JP2001169656A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2001169656A
JP2001169656A JP35656999A JP35656999A JP2001169656A JP 2001169656 A JP2001169656 A JP 2001169656A JP 35656999 A JP35656999 A JP 35656999A JP 35656999 A JP35656999 A JP 35656999A JP 2001169656 A JP2001169656 A JP 2001169656A
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Japan
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grain
glen tank
tank
grains
combine
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JP35656999A
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English (en)
Inventor
Masaji Nakai
正司 中井
Koji Ito
孝司 伊藤
Mikiya Shirakata
幹也 白方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グレンタンクからの穀粒の排出をスムーズに
行うことができるコンバインのグレンタンク装置を提供
すること。 【解決手段】 グレンタンク30の底部の穀粒排出口3
0a付近にはラセン17とラセンカバー41が設けられ
ているが、それらの側部に位置するグレンタンク側壁傾
斜面は、穀粒が最も滞留し易い箇所であり、この付近に
滞留しようとする穀粒を穀粒排出口30aに向けて送り
出すためにモータ43で駆動する回転円盤44と該円盤
44上に設けた突起体45からなる穀粒排出促進手段に
より、穀粒をタンク30内に滞留させないで、スムーズ
にタンク30から排出させることができる。また、穀粒
排出促進手段の駆動部のハーネス46の配索をタンク3
0を外側のオープンする際の回動中心部Aの近傍に支持
させて、走行フレーム2などに沿って電源部に接続する
ことで、グレンタンク開閉位置に関係なく、穀粒排出促
進手段の駆動部の取付、メインテナンスが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場で穀類の収穫
作業を行うコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインは、走行フレームの上部にエ
ンジンを搭載し、走行フレームの下部側に土壌面を走行
する左右一対の走行クローラを有する走行装置を配設
し、走行フレームの前方側に刈取装置と供給搬送装置が
設けられている。刈取装置は、植立穀稈を分草する分草
具と、植立穀稈を引き起こす引起しケースと、植立穀稈
を刈り取る刈刃と該刈刃により刈り取られた穀稈を挟持
して後方に搬送する株元搬送装置から構成されている。
この株元搬送装置の後方には、該株元搬送装置から搬送
されてくる穀稈を引き継いで搬送する供給搬送装置が設
けられ、供給搬送装置からフィードチェーンに穀稈を引
き継いで、脱穀装置に供給し脱穀、選別を行っている。
刈取装置は、穀稈を所定の位置で刈取するために、刈取
装置支持フレームと共に上下動する構成である。
【0003】走行フレームの上部には、刈取装置から搬
送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェー
ンを有する脱穀装置と、脱穀装置で脱穀選別された穀粒
を一時貯溜するグレンタンクが載置されている。フィー
ドチェーンは穀粒のついた穀稈を脱穀装置に供給し、脱
穀装置内に軸架され、回転運動する扱胴の扱歯で穀粒を
穀稈から脱穀し、穀粒を選別分離して、選別された穀粒
