JP2002242759A - コージェネレーション装置の構造 - Google Patents

コージェネレーション装置の構造

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JP2002242759A
JP2002242759A JP2001037026A JP2001037026A JP2002242759A JP 2002242759 A JP2002242759 A JP 2002242759A JP 2001037026 A JP2001037026 A JP 2001037026A JP 2001037026 A JP2001037026 A JP 2001037026A JP 2002242759 A JP2002242759 A JP 2002242759A
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cooling
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Shinji Hibi
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの長寿命化、充電等の効率化、小型
化、管理負担の軽減を実現する、バッテリの冷却構造を
備えたコージェネレーション装置を提供する。 【解決手段】 発電電力と、商用電力とを、必要に応じ
て切り換えて、負荷の需要電力を賄う電源切換式のコー
ジェネレーション装置1の構造であって、開扉体に構成
した収納箱42をコージェネレーション装置1の一側面
に開閉自在に備え、該収納箱42にバッテリ43・43
・・・を収納した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源切換式のコー
ジェネレーション装置の内部構造に関するものであっ
て、特に、内装されるバッテリの設置形態(レイアウ
ト)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル・病院等の大型施設や工場に
おいて、ガス・軽油等を燃料とするエンジンの出力によ
り発電機を駆動し、該発電電力により敷地内の負荷に対
する電力を賄う発電システムが適用されている。そし
て、近年、該発電システムの中でも、前記エンジンの排
熱を利用して水の熱交換をし、施設内の給湯設備として
も機能するコージェネレーション装置が注目を集めてい
る。該コージェネレーション装置の一つのシステム構成
として、発電電力と、商用電力とを、必要に応じて切り
換える構成としたものがあり、このようなシステム構成
としたものが電源切換式のコージェネレーション装置で
ある。
【0003】該電源切換式のコージェネレーション装置
は、パッケージングのコンセプト、即ち、筐体に全ての
機器を内装した構成として、コージェネレーション装置
の設置や搬入の便宜を図っていることから、発電を開始
する際のエンジン及び電装機器等を立ち上げるためのバ
ッテリも、エンジンや発電機等の熱発生源と同一の空間
に内装されているのであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記バッテリ
を熱発生源と同一の空間に内装すると、バッテリが高温
の環境下に配置されることになり、該環境下での使用
は、バッテリの寿命を低下させる原因となっていた。ま
た、バッテリの充電又は放電は、該バッテリ内部での化
学反応により行われる。そして、該化学反応は発熱を伴
うことから、充電及び放電の効率から考えて、バッテリ
は適当な温度の環境下に置かれることが望ましい。さら
に、この充電等の効率を向上できれば、バッテリの容量
が小さくても、電力の充電等に要する時間が短縮するこ
とができるので、バッテリの小型化を図ることが可能と
なる。このように、バッテリを適当な温度環境下に置く
こと、即ち、高温下の環境に置かないことで、充電等の
効率化と、バッテリの小型化といった、二つの効果が期
待できるのである。さらに、高温の環境下では、常温
(外気温)と比較して、バッテリ液の蒸発量が多いこと
が挙げられる。このことは、バッテリ液を補充する間隔
が短くなることから、メンテナンスの回数が増え、管理
の負担につながっていた。
【0005】また、上述のごとく、パッケージングのコ
ンセプトにおいては、全ての機器が同一筐体内に配置さ
れ、各種の機器が混在する構成を強いられるため、メン
テナンスの考慮した機器の配置構成とすることが望まし
い。例えば、バッテリの配置位置は、他の機器と干渉す
