JP2001180535A - 拡幅機構付き車体 - Google Patents
拡幅機構付き車体Info
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Abstract
拡張したり、外方に突出伸長した側壁部を引っ込めて車
体幅を元に戻したりする際に、車体のフロアが自動的に
伸縮して、そのフロアと側壁部との間に隙間が生じない
ようにする。 【解決手段】フロア(3)の一部が、車体の幅方向に伸
縮可能な二つ折りの折畳床(4)に形成されて、そのフ
ロア(3)の下方に、側壁部(2)が取り付けられたフ
ロア(3)の片端側を折畳床(4)の伸長方向(X)と
収縮方向(Y)に往復移動させると共に、該フロア
(3)の片端側を折畳床(4)の収縮方向(Y)に移動
させる際に伸長状態の折畳床(4)を下から押し上げて
山折り状態にするアクチュエータ(6)が設けられてい
る。
Description
シに設置搭載されるトラックボディやトレーラハウス、
あるいはトレーラトラック、乗用車等に連結して牽引さ
れるトレーラやトレーラキャラバン等の車体に係り、特
に、側壁部を外方に突出伸長させて車体幅を拡張するこ
とができる拡幅機構付きの車体に関する。
される車体を理美容室やファストフード店等とする移動
店舗が増えつつある。
価格や維持費等が安くて小回りもきく2トン車以下の小
型のものが好ましいが、例えば理美容室に関しては、都
道府県条例によって、椅子の設置数に応じた一定以上の
床面積を確保することが義務づけられているため、車体
の床面積が小さい小型トラックは、その車体内に設置す
る椅子数が著しく制限され、場合によっては1台たりと
も設置できないことがある。
ーシに設置搭載する車体の側壁部を外方に突出伸長させ
てその車体幅を拡張することができる理美容車を開発し
(特願平10−239044)、実用に供している。
左右側面を形成する側壁部71L及び71Rが、車体7
0の側面開口部を塞ぐ方形の側壁72と、その側面開口
部に嵌め込まれる角筒形の壁用エクステンション73と
で形成されて、該壁用エクステンション73の長さ相当
分だけ車体70を拡幅することができるようになってい
る。
体を固定し、そのフロア74の側端に対して壁用エクス
テンション73の下端部を突き合わすように配設された
側壁部71L、71Rだけを車体70の幅方向に往復移
動させて、車体幅を拡張したり元に戻したりするもの
で、車体70が非拡幅状態のときは、側壁部71L、7
1Rの壁用エクステンション73の下端部がフロア74
の側端に突き当てられて、側壁部71L、71Rとフロ
ア74との間に隙間は生じないが、側壁部71L、71
Rが外方に突出伸長して拡幅状態になると、側壁部71
L、71Rとフロア74との間に、壁用エクステンショ
ン73の長さ相当分の隙間が生ずることとなる。
用エクステンション73の下端部に、該壁用エクステン
ション73の長さ相当分の板幅を有する跳ね上げ扉型の
床用エクステンション75が取り付けられて、その床用
エクステンション75で側壁部71L、71Rとフロア
74との間に生じた隙間を塞ぐようになっている。
0の外方に突出伸長せられた側壁部71L、71Rを引
っ込めて車体幅を元に戻すときは、その側壁部71L、
71Rとフロア74との間に生じた隙間を塞いでいる床
用エクステンション75を手で跳ね上げて側壁部71
L、71R側に立て掛けておかなければならず、また、
側壁部71L、71Rを突出伸長させて車体幅を拡張し
た際は、側壁部71L、71R側に立て掛けられた床用
エクステンション75をフロア74側に手で倒して、そ
の床用エクステンション75で側壁部71L、71Rと
フロア74との間に生じた隙間を塞がなければならない
という面倒があった。
げて車体幅を元に戻す際に、側壁部71L、71Rとフ
ロア74との間に隙間があいた状態となるので、その隙
間から車体70内に在る物が落下紛失するおそれもあっ
た。
戻したりする際に、床用エクステンション75をフロア
74側に倒したり側壁部71L、71R側に立て掛けた
りする面倒をなくすと同時に、側壁部とフロアとの間に
隙間が生じないようにすることを技術的課題としてい
る。
めに、本発明は、側壁部を外方に突出伸長させて車体幅
を拡張する拡幅機構付き車体において、前記側壁部を片
端側に取り付けたフロアの一部が、車体の幅方向に隣接
する一対の床板を互いに連結して車体の幅方向に伸縮可
能な二つ折りの折畳床に形成され、そのフロアの下方
に、該フロアの片端側を前記折畳床の伸長方向と収縮方
向に往復移動させると共に、該フロアの片端側を前記折
畳床の収縮方向に移動させる際に伸長状態の折畳床を下
