JP2001167971A - 積層型セラミック電子部品およびその製造方法 - Google Patents
積層型セラミック電子部品およびその製造方法Info
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Abstract
セラミックグリーンシート上に段差吸収用セラミックグ
リーン層を形成した生の積層体を焼成することによって
得られる積層セラミックコンデンサの一層の薄型化を可
能にする。 【解決手段】 セラミックグリーンシート2のためのセ
ラミックスラリーが第1のセラミック粉末と第1の有機
溶剤と第1の有機バインダとを含み、段差吸収用セラミ
ックグリーン層5のためのセラミックペーストが第2の
セラミック粉末と第2の有機溶剤と第2の有機バインダ
とを含むとき、第2の有機溶剤として、第1の有機バイ
ンダに対しては相溶性がないものを用いる。また、第2
の有機溶剤は、内部電極のための導電性ペーストに含ま
れる第3の有機バインダに対しても相溶性のないものが
良く、導電性ペーストに含まれる第3の有機溶剤は、第
1の有機バインダに対して相溶性のないものが良い。
Description
ク電子部品およびその製造方法に関するもので、特に、
セラミック層間に形成される内部回路要素膜の厚みに起
因する段差を吸収するために内部回路要素膜パターンの
ネガティブパターンをもって形成された段差吸収用セラ
ミック層を備える、積層型セラミック電子部品およびそ
の製造方法に関するものである。
うな積層型セラミック電子部品を製造しようとすると
き、複数のセラミックグリーンシートが用意され、これ
らセラミックグリーンシートが積み重ねられる。特定の
セラミックグリーンシート上には、得ようとする積層型
セラミック電子部品の機能に応じて、コンデンサ、抵
抗、インダクタ、バリスタ、フィルタ等を構成するため
の導体膜、抵抗体膜のような内部回路要素膜が形成され
ている。
機器は、小型化かつ軽量化が進み、このような電子機器
において、たとえば積層型セラミック電子部品が回路素
子として用いられる場合、このような積層型セラミック
電子部品に対しても、小型化あるいは薄型化および軽量
化が強く要求されるようになっている。たとえば、積層
セラミックコンデンサの場合には、小型化あるいは薄型
化かつ大容量化の要求が高まっている。
する場合、典型的には、誘電体セラミック粉末、有機バ
インダ、可塑剤および有機溶剤を混合してセラミックス
ラリーを作製し、このセラミックスラリーを、剥離剤と
してのシリコーン樹脂等によってコーティングされた、
たとえばポリエステルフィルムのような支持体上で、ド
クターブレード法等を適用して、たとえば厚さ数10μ
mのシート状となるように成形することによって、セラ
ミックグリーンシートが作製され、次いで、このセラミ
ックグリーンシートが乾燥される。
の主面上に、互いに間隔を隔てた複数のパターンをもっ
て、導電性ペーストをスクリーン印刷によって付与し、
これを乾燥することにより、内部回路要素膜としての内
部電極がセラミックグリーンシート上に形成される。図
7には、上述のように複数箇所に分布して内部電極1が
形成されたセラミックグリーンシート2の一部が平面図
で示されている。
体から剥離され、適当な大きさに切断された後、図6に
一部を示すように、所定の枚数だけ積み重ねられ、さら
に、この積み重ねの上下に内部電極を形成していないセ
ラミックグリーンシートが所定の枚数だけ積み重ねられ
ることによって、生の積層体3が作製される。
れた後、図8に示すように、個々の積層セラミックコン
デンサのための積層体チップ4となるべき大きさに切断
され、次いで、脱バインダ工程を経た後、焼成工程に付
され、最終的に外部電極が形成されることによって、積
層セラミックコンデンサが完成される。
いて、その小型化あるいは薄型化かつ大容量化に対する
要求を満足させるためには、セラミックグリーンシート
2および内部電極1の積層数の増大およびセラミックグ
リーンシート2の薄層化を図ることが必要となってく
る。
薄層化が進めば進むほど、内部電極1の各厚みの累積の
結果、内部電極1が位置する部分とそうでない部分との
間、あるいは、内部電極1が積層方向に比較的多数配列
されている部分とそうでない部分との間での厚みの差が
より顕著になり、たとえば、図8に示すように、得られ
た積層体チップ4の外観に関しては、その一方主面が凸
状となるような変形が生じてしまう。
変形が生じていると、内部電極2が位置していない部分
あるいは比較的少数の内部電極1しか積層方向に配列さ
れていない部分においては、プレス工程の際に比較的大
きな歪みがもたらされており、また、セラミックグリー
ンシート2間の密着性が劣っているため、焼成時に引き
起こされる内部ストレスによって、デラミネーションや
微小クラック等の構造欠陥が発生しやすい。
変形は、内部電極1を不所望に変形させる結果を招き、
これによって、ショート不良が生じることがある。
デンサの信頼性を低下させる原因となっている。
ば、図2に示すように、セラミックグリーンシート2上
の内部電極1が形成されていない領域に、段差吸収用セ
ラミックグリーン層5を形成し、この段差吸収用セラミ
ックグリーン層5によって、セラミックグリーンシート
2上での内部電極1の厚みによる段差を実質的になくす
ことが、たとえば、特開昭56−94719号公報、特
開平3−74820号公報、特開平9−106925号
公報等に記載されている。
ーン層5を形成することによって、図1に一部を示すよ
うに、生の積層体3aを作製したとき、内部電極1が位
置する部分とそうでない部分との間、あるいは内部電極
1が積層方向に比較的多数配列されている部分とそうで
ない部分との間での厚みの差が実質的に生じなくなり、
図3に示すように、得られた積層体チップ4aにおい
て、図8に示すような不所望な変形が生じにくくなる。
ンや微小クラック等の構造欠陥および内部電極1の変形
によるショート不良といった問題を生じにくくすること
ができ、得られた積層セラミックコンデンサの信頼性を
高めることができる。
ラミックコンデンサの製造方法において、セラミックグ
リーンシート2と段差吸収用セラミックグリーン層5と
の間では、焼結性をできるだけ一致させるため、各々の
組成の共通化を図る、ということが一般的な考え方であ
る。
は、セラミックグリーンシート2のためのセラミックス
ラリーを、誘電体セラミック粉末と有機バインダと低沸
点の第1の有機溶剤とを混合することにより作製し、こ
れをセラミックグリーンシート2の成形のために用いる
とともに、このセラミックスラリーに対して、上述の第
1の有機溶剤の沸点より高沸点の第2の有機溶剤を加え
