JP6803272B2 - 車体計測装置、料金収受システム、車体計測方法及びプログラム - Google Patents
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Description
上述の2つのタイマに時刻誤差が生じていると、車頭位置情報に示される車頭位置と、車軸の通過時刻情報に示される車軸位置とを同一の時系列上に並べた際に、車両における車頭から各車軸までの車長方向の距離の計測結果にも誤差が生じ得る。そのため、正しい車種区分を判別できない場合が想定される。
このようにすることで、時刻誤差演算部によって、取得元が異なる2種類の時刻情報の誤差(時刻誤差)が演算される。そして、計測部は、時刻誤差が解消された2つの情報(通過時刻情報、車端位置情報)の組み合わせによって、車端から特徴点まで車長方向の距離を計測する。これにより、車軸位置計測部による、車端から特徴点まで車長方向の距離の計測結果の精度を高めることができる。
以上より、上述の車体計測装置によれば、車両における車端から特徴点までの車長方向の距離を計測できる。
このようにすることで、レーザスキャナから出力されるレーザスキャナ情報に基づいて車頭位置情報を取得することができ、ひいては、車両の車種区分を判別できる。これにより、車体計測装置の構成全体のコンパクト化を図ることができる。
このようにすることで、車両検知器による検知信号に基づいて、所定位置における車両の車端(車頭、車尾)の通過時刻を示す通過時刻情報を取得することができる。
このようにすることで、踏板による検知信号に基づいて、所定位置における車両の車軸の通過時刻を示す通過時刻情報を取得することができる。
このようにすることで、第1の所定位置、第2の所定位置の各々における車頭、車尾の通過時刻について、第1の所定位置、第2の所定位置のそれぞれにおいて個別に生じ得る誤差(第1の誤差、第2の誤差)を把握することができる。
以下、第1の実施形態に係る車種判別装置及び料金収受システムについて、図1〜図9を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
図1に示す料金収受システム1は、有料道路(高速道路等)の出口料金所等に設置される。料金収受システム1は、料金所を走行する車両の車種区分を判別するとともに、その車種区分に応じた料金を収受する。
車線サーバ10の車種判別処理部10Aは、後述するレーザスキャナ11、車両検知器12及び踏板13を通じて得られる各種情報、検知信号に基づいて、走行する車両Aの車種区分を判別する。
また、後述するように、レーザスキャナ11は、内部にタイマ(図2に示す時刻計測部111)を具備しており、上述のスキャン結果(走査角度別の距離の計測結果)と、計測時刻とを関連付けて出力する。
車両検知器12によれば、投光塔から投光される検知光のうちのいくつかが受光塔にて受光検知されなくなったことをもって、車両Aの車頭が上記所定位置を通過した(車両Aが所定位置に進入した)と判断することができる。また、受光塔にて受光されなくなった検知光が再度検知されたことをもって、車両Aの車尾が上記所定位置を通過した(車尾抜けした)と判断することができる。
なお、以下の説明において、車両検知器12(及び、後述する踏板13)が設置される「所定位置」を、車線Lの車線方向(±X方向)の原点(X=0)とする。また、車両検知器12よりも上流側(−X方向側)の位置を負の値(X<0)で表し、車両検知器12よりも下流側(+X方向側)の位置を正の値(X>0)で表す。
図2は、第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
図2に示すように、車線サーバ10は、車種判別処理部10Aと、料金収受処理部10Bとを備えている。
距離計測部110は、複数の走査角度別に照射された各レーザ光の照射時刻からその反射光の検知時刻までの時間差に基づいて、自装置(レーザスキャナ11)の設置位置から各レーザ光の照射位置までの距離を計測する。
時刻計測部111は、レーザスキャナ11自身が具備するタイマである。レーザスキャナ11が出力するレーザスキャナ情報(後述)に含まれる走査時刻は、時刻計測部111によって計測された時刻である。
車種判別処理部10Aは、時刻計測部100と、第1情報取得部101と、第2情報取得部102と、時刻誤差演算部103と、車軸位置計測部104と、を有してなる。
