JP2001175989A - 車両検知装置 - Google Patents

車両検知装置

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JP2001175989A
JP2001175989A JP35603999A JP35603999A JP2001175989A JP 2001175989 A JP2001175989 A JP 2001175989A JP 35603999 A JP35603999 A JP 35603999A JP 35603999 A JP35603999 A JP 35603999A JP 2001175989 A JP2001175989 A JP 2001175989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数車両が短い車間距離を保持して通過する
場合を含め、車両が後退通過する場合や前進・後退を繰
り返すような場合でも正しく車両検知を行なう。 【解決手段】 車両進行方向に沿って複数設置され、車
両進行方向に垂直に光を照射・受光することで車両有無
を検出する車両分離器1,2と、車両のタイヤの通過を
検出する車軸センサ3と、複数の車両分離器1,2の出
力信号遷移があらかじめ定めた前進車両用遷移または後
退車両用遷移に合致した場合に当該遷移間における車軸
センサ3の出力信号を参照して検証を行ない、検証条件
が成立した場合に通過車両ありと判定する車両検知手段
4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通過車両を検出
する車両検知装置に関するものであり、特に有料道路の
料金所や駐車場の出入り口等に設置されて進入車両を検
出する車両検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば特開平10−1621
15号公報に記載された従来の車両検知装置の構成を示
すブロック図であり、1000は車両の進行方向に対し
て垂直方向に光を照射して光スクリーンを形成し、この
光スクリーンが遮られることによってONの信号を出力
する第1の車両分離器、2000は第1の車両分離器1
000と同様の機能を有する第2の車両分離器、100
は第1の車両分離器1000と第2の車両分離器200
0の出力信号から車両の通過を認識する処理機である。
また、図14は、図13に示す従来の車両検知装置の設
置状態を示す斜視図であり、1001と1002は光を
照射する光電管、1003は光電管1001の照射した
光を受光する受光センサ、1004は光電管1002の
照射した光を受光する受光センサ、1005は光電管1
001の照射した光が形成する光スクリーン、1006
は光電管1002の照射した光が形成する光スクリーン
である。光電管1001と受光センサ1003で図13
における第1の車両分離器1000を構成し、光電管1
002と受光センサ1004で第2の車両分離器200
0を構成している。第1の車両分離器1000と第2の
車両分離器2000とは、車両進行方向に対して光スク
リーンが略々垂直に交わり、かつ、互いに一定間隔離れ
るように平行に設置されている。
【0003】次に動作を説明する。第1の車両分離器1
000と第2車両分離器2000とは、それぞれ、光電
管1001及び1002により、図14に示す光スクリ
ーン1005及び1006を形成しており、これらの光
スクリーン1005及び1006を受光センサ1003
及び1004により受光して、この光スクリーンが遮ら
れているか否かを判定し、遮られていない状態では処理
機100に対して信号OFFを出力し、遮られた場合は
信号ONを出力する。以降、この第1の車両分離器10
00と第2車両分離器2000の特定時刻での出力信号
を一つのペアとし、[第1の車両分離器1の出力信号,
第2車両分離器2の出力信号]という形態で表現する。
例えば[ON,OFF]は、第1の車両分離器1の出力
信号がONであり、第2の車両分離器2の出力信号がO
FFであることを示す。
【0004】処理機100は、第1の車両分離器100
0と第2車両分離器2000の出力信号をそれぞれ監視
し、通過車両の検出を行なう。以下、図15に示す車両
通過状態を例として、処理機100の動作を説明する。
図15は車両通過状態と車両分離器出力信号の遷移を時
系列で表現したタイミングチャートであり、107は先
行車両、108は後続車両、109は第1の車両分離器
1000の設置位置、110は第2の車両分離器200
0の設置位置、111は第1の車両分離器1000の出
力信号、112は第2の車両分離器2000の出力信号
である。
【0005】まず車両が通過していない時点の車両分離
器1000、2000の出力信号は[OFF,OFF]
(時刻T1)であり、車両107が進入して来て、車両
前部が第1の車両分離器1が形成する光スクリーン10
05を遮ると出力信号は[ON,OFF](時刻T2)
となり、その後、第2の車両分離器2000が形成する
光スクリーン1006も遮ると[ON,ON](時刻T
3)となる。処理機100は、この[OFF,OFF]
→[ON,OFF]→[ON,ON]の遷移をもって1
台の車両が進入して来たと認識する。さらに車両107
が前進し、車両後端が第1の車両分離器1000の位置
を通過すると光スクリーン1006のみが遮られ、出力
信号は[OFF,ON](時刻T4)となる。その後は
後続車両が来なければ最初の[OFF,OFF]にもど
るが、図15の例では車両107の後ろから車両分離器
1000、2000の設置間隔未満の車間距離で後続車
両108が進入して来るため、先行車両107が光スク
リーン1006を遮ると共に、後続車両108が光スク
