JP2001163882A - オキセタン環を有するシアヌル酸誘導体 - Google Patents

オキセタン環を有するシアヌル酸誘導体

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JP2001163882A
JP2001163882A JP2000293424A JP2000293424A JP2001163882A JP 2001163882 A JP2001163882 A JP 2001163882A JP 2000293424 A JP2000293424 A JP 2000293424A JP 2000293424 A JP2000293424 A JP 2000293424A JP 2001163882 A JP2001163882 A JP 2001163882A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、容易に入手可能な原料から製造で
きる、新規なオキセタン環を有する化合物を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 本発明の課題は、式(1)で表される
オキセタン環を有するシアヌル酸誘導体により解決され
る。 【化10】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化や熱硬化が
可能な、オキセタン環を有する新規なシアヌル酸誘導体
及びそれを含有する硬化性組成物(特に熱硬化性組成
物)に関する。オキセタン環を有する化合物は光硬化や
熱硬化が可能なモノマーであり、この化合物から誘導さ
れる樹脂は、耐熱性、機械特性、密着性などに優れてい
る。このため、オキセタン環を有する化合物は、電気部
品等の成型品、耐熱レジスト、コート材、接着剤などの
原料、あるいは粉体塗料の架橋剤、改質剤として利用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】オキセタン環を有する化合物(オキセタ
ン化合物)は、カチオン重合が可能なモノマーとして、
近年注目を集めている化合物であり、多くの単官能性及
び多官能性オキセタン化合物が報告されている。
【0003】例えば、(a)Pure Appl.Ch
em.,A30(2&3),pp.189(1993)
には、各種オキセタン化合物の合成法が記載されてい
る。
【0004】(b)DE1021858号明細書には、
式(4)で表されるオキセタン化合物が記載されてい
る。
【0005】
【化4】 (式中、R2は、アルキル基、アリール基、アラルキル
基、シクロアルキル基、又は2以上の原子価を有する芳
香族残基で、kは1又は2である。)
【0006】(c)特開平6−16804号公報には、
式(5)で表されるオキセタン化合物が記載されてい
る。
【0007】
【化5】 (式中、R3は、水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のフルオロアルキル基、ア
リル基、アリール基、フリル基、又はチエニル基であ
る。R4は、鎖状もしくは分枝状ポリ(アルキレンオキ
シ)基、キシリレン基、シロキサン結合、及びエステル
結合から選ばれる多価基である。Zは酸素原子又は硫黄
原子であり、mは2〜4の整数である。)
【0008】(d)特開平8−245783号公報に
は、2,2’−ビトリレンジイル骨格を有する二官能性
オキセタンを初めとする数多くのオキセタン化合物が記
載されている。
【0009】(e)特開平9−309950号公報、特
開平10−212343号公報には、式(6)で表され
るオキセタン化合物が記載されている。
【0010】
【化6】 (式中、R5は、水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のフルオロアルキル基、ア
リル基、アラルキル基、アリール基、フリル基、又はチ
エニル基である。R6は水素原子又は1〜4価の有機基
であり、pの値に対応する価数を有する。また、Zは酸
素原子又は硫黄原子であり、pは1〜4の整数であ
る。)
【0011】しかしながら、いずれの公知文献にも本発
明のオキセタン化合物(オキセタン環を有するシアヌル
酸誘導体)は記載されておらず、その具体的な合成例も
記載されていない。また、前記のオキセタン化合物を含
有する熱硬化性組成物などはその硬化物の耐熱性の点で
充分に満足できるものではなく、特にレジストなどの電
子材料分野においては耐熱性の優れた硬化物を与えるオ
キセタン化合物が望まれていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容易に入手
可能な原料から製造できる、新規なオキセタン環を有す
る化合物(オキセタン化合物)を提供することを課題と
する。特に、レジストなどの電子材料分野において有用
となる耐熱性の優れた硬化物を与える、新規なオキセタ
