JPH11191196A - 車両計測装置および車種判別装置 - Google Patents

車両計測装置および車種判別装置

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JPH11191196A
JPH11191196A JP12573498A JP12573498A JPH11191196A JP H11191196 A JPH11191196 A JP H11191196A JP 12573498 A JP12573498 A JP 12573498A JP 12573498 A JP12573498 A JP 12573498A JP H11191196 A JPH11191196 A JP H11191196A
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JP
Japan
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vehicle
measuring
sectional shape
cross
data
Prior art date
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JP12573498A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nishino
雅晴 西野
Tatsuo Ogaki
龍男 大垣
Masaaki Hayashi
雅明 林
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通過する車両の車両諸元および3次元車両形
状を計測し、この計測結果に基づいて車種を判定する高
精度な車両計測装置および車種判別装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 車両CRの進行方向に対して垂直な車両
断面を計測する第1の計測手段(1,31)と、第1の
計測手段の設置位置から車両の進行方向の移動距離を計
測する第2の計測手段(2,32)とを備え、第1およ
び第2の計測手段からの計測データに基づいて車長また
は3次元車両形状を計測し、この計測データに基づいて
車種を判定する車種判定手段(36)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高速道路の
料金所において用いられる車両計測装置および車種判別
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車種判別装置としては、道路を隔
てて設置された発光体からの入射光の強度に応じた電流
を発生する光電管を用いた車両分離器と、この車両分離
器の下流(車両進行方向の前方側)に設置され通行車両
をある一定の長さの車両とそれ以外の車両とに分類する
車長検知器と、車両の軸数(車軸の数)を検出する軸数
検知器と、車両のナンバープレートの大きさおよび車種
番号を認識するナンバープレート認識装置とからなるも
のがあった。
【0003】また、4軸の大型車両は、高速道路の料金
区分上、単一の車体は大型車に、連結した車両は特大車
に区分される。そこで、従来の車種判別装置では、踏板
を道路に埋設し、4軸の大型車両の2軸目の輪数が2輪
の場合は大型車と判別し、4輪の場合は特大車と判別し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車種判別装置では、汚れや歪みなどによってナンバープ
レートが認識できない場合は、判別可能な車種の数が極
めて少なくなるという不都合があった。
【0005】また、車両分離器は車両による遮蔽によっ
て車両検出を行う原理であるため、オートバイなどの2
輪車が並走した場合は、正確な車両分離ができないとい
う不都合があった。
【0006】また、2台の車両分離器を車両の進行方向
に一定の間隔で設置し、この2台の車両分離器の車両検
知タイミングから車両の前後進の判定を行っている場合
は、特殊なタイミングで車両検知が発生したときに車両
が後進したと誤判定する不都合があった。
【0007】また、車両分離器や車長検知器は料金所ア
イランド(料金所に設置された島状の車両分離帯)に設
置されるため、料金所アイランドの構造上の制約によっ
ては設置できないという不都合があった。
【0008】また、4軸の大型車両を大型車と特大車と
に区分する場合は、道路に踏板を埋設する必要があるた
め、設置工事が大掛かりとなり、しかも設置性が悪いと
いう不都合があった。また、都市部の高速道路のよう
に、高架部に料金所が設置されている場合は、道路下部
が鋼床板になっているため、踏板を埋設できないという
不都合があった。
【0009】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、通過車両の車両諸元および3
次元車両形状を、非接触で精度よく計測する車両計測装
置およびこの計測結果に基づいて車種を判定する車種判
別装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1記
載の車両計測装置は、車両の進行方向に対して垂直な車
両断面を計測する第1の計測手段と、第1の計測手段の
設置位置から車両の進行方向の移動距離を計測する第2
の計測手段とを備え、第1および第2の計測手段からの
計測データに基づいて車長を計測するものである。
【0011】また、本発明による請求項2記載の車両計
測装置は、車両の進行方向に対して垂直な車両断面を計
測する第1の計測手段と、第1の計測手段の設置位置か
ら車両の進行方向の移動距離を計測する第2の計測手段
とを備え、第1および第2の計測手段からの計測データ
に基づき車両の3次元形状を計測するものである。
【0012】また、本発明による請求項3記載の車両計
測装置は、請求項2記載の発明において、第1の計測手
段で計測した車両断面形状を、予め記憶した3次元車両
形状と比較して車両形状を判定するものである。
【0013】また、本発明による請求項4記載の車両計
測装置は、請求項1または2記載の発明において、第1
の計測手段は車両の走行路の幅方向にスキャニングする
1または複数のレーザーセンサを有し、第2の計測手段
は車両の走行路の進行方向にスキャニングする1ないし
複数のレーザーセンサを有するものである。
【0014】また、本発明による請求項5記載の車両計
測装置は、請求項1または2記載の発明において、第1
の計測手段で得られた車両の断面形状から並進走行する
車両を検出するものである。
【0015】また、本発明による請求項6記載の車両計
測装置は、請求項1または2記載の車両の進行方向を検
出するものである。
【0016】また、本発明による請求項7記載の車両計
測装置は、請求項1〜6いずれか記載の発明において、
第2の計測手段の下流に車両分離手段を設け、第1の計
測手段および車両分離手段によって挟まれる領域におけ
る車両の存在有無を、第2の計測手段で検出することに
より、車両の検知割れが発生した場合に、それを検出す
るものである。
【0017】本発明による請求項8記載の車種判別装置
は、本発明による車両計測装置に、計測データに基づい
て走行車両の車種を判定する車種判定手段を設けたもの
である。
【0018】また、本発明による請求項9記載の車種判
別装置は、本発明による車両計測装置に、車両分離手
段、軸数検出手段およびナンバープレート認識手段のい
ずれかないし複数の手段を設け、その計測データに基づ
いて走行車両の車種を判定する車種判定手段を設けたも
のである。
【0019】本発明による請求項10記載の車両計測装
置は、車両の進行方向に対して垂直な車両断面を計測す
る第1の計測手段と、第1の計測手段の設置位置から車
両進行方向への車両速度を計測する第2の計測手段とを
備え、第2の計測手段は所定の時間間隔で計測する度に
速度を算出し、それぞれの計測手段からの計測データに
基づいて車長を算出するものである。
【0020】また、本発明による請求項11記載の車両
計測装置は、車両の断面形状を計測する第1の計測手段
と、車両の位置を計測する第2の計測手段と、断面形状
データおよび車両位置データを記憶する記憶手段と、車
両の有無を検出する車両検出手段と、断面形状計測およ
び車両位置計測を行い車両検出手段によって車両の通過
を検出したことに応じて計測した断面形状データおよび
車両位置データを出力する車両データ出力手段とを備え
