成
する必要がなく効率的に冷却できるものである。また、
特別の通路を構成する必要がないため部品点数を削減で
き、組立性の向上と電気掃除機本体の軽量化を行えるも
のである。
【0017】本発明の請求項6記載の発明は、上記請求
4または5に記載の発明において、収納室を閉塞する
隔壁に電気接続部を設け収納室内の制御装置と電源供
給室に収納された電源供給部を電気接続を行うように
ことにより、電源供給部と電動送風機、制御装置とを
接続するリード線が不要となる。このように、リード線
を廃止することで、組立性の向上、電気掃除機本体の軽
量化、リード線接続部での接触不良等を防止し信頼性の
向上を行えるものである。
【0018】本発明の請求項7記載の発明は、上記請求
項1〜6記載の発明において、電源供給室を電動送風機
室の上方に設けたもので、電源供給室を電動送風機室の
上方に設けることで積み上げ式の組み立てが可能となり
組み立てが容易となる。また、音源である電動送風機の
上方に電源供給室を配置する結果、電源供給室の空間に
よる遮音効果が増大する。このように、組み立て性向上
による安価な製品提供と同時に騒音低減を行えるもので
ある。
【0019】本発明の請求項8記載の発明は、上記請求
項1〜7のいずれか1項記載の電気掃除機本体に、塵埃
を吸引する吸込部を備え、電動送風機から排出される排
気の少なくとも一部を前記吸込部に還流させるもので、
制御装置や電源供給部の発熱を抑えられることで、信頼
性と耐久性の向上を実践した、屋内に塵埃を含んだ排気
を排出することの少ない低騒音で屋内のクリーン化に務
めた電気掃除機を広く普及できる。
【0020】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
を、図1を用いて説明する。
【0021】図1において、1は電動送風機2を内包す
るケース3を収納する電動送風機室4と、この電動送風
機2の運転動作状態を制御する制御装置5と、電動送風
機2の運転を行うための電源を供給するコードリール6
を回転自在に支持する隔壁7とを備え、隔壁7により電
源供給室8を構成した電気掃除機本体である。次に、ケ
ース3は、前方開口部9を有し電動送風機2を内包する
電動送風機側10と、上方開口部11を有し制御装置5
を収納する収納室12を一体に構成したものである。
【0022】このようにケース3の前方開口部9より電
動送風機2を組み立て、次に、上方開口部11より制御
装置5を組立て、上方開口部11を蓋体13により覆っ
たものである。また、収納室12には電動送風機2のフ
ァン室2aより排出され、かつ電動送風機2の運転によ
り発熱した高温部(ロータとステータから構成されるモ
ータ部(図示せず))を通過する以前の排出風14を排
出する排出孔15と連通する連通孔16aを形成してい
る。また、後方部には、連通孔16bが形成されて、電
動送風機室4と連通している。
【0023】電動送風機2を運転させると、ファン室2
aを通過した冷状態の排気の一部は、排出孔15から連
通孔16aを通過し収納室12内に導入されて、制御装
置5の発熱した電装部品を空冷し連通孔16bより電動
送風機室4に排出される。
【0024】ファン室2aを通過した他の大部分の排気
は、電動送風機2のジュール熱で高温になった部分を空
冷する反作用で高温になり、この状態でケース3の電動
送風機側10に排出され、ケース3に形成された排気孔
3aより電動送風機室4に排出される。そして、収納室
12、電動送風機側10から排出された排気は、電動送
風機室4内で合流し本体1後部形成された排気孔子1a
より器体外に排出される。
【0025】上記構成による作用は、大部分の排気が流
れ内圧が高い電動送風機側10と一部の排気が流れ、電
動送風機側10より内圧が低い収納室12とをケース3
により隔離することで、収納室12の排気は電動送風機
側10の正圧に影響されることなく制御装置5を冷却で
きる。また、正圧に影響されないため、ファン室2aの
排気孔子15の大きさを小さくしても、冷却に十分な風
量、風速を得ることができる。このことは、電動送風機
2の運転音は高速で回転しているファン室2aの部分が
最も大きいが、この部分の開口面積を小さくできること
で結果的に電気掃除機の運転音増大にならずに制御装置
5を効率的に冷却できる。したがって電子部品の熱によ
る誤動作の防止、また、熱による劣化を同時に防止で
き、信頼性と耐久性の向上を行った製品を提供すること
ができる。
【0026】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を、図1を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0027】電源供給室8を構成する隔壁7の一部に冷