て混合した後、加熱し、低沸点の第1の有機溶剤を高沸
点の第2の有機溶剤に置換することにより、段差吸収用
セラミックグリーン層5のためのセラミックペーストを
作製することが記載されている。
クグリーン層5を形成するセラミックペーストに含まれ
る有機バインダは、セラミックグリーンシート2を形成
するセラミックスラリーに含まれる有機バインダと同じ
であるため、同じ有機溶剤に溶解することになる。
シート2上に段差吸収用セラミックグリーン層5を形成
すると、一旦乾燥したセラミックグリーンシート2に含
まれる有機バインダが、段差吸収用セラミックグリーン
層5に含まれる有機溶剤によって溶解され、セラミック
グリーンシート2がこの有機溶剤によって侵されること
がある。
型化あるいは薄型化かつ大容量化され、セラミックグリ
ーンシート2が薄層化されたときには、セラミックグリ
ーンシート2がその形を維持できない程度に変形してし
まうこともある。
ーン層5のためのセラミックペーストと内部電極1のた
めの導電性ペーストとの間、また、内部電極1のための
導電性ペーストとセラミックグリーンシート2のための
セラミックスラリーとの間でも生じ得る。
内部電極1の変形が非常に大きくなってしまうといった
構造欠陥が生じやすい。
関連して説明を行なったが、同様の問題は、積層セラミ
ックコンデンサ以外のたとえば積層インダクタといった
他の積層型セラミック電子部品においても遭遇する。
な問題を解決し得る、積層型セラミック電子部品の製造
方法およびこの製造方法によって得られた積層型セラミ
ック電子部品を提供しようとすることである。
型セラミック電子部品の製造方法に向けられる。この製
造方法では、基本的に、次のような工程が実施される。
トおよびセラミックペーストがそれぞれ用意される。
によって得られたセラミックグリーンシートと、セラミ
ックグリーンシートの主面上にその厚みによる段差をも
たらすように部分的に導電性ペーストを付与することに
よって形成された内部回路要素膜と、内部回路要素膜の
厚みによる段差を実質的になくすようにセラミックグリ
ーンシートの主面上であって内部回路要素膜が形成され
ない領域にセラミックペーストを付与することによって
形成された段差吸収用セラミックグリーン層とを備え
る、複数の複合構造物が作製される。
ることによって、生の積層体が作製される。
層型セラミック電子部品の製造方法において、セラミッ
クスラリーは、第1のセラミック粉末と、第1の有機溶
剤と、第1の有機バインダとを含み、セラミックペース
トは、第2のセラミック粉末と、第2の有機溶剤と、第
2の有機バインダとを含み、導電性ペーストは、導電性
粉末と、第3の有機溶剤と、第3の有機バインダとを含
んでいる。
ック電子部品の製造方法において、前述した技術的課題
を解決するために、第2の有機溶剤として、第2の有機
バインダに対して相溶性があるが、第1の有機バインダ
に対しては相溶性がないものが用いられることを特徴と
している。
バインダに対しても相溶性がないものが用いられても、
第3の有機溶剤として、第3の有機バインダに対して相
溶性があるが、前記第1の有機バインダに対しては相溶
性がないものが用いられてもよく、さらには、これら特
徴がすべて満たされることが最も好ましい。
合、次のような工程を経て製造するようにすれば、第2
のセラミック粉末の分散性を高めることができるので、
好ましい。
末と第2の有機溶剤より低沸点の低沸点有機溶剤とを含
む1次混合物を分散処理する1次分散工程と、1次分散
工程を経た1次混合物に少なくとも第2の有機バインダ
を加えた2次混合物を分散処理する2次分散工程とが実
施される。ここで、第2の有機バインダは、2次分散工
程の段階において加えられることに注目すべきである。
また、上述の第2の有機溶剤は、1次分散工程の段階で
加えられても、2次分散工程の段階で加えられても、あ
るいは、1次分散工程の段階で加えられながら、さらに
2次分散工程の段階で追加されてもよい。そして、最終
的に、2次分散工程の後、2次混合物を加熱処理するこ
とによって、低沸点有機溶剤を選択的に除去する除去工
程が実施される。
は、第2のセラミック粉末と実質的に同じ組成を有して
いることが好ましい。
て、セラミックスラリーおよびセラミックペーストにそ
れぞれ含まれる第1および第2のセラミック粉末は、と
もに、誘電体セラミック粉末である。この場合、内部回
路要素膜が、互いの間に静電容量を形成するように配置
される内部電極であるとき、積層セラミックコンデンサ
を製造することができる。
おいて、セラミックスラリーおよびセラミックペースト
にそれぞれ含まれるセラミック粉末は、ともに、磁性体
セラミック粉末である。この場合、内部回路要素膜が、
コイル状に延びるコイル導体膜であるとき、積層インダ
クタを製造することができる。
法によって得られた、積層型セラミック電子部品にも向
けられる。
積層セラミックコンデンサの製造方法について行なう。
この実施形態による積層セラミックコンデンサの製造方
法は、前述した図1ないし図3を参照しながら説明する
ことができる。
ックグリーンシート2のためのセラミックスラリー、内
部電極1のための導電性ペーストおよび段差吸収用セラ
ミックグリーン層5のためのセラミックペーストがそれ
ぞれ用意される。
グリーンシート2を得るため、剥離剤としてのシリコー
ン樹脂等によってコーティングされた、たとえばポリエ
ステルフィルムのような支持体(図示せず。)上で、セ
ラミックスラリーがドクターブレード法等によって成形
され、次いで乾燥される。セラミックグリーンシート2
の各厚みは、乾燥後において、たとえば数μmとされ
る。
は、複数箇所に分布するように、内部電極1が乾燥後に
おいてたとえば約1μmの厚みをもって形成される。内
部電極1は、たとえば、スクリーン印刷等によって導電
性ペーストを付与し、これを乾燥することによって形成
される。この内部電極1は、それぞれ、所定の厚みを有
していて、したがって、セラミックグリーンシート2上
には、この厚みによる段差がもたらされる。
差を実質的になくすように、セラミックグリーンシート
2の主面上であって、内部電極1が形成されていない領
域に、段差吸収用セラミックグリーン層5が形成され
る。段差吸収用セラミックグリーン層5は、内部電極1
のネガティブパターンをもって、前述したセラミックペ
ーストをスクリーン印刷等によって付与することにより
形成され、次いで乾燥される。
後に段差吸収用セラミックグリーン層5を形成したが、
逆に、段差吸収用セラミックグリーン層5を形成した後
に内部電極1を形成するようにしてもよい。
2上に内部電極1および段差吸収用セラミックグリーン