ることなく、他の機器の設置・メンテナンスの作業の弊
害とならないようにすることが挙げられる。また、発電
機においては、コージェネレーション装置から引き出さ
ずに軸受けの交換作業を行うことができれば、メンテナ
ンス時間の大幅な削減が期待できる。
【0006】以上の問題点に鑑み、本発明は、バッテリ
の長寿命化、充電等の効率化、小型化、管理負担の軽減
を実現する、バッテリの冷却構造を備えたコージェネレ
ーション装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、発電電力と、商用電力とを、必要に応じて切り換え
て、負荷の需要電力を賄う電源切換式のコージェネレー
ション装置の構造であって、開扉体に構成した収納箱を
コージェネレーション装置の一側面に開閉自在に備え、
前記収納箱にバッテリを収納したことである。
【0008】また、請求項2に記載のごとく、前記発電
機及びエンジン等が設置されるエンジンルームと、前記
収納箱が設置される機器収納室とを、壁体を挟んで構成
し、該エンジンルーム及び機器収納室は、エンジンルー
ム及び機器収納室の下部に構成される冷却ダクト室と通
風口で連通し、前記壁体には、発電機のエンドカバーを
臨むメンテナンス窓を配し、該メンテナンス窓は遮蔽板
により閉鎖可能に構成したことである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は本発明のコージェネレー
ション装置を示す正面図、図2は同じく後面図、図3は
同じく右側面図、図4は同じく左側面図、図5はエンジ
ンルームの底部を示す平面図、図6はエンジンルーム内
部を示す平面図、図7は熱交換室内部を示す平面図、図
8はコージェネレーション装置の冷却水の循環経路を示
す系統図、図9は化粧板を収納箱から外し、バッテリを
取付る状態を示すコージェネレーション装置の斜視図、
図10は収納箱を開いた状態で、発電機のメンテナンス
をする状態を示すコージェネレーション装置の斜視図、
図11は収納箱での冷却風の流れを示す図である。
【0010】[1:コージェネレーション装置の全体構
成]図1乃至図7に示すコージェネレーション装置1
は、パッケージ2内を、冷却風ダクト室5、エンジンル
ーム6、熱交換室7、及び機器収納室40の合計4つの
部屋(空間)から構成されている。エンジンルーム6内
にはエンジン3、該エンジン3により駆動される発電機
4、エアクリーナ8、吸気サイレンサ9、冷却水ポンプ
16、排気ガス熱交換器17、及び副消音器18等が配
設されており、熱交換室7内にはラジエータ11、ラジ
エータファン14、水/水熱交換器20、排気消音器1
9、及び制御盤12等が配設されている。また、エンジ
ンルーム6と壁体(以下「隔壁41」とする)により隔
離されるバッテリルームとしての機器収納室40には、
バッテリボックスとしての収納箱42及び、該収納箱4
2に設置されるバッテリ43・43等が配設されてい
る。
【0011】本実施例では、エンジン3をガスエンジン
とした場合について説明する。エンジン3への燃料ガス
は、燃料ガス入口25からレギュレータ10を通じてミ
キサ15へ送られる。一方、空気は空気入口24からエ
アクリーナ8及び吸気サイレンサ9を通じてミキサ15
へ送られ、該ミキサ15にて燃料ガスと空気とが混合さ
れた後エンジン3へ供給される。また、エンジン3の排
気は、排気ガス熱交換器17を通過した後、副消音器1
8及び排気消音器19により消音されて外部へ排出され
る。
【0012】エンジンルーム6内に配置されるエンジン
3と発電機4とは水平方向に並設されており、該エンジ
ン3の高さ寸法は発電機4の高さ寸法よりも大きく構成
されている。したがって、エンジンルーム6内において
は、発電機4の上方に余分なスペースが生じるが、前記
エアクリーナ8及び吸気サイレンサ9を、この発電機4
上方スペースに配置している。このように、エアクリー
ナ8及び吸気サイレンサ9を、余分なスペースである発
電機4上方のスペースに配置することにより、無駄な空
間を有効に使用することができ、エンジンルーム6をコ
ンパクトに構成することが可能となっている。
【0013】エンジン3の冷却水は、該エンジン3、水
/水熱交換器20、及びラジエータ11間を冷却水ポン
プ16により循環されており、エンジン3の冷却等によ
り得た熱量を水/水熱交換器20を介して外部に供給す
るように構成されている。即ち、温水入口26から水/
水熱交換器20へ供給された低温水(二次側の冷却水)
が、該水/水熱交換器20にてエンジン3の冷却水によ
