JP2001168308A - シリコン薄膜の製造方法、soi基板の作製方法及び半導体装置 - Google Patents

シリコン薄膜の製造方法、soi基板の作製方法及び半導体装置

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JP2001168308A
JP2001168308A JP2000288734A JP2000288734A JP2001168308A JP 2001168308 A JP2001168308 A JP 2001168308A JP 2000288734 A JP2000288734 A JP 2000288734A JP 2000288734 A JP2000288734 A JP 2000288734A JP 2001168308 A JP2001168308 A JP 2001168308A
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Kenji Yamagata
憲二 山方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の犠牲酸化を行う際に生じた結晶欠陥部
の増速酸化や、異物の影響などによる表面荒れ、表面荒
れに伴う酸化膜耐圧の劣化などを回避しつつ、シリコン
薄膜の品質を劣化させることなく、その膜厚を所望の値
に減少させる。 【解決手段】 SIMOX法や貼り合せ法により、酸素
析出物の少ないシリコン薄膜を有するSOIウェハーを
用意し、これをSC1やTMAHなどのアルカリ溶液で
洗浄し、この洗浄液のエッチング作用により、シリコン
超薄膜SOIを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン薄膜の製
造方法に関し、特にSOIウエハー等に用いられるシリ
コン薄膜の膜厚を制御する方法及びシリコン薄膜の製造
方法に関する。より具体的には、シリコン膜厚をウェッ
ト洗浄によって減少させ、任意の膜厚を得る技術分野に
属するものである。
【0002】
【従来の技術】SOIウェハーの製造方法としては、S
IMOX(Separetion by IMplan
teion of OXygen)法、貼り合わせ法な
どが知られている。
【0003】SIMOX法は、シリコン基板の表面から
酸素イオンを打ち込み、その後の高温アニールにより埋
め込まれた位置に酸化シリコン層を形成する技術であ
る。この時の酸素イオンの注入エネルギーやのドーズ量
は、任意には設定できず、およそ一定の条件に定められ
ている。従って入手できるSOIウェハーは、シリコン
膜厚や埋め込み酸化膜の膜厚を任意に変更し難い。
【0004】貼り合わせ法には、いくつかの種類があ
る。まず最初に挙げられるのは、「貼り合わせ研磨SO
I」などと呼ばれている方法である。
【0005】少なくとも一方が酸化された2枚のウェハ
ーを用意し、これらを室温で貼り合わせ、アニールした
後に片側から研削と研磨を行ない、任意のシリコン膜厚
を酸化シリコン層の上に残す方法である。この方法では
シリコン層の厚み、埋め込み酸化シリコン層の厚みは任
意に設定できる。しかしシリコン層の薄膜化を研削及び
研磨のみに頼るために、シリコンウエハーの元の厚み精
度、研磨の精度の限界により、数百nmの均一な膜厚の
薄膜が得難い。
【0006】上記欠点を補うためにSOI膜厚の分布を
瞬時に測定し、厚めの領域を多く、薄めの領域を少なく
ドライエッチングし、超薄膜(100nm以下)を均一
に形成する技術が報告されている。この技術はPACE
(Plasma Assisted Chemical
Etching)と呼ばれ、前述したようにSOI膜
厚を瞬時に面内多点(10000点以上)測定するユニ
ットと、プラズマエッチングするユニットに分かれてい
る。エッチングのユニットにはノズル型のプラズマ発生
部位を擁し、そのノズルがSOI層の膜厚の測定結果に
従って厚い領域をより多くエッチングできるように、ウ
ェハー面の上方を面に沿って移動できるようになってい
る。ウエハ面内の各領域毎にエッチング量を制御し、膜
厚の絶対値と均一性を制御できる。但しプラズマエッチ
ングされた表面にはエッチングダメージが残るため、最
後にダメージ層を除去するための研磨を行なう場合が多
い。この行為によりせっかく均一になった膜厚が再び不
均一化される場合がある。
【0007】また別の貼り合わせ法として、米国特許5
374567号にあるように酸化膜のついたシリコンウ
エハーの表面に水素イオンを注入し、ウェハー内部に脆
弱層を形成し、その後別のウエハーと貼り合わせ、その
後の加熱によりあるいは貼り合わせウエハ側面に流体
(水などの液体、あるいは窒素などの気体)を吹きつけ
脆弱層から分離してSOI構造を得るものがある。
【0008】膜厚の制御は最初に準備するウェハーの酸
化膜の厚みや、水素イオンの注入エネルギー等で制御で
きる。但し、分離したSOI表面の荒れに対して、研磨
仕上げが必要とされる場合が多く、これにより膜厚が不
均一になってしまう。
【0009】また別の貼り合わせ法としては、米国特許
5371037号(特許第2608351号)や特開平
5−21338号公報或いは特開平7−302889号
公報に記載された方法がある。この方法は、多孔質シリ
コンを有する基板上にエピタキシャル成長したシリコン