はグレンタンクへ搬送して一時貯留し、分離された藁屑
などはカッタで切断してコンバイン後部から圃場に放出
する。
【0004】グレンタンク内の底部に穀粒移送用のグレ
ンタンクラセンを設け、グレンタンクラセンの後部に縦
オーガおよび横オーガからなる排出オーガを連接し、グ
レンタンク内に貯留した穀粒を排出オーガを経由してコ
ンバインの外部に排出する。排出オーガは、コンバイン
の走行時および刈取作業時にはコンバイン上部の格納位
置に収納し、穀粒を排出するときに旋回、昇降して穀粒
輸送車などの受け入れ口の位置に排出オーガの排出口を
臨ませることができる。
【0005】グレンタンクは、グレンタンクが定位置に
あるとき接近できないコンバイン内部のエンジンをはじ
めとする各装置、機器、グレンタンク自身、および排出
オーガの点検、清掃、注油、調整、交換などのメンテナ
ンスのために、グレンタンク後部の回動支点を中心に水
平面内で旋回して、コンバイン内の定位置から開放位置
にオープンできる構造である。
【0006】刈取装置とグレンタンクの間でエンジンの
上部付近に操縦席を設け、オペレータが搭乗してコンバ
インの操縦、操作を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】コンバインを用いるこ
とにより穀物の収穫作業、すなわち刈取り、脱穀作業は
省力化され、能率化されてきた。グレンタンクに一時貯
留された穀粒は、排出オーガを旋回、昇降して排出口を
所定の位置に移動し、オーガラセンを運転して、容易に
移送することができるので、貯留穀粒の搬出移送につい
ての省力化、能率化も著しい。
【0008】また、グレンタンクに貯留する穀粒は、圃
場で刈取した直後のものであり、穀粒にかなりの水分が
含まれていたり、また塵埃などが付着していることがあ
り、これらの穀粒や塵埃などがグレンタンク壁面、輸送
ラセン、ラセン駆動機構、各種センサなどに付着するこ
とは避けられない。付着した穀粒や塵埃などは、自然に
剥離して落下し、障害とならないこともあるが、運転時
間の経過とともに付着部の大きさが次第に拡大し、付着
物が強固に固化してグレンタンクの穀粒貯留、穀粒搬出
輸送、ラセンの運転駆動など高水分穀粒及び枝梗付着粒
は流れが悪くなることが多い。
【0009】特にグレンタンク底部の穀粒出口部に近い
領域では、排出時に、最後まで穀粒が残り易く、スムー
ズにオーガに搬出輸送できないことがあった。
【0010】本発明の課題は、グレンタンクからの穀粒
の排出をスムーズに行うことができるコンバインのグレ
ンタンク装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、刈
取手段、脱穀手段、穀粒一時貯留手段(グレンタンク)
を具備するコンバインにおいて、穀粒一時貯留手段の底
部の穀粒排出口近傍に穀粒排出促進手段を設けたコンバ
インにより解決される。
【0012】また、前記コンバインの穀粒一時貯留手段
が、コンバインに収納した定位置から開放位置まで回転
支点を中心にオープン可能な構成である場合には、穀粒
一時貯留手段の底部の穀粒排出口近傍に穀粒排出促進手
段を設け、前記穀粒排出促進手段へのハーネスの配索は
前記穀粒一時貯留手段の回転支点の近傍に支持されてい
る構成とすることができる。
【0013】
【発明の効果】穀粒一時貯留手段(グレンタンク)の下
部の穀粒排出口付近にはラセン(スクリューコンベア)
とラセンカバーが設けられているが、それらの側部に位
置するグレンタンク側壁傾斜面は、穀粒が最も滞留し易
い箇所であり、この付近に滞留しようとする穀粒を穀粒
排出口に向けて送り出すための穀粒排出促進手段を設け
ると、前記穀粒のグレンタンク内での滞留はなくなり、
スムーズに穀粒をグレンタンクから排出させることがで
きる。
【0014】また、グレンタンクを外側にオープンする
際の回動中心部の近傍に穀粒排出促進手段の駆動部のハ
ーネスの配索を支持させて、走行フレームなどに沿って
電源部に接続することで、グレンタンク開閉位置に関係
なく、穀粒排出促進手段の駆動部の取付、メインテナン
