JP2001163978A - (チオ)エポキシ系重合性組成物 - Google Patents

(チオ)エポキシ系重合性組成物

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JP2001163978A
JP2001163978A JP35177199A JP35177199A JP2001163978A JP 2001163978 A JP2001163978 A JP 2001163978A JP 35177199 A JP35177199 A JP 35177199A JP 35177199 A JP35177199 A JP 35177199A JP 2001163978 A JP2001163978 A JP 2001163978A
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千年 島川
Akinori Ryu
昭憲 龍
Nobuo Kawato
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Yoshinobu Kanemura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈折率ぶれ及び、光学歪みぶれの抑制された
高い屈折率をもつ光学用樹脂を提供する。 【解決手段】 式(1)で表される構造を1個以上有す
る化合物を含有する重合性組成物中に、式(2)で表さ
れる構造を分子内に少なくとも一つ有し、かつ、式
(3)で表される構造を分子内に少なくとも一つ有する
チオエポキシ化合物が、組成物総重量に対して5質量%
以下の範囲で含有されることを特徴とする重合性組成物
を硬化させることにより得られる硬化樹脂。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、
2、R3、R4はそれぞれ独立に炭素数1〜10の炭化
水素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、
このSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して
平均で50%以上である。) 【化2】 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い屈折率及び高
い透明性が要求される光学材料等の樹脂分野に好適に使
用される(チオ)エポキシ化合物及びその硬化した樹脂
に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、無機レンズに比
べ軽量で割れ難く、染色が可能なため近年、眼鏡レン
ズ、カメラレンズ等の光学素子に急速に普及してきてい
る。これらプラスチックレンズに要求され続けている性
能は光学性能としては高屈折率、高アッベ数、物理的性
質としては高耐熱性、低比重である。
【0003】これらの性能の内、高耐熱性、低比重につ
いては現在の高屈折率プラスチックレンズでも高いレベ
ルで実現されてきている。現在、これらの目的に広く用
いられる樹脂としては、ジエチレングリコールビス(ア
リルカーボネート)(以下、D.A.Cと称す)をラジ
カル重合させたものがある。この樹脂は、耐衝撃性に優
れていること、軽量であること、染色性に優れているこ
と、切削性および研磨性等の加工性が良好であること
等、種々の特徴を有している。しかしながら、この樹脂
は、屈折率ndが1.50前後と低く、レンズの中心厚
やコバ厚が厚くなってしまい、より屈折率の高いレンズ
用樹脂が望まれていた。
【0004】D.A.C樹脂よりも屈折率を高くしたも
のとして、樹脂中に硫黄原子を導入した、ポリチオウレ
タン樹脂(特開昭63−46213号公報等)や含硫O
−(メタ)アクリレート樹脂(特開平1−128966
号公報、特開平3−217412号公報、特開平4−1
61410号公報等)やチオ(メタ)アクリレート樹脂
(特開昭63−188660号公報、特公平3−590
60号公報等)が知られている。ポリチオウレタン樹脂
は、高屈折率で耐衝撃性が良好である等、バランスの優
れた樹脂である。
【0005】しかしながら、屈折率とアッベ数に関して
は屈折率が上昇するほどアッベ数が低くなると言った相
反する物性であるため両方を同時に向上させることは非
常に困難である。そこで、アッベ数の低下を抑えなが
ら、高屈折率化を行う検討が盛んに行われている。
【0006】これらの検討の中で最も代表的な提案は、
WO−89/10575号、特開平9−110979号
公報及び特開平9−71580号公報及び特開平9−2
55781号公報、特開平11−140070号公報及
び特開平11−183702号公報、特開平11−18
9592号公報等で(チオ)エポキシ化合物を使用する
方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法によれ
ば、比較的高いアッベ数を有しながら高い屈折率が実現
できる。しかしながら、これらの方法によって得られた
樹脂は、原料となる重合性組成物の品質ぶれにより屈折
率が安定しない場合があり、また、光学歪みがでやすく
なる場合がある。そこで、この屈折率ぶれ、光学歪みぶ
れを起こす原因を解明する必要があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために鋭意検討した結果、(チオ)エポキ
シ化合物製造時に副生する分子内に式(2)で表される
構造を分子内に少なくとも一つ有し、かつ、式(3)で
表される構造を分子内に少なくとも一つ有するチオエポ
キシ化合物の量を5質量%以下の範囲とすることで屈折
率が安定化され、光学歪みがでにくくなることを見出し
た。
【0009】ここで、本発明の分子内に式(1)で示さ
れる構造を1個以上有する化合物を含有する重合性組成
物から、式(2)で表される構造を分子内に少なくとも
一つ有し、かつ、式(3)で表される構造を分子内に少
なくとも一つ有するチオエポキシ化合物を、組成物総重
量に対して5質量%以下の範囲に減量する方法として
は、式(2)で表される構造を分子内に少なくとも一つ
有し、かつ、式(3)で表される構造を分子内に少なく
とも一つ有するチオエポキシ化合物を含有する重合性組
成物を、選択された1種類以上の有機溶媒にて洗浄する
方法があげられる。この洗浄により、式(2)で表され
る構造を分子内に少なくとも一つ有し、かつ、式(3)
で表される構造を分子内に少なくとも一つ有するチオエ
ポキシ化合物が組成物総重量に対して5質量%以下とな
ることを見出した。これら精製操作(洗浄操作)により
光学歪みの抑制された高屈折率硬化樹脂の製造が可能で
あることを見出し、本発明に至った。
【0010】即ち、本発明は、式(1)で表される構造
を1個以上有する化合物を含有する重合性組成物中に、
式(2)で表される構造を分子内に少なくとも一つ有
し、かつ、式(3)で表される構造を分子内に少なくと
も一つ有するチオエポキシ化合物が、組成物総重量に対
して5質量%以下の範囲で含有されることを特徴とする
重合性組成物、
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R1は炭素数1〜10の炭化水
素、R2、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
素基または水素を示す。XはSまたはOを表し、このS
の個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平均で
50%以上である。)
【0013】
【化10】