単結晶膜を、酸化膜を介して別のウェハーと貼り合わ
せ、不要な部分を除去して、SOI層を得る方法であ
る。この方法における膜厚の制御は、エピタキシャル膜
厚、酸化膜厚の制御等でなされる。
【0010】SOI層表面に残存する多孔質シリコンを
選択エッチングする工程で、工程後の表面を観察すると
荒れていることがあるが、それは特開平5−21805
3号公報に記載されているようにSOI層表面を水素ア
ニールすることで、極めて平滑な面にできる。この方法
によれば、SOI層の膜厚の分布の劣化は起こらない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の貼り合わせ法であっても、例えば厚さが100nm以
下の超薄膜を直接形成することは容易ではない。
【0012】PACE法の場合、表面に残るプラズマの
エッチングダメージ層を除去するため、その厚み分を考
慮した若干厚めのSOI層を作る必要がある。しかし、
そのダメージ層除去は研磨で行なわれるので、研磨によ
る膜厚分布バラツキが発生し、超薄膜の均一形成が困難
となる。同様の理由によりSOI層の研磨を必要とする
方法では全て、超薄膜の直接形成は困難となる。
【0013】又、SOI膜の平滑化のために前述の水素
アニールを使うと、ピンホールが発生する事がある。貼
り合せ界面に存在する。計測器では測定できないほど微
小(90nm以下)な異物や、ウエハ自体の表面凹凸に
より、超薄膜の貼り合わせ界面側の微小領域に応力がか
かる。この応力の存在下で、水素アニール処理を行なう
と、応力発生部位にピンホールが発生してしまうことが
あるのである。一方、トランジスタ等の半導体デバイス
の設計の際に、要求されるSOI膜厚が、SOIウエハ
ーとして供給できる最小膜厚よりも更に薄い場合、或い
は設計の変更に伴い異なる膜厚のSOIウェハーが必要
になる場合には、ウェハー供給側が十分に対応できな
い。そのような場合、半導体デバイスの製造者は、設計
膜厚よりも厚いSOI層をもつSOIウェハーを予め入
手しておき、その表面を一旦熱酸化した後、酸化した部
分をエッチングで除去するという犠牲酸化を行って、所
望の膜厚のSOI層を得なければならない。
【0014】しかしながら、犠牲酸化を行うと、SOI
膜中に実存する結晶欠陥に対する増速酸化がなされた
り、異物の付着した領域の周辺で酸化が阻害されたりす
るため、結果としてSOI層の表面の表面荒れを引き起
こすことになる。これは半導体デバイスの酸化膜耐圧を
劣化させる原因となる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、シリコ
ン薄膜の品質を劣化させることなく、その膜厚を所望の
値に減少させることができるシリコン薄膜の膜厚制御方
法、シリコン薄膜の製造方法及び、SOI基板の製造方
法を提供することにある。
【0016】本発明は、絶縁性表面上に設けられたシリ
コン薄膜を製造するためのシリコン薄膜の製造方法にお
いて、前記絶縁性表面上に設けられたシリコン薄膜をウ
ェット洗浄することにより、100nm以下の膜厚にな
るまで該シリコン薄膜の膜厚を減少させる工程を含むこ
とを特徴とする。また、本発明に係るシリコン薄膜の製
造方法は、前記ウェット洗浄する前の前記シリコン薄膜
の第1の厚さは、100nmより大きく、該第1の厚さ
を有する該シリコン薄膜を水素を含む還元性雰囲気中で
熱処理した後、該第1の厚さよりも薄い第2の厚さにな
るまで該ウェット洗浄を行うことを特徴とする。たとえ
ば、前記第2の厚さが100nm以下あるいは50nm
以下である。
【0017】本発明に係るSOI基板の作成方法は、絶
縁性表面上に100nmより大きい第1の厚さのシリコ
ン薄膜を有する基体を用意する工程、該基体を水素を含
む還元性雰囲気中で熱処理する熱処理工程、及び該熱処
理工程の後、該基体をウェット洗浄し、該シリコン薄膜
を該第1の厚さより薄い第2の厚さの膜厚にする工程を
含むことを特徴とする。
【0018】前記基体が、多孔質層上にシリコン薄膜を
有する第1の基板と第2の基板を絶縁層を介して貼り合
わせて複合部材を形成した後、該複合部材を多孔質層で
分離する工程を含み形成されたり、イオン注入層上にシ
リコン薄膜を有する第1の基板と第2の基板を絶縁層を
介して貼り合わせて複合部材を形成した後、該複合部材
を該イオン注入層で分離する工程を含み形成される。
【0019】本発明によれば、従来の犠牲酸化を行う際
に生じた結晶欠陥部の増速酸化や、異物の影響などによ
る表面荒れ、表面荒れに伴う酸化膜耐圧の劣化などを回
避できる。また、熱酸化工程及び熱酸化膜のエッチング
工程を省くことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明においては、まず図1に示
すようにSOI基板50を用意し、そのSOI基板の絶
縁層4上にあるシリコン薄膜(SOI層)3を熱酸化す
ることなく、ウェット洗浄する。このウェット洗浄によ
りSOI層の膜厚を減少せしめて所望の膜厚を得る。な
お、10はシリコンなどの基体である。
【0021】本発明に用いられるSOI層としては、上
述したSIMOX法、貼り合せ法により作製されたSO
IウエハのSOI層が好ましい。そして、エピタキシャ
ル成長或いは水素アニールにより形成されたシリコン薄
