JP2007073238A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 加熱庫6と加熱コイル12aとを上下に仕切るとともに開口部14aを有する仕切り部14と、仕切り部開口14aから本体排気口1cに至る後部排気通路31を、表側ファンケース20c、裏側ファンケース20d及び吸排気仕切り板20dで形成し、加熱庫6と本体ケース1aの後壁1acの間の加熱庫後部空間30に設け、後部排気通路31内に設けた排気ファン羽根20hを駆動して仕切り部14上部の空気を本体1外に排気することにより、本体1内部の冷却をバランス良く効率的に冷却する誘導加熱調理器とすることができる。
【選択図】 図1
Description
第1の観点による誘導加熱調理器は、上面を開口とする本体ケースと前記開口を覆うトッププレートを有する天板とを外殻とする本体、前記本体の内部に収納されるとともに、前記本体ケースの前壁に扉で開閉される開口部を有し、さらに前記本体ケースの後壁との間に形成される空間である加熱庫後部空間を介在させかつ前記本体ケースの左右いずれかの側壁に偏って近づけて前記本体ケース底面上に設置された加熱庫、前記加熱庫上方でかつ前記トッププレート下方に位置し前記トッププレート上に載置された被加熱物を加熱する加熱コイル、前記本体内に空気を吸入するため前記天板後方に設けられた本体吸気口、前記本体吸気口から前記本体内に空気を強制的に吸入する吸気ファン、前記本体外に空気を排出するため前記天板後方に設けられた本体排気口、前記本体排気口から前記本体外に空気を強制的に排出する排気ファン、前記加熱コイルが設けられた空間と、前記加熱庫が設けられた空間とを仕切る仕切り部、及び前記仕切り部に形成された開口部である仕切り部開口、を備え、端部の一方が前記仕切り部開口に接続され他方が前記本体排気口に接続された後部排気通路を前記加熱庫後部空間内にさらに有し、前記後部排気通路内に前記排気ファンの排気ファン羽根を設け、かつ前記仕切り部開口よりも低い位置に前記排気ファン羽根を配置し、前記排気ファン羽根を駆動することにより、前記加熱コイルの位置する空間の空気を前記仕切り部開口から前記排気ファン羽根に導きその後前記本体排気口に排出する。
上記冷却構成においては、加熱庫後部空間の上方に位置する仕切り部の開口部から、仕切り部で仕切られた加熱コイルの位置する側の空気を、仕切り部と加熱庫の間を経路とすることなく吸い込み加熱庫後部空間に導き、その後上方の排気口下通路に向かって排出する後部排気通路が形成される。これにより、加熱庫の温度を不必要に低下させることなく、排気ファンにより強制排気し、排気能力を高めることができる。また、加熱庫後部空間に後部排気通路を形成することにより、排気ファンの配置をする際、本体内のスペースを有効活用することができる。したがって、誘導加熱調理器のサイズを大きくすることなく、送給能力の高いサイズの大きい排気ファンを搭載することができる。また、排気ファン羽根により強制的に排出された空気が本体排気口に対して下方から吹き上げられる構成なので、上方に向かって開口する本体排気口から排気する風の風量を多くすることが容易となる。また、仕切り部開口を介して、仕切り部上部の空気を高効率に後部排気通路内に吸入して本体外部に排気できるため、仕切り部で加熱庫と仕切られた空間に設けられた加熱コイル及び他の電気部品の冷却能力を高めることができる。
この構成によれば、排気ファンを用いて、発熱量の大きい加熱コイルや電気部品、例えば、アルミニウム加熱用インバータ回路部品を本体内部に高密度に実装した冷却能力の高い誘導加熱調理器を本体の大型化を避けつつ実現できる、という効果を有する。
この構成によれば、排気ファンユニットの組立てを、排気口下通路の組立工程と別工程により行うことができるので、排気ファンと後部排気通路を容易に本体内の加熱庫後部空間内に組み込むことが可能となる。
この構成によれば、後部排気通路に流れる空気の温度が高くなっても、その空気に排気ファンモータが直接触れることがないようにでき、排気ファンモータが排気風の影響で高温にならないようにした誘導加熱調理器を実現できる、という効果を更に有する。
この構成によれば、後部排気通路と排気ファンモータがともに加熱庫後部空間内にもうけられるので、本体内のスペースを有効活用することができる誘導加熱調理器を実現できる、という効果を更に有する。
この構成によれば、遠心型ファンは、その出力軸の中央付近において回転面と直角方向すなわち出力軸方向に吸気し、回転面と同一面に吹き出す特性があり、加熱庫後部空間に排気ファンの出力軸が略水平となるように排気ファン羽根を設置していることで、上方から下方に向かう通路を吸気通路とし、出力軸付近で水平方向(出力軸方向)につながり、そして下方から上方に向かう通路を排気通路として、両通路を近接して形成し排気ファン羽根を含めた後部排気通路を水平方向に薄型化することが、吸排気効率を大幅に低下させることなく可能となる。したがって、例えば出力軸を前後方向に水平にすれば、前後方向の加熱庫後部空間のスペースの利用を効率良くおこなうとともに、上方への排気風を多くすることができ、さらに排気ファン羽根を駆動する排気ファンモータを、前記通気経路外に配置することができる誘導加熱調理器を実現できる、という効果を有する。
