JP2001182492A - セグメントの継ぎ手部構造 - Google Patents

セグメントの継ぎ手部構造

Info

Publication number
JP2001182492A
JP2001182492A JP37383699A JP37383699A JP2001182492A JP 2001182492 A JP2001182492 A JP 2001182492A JP 37383699 A JP37383699 A JP 37383699A JP 37383699 A JP37383699 A JP 37383699A JP 2001182492 A JP2001182492 A JP 2001182492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
segment
bolt
circumferential direction
segments
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37383699A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Fukuda
昌弘 福田
Katsumi Inomata
勝美 猪又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP37383699A priority Critical patent/JP2001182492A/ja
Publication of JP2001182492A publication Critical patent/JP2001182492A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールドの内面が完全に平滑となるようなセ
グメントの継ぎ手部構造を提供する。 【解決手段】 トンネルaの円周方向に隣接する一方の
RCセグメント1のトンネル軸方向側の端面部から他方
のRCセグメント1のトンネル円周方向側の端面部に向
かって挿通されるボルト2によってトンネルaの円周方
向に隣接するRCセグメント1同士を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シールド工法に
おいて、主にRCセグメントを組み立ててトンネルの内
周を覆工する際、トンネル円周方向に隣接するRCセグ
メント同士を接合するセグメントの継ぎ手部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シール
ド工法において、RCセグメントを組み立ててトンネル
の内周を覆工する際、隣接するRCセグメント同士を接
合する方法としては、これまで様々な方法が実施されて
いる。
【0003】例えば、図5(a)に図示するように隣接
するRCセグメント20同士の接合部に継ぎ手金具2
1,21をそれぞれ埋設し、これに隣接して接合部に設
けられたボルトボックス22内で継ぎ手金具21どうし
を短ボルト23で接合する方法、また、図5(b)に図
示するように隣接するRCセグメント20同士の接合部
に継ぎ手金具24,24をそれぞれ埋め込み、この継ぎ
手金具24に設けられた係合凹溝24a,24a間にコ
ッター25を打ち込む方法などが一般に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなセ
グメントの継手部構造では、RCセグメント20の内側
面に継ぎ手金具21やボルトボックス22が多数設けら
れているため、RCセグメント20が組み立てられた後
に、これらの部材がセグメントリングの内側に露出する
ことになる。
【0005】このため、特に二次覆工を省略した雨水幹
線や下水幹線のシールドの場合、シールドの内面に継ぎ
手金具21やボルトボックス22が多数、露出した状態
で残ることは腐食などの問題があり、このためこれらを
コンクリートで間詰めする等の措置が必要になって余計
な作業を強いられるだけでなく、美観の上でも課題があ
った。
【0006】この発明は以上の課題を解決するためにな
されたもので、施工後のシールドの内面が完全に平滑と
なるようなセグメントの継ぎ手部構造を提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係るセグメントの継ぎ手部
構造は、請求項1として、トンネルの円周方向に隣接す
る一方のセグメントのトンネル軸方向側の端面部から他
方のセグメントのトンネル円周方向側の端面部に向かっ
て挿通される連結部材によってトンネルの円周方向に隣
接するセグメント同士を連結する。
【0008】請求項2として、請求項1のセグメントの
継ぎ手部構造において、トンネルの円周方向に隣接する
一方のセグメントに、トンネル軸方向側の端面部から他
方のセグメントのトンネル円周方向側の端面部に向かっ
て貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔に連結部材とし
