JP2001162413A - センサ付きスローアウェイチップ用ホルダ - Google Patents

センサ付きスローアウェイチップ用ホルダ

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JP2001162413A JP34524899A JP34524899A JP2001162413A JP 2001162413 A JP2001162413 A JP 2001162413A JP 34524899 A JP34524899 A JP 34524899A JP 34524899 A JP34524899 A JP 34524899A JP 2001162413 A JP2001162413 A JP 2001162413A
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2260/00Details of constructional elements
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23B2260/00Details of constructional elements
    • B23B2260/144Wear indicators

Abstract

(57)【要約】 【課題】損耗センサ付きスローアウェイチップを良好に
保持することのできるホルダが望まれていた。 【解決手段】ホルダ1の先端のチップ取付部4にポケッ
ト5を形成する。ポケット5の底面6には、一対のプロ
ーブ挿入孔19が形成されている。プローブ挿入孔19
は、チップ取り付け部4の前面20A寄りに形成されて
いる。そしてこのプローブ挿入孔19に、プローブ固定
具24で固定されたプローブ21が取り付けられてい
る。 【効果】プローブ21に切削加工中の応力がかかりにく
く、かつプローブ21がスローアウェイチップ2の損耗
センサと良好に電気的に接続可能なホルダとすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、損耗センサ付き
スローアウェイチップを保持するためのホルダに関す
る。特に、スローアウェイチップの損耗センサと電気的
に接続可能なプローブを有するホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、切削工具の切刃稜部分の摩耗
量を検知することによって、工具寿命を自動的に判定す
ることが提案されている。たとえば、実開平3−120
323号公報には、スローアウェイチップの逃げ面に、
切刃稜に沿って導電膜でセンサラインを設けることが開
示されている。センサラインの幅は、摩耗許容幅に対応
させることも開示されている。従って、この公報に開示
のスローアウェイチップによれば、切刃稜の摩耗に伴い
センサラインも摩耗し、センサラインが途切れたときに
切刃稜が寿命に達したと判別することができる。
【0003】また、特開平9−38846号公報には、
スローアウェイチップでない通常の切削工具において、
その逃げ面に薄膜回路を設け、逃げ面の摩耗に伴って薄
膜回路が摩耗することに伴い電気抵抗が変化することを
検知して、切削工具の寿命を自動的に判定する方法が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】逃げ面に切刃稜に沿っ
て導電性膜のセンサラインを形成し、そのラインの抵抗
値の変化を検出するというやり方は、切刃稜の摩耗を検
知するやり方としては好ましい。ところが、このやり方
をスローアウェイチップに採用しようとした場合、切刃
稜に沿ってセンサラインを設けても、そのセンサライン
を外部の検知回路等に接続するのが実際上困難であると
いう課題に遭遇する。
【0005】より具体的に説明すると、スローアウェイ
チップは使い捨てのチップであり、その大きさは1cm
3 にも満たない小さなものである。当該チップは、切削
液(水や油)および切り屑にさらされながら切削加工を
行う。このような環境下で、小さなスローアウェイチッ
プに形成されたセンサラインを外部の検知回路等に支障
なく接続するという技術は実現されていない。
【0006】また、スローアウェイチップのホルダに、