ン化合物を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、式
(1)で表されるオキセタン環を有するシアヌル酸誘導
体により解決される。
【0014】
【化7】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
を示す。)
【0015】
【発明の実施の形態】前記式(1)で表されるオキセタ
ン環を有するシアヌル酸誘導体は、式(2)で表される
3−ヒドロキシメチルオキセタン類(以下、オキセタン
アルコール類と略称する)と式(3)で表される塩化シ
アヌルを、塩基を用いて反応させることによって製造す
ることができる。
【0016】
【化8】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
を示す。)
【0017】
【化9】
【0018】前記式(2)で表されるオキセタンアルコ
ール類としては、R1が水素原子又は炭素数1〜6のア
ルキル基(メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−
ブチル基等)であるものが挙げられるが、本発明では、
1がメチル基又はエチル基であるオキセタンアルコー
ルが好ましい。具体的には、3−メチル−3−ヒドロキ
シメチルオキセタン、3−エチル−3−ヒドロキシメチ
ルオキセタンが好ましく挙げられる。
【0019】前記オキセタンアルコール類は、例えば、
1,1,1−トリメチロールアルカンと炭酸ジアルキル
から環状カーボネートを生成させ、次いでこの環状カー
ボネートを脱炭酸する方法により容易に得ることができ
る(J.Am.Chem.Soc.,1957,79参
照)。
【0020】前記オキセタンアルコール類と塩化シアヌ
ルとの反応は、塩基を用いて効率的に行うことができ
る。このとき、オキセタンアルコール類は、塩化シアヌ
ル1モルに対して2.5〜10モル、更には3〜5モル
使用することが好ましい。また、塩基は、塩化シアヌル
1モルに対して2.5〜10モル、更には3〜5モル使
用することが好ましい。
【0021】なお、塩基としては、水酸化アルカリ、炭
酸アルカリ等の無機塩基の水溶液や、ピリジン、脂肪族
3級アミン等の有機塩基が挙げられる。水酸化アルカリ
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属の水酸化物が挙げられ、炭酸アルカリ
としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
アルカリ金属の炭酸塩が挙げられ、脂肪族3級アミンと
しては、例えば、トリエチルアミンが挙げられる。これ
ら塩基では無機塩基の水溶液が好ましく、中でも水酸化
アルカリの水溶液が更に好ましい。塩基として無機塩基
水溶液を用いる場合、無機塩基の濃度は10〜70重量
%、更には30〜60重量%であることが好ましい。
【0022】前記反応は、例えば、オキセタンアルコー
ル類と塩化シアヌルの混合物に塩基を添加することによ
り行われる。反応温度は0〜50℃、更には5〜30℃
であることが好ましく、塩基を添加する場合、塩基はこ
の温度範囲を維持できるような速度で添加することが好
ましい。反応圧力は特に制限されず、常圧、加圧、減圧
のいずれの条件でもよい。反応時間は通常1〜10時間
で十分である。なお、塩化シアヌルは一度に全量を仕込
んでもよく、数回に分けて反応混合物に逐次添加しても
よい。この際も、上記の反応温度範囲を超えないように
添加することが好ましい。
【0023】前記反応は無溶媒下で行うこともできる
が、適当な反応溶媒中で行うことが好ましい。反応溶媒
としては、芳香族炭化水素(トルエン、キシレン等)、
エーテル(テトラヒドロフラン、ジブチルエーテル
等)、ケトン(アセトン等)、ハロゲン化炭化水素(ク
ロロホルム等)、非プロトン性極性溶媒(ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等)などが好適に挙げ
られる。これら溶媒は単独又は複数で使用され、その使
用量(全量)は塩化シアヌル1モルに対して300ml
〜10L(リットル)、更には500ml〜5L程度で
あることが好ましい。
【0024】前記反応において、塩基として無機塩基水
溶液を用い、反応溶媒としてこの無機塩基水溶液と混合
しないもの(例えば、トルエン等)を用いる場合は、相
間移動触媒を使用することも反応促進効果があることか
ら好ましい。このような相間移動触媒としては、4級ア
ンモニウム塩、4級ホスホニウム塩などが挙げられ、塩
化シアヌル1モルに対して0.05〜0.5モル程度、
単独又は複数で使用される。4級アンモニウム塩として
は、例えば、テトラエチルアンモニウムブロミド等のテ
トラアルキルアンモニウムハライドや、ベンジルトリメ
チルアンモニウムクロリド等のアラルキルトリアルキル