【0014】
【化11】
【0015】更に、その重合性組成物の精製方法、ま
た、当該重合性組成物を硬化して得られる樹脂に関する
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明においてチオエポキシ化合物とは式
(3)で表される構造を少なくとも1つ有する化合物の
ことである。
【0018】
【化12】
【0019】また、本発明に関わる、式(1)で表され
る構造を1個以上有する化合物を含有する重合性組成物
中に含まれている、式(2)で表される構造を分子内に
少なくとも一つ有し、かつ、式(3)で表される構造を
分子内に少なくとも一つ有するチオエポキシ化合物とし
ては、下記式(4)で表される化合物が例示される。
【0020】
【化13】
【0021】(式中、Yは、置換または未置換の直鎖、
分岐または環状の炭素数1〜10の炭化水素基、置換ま
たは未置換の1,4−ジチアン基、アリーレン基、アラ
ルキレン基を表す。mは0〜2の整数を表し、nは0〜
4の整数を表す。)
【0022】その具体例としては、アリル(β−エピチ
オプロピル)スルフィド、アリル(β−エピチオプロピ
ル)ジスルフィド、アリルチオ(β−エピチオプロピ
ル)チオメタン、1−アリルチオ−2−(β−エピチオ
プロピル)チオエタン、1−アリルチオ−2−(β−エ
ピチオプロピル)チオプロパン、1−アリルチオ−3−
(β−エピチオプロピル)チオプロパン、1−アリルチ
オ−3−(β−エピチオプロピル)チオ−2−メチルプ
ロパン、1−アリルチオ−4−(β−エピチオプロピ
ル)チオブタン、1−アリルチオ−4−(β−エピチオ
プロピル)チオ−2−メチルブタン、1−アリルチオ−
3−(β−エピチオプロピル)チオブタン、1−アリル
チオ−5−(β−エピチオプロピル)チオペンタン、1
−アリルチオ−5−(β−エピチオプロピル)チオ−2
−メチルペンタン、1−アリルチオ−5−(β−エピチ
オプロピル)チオ−3−チアペンタン、1−アリルチオ
−6−(β−エピチオプロピル)チオヘキサン、1−ア
リルチオ−6−(β−エピチオプロピル)チオ−2−メ
チルヘキサン、1−アリルチオ−8−(β−エピチオプ
ロピル)チオ−3,6−ジチアオクタン等の鎖状脂肪族
のアリル基を有する(β−エピチオプロピル)チオ化合
物、及び、1−アリルチオ−3−(β−エピチオプロピ
ル)チオシクロヘキサン、1−アリルチオ−4−(β−
エピチオプロピル)チオシクロヘキサン、1−アリルチ
オメチル−3−(β−エピチオプロピル)チオメチルシ
クロヘキサン、1−アリルチオメチル−4−(β−エピ
チオプロピル)チオメチルシクロヘキサン、2−アリル
チオメチル−5−(β−エピチオプロピル)チオメチル
−1,4−ジチアン、2−{(2−アリルチオエチルチ
オ)エチル}−5−{2−(β−エピチオプロピル)チ
オエチル}チオメチル−1,4−ジチアン、2−アリル
チオメチル−5−(β−エピチオプロピル)チオメチル
−2,5−ジメチル−1,4−ジチアン等の環状脂肪族
のアリルチオ基及び(β−エピチオプロピル)チオ基を
有する化合物、及び、1−アリルチオ−2−(β−エピ
チオプロピル)チオベンゼン、1−アリルチオ−3−
(β−エピチオプロピル)チオベンゼン、1−アリルチ
オ−4−(β−エピチオプロピル)チオベンゼン、1−
アリルチオメチル−2−(β−エピチオプロピル)チオ
メチルベンゼン、1−アリルチオメチル−3−(β−エ
ピチオプロピル)チオメチルベンゼン、1−アリルチオ
メチル−4−(β−エピチオプロピル)チオメチルベン
ゼン、{4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル−
4’−(アリルチオ)フェニル}メタン、2,2−{4
−(β−エピチオプロピル)チオフェニル−4’−(ア
リルチオ)フェニル}プロパン、{4−(β−エピチオ
プロピル)チオフェニル−4’−(アリルチオ)フェニ
ル}スルフィド、{4−(β−エピチオプロピルチオ)
フェニル−4’−(アリルチオ)フェニル}スルフォ
ン、4−(β−エピチオプロピルチオ)−4’−(アリ
ルチオ)ビフェニル、4−(β−エピチオプロピルチ
オ)−4’−(アリルチオ)フェニルスルフィド等の芳
香族(β−エピチオプロピル)チオ化合物等を挙げるこ
とができるが、これらの例示化合物のみに限定されるも
のではない。
【0023】これらの分子内に式(1)で表される構造
を1個以上有する化合物を含有する重合性組成物中にお
ける、式(2)で表される構造を分子内に少なくとも一
つ有し、かつ、式(3)で表される構造を分子内に少な
くとも一つ有するチオエポキシ化合物の含有量を、重合
性組成物総重量に対して5質量%以下、好ましくは3質
量%以下、より好ましくは1質量%以下に抑えることに
より、得られる樹脂の屈折率が安定化され、光学歪みも
抑えることが可能となる。
【0024】本発明に関する(チオ)エポキシ系重合性
組成物を主に構成する(チオ)エポキシ系化合物として
は、下記一般式(5)で表される化合物が挙げられる。
【0025】
【化14】
【0026】(式中、R5〜R10はそれぞれ炭素数1〜
10の炭化水素基または水素原子を示す。XはSまたは
Oを表し、このSの個数は三員環を構成するSとOの合
計に対して平均で50%以上である。Yは置換または未
置換の直鎖、分岐または環状の炭素数1〜10の炭化水
素基、置換または未置換の1,4−ジチアン基、アリー
レン基、アラルキレン基を表す。mは0〜2の整数を表
し、nは0〜4の整数を表す。)
【0027】分子内に式(1)で示される構造を1個以
上有する化合物の具体例としては、ビス(β−エピチオ
プロピル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)
ジスルフィド、ビス(β−エピチオプロピルチオ)メタ
ン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)エタ
ン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパ
ン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパ
ン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2−
メチルプロパン、1,4−ビス(β−エピチオプロピル
チオ)ブタン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)−2−メチルブタン、1,3−ビス(β−エピチオ
プロピルチオ)ブタン、1,5−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオ)ペンタン、1,5−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオ)−2−メチルペンタン、1,5−ビス(β
−エピチオプロピルチオ)−3−チアペンタン、1,6
−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ヘキサン、1,6
−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2−メチルヘキ
サン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−
3,6−ジチアオクタン、1,2,3−トリス(β−エ
ピチオプロピルチオ)プロパン、2,2−ビス(β−エ
ピチオプロピルチオ)−1,3−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオメチル)プロパン、2,2−ビス(β−エピ