リーン1005を遮り、車両分離器1000、2000
の出力信号は[ON,ON](時刻T5)となる。処理
機100は、この[ON,ON]→[OFF,ON]→
[ON,ON]の遷移をもって次車両進入候補と認識す
る。
【0006】そして先行車両107と後続車両108が
さらに前進し、先行車両107の後端が第2の車両分離
器2000の位置を通過すると光スクリーン1006が
遮られなくなるため[ON,OFF](時刻T6)とな
り、さらに後続車両108が前進して光スクリーン10
06も遮ると[ON,ON](時刻T7)となる。処理
機100は、この[ON,OFF]→[ON,ON]の
遷移を判別し、1台の車両が通過した後に別の車両が進
入したと判定する。
【0007】その後、後続車両108の後端が第1の車
両分離器1000の位置を通過すると光スクリーン10
05が遮られなくなるため[OFF,ON](時刻T
8)となり、さらに第2の車両分離器2000の位置も
通過すると[OFF,OFF](時刻T9)となる。処
理機100は、この[ON,ON]→[OFF,ON]
→[OFF,OFF]の遷移をもって1台の車両が通過
したと判別する。以上の動作により、処理機100は、
2台の車両が車両分離器の設置間隔未満の車間距離を保
持して通過する場合でも、正しく通過台数を計測する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両検知装置は
以上のように、車両が全て前進することを前提として車
両の通過を検出するため、後退して来る車両や、前進と
後退を繰り返す車両を正しく検出できないという課題が
あった。例えば、図16は単独車両113が前進・後退
・前進を行なって通過する遷移を示しているが、この場
合の車両分離器の出力信号の遷移は上記従来装置の説明
における図15の2台通過の例と全く同じであるため、
1台の通過を2台の通過と誤認識してしまうことにな
る。
【0009】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、複数車両が車両分離器設置
間隔より短い車間距離を保持して通過する場合を含め、
車両が後退通過する場合や前進・後退を繰り返すような
場合でも正しく車両を検出することができる車両検知装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、車両進行方
向に沿って平行に複数設置され、車両の進行方向に対し
て垂直方向に光を照射し、照射した光が遮られることに
よって車両の有無を検出する車両分離器と、車両のタイ
ヤの通過を検出する車軸センサと、車両分離器の出力信
号の遷移を監視し、前進車両用遷移または後退車両用遷
移を示す出力信号の遷移が発生した場合に、遷移の間に
おける車軸センサの出力信号を参照して検証を行ない、
通過車両ありと判定するためのあらかじめ定めた検証条
件が成立した場合に通過車両ありと判定する車両検知手
段と、を備えた車両検知装置である。
【0011】また、車両分離器が2つ設けられており、
車軸センサは2つの上記車両分離器の間に設置されてい
る。
【0012】また、検証条件として、前進車両用と後退
車両用の二つをあらかじめ定めておき、車両検知手段
は、複数の車両分離器の出力信号の遷移が前進車両用遷
移であれば前進車両用の検証条件にて検証を行ない、後
退車両用遷移であれば後退車両用の検証条件にて検証を
行なう。
【0013】また、前進車両用遷移の一部を前進車両候
補用遷移としてあらかじめ定めておき、車両検知手段
は、前進車両候補用遷移が発生した際に前進車両候補発
生情報を出力し、その後、前進車両候補用遷移が前進車
両用遷移の一部でなかったと判明した場合及び対応する
前進車両用遷移の検証において検証条件が成立しなかっ
た場合のいずれかの場合に前進車両候補棄却情報を出力
する。
【0014】また、車軸センサは、車両進行方向に沿っ
て、一定距離離して複数設置され、車両検知手段は複数
の車軸センサの出力信号を参照して検証を行なう。
【0015】また、複数の車軸センサの故障を検出する
車軸センサ故障判定手段をさらに備え、車両検知手段は
正常な車軸センサの出力信号だけを参照して検証を行な
う。
【0016】また、車軸センサ故障判定手段が、全ての
車軸センサを故障と判定した場合、車両検知手段は前進
車両用遷移に対しては検証を行なわずに通過車両ありと
判定し、後退車両用遷移に対しては通過車両なしと判定
する。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1に係わる車両検知装置を図について説明す
る。図1はこの発明の実施の形態1における車両検知装
置の構成を示すブロック図である。図において、1は車
両の進行方向に対して垂直方向に光を照射して光スクリ
ーンを形成し、この光スクリーンが遮られることによっ
てONの信号を出力する第1の車両分離器、2は第1の
車両分離器1と同様の機能を有する第2の車両分離器で
ある。3は車両のタイヤの通過を検出する車軸センサ、
4は車両分離器1、2と車軸センサ3の出力信号から通
過車両を検知する車両検知手段である。
【0018】図2はこの発明の実施の形態1の車両検知
装置の設置状態を示す図であり、5は車両検知手段4を
内蔵する処理装置である。また、図2に示すように、車
軸センサ3は道路に埋設された踏板(圧力センサ)とな
っており、車両進行方向に対して垂直になるような向き
で設置されている。101と102は光を照射する光電
管、103は光電管101の照射した光を受光する受光
センサ、104は光電管102の照射した光を受光する
受光センサである。光電管101と受光センサ103で
図1における第1の車両分離器1を構成し、光電管10
2と受光センサ104で第2の車両分離器2を構成して