り加温された後に、高温水として温水出口から送出され
るのである。
【0014】ここで、コージェネレーション装置1の熱
供給システムについて、エンジン3の冷却水の循環経路
を示す図8により説明する。まず、エンジン3を冷却し
た冷却水はエンジン出口21から温調弁22へ送出さ
れ、送出された冷却水が温調弁22の設定温度以上であ
れば、水/水熱交換器20へ案内される。冷却水が水/
水熱交換器20内を流れる間に、該冷却水により温水入
口26から供給された低温水(二次側の冷却水)が加温
されて、高温水として温水出口から出ていく。水/水熱
交換器20を通過した冷却水は、温調弁23にて該温調
弁23の設定温度よりも高ければラジエータ11へ案内
され放熱される。ラジエータ11にて放熱された冷却水
は、冷却水ポンプ16を通じて排気ガス熱交換器17へ
送出され、該排気ガス熱交換器17にて排気ガスの熱を
奪った後にエンジン3へ戻る。
【0015】また、温調弁22にて冷却水が設定温度以
下であれば、温水入口26から供給される低温水(二次
側の冷却水)へ十分な熱供給をすることができないた
め、該冷却水は水/水熱交換器20へは送出されずに直
接排気ガス熱交換器17に案内されて、排気から熱を奪
って温度を上昇させる。また、温調弁23にて冷却水が
設定温度よりも低ければ、ラジエータ11により放熱す
る必要がなく、放熱するとかえって温度を下げ過ぎてし
まうため、該冷却水は直接排気ガス熱交換器17に案内
される。
【0016】このように、一定温度以上の冷却水のみを
水/水熱交換器20へ案内するように構成することで、
安定して熱供給できるようにするとともに、一定温度以
下の冷却水はラジエータ11へ案内しないように構成し
て、冷却水の温度を下げ過ぎないようにしている。ま
た、冷却水をエンジン3へ戻す前に直接排気ガス熱交換
器17を通過させることで、低温になり過ぎた冷却水が
エンジン3内に戻されて該エンジン3の性能が低下する
ことを防止している。
【0017】[2−1:コージェネレーション装置の冷
却構造]次に、コージェネレーション装置1の冷却構造
について説明する。図1乃至図7に示す前記コージェネ
レーション装置1においては、パッケージ2内の底部で
あって、エンジンルーム6及び機器収納室40の下方
に、冷却風ダクト室5が構成され、該エンジンルーム6
の上方に熱交換室7が構成されている。
【0018】[2−2:冷却風ダクト室への冷却風(外
気)の送出]また、パッケージ2内へ外気を取り入れる
ための吸入口33が、該パッケージ2の一側面に開口し
ている。該吸入口33は、パッケージ2内に配設される
冷却ファン31と吸入通路34により連通されており、
該冷却ファン31は、パッケージ2の底部に構成される
冷却風ダクト室5と連通している。そして、冷却ファン
31の吸引力により、吸入口33から外気を取り込むと
ともに、取り込んだ外気を冷却風として冷却風ダクト室
5へ送出するように構成している。
【0019】前記吸入口33の外方には、下方に外気導
入口32を開口する外気導入カバー37が取付けられ、
吸入口33から外気を取り込む際に塵等がパッケージ2
内に侵入することを防止するとともに、パッケージ2内
で発生するエンジン3や発電機4等からの騒音が吸入口
33から外部へ漏れ出すことを防止している。
【0020】[2−3:冷却風ダクト室からエンジンル
ームへの冷却風の送出]前記冷却風ダクト室5は、図
1、図5に示すように、パッケージ2の左右方向のほぼ
全域に渡って配設されている。図5に示すごとく、エン
ジンルーム6を構成する床面には、多数の通風孔35・
35・・・が開口され、該通風孔35・35・・・によ
ってエンジンルーム6と冷却風ダクト室5とが連通して
いる。該通風孔35・35・・・の配置は、図5に示す
ごとく、エンジン3及び発電機4と、平面視において重
なる位置、即ち、エンジン3及び発電機4の真下となる
配置とすることで、通風孔35・35・・・と、エンジ
ン3及び発電機4との距離を短く構成している。こうし
て、通風孔35・35・・・から放出された直後の冷却
風が、エンジン3及び発電機4に高効率で触れることが
可能となり、エンジン3及び発電機4の冷却効率が高め
られている。
【0021】[2−4:冷却風ダクト室から機器収納室
への冷却風の送出]また、図5及び図9に示すごとく、
機器収納室40を構成する床面には、多数の通風孔45
・45・・・が開口され、該通風孔45・45・・・に
よって機器収納室40と冷却風ダクト室5とが連通して
いる。該通風孔45・45・・・の配置は、図5及び図
9に示すごとく、機器収納室40の幅方向(図5におい