アンモニウムハライドが挙げられ、4級ホスホニウム塩
としては、テトラフェニルホスホニウムブロミド等のテ
トラアリールホスホニウムハライドなどが挙げられる。
【0025】反応終了後、例えば、溶媒抽出、水洗、乾
燥、次いで溶媒除去などの操作を行って、式(1)で表
されるオキセタン環を有するシアヌル酸誘導体を得るこ
とができる。特に、テトラヒドロフランやアセトンなど
の水溶性溶媒を反応溶媒に用いた場合は、反応液を水で
希釈し、析出した固体を濾別して水洗するのみで容易に
目的物が得られる。この化合物は、1H−NMR、13
−NMR、マススペクトルなどで確認できる新規な化合
物である。
【0026】式(1)で表されるオキセタン環を有する
シアヌル酸誘導体は、前記の方法以外に、式(2)で表
されるオキセタンアルコール類を、アルコラート生成用
塩基を用いてアルコラートとした後、そのアルコラート
を式(3)で表される塩化シアヌルと反応させることに
よっても製造することができる。
【0027】この方法において、前記アルコラートは、
該オキセタンアルコール類を、例えば、反応溶媒中でア
ルコラート生成用塩基と反応させることにより得られ
る。このとき、反応温度は0〜50℃程度が好ましい。
また、反応圧力は特に制限されず、常圧、加圧、減圧の
いずれでもよい。反応雰囲気も特に制限されない。
【0028】前記のアルコラートを得る反応において、
アルコラート生成用塩基としては、アルカリ金属又はア
ルカリ金属水素化物が好ましい。このアルカリ金属とし
ては金属ナトリウムが好ましく、アルカリ金属水素化物
としては水素化ナトリウムが好ましい。アルコラート生
成用塩基の使用量は、オキセタンアルコール類1モルに
対して1〜1.5モルが好ましい。
【0029】前記のアルコラートを得る反応において、
反応溶媒としては、芳香族炭化水素(トルエン、キシレ
ン等)、エーテル(テトラヒドロフラン、ジブチルエー
テル等)、非プロトン性極性溶媒(ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等)などが好適に挙げられ
る。これら溶媒は単独又は複数で使用されるが、その使
用量はオキセタンアルコール類1モルに対して100m
l〜3L、更には200ml〜2L程度であることが好
ましい。
【0030】オキセタンアルコール類のアルコラートと
塩化シアヌルとの反応は、前記のアルコラートを得る反
応に引き続き、例えば、オキセタンアルコール類のアル
コラートを含有する反応液に塩化シアヌルを添加するこ
とにより行われる。このとき、塩化シアヌルは前記溶媒
に溶解して溶液として添加してもよい。
【0031】この反応において、塩化シアヌルは、オキ
セタンアルコール類のアルコラートに対して0.1〜
0.4モル、更には0.2〜0.33モル使用すること
が好ましい。また、反応温度は0〜50℃、更には5〜
30℃であることが好ましく、塩化シアヌルの添加はこ
の温度範囲を維持できるように行われる。反応圧力は特
に制限されず、常圧、加圧、減圧のいずれでもよい。反
応雰囲気も特に制限されない。反応時間は通常1〜10
時間程度で充分である。反応終了後、前記と同様にし
て、式(1)で表されるオキセタン環を有するシアヌル
酸誘導体を得ることができる。
【0032】以上のようにして、本発明の新規なオキセ
タン化合物(式(1)で表されるオキセタン環を有する
シアヌル酸誘導体)が得られるが、その中では、R1
メチル基又はエチル基であるものが好ましい。
【0033】本発明のオキセタン化合物はカチオン重合
が可能であり、例えば、特開平7−53711号公報、
特開平11−116663号公報、特願平11−140
171号公報記載の方法などにより、公知のオキセタン
化合物と同様に重合させることができる。このため、本
発明のオキセタン化合物は、光硬化性又は熱硬化性モノ
マーとして、電気部品等の成型品、耐熱レジスト、コー
ト材、接着剤などの原料、あるいは粉体塗料の架橋剤、
改質剤などに利用することが可能である。本発明のオキ
セタン化合物を含有する硬化性組成物(特に熱硬化性組
成物)は、その硬化物のガラス転移温度(Tg)が高い
ことから、耐熱性の要求される電子材料分野に好適であ
る。
【0034】本発明のオキセタン化合物は、例えば、本
発明のオキセタン化合物(A成分)、カルボン酸無水物
(B成分)、及び触媒(C成分)を含有する硬化性組成
物(特に熱硬化性組成物)として利用することができ
る。また、この組成物にエポキシ化合物(E成分)を更
に含有させても硬化性組成物として利用することができ
る。この場合、エポキシ化合物(E成分)、カルボン酸
無水物(B成分)、及び触媒(C成分)からなる組成物
から得られる硬化物よりも高いTgを有する硬化物を得
ることができる。なお、これら組成物はいずれも水酸基
含有化合物(D成分)を更に含有していることが好まし
い。
【0035】カルボン酸無水物(B成分)としては、脂
