JP6967316B1 - 移動用家屋構造 - Google Patents

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Abstract

【目的】過疎地で、生活施設が少ない地域に、店舗,集会所,医療所等の施設の家屋を設置するための移動用家屋構造を提供すること。【構成】コンテナベース16が設けられた家屋本体部1と1つの拡幅室部2と、2個の後方側ジャッキ4と、2個の前方側ジャッキ3とを具備した家屋用コンテナAと、荷台6を有するトラックBとを備える。後方側ジャッキ4のピストン部411の上下方向出没動作時で且つ家屋用コンテナAから荷台6が前方側に移動するときにピストン部411と荷台6とが接触しない非接触領域部Sが荷台6に設けられる。コンテナベース16の下端面には、合計4つの嵌合突起5が設けられ、荷台6には嵌合孔62が設けられ、家屋用コンテナAが荷台6に載置されて嵌合突起5が嵌合孔62に挿入嵌合状態では、前方側ジャッキ3は、家屋本体部Aの幅方向の両側から外方に向かって出没可能に構成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、人口の少ない過疎地で、生活施設が極めて少ないかほとんど存在しないような地域に、店舗,集会所,医療所,食堂等の諸施設の家屋を設置するための移動用家屋構造に関する。
近年、人口が少なくなり、高齢者の比率が高い過疎地が増えつつある。このような地域では、生活必需品等を販売する店舗或いは店舗として使用できる家屋が少ないか、或いは全く存在しないことがある。このような地域では、人口の小ささを考慮すると、将来、店舗を設置する計画もなく、多くの住民は買い物ができない環境にあり、特に高齢者にとっては、極めて厳しい環境に置かれている。
そのために、小型トラックの荷台を改造して、商品棚を設けて、出張販売が行われることがある。しかし、このような小型トラックでは、積載できる商品の数及び種類も極めて少ない。そのため、地域住民の消費における要求を十分に満たしているとは言えない。また、過疎地ではなくとも、近年、都市部から人里離れた地域に移住しようとする人々も少なくない。
このような人たちにおいても、生活必需品を購入することができる店舗又は店舗として使用できる家屋は必要であるが、実際には、そのような家屋の設置が行われず、また長期的に亘る計画すらも存在しない。そのために、住民は、将来的に亘って、かなり遠隔の地域まで買い物に行く必要がある。さらに、以上に揚げた過疎地,移住が始まった地域では、その周辺に集会所等の公共施設は存在しないものであり、このような施設も地域住民が必要とするものである。
特開2004−183398号公報 特開2008−31725号公報
このようなことを解消しようとするために、従来、種々の移動可能な家屋が考慮されている。この種のものとして特許文献1及び特許文献2に示すようなものが存在している。特許文献1(特開2004−183398号公報)は、トラックの荷台の内部を店舗として使用できるような仕様としたものである。したがって、自由に移動することができる店舗である。
この種のものは、一定の地域に定住するものではなく、複数の地域を巡回するものとして好適である。しかし、一定の地域に比較的長期にわたって店舗とするものに対しては、商品の不足や品切れに対応することはできず、不適当である。
特許文献2(特開2008−31725号公報)では、貨物自動車又はトレーラーの荷台に載せて目的地まで移動し、そこで、荷台より降ろして固定家屋とした店舗を設置するタイプのものである。このタイプでは、比較的、既設家屋に近いものが得られるが、設置したり、或いは場所を変えて他の地域に移動して再度設置するときの作業で、クレーン等の重機を必要とするものであり、機動性に劣るものである。
また、過疎地,移住が始まった地域における、集会所,医療所,休息所等の公共施設も常設されることが望まれている。そこで、本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、移動可能な家屋として、トラックに載置したり降ろしたりして、固定家屋として設置する作業を簡単且つ迅速にできるようにすることである。
そこで、発明者は前記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、前後方向の少なくとも何れか一方に出入口が設けられ且つ下方にコンテナベースが設けられた家屋本体部と該家屋本体部の幅方向からそれぞれ出没する1つの拡幅室部と、前記家屋本体部の幅方向両側箇所に設けられ且つ幅方向に不動とした2個の後方側ジャッキと、前記家屋本体部の幅方向の両側から外方に向かって出没する2個の前方側ジャッキとを具備した家屋用コンテナと、フラット状の荷台を有するトラックとを備え、両前記前方側ジャッキが前記拡幅室部の前後方向前端よりも前方に位置し、両前記後方側ジャッキ及び没時の両前記前方側ジャッキは前記荷台の幅方向の両端を超えない範囲内に設定され、両前記後方側ジャッキのピストン部の上下方向出没動作時で且つ前記家屋用コンテナから前記荷台が前方側に走行移動するときに前記後方側ジャッキの前記ピストン部と前記荷台とが接触しない非接触領域部が前記荷台の後方側に設けられ、前記コンテナベースの下端の平坦面には、前記コンテナベースよりも小さい突起物とした合計4つの嵌合突起が設けられ、前記荷台には前記家屋用コンテナが適正に載置された状態で前記嵌合突起に対応する位置に前記嵌合突起と同等形状とした嵌合孔が設けられ、前記家屋用コンテナが前記荷台に載置されて前記嵌合突起が前記嵌合孔に挿入嵌合状態では、両前記前方側ジャッキは、前記家屋本体部の幅方向の両側から外方に向かって出没可能に構成されてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1に記載の移動用家屋構造において、前記非接触領域部は、前記家屋本体部の前後方向の後方が、前記荷台の後端からはみ出すはみ出し部位が設けられ、該はみ出し部位に両前記後方側ジャッキが設けられ、前記はみ出し部位の前後方向における前記荷台後端からのはみ出し量は、前記トラックの全長の10分の1以下としてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項1に記載の移動用家屋構造において、前記非接触領域部は、前記荷台の後端で且つ幅方向両側角部付近に両前記後方側ジャッキの前記ピストン部が上下方向に出入自在で且つ前記荷台の後端側で前後方向に出入自在となるように後端側が開放された切欠状の部位とした凹み部としてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1,2又は3の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、両前記後方ジャッキは前記家屋本体部の内部に設置され、前記後方ジャッキのシリンダは前記家屋本体部の床を貫通する構成としてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項1,2,又は3の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、両前記後方ジャッキは前記家屋本体部の外側で且つ後方角部箇所に設置されてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記家屋本体部の前記出入口の内部には内扉を有する内側出入口が設けられてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。

