JP2007030138A - スローアウェイチップおよびこれを備えた切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 設計の自由度が高くかつ切屑の飛散による導電パターンの損傷を防止したスローアウェイチップおよびこれを備えた切削工具を提供することである。
【解決手段】 シャンク18先端側にポケット11が形成されたホルダ本体10と、ポケット11に着脱自在に装着され、表面に導電パターン21が形成されたスローアウェイチップ20とを備え、導電パターン21が、コーナ部25の切刃に沿って形成された帯状のセンサラインと、ポケット11の壁面に設けられた2つの接続部位にそれぞれ接触して電気的に接続される一対の接続領域と、これらの接続領域と前記センサラインの両端とをそれぞれ電気的につなぐ接続ラインとからなり、導電パターン21が逃げ面に複数形成され、これら複数の導電パターン21のうち、2つの導電パターン21がそれぞれ有する2本の接続ラインのうちの1本が共通の接続ラインからなるスローアウェイチップおよび切削工具である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スローアウェイチップおよびこれを備えた切削工具に関し、より詳しくは切刃の摩耗を検知する機能を備えたセンサ付きの切削工具に関する。
一般に、切削工具の切刃綾部分の摩耗量を検知することによって、工具寿命を自動的に判定することができるセンサ付きの切削工具が知られている。具体的には、この工具は、シャンクの先端側にポケットが形成されたホルダ本体と、前記ポケットに着脱自在に装着され、表面に導電パターンが形成されたスローアウェイチップとで構成され、前記導電パターンは、前記切刃稜に沿って延びる導電帯からなるセンサライン(センサ部)と、該センサラインをホルダ本体と電気的に接続するための一対の接続領域と、前記センサラインと接続領域とを電気的に接続するための接続ラインとから構成される。そして、前記導電パターンにおけるセンサラインの両端を外部の測定器に接続し、センサラインの電気抵抗値を測定し、切刃稜が摩耗して前記センサラインが断線したとき、抵抗値の変化から当該切刃稜が損耗したことを知ることができる。
特許文献1には、シャンクおよびシャンク先端に備えられたチップ取付部を有するホルダであって、前記チップ取付部には、センサ付きスローアウェイチップを固定保持するためのポケットが形成され、該ポケットの前記センサ付きスローアウェイチップを拘束する拘束面には、先端がセンサ付きスローアウェイチップのセンサ部に電気的に接続される一対のプローブ(接触ピン)が設けられているセンサ付きスローアウェイチップ用のホルダが記載されている。
そして、前記ポケットに固定保持されるセンサ付きスローアウェイチップとしては、略平板状で略四角形をなし、上下両面の切刃稜が使用可能なネガタイプのものが記載されている(特許文献1の図8を参照)。この文献によると、前記チップは、所定のコーナを切削に使用可能なノーズ部とし、該ノーズ部と連なる側面(逃げ面)には、切刃稜に沿って延びる損耗センサ(センサライン)が形成されている。一方、チップの各側面(逃げ面)には、対をなす2つのセンサ接触部(接続領域)が設けられており、前記損耗センサは、チップの側面上を、使用するノーズ部に隣接するノーズ部を取り巻くように延びる接続ラインによって、一方のセンサ接触部に電気的に接続され、さらに、チップの上面(すくい面)を介して他方のセンサ接触部に電気的に接続されている。すなわち、特許文献1に記載のような従来のセンサ付きスローアウェイチップに形成される導電パターンは、チップの逃げ面に形成されるセンサラインおよび接続領域と、逃げ面およびすくい面に形成される接続ラインとから構成されている。
しかしながら、上記構成の導電パターンは複雑であり、このような導電パターンが形成されたスローアウェイチップを備える切削工具の設計の自由度は、低くならざるをえない。また、一般にチップの大きさは1cm3に満たないので、上記構成の導電パターンは形成しにくい。さらに、切削時には、切屑がチップのすくい面に当たりやすいので、すくい面上に導電パターンの一部が形成されている前記導電パターンは、切屑の飛散により、導電パターンが損傷するという問題がある。
特許第3357329号公報
本発明の課題は、設計の自由度が高くかつ切屑の飛散による導電パターンの損傷を防止したスローアウェイチップおよびこれを備えた切削工具を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、スローアウェイチップに形成される複数の導電パターンのうち、所定の接続ラインを共有化するので、導電パターンが簡略化されて設計の自由度が向上すると共に、該導電パターンはスローアウェイチップの逃げ面にのみ形成されているので、切屑の飛散による導電パターンの損傷が防止されたスローアウェイチップおよびこれを備えた切削工具が得られるという新たな知見を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明におけるスローアウェイチップおよびこれを備えた切削工具は、以下の構成からなる。
(1)2つの主面および複数の側面を有する略平板状をなし、一方の主面がすくい面とされ、他方の主面が着座面とされ、前記複数の側面が逃げ面とされ、前記すくい面と隣接する2つの逃げ面との交差稜線からなる切刃が形成された複数のコーナ部を有し、ホルダ本体のシャンクの先端側に形成されたポケットに着脱自在に装着されるスローアウェイチップであって、前記コーナ部の切刃に沿って形成された帯状のセンサラインと、前記ポケットの壁面に設けられた2つの接続部位にそれぞれ接触して電気的に接続される一対の接続領域と、これらの接続領域と前記センサラインの両端とをそれぞれ電気的につなぐ接続ラインとからなる導電パターンが前記逃げ面に複数形成され、これら複数の導電パターンのうち、2つの導電パターンがそれぞれ有する2本の接続ラインのうちの1本が共通の接続ラインからなることを特徴とするスローアウェイチップ。