環式カルボン酸無水物、芳香族カルボン酸無水物、脂肪
族カルボン酸無水物などが挙げられる。具体的には、例
えば、脂環式カルボン酸無水物として、エピキュアYH
−306(油化シェルエポキシ製)、テトラヒドロフタ
ル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、芳香族カル
ボン酸無水物として、無水フタル酸、トリメリット酸無
水物、ピロメリット酸無水物、ビフェニルテトラカルボ
ン酸無水物、脂肪族カルボン酸無水物として、無水コハ
ク酸、無水マレイン酸などが挙げられる。
【0036】触媒(C成分)としては、例えば、熱によ
りオキセタン環やエポキシ基の開環重合を促進すること
ができる化合物が挙げられる。このような化合物として
は、例えば、ベンジルジメチルアミン、トリエチレンジ
アミン、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のアミ
ン、オクチル酸スズ等のカルボン酸金属塩、p−トルエ
ンスルホン酸等のプロトン酸、テトラブトキシチタン、
テトライソプロポキシチタン等のテトラアルコキシチタ
ンなどが挙げられる。触媒は単独又は複数で使用され
る。
【0037】水酸基含有化合物(D成分)としては、
水、脂肪族アルコールが好ましく挙げられる。この脂肪
族アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール等の脂肪族一価アルコールや、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等
の脂肪族二価アルコールや、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の脂肪
族多価アルコール(二価アルコールを除く)が好ましく
挙げられる。水酸基含有化合物も単独又は複数で使用で
きる。
【0038】本発明の組成物がエポキシ化合物(E成
分)を含有する場合、エポキシ化合物(E成分)は、エ
ポキシ樹脂として通常使用されるものであれば、モノマ
ー、オリゴマー、ポリマーのいずれでも使用可能であ
る。例えば、芳香族エポキシ樹脂(ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
等)、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂など
が挙げられる。具体的には、例えば、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂としてエピコート1002(油化シェル
エポキシ製)、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂と
してエピコート180S(油化シェルエポキシ製)、脂
環式エポキシ樹脂としてセロキサイド2021(ダイセ
ル化学製)などが挙げられる。
【0039】前記組成物(E成分を含有しない)におい
て、B成分は、A成分中のオキセタン環の当量に対して
0.7〜1.0倍当量、更には0.8〜0.9倍当量で
あることが好ましい。C成分は、A成分中のオキセタン
環の当量(モル数)に対して1.0〜7.0モル%、更
には2.0〜4,0モル%であることが好ましい。ま
た、D成分は、A成分中のオキセタン環の当量(モル
数)に対して2.0〜10.0モル%、更には3.0〜
8.0モル%であることが好ましい。
【0040】前記組成物がE成分を含有する場合、A成
分とE成分の割合は任意に選ぶことができる。B成分
は、A成分中のオキセタン環の当量及びE成分中のエポ
キシ環の当量の合計に対して0.7〜1.0倍当量、更
には0.8〜0.9倍当量であることが好ましく、C成
分は、A成分中のオキセタン環の当量(モル数)及びE
成分中のエポキシ環の当量(モル数)の合計に対して
1.0〜7.0モル%、更には2.0〜4,0モル%で
あることが好ましい。また、D成分は、A成分中のオキ
セタン環の当量(モル数)及びE成分中のエポキシ環の
当量(モル数)の合計に対して2.0〜10.0モル
%、更には3.0〜8.0モル%であることが好まし
い。
【0041】このような、本発明の新規なオキセタン化
合物を含有する硬化性組成物(特に熱硬化性組成物)
は、高いガラス転移温度(Tg)を有する硬化物を与え
ることから、耐熱性に優れた硬化物を与えることができ
るものである。
【0042】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示して、本発明を
具体的に説明する。
【0043】実施例1 滴下ロート及び攪拌装置を備えた内容積300mlのフ
ラスコに、塩化シアヌル18.44g(0.1モル)と
トルエン100mlを仕込んで氷冷した。これに、3−
エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン38.33g
