JP2001176492A - 電池用端子 - Google Patents

電池用端子

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JP2001176492A
JP2001176492A JP35915099A JP35915099A JP2001176492A JP 2001176492 A JP2001176492 A JP 2001176492A JP 35915099 A JP35915099 A JP 35915099A JP 35915099 A JP35915099 A JP 35915099A JP 2001176492 A JP2001176492 A JP 2001176492A
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淳 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部との導通不良が発生しない程度のトルクに
よって圧着端子を締め付けても、端子体と絶縁基体を接
合するろう材にクラックが発生せず、また電池内部の気
密性を良好に維持できるものとする。 【解決手段】端子体2の容器内部側の端部に設けられた
鍔部2aの端子体2側面からの突出幅をX,鍔部2aの
厚さをY,絶縁基体1の貫通孔1a内面から外側面まで
の厚さをW,絶縁基体1の長さをHとした場合、0.5
mm≦X≦W(1.0mm<W)かつ0.5mm≦Y≦
H(1.0mm<H)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池内部を気密に
封止するための電池用端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電池用端子は、図2の断面図に示
すように、電池の容器の容器蓋Lの略円形の開口に側部
がろう材等で接合され、容器の内外を貫通する貫通孔1
1aを略中央部に有し、アルミナ(Al23)セラミッ
クス等からなる筒状の絶縁基体11を具備する。この絶
縁基体11の貫通孔11aの容器外部側の端部には、絶
縁基体11の容器外部側の端面から貫通孔11aの内面
にかけて面取り部Cが形成されており、絶縁基体11の
容器外部側の端面から面取り部Cにかけて、モリブデン
(Mo)−マンガン(Mn)等からなるメタライズ層1
4が被着されている。そして、貫通孔11aに、アルミ
ニウム等の金属からなる略円柱状等の棒状の端子体12
を、その両端が絶縁基体11から突出するように挿入
し、メタライズ層14と端子体12とがアルミニウムろ
う材16を介して接合されるとともに、メタライズ層1
5とアルミニウムからなる円環状のフランジ13とがア
ルミニウムろう材17を介して接合されることにより、
電池内部が気密に封止される。
【0003】また、電池の内部では、端子体12の下端
部が電池の一方の電極板Eに接続されるとともに、フラ
ンジ13が電池の容器蓋Lに溶接によって接合されるこ
とにより、電池の一方の端子として機能している。一
方、端子体12の上面には、その上面より内部に形成さ
れたボルト穴が設けられ、枠状,円環状等の圧着端子1
8に挿通させた六角ボルトをそのボルト穴に螺合させて
締め付け、圧着端子18を端子体12の上面に接触させ
ることにより、外部との導通をとるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電池用端子において、端子体12の上面の略中央部
に、圧着端子18を端子体12中に形成されたボルト穴
に六角ボルトで締め付けて圧接した際に、締め付けトル
ク(JIS B 1083による)が1.5Nm(ニュ
ートンメートル)程度になると、端子体12がそのトル
クによる応力を吸収緩和することができなくなり、この
応力がアルミニウムのろう材16を介して絶縁基体11
に印加され、絶縁基体11よりも剛性の低いろう材16
にクラックが発生し、そのため電池内部を気密に封止す
ることができなくなるという問題点を有していた。一
方、締め付けトルクが低い場合には、端子体12の上面
と圧着端子18との接触状態が不良となり、外部との導
通をとれなくなる場合があり、従って締め付けトルクを
ある程度高くする必要があった。
【0005】従って、本発明は上記問題点に鑑み完成さ
れたもので、その目的は、外部との導通不良が発生しな
い程度のトルクによって六角ボルトで圧着端子を締め付
けても、ろう材にクラックが発生することを有効に防止
することができ、また電池内部の気密性を良好なものと
することができる電池用端子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電池用端子は、
電池の容器に形成された開口にその側部が接合されかつ