請求項7の発明を、請求項1,2,3,4,5又は6の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記嵌合突起は、前記家屋本体部の前後方向前方寄りの位置に前方側と、後方側に設けられ、前記荷台の前記嵌合孔は前方側の前記嵌合突起と後方側の前記嵌合突起に対応する位置に挿入孔が設けられ、前方側の前記嵌合突起は前記後方側の前記嵌合突起より高さ寸法が大きく設定されてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項8の発明を、請求項1,2,3,4,5,6又は7の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記家屋用コンテナは、多目的用途のモバイル家屋としてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項9の発明を、請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記家屋本体部内の上方で且つ幅方向に沿って配置されるレール部材と、該レール部材に保持されつつ移動可能な保持部を有する拡幅ブラケットと、該拡幅ブラケットを往復移動させる拡幅シリンダとを備え、前記拡幅ブラケットは前記拡幅室部に装着され、前記拡幅シリンダの伸縮にて前記拡幅室部は前記家屋本体部から出没する拡幅機構が設けられてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項10の発明を、請求項9に記載の移動用家屋構造において、前記拡幅機構における拡幅ブラケットの前記保持部は、上ローラと下ローラとを有し、前記上ローラは前記下ローラよりも前記家屋本体部側に近い位置とし、前記上ローラと前記下ローラにて前記レール部材を上下方向に挟持する構成としてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項11の発明を、請求項9に記載の移動用家屋構造において、前記拡幅機構における拡幅ブラケットの前記保持部は、前記レール部材の長手方向に沿って摺動自在な筒状部としてなる移動用家屋構造としたことにより、上記課題を解決した。請求項12の発明を、請求項9,10又は11の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記拡幅室部の下方側には前記家屋本体部の床を走行するキャスタが具備されてなる移動用家屋構造
としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、所望の地域又は指定された地域にトラックの荷台に載置された家屋用コンテナを搬送するのみで、到着場所にて前方側ジャッキと後方側ジャッキを利用し、家屋用コンテナを上昇させて、荷台から浮かせ、その後、トラックを前進(走行移動)させて、荷台と家屋用コンテナを分離し、そのあとで、前方側ジャッキと後方側ジャッキの操作により家屋用コンテナを地面に降ろして設置することで極めて簡易且つ迅速に固定家屋を設置することができる。
さらに、両前記後方側ジャッキ及び没時の両前記前方側ジャッキは前記荷台の幅方向の両端を超えない設定とされ、両前記後方側ジャッキのピストン部の上下方向出没動作時における該ピストン部と前記荷台とが接触しない非接触領域部が前記家屋用コンテナと前記荷台の後方側に設けられたことにより、家屋用コンテナの後方側ジャッキは、幅方向に出没させる構造ではなくとも、後方側ジャッキは荷台と干渉することなく、トラックを前進させるのみで、家屋用コンテナを残して、荷台が走行移動し、家屋用コンテナと荷台を分離させることができる。
また、請求項1の発明では、両前方側ジャッキは、家屋用コンテナの幅方向両側から出没する構成であり、トラックと家屋用コンテナを分離するときに(又は切り離すときに)、両前方側ジャッキ間をトラックの荷台が出入りできるようになっている。両後方側ジャッキは幅方向に固定であり、そのために、荷台に対して幅方向に水平に出没する伸縮構造を不要とし後方側ジャッキを昇降動作のみを有する簡単なものにできる。
後方側ジャッキの出し入れ時に荷台と干渉しない非接触領域部が備わっており、家屋用コンテナとトラックとの分離作業(切り離し作業とも言う)で、上昇状態にある家屋用コンテナからトラックを簡易且つ迅速に出し入れできるようになっている。このようなことから本発明は、極めて高価なスワップボディタイプのコンテナによる運送システムに近似するシステムを低価格にて構築できるという利点を備えたものといえる。
請求項2の発明では、非接触領域部は、家屋用コンテナの前後方向の後方には、荷台の後端からはみ出すはみ出し部位が設けられたものである。このはみ出し部位におけるはみ出し量は、道路交通法施行令に規定された範囲内とするものである。そして、このようにはみ出し部位を設けたことで、家屋用コンテナの幅方向両側部の直近の位置に2個の前記後方側ジャッキが設けられ、両該後方側ジャッキの間隔は前記荷台の幅方向間隔寸法よりも狭く設定されているので後方側ジャッキは、幅方向に出没するタイプではなく、定位置でシリンダからピストン部が上下方向に移動するように出没するのみでよく、トラックの荷台から昇降でき、家屋用コンテナとトラックの荷台とを引き離すことが極めて簡単にでき、家屋用コンテナを、地面に設置できる。
請求項3の発明では、前記非接触領域部は、前記荷台の後端で且つ幅方向両側角部付近に両前記後方側ジャッキの前記ピストン部が上下方向に移動するように出没自在で且つ前記荷台の後端側で前後方向に出入自在となるように開放された凹み部としたことにより、家屋用コンテナが荷台の後端箇所から前後方向にはみ出すことなく、家屋用コンテナの全体を荷台に載置した状態で、両後方側ジャッキのそれぞれのピストン部は、上下方向に出没することができ、家屋用コンテナとトラックの荷台とを引き離すことが極めて簡単にでき、家屋用コンテナを、地面に設置できる。また、家屋用コンテナは、荷台上にはみ出すことなく設置できるので、荷台上の家屋用コンテナは、安定した載置状態にできる。
請求項4の発明では、2個の後方側ジャッキのシリンダ部は家屋用コンテナの内部に設置され、ピストン部は家屋用コンテナの床を貫通する構成によって、後方側ジャッキは、外部に露出することなく家屋用コンテナの外観を整然としたものにできる。請求項5の発明では、2個の前記後方側ジャッキのシリンダ部は前記家屋用コンテナの後方角部に設置されたことにより後方側ジャッキの家屋用コンテナへの装着を比較的簡単で、且つ安価にできる。
請求項6の発明では、両前記前方側ジャッキの下端は、前記家屋用コンテナ全体における最下端よりも上方に位置してなる構成とすれば、家屋用コンテナに何ら加工することなく、極めて簡単な構成にて両前方側ジャッキの荷台における幅方向内への収納が簡単にできる。
請求項7の発明では、通常では、前方側ジャッキと後方側ジャッキによって、家屋用コンテナが降下して地面に設置された状態のときに、両前方側ジャッキは幅方向に突出した状態のままでは作業の邪魔になるが、本発明では、上記のような極めて簡単な手段で、荷台の幅方向に対して突出状態にある両前方脚部を、地面と干渉することなく荷台の幅方向内に収納でき、前方側ジャッキが邪魔にならなくなる。
請求項8の発明では、前記家屋用コンテナは、多目的用途のモバイル家屋としたことにより、過疎地或いは人口の少ない地域等において、家屋用コンテナを複数設置することで、各家屋用コンテナごとに食品,衣類,日用品等に分けることで、コンビニエンスストアに匹敵する品揃えにできる。
請求項9の発明では、2つの拡幅室部を家屋本体部の幅方向両側からそれぞれ出没させる機構を、家屋本体部内の上方に設けたことにより、両拡幅室部を家屋本体部の幅方向外方に拡張移動させたときに、家屋本体部内を歩行する利用者の歩行を妨げることなく、モバイル店舗として使用した場合に極めて好適である。