おり、第1の車両分離器1と第2の車両分離器2とは、
それぞれの光電管101,102及びそれぞれの受光セ
ンサ103,104が車両進行方向に沿って一定間隔離
して並んで設置されている。なお、図示してはいない
が、光電管101、102と受光センサ103、104
の間には、従来例を示した上述の図14と同様の光スク
リーンが形成される。この光スクリーンは、言うまでも
なく、車両進行方向に略々垂直に交わる。なお、先に説
明した車軸センサ3は、第1の車両分離器1が設置され
ている位置と第2の車両分離器2が設置されている位置
との間に設置されている。
【0019】次に動作を図3〜5により説明する。図3
はこの発明の車両検知手段4の処理フロー図である。図
4は車両分離器の設置間隔未満の車間距離を保持して通
過する2台の車両の通過状態と、対応する車両分離器
1、2及び車軸センサ3の出力信号を示す図であり、6
は車軸センサの設置位置、7は車軸センサの出力信号、
8は先行車両、9は後続車両、10と12は前進車両用
遷移に合致する車両分離器1、2の出力信号の遷移、1
1は後退車両用遷移に合致する車両分離器1、2の出力
信号の遷移であり、先行車両8と後続車両9を示す矩形
8a及び9aの周囲にある黒塗りの四つの小矩形8b及
び9bはタイヤを示している。109は第1の車両分離
器1の設置位置、110は第2の車両分離器2の設置位
置、111は第1の車両分離器1の出力信号、112は
第2の車両分離器2の出力信号である。図5は1台の車
両が前進・後退・前進を行なって通過する場合の通過状
態と、対応する車両分離器1,2及び車軸センサ3の出
力信号を示す図であり、13は通過車両である。図4は
2台通過、図5は1台通過の例であるが、車両分離器
1,2の出力信号111,112の遷移は全く同じにな
っているが、車軸センサ3の出力信号7の遷移は異なっ
ている。なお、車両分離器1、2は従来の車両検知装置
における車両分離器1000及び2000と同様の動作
を行ない、また車軸センサ3はタイヤ通過時にON、そ
うでない場合にOFFを出力するものとする。
【0020】まず、車両検知手段4は車両分離器1、2
の現時点での出力信号を参照し、前回参照時との比較を
行なう(ステップS1)。前回と同じで変化がなければ
処理を終了し、変化があれば、車両分離器1,2の最近
の遷移においてあらかじめ定めた前進車両用遷移が発生
したかどうかを確認する(ステップS2)。以下、本実
施の形態では前進車両用遷移を[ON,OFF]→[O
N,ON]→[OFF,ON]の遷移と定めた場合で説
明する。図4及び図5の例では、車両分離器出力信号遷
移10及び12が[ON,OFF]→[ON,ON]→
[OFF,ON]の遷移となっているため、時刻T4及
び時刻T8において前進車両用遷移発生と判定する。
【0021】車両検知手段4は、ステップS2において
前進車両用遷移が発生していないと判定した場合には、
次にあらかじめ定めた後退車両用遷移が発生したかどう
かを確認し(ステップS3)、後退車両用遷移も発生し
ていないと判定した場合には処理を終了する。以下、本
実施の形態では後退車両用遷移を[OFF,ON]→
[ON,ON]→[ON,OFF]の遷移と定めた場合
で説明する。図4及び図5の例では、車両分離器出力信
号遷移11が[OFF,ON]→[ON,ON]→[O
N,OFF]の遷移となっているため、時刻T6におい
て後退車両用遷移発生と判定する。
【0022】ステップS2において前進車両用遷移が発
生したと判定した場合、またはステップS3において後
退車両用遷移が発生したと判定した場合には、車両検知
手段4は車軸センサ出力信号履歴を参照して検証を行な
う(ステップS4)。以下、本実施の形態では、ステッ
プS4における検証条件として、「前進または後退車両
用遷移の中の車両分離器1、2の出力信号が[ON,O
N]の状態において車軸センサが1回以上ONになっ
た」という条件とする。図2に示すように車軸センサ3
は第1の車両分離器1と第2の車両分離器2の間に設置
されているため、このような単純な条件でも真の車両通
過か否かを判定するに十分な検証条件となる。なぜなら
ば、第1の車両分離器1及び第2の車両分離器2が形成
する2つの光スクリーンを同一車両が遮っているのであ
れば、出力信号が[ON,ON]の状態から別の状態に
移る前には、必ず、その車両のタイヤが車軸センサ3上
を1回以上(例えば、前輪と後輪で2回になる)通過す
るからである。そこで、ステップS4の後、検証条件が
成立したかどうかを確認(ステップS5)し、不成立な
ら処理を終了し、成立していれば、車両通過情報として
通過ありを示す信号と通過車両の進行方向をホスト計算
機(図示せず)に出力(ステップS6)する。
【0023】図4の例では、前進車両用遷移に合致した
遷移10及び12で上記検証条件が成立する(すなわ
ち、遷移10及び12において、[ON,ON]の状態
で、車軸センサ3が1回以上ONになっている)ため、
時刻T4及び時刻T8において前進車両通過を意味する
車両通過情報が出力される。図5の例では、前進車両用
遷移に合致した遷移10及び12と後退車両用遷移に合
致した遷移11の全てで上記検証条件が成立する(すな
わち、遷移10,11及び12において、[ON,O
N]の状態で、車軸センサ3が1回以上ONになってい
る)ため、時刻T4で前進車両通過を意味する車両通過
情報が、時刻T6において後退車両通過を意味する車両
通過情報が、時刻T8において前進車両通過を意味する
車両通過情報が出力される。なお、図5の例では1台の
前進車両通過に対して前進車両通過・後退車両通過・前
進車両通過の3回の車両通過情報が出力されるが、有料
道路の料金所や駐車場の出入り口等では一方通行になっ
ているため、この3回の車両通過情報を受け取るホスト