膜を用いて形成したSOI層、又はFZ(フローティン
グゾーン)法により形成されたシリコン基板を用いて作
製されたSOI層は、一般的なCZ(チョクラルスキ
ー)法により形成されたシリコンウエハより、酸素含有
率が低いために、より好ましいものである。また、MC
Zウエハも好ましいものである。こうして得られたSO
I層は、その中に酸化シリコン等の析出物がなく、均質
なシリコン薄膜となっている。シリコン薄膜を指示する
基板としては、絶縁膜が表面に形成された半導体又は導
電岱の基板或いは絶縁体基板である。
【0022】シリコン以外の物質がシリコン薄膜中に析
出していると、その部分での均一な酸化や均一なエッチ
ングが阻害されるからである。
【0023】CZ(チョクラルスキー)法にて得られる
シリコンウェハーをSOI層にした場合には、酸素の析
出によりシリコン中に欠陥が発生したり、表面の荒れが
生じてしまう。CZシリコンウエハ中に多く含まれる酸
素は、水素によって還元され、その濃度が低くなって析
出が抑えられる。よって、水素アニールされたSOI層
としては、水素アニールを施すことなくSOI層を形成
した後、そのSOI層に水素アニールを施したものであ
ってもよいし、水素アニールしたシリコンウエハを用い
てSOI層を形成したものであってもよい。
【0024】本発明により膜厚を減じる前のSOI層の
膜厚は100nmより大きく、最終的に得られるSOI
層の膜厚は、100nm以下という極めて薄い膜であ
る。
【0025】本発明に用いられる洗浄液としては、所謂
RCA洗浄で用いられるSC1洗浄液が好適である。S
C1洗浄液は、NH4OH、H22 、H2Oの混合液か
らなる。その混合比の代表例は標準的なアンモニア水、
過酸化水素水、水が容量比で1:5:5、1:10:1
0、0.05:1:5、0.05:1:10などまちま
ちであり、2:5:5〜0.01:1:5であっても良
い。なお、ここにいうアンモニア水、過酸化水素水の濃
度は、例えばそれぞれ29%、31%のものを用いるこ
とができる。
【0026】本発明の洗浄時の液温は高い方が洗浄、エ
ッチングの能力がともに高い、概して60℃以上の温
度、より好ましくは60℃〜95℃である。
【0027】この他に有機アルカリ系溶液でも、概して
シリコンエッチングの能力がある。例えばTMAH(テ
トラ・メチル・アンモニウム・ハイドロオキサイド)な
どは、半導体デバイス製造ラインのホトリソグラフィー
工程で、ホトレジストの現像液としても広く使われてい
る材料であるが、本発明の洗浄液としても有効である。
【0028】シリコンのエッチャントとしてはフッ酸、
硝酸の混合液などもありえるが、この系では結晶欠陥を
選択的にエッチングするなど、SOI表面を荒らす場合
があるので使用時には注意が必要である。
【0029】
【実施例】(第1実施例)図2及び図3を用いて本発明
の一実施例について説明する。
【0030】図2は多孔質層とエピタキシャル成長層を
利用したSOIウェハーの製造工程を説明するための模
式図である。図3は陽極化成装置を示す模式図である。
図3において、102は陽極化成槽、103は基板ホル
ダー、105は基板ホルダーの開口部、104は減圧吸
着パッド、106は陽極化成用の電解液、107,10
8は陽極化成用の電流を供給するための電極端子、10
9は減圧ラインである。
【0031】まず、シリコン基板1として、P型で比抵
抗が0.015Ωcmの8インチデバイスウェハーを用
意した。
【0032】このデバイスウェハー101を、陽極化成
槽102の中に置かれたホルダー103の吸着パッド1
04にデバイスウェハー101の表面を接触させ、パッ
ド104の吸着溝(不図示)につながっている減圧ライ
ン109によって減圧吸着して固定した。
【0033】この状態で槽102に、電解液として、フ
ッ化水素酸:エタノール=2:1の混合液を満たした。
【0034】そして化成槽の両端に設けられた白金製の
マイナス電極107、とプラス電極108との間に、ま
ず、第1の電流値(2.5アンペア)で5分間通電し、
続いて第2の電流値7.2アンペアに変更して1分間通
電した。その結果、デバイスウェハー1の表面から5μ
mの深さまでが第1の多孔質シリコン層21となり、更
に2μm深さまでが第1の多孔質シリコン層より高多孔
度で且つ薄い第2の多孔質シリコン層22となり、こう
して互いに多孔度の異なる複数多孔質体からなる多孔質
層2が形成された。
【0035】次に、400℃にて熱酸化を行い第1及び
第2の多孔質層2の孔壁面に薄い酸化膜を形成した。そ
して、希フッ化水素酸にて洗浄を行った後、CVD装置
にデバイスウエハを配して水素ガスを流しながら温度を
上げて、多孔質層2を水素ベークした。続いて、水素キ
ャリアガスとともにジクロロシラン(SiH2Cl2)を
流して、1050℃で、第1の多孔質層2の表面に、エ
ピタキシャル成長を行ない、150nmの非多孔質の単
結晶シリコン膜3(SOI層)を形成した(図2C)。
【0036】次いで、単結晶シリコン膜3の表面を熱酸
化して、100nmの酸化シリコン層4を形成した(図
2D)。この酸化シリコン層の形成は省略することもで
きる。
【0037】別に用意しておいたハンドルウェハー10
を洗浄した後に、デバイスウエハの酸化シリコン層に洗
浄な雰囲気中で室温で貼り合わせた(図2F)。なお、
デバイスウエハ1のSOI層3(あるいは、その上に形