チオプロピルチオメチル)−1−(β−エピチオプロピ
ルチオ)ブタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピル
チオ)−2−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3
−チアペンタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピル
チオ)−2,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)−3−チアペンタン、1−(β−エピチオプロピル
チオ)−2,2−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)−4−チアヘキサン、1,5,6−トリス(β−エ
ピチオプロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチ
オメチル)−3−チアヘキサン、1,8−ビス(β−エ
ピチオプロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチ
オメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス
(β−エピチオプロピルチオ)−4,5−ビス(β−エ
ピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタ
ン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,
4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6
−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピ
ルチオ)−2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメ
チル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−
エピチオプロピルチオ)−2,4,5−トリス(β−エ
ピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタ
ン、1,1,1−トリス[{2−(β−エピチオプロピ
ルチオ)エチル}チオメチル]−2−(β−エピチオプ
ロピルチオ)エタン、1,1,2,2−テトラキス
[{2−(β−エピチオプロピルチオ)エチル}チオメ
チル]エタン、1,11−ビス(β−エピチオプロピル
チオ)−4,8−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビ
ス(β−エピチオプロピルチオ)−4,7−ビス(β−
エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチア
ウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)−5,7−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)−3,6,9−トリチアウンデカン等の鎖状脂肪族
のβ−エピチオプロピルチオ化合物、及び、1,3−ビ
ス(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキサン、1,
4−ビス(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキサ
ン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)
シクロヘキサン、1,4−ビス(β−エピチオプロピル
チオメチル)シクロヘキサン、2,5−ビス(β−エピ
チオプロピルチオメチル)−1,4−ジチアン、2,5
−ビス[{2−(β−エピチオプロピルチオ)エチル}
チオメチル]−1,4−ジチアン、2,5−ビス(β−
エピチオプロピルチオメチル)−2,5−ジメチル−
1,4−ジチアン等の環状脂肪族のβ−エピチオプロピ
ルチオ化合物、及び、
【0028】1,2−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)ベンゼン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)ベンゼン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)ベンゼン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチ
オメチル)ベンゼン、1,3−ビス(β−エピチオプロ
ピルチオメチル)ベンゼン、1,4−ビス(β−エピチ
オプロピルチオメチル)ベンゼン、ビス{4−(β−エ
ピチオプロピルチオ)フェニル}メタン、2,2−ビス
{4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル}プロパ
ン、ビス{4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニ
ル}スルフィド、ビス{4−(β−エピチオプロピルチ
オ)フェニル}スルフォン、4,4’−ビス(β−エピ
チオプロピルチオ)ビフェニル、4,4’−ビス(β−
エピチオプロピルチオメチル)フェニルスルフィド、
4,4’−ビス{4−(β−エピチオプロピルチオ)−
2−チアブチル}フェニルスルフィド)}、4,4’−
ビス{4−(β−エピチオプロピルチオ)−2,5−ジ
チアヘプチル}フェニルスルフィド等の芳香族β−エピ
チオプロピルチオ化合物等、更に、3−メルカプトプロ
ピレンスルフィド、4−メルカプトブテンスルフィド等
メルカプト基含有エピチオ化合物等を挙げることができ
るが、これらの例示化合物のみに限定されるものではな
い。
【0029】また、本発明の(チオ)エポキシ系重合性
組成物では、式(1)で表される構造を1個以上有する
化合物として、上記例示化合物のエピチオ基の一部又は
全部をエポキシ基とした化合物も包含されるが、エピチ
オ基が組成物中のエピチオ及びエポキシ基の合計に対し
て平均で50%以上となるように配合する。
【0030】本発明に関わる(チオ)エポキシ化合物を
含有する重合性組成物とは、分子内に上記式(1)で表
される構造を少なくとも一つ有する化合物を少なくとも
1種類含有する(チオ)エポキシ系組成物である。これ
らの組成物には、これら化合物の2量体、3量体、4量
体等のポリエーテルオリゴマー類またはポリスルフィド
オリゴマー類、重合抑制剤として添加した無機酸類及び
有機酸類、溶媒その他副成物等の有機化合物、無機化合
物も問題にならない範囲で含まれる。
【0031】本発明に係わる(チオ)エポキシ系重合性
組成物は、高屈折率樹脂のみならず中屈折率樹脂にも応
用可能であり、主に得られる樹脂の耐衝撃性、比重等の
諸物性を調整するためや、モノマーの粘度、その他の取
扱い性を調整するためなど、樹脂の改良をする目的で、
樹脂改質剤を加えることができる。
【0032】樹脂改質剤としては、前記分子内に式
(1)で示される構造を1個以上有する化合物以外のエ
ポキシ化合物類、チオール化合物、メルカプト有機酸
類、有機酸類及び無水物類、アミノ酸及びメルカプトア
ミン類、アミン類、(メタ)アクリレート類等を含むオ
レフィン類が挙げられる。
【0033】また、樹脂改質剤として添加を可能とする
エポキシ化合物の好ましいものの具体例としては、ビス