から押し上げて山折り状態にするアクチュエータが設け
られていることを特徴とする。
アの片端側が、そのフロアの下方に設けられたアクチュ
エータでフロアの一部を成す折畳床の伸長方向に移動せ
られることにより、側壁部が外方に突出伸長して、車体
幅が拡張される。
状態となったフロアの片端側が、前記アクチュエータで
折畳床の収縮方向に移動せられると同時に、伸長状態の
折畳床が、前記アクチュエータで下から押し上げられて
山折り状態にされることにより、二つ折りに折り畳める
収縮可能な状態となって、拡張されていた車体幅が自動
的に元に戻る。
よって具体的に説明する。図1は本発明に係る拡幅機構
付き車体の非拡幅状態の外観図、図2は非拡幅状態の車
体の内部をその後部側から見た図、図3は車体の拡幅状
態の外観図、図4は拡幅状態の車体の内部をその後部側
から見た図、図5は車体の拡幅機構を示す図、図6はそ
の拡幅機構の原理図である。
ムや障害者福祉施設に出張して、車椅子を利用するお年
寄りや身障者等に理美容サービスを提供するための移動
理美容室となるもので、その車体1の外方に突出伸長さ
せる側壁部2がフロア3の片端側に取り付けられると共
に、フロア3の一部が、車体1の幅方向に隣接する左右
一対の床板5L,5Rを蝶番等で互いに連結して車体1
の幅方向に伸縮可能な二つ折りの折畳床4に形成されて
いる。
取り付けられたフロア3の片端側を折畳床4の伸長方向
Xと収縮方向Yに往復移動させると共に、そのフロア3
の片端側を折畳床4の収縮方向Yに移動させる際に、フ
ラットな伸長状態となっている折畳床4を下から押し上
げて山折り状態にするアクチュエータ6が設けられてい
る。
復運動可能なスライダ7に設置されて、車体1の幅方向
と並行に配してフロア3の片端側に固定されたラック8
と螺合するピニオン9を正逆方向に回転させる電動モー
タで成り、当該電動モータを正転駆動すると、ラック8
とスライダ7が互いに離反する方向に移動せられ、ま
た、そのモータを逆転駆動すると、ラック8とスライダ
7が互いに近接する方向に移動せられるようになってい
る。
の略中央に前後並行に配設された一対のガイドレール1
0,10で車体1の幅方向に沿って摺動自在に支持され
ると共に、そのスライダ7に、ピニオン9と螺合したラ
ック8を車体1の幅方向に沿って摺動自在に支持するガ
イドレール11が付設されている。
2と、側壁部2を取り付けて折畳床4の伸縮方向に往復
移動する幅広な可動床13との間に、折畳床4が蝶番等
で連結された構造になっており、固定床12は、引き倒
し式のシャンプー台14等の設置スペースとなり、折畳
床4は、その伸長状態において、お年寄りや身障者を乗
せた車椅子15の定置スペースとなり、可動床13は、
理容師や美容師のワークスペース等となる。
イダ7と折畳床4との間には、スライダ7の往復運動に
伴って折畳床4を上げ下げするトグル機構16が設けら
れている。
伸縮方向に往復移動可能なスライダ7に取り付けられた
リンク17と、片端が固定床12に取り付けられたリン
ク18とが、双方の連結部Pがスライダ7の往復運動に
よって上下動するように連結されると共に、その連結部
Pと、固定床12に対して蝶番等で上下方向に回動自在
に連結された折畳床4の床板5Lとが、互いにリンク1
9で連結されて、該リンク19がスライダ7の往復運動
に伴って上下動することにより、折畳床4の床板5Lを
上下方向に回動させる機構になっている。
ュエータ6となる電動モータを正転駆動すると、該モー
タで回転せられるピニオン9と螺合したラック8が折畳
床4の伸長方向Xに移動すると同時に、スライダ7が反
対方向Yに移動して、そのスライダ7に取り付けられた
リンク17と固定床12に取り付けられたリンク18と
の連結部Pが下方に動き、当該連結部Pとリンク19で
連結された折畳床4の床板5Lが下方に引っ張られて、
収縮状態の折畳床4が伸長方向Xに付勢され、側壁部2
が車体1の外方へ円滑に突出伸長して車体幅が拡張され
る。
となる電動モータを逆転駆動すると、ラック8が折畳床
4の収縮方向Yに移動すると同時に、スライダ7がその
反対方向Xに移動して、リンク17とリンク18との連
結部Pが上方に動き、該連結部Pとリンク19で連結さ
れた折畳床4の床板5Lが上方に押し上げられて、それ
までフラットな伸長状態になっていた折畳床4が、自動
的に床板5L、5Rの連結部で二つ折りするように山折
りされて収縮可能な状態となり、側壁部2が車体1の内
方へ円滑に引っ込んで車体幅が元に戻る。
地面とフロア3との間を昇降する昇降台21に車椅子の
転落を防止する安全柵にもなる左右一対の折畳式手摺2
2L、22Rを取り付けた車椅子用リフト20と、車体