てボルトを挿通する。
【0009】請求項3として、請求項1または2のセグ
メントの継ぎ手部構造において、トンネル円周方向に隣
接する他方のセグメントのトンネル円周方向側の端面部
に連結部材の先端部が連結されるインサートを埋設す
る。請求項4として、請求項2または3のセグメントの
継ぎ手部構造において、貫通孔のトンネル軸方向側の開
口端部にボルトボックスを形成し、ボルトの軸部にスタ
ッドを多数突設し、かつボルトボックスにグラウト材を
充填する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、この発明に係るセ
グメントの継ぎ手部構造の一例を示し、図において、複
数のRCセグメント1がトンネルaの円周方向と軸方向
に互いに隣接して設置されている。
【0011】また、トンネルaの円周方向と軸方向に隣
接するセグメント1同士はそれぞれ互いに連結され、特
にトンネルaの円周方向に隣接するセグメント1同士は
複数の連結部材2によって互いに連結されている。連結
部材2としては、例えばボルト(以下「ボルト2」とい
う)が使用され、ボルト2は互いに隣接する一方のRC
セグメント1のトンネル軸方向側の端面部1aから他方
のRCセグメント1のトンネル円周方向側の端面部1b
に向かって斜めに形成された貫通孔3に挿通され、その
先端2aは他方のRCセグメント1の端面部1bに埋設
されているインサート4に螺合されている。インサート
4には例えば袋ナット等が使用されている。
【0012】なお、貫通孔3のボルト挿入口側の端部に
貫通孔3の内径よりやや大きい内径のボルトボックス3
aが形成され、このボルトボックス3a内にボルト2の
ボルト頭部2bが収納され、ボルト頭部2bがRCセグ
メント1の端面に突出しないようになっている。
【0013】こうして、トンネルaの円周方向に隣接す
るRCセグメント1同士は、複数のボルト2によって互
いに連結されている。なお、トンネルaの円周方向に対
するボルト2の傾きと本数は、シールドの径と周囲地山
からの土圧や水圧による応力の大きさによって決定され
ている。
【0014】また、トンネルaの軸方向に隣接するRC
セグメント1同士は、例えば隣接する一方のRCセグメ
ント1にトンネル軸方向に連続して形成された貫通孔5
に連結ボルト6を挿通し、その先端を隣接する他方のR
Cセグメント1のトンネル軸方向の端面部に埋設されて
いるインサート(図省略)に螺合する等して、RCセグ
メント1の内側に連結ボルト6やインサート等が全く現
れないように互いに連結されている。
【0015】なお、貫通孔5のボルト挿入側の端部にボ
ルトボックス5aが形成され、このボルトボックス5a
に連結ボルト6のボルト頭部6aが収納されている。ま
た、RCセグメント1同士の継手部の強度低下を防止す
るため、トンネルaの円周方向側の継ぎ手部がトンネル
aの軸方向に連続しないように、RCセグメント1はト
ンネルaの円周方向にずらして設置されている。
【0016】さらに、RCセグメント1のトンネル円周
方向の端面部およびトンネルaの軸方向の端面部には、
必要に応じてRCセグメント1同士がずれることなく確
実に接合され、さらにRCセグメント1の位置決めがし
易いように互いに嵌り合う凹凸(図省略)がRCセグメ
ント1の周囲に連続して形成されていてもよい。
【0017】図4は、セグメント継ぎ手部の他の例を示
し、特にボルトボックス3aが深めに形成され、またボ
ルトボックス3a内に突出しているボルト2の軸部2b
にスタッド7が多数突設されている。そして、ボルトボ
ックス3a内に高強度モルタル等の高強度グラウト材8
が充填されていることで、RCセグメント1同士がボル
ト2によって連結された後、ボルト2は貫通孔3内に完
全に固定されている。
【0018】このような構成において、次に施工方法を
説明する。 最初に、トンネルaを掘進するシールド機(図省
略)のテール部において、先にトンネルaの円周方向に
円形リング状に組み立てたRCセグメント1の端部に、
新たに複数のRCセグメント1を円形リング状に設置す
る。そして、新たに設置した各RCセグメント1を先に
設置したRCセグメント1に複数の連結ボルト6によっ
てそれぞれ連結する。
【0019】 次に、トンネルaの円周方向に隣接す
る一方のRCセグメント1の貫通孔3にそのトンネル軸
方向側の開口端からボルト2を斜めに挿通し、その先端
2aを他方のRCセグメント1のインサート4に螺合す
ることで、トンネルaの円周方向に隣接するRCセグメ
ント1同士を互いに連結する。ボルト2の締め付けには
トルクレンチ等を利用するものとする。
【0020】なおその際、RCセグメント1の組み立て
中に、貫通孔3にボルト2を挿通することは一般にきわ
めて困難なことから、ボルト2は貫通孔3内に予め挿入
しておくとともに、貫通孔3内に抜け落ちないように仮
止めしておくものとする。貫通孔3内にボルト2を仮止