計算機側にて進行方向の異なる車両通過情報を相殺し、
1台前進通過と判定することは極めて容易である。
【0024】車両検知手段4は、以上の動作を繰り返す
ことで、車両検出を行なう。
【0025】この実施の形態では、以上の工程を経るこ
とで、後退車両や前進・後退を繰り返した後に通過する
車両でも正しく検出することができる。なお、本実施の
形態では、前進車両用遷移の確認の後に後退車両用遷移
の確認を実施しているが、この順序は逆でも良い。ま
た、検証条件として車軸センサが1回以上ONになるこ
ととしたが、これは2回以上としても良い。さらに、車
両検知手段の実現方法については特に記載していない
が、これは上記説明と同様な動作を行なうものであれば
実現方法は何でも良く、ハードウエアで構成しても良い
し、CPUで動作するソフトウエアで実現しても良い。
【0026】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2に係わる車両検知装置を図について説明する。上記
実施の形態1と同様に構成を示すブロック図及び設置状
態を示す斜視図は図1及び図2である。次に、本実施の
形態の車両検知手段4の動作を図により説明する。処理
フロー図は図6である。本実施の形態の車両検知装置
は、車軸センサの出力信号による検証の条件を前進車両
用と後退車両用で別々に2つあらかじめ定めておき、複
数の上記車両分離器の出力信号の遷移が前進車両用遷移
であれば前進車両用の検証条件にて検証を行ない、後退
車両用遷移であれば後退車両用の検証条件にて検証を行
なうことにより、一方通行の走行路において台数の極め
て多い走行方向に通過する車両の検出誤りを低減させる
ことができるようにしたものである。
【0027】まず、実施の形態1と同様に、車両検知手
段4は車両分離器1、2の現時点での出力信号を参照
し、前回参照時との比較を行ない(ステップT1)、前
回と同じならば処理を終了し、変化があれば、車両分離
器1,2の最近の遷移において前進車両用遷移が発生し
たかどうかを確認する(ステップT2)。前進車両用遷
移が発生していないと判定した場合には、さらに後退車
両用遷移が発生したかどうかを確認し(ステップT
4)、後退車両用遷移も発生していないと判定した場合
には処理を終了する。
【0028】ステップT2において前進車両用遷移発生
と判定した場合には、車両検知手段4は車軸センサ3の
出力信号履歴による前進車両検証を行なう(ステップT
3)。前進車両検証条件としては、例えば、実施の形態
1の検証条件よりも緩い条件として、「前進車両用遷移
の中の車両分離器1、2の出力信号が[ON,OFF]
または[ON,ON]の状態において車軸センサが1回
以上ONになった」という条件とする。
【0029】また、ステップT4において後退車両用遷
移発生と判定した場合には、車両検知手段4は車軸セン
サの出力信号履歴による後退車両検証を行なう(ステッ
プT5)。後退車両検証条件としては、例えば、実施の
形態1と同じ検証条件とする。
【0030】以降は実施の形態1と同様に、上記ステッ
プT3およびステップT5においての検証条件が成立し
たかを確認(ステップT6)して、不成立ならば処理を
終了し、成立ならば車両通過情報を出力する(ステップ
T7)。車両検知手段4は、以上の動作を繰り返すこと
で、車両検出を行なう。
【0031】この実施の形態では、以上の工程を経るこ
とで、前進車両検証条件を後退車両検証条件よりも緩く
することができ、有料道路の料金所や駐車場の出入り口
のように、前進車両の割合が極めて高い状況において前
進車両の検出誤りを低減させることができる。なお、本
実施の形態では、前進車両の検証条件と後退車両の検証
条件の違いを車軸センサが1回以上ONとなる車両分離
器出力信号の状態遷移としたが、これは例えば車軸セン
サがONになる回数を前進の条件として1回、後退の条
件として2回とするように、車軸センサがONになる回
数で差をつけても良い。
【0032】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3に係わる車両検知装置を図について説明する。上記
実施の形態1と同様に構成を示すブロック図及び設置状
態を示す斜視図は図1及び図2である。
【0033】次に車両検知手段4の動作を図により説明
する。処理フロー図は図7である。ここでは図8を用い
て動作を説明する。図8は前進・後退する2台の車両の
通過状態と、対応する車両分離器1、2及び車軸センサ
3の出力信号を示す図であり、14は後側車両、15は
前側車両、16と18は前進車両候補用遷移に合致する
車両分離器1、2の出力信号の遷移、17と19は前進
車両用遷移に合致する車両分離器1、2の出力信号の遷
移、20は後退車両用遷移に合致する車両分離器1、2
の出力信号の遷移である。
【0034】まず、車両検知手段4は車両分離器の現時
点での出力信号を参照し、前回参照時との比較を行ない
(ステップU1)、前回と同じならば処理を終了し、変
化があれば、車両分離器1,2の最近の遷移(この実施
の形態においては、現時点と前回との遷移)においてあ
らかじめ定めた前進車両候補用遷移が発生したかどうか
を確認する(ステップU2)。前進車両候補用遷移とは
前進車両の発生可能性をできる限り早く認識するための
ものであり、前進車両用遷移の始めの方の一部を前進車
両候補用遷移とする。以下、本実施の形態では、前進車
両用遷移を[ON,OFF]→[ON,ON]→[OF
F,ON]とし、前進車両候補用遷移を[ON,OF
F]→[ON,ON]と定めた場合で説明する。図8の
例では、車両分離器出力信号遷移16、18が[ON,
OFF]→[ON,ON]の遷移となっているため、時
刻T3及びT7において前進車両候補用遷移発生と判定
する。