スが容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の穀類
の収穫作業を行うコンバイン1の左側面図を示し、図2
はコンバイン1の右側面図を示し、図3はコンバイン1
の正面立面図を示し、図4はグレンタンクを開放位置に
オープンした状態のコンバイン1の前方から見た斜視図
であり、図5は操縦席、脱穀装置およびグレンタンクの
一部切り欠き平面図であり、図6は操縦席、グレンタン
クおよび排出オーガの側面図であり、図7はエンジンと
グレンタンクおよび排出オーガの動力伝動機構図であ
る。図8以下は後に説明する。
【0016】図1ないし図4に示すコンバイン1の走行
フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材と
して無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、
乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若
干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置3を
備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、
走行フレーム2の上部にはエンジン100(図5)なら
びに脱穀装置15、グレンタンク30、および操縦席2
0を搭載する。
【0017】刈取装置6は、図示しない刈取昇降シリン
ダの伸縮作用により刈取装置6全体を昇降して、圃場に
植生する穀稈を所定の高さに刈取できる構成としてい
る。刈取装置6の前端下部に分草具7を、その背後に傾
斜状にした穀稈引起し装置8を、その後方底部には刈刃
(図示せず)を配置している。刈刃と脱穀装置15のフ
ィードチェーン14の始端部との間に、前部搬送装置、
扱深さ調節装置、供給調節装置などを、順次穀稈の受継
搬送と扱深さ調節とができるように配置している。
【0018】コンバイン1の刈取装置6の作動は次のよ
うに行われる。まず、エンジンを始動して操作レバー
(HSTやベルコン用)をコンバイン1が前進するよう
に操作し、刈取脱穀クラッチを入り操作して機体の回転
各部を伝動しながら、走行フレーム2を前進走行させる
と、刈取、脱穀作業が開始される。圃場に植立する穀稈
は、刈取装置6の前端下部にある分草具7によって分草
作用を受け、次いで穀稈引起し装置8の引起し作用によ
って倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株
元が刈刃に達して刈取られ、前部搬送装置に掻込まれて
後方に搬送され、扱深さ調節装置、供給搬送装置に受け
継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。
【0019】穀稈は供給搬送装置からフィードチェーン
14の始端部に受け継がれ、脱穀装置15に供給され
る。脱穀装置15は、上側に扱胴を軸架した扱室を配置
し、扱室の下側に選別室を一体的に設け、供給された刈
取穀稈を脱穀、選別する。
【0020】脱穀装置15に供給された穀稈は、主脱穀
部である扱室に挿入され、扱室に軸架され回転する扱胴
の多数の扱歯と、フィードチェーン14による穀稈の移
送と、扱網との相互作用により脱穀され、被処理物(穀
粒や藁くず)は脱穀装置15内の選別部の揺動棚で受け
止められ、上下前後方向に揺動する揺動棚上を移動しな
がら、唐箕からの送風を受けて風力選別され、比重の重
い穀粒はシーブおよび選別網を通過し、一番ラセンから
一番揚穀筒16(図5参照)を経てグレンタンク30へ
搬送され、グレンタンク30に一時貯留される。
【0021】脱穀装置15の扱室の終端に到達した脱穀
された残りの穀稈で長尺のままのものは、排藁チェーン
および排藁穂先チェーンに挟持されて搬送され、脱穀装
置15の後部の藁用カッターに投入されて切断され、圃
場に放出される。
【0022】グレンタンク30内の底部に穀粒移送用の
グレンタンクラセン17を設け、グレンタンクラセン1
7を駆動するラセン駆動軸122に縦オーガ18および