スローアウェイチップのセンサラインから信号を取り出
すリード線を設けるにしても、リード線が加工中の切り
屑と接触しないように、かつ、リード線が断線しないよ
うに設けなければならず、かかるホルダは実用化されて
いない。この発明は、上記課題を解決し、損耗センサ付
きスローアウェイチップを良好に保持することのできる
ホルダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1記載の発明は、刃物台に取り付けられるシャンクおよ
びシャンクの先端に備えられたチップ取付部を有するホ
ルダであって、チップ取付部には、センサ付きスローア
ウェイチップを固定保持するためのポケットが形成さ
れ、このポケットは、チップ取付部に対して、上面、ス
ローアウェイチップの前逃げ面に連なる前面およびスロ
ーアウェイチップの横逃げ面に連なる一方側面が開放
し、その底面は、スローアウェイチップの下面が載置さ
れる着座面、その後面および他方側面は、それぞれ、ス
ローアウェイチップの側面が当接される拘束面となって
おり、前記チップ取付部には、着座面に開口する一対の
プローブ挿入孔が、その前面寄りに形成されており、前
記一対のプローブ挿入孔に、先端がセンサ付きスローア
ウェイチップのセンサに接触される一対のプローブが設
けられていることを特徴とする、センサ付きスローアウ
ェイチップ用ホルダである。
【0008】請求項2記載の発明は、前記プローブの後
端には、ホルダに形成された溝内に配線されたリード線
が接続されていることを特徴とする、請求項1記載のセ
ンサ付きスローアウェイチップ用ホルダである。請求項
3記載の発明は、前記チップ取付部には、取り外し可能
なカバーが備えられ、カバーを取り外すと、プローブと
リード線との接続部が露出することを特徴とする、請求
項2記載のセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダで
ある。
【0009】請求項4記載の発明は、前記ポケットに
は、着座面とチップとの間に配置されるシートが備えら
れていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれ
かに記載のセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダで
ある。請求項5記載の発明は、前記一対のプローブを固
定するために、絶縁材で形成され、シートに嵌合された
プローブ固定具が設けられていることを特徴とする、請
求項4記載のセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダ
である。
【0010】請求項1の構成では、一対のプローブ挿入
孔は、チップ取付部の前面寄りに形成されている。プロ
ーブ挿入孔をチップ取付部の前面寄りに形成すると、切
削加工中にスローアウェイチップが割れたりしても、プ
ローブにまで被害が及ぶことが少ないという効果があ
る。というのは、ホルダに取り付けられたスローアウェ
イチップは、その頂部および横逃げ面が使用されて切削
加工が行われる。このため、スローアウェイチップの横
逃げ面に主として応力がかかる。スローアウェイチップ
を保持するホルダのチップ取付部においても、スローア
ウェイチップの横逃げ面に連なる一方側面側に最も応力
が集中する。このため、プローブ挿入孔をチップ取付部
の一方側面寄りに形成した場合、そこに集中する応力に
より、スローアウェイチップが破損した場合等に、プロ
ーブ挿入孔内のプローブにも影響が及ぶことが多い。
【0011】これに対し、請求項1の構成のように、プ
ローブ挿入孔をチップ取付部の前面寄りに形成すれば、
プローブ挿入孔に応力がかかりにくい。従ってスローア
ウェイチップが割れた場合等でも、プローブまでが壊れ
ることが少ない。請求項2の構成では、リード線はホル
ダに形成された溝内に配線されているから、リード線は
ホルダから露出しておらず、リード線が切り屑の排出方
向を変えたり、排出を妨げる等、切り屑の排出性に悪影
響を与えることがない。
【0012】請求項3の構成では、カバーを取り外すこ
とにより、プローブとリード線との接続部が露出するの
で、プローブとリード線との接続を行いやすい。また、
プローブやリード線に対するメンテナンスが容易になる
