JP2001188271A - 像振れ補正システム、カメラシステム、カメラ及び交換レンズ - Google Patents

像振れ補正システム、カメラシステム、カメラ及び交換レンズ

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JP2001188271A JP37318599A JP37318599A JP2001188271A JP 2001188271 A JP2001188271 A JP 2001188271A JP 37318599 A JP37318599 A JP 37318599A JP 37318599 A JP37318599 A JP 37318599A JP 2001188271 A JP2001188271 A JP 2001188271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影装置と光学装置により成る像振れ補正シ
ステムにおいて、光学装置側での像振れ補正に関連する
演算負荷を軽減する。 【解決手段】 光学装置から送信されてくる所定の信号
に応じて、振れ検出手段の検出出力値と、その検出出力
値に応じた像振れ補正手段の駆動量との関係を決定し、
該決定した関係に基づいて所定の演算を行い、前記振れ
検出手段の検出出力値から像振れ補正手段を駆動するた
めの駆動信号を算出する演算手段(#130〜#14
2)と、該演算手段により算出される前記駆動信号を光
学装置に送信する送信手段とを有する撮影装置と、該撮
影装置へ前記所定の信号を送信する送信手段と、前記駆
動信号を受信し、該駆動信号に応じて前記像振れ補正手
段の駆動を制御する駆動制御手段とを有する光学装置と
により像振れ補正システムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振れ検出手段を有
する撮影装置と、像振れ補正手段を有する光学装置とを
組み合わせて成る像振れ補正システム、カメラシステ
ム、カメラ及び交換レンズの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、交換レンズ式のカメラ用防振
レンズが知られている。また、像振れを検出する振れ検
出手段をカメラ内に有し、交換レンズ内に像振れを補正
する像振れ補正手段を有する例が、特開平6−2502
72号公報や特開平7−191355号公報などに開示
されている。
【0003】上記の振れ検出手段や像振れ補正手段等に
より像振れ補正動作を適正に行うには、防振敏感度の調
整が必要である。防振敏感度とは、装置の傾き量に対す
る振れ補正レンズの駆動量の比であり、例えば、1°の
手振れ角変位による像振れを補正するために、振れ補正
レンズを何mmシフトさせれば良いかというデータであ
る。そして、この防振敏感度は、上述の特開平6−25
0272号公報や特開平7−191355号公報等にも
記載されているように、ズームとフォーカスの状態によ
って変化するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平6−25
0272号公報や特開平7−191355号公報等に記
載されたシステムでは、防振敏感度調整のための演算
を、交換レンズ側のレンズ内マイコンで行っている。更
に詳述すると、カメラ側に具備された振れ検出手段にて
得られた振れ信号を、上記防振敏感度を加味しない状態
で交換レンズ側に送信すると、交換レンズ側において、
前記レンズ内マイコンにて、ズームエンコーダとフォー
カスエンコーダ各々で検出されたズーム情報及びフォー
カス情報に基づいて防振敏感度を決定し、該防振敏感度
と前記カメラ側より送信されてきた前記振れ信号を乗す
る演算を行うことにより、振れ補正レンズの駆動変位を
求める構成となっている。
【0005】そのため、交換レンズ側のレンズ内マイコ
ンでの演算の負荷が大きなものとなっていた。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、撮
影装置と光学装置により成る像振れ補正システムにおい
て、光学装置側での像振れ補正に関連する演算負荷を軽
減することのできる像振れ補正システムを提供しようと
するものである。
【0007】本発明の第2の目的は、カメラと交換レン
ズにより成るカメラシステムにおいて、交換レンズ側で
の像振れ補正に関連する演算負荷を軽減することのでき
るカメラシステムを提供しようとするものである。
【0008】本発明の第3の目的は、交換レンズとの組
み合わせにより像振れ補正機能を発揮できるカメラにお
いて、交換レンズ側での像振れ補正に関連する演算負荷
を軽減させることのできるカメラを提供しようとするも
のである。
【0009】本発明の第4の目的は、カメラとの組み合
わせにより像振れ補正機能を発揮できる交換レンズにお
いて、像振れ補正に関連する演算の負荷を負うことな
く、前記像振れ補正機能を発揮することのできる交換レ
ンズを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、振れ検出手段を有
する撮影装置と、像振れ補正手段を有する光学装置とを
組み合わせて成る像振れ補正システムであって、前記撮
影装置は、前記光学装置から送信されてくる所定の信号
に応じて、前記振れ検出手段の検出出力値と、その検出
出力値に応じた前記像振れ補正手段の駆動量との関係を
決定し、該決定した関係に基づいて所定の演算を行い、
前記振れ検出手段の検出出力値から前記像振れ補正手段
を駆動するための駆動信号を算出する演算手段と、該演
算手段により算出される前記駆動信号を前記光学装置に
送信する送信手段とを有し、前記光学装置は、前記撮影
装置へ前記所定の信号を送信する送信手段と、前記駆動