却孔17を有し、前記電動送風機2の排出風14を排出
する排出孔15もしくは、排出風14が導入された収納
室12と冷却孔17とを連通させる連通路18を有した
ものである。
【0028】排出孔15もしくは、収納室12を通過し
た冷状態の排出風14は連絡路18を経て冷却孔17よ
り電源供給室8に流入し、電源供給部のコード19を空
冷して電源供給室出口8aより器体外に排出される。
【0029】上記構成による作用は、前記電源供給室8
に電動送風機2の運転により発熱した高温部(ロータと
ステータから構成されるモータ部(図示せず))を通過
する以前の排出風14の一部のみを導入することによ
り、電源供給部のコード19の発熱を冷状態の排出風1
4のみで効率的に冷却を行うことができる。効率的に冷
却することで熱による劣化を防止できる。また、冷状態
の排出風14のみで冷却を行うため、電源供給室8に流
入させる排気量を減らせる事が可能となり、結果、本体
の運転音の低減になるものである。このように信頼性と
耐久性の向上を行った製品を提供することができる。
【0030】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
を、図1、図2を用いて説明する。なお上記実施例と同
一構成部品については同一符号を付して、その説明を省
略する。
【0031】電源供給室8の電源供給部として、コード
リール6又は蓄電池22の少なくともどちらか一方を配
設し構成したものである。
【0032】上記構成による作用は、前記電源供給部が
コードリール6である場合は交流電源による電気掃除機
の運転が、又、前記電源供給部が蓄電池22である場合
は直流電源による電気掃除機の運転が可能で、しかも前
記電源供給室8の電源供給部としてコードリール6と蓄
電池22の両方を配設した場合には、交直流両方それぞ
れの電源にて電気掃除機の運転が可能であり、使用場所
等や掃除形態などの市場の要望に応じた使用性の高い電
気掃除機を提供できるものである。
【0033】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
を、図3を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0034】7aは、収納室12に対向して隔壁7に一
体に形成した立壁で、電動送風機2を内包するケース3
を本体に組み込むことにより、前記立壁7aが収納室1
2を閉塞するため、本来閉塞するための蓋体を排除でき
る。このように、組立性向上と電気掃除機本体の軽量化
を行った製品を提供することができる。
【0035】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
を、図3を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0036】収納室12を閉塞する隔壁7の一部に風孔
20を設け、収納室12と電源供給室8とを直接連通さ
せ構成したものである。
【0037】上記構成による作用は、収納室12と電源
供給室8とを直接連通させることで、電動送風機の運転
により発熱した高温部(ロータとステータから構成され
るモータ部(図示せず))を通過する以前の排出風14
を電源供給部に導く連絡路18を構成する必要がなく効
率的に冷却できるものである。また、連絡路18を構成
しないため、部品点数が削減できるため、組立性向上、
電気掃除機本体の軽量化を行った製品を提供できる。
【0038】(実施例6)次に、本発明の第6の実施例
を、図3を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0039】収納室12を閉塞する隔壁7に収納室12
内の制御装置5と電気接続を行う接続部21を構成した
ものである。これにより、隔壁7により収納室12を閉
塞すると同時に制御装置5との電気接続を同時に行うこ
とが出来るものである。
【0040】上記構成による作用は、直接隔壁7と制御
装置5とを電気接続することで、リード線が不要となり
組立性の向上、電気掃除機本体の軽量化、リード線接続
部での接触不良等を防止し信頼性の向上を行った製品を
提供できる。
【0041】(実施例7)次に、本発明の第7の実施例
を、図4を用いて説明する。なお上記実施例と同一構成
部品については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0042】電源供給室8を電動送風機室4の上方に設
けたものである。
【0043】また、それぞれの組み立ては、ケース3に
組み立てられた電動送風機2、制御装置5を電動送風機
室4に組み立てた後に、コードリール6を回転自在に支