請求項10及び請求項11では、両拡幅室部が家屋本体部の幅方向両側から拡張移動するときに、両拡幅室部は、その自重による傾きを防止でき、両拡幅室部は極めて安定した状態で、往復移動を行うことができる。請求項12の発明では、2つの拡幅室部の下方側には家屋本体部の床を走行するキャスタが具備されたことにより、両拡幅室部が家屋本体部の幅方向両側から拡張移動するときに、円滑に行われる。
(A)は本発明のコンテナ及びトラックの一部切除した側面図、(B)は(A)のコンテナ及びトラックの平面図、(C)は本発明におけるコンテナ及びトラックの前方側ジャッキを幅方向且つ水平に突出させた状態の正面図、(D)は本発明におけるコンテナ及びトラックの前方側ジャッキを収めて没状態とした背面図である。 (A)は本発明におけるコンテナ及びトラックの前方側ジャッキ及び後方側ジャッキのピストン部を伸ばしてコンテナを高位置にした状態の側面図、(B)はコンテナからトラックを分離した状態の側面図、(C)は前方側ジャッキ及び後方側ジャッキのピストン部を没状態としてコンテナを地面に接地させた状態の側面図。 (A)は本発明におけるコンテナ及びトラックの構成を示す斜視図、(B)前方側ジャッキと後方側ジャッキによって高所位置の状態としたコンテナの斜視図である。 (A)は本発明における前方側ジャッキと後方側ジャッキのピストン部を収納して没状態として家屋用コンテナを地面に設置した状態の斜視図、(B)は家屋用コンテナの幅方向両側から両拡幅室部を突出させた状態の斜視図である。 (A)本発明において非接触領域部としてトラックの荷台に凹み部を設けた実施形態の斜視図、(B)はトラックの荷台に第1タイプの凹み部が設けられた荷台の要部斜視図、(C)はトラックの荷台に第2タイプの凹み部が設けられた荷台の要部斜視図、(D)はトラックの荷台に第3タイプの凹み部が設けられた荷台の要部斜視図である。 (A)はコンテナベースを家屋本体部の前後方向の前方側から後方側に亘って連続する帯板状とした実施形態の家屋用コンテナの側面図、(B)は(A)のコンテナベースをブロック形状とした(α)部拡大図、(C)は嵌合突起と嵌合孔とを示す拡大縦断側面図、(D)は嵌合突起と嵌合孔とを示す要部拡大斜視図、(E)は(A)の(β)部の拡大断面図である。 本発明における家屋用コンテナを店舗とした内部の具体例を示す透視斜視図である。 (A)は家屋用コンテナを教室、集会所とした実施形態の縦断側面図、(B)は家屋用コンテナを医療所とした実施形態の縦断側面図、(C)は家屋用コンテナを食堂とした実施形態の縦断側面図、(D)はユニットベースの上方に前方側ジャッキの駆動機構ユニットが設置された実施形態の要部側面図である。 (A)は本発明における家屋本体部から拡幅室部が出没する機構を示す横断平面略示図、(B)は本発明における家屋本体部から拡幅室部が出没する機構を示す透視斜視図である。 (A)は本発明における家屋本体部に拡幅室部が収容された状態を示す後方側より見た一部切除した縦断面図、(B)は本発明における家屋本体部から拡幅室部が突出した状態を示す後方側より見た一部切除した縦断面図である。 (A)は本発明における家屋本体部から拡幅室部が突出した状態を示す後方側より見た要部拡大縦断面図、(B)は本発明における家屋本体部に拡幅室部が収容された状態を示す後方側より見た縦要部拡大縦断面図、(C)は(A)のX1−X1矢視断面図、(D)は(A)のY1−Y1矢視断面図、(E)は(A)のY2−Y2矢視断面図である。 (A)は本発明における家屋本体部から拡幅室部が突出した状態を示す別の実施形態の後方側より見た要部拡大縦断面図、(B)は本発明における家屋本体部に拡幅室部が収容された状態を示すさらに別の実施形態の後方側より見た縦要部拡大縦断面図、(C)は(A)のY3−Y3矢視断面図である。 (A)はトラックの荷台から分離した家屋用コンテナを降下させる途中の側面図、(B)は家屋用コンテナが前方脚部を中心にして後方側が接地し、前方側が上昇している状態の側面図、(C)は(B)の正面図、(D)は家屋用コンテナの前方側ジャッキ,後方側ジャッキ及び前方脚部によって家屋用コンテナが水平状となった側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、家屋用コンテナAとトラックBを備えて構成されたものである(図1,図2参照)。家屋用コンテナAは、家屋本体部1,拡幅室部2,前方側ジャッキ3及び後方側ジャッキ4を備えている。トラックBは、運転室部B1と荷台6とを備えている。
ここで、本発明の説明において、方向を示す文言として前後方向,幅方向及び上下方向を使用する。前後方向とは本発明の移動用家屋構造において、家屋用コンテナA及びトラックBの前方側と後方側とを結ぶ方向のことを言う。幅方向とは家屋用コンテナA及びトラックBの幅を示す方向のことを言う。また、上下方向とは、家屋用コンテナA及びトラックBの高さを示す方向のことを言う。前後方向,幅方向及び上下方向は収容な図に記載している。
家屋用コンテナAの家屋本体部1は、略直方体状をなしており、その内部の仕様は主に、店舗,教室,集会所,医療所,食堂等,ライブハウス,キャンプ施設,展示場,理容室,美容室,事務所等の施設として使用することも可能である。これらの施設又は家屋は、以上示したような多目的用途のモバイル家屋又はモバイル施設として使用することができるものである(図7,図8参照)。
家屋本体部1の前後方向の少なくとも何れか一方には、出入口が設けられている(図4
参照)。そして、出入口については、家屋本体部1の前後方向前方側には前方側出入口1
1が設けられ、前後方向後方側には後方側出入口12が設けられている(図8参照)。前方側出入口11及び後方側出入口12は、基本的には家屋本体部1の前後方向後方側に位置する出入口である。前方側出入口11及び後方側出入口12は、それぞれ上下方向に両開く。
或いは、換言するならば、前方側出入口11及び後方側出入口12は、それぞれ上下方向に観音開きとなる。前方側出入口11は、下扉11a及び上扉11bが設けられ、後方側出入口12も同様に下扉12a及び上扉12bが設けられている(図8参照)。前方側出入口11の下扉11a及び後方側出入口12の下扉12aは、家屋本体部1内に出入りするための案内通路としての役目を果たす(図8参照)。
下扉11a(12a)と上扉11b(12b)は、電動モータ又は油圧機構等によって開閉するものであるが、手動で開閉するものであっても良い。また家屋本体部1において、前方側出入口11付近で且つ室内側には、内側出入口13が設けられ、同様に後方側出入口12付近で且つ室内側には、内側出入口14が設けられている(図8参照)。
そして、内側出入口13には内扉13aが設けられている。内扉13aは、開き戸,引戸又は折れ戸等が存在する。同様に、後方側の内側出入口14には内扉14aが設けられ、該内扉14aは、開き戸,引戸又は折れ戸等が存在する。また、家屋本体部1の前方側出入口11及び後方側出入口12は、両方設けられたり、又は何れか一方のみが設けられることもある。
また、前方側出入口11については、家屋用コンテナAの家屋本体部1の前方側に前方側ジャッキ3及びその駆動機構ユニット34が配置されるので、下扉11aは、前後方向に丁番等の部材を介して二つ折りタイプとし、開いたときには、く字状に折れ曲がるように設定され、前記前方側ジャッキ3及び駆動機構ユニット34と干渉しないようにしている(図8参照)。
家屋用コンテナAを店舗として使用する場合には、家屋本体部1の内部に商品陳列棚18a,会計システム18bが備わっている(図7,図10等参照)。さらに、家屋本体部1の室内は、必要に応じて調理具,水道及びエアコン等が備わっている。家屋用コンテナAを店舗として使用する場合では、営業時においては、前方出入口11の下扉11aと上扉11b及び後方出入口12の下扉12aと上扉12bは常時開いた状態である(図8参
照)。