信号を受信し、該駆動信号に応じて前記像振れ補正手段
の駆動を制御する駆動制御手段とを有する像振れ補正シ
ステムとし、以て、振れ検出手段の検出出力値と、その
検出出力値に応じた前記像振れ補正手段の駆動量との関
係に基づく演算を、振れ検出手段を有する撮影装置側で
行い、その演算により得られる信号を、像振れ補正手段
を有する光学装置側に送信するようにするものである。
【0011】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項7に記載の発明は、振れ検出手段を有するカメラ
と、像振れ補正手段を有する交換レンズとを組み合わせ
て成るカメラシステムであって、前記カメラは、前記交
換レンズから送信されてくる所定の信号に応じて、前記
振れ検出手段の検出出力値と、その検出出力値に応じた
前記像振れ補正手段の駆動量との関係を決定し、該決定
した関係に基づいて所定の演算を行い、前記振れ検出手
段の検出出力値から前記像振れ補正手段を駆動するため
の駆動信号を算出する演算手段と、該演算手段により算
出される前記駆動信号を前記交換レンズに送信する送信
手段とを有し、前記交換レンズは、前記カメラへ前記所
定の信号を送信する送信手段と、前記駆動信号を受信
し、該駆動信号に応じて前記像振れ補正手段の駆動を制
御する駆動制御手段とを有するカメラシステムとし、以
て、振れ検出手段の検出出力値と、その検出出力値に応
じた前記像振れ補正手段の駆動量との関係に基づく演算
を、振れ検出手段を有するカメラ側で行い、その演算に
より得られる信号を、像振れ補正手段を有する交換レン
ズ側に送信するようにするものである。
【0012】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項8に記載の発明は、像振れ補正手段を具備した交
換レンズと組み合わせて使用される、像振れ補正手段を
有するカメラであって、前記交換レンズから送信されて
くる所定の信号に応じて、前記振れ検出手段の検出出力
値と、その検出出力値に応じた前記像振れ補正手段の駆
動量との関係を決定し、該決定した関係に基づいて所定
の演算を行い、前記振れ検出手段の検出出力値から前記
像振れ補正手段を駆動するための駆動信号を算出する演
算手段と、該演算手段により算出される前記駆動信号を
前記交換レンズに送信する送信手段とを有するカメラと
し、以て、振れ検出手段の検出出力値と、その検出出力
値に応じた前記像振れ補正手段の駆動量との関係に基づ
く演算をカメラ側で行い、その演算により得られる信号
を、像振れ補正手段を有する交換レンズ側に送信するよ
うにするものである。
【0013】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項9に記載の発明は、像振れ補正手段を有し、振れ
検出手段を有するカメラと組み合わせて使用される交換
レンズであって、前記カメラへ前記所定の信号を送信す
る送信手段と、前記カメラより送信されてくる駆動信号
に応じて前記像振れ補正手段の駆動を制御する駆動制御
手段とを有する交換レンズとし、以て、振れ検出手段の
検出出力値と、その検出出力値に応じた前記像振れ補正
手段の駆動量との関係に基づく演算を前記カメラ側で行
ってもらい、その演算により得られる駆動信号が送信さ
れてくることにより、該駆動信号により像振れ補正手段
の駆動を制御するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の実施の各形態に係るカメラ
(カメラ本体)及び交換レンズより成るカメラシステム
の構成図である。ここで、カメラ1内には該カメラ側の
制御を司るCPU2が具備されており、更に該カメラの
ヨー,ピッチ方向の振れを検出する振れセンサ4及び5
が図示した様に配置され、このセンサ出力は共にA/D
コンバータ3によってデジタルデータに変換されて、上
記CPU2内のデータとして取り込まれる構成となって
いる。
【0016】上記振れセンサ4及び5の内部の具体的構
成の一例としては、図2に示したように、角速度センサ
としての振動ジャイロ、及び、積分回路等から成り立っ
ている。
【0017】図2において、振動ジャイロ20は駆動回
路22によって共振駆動されると共に、同期検波回路2
1等により所定の角速度出力となるようにその出力変換
が行われる。前記同期検波回路21からの出力には通常
不必要なDCオフセットが含まれており、このDC分は
コンデンサ24及び抵抗25で構成されるハイパスフィ
ルタで取り除かれ、残りの振れ信号のみがオペアンプ2
3、抵抗26及び27で構成される増幅器で増幅され
る。更にこの増幅器の出力は、オペアンプ28、抵抗2
9,30及びコンデンサ31で構成される積分回路で積
分され、振れ変位に比例した出力に変換され、この積分
出力は前述した様にA/Dコンバータ3へ出力される構
成となっている。
【0018】図1に戻って、CPU2内に取り込まれた
センサ出力は、交換レンズ8からの情報を基に演算した
振れ補正レンズ駆動量となる。そして、この振れ補正レ
ンズ駆動量のデータをカメラ1と交換レンズ8との情報
のやりとりを行う通常のシリアルバスライン7を介し
て、CPU2より交換レンズ8内のCPU11に転送さ
れる。
【0019】交換レンズ8内では、振れ補正系9自体の
絶対位置を検出する位置検出センサ15及び16の出力
をA/Dコンバータ18でデジタルデータに変換して上
記CPU11内に取り込み、該CPU11にて、上記の
カメラ1からの振れ補正レンズ駆動量のデータとこの振
れ補正系9の位置を比較し、その比較結果をD/Aコン
バータ12に転送する。そしてこのD/Aコンバータ1
2からの出力結果を基にドライバ回路13及び14を介
して振れ補正系9を駆動し、像振れを補正する構成とな