フェノールAグリシジルエーテル等の多価フェノール化
合物とエピハロヒドリン化合物との縮合反応により得ら
れるフェノール系エポキシ化合物、水添ビスフェノール
Aグリシジルエーテル等の多価アルコール化合物とエピ
ハロヒドリン化合物との縮合により得られるアルコール
系エポキシ化合物、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レートや1,2−ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエ
ステル等の多価有機酸化合物とエピハロヒドリン化合物
との縮合により得られるグリシジルエステル系エポキシ
化合物、一級及び二級ジアミン化合物とエピハロヒドリ
ン化合物との縮合により得られるアミン系エポキシ化合
物等その他、ビニルシクロヘキセンジエポキシド等脂肪
族多価エポキシ化合物等を挙げることができるが、これ
らの例示化合物のみに限定されるものではない。また、
これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもか
まわない。
【0034】樹脂改質剤としてのチオール化合物の具体
例としてはメチルメルカプタン、エチルメルカプタン、
1,2−エタンジチオール、1,2−プロパンジチオー
ル、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロパンジ
チオール、1,4−ブタンジチオール、1,2,3−ト
リメルカプトプロパン、テトラキス(メルカプトメチ
ル)メタン、1,2−ジメルカプトシクロヘキサン、ビ
ス(2−メルカプトエチル)スルフィド、2,3−ジメ
ルカプト−1−プロパノール、エチレングリコールビス
(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレングリコ
ールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレ
ングリコールビス(2−メルカプトグリコレート)、ペ
ンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトチオグ
リコレート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−
メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパン
トリス(2−メルカプトチオグリコレート)、トリメチ
ロールプロパントリス3−メルカプトプロピオネー
ト)、1,1,1−トリメチルメルカプトエタン、1,
1,1−トリメチルメルカプトプロパン、2,5−ジメ
ルカプトメチルチオファン、4−メルカプトメチル−
1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、2,
5−ジメルカプトメチル−1,4−ジチアン、2,5−
ビス{(2−メルカプトエチル)チオメチル}−1,4
−ジチアン、1,3−シクロヘキサンジチオール、1,
4−シクロヘキサンジチオール、4,8−ジメルカプト
メチル−1,11−メルカプト−3,6,9−トリチア
ウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11−
メルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、5,7
−ジメルカプトメチル−1,11−メルカプト−3,
6,9−トリチアウンデカン等の脂肪族チオール、及
び、ベンジルチオール、チオフェノール、1,2−ジメ
ルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼン、
1,4−ジメルカプトベンゼン、1,2−ビス(メルカ
プトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベン
ゼン、2,2’−ジメルカプトビフェニル、4,4’−
ジメルカプトビフェニル、ビス(4−メルカプトフェニ
ル)メタン、ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィ
ド、ビス(4−メルカプトフェニル)スルフォン、2,
2−ビス(4−メルカプトフェニル)プロパン、1,
2,3−トリメルカプトベンゼン、1,2,4−トリメ
ルカプトベンゼン、1,2,5−トリメルカプトベンゼ
ン等の芳香族チオールが挙げられるが、これらの例示化
合物のみに限定されるものではない。
【0035】メルカプト有機酸の具体例としては、チオ
グリコール酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオ酢
酸、チオ乳酸、チオリンゴ酸、チオサリチル酸等であ
り、有機酸及びその無水物の例としては、前記の重合抑
制剤のほかに、チオジグリコール酸、チオジプロピオン
酸、ジチオジプロピオン酸、無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルノルボルネン酸
無水物、メチルノルボルナン酸無水物、無水マレイン
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げ
られるが、これらの例示化合物のみに限定されるもので
はない。
【0036】アミン化合物類の具体例としては、エチル
アミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n
−ブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブ
チルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチ
ルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルア
ミン、ミリスチルアミン、3−ペンチルアミン、2−エ
チルヘキシルアミン、1,2−ジメチルヘキシルアミ
ン、アリルアミン、アミノメチルビシクロヘプタン、シ
クロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、2,3−
ジメチルシクロヘキシルアミン、アミノメチルシクロヘ
キサン、アニリン、ベンジルアミン、フェネチルアミ
ン、2−、3−、あるいは4−メチルベンジルアミン、
o−、m−、あるいはp−メチルアニリン、o−、m
−、あるいはp−エチルアニリン、アミノモルホリン、
ナフチルアミン、フルフリルアミン、α−アミノジフェ
ニルメタン、トルイジン、アミノピリジン、アミノフェ
ノール、アミノエタノール、1−アミノプロパノール、
2−アミノプロパノール、アミノブタノール、アミノペ
ンタノール、アミノヘキサノール、メトキシエチルアミ
ン、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、3−エト
キシプロピルアミン、3−プロポキシプロピルアミン、
3−ブトキシプロピルアミン、3−イソプロポキシプロ
ピルアミン、3−イソブトキシプロピルアミン、2,2
−ジエトキシエチルアミン等の単官能1級アミン化合
物、エチレンジアミン、1,2−、あるいは1,3−ジ
アミノプロパン、1,2−、1,3−、あるいは1,4
−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6
−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,
8−ジアミノオクタン、1,10−ジアミノデカン、