図3は、第1の実施形態に係る車種判別処理部の処理フローを示す図である。
また、図4は、第1の実施形態に係る通過時刻情報を示す図である。
また、図5は、第1の実施形態に係るレーザスキャナの機能を説明する図である。
また、図6は、第1の実施形態に係る第2情報取得部の機能を説明する図である。
また、図7、図8は、それぞれ、第1の実施形態に係る時刻誤差演算部の機能を説明する第1の図、第2の図である。
また、図9は、第1の実施形態に係る車軸位置計測部の機能を説明する図である。
以下、図3〜図9を参照しながら、車種判別処理部10Aの処理フローについて詳細に説明する。
ここで、車両Aの車頭が所定位置(X=0)に到達すると、車両検知器12は、そのタイミングで車両Aの車頭が所定位置(X=0)に到達したことを示す検知信号を出力する。第1情報取得部101は、車両検知器12からの当該検知信号を受け付けたことをもって車両Aの車頭が所定位置(X=0)を通過したことを検知する。そして、第1情報取得部101は、時刻計測部100を参照して、当該検知信号を受け付けたタイミングの時刻(通過時刻)を取得する。
続いて、車両Aの1軸目の車軸が所定位置(X=0)に到達すると、踏板13は、そのタイミングで車両Aの1軸目の車軸が所定位置(X=0)に到達したことを示す検知信号を出力する。第1情報取得部101は、踏板13からの当該検知信号を受け付けたことをもって車両Aの1軸目の車軸が所定位置(X=0)を通過したことを検知する。そして、第1情報取得部101は、時刻計測部100を参照して、当該検知信号を受け付けたタイミングの時刻(通過時刻)を取得する。第1情報取得部101は、車両Aの2軸目以降の車軸の通過時刻についても同様に取得する。
以上のようにして、車種判別処理部10Aは、図4に示すような通過時刻情報を取得する。
レーザスキャナ情報に含まれる「走査時刻」は、レーザスキャナ11が走査を行った時刻を示している。レーザスキャナ11は、レーザ光の走査を行う度にレーザスキャナ11自身が具備する時刻計測部111を参照して、走査時刻を取得する。
レーザスキャナ情報に含まれる「スキャン番号」は、1回の走査において、複数の走査角度で照射された各レーザ光を示す識別子である。レーザスキャナ11は、1回の走査で、車線Lの車線方向(±X方向)に沿って、例えば512通り(N000〜N511)の走査角度でレーザ光を照射する。
レーザスキャナ情報に含まれる「距離データ」は、1回の走査において、各走査角度で照射された512本のレーザ光の各々による距離の計測結果を示している。レーザスキャナ11は、走査角度別に照射された各レーザ光の反射光を検知して、レーザスキャナ11自身の設置位置から各レーザ光の照射位置までの距離を計測する。
レーザスキャナ11は、1回の走査を行う度に、図5に示すようなレーザスキャナ情報を生成し、車種判別処理部10Aに出力する。
車頭位置情報に含まれる「時刻」t1、t2、・・は、複数回受け付けたレーザスキャナ情報の各々に示される「走査時刻」(図5)であり、例えば10msec置きの時刻を示している。
車頭位置情報に含まれる「車頭位置」は、レーザスキャナ情報の「スキャン番号」及び「距離データ」に基づく演算結果であって、各時刻(時刻t1、t2、・・)における車両Aの車線方向(±X方向)における車頭位置X1、X2、・・を示している。
ここで、第2情報取得部102は、レーザスキャナ情報に含まれるスキャン番号(走査角度(θ))と距離データ(l)とによって示される照射位置(l、θ)を直交座標系(X、Z)に変換する座標変換処理を行う。直交座標系で示される照射位置座標は、車線方向(±X方向)と高さ方向(±Z方向)との組み合わせからなる。なお、高さ方向の原点(Z=0)は、車線Lの路面の高さとする。
次に、第2情報取得部102は、上記複数の照射位置座標(X、Z)のうち、高さ方向の値が所定の判定閾値Zth以上である照射位置座標(X、Z)(Z≧Zth)を抽出する。ここで、判定閾値Zthは例えば30cm等と設定される。Z≧Zthとなる照射位置座標は、車両Aの車体表面の位置を示しているものと判断できる。続いて、第2情報取得部102は、抽出した照射位置座標(X、Z)(Z≧Zth)のうち、車線方向(±X方向)の値が最も大きい(最も下流側に位置する)照射位置座標(X_max、Z)(Z≧Zth)を特定する。第2情報取得部102は、特定した照射位置座標の車線方向(±X方向)の値“X_max”を車両Aの車頭位置X1、X2、・・と見なす。