っている。
【0020】ここで、上記振れ補正系9の具体的な構成
例を図3に示す。
【0021】図3は、振れ補正レンズを光軸と垂直な
x,y方向に平行シフトすることによりカメラの角度振
れを補正するいわゆるシフト光学系の構成を示したもの
であり、同図において、50,51はそれぞれ実際の
x,y軸方向の駆動源となる磁気回路ユニットとしての
ヨーク部、52,53はそれぞれのヨークに対応したコ
イル部である。従って、このコイル部に前述したドライ
バ回路13,14より電流が供給されることにより、撮
影レンズの一部である振れ補正レンズ54がx,y方向
に偏心駆動される。55は上記振れ補正レンズ54を固
定する為の支持アーム及び支持枠を示している。
【0022】上記振れ補正レンズ54の動きは、該振れ
補正レンズ54と一体となって動くIRED56,5
7、及び、シフトレンズ全体を保持する為の鏡筒部60
上に取り付けられたPSD62,63との組み合わせに
よって、非接触に検出される。又、58はこのシフト系
への通電を停止した時に振れ補正レンズ54を光軸中心
に機械的に略光軸中心位置に保持する為のメカロック機
構を、59はチャージピンを、61はこのシフト系の倒
れ方向を規制する為のあおり止めとしての支持球を、そ
れぞれ示している。
【0023】(実施の第1の形態)次に、本発明の実施
の第1の形態に係る主要部分の動作について、図4,図
5,図6,図8,図9,図10に示したフローチャート
及び図7に示したタイミングチャート等を用いて説明し
ていく。
【0024】図4は、防振(像振れ補正)動作に関連す
るカメラ1のCPU2でのメイン処理を示すものであ
り、同図において、まずステップ#99では、カメラ1
のレリーズ動作の開始を指示するスイッチSW1がON
しているかどうかの判定を行い、ONしていればステッ
プ#100及びステップ#101にて、電源電圧がカメ
ラ全体の動作保証に対し充分かどうかの判定を、不図示
のバッテリーチェック回路によって実行する。この結
果、電源電圧が不充分であると判定した場合はステップ
#102へ進み、ここでは上記スイッチSW1がOFF
する迄待機し、該スイッチSW1がONになると再びス
タート位置に戻るものである。
【0025】一方、上記ステップ#101にてバッテリ
ーチェックの結果がOKと判定した場合はステップ#1
03へ進み、交換レンズ8内のCPU11との通信を行
い、測光,測距,開放絞り値等の測光演算に用いるデー
タ、焦点調節敏感度等の焦点調節の為のデータ、防振敏
感度に相応するデータを得る。ここで、防振敏感度と
は、前述したように、装置の傾き量に対する振れ補正レ
ンズの駆動量の比であり、ズームとフォーカスの状態に
よって変化するものであり、後述する図6のステップ#
151にて実行される演算に用いられる。なお、この実
施の形態では、防振敏感度に相応するデータとしてズー
ム情報を用いている。送受信の仕方としては、カメラ1
より所定のデータ要求信号が交換レンズ8に向けて送信
されると、交換レンズ8側ではその所定のデータ要求信
号に応答して、防振敏感度に相応するデータとしてズー
ム情報をカメラ1側に送信するようになっている。
【0026】次にステップ#104では、通常の測光動
作を行い、続くステップ#105にて、実際のフォーカ
ス制御を不図示の光学センサ及びCPU11との通信に
よりフォーカスレンズの駆動を行うことによって実行す
る。このフォーカス制御はステップ#106にて合焦で
あることを検出できる迄継続し、合焦検出をできること
によりステップ#107へ進み、防振開始用のスイッチ
ISSWがONしているかどうかの判定を行い、このス
イッチISSWがOFFしている場合は防振動作が必要
ないものとしてステップ#108へ進み、CPU11内
部のフラグISONLを0とし、直ちにステップ#11
6へ進むことになる。
【0027】また、上記ステップ#107にてスイッチ
ISSWがONしていることを判定した場合には防振撮
影動作が選択されているものとしてステップ#109へ
進み、ロック解除命令をカメラ1側のCPU2から交換
レンズ8側のCPU11へシリアルバスライン7を介し
て転送する。
【0028】ここで、上記コマンド通信の様子を示した
ものが図7のタイミングチャートであり、図7の中にお
いて、SCKはシリアル通信の為の同期クロック、SD
0はカメラ1から交換レンズ8側へ転送されるシリアル
データ、SD1は同時に交換レンズ8側からカメラ1側
へ転送されるシリアルデータである。
【0029】この図7の様に、カメラ1から交換レンズ
8に対して、少なくとも1バイト以上のメカロック解除
のコマンドが送信されると、SD1からはデータを受け
取った事を示すBUSY信号が検出され、この事により
CPU2内では、ステップ#110にてメカロック解除
動作が完了(実際にはメカロックの解除動作は時間的に
もう少し遅れるが、シーケンス的にはコマンド受信完了
によって解除完了と見なせる)したものと判定する。そ
して、次のステップ#111へ進み、一定周期T毎に割
り込みをかける為のタイマをリセットして新たに計時動
作を開始させ、続くステップ#112にて、防振動作状
態であることを示すCPU2内部のフラグISONLを
1とし、更に、次のステップ#113にて、上記タイマ
の割り込み動作を許可する。
【0030】次のステップ#114及びステップ#11
5では、後述する演算用レジスタUY 及びUP を各々0
Hに初期設定し、その後はステップ#116へ進み、実
際のシャッタレリーズ動作に伴うカメラ1に具備された
スイッチSW2がONしているかどうかの判定を行い、
ONしていれば撮影者が実際のレリーズ動作を開始した
ものとしてステップ#117へ進み、図1に示したカメ
ラ1内のミラー6のアップ動作を行い、シャッタレリー
