JP2001006656A - 蓄電池用端子 - Google Patents

蓄電池用端子

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JP2001006656A JP11180386A JP18038699A JP2001006656A JP 2001006656 A JP2001006656 A JP 2001006656A JP 11180386 A JP11180386 A JP 11180386A JP 18038699 A JP18038699 A JP 18038699A JP 2001006656 A JP2001006656 A JP 2001006656A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁基体と端子柱とを常に強固に接合するこ
とが困難である。 【解決手段】 セラミックスから成る筒状の絶縁基体1
の内側に端子柱2を挿通するとともにろう付けしてなる
蓄電池用端子であって、端子柱2は、アルミニウム・ア
ルミニウム合金・銅・銅合金のうちの一種から成る筒状
部材2aと、この筒状部材2aの内側に装填され、筒状
部材2aより熱膨張係数が小さイ棒状の応力緩和部材2
bとから成る蓄電池用端子である。絶縁基体1と端子柱
2とのろう付け時に絶縁基体1と端子柱2との間に発生
する応力が小さいものとなって、絶縁基体1にクラック
が発生することを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン電
池等の蓄電池に用いられる蓄電池用端子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、蓄電池用端子は、図3に断面図で
示すように、アルミナセラミックスから成る略円筒状の
絶縁基体21の内側にアルミニウムやアルミニウム合金・
銅・銅合金等の良導電性材料から成る略円柱状の端子柱
22をその両端が絶縁基体21から突出するようにして挿通
固定するとともに、絶縁基体21の外周部にアルミニウム
やアルミニウム合金・銅・銅合金等の良導電性材料から
成る円環状のフランジ23を固定してなる。
【0003】そして、端子柱22の下端部に蓄電池の一方
の極板群Eを接続するとともにフランジ23を蓄電池の容
器蓋Lに溶接によって接合することにより蓄電池の一方
の端子として機能する。
【0004】なお、絶縁基体21への端子柱22およびフラ
ンジ23の固定は、絶縁基体21の内周面の一部および外周
面の一部にそれぞれ例えばモリブデン−マンガンから成
るメタライズ層24・25を被着させるとともに、このメタ
ライズ層24と端子柱22とを、およびメタライズ層25とフ
ランジ23とをそれぞれアルミニウムろうや銀ろう等のろ
う材26・27を介してろう付けすることによって行なわれ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の蓄電池用端子によると、絶縁基体21を構成するアル
ミナセラミックスの熱膨張係数が約7×10-6/℃程度
(20〜800 ℃)であるのに対して端子柱22やフランジ23
を構成するアルミニウムやアルミニウム合金・銅・銅合
金等の熱膨張係数が約20×10-6〜30×10-6/℃程度(20
〜800 ℃)であり、両者の熱膨張係数が大きく相違する
ことから、絶縁基体21と端子柱22およびフランジ23とを
アルミニウムろうや銀ろう等のろう材26・27を介して高
温でろう付けし、これを常温まで冷却すると、端子柱22
およびフランジ23が絶縁基体21よりも極めて大きく熱収
縮しようとするので、絶縁基体21の内周面側には端子柱
22により引っ張り応力が、また絶縁基体21の外周面側に
はフランジ23により圧縮応力が印加されることとなる。