以上のようにして、第2情報取得部102は、複数のレーザスキャナ情報に基づいて、図6に示すような車頭位置情報を取得する。
時刻誤差演算部103は、車両Aの車頭が所定位置(X=0)を通過するタイミングに関連する車頭位置情報を参照する。ここで、「車両Aの車頭が所定位置(X=0)を通過するタイミングに関連する車頭位置情報」とは、車頭位置情報(図6)に示される各時刻における車頭位置のうち、車両Aの車頭が所定位置(X=0)を通過する時刻の直前及び直後に取得された車頭位置情報である。
この場合、図6の車頭位置情報における時系列(時刻t1、t2、・・)上において、車両Aの車頭が所定位置(X=0)に到達した瞬間の時刻taは、図7に示すグラフのように表される。図7に示すグラフにおいて、時刻taは、式(1)によって算出することができる。
他方、車種判別処理部10Aが具備するタイマ(時刻計測部100)の時系列上における、車両Aの車頭が所定位置(X=0)に到達した瞬間の時刻は、通過時刻情報(図4参照)に示される通り、通過時刻T0である。
そこで、時刻誤差演算部103は、式(2)を演算することで、通過時刻情報(図4)に示される時刻と車頭位置情報(図6)に示される時刻との誤差である時刻誤差αを演算する。
同様に、車両Aの2軸目、3軸目、・・の車軸が所定位置(X=0)を通過する時刻は、時刻(T2+α)、(T3+α)、・・である。各通過時刻(T2+α)、(T3+α)、・・における車両Aの車頭位置を位置Xp2、Xp3、・・とすると、位置Xp2、Xp3、・・は、それぞれ、車両Aの車頭から2軸目、3軸目、・・の車軸までの距離と見なすことができる。即ち、車軸位置計測部104は、補正後通過時刻情報と車頭位置情報とに基づいて、時刻(T2+α)、(T3+α)、・・の各々における車両Aの車頭位置である位置Xp2、Xp3、・・を演算する。
車軸位置計測部104は、ステップS02で演算された時刻誤差αに基づいて、補正後通過時刻情報(図8)に示される各車軸の通過時刻に関連する車頭位置情報を特定する。ここで、「補正後通過時刻情報に示される各車軸の通過時刻に関連する車頭位置情報」とは、車頭位置情報(図6)に示される各時刻における車頭位置のうち、各車軸が所定位置(X=0)を通過する時刻(時刻T1+α、T2+α、・・)の直前及び直後に取得された車頭位置情報である。
この場合、図6の車頭位置情報における時系列(時刻t1、t2、・・)上において、車両Aの1軸目の車軸が所定位置(X=0)に到達した瞬間の時刻(T1+α)における車両Aの車頭の位置Xp1は、図9に示すグラフのように表される。図9に示すグラフにおいて、位置Xp1は、式(3)によって算出することができる。
この場合、図6の車頭位置情報における時系列(時刻t1、t2、・・)上において、車両Aの2軸目の車軸が所定位置(X=0)に到達した瞬間の時刻(T2+α)における車両Aの車頭の位置Xp2は、式(4)によって算出することができる。
以上、第1の実施形態に係る車種判別処理部10Aは、車両Aにおける車頭(車端)から各車軸(特徴点)までの車長方向の距離を計測する車体計測装置としての機能を有する。車種判別処理部10Aは、車線方向の所定位置における車頭及び車軸の通過時刻を示す通過時刻情報(図4)を取得する第1情報取得部101と、車両Aの車頭の位置と時刻とを複数関連付けてなる車頭位置情報(図6)を取得する第2情報取得部102と、を有する。
また、車種判別処理部10Aは、通過時刻情報に示される車頭の通過時刻と、車頭が所定位置を通過するタイミングに関連する車頭位置情報とに基づいて、通過時刻情報に示される時刻(通過時刻)と車頭位置情報に示される時刻との誤差(時刻誤差α)を演算する時刻誤差演算部103を備える。
更に、車種判別処理部10Aは、演算した誤差(時刻誤差α)に基づいて、通過時刻情報に示される各車軸の通過時刻(T1+α、T2+α、・・)に関連する車頭位置情報を特定するとともに、特定した車頭位置情報に基づいて、車両Aの車端から各車軸までの車長方向の距離(Xp1、Xp2、・・)を計測する車軸位置計測部104を備える。