また、前方出入口11の下扉11aと、後方出入口12の下扉12aとは、共に開いたときには、家屋本体部1内への案内通路として使用される。特に、繰り返し述べるが、前方出入口11の正面には、後述する前方側ジャッキ3の駆動機構ユニット34が配置されているので、下扉11aと駆動機構ユニット34とが相互に干渉しないように、下扉11aは二つ折りの折り畳み可能な構造としている。また、前方側の内側出入口13の内扉13a及び後方側の内側出入口14の内扉14aは常時閉じ状態で、必要に応じて開閉自在とする。また、家屋用コンテナAの出入口は、前方側又は後方側の何れか一方にのみ設けられることもある。
次に、拡幅室部2は、家屋本体部1に1個設けられる。具体的には、家屋本体部1の幅方向片側(一方側)に設けられており、幅方向片側(一方側)から拡幅室部2が出没する。拡幅室部2は、家屋用コンテナAの家屋本体部1の室内面積を広くする役目をなす〔図4(B),図7,図9,図10(B)等参照〕。
拡幅室部2は、略直方体状であり、家屋本体部1よりも一回り小さい。拡幅室部2には、買物客用の歩行スペース及び商品陳列棚18aを設けることができる(図7,図10参照)。拡幅室部2は、図示されない公知の技術による電動機構部又は油圧機構部によって家屋用コンテナAから出没可能とするものであるが、手動により出没する構成であっても良い。また、拡幅室部2の出没機構の公知以外の実施形態は、後述する。
家屋本体部1の前後方向前方側で且つその幅方向両側に前方側ジャッキ3,3が設けられ、家屋本体部1の前後方向後方側で且つその幅方向両側に後方側ジャッキ4,4が設けられている(図1乃至図4等参照)。前方側ジャッキ3は、具体的には油圧ジャッキであり、シリンダ31と出没腕状部32を有している〔図1(C),図3(B),図6等参照〕。前方側ジャッキ3を駆動するための駆動機構ユニット34が具備されている〔図1(A),図2,図6等参照〕。
両前方側ジャッキ3,3は、両前記拡幅室部2の前後方向前端よりも前方に位置させて家屋本体部1に設置される(図1,図2,図6参照)。そして、家屋本体部1からその幅方向外方に、拡幅室部2が飛び出して突出する過程で、前方側ジャッキ3と拡幅室部2とが相互に接触しないように離間している。前方側ジャッキ3は、家屋本体部1の前方側外部には、前方側ジャッキ3を駆動させる油圧システムである駆動機構ユニット34が設置される〔図1(A),(B),図2(A)参照〕。
この油圧システムとした前方側ジャッキ3,3を幅方向に出没させる駆動機構ユニット34は、家屋本体部1における床1aの一部が家屋本体部1の前後方向前方側から前方に突出して形成された略平板状のユニットベース17の下方(下面)側に設置され、家屋本体部1と略一体化された状態となっている(図1,図2参照)。つまり、床1aの一部がユニットベース17として使用されることになる。なお、ユニットベース17は家屋本体部1の床1aの床板とは別部材としたものであってもよい。
駆動機構ユニット34がユニットベース17の下方側(下面側)に設置されることで、家屋本体部1の前後方向正面側は、有効面積が広くなり、前方側出入口11の下扉11aが開くときに、開きやすくなり、相互に干渉することがない。また、下扉11aを前述したように、二つ折りタイプにすることで、より一層、駆動機構ユニット34と干渉しなくなる(図8参照)。また、駆動機構ユニット34は、ユニットベース17の上方側(上面側)に設置されることもある〔図8(D)参照〕。
ユニットベース17は、家屋本体部1の床1aと略同一面であり、ユニットベース17上に前方側ジャッキ3の駆動機構ユニット34を設置することにより、没時におけるピストン部311の下端(座板部311a)の位置は、そのままで、家屋用コンテナAのコンテナ最下位置Pよりも上方に位置させることができる。これによって、コンテナベース16も高さ寸法を小さくでき、薄い帯板状にすることができる。この実施形態では、家屋用コンテナAには前方出入口11が存在しない場合、或いは駆動機構ユニット34を歩行可能な踏み台として使用可能な前方出入口11を設けた場合に適用できる。
そして、両前方側ジャッキ3,3は、駆動機構ユニット34によって、家屋本体部1の幅方向両側より外方に水平状に出没するものであり、それぞれの前方側ジャッキ3は、シリンダ31と、出没腕状部32とを備えている。該出没腕状部32は、シリンダ31を家屋本体部1の幅方向の両側より水平状に出没案内させる役目をなしている〔図1(B),図3参照〕。
出没腕状部32の長手方向端部で上面側にシリンダ31が垂直状に装着され、シリンダ31に収納されたピストン部311は、出没腕状部32の下面側から下方に向かって出入する。ピストン部311の下端には座板部311aが設けられ、該座板部311aは家屋用コンテナAの地面に対する設置状態を安定させる役目をなす〔図2(A),図3等参照〕。つまり、座板部311aがピストン部311の下端となる。
油圧システムとした両前方側ジャッキ3,3における両出没腕状部32,32を家屋本体部1の幅方向に出没させる駆動機構ユニット34は、図示されない公知の技術による電動機構部又は油圧機構部が備わっており、これらによって家屋本体部1の幅方向両側から両シリンダ31,31における両出没腕状部32,32の出没動作が行われるものである〔図1(B),(C)参照〕。
駆動機構ユニット34は、内部に機構部を収納した筐体34aを有し、両出没腕状部3
2,32は、前記筐体34aの幅方向両側から水平状に出没する構成としている。また、家屋用コンテナAにおける幅方向両側における左右の前方側ジャッキ3,3の両出没腕状部32,32は、前後方向に互いに前後して前記筐体34a内に収まっている。換言するならば、両出没腕状部32,32は、前後方向にずれた状態で前記筐体34a内に収まっており、水平方向に出没するときに相互に干渉しないようにしている(図1,図2参照)。
また、このような構成によって、それぞれの出没腕状部32の長さ寸法を大きくし、その行程(ストローク)量も大きくでき、両前方側ジャッキ3,3の両シリンダ31,31の幅方向における間隔を大きくすることができ、前方側ジャッキ3使用時における家屋用コンテナAの安定性を良好に維持できる。つまり、出没腕状部32の有効長さを長くすることができ、両シリンダ31,31の出没行程を大きくすることができる。なお、両出没腕状部32,32の出没動作は、手動によって行う構成であってもよい。
両前方側ジャッキ3,3は、前述したように、家屋本体部1の幅方向両側から水平状に出没するものであり、さらに収納時における両シリンダ31,31の間隔は、トラックBの荷台6の幅方向における寸法よりも小さくなるものとしている。荷台6は略長方形状で且つフラット状である〔図1(B),図3参照〕。両前方側ジャッキ3,3の収納時は、
シリンダ31及び出没腕状部32は、荷台6の幅方向両端を超えないものとし、必ず幅方向内方に収まるように設定される。つまり、収納時における前方側ジャッキ3は、荷台6の幅方向両端を、はみ出さない状態にされる。
そして、両前方側ジャッキ3,3が家屋本体部1の幅方向から外部に突出するときの突出量は、両シリンダ31,31の間隔寸法が荷台6の幅方向寸法よりも大きくなる程度である。つまり、両前方側ジャッキ3,3が家屋本体部1の幅方向から外方に突出するときは、両シリンダ31,31の両ピストン部311,311によって、荷台6を幅方向に沿って跨ぐことができるようにしている。
家屋用コンテナAと荷台6において、家屋用コンテナAの後方側ジャッキ4のピストン部411の上下方向出入動作で干渉することなく、荷台6の前方への走行移動が可能となる後方側ジャッキ4と、荷台6とが接触しない非接触領域部Sが設けられる。非接触領域部Sは、家屋用コンテナAを荷台6に載置したり、或いは分離(切り離しとも言う)するときに、荷台6と後方側ジャッキ4,4が接触することないようにするために設けられた空隙の領域である〔図1(A),(B),図2(A),図3(A),図5等参照〕。