このとき、セラミックスは圧縮応力に対しては堅牢な性
質を有するものの、引っ張り応力に対しては比較的脆弱
な性質を有することから、このように絶縁基体の内周面
側に印加される引っ張り応力により、絶縁基体21にクラ
ックが発生してしまうことがあるという問題点を有して
いた。
【0006】本発明はかかる上述の問題点に鑑み案出さ
れたものであり、その目的は、絶縁基体にクラックを発
生させることなく、絶縁基体と端子柱とを強固に接合さ
せることが可能な蓄電池用端子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
蓄電池用端子は、セラミックスから成る筒状の絶縁基体
の内側に端子柱を挿通するとともにろう付けしてなる蓄
電池用端子であって、前記端子柱は、アルミニウム・ア
ルミニウム合金・銅・銅合金のうちの一種から成る筒状
部材と、この筒状部材の内側に装填され、この筒状部材
より熱膨張係数が小さい棒状の応力緩和部材とから成る
ことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に係る本発明の蓄電池用端
子は、セラミックスから成る筒状の絶縁基体の内側に端
子柱を挿通するとともにろう付けしてなる蓄電池用端子
であって、前記端子柱は、アルミニウム・アルミニウム
合金・銅・銅合金のうちの一種から成る筒状部材と、こ
の筒状部材の内側に装填され、この筒状部材より熱膨張
係数が小さい筒状の応力緩和部材と、この応力緩和部材
の内側に装填され、この応力緩和部材より導電率が高い
棒状の芯部材とから成ることを特徴とするものである。
【0009】請求項1に係る本発明の蓄電池用端子によ
れば、絶縁基体の内側にろう付けされた端子柱がアルミ
ニウム・アルミニウム合金・銅・銅合金のうちの一種か
ら成る筒状部材と、この筒状部材の内側に装填され、筒
状部材の熱膨張係数より小さな熱膨張係数を有する棒状
の応力緩和部材とから成ることから、絶縁基体と端子柱
とをろう付けする高温から常温に冷却する際に筒状部材
が絶縁基体よりも極めて大きく熱収縮しようとしてもそ
の熱収縮は筒状部材の内側に装填された応力緩和部材に
より大きく低減され、その結果、絶縁基体の内周面側に
大きな引っ張り応力が印加されることを有効に防止する
ことができる。
【0010】また、請求項2に係る本発明の蓄電池用端
子によれば、絶縁基体の内側にろう付けされた端子柱が
アルミニウム・アルミニウム合金・銅・銅合金のうちの
一種から成る筒状部材と、この筒状部材の内側に装填さ
れ、筒状部材の熱膨張係数より小さな熱膨張係数を有す
る筒状の応力緩和部材と、この応力緩和部材の内側に装
填され、応力緩和部材の導電率より高い導電率を有する
棒状の芯部材とから成ることから、絶縁基体と端子柱と
をろう付けする高温から常温に冷却する際に筒状部材が
絶縁基体よりも極めて大きく熱収縮しようとしてもその
熱収縮は筒状部材の内側に装填された応力緩和部材によ
り大きく低減され、その結果、絶縁基体の内周面側に大
きな引っ張り応力が印加されることを有効に防止するこ
とができるとともに、応力緩和部材の内部に装填された
芯部材により端子柱の導電率を高いものとすることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の蓄電池用端子を添
付の図面を基に詳細に説明する。
【0012】図1は請求項1に係る本発明の蓄電池用端
子の実施の形態の一例を示す断面図であり、図1におい
て、1は絶縁基体、2は端子柱、3はフランジである。
【0013】絶縁基体1は、例えばアルミナセラミック
スから成る略円筒体であり、端子柱2とフランジ3とを
電気的に絶縁して保持する。そして、その内側には棒状
の端子柱2が挿通固定されているとともに、その外周面
には環状のフランジ3が固定されている。