横オーガ19からなる排出オーガを連接し、グレンタン
ク30内に貯留した穀粒を排出オーガ排出口からコンバ
イン1の外部に排出する。グレンタンクラセン17、縦
オーガラセン18aおよび横オーガラセン(図示せず)
は、エンジン100(図7)の動力の伝動を受けて回転
駆動され、それぞれのラセン羽根17aのスクリュウコ
ンベヤ作用により貯留穀粒を搬送する。
【0023】すなわち、エンジン100の一方の出力軸
101aは、図示しない駆動プーリから走行装置3に動
力を伝動し、また出力軸101aに軸着する刈取脱穀駆
動プーリ102から、刈取脱穀駆動ベルト103を巻回
した刈取脱穀被動プーリ104が軸着する刈取脱穀駆動
軸105を経て、刈取装置6および脱穀装置15に動力
を伝動して、それぞれを駆動する。
【0024】エンジン100の他方の出力軸101b
は、軸着するオーガ駆動プーリ110からオーガ駆動ベ
ルト111を巻回したオーガ被動プーリ112が軸着す
るオーガ駆動軸114を経て、ベベルギヤボックス11
5に動力を伝動する。オーガ駆動プーリ110とオーガ
被動プーリ112との中間に、オーガ駆動ベルト111
に当接し、または離隔できるテンションプーリ113を
設け、テンションプーリ113をオーガ駆動ベルト11
1に当接した状態でのみ排出オーガに動力を伝動する構
造として、これを排出オーガクラッチとする。排出オー
ガクラッチのON,OFF作動は、操縦席20に設けた
排出オーガクラッチレバー(図示せず)により操作す
る。
【0025】ベベルギヤボックス115に伝動されたエ
ンジン100の駆動動力は、オーガ駆動軸114に軸着
する駆動ベベルギヤ116から、該駆動ベベルギヤ11
6に噛み合い、延長軸118に軸着する被動ベベルギヤ
117、延長軸118から該延長軸118の他端に軸着
する駆動スプロケットホイール119に伝動される。被
動スプロケットホイール120はラセン駆動軸122に
軸着され、駆動スプロケットホイール119との間に無
端のチェンベルト121を巻回する。
【0026】ラセン駆動軸122の中間部にオーガ駆動
ベベルギヤ123を軸着し、該オーガ駆動ベベルギヤ1
23はオーガラセン軸125に軸着するオーガ被動ベベ
ルギヤ124に噛み合い、排出オーガに駆動力を伝動す
る。ラセン駆動軸122の後半部の外周にはラセン羽根
17aを設けて穀類を排出オーガ方向に搬送可能な構造
とする。ラセン駆動軸122の他端は、グレンタンク3
0内のグレンタンクラセン17を外周にもつグレンタン
クラセン軸127と軸方向脱着可能構造の軸継手126
を軸着する。なお、グレンタンクの内部には、図示して
いないがタンク補強用の支持パイプが設けられている。
【0027】グレンタンク30は、コンバイン1の上の
空間を利用して、可及的内容積を大きく取るために複雑
な形状をしているが、タンク本体31は基本的には長方
形の箱体であり、タンク本体31内の下部にグレンタン
クラセン17を配置し、後部に排出オーガ接続部31
a、後部の上部に回動支点ブラケット32、および前部
側面中央付近ににグレンタンクオープン機構33をそれ
ぞれ備えている(図5、図6参照)。
【0028】回動支点ブラケット32から鉛直下方向に
回動支点ピン32aが突出し、該回動支点ピン32aは
走行フレーム2から立設する縦オーガ支持フレーム37
の上部端部に固着したグレンタンク支持部38の軸穴に
遊嵌して、回動自在かつグレンタンク30のオープン時
にグレンタンク30の重量を支持する構造である。
【0029】グレンタンク30が定位置にあるときは、
グレンタンク30の排出オーガ接続部31aは接続、密
閉して搬送穀粒の漏えいを防ぎ、また軸継手126はグ
レンタンクラセン軸127とラセン駆動軸122とを接
続してグレンタンクラセン17を回転駆動する構造であ
り、グレンタンク30のオープン時には、排出オーガ接
続部31aおよび軸継手126が切り離されてオープン
が可能な構造である。
【0030】図8〜図10には本実施の形態のグレンタ
ンクを示す。図8はグレンタンクの穀粒排出部と縦オー
ガの基部の拡大側面図である。図9はグレンタンク上方
から見た平面図であり、グレンタンクがタンク回動中心