ズ動作を実行する。
【0031】一方、上記ステップ#116にてスイッチ
SW2が未だONしていない事を検知した場合は、撮影
者が未だフレーミング動作(撮影構図を決めている)中
であるとしてステップ#118へ進み、ここでスイッチ
SW1が未だONしているかを判定し、ONしていれば
再びステップ#116へ戻って上記動作を繰り返すこと
になる。また、上記ステップ#118にてスイッチSW
1がOFFになった事を検知すると、CPU2は撮影者
自身がカメラの撮影を終了したものとしてステップ#1
19へ進み、前述したフラグISONLの内容の判定を
行う。ここでフラグISONLの内容が0の場合は防振
動作は実行されていないものとして直ちにステップ#9
9へ戻るが、ここでフラグISONLが1の場合は防振
動作が実行されていたものとしてステップ#120へ進
み、ここでロック設定命令を送信する。このロック設定
コマンドは、前述したロック解除コマンドと同様(当然
そのデータ内容は異なる)に、CPU2からCPU11
に対して図7に示したタイミングチャートと同じように
して送信される。
【0032】次のステップ#121では、上記のロック
設定が完了したかどうかの判定を行い、ロック設定完了
であると判定した場合にはステップ#122へ進み、前
述したタイマの割り込み動作を禁止してこれら一連の動
作が終了する。
【0033】次に、前述した一定周期T毎に発生する割
り込み処理動作について、図5のフローチャートにより
説明を行う。
【0034】図5において、まずステップ#130で
は、図1に示したヨー方向の振れセンサ5からの出力を
A/Dコンバータ3によりデジタルデータに変換する動
作を開始する。そして、次のステップ#131にて、上
記変換動作が終了した事を検知するとステップ#132
へ進み、この変換結果に対して所定の演算を施す。ここ
で、このデータ変換動作について、図6に示す「データ
変換」サブルーチンにより説明する。
【0035】図6の「データ変換」サブルーチンでは、
まずステップ#150にて、A/D変換結果が記憶され
ているADDATAレジスタの内容をCPU2内部の汎
用演算レジスタAに転送し、次のステップ#151に
て、交換レンズ8内のCPU11から送信されてくる、
「振れセンサ出力」と「補正レンズ駆動量」との関係を
示す防振敏感度に相応するデータ(または「像面での像
の移動量」と「補正レンズ駆動量」との関係を示す防振
敏感度に相応するデータ)、つまりこの実施の形態で
は、既に設定されているズーム状態を反映させた防振敏
感度に相応するデータを受信し、同じくCPU2内の汎
用演算レジスタBに転送し、続くステップ#152に
て、上記CPU2は二つの汎用演算レジスタ同士の乗算
を行ってその結果をレジスタCに設定する。汎用演算レ
ジスタBに転送する防振敏感度に相応するデータは、図
4のステップ#103における交換レンズ8との通信に
より得られるもので、このデータは後述するように一定
の時間間隔にて更新されるので、上記の演算の各時点に
おいて最新の防振敏感度を用いた演算が可能になってい
る。その後は図5のステップ#133へリターンする。
【0036】図5のステップ#133では、上記の演算
結果の内容を送信データレジスタCに転送し、続くステ
ップ#134にて実際のカメラ1から交換レンズ8への
送信動作を開始するが、実際の振れ補正レンズ駆動量の
データ送信方法は、図7に示したタイミングチャートの
ように、まず最初に振れセンサの出力を示すコマンドを
送信し(当然このコマンドの中にはヨー、ピッチ等の判
別の為のフラグが含まれている)、次に振れセンサの出
力に相当する上記レジスタCの内容を、少なくとも1バ
イト以上のシリアルデータとして転送する。なお、交換
レンズ8側ではこの信号を受信することにより、後述す
るように、その時点での防振敏感度に相応するデータを
カメラ1側に送信する(図9のステップ#186)。
【0037】上記の振れ補正レンズ駆動量のデータ転送
が完了した事をステップ#135にて検知すると、今後
はステップ#136にて、ピッチ方向のセンサ出力に対
するA/D変換動作を開始する。このピッチ方向の振れ
補正レンズ駆動量のデータ送信処理である、ステップ#
136〜#141に関しては、上記ヨー方向のセンサ出
力に対する処理(ステップ#130〜#135)と全く
同じなのでその説明は省略する。最後にステップ#14
2にて、タイマ割り込みのフラグを0とし、割り込み処
理動作は終了し、図4のメイン処理へ戻る。
【0038】このように、CPU2の処理上では一定周
期T毎に割り込みが発生し、カメラ1内に設けられたヨ
ーとピッチ方向の振れ補正レンズ駆動量の最新のデータ
出力がその度交換レンズ8側に送信されることになる。
【0039】次に、交換レンズ8側の動作について、図
8及び図9のフローチャートを用いて説明する。
【0040】まず、交換レンズ8側のCPU11でのメ
イン処理を図8のフローチャートにより説明する。
【0041】図8のステップ#160,#161では、
レンズ制御の為の補正演算用内部レジスタCY ,CP を
0Hにそれぞれリセットする。続くステップ#162で
は、ロック設定制御を示すLCKフラグを0とし、同様
にステップ#163では、ロック解除制御を示すULC
Kフラグを0とする。次のステップ#164では、前述
したカメラ1から送信されてくるデータを受け取る為の
シリアルインターフェースの割り込み動作を許可し、ス
テップ#165にて、まず後述するシリアルインターフ
ェース通信割り込み処理の中で、ロック解除を促すコマ
ンドが受信されたかどうかを判定し、このフラグULC
Kが0である場合はロック解除命令は受け取っていない
としてそのままステップ#168へ進む。一方、フラグ
ULCKが1にセットされている場合はロック解除命令
