JP2001164235A - ホルムアルデヒド捕捉剤、木質板の処理方法及び木質板 - Google Patents

ホルムアルデヒド捕捉剤、木質板の処理方法及び木質板

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JP2001164235A JP2000279291A JP2000279291A JP2001164235A JP 2001164235 A JP2001164235 A JP 2001164235A JP 2000279291 A JP2000279291 A JP 2000279291A JP 2000279291 A JP2000279291 A JP 2000279291A JP 2001164235 A JP2001164235 A JP 2001164235A
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興一朗 木原
Hidehiro Kirihara
英博 桐原
Toshiyuki Komata
俊之 小俣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルムアルデヒドを含む接着剤で成形した木
質板からのホルムアルデヒドの発生を防止すること。 【解決手段】 全量を100重量%とした場合、尿素又
はその誘導体=20〜50重量%;ヒドラジン又はその
誘導体=1〜15重量%;非揮発性アミン、酸アミド、
低級酸の塩及び還元糖類からなる群から選ばれる少なく
とも1種=0.01〜10重量%;浸透剤=0.1〜7
重量%;及び水=残りの重量%からなることを特徴とす
るホルムアルデヒド捕捉剤、該捕捉剤を用いる木質板の
処理方法及びホルムアルデヒドの発生が充分抑制された
木質板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホルムアルデヒド
捕捉剤、木質板の処理方法及びホルムアルデヒドの発生
が抑制された木質板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化学物質に過敏に反応してしま
う、いわゆるシックハウス症候群に悩まされている人が
増加している。シックハウス症候群とは、住居等の建築
物のような密閉された空間に、毒性のある化学物質がご
く僅かに存在する場合に、これに過敏に反応してしまう
症状乃至体質のことである。このような症状を引き起こ
す原因とされている化学物質の一つに、ホルムアルデヒ
ド(ホルマリン)がある。
【0003】ホルムアルデヒドは、フェノール樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂等の原料の1つとして使用されて
おり、これらの樹脂は、住居や家具等に使用されている
合板等の木質板の接着剤として使用されている。これら
の樹脂中に微量に残存するホルムアルデヒドや、後に樹
脂が分解して発生したホルムアルデヒドが、上記のよう
な問題を引き起こすと現在では考えられている。
【0004】そこで、木質板からホルムアルデヒドが発
生しないように、種々の方法が提案されてきた。例え
ば、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のホル
ムアルデヒド発生源である樹脂中に、予め塩基性物質等
のホルムアルデヒド反応性物質を混合しておく方法や、
木質板の表面に、ホルムアルデヒド反応性物質を含有す
るコーティング剤を塗工する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、樹脂(接
着剤)中にホルムアルデヒド反応性物質を混合しておく
方法では、接着剤の接着力の低下につながり、十分に接
着剤としての役割を果たすことができないという問題が
ある。又、木質板の表面に、ホルムアルデヒド反応性物
質を含有するコーティング剤を塗工する方法では、ホル
ムアルデヒド反応性物質は、木質板表面に留まるだけで
あり、木質板内部に浸透することがないため、ホルムア
ルデヒドの発生を抑制する効果に乏しいといった問題が
ある。更に、木質板の表面を削って出荷する場合には、
コーティング塗膜が除去されてしまい、ホルムアルデヒ
ドの発生を抑制することができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の本発明
によって解決される。即ち、本発明は、全体を100重