るものである。
【0021】また、本発明による請求項12記載の車両
計測装置は、車両の断面形状を計測する第1の計測手段
と、車両の位置を計測する第2の計測手段と、断面形状
データおよび車両位置データを記憶する記憶手段と、車
両の有無を検出する車両検出手段と、断面形状計測およ
び車両位置計測を行い車両検出手段によって車両の通過
を検出したことに応じて所定の車両位置間隔毎に計測し
た断面形状データおよび車両位置データを出力する車両
データ出力手段とを備える。
【0022】また、本発明による請求項13記載の車両
計測装置は、車両の断面形状を計測する第1の計測手段
と、車両の位置を計測する第2の計測手段と、断面形状
データおよび車両位置データを記憶する記憶手段と、車
両の有無を検出する車両検出手段と、断面形状計測およ
び車両位置計測を行い車両検出手段によって車両の通過
を検出したことに応じて計測した断面形状データおよび
車両位置データから車長、車高、車幅を算出し出力する
車両データ出力手段とを備える。
【0023】また、本発明による請求項14記載の車両
計測装置は、車両の断面形状を計測する第1の計測手段
と、車両の位置を計測する第2の計測手段と、断面形状
データのうち車高、車幅を記憶する記憶手段と、車両の
有無を検出する車両検出手段と、断面形状計測および車
両位置計測を行い車両検出手段によって車両の通過を検
出したことに応じて計測した断面形状データおよび車両
位置データを出力する車両データ出力手段とを備えるも
のである。
【0024】また、本発明による請求項15記載の車両
計測装置は、車両の断面形状を計測する第1の計測手段
と、車両の位置を計測する第2の計測手段と、計測した
車両の位置から車両の移動距離を算出する算出手段と、
算出した移動距離が所定距離以上の場合に断面形状を記
憶する記憶手段と、車両の有無を検出する車両検出手段
と、断面形状計測および車両位置計測を行い車両検出手
段によって車両の通過を検出したことに応じて計測した
断面形状データおよび車両位置データを出力する車両デ
ータ出力手段とを備えるものである。
【0025】また、本発明による請求項16記載の車両
計測装置は、車両の断面形状を計測する第1の計測手段
と、車両の位置を計測する第2の計測手段と、計測した
車両の位置から車両の移動距離を算出する算出手段と、
算出した移動距離が所定距離以上の場合に断面形状を記
憶する記憶手段と、車両の有無を検出する車両検出手段
と、断面形状計測および車両位置計測を行い車両検出手
段によって車両の通過を検出したことに応じて所定の車
両位置間隔毎に計測した断面形状データおよび車両位置
データを出力する車両データ出力手段とを備えるもので
ある。
【0026】また、本発明による請求項17記載の車両
計測装置は、車両の断面形状を計測する第1の計測手段
と、車両の位置を計測する第2の計測手段と、計測した
車両の位置から車両の移動距離を算出する算出手段と、
算出した移動距離が所定距離以上の場合に断面形状を記
憶する記憶手段と、車両の有無を検出する車両検出手段
と、断面形状計測および車両位置計測を行い車両検出手
段によって車両の通過を検出したことに応じて計測した
断面形状データおよび車両位置データから車長、車高、
車幅を算出し出力する車両データ出力手段とを備える。
【0027】また、本発明による請求項18記載の車両
計測装置は、車両の断面形状を計測する第1の計測手段
と、車両の位置を計測する第2の計測手段と、計測した
車両の位置から車両の移動距離を算出する算出手段と、
算出した移動距離が所定距離以上の場合に断面形状のう
ち車高、車幅を記憶する記憶手段と、車両の有無を検出
する車両検出手段と、断面形状計測および車両位置計測
を行い車両検出手段によって車両の通過を検出したこと
に応じて計測した断面形状データおよび車両位置データ
を出力する車両データ出力手段とを備えるものである。
【0028】また、本発明による請求項19記載の車両
計測装置は、車両の進行方向に対して垂直な方向にレー
ザーをスキャニングすることによって車両の断面形状お
よび位置を計測する第1の計測手段と、車両の進行方向
にレーザーをスキャニングすることによって車両の進行
方向の位置を計測する第2の計測手段とによって車長を
計測する車両計測装置であって、進行方向に対して垂直
方向における計測された車両位置に対応して第2の計測
手段の車両の進行方向に垂直な方向のレーザーの照射角
度を変更する照射角度変更手段とを備えるものである。
【0029】また、本発明による請求項20記載の車両
計測装置は、車両の進行方向に対して垂直な方向にレー
ザーをスキャニングすることによって車両の断面形状お
よび位置を計測する第1の計測手段と、車両の進行方向
にレーザーをスキャニングすることによって車両の進行
方向の位置を計測する第2の計測手段とによって車両の
3次元車両形状を計測する車両計測装置であって、進行
方向に対して垂直方向における計測された車両位置に対
応して第2の計測手段の車両の進行方向に垂直な方向の
レーザーの照射角度を変更する照射角度変更手段を備え
る。
【0030】また、本発明による請求項21記載の車種
判別装置は、本発明による車両計測装置に、車両の車軸
の有無を非接触で検出する車軸検出手段と、この車軸検
出手段からの検出信号と第2の計測手段から得られる車
両位置を表すデータとに基づいて車軸間の距離を計測す
る軸間距離計測手段と、計測した車軸間の距離に基づい
て走行車両の車種を判定する車種判定手段とを設けたも
のである。
【0031】また、本発明による請求項22記載の車種
判別装置は、請求項21記載の発明において、車種判定
手段は軸間距離計測手段で計測した走行車両の1軸およ
び2軸間の距離から4軸大型車両の車種を判定するもの
である。
【0032】本発明の車両計測装置によれば、進行方向
に垂直な車両断面を計測する第1の計測手段と、車両の
移動距離または位置を計測する第2の計測手段とを組み
合わせることによって、車長または3次元車両形状を計
測する構成とし、これによって計測領域における車両の
速度変化や前後進の影響を受けずに正確な車長または3
次元車両形状の計測が行える。
【0033】また、本発明の車種判別装置によれば、計
測した3次元車両形状から車幅、車高、車長および軸数
等を計測する手段と、車両の形状を認識する手段と、こ
れらから車種を判定する手段とを設ける構成としたた
め、高精度な車種判定が可能となり、さらに車両分離手
段、軸数検出手段、ナンバープレート認識手段等を加え
る構成とすることにより、さらに高精度な車種判定が可
能となる。
【0034】また、本発明の車種判別装置によれば、車
軸の有無を非接触で検出する車軸検出手段を設け、この
車軸検出手段によって車軸を検出する毎に、そときの車
両の走行位置を表す車両位置データを記憶し、この記憶
した車両位置データに基づいて車軸間の距離を計測する
構成としたため、走行車両が4軸大型車両であった場合
は、1−2軸の軸距から軸距の短い大型車と長い特大車
とに車種を区分することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
による車両計測装置を含む車種判別装置の実施の形態1
を示す配置構成図である。
【0036】この車種判別装置は、道路RDを横切るよ
うに上方に並置された3つのレーザーセンサL1,L
2,L3からなる車両断面計測センサ1と、この車両断
面計測センサ1の下流側に進行方向に沿って上方に並置
された2つのレーザーセンサL4,L5からなる車両位
置計測センサ2と、車両断面計測センサ1の近くの路側
帯に配置され車両CRのタイヤTYを横方向から検出す
る車軸検出器7と、レーザーセンサL1〜L5および車
軸検出器7から得られる計測データに基づいて車両CR
の車幅、車高、車長、軸数、軸距(車軸間の距離)等の
車両諸元および車種を求める本体機器3とを備える。求
めた車両諸元データおよび車種データは係員が待機する
料金所ブースBS内の操作卓等の上位装置に送られる。
【0037】なお、道路RDを横切るように3つのレー
ザーセンサL1〜L3を配置したのは、検出領域を大き
く取るためであるので、原理的には1つでもよい。ま
た、進行方向に沿って配置された2つのレーザーセンサ
L1〜L2も同様の理由により1つでもよい。
【0038】レーザーセンサL1〜L3は道路RDを跨
ぐように設置された門柱GAに取り付けられており、レ
ーザーセンサL4,L5は門柱GAと門柱GAの下流に
設置された門柱GBとを結ぶ棒状部材GCに取り付けら