を軸の回転している所を矢印で示す。また、図10は図
9のA−A線切断面の矢視図である。
【0031】図8〜図10に示すように、グレンタンク
30は箱形のタンクであり、タンク30の下部を傾斜面
としてホッパーを形成し、ホッパーの下部に穀粒排出用
のラセン(スクリューコンベア)17を配置して、グレ
ンタンク30内に貯留した穀粒を排出できるようにして
いる。グレンタンク30の側面(コンバイン1の後方)
下部には、上記ラセン17に連接し、縦オーガ接続部1
8’を介して縦オーガ18を配置している。ラセン(ス
クリューコンベア)17の上方には上方から穀粒が直接
ラセン17上に落下しないように、ラセン17を覆うラ
センカバー41を設けている。
【0032】また、グレンタンク30の下部の穀粒排出
口付近のラセン17とラセンカバー41の側部に位置す
るグレンタンク側壁傾斜面には、穀粒が最も滞留し易い
箇所であり、この付近に滞留しようとする穀粒を穀粒排
出口30aに向けて送り出すための穀粒排出促進装置を
設ける。穀粒排出促進装置はグレンタンク30壁面の外
側に設けられたモータ43で回転する籾送り円盤44と
該円盤44上に一体的に設けられた突起体45とからな
り、該突起体45が回転することにより、グレンタンク
30内の底部で滞留しようとする穀粒を排出口30aに
向けて押し出す。
【0033】このように穀粒排出促進装置の駆動装置
(モータ43など)をグレンタンク30の外側に設け、
該駆動装置のハーネス46の配索をグレンタンク30を
図4に示すように外側にオープンする際の回動中心部A
の外壁に支持させて走行フレーム2に沿って図示しない
電源部に接続することを特徴とする。
【0034】上記穀粒排出促進装置の駆動装置の配置個
所をグレンタンク30の底部の傾斜面の外壁に設け、そ
のハーネス46をグレンタンク30の回動中心部Aの外
壁に支持させて配置することにより、グレンタンク30
の開閉位置に関係なく、穀粒排出促進装置の駆動装置の
取付、メインテナンスが容易になる。
【0035】またラセン(スクリューコンベア)17が
右巻き螺旋の場合には図11(グレンタンク内部の穀粒
排出口付近の側面図)と図12(図11のA−A線矢視
図)に示すようにグレンタンク30の穀粒排出口30a
付近のタンク底部傾斜面の内側に穀粒排出促進装置の回
転円盤44と突起体45を設ける。前記穀粒排出促進装
置が設けられた位置は穀粒が一番最後まで残留する位置
である。穀粒排出促進装置の回転円盤44が回転する領
域の少なくとも上方の回転円盤44と突起体45を覆う
カバー48を設けておくと、突起体45が円盤44上を
回転運動しても、このカバー48があるために穀粒で突
起体45の回転運動が阻害されることが無くなる。
【0036】また、図13(グレンタンクの穀粒排出口
付近のタンク傾斜面の外壁部を示す図)と図14(図1
3のA−A線矢視図でありグレンタンクの穀粒排出口付
近のタンク内部を示す図)、図15(振動部を構成する
カムの駆動部を示す図)に示すようにグレンタンク底部
の穀粒が最も滞留し易い箇所に相当するタンク傾斜面を
振動部とすることができる。該振動部はゴム50とその
剛性を増す板バネ51からなる二重構造の壁面及びカム
52によって構成され、振動部のあるタンク傾斜面の外
側には前記カム52を取り付けておく。振動部をゴム5
0だけで構成するとグレンタンク30内の穀粒を支える
だけの充分な強度を保持できないので板バネ51で補強
する。
【0037】一方、振動部を板バネ51や鉄板だけで構
成すると、それが振動するときには振動音が発生するの
で、この構成でゴム50の強度不足と板バネ51等の振
動音の発生を解消することができる。また、カム52の
回転軸53は、図15に示すようにラセン(スクリュー
コンベア)17の駆動軸127から動力伝達を受けて駆
動する。
【0038】上記構成により図14に示すようにカム5
2が回転して二重構造の壁面にカム52が当たると、壁
面が一点鎖線で示す位置まで変形するので、グレンタン
ク30内部に滞留している穀粒の山がくずされる。
【0039】例えば、穀稈の濡れ扱ぎ時にはグレンタン