【0014】絶縁基体1は、例えばアルミナセラミック
スから成る場合であれば、酸化アルミニウム・酸化珪素
・酸化カルシウム・酸化マグネシウム等の原料粉末に適
当な有機バインダを添加して調整した原料粉末を所定形
状のプレス型内に充填するとともにこれを所定圧力でプ
レスして成形し、しかる後、得られた成形体を大気中に
て約1600℃の温度で焼成することによって製作される。
【0015】また、絶縁基体1には、その内周面と両端
面との間に面取り部Cが形成されている。そして、それ
ぞれ面取り部Cから両端面の近傍の内周面にかけては環
状のメタライズ層4が被着形成されている。
【0016】メタライズ層4は、例えばモリブデン−マ
ンガンメタライズから成り、絶縁基体1の内側に挿通さ
れた端子柱2を絶縁基体1に固定するための下地金属と
して機能する。そして、このメタライズ層4には端子柱
2がアルミニウムろうや銀ろう等のろう材6を介して接
合されている。
【0017】また、絶縁基体1の外周面の一部には、そ
の全周にわたりメタライズ層5が被着形成されている。
メタライズ層5は、メタライズ層4と同様にモリブデン
−マンガンメタライズから成り、絶縁基体1にフランジ
3を固定するための下地金属として機能する。そして、
メタライズ層5にはフランジ3がアルミニウムろうや銀
ろう等のろう材7を介して接合されている。
【0018】メタライズ層4・5は、例えばモリブデン
−マンガンメタライズから成る場合であれば、モリブデ
ン粉末およびマンガン粉末ならびに酸化物粉末に適当な
有機バインダおよび溶剤を添加混合して得た金属ペース
トを絶縁基体1の面取り部Cおよび両端面近傍の内周
面、ならびに外周面の一部にスクリーン印刷法により印
刷し、これを還元雰囲気中にて約1400℃の温度で焼き付
けることによって絶縁基体1の面取り部Cおよび両端面
近傍の内周面ならびに外周面の一部に環状に被着形成さ
れる。
【0019】また、これらのメタライズ層4・5にそれ
ぞれ端子柱2・フランジ3をろう材6・7を介して接合
するには、例えばろう材6・7がアルミニウムろうから
成る場合であれば、端子柱2をその両端部が突出するよ
うにして絶縁基体1の内側に挿通するとともに、この絶
縁基体1をフランジ3の内側に挿通し、しかる後、ワイ
ヤ状のアルミニウムろう材をそれぞれメタライズ層4・
5上に絶縁基体1の内外周の略全周にわたり配置し、こ
れを真空雰囲気中にて約600 ℃の温度で加熱してアルミ
ニウムろう材を溶融させることによりメタライズ層4・
5と端子柱2・フランジ3とをそれぞれろう付けする方
法が採用される。
【0020】なお、メタライズ層4・5の表面には、メ
タライズ層4・5の酸化腐食を防止するとともにろう材
6・7との濡れ性を向上させる目的で、ニッケル等の耐
食性に優れ、かつろう材6・7との濡れ性に優れる金属
を1〜10μm程度の厚みに被着させておくことが好まし
い。
【0021】絶縁基体1の内側に挿通固定された端子柱
2は、アルミニウムやアルミニウム合金・銅・銅合金の
うちの一種から成る有底の略円筒状の筒状部材2aと、
この筒状部材2aの内側に装填された略円柱状の応力緩
和部材2bとから形成されており、その両端部を絶縁基
体1から突出させた状態でメタライズ層4にアルミニウ
ムろうや銀ろう等のろう材6を介して接合されている。
そして、その下端側に蓄電池の極板群Eを接続すること
により、極板群Eを外部に接続するための端子部として
機能する。
【0022】端子柱2を構成する筒状部材2aは、極板
群Eへの電荷を出し入れを行なうための主な導電路とし
て機能するとともに端子柱2を絶縁基体1に接合するた
めの接合面を提供するものであり、アルミニウムやアル
ミニウム合金・銅・銅合金から成ることから、導電性に
優れるとともにアルミニウムろうや銀ろう等のろう材6
との接合性に優れる。
【0023】また、筒状部材2aの内側に装填された応