量%とした場合、下記の組成 尿素又はその誘導体 20〜50重量%; ヒドラジン又はその誘導体 1〜15重量%; 非揮発性アミン、酸アミド、低級酸の塩及び還元糖類からなる群から選ばれる 少なくとも1種 0.01〜10重量%; 浸透剤 0.1〜 7重量%;及び 水 残りの重量%; からなることを特徴とするホルムアルデヒド捕捉剤。か
らなることを特徴とするホルムアルデヒド捕捉剤、該捕
捉剤又はその希釈液を用いる木質板の処理方法及び該捕
捉剤又はその希釈液で処理された木質板を提供する。
【0007】本発明によれば、特定物質を組み合わせた
ホルムアルデヒドとの反応性物質を含有する水性組成物
に、更に浸透剤を含有させることで、該水性組成物を木
質板中に容易に含浸させることができ、ホルムアルデヒ
ドの発生を充分に抑制することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳細に説明する。本発明のホルムアルデヒ
ド捕捉剤の1成分である尿素又はその誘導体としては、
例えば、尿素、チオウレア、N−メチルウレア、N,
N’−ジメチルウレア等が挙げられ、特に少なくとも尿
素を含むことが好ましい。尿素又はその誘導体の含有量
は、全体を100重量%とした場合、20〜50重量
%、好ましくは25〜35重量%である。尿素又はその
誘導体の含有量が50重量%を超えると、それらが水溶
液中で析出するという問題がある。一方、含有量が20
重量%に満たないと、実用上捕捉剤を水で希釈して使用
する場合に、濃度が不足して充分な効果が得られないと
いう問題がある。
【0009】本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の1成分
であるヒドラジン又はその誘導体としては、例えば、ヒ
ドラジン、メチルヒドラジン、N,N’−ジメチルヒド
ラジン、アジピン酸ジヒドラジド等が挙げられ、特に少
なくともアジピン酸ジヒドラジドを含むことが好まし
い。ヒドラジン又はその誘導体の含有量は、全体を10
0重量%とした場合、1〜15重量%、好ましくは5〜
10重量%である。ヒドラジン又はその誘導体の含有量
が15重量%を超えると、ヒドラジン又はその誘導体の
種類によっては水に対する溶解度が不足する場合がある
という問題がある。一方、含有量が1重量%に満たない
と、捕捉剤を水で希釈して使用する場合に、濃度が不足
して充分な効果が得られないという問題がある。
【0010】本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の1成分
である非揮発性アミンとしては、例えば、水溶性ポリア
ルキレンポリアミン、水溶性芳香族アミン、アニリン又
はその誘導体、エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、ジプ
ロパノールアミン、トリプロパノールアミン、アミノメ
チルエタノールアミン等のアルカノールアミン、ベンジ
ルアミン等のアリールアルキルアミン等が挙げられ、特
に少なくともベンジルアミンを含むことが好ましい。
又、酸アミドとしては、例えば、ホルムアミド、アセト
アミド、プロピオンアミド、ブチロアミド、ベンズアミ
ド等が挙げられる。
【0011】又、本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の1
成分である低級酸の塩としては、例えば、亜硫酸塩、亜
硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩、亜硝酸塩、チオ硫酸塩及び
亜燐酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げ
られる。塩としてはナトリウム塩又はカリウム塩が好ま
しい。又、本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の1成分で
ある還元糖類としては、例えば、アスコルビン酸、マル
トース及びラクトースからなる群から選ばれる少なくと
も1種が挙げられる。非揮発性アミン、酸アミド、低級
酸の塩及び還元糖類は単独で使用してもよいし、併用し
てもよい。非揮発性アミン及び/又は酸アミドの含有量
は、全体を100重量%とした場合、0.1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%である。非揮発性アミン及
び/又は酸アミドの含有量が10重量%を超えると、捕
捉剤が臭気を有するようになるという問題がある。一
方、0.1重量%に満たないと、捕捉剤を水で希釈して