といった効果がある。カバーは、チップ取付部に対して
たとえばボルト等で固定されており、切削加工中にがた
ついたり外れたりすることのないようにされている。
【0013】請求項4の構成では、切削加工中にスロー
アウェイチップに大きな欠損が生じても、その欠損が生
じた際の衝撃や、欠損が生じた影響がチップ取付部まで
及ばない。なぜなら、スローアウェイチップに生じた欠
損は、シートで防護されるからである。シートの材質
は、主として超硬合金が用いられる。シートを超硬合金
で形成すると、切削加工の応力や振動によってシートが
変形せず、シートの変形に起因するスローアウェイチッ
プのがたつきが生じないからである。
【0014】請求項5の構成では、シートに嵌合された
プローブ固定具で一対のプローブが固定されるから、プ
ローブの固定が容易で、しかも互いに、かつ、チップ取
付部に対して絶縁状態で固定することができる。さら
に、シートに嵌合されたプローブ固定具が、ホルダ着座
面に形成されたプローブ挿入孔と係合することにより、
ホルダの着座面に対してシートを正しい位置に容易に載
置することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、この
発明の一実施形態について具体的に説明をする。図1
は、この発明の一実施形態にかかるスローアウェイチッ
プ用のホルダ1を示す。図2は、図1に示すホルダ1の
分解斜視図である。図1および図2を参照して、このホ
ルダ1は、スローアウェイチップ2を保持するためのも
のである。ホルダ1は図示しない刃物台に取り付けられ
るシャンク3と、シャンク3の先端にシャンク3と一体
形成されたチップ取付部4とを有する。シャンク3は図
1,2において右方向に長手に延びているが、ここでは
説明の便宜上後方部が省略されている。
【0016】ホルダ1は合金鋼により形成され、その材
種としてクロム・モリブデン鋼、ニッケル・クロム鋼、
ニッケル・クロム・モリブデン鋼等の合金鋼や、鉄に
C,Si,Mn,PおよびSの5元素が入った炭素合金
鋼をベースに、クロム、タングステン、マンガン、モリ
ブデン、バナジウム等を添加した合金鋼等で構成するこ
とができる。
【0017】チップ取付部4には、ポケット5が形成さ
れている。ポケット5は、チップ取付部4に対して、上
面、前面および一方側面(図において手前側側面)が開
放した凹欠部である。ポケット5の底面6はスローアウ
ェイチップ2がシート42を介して載置される着座面と
なっている。また、ポケット5の後面7および他方側面
(図において奥側側面)8は、それぞれ、スローアウェ
イチップ2の側面が当接する拘束面となっている。
【0018】ポケット5には、さらに、その底面6にレ
バー溝9が形成されている。この溝9には側面形状がL
字状のレバー10が収容される。レバー10は、上方へ
延びる円筒状の作用部11と、作用部11の下方から横
方向に延びた力点部12とを有し、作用部11と力点部
12との境界が支点部13となっている。チップ取付部
4には、ポケット5に隣接して、より具体的には後面7
と側面8との交差部に隣接してクランプ孔14が形成さ
れている。クランプ孔14はチップ取付部4を上面から
下面に貫通する孔で、孔の上方内周面にねじが切られて
いる。また、その途中部はレバー溝9と連通している。
クランプ孔14には、下方からクランプボルト15がね
じ込まれる。クランプボルト15は、周面にねじが切ら
れたねじ胴16と、ねじの切られていない柱胴17とを
有し、ねじ胴16と柱胴17とは小径胴18で上下につ
ながっている。
【0019】クランプ孔14にクランプボルト15がね
じ込まれた状態で、レバー溝9へレバー10が納められ
ると、その力点部12はクランプ孔14内の小径胴18
により生じる空隙に嵌まる。そしてクランプボルト15
をねじ螺合によって上下動させれば、小径胴部18に係
合したレバー10の力点部12が上下動される。これに
より、レバー10は支点部13を中心に揺動し、レバー
10の作用部11が、側面5および後面7との間でスロ
ーアウェイチップ2を挟み込むように固定する状態と、
スローアウェイチップ2を取り換え可能な状態とに変位
する。
【0020】チップ取付部4には、さらに、底面6に開
口する一対のプローブ挿入孔19が形成されている。プ