しかし、本実施形態に係る車種判別処理部10Aによれば、同一のイベント(即ち、車両Aの車頭が所定位置(X=0)を通過した瞬間)についての、2つのタイマの各々による時刻の計測結果の差に基づいて時刻誤差αを計測するものとしている。これにより、1msec以内の精度で各タイマの時刻合わせをせずに計測の同期性を確保することができる。
このようにすることで、レーザスキャナ11から出力されるレーザスキャナ情報に基づいて車頭位置情報を取得することができ、ひいては、車両Aの車種区分を判別できる。これにより、車種判別装置1Aの構成全体のコンパクト化を図ることができる。
このようにすることで、車両検知器12による検知信号に基づいて、所定位置(X=0)における車両Aの車頭の通過時刻を示す通過時刻情報を取得することができる。
このようにすることで、踏板13による検知信号に基づいて、所定位置(X=0)における車両Aの車軸の通過時刻を示す通過時刻情報を取得することができる。
次に、第1の実施形態に係る車種判別装置及び料金収受システムについて、図10〜図14を参照しながら説明する。
図10は、第2の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
第2の実施形態に係る料金収受システム1は、更に、車両Aの車長に関する情報を取得するための車長検知器14を備えている。
図11は、第2の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
図11に示すように、第2の実施形態に係る車種判別処理部10Aは、第1の実施形態に係る車種判別処理部10A(図2)に対し、更に、車長計測部105を備えている。
第2の実施形態に係る車種判別処理部10Aは、車軸位置計測部104による車軸位置の計測結果に加え、更に、車長計測部105による車長の計測結果に基づいて、車両Aの車種区分を判別する。
更に、時刻誤差演算部103は、通過時刻情報に示される第2の所定位置(X=XL)における車両Aの車頭の通過時刻と、当該車頭が第2の所定位置(X=XL)を通過するタイミングに関連する車頭位置情報とに基づいて、通過時刻情報に示される時刻(通過時刻)と車頭位置情報に示される時刻との第2の誤差(時刻誤差β)を演算する。
図12は、第2の実施形態に係る通過時刻情報を示す図である。
図12に示す通過時刻情報において、「事象」とは、車両検知器12及び車長検知器14の各々で車両Aが進入したか(車頭が通過したか)、退出したか(車尾抜けしたか)を示す情報である。“S1進入”とは、「車両Aが車両検知器12の設置位置(X=0)にて車頭の通過を検知した」という事象を示している。また、“S1退出”とは、「車両Aが車両検知器12の設置位置(X=0)にて車尾の通過(車尾抜け)を検知した」という事象を示している。また、“S2進入”とは、「車両Aが車長検知器14の設置位置(X=XL)にて車頭の通過を検知した」という事象を示している。また、“S2退出”とは、「車両Aが車長検知器14の設置位置(X=XL)にて車尾の通過(車尾抜け)を検知した」という事象を示している。
図13、図14は、それぞれ、第2の実施形態に係る時刻誤差演算部の機能を説明する第1の図、第2の図である。
ここで、時刻誤差演算部103は、第1の実施形態と同様、図7に示すグラフ及び式(1)に基づいて、時刻taを算出する。
この場合、図6の車頭位置情報における時系列(時刻t1、t2、・・)上において、車両Aの車頭が車長検知器14の設置位置(X=XL)に到達した瞬間の時刻tbは、図13に示すグラフのように表される。図13に示すグラフにおいて、時刻tbは、式(5)によって算出することができる。
他方、車種判別処理部10Aが具備するタイマ(時刻計測部100)の時系列上における、車両Aの車頭が第1の所定位置(X=0)に到達した瞬間の時刻は、通過時刻情報(図12参照)に示される通り、通過時刻T10である。また、車種判別処理部10Aが具備するタイマ(時刻計測部100)の時系列上における、車両Aの車頭が第2の所定位置(X=XL)に到達した瞬間の時刻は、通過時刻情報(図12参照)に示される通り、通過時刻T20である。
そこで、時刻誤差演算部103は、式(6)を演算することで、通過時刻情報(図12)に示される時刻と車頭位置情報(図6)に示される時刻との誤差である第1の時刻誤差(時刻誤差α)、及び、第2の時刻誤差(時刻誤差β)を演算する。