この構成によれば、排気ファンモータを本体外部から導入した空気で冷却しその温度上昇を小さくすることができるので、排気ファンモータの温度上昇を抑制しつつ小型化した誘導加熱調理器を実現できる、という効果を更に有する。
この構成によれば、吸気ファンが強制的に本体内に吸入した空気は、内部部品を冷却した後、加熱庫及び加熱庫後部空間と仕切り部により仕切られた加熱コイルが設けられた空間に到達し、ダクト吸気口に強制的に導かれることにより、冷却風の流れを高効率に制御し、低コストに冷却能力を高めることができる。すなわち、空気が滞留しやすくかつ加熱庫が発生する熱の影響で温度が高くなりやすい場所である加熱コイルが設けられた当該空間の適当な場所にダクト吸気口を設けることができるので、ダクト吸気口の近傍に空気の流れを生じさせあるいは空気の流れを強くすることにより、本体内部を広範囲にバランスよく冷却する冷却能力の高い誘導加熱調理器を実現できる、という効果を有する。
仕切り部上部の加熱庫側にある本体ケースの側壁は、吸気ファンから離れた場所であり空気が滞留しやすくかつ加熱庫が発生する熱の影響で温度が高くなりやすい場所である。したがって、この構成によれば、排気ダクトが当該側壁に沿って配設されることにより、当該側壁近傍の冷却風の流れを強くし、本体内の空間を有効に活用でき、高密度に部品を実装すること、あるいは加熱庫側に配設された高出力の加熱コイル等の部品を効率よく冷却するので本体内をバランス良く冷却する冷却能力の高い誘導加熱調理器を実現できる、という効果をさらに有する。
この構成によれば、本体ケースのコーナー近傍において、加熱コイルの外周より外側に風の流れを起こさせる吸入口を設けることにより、本体ケース前壁付近に加熱コイルの熱影響の少ない空気の流れを生じさせあるいは強くし、加熱コイルが設けられた空間において加熱コイルの前方に設けられた部品を冷却する能力を高めた誘導加熱調理器を実現できる、という効果を有する。
この構成によれば、中仕切り板が加熱コイルと操作表示部との間の遮熱壁の役割を果たすとともに、第1の通気口から吸気ファンにより本体内に導入された空気が中仕切り板内に導入され、排気ダクトに吸入されることにより操作表示部周辺の空気の流れをはっきりと形成する通風路となる。これにより、中仕切り板外部の温度の影響を低減し操作表示部の温度上昇を抑制することができる、という効果を有する。
この構成によれば、本体吸気口を介さずに、第2の通気口を通じて本体外部から直接空気を導入することができる。本体外部から直接導入した空気は、本体内部を通ってきた空気よりも低温である故に、この発明は、操作表示部の温度上昇を更に低減できる、という効果を有する。
図1は、本実施例における誘導加熱調理器の構成を示す分解斜視図である。図2は、図1に示した誘導加熱調理器の正面からみた時の断面図である。図3は、図1、2に示した誘導加熱調理器を、天板2を取り外した場合において上から見た時の加熱コイル12a近傍の部分平面図、仕切り部14をさらに除去した場合の本体排気口1c近傍の部分平面図、排気ファン20近傍の部分平面断面図、吸気ファン10の部分平面断面図、及び加熱コイル12b及び基板カバー27をさらに除去した場合の回路基板9近傍の部分平面図を組み合わせて示した図である。
1a…本体ケース、
1aa…本体ケース前壁、
1ab、1ad…本体ケース側壁、
1ac…本体ケース後壁、
1b…モータ冷却穴、
1c…本体排気口、
2…天板、
2a…トッププレート、
3…操作表示部、
3a…第1の通気口、
3b…第2の通気口、
3c…第3の通気口、
4…排気口、
5…本体吸気口、
6…加熱庫、
6a…加熱庫排気口、
7…扉、
8…第2の操作表示部、
9…回路基板、
10…吸気ファン、
12a、12b…加熱コイル、
14…仕切り部、
14a…仕切り部開口、
14b…第2の開口部、
14c…第3の開口部、
14d…上仕切り部(仕切り部)、
14e…横仕切り部(仕切り部)、
17…排気ダクト、
17a…ダクト吸気口、
17b…第2のダクト排気口、
20…排気ファン、
20a…ファンケース吸気口、
20b…ファンケース排気口、
20c…表側ファンケース(後部排気通路)、
20d…裏側ファンケース(後部排気通路)、
20e…吸排気仕切り板(後部排気通路)、
20f…排気ファンモータ、
20g…排気ファン羽根、
20h…開口部(吸排気仕切り板)、
20i…筒状部(裏側ファンケース)、
20j…裏側ファンケース開口部(裏側ファンケース)、
20k…羽根基部、
20m…羽根基部穴、
21…中仕切り板、
24…ヒータ、
25…受皿、
26…焼き網、
28…排気口カバー(後部排気通路)、
29…排気口下通路(後部排気通路)、
30…加熱庫後部空間、
31…後部排気通路、
34…排気ファンユニット。
Claims (11)