れている。
【0039】レーザーセンサL1は車両CRの左側面な
いし上面に及ぶ範囲を光ビームでスキャニングし、レー
ザーセンサL2は車両CRの上面を光ビームでスキャニ
ングし、さらにレーザーセンサL3は車両CRの右側面
ないし上面に及ぶ範囲を光ビームでスキャニングするよ
うに取り付けられている。図2にその様子を示す。
【0040】また、レーザーセンサL4はレーザーセン
サL1〜L3のスキャニング位置から車両の進行方向に
光ビームでスキャニングし、レーザーセンサL5はそれ
より下流の位置から車両の進行方向に光ビームでスキャ
ニングするように、それぞれ取り付けられている。
【0041】図3は、レーザーセンサL1〜L5の概略
的構成図で、レーザー光を照射する投光部11、後述す
る光走査部12、光走査部12からの反射光を受光する
受光部13、投光部11の駆動および受光部13からの
受光信号を処理する制御回路14とを備える。
【0042】光走査部12は投光部11からのレーザー
光を反射し、その反射光を対象物に対して照射し、その
照射した光の対象物からの反射光を反射させ、ハーフミ
ラーを介して受光部13に受光させるもので、回転駆動
されるポリゴンミラー(多面回転鏡)が用いられてい
る。
【0043】図4は、車軸検出器7の概略構成図であ
る。車軸検出器7は発光素子71aおよびコリメートレ
ンズ71bからなる投光部71と、エンコーダを有する
モータにより回転駆動されるポリゴンミラーからなる光
走査部72と、反射光を集光するコンデンサレンズ73
aおよび集光した反射光を受光して電気信号に変換する
受光素子73bからなる受光部73とからなる。
【0044】この車軸検出器7は三角測距の原理に基づ
いて路面または車両までの距離を測定し、その出力特性
は車両CRのタイヤTYに投光したときだけ距離が短く
なるので、これによってタイヤTY、すなわち車軸を検
出することができる。
【0045】図5は、本実施の形態による車種判別装置
の構成を示すブロック図である。同図において、レーザ
ーセンサL1〜L3からなる車両断面計測センサ1は本
体機器3の断面計測部31に接続されており、レーザー
センサL4,L5からなる車両位置計測センサ2は車両
位置計測部32に接続されている。
【0046】車両断面計測センサ1および断面計測部3
1によって第1の計測手段が構成され、車両位置計測セ
ンサ2および車両位置計測部32によって第2の計測手
段が構成されている。
【0047】断面計測部31はレーザーセンサL1〜L
3から出力される測距データに基づいて車両CRの進行
方向に対して垂直な車両断面を表す2次元断面形状デー
タを形成し、車両形状計測部33および車両検知制御部
34に出力する。
【0048】測距データはレーザーセンサの投光部から
出射した光ビームが対象物に反射して受光部に戻るまで
の伝搬時間から求まる距離データである。光ビームの伝
搬時間は車両CRが存在しない場合は道路RDで反射さ
れるため長くなり、車両CRが存在する場合は車両CR
で反射されるため短くなる。測距データはこの伝搬時間
から作成する。
【0049】車両位置計測部32はレーザーセンサL4
〜L5から出力される測距データに基づいて車両CRの
特徴点の位置、例えば車頭位置を表す車両位置データを
形成し、車両形状計測部33および車両検知制御部34
に出力する。
【0050】車両形状計測部33は断面計測部31から
の2次元断面形状データおよび車両位置計測部32から
の車両位置データを対応付け、車両の進行方向に対して
垂直な車両断面形状に車両の進行方向の移動距離または
移動時間を加えた車両の3次元形状を表す3次元車両形
状データを形成する。
【0051】また、車両検知制御部34は断面計測部3
1からの2次元断面形状データ、車両位置計測部32か
らの車両位置データに基づいて、車両CRの門柱GAへ
の進入および通過あるいは所定位置への到達(車両の有
無)を検知し、車両形状計測部33に通知する。また、
車軸検出器7からのタイヤ有無信号を受け、タイヤ(車
軸)検出時に車両位置計測部32から入力された車両位
置データを車両諸元計測部35に出力する。
【0052】車両諸元計測部35は車両形状計測部33
からの3次元車両形状データおよび車両検知制御部34
からのタイヤ検出時の車両位置データに基づいて車両C
Rの車幅、車高、車長、軸数、軸距等、車両の様々な要
素である車両諸元の計測と車両形状の認識を行う。
【0053】車種判定部36は車両諸元計測部35で計
測した車両諸元および車両形状に基づいて車両CRの車
種を判定し、料金所ブースBS内の操作卓等の上位装置
4に車両諸元の各データおよび車種データを出力する。
【0054】次に、このように構成された車種判別装置
による車両諸元の計測手順を、図6に示すフローチャー
ト図を参照しながら説明する。
【0055】まず、車両CRが車両断面計測センサ1の
計測領域内に進入すると、レーザーセンサL1〜L3の
測距データが変化し、断面計測部31から出力されるデ
ータが道路RD上に何等かのものが進入したことを表す
データになる。車両検知制御部34はこの変化から車両
の進入を検知する(ステップS1)。なお、車両の進入
検知は他のセンサ(例えば車軸検出器7)で行ってもよ
い。
【0056】また、断面計測部31はレーザーセンサL
1〜L3から得られる測距データに基づいて車両CRの
2次元断面形状データを形成する(ステップS2)。ま
た、車両位置計測部32はレーザーセンサL4〜L5か
ら得られる測距データに基づいて車両位置を検出する
(ステップS3)。
【0057】こうして得た2次元断面形状データおよび
車両位置データを、車両形状計測部33に記憶する(ス
テップS4)。この場合、記憶するデータ量を低減する
ために2次元断面形状データに代えて2次元断面形状デ
ータから車幅および車高を求め、そのデータを記憶する
ようにしてもよい。
【0058】この一連の処理(ステップS2〜S4)
を、車両CRが車両断面計測センサ1を通過したこと、
または車両CRが一定距離進んだことを車両検知制御部
34が検知するまで繰り返す(ステップS5)。車両C
Rが車両断面計測センサ1を通過したことは断面計測部
31から得られる断面形状データが道路RDを表すこと
により検出することができ、車両CRが一定距離進んだ
ことは車両位置計測部32から得られる車両位置データ
によって検出することができる。
【0059】次いで、こうして求めた2次元断面形状デ
ータおよび車両位置データに基づいて車両形状計測部3
3で3次元車両形状データを生成し(ステップS6)、
この3次元車両形状データから車両CRの車幅および車
長等の車両諸元を車両諸元計測部35で算出する(ステ
ップS7)。
【0060】図7(a)は、ある車両CRが通過したと
きに得られた2次元断面形状を時間順序に示した図であ
る。同図において、x軸は車幅方向、y軸は車高方向、
z軸は時間(車両位置方向)を示している。z軸上の数
値は車両断面計測センサ1の走査位置からの距離(車両
位置)を示している。
【0061】同図から明らかなように、車両CRは位置
0から位置6.0まで前進して停止し、そこから位置
3.8まで後進して停止し、そこから再び前進して位置
7.0で車両断面計測センサ1を通過した様子を示して
いる。
【0062】この状態では車両CRの形状が判明しない
ので、車両形状計測部33では、車両形状の正規化処理
を行う。すなわち、車両断面計測センサ1からの距離毎
に2次元断面形状データをサンプリングし、同図(b)
に示すような車両CRの正確な3次元車両形状を求め
る。なお、この形状はトラックまたはトレーラーの牽引
車(トレーラーヘッド)である。
【0063】この結果、車両CRの前進、後進、加速、
減速等に影響されない車両形状を求めることができる。
とくに料金所付近では、進入してくる車両が停止のため
に減速するので、計測精度が車両の速度変化に依存しな
い方法が要求されている。車両諸元計測部35における
車両CRの車幅、車高、車長、軸数等の計測はこうして
求めた3次元車両形状に基づいて行う。
【0064】次に、車両諸元計測部35における車両C
Rの車幅および車高の計測方法について説明する。図8
〜図9において、各レーザーセンサL1〜L3からは、
それぞれ道路RDに向けて光ビームが投光走査される。
道路RD上に車両CRが来ると、車両CRに光ビームが
照射されるが、車両の端部■,■を特定できれば車両C
Rの車幅および車高を測定できる。
【0065】車両CRからの反射光は各センサL1〜L