1,2−、1,3−、あるいは1,4−ジアミノシクロ
ヘキサン、o−、m−あるいはp−ジアミノベンゼン、
3,4−あるいは4,4’−ジアミノベンゾフェノン、
3,4−あるいは4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−
ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−、あるいは
4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン、2,7−ジ
アミノフルオレン、1,5−、1,8−、あるいは2,
3−ジアミノナフタレン、2,3−、2,6−、あるい
は3,4−ジアミノピリジン、2,4−、あるいは2,
6−ジアミノトルエン、m−、あるいはp−キシリレン
ジアミン、イソホロンジアミン、ジアミノメチルビシク
ロヘプタン、1,3−、あるいは1,4−ジアミノメチ
ルシクロヘキサン、2−、あるいは4−アミノピペリジ
ン、2−、あるいは4−アミノメチルピペリジン、2
−、あるいは4−アミノエチルピペリジン、N−アミノ
エチルモルホリン、N−アミノプロピルモルホリン等の
1級ポリアミン化合物、及び
【0037】ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ−
n−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイソ
ブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−3−ペン
チルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、ジ
(2−エチルヘキシル)アミン、メチルヘキシルアミ
ン、ジアリルアミン、N−メチルアリルアミン、ピペリ
ジン、ピロリジン、ジフェニルアミン、N−メチルアミ
ン、N−エチルアミン、ジベンジルアミン、N−メチル
ベンジルアミン、N−エチルベンジルアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、N−メチルアニリン、N−エチルアニ
リン、ジナフチルアミン、1−メチルピペラジン、モル
ホリン等の単官能2級アミン化合物、N,N’−ジメチ
ルエチレンジアミン、N,N’−ジメチル−1,2−ジ
アミノプロパン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミ
ノプロパン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノブ
タン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノブタン、
N,N’−ジメチル−1,4−ジアミノブタン、N,
N’−ジメチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’
−ジメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジ
メチル−1,7−ジアミノヘプタン、N,N’−ジエチ
ルエチレンジアミン、N,N’−ジエチル−1,2−ジ
アミノプロパン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミ
ノプロパン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノブ
タン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノブタン、
N,N’−ジエチル−1,4−ジアミノブタン、N,
N’−ジエチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’
−ジエチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジ
エチル−1,7−ジアミノヘプタン、ピペラジン、2−
メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、2,
6−ジメチルピペラジン、ホモピペラジン、1,1−ジ
−(4−ピペリジル)メタン、1,2−ジ−(4−ピペ
リジル)エタン、1,3−ジ−(4−ピペリジル)プロ
パン、1,4−ジ−(4−ピペリジル)ブタン、テトラ
メチルグアニジン等の2級ポリアミン化合物等を挙げる
ことができるが、これらの例示化合物のみに限定される
ものではない。また、これらは単独でも、2種類以上を
混合して使用してもかまわない。これら例示化合物の
内、より好ましいものは、ベンジルアミン、ピペラジン
類である。
【0038】オレフィン化合物類の具体例としては、ベ
ンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、ブトキ
シエチルアクリレート、ブトキシメチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシメチルメタクリレート、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、フェノキシエチルア
クリレート、フェノキシエチルメタクリレート、フェニ
ルメタクリレート、3−フェノキシ−2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラ
エチレングリコールジアクリレート、テトラエチレング
リコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジメタクリレート、エチレングリコール
ビスグリシジルアクリレート、エチレングリコールビス
グリシジルメタクリレート、ビスフェノールAジアクリ
レート、ビスフェノールAジメタクリレート、2,2−
ビス(4−アクロキシエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクロキシエトキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−アクロキシジエトキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクロキシジエ
トキシフェニル)プロパン、ビスフェノールFジアクリ
レート、ビスフェノールFジメタクリレート、1,1−
ビス(4−アクロキシエトキシフェニル)メタン、1,
1−ビス(4−メタクロキシエトキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−アクロキシジエトキシフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−メタクロキシジエトキ
シフェニル)メタン、ジメチロールトリシクロデカンジ
アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、グリ
セロールジアクリレート、グリセロールジメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラメタクリレート、メチルチオアクリレート、メ
チルチオメタクリレート、フェニルチオアクリレート、
ベンジルチオメタクリレート、キシリレンジチオールジ
アクリレート、キシリレンジチオールジメタクリレー
ト、メルカプトエチルスルフィドジアクリレート、メル
カプトエチルスルフィドジメタクリレート等の(メタ)
アクリレート化合物、アリルグリシジルエーテル、ジア
リルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイ
ソフタレート、ジアリルカーボネート、ジエチレングリ
コールビスアリルカーボネート等のアリル化合物、スチ
レン、クロロスチレン、メチルスチレン、ブロモスチレ
ン、ジブロモスチレン、ジビニルベンゼン、3,9−ジ
ビニルスピロビ(m−ジオキサン)等のビニル化合物、
ジイソプロペニルベンゼン等が挙げられるが、これらの
例示化合物のみに限定されるものではない。
【0039】これら、樹脂改質剤はいずれも単独でも2
種類以上を混合して使用しても良い。
【0040】本発明に用いる硬化触媒としては3級アミ
ン類、ホスフィン類、ルイス酸類、ラジカル重合触媒
類、カチオン重合触媒類等が通常用いられる。
【0041】硬化触媒の具体例としては、トリエチルア
ミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−n−ヘキシルア
ミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチ
レンジアミン、トリフェニルアミン、N,N−ジメチル
エタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミ
ン、N,N−ジブチルエタノールアミン、N,N−ジメ
チルベンジルアミン、ジエチルベンジルアミン、N,N
−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジエチルシ
クロヘキシルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミ
ン、N−メチルモルホリン、N−イソプロピルモルホリ
ン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、β−ピコリ
ン、N,N’−ジメチルピペラジン、N−メチルピペリ
ジン、2,2’−ビピリジル、ヘキサメチレンテトラミ
ン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウン
デセン等の3級アミン類、トリメチルホスフィン、トリ
エチルホスフィン、トリn−プロピルホスフィン、トリ
イソプロピルホスフィン、トリn−ブチルホスフィン、
トリフェニルホスフィン、トリベンジルホスフィン、
1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2
−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン等のホスフィン
類、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジクロライ
ド、ジブチル錫ジラウレート、テトラクロロ錫、ジブチ
ル錫オキサイド、塩化亜鉛、アセチルアセトン亜鉛、塩
化アルミ、フッ化アルミ、トリフェニルアルミ、テトラ
クロロチタン、酢酸カルシウム等のルイス酸、2,2’
−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリル)、
2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート、n−ブチル−4,4’−ビス(t
−ブチルパーオキシ)バレレート、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート等のラジカル重合触媒、ジフェニルヨー
ドニウムヘキサフルオロ燐酸、ジフェニルヨードニウム
ヘキサフルオロ砒酸、ジフェニルヨードニウムヘキサフ
ルオロアンチモン、トリフェニルスルフォニウムテトラ
フルオロ硼酸、トリフェニルスルフォニウムヘキサフル
オロ燐酸、トリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロ
砒酸等のカチオン重合触媒が挙げられるが、これら例示
化合物のみに限定されるものではない。これら例示化合
物の内、好ましいものは3級アミン化合物類及びホスフ
ィン化合物類である。
【0042】これら硬化触媒は単独でも2種以上を混合
して用いても良い。
【0043】硬化触媒の添加量は、(チオ)エポキシ化
合物を含有する重合性組成物の総重量に対して好ましく
は0.001〜10質量%の範囲で用いられ、より好ま
しくは0.01〜5質量%の範囲で使用される。硬化触
媒の添加量が0.001質量%未満であるとその効果が
小さいため重合不良の原因となる場合がある。一方、1
0質量%を越えてもできるが、ポットライフが短くなっ
たり、透明性、光学物性、又は耐候性が低下するなどの
不都合が生じてくる場合がある。
【0044】本発明の硬化樹脂(例えば、プラスチック
レンズ)を得る際の代表的な重合方法としては、注型重
合があげられる。即ち、ガスケットまたはテープ等で保
持された成型モールド間に、硬化触媒を含有する本発明
の(チオ)エポキシ系重合性組成物を注入する。この
時、必要に応じて、脱泡等の処理を行っても何ら差し支
えはない。
【0045】次いで、オーブン中または水中等の加熱可
能装置内で加熱することにより硬化させ、重合物を取り
出すことができる。
【0046】本発明の硬化樹脂を得るための硬化触媒等
の種類や量、単量体の種類や割合は重合する組成物の構
成により異なり、よって、一概に限定する事はできな
い。
【0047】成型モールドに注入された本発明の重合性
組成物の加熱重合条件は、(チオ)エポキシ系重合性組
成物中の(チオ)エポキシ系化合物の種類、硬化触媒の
種類、モールドの形状等によって大きく条件が異なるた
め限定できないが、およそ−50〜200℃の温度で1
〜100時間かけて行われる。
【0048】場合によっては、10℃〜150℃の温度
範囲で保持または徐々に昇温し、1〜80時間で重合さ
せれば好ましい結果を与えることがある。
【0049】更には、本重合性組成物は、紫外線の照射
により重合時間の短縮を図ることも可能である。この際
には、ラジカル重合触媒等の硬化触媒が必要となる場合
がある。
【0050】本発明の硬化樹脂成形の際には、目的に応
じて公知の成形法におけると同様に、鎖延長剤、架橋
剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止
剤、染料、充填剤、外部または内部離型剤、密着性向上
剤などの種々の物質を添加してもよい。
【0051】また、取り出した硬化樹脂については、必
要に応じて、アニール等の処理を行ってもよい。
【0052】本発明の式(2)で表される構造を分子内
に少なくとも一つ有し、かつ、式(3)で表される構造
を分子内に少なくとも一つ有するチオエポキシ化合物
を、組成物総重量に対して5質量%以下に減量する(チ
オ)エポキシ系重合性組成物の洗浄方法とは、有機溶媒
にて洗浄を行う精製を意味する。
【0053】即ち、反応及び精製により得られた式
(1)で表される構造を1個以上有する化合物を含有す
る重合性組成物中に、式(2)で表される構造を分子内
に少なくとも一つ有し、かつ、式(3)で表される構造
を分子内に少なくとも一つ有するチオエポキシ化合物を
含有する(チオ)エポキシ系重合性組成物に対し、当該
(チオ)エポキシ系重合性組成物に不活性な単独の炭化
水素系溶媒、または、極性及び非極性炭化水素系溶媒の
混合溶媒等を混合し、攪拌後静置した後、溶媒に溶解し
ない重合性組成物を分離回収したものから、溶存溶媒を
留去することで式(2)で表される構造を分子内に少な
くとも一つ有し、かつ、式(3)で表される構造を分子
内に少なくとも一つ有するチオエポキシ化合物を、組成
物総重量に対して5質量%以下に減量された(チオ)エ