ク30から穀粒の排出が不能となるのは、ラセンカバー
41とグレンタンク30の側壁の間で濡れた穀粒がスム
ーズに流れず、ブリッジを形成することがあるためであ
るが、前記振動部がラセンカバー41の近傍にあるた
め、該振動部が振動することによってラセンカバー41
とグレンタンク30の側壁の間隔が変化するので穀粒の
流下が促進され、スムーズにグレンタンク30から穀粒
を排出することができる。また、この振動部を設けた構
成により高速で穀粒を排出したいという要請にも応ずる
ことができる。
【0040】前述のように濡れ扱ぎが多い時のみなら
ず、湿田作業時または約10mm以上の長さのひげが付
いた枝梗付着粒が多い場合は、穀粒が濡れているのでグ
レンタンク30内で壁面に付着したり、穀粒がブリッジ
を形成して、籾(穀粒)がその排出口30aからスムー
ズに排出しない場合があることは前述した通りである
が、グレンタンク30に次のような加振装置を設け、自
動的に加振装置が作動するように構成することで湿田制
御が可能となる。
【0041】図16(図16(a)はグレンタンク30
をコンバイン側面から見た図、図16(b)はグレンタ
ンク30をコンバイン前方側から見た図、図16(c)
はクラッチ板の平面斜視図)に示すように、グレンタン
ク30の下部の傾斜壁の外側の走行フレーム2上に籾排
出用伝導シャフト55を設け、そのシャフト55には、
該シャフト55の軸芯に対して偏心させたカム55aを
取り付けている。そして該カム55aをグレンタンク3
0の下方に設けた少なくとも1つの振動板56に当接さ
せ、シャフト55を回転させることで、以下のようなメ
カニズムでグレンタンク30を加振させることができ
る。
【0042】グレンタンク30の底部傾斜壁には振動板
56とクラッチ板57が互いに当接可能に取り付けら
れ、該振動板56にカム55aが当接している。図16
(c)に示すクラッチ板57の黒く塗った凸部がON部
で、その他の部位が平坦なOFF部である。図16
(a)に示すように加振モータ58の作動でワイヤ59
がバネ60の付勢力に抗してクラッチ板57が引っ張ら
れて部分的に回転する。クラッチ板57の部分的回転に
より、そのON部が振動板56に強く押圧されたとき、
シャフト55の回転力がカム55aを介してグレンタン
ク30の壁面に伝わる。すなわち、クラッチ板57のO
N部が振動板56に強く押圧されたときにだけ、グレン
タンク30を加振することができる。シャフト55の回
転力はオーガ駆動ベルト111(図7)のテンションプ
ーリ113に付設された図示しないクラッチからを介し
てエンジンから伝達される。
【0043】クラッチ板57の作動はモータ58により
行い、そのモータ58をグレンタンク30の傾斜面より
上方に設けた構成とすると、モータ58によりクラッチ
板57を部分回転させて、振動板56をエンジン100
(図5)の駆動力を利用して振動させることができる。
【0044】そのため、グレンタンク30の加振装置の
自動化が容易にはかれる。クラッチ板57の駆動をモー
タ58に代えて図示していないが加振作動レバーの切り
替えにより行う構成でもよい。
【0045】なお、モータ58の位置をグレンタンク3
0の傾斜面より上方とすることで、モータ58に振動が
伝わりにくく、モータ58の耐久性が確保できる。
【0046】また、図17(図17(a)はクラッチ板
の斜視図、図17(b)はクラッチ板の展開側面図)に
示すようにクラッチ機構部に振動の大きさを変更できる
ようにクラッチ板57のON部の凸部の高さを2種類設
けた構成とすることもできる。
【0047】例えば、湿田制御が可能なコンバインであ
れば、湿田作業時にモータ58(又は加振作動レバー)
の切を入れてクラッチ板57をONして、振動板56を
作動させると自動的にグレンタンク30の加振装置を作
動させることができ、自動的に加振装置が作動すること
で、操作性が向上する。このとき、穀稈のグレンタンク
30内での流れ状態、またはグレンタンク30からの穀
粒の排出状態が良い場合は、グレンタンク30を加振す
る必要がなく、振動、騒音の低減になる。