(2)前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、前記2つの導電パターンのうち、一方の導電パターンにおけるセンサラインが一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、かつ、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成され、他方の導電パターンにおけるセンサラインが他方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、かつ、第三逃げ面および第四逃げ面に跨って形成されている前記(1)記載のスローアウェイチップ。
(3)前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、前記2つの導電パターンのうち、一方の導電パターンにおけるセンサラインが一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、かつ、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成され、他方の導電パターンにおけるセンサラインが一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、かつ、第四逃げ面および第一逃げ面に跨って形成されている前記(1)記載のスローアウェイチップ。
(4)前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、前記2つの導電パターンのうち、一方の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第一センサラインと、前記第三逃げ面に設けられた第一接続領域および第二接続領域と、前記第二逃げ面に位置する前記第一センサラインの一端と前記第一接続領域とをつなぐために、前記第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第一接続ラインと、前記第一逃げ面に位置する前記第一センサラインの他端と前記第二接続領域とをつなぐために、前記第一逃げ面、第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第二接続ラインとを備え、前記第二接続領域が前記第二接続ライン上にあり、他方の導電パターンは、他方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第三逃げ面および第四逃げ面に跨って形成された第二センサラインと、前記第二逃げ面に設けられた第三接続領域および第四接続領域と、前記第三逃げ面に位置する前記第二センサラインの一端と前記第三接続領域とをつなぐために、前記第三逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第三接続ラインとを備え、前記第二接続ラインが前記第三逃げ面からさらに前記第四逃げ面まで延設されて該第四逃げ面に位置する前記第二センサラインの他端と接続されており、前記第四接続領域が前記第二接続ライン上にある前記(1)または(2)記載のスローアウェイチップ。
(5)前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、前記2つの導電パターンのうち、一方の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第一センサラインと、前記第三逃げ面に設けられた第一接続領域および第二接続領域と、前記第二逃げ面に位置する前記第一センサラインの一端と前記第一接続領域とをつなぐために、前記第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第一接続ラインと、前記第一逃げ面に位置する前記第一センサラインの他端と前記第二接続領域とをつなぐために、前記第一逃げ面、第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第二接続ラインとを備え、前記第二接続領域が前記第二接続ライン上にあり、他方の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第四逃げ面および第一逃げ面に跨って形成された第三センサラインと、前記第二逃げ面に設けられた第五接続領域および第六接続領域と、前記第四逃げ面に位置する前記第三センサラインの一端と前記第六接続領域とをつなぐために、前記第四逃げ面、第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第四接続ラインとを備え、前記第一逃げ面に位置する前記第三センサラインの他端が前記第二接続ラインに接続されており、前記第五接続領域が前記第二接続ライン上にある前記(1)または(3)記載のスローアウェイチップ。