【0035】ステップU2において前進車両候補用遷移
が発生したと判定した場合には、車両検知手段4は前進
車両候補が発生したことを記憶しておくために前進車両
候補発生フラグをONとし(ステップU3)、さらに前
進車両候補発生情報を出力(ステップU4)して処理を
終了する。なお、上記前進車両候補発生フラグは、車両
検知装置の電源投入時にOFFに初期化されているもの
とする。
【0036】ステップU2において前進車両候補用遷移
が発生していないと判定した場合には、車両検知手段4
は、車両分離器1,2の最近の遷移(この実施の形態に
おいては、現時点と前回と前々回の遷移)において前記
の通り定めた前進車両用遷移が発生したかどうかを確認
(ステップU5)する。図8の例では、車両分離器出力
信号遷移17、19が[ON,OFF]→[ON,O
N]→[OFF,ON]の遷移であるため、時刻T4及
びT8において前進車両用遷移発生と判定される。
【0037】前記の通り前進車両候補用遷移は前進車両
用遷移の始めの方の一部を用いているため、ステップU
5において前進車両用遷移発生と判定された場合は、過
去に前進車両候補用遷移が発生して前進車両候補発生情
報が出力されていることは確実である。このため、車両
検知手段4は、ステップU5において前進車両用遷移が
発生したと判定された場合、前進車両候補発生フラグは
参照せずに当該フラグをOFFにし(ステップU6)、
車軸センサ出力情報履歴による前進車両検証を行なう
(ステップU7)。本実施の形態では、例えば、前進車
両用検証条件を実施の形態2と同じ条件、すなわち、前
進車両用遷移の中の車両分離器1、2の出力信号が[O
N,OFF]または[ON,ON]の状態において車軸
センサが1回以上ONになったという条件とする。
【0038】その後、車両検知手段4は、ステップU7
での検証条件が成立したかどうかを確認(ステップU
8)し、成立すれば車両通過情報を出力(ステップU1
6)して処理を終了し、不成立ならば、過去に前進車両
候補として認識したものが前進車両ではなかったという
ことを示す前進車両候補棄却情報を出力(ステップU
9)して処理を終了する。図8の例では、ステップU5
の説明で述べたように時刻T4及びT8において前進車
両用遷移発生と判定されるため、この時刻に前進車両検
証が行なわれるが、上記前進車両用検証条件は時刻T8
では成り立つが時刻T4では成り立たないため、時刻T
4においては前進車両候補棄却情報が、時刻T8におい
ては前進車両通過を示す車両通過情報が出力される。
【0039】一方、ステップU5において前進車両用遷
移が発生していないと判定した場合には、車両検知手段
4は、前進車両候補発生フラグを参照し(ステップU1
0)、当該フラグがONであれば、過去に当該フラグを
ONにした際発生した前進車両候補用遷移が前進車両用
遷移にはならなかったことになるため、当該フラグをO
FFにし(ステップU11)、前進車両候補棄却情報を
出力する(ステップU12)。
【0040】その後、車両検知手段4は、車両分離器
1,2の最近の遷移において後退車両用遷移が発生した
かどうかを確認(ステップU13)する。また、上述の
ステップU10において、当該フラグがOFFの場合
も、同様に、このステップU13の処理を行う。本実施
の形態では、後退車両用遷移を実施の形態1と同様に
[OFF,ON]→[ON,ON]→[ON,OFF]
と定めるものとする。図8の例では、車両分離器出力信
号遷移20がこの遷移に合致するため、時刻T6におい
て後退車両用遷移発生と判定される。
【0041】ステップU13にて後退車両用遷移発生と
判定した場合、車両検知手段4は、車軸センサ出力情報
履歴による後退車両検証を行ない(ステップU14)、
検証条件が成立したかどうかを確認(ステップU15)
して、不成立ならばそのまま処理を終了し、成立すれば
後退車両通過を示す車両通過情報を出力(ステップU1
6)して処理を終了する。本実施の形態では、例えば、
後退車両用検証条件を実施の形態1と同じ条件、すなわ
ち、後退車両用遷移の中の車両分離器1、2の出力信号
が[ON,ON]の状態において車軸センサが1回以上
ONになったという条件とする。図8の例では、後退車
両用遷移に合致した遷移20では本検証条件が成立しな
いため、後退車両通過を示す車両通過情報は出力されな
い。
【0042】車両検知手段4は、以上の動作を繰り返す
ことで、車両候補情報の出力と車両検出を行なう。図8
の例での車両検知手段4の出力内容を時間軸に従ってま
とめると、時刻T3では前進車両候補発生情報、時刻T
4では前進車両候補棄却情報、時刻T7では前進車両候
補発生情報、時刻T8では前進車両通過を示す車両通過
情報が出力され、真の前進車両を正しく検出すると共
に、前進車両通過時とまぎらわしい車両挙動を前進車両
でないと正しく判定している。
【0043】この実施の形態では、以上の工程を経るこ
とで、前進車両通過を早い段階で予測し外部に知らせる
ことができる。また、当該予測が誤っていたとしても、
後で真の前進車両であったか否かを判定することで当該
予測情報を訂正することができるため、予測誤りの影響
は少ない。例えば、通信により通行料金を支払う形態の
自動料金所システムでは、通信時間等の制約から前進車
両通過をなるべく早い段階で予測する必要があり、特に
このようなシステムに効果が大きい。
【0044】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4に係わる車両検知装置を図について説明する。図9
はこの発明の実施の形態4の車両検知装置の構成を示す
ブロック図である。図において、21は第1の車軸セン
サ、22は第2の車軸センサである。また、図10はこ
の発明の実施の形態4の車両検知装置の設置状態を示す