ポキシ系重合性組成物を得ることができる。
【0054】この洗浄に用いられる溶媒の具体例として
は、n−ペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−
ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、n−ノナン、
n−デカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロ
ヘプタン、シクロオクタン、などの脂肪族炭化水素化合
物、または、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、ジエチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ナ
フタレン、テトラリン、ビフェニルなどの芳香族炭化水
素化合物、または、塩化メチレン、クロロホルム、四塩
化炭素、塩化エチレン、トリクロロエタン、テトラクロ
ロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタン、
ジクロロエチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロ
エチレン、ジクロロプロパン、トリクロロプロパン、塩
化イソプロピル、塩化ブチル、塩化ヘキシル、クロロベ
ンゼン、o−クロロベンゼン、m−クロロベンゼン、p
−クロロベンゼン、クロロトルエン、クロロナフタレ
ン、などのハロゲン化脂肪族及び芳香族炭化水素化合
物、または、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノー
ル、sec−ブタノール、tert−ブタノール、ペン
タノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノー
ル、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカ
ノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコールなど
のアルコール類、または、エチルエーテル、イソピルエ
ーテル、ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、メチルフ
ェニルエーテル、エチルフェニルエーテル、ブチルフェ
ニルエーテル、ジオキサン、トリオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジクロロエチルエーテル、などのエーテル
類、または、アセトン、メチルアセトン、エチルメチル
ケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、
メチルイソブチルケトン、メチルヘキシルケトン、ジエ
チルケトン、ジブチルケトン、エチルブチルケトン、ジ
イソブチルケトン、シクロヘキサンなどのケトン類、ま
たは、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イ
ソブチル、酢酸アミル、酢酸ヘキシル、酢酸オクチル、
酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸メチル、プロピオン
酸エチル、プロピオン酸ブチル、安息香酸メチル、安息
香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、安息
香酸ベンジルなどのエステル類が挙げられるが、これら
例示化合物のみに限定されるものではない。これら例示
化合物は通常単独で用いるが、2種類以上混合して用い
ることもできる。これら例示化合物中、単独で用いる場
合の好ましいものはシクロヘキサンであり、2種類以上
混合して用いるもののうち、好ましいものはヘキサンと
アセトン、ヘキサンとトルエンの混合溶媒である。
【0055】反応から得られるまたは、精製により得ら
れる式(2)で表される構造を分子内に少なくとも一つ
有し、かつ、式(3)で表される構造を分子内に少なく
とも一つ有するチオエポキシ化合物を含有する(チオ)
エポキシ化合物組成物を、本発明の有機溶媒洗浄を行う
ことで、式(2)で表される構造を分子内に少なくとも
一つ有し、かつ、式(3)で表される構造を分子内に少
なくとも一つ有するチオエポキシ化合物が総重量に対し
て5質量%以下含有する重合性組成物を得ることが可能
となる。
【0056】この洗浄方法により得られた重合性組成物
を硬化してなる硬化樹脂は、屈折率ぶれがほとんど無
く、光学歪みの少ない非常に優れた透明硬化樹脂であ
る。本硬化樹脂は、注型重合時のモールドを変えること
により種々の形態の成形体として得ることができ、安定
した屈折率を必要とする、眼鏡レンズ、カメラレンズ、
発光ダイオード(LED)等の光学素子素材、透明樹脂
としての各種の用途に使用することができる。特に、眼
鏡レンズ、カメラレンズ等の光学材料として好適であ
る。
【0057】さらに、本発明の硬化樹脂を用いたレンズ
では、必要に応じ、反射防止、高硬度付与、耐摩耗性向
上、耐薬品性向上、防曇性付与、あるいは、ファッショ
ン性付与等の改良を行うため、表面研磨、帯電防止処
理、ハードコート処理、無反射コート処理、染色処理等
の物理的あるいは化学的処理を施すことができる。
【0058】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。尚、実施例中で「%」は質量%を示し、又、得られ
た硬化樹脂の性能試験のうち、屈折率、耐熱性、光学歪
みは以下の試験法により評価した。 ・屈折率(ne):プルフリッヒ屈折計を用い20℃で
測定した。 ・耐熱性:TMAペネトレーション法(荷重50g、ピ
ン先0.5mmφ、昇温10℃/min)でTgを測定した。 ・光学歪み:高圧水銀灯下目視で観察した。その結果、
歪みが見られなかったものを(○)、歪みが確認された
ものを(×)として評価した。
【0059】実施例では(チオ)エポキシ化合物として
ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド(化合物
(A)とする)及びビス(β−エピチオプロピル)スル
フィド(化合物(B)とする)、式(2)で表される構
造を分子内に少なくとも一つ有し、かつ、式(3)で表
される構造を分子内に少なくとも一つ有するチオエポキ
シ化合物としてアリル(β−エピチオプロピル)ジスル
フィド(化合物(C)とする)及びアリル(β−エピチ
オプロピル)スルフィド(化合物(D)とする)を用い
て、その重合を行いそれぞれを評価した。
【0060】実施例1 化合物(A)を90%含有する粗体(1)をシクロヘキ
サンに溶解し、シリカゲルにて精製したところ、化合物
(A)を92%、化合物(C)を6%含有する粗体
(2)を得た。得られた粗体(2)とヘキサン、アセト
ンの混合溶媒を混合し、静置分液後、有機溶媒層を除
き、残渣から溶存溶媒を留去したところ、化合物(A)
を97%、化合物(C)を2%含有する精製品(1)を
得た。
【0061】得られた精製品(1)100gに対し、硬
化触媒としてN,N−ジメチルシクロヘキシルアミン
0.1gを添加後混合したものを減圧下で0.1時間脱
泡した後、ガラスモールドとガスケットよりなるモール
ド型に注入した。このモールドを30℃から120℃ま
で徐々に昇温し、24時間で重合を行った。重合終了
後、徐々に冷却し、成型体をモールドから取り出した。
得られた成型体(レンズ)の物性を表−1に示した。
【0062】実施例2 精製品(1)100gに対し、4,8or4,7or