3にそれぞれ実線で示すように入射する。ここで、セン
サL1の反射光の入射角度はα2、センサL2の反射光
の入射角度はβ2、センサL3の反射光の入射角度はγ
2である。
【0066】また、角度α1,β1,γ1はそれぞれレ
ーザー光の走査開始位置から反射光が存在する領域まで
の角度であり、角度α3はセンサL1から道路RDへの
垂線と車両CRの端部■に接する線とがなす角度で、角
度β3はセンサL2から道路RDへの垂線と車両CRの
端部■に接する線とがなす角度である。
【0067】また、距離WAは各センサL1〜L3から
道路RDまでの距離であり、距離WBはセンサL1から
車両CRの上面までの距離である。さらに、センサL1
から車両CRの端部■側の側面までの距離がWa、セン
サL3から車両CRの端部■側の側面までの距離がWc
である。
【0068】各センサL1〜L3の各間隔Wと距離WA
は、センサL1〜L3を設置した状態で求まる既知の値
である。車両CRの端部■の交点に対応する角度α3,
β3は前述したようにセンサL1,L2の設置状態にお
いて、それぞれ端部■に接する線と垂線とがなす角度で
あるから予め測定できる。従って、センサL1を原点と
して距離WB,Wa,Wcは、次のようにして求められ
る。
【0069】 Wa=WB・tanα3 ・・・(1) Wa−W=WB・tanβ3 ・・・(2) であるから、 WB=W/{tanα3−tanβ3} ・・・(3) となり、この式からセンサL1から車両CRの上面まで
の距離WBが求まる。よって車高は、 車高=WA−WB となる。
【0070】一方、求めたWBと式(1)からWaが求
まる。また、車両CRの端部■に関してセンサL2,L
3を対象とし、センサL3を原点として同様に計算処理
を行うことにより、Wcが求まる。よって、車幅は、 車幅=Wa−W+Wc−W=Wa+Wc−2W により算出できる。
【0071】次に、車長の計測方法は、車両CRが車両
断面計測センサ1を通過した直後の門柱GAと車両CR
の車頭位置との距離から求める。この場合、車両位置計
測センサ2による車両CRの車頭位置の検出は、原理的
には車幅および車高を計測する車両断面計測センサ1の
計測方法と同一である。
【0072】ただし、レーザーセンサL4,L5の光ビ
ームの走査方向が車両CRの進行方向と同一であるの
で、車長の短い乗用車などはレーザーセンサL4のみで
車長を検出できるが、車長の長い大型バスやトラックな
どはレーザーセンサL4,L5によって検出する。さら
に長いトレーラなどは計測範囲を超えた長さである。
【0073】次に、軸数(車軸の数)の検出方法につい
て説明する。図10は、レーザーセンサL1〜L3の光
ビームが照射される検出エリアにおける車両CRに対応
する反射光の伝搬時間を示す特性図である。各レーザー
センサL1〜L3から得られる反射光の伝搬時間データ
D1〜D3によって車両CRの進行方向に直交する方向
の断面に対応するグラフが得られる。
【0074】反射光の伝搬時間は車両CRが存在せずに
道路RDで反射される場合は長くなり、車両CRで反射
される場合は短くなる。車軸はデータD1,D3の形態
をもとに次のようにして検出される。
【0075】図11〜図12は、車軸を検出するための
タイヤTY部分への光ビームの走査状態を示す。車両C
Rの底部から下方においては、タイヤTY部分のみから
反射光が得られる。図10は、車両CRのタイヤTYの
位置に光ビームが走査された場合の特性を示す。
【0076】図13は、車両CRのタイヤTYが存在し
ない位置に光ビームが走査された場合の特性図である。
タイヤTYが存在しない位置では、反射光が車体の下縁
Gで途切れ、次には道路RDの反射光が得られるので、
反射光の伝搬時間が下縁Gを境として急激に減少するこ
とになる。従って、通過車両CRにおいて、図13に示
すようなデータD1,D3が得られる回数を検出し、そ
の回数を軸数として計測する。
【0077】次に、軸距(車軸間の距離)の計測方法に
ついて説明する。図14は、車両CRが車軸検出器7の
前を通過したときに得られるタイヤ有無信号の発生タイ
ミングを示すタイムチャートである。
【0078】パルス状のタイヤ有無信号が発生すると、
車両検知制御部34は、そのときに車両位置計測部32
から入力される車両位置データを車両諸元計測部35に
出力する。この例では、2軸の車両CRの前輪を検出し
た時点の車両位置データZ1と後輪を検出した時点の車
両位置データZ2とを出力する。
【0079】車両諸元計測部35は車軸距離計測手段と
して機能し、車両位置データZ1,Z2を記憶して、そ
の差「Z2−Z1」から車軸間の距離である軸距を求め
る。この軸距は高速道路の料金区分上、4軸の大型車両
を大型車と特大車とに区分する場合に、1−2軸間の軸
距から区分するために用いる。
【0080】図15は、車種判別装置による車両諸元の
計測手順の他の例を示すフローチャート図である。ま
ず、最初のステップS11〜S13は前述したステップ
S1〜S3と同一であるので詳細説明は省略する。
【0081】次いで、車両位置データに基づいて車両C
Rの移動距離を算出し(ステップS14)、所定の単位
距離移動すると(ステップS15)、その時点の2次元
断面形状データを記憶する(ステップS16)。この場
合、記憶するデータ量を低減するために、2次元断面形
状データに代えて車幅および車高を求め、そのデータを
記憶するようにしてもよい。
【0082】この一連の処理(ステップS12〜S1
6)を、車両CRが車両断面計測センサ1を通過したこ
と、または一定距離進んだことを車両検知制御部34が
検知するまで繰り返す(ステップS17)。
【0083】次いで、こうして求めた2次元断面形状デ
ータに基づいて車両CRの車幅および車長等の車両諸元
を計測し、3次元車両形状データを形成する(ステップ
S18)。この手順では、単位移動距離毎に2次元断面
形状データを記憶するので、図7に示す正規化処理は不
要となる。
【0084】図16〜図17は、車両諸元計測部35で
得た車両CRの車幅、車高、車長、軸数、軸距等の車両
諸元と、3次元車両形状データから認識した車両形状と
に基づいて車種判定部36で車種を判定する際の処理手
順を示すフローチャート図である。
【0085】まず、車幅が所定値W1未満であり(ステ
ップT1)、かつ車長が所定値L1以下で車高が所定値
H1以下(ステップT2,T3)であれば、軽自動車と
判定する(ステップT4)。車長が所定値L1を超えて
いる場合、あるいは車高が所定値H1を超えている場合
は(ステップT2,T3)、普通車と判定する(ステッ
プT5)。
【0086】車幅が所定値W1以上であり(ステップT
1)、かつ所定値W2未満であれば(ステップT6)、
車形がトラックかトラック以外か判断し(ステップT
7)、トラック以外であれば、車長が所定値L3未満
で、車高が所定値H3未満であれば(ステップT8,T
9)、普通車と判定し(ステップT5)、車高が所定値
H3以上であれば(ステップT9)、普通車か中型車か
不明と判定し(ステップT10)、さらに車長が所定値
L3以上であれば(ステップT8)、中型車と判定する
(ステップT11)。
【0087】車形がトラックであれば(ステップT
7)、車幅が所定値W3以上、車高が所定値H2以上、
車長が所定値L2以上であれば(ステップT12)、中
型と判定し(ステップT13)、そうでなければステッ
プT8に移行する。
【0088】車幅が所定値W2以上であれば(ステップ
T6)、車形がトレーラヘッドかトレーラヘッド以外か
判断し(ステップT14)、トレーラヘッド以外であれ
ば、さらに車形がトラックかバスか特殊か判断する(ス
テップT15)。
【0089】その結果、車形がトラックであれば、軸数
を判断し(ステップT16)、2軸であれば中型か大型
か不明と判定し(ステップT17)、3軸であれば大型
と判定する(ステップT18)。4軸であれば1−2軸
間の軸距が所定値T1未満であれば(ステップT1
9)、単一車体の大型と判定し(ステップT20)、所
定値T1以上であれば連結車体の特大と判定する(ステ
ップT21)。
【0090】車形がバスであれば(ステップT15)、
車長が所定値L4未満ならば(ステップT22)、中型
と判定し(ステップT23)、所定値L4以上であれば
大型か特大か不明と判定する(ステップT24)。車形
が特殊であれば(ステップT15)、特大と判定する
(ステップT25)。
【0091】車形がトレーラヘッドであれば(ステップ
T14)、軸数を判断し(ステップT26)、2軸であ