そこで、第2の実施形態に係る時刻誤差演算部103は、まず、第1の所定位置(X=0)における同一のイベント(車頭が第1の所定位置(X=0)を通過したこと)の検知に関してレーザスキャナ11が具備するタイマと車種判別処理部10Aが具備するタイマとの間で生じる時刻誤差αを計測する。更に、第2の実施形態に係る時刻誤差演算部103は、第2の所定位置(X=XL)における同一のイベント(車頭が第2の所定位置(X=XL)を通過したこと)の検知に関してレーザスキャナ11が具備するタイマと車種判別処理部10Aが具備するタイマとの間で生じる時刻誤差βを計測する。
以上のような構成とすることで、第1の所定位置(X=0)、第2の所定位置(X=XL)の各々における車頭、車尾の通過時刻について、各所定位置(X=0、X=XL)それぞれにおいて個別に生じ得る時刻誤差α、βを把握することができる。
より具体的に説明すると、時刻誤差演算部103は、第1の所定位置における事象(“S1進入”、“S1退出”)の発生時刻(“T10”、“T11”)、及び、第2の所定位置における事象(“S2進入”、“S2退出”)の発生時刻(“T20”、“T21”)の各々について、個別に生じ得る2種類の時刻誤差α、βを、共通する他のタイマ(レーザスキャナ11の時刻計測部111)を通じて把握する。
これにより、複数の所定位置(X=0、X=XL)別に、個別に発生する時刻誤差の影響を排除することができ、車長計測部105は、より正確な車長計測を行うことができる。
以上、第1、第2の実施形態に係る車種判別処理部10A及び料金収受システム1について詳細に説明したが、車種判別処理部10A及び料金収受システム1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
しかし、他の実施形態に係る第1情報取得部101は、車線方向の所定位置(X=0)における、車両Aの「車尾」の通過時刻を示す通過時刻情報を取得するものとされてもよい。また、この場合、第2情報取得部102は、車両Aの「車尾」の車線方向における位置と、当該車尾がその位置に存在するときの時刻とを複数関連付けてなる車尾位置情報を取得してもよい。
即ち、他の実施形態において、第1情報取得部101は、車線方向の所定位置における「車端」及び車軸の通過時刻を示す通過時刻情報を取得し、第2情報取得部102は、当該「車端」の位置と時刻とを複数関連付けてなる車端位置情報を取得するものとされてよい。
例えば、他の実施形態に係る第1情報取得部101は、車両Aの「特徴点」の一態様として、車線方向の所定位置(X=0)における車両Aの「被牽引車との連結部材」や「所定の車高に達する位置」などの通過時刻を示す通過時刻情報を取得する態様であってもよい。この場合、車種判別処理部10Aは、車頭(又は車尾)から各特徴点までの距離に基づいて、車種区分を判別する。
例えば、他の実施形態に係る料金収受システム1は、車種区分の判別結果に基づいて、路側に設置された料金自動収受機、又は、有人ブースに待機する収受員との間で料金収受を行う態様であってもよい。
1A 車種判別装置
10 車線サーバ
10A 車種判別処理部(車体計測装置)
10B 料金収受処理部
100 時刻計測部
101 第1情報取得部
102 第2情報取得部
103 時刻誤差演算部
104 車軸位置計測部(計測部)
105 車長計測部
11 レーザスキャナ
110 距離計測部
111 時刻計測部
12 車両検知器
13 踏板
14 車長検知器
19 路側アンテナ
Claims (8)
- 車両における車端から特徴点までの車長方向の距離を計測する車体計測装置であって、
車線方向の所定位置における前記車端及び前記特徴点の通過時刻を示す通過時刻情報を取得する第1情報取得部と、
前記車端の位置と時刻とを複数関連付けてなる車端位置情報を取得する第2情報取得部と、
前記通過時刻情報に示される前記車端の通過時刻と、前記車端が前記所定位置を通過するタイミングに関連する前記車端位置情報とに基づいて、前記通過時刻情報に示される時刻と前記車端位置情報に示される時刻との誤差を演算する時刻誤差演算部と、
演算した前記誤差に基づいて、前記通過時刻情報に示される前記特徴点の通過時刻に関連する前記車端位置情報を特定するとともに、特定した前記車端位置情報に基づいて前記車端から前記特徴点までの車長方向の距離を計測する計測部と、