を受け取ったとしてステップ#166へ進み、直ちにロ
ック解除動作を行う。この場合、CPU11からの制御
信号によって、不図示のメカロックドライバーを介し
て、図3に示したメカロック機構中のプランジャー58
に対して所定方向の電流を通電し、シフトレンズである
ところの振れ補正レンズ54の係止を解除する。そし
て、次のステップ#167にて、上述したフラグULC
Kを0とする。
【0042】次のステップ#168では、ロック設定を
示すフラグLCKが1であるかの判定を行い、該フラグ
LCKが0であった場合はロック設定命令は受け取って
いないとしてそのままステップ#165へ戻ることにな
るが、フラグLCKが1であった場合はロック設定命令
を受け取ったとしてステップ#169へ進み、直ちにロ
ック設定動作を行う。この場合も前述したロック解除動
作と同様に、CPU11からの制御信号によって、メカ
ロック機構中のプランジャー58に対して今度はロック
解除の場合と反対方向に電流を通電し、振れ補正レンズ
54の動きをレバーによって強制的に停止する。最後に
ステップ#170にて、フラグLCKを0とし、再びス
テップ#165へ戻り、前述した動作を繰り返す事にな
る。
【0043】次に、交換レンズ8側のシリアル通信の処
理について、図9のフローチャートにより説明する。
【0044】まずステップ#180では、カメラ1側か
ら送られてくる通信内容としてのコマンドが何であるか
の解読を行い、次のステップ#181でこの通信内容が
ロック解除命令かどうかの判定を行う。この結果、ロッ
ク解除命令であった場合はステップ#182へ進み、C
PU11内部でのロック解除動作を促す為のフラグUL
CKを1とし、直ちにステップ#200へ進み、ここで
シリアル割り込みの為のフラグを0とし、この割り込み
動作を終了する。従って、この場合は前述した様に図8
のメイン処理にてロック解除の動作が実行される。
【0045】一方、上記ステップ#181でロック解除
命令ではないと判定した場合はステップ#183へ進
み、ロック設定命令かどうかの判定を行い、ロック設定
命令であった場合はステップ#184へ進み、CPU1
1内部でのロック設定命令を促す為のフラグLCKを1
とし、ロック解除命令を受信した時と同様にステップ#
200へ進んで割り込み動作を終了する。
【0046】また、上記ステップ#183でロック設定
命令でもないと判定した場合はステップ#185へ進
み、ヨー方向の振れ補正レンズ駆動量のデータかどうか
の判定を行い、ここで受信コマンドがヨー側補正レンズ
駆動量受信用のコマンドと一致していればステップ#1
86へ進み、図7のタイミングチャートに示されている
様な形式でのシリアルデータの内容をCPU11内部の
SY レジスタにセットすると同時に、「振れセンサ出
力」と「補正レンズ駆動量」との関係を示す防振敏感度
に相応するデータ(または「像面での像の移動量」と
「補正レンズ駆動量」との関係を示す防振敏感度に相応
するデータ)をカメラ1側に送信する。なお、この防振
敏感度に相応するデータは、データ送信時におけるズー
ムレンズの設定状態、フォーカスレンズの設定状態の両
方を反映させたデータである。そして、次のステップ#
187にて、図1に示した振れ補正系9のヨー方向の動
きを検出している位置検出センサ15(IRED、PS
D、及び処理回路から成る)の出力をA/Dコンバータ
18にてデジタルデータに変換する動作を開始し、次の
ステップ#188で、このA/D変換の動作が終了した
かどうかの判定を行う。ここでA/D変換の動作が終了
したと判定した場合はステップ#189へ進み、この結
果をCPU11内部のTY レジスタに転送する。この前
記位置検出センサ15からの出力に相当するデータが記
憶されているSY レジスタと、補正系の位置出力に相当
するデータが記憶されているTY レジスタの内容が一致
するように、続くステップ#190では、ヨー補正系の
フィードバック演算を実行し、次のステップ#191に
て、この演算結果をCPU11内のOY レジスタに転送
する。この制御動作が終了すると直ちにステップ#20
0へ進み、この割り込み動作は終了する。
【0047】一方、ステップ#185でヨー振れ補正レ
ンズ駆動量データ受信のコマンドではないと判断した場
合はステップ#192へ進み、ここで今度はピッチの振
れ補正レンズ駆動量データ受信コマンドであるかどうか
の判定を行い、ピッチの補正レンズ駆動量受信データで
あると判定した場合はステップ#193〜#198を実
行し、振れ補正系9のピッチ方向の駆動制御を行うこと
になるが、この処理については、上記のヨー方向の駆動
制御(ステップ#186〜#191)と全く同じなので
その説明は省略する。
【0048】また、上記ステップ#192でピッチの振
れ補正レンズ駆動量データ受信コマンドでもないと判定
した場合はステップ#199へ進み、通常のレンズ通信
(例えばフォーカスや絞りの制御,測光,測距,防振敏
感度を得る為の動作等)の処理を行い、その動作終了
後、ステップ#200にて、シリアル通信の割り込みフ
ラグをクリアして、全てのシリアル割り込み処理を終了
する。
【0049】このように、本発明の実施の第1の形態で
は、カメラ1側では、防振動作が継続されている間随
時、交換レンズ8側からの防振敏感度に相応するデータ
を受信し、このデータと振れセンサの検出出力とによっ
て最新の振れ補正レンズ駆動量を算出し、これを随時、
ヨー,ピッチ交互に交換レンズ8側に送信し、交換レン
ズ8側では最新の振れ補正レンズ駆動量を受信する毎
に、振れ補正系9の制御を実行することになる。よっ
て、交換レンズ8内のCPU11での演算負荷が軽減さ
れ、交換レンズ8をコスト的に有利なものとすることが
できる。また、上記のように最新の振れ補正レンズ駆動