非接触領域部Sは、複数の実施形態が存在する。まず、非接触領域部Sの第1実施形態としては、家屋用コンテナAの前後方向の後方の一部が、トラックBの荷台6の前後方向の後端からはみ出すようにしたものであり、家屋用コンテナAのはみ出し部分に後方側ジャッキ4が設けられたものである。そして、この第1実施形態を説明するために、家屋用コンテナAのはみ出し部位Skについて述べる。
家屋用コンテナAの家屋本体部1の前後方向の後方側には、トラックBの荷台6の前後方向の後端からはみ出す部位が設けられている〔図1(A),(B),図2(A)参照〕。この部位を、はみ出し部位Skと称する。該はみ出し部位Skは、家屋用コンテナAの家屋本体部1の一部である。該はみ出し部位Skは、主要な図に鎖線のハッチングの範囲にて示されている。
家屋用コンテナAのはみ出し部位Skにおいて、家屋用コンテナAのトラックBの前後方向における荷台6からのはみ出し量Sxは、道路交通法施行令の「自動車の乗車又は積載の制限」の〔第二十二条三項のイ〕に記載された事項に基づくものとされる。すなわち、積載物の長さについて記載されている。(イ)長さについて自動車の長さにその長さの10分の1の長さを加えたものである。
つまり、家屋用コンテナAにおけるトラックBの荷台6の後端からのはみ出し量Sxは、トラックBの全長の10分の1以下に設定されている。ここで、トラックBの全長をLとすると、はみ出し量Sxは、Sx≦(1/10)×Lとなる〔図1(A),図3(A)等参照〕。
両後方側ジャッキ4,4は、家屋用コンテナAの家屋本体部1のはみ出し部位Sk内に垂直状に設置される〔図1(A),図2(A),(B),図3(A)等参照〕。つまり、トラックBの前後方向においては、家屋用コンテナAの家屋本体部1の荷台6の前後方向における後端からのはみ出し部位Skの範囲内に後方側ジャッキ4が設けられている〔図1(A),(B),図2(A),図3,図4等参照〕。
また、両シリンダ41,41の間隔寸法Wr1は、荷台6の幅方向寸法Wr2よりも小さく設定される〔図1(C)参照〕。すなわち、Wr1<Wr2となる。ここで、両シリンダ41,41の間隔寸法Wr1とは、両シリンダ41,41の外形部分における最大幅のこ
とをいう。両シリンダ41,41は、家屋本体部1の幅方向において固定であり、その間隔は不変である。また、後方側ジャッキ4のシリンダ41内のピストン部411は、シリンダ41から下方に向かって出没(出入)するものである。
そして、このようにはみ出し部位Skを設け、このはみ出し部位Skで、且つ家屋本体部1の幅方向両側部の直近の位置に2個の後方側ジャッキ4,4が設けられ、両後方側ジャッキ4,4のシリンダ41,41の間隔寸法Wr1をトラックBの荷台6の幅方向間隔寸法Wr2よりも小さく又は狭く設定することにより両後方側ジャッキ4,4は、特に家屋本体部1の幅方向に出没するタイプとする必要がなく、定位置で両シリンダ41,41から両ピストン部411,411が上下方向に出没する構成にできる〔図1(D),図2(A),(B)等参照〕。
つまり、家屋用コンテナAをトラックBの荷台6に積載するときに、家屋用コンテナAの荷台6からのはみ出し部位Skに後方側ジャッキ4,4が設置されているので、後方側ジャッキ4のピストン部411の上下方向における出入動作時に荷台6と干渉することなく家屋用コンテナAを前方側ジャッキ3及び後方側ジャッキ4にて昇降させることができ、家屋用コンテナAと、トラックBの荷台6とを引き離すことができ、トラックBの荷台6と、家屋用コンテナAとを極めて簡単に分離(切り離しとも言う)することができ、家屋用コンテナAを、地面に簡易且つ迅速に設置できる(図2参照)。
そして、両後方側ジャッキ4,4については、家屋本体部1の幅方向からの出没動作を行う機構は不必要となり、後方側ジャッキ4の構造を極めて簡単にできる。さらに、このような構成とすることにより、後方側ジャッキ4は家屋本体部1内に収納することも可能となり、家屋用コンテナAの幅方向両側面から外部に突出する部位が無く、よって該家屋用コンテナAの外形を整然としたものにできる(図3参照)。
両後方側ジャッキ4,4においては、家屋本体部1への装着状態に複数の実施形態が存在する。後方側ジャッキ4の第1実施形態では、両シリンダ41,41は、家屋本体部1内に設置される。具体的には、2個の両後方側ジャッキ4,4のシリンダ41,41は、家屋本体部1の後方側の幅方向両側の内部側に設置される。家屋本体部1内室におけるシリンダ41の周囲直近箇所には仕切り壁部15が設けられることもある〔図1(B)参照〕。
該仕切り壁部15は、家屋本体部1内に出入りする人とシリンダ41とを共に保護する役目をなす。両後方側ジャッキ4,4の両シリンダ41,41は、家屋本体部1の床1aに設けられた床貫通孔1bを貫通するように設置される〔図6(E)参照〕。そして、シリンダ41の下端には、フランジ部41aが形成されており、該フランジ部41aは床1aの下面側にボルト・ナット或いは溶接手段等にて固着されている。
フランジ部41aが床1aの下面側に固着されていることにより、家屋用コンテナAの重量がフランジ部41aによって支持されることになる。また、特に図示しないが、シリンダ41は、家屋本体部1内に設置され、ピストン部411のみ床貫通孔1bを貫通し、ピストン部411が上下方向に移動する構成とすることもある。
ピストン部411の下端には座板部411aが設けられている。つまり、座板部411aがピストン部411の下端となる。2個の後方側ジャッキ4,4のシリンダ部41,41は、家屋本体部1の外部に設置されることもある。この場合、家屋本体部1の幅方向両側壁面に、直接固着される。この場合、シリンダ41が家屋本体部1の幅方向端部における側壁に直接、固着されるものであり、シリンダ41はブラケット等の器具を介してボルト等の固着具にて固着される構成としたものである。
さらに、非接触領域部Sの第2の実施形態として、荷台6に凹み部61が設けられる実施形態を説明する。該凹み部61は、荷台6の後端で且つ該荷台6の幅方向両側角部又は両角部付近に設けられ、且つ荷台6の後端側で開放構造となる2つの空隙部分である〔図5(A)乃至(D)参照〕。両凹み部61,61の形成範囲内には、両後方側ジャッキ4,4の両ピストン部411,411が挿入された状態で、上下方向に昇降移動するように出没(出入)する構成となる。この実施形態においても、両後方側ジャッキ4,4の幅方向における間隔は、荷台6の幅方向間隔寸法よりも狭く設定される。
凹み部61は、その形状において種々のタイプが存在する。まず第1タイプでは、荷台6の後端で且つ該荷台6の幅方向両側角部又は両角部付近に設けられた長方形状又は正方形状等の方形状の切欠状の部位であり、換言するならば、略L字形状の切欠き状部位としたものである。この第1タイプでは、荷台6の後端且つ幅方向両側が開放された構造である。両凹み部61,61は、荷台6の前後方向後端箇所において左右対称に形成される。両凹み部61,61によって、荷台6の後端は凸字形状に形成される〔図5(B)参照〕。
次に、凹み部61の第2タイプでは、荷台6の後端で且つ該荷台6の幅方向両側角部又は両角部付近に凹形円弧状とした切欠状の部位としたものであり、換言するならば、両凹み部61,61によって、荷台6の後端は略ハ字形状に形成される〔図5(C)参照〕。この第2タイプでは、前述した第1タイプと同様に、荷台6の後端且つ幅方向両側が開放された構造である。次に、凹み部61の第3タイプでは、荷台6の後端で且つ該荷台6の幅方向両側角部付近に、荷台6の前後方向後端のみが開放された切欠き状の部位としたものである。この第3タイプは、長方形,正方形等の方形状、或いは略U字形状とした切欠き状の部位である〔図5(D)参照〕。