使用する場合に、濃度が不足して充分な効果が得られな
いという問題がある。
【0012】上記低級酸の塩の含有量は、全体を100
重量%とした場合、0.01〜5重量%、好ましくは
0.1〜1重量%である。低級酸の塩の含有量が5重量
%を超えると、木質版を黄色や赤色に変色させる危険性
がある。一方、0.01重量%に満たないと、捕捉剤を
水で希釈して使用する場合に、濃度が不足して充分な効
果が得られないという問題がある。
【0013】還元糖類の含有量は、全体を100重量%
とした場合、0.05〜10重量%、好ましくは0.3
〜5重量%である。還元糖類の含有量が10重量%を超
えると、還元糖類の吸湿性により木質版の強度を低下さ
せる危険性がある。一方、0.05重量%に満たない
と、捕捉剤を水で希釈して使用する場合に、濃度が不足
して充分な効果が得られないという問題がある。
【0014】本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の1成分
である浸透剤としては、水溶性であって、木質板に対し
て浸透力のある化合物なら特に限定されないが、最も好
適な化合物は、二塩基酸のモノ又はジアルキルエステル
である。二塩基酸としては、例えば、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸等
が挙げられ、これらの二塩基酸は、その分子中にスルホ
ン酸基又はその塩の基を有してもよい。塩としては、ナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩であり得る。
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、2−エチルヘキシル等が挙げら
れ、特に滲透剤としては少なくともジ2−エチルヘキシ
ルサクシネートスルホン酸ソーダを含むことが好まし
い。浸透剤の含有量は、全体を100重量%とした場
合、0.1〜7重量%、好ましくは0.2〜3重量%で
ある。浸透剤の含有量が7重量%を超えると、木質板の
強度を低下させるという問題がある。一方、0.1重量
%に満たないと、本発明のホルムアルデヒド捕捉剤又は
その希釈液が木質板に対して十分浸透しないという問題
がある。
【0015】本発明のホルムアルデヒド捕捉剤は、以上
の成分を水に混合溶解することで得ることができる。
又、必要に応じて上記捕捉剤は、各種界面活性剤、防腐
剤、防かび剤、防虫剤等の各種添加剤を含み得る。尚、
実際に使用する際には、このまま濃厚物として使用する
こともでき、更に水で2〜10倍程度に水で希釈して使
用することもできる。
【0016】本発明のホルムアルデヒド捕捉剤は、フェ
ノール樹脂、ウレア樹脂、メラミン樹脂等のホルムアル
デヒドを原料の1つとする樹脂を接着剤や粘着剤等とし
て使用して製造された木質板から発生するホルムアルデ
ヒドを効果的に捕捉し、無害化することができる。
【0017】本発明の木質板の処理方法は、ホルムアル
デヒドを原料の1つとする接着剤を接着成分として含有
する木質板に、前記本発明のホルムアルデヒド捕捉剤又
はその希釈液を含浸させることを特徴とする。本発明で
処理される木質板としては、ホルムアルデヒドを原料の
1つとする接着剤を接着成分として含有する合板、MD
F合板、パーティクルボード、その他の木質板である。
【0018】上記木質板に本発明のホルムアルデヒド捕
捉剤又はその希釈液を含浸させる方法としては特に限定
されず、例えば、木質板の片面又は両面に、本発明のホ
ルムアルデヒド捕捉剤又はその希釈液を吹き付け又は塗
布する方法、木質板の製造工程の最後に本発明のホルム
アルデヒド捕捉剤又はその希釈液をスプレー塗布する方
法等が挙げられる。本発明の方法では、使用するホルム
アルデヒド捕捉剤又はその希釈液が実質的に樹脂成分
(バインダー)を含有していないので、ホルムアルデヒ
ド捕捉剤又はその希釈液が速やかに木質板の内部に浸透
する。この際、浸透させる深さは、木質板の厚さの少な
くとも30%であり、木質板の全厚にわたって浸透させ
てもよい。浸透深さが30%未満であると、長期にわた
る充分なホルムアルデヒド捕捉効果が得られない。又、
本発明で処理した木質板の表面調整のために、表裏5%
程度の厚みを研削して出荷する場合があり、その場合に
ホルムアルデヒド捕捉効果が低減するという問題があ
る。
【0019】本発明の木質板は、前記本発明のホルムア
ルデヒド捕捉剤又はその希釈液を、木質板の厚みの少な
くとも30%の深さまで浸透させてなることを特徴とす
る。このような本発明の木質板は上記本発明の方法によ