量が算出され、これにより防振動作(振れ補正動作)が
行われるので、常に最適な振れ補正を行うことが可能と
なる。
【0050】ここで、上記実施の第1の形態における図
4の一部を変更した例を、図10を用いて説明する。図
4との相違点は、ステップ#400及びステップ#40
1の部分のみであるので、ここではこの部分に関する説
明のみ行う。
【0051】図10のステップ#400では、開放絞り
値等の測光演算に用いるデータ、焦点調節敏感度等の焦
点調節のためのデータを得る。そして、次のステップ#
104にて測光動作を、ステップ#105,#106に
て、焦点調節動作を、それぞれ行う。そして、次のステ
ツプ#401にて、ズームレンズの設定状態と、合焦が
得られた状態でのフォーカスレンズの設定状態の両方を
反映させた防振敏感度を得る。送受信の仕方としては、
カメラ1から所定のデータ要求信号が交換レンズ8に向
けて送信されると、交換レンズ8側ではその所定のデー
タ要求信号に応答して、防振敏感度に相応するデータと
して、ズームレンズの設定状態、合焦が得られた状態で
のフォーカスレンズの設定状態の両方を反映させた防振
敏感度を、カメラ1側に向けて送信するようになってい
る。
【0052】このように、合焦後の防振敏感度に相応す
るデータを、振れ補正レンズ駆動量算出に用いることに
より、より精度の良い振れ補正動作を行うことが可能と
なる。
【0053】なお、上記ズームレンズの設定状態に相応
するデータと、フォーカスレンズの設定状態に相応する
データをそれぞれ別のデータとして、交換レンズ8から
カメラ1側に送信し、カメラ1側でそれらを統合して防
振敏感度を形成するようにしても良いし、上記ズームレ
ンズの設定状態に相応するデータと、フォーカスレンズ
の設定状態に相応するデータの両方を統合した防振敏感
度に相応するデータを交換レンズ8側で形成し、その形
でカメラ1に送信するようにしても良い。
【0054】(実施の第2の形態)次に、本発明の実施
の第2の形態について、図11〜図14のフローチャー
トを用いて説明する。なお、カメラシステム全体の機械
的、回路的な構成は、図1及び図2に示した通りであ
る。また、カメラ1側のCPU2でのメイン処理は、上
記の図4と全く同じなのでその説明は省略する。
【0055】図11は、カメラ側にて一定時間T毎に割
り込みが発生するタイマ割り込み処理について説明した
ものであり、まずステップ#250では、図1に示した
ヨー方向の振れセンサ5からの出力をA/Dコンバータ
3によってデジタルデータに変換する動作を開始する。
そして、次のステップ#251にて、A/D変換の動作
が終了したかどうかを判定し、変換動作が終了した事を
検知するとステップ#252へ進み、この変換結果に対
して所定の演算を施す。このデータ変換演算は、上記実
施の第1の形態で説明した図6と全く同じなのでここで
の説明は省略する。
【0056】次のステップ#253では、上記の演算結
果が記憶されているCPU2内部のレジスタCの値と、
内部レジスタUY (初期イニシャル動作で0Hにリセッ
トされ、1回前のサンプリング時に決定されたCレジス
タの内容が記憶されている)の値の比較を行い、両者の
値が一致している場合はステップ#258へ進み、直ち
にピッチ方向のセンサ出力検出の制御に移行する。
【0057】一方、ステップ#253で両者の値が一致
していない場合はステップ#254へ進み、レジスタC
の内容を次のタイマ割り込み処理動作の為にUY レジス
タに設定する。そして、次のステップ#255にて、上
記レジスタCの内容を送信データレジスタに転送し、続
くステップ#256にて、この内容を図7に示したタイ
ミングチャートに従って交換レンズ8側に送信する。次
のステップ#257では、この所定バイト数の送信が全
て完了したかどうかの判定を行い、送信が完了した事を
検知するとステップ#258へ進み、今度はピッチ方向
の振れ補正レンズ駆動量のデータの変換及び転送動作を
開始する。このステップ#258〜#264の動作は、
上記ステップ#250〜#257の動作と全く同じなの
で説明は省略する。最後に、ステップ#265にて、タ
イマ割り込みのフラグをクリアしてこの割り込み動作を
終了する。
【0058】次に、交換レンズ8側での動作について、
図12のフローチャートにより説明する。
【0059】図12は、交換レンズ8側内のCPU11
のメイン処理について説明したフローチャートであり、
この動作は基本的には一部を除いて上記実施の第1の形
態で説明した図8と全く同じで、新たにステップ#28
5,#286を追加した点のみが異なる。
【0060】交換レンズ8側にも一定時間T毎に割り込
みが発生するタイマが設けられており、ステップ#28
5にて、このタイマをスタートさせ、次のステップ#2
86にて、この割り込みを許可するようになっている。
したがって、交換レンズ8側のCPU11のメイン処理
では、カメラ1側から送信されてくる振れ補正レンズ駆
動量のデータ受信、及び、一定時間毎に振れ補正系9の
制御が行われるタイマー割り込みを待機していることに
なる。
【0061】次に、交換レンズ8側のシリアルインター
フェースの割り込み処理について、図13のフローチャ
ートにより説明する。
【0062】まずステップ#300では、カメラ1側か
ら送られてくるコマンドの通信内容についての解読を行
い、次のステップ#301にて、この通信内容をロック
解除命令であると判定した場合はステップ#302へ進
み、CPU11内のメイン処理でのロック解除動作を促
す為のフラグULCKを1とし、その後ステップ#30
1へ進んで、ここでシリアル割り込み動作の為のフラグ
を0とし、割り込み動作は終了する。
【0063】一方、上記ステップ#301にて、ロック
解除命令でないと判定した場合はステップ#303へ進