(0.33モル)とベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリド1.10g(5ミリモル)を加えた後、よく攪拌
しながら、35重量%水酸化ナトリウム水溶液40.0
g(NaOH:0.35モル)を30分間で滴下した。
この間、反応温度は約10〜15℃であった。その後、
反応温度15℃で2時間攪拌した。
【0044】得られた反応液を分液ロートに移し、これ
に酢酸エチル200mlと水100mlを追加して激し
く振蕩した。次いで、有機層を分液して硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を減
圧留去して白色固体39.54gを得た。
【0045】この物質を高速液体クロマトグラフィーに
より分析したところ、主成分の純度は93.8%であっ
た。CI−MS、1H−NMR、13C−NMRによる分
析の結果、主成分は、式(1)においてR1がエチル基
である化合物と同定された。なお、収率は88%であっ
た。
【0046】分析結果を以下に示す。 CI−MS:分子量 4231 H−NMR(CDCl3,Me4Si):δ 0.92
(t,J=7.5Hz,9H)、1.85(q,J=
7.5Hz,6H)、4.45(d,J=6Hz,6
H)、4.55(d,J=6Hz,6H)、4.60
(s、6H)13 C−NMR(CDCl3,Me4Si):δ 8.0
1、26.18、42.65、70.24、77.7
2、173.07
【0047】実施例2 滴下ロート及び攪拌装置を備えた内容積500mlのフ
ラスコに、窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(鉱油中分
散品;含量60%)13.20g(0.33モル)を量
り取った。これにヘキサン30mlを加えてよく分散さ
せた後、静置して上澄みをピペットで抜き取った。同様
の操作を更に1回行って、水素化ナトリウムに同伴した
鉱油を取り除いた。
【0048】このフラスコにテトラヒドロフラン200
mlを加えて氷冷した後、滴下ロートにより、3−エチ
ル−3−ヒドロキシメチルオキセタン38.33g
(0.33モル)を液温が10〜15℃となる速度で滴
下した。この間、約40分であった。滴下後、同温度で
更に30分攪拌した。
【0049】この反応液(3−エチル−3−ヒドロキシ
メチルオキセタンのナトリウムアルコラートを含む)
に、塩化シアヌル18.44g(0.1モル)をテトラ
ヒドロフラン100mlに溶解した液を、液温が10〜
15℃となる速度で滴下した。この間、約45分であっ
た。滴下後、15℃で更に2時間攪拌した。
【0050】得られた反応液を分液ロートに移し、これ
に酢酸エチル500mlと水500mlを追加して激し
く振蕩した。次いで、有機層を分液して硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を減
圧留去して白色固体38.00gを得た。
【0051】この物質を高速液体クロマトグラフィーに
より分析したところ、主成分の純度は96.5%であっ
た。分析の結果、主成分は実施例1で得られた化合物と
同一であった。なお、収率は87%であった。
【0052】実施例3 オキセタン化合物(A成分)、カルボン酸無水物(B成
分)、触媒(C成分)、及び水酸基含有化合物(D成
分)を含有する熱硬化性組成物を30重量%の割合で含
むジメチルホルミアミド溶液を調製した。但し、オキセ
タン化合物としては実施例1で得られたオキセタン環を
有するシアヌル酸誘導体(シアヌル酸型オキセタン化合
物)を、カルボン酸無水物としてはエピキュアYH−3
06(油化シェルエポキシ製)を、触媒としてはベンジ
ルジメチルアミンを、水酸基含有化合物としては水を表
1記載の量でそれぞれ使用した。
【0053】次いで、該ジメチルホルミアミド溶液をガ
ラス板に塗布し、160℃で1時間、そして200℃で
30分加熱して硬化物を得た。この硬化物のガラス転移
温度を動的粘弾性試験によって測定したところ、ガラス
転移温度(Tg)は133℃であった。この測定の装置
及び条件を次に示す。
【0054】測定装置:固体粘弾性アナライザーRSA
II(Rhemetrics社製) 測定モード:引っ張りモード、動的測定 SWEEP TYPE:Temperature St
eps 3℃/step、Soak Time 0.5
分 周波数:10Hz 歪み:0.05% 温度範囲:20〜280℃ 雰囲気:窒素気流中
【0055】比較例1 オキセタン化合物に代えて、エポキシ化合物(E成分)
としてエピコート1002(エポキシ当量600〜70
0g/eq;油化シェルエポキシ製)を表1記載の量で
使用したほかは、実施例3と同様に熱硬化性組成物を調
製してガラス転移温度を測定した。その結果、硬化物の
Tgは105℃であった。
【0056】比較例2 オキセタン化合物に代えて、エポキシ化合物としてエピ