持した隔壁7をケース3上方に組み立てる。
【0044】上記構成による作用は、隔壁7をケース3
の上方に設けることで積み上げ式の組み立てが可能とな
り組み立てが容易となる。また、音源である電動送風機
の上方に電源供給室8が位置するため、電源供給室8の
空間と、コードリール6、隔壁7による遮音効果が増大
する。このように、組み立て性向上による安価な製品提
供と同時に騒音低減を行うものである。
【0045】(実施例8)次に、本発明の第8の実施例
を、図1、図5を用いて説明する。なお上記実施例と同
一構成部品については同一符号を付して、その説明を省
略する。
【0046】下面に吸込口(図示せず)を開口させた吸
込部30に、ホース25、延長管24を介し、上述した
実施例のいずれか1項記載の電気掃除機本体1と連通さ
せる。さらに、前記吸込部30に、ホース25、延長管
24にはそれぞれ分離した2通路を有し、前記吸込口
(図示せず)から電気掃除機本体1に内設した集塵室
(図示せず)に連通する吸気通路27と、電動送風機2
の運転で排出される排気風26の少なくとも一部を前記
吸込部30に還流させる排気通路28を形成している。
【0047】上記構成による動作、作用は、以下の通り
である。被掃除機面に付着した塵埃は、前記吸込部30
から吸気通路27内の吸引風29とともに前記集塵室
(図示せず)に吸引される。そして、電動送風機2の運
転で排出される排気風26の少なくとも一部は排気通路
28を介して前記吸込部30に還流され、被掃除機面へ
と吹き付けられる。
【0048】このとき、前記ホース25、延長管24等
を介して形成した排気通路28の圧力損失は、直接電気
掃除機本体1から排気を排出する形態の掃除機に比較し
て大きいため、前記ケース3内の圧力も高くなり、前記
吸引風29の風量も減少する傾向にある。従って電気掃
除機本体1に上述した実施例のいずれか1項記載の構成
を採用することで、制御装置5および電源供給室8を効
率的に冷却でき、信頼性と耐久性の向上を実践した、屋
内に塵埃を含んだ排気を排出することの少ない低騒音で
屋内のクリーン化に務めた電気掃除機を広く普及でき
る。
【0049】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、
運転音の増大を起こさずに制御基板の効率的な冷却を行
い、電装部品の熱による誤動作の防止、また、熱による
劣化を防止でき、信頼性と耐久性の向上を行えるもので
ある。
【0050】本発明の請求項2記載の発明によれば、請
求項1記載の発明において、電源供給室に冷状態の排出
風の一部のみを導入することにより、電源供給部の発熱
を抑え熱による劣化を防止できる、また、冷状態の排出
風のみで冷却を行うため、電源供給室に流入させる排気
量を減らせる事が可能となり、結果、本体の運転音の低
減になるものである。このように信頼性と耐久性の向上
を行えるものである。
【0051】本発明の請求項3記載の発明によれば、請
求項1または2記載の発明において、電源供給部として
コードリール又は蓄電池の少なくともどちらか一方を配
設したもので、交流電源や直流電源それぞれで、又は併
用で使用でき、市場の要望に応じた使用性の高い電気掃
除機を提供できる。
【0052】本発明の請求項4記載の発明によれば、請
求項1〜3記載の発明において、隔壁にて閉塞する機能
を持たせることで、本来閉塞するための蓋体を排除で
き、組立性向上と電気掃除機本体の軽量化を行った製品
を提供することができる。
【0053】本発明の請求項5記載の発明によれば、請
求項記載の発明において、収納室と電源供給室とを直
接連通させることで、電動送風機の運転により発熱した
高温部を通過する以前の排出風を電源供給部に導く連絡
路を構成する必要がなく効率的に冷却できるものであ
る。また、連絡路を不要とするため、部品点数を削減で
き、組立性向上、電気掃除機本体の軽量化を行える。
【0054】本発明の請求項6記載の発明によれば、請
求項4または5記載の発明において、直接隔壁と制御装
置とを電気接続することで、リード線が不要となり組立
性の向上、電気掃除機本体の軽量化、リード線接続部で
の接触不良等を防止し信頼性の向上を行える。
【0055】本発明の請求項7記載の発明によれば、請
求項1〜6記載の発明において、隔壁をケースの上方に
設けることで積み上げ式の組み立てが可能となり、組み
立てが容易となる。また、音源である電動送風機の上方
に電源供給室を配置するため、電源供給室の空間と、コ
ードリール、隔壁による遮音効果が増大する。このよう
に、組み立て性向上による安価な製品提供と同時に騒音
低減を行えるものである。
【0056】本発明の請求項8記載の発明によれば、請