み、ロック設定命令かどうかを判定し、ロック設定命令
であった場合は次のステップ#304にて、CPU11
内のメイン処理でのロック設定命令を促す為のフラグL
CKを1とし、ステップ#310でシリアル通信の割り
込みフラグをクリアして、この割り込み動作を終了す
る。
【0064】また、上記ステップ#303にて、ロック
設定命令でもなかった場合はステップ#305へ進み、
ヨー方向センサの受信データの判定を行い、ここでヨー
方向の振れ補正レンズ駆動量のデータであった場合はス
テップ#306へ進み、このヨー受信データの内容をC
PU11内のSY レジスタに設定し、この場合もステッ
プ#310でシリアル通信の割り込みフラグをクリアし
て、この割り込み動作を終了する。
【0065】また、上記ステップ#305にて、ヨーの
受信データでないと判定した場合はステップ#307へ
進み、ピッチ受信データかどうかの判定を行い、ピッチ
側センサの受信データであると判定した場合はステップ
#308へ進み、ピッチのセンサ受信データの内容がS
P レジスタに設定し、ステップ#310を経て割り込み
動作を終了する。
【0066】また、上記ステップ#307にて、ピッチ
の受信データでもない場合は通常のレンズ通信と判定し
てステップ#309へ進み、通常レンズ通信の処理を実
行し、ステップ#310でシリアル通信の割り込みフラ
グをクリアして、この割り込み動作を終了する。
【0067】次に、一定時間T毎に割り込みが発生する
交換レンズ8側でのタイマ割り込みの処理について、図
14のフローチャートにより説明する。
【0068】まずステップ#320では、図1に示した
振れ補正系9のヨー方向の動きを検出している位置検出
センサの出力をA/Dコンバータ18にてデジタルデー
タに変換する動作を開始する。そして、次のステップ#
321にて、この変換動作が終了したかどうかの判定を
行い、変換動作が終了した事を検知するとステップ#3
22へ進み、この変換結果をCPU11内のTY レジス
タに設定する。続くステップ#323では、ヨー方向の
振れ補正レンズ駆動量のデータに相当する値を記憶して
いるSY レジスタと、上記TY レジスタを使って振れ補
正系9をヨー方向の位置検出センサの出力に追従動作さ
せる為のフィードバック演算を実行する。そして、この
演算結果に相当するOY レジスタの内容を次のステップ
#324にて、D/Aコンバータ12にDADATAと
して転送し、その結果を駆動回路13を介して振れ補正
系9を駆動することになる。ピッチ方向についても同様
である(ステップ#327〜#330)。
【0069】(変形例)上述の実施の各形態では、振れ
検出手段として、振動ジャイロより成る振れセンサを想
定しているが、他の角速度センサや他のセンサ(変位,
角変位センサ,速度センサ,加速度,角加速度センサ
等、エリアセンサ等)を用いてもよい。
【0070】また、像振れ補正手段として、光軸に対し
て実質的に垂直な面内で光学部材を動かすことにより像
振れ補正を行うものを用いたが、可変頂角プリズム等の
他の像振れ補正手段を用いてもよい。
【0071】また、上記の実施の各形態では、銀塩カメ
ラに適用した例を説明したが、ビデオカメラ等の他の撮
像装置や他の光学装置についても同様に適用することが
できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、撮影装置と光学装置により成る像振れ補
正システムにおいて、光学装置側での像振れ補正に関連
する演算負荷を軽減することができる像振れ補正システ
ムを提供できるものである。
【0073】また、請求項7に記載の発明によれば、カ
メラと交換レンズにより成るカメラシステムにおいて、
交換レンズ側での像振れ補正に関連する演算負荷を軽減
することができるカメラシステムを提供できるものであ
る。
【0074】また、請求項8に記載の発明によれば、交
換レンズとの組み合わせにより像振れ補正機能を発揮で
きるカメラにおいて、交換レンズ側での像振れ補正に関
連する演算負荷を軽減させることができるカメラを提供
できるものである。
【0075】また、請求項9に記載の発明によれば、カ
メラとの組み合わせにより像振れ補正機能を発揮できる
交換レンズにおいて、像振れ補正に関連する演算の負荷
を負うことなく、前記像振れ補正機能を発揮することが
できる交換レンズを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係るカメラシステムの
構成図である。
【図2】図1に示す振れセンサ4及び5の内部の具体的
構成を示す回路図である。
【図3】図1に示す振れ補正系9の構成を示す斜視図で
ある。
【図4】本発明の実施の第1の形態に係るカメラ側のメ
イン処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の第1の形態においてカメラ側で
のタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップ#132での詳細な動作を示す
フローチャートである。
【図7】本発明の実施の第1の形態に係るカメラシステ
ムにおける通信について説明する為の図である。
【図8】本発明の実施の第1の形態に係る交換レンズの
メイン処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の第1の形態に係る交換レンズで
のシルアル割り込み処理の動作を示すフローチャートで
ある。
【図10】図4に示すフローチャートの一部を変更した
例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の第2の形態においてカメラ側