前記容器の内外を貫通する貫通孔が形成された筒状の絶
縁基体と、前記貫通孔に挿入されてその側面が前記容器
の外部側で前記絶縁基体にろう付けされた棒状の端子体
とを具備して成る電池用端子において、前記端子体は、
前記容器の外部側の端面にネジ穴またはネジ部が設けら
れかつ内部側の端部に係止用の鍔部が形成されており、
該鍔部の前記端子体側面からの突出幅をX,前記鍔部の
厚さをY,前記絶縁基体の前記貫通孔内面から外側面ま
での厚さをW,前記絶縁基体の長さをHとした場合、
0.5mm≦X≦W(1.0mm<W)かつ0.5mm
≦Y≦H(1.0mm<H)であることを特徴とする。
【0007】本発明は、上記の構成により、外部との導
通不良が発生しない程度のトルクによって端子体に圧着
端子を締め付けても、端子体接合用のろう材にクラック
が発生しないものとなり、また電池内部の気密性を良好
に保持できるとともに、外部との導通を良好なものとで
きる。その結果、電池の性能は長期にわたって安定し、
長寿命化と高い信頼性が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の電池用端子を以下
に詳細に説明する。図1は本発明の電池用端子の実施の
形態の一例を示す断面図であり、図1において、1は絶
縁基体、2はAl等の金属からなる端子体、3は金属製
のフランジであり、これらとメタライズ層4,5とが、
それぞれろう材6,7を介して接合されることによっ
て、電池内部を気密に封止する電池用端子が構成され
る。
【0009】絶縁基体1は、アルミナや窒化アルミニウ
ム(AlN)等のセラミックスから成る円筒状,角柱状
等の筒状のものであり、端子体2とフランジ3とを電気
的絶縁をもって保持している。そして、図1に示すよう
に、絶縁基体1は容器の容器蓋Lの略円形の開口にその
側部が接合され、かつその略中央部に内外を貫通する貫
通孔1aが形成される。その貫通孔1aには、端子体2
の容器外部側の上端部が突出するように端子体2を挿通
し接合するとともに、端子体2の容器内部側の下端部に
形成された係止用の鍔部2aを絶縁基体1の下面に接触
させている。また、絶縁基体1の外側面にはフランジ3
が接合され、フランジ3を介して容器蓋Lに接合固定さ
れている。上記鍔部2aは、端子体2の下端面に面一と
なるように設けられているが、端子体2の下端部の側面
から突出していればよく、必ずしも端子体2の下端面と
面一となっていなくてもよい。
【0010】このような絶縁基体1は、例えばアルミナ
セラミックスから成る場合、酸化アルミニウム(アルミ
ナ:Al23),酸化珪素(SiO2),酸化カルシウ
ム(CaO),酸化マグネシウム(MgO)等の原料粉
末に適当な有機バインダを添加して調製した原料粉末
を、所定形状のプレス型内に充填するとともに、これを
所定圧力でプレスして成形し、しかる後得られた成形体
を大気中にて約1600℃の温度で焼成することにより
製作される。
【0011】また、絶縁基体1は、貫通孔1aの内周面
と端面(上面および下面)との間に面取り部Cが形成さ
れ、絶縁基体1の一方の端面(上面)からこれに連なる
面取り部Cにかけて延出(進出)するように、環状のメ
タライズ層4が被着されている。このメタライズ層4
は、Mo−Mn等のメタライズ層から成り、絶縁基体1
の貫通孔1aに挿入された端子体2を絶縁基体1に接合
するための下地金属であって、このメタライズ層4に端
子体2がアルミニウムろう材や金(約37.5wt%)
−銅(約62.5wt%)ろう材等のろう材6を介して
接合される。
【0012】メタライズ層4は、例えばモリブデン粉末
およびマンガン粉末ならびに金属の酸化物粉末に適当な
有機バインダおよび溶剤を添加混合して得た金属ペース
トを、絶縁基体1の一方の端面(上面)にスクリーン印
刷法や、筆塗り法等によって印刷塗布するとともにその
一部を面取り部Cに垂れ込ませ、これを還元雰囲気中に
おいて約1400℃の温度で焼き付けることによって、
絶縁基体1の一方の端面からこれに連なる面取り部Cに
かけて被着される。
【0013】このとき、面取り部Cに垂れ込んだ金属ペ
ーストは、面取り部Cと内周面との間の角部において表
面張力によってその垂れ込みが止まるため、その厚みお
よび奥行きが一定のものとなる。よって、メタライズ層
4と端子体2との接合において、ろう材6の過不足によ
る応力の偏りを発生させることがなくなり、上記のよう
な面取り部Cを設けることが好ましいものとなる。
【0014】また、絶縁基体1の外周側面の一部(図1
では下端部)には、メタライズ層5が被着されており、
このメタライズ層5はメタライズ層4と同様にMo−M
n等のメタライズ層から成り、絶縁基体1にフランジ3
を接合するための下地金属であって、このメタライズ層
5にはフランジ3がアルミニウムろう材や金(約37.