て上下方向)に複数並設され、機器収納室40全体に万
遍なく冷却風が放出することを可能としている。こうし
て、機器収納室40内が均一に冷却され、該機器収納室
40内に設置したバッテリ43・43が全方向から万遍
なく冷却されることが可能となり、バッテリ43・43
の冷却効率が高められている。
【0022】[2−5:機器収納室から熱交換室への冷
却風の送出]図1及び図11に示すごとく、機器収納室
40の天井面には通風孔44が開口し、該通風孔44
と、熱交換室7の下部に開口した通風孔36は、エンジ
ンルーム6の天井面を構成する通風ダクト60により通
じている。このようにして、機器収納室40を冷却した
後の冷却風は、通風孔44から通風ダクト60に送り込
まれ、該通風ダクト60を通じて通風孔36へ送出され
る。
【0023】[2−6:エンジンルームから熱交換室へ
の冷却風の送出]熱交換室7内の左右一側に、水/水熱
交換器20、排気消音器19、制御盤12等の配設部材
が配置されており、水/水熱交換器20等が配置された
側の熱交換室7底面(即ちエンジンルーム6の上面)に
は、該熱交換室7とエンジンルーム6及び前記通風ダク
ト60とを連通する通風孔36が開口している。該通風
孔36を通って、エンジンルーム6を冷却した後の冷却
風が、熱交換室7へ送出される。こうして、該冷却風に
より、水/水熱交換器20や排気消音器19等が冷却さ
れる。
【0024】また、該熱交換室7内の左右他側に、ラジ
エータ11及びラジエータファン14が配置されてお
り、該ラジエータファン14の吸引力により外部から外
気を取り込んでラジエータ11を冷却し、その後ラジエ
ータ11を冷却した外気をラジエータファン14によっ
て上方へ排出するように構成している。さらに、該ラジ
エータファン14は、上述した通風孔36を通じて熱交
換室7内に流入した冷却風をも吸引し、該冷却風をラジ
エータ11側へ引き込み、外部へ排出している。
【0025】[2−7:冷却風の経路、及び各装置配置
構成によってもたらされる効果]上述したごとく、吸入
口33からパッケージ2内に取り込まれた外気は、パッ
ケージ2の底部に構成され最下層に配置される冷却風ダ
クト室5から、エンジンルーム6及び機器収納室40、
そして、熱交換室7といった順に通過して、パッケージ
2内を冷却するようにしている。これにより、特に高温
となるエンジン3及び発電機4、また、常に高温下にお
いてはならないバッテリ43・43・・・(機器収納室
40内に設置されている)を、パッケージ2内に取り込
んだばかりの新しい外気にて、下方から満遍無く冷却す
ることができるため、高い冷却効果を得て十分な冷却を
行うことが可能となる。
【0026】また、熱交換室7内には、エンジンルーム
6内のエンジン3や発電機4等を冷却してやや温度が上
昇した外気が流入し、このやや温度が上昇した外気によ
り該熱交換室7内に配設される水/水熱交換器20が冷
却されることとなるので、該水/水熱交換器20が冷却
されすぎることを防止して、熱供給の効率を高めること
ができる。
【0027】さらに、パッケージ2内に取り込んだ外気
の通風経路は、該外気が、吸入口33から、吸入通路3
4、冷却ファン31、冷却風ダクト室5、通風孔35、
エンジンルーム6、及び通風孔45、機器収納室40、
通風ダクト60、そして、通風孔36、熱交換室7、ラ
ジエータファン14を順に通過するように構成されてい
るので、パッケージ2内全体を満遍無く冷却することが
できるとともに、取り込まれた外気は冷却ファン31の
みならず、ラジエータ11冷却用のラジエータファン1
4の吸引力をも利用して通風することができ通風量が増
大されるため、冷却効果を高めることが可能となる。こ
のように、通風量が増大されるために、冷却ファン31
のファン容量を小さく構成することが可能となる。
【0028】また、本コージェネレーション装置1にお
いては、従来エンジンルーム6内に配設されていた排気
消音器19を熱交換室7内に配設しているので、エンジ
ンルーム6コンパクトに構成することができるととも
に、高温を発する排気消音器19によりエンジン3や発
電機4が加熱されることを防止することができる。さら
に、前記水/水熱交換器20は、エンジンルーム6の上
方に配置される熱交換室7内に配設されているので、エ
ンジン3や発電機4を冷却して若干温度が上昇した外気
により冷却されることとなり、該水/水熱交換器20が
冷却されすぎることを防止して、熱供給の効率を高める
ことができる。
【0029】[3−1:収納箱の構成]図1、及び図9
乃至図11に示すごとく、収納箱42は、複数のバッテ