- 上面を開口とする本体ケースと前記開口を覆うトッププレートを有する天板とを外殻として有する本体、
前記本体の内部に収納されるとともに、前記本体ケースの前壁に扉で開閉される開口部を有し、さらに前記本体ケースの後壁との間に形成される空間である加熱庫後部空間を介在させかつ前記本体ケースの左右いずれかの側壁に偏って近づけて前記本体ケース底面上に設置された加熱庫、
前記加熱庫上方でかつ前記トッププレート下方に位置し前記トッププレート上に載置された被加熱物を加熱する加熱コイル、
前記本体内に空気を吸入するため前記天板後方に設けられた本体吸気口、
前記本体吸気口から前記本体内に空気を強制的に吸入する吸気ファン、
前記本体外に空気を排出するため前記天板後方において前記本体吸気口よりも前記加熱庫側になるように設けられた本体排気口、
前記本体排気口から前記本体外に空気を強制的に排出する排気ファン、
前記加熱コイルが設けられた空間と前記加熱庫が設けられた空間とを仕切る仕切り部、及び
前記仕切り部に形成された開口部である仕切り部開口、を備え、
端部の一方が前記仕切り部開口に接続され他方が前記本体排気口に接続された後部排気通路を前記加熱庫後部空間内にさらに有し、
前記後部排気通路内に前記排気ファンの排気ファン羽根を設け、かつ前記仕切り部開口よりも低い位置に前記排気ファン羽根を配置し、前記排気ファン羽根を駆動することにより、前記加熱コイルの位置する空間の空気を前記仕切り部開口から前記排気ファン羽根に導きその後前記本体排気口に排出する
ことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記本体排気口の下部に形成され前記本体吸気口から前記本体排気口に至る冷却通路の終端部を構成し、前記後部排気通路の一部を形成する排気口下通路を更に備え、
前記後部排気通路の他の一部を構成するファンケースに前記排気ファンを取り付けた排気ファンユニットを前記本体に取り付けることにより、前記ファンケースの排気口と前記排気口下通路が接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。 - 前記排気ファンは、前記排気ファン羽根を、前記後部排気通路外に設けられた排気ファンモータにより駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
- 前記排気ファンモータは、前記加熱庫後部空間内に設けられてなることを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
- 前記排気ファンを遠心ファン型とし、前記排気ファンの出力軸が略水平となるように配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- 前記本体ケースの後壁に設けたモータ冷却穴、前記後部排気通路の裏面に設けた開口の周囲に形成され端部が前記モータ冷却穴の周囲に位置するとともに前記排気ファンモータをその内側に収納する筒状部、及び前記排気ファン羽根を外周部において固定する羽根基部の前記排気ファン羽根より内側に設けた羽根基部穴をさらに有し、前記排気ファン羽根が回転することにより前記モータ冷却穴から吸入した前記本体外部の空気が、前記排気ファンモータ周囲の隙間と前記羽根基部穴を通り、前記後部排気通路内に導入されることを特徴とする請求項5に記載の誘導加熱調理器。
- 前記加熱コイルが設けられた空間を更に仕切り、空気を前記仕切り部開口へ送給するための通風路を形成する排気ダクトであって、前記加熱コイルが設けられた空間の空気をその内部に導入するためのダクト吸気口が1つ以上形成された排気ダクトを更に有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器
- 前記排気ダクトは、前記仕切り部上部であって前記加熱庫側の前記本体ケースの側壁に沿って配設されたことを特徴とする請求項7に記載の誘導加熱調理器。
- 前記ダクト吸気口のいずれかは、前記本体ケース前壁近傍に配置された部品に当たる冷却風を増やすべく、前記本体ケースのコーナー近傍において、上方から見て、前記加熱コイル外周の外側に設けることを特徴とする請求項7または8に記載の誘導加熱調理器。
- 前記加熱コイルが設けられた空間の前記本体前方に配設された、入力操作及び/又は設定内容若しくは警告表示のための操作表示部、前記操作表示部と前記加熱コイルとを仕切る中仕切り板、並びに、
前記吸気ファンが導入した空気を前記操作表示部周辺に導入するための第1の通気口、を更に有し、
前記中仕切り板の内側の前記操作表示部周辺に導入された空気は更に前記排気ダクトに導入される
ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記中仕切り板の前記操作表示部側と前記本体外部とを前記本体吸気口を介さず連通する第2の通気口を更に有することを特徴とする請求項10に記載の誘導加熱調理器。
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