層5が形成された、図2に示すような複合構造物6は、
複数用意され、これら複合構造物6は、支持体より剥離
された後、適当な大きさに切断され、所定の枚数だけ積
み重ねられ、さらにその上下に内部電極および段差吸収
用セラミックグリーン層が形成されていないセラミック
グリーンシートを積み重ねることによって、図1に一部
を示すような生の積層体3aが作製される。
された後、図3に示すように、個々の積層セラミックコ
ンデンサのための積層体チップ4aとなるべき大きさに
切断され、次いで、脱バインダ工程を経た後、焼成工程
に付され、最終的に外部電極が形成されることによっ
て、積層コンデンサが完成される。
ーン層5を形成することによって、図1に一部を示すよ
うに、生の積層体3aにおいて、内部電極1が位置する
部分とそうでない部分との間、あるいは内部電極1が積
層方向に比較的多数配列されている部分とそうでない部
分との間での厚みの差が実質的に生じなくなり、図3に
示すように、積層体チップ4aにおいて、不所望な変形
が生じにくくなる。その結果、得られた積層セラミック
コンデンサにおいて、デラミネーションや微小クラック
等の構造欠陥およびショート不良といった問題を生じに
くくすることができる。
ンシート2のためのセラミックスラリーは、第1のセラ
ミック粉末と、第1の有機溶剤と、第1の有機バインダ
とを含んでいる。
のためのセラミックペーストは、第2のセラミック粉末
と、第2の有機溶剤と、第2の有機バインダとを含んで
いる。
は、導電性粉末と、第3の有機溶剤と、第3の有機バイ
ンダとを含んでいる。
リー、セラミックペーストおよび導電性ペーストにおい
て、第2の有機溶剤としては、第2の有機バインダに対
して相溶性があるが、第1の有機バインダに対しては相
溶性がないものが用いられる。これによって、乾燥され
たセラミックグリーンシート2上に段差吸収用セラミッ
クグリーン層5を形成するためにセラミックペーストを
印刷したとき、セラミックグリーンシート2に含まれる
第1のバインダがセラミックペーストに含まれる第2の
有機溶剤によって溶かされて、セラミックグリーンシー
ト2が崩れることを防止できる。
れる第2の有機溶剤としては、導電性ペーストに含まれ
る第3の有機バインダに対しても相溶性がないものが用
いられることが好ましい。これによって、セラミックグ
リーンシート2上に、段差吸収用セラミックグリーン層
5を形成するためにセラミックペーストを印刷したと
き、セラミックペーストに含まれる第2の有機溶剤によ
って、内部電極1に含まれる第3の有機バインダが溶か
されて、内部電極1に含まれる成分が拡散することを抑
制できる。
に含まれる第3の有機溶剤として、導電性ペーストに含
まれる第3の有機バインダに対して相溶性があるが、セ
ラミックスラリーに含まれる第1の有機バインダに対し
ては相溶性がないものが用いられることが好ましい。こ
れによって、乾燥されたセラミックグリーンシート2上
に内部電極1を形成するために導電性ペーストを印刷し
たとき、セラミックグリーンシート2に含まれる第1の
有機バインダが導電性ペーストに含まれる第3の有機溶
剤によって溶かされてセラミックグリーンシート2が崩
れることを防止できる。
溶剤としてそれぞれ用いられる有機溶剤としては、種々
のものがあり、このような種々の有機溶剤の中から、第
1ないし第3の有機バインダに対する溶解性を考慮し
て、第1ないし第3の有機溶剤として用いられるものを
それぞれ選択すればよい。
は、スクリーン印刷性を考慮したとき、150℃以上の
沸点を有しているものを用いることが好ましく、200
〜250℃程度の沸点を有しているものを用いることが
より好ましい。150℃未満では、セラミックペースト
が乾燥しやすく、そのため、印刷パターンのメッシュの
目詰まりが生じやすく、他方、250℃を超えると、印
刷塗膜が乾燥しにくく、そのため、乾燥に長時間要する
ためである。
マルヘキサノール、ノルマルヘプタノール、ノルマルオ
クタノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコー
ル、フルフリルアルコール、ヘキシルグリコール、テル
ピネオール、ジヒドロテルピネオール等のアルコール
系、メチルアミルケトン、イソホロン、ジイソブチルケ
トン等のケトン系、ブチルラクテート、ジメチルフタレ
ート、ジブチルフタレート、ブチルブチレート、ジヒド
ロターピニルアセテート等のエステル系、ジペンテン、
パイン油、テレピン油、テトラリン等の炭化水素系、そ
の他、ジプロピレングリコール、カルビトールアセテー
ト、セルソルブアセテート、カルビトール、ブチルカル
ビトール、ブチルセロソルブ、ジアセトンアルコール、
ベンゾニトリル、DMF、およびこれらの混合物が挙げ
られる。
れ選択するにあたって、これら有機溶剤の溶解度パラメ
ータ(SP値)と第1ないし第3の有機バインダとなる
樹脂の溶解度パラメータとの関係を参考にすることがで
きる。すなわち、有機溶剤と有機バインダとの間で相溶
性が求められる場合には、SP値のできるだけ近い有機
溶剤と有機バインダとの組み合わせを選択するように
し、相溶性が望まれない場合には、SP値の差がたとえ
ば1以上あるいは2以上となる有機溶剤と有機バインダ
との組み合わせが選択される。
SP値が示されている。
ては、それぞれ、室温で第1ないし第3の有機溶剤に溶
解するものが良い。このような有機バインダとしては、
たとえば、ポリビニルブチラール、ポリブチルブチラー
ル等のポリアセタール類、ポリ(メタ)アクリル酸エス
テル類、エチルセルロース等の変性セルロース類、アル
キッド類、ビニリデン類、ポリエーテル類、エポキシ樹
脂類、ウレタン樹脂類、ポリアミド樹脂類、ポリイミド
樹脂類、ポリアミドイミド樹脂類、ポリエステル樹脂
類、ポリサルフォン樹脂類、液晶ポリマー類、ポリイミ
ダゾール樹脂類、ポリオキサゾリン樹脂類等があり、上
述した第1ないし第3の有機溶剤との相溶性を考慮して
選択される。
ルブチラールは、ポリビニルアルコールとブチルアルデ
ヒドとの縮合によって得られるものであり、アセチル基
が6モル%以下で、ブチラール基が62〜82モル%の
低重合品、中重合品および高重合品がある。この発明に
係るセラミックペーストにおいて有機バインダとして用
いられるポリビニルブチラールは、有機溶剤に対する溶
解粘度および乾燥塗膜の強靱性のバランスから、ブチラ
ール基が65モル%程度の中重合品であることが好まし
い。
に対して、1〜20重量%、好ましくは、3〜10重量
%に選ばれる。
ン層5のためのセラミックペーストを製造するにあたっ
ては、次のような方法が採用されることが好ましい。