ローブ挿入孔19は、チップ取付部4の前面40A寄り
に形成されている。そしてプローブ挿入孔19内には、
一対のプローブ41が収容されている。ポケット5に
は、また、シート42が備えられている。シート42
は、スローアウェイチップ2に大きな欠損が生じた際
に、その欠損がホルダ1まで及ばないようにするための
防護用部材である。シート42は、前述したように、超
硬合金でつくられている。シート42は、スローアウェ
イチップ2の平面形状とほぼ等しく、その平面形状が略
正方形状をしており、中央部にレバー10の作用部11
が突出可能な孔43が形成されている。シート42に
は、また、プローブ固定具44が嵌合可能になってい
る。そのために嵌合凹部45が形成されている。
【0021】プローブ固定具44は、たとえば耐熱・絶
縁性の樹脂で形成されていて、嵌合凹部45に嵌合した
とき、その下方部はシート42から下方へ突出する。プ
ローブ固定具44に下方から一対のプローブ41が嵌め
込まれることによって、プローブ41は固定される。か
くして、プローブ固定具44を嵌合し、このプローブ固
定具44にプローブ41を固定したシート42は、シー
ト42の下方側へ突出したプローブ固定具44を底面6
に形成したプローブ挿入孔19と嵌合させることで、ホ
ルダ1の取付部4の適切な位置に保持させることができ
る。
【0022】チップ取付部4には、さらに、その前面4
0Aの下方側が、一部分割されて取り外し可能なカバー
46となっている。カバー46は、チップ取付部4に対
してたとえばボルト47によって固定されている。カバ
ー46内には凹欠部48が形成されている。凹欠部48
は、プローブ固定具44の下方部およびプローブ41の
下方部を収納するための空間である。カバー46をチッ
プ取付部4から取り外した状態では、プローブ挿入孔1
9の下方からプローブ41の下端部が突出している。一
方、ホルダ1の下面側にはリード線用の溝または孔49
が形成されていて、この溝または孔49にリード線が配
線されている。それゆえ溝または孔49の先端部からリ
ード線が引き出され、そのリード線をプローブ41の下
端部に電気的に接続する場合、カバー46を取り外すこ
とによってその作業が容易に行えるという利点がある。
【0023】カバー46をボルト47でチップ取付部4
に固定することにより、プローブ41とリード線との接
続部は完全に隠され、切削作業に何ら支障はない。図3
は、プローブ固定具44の拡大斜視図であり、図4は、
プローブ固定具44の縦断面図およびこのプローブ固定
具44に嵌合されるプローブ41が例示されている。
【0024】図3および図4に示すように、プローブ固
定具44には、一対のプローブ41を一定の間隔で保持
するための2つのプローブ挿入孔50が形成されてい
る。プローブ挿入孔50は、下方がプローブ41を挿入
しやすいようにテーパ状に広がっている。プローブ挿入
孔50の内径は、プローブ41の最も太い外径と一致さ
れており、プローブ挿入孔50にプローブ41を緩くか
しめるように挿入して固定することができる。
【0025】プローブ固定具44にプローブ41が挿入
された状態では、プローブ41はシート42およびチッ
プ取付部4に対して絶縁状態で取り付けられる。図1を
再び参照して、プローブ41の先端は、シート42から
上方へわずかに突出している。プローブ41の先端は、
プローブ41に内蔵されたばね等で上方へ弾力付勢され
ている。このため、シート42の上にスローアウェイチ
ップ2が載置されると、スローアウェイチップ2の下面
に設けられたセンサ接触部にプローブ41の先端が弾力
的に接触する。これによりスローアウェイチップ2の損
耗センサの抵抗を、プローブ41およびプローブ41に
接続されたリード線51により外部の抵抗測定器52へ
と取り出すことができる。
【0026】ところで、上述した実施例では、スローア
ウェイチップ2に対して、被削物(切削加工される金属
ワーク)が側面40Bの方向より回転しながら切削され
ると共に、ホルダ1を前面40A方向へ送っていくこと
で切削加工が行われる。この場合、スローアウェイチッ
プ2の、図1において左手前側に位置するノーズ部20
0および横逃げ面201の上端縁に形成された切刃20
2が主として切削加工に使用される。このため、切削に