5,7−ジメルカプトメチル−1,11−メルカプト−
3,6,9−トリチアウンデカン(以下化合物(E)と
する)10.0gを添加後、N,N−ジメチルシクロヘ
キシルアミンを0.1g添加し実施例1と同様にレンズ
化を行った。得られた成型体(レンズ)の物性を表−1
に示した。
【0063】実施例3 化合物(B)を88%含有する粗体(3)をヘキサンと
アセトンの混合溶媒に溶解し、シリカゲルにて精製した
ところ、化合物(B)を90%、化合物(D)を8%含
有する粗体(4)を得た。得られた粗体(4)とヘキサ
ン、アセトンの混合溶媒を再び混合させ、静置分液後、
有機溶媒層を除き残渣から溶存溶媒を留去したところ、
化合物(B)を95%、化合物(D)を1%含有する精
製品(2)を得た。
【0064】精製品(2)100gに対し、N,N−ジ
メチルシクロヘキシルアミンを0.1g添加し実施例1
と同様にレンズ化を行った。得られた成型体(レンズ)
の物性を表−1に示した。
【0065】比較例1 粗体(2)100gに対し、硬化触媒としてN,N−ジ
メチルシクロヘキシルアミン0.1gを添加し実施例1
と同様にレンズ化を行った。得られた成型体(レンズ)
の物性を表−1に示した。
【0066】比較例2 粗体(4)100gに対し、N,N−ジメチルシクロヘ
キシルアミンを0.1g添加し実施例1と同様にレンズ
化を行った。得られた成型体(レンズ)の物性を表−1
に示した。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明により、超高屈折率分野における
光学材料としての屈折率ぶれ、及び光学歪みぶれの抑制
された透明硬化樹脂が得られ、特にメガネレンズの分野
でレンズの歩留まり向上に貢献する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島川 千年 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 (72)発明者 龍 昭憲 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 (72)発明者 河戸 伸雄 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 (72)発明者 金村 芳信 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 Fターム(参考) 4J030 BA04 BA07 BA42 BB03 BB67 BC32 BC37 BD09 BG25 4J036 AJ01 AJ02 AJ19 DC02 DC06 DC10 DD02 DD07 GA01 GA03 GA09 GA15 GA17 GA22 GA24 JA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表される構造を1個以上有す
    る化合物を含有する(チオ)エポキシ系重合性組成物中
    に、式(2)で表される構造を分子内に少なくとも一つ
    有し、かつ、式(3)で表される構造を分子内に少なく
    とも一つ有するチオエポキシ化合物が、組成物総重量に
    対して5質量%以下の範囲で含有されることを特徴とす
    る(チオ)エポキシ系重合性組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、
    2、R3、R4はそれぞれ独立に炭素数1〜10の炭化
    水素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、
    このSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して
    平均で50%以上である。) 【化2】 【化3】
  2. 【請求項2】 式(2)で表される構造を少なくとも一
    つ有し、かつ、式(3)で表される構造を少なくとも一
    つ有するチオエポキシ化合物が、式(4)で表される化
    合物である請求項1記載の(チオ)エポキシ系重合性組
    成物。 【化4】 (式中、Yは、置換または未置換の直鎖、分岐または環
    状の炭素数1〜10の炭化水素基、置換または未置換の
    1,4−ジチアン基、アリーレン基、アラルキレン基を
    表す。mは0〜2の整数を表し、nは0〜4の整数を表
    す。)
  3. 【請求項3】 式(2)で表される構造を少なくとも一
    つ有し、かつ、式(3)で表される構造を少なくとも一
    つ有するチオエポキシ化合物が、アリル(β−エピチオ
    プロピル)スルフィドまたはアリル(β−エピチオプロ
    ピル)ジスルフィドである請求項2記載の(チオ)エポ
    キシ系重合性組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    (チオ)エポキシ系重合性組成物を重合して得られる硬
    化樹脂。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の硬化樹脂からなる光学材
    料。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光学材料からなるプラス
    チックレンズ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    (チオ)エポキシ系重合性組成物を注型重合することを
    特徴とする硬化樹脂の製造方法。
  8. 【請求項8】 分子内に式(1)式で示される構造を1
    個以上有する化合物を含有する重合性組成物を有機溶媒
    にて洗浄し、式(2)で表される構造を少なくとも一つ
    有し、かつ、式(3)で表される構造を少なくとも一つ
    有するチオエポキシ化合物を、組成物総重量に対して5
    質量%以下の範囲に減量する、(チオ)エポキシ系重合
    性組成物の精製方法。 【化5】 (式中、R1は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、
    2、R3、R4はそれぞれ独立に炭素数1〜10の炭化
    水素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、
    このSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して
    平均で50%以上である。) 【化6】 【化7】
  9. 【請求項9】 式(1)で表される構造を1個以上有す
    る化合物が式(5)で表される化合物である請求項8記
    載の(チオ)エポキシ系重合性組成物の精製方法。 【化8】 (式中、R5〜R10はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
    素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
    のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
    均で50%以上である。Yは置換または未置換の直鎖、
    分岐または環状の炭素数1〜10の炭化水素基、置換ま
    たは未置換の1,4−ジチアン基、アリーレン基、アラ
    ルキレン基を表す。mは0〜2の整数を表し、nは0〜
    4の整数を表す。)
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