でのタイマ割り込み処理の動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】本発明の実施の第2の形態においてカメラ側
の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の第2の形態に係る交換レンズ
の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の第2の形態に係る交換レンズ
でのタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 CPU 4,5 振れセンサ 8 交換レンズ 9 振れ補正系 11 CPU

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れ検出手段を有する撮影装置と、像振
    れ補正手段を有する光学装置とを組み合わせて成る像振
    れ補正システムであって、 前記撮影装置は、前記光学装置から送信されてくる所定
    の信号に応じて、前記振れ検出手段の検出出力値と、そ
    の検出出力値に応じた前記像振れ補正手段の駆動量との
    関係を決定し、該決定した関係に基づいて所定の演算を
    行い、前記振れ検出手段の検出出力値から前記像振れ補
    正手段を駆動するための駆動信号を算出する演算手段
    と、該演算手段により算出される前記駆動信号を前記光
    学装置に送信する送信手段とを有し、 前記光学装置は、前記撮影装置へ前記所定の信号を送信
    する送信手段と、前記駆動信号を受信し、該駆動信号に
    応じて前記像振れ補正手段の駆動を制御する駆動制御手
    段とを有することを特徴とする像振れ補正システム。
  2. 【請求項2】 前記光学装置は、交換レンズであること
    を特徴とする請求項1に記載の像振れ補正システム。
  3. 【請求項3】 前記光学装置は、フォーカスレンズとズ
    ームレンズの少なくとも一方を有し、前記送信手段は、
    前記フォーカスレンズと前記ズームレンズの少なくとも
    一方の状態に相応する信号を、前記所定の信号として、
    前記撮影装置に送信することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の像振れ補正システム。
  4. 【請求項4】 前記送信手段は、前記フォーカスレンズ
    と前記ズームレンズの少なくとも一方の状態に相応する
    信号を、前記フォーカスレンズが合焦した後に、前記所
    定の信号として、前記撮影装置に送信することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の像振れ補正システム。
  5. 【請求項5】 前記撮影装置に具備される前記演算手段
    は、像振れ補正動作が継続されている間随時、前記光学
    装置から送信されてくる所定の信号に応じた前記振れ検
    出手段の検出出力値と前記像振れ補正手段の駆動量との
    関係の決定、及び、前記駆動信号を算出する演算を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の像振れ
    補正システム。
  6. 【請求項6】 前記光学装置に具備される前記送信手段
    は、前記撮影装置からの前記駆動信号を受信することに
    応じて、前記所定の信号を前記撮影装置に送信すること
    を特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の像振れ補正
    システム。
  7. 【請求項7】 振れ検出手段を有するカメラと、像振れ
    補正手段を有する交換レンズとを組み合わせて成るカメ
    ラシステムであって、 前記カメラは、前記交換レンズから送信されてくる所定
    の信号に応じて、前記振れ検出手段の検出出力値と、そ
    の検出出力値に応じた前記像振れ補正手段の駆動量との
    関係を決定し、該決定した関係に基づいて所定の演算を
    行い、前記振れ検出手段の検出出力値から前記像振れ補
    正手段を駆動するための駆動信号を算出する演算手段
    と、該演算手段により算出される前記駆動信号を前記交
    換レンズに送信する送信手段とを有し、 前記交換レンズは、前記カメラへ前記所定の信号を送信
    する送信手段と、前記駆動信号を受信し、該駆動信号に
    応じて前記像振れ補正手段の駆動を制御する駆動制御手
    段とを有することを特徴とするカメラシステム。
  8. 【請求項8】 像振れ補正手段を具備した交換レンズと
    組み合わせて使用される、像振れ補正手段を有するカメ
    ラであって、 前記交換レンズから送信されてくる所定の信号に応じ
    て、前記振れ検出手段の検出出力値と、その検出出力値
    に応じた前記像振れ補正手段の駆動量との関係を決定
    し、該決定した関係に基づいて所定の演算を行い、前記
    振れ検出手段の検出出力値から前記像振れ補正手段を駆
    動するための駆動信号を算出する演算手段と、該演算手
    段により算出される前記駆動信号を前記交換レンズに送
    信する送信手段とを有することを特徴とするカメラ。
  9. 【請求項9】 像振れ補正手段を有し、振れ検出手段を
    有するカメラと組み合わせて使用される交換レンズであ
    って、 前記カメラへ前記所定の信号を送信する送信手段と、前
    記カメラより送信されてくる駆動信号に応じて前記像振
    れ補正手段の駆動を制御する駆動制御手段とを有するこ
    とを特徴とする交換レンズ。
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