また、非接触領域部Sの第2実施形態における凹み部61の参照図として、図1(A),(B),図2(A)及び図3(A)を適用することができる。この場合、上記の図において、荷台6に凹み部61が設けられた場合の位置に凹み部を示す符号61が付されている。また、非接触領域部Sの第2実施形態において、図1乃至図3が適用される場合には、図中に示された「第1実施形態におけるトラック全長L」の記載は適用されず、「第2実施形態におけるトラック全長L」の記載が適用される。家屋用コンテナAと荷台6との間には、図示されない公知(従来技術)の固定具(ツイストロック等)が具備され、家屋用コンテナAは、その固定具にて荷台6に固定且つロックされることもある。
前方側ジャッキ3,3及び後方側ジャッキ4,4については、両前記前方側ジャッキ3,3と、両前記後方側ジャッキ4,4のそれぞれの没状態のピストン部311(座板部311aを含む)及びピストン部411(座板部411aを含む)の下端は、前記家屋用コンテナAにおける最下端となる最下位置よりも上方に位置している。つまり、家屋用コンテナAの最下端とは、前方側ジャッキ3を含み、その最も低くなる位置のことであり、これをコンテナ最下位置Pと称する。そして、前方側ジャッキ3のピストン部311及び後方側ジャッキ4のピストン部411の下端は、家屋用コンテナAのコンテナ最下位置Pよりも上方に位置することが好適である。
つまり、前方側ジャッキ3のピストン部311(座板部311aを含む)の下端が上下方向に没状態のときに、該ピストン部311の下端がコンテナ最下位置Pよりも上方に位置し、その上下方向の差を隙間tと称する。同様に後方側ジャッキ4のピストン部411(座板部411aを含む)の下端についても(座板部311aを含む)よりコンテナ最下位置Pよりも上方に位置し、ピストン部411の下端とコンテナ最下位置Pとの間に上下方向の差である隙間tが設けられる。家屋用コンテナAのコンテナ最下位置Pは、後述するコンテナベース16が家屋本体部1に設けられたときにはコンテナベース16の下端がコンテナ最下位置Pとなる。
特に、後方側ジャッキ4が設けられているユニットベース17の下面側には、ピストン部411の座板部411aが完全に収納される収納凹部18aが形成されている。これによって、前方側ジャッキ3,3は、地面から浮いた状態となり、荷台6の幅方向に沿って収納時に地面との干渉が生じないようになっており、幅方向に突出した状態の前方側ジャッキ3,3を家屋用コンテナAの幅方向内方に収めることができる。
次に、トラックBの荷台6から分離された家屋用コンテナAが地面に安定した状態で設置されるまでの工程を図5に基づいて説明する。まず、トラックBの荷台6に載置された家屋用コンテナAは、前方側ジャッキ3と後方側ジャッキ4の上昇動作により、家屋用コンテナAが荷台6から浮かび上がる。そして、トラックBは、前進して、荷台6が走行移動し、家屋用コンテナAの下方より抜け出し、家屋用コンテナAと荷台6とが分離される。次に、家屋用コンテナAの前方側ジャッキ3及び後方側ジャッキ4のピストン部収縮によって、家屋用コンテナAが降下を始める。家屋用コンテナAは、そのまま降下を続け、前方側ジャッキ3,後方側ジャッキ4が揃って設置する〔図2(C)参照〕。
さらに、家屋用コンテナAの家屋本体部1の上下方向(高さ方向)の最下方となる位置に、コンテナベース16が設けられる(図1乃至図4等参照)。具体的には、該コンテナベース16は、家屋用コンテナAの家屋本体部1の前後方向における前方寄りの位置及び後方寄りの位置で幅方向両側に複数のブロック状としたコンテナベース16,16,…が設けられる。該コンテナベース16は、6面体からなる立方体,直方体状又は逆裁頭角錐台形状のブロックとして形成されたものである。
コンテナベース16は、家屋本体部1の底下面、具体的には家屋本体部1の庫内の床1aの下面側に設けられ、主に金属材からなる(図1乃至図4等参照)。その他の部材として、硬質状の樹脂又は木材等が使用されても良い。ブロック状とした全コンテナベース16,16,…は、全て同一高さで同一形状である。これによって、家屋用コンテナAを地面に水平状に設置できる〔図2(C)参照〕。コンテナベース16の下端は、平坦面となっており、コンテナベース16の下端が家屋用コンテナAのコンテナ最下位置Pとなる〔図1,図2,図6(A),(B)等参照〕。
また、コンテナベース16は、家屋本体部1の前後方向における前端側から後端付近に亘る長さを有する長方形の帯板状の部材として2本備えられ、家屋本体部1の最下方の位置で幅方向両側に装着されることもある〔図6(A)参照〕。コンテナベース16は、その高さ方向において高さ寸法をHと表示する〔図1(A),図6等参照〕。
コンテナベース16の下端が、家屋用コンテナAのコンテナ最下位置Pとなる。そして、両前方側ジャッキ3,3の没時におけるそれぞれのピストン部311の最下端位置(座板部311a)及び両後方側ジャッキ4の没時におけるそれぞれのピストン部411の最下端位置(座板部411a)は、コンテナ最下位置Pよりも上方に位置し、隙間tを生じる〔図1(A),図6(A),(B)参照〕。そのため、前方側ジャッキ3の駆動機構ユニット34は、高さ方向において、没時のピストン部311下端も含めて、コンテナベース16の高さ寸法H内に収まるようになっている〔図6(B)参照〕。
コンテナベース16の下端面には、嵌合突起5が設けられている。該嵌合突起5は、コンテナベース16よりも小さい突起物であり、その形状は逆裁頭円錐状,立方体,直方体状である。また、荷台6には、家屋用コンテナAが適正に載置された状態で、複数の嵌合突起5,5,…に対応する位置には嵌合孔62,62,…が形成されている〔図1乃至図4、図6(A)乃至(D)参照〕。
該嵌合孔62は、その形状が略嵌合突起5と略同形状である。嵌合孔62の開口は、嵌合突起5の最も断面積の大きい部分よりも広く形成され、嵌合突起5が嵌合孔62に挿入し易いようになっている。また、嵌合突起5の下端と嵌合孔62の下端は、その形状及び大きさは略同一としており、嵌合突起5が嵌合孔62に挿入を完了したときにはガタツキは生じないようになっている。
ここで、嵌合突起5を逆裁頭円錐形状とし、嵌合孔62を嵌合突起5と略同等形状の窪みとする。ここで、嵌合突起5の円錐面のなす角度をθaとする。また、嵌合孔62の円錐状内周面のなす角度をθbとする。さらに、嵌合突起5の下端面の直径寸法をDaとし、嵌合孔62の際底面の内径寸法をDbとする。
そして、角度θa,角度θb,直径寸法Da,内径寸法Dbについて、以下のように設定することにより、家屋用コンテナAを、トラックBの荷台6に載置するときに、嵌合突起5が嵌合孔62に入り込み易い構造にすることができると共に、家屋用コンテナAをトラックBの荷台6に強固な状態で設置できる〔図6(C)参照〕。
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とする。
嵌合突起5と、対応する嵌合孔62とは、共に荷台6に載置される家屋用コンテナAを固定し、該家屋用コンテナAが荷台6に対して位置ずれ及び脱落を防止する役目をなす。具体的には、家屋用コンテナAが、荷台6に載置され、家屋用コンテナAに設けられた嵌合突起5,5,…が荷台6に設けられた嵌合孔62,62,…に挿入嵌合され、荷台6に載置された家屋用コンテナAが固定される。コンテナベース16は、家屋用コンテナAを地面に設置するときに、家屋用コンテナAを支持するスタンドとしての役目もなす〔図2(C)参照〕。
次に、家屋本体部1から拡幅室部2の出没機構について説明する。拡幅機構Cは、レール部材7と拡幅ブラケット8と拡幅シリンダ9とを備えている(図9,図10等参照)。レール部材7は、家屋本体部1の内部の上方で且つ幅方向に沿って配置される。レール部材7は、H形鋼,I形鋼或いは断面円形状の丸形鋼,断面方形状の角形鋼が使用される。拡幅ブラケット8は、取付受部81と移動用支持部82を有している。取付受部81は垂直状の板材であり、取付受部81は、水平状の板材であり、取付受部81と移動用支持部82とは直角となる。拡幅ブラケット8は、取付受部81を介して拡幅室部2の上方且つ内端側に固着される。