れば中型と判定し(ステップT27)、3軸であれば大
型と判定する(ステップT28)。
【0092】図18は、トラック、トレーラーヘッド、
バス、4軸の大型車および特大車の特徴を示す図であ
る。図(a)はコンテナを搭載したトラックで、車両中
央に隙間が存在する。図(b)は平ボディーのトラック
で、これも車両中央に隙間が存在する。図(c)はトレ
ーラーヘッドで、後部が前部より低く、かつ車両中央に
隙間が存在しない。図(d)はバスで、箱型の形状であ
る。図(e)は4軸の大型車で、単一車体から構成され
ている。図(f)は4軸の特大車で、連結車体から構成
されている。
【0093】図19は、2台のオートバイBK1,BK
2が並走してきた場合に、レーザーセンサL1〜L3に
よる2次元断面形状データから2台のオートバイBK
1,BK2の並走であることが検出できることを示して
いる。
【0094】次に、車両諸元計測部35における車両C
Rの車幅および車高の他の計測方法について説明する。
図20〜図21は、車両CRの進行方向に対して垂直な
車両断面形状を表す2次元断面形状の計測方法を説明す
る図で、図20は1つのレーザーセンサLnを用いて計
測する場合、図21は3つのレーザーセンサL1〜L3
を用いて計測する場合である。
【0095】図20において、車幅方向(図で横方向)
をx軸、車高方向(図で縦方向)をy軸とし、レーザー
センサLnから道路RDに下ろした垂線と道路RDとの
交点を原点(0,0)として座標系を定義する。
【0096】車両CR上の点Pにレーザー光が照射され
ると、レーザーセンサLnと点Pとの距離Lが計測され
る。レーザーセンサLnの設置高さをHとすると、点P
の座標P(x,y)は、 P(x,y)=(L・sinθ,(H−L)・cos
θ) となる。
【0097】レーザー光を車幅方向に走査することによ
って、車両CRの断面形状がx,y座標上の点として得
られる。従って、x座標の最大値および最小値間の距離
が車幅となり、y座標の最大値が車高となる。
【0098】次に、図21において、各レーザーセンサ
L1〜L3における計測方法は1つのレーザーセンサL
nにおける場合と同じであるが、各レーザーセンサの座
標系(ローカル座標系)を合成した座標系(グローバル
座標系)を定義する。
【0099】各レーザーセンサL1〜L3の原点のグロ
ーバル座標系におけるx座標(W1,W2,W3)を測
定することにより、車両CR上の点Pのローカル座標か
らグローバル座標への変換は、 P(x,y)=(L・sinθ+W2,(H−L)・c
osθ) のようにして可能になる。
【0100】こうして求めた車両CRの2次元断面形状
データから、2次元断面形状毎の幅Wcr(Wcr1 −Wcr
2 間の距離)と高さHcrとを計測する。これを各断面形
状データ毎に計測し、その中の最大値を車両CRの車幅
および車高とする。
【0101】(実施の形態2)図22は、本発明による
車両計測装置を含む車種判別装置の実施の形態2を示す
配置構成図であり、レーザーセンサL4,L5による車
両の進行方向と平行な方向への光ビームの走査を、道路
RDの横方向の任意の位置で行えるように構成した点を
除いては、前述の実施の形態1と同一の構成を有してい
る。
【0102】図23は、本実施の形態における車両位置
計測センサ2に用いられるレーザーセンサL4,L5の
構成図で、光源21から出射した光ビームがポリゴンミ
ラーからなる光走査部22で反射され、平面ミラー23
上をその長手方向に走査するように構成されている。平
面ミラー23はその長手方向が車両の進行方向と平行に
なるように設定されているので、平面ミラー23で反射
した光ビームは道路RD上を車両の進行方向と平行に走
査する。
【0103】実施の形態1におけるレーザーセンサ(図
3)は、ポリゴンミラーの反射光を直接道路RD上に照
射するように構成しているが、本実施の形態によるレー
ザーセンサは、ポリゴンミラーの反射光を平面ミラー2
3で反射させて道路RD上に照射するように構成してい
る点で異なっている。
【0104】平面ミラー23はスッテッピングモータ2
4によって角度θが調整できるように構成されているの
で、角度θを変えることによって道路RD上における光
ビームの走査位置を変更することができる。
【0105】前述の図22では、道路RDの中央をレー
ザーセンサL4,L5の光ビームで走査した場合の軌跡
BM1と、左側を走査した場合の軌跡BM2と、右側を
走査した場合の軌跡BM3とを示している。従って、車
両断面計測センサ1で道路RD上の車両CRの横方向の
位置を検出し、その位置で光ビームを走査するように角
度θを変えることによって、車両CRの進行方向の位置
を精度よく検出することができる。
【0106】図24は、本実施の形態による車種判別装
置の構成を示すブロック図で、車両形状計測部33で検
出した車両CRの道路RD上の横方向の位置情報を、レ
ーザーセンサL4,L5の各ステッピングモータ24に
供給するように構成した点を除いては、前述の実施の形
態1と同一である。
【0107】このように、本実施の形態によれば、車両
CRが道路脇を通過した場合でも、レーザーセンサL
4,L5によって車両の進行方向の位置を正確に検出す
ることができる。図25は車両CRが道路RDの左脇を
通過したことをレーザーセンサL1〜L3の走査で検出
し、その検出結果に基づいてレーザーセンサL4〜L5
の走査位置を車両CRの車幅中心位置に設定した状態を
示す平面図である。
【0108】また、図26は車両CRが道路RDの右脇
を通過したことをレーザーセンサL1〜L3の走査で検
出し、その検出結果に基づいてレーザーセンサL4〜L
5の走査位置を車両CRの車幅中心位置に設定した状態
を示す平面図である。レーザーセンサL4〜L5の走査
位置は車両CRの車幅中心位置に限らず車両CRの所定
の位置であればよい。
【0109】(実施の形態3)図27は、本発明による
車両計測装置を含む車種判別装置の実施の形態3を示す
配置構成図で、門柱GBの下流に車両分離器5を設置し
た点を除いては、前述の実施の形態1(図1)と同一の
構成を有している。
【0110】図28は、本実施の形態による車種判別装
置の構成を示すブロック図で、車両検知制御部34に車
両分離器5の出力が接続されている点を除いては、前述
の実施の形態1(図5)と同一の構成を有している。
【0111】図29(a)は、車両分離器5の概略構成
図で、センサヘッド5Aと回帰反射板5Bとが道路RD
を隔てて対向して配置された様子を示している。センサ
ヘッド5Aは光ビームを出射する投光部51、この投光
部51からの光ビームを回帰反射板5Bに向けて走査す
る光走査部52、この光走査部52で走査しつつ出射さ
れた光ビームの反射光を受光する受光部53を備えてい
る。
【0112】投光部51は半導体レーザーや発光ダイオ
ード等の発光素子51aと、この発光素子51aからの
光を平行な光ビームにするコリメートレンズ51bとか
らなり、光走査部52はポリゴンミラーで構成される。
受光部53は回帰反射板5Bや車両CRからの反射光を
集光するコンデンサレンズ53aと、このレンズ53a
で集光された光を受光して電気信号に変換するフォトダ
イオード等の受光素子53bとからなる。光走査部52
はガルバノミラーで構成してもよい。
【0113】一方、回帰反射板5Bはプリズム等をセン
サヘッド5Aの光ビームの走査方向に沿って縦列配置す
ることにより、センサヘッド5Aからの光ビームが正反
射を起こすように構成されている。
【0114】この構成において、発光素子51aからの
光は、コリメートレンズ51bによって平行な光ビーム
に変換され、ポリゴンミラー52で反射されて回帰反射
板5Bに向けて出射される。ポリゴンミラー52は一定
速度で回転しているので、同図(b)に示すように、光
ビームは道路RDを略直角に横切る状態で垂直方向に扇
状に走査される。
【0115】センサヘッド5Aと回帰反射板5Bとの間
に車両CRが存在しない場合は、センサヘッド5Aから
出射された光ビームは回帰反射板5Bでそのまま反射さ
れ、反射光がセンサヘンド5Aの受光部53に入射され
る。この反射光はコンデンサレンズ53aによって集光
され、受光素子53bで受光されて電気信号に変換され
る。
【0116】センサヘッド5Aと回帰反射板5Bとの間
に車両CRが存在する場合は、センサヘッド5Aから出
射された光ビームは、途中で車両CRによって遮光さ
れ、回帰反射板5Bに照射されなくなる。この場合、車
両CRからの反射光は回帰反射板5Bで正反射される場