図である。第1の車軸センサ21及び第2の車軸センサ
22は、共に、図10に示すように、第1の車両分離器
1と第2の車両分離器2との間に、車両進行方向に対し
て垂直に、かつ、一定間隔離して設置されている。
【0045】次に車両検知手段4の動作を図により説明
する。車両検知手段4の処理フロー図は実施の形態1と
同じく図3である。
【0046】まず、実施の形態1と同様に、車両検知手
段4は車両分離器1,2の現時点での出力信号を参照し
て前回参照時との比較を行ない(ステップS1)、変化
があれば、車両分離器1,2の最近の遷移において前進
車両用遷移が発生したかどうかを確認(ステップS2)
し、前進車両用遷移が発生していないと判定した場合は
さらに後退車両用遷移が発生したかどうかを確認(ステ
ップS3)する。
【0047】車両検知手段4は、ステップS2において
前進車両用遷移発生と判定した場合またはステップS3
において後退車両用遷移発生と判定した場合に、車軸セ
ンサ出力信号履歴による検証を行なう(ステップS
4)。本実施の形態では、ステップS4における検証条
件として、例えば、前進または後退車両用遷移の中の車
両分離器1、2の出力信号が[ON,ON]の状態にお
いて第1の車軸センサ21と第2の車軸センサ22の出
力信号のどちらかが1回以上ONという条件を設定す
る。このように二つの車軸センサを用い、両者の出力信
号のOR条件で検証を行なうと、車両進行方向の長さが
長い車軸センサと同様な効果が得られ、タイヤが車体の
前端や後端近くにあるような特殊形状の車両も安定した
検証が行なえる。
【0048】以降は実施の形態1と同様であり、車両検
知手段4は、ステップS4での検証条件が成立したかど
うかを確認(ステップS5)し、成立していれば車両通
過情報として通過ありを示す信号と通過車両の進行方向
を出力(ステップS6)する。車両検知手段4は、以上
の動作を繰り返すことで、車両検出を行なう。
【0049】この実施の形態では、以上の工程を経るこ
とで、タイヤが車体の前端や後端近くにあるような特殊
形状の車両であっても、正しく検証を行なうことができ
る。なお、本実施の形態では車軸センサを二つ用いた
が、これは三つ以上用いても良い。
【0050】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5に係わる車両検知装置を図について説明する。図1
1はこの発明の実施の形態5の車両検知装置の構成を示
したブロック図である。図において、23は、第1の車
軸センサ21及び第2の車軸センサ22の出力信号を監
視し、車軸センサ21,22が故障していないかどうか
を判定して当該判定結果を出力する車軸センサ故障判定
手段である。なお、本実施の形態の車両検知装置の設置
状態を示した図は、実施の形態4と同じく図10であ
る。
【0051】次に動作を図により説明する。車両検知手
段4の処理フロー図は図12である。車軸センサ故障判
定手段23は常時第1の車軸センサ21及び第2の車軸
センサ22の出力信号を監視し、出力信号が異常と判断
した場合は、当該車軸センサを故障と判断し、当該車軸
センサの識別コードを含む故障情報を出力する。異常の
判断においては、例えば一定時間以上ONが継続するこ
とを異常と判断する条件とする。
【0052】以下、車両検知手段4の動作を説明する。
まず、実施の形態1と同様に、車両検知手段4は車両分
離器の現時点での出力信号を参照して前回参照時との比
較を行ない(ステップV1)、変化があれば、車両分離
器1,2の最近の遷移において前進車両用遷移が発生し
たかどうかを確認(ステップV2)し、前進車両用遷移
が発生していないと判定した場合はさらに後退車両用遷
移が発生したかどうかを確認(ステップV3)する。
【0053】車両検知手段4は、ステップV2において
前進車両用遷移発生と判定した場合またはステップV3
において後退車両用遷移発生と判定した場合に、車軸セ
ンサ故障判定手段23の出力を参照し、まず全車軸セン
サが故障しているかどうかを確認する(ステップV
4)。全車軸センサが故障している場合、前進車両用遷
移か否かを確認(ステップV5)し、前進車両用遷移で
なければ処理を終了し、前進車両用遷移であれば検証を
行なわずに車両通過情報を出力(ステップV8)する。
ステップV4において故障していない車軸センサが存在
する場合は車軸センサ出力信号履歴による検証を行なう
(ステップV6)。本実施の形態では、ステップV6に
おける検証条件として、前進または後退車両用遷移の中
の車両分離器1、2の出力信号が[ON,ON]の状態
において、第1の車軸センサ21と第2の車軸センサ2
2の両方とも故障でないと判断されている場合は両車軸
センサ21、22のどちらかの出力信号が1回以上ON
という条件とし、どちらかがを故障と判断されている場
合は故障でない方の車軸センサの出力信号が1回以上O
Nという条件とする。その後、車両検知手段4は、ステ
ップV6での検証条件が成立したかどうかを確認(ステ
ップV7)し、成立していれば車両通過情報を出力(ス
テップV8)する。車両検知手段4は、以上の動作を繰
り返すことで、車両検出を行なう。
【0054】この実施の形態では、以上の工程を経るこ
とで、二つの車軸センサのどちらかあるいは両者が故障
したとしても、入手可能な範囲の情報、すなわち一つの
車軸センサが故障したら車両分離器の出力情報と故障し
ていない方の車軸センサの出力情報を用いて車両検知を
行ない、また車軸センサが二つとも故障したとしても車
両分離器の出力情報だけを用いて前進車両の検知は行な
うことができ、全体システムの運用を停止させることな
く可能な限りの精度で車両を検出することができる。な
お、本実施の形態では、車軸センサの故障情報を装置外
部に出力していないが、これをホスト計算機等の外部に