コート180S(エポキシ当量205〜220g/e
q;油化シェルエポキシ製)を表1記載の量で使用した
ほかは、実施例3と同様に熱硬化性組成物を調製してガ
ラス転移温度を測定した。その結果、硬化物のTgは1
08℃であった。
【0057】実施例4 熱硬化性組成物を、オキセタン化合物、カルボン酸無水
物、触媒、水酸基含有化合物、及びエポキシ化合物を含
有する熱硬化性組成物に代えたほかは、実施例3と同様
にガラス転移温度を測定した。但し、オキセタン化合
物、カルボン酸無水物、触媒、及び水酸基含有化合物は
実施例3と、エポキシ化合物は比較例1と同様のものを
表1記載の量で使用した。その結果、硬化物のTgは1
30℃であった。
【0058】比較例3 オキセタン化合物を、キシレン型オキセタン化合物の
1,4−ビス[(3−エチルー3−オキセタニル)メト
キシメチル]ベンゼンに代えて、表1記載の量で使用し
たほかは、実施例4と同様に熱硬化性組成物を調製して
ガラス転移温度を測定した。その結果、硬化物のTgは
89℃であった。
【0059】実施例5 カルボン酸無水物を無水フタル酸に代えて、表1記載の
量で使用したほかは、実施例3と同様に熱硬化性組成物
を調製してガラス転移温度を測定した。その結果、硬化
物のTgは180℃であった。
【0060】比較例4 オキセタン化合物に代えて、エポキシ化合物としてエピ
コート180S(エポキシ当量205〜220g/e
q;油化シェルエポキシ製)を表1記載の量で使用した
ほかは、実施例5と同様に熱硬化性組成物を調製してガ
ラス転移温度を測定した。その結果、硬化物のTgは1
34℃であった。
【0061】比較例5 オキセタン化合物を、テレフタル酸型オキセタン化合物
のテレフタル酸ビス[(3−エチルー3−オキセタニ
ル)メチル]エステルに代えて、表1記載の量で使用し
たほかは、実施例3と同様に熱硬化性組成物を調製して
ガラス転移温度を測定した。その結果、Tgは125℃
であった。実施例及び比較例の結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明により、容易に入手可能な原料か
ら製造できる、新規なオキセタン化合物を提供できる。
このオキセタン化合物は、カチオン重合が可能で公知の
オキセタン化合物と同様に重合させることができるた
め、光硬化性又は熱硬化性モノマーとして、成型品、コ
ート材、絶縁材、光造型用材料などに利用することが可
能なものである。即ち、本発明のオキセタン化合物を含
有する硬化性組成物(特に熱硬化性組成物)は、高いガ
ラス転移温度(Tg)を有する耐熱性に優れた硬化物を
与えることから、レジストなどの電子材料分野において
有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 利一 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社高分子研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表されるオキセタン環を有す
    るシアヌル酸誘導体。 【化1】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。)
  2. 【請求項2】 R1がメチル基又はエチル基である、請
    求項1記載のオキセタン環を有するシアヌル酸誘導体。
  3. 【請求項3】 式(2)で表される3−ヒドロキシメチ
    ルオキセタン類と式(3)で表わされる塩化シアヌルを
    塩基を用いて反応させることを特徴とする式(1)で表
    されるオキセタン環を有するシアヌル酸誘導体の製造方
    法。 【化2】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。) 【化3】
  4. 【請求項4】 請求項1記載のオキセタン環を有するシ
    アヌル酸誘導体を含有する硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のオキセタン環を有するシ
    アヌル酸誘導体、カルボン酸無水物、及び触媒を含有す
    る熱硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 エポキシ化合物を更に含有する、請求項
    5記載の熱硬化性組成物。
  7. 【請求項7】 水酸基含有化合物を更に含有する、請求
    項5又は6記載の熱硬化性組成物。
  8. 【請求項8】 カルボン酸無水物が、脂環式カルボン酸
    無水物、芳香族カルボン酸無水物、又は脂肪族カルボン
    酸無水物である、請求項5記載の熱硬化性組成物。
  9. 【請求項9】 水酸基含有化合物が水又は脂肪族アルコ
    ールである、請求項7記載の熱硬化性組成物。
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