合に比べ光強度が弱く受光素子53bでの受光量が小さ
くなる。従って、判定回路(図示せず)で受光量を予め
設定した閾値と比較することで、車両CRの有無が判定
できる。
【0117】本実施の形態は、このような車両分離器5
を設けることによって、車両CRが車両位置計測センサ
2の計測領域を通過をしたことを検出する。これによっ
て、次のような車両の誤検知を防止することができる。
【0118】すなわち、図30(a)に示すように、車
両CRが車両断面計測センサ1の計測領域に進入したこ
とを検知したが、同図(b)に示すように、何等かの影
響、例えば運転台と荷台との間に隙間のあるトラックや
トレーラ等を複数の車両CR1,CR2と誤検知する検
知割れが生じると、1台目の車両CR1に対し車両諸元
計測を行い、さらに誤検知した2台目の車両CR2につ
いても車両諸元計測を行う。
【0119】1台目と判定した車両CR1が同図(d)
に示すように車両分離器5に到達した時点で、本体機器
3は計測結果を上位装置4に通知する。次いで、車両C
Rが同図(e)に示すように車両分離器5を通過した時
点で、誤検知した2台目の車両CR2が車両断面計測セ
ンサ1と車両分離器5との間に存在していることになる
が、車両位置計測センサ2によって車両CR2を検知す
ることができないことから、2台目の車両CR2は誤検
知したものと判定し、2台目の車両CR2の計測データ
を廃棄する。こうして実際には存在しない車両CR2を
計測する検知割れを防止することができる。
【0120】(実施の形態4)図31は、本発明による
車両計測装置を含む車種判別装置の実施の形態4を示す
配置構成図で、門柱GAの上流(車両の進行方向の後方
側)に進入側から車両分離器6および車軸検出器7をそ
れらの順に設置し、さらに門柱GAと門柱GBとの間に
カメラ8を設置した点を除いては、前述の実施の形態3
と同一の構成を有している。
【0121】図32は、本実施の形態による車種判別装
置の構成を示すブロック図で、車両検知制御部34に、
新たに車両分離器6の出力が追加接続され、さらにカメ
ラ8で撮像した映像に基づいて進入車両のナンバープレ
ート情報を得るナンバープレート認識部9の出力が接続
されている。その他の構成は前述の実施の形態3と同一
である。
【0122】本実施の形態では、車両分離器6と車両断
面計測センサ1の双方が車両を検知したときに車両CR
が進入したと判断する。また、各機器5〜7の車両検知
の順序と、車両位置計測センサ2から得られる車両位置
の軌跡を算出することにより車両の前後進を判別する。
車両CRが車両断面計測センサ1を通過したことを検出
すると、それまでに得られた3次元車両形状データから
車両CRの車幅、車高、車長等を計測し、車両形状の認
識を行う。
【0123】本実施の形態は、料金所アイランドIRが
長くとれない所に車長の長い車両が進入したとき、車両
が車両断面計測センサ1を通過するのを待てない場合を
考慮したものである。その場合には、下流の車両分離器
5に車両が到達した時点までに得られた3次元車両形状
をもとに、通過車両CRの車幅、車高、車長、軸数、軸
距等の計測および車両形状の認識を行う。
【0124】カメラ8は車両CRの前面を撮像し、ナン
バープレート認識部9はその撮像画像からナンバープレ
ート情報(サイズ、車種コード、一連番号など)を得
る。車種判定部36は、車両諸元計側部35からの3次
元車両形状計測結果、車軸検出器7からの軸数計測結
果、ナンバープレート認識部9からのナンバープレート
認識結果から総合的に通過車両の車種判定を行い、結果
を上位装置に通知する。
【0125】次に、車種判定部36における車種判定手
順について、図33に示すフローチャート図を参照しな
がら説明する。まず、進入した車両が牽引車両か判断す
る(ステップT31)。牽引車両は牽引車と被牽引車と
の間が牽引棒等で連結されたもので、このような牽引車
両は料金の支払いでは通常は全体で1台分の車両として
扱われる。
【0126】牽引車両は検知割れが発生しやすいので、
車両分離器6によって牽引棒の検出を行う確実に行う必
要がある。例えば、光ビームが下方に向けて走査される
のに伴って光ビームの発光間隔を次第に短くして分解能
を高めるなどの制御を行うようにしている。
【0127】牽引車両であれば、後述する2つの判定手
順A,Bの判定結果から牽引車の車種を判定し(ステッ
プT32)、牽引車両でない場合は同じく後述する2つ
の判定手順A,Bの判定結果から車種を判定する(ステ
ップT33)。
【0128】次いで、ステップT32で判定した牽引車
の車種に応じて牽引車両の車種を判定する(ステップT
34)。牽引車が軽自動車であれば、被牽引車の軸数に
応じて(ステップT35)、1軸であれば普通車と判定
し(ステップT36)、2軸以上であれば中型車と判定
する(ステップT37)。
【0129】牽引車が普通車であれば、被牽引車の軸数
に応じて(ステップT38)、1軸であれば中型車と判
定し(ステップT37)、2軸以上であれば大型車と判
定する(ステップT39)。
【0130】牽引車が中型車であれば、被牽引車の軸数
に応じて(ステップT40)、1軸であれば大型車と判
定し(ステップT39)、2軸以上であれば特大車と判
定する(ステップT41)。
【0131】牽引車が大型車であれば、全軸数に応じて
(ステップT42)、4軸以上であれば特大車と判定し
(ステップT41)、3軸であれば大型車と判定する
(ステップT43)。
【0132】次に、ステップT32,T33において、
2つの判定手順A,Bから、車種を判定する手順につい
て説明する。なお、判定手順Bの処理手順は前述した図
16〜図17に示す処理手順と同一であるので説明を省
略し、判定手順Aについて図34〜図35に示すフロー
チャート図を参照して説明する。
【0133】まず、進入した車両CRが次の3つの条
件、車幅<W1、車長≦L1、車高≦H1、を同時に満
たす場合は(ステップT51)、軽自動車と判定する
(ステップT52)。
【0134】3つの条件を満たさない場合は、カメラ8
で撮影した画像にナンバープレートが存在し(ステップ
T53)、そのサイズが普通であれば(ステップT5
4)、車種コードを判定し(ステップT55)、車種コ
ードが「3」〜「7」であれば普通車(ステップT5
6)、「1」〜「2」であれば中型車(ステップT5
7)、「8」であれば不明(ステップT58)、「9」
であれば特大と判定する(ステップT59)。
【0135】ステップT53でカメラ8で撮影した画像
にナンバープレートが存在しない場合または不明の場合
は、軸数から判定し(ステップT60)、4軸以下であ
れば不明と判定し(ステップT61)、5軸以上であれ
ば特大車と判定する(ステップT62)。
【0136】ステップT54でナンバープレートのサイ
ズが大板であれば、車種コードを判定し(ステップT6
3)、車種コードが「2」であれば、大型か特大か不明
と判定する(ステップT64)。
【0137】車種コードが「8」であれば、車形からト
レーラヘッドかそれ以外かを判定する(ステップT6
5)。トレーラヘッド以外であれば、軸数を判定し(ス
テップT66)、4軸以下であれば大型か特大か不明
(ステップT67)、5軸以上であれば特大と判定する
(ステップT68)。車形がトレーラヘッドであれば、
軸数を判定し(ステップT69)、2軸であれば中型
(ステップT70)、3軸であれば大型と判定する(ス
テップT71)。
【0138】車種コードが「1」であれば、車形からト
レーラヘッドかそれ以外かを判定する(ステップT7
2)。トレーラヘッドであれば、トラクタの軸数を判定
し(ステップT73)、2軸であれば中型(ステップT
74)、3軸であれば大型と判定する(ステップT7
5)。
【0139】車形がトレーラヘッド以外であれば、軸数
を判定し(ステップT76)、3軸以下であれば大型
(ステップT77)、4軸で第1軸と第2軸との軸距が
所定値T1未満であれば大型(ステップT78,T7
9)、所定値T1以上であれば特大(ステップT78,
T80)、5軸以上であれば特大(ステップT80)と
判定する。
【0140】こうして得た判定手順Aによる判定車種
と、判定手順Bによる判定車種とからステップT32,
T33における最終的な判定車種は次のようになる。
【0141】■ 両方の判定結果が同じときは、その判
定車種とし; ■ 判定手順Aが車種不明のときは、判定手順Bの判定
車種とし; ■ 判定手順Bが車種不明のときは、判定手順Aの判定