5wt%)−銅(約62.5wt%)ろう材等のろう材
7を介して接合される。
【0015】メタライズ層5は、メタライズ層4と同様
に例えばモリブデン粉末,マンガン粉末および酸化物粉
末に適当な有機バインダおよび溶剤を添加混合して得た
金属ペーストを、絶縁基体1の外周側面にスクリーン印
刷法や筆塗り法等によって印刷塗布し、これを還元雰囲
気中において約1400℃の温度で焼き付けることによ
って絶縁基体1の外周面に被着される。
【0016】なお、メタライズ層4,5の表面には、メ
タライズ層4,5の酸化腐蝕を防止するとともに、ろう
材6,7との濡れ性を向上させ、更には端子体2やフラ
ンジ3との接合後に発生する応力による剥がれやクラッ
ク等によって接合性を劣化させないようにするために、
ニッケル等の耐食性に優れかつろう材6,7との濡れ性
に優れる金属を1〜10μm程度の厚みに被着させるこ
とが好ましい。
【0017】絶縁基体1の貫通孔1a内に挿入され接合
される端子体2は、これらが接合される際に熱膨張係数
差による熱応力が発生し、この熱応力が端子体2を介し
て絶縁基体1やろう材6に印加され、絶縁基体1やろう
材6にクラック等が発生し接合を損なわせるとともに電
池内部の気密性が破れるのを有効に防止できるように、
延性に富んだ材料を、更には端子体2が導電路として機
能するように導電性に優れた材料を用いることが好まし
く、具体的にはアルミニウム,銅(Cu)等の金属材料
がよい。
【0018】また、端子体2は、容器外部側の端面(上
面)の略中央部分にネジ穴(ボルト穴)、またはナット
等が螺合可能なネジ部、即ちネジ切り加工された突出部
が設けられ、容器内部側の一端に形成されている鍔部
(大径部)2aと絶縁基体1の端面(下面)とが接触し
ている。そして、ボルト穴に外部との導通不良が発生し
ない程度のトルク(約2.4Nm)でもって六角ボルト
で圧着端子8を締め付けても、その際に発生する応力が
ろう材6のみを介して絶縁基体1に印加されて剛性の低
いろう材6にクラックが発生することを有効に防止す
る。即ち、締め付け時の応力は、ろう材6のみを介して
絶縁基体1に伝達するものではなく、鍔部2aをも介し
て絶縁基体1に印加されることとなる。従って、応力が
ろう材6と鍔部2aとを介して伝わることで分散され、
ろう材6にクラックを発生させることがない。
【0019】なお、端子体2の容器外部側の上端面の略
中央部分に設けられるネジ部は、端子体2の上端面の略
中央部分に設けた突出部、または端子体2の上端部の側
面をネジ切り加工したものであってもよい。
【0020】ところで、この鍔部2aの端子体2側面か
らの突出幅Xまたは鍔部2aの厚さYが0.5mm未満
の場合、締め付け時に発生する応力によって延性に富む
端子体2の鍔部2aが適度に変形し、ある程度その応力
を吸収緩和できるが、吸収緩和できない分の応力が剛性
の低いろう材6にクラックを発生させる傾向にある。そ
のため、電池内部を気密に封止することが困難となる場
合がある。従って、鍔部2aの突出幅Xおよび鍔部2a
の厚さYは0.5mm以上とする。
【0021】一方、鍔部2aの突出幅Xが、絶縁基体1
の貫通孔1a内面から外側面までの厚さWを超える場
合、超えている部位は絶縁基体1の一端面(下面)と全
く接触していないため、締め付けトルクによる応力を絶
縁基体1に伝達し応力を分散する機能を有しないものと
なる。即ち、絶縁基体1の一端面と接触している部位
は、延性に富む端子体2が締め付けトルクによる応力を
有効に吸収緩和し、絶縁基体1に印加される応力を、ろ
う材6のみを介することなく鍔部2aの接触部位とろう
材6とを介することで有効に分散できるのに対し、Wを
超えている部位は応力を有効に分散させるものではな
い。また、鍔部2aは電極板Eに接続されるため、突出
幅Xが厚さWを超えた場合電極板Eが大型化し、その結
果電池が大型化する。従って、鍔部2aの突出幅Xは厚
さW以下とする。
【0022】一方、鍔部2aの厚さYが絶縁基体1の長
さHを超える場合、絶縁基体1と端子体2とを接合する
際に熱膨張係数差によって発生する応力は、端子体2の
好ましい変形が起こりにくいため直接絶縁基体1へ伝わ
り易く、よって端子体2で吸収緩和できない分の応力が
絶縁基体1にクラックを発生させる傾向がある。即ち、
この場合端子体2の長さ(高さ)が非常に大きくなるた
め、その剛性が絶縁基体1の剛性よりも高くなり、その
ため端子体2が適度に変形することによって絶縁基体1
と端子体2との接合の際の応力を吸収緩和することがで
きない傾向にある。その結果、絶縁基体1に鍔部2aを
介して印加される応力が非常に大きくなり、絶縁基体1
にクラックを発生させ、電池内部の気密性を損なわせる
こととなる。従って、鍔部2aの厚さYは絶縁基体1の