求項1〜7のいずれか1項に記載の電気掃除機本体に、
吸込部を備え、電動送風機から排出される排気の少なく
とも一部を前記吸込部に還流させるもので、制御装置や
電源供給部の発熱をより一層抑えられることで、信頼性
と耐久性の向上を実践した、屋内に塵埃を含んだ排気を
排出することの少ない低騒音で屋内のクリーン化に務め
た電気掃除機を広く普及できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜3の実施例を示す電気掃除機の
断面図
【図2】本発明の第3の実施例を示す電気掃除機の断面
【図3】本発明の第4〜6の実施例を示す電気掃除機の
断面図
【図4】本発明の第7の実施例を示す図1のA−A断面
【図5】本発明の第8の実施例を示す電気掃除機全体の
斜視面図
【図6】従来の電気掃除機を示す断面図
【符号の説明】 1 電気掃除機本体 2 電動送風機 3 ケース 5 制御基板 6 コードリール 7 隔壁 12 収納室 14 排出風 15 排出孔 16 連通孔 17 冷却孔 18 連通路 19 電源供給部 20 風孔 21 接続部 22 蓄電池 24 延長管 25 ホース 30 吸込部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恩田 雅一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤田 孝一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮原 敏文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野町 哲治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石川 誠治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 今井 哲雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 酒谷 英明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B006 AA08 BA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機と電動送風機を内包するケー
    スを収納する電動送風機室と、この電動送風機を制御す
    る制御装置と、前記電動送風機に電源を供給する電源供
    給部を収納する電源供給室とを有し、前記ケースに前記
    制御装置を載置する収納室を設け、前記収納室に電動送
    風機のファンの回転で排出され、かつ電動送風機の運転
    により発熱した高温部を通過する以前の排出風の一部を
    導入するようにした電気掃除機。
  2. 【請求項2】 電源供給部に電動送風機のファンの回転
    で排出され、かつ電動送風機の運転により発熱した高温
    部を通過する以前の排出風の一部を導入するようにした
    請求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 電源供給部としてコードリール又は蓄電
    池の少なくともどちらか一方を配設した請求項1または
    2記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 電動送風機室と電源供給室を仕切る隔壁
    により収納室を閉塞するようにした請求項1〜3のいず
    れか1項記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 収納室を閉塞する隔壁に風孔を設け、前
    記風穴で前記収納室と電源供給室とを連通させた請求項
    2〜4のいずれか1項記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 収納室を閉塞する隔壁に電気接続部を設
    け、収納室を閉塞すると同時に収納室内の制御装置と電
    気接続を行うように請求項1〜5のいずれか1項記載の
    電気掃除機。
  7. 【請求項7】 電源供給室を電動送風機室の上方に設け
    てなる請求項1〜6のいずれか1項記載の電気掃除機。
  8. 【請求項8】 塵埃を吸引する吸込部を備え、電動送風
    機から排出される排気の少なくとも一部を前記吸込部に
    還流させる請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気掃
    除機。
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