リ43・43・・・を支持アングル59・59・・・に
載置して内装するように構成された筐体であって、その
一側を開口面とすることで、該開口面からバッテリ43
・43・・・の収納を可能としている。尚、本実施例で
は、二体の箱型のバッテリ43・43を、縦列して収納
可能とする収納枠(二段の収納枠)を構成している。ま
た、図11に示すごとく、該収納箱42の筐体を構成す
る背面54には、複数の通風窓48・48を構成し、ま
た、上面56、下面57、及び中間面58には、通風窓
49・49を構成し、収納箱42が形成する筐体内の空
間と、機器収納室40内の空間とを連通している。こう
して、上述した機器収納室40内に送風される冷却風
が、収納箱42内に送風され、該収納箱42内のバッテ
リ43・43(図9に示す)を冷却する構成としてい
る。そして、図9に示すごとく、バッテリ43・43・
・・を収納した状態で、前記開口面に化粧板47を取付
ける構成としている(開口面に蓋をする)。該化粧板4
7は、コージェネレーション装置1の外装面を構成し、
収納箱42と一体となって開扉体を成すものである。
尚、本実施例では、化粧板47と収納箱42との両構成
物を一体とする形態を示したが、とくに本実施例に限る
ものではなく、化粧板47に別個の蝶番を配して、収納
箱42とは別個に開閉自在とする形態としてもよい。
【0030】以上の収納箱42(化粧板47を含む)の
一側側面を、蝶番46・46・・・を介して機器収納室
40の開口端面に取付けることで、収納箱42が開扉体
となって、機器収納室40に開閉自在に収納される構成
としている。
【0031】[3−2:収納箱設置による効果]収納箱
42を以上のごとく構成することにより、バッテリ43
・43・・・は、エンジン3等を内装するエンジンルー
ム6から隔離され、かつ、冷却風の送風により冷却され
た機器収納室40内に設置されるため、常に最適な温度
環境化(高温ではないということ)におかれることとな
る。即ち、上述した課題である、バッテリの長寿命化、
充電等の効率化、小型化が実現可能となり、また、バッ
テリ液の蒸発も少なくなることから、管理負担の軽減を
図ることができるのである。また、バッテリ43・43
・・は、他の機器とは隔離された空間である機器収納室
40内に設置されるため、バッテリ43・43・・・が
他の機器と干渉しあうことがなく、他の機器の設置・メ
ンテナンスの作業性を向上することができる。尚、本実
施例では、収納箱42内にバッテリ43・43・・・を
設置する形態を具体例として示したが、収納箱42内に
設置されるものは、バッテリ43・43・・・に限るも
のではない。即ち、コージェネレーション装置1に設置
される各種電装部品を、該収納箱42に設置することも
可能であり、常に電装機器にとって適温である機器収納
室40の空間内に設置することで、コージェネレーショ
ン装置1の安定した運転・制御が可能となる。
【0032】[4−1:隔壁の構成]上述したごとく、
該隔壁41は、エンジンルーム6と機器収納室40を隔
離する壁体である。言い換えるならば、一つの空間をエ
ンジンルーム6と機器収納室40に分割しているのであ
る。そして、該隔壁41には、図10に示すごとく、メ
ンテナンス窓51が開口されている。該メンテナンス窓
51は、発電機4のエンドカバー53全体を、発電機4
の軸方向から臨めることができる位置であって、かつ、
該エンドカバー53の取付・取り外し作業や、発電機4
の回転軸(図示しない)の軸方向からのローターや回転
軸受けのメンテナンス作業が行える大きさに開口してい
る。また、該メンテナンス窓51は、コージェネレーシ
ョン装置1の運転時、即ち、メンテナンス作業をする場
合以外は、遮蔽板52によって閉じるようにし、エンジ
ンルーム6と機器収納室40との間の熱の出入りを遮断
している。
【0033】[4−2:隔壁の構造による効果]隔壁4
1を以上のごとく構成することにより、発電機4のメン
テナンス作業をする際には、まず、前述した収納箱42
を開くことにより、機器収納室40を開口し、遮蔽板5
2が見える状態とする。この作業は、上述したごとく、
収納箱42が開扉体として、機器収納室40に対して開
閉可能としているため、容易に行える。次に、遮蔽板5
2を取り外すことで、メンテナンス窓51からの発電機
4のメンテナンス作業が行えるのである。
【0034】また、該メンテナンス窓51は、発電機4
のエンドカバー53全体を臨めように構成する取り合い
としているので、エンドカバー53を取り外して、発電
機4内のローターや回転軸受けを交換する際に、回転軸