って得られ、上記捕捉剤又はその希釈液は、接着剤が硬
化した後に木質板内に含浸させられるので、木質板に使
用されている接着剤の強度を低下させることがなく、長
期にわたって残留又は新たに発生するホルムアルデヒド
を木質板内で吸収し、外部に発生させることがない。
又、ホルムアルデヒド捕捉剤又はその希釈液は、実質的
に木質板の内部に含浸させるので、該木質板の粗表面
を、その厚みの10%以下を削って、後に化粧紙や塗料
で化粧する場合に、それらの接着性や品質を低下させる
ことがない。
【0020】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更
に具体的に説明する。尚、以下の記載で「%」とあるも
のは特に断らない限り重量基準である。以下の実施例で
は、下記の組成からなるホルムアルデヒド捕捉剤を使用
した。尚、各成分の量は組成物全量に対する%である。
ホルムアルデヒド捕捉剤 ・尿素 25% ・N−メチル尿素 5% ・ヒドラジン 5% ・ホルムアミド 1% ・ジプロパノールアミン 1% ・コハク酸ジメチル 2% ・水 61% 合計 100%
【0021】(実施例1)尿素−ホルムアルデヒド樹脂
を接着剤として使用して製造される厚さ3mmのMDF
合板について、接着剤を硬化させるために高温加熱プレ
スした後冷却し、70℃になった合板に対して、反り防
止のためにシャワーする冷水中に、本発明のホルムアル
デヒド捕捉剤の3倍水希釈液を1分間シャワーした。そ
の後、乾燥させ、後処理を行った合板について、JIS
−A−5905に準拠してホルムアルデヒド放出量を測
定したところ、0.25mg/Lであった。又、処理後
の合板の表裏0.3mmずつを研削した場合のホルムア
ルデヒド放出量は0.27mg/Lであった。尚、合板
を切断したところ、捕捉剤は合板の厚み全体にわたって
いた。それに対して、本発明のホルムアルデヒド捕捉剤
を使用しなかったMDF合板についても、同様の方法で
ホルムアルデヒド放出量を測定したが、5.5mg/L
であり、明らかに本発明の処理の効果が認められた。
【0022】(実施例2)フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂を使用して製造された厚さ20mmのパーティク
ルボードについてJIS−A−5905に準拠してホル
ムアルデヒド放出量を測定したところ、3.2mg/L
であった。次いで、このボードの両面に、塗工量8.0
g/m2の条件で本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の3
倍水希釈液を塗工した。塗工後、充分時間をおいた後
に、表裏0.6mmずつを研削してJIS−A−590
5に準拠してホルムアルデヒド放出量を測定したとこ
ろ、0.16mg/Lであった。ホルムアルデヒド減少
率は95.0%であり、充分な効果が認められた。又、
実施例1と同様に捕捉剤の含浸深さを調べたところ、板
の厚みの50%が含浸されていた。
【0023】(実施例3)フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂を使用して製造された厚さ3mmのベニヤ合板に
ついてJIS−A−5905に準拠してホルムアルデヒ
ド放出量を測定したところ、9.36mg/Lであっ
た。次いで、この合板の両面に、塗工量8g/m2の条
件で本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の3倍水希釈液を
塗工した。塗工後、充分時間をおいた後にJIS−A−
5905に準拠してホルムアルデヒド放出量を測定した
ところ、0.15mg/Lであった。ホルムアルデヒド
減少率は98.4%であり、充分な効果が認められた。
又、実施例1と同様に捕捉剤の含浸深さを調べたとこ
ろ、板の厚みの30%が含浸されていた。
【0024】(実施例4〜6)下記のホルムアルデヒド
捕捉剤を用いた以外は、実施例1〜3と同様にして実施
したところ、実施例1〜3と同様な結果が得られた。ホ
ルムアルデヒド捕捉剤 ・尿素 24% ・N,N−ジメチル尿素 1% ・アジピン酸ジヒドラジド 5% ・N,N−ジメチルヒドラジン 1% ・ベンジルアミン 1% ・トリエタノールアミン 0.5% ・ジ2−エチルヘキシルサクシネートスルホン酸ソーダ 1.2% ・リノールスルホン酸ソーダ 1% ・水 65.3% 合計 100%
【0025】(実施例7)下記のホルムアルデヒド捕捉
剤を用いた以外は、実施例1と同様にして実施したとこ