(6)前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、少なくとも4つの導電パターンを有し、第1の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第一センサラインと、前記第三逃げ面に設けられた第一接続領域および第二接続領域と、前記第二逃げ面に位置する前記第一センサラインの一端と前記第一接続領域とをつなぐために、前記第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第一接続ラインと、前記第一逃げ面に位置する前記第一センサラインの他端と前記第二接続領域とをつなぐために、前記第一逃げ面、第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第二接続ラインとを備え、前記第二接続領域が前記第二接続ライン上にあり、第2の導電パターンは、他方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第三逃げ面および第四逃げ面に跨って形成された第二センサラインと、前記第二逃げ面に設けられた第三接続領域および第四接続領域と、前記第三逃げ面に位置する前記第二センサラインの一端と前記第三接続領域とをつなぐために、前記第三逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第三接続ラインとを備え、前記第二接続ラインが前記第三逃げ面からさらに前記第四逃げ面まで延設されて該第四逃げ面に位置する前記第二センサラインの他端と接続されており、前記第四接続領域が前記第二接続ライン上にあり、第3の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第四逃げ面および第一逃げ面に跨って形成された第三センサラインと、前記第二逃げ面に設けられた第五接続領域および第六接続領域と、前記第四逃げ面に位置する前記第三センサラインの一端と前記第六接続領域とをつなぐために、前記第四逃げ面、第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第四接続ラインとを備え、前記第一逃げ面に位置する前記第三センサラインの他端が前記第二接続ラインに接続されており、前記第五接続領域が前記第二接続ライン上にあり、第4の導電パターンは、他方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第四逃げ面および第一逃げ面に跨って形成された第四センサラインと、前記第三逃げ面に設けられた第七接続領域および第八接続領域と、前記第一逃げ面に位置する前記第四センサラインの一端と前記第八接続領域とをつなぐために、前記第一逃げ面、第四逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第五接続ラインとを備え、前記第四逃げ面に位置する前記第四センサラインの他端が前記第二接続ラインに接続されており、前記第七接続領域が前記第二接続ライン上にある前記(1)記載のスローアウェイチップ。
(7)シャンクの先端側にポケットが形成されたホルダ本体と、前記ポケットに着脱自在に装着される前記(1)〜(6)のいずれかに記載のスローアウェイチップとを備え、前記一対の接続領域は、同じ逃げ面に形成され、かつ、前記センサラインが形成されている逃げ面とは異なる逃げ面に形成されており、前記2つの接続部位は、前記ポケットの同じ壁面に設けられていることを特徴とする切削工具。
(8)前記2つの接続部位のうち、一方が前記壁面に埋設されたプローブピンであり、他方が前記ポケットの壁面であり、前記ホルダ本体が導電性である前記(7)記載の切削工具。
(9)前記ホルダ本体は、前記プローブピンと、該プローブピンから前記ホルダ本体の内部を通じてホルダ本体と電気的に絶縁された状態でホルダ本体の後端または周面まで配設されたリード線とを有する第一導電経路と、前記接続部位として機能する前記壁面から前記ホルダ本体を通じてホルダ本体の後端または周面まで電気的に通じる第二導電経路とを備えている前記(8)記載の切削工具。
(10)前記ポケットの壁面には、前記プローブピンに接触する前記接続領域に接続された、前記接続ラインに対向する部位が、該接続ラインと絶縁されている前記(8)または(9)記載の切削工具。
上記(1)〜(7)に記載の発明によれば、複数の導電パターンにおける所定の接続ラインを共有化するので、導電パターンが簡略化され、その結果、該導電パターンが簡単に形成できると共に、設計の自由度が向上し、製造コストが削減できるという効果がある。しかも、該導電パターンは、スローアウェイチップの逃げ面にのみ形成されているので、切屑の飛散による導電パターンの損傷を防止することができる。
上記(8),(9)に記載の発明によれば、スローアウェイチップの導電パターンが所定の導電経路によりホルダ本体の外部に接続されるので、ホルダ本体に配設するプローブピンおよびこのプローブピンに接続されるリード線が一つで済み、その結果、プローブピンおよびリード線の配置設計の自由度が高くなる。上記(10)に記載の発明によれば、2つの接続部位が短らくするのを防止することができる。
以下、本発明のスローアウェイチップおよびこれを備えた切削工具の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の切削工具を示す分解斜視図である。図1に示すように、本実施形態にかかる切削工具1は、ホルダ本体10とスローアウェイチップ20とで構成される。
(ホルダ本体)
ホルダ本体10は、刃物台91に取り付けられると共に、柱状のシャンク18の先端にチップ20を着脱自在に装着するポケット11が形成されている。ポケット11は、シャンク18に対して、上面、前面および一方側面(図1において手前側側面)が開放した凹欠部である。これにより、ポケット11にチップ20を着脱自在に装着することができる。
また、ポケット11は、スローアウェイチップ20の着座面が当接する座面12,チップ20の側面24が当接するチップ拘束面13(13a,13b)を有している。さらに、座面12には、スローアウェイチップ20の衝突等によりポケット11が傷つくことを防止する上で、シート93が配設されている。該シート93は、超硬合金等の高硬度材質からなり、その配設は、シート93の略中央部に形成された貫通口95に締付けねじ94を挿通し、該締付けねじ94の先端側を座面12に形成されたねじ穴96に螺合して行われる。