成された酸化シリコン層4)とハンドルウエハ10とを
貼り合わせる際には、デバイスウエハは、シリコン基板
であったり、シリコン基板上に絶縁膜を有していたり、
光透過姓基板や絶縁性のフィルムであってもよい。
【0038】この貼り合わせたウェハー(多層構造体)
を1100℃の窒素雰囲気中で2時間熱処理した後に、
ウエハの側面から貼り合わせ界面向けてくさびを挿入
し、2つの多孔質シリコン層21と22の凡そ界面にお
いて分離した(図2G)。
【0039】このようにしてハンドルウェハー10に、
酸化シリコン層4、単結晶シリコン膜3が移設されたウ
エハが得られた。単結晶シリコン膜3の表面上には多孔
質シリコン層21が残留していた。(図2G)。
【0040】次にこのウェハーをフッ化水素酸:過酸化
水素水:水=1:20:50の混合液に浸し、超音波を
印加しながら約90分間の時間をかけて、多孔質シリコ
ン層21を選択エッチングにより除去した。
【0041】このウェハーの表面を平滑にするために、
1100℃の水素アニールを1時間施し、シリコン層1
00nm、埋め込み酸化膜100nmのSOIウェハー
を得た(図2H)。
【0042】続いて得られたSOIウェハーの単結晶シ
リコン膜(SOI層)3の厚みをより薄く制御するため
に、このSOIウェハーを、85℃に加熱された。組成
が容量比でアンモニア水:過酸化水素水:水=0.0
5:1:10のSCI溶液に浸し洗浄した。この洗浄工
程によるエッチンググレートは、0.5nm/分であっ
たので、洗浄を140分間継続し、SOI層103を7
0nmエッチング除去した。
【0043】なお、アンモニア水の濃度は29%、過酸
化水素水31%である。
【0044】結果として、SOI層の厚さが30nm、
埋め込み酸化シリコン層の厚さが100nmの超薄膜S
OIウェハーが得られた。
【0045】このSOIウェハーの表面を観察してみる
と、水素アニール処理をした直後と殆ど変ることなく極
めて平滑で、且つ均一な表面であった。
【0046】〈比較実験〉犠牲酸化により薄膜化する
場合と本発明のように洗浄して薄くする場合との比較実
験を行った。
【0047】具体的には、上述のように前記アンモニア
水/過酸化水素水/水の混合液で洗浄して膜厚を70n
mエッチングしたSOIウェハー(試料A)とは別に、
熱酸化によりSOI層を約150nm酸化した後、その
酸化膜を希フッ酸にてエッチングし、結果としてSOI
膜厚を約70nm減らしたSOIウェハー(試料B)を
用意した。
【0048】SOI層の表面性の比較を行う為、両者を
濃フッ酸に15分間浸漬した後、その表面を顕微鏡で観
察することを行った。
【0049】その結果、試料Bは、直径約50μmのボ
イド(SOI層の欠陥、或は貫通孔を通ってフッ酸が埋
め込み酸化膜層に達し、次いで埋め込み酸化膜がフッ酸
によりエッチングされたために形成されるSOI膜下の
空隙:通称HFボイド)が約5個/cm2の密度で観察
された。一方、試料Aは、所謂HFボイドの密度は0.
05個/cm2にとどまった。
【0050】試料B即ち、熱酸化したウェハーのHFボ
イド密度が高かったのは、酸化工程においてSOI中に
含まれる結晶欠陥が増速的に酸化され、HF溶液に浸し
た際にその部分がエッチングされて極めて薄くなり、S
OI部分に孔が空いて、HFボイドが形成され易くなっ
たものと推察される。
【0051】〈比較実験〉上記『多孔質シリコンのエ
ッチング(1)』、『水素アニール(2)』、『洗浄に
よる膜厚減らし(3)』の順番を決めるにあたっては次
のような実験を行い決定した。上記工程を(1)→
(3)→(2)で行ってみたところ(これはSOI膜を
薄くしてから水素アニールによる平坦化を行うことにな
る)これを行った結果、水素アニール後のウェハー表面
を顕微鏡観察したところ四角形のピットと思われるもの
が多数観察された。これは30nmという極めて薄いシ
リコン膜にアニールの熱ストレスが影響を及ぼし、結晶
欠陥部分若しくは局所的に薄くなっていた部分により大
きな応力が集中し、アニール雰囲気下で膜に孔が開いた
ためと考えらえる。孔が開くとシリコンとシリコン酸化
膜の境界が露出するが、それが水素雰囲気中でSi+S
iO2→2SiOという反応が起こり、シリコン及びシ
リコン酸化膜がガス化して孔を拡大するのである。この
理由により、薄膜SOI層の作製には、SOI膜厚が比
較的厚みを持った状態でアニールする必要があることを
見い出し、(1)→(2)→(3)という順番で薄膜化
行う本発明を成すに至った。
【0052】SOI層を水素アニールする場合は、その
時点での膜厚が70nm以上、より好ましくは100n
m以上であることが好ましい。但し、埋め込み酸化膜層
が十分に厚い場合は、この限りではない。例えば、埋め
込み酸化膜が500nm程度の厚みを有する場合には、
水素アニール前のSOI層の膜厚は、50nm程度でも
よい。埋め込み酸化膜の厚みが100nm程度のとき
は、SOI層の膜厚は70nm以上であるのがよい。
【0053】(多孔質層の形成)ウェハ表面への多孔質
層の形成は陽極化成により行うことができ、電流密度や
化成溶液の種類あるいはその濃度を変えて、互いに多孔
度の異なる2層、あるいは3層以上の複数の多孔質層を
形成することも出来る。
【0054】とりわけ、多孔質層の構成は外側表面から