後部の開口部上半分を覆う跳ね上げ扉23とが設けられ
ている。
21が垂直に跳ね上げられて、内部扉24が設けられた
車体後部の開口部下半分を覆うパワーゲートとなり、ま
た、跳ね上げ扉23は、これが水平に跳ね上げられて、
雨や日差しを避ける庇となるように構成されている。
2は、その伸長部分の車体後部側に、通用扉もしくは非
常用扉となる開閉扉25が設けられている。また、車体
1を搭載するトラックのシャーシには、側壁部2を外方
へ突出伸長させたときに車体1の安定性を保つアウトリ
ガー26、26が設けられている。
り、次にその車体1の使用方法について簡単に説明す
る。
る老人ホームや障害者福祉施設等に到着して、アウトリ
ガー26、26で安定性を良くした図1の状態から、図
2の如く、車体1の後部を覆う跳ね上げ扉23を水平状
態に跳ね上げてこれを庇にし、車椅子用リフト20の昇
降台21を水平状態にして地面まで降下させると共に、
アクチュエータ6を起動して側壁部2を外方に突出伸長
させ、フロア3の折畳床4をフラットな伸長状態にして
車体幅を拡張する。
者をその車椅子ごと昇降台21に載せて車体後部の開口
部までリフトアップし、その開口部に設けられた内部扉
24を開けて車体1内に誘導する。
ュエータ6に代えて、例えば油圧式の複動型シリンダで
成るアクチュエータを用い、その複動型シリンダのピス
トンロッドをラック8に代えてフロア3の可動床13側
に固定するものであっても良い。
舗として使用できる外、フロア3の可動床13にユニッ
トバスを設置して老人介護用の移動浴室として使用した
り、診察台その他の医療器具を設置して往診用の移動診
療室等として使用することもできる。
突出伸長させて車体幅を拡張したり、外方に突出伸長し
た側壁部を引っ込めて車体幅を戻したりする際に、その
側壁部と車体のフロアとの間に隙間を生ずることがない
と同時に、そのフロアの一部を手で跳ね上げたり、倒し
たりする面倒もないという大変優れた効果がある。
外観図
図
ら見た図
ライダ 2……………側壁部 8………………ラ
ック 3……………フロア 9………………ピ
ニオン 4……………折畳床 16……………トグ
ル機構 5L…………床板 5R…………床板 6……………アクチュエータ
Claims (2)
- 【請求項1】側壁部を外方に突出伸長させて車体幅を拡
張する拡幅機構付き車体において、前記側壁部(2)を
片端側に取り付けたフロア(3)の一部が、車体(1)
の幅方向に隣接する一対の床板(5L、5R)を互いに
連結して車体(1)の幅方向に伸縮可能な二つ折りの折
畳床(4)に形成され、そのフロア(3)の下方に、該
フロア(3)の片端側を前記折畳床(4)の伸長方向
(X)と収縮方向(Y)に往復移動させると共に、該フ
ロア(3)の片端側を前記折畳床(4)の収縮方向
(Y)に移動させる際に伸長状態の折畳床(4)を下か
ら押し上げて山折り状態にするアクチュエータ(6)が
設けられていることを特徴とする拡幅機構付き車体。 - 【請求項2】前記アクチュエータ(6)が、車体の幅方
向に往復運動可能なスライダ(7)に設置されて、車体
(1)の幅方向と並行に配して前記フロア(3)の片端
側に固定されたラック(8)と螺合するピニオン(9)
を正逆方向に回転させる電動モータで成り、前記スライ
ダ(7)と前記折畳床(4)との間に、前記スライダ
(7)の往復運動に伴って前記折畳床(4)を上げ下げ
するトグル機構(16)が設けられている請求項1記載
の拡幅機構付き車体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP37290599A JP3437516B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 拡幅機構付き車体 |
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Publications (2)
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Family
ID=18501239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37290599A Expired - Lifetime JP3437516B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 拡幅機構付き車体 |
Country Status (1)
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