出力し、管理者に故障した車軸センサの交換を促すよう
にしても良い。また、車軸センサが両方とも正常な場合
は両者の出力情報を用い、片方が故障した場合に正常な
片方の出力信号を使用するようにしたが、これは、通常
はどちらかあらかじめ決めた片方、例えば、第1の車軸
センサの出力信号を使用し、当該車軸センサが故障と判
断され且つ他方の車軸センサが故障でないと判断された
場合には他方の車軸センサの出力信号を使用するように
しても良い。
【0055】なお、以上の実施の形態1〜5では、車軸
センサを道路に埋設する踏板(圧力センサ)としたが、
これはタイヤの通過を検出することができるものであれ
ば他のタイプのセンサでも良く、例えば、電気学会道路
交通研究会資料RTA-97-32「レーザ走査式レンジファイ
ンダを応用した非接触軸数計測」に記載のような光学式
のものでも良い。また、車両分離器を対向式の平行光照
射型としたが、これは他のタイプでも良く、例えばSI
CE’97のpp.6−7「光走査回帰反射光学系を用
いた小型車両検知センサ」に記載のような光走査型・反
射型でも良い。
【0056】
【発明の効果】この発明は、車両進行方向に沿って平行
に複数設置され、車両の進行方向に対して垂直方向に光
を照射し、照射した光が遮られることによって車両の有
無を検出する車両分離器と、車両のタイヤの通過を検出
する車軸センサと、車両分離器の出力信号の遷移を監視
し、前進車両用遷移または後退車両用遷移を示す出力信
号の遷移が発生した場合に、遷移の間における車軸セン
サの出力信号を参照して検証を行ない、通過車両ありと
判定するためのあらかじめ定めた検証条件が成立した場
合に通過車両ありと判定する車両検知手段と、を備えた
車両検知装置であるので、複数の車両分離器の出力信号
の遷移で前進車両または後退車両の通過を仮定し、車軸
センサの出力信号で検証を行なうことで、複数車両が車
両分離器設置間隔より短い車間距離を保持して通過する
場合を含め、車両が後退通過する場合や前進・後退を繰
り返すような場合でも正しく車両検知を行なうことがで
きるという効果を奏する。
【0057】また、車両分離器が2つ設けられており、
車軸センサは2つの車両分離器の間に設置されているの
で、車軸センサを2つの車両分離器の間に設置すること
で、車両通過時において車軸センサがONとなる時点を
車両分離器の特定の状態遷移と対応させることができ、
単純な検証条件で検証を行なうことができるという効果
を奏する。
【0058】また、検証条件として、前進車両用と後退
車両用の二つをあらかじめ定めておき、車両検知手段
は、複数の車両分離器の出力信号の遷移が前進車両用遷
移であれば前進車両用の検証条件にて検証を行ない、後
退車両用遷移であれば後退車両用の検証条件にて検証を
行なうようにしたので、車軸センサの出力信号による検
証の条件を前進車両用と後退車両用で別々の条件とする
ことにより、一方通行の走行路において台数の極めて多
い走行方向に通過する車両の検出誤りを低減させること
ができるという効果を奏する。
【0059】また、前進車両用遷移の一部を前進車両候
補用遷移としてあらかじめ定めておき、車両検知手段
は、前進車両候補用遷移が発生した際に前進車両候補発
生情報を出力し、その後、前進車両候補用遷移が前進車
両用遷移の一部でなかったと判明した場合及び対応する
前進車両用遷移の検証において検証条件が成立しなかっ
た場合のいずれかの場合に前進車両候補棄却情報を出力
するようにしたので、前進車両用遷移の一部を前進車両
候補用遷移として定めておくことで、前進車両通過を早
い段階で予測し外部に知らせることができるという効果
を奏する。
【0060】また、車軸センサは、車両進行方向に沿っ
て、一定距離離して複数設置され、車両検知手段は複数
の車軸センサの出力信号を参照して検証を行なうように
したので、複数の車軸センサの出力信号を用いて検証を
行なうことで、タイヤが車体の前端や後端近くにあるよ
うな特殊形状の車両であっても、正しく検証を行なうこ
とができるという効果を奏する。
【0061】また、複数の車軸センサの故障を検出する
車軸センサ故障判定手段をさらに備え、車両検知手段は
正常な車軸センサの出力信号だけを参照して検証を行な
うようにしたので、複数の車軸センサを備えて、各車軸
センサの故障を判定し、正常な車軸センサの出力信号だ
けを用いるようにしたので、一部の車軸センサが故障し
ても支障無く運用することができるという効果を奏す
る。
【0062】また、車軸センサ故障判定手段が、全ての
車軸センサを故障と判定した場合、車両検知手段は前進
車両用遷移に対しては検証を行なわずに通過車両ありと
判定し、後退車両用遷移に対しては通過車両なしと判定
するうようにしたので、全ての車軸センサが故障と判断
された場合に車軸センサの出力信号による検証を行なわ
ず、車両分離器の出力信号遷移情報で前進車両の通過だ
け判定するようにしたので、全車軸センサが故障した場
合でも前進車両は正しく検出でき、運用を継続すること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1〜3に係わる車両検知
装置の構成を示したブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1〜3に係わる車両検知
装置の設置状態を示した斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1及び4に係わる車両検
知装置に設けられた車両検知手段の処理の流れを示した
処理フロー図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係わる車両検知装置
において、車両分離器の設置間隔未満の車間距離を保持