第1の多孔度を有する第1の多孔質層、該第1の多孔度
より大きい第2の多孔度を有する第2の多孔質層をこの
順に有することが好ましい。当該構成により第1の多孔
質層上に、欠陥等の少ない非多孔質層(たとえば、非多
孔質単結晶シリコン層)が形成できると共に多孔質層の
所望の位置での分離が可能となる。
【0055】第1の多孔度としては、10%〜30%、
より好ましくは15%〜25%であることが望ましい。
また、第2の多孔度としては、35%〜70%、より好
ましくは40%〜60%であることが望ましい。
【0056】陽極化成用の化成液としては、フッ化水素
を含む溶液、フッ化水素とエタノールを含む溶液やフッ
化水素とイソプロピルアルコールを含む溶液などを用い
ることができる。
【0057】(非多孔質層の形成)ここで多孔質層上に
非多孔質層を形成するに先立って、下記の(イ)〜
(ニ)の工程の少なくとも1つを付加することもでき
る。好ましくは、(イ)→(ロ)、より好ましくは
(イ)→(ロ)→(ハ)、あるいは(イ)→(ロ)→
(ニ)、更に好ましくは(イ)→(ロ)→(ハ)→
(ニ)と一連の工程を行うことがよい。
【0058】(イ)孔壁への保護膜形成工程 多孔質層の孔壁に酸化膜や窒化膜などの保護膜を設け、
熱処理による孔の粗大化を防いでもよい。例えば、酸化
性雰囲気で熱処理(200℃〜700℃、好ましくは3
00〜500℃)を行う。その際多孔質層の表面に形成
された酸化膜等を除去(例えばHFを含む溶液に表面を
さらす。)してもよい。
【0059】(ロ)水素ベーキング工程 多孔質層上への非多孔質層の形成に先だって、水素を含
む還元性雰囲気中800℃〜1200℃で熱処理するこ
とも好ましいものである。当該熱処理により多孔質層表
面の孔をある程度封止することが出来ると共に、多孔質
層表面に自然酸化膜が存在する場合にはそれを除去する
ことも可能である。
【0060】(ハ)微量原料供給工程 多孔質層上へ非多孔質層を成長する場合、成長初期段階
において該非多孔質層の原料物質を微小量供給し、低速
度で成長させることが好ましい。かかる成長により多孔
質層表面の原始のマイグレーションが促進され孔表面を
封止することができる。
【0061】具体的には、成長速度が20nm/mi
n.以下、好ましくは10nm/min.以下、より好ま
しくは2nm/min.以下の成長速度となるように供
給原料を調節する。
【0062】(ニ)高温ベーキング工程 前述の水素ベーキング工程及び/又は、微量原料供給工
程における処理温度よりも高い温度で、かつ水素を含む
還元性雰囲気中で熱処理することにより、多孔質層表面
のより一層の封止、平滑化が可能となる。
【0063】多孔質層上への非多孔質層の形成は、ホモ
エピタキシャル成長あるいはヘテロエピタキシャル成長
が可能である。非多孔質層としては、Si、Ge、Si
Ge、SiC、C、GaAs、GaN、AlGaAs、
InGaAs、InP、InAs等が可能である。
【0064】(非多孔質層の移設方法)多孔質層上へ形
成された非多孔質層を支持基板あるいはフィルム等へ移
設する方法としては、貼り合わせ工程より得られる多層
構造体から研削、研磨、エッチングあるいはこれらの組
み合わせにより不要な非多孔質部を除去し、その後表出
した多孔質層をエッチング(エッチャント:HF+H2
2 or HF+アルコール、HF+H22+アルコー
ル)等により除去したり、該多層構造体を多孔質層で分
離する方法がある。
【0065】分離は、該多層構造体に引張り力、圧縮
力、せん断力等を加えたり、該多層構造体側面に流体を
吹きつけることにより行える。
【0066】使用する流体としては、水、アルコールな
どの有機溶媒やフッ酸、硝酸などの酸、あるいは水酸化
カリウムなどのアルカリその他分離領域を選択的にエッ
チングする作用のある液体なども使用可能である。低温
冷却流体、超冷却液体を用いることもできる。更に、流
体として空気、窒素ガス、炭酸ガス、希ガスなどの気体
を用いても良い。
【0067】支持基板上へ移設された非多孔質層上に多
孔質層が残留する場合には、エッチングや研磨により除
去することが出来る。水素雰囲気中での熱処理により表
面平滑化を図ることも可能である。
【0068】こうして得られるSOIウェハーを本発明
による方法を用いて薄膜化する。
【0069】(第2実施例)図4を参照して本発明の別
の実施例によるシリコン薄膜の製造方法について説明す
る。
【0070】まず基板として、P型で比抵抗が10Ωc
mの8インチのCZシリコンウェハー1を用意した(図
4A)。
【0071】このウェハー表面にトリクロロシラン(S
iHCl3)を用いたCVDによるホモエピタキシャル
成長を行い、10μmのエピタキシャル層5を形成した
(図4B)。
【0072】続いてこのウェハー表面にドーズ量2×1
18/cm2、加速エネルギー180KeVで酸素イオ
ン6を打ち込み、エピタキシャル層5の膜中に酸素イオ
ンを高濃度で含む層7を形成した(図4C)。酸素イオ
ンとしては例えば、0+である。
【0073】なお、打ち込むに際して、エピタキシャル
層5表面上に酸化膜などの絶縁膜を形成しておいてもよ
い。
【0074】次に、このウェハーをアルゴン雰囲気中に
置いて、1350℃で6時間の熱処理を施し、高濃度の
酸素イオン含有層7を酸化シリコン層4に変化させた。
こうして、エピタキシャル成長したシリコンから形成さ