チップ拘束面13aには、チップ20における接続領域と電気的に接続される2つの接続部位のうちの一方として、一本のプローブピン14が埋設されている。具体的には、プローブピン14は、後述するチップ20の導電パターン21における一対の接続領域のうちの一方と接触する位置に形成されると共に、拘束面13aからその一部が突出し、かつシャンク18から電気的に絶縁された状態で埋設されている。
また、該プローブピン14には、シャンク18と電気的に絶縁された状態でシャンク18内に配設された一本のリード線16の一端が接続されている。具体的には、シャンク18には、後端から周面にかけて開口した切り欠き部15が形成されており、該切り欠き部15とプローブピン14との間には、シャンク18内を貫通する貫通孔17が形成されている。該貫通孔17は、シャンク18から電気的に絶縁されており、この貫通孔17内にリード線16を配設するので、リード線16がシャンク18から電気的に絶縁された状態で配設される。さらに、該リード線16の他端は、ホルダ10の外部へと導出されて外部の測定器92に接続される。
これにより、チップ20の導電パターン21における一対の接続領域のうちの一方から導かれ、ホルダ本体10のポケット11に埋設された一本のプローブピン14を介し、シャンク18と電気的に絶縁された状態で該シャンク18内を通ってシャンク18の切り欠き部15から導出される一本のリード線16へと導かれる第一導電経路が構成される。なお、プローブピン14は、拘束面13aに代えて、拘束面13bに上記した所定の状態で埋設されていてもよい。
一方、ホルダ本体10は導電性からなる。これにより、拘束面13がチップ20における接続領域と電気的に接続される2つの接続部位のうちの他方として機能することができる。すなわち、ホルダ10自体がチップ20に形成された導電パターン21をホルダ10の外部に導くためのプローブピンおよびリード線として機能する。ホルダ10を構成する導電性を有する材料としては、例えばクロム・モリブデン鋼、ニッケル・クロム鋼、ニッケル・クロム・モリブデン鋼等の合金鋼や、鉄にC、Si、Mn、PおよびSを添加した炭素合金鋼をベースとして、クロム、タングステン、マンガン、モリブデン、バナジウム等を添加した合金鋼等が挙げられる。
また、シャンク18の切り欠き部15において、貫通孔17が形成されていない領域からは、リード線19が配設される。該リード線19の一端側はシャンク18内に埋設されており、他端は測定器92に接続されている。これにより、チップ20の導電パターン21における一対の接続領域のうちの他方から導かれ、導電性のホルダ本体10の拘束面13aに接触してシャンク18を通り、リード線19を介してホルダ10の外部へと導かれる第二導電経路が構成される。
なお、前記チップ拘束面13aには、プローブピン14に接触するチップ20の導電パターン21における接続領域に接続された、接続ラインに対向する部位が、該接続ラインと電気的に絶縁されているのが好ましい。これにより、前記2つの接続部位、すなわちプローブピン14および拘束面13aが短らくするのを防止できる。具体的には、例えば後述するスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図2の場合では、前記チップ拘束面13aには、プローブピン14に接触する接続領域31(32)に接続された、接続ライン33(34)に対向する部位が、該接続ライン33(34)と電気的に絶縁される。
さらに、前記2つの接続部位は、ポケット11の同じ壁面に設けられているのが好ましい。本実施形態では、2つの接続部位のうちの一方として機能するプローブピン14が埋設されている拘束面13aが、前記2つの接続部位のうちの他方として機能する。これにより、導電パターン21の形成が簡単になる。
(スローアウェイチップ)
次に、スローアウェイチップについて説明する。本発明にかかるスローアウェイチップは、2つの主面および複数の側面を有する略平板状をなし、一方の主面がすくい面とされ、他方の主面が着座面とされ、前記複数の側面が逃げ面とされ、前記すくい面と隣接する2つの逃げ面との交差稜線からなる切刃が形成された複数のコーナ部を有する。
具体的には、図1に示すように、本実施形態にかかるスローアウェイチップ20は、母材22を有し、該母材22は略平板状で略四角形をなしてすくい面および着座面を形成する2つの主面23と、逃げ面を形成する4つの側面24を有し、すくい面を形成する一方の主面23と側面24との交差稜部分に切刃であるコーナ部25が形成される。
また、チップ20における2つの主面23の各コーナ部には、それぞれ切刃が形成される。すなわち、スローアウェイチップ20をポケット11に装着する際には、チップ20の上面(すくい面を形成する一方の主面23)が図1に示すクランプ97で固定されるが、チップ20を固定した状態では、例えば図1に示すコーナ部25が切削に利用される。そして、コーナ部25が摩耗した場合には、クランプ97を緩めて、すくい面の中央を中心にしてチップ20を90°回転させ、コーナ部25と隣接する別のコーナ部を切刃として切削に使用する。
このように、チップ20を90°ずつ回転させて、チップ20における一方の主面23側における4つのコーナ部を順次切削に使用することができる。さらに、チップ20の上下を反転させ、他方の主面23側における4つのコーナ部を順に切削に使用することができ、合計8つのコーナ部を使用することができる。なお、チップ20の上下を反転させた場合には、すくい面と着座面が逆転して機能する。