めする方法としては、例えば図3(a)に図示するよう
に、ボルト2の軸部2bと貫通孔3との間にゴム等の弾
性部材9を介在する等して仮固定する方法がある。
【0021】さらに、RCセグメント1の運搬、組み立
て等に際して、ボルト2が貫通孔3から突出して作業の
妨げにならないように、ボルト2は貫通孔3内に完全に
収納されるよに挿入しておくものとする。また、この段
階でのボルト2は、次の掘削が完了するまで完全には締
め付けないで仮り締めの状態にしておくものとする。ま
た、RCセグメント1の寸法誤差や施工誤差などによ
り、ボルト2の先端2aをインサート4にうまく螺合で
きない場合も考えられるが、その対策としては、例えば
貫通孔3の内径をやや大きめにしたりすることで簡単に
対処できる。
【0022】 次に、次のリングを掘進する。また、
円形リング状に組み立てた複数のRCセグメントをシー
ルド機のテール部内からトンネルa内に押し出す。その
際、RCセグメント1は周囲地山からの土圧や水圧で圧
縮され、継ぎ手部が密着するため、この時点でボルト2
を本締めする。以下、同様に〜の作業を繰り返し行
ってトンネルaの全長を覆工する。なお、ボルト2を本
締めした後からも、RCグメント1が周囲地山からの土
圧や水圧によってさらに締め付けられてボルト2に弛み
が生じる場合があるため、その対策としては、例えば図
3(b)に図示するようにボルト頭部2bの内側に高反
発型弾性ワッシャー10を取り付ける。
【0023】高反発型弾性ワッシャー10は、例えば平
ワッシャーに弾性ゴム等を取り付けて形成されている。
こうすることで、継ぎ手部の弛みは吸収されるだけでな
く、地震時などに接合部に隙間が生じたりするのを未然
に防止できる。なお、符号11はシールド機の推進ジャ
キである。
【0024】
【発明の効果】この発明は以上説明した通りであり、特
にトンネルの円周方向に隣接する一方のセグメントのト
ンネル軸方向側の端面部から他方のセグメントのトンネ
ル円周方向側の端面部に向かって挿通される連結部材に
よってトンネルの円周方向に隣接するセグメント同士が
連結してあるので、セグメントの内側に連結ボルト等の
連結部材やボルトボックスが一切現れず、組み立てられ
た後のセグメントの内側を完全な平滑面とすることがで
きるだけでなく、組み立て後のセグメントの内面が完全
な平滑になることで美観も向上する。
【0025】また、これまでのようにボルトボックス等
をコクリートで穴埋めする場合に比べて、コンクリート
が一体化されるため、耐久性においてすぐれている。ま
た、連結部材としてボルトを使用する場合手も、汎用品
を利用できるのでコストの面でも有利である。
【0026】さらに、連結部材の締め付けは、セグメン
トの組み立ての合間にトルクレンチ等の治具で簡単にお
こなうことができて作業性もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールドトンネルの一部斜視図である。
【図2】(a),(b)はボルトで連結される前のトン
ネル円周方向に隣接するセグメント継ぎ手部の断面図で
ある。
【図3】(a),(b)はボルト頭部の断面図である。
【図4】トンネルの円周方向に隣接するセグメント継ぎ
手部の断面図である。
【図5】(a),(b)は従来のセグメント継ぎ手部の
断面図である。
【符号の説明】
1 RCセグメント(セグメント) 1a トンネル円周方向側の端面部 1b トンネル軸方向側の端面部 2 ボルト(連結部材) 2a ボルトの先端部 3 貫通孔 3a ボルトボックス 4 インサート 5 貫通孔 6 連結ボルト 6a 連結ボルトの先端 7 スタッド 8 グラウト材 9 弾性部材 10 高反発型弾性ワッシャー 11 シールド機の推進ジャッキ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの円周方向に隣接するセグメン
    ト同士を接合するセグメントの継手部構造において、ト
    ンネルの円周方向に隣接する一方のセグメントのトンネ
    ル軸方向側の端面部から他方のセグメントのトンネル円
    周方向側の端面部に向かって挿通される連結部材によっ
    てトンネルの円周方向に隣接するセグメント同士が連結
    してあることを特徴とするセグメントの継ぎ手部構造。
  2. 【請求項2】 トンネルの円周方向に隣接する一方のセ
    グメントに、トンネル軸方向側の端面部から他方のセグ
    メントのトンネル円周方向側の端面部に向かって貫通す
    る貫通孔が形成され、この貫通孔に連結部材としてボル
    トが挿通されていることを特徴とする請求項1記載のセ
    グメントの継ぎ手部構造。
  3. 【請求項3】 トンネルの円周方向に隣接する他方のセ
    グメントのトンネル円周方向側の端面部に連結部材の先
    端部が連結されるインサートが埋設してあることを特徴
    とする請求項1または2記載のセグメントの継ぎ手部構
    造。