直接寄与している切刃202や切削加工時生じる切りく
ずが衝突する切刃202に隣接したスローアウェイチッ
プ2のすくい面203に主として応力が生じ、高温が発
生する。同様に、ホルダ1の取付部4においても、スロ
ーアウェイチップ2のすくい面203の下方に位置する
側面40B側に応力が集中する。スローアウェイチップ
2に発生した応力により、切刃202と共にすくい面2
03が摩耗していくが、ときとして欠損が生じたり、欠
損に伴ってスローアウェイチップ2が破損してしまうこ
とがある。このため、プローブ挿入孔19をスローアウ
ェイチップ2と同様に応力が集中している底面6の側面
40B側に形成した場合には、上述したスローアウェイ
チップ2の破損に伴って、スローアウェイチップ2の下
面に接触しているプローブ41にも影響が出る恐れが十
分に考えられる。
【0027】そこでこの実施例では、プローブ挿入孔1
9が、スローアウェイチップ2の前逃げ面204に連な
るチップ取付部4の前面40A寄りに形成されている。
このようにチップ取付部4の前面40A寄りにプローブ
挿入孔19が形成されていると、プローブ挿入孔19に
応力がかかりにくい。従って、スローアウェイチップ2
が割れた場合でも、プローブ挿入孔19内のプローブ4
1までが壊れる等のおそれが少ない。これがこの実施形
態の特徴である。
【0028】この実施形態の特徴をより一般的に説明す
れば、スローアウェイチップを固定保持するためのホル
ダにおいて、スローアウェイチップが取り付けられた場
合に、スローアウェイチップの切削加工に使用される逃
げ面に連なる面とは異なる位置に、プローブ挿入孔を形
成したことが特徴である。換言すれば、ホルダにおける
切削加工時の応力のかかりにくい位置に、プローブ挿入
孔を形成したことがこの発明の特徴の1つである。
【0029】図5および図6は、スローアウェイチップ
2を示し、図中、20は窒化珪素系セラミックの母材、
21は母材22に被着形成した導電膜回路からなる損耗
センサ、22は損耗センサ21の端部、23はスローア
ウェイチップ2の上面、24は下面、25は逃げ面、2
6,27は切刃稜である。なお、このスローアウェイチ
ップ2は上下両面(23,24)の切刃稜26,27を
使用可能なネガタイプのものであり、上下は本来区別さ
れない、8コーナ、8箇所のノーズ部28を使用可能な
ものであるが、便宜上、一方を上面23、他方を下面2
4とする。
【0030】図6は、1つの上記損耗センサ21のパタ
ーンをわかりやすく示した説明図であり、スローアウェ
イチップ2の内部を透視することにより上記パターンを
立体的に示している。同図に示すように、たとえば下面
24に一対の端部22を有する損耗センサ21は、端部
22から逃げ面25に導出するとともに、逃げ面25を
縦断して上面23と逃げ面25との境界をなす切刃稜2
6まで達し、そこから、この切刃稜26に沿って延びて
いる。
【0031】実際のスローアウェイチップ2は、下面2
4に端部22,22を備えた損耗センサ21が4つあ
り、それらが、上面23の4つのノーズ部28で切刃稜
26まで到達している。他方、上面23も下面24と同
一構成となっており、この上面23に端部24,24を
備えた損耗センサ21が4個あり、それらが、下面23
の4個のノーズ部28で切刃稜27まで到達している。
【0032】このように構成されるスローアウェイチッ
プ2をホルダ1に装着し、図6に示す使用中の切刃稜2
6に対して形成された損耗センサ21の端部22とプロ
ーブ41の先端とを圧接される。これにより、導電膜回
路21がプローブ41を介して抵抗計に接続する。そし
て、スローアウェイチップ2が切削加工中に摩耗し、損
耗センサ21の使用中の切刃稜26に沿った部分で遂に
摩耗が損耗センサ21の幅部まで進むと、損耗センサ2
1が断線状態となり、電気抵抗が無限大となる。損耗セ
ンサ21の切刃稜26に沿った部分の幅は、使用限界摩
耗幅とほぼ一致させてあり、従って、使用限界摩耗幅ま
で摩耗が進行したりあるいは欠損に至った瞬間に損耗セ
ンサ21の電気抵抗が無限大となる。この時点で、切削
加工を停止することができるように抵抗計と図示しない
工作機械を接続・設定しておくことで、使用限界を超え
て切刃稜26の使用やあるいは欠損したままでの使用を
防止することができる。