車種とし; ■ 両方の判定車種が異なるときは、判定手順Aの判定
車種とする。
【0142】この判定結果に基づいて、前述したように
牽引車両であれば牽引車の車種を判定し(ステップT3
2)、さらに被牽引車の軸数に応じて車種を判定する
(ステップT34〜T43)。牽引車両でない場合は、
この判定結果に基づいて車種を判定する(ステップT3
3)。
【0143】
【発明の効果】本発明によれば、進行方向に垂直な車両
断面を計測する第1の計測手段と、車両の移動距離また
は位置を計測する第2の計測手段とを組み合わせること
によって車長を計測する構成としたため、計測領域にお
ける車両の速度変化や前後進の影響を受けずに正確な車
長の計測が可能となる。
【0144】また、本発明によれば、進行方向に垂直な
車両断面を計測する第1の計測手段と、車両の移動距離
または位置を計測する第2の計測手段とを組み合わせる
ことによって3次元車両形状を計測する構成としたた
め、計測領域における車両の速度変化や前後進の影響を
受けずに正確な3次元車両形状の計測が可能となり、車
長の計測や車種の判定が正確に行える。
【0145】また、本発明によれば、車両位置を計測す
るレーザーセンサから得られる距離データの時間的変化
を検出することによって、車両の前後進を正確に検出す
ることができるため、車両の誤後進検出がない。
【0146】また、本発明によれば、計測した3次元車
両形状から車幅、車高、車長および軸数等を計測する手
段と、車両の形状を認識する手段と、これらから車種を
判定する手段とを備える構成としたため、高精度な車種
判別が可能となり、さらに車両分離手段、軸数検出手
段、ナンバープレート認識手段等を加える構成とするこ
とにより、さらに高精度な車種判定が可能となる。
【0147】また、本発明によれば、レーザーセンサは
車両の上方または側方に設置する構成であるため、料金
所の屋根などへの取り付けが可能となり、料金所の構造
上の制約を受けずに設置することが可能となる。
【0148】また、本発明によれば、車軸の有無を非接
触で検出する車軸検出手段を設け、この車軸検出手段に
よる車軸検出毎に車両の走行位置を表す車両位置データ
を記憶し、この記憶した複数の車両位置データに基づい
て車軸間の距離を計測する構成としたため、走行車両が
4軸大型車両であった場合は、1−2軸の軸距から軸距
の短い大型車と長い特大車とに区分することができる高
精度な車種判定が可能となる。また、非接触での検出が
可能であるため、設置性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両計測装置を含む車種判別装置
の実施の形態1を示す配置構成図である。
【図2】車両への光ビームの走査状態を示す図である。
【図3】レーザーセンサの概略的構成図である。
【図4】車軸検出器の概略構成図である。
【図5】実施の形態1による車種判別装置の構成を示す
ブロック図である。
【図6】車両諸元の計測手順を示すフローチャート図で
ある。
【図7】車両の2次元断面形状を時間順序に示した図
(a)と、位置毎にサンプリングした図(b)である。
【図8】車高および車幅の測定原理を説明する図であ
る。
【図9】車高および車幅の測定原理を説明する図であ
る。
【図10】検出エリアにおける車両に対応する反射光の
伝搬時間を示す特性図である。
【図11】光ビームのタイヤ部分への走査説明図であ
る。
【図12】光ビームのタイヤ部分への走査説明図であ
る。
【図13】検出エリアにおける車両に対応する反射光の
伝搬時間を示す特性図である。
【図14】軸距の検出方法を説明する図である。
【図15】車両諸元の他の計測手順を示すフローチャー
ト図である。
【図16】車種判定の処理手順を示すフローチャート図
(その1)である。
【図17】車種判定の処理手順を示すフローチャート図
(その2)である。
【図18】トラック、トレーラーヘッド、バス、4軸大
型車および特大車の特徴を示す図である。
【図19】2台のオートバイが並走してきた場合の2次
元断面形状を示す図である。
【図20】車高および車幅の他の測定原理を説明する図
である。
【図21】車高および車幅の他の測定原理を説明する図
である。
【図22】本発明による車両計測装置を含む車種判別装
置の実施の形態2を示す配置構成図である。
【図23】レーザーセンサの概略的構成図である。
【図24】実施の形態2による車種判別装置の構成を示
すブロック図である。
【図25】道路の左脇を通過する車両の車幅中心位置に
レーザーセンサL4〜L5の走査位置を設定した状態を
示す平面図である。
【図26】道路の右脇を通過する車両の車幅中心位置に
レーザーセンサL4〜L5の走査位置を設定した状態を
示す平面図である。
【図27】本発明による車両計測装置を含む車種判別装
置の実施の形態3を示す配置構成図である。
【図28】実施の形態3による車種判別装置の構成を示
すブロック図である。
【図29】車両分離器の概略構成図(a)および車両分
離器を道路に設置した状態を示す正面図(b)である。
【図30】検知割れ車両の検出方法を示す説明図であ
る。
【図31】本発明による車両計測装置を含む車種判別装
置の実施の形態4を示す配置構成図である。
【図32】実施の形態4による車種判別装置の構成を示
すブロック図である。
【図33】車種判定部における車種判定手順を示すフロ
ーチャート図である。
【図34】車種判定手順Bを示すフローチャート図(そ
の1)である。
【図35】車種判定手順Bを示すフローチャート図(そ
の2)である。
【符号の説明】
1 車両断面計測センサ 2 車両位置計測センサ 3 本体機器 4 上位装置 5 車両分離器 5A センサヘッド 5B 回帰反射板 6 車両分離器 7 車軸検出器 8 カメラ 9 ナンバープレート認識部 11,51,71 投光部 12,52,72 光走査部 13,53,73 受光部 14 制御回路 21 光源 22 光走査部 23 平面ミラー 24 ステッピングモータ 31 断面計測部 32 車両位置計測部 33 車両形状計測部 34 車両検知制御部 35 車両諸元計測部 36 車種判定部 BS 料金所ブース CR 車両 GA,GB 門柱 GC 棒状部材 IR 料金所アイランド RD 道路 TY タイヤ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進行方向に対して垂直な車両断面
    を計測する第1の計測手段と、 前記第1の計測手段の設置位置から車両の進行方向の移
    動距離を計測する第2の計測手段とを備え、 前記第1および第2の計測手段からの計測データに基づ
    いて車長を計測することを特徴とする車両計測装置。
  2. 【請求項2】 車両の進行方向に対して垂直な車両断面
    を計測する第1の計測手段と、 前記第1の計測手段の設置位置から車両の進行方向の移
    動距離を計測する第2の計測手段とを備え、 前記第1および第2の計測手段からの計測データに基づ
    いて車両の3次元形状を計測することを特徴とする車両
    計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、第1の計
    測手段で計測した車両断面形状を、予め記憶した3次元
    車両形状と比較して車両形状を判定することを特徴とす
    る車両計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の発明において、
    第1の計測手段は車両の走行路の幅方向にスキャニング
    する1または複数のレーザーセンサを有し、第2の計測
    手段は車両の走行路の進行方向にスキャニングする1な
    いし複数のレーザーセンサを有することを特徴とする車
    両計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の発明において、
    第1の計測手段で得られた車両の断面形状から並進走行
    する車両を検出することを特徴とする車両計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の発明において、
    第2の計測手段は車両の特徴点を検出し、その特徴点の
    軌跡から車両の進行方向を検出することを特徴とする車
    両計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の発明におい
    て、第2の計測手段の下流に車両分離手段を設け、第1