方向から手を入れることができ、メンテナンス作業(回
転軸受けの交換作業等)が容易に行える。以上の構成で
ない場合、例えば、メンテナンス窓51を構成しない場
合や、回転軸方向から手を入れることができない構成
(例えば、パッケージ2側面を開放していない)として
いる場合には、上述したメンテナンス作業をする際に、
発電機4の軸方向における作業空間を構成できないこと
から、発電機4全体をエンジンルーム6内から取り出し
て行わなければならず、作業に時間と労力を要してしま
うのである。このように、メンテナンス窓51を構成す
ることは、発電機のメンテナンス作業を飛躍的に容易に
することを可能とするのである。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成したので、次
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の
ごとく、発電電力と、商用電力とを、必要に応じて切り
換えて、負荷の需要電力を賄う電源切換式のコージェネ
レーション装置の構造であって、開扉体に構成した収納
箱をコージェネレーション装置の一側面に開閉自在に備
え、前記収納箱にバッテリを収納したので、バッテリ
が、他の機器と干渉することなく、他の機器の設置・メ
ンテナンスの作業の弊害となることはない。
【0036】また、請求項2に記載のごとく、前記発電
機及びエンジン等が設置されるエンジンルームと、前記
収納箱が設置される機器収納室とを、壁体を挟んで構成
し、該エンジンルーム及び機器収納室は、エンジンルー
ム及び機器収納室の下部に構成される冷却ダクト室と通
風口で連通し、前記壁体には、発電機のエンドカバーを
臨むメンテナンス窓を配し、該メンテナンス窓は遮蔽板
により閉鎖可能に構成したので、バッテリはエンジン等
を内装するエンジンルームから隔離され、冷却風が冷却
ダクト室から直接送風されて冷却された機器収納室内に
設置されるため、常に最適な温度環境化(高温ではない
ということ)に置かれ、バッテリの長寿命化、充電等の
効率化、小型化が実現可能となり、また、バッテリ液の
蒸発も少なくなることから、管理負担の軽減を図ること
ができる。また、遮蔽板を取り外すことにより,メンテ
ナンス窓からエンジンルームに通じることが可能とな
り、発電機の軸受け交換等のメンテナンス作業が容易に
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコージェネレーション装置を示す正面
図である。
【図2】同じく後面図である。
【図3】同じく右側面図である。
【図4】同じく左側面図である。
【図5】エンジンルームの底部を示す平面図である。
【図6】エンジンルーム内部を示す平面図である。
【図7】熱交換室内部を示す平面図である。
【図8】コージェネレーション装置の冷却水の循環経路
を示す系統図である。
【図9】化粧板を収納箱から外し、バッテリを取付る状
態を示すコージェネレーション装置の斜視図である。
【図10】収納箱を開いた状態で、発電機のメンテナン
スをする状態を示すコージェネレーション装置の斜視図
である。
【図11】収納箱での冷却風の流れを示す図である
【符号の説明】
1 コージェネレーション装置 4 発電機 40 機器収納室 41 隔壁 42 収納箱 43 バッテリ 44 通気孔 45 通風孔 46 蝶番 48 通風窓 47 化粧板 51 メンテナンス窓 52 遮蔽板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電電力と、商用電力とを、必要に応じ
    て切り換えて、負荷の需要電力を賄う電源切換式のコー
    ジェネレーション装置の構造であって、開扉体に構成し
    た収納箱をコージェネレーション装置の一側面に開閉自
    在に備え、前記収納箱にバッテリを収納したコージェネ
    レーション装置の構造。
  2. 【請求項2】 前記発電機及びエンジン等が設置される
    エンジンルームと、前記収納箱が設置される機器収納室
    とを、壁体を挟んで構成し、該エンジンルーム及び機器
    収納室は、エンジンルーム及び機器収納室の下部に構成
    される冷却ダクト室と通風口で連通し、前記壁体には、
    発電機のエンドカバーを臨むメンテナンス窓を配し、該
    メンテナンス窓は遮蔽板により閉鎖可能に構成した請求
    項1に記載のコージェネレーション装置の構造。
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