  4. 【請求項4】 貫通孔のトンネル軸方向側の開口端部に
    ボルト頭部がボルトボックスを形成し、ボルトの軸部に
    スタッドを突設し、かつボルトボックスにグラウト材が
    充填してあることを特徴とする請求項2または3記載の
    セグメントの継ぎ手部構造。
JP37383699A 1999-12-28 1999-12-28 セグメントの継ぎ手部構造 Pending JP2001182492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37383699A JP2001182492A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 セグメントの継ぎ手部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37383699A JP2001182492A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 セグメントの継ぎ手部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001182492A true JP2001182492A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18502843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37383699A Pending JP2001182492A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 セグメントの継ぎ手部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001182492A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316590A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kumagai Gumi Co Ltd セグメント及びセグメント接合構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316590A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kumagai Gumi Co Ltd セグメント及びセグメント接合構造
JP4494285B2 (ja) * 2005-05-16 2010-06-30 株式会社熊谷組 セグメント及びセグメント接合構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5948599A (ja) トンネル覆工構造
JPS5948600A (ja) トンネル覆工構造
JP2596679B2 (ja) セグメントの接合方法
JP2001182492A (ja) セグメントの継ぎ手部構造
JP2001173385A (ja) トンネル覆工用セグメント及びその組立方法
JP3955078B1 (ja) マンホールと下水本管との連結構造
JPH08177393A (ja) シールドセグメント
KR200414531Y1 (ko) 쉴드터널공법용 알씨 세그먼트 연결구
JPH08326484A (ja) プレキャストコンクリート体の継手構造およびプレキャストコンクリート体
JPH0784840B2 (ja) スチ−ルセグメントおよびスチ−ルセグメントを使用したトンネルの施工方法
JP2601086B2 (ja) セグメント
JPH0455599A (ja) コンクリートセグメント及びコンクリートセグメントの接続構造
JP2521815Y2 (ja) 鉄筋コンクリート覆工体の連結装置
JP2021134547A (ja) 六角形セグメント
JPH08326486A (ja) プレキャストコンクリート体の継手構造およびプレキャストコンクリート体
JPH11141285A (ja) セグメント及びセグメントの接続部並びにセグメントの取付方法
JP2002054394A (ja) セグメントのボルトボックス閉鎖構造
JPS6136634Y2 (ja)
JPH079034U (ja) 水底長尺体用の防護管
JPS62215798A (ja) 覆工用セグメントのための結合装置
JP2791330B2 (ja) コンクリートセグメント用連結金具
JPH10169382A (ja) トンネル用セグメントの接続構造
KR20050072624A (ko) 쉴드터널공법용 알씨 세그먼트 연결구
JP2002213191A (ja) Rcセグメントの継手構造
JP2000265789A (ja) セグメントのボルト継手用ボックスの充填方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080708