チップ20の表面に形成された導電パターン21は、コーナ部25の切刃に沿って形成された帯状のセンサラインと、前記ポケット11の壁面である拘束面13に設けられた2つの接続部位にそれぞれ接触して電気的に接続される一対の接続領域と、これらの接続領域と前記センサラインの両端とをそれぞれ電気的につなぐ接続ラインとからなる。さらに、前記センサライン、接続領域および接続ラインは、全てチップ20の側面24である逃げ面に形成される。これにより、導電パターン21の形成が容易になると共に、切屑の飛散による導電パターン21の損傷が防止される。
導電パターン21は、母材22に対して電気的に絶縁された状態で形成される。そして、センサラインの形成位置と幅によって、工具寿命(摩耗量)の許容摩耗幅を規定することができる。母材22を構成する材料としては、例えばアルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、サーメット、超硬合金、立方晶窒化ホウ素質焼結体(CBN/cubic Boron Nitride)、ダイヤモンド焼結体(PCD/Polycrystalline Diamond)等が好適に使用できる。
また、導電パターン21を構成する材料としては、母材22に対する接合力や摩耗の度合い等の上で、例えばTi、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W等の4a、5a、6a族金属、Co、Ni、Fe等の鉄族金属、あるいはAlなどの金属材料やTiC、VC、NbC、TaC、Cr32、Mo2C、WC、W2C、TiN、VN、NbN、TaN、CrN、TiCN、VCN、NbCN、TaCN、CrCN等の4a、5a、6a族金属の炭化物、窒化物、炭窒化物、(Ti、Al)Nの群から選ばれる少なくとも1種、特にTiN、(Ti、Al)N、(Ti、Al)CNの群から選ばれる少なくとも1種、さらにはTiNが好適である。
次に、本発明にかかる導電パターンについて、さらに詳細に説明する。図2は、導電パターンを説明するためのスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図である。図2に示すように、略四角形平板状のスローアウェイチップの周面を展開すると、第一逃げ面24a、第二逃げ面24b、第三逃げ面24cおよび第四逃げ面24dがこの順に隣接した構成となっている。
そして、これらの逃げ面に形成された導電パターン21aは、一方の主面23a側のコーナ部25の切刃に沿って、第一逃げ面24aおよび第二逃げ面24bに跨って形成された第一センサライン30と、第三逃げ面24cに設けられた第一接続領域31および第二接続領域32と、第二逃げ面24bに位置する第一センサライン30の一端と第一接続領域31とをつなぐために、第二逃げ面24bおよび第三逃げ面24cに跨って形成された第一接続ライン33と、第一逃げ面24aに位置する第一センサライン30の他端と第二接続領域とをつなぐために、第一逃げ面24a、第二逃げ面24bおよび第三逃げ面24cに跨って形成された第二接続ライン34とを備えている。ここで、第二接続領域32は、第三逃げ面24cにおける第二接続ライン34上に形成されている。
また、一対の接続領域である第一接続領域31,第二接続領域32は、同じ逃げ面24cに形成され、かつ、センサライン30が形成されている逃げ面24a,24bとは異なる逃げ面24cに形成されている。これにより、前記一対の接続領域が、前記したホルダ本体10におけるポケット11の同じ壁面に設けられている2つの接続部位(プローブピン14,拘束面13a)と電気的に接続される。
ここで、本発明にかかる導電パターンは、上記で説明した導電パターン21aが、逃げ面に複数形成されたものであり、さらに、これら複数の導電パターンのうち、2つの導電パターンがそれぞれ有する2本の接続ラインのうちの1本が、共通の接続ラインからなる。これにより、導電パターンが簡略化される。このような導電パターンとしては、図3〜図5のものが挙げられる。
図3は、本発明のスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図である。なお、図3においては、前述した図2の構成と同一または同等な部分には同一の参照符号を付して説明は省略する。また、図3に示すコーナ部26は、コーナ部25と反対の主面23b側に対向して位置している。
図3に示すように、この導電パターンは、上記で説明した導電パターン21aに加えて、導電パターン21bが形成された構成となっている。導電パターン21bは、他方の主面23b側のコーナ部26の切刃に沿って、第三逃げ面24cおよび第四逃げ面24dに跨って形成された第二センサライン40と、第二逃げ面24bに設けられた第三接続領域41および第四接続領域42と、第三逃げ面24cに位置する第二センサライン40の一端と第三接続領域41とをつなぐために、第三逃げ面24cおよび第二逃げ面24bに跨って形成された第三接続ライン43とを備えている。
さらに、上記で説明した第二接続ライン34が、第三逃げ面24cから第四逃げ面24dまで延設されて該第四逃げ面24dに位置する第二センサライン40の他端と接続されており、第四接続領域42が第二接続ライン34上に形成される。この構成によると、2つの導電パターン21a,21bがそれぞれ有する2本の接続ラインのうちの1本である接続ライン34が共有化されているので、導電パターンが簡略化される。
図4は、本発明における他のスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図である。なお、図4においては、前述した図2の構成と同一または同等な部分には同一の参照符号を付して説明は省略する。また、図4に示すコーナ部27は、コーナ部25と同一の主面23a側にコーナ部25と隣接して位置している。