れたSOI層3の厚さは190nmとなり、埋め込み酸
化シリコン層4の厚さは380nmとなった。
【0075】このウェハーを第1の実施例と同様な組成
のSC1溶液に180分間浸して洗浄し、SOI層3を
100nmに薄膜化した。このSOI層の膜厚均一性は
高く、且つその表面も極めて平滑なものであった。な
お、埋込み酸化膜の厚膜化のためにいわゆるITOX法
を用いてもよい。
【0076】(第3実施例)図5を参照して本発明の別
の実施例によるシリコン薄膜の製造方法について説明す
る。
【0077】まず基板として、P型で比抵抗が100Ω
cmの6インチのFZシリコンウェハー1を用意した
(図5A)。
【0078】続いて、このウェハー表面にドーズ量2×
1018/cm2、加速エネルギー180KeVで酸素イ
オン6を打ち込み、FZウェハーの表面より下の部分に
酸素イオンを高濃度で含む層7を形成した(図5B)。
【0079】第2実施例と同じ条件でアルゴン雰囲気中
で熱処理を行い、SOI層3の厚さが190nm、埋め
込み酸化シリコン層4の厚さが380nmのSOIウェ
ハーが得られた。
【0080】続いて、HF濃度5wt%のフッ化水素酸
に1分間、SOIウェハーを浸して、表面の自然酸化膜
を完全に除去し、十分に純水リンスをした。
【0081】そして、現像液として市販されているTM
AH濃度が2.35wt%のTMAH水溶液に、上記S
OIウェハーを浸して、SOI層3を、室温で20分
間、洗浄し、SOI層3の表層を約140nm除去し
た。この水溶液によるシリコンのエッチング速度は、2
5℃液温で約7nm/分であった。
【0082】続いて、第1実施例で用いたものと同じS
C1溶液を用いてSOIウェハーを5分間洗浄した。
【0083】これにより第2実施例よりも短時間で、S
OI層を元の190nmから、50nmに薄膜化するこ
とができた。
【0084】(第4実施例)図6を参照して本発明の別
の実施例によるシリコン薄膜の製造方法について説明す
る。
【0085】まず基板として、P型で比抵抗が10Ωc
mの8インチCZウェハー1を用意した。
【0086】このウェハーを水素雰囲気中に置いて、1
200℃で、6時間の熱処理を施し、ウェハー表面近傍
の酸素析出物を還元し、酸素濃度を低減させた低酸素濃
度層8を形成した(図6B)。
【0087】この後は、第3実施例と同様に、酸素イオ
ン6を打ち込んで、熱処理し(図6C)、埋め込み酸化
シリコン層4を形成し(図6D)、その後エッチングと
洗浄を連続に行い、第3実施例と同じ膜厚構成のSOI
ウェハーを得た。
【0088】(第5実施例)図7を用いて本発明の第6
実施例について説明する。
【0089】まずデバイスウェハーである8インチp型
10〜20Ωcmのシリコンウェハー71を用意した
(図7A)。
【0090】次いで71の表面に通常のエピタキシャル
法により、5μmのシリコン層72を成長させた(図7
B)。なお、このエピタキシャル成長工程は省略するこ
ともできる。
【0091】そして、このエピタキシャルシリコン層7
2の表面を熱酸化し、400nmのシリコン酸化膜層7
3を形成した(図7C)。なお、この酸化膜層形成工程
は省略することもできる。
【0092】次にイオン注入装置を用いて、シリコン酸
化膜層73の表面から水素イオンを注入した(図7
D)。このときの注入エネルギーとドーズ量は、夫々1
00keV、2×1015/cm2とした。この結果水素
イオンは基板表面から約800nmの深さまで達し、イ
オン注入層75を形成した。このイオン注入層には歪応
力がかかっていると考えられる。なお、該イオン注入層
は、シリコンウエハ71内に形成しても、又、シリコン
層72とシリコンウエハ71の界面付近に形成してもよ
い。
【0093】次にもう1枚の支持ウェハーである8イン
チp型10〜20Ωcmのシリコンウェハー7を用意
し、この支持ウェハー7の表面とデバイスウェハー71
の表面(シリコン酸化膜層73表面)を互いに洗浄した
後に貼り合わせた(図7E)。ここで貼り合わせる前に
貼り合わせ強度を高めるために、夫々のウェハーをプラ
ズマ発生装置(不図示)に置き、窒素イオンを表面に曝
す操作を行った。この操作によって貼り合わせ強度は、
単に洗浄して貼り合わせるのみの場合に比べて、室温に
おいて約5倍の貼り合わせ強度が得られた。
【0094】貼り合わせた基板に300℃、1時間の熱
処理を施して貼り合わせ強度を更に強固なものとした
後、貼り合わせ界面付近に、エアジェットノズル77を
近付け、6kg/cm2の圧力で圧搾空気78を吹き付
けた。その結果デバイスウェハー71側のイオン注入層
75の層内で分離が起こり、イオン注入層75を境にデ
バイスウェハー71側と支持ウェハー76側が完全に分
離した(図7F)。尚この際に用いたエアジェットノズ
ル77の先端形状は、断面が0.1mm×6mmの矩形
をなしており、空気を吹き付ける際にはノズルの先端
を、基板貼り合わせ界面から1mmの位置に近付けて行
った。
【0095】この結果、支持ウェハー76の上に400
nmのシリコン酸化膜層73、その上に約350nmの
エピタキシャルシリコン層72、その上に約50nmの
イオン注入層75を有するSOI構造が得られた(図7
G)。
【0096】続いて得られたSOIウェハーに1050
℃、3時間の水素アニール処理を施し、イオン注入層7