を備える車体計測装置。 - 前記第2情報取得部は、車線方向に沿ってレーザ光を走査可能に配置されたレーザスキャナから繰り返し受け付けるレーザスキャナ情報に基づいて前記車端位置情報を取得する
請求項1に記載の車体計測装置。 - 前記第1情報取得部は、前記所定位置における前記車端の通過を検知可能な車両検知器から受け付ける検知信号に基づいて前記通過時刻情報を取得する
請求項1又は請求項2に記載の車体計測装置。 - 前記特徴点は、前記車両の車軸であって、
前記第1情報取得部は、更に、前記所定位置における前記車両の車軸の通過を検知可能な踏板から受け付ける検知信号に基づいて前記通過時刻情報を取得する
請求項3に記載の車体計測装置。 - 前記第1情報取得部は、車線方向の第1の所定位置における前記車端の通過時刻と、車線方向の第2の所定位置における前記車端の通過時刻と、を示す通過時刻情報を取得し、
前記時刻誤差演算部は、
前記通過時刻情報に示される前記第1の所定位置における前記車端の通過時刻と、前記車端が前記第1の所定位置を通過するタイミングに関連する前記車端位置情報とに基づいて、前記通過時刻情報に示される時刻と前記車端位置情報に示される時刻との第1の誤差を演算し、かつ、
前記通過時刻情報に示される前記第2の所定位置における前記車端の通過時刻と、前記車端が前記第2の所定位置を通過するタイミングに関連する前記車端位置情報とに基づいて、前記通過時刻情報に示される時刻と前記車端位置情報に示される時刻との第2の誤差を演算する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の車体計測装置。 - 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の車体計測装置を備える
料金収受システム。 - 車両における車端から特徴点までの車長方向の距離を計測する車体計測方法であって、
車線方向の所定位置における前記車端及び前記特徴点の通過時刻を示す通過時刻情報を取得する第1情報取得ステップと、
前記車端の位置と時刻とを複数関連付けてなる車端位置情報を取得する第2情報取得ステップと、
前記通過時刻情報に示される前記車端の通過時刻と、前記車端が前記所定位置を通過するタイミングに関連する前記車端位置情報とに基づいて、前記通過時刻情報に示される時刻と前記車端位置情報に示される時刻との誤差を演算する時刻誤差演算ステップと、
演算した前記誤差に基づいて、前記通過時刻情報に示される前記特徴点の通過時刻に関連する前記車端位置情報を特定するとともに、特定した前記車端位置情報に基づいて前記車端から前記特徴点までの車長方向の距離を計測する計測ステップと、
を有する車体計測方法。 - 車両における車端から特徴点までの車長方向の距離を計測する車体計測装置のコンピュータを、
車線方向の所定位置における前記車端及び前記特徴点の通過時刻を示す通過時刻情報を取得する第1情報取得部、
前記車端の位置と時刻とを複数関連付けてなる車端位置情報を取得する第2情報取得部、
前記通過時刻情報に示される前記車端の通過時刻と、前記車端が前記所定位置を通過するタイミングに関連する前記車端位置情報とに基づいて、前記通過時刻情報に示される時刻と前記車端位置情報に示される時刻との誤差を演算する時刻誤差演算部、
演算した前記誤差に基づいて、前記通過時刻情報に示される前記特徴点の通過時刻に関連する前記車端位置情報を特定するとともに、特定した前記車端位置情報に基づいて前記車端から前記特徴点までの車長方向の距離を計測する計測部、
として機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017048681A JP6803272B2 (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | 車体計測装置、料金収受システム、車体計測方法及びプログラム |
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JP2017048681A JP6803272B2 (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | 車体計測装置、料金収受システム、車体計測方法及びプログラム |
Publications (2)
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