末と第2の有機溶剤より低沸点の低沸点有機溶剤とを含
む1次混合物を分散処理する1次分散工程と、この1次
分散工程を経た1次混合物に少なくとも第2の有機バイ
ンダを加えた2次混合物を分散処理する2次分散工程と
が実施される。なお、第2の有機溶剤は、1次分散工程
の段階または2次分散工程の段階、あるいは1次分散工
程の段階および2次分散工程の段階の双方で添加され
る。そして、最終的に、2次分散工程の後、2次混合物
を加熱処理することによって、第1の有機溶剤が選択的
に除去される。
機バインダを未だ加えていないので、低粘度下での分散
処理を可能とし、そのため、第2のセラミック粉末の分
散性を高めることが容易である。この1次分散工程で
は、第2のセラミック粉末の表面に吸着している空気が
低沸点有機溶剤で置換され、第2のセラミック粉末を低
沸点有機溶剤で十分に濡らした状態とすることができる
とともに、第2のセラミック粉末の凝集状態を十分に解
砕することができる。
1次分散工程で得られた第2のセラミック粉末の高い分
散性を維持したまま、第2の有機バインダを十分かつ均
一に混合させることができ、また、第2のセラミック粉
末のさらなる粉砕効果も期待できる。
工程の後に実施されるので、2次分散工程の段階におい
ても、2次混合物の粘度を比較的低くしておくことが可
能であり、したがって、分散効率を比較的高く維持して
おくことができるとともに、前述したような2次分散工
程の段階で加えられる第2の有機バインダの溶解性を高
めることができる。
たとえば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、アセトン、トルエン、ベンゼン、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸イソブチ
ル、酢酸ブチル、およびこれらの混合物を有利に用いる
ことができる。
のセラミックスラリーに含まれる第1のセラミック粉末
は、段差吸収用セラミックグリーン層5のためのセラミ
ックペーストに含まれる第2のセラミック粉末と実質的
に同じ組成を有するものであることが好ましい。段差吸
収用セラミックグリーン層4とセラミックグリーンシー
ト2との間で焼結性を一致させるためである。
は、主成分が同じであるということである。たとえば、
微量添加金属酸化物やガラス等の副成分が異なっても、
実質的に同じ組成を有するということができる。また、
セラミックグリーンシート2に含まれるセラミック粉末
が、静電容量の温度特性についてJIS規格で規定する
B特性およびEIA規格で規定するX7R特性を満足す
る範囲のものであれば、段差吸収用セラミックグリーン
層4のためのセラミックペーストに含まれるセラミック
粉末も、主成分が同じでB特性およびX7R特性を満足
するものであれば、副成分が違っていてもよい。
積層インダクタの製造方法を説明するためのものであ
り、図5に外観を斜視図で示した、この製造方法によっ
て製造された積層インダクタ11に備える積層体チップ
12を得るために用意される生の積層体13を構成する
要素を分解して示す斜視図である。
ーンシート14、15、16、17、…、18および1
9を備え、これらセラミックグリーンシート14〜19
を積層することによって得られるものである。
磁性体セラミック粉末を含むセラミックスラリーを、ド
クターブレード法等によって成形し、乾燥することによ
って得られる。セラミックグリーンシート14〜19の
各厚みは、乾燥後において、たとえば10〜30μmと
される。
ち、中間に位置するセラミックグリーンシート15〜1
8には、以下に詳細に説明するように、コイル状に延び
るコイル導体膜および段差吸収用セラミックグリーン層
が形成される。
は、コイル導体膜20が形成される。コイル導体膜20
は、その第1の端部がセラミックグリーンシート15の
端縁にまで届くように形成される。コイル導体膜20の
第2の端部には、ビアホール導体21が形成される。
ール導体21を形成するため、たとえば、セラミックグ
リーンシート15にビアホール導体21のための貫通孔
をレーザまたはパンチングなどの方法により形成した
後、コイル導体膜20およびビアホール導体21となる
導電性ペーストを、スクリーン印刷等によって付与し、
乾燥することが行なわれる。
よる段差を実質的になくすように、セラミックグリーン
シート15の主面上であって、コイル導体膜20が形成
されていない領域に、段差吸収用セラミックグリーン層
22が形成される。段差吸収用セラミックグリーン層2
2は、前述した、この発明において特徴となる磁性体セ
ラミック粉末を含むセラミックペーストを、スクリーン
印刷等によって付与し、乾燥することによって形成され
る。
は、上述した方法と同様の方法によって、コイル導体膜
23、ビアホール導体24および段差吸収用セラミック
グリーン層25が形成される。コイル導体膜23の第1
の端部は、前述したビアホール導体21を介して、コイ
ル導体膜20の第2の端部に接続される。ビアホール導
体24は、コイル導体膜23の第2の端部に形成され
る。
は、同様に、コイル導体膜26、ビアホール導体27お
よび段差吸収用セラミックグリーン層28が形成され
る。コイル導体膜26の第1の端部は、前述したビアホ
ール導体24を介して、コイル導体膜23の第2の端部
に接続される。ビアホール導体27は、コイル導体膜2
6の第2の端部に形成される。
よび17の積層は、必要に応じて、複数回繰り返され
る。
は、コイル導体膜29および段差吸収用セラミックグリ
ーン層30が形成される。コイル導体膜29の第1の端
部は、前述したビアホール導体27を介して、コイル導
体膜26の第2の端部に接続される。コイル導体膜29
は、その第2の端部がセラミックグリーンシート18の
端縁にまで届くように形成される。
26および29の各厚みは、乾燥後において、たとえば
約30μm程度とされる。
〜19をそれぞれ含む複数の複合構造物を積層して得ら
れた生の積層体13において、各々コイル状に延びる複
数のコイル導体膜20、23、26および29が、ビア
ホール導体21、24および27を介して順次接続され
ることによって、全体として複数ターンのコイル導体が
形成される。
て、図5に示す積層インダクタ11のための積層体チッ
プ12が得られる。なお、生の積層体13は、図4で
は、1個の積層体チップ12を得るためのものとして図
示されているが、複数の積層体チップを得るためのもの
として作製され、これを切断することによって、複数の
積層体チップを取り出すようにしてもよい。
12の相対向する各端部には、前述したコイル導体膜2
0の第1の端部およびコイル導体膜29の第2の端部に