    の計測手段および前記車両分離手段によって挟まれる領
    域における車両の存在有無を、前記第2の計測手段で検
    出することによって、車両の検知割れが発生した場合
    に、それを検出することを特徴とする車両計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれか記載の車両計測装
    置に、計測データに基づいて走行車両の車種を判定する
    車種判定手段を設けたことを特徴とする車種判別装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7いずれか記載の車両計測装
    置に、車両分離手段、軸数検出手段およびナンバープレ
    ート認識手段のいずれかないし複数の手段を設け、その
    計測データに基づいて走行車両の車種を判定する車種判
    定手段を設けたことを特徴とする車種判別装置。
  10. 【請求項10】 車両の進行方向に対して垂直な車両断
    面を計測する第1の計測手段と、 前記第1の計測手段の設置位置から車両進行方向への車
    両速度を計測する第2の計測手段とを備え、 前記第2の計測手段は所定の時間間隔で計測する度に速
    度を算出し、それぞれの計測手段からの計測データに基
    づいて車長を算出することを特徴とする車両計測装置。
  11. 【請求項11】 車両の断面形状を計測する第1の計測
    手段と、 車両の位置を計測する第2の計測手段と、 断面形状データおよび車両位置データを記憶する記憶手
    段と、 車両の有無を検出する車両検出手段と、 断面形状計測および車両位置計測を行い前記車両検出手
    段によって前記車両の通過を検出したことに応じて計測
    した断面形状データおよび車両位置データを出力する車
    両データ出力手段と、を備えたことを特徴とする車両計
    測装置。
  12. 【請求項12】 車両の断面形状を計測する第1の計測
    手段と、 車両の位置を計測する第2の計測手段と、 断面形状データおよび車両位置データを記憶する記憶手
    段と、 車両の有無を検出する車両検出手段と、 断面形状計測および車両位置計測を行い前記車両検出手
    段によって前記車両の通過を検出したことに応じて所定
    の車両位置間隔毎に計測した断面形状データおよび車両
    位置データを出力する車両データ出力手段と、を備えた
    ことを特徴とする車両計測装置。
  13. 【請求項13】 車両の断面形状を計測する第1の計測
    手段と、 車両の位置を計測する第2の計測手段と、 断面形状データおよび車両位置データを記憶する記憶手
    段と、 車両の有無を検出する車両検出手段と、 断面形状計測および車両位置計測を行い前記車両検出手
    段によって前記車両の通過を検出したことに応じて計測
    した断面形状データおよび車両位置データから車長、車
    高、車幅を算出し出力する車両データ出力手段と、を備
    えたことを特徴とする車両計測装置。
  14. 【請求項14】 車両の断面形状を計測する第1の計測
    手段と、 車両の位置を計測する第2の計測手段と、 断面形状データのうち車高、車幅を記憶する記憶手段
    と、 車両の有無を検出する車両検出手段と、 断面形状計測および車両位置計測を行い前記車両検出手
    段によって前記車両の通過を検出したことに応じて計測
    した断面形状データおよび車両位置データを出力する車
    両データ出力手段と、を備えたことを特徴とする車両計
    測装置。
  15. 【請求項15】 車両の断面形状を計測する第1の計測
    手段と、 車両の位置を計測する第2の計測手段と、 計測した車両の位置から車両の移動距離を算出する算出
    手段と、 算出した移動距離が所定距離以上の場合に断面形状を記
    憶する記憶手段と、 車両の有無を検出する車両検出手段と、 断面形状計測および車両位置計測を行い前記車両検出手
    段によって前記車両の通過を検出したことに応じて計測
    した断面形状データおよび車両位置データを出力する車
    両データ出力手段と、を備えたことを特徴とする車両計
    測装置。
  16. 【請求項16】 車両の断面形状を計測する第1の計測
    手段と、 車両の位置を計測する第2の計測手段と、 計測した車両の位置から車両の移動距離を算出する算出
    手段と、 算出した移動距離が所定距離以上の場合に断面形状を記
    憶する記憶手段と、 車両の有無を検出する車両検出手段と、 断面形状計測および車両位置計測を行い前記車両検出手
    段によって前記車両の通過を検出したことに応じて所定
    の車両位置間隔毎に計測した断面形状データおよび車両
    位置データを出力する車両データ出力手段と、を備えた
    ことを特徴とする車両計測装置。
  17. 【請求項17】 車両の断面形状を計測する第1の計測
    手段と、 車両の位置を計測する第2の計測手段と、 計測した車両の位置から車両の移動距離を算出する算出
    手段と、 算出した移動距離が所定距離以上の場合に断面形状を記
    憶する記憶手段と、 車両の有無を検出する車両検出手段と、 断面形状計測および車両位置計測を行い前記車両検出手
    段によって前記車両の通過を検出したことに応じて計測
    した断面形状データおよび車両位置データから車長、車
    高、車幅を算出し出力する車両データ出力手段と、を備
    えたことを特徴とする車両計測装置。
  18. 【請求項18】 車両の断面形状を計測する第1の計測
    手段と、 車両の位置を計測する第2の計測手段と、 計測した車両の位置から車両の移動距離を算出する算出
    手段と、 算出した移動距離が所定距離以上の場合に断面形状のう
    ち車高、車幅を記憶する記憶手段と、 車両の有無を検出する車両検出手段と、 断面形状計測および車両位置計測を行い前記車両検出手
    段によって前記車両の通過を検出したことに応じて計測
    した断面形状データおよび車両位置データを出力する車
    両データ出力手段と、を備えたことを特徴とする車両計
    測装置。
  19. 【請求項19】 車両の進行方向に対して垂直な方向に
    レーザーをスキャニングすることによって車両の断面形
    状および位置を計測する第1の計測手段と、車両の進行
    方向にレーザーをスキャニングして車両の進行方向の位
    置を計測する第2の計測手段とによって車長を計測する
    車両計測装置であって、 進行方向に対して垂直方向における前記計測された車両
    位置に対応して前記第2の計測手段の車両の進行方向に
    垂直な方向のレーザーの照射角度を変更する照射角度変
    更手段を備えることを特徴とする車両計測装置。
  20. 【請求項20】 車両の進行方向に対して垂直な方向に
    レーザーをスキャニングすることによって車両の断面形
    状および位置を計測する第1の計測手段と、車両の進行
    方向にレーザーをスキャニングすることによって車両の
    進行方向の位置を計測する第2の計測手段とによって車
    両の3次元車両形状を計測する車両計測装置であって、 進行方向に対して垂直方向における前記計測された車両
    位置に対応して前記第2の計測手段の車両の進行方向に
    垂直な方向のレーザーの照射角度を変更する照射角度変
    更手段を備えることを特徴とする車両計測装置。
  21. 【請求項21】 請求項1〜7または請求項10〜20
    いずれか記載の車両計測装置に、車両の車軸の有無を非
    接触で検出する車軸検出手段と、この車軸検出手段から
    の検出信号と前記第2の計測手段から得られる車両位置
    を表すデータとに基づいて車軸間の距離を計測する軸間
    距離計測手段と、計測した車軸間の距離に基づいて走行
    車両の車種を判定する車種判定手段とを設けたことを特
    徴とする車種判別装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の発明において、前記
    車種判定手段は前記軸間距離計測手段で計測した走行車
    両の1軸および2軸間の距離から4軸大型車両の車種を
    判定することを特徴とする車種判別装置。
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