この固着手段としては、溶接,又はボルト・ナットによるものである。該支持部82上には、保持部83が設けられている。該保持部83は、前記レール部材7に装着され、該レール部材7の長手方向に沿って、移動可能な部位である。拡幅ブラケット8とレール部材7とによって、拡幅室部2は、水平状を維持しつつ家屋本体部1の幅方向両側から出没動作を行う(図10参照)。
拡幅シリンダ9は、油圧シリンダが使用され、シリンダ部91とピストン部92を有する。拡幅シリンダ9は、家屋本体部1の内部の上方側壁にシリンダ部91又はピストン部92が連結され、他方が拡幅ブラケット8に装着されている。そして、拡幅シリンダ9におけるピストン部92の伸縮動作にて、拡幅室部2は家屋本体部1から出没する構成となっている。
拡幅ブラケット8の保持部83の実施形態としては、上ローラ83aと下ローラ83bとを有している。上ローラ83aは、下ローラ83bよりも家屋本体部1側に近い位置としている。そして、上ローラ83aと、下ローラ83bにてレール部材7を上下方向に挟持する構成としている。
また、保持部83は、レール部材7の長手方向に沿って摺動自在な筒状部83cとする実施形態も存在する。また、拡幅室部2の下方側には、キャスタ23が設けられることもある。該キャスタは、拡幅室部2の前後方向両端に設けられる。キャスタ23によって、拡幅室部2の出没動作を円滑にできる。
前方側ジャッキ3及び後方側ジャッキ4の油圧による作動は、図示しないモータ及びポンプの駆動によって行われる。そしてモータは、電力によって駆動する。この電力は、トラックBの走行によって充電されたバッテリ,或いは発電機によって確保される。そして、この家屋用コンテナAに搭載された蓄電池(バッテリ)に充電されモータが駆動される。そのほかに、電気ケーブルによって、トラックBに搭載されているバッテリを使用することもある。また、市中電力を使用することもできる。或いは、上記電力は、携帯発電機を使用することもある。
本発明において、具体的な使用例を説明する。また、図7,図8は、家屋用コンテナAを店舗家屋として使用した場合の内部を示す。まず、過疎地或いは小人口地域で、一定のスペースが確保可能な土地であれば、店舗を設置及び運用するシステムを構築できる。その実施形態を述べると、まず、システムを運用するためのオペレーションセンター及び流通センターを設置する。
そして、流通センターでトラックBの荷台6に家屋用コンテナAを積載し、目的地まで行く。そこで、トラックBの荷台6から家屋用コンテナAを前方側ジャッキ3,後方側ジャッキ4を使用して降ろし、家屋用コンテナAのみを残して、トラックBは流通センターに戻る。一方、家屋用コンテナAはその土地で店舗として使用する。家屋用コンテナAは、家屋本体部1から拡幅室部2を引き出すことで、家屋用コンテナAの室内は広くして利用できる。
ここで、家屋用コンテナAは、その土地で複数台を設置し、複数の店舗とする(図5参照)。例えば、それぞれの家屋用コンテナAは、食品店舗(食品棟),医薬品店舗(医薬品棟),日用品店舗(日用品棟),衣類品店舗(衣類品棟)等とする。そして、オペレーションセンターによって、商品が減って品薄状態となった店舗の家屋用コンテナAが指定され、この家屋用コンテナAの回収及び交換の命令が流通センターに指示される。
そして、新たな家屋用コンテナAを荷台6に積載したトラックBが現地に向かい、回収されるべき家屋用コンテナAと交換して新たな店舗とした家屋用コンテナAを設置する。家屋用コンテナAは、有人又は無人の何れの店舗でも構わない。このシステムは、人口の小さい地域,過疎地に好適である。また、被災地で生活必需品の販売供給が困難な状況となった地域においても適用できる。
上記使用における実施形態は、店舗としたものであるが、本発明は、その他の使用例として、以下に示すものが存在する。まず、過疎地及び人口の小さい地域で、家屋用コンテナAを集会所の家屋にすることができ、公共施設として使用することができる〔図8(A)参照〕。集会所には、椅子,テーブル等が設置される。また集会所とした家屋は、教室として使用することができ、教壇及び椅子が設置される。
本発明における家屋用コンテナAに医療器具を備えることで医療所家屋として使用することもできる〔図8(B)参照〕。これによって、過疎地及び人口の小さい地域で、医療施設の存在しない場所でも、簡易且つ迅速に医療所を設置できる。そして、地震,台風等の被災地で医療所が被災してしまった所でも迅速に対応でき、医療を即座に開始できる。
また、家屋用コンテナAを厨房器具を備えることで食堂家屋として使用することができる〔図8(C)参照〕。その他として、休息所,仮眠所として使用することもできる。仮眠所として使用するときには、ベッドが設置され、簡易ホテルとしての使用が可能となる。その他、画廊,図書館,音楽ライブハウス,移動トイレ等、その使用法は多岐にわたるものである。このような使用によって、過疎地或いは小人口地域で、本発明を使用することで、簡易且つ迅速に小規模の共同集合体を構築することができる。
次に、前記嵌合突起5について、荷台6の前後方向の前方側と後方側にそれぞれ2個ずつ、合計4個備え、前方側と後方側の嵌合突起5の高さを異なるものとした場合について説明する。この場合、荷台6側の嵌合孔62の数についても、嵌合突起5の位置に対応する位置に4個設けられることになる。まず、家屋用コンテナAの前方側に設けられる嵌合突起5を前方側の嵌合突起51とし、後方側に設けられる嵌合突起5を後方側の嵌合突起52と称する。そして、前方側の嵌合突起51の高さ(寸法)Hfを後方側の嵌合突起52の高さ(寸法)Hrよりも大きくした場合、つまりHf>Hrとしたことによって、トラックBの荷台6から分離された家屋用コンテナAが地面に安定した状態で設置されるまでの工程を図13に基づいて説明する。まず、トラックBの荷台6に載置された家屋用コンテナAは、前方側ジャッキ3と後方側ジャッキ4の上昇動作により、家屋用コンテナAが荷台6から浮かび上がる。
家屋用コンテナAの高さ位置は、上記の条件を有して設定され、トラックBは、前進して、荷台6が走行移動し、家屋用コンテナAの下方より抜け出し、家屋用コンテナAと荷台6とが分離される。次に、家屋用コンテナAの前方側ジャッキ3及び後方側ジャッキ4のピストン部収縮によって、家屋用コンテナAが降下を始める。家屋用コンテナAは、そのまま降下を続け、前方側ジャッキ3,後方側ジャッキ4及び前方側の嵌合突起51の下端が揃って設置する〔図13(C)参照〕。
このとき、家屋用コンテナAの家屋本体部11は、地面に対して水平状である。通常はこのままでもよいが、両前方側ジャッキ3,3は、家屋本体部11の幅方向両側から外方に突出したままの状態であり、この両前方側ジャッキ3,3が作業の妨げとなる場合には、家屋用コンテナAの幅方向に沿って前方側ジャッキ3は収納しなければならない。しかしこのままでは、前方側ジャッキ3は、地面に接地しているので、家屋本体部11の幅方向内への収納は行い難い。
両前方側ジャッキ3,3を地面に引きずらないで収納するために、前方側ジャッキ3及び後方側ジャッキ4を最終まで上下方向に収縮させる。ここで、前方側の嵌合突起51の高さ(寸法)Hfを後方側の嵌合突起52の高さ(寸法)Hrよりも大きく設定されていることにより、前方側の嵌合突起51の高さが最も高くなる。そのために、前方側の嵌合突起51が家屋本体部11をシーソと見た場合に、前方側の嵌合突起51がシーソの支点(中心)となる。
そして、前方側の嵌合突起51は家屋本体部11の前後方向前方寄りの位置に設けられており、後方側の嵌合突起52の高さHrは前方側の嵌合突起51の高さHfよりも小さいので、家屋本体部11の重量により、家屋本体部11は前方側の嵌合突起51を支点(回転中心)として、前後方向後方側が水平とした地面に対して角度θhだけ後方が下となるように傾くことになり、家屋用コンテナAの前後方向後端が地面に接地することになる〔図13(B)参照〕。