それぞれ接続されるように、外部電極30および31が
形成され、それによって、積層インダクタ11が完成さ
れる。
ラミックコンデンサまたは図4および図5を参照して説
明した積層インダクタ11において、セラミックグリー
ンシート2または14〜19あるいは段差吸収用セラミ
ックグリーン層5または22、25、28および30に
含まれるセラミック粉末としては、代表的には、アルミ
ナ、ジルコニア、マグネシア、酸化チタン、チタン酸バ
リウム、チタン酸ジルコン酸鉛、フェライト−マンガン
等の酸化物系セラミック粉末、炭化ケイ素、窒化ケイ
素、サイアロン等の非酸化物系セラミック粉末が挙げら
れる。粉末粒径としては、好ましくは、平均5μm以
下、より好ましくは、1μmの球形または粉砕状のもの
が使用される。
酸化物の含有量が0.1重量%以下のチタン酸バリウム
をセラミック粉末として用いる場合、このセラミック粉
末に対して、微量成分として以下のような金属酸化物や
ガラス成分を含有させてもよい。
化ジスプロシウム、酸化ホルミウム、酸化エルビウム、
酸化イッテルビウム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸
化ニッケル、または酸化マグネシウム等がある。
iTi)O2 −MO(ただし、MOはAl2 O3 または
ZrO2 )、SiO2 −TiO2 −MO(ただし、MO
はBaO、CaO、SrO、MgO、ZnOまたはMn
O)、Li2 O−B2 O3 −(SiTi)O2 +MO
(ただし、MOはAl2 O3 またはZrO2 )、B2 O
3 −Al2 O3 −MO(ただし、MOはBaO、Ca
O、SrOまたはMgO)、またはSiO2 等がある。
積層セラミックコンデンサまたは図4および図5を参照
して説明した積層インダクタ11において、内部電極1
またはコイル導体膜20、23、26および29ならび
にビアホール導体21、24および27の形成のための
用いられる導電性ペーストとしては、たとえば、次のよ
うなものを用いることができる。
れる導電性ペーストとしては、平均粒径が0.02μm
〜3μm、好ましくは0.05〜0.5μmであって、
Ag/Pdが60重量%/40重量%〜80重量%/2
0重量%の合金からなる導電性粉末、ニッケル金属粉末
または銅金属粉末等を含み、この粉末を100重量部
と、有機バインダを2〜20重量部(好ましくは5〜1
0重量部)と、焼結抑制剤としてのAg、Au、Pt、
Ti、Si、NiまたはCu等の金属レジネートを金属
換算で約0.1〜3重量部(好ましくは0.5〜1重量
部)と、有機溶剤を約35重量部とを、3本ロールで混
練した後、同じまたは別の有機溶剤をさらに加えて粘度
調整を行なうことによって得られた導電性ペーストを用
いることができる。
電性ペーストとしては、Ag/Pdが80重量%/20
重量%〜100重量%/0重量%の合金またはAgから
なる導電性粉末を含み、この粉末が100重量部に対し
て、上述した積層セラミックコンデンサのための導電性
ペーストの場合と同様の有機バインダと焼結抑制剤と有
機溶剤とを同様の比率で3本ロールで混練した後、同じ
または別の有機溶剤をさらに加えて粘度調整を行なうこ
とによって得られた導電性ペーストを用いることができ
る。
より具体的に説明する。
関するものである。
(TiO2 )を1:1のモル比となるように秤量し、ボ
ールミルを用いて湿式混合した後、脱水乾燥させた。次
いで、温度1000℃で2時間仮焼した後、粉砕するこ
とによって、誘電体セラミック粉末を得た。
ミックグリーンシートの作製 先に準備した誘電体セラミック粉末100重量部と、表
2の「グリーンシート/バインダ」の欄に示した有機バ
インダ7〜12重量部と、可塑剤としてDOP(フタル
酸ジオクチル)3重量部と、表2の「グリーンシート/
溶剤」の欄に示したようにトルエン/エタノールの混合
物からなりかつ括弧内の混合比率(重量%)を有する有
機溶剤70重量部とを、直径1mmのジルコニア製玉石
600重量部とともに、ボールミルに投入し、20時間
湿式混合を行なって、誘電体セラミックスラリーを得
た。
て、ドクターブレード法を適用して、厚さ3μm(焼成
後の厚みは2μm)の誘電体セラミックグリーンシート
を成形した。乾燥は、80℃で、5分間行なった。
ール」は、ブチラール基が70モル%であってアセチ
ル基が5モル%であるポリビニルブチラールの中重合品
である。また、「アクリル樹脂」は、ポリイソブチルメ
タクリレートを主成分とするアクリル樹脂で、平均分子
量が100000のものである。
0重量部と、表2の「電極/バインダ」の欄に示しかつ
混合物では括弧内の混合比率(重量%)を有する有機バ
インダ7〜8重量部と、Ag金属レジネート3重量部
(Agとして約17.5重量部)と、表2の「電極/溶
剤」の欄に示した有機溶剤35重量部とを、3本ロール
で混練した後、同じ有機溶剤35重量部を加えて粘度調
整を行なって、導電性ペーストを得た。
ール」は、ブチラール基が65モル%であってアセチ
ル基が3モル%であるポリビニルブチラールの中重合品
である。
めのセラミックペーストの準備 (1)試料1〜3(工程1) 先に準備した誘電体セラミック粉末100重量部と、表
2の「グリーン層/バインダ」の欄に示した有機バイン
ダ5〜7重量部と、表2の「グリーン層/溶剤」の欄に
示した有機溶剤50〜52重量部とを、自動乳鉢で混合
した後、3本ロールで良く混練して、さらに同じ有機溶
剤10〜30重量部を添加し、再び自動乳鉢で混合する
ことによって粘度調整して、誘電体セラミックペースト
を得た。
沸点有機溶剤としてのメチルエチルケトン70重量部
と、直径1mmのジルコニア製玉石600重量部とを、
ボールミルに投入し、16時間湿式混合を行なった。
/バインダ」の欄に示した有機バインダ5〜7重量部
と、表2の「グリーン層/溶剤」の欄に示した高沸点有
機溶剤50〜52重量部とを添加し、さらに、16時間
混合することによって、セラミックスラリー混合物を得
た。
を、60℃の温浴中でエバポレータにより2時間減圧蒸
留することにより、メチルエチルケトンを完全に除去し
た後、さらに同じ高沸点有機溶剤10〜30重量部を添
加し、自動乳鉢で混合することによって粘度調整して、
誘電体セラミックペーストを得た。
解性」は、「グリーン層/溶剤」の欄に示した有機溶剤
が「グリーンシート/バインダ」の欄に示した有機バイ
ンダを溶解するか否かを示したもので、溶解する場合に
は×とし、溶解しない場合には〇としている。
性」は、「グリーン層/溶剤」の欄に示した有機溶剤が
「電極/バインダ」の欄に示した有機バインダを溶解す
るか否かを示したもので、溶解する場合には×とし、溶