5のひずみを除去すると同時に分離によって荒れていた
表面を極めて平滑な状態に改質せしめた。
【0097】最後に平滑になったシリコンエピタキシャ
ル層(SOI層)72を、第2実施例と同様な現像液に
浸して洗浄膜減らしを行った。この際の現像液は2.3
5wt%のTMAH溶液を80℃に加熱したものを用
い、この液中に4分間浸すことによって320nm、更
に第1実施例で用いたSC−1液に20分間浸すことに
よって10nm、合計330nmの膜減らし洗浄を行
い、結果として70nmのシリコンエピタキシャル層
(SOI層)2と、400nmのシリコン酸化膜層(埋
め込み酸化膜層)3を有するSOIウェハーが完成し
た。
【0098】なお、分離領域形成のためのイオン注入種
は、水素やHe等の希ガスである。また、イオン注入法
は、ビーム状に注入していったり、プラズマ浸漬イオン
注入法(PIII technique)を用いること
ができる。吹きつける流体としては、空気の他に窒素や
アルゴン等の気体であってもよい。これらのことに関し
ては、国際公開公報98/52216に詳しい。
【0099】(半導体装置の製造方法)図8を参照し
て、以上説明した本発明の各実施形態による半導体基体
を用いた半導体装置及びその製造方法について述べる。
【0100】半導体基体として上述の実施例1〜7等に
記載の本発明を用いて形成されたSOIウェハ50を用
意する。
【0101】基材51上の埋め込み絶縁膜52上にある
非多孔質半導体からなるSOI層を島状にパターニング
したり、LOCOS酸化を施して、トランジスタを形成
すべき領域のSOI層のパターン53を形成する。図で
は、絶縁体などの素子分離領域54を用いた場合の様子
を例にあげて示してる。
【0102】SOI層53の表面にゲート絶縁膜56を
形成する。ゲート絶縁膜56としては、酸化シリコン、
窒化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、
酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化チタン、酸化スタ
ンジウム、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム、酸化
ランタン、酸化ジルコニウム及びこれらの混合物ガラス
などが用いられる。このゲート絶縁膜56は、SOI層
53の表面を酸化したり、又はCVDやPVDによりS
OI層53の表面に堆積することにより形成できる。
【0103】ゲート絶縁膜56の上にゲート電極55を
形成する。ゲート電極55としては、P型又はN型不純
物がドープされた多結晶シリコンや、タングステン、モ
リブデン、チタン、タンタル、アルミニウム、銅などの
金属(これらを少なくとも一種含む合金を含む)や、モ
リブデンシリサイド、タングステンシリサイド、コバル
トシリサイドなどの金属珪化物や、チタンナイトライ
ド、タングステンナイトライド、タンタルナイトライド
などの金属窒化物が用いられる。これらの材料の層はポ
リサイドゲートのように複数種類積層されて用いられて
も良い。ここでは、サリサイド(セルフアラインシリサ
イド)と呼ばれるプロセスでゲート電極を形成する場合
について述べるが、ダマシンゲートプロセスと呼ばれる
方法で形成してもよい。
【0104】こうして、図8(a)に示すような構造体
が得られる。
【0105】ゲート電極55のパターンを形成した後、
リン、砒素、アンチモンなどのN型不純物又はボロンな
どのP型不純物をSOI層53に導入して、ゲート電極
55の側面に整合した比較的低濃度のソース、ドレイン
領域58を形成する。不純物はイオン打ち込みと熱処理
などにより導入できる。
【0106】ゲート電極55を覆うように絶縁膜を形成
した後、エッチバックしてゲート電極55の側面にサイ
ドウエール59を形成する。
【0107】再び同じ導電型の不純物を導入し、サイド
ウオール59に整合した比較的高濃度のソース・ドレイ
ン領域57を形成する。
【0108】こうして、図8(b)に示す構造体が得ら
れる。
【0109】ゲート電極上面とソース・ドレイン領域の
上面を露出させて、そこに金属半導体化合物の層60を
形成する。金属半導体化合物としては、金属珪化物が好
ましく、具体的にはニッケルシリサイド、チタンシリサ
イド、コバルトシリサイド、モリブデンシリサイド、タ
ングステンシリサイドなどが用いられる。これらの珪化
物は、ゲート電極55の上面とソース・ドレイン領域5
7の上面を覆うように金属を堆積させて、熱処理を施し
てソース・ドレイン領域57のシリコンと反応させた
後、金属の未反応部分を硫酸などのエッチャントで除去
することにより形成できる。必要に応じて更に、金属半
導体化合物の層60の表面を窒化してもよい。
【0110】こうして、図8(c)に示す構造体が得ら
れる。
【0111】シリサイド化したゲート電極上面、ソース
・ドレイン領域上面を覆うように絶縁膜61を形成す
る。この絶縁膜61としては、リン及び/又はボロンを
含む酸化シリコンなどが好ましく用いられる。
【0112】必要に応じて、エッチバックやCMPによ
り絶縁膜61の上面を平坦化して、絶縁膜61にコンタ
クトホールを形成する。KrFエキシマレーザ、ArF
エキシマレーザ、F2エキシマレーザ、電子ビーム、X
線を光源とするフォトリソグラフィーを用いれば、0.