力緩和部材2bは、絶縁基体1に端子柱2をろう付けす
る際に、ろう付けの温度から常温まで冷却されるとき、
アルミニウムやアルミニウム合金・銅・銅合金から成る
筒状部材2aが絶縁基体1よりも極めて大きく熱収縮す
ることにより絶縁基体1の内周面側に大きな引っ張り応
力を印加することを有効に防止する作用をなし、その熱
膨張係数が筒状部材2aの熱膨張係数より小さい材料、
具体的にはアルミナセラミックスや窒化珪素セラミック
ス・ニオブ・タングステン・モリブデン・鉄−ニッケル
−コバルト合金・鉄−ニッケル合金等から形成されてい
る。
【0024】応力緩和部材2bは、その熱膨張係数が筒
状部材2bの熱膨張係数よりも小さいものとなっている
ことから、絶縁基体1に端子柱2をろう付けする際に、
ろう付けの温度から常温まで冷却されるときに筒状部材
2aよりもその熱収縮量が小さい。したがって、絶縁基
体1に端子柱2をろう付けする際に筒状部材2aが絶縁
基体1よりも極めて大きく熱収縮しようとしてもその熱
収縮は筒状部材2aの内側に装填された応力緩和部材2
bにより有効に低減され、その結果、端子柱2がろう付
けされた絶縁基体1の内周面側に大きな引っ張り応力が
印加されることを有効に防止し、絶縁基体1と端子柱2
とを絶縁基体1にクラックを発生させることなく、強固
に接合させることが可能となる。
【0025】なお、応力緩和部材2bの熱膨張係数は3
×10-6〜10×10-6/℃(20〜800 ℃)の範囲が好まし
い。応力緩和部材2bの熱膨張係数が3×10-6/℃未満
となると、応力緩和部材2bとして適当な材料を見つけ
ることが困難となる傾向にある。他方、10×10-6/℃を
超えると、絶縁基体1に端子柱2をろう付けする際に筒
状部材2aが絶縁基体1よりも極めて大きく熱収縮する
のを有効に低減することができずに絶縁基体1にクラッ
クが発生し易いものとなる傾向にある。
【0026】また、筒状部材2aの厚みに対する応力緩
和部材2bの直径の比率は1:2〜1:5の範囲が好ま
しい。筒状部材2aの厚みに対する応力緩和部材2bの
直径の比率が1:2未満であると、絶縁基体1に端子柱
2をろう付けする際に筒状部材2aが絶縁基体1よりも
極めて大きく熱収縮するのを応力緩和部材2bにより有
効に低減することができずに絶縁基体1にクラックが発
生し易いものとなる傾向にある。他方、1:5を超える
と、端子柱2の電気抵抗が高いものとなり、端子柱2を
流れる電流が大電流となった場合に極板群Eへの電荷の
出し入れを良好に行なうことが困難となる傾向にある。
【0027】なお、筒状部材2aへの応力緩和部材2b
の装填は、ろう付けや圧入・鋳込み・溶射等により行な
われ、例えば、応力緩和部材2bがアルミナセラミック
スからなり、これがろう付けにより筒状部材2aに装填
される場合であれば、アルミナセラミックスから成る応
力緩和部材2bの外周面に例えば表面にニッケルめっき
が施されたモリブデン−マンガンから成るメタライズ層
を被着させておき、この応力緩和部材2bを筒状部材2
aの内部に挿入するとともにそのメタライズ層と筒状部
材2aの内周面とをアルミニウムろうや銀ろう等のろう
材を介してろう付けする方法が採用される。
【0028】一方、絶縁基体1の外周面に固定されたフ
ランジ3は、アルミニウムやアルミニウム合金・銅・銅
合金・鉄−ニッケル合金・鉄−ニッケル−コバルト合金
等から成る円環体であり、メタライズ層5にアルミニウ
ムろうや銀ろう等のろう材7を介して接合されている。
そして、このフランジ3を蓄電池の容器蓋Lに溶接する
ことによって本発明の端子が蓄電池の容器に固定され
る。
【0029】なお、フランジ3はろう付けの際には絶縁
基体1に対して主に圧縮応力を印加することから、圧縮
応力に対しては堅牢な性質を有するアルミナセラミック
スから成る絶縁基体1にクラックが発生することはな