長さH以下とする。
【0023】なお、一般に絶縁基体1の厚さWは4.5
mm程度、絶縁基体1の長さHは7mm程度であるが、
電池用端子の大きさは種々のものがあるため、電池用端
子としての実用的な大きさの点から、1mm<W<100
mm、1mm<H<400mmとするのがよい。
【0024】本発明において、端子体2にかかるトルク
(JIS B 1083)は、2.4Nm程度以下が良
く、2.4Nmを超えるとトルクによる応力がろう材6
と鍔部2aの両方に大きくかかることになり、ろう材6
にクラックが発生し易くなる。
【0025】上記のような大きさ、寸法の鍔部2aを有
する端子体2は、その上端部を絶縁基体1から突出させ
た状態で、その上端部の側面が、絶縁基体1の一方の端
面から面取り部Cにかけて被着させたメタライズ層4に
ろう材6を介して接合されている。そこで、例えば端子
体2がアルミニウムから成る場合、ろう材6は接合を強
固とするためにアルミニウムろう材とすることが好まし
く、一方端子体2が銅から成る場合、ろう材6は接合を
強固とするために金−銅ろう材とすることが好ましい。
そして、端子体2下端面に電池の電極板Eを接続するこ
とにより、電極板Eを外部に電気的に接続する端子体と
して機能する。
【0026】また、アルミニウムから成る端子体2をろ
う材6を介してメタライズ層4に接合するには、端子体
2をその上端部が突出するようにして絶縁基体1の内側
に挿入するとともに、メタライズ層4上であって端子体
2の近傍に、例えばワイヤ状のアルミニウムろう材のプ
リフォームを端子体2を取り囲むように配置し、これを
真空雰囲気中で約600℃の温度で加熱して溶融させる
ことにより、端子体2とメタライズ層4とをろう付けす
ることによって行なわれる。
【0027】このとき、面取り部Cに被着されたメタラ
イズ層4の厚みや奥行きに大きなばらつきがないことか
ら、メタライズ層4と端子体2とを接合するろう材6に
過不足を発生させることがなく、そのため応力の偏りを
発生させることがない。
【0028】なお、絶縁基体1の貫通孔1aの内面と絶
縁基体1の端面との間に形成された面取り部Cは、その
端面からの奥行きが0.2mm未満であると、絶縁基体
1と端子体2との接合強度が弱くなる傾向にある。他
方、5mmを超えると、絶縁基体1のメタライズ層4に
端子体2をろう付けする際に両者の熱膨張係数差によっ
て大きな熱応力が発生し、これが絶縁基体1やろう材6
に印加されて、それらにクラックを発生させ易いものと
なる。また、絶縁基体1の端面に対する面取り部Cの角
度は約30°〜60°程度の範囲が好ましく、なかでも
約45°程度が最も好ましい。従って、上記面取り部C
は、端面からの奥行きが0.2mm〜5mmの範囲であ
ることが良く、更には面取り部Cの角度は約30°〜6
0°程度が好ましい。
【0029】絶縁基体1の外側面に接合されたフランジ
3は、アルミニウムや銅等から成る金属製の円環体であ
り、例えばアルミニウムから成る場合、メタライズ層5
にアルミニウムろう材から成るろう材7を介して接合さ
れる。そして、このフランジ3を電池の容器蓋Lに溶接
することによって、本発明の電池用端子が電池の容器に
固定される。
【0030】フランジ3をろう材7を介してメタライズ
層5に接合するには、絶縁基体1をフランジ3の内側に
挿入するとともに、メタライズ層5上であってフランジ
3の近傍に例えばワイヤ状のアルミニウムろう材を略全
周にわたり配置し、これを真空雰囲気中で約600℃の
温度で加熱してアルミニウムろう材を溶融させることに
より、フランジ3をメタライズ層5にろう付けする方法
が採り得る。
【0031】なお、メタライズ層5は絶縁基体1の外側
面の一部にのみ形成されており、メタライズ層5とフラ
ンジ3との接合部の幅および長さが短いことからろう付
け時に発生する熱応力が小さいこと、およびフランジ3
はろう付けにより絶縁基体1に対して主に圧縮応力を印
加すること等から、圧縮応力に対して高い強度を示すア
ルミナセラミックス等からなる絶縁基体1にクラックが
発生することはない。
【0032】そして、このような電池用端子の端子体2
の上面に、六角ボルト等で端子体2の上面の略中央部に
設けられたボルト穴に圧着端子8を介して締め付ける際
に、端子体2の上面と圧着端子8とが接触不良とならな
い程度に高いトルクによって締め付けることで、外部と
電極板Eとの電気的接続がなされ電池として機能する。
【0033】上記の如く、本発明の電池用端子は、絶縁
基体1の略中央部に設けられた貫通孔1aに、鍔部2a
(鍔部2aの端子体2側面からの突出幅をX、絶縁基体
1の貫通孔1a内面から外側面までの厚さをW、鍔部2
aの厚さをY、絶縁基体1の長さをHとした場合、0.