して通過する2台の車両の通過状態と、対応する車両分
離器及び車軸センサの出力信号の遷移を示したタイミン
グチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態1に係わる車両検知装置
において、1台の車両が前進・後退・前進を行って通過
する場合の通過状態と、対応する車両分離器及び車軸セ
ンサの出力信号の遷移を示したタイミングチャートであ
る。
【図6】 本発明の実施の形態2に係わる車両検知装置
に設けられた車両検知手段の処理の流れを示した処理フ
ロー図である。
【図7】 本発明の実施の形態3に係わる車両検知装置
に設けられた車両検知手段の処理の流れを示した処理フ
ロー図である。
【図8】 本発明の実施の形態3に係わる車両検知装置
において、2台の車両の通過状態と、対応する車両分離
器及び車軸センサの出力信号の遷移を示したタイミング
チャートである。
【図9】 本発明の実施の形態4に係わる車両検知装置
の構成を示したブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態4〜5に係わる車両検
知装置の設置状態を示した斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態5に係わる車両検知装
置の構成を示したブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態5に係わる車両検知装
置に設けられた車両検知手段の処理の流れを示した処理
フロー図である。
【図13】 従来の車両検知装置の構成を示したブロッ
ク図である。
【図14】 従来の車両検知装置の設置状態を示した斜
視図である。
【図15】 従来の車両検知装置において、車両分離器
の設置間隔未満の車間距離を保持して通過する2台の車
両の通過状態と、対応する車両分離器及び車軸センサの
出力信号の遷移を示したタイミングチャートである。
【図16】 従来の車両検知装置において、1台の車両
が前進・後退・前進を行って通過する場合の通過状態
と、対応する車両分離器及び車軸センサの出力信号の遷
移を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 第1の車両分離器、2 第2の車両分離器、3 車
軸センサ、4 車両検知手段、5 処理装置、101,
102 光電管、103,104 受光センサ、21
第1の車軸センサ、22 第2の車軸センサ、23 車
軸センサ故障判定手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両進行方向に沿って平行に複数設置さ
    れ、車両の進行方向に対して垂直な方向に光を照射し、
    照射した光が遮られることによって車両の有無を検出す
    る車両分離器と、 上記車両のタイヤの通過を検出する車軸センサと、 上記車両分離器の出力信号の遷移を監視し、予め定義し
    た前進車両用遷移または後退車両用遷移を示す出力信号
    の遷移が発生した場合に、上記遷移の間における上記車
    軸センサの出力信号を参照して検証を行ない、通過車両
    ありと判定するための予め定めた検証条件が成立した場
    合に通過車両ありと判定する車両検知手段と、 を備えたことを特徴とする車両検知装置。
  2. 【請求項2】 上記車両分離器が2つ設けられており、
    上記車軸センサは2つの上記車両分離器の間に設置され
    ていることを特徴とする請求項1記載の車両検知装置。
  3. 【請求項3】 上記検証条件として、前進車両用と後退
    車両用の二つをあらかじめ定めておき、上記車両検知手
    段は、複数の上記車両分離器の出力信号の遷移が前進車
    両用遷移であれば前進車両用の検証条件にて検証を行な
    い、後退車両用遷移であれば後退車両用の検証条件にて
    検証を行なうことを特徴とする請求項1または2記載の
    車両検知装置。
  4. 【請求項4】 上記前進車両用遷移の出力信号のうちの
    一部を前進車両候補用遷移としてあらかじめ定めてお
    き、上記車両検知手段は、上記前進車両候補用遷移が発
    生した際に前進車両候補発生情報を出力し、その後、上
    記前進車両候補用遷移が前進車両用遷移の一部でなかっ
    たと判明した場合及び対応する前進車両用遷移の検証に
    おいて検証条件が成立しなかった場合のいずれかの場合
    に前進車両候補棄却情報を出力することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の車両検知装置。
  5. 【請求項5】 上記車軸センサは、車両進行方向に沿っ
    て、一定距離離して複数設置され、上記車両検知手段は
    複数の上記車軸センサの出力信号を参照して検証を行な
    うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の車両検知装置。
  6. 【請求項6】 複数の上記車軸センサの故障を検出する
    車軸センサ故障判定手段をさらに備え、上記車両検知手
    段は正常な上記車軸センサの出力信号だけを参照して検
    証を行なうことを特徴とする請求項5記載の車両検知装
    置。
  7. 【請求項7】 上記車軸センサ故障判定手段が、全ての
    上記車軸センサを故障と判定した場合、上記車両検知手
    段は前進車両用遷移に対しては検証を行なわずに通過車
    両ありと判定し、後退車両用遷移に対しては通過車両な
    しと判定することを特徴とする請求項6記載の車両検知
    装置。
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