図4に示すように、この導電パターンは、導電パターン21aに加えて、導電パターン21cが形成された構成となっている。導電パターン21cは、一方の主面23a側のコーナ部27の切刃に沿って、第四逃げ面24dおよび第一逃げ面24aに跨って形成された第三センサライン50と、第二逃げ面24bに設けられた第五接続領域51および第六接続領域52と、第四逃げ面24dに位置する第三センサライン50の一端と第六接続領域52とをつなぐために、第四逃げ面24d、第一逃げ面24aおよび第二逃げ面24bに跨って形成された第四接続ライン53とを備えている。
そして、第一逃げ面24aに位置する第三センサライン50の他端が、第二接続ライン34に接続されており、第五接続領域51が第二接続ライン34上に形成されている。この構成であっても、2つの導電パターン21a,21cがそれぞれ有する2本の接続ラインのうちの1本である接続ライン34が共有化されているので、導電パターンが簡略化される。
図5は、本発明におけるさらに他のスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図である。なお、図5においては、前述した図2〜図4の構成と同一または同等な部分には同一の参照符号を付して説明は省略する。また、図5に示すコーナ部28は、コーナ部25と反対の主面23b側にコーナ部26と隣接して位置している。
図5に示すように、この導電パターンは、上記で説明した導電パターン21a,21b,21cに加えて、導電パターン21dが形成された構成となっている。導電パターン21dは、他方の主面23b側のコーナ部28の切刃に沿って、第四逃げ面24dおよび第一逃げ面24aに跨って形成された第四センサライン60と、第三逃げ面24cに設けられた第七接続領域61および第八接続領域62と、第一逃げ面24aに位置する第四センサライン60の一端と第八接続領域62とをつなぐために、第一逃げ面24a、第四逃げ面24dおよび第三逃げ面24cに跨って形成された第五接続ライン63とを備えている。
そして、第四逃げ面24dに位置する第四センサライン60の他端が、上記で説明した第二接続ライン34に接続されており、第七接続領域61が、第二接続ライン34上に形成される。この構成であっても、4つの導電パターン21a,21b,21c,21dがそれぞれ有する2本の接続ラインのうちの1本である接続ライン34が共有化されているので、導電パターンが簡略化される。
上記した切削工具1を用いて切削を行うには、まず、スローアウェイチップ20をホルダ本体10に装着する。装着は、例えば図3示す導電パターン21aを有するスローアウェイチップのコーナ部25を用いて切削する場合には、このチップをホルダ10におけるポケット11に装着し、ついで、チップの上面(すくい面を形成する一方の主面23a)をクランプ97で固定する。この際、該チップの第一接続領域31がチップ拘束面13aに埋設された一本のプローブピン14と電気的に接触し、該プローブピン14を介して、シャンク18と電気的に絶縁された状態で該シャンク18内を通って切り欠き部15から導出される配線ライン16へと導かれる第一導電経路が構成される。
さらに、第二接続領域32が、導電性のホルダ10における拘束面13aに接触してホルダ10と電気的に接続されると共に、シャンク18を通り、配線ライン19を介してホルダ10の外部へと導かれる第二導電経路が構成され、該チップの導電パターン21aが、ホルダ10の外部の測定器92に接続される。これにより、ホルダ10に配設するプローブピンおよびこのプローブに接続される配線ラインが一つで済み、プローブおよび配線ラインの配置設計の自由度が高くなる。
ついで、被削材(切削加工される金属ワーク等)を回転させた状態で該チップのコーナ部25を被削材の側面に当接させながら、ホルダ10を側面方向または深さ方向へ送ることによって所望の形状に被削材を切削加工することができる。この際、すくい面を形成する一方の主面23aには、導電パターンが形成されていないので、切屑の飛散による導電パターン21aの破損が防止される。そして、コーナ部25が摩耗し、第一センサライン30が断線したときには、抵抗値の変化からコーナ部25が損耗したことを知ることができる。
なお、上記の実施形態では、2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状のスローアウェイチップについて説明したが、本発明にかかるスローアウェイチップが有する側面の数は、これに限定されるものではなく、例えば5つの側面を有する略五角形平板状、6つの側面を有する略六角形平板状などであってもよい。また、逃げ面に2つまたは4つ形成された導電パターンについて説明したが、本発明にかかる導電パターンの数は複数であればよく、これに限定されるものではない。さらに、チップ20の固定にクランプ97を用いたが、本発明はクランプ97に限定されるものではなく、例えばレバーを用いたピンロック式の拘束や、クランプボルトでスローアウェイチップをホルダに固定するネジ止め式等であってもよい。
本実施形態の切削工具を示す分解斜視図である。 導電パターンを説明するためのスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図である。 本発明にかかるスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図である。 本発明にかかる他のスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図である。 本発明にかかる、さらに他のスローアウェイチップの周面を展開した状態を示す図である。
符号の説明
1 切削工具
10 ホルダ本体
11 ポケット
12 座面
13, 13a,13b 拘束面
14 プローブピン