この家屋用コンテナAの地面に対する角度θhの傾きにより、家屋本体部11の前後方向前方側が浮かび上がり、前方側ジャッキ3の下端は、地面から離間する。つまり、前方側ジャッキ3は、地面から完全に浮かび、自由状態となり、家屋本体部11の幅方向内方側に収納可能となる〔図13(C)参照〕。家屋用コンテナAの傾きの角度θhの値は極めて小さいもので十分である。
そこで、両前方側ジャッキ3,3を家屋本体部11の内方側に収納してから、再び前方側ジャッキ3と後方側ジャッキ4とを伸ばし、家屋本体部11を地面に対して水平とする。これによって、家屋用コンテナAは、両前方側ジャッキ3,3と、両後方側ジャッキ4,4と、前方側の嵌合突起51とによって、6点支持となり、安定した設置にすることができる。なお、前方側の嵌合突起51の高さ(寸法)Hfを後方側の嵌合突起52の高さ(寸法)Hrよりも大きくした場合でも、荷台6側に前方挿入孔81及び後方挿入孔82を設けておくことで、家屋用コンテナAを荷台6に載置固定することができる。
A…家屋用コンテナ、1…家屋本体部、1a…床、11前方側出入口、
12…後方側出入口、13…内側出入口、14…内側出入口、16…コンテナベース、
2…拡幅室部、23…キャスタ、3…前方側ジャッキ、31…シリンダ、
311…ピストン部、4…後方側ジャッキ、41…シリンダ、411…ピストン部、
B…トラック、6…荷台、61…凹み部、5…嵌合突起、62…嵌合孔、C…拡幅機構、7…レール部材、8…拡幅ブラケット、83…保持部、83a…上ローラ、
83b…下ローラ、83c…筒状部、9…拡幅シリンダ、S…非接触領域部、
Sk…はみ出し部位、Sx…はみ出し量。

Claims (12)

  1. 前後方向の少なくとも何れか一方に出入口が設けられ且つ下方にコンテナベースが設けられた家屋本体部と該家屋本体部の幅方向からそれぞれ出没する1つの拡幅室部と、前記家屋本体部の幅方向両側箇所に設けられ且つ幅方向に不動とした2個の後方側ジャッキと、前記家屋本体部の幅方向の両側から外方に向かって出没する2個の前方側ジャッキとを具備した家屋用コンテナと、フラット状の荷台を有するトラックとを備え、両前記前方側ジャッキが前記拡幅室部の前後方向前端よりも前方に位置し、両前記後方側ジャッキ及び没時の両前記前方側ジャッキは前記荷台の幅方向の両端を超えない範囲内に設定され、両前記後方側ジャッキのピストン部の上下方向出没動作時で且つ前記家屋用コンテナから前記荷台が前方側に走行移動するときに前記後方側ジャッキの前記ピストン部と前記荷台とが接触しない非接触領域部が前記荷台の後方側に設けられ、前記コンテナベースの下端の平坦面には、前記コンテナベースよりも小さい突起物とした合計4つの嵌合突起が設けられ、前記荷台には前記家屋用コンテナが適正に載置された状態で前記嵌合突起に対応する位置に前記嵌合突起と同等形状とした嵌合孔が設けられ、前記家屋用コンテナが前記荷台に載置されて前記嵌合突起が前記嵌合孔に挿入嵌合状態では、両前記前方側ジャッキは、前記家屋本体部の幅方向の両側から外方に向かって出没可能に構成されてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  2. 請求項1に記載の移動用家屋構造において、前記非接触領域部は、前記家屋本体部の前後方向の後方が、前記荷台の後端からはみ出すはみ出し部位が設けられ、該はみ出し部位に両前記後方側ジャッキが設けられ、前記はみ出し部位の前後方向における前記荷台後端からのはみ出し量は、前記トラックの全長の10分の1以下としてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  3. 請求項1に記載の移動用家屋構造において、前記非接触領域部は、前記荷台の後端で且つ幅方向両側角部付近に両前記後方側ジャッキの前記ピストン部が上下方向に出入自在で且つ前記荷台の後端側で前後方向に出入自在となるように後端側が開放された切欠状の部位とした凹み部としてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  4. 請求項1,2又は3の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、両前記後方ジャッキは前記家屋本体部の内部に設置され、前記後方ジャッキのシリンダは前記家屋本体部の床を貫通する構成としてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  5. 請求項1,2,又は3の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、両前記後方ジャッキは前記家屋本体部の外側で且つ後方角部箇所に設置されてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  6. 請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記家屋本体部の前記出入口の内部には内扉を有する内側出入口が設けられてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  7. 請求項1,2,3,4,5又は6の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記嵌合突起は、前記家屋本体部の前後方向前方寄りの位置に前方側と、後方側に設けられ、前記荷台の前記嵌合孔は前方側の前記嵌合突起と後方側の前記嵌合突起に対応する位置に挿入孔が設けられ、前方側の前記嵌合突起は前記後方側の前記嵌合突起より高さ寸法が大きく設定されてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6又は7の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記家屋用コンテナは、多目的用途のモバイル家屋としてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  9. 請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記家屋本体部内の上方で且つ幅方向に沿って配置されるレール部材と、該レール部材に保持されつつ移動可能な保持部を有する拡幅ブラケットと、該拡幅ブラケットを往復移動させる拡幅シリンダとを備え、前記拡幅ブラケットは前記拡幅室部に装着され、前記拡幅シリンダの伸縮にて前記拡幅室部は前記家屋本体部から出没する拡幅機構が設けられてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  10. 請求項9に記載の移動用家屋構造において、前記拡幅機構における拡幅ブラケットの前記保持部は、上ローラと下ローラとを有し、前記上ローラは前記下ローラよりも前記家屋本体部側に近い位置とし、前記上ローラと前記下ローラにて前記レール部材を上下方向に挟持する構成としてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  11. 請求項9に記載の移動用家屋構造において、前記拡幅機構における拡幅ブラケットの前記保持部は、前記レール部材の長手方向に沿って摺動自在な筒状部としてなることを特徴とする移動用家屋構造。
  12. 請求項9,10又は11の何れか1項に記載の移動用家屋構造において、前記拡幅室部の下方側には前記家屋本体部の床を走行するキャスタが具備されてなることを特徴とする移動用家屋構造。
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