い。
【0030】かくして、上述の請求項1に係る本発明の
蓄電池用端子によれば、絶縁基体1にクラックを発生さ
せることなく、絶縁基体1と端子柱2とを常に強固に接
合させることが可能な蓄電池用端子を提供することがで
きる。
【0031】次に、請求項2に係る本発明の蓄電池用端
子の実施の形態の一例を図2に断面図で示す。図2にお
いて、1は絶縁基体、12は端子柱、3はフランジであ
る。
【0032】なお、この例における絶縁基体1およびフ
ランジ3は図1に示した例の絶縁基体1およびフランジ
3と実質的に同一のものであり、同一の箇所には同一の
符号を付してある。そして、これらについてはその説明
を省略する。
【0033】この例における端子柱12は、アルミニウム
やアルミニウム合金・銅・銅合金のうちの一種から成る
有底の略円筒状の筒状部材12aと、この筒状部材12aの
内側に装填された略円筒状の応力緩和部材12bと、この
応力緩和部材12bの内側に装填された円柱状の芯部材12
cとから形成されており、絶縁基体1に被着されたメタ
ライズ層4にアルミニウムろうや銀ろう等のろう材6を
介して接合されている。
【0034】端子柱12を構成する筒状部材12aは、極板
群Eへの電荷を出し入れを行なうための主な導電路とし
て機能するとともに端子柱12を絶縁基体1に接合するた
めの接合面を提供するものであり、アルミニウムやアル
ミニウム合金・銅・銅合金から成ることから導電性に優
れ、かつアルミニウムろうや銀ろう等のろう材6との接
合性に優れる。
【0035】また、筒状部材12aの内側に装填された応
力緩和部材12bは、絶縁基体1に端子柱12をろう付けす
る際に、ろう付けの温度から常温まで冷却されるとき、
アルミニウムやアルミニウム合金・銅・銅合金から成る
筒状部材12aが絶縁基体1よりも極めて大きく熱収縮す
ることにより絶縁基体1の内周面側に大きな引っ張り応
力を印加することを有効に防止する作用をなし、その熱
膨張係数が筒状部材12aの熱膨張係数より小さい材料、
具体的にはアルミナセラミックスや窒化珪素セラミック
ス・ニオブ・タングステン・モリブデン・鉄−ニッケル
−コバルト合金・鉄−ニッケル合金等から形成されてい
る。
【0036】応力緩和部材12bは、その熱膨張係数が筒
状部材12aの熱膨張係数よりも小さいものとなっている
ことから、絶縁基体1に端子柱12をろう付けする際に、
ろう付けの温度から常温まで冷却されるときに筒状部材
12aよりもその熱収縮量が小さい。したがって、絶縁基
体1に端子柱12をろう付けする際に筒状部材12aが絶縁
基体1よりも極めて大きく熱収縮しようとしてもその熱
収縮は筒状部材12bの内側に装填された応力緩和部材12
bにより有効に低減され、その結果、端子柱12がろう付
けされた絶縁基体1の内周面側に大きな引っ張り応力が
印加されることを有効に防止し、絶縁基体1と端子柱12
とを絶縁基体1にクラックを発生させることなく強固に
接合させることが可能となる。
【0037】なお、応力緩和部材12bの熱膨張係数は3
×10-6〜10×10-6/℃(20〜800 ℃)の範囲が好まし
い。応力緩和部材12bの熱膨張係数が3×10-6/℃未満
となると、応力緩和部材12bとして適当な材料を見つけ
ることが困難となる傾向にある。他方、10×10-6/℃を
超えると、絶縁基体1に端子柱12をろう付けする際に筒
状部材12aが絶縁基体1よりも極めて大きく熱収縮する
のを有効に低減することができずに絶縁基体1にクラッ
クが発生し易いものとなる傾向にある。
【0038】また、筒状部材12aの厚みに対する応力緩
和部材12bの厚みの比率は1:2〜1:4の範囲が好ま
しい。筒状部材12aの厚みに対する応力緩和部材12bの
厚み比率が1:2未満であると、絶縁基体1に端子柱12
をろう付けする際に筒状部材12aが絶縁基体1よりも極