25ミクロンより小さい長さの一辺をもつ矩形のコンタ
クトホール、または0.25ミクロンより小さい長さの
一辺をもつ直径をもつ円形のコンタクトホールが形成で
きる。
【0113】コンタクトホール内に導電体プラグを形成
する。コンタクトホール内の導電体プラグの形成方法と
しては、バリアメタル62となる高融点金属膜、金属半
導体化合物又は高融点金属窒化物からなる少なくとも一
つの層を形成した後、タングステン、タングステン合金
やアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの
導電材料63を、CVD、PVD、メッキ法を用いて堆
積させ、必要に応じて絶縁膜上面より上にある導電材料
をエッチバックやCMPにより除去してもよい。
【0114】或いは必要に応じてコンタクトホールから
露出したソース・ドレイン領域57のシリサイド層60
の表面を窒化した後、コンタクトホール内に導電体を充
填してもよい。
【0115】こうして、図8(d)に示したような構造
体(MOS型薄膜トランジスタ)が得られる。
【0116】こうして、本発明のSOIウェハを利用し
て、トランジスタなどの半導体装置が製造できる。
【0117】このときに、ゲート電極に電圧を印加して
ゲート絶縁膜下に広がる空乏層が埋め込み絶縁膜の上面
に届くようにSOI層の厚さ及び不純物濃度を定めれ
ば、このトランジスタは完全空乏型トランジスタとして
動作する。また、空乏層が埋め込み絶縁膜の上面に届か
ないようにSOI層の厚さ及び不純物濃度を定めれば、
このトランジスタは部分空乏型トランジスタとして動作
する。
【0118】本発明を用いた場合、SOI層の薄膜化が
可能であるので、完全空乏型トランジスタの形成が容易
となる。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、従来の犠牲酸化を行う
際に生じた結晶欠陥部の増速酸化や、異物の影響などに
よる表面荒れ、表面荒れに伴う酸化膜耐圧の劣化などを
回避できる。また、熱酸化工程及び熱酸化膜のエッチン
グ工程を省くことができる。こうして、今まで直接作成
するのが困難であった超薄型(100nm以下)のSO
Iウェハーを、表面を荒らすことなく均一な膜厚に形成
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための模式図である。
【図2】本発明の一実施形態によるシリコン薄膜の製造
方法を説明するための模式図である。
【図3】陽極化成装置を示す模式図である。
【図4】本発明の実施形態によるシリコン薄膜の製造方
法を説明するための模式図である。
【図5】本発明の実施形態によるシリコン薄膜の製造方
法を説明するための模式図である。
【図6】本発明の実施形態によるシリコン薄膜の製造方
法を説明するための模式図である。
【図7】本発明の実施形態によるシリコン薄膜の製造方
法を説明するための模式図である。
【図8】本発明により作製されたSOIウェハを用いた
半導体装置の製造方法についての模式図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 分離層 3 シリコン薄膜 4 酸化シリコン層

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性表面上に設けられたシリコン薄膜
    を製造するためのシリコン薄膜の製造方法において、前
    記絶縁性表面上に設けられたシリコン薄膜をウェット洗
    浄することにより、100nm以下の膜厚になるまで該
    シリコン薄膜の膜厚を減少させる工程を含むことを特徴
    とするシリコン薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ウェット洗浄する前の前記シリコン
    薄膜の第1の厚さは、100nmより大きく、該第1の
    厚さを有する該シリコン薄膜を水素を含む還元性雰囲気
    中で熱処理した後、該第1の厚さよりも薄い第2の厚さ
    になるまで該ウェット洗浄を行うことを特徴とする請求
    項1記載のシリコン薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の厚さが50nm以下である請
    求項2記載のシリコン薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シリコン薄膜は、エピタキシャル成
    長膜から得られたものである請求項1に記載のシリコン
    薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記シリコン薄膜は、水素アニールされ
    たシリコンから得られたものである請求項1に記載のシ
    リコン薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シリコン薄膜は、FZシリコンウエ
    ハから得られたものである請求項1に記載のシリコン薄
    膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ウェット洗浄は、SC1洗浄液又は
    有機アルカリ溶液を用いた洗浄である請求項1に記載の
    シリコン薄膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ウェット洗浄によるエッチング速度
    は0.1nm/分以上10nm/分以下である請求項1
    に記載のシリコン薄膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記シリコン薄膜は、熱酸化されること
    なく、ウェット洗浄処理に供される請求項1に記載のシ
    リコン薄膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記シリコン薄膜は、CZウエハより
    酸素含有率が低いシリコン膜からなる請求項1に記載の
    シリコン薄膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ウェット洗浄は、アンモニアと過
    酸化水素とを含む洗浄液を用いた洗浄である請求項1に
    記載のシリコン薄膜の製造方法。
  12. 【請求項12】 絶縁性表面上に100nmより大きい
    第1の厚さのシリコン薄膜を有する基体を用意する工
    程、該基体を水素を含む還元性雰囲気中で熱処理する熱
    処理工程、及び該熱処理工程の後、該基体をウェット洗
    浄し、該シリコン薄膜を該第1の厚さより薄い第2の厚
    さの膜厚にする工程を含むことを特徴とするSOI基板
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記基体が、多孔質層上にシリコン薄
    膜を有する第1の基板と第2の基板を絶縁層を介して貼
    り合わせて複合部材を形成した後、該複合部材を多孔質
    層で分離する工程を含み形成される請求項12記載のS
    OI基板の作製方法。
  14. 【請求項14】 前記基体が、イオン注入層上にシリコ
    ン薄膜を有する第1の基板と第2の基板を絶縁層を介し
    て貼り合わせて複合部材を形成した後、該複合部材を該
    イオン注入層で分離する工程を含み形成される請求項1
    2記載のSOI基板の作製方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の基板は、シリコンウエハに
    水素イオンを所定の領域に注入する工程を含み形成され
    る請求項12記載のSOI基板の作製方法。
  16. 【請求項16】 前記基体は、シリコンウエハに酸素イ
    オンを注入する工程を含み形成されている請求項12記
    載のSOI基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第2の厚さが、50nm以下であ
    る請求項12記載のSOI基板の作製方法。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至11に記載のシリコン薄
    膜の製造方法により製造されたシリコン薄膜。
  19. 【請求項19】 請求項12乃至17に記載の方法によ
    り作製されたSOI基板。
  20. 【請求項20】 請求項12記載の前記シリコン薄膜に
    トランジスタの活性領域を形成することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項12記載の前記シリコン薄膜に
    トランジスタの活性領域が形成されていることを特徴と
    する半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記トランジスタは部分空乏型の薄膜
    MOSトランジスタである請求項19に記載の半導体装
    置。
  23. 【請求項23】 前記トランジスタは完全空乏型の薄膜
    MOSトランジスタである請求項20に記載の半導体装
    置。
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