解しない場合には〇としている。
おいては、「電極/溶剤」の欄に示した有機溶剤は、
「グリーンシート/バインダ」の欄に示した有機バイン
ダを溶解しないものである。
セラミックグリーンシートの主面上に内部電極を形成す
るため、導電性ペーストをスクリーン印刷し、80℃で
10分間乾燥した。なお、内部電極の寸法、形状および
位置は、後の工程で得られる積層体チップに適合するよ
うに設定した。次に、セラミックグリーンシートの主面
上に段差吸収用セラミックグリーン層を形成するため、
誘電体セラミックペーストをスクリーン印刷し、80℃
で10分間乾燥した。内部電極および段差吸収用セラミ
ックグリーン層の各厚みは、1μm(焼成後の厚みは
0.5μm)になるようにした。
収用セラミックグリーン層を形成している200枚の誘
電体セラミックグリーンシートを、内部電極等が付与さ
れていない数10枚の誘電体セラミックグリーンシート
で挟み込むように積み重ねて、生の積層体を作製し、こ
の積層体を、80℃で1000Kg/cm2 の加圧条件
で熱プレスした。
1.6mm×厚み1.6mmの寸法となるように、上述
の生の積層体を切断刃にて切断することによって、複数
の積層体チップを得た。
成用セッター上に、上述の複数の積層体チップを整列さ
せ、室温から250℃まで24時間かけて昇温させ、有
機バインダーを除去した。次に、積層体チップを、焼成
炉に投入し、最高1300℃で約20時間のプロファイ
ルにて焼成を行なった。
入し、端面研磨を施した後、焼結体の両端部に外部電極
を設けて、試料となる積層セラミックコンデンサを完成
させた。
ーンシート、内部電極および段差吸収用セラミックグリ
ーン層ならびに積層セラミックコンデンサについて、各
種特性を評価した。その結果が表2の「特性評価結果」
に示されている。
った。
精秤し、熱対流式オーブンにおいて、150℃で3時間
放置した後の重量から算出した。
東京計器製E型粘度計を用いて、20℃において、2.
5rpmの回転を付与して測定した。
光回折式粒度分布測定装置を用いて測定し、得られた粒
度分布から算出した。すなわち、先に準備したセラミッ
ク粉末を、超音波ホモジナイザーを用いて水中で分散さ
せ、粒経がこれ以上小さくならないところまで超音波を
印加し、そのときのD90の粒経を記録して、これを限
界粒経とした。他方、セラミックペーストをエタノール
中で希釈し、粒度分布のD90の粒経を記録して、これ
をペーストの粒経とした。そして、 分散度=(ペーストの粒経/限界粒経)−1 の式に基づき、分散度を算出した。この分散度は、数値
が+であれば、値が0に近いほど、分散性が良いことを
示し、数値が−であれば、絶対値が大きいほど、分散性
が良いことを示している。
の場合と同様の評価用印刷塗膜を形成し、その表面粗さ
Ra、すなわち、うねりを平均化した中心線と粗さ曲線
との偏差の絶対値を平均化した値を、比接触式のレーザ
表面粗さ計による測定結果から求めた。
って成形したセラミックグリーンシートに、内部電極を
スクリーン印刷し、乾燥した後、段差吸収用セラミック
グリーン層を、内部電極に約100μmの幅で重なるよ
うにスクリーン印刷し、乾燥した後に、セラミックグリ
ーンシートおよび内部電極にふくれによる変形があるか
否かを判定した。変形があった場合には×とし、変形が
なかった場合には〇とした。
ックコンデンサのための焼結体チップの外観検査、超音
波顕微鏡による検査で異常が見られた場合、研磨により
内部の構造欠陥を確認し、(構造欠陥のある焼結体チッ
プ数)/(焼結体チップの総数)を構造欠陥不良率とし
た。
び「電極への溶解性」に関して、「〇」とされた試料
は、「×」とされた試料と比較して、特に「アタック
性」または「構造欠陥不良率」の点で優れた結果が得ら
れている。特に、「シートへの溶解性」および「電極へ
の溶解性」の双方について「〇」である試料5および6
は、「アタック性」および「構造欠陥不良率」の双方に
おいて優れた結果を示している。なお、試料6は、前述
したように、「電極/溶剤」に示した有機溶剤が「グリ
ーンシート/バインダ」に示した有機バインダを溶解し
ないので、試料1〜6の中で最も優れた結果を示してい
る。
である。なお、この実験例2の説明において表3を参照
するが、表3における記載要領は、表2の場合と同様で
ある。
0モル%、酸化ニッケルが14.0モル%、および酸化
銅が8.0モル%となるように秤量し、ボールミルを用
いて湿式混合した後、脱水乾燥させた。次いで、750
℃で1時間仮焼した後、粉砕することによって、磁性体
セラミック粉末を得た。
ミックグリーンシートの作製 先に準備した磁性体セラミック粉末100重量部と、表
3の「グリーンシート/バインダ」の欄に示した有機バ
インダ7〜12重量部と、可塑剤としてDOP(フタル
酸ジオクチル)3重量部と、表3の「グリーンシート/
溶剤」の欄に示したようにトルエン/エタノールの混合
物からなりかつ括弧内の混合比率(重量%)を有する有
機溶剤70重量部とを、直径1mmのジルコニア製玉石
600重量部とともに、ボールミルに投入し、20時間
湿式混合を行なって、磁性体セラミックスラリーを得
た。
て、ドクターブレード法を適用して、厚さ20μm(焼
成後の厚みは15μm)の磁性体セラミックグリーンシ
ートを成形した。乾燥は、80℃で、5分間行なった。
0重量部と、表3の「電極/バインダ」の欄に示しかつ
混合物では括弧内の混合比率(重量%)を有する有機バ
インダ7〜8重量部と、Ag金属レジネート3重量部
(Agとして約17.5重量部)と、表3の「電極/溶
剤」の欄に示した有機溶剤35重量部とを、3本ロール
で混練した後、同じ有機溶剤35重量部を加えて粘度調
整を行なって、導電性ペーストを得た。
めのセラミックペーストの準備 (1)試料7〜9(工程1) 先に準備した磁性体セラミック粉末100重量部と、表
3の「グリーン層/バインダ」の欄に示した有機バイン
ダ5〜7重量部と、表3の「グリーン層/溶剤」の欄に
示した有機溶剤45〜47重量部とを、自動乳鉢で混合
した後、3本ロールで良く混練して、さらに同じ有機溶
剤10〜30重量部を添加し、再び自動乳鉢で混合する
ことによって粘度調整して、磁性体セラミックペースト
を得た。
沸点有機溶剤としてのメチルエチルケトン70重量部
と、直径1mmのジルコニア製玉石600重量部とを、
ボールミルに投入し、16時間湿式混合を行なった。
/バインダ」の欄に示した有機バインダ5〜7重量部
と、表3の「グリーン層/溶剤」の欄に示した高沸点有
機溶剤45〜47重量部とを添加し、さらに、16時間
混合することによって、セラミックスラリー混合物を得
た。
を、60℃の温浴中でエバポレータにより2時間減圧蒸