ろ、実施例1と同様な結果が得られた。 ホルムアルデヒド捕捉剤 ・尿素 25% ・アジピン酸ジヒドラジド 6% ・亜硫酸ソーダ 0.6% ・ジ2−エチルヘキシルサクシネートスルホン酸ソーダ 1.2% ・水 67.2% 合計 100%
【0026】(実施例8)下記のホルムアルデヒド捕捉
剤を用いた以外は、実施例1と同様にして実施したとこ
ろ、実施例1と同様な結果が得られた。 ホルムアルデヒド捕捉剤 ・尿素 25% ・アジピン酸ジヒドラジド 6% ・アスコルビン酸 1% ・ジ2−エチルヘキシルサクシネートスルホン酸ソーダ 1.2% ・水 66.8% 合計 100%
【0027】
【発明の効果】本発明の効果は、特定の成分を組み合わ
せたホルムアルデヒド反応性物質を含有する水性組成物
に、更に浸透剤を含有させることで、木質板中にホルム
アルデヒド反応性物質が浸透して、より確実にホルムア
ルデヒドの発生を防止することができるホルムアルデヒ
ド捕捉剤、ホルムアルデヒドの発生が充分に抑制される
木質板の処理方法及び木質板を提供したことにある。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体を100重量%とした場合、下記の
    組成 尿素又はその誘導体 20〜50重量%; ヒドラジン又はその誘導体 1〜15重量%; 非揮発性アミン、酸アミド、低級酸の塩及び還元糖類からなる群から選ばれる 少なくとも1種 0.01〜10重量%; 浸透剤 0.1〜 7重量%;及び 水 残りの重量%; からなることを特徴とするホルムアルデヒド捕捉剤。
  2. 【請求項2】 尿素又はその誘導体が、少なくとも尿素
    を含む請求項1に記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  3. 【請求項3】 ヒドラジンの誘導体が、少なくともアジ
    ピン酸ジヒドラジドを含む請求項1に記載のホルムアル
    デヒド捕捉剤。
  4. 【請求項4】 非揮発性アミン及び/又は酸アミドが、
    アリールアルキルアミン及び/又は脂肪酸アミドである
    請求項1に記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  5. 【請求項5】 非揮発性アミンが、少なくともベンジル
    アミンを含む請求項1に記載のホルムアルデヒド捕捉
    剤。
  6. 【請求項6】 低級酸の塩が、亜硫酸塩、亜硫酸水素
    塩、ピロ亜硫酸塩、亜硝酸塩、チオ硫酸塩及び亜燐酸塩
    からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1
    に記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  7. 【請求項7】 還元糖類が、アスコルビン酸、マルトー
    ス及びラクトースからなる群から選ばれる少なくとも1
    種である請求項1に記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  8. 【請求項8】 浸透剤が、二塩基酸のモノ又はジアルキ
    ルエステルである請求項1に記載のホルムアルデヒド捕
    捉剤。
  9. 【請求項9】 浸透剤が、少なくともジアルキルサクシ
    ネートスルホン酸塩を含む請求項1に記載のホルムアル
    デヒド捕捉剤。
  10. 【請求項10】 ホルムアルデヒドを原料の1つとする
    接着剤を接着成分として含有する木質板に、請求項1〜
    9の何れか1項に記載のホルムアルデヒド捕捉剤又はそ
    の希釈液を含浸させることにより、残留ホルムアルデヒ
    ド又は発生するホルムアルデヒドを捕捉することを特徴
    とする木質板の処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9の何れか1項に記載のホ
    ルムアルデヒド捕捉剤又はその希釈液を、木質板の厚み
    の少なくとも30%の深さまで浸透させる請求項10に
    記載の木質板の処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9の何れか1項に記載のホ
    ルムアルデヒド捕捉剤又はその希釈液を、木質板の厚み
    の少なくとも30%の深さまで浸透させてなることを特
    徴とする木質板。
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