【0048】上記グレンタンク加振制御装置は、穀稈の
倒伏作業時にも適用できる。穀稈の倒伏作業には穀稈が
濡れやすく、収穫後にグレンタンク30内で穀稈の排出
がスムーズに行えない場合がある。このときは、自動的
にグレンタンク加振装置を駆動すると穀稈排出がスムー
スに行うことができる。
【0049】グレンタンク30内の籾量を感知すること
ができるコンバインでは、グレンタンク30内の籾量が
少なくなった場合に、自動的に加振装置が作動するよう
なグレンタンク加振装置を設けても良い。この構成によ
り、グレンタンク30内の籾量が少なくなると、横オー
ガ19から排出される籾量が少なくなり排出終了時間が
長くなるので、加振装置を作動させ籾排出時間を短くす
ることができる。
【0050】このときグレンタンク30内の籾(穀稈)
量の検出は図示しないが、グレンタンク30内壁のそれ
ぞれ高さが異なる位置に籾(穀稈)感知センサを設ける
ことで行うことができる。
【0051】コンバインを使用しない時には建屋内に格
納することが望ましい。しかし、建屋内に格納できない
時などには、コンバインを機体カバーで覆うことでコン
バインの耐久性を向上させることができる。常には機体
カバーはコンパクトに折り畳み収納しておくことが必要
であるが、しかし機体カバーを使用するときに、取り出
し易い所に収納する必要がある。
【0052】そのため図18(図18(a)はコンバイ
ンを横から見た側面概略図、図18(b)は後ろから見
た側面図)に示すように脱穀装置と反対側に位置するグ
レンタンク30の下部傾斜面の下方であって走行フレー
ム2の上方の空間部に機体カバー62を収納することが
できる。機体カバー62の収納は、ラセン(スクリュー
コンベア)17のシャフト127と平行に配置された軸
63を回転させて、機体カバー62を巻き取って収納す
る。機体全体をカバー62で覆うときに、カバー62を
引っ張り出すが、図19(図19(a)は横から見た側
面図、図19(b)は後ろから見た側面図)に示すよう
に、機体カバー62を広げたときにコンバイン全体を覆
うことができる形状にしておき、機体カバー62の端部
外周にエヤー注入部を設けておく構成とすることもでき
る。
【0053】図19に示す構成では、コンバインを機体
カバー62で覆うときには、機体カバー62の端部外周
にエヤーを注入して機体カバーを概略コンバインを覆う
形状にしてから機体へ装着することができ、その装着作
業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行う
コンバインの左側面図。
【図2】 コンバインの右側面図。
【図3】 コンバインの正面立面図。
【図4】 グレンタンクを開放位置にオープンした状態
のコンバインの前方から見た斜視図。
【図5】 操縦席、脱穀装置およびグレンタンクの一部
切り欠き平面図。
【図6】 操縦席、グレンタンクおよび排出オーガの側
面図。
【図7】 エンジンとグレンタンクおよび排出オーガの
動力伝動機構図。
【図8】 グレンタンクの穀粒排出部と縦オーガの基部
の拡大図。
【図9】 グレンタンク上方から見た平面図。
【図10】 図9のA−A線切断面の矢視図。
【図11】 グレンタンク内部の穀粒排出口付近の側面
図。
【図12】 図11のA−A線矢視図。
【図13】 グレンタンクの穀粒排出口付近のタンク傾
斜面の外壁部を示す図。
【図14】 図13のA−A線矢視図
【図15】 グレンタンク振動部を構成するカムの駆動
部を示す図
【図16】 グレンタンクをコンバイン横から見た側面
図(図16(a))、グレンタンクをコンバイン前方側
から見た図(図16(b))、クラッチ板の平面斜視図
(図16(c))。
【図17】 図17(a)はクラッチ板の斜視図、図1
7(b)はクラッチ板の展開側面図。
【図18】 機体全体を覆うカバーを示す図(図18
(a)はコンバインを横から見た側面概略図、図18
(b)は後ろから見た側面図)。
【図19】 機体全体を覆うカバーを示す図(図19
(a)は横から見た側面図、図19(b)は後ろから見