めて大きく熱収縮するのを応力緩和部材12bにより有効
に低減することができずに絶縁基体1にクラックが発生
し易いものとなる傾向にある。他方、1:4を超える
と、端子柱12の電気抵抗が高いものとなり、端子柱12を
流れる電流が大電流となった場合に極板群Eへの電荷の
出し入れを良好に行なうことが困難となる傾向にある。
【0039】なお、筒状部材12aへの応力緩和部材12b
の装填は、図1に示した例の場合と同様に、ろう付けや
圧入・鋳込み・溶射等により行なわれ、例えば、応力緩
和部材12bがアルミナセラミックスからなり、これがろ
う付けにより筒状部材12aに装填される場合であれば、
アルミナセラミックスから成る応力緩和部材12bの外周
面に例えば表面にニッケルめっきが施されたモリブデン
−マンガンから成るメタライズ層を被着させておき、こ
の応力緩和部材12bを筒状部材12aの内部に挿入すると
ともにそのメタライズ層と筒状部材12aの内周面とをア
ルミニウムろうや銀ろう等のろう材を介してろう付けす
る方法が採用される。
【0040】さらに、応力緩和部材12bの内側に装填さ
れた芯部材12cは、端子柱12の導電率を高めるためのも
のであり、応力緩和部材12bの導電率よりも高い導電率
を有する材料、具体的にはアルミニウム・アルミニウム
合金・銅・銅合金のうちの一つから形成されている。
【0041】芯部材12cは、これを形成するアルミニウ
ムやアルミニウム合金・銅・銅合金はその導電率が約0.
3 〜0.5 μΩ-1/cmと導電率に優れることから、例え
ば応力緩和部材12bとして絶縁物であるアルミナセラミ
ックスや窒化珪素セラミックスあるいは導電率が0.06〜
0.2 μΩ-1/cmと低いタングステンやモリブデン・ニ
オブ・鉄−ニッケル−コバルト合金・鉄−ニッケル合金
等を使用した場合であっても、芯部材12cにより端子柱
12の実効的な導電率を高いものとして、極板群Eへの電
荷の出し入れを極めて良好に行なうことを可能とする。
【0042】なお、応力緩和部材12bの厚みに対する芯
部材12cの直径の比率は1:2〜1:4の範囲が好まし
い。応力緩和部材12bの厚みに対する芯部材12cの直径
の比率が1:2未満であると、芯部材12cにより端子柱
12の導電率を十分に高いものとすることが困難となる傾
向にある。他方、1:4を超えると、絶縁基体1に端子
柱12をろう付けする際に、応力緩和部材12bと芯部材12
cとの熱膨張係数の相違に起因して発生する熱応力によ
り応力緩和部材12bにクラックが発生し、その結果、応
力緩和部材12bにより筒状部材12aが絶縁基体1よりも
極めて大きく熱収縮するのを応力緩和部材12bにより有
効に軽減することができずに絶縁基体1にクラックが発
生し易いものとなる傾向にある。
【0043】また、応力緩和部材12bへの芯部材12cの
装填は、ろう付けや圧入・鋳込み・溶射等により行なわ
れる。例えば、応力緩和部材12bがアルミナセラミック
スから成り、これに芯部材12cがろう付けにより装填さ
れる場合であれば、アルミナセラミックスから成る応力
緩和部材12bの内周面に、例えば表面にニッケルめっき
が施されたモリブデン−マンガンから成るメタライズ層
を被着させておき、この応力緩和部材12bの内部に芯部
材12cを挿入するとともに応力緩和部材12bの内周面の
メタライズ層と芯部材12cとをアルミニウムろうや銀ろ
う等のろう材を介してろう付けする方法が採用される。
【0044】かくして、上述の請求項2に係る本発明の
蓄電池用端子によれば、絶縁基体1にクラックを発生さ
せることなく、絶縁基体1と端子柱12とを常に強固に接
合させることができるとともに、端子柱12の導電率を高
いものとして極板群Eへの電荷の出し入れを良好に行な
うことが可能な蓄電池用端子を提供することができる。