【0033】導電膜回路21とプローブ41との接触部
分は、上述のように外部に露出しておらず、またリード
線も外部に露出していないので、切り屑の排出性が阻害
されることはない。なお、損耗センサ21の端部22と
プローブ41とを圧接させる理由は以下の通りである。
すなわち、損耗センサ21とプローブ41の接触が弱い
と、切削加工中の振動による影響で瞬間的に両者が離れ
ることがあり、それにより誤検出をされることを防止す
るためである。
【0034】以上説明した実施形態では、L字状のレバ
ー10を用いた例を示したが、L字状レバー10に代え
てクランパやクランプボルトでスローアウェイチップ2
をホルダに固定するものであってもよい。この発明は以
上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項
記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるスローアウェイ
チップ用のホルダを示す図である。
【図2】図1に示すホルダの分解斜視図である。
【図3】プローブ固定具の拡大斜視図である。
【図4】プローブ固定具の縦断面図およびこのプローブ
固定具に嵌合されるプローブの一例を示す図である。
【図5】この発明の一実施形態にかかるホルダにより保
持されるスローアウェイチップの側面図および平面図で
ある。
【図6】スローアウェイチップの損耗センサのパターン
を説明するためのスローアウェイチップの図解的な斜視
図である。
【符号の説明】 1 ホルダ 2 スローアウェイチップ 3 シャンク 4 チップ取付部 5 ポケット 6 底面(着座面) 7 後面(拘束面) 8 側面(拘束面) 19 プローブ挿入孔 40A チップ取付部4の前面 41 プローブ 42 シート 44 プローブ固定具 202 切刃 203 すくい面 204 前逃げ面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃物台に取り付けられるシャンクおよびシ
    ャンクの先端に備えられたチップ取付部を有するホルダ
    であって、 チップ取付部には、センサ付きスローアウェイチップを
    固定保持するためのポケットが形成され、 このポケットは、チップ取付部に対して、上面、スロー
    アウェイチップの前逃げ面に連なる前面およびスローア
    ウェイチップの横逃げ面に連なる一方側面が開放し、そ
    の底面は、スローアウェイチップの下面が載置される着
    座面、その後面および他方側面は、それぞれ、スローア
    ウェイチップの側面が当接される拘束面となっており、 前記チップ取付部には、着座面に開口する一対のプロー
    ブ挿入孔が、その前面寄りに形成されており、 前記一対のプローブ挿入孔に、先端がセンサ付きスロー
    アウェイチップのセンサに接触される一対のプローブが
    設けられていることを特徴とする、センサ付きスローア
    ウェイチップ用ホルダ。
  2. 【請求項2】前記プローブの後端には、ホルダに形成さ
    れた溝内に配線されたリード線が接続されていることを
    特徴とする、請求項1記載のセンサ付きスローアウェイ
    チップ用ホルダ。
  3. 【請求項3】前記チップ取付部には、取り外し可能なカ
    バーが備えられ、カバーを取り外すと、プローブとリー
    ド線との接続部が露出することを特徴とする、請求項2
    記載のセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダ。
  4. 【請求項4】前記ポケットには、着座面とチップとの間
    に配置されるシートが備えられていることを特徴とす
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載のセンサ付きス
    ローアウェイチップ用ホルダ。
  5. 【請求項5】前記一対のプローブを固定するために、絶
    縁材で形成され、シートに嵌合されたプローブ固定具が
    設けられていることを特徴とする、請求項4記載のセン
    サ付きスローアウェイチップ用ホルダ。
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