15 切り欠き部
16,19 リード線
17 貫通孔
18 シャンク
20 スローアウェイチップ
21,21a,21b,21c,21d 導電パターン
22 母材
23 主面
24 側面
24a 第一逃げ面
24b 第二逃げ面
24c 第三逃げ面
24d 第四逃げ面
25,26,27,28 コーナ部
30 第一センサライン
31 第一接続領域
32 第二接続領域
33 第一接続ライン
34 第二接続ライン
40 第二センサライン
41 第三接続領域
42 第四接続領域
43 第三接続ライン
50 第三センサライン
51 第五接続領域
52 第六接続領域
53 第四接続ライン
60 第四センサライン
61 第七接続領域
62 第八接続領域
63 第五接続ライン
91 刃物台
93 シート
94 締付けねじ
95 貫通口
96 ねじ穴
97 クランプ

Claims (10)

  1. 2つの主面および複数の側面を有する略平板状をなし、一方の主面がすくい面とされ、他方の主面が着座面とされ、前記複数の側面が逃げ面とされ、前記すくい面と隣接する2つの逃げ面との交差稜線からなる切刃が形成された複数のコーナ部を有し、ホルダ本体のシャンクの先端側に形成されたポケットに着脱自在に装着されるスローアウェイチップであって、
    前記コーナ部の切刃に沿って形成された帯状のセンサラインと、前記ポケットの壁面に設けられた2つの接続部位にそれぞれ接触して電気的に接続される一対の接続領域と、これらの接続領域と前記センサラインの両端とをそれぞれ電気的につなぐ接続ラインとからなる導電パターンが前記逃げ面に複数形成され、これら複数の導電パターンのうち、2つの導電パターンがそれぞれ有する2本の接続ラインのうちの1本が共通の接続ラインからなることを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、
    前記2つの導電パターンのうち、一方の導電パターンにおけるセンサラインが一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、かつ、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成され、他方の導電パターンにおけるセンサラインが他方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、かつ、第三逃げ面および第四逃げ面に跨って形成されている請求項1記載のスローアウェイチップ。
  3. 前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、
    前記2つの導電パターンのうち、一方の導電パターンにおけるセンサラインが一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、かつ、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成され、他方の導電パターンにおけるセンサラインが一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、かつ、第四逃げ面および第一逃げ面に跨って形成されている請求項1記載のスローアウェイチップ。
  4. 前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、
    前記2つの導電パターンのうち、一方の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第一センサラインと、前記第三逃げ面に設けられた第一接続領域および第二接続領域と、前記第二逃げ面に位置する前記第一センサラインの一端と前記第一接続領域とをつなぐために、前記第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第一接続ラインと、前記第一逃げ面に位置する前記第一センサラインの他端と前記第二接続領域とをつなぐために、前記第一逃げ面、第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第二接続ラインとを備え、前記第二接続領域が前記第二接続ライン上にあり、
    他方の導電パターンは、他方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第三逃げ面および第四逃げ面に跨って形成された第二センサラインと、前記第二逃げ面に設けられた第三接続領域および第四接続領域と、前記第三逃げ面に位置する前記第二センサラインの一端と前記第三接続領域とをつなぐために、前記第三逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第三接続ラインとを備え、
    前記第二接続ラインが前記第三逃げ面からさらに前記第四逃げ面まで延設されて該第四逃げ面に位置する前記第二センサラインの他端と接続されており、前記第四接続領域が前記第二接続ライン上にある請求項1または2記載のスローアウェイチップ。
  5. 前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、
    前記2つの導電パターンのうち、一方の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第一センサラインと、前記第三逃げ面に設けられた第一接続領域および第二接続領域と、前記第二逃げ面に位置する前記第一センサラインの一端と前記第一接続領域とをつなぐために、前記第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第一接続ラインと、前記第一逃げ面に位置する前記第一センサラインの他端と前記第二接続領域とをつなぐために、前記第一逃げ面、第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第二接続ラインとを備え、前記第二接続領域が前記第二接続ライン上にあり、