5mm≦X≦Wかつ0.5mm≦Y≦Hの大きさを有す
る鍔部2a)が、絶縁基体1の容器内部側の端面(下
面)に接触するように端子体2を挿通し、絶縁基体1の
容器外部側の端面と端子体2の上部とをろう材付け接合
するとともに、フランジ3を絶縁基体1の外側面にろう
材付け接合することによって製作される。
【0034】また、この電池用端子の端子体2の下端面
を電極板Eに接続するとともにフランジ3を容器蓋Lに
溶接し、更に端子体2の上面に圧着端子8を締め付けト
ルクにより圧接することによって、電池内部が気密に保
持されるとともに電池内部と外部とが電気的に接続され
た電池として機能する。
【0035】本発明の電池用端子は、電解液が封入され
た自動車等用の鉛畜電池などの端子として使用されるも
のであり、前記鉛畜電池と同様に電解液を用いた電池用
であれば適用でき、その他比較的大型の種々の電池に応
用可能である。
【0036】かくして、本発明は、端子体2の上面に圧
着端子8を締め付けトルクによって圧接しても、その際
の応力でろう材6にクラックが発生するのを有効に防止
できる。
【0037】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行
なうことは何等支障ない。例えば、絶縁基体1の容器内
部側の端面と端子体2の鍔部2aとは接触していれば良
く、鍔部2aの接触部の形状は図3に示すように突起状
となっていても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明は、鍔部の端子体側面からの突出
幅をX,鍔部の厚さをY,絶縁基体の貫通孔内面から外
側面までの厚さをW,絶縁基体の長さをHとした場合、
0.5mm≦X≦W(1.0mm<W)かつ0.5mm
≦Y≦H(1.0mm<H)であることにより、外部と
の導通不良が発生しない程度のトルクによって圧着端子
を締め付けても、ろう材にクラックが発生しないような
構造とし得る。また、電池内部の気密性を良好に維持で
きるとともに、外部との電気的導通を良好なものとでき
る。その結果、電池の性能が長期にわたって安定化して
長寿命化され、高い信頼性を有する電池となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池用端子の実施形態の一例を示す断
面図である。
【図2】従来の電池用端子の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の電池用端子の他の実施形態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1:絶縁基体 1a:貫通孔 2:端子体 2a:鍔部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電池の容器に形成された開口にその側部が
    接合されかつ前記容器の内外を貫通する貫通孔が形成さ
    れた筒状の絶縁基体と、前記貫通孔に挿入されてその側
    面が前記容器の外部側で前記絶縁基体にろう付けされた
    棒状の端子体とを具備して成る電池用端子において、前
    記端子体は、前記容器の外部側の端面にネジ穴またはネ
    ジ部が設けられかつ内部側の端部に係止用の鍔部が形成
    されており、該鍔部の前記端子体側面からの突出幅を
    X,前記鍔部の厚さをY,前記絶縁基体の前記貫通孔内
    面から外側面までの厚さをW,前記絶縁基体の長さをH
    とした場合、0.5mm≦X≦W(1.0mm<W)か
    つ0.5mm≦Y≦H(1.0mm<H)であることを
    特徴とする電池用端子。
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