た側面図)。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 走行フレーム 3 走行装置 4 クローラ 6 刈取装置 7 分草具 8 穀稈引起し装置 14 フィードチェ
ーン 15 脱穀装置 16 一番揚穀筒 17 グレンタンクラセン 17a ラセン羽根 18 縦オーガ 18’ 縦オーガ接
続部 18a 縦オーガラセン 19 横オーガ 20 操縦席 30 グレンタンク 30a 穀粒排出口 31 タンク本体 31a 排出オーガ接続部 32 回動支点ブラ
ケット 32a 回動支点ピン 33 グレンタンクオープン機構 37 縦オーガ支持フレーム 38 グレンタンク
支持部 41 ラセンカバー 43 モータ 44 籾送り円盤 45 突起体 46 ハーネス 48 カバー 50 ゴム 51 板バネ 52 カム 53 回転軸 55 籾排出用伝導シャフト 55a カム 56 振動板 57 クラッチ板 58 モータ 59 ワイヤ 60 バネ 62 機体カバー 63 軸 100 エンジン 101a 出力軸 101b 出力軸 102 刈取脱穀駆動プーリ 103 刈取脱穀駆動ベルト 104 刈取脱穀被動プーリ 105 刈取脱穀駆
動軸 110 オーガ駆動プーリ 111 オーガ駆動
ベルト 112 オーガ被動プーリ 113 テンション
プーリ 114 オーガ駆動軸 115 ベベルギヤボックス 116 駆動ベベル
ギヤ 117 被動ベベルギヤ 118 延長軸 119 駆動スプロケットホイール 120 被動スプロケットホイール 121 無端のチェンベルト 122 ラセン駆動
軸 123 オーガ駆動ベベルギヤ 124 オーガ被動ベベルギヤ 125 オーガラセ
ン軸 126 軸継手 127 グレンタンクラセン軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白方 幹也 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B396 JA04 JC07 KA02 KC07 KE02 KE03 KE04 KE05 KE06 LA03 LP03 LP08 LP12 LP17 MA05 MA07 MC04 MC07 ME04 MG04 MG05 MG23 ML01 ML10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取手段、脱穀手段及び穀粒一時貯留手
    段を具備するコンバインにおいて、 穀粒一時貯留手段の底部の穀粒排出口近傍に穀粒排出促
    進手段を設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 刈取手段、脱穀手段及び穀粒一時貯留手
    段を具備するコンバインにおいて、 穀粒一時貯留手段はコンバインに収納した定位置から開
    放位置まで回転支点を中心にオープン可能な構成とし、
    穀粒一時貯留手段の底部の穀粒排出口近傍に穀粒排出促
    進手段を設け、前記穀粒排出促進手段へのハーネスの配
    索は前記穀粒一時貯留手段の回転支点の近傍に支持され
    ていることを特徴とするコンバイン。
JP35656999A 1999-12-15 1999-12-15 コンバイン Pending JP2001169656A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003289717A (ja) * 2002-04-05 2003-10-14 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバインの収量計測装置
JP2011147397A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2021141843A (ja) * 2020-03-11 2021-09-24 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン

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