    他方の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第四逃げ面および第一逃げ面に跨って形成された第三センサラインと、前記第二逃げ面に設けられた第五接続領域および第六接続領域と、前記第四逃げ面に位置する前記第三センサラインの一端と前記第六接続領域とをつなぐために、前記第四逃げ面、第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第四接続ラインとを備え、
    前記第一逃げ面に位置する前記第三センサラインの他端が前記第二接続ラインに接続されており、前記第五接続領域が前記第二接続ライン上にある請求項1または3記載のスローアウェイチップ。
  6. 前記2つの主面および4つの側面を有する略四角形平板状をなし、前記側面は、第一逃げ面、第二逃げ面、第三逃げ面および第四逃げ面がこの順に隣接したものであり、少なくとも4つの導電パターンを有し、
    第1の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第一センサラインと、前記第三逃げ面に設けられた第一接続領域および第二接続領域と、前記第二逃げ面に位置する前記第一センサラインの一端と前記第一接続領域とをつなぐために、前記第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第一接続ラインと、前記第一逃げ面に位置する前記第一センサラインの他端と前記第二接続領域とをつなぐために、前記第一逃げ面、第二逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第二接続ラインとを備え、前記第二接続領域が前記第二接続ライン上にあり、
    第2の導電パターンは、他方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第三逃げ面および第四逃げ面に跨って形成された第二センサラインと、前記第二逃げ面に設けられた第三接続領域および第四接続領域と、前記第三逃げ面に位置する前記第二センサラインの一端と前記第三接続領域とをつなぐために、前記第三逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第三接続ラインとを備え、前記第二接続ラインが前記第三逃げ面からさらに前記第四逃げ面まで延設されて該第四逃げ面に位置する前記第二センサラインの他端と接続されており、前記第四接続領域が前記第二接続ライン上にあり、
    第3の導電パターンは、一方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第四逃げ面および第一逃げ面に跨って形成された第三センサラインと、前記第二逃げ面に設けられた第五接続領域および第六接続領域と、前記第四逃げ面に位置する前記第三センサラインの一端と前記第六接続領域とをつなぐために、前記第四逃げ面、第一逃げ面および第二逃げ面に跨って形成された第四接続ラインとを備え、前記第一逃げ面に位置する前記第三センサラインの他端が前記第二接続ラインに接続されており、前記第五接続領域が前記第二接続ライン上にあり、
    第4の導電パターンは、他方の主面側のコーナ部の切刃に沿って、前記第四逃げ面および第一逃げ面に跨って形成された第四センサラインと、前記第三逃げ面に設けられた第七接続領域および第八接続領域と、前記第一逃げ面に位置する前記第四センサラインの一端と前記第八接続領域とをつなぐために、前記第一逃げ面、第四逃げ面および第三逃げ面に跨って形成された第五接続ラインとを備え、前記第四逃げ面に位置する前記第四センサラインの他端が前記第二接続ラインに接続されており、前記第七接続領域が前記第二接続ライン上にある請求項1記載のスローアウェイチップ。
  7. シャンクの先端側にポケットが形成されたホルダ本体と、前記ポケットに着脱自在に装着される請求項1〜6のいずれかに記載のスローアウェイチップとを備え、
    前記一対の接続領域は、同じ逃げ面に形成され、かつ、前記センサラインが形成されている逃げ面とは異なる逃げ面に形成されており、前記2つの接続部位は、前記ポケットの同じ壁面に設けられていることを特徴とする切削工具。
  8. 前記2つの接続部位のうち、一方が前記壁面に埋設されたプローブピンであり、他方が前記ポケットの壁面であり、前記ホルダ本体が導電性である請求項7記載の切削工具。
  9. 前記ホルダ本体は、前記プローブピンと、該プローブピンから前記ホルダ本体の内部を通じてホルダ本体と電気的に絶縁された状態でホルダ本体の後端または周面まで配設されたリード線とを有する第一導電経路と、前記接続部位として機能する前記壁面から前記ホルダ本体を通じてホルダ本体の後端または周面まで電気的に通じる第二導電経路とを備えている請求項8記載の切削工具。
  10. 前記ポケットの壁面には、前記プローブピンに接触する前記接続領域に接続された、前記接続ラインに対向する部位が、該接続ラインと絶縁されている請求項8または9記載の切削工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012020359A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Kowa Dennetsu Keiki:Kk 切削工具および切削加工評価装置
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