留することにより、メチルエチルケトンを完全に除去し
た後、さらに同じ高沸点有機溶剤10〜30重量部を添
加し、自動乳鉢で混合することによって粘度調整して、
磁性体セラミックペーストを得た。
ル状に延びるコイル導体が形成できるように、表3の試
料7〜12の各々について、先に用意した磁性体セラミ
ックグリーンシートの所定の位置に、ビアホール導体の
ための貫通孔を形成するとともに、磁性体セラミックグ
リーンシートの主面上にコイル導体膜および貫通孔内に
ビアホール導体を形成するため、導電性ペーストをスク
リーン印刷し、80℃で10分間乾燥した。次に、磁性
体セラミックグリーンシート上に、段差吸収用磁性体セ
ラミックグリーン層を形成するため、試料7ないし12
に係る各磁性体セラミックペーストをスクリーン印刷
し、80℃で10分間乾燥した。コイル導体膜および段
差吸収用磁性体セラミックグリーン層の各厚みは、乾燥
後において、30μm(焼成後の厚みは20μm)にな
るようにした。
アホール導体ならびに段差吸収用セラミックグリーン層
を形成している11枚の磁性体セラミックグリーンシー
トを、コイル導体が形成されるように重ねるとともに、
その上下にコイル導体膜等を形成していない磁性体セラ
ミックグリーンシートを重ねて、生の積層体を作製し、
この積層体を、80℃で1000Kg/cm2 の加圧下
で熱プレスした。
1.6mm×厚み1.6mmの寸法となるように、上述
の生の積層体を切断刃にて切断することによって、複数
の積層体チップを得た。
時間加熱することによって、有機バインダを除去した
後、900℃で90分間の焼成を行なった。
入し、端面研磨を施した後、焼結体の両端部に主成分が
銀である外部電極を設けて、試料となるチップ状の積層
インダクタを完成させた。
リーンシート、内部電極および段差吸収用セラミックグ
リーン層ならびに積層インダクタについて、実験例1の
場合と同様の要領で、各種特性を評価した。その結果が
表3の「特性評価結果」に示されている。
「シートへの溶解性」および「電極への溶解性」に関し
て、「〇」とされた試料は、「×」とされた試料と比較
して、特に「アタック性」または「構造欠陥不良率」の
点で優れた結果が得られている。特に、「シートへの溶
解性」および「電極への溶解性」の双方について「〇」
である試料11および12は、「アタック性」および
「構造欠陥不良率」の双方において優れた結果を示して
いる。なお、試料12は、「電極/溶剤」に示した有機
溶剤が「グリーンシート/バインダ」に示した有機バイ
ンダを溶解しないので、試料7〜12の中で最も優れた
結果を示している。
に含まれるセラミック粉末として、誘電体セラミック粉
末または磁性体セラミック粉末が用いられる場合につい
て説明したが、この発明では、用いられるセラミック粉
末の電気的特性に左右されるものではなく、したがっ
て、たとえば、絶縁体セラミック粉末あるいは圧電体セ
ラミック粉末等を用いても、同様の効果を期待できるセ
ラミックペーストを得ることができる。
ミックグリーンシートのためのセラミックスラリーが、
第1のセラミック粉末と、第1の有機溶剤と、第1の有
機バインダとを含み、段差吸収用セラミックグリーン層
のためのセラミックペーストが、第2のセラミック粉末
と、第2の有機溶剤と、第2の有機バインダとを含む場
合において、第2の有機溶剤として、第2の有機バイン
ダに対して相溶性があるが、第1の有機バインダに対し
ては相溶性がないものが用いられるので、乾燥されたセ
ラミックグリーンシート上に段差吸収用セラミック層を
形成するためにセラミックペーストを付与した際に、セ
ラミックグリーンシートに含まれる第1のバインダが溶
かされてセラミックグリーンシートが崩れることを防止
できる。
製造するために用いられるセラミックグリーンシートを
有利に薄層化することができ、このような薄層化が進ん
でも、構造欠陥の生じにくいかつ信頼性の高い積層型セ
ラミック電子部品を実現することができる。また、内部
電極やコイル導体膜のような内部回路要素膜の厚肉化に
対しても構造欠陥の生じにくいかつ信頼性の高い積層型
セラミック電子部品を実現することができる。
ラミック電子部品の小型化あるいは薄型化かつ軽量化の
要求に十分に対応することが可能となり、この発明が積
層セラミックコンデンサに適用された場合、積層セラミ
ックコンデンサの小型化あるいは薄型化かつ大容量化を
有利に図ることができる。
性ペーストが、導電性粉末と、第3の有機溶剤と、第3
の有機バインダとを含んでいるとき、前述したセラミッ
クペーストに含まれる第2の有機溶剤として、第3の有
機バインダに対しても相溶性がないものが用いられる
と、セラミックグリーンシート上に段差吸収用セラミッ
ク層を形成するためにセラミックペーストを付与した際
に、導電性ペーストに含まれる第3のバインダがセラミ
ックペーストに含まれる第2の有機溶剤によって溶かさ
れて、内部電極の成分が拡散することを防止することが
できる。
として、第3の有機バインダに対して相溶性があるが、
第1の有機バインダに対しては相溶性がないものが用い
られると、乾燥されたセラミックグリーンシート上に内
部電極を形成するために導電性ペーストを付与した際
に、セラミックグリーンシートに含まれる第1の有機バ
インダが導電性ペーストに含まれる第3の有機溶剤によ
って溶かされてセラミックグリーンシートが崩れること
を防止することができる。
進めるにあたっては、上述のように相溶性のない組合せ
の数を増やすことが有利である。
子部品の製造方法において、セラミックグリーンシート
を成形するために用いられるセラミックスラリーに含ま
れる第1のセラミック粉末が、段差吸収用セラミックグ
リーン層を形成するためのセラミックペーストに含まれ
る第2のセラミック粉末と実質的に同じ組成を有してい
ると、セラミックグリーンシートと段差吸収用セラミッ
クグリーン層との焼結性を一致させることができ、この
ような焼結性の不一致によるクラックやデラミネーショ
ンの発生を防止することができる。
実施形態による、積層セラミックコンデンサの製造方法
を説明するためのもので、生の積層体3aの一部を図解
的に示す断面図である。
方法において作製される複合構造物6の一部を破断して
示す平面図である。
方法において作製される積層体チップ4aを図解的に示
す断面図である。
を製造するために用意される生の積層体13を構成する
要素を分解して示す斜視図である。
た積層体チップ12を備える積層インダクタ11の外観
を示す斜視図である。
クコンデンサの製造方法を説明するためのもので、生の
積層体3の一部を図解的に示す断面図である。
方法において作製される内部電極1が形成されたセラミ