【0045】なお、本発明は以上の実施の形態の例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変更や改良を施すことは何ら差し支えない。
【0046】
【発明の効果】請求項1に係る本発明の蓄電池用端子に
よれば、絶縁基体の内側にろう付けされた端子柱がアル
ミニウム・アルミニウム合金・銅・銅合金のうちの一種
から成る筒状部材と、この筒状部材の内側に装填され、
筒状部材より熱膨張係数が小さい棒状の応力緩和部材と
から成ることから、絶縁基体と端子柱とをろう付けする
高温から常温に冷却する際に筒状部材が絶縁基体よりも
大きく熱収縮しようとしても、その熱収縮は筒状部材の
内側に装填された応力緩和部材により大きく低減されて
絶縁基体の内周面側に大きな引っ張り応力が印加される
ことを有効に防止することができ、その結果、絶縁基体
にクラックを発生させることなく、絶縁基体と端子柱と
を常に強固に接合させることができる。
【0047】また、請求項2に係る本発明の蓄電池用端
子によれば、絶縁基体の内側にろう付けされた端子柱が
アルミニウム・アルミニウム合金・銅・銅合金のうちの
一種から成る筒状部材と、この筒状部材の内側に装填さ
れ、筒状部材より熱膨張係数が小さい筒状の応力緩和部
材と、この応力緩和部材の内側に装填され、応力緩和部
材より導電率が高い棒状の芯部材とから成ることから、
絶縁基体と端子柱とをろう付けする高温から常温に冷却
する際に筒状部材が絶縁基体よりも大きく熱収縮しよう
としてもその熱収縮は筒状部材の内側に装填された応力
緩和部材により大きく低減されて絶縁基体の内周面側に
大きな引っ張り応力が印加されることを有効に防止する
ことができるとともに、応力緩和部材の内部に装填され
た芯部材により電極柱の導電率を高いものとすることが
でき、その結果、絶縁基体にクラックを発生させること
なく、絶縁基体と端子柱とを常に強固に接合させること
ができるとともに端子柱の導電率を高いものとして極板
群への電荷の出し入れを良好に行なうことが可能な蓄電
池用端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る本発明の蓄電池用端子の実施の
形態の一例を示す断面図である。
【図2】請求項2に係る本発明の蓄電池用端子の実施の
形態の一例を示す断面図である。
【図3】従来の蓄電池用端子の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・絶縁基体 2、12・・・・端子柱 2a、12a・・筒状部材 2b、12b・・応力緩和部材 12c・・・・・芯部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスから成る筒状の絶縁基体の
    内側に端子柱を挿通するとともにろう付けしてなる蓄電
    池用端子であって、前記端子柱は、アルミニウム・アル
    ミニウム合金・銅・銅合金のうちの一種から成る筒状部
    材と、該筒状部材の内側に装填され、該筒状部材より熱
    膨張係数が小さい棒状の応力緩和部材とから成ることを
    特徴とする蓄電池用端子。
  2. 【請求項2】 セラミックスから成る筒状の絶縁基体の
    内側に端子柱を挿通するとともにろう付けしてなる蓄電
    池用端子であって、前記端子柱は、アルミニウム・アル
    ミニウム合金・銅・銅合金のうちの一種から成る筒状部
    材と、該筒状部材の内側に装填され、該筒状部材より熱
    膨張係数が小さい筒状の応力緩和部材と、該応力緩和部
    材の内側に装填され、該応力緩和部材より導電率が高い
    棒状の芯部材とから成ることを特徴とする蓄電池用端
    子。
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