ックグリーンシート2の一部を示す平面図である。
方法において作製される積層体チップ4を図解的に示す
断面図である。
リーン層 6 複合構造物 11 積層インダクタ(積層型セラミック電子部品) 20,23,26,29 コイル導体膜(内部回路要素
膜)
Claims (11)
- 【請求項1】 セラミックスラリー、導電性ペーストお
よびセラミックペーストをそれぞれ用意し、 前記セラミックスラリーを成形することによって得られ
たセラミックグリーンシートと、前記セラミックグリー
ンシートの主面上にその厚みによる段差をもたらすよう
に部分的に前記導電性ペーストを付与することによって
形成された内部回路要素膜と、前記内部回路要素膜の厚
みによる段差を実質的になくすように前記セラミックグ
リーンシートの前記主面上であって前記内部回路要素膜
が形成されない領域に前記セラミックペーストを付与す
ることによって形成された段差吸収用セラミックグリー
ン層とを備える、複数の複合構造物を作製し、 複数の前記複合構造物を積み重ねることによって、生の
積層体を作製し、 前記生の積層体を焼成する、各工程を備える、積層型セ
ラミック電子部品の製造方法であって、 前記セラミックスラリーは、第1のセラミック粉末と、
第1の有機溶剤と、第1の有機バインダとを含み、 前記セラミックペーストは、第2のセラミック粉末と、
第2の有機溶剤と、第2の有機バインダとを含み、 前記導電性ペーストは、導電性粉末と、第3の有機溶剤
と、第3の有機バインダとを含み、 前記第2の有機溶剤として、前記第2の有機バインダに
対して相溶性があるが、前記第1の有機バインダに対し
ては相溶性がないものが用いられる、積層型セラミック
電子部品の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2の有機溶剤として、前記第3の
有機バインダに対しても相溶性がないものが用いられ
る、請求項1に記載の積層型セラミック電子部品の製造
方法。 - 【請求項3】 前記第3の有機溶剤として、前記第3の
有機バインダに対して相溶性があるが、前記第1の有機
バインダに対しては相溶性がないものが用いられる、請
求項1または2に記載の積層型セラミック電子部品の製
造方法。 - 【請求項4】 セラミックスラリー、導電性ペーストお
よびセラミックペーストをそれぞれ用意し、 前記セラミックスラリーを成形することによって得られ
たセラミックグリーンシートと、前記セラミックグリー
ンシートの主面上にその厚みによる段差をもたらすよう
に部分的に前記導電性ペーストを付与することによって
形成された内部回路要素膜と、前記内部回路要素膜の厚
みによる段差を実質的になくすように前記セラミックグ
リーンシートの前記主面上であって前記内部回路要素膜
が形成されない領域に前記セラミックペーストを付与す
ることによって形成された段差吸収用セラミックグリー
ン層とを備える、複数の複合構造物を作製し、 複数の前記複合構造物を積み重ねることによって、生の
積層体を作製し、 前記生の積層体を焼成する、各工程を備える、積層型セ
ラミック電子部品の製造方法であって、 前記セラミックスラリーは、第1のセラミック粉末と、
第1の有機溶剤と、第1の有機バインダとを含み、 前記セラミックペーストは、第2のセラミック粉末と、
第2の有機溶剤と、第2の有機バインダとを含み、 前記導電性ペーストは、導電性粉末と、第3の有機溶剤
と、第3の有機バインダとを含み、 前記第2の有機溶剤として、前記第2の有機バインダに
対して相溶性があるが、前記第3の有機バインダに対し
ては相溶性がないものが用いられる、積層型セラミック
電子部品の製造方法。 - 【請求項5】 セラミックスラリー、導電性ペーストお
よびセラミックペーストをそれぞれ用意し、 前記セラミックスラリーを成形することによって得られ
たセラミックグリーンシートと、前記セラミックグリー
ンシートの主面上にその厚みによる段差をもたらすよう
に部分的に前記導電性ペーストを付与することによって
形成された内部回路要素膜と、前記内部回路要素膜の厚
みによる段差を実質的になくすように前記セラミックグ
リーンシートの前記主面上であって前記内部回路要素膜
が形成されない領域に前記セラミックペーストを付与す
ることによって形成された段差吸収用セラミックグリー
ン層とを備える、複数の複合構造物を作製し、 複数の前記複合構造物を積み重ねることによって、生の
積層体を作製し、 前記生の積層体を焼成する、各工程を備える、積層型セ
ラミック電子部品の製造方法であって、 前記セラミックスラリーは、第1のセラミック粉末と、
第1の有機溶剤と、第1の有機バインダとを含み、 前記セラミックペーストは、第2のセラミック粉末と、
第2の有機溶剤と、第2の有機バインダとを含み、 前記導電性ペーストは、導電性粉末と、第3の有機溶剤
と、第3の有機バインダとを含み、 前記第3の有機溶剤として、前記第3の有機バインダに
対して相溶性があるが、前記第1の有機バインダに対し
ては相溶性がないものが用いられる、積層型セラミック
電子部品の製造方法。 - 【請求項6】 前記第1のセラミック粉末は、前記第2
のセラミック粉末と実質的に同じ組成を有する、請求項
1ないし5のいずれかに記載の積層型セラミック電子部
品の製造方法。 - 【請求項7】 前記第1および第2のセラミック粉末
は、ともに、誘電体セラミック粉末である、請求項1な
いし6のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品の
製造方法。 - 【請求項8】 前記内部回路要素膜は、互いの間に静電
容量を形成するように配置される内部電極であり、前記
積層型セラミック電子部品は、積層セラミックコンデン
サである、請求項7に記載の積層型セラミック電子部品
の製造方法。 - 【請求項9】 前記セラミックスラリーおよび前記セラ
ミックペーストにそれぞれ含まれるセラミック粉末は、
ともに、磁性体セラミック粉末である、請求項1ないし
6のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品の製造
方法。 - 【請求項10】 前記内部回路要素膜は、コイル状に延
びるコイル導体膜であり、前記積層型セラミック電子部
品は、積層インダクタである、請求項9に記載の積層型
セラミック電子部品の製造方法。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
の製造方法によって得られた、積層型セラミック電子部
品。
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