JP2006281359A - センサ付き切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】スローアウェイチップの表面に形成された導体パターンを外部の検知器に簡単に接続することができ、しかも切屑の飛散によるケーブルの損傷を防止することができるセンサ付き切削工具を提供することである。
【解決手段】スローアウェイチップ20の表面には、センサラインと一対の接続領域を含む導体パターンが形成され、接続領域がチップポケットの構成面に電気的に接続されており、補助ホルダ10には、チップポケットの構成面の一部から補助ホルダ10の内部を通じて補助ホルダポケットとの一対の当接部位まで電気的に通じる一対の第一導電路が形成され、一対の当接部位が補助ホルダポケットを構成する構成面の一部に電気的に接続されており、ホルダ本体4には、補助ホルダポケットの構成面の一部からホルダ本体4の内部を通じてホルダ本体4の後端側までそれぞれ電気的に通じる一対の第二導電路が形成されるセンサ付き切削工具である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、切刃の摩耗を検知する機能を備えたセンサ付き切削工具に関し、より詳しくは、内径加工に好適に用いることができるカートリッジ型のセンサ付き切削工具に関する。
一般に、切削工具の切刃綾部分の摩耗量を検知することによって、工具寿命を自動的に判定することができるセンサ付き切削工具が知られている。具体的には、スローアウェイチップの逃げ面に前記した切刃稜に沿って延びる導電性膜のセンサライン(センサ部)を設け、このセンサラインの両端を外部の検知器に接続してセンサラインの電気抵抗値を測定し、切刃稜が摩耗して前記センサラインが断線したとき、抵抗値の変化から当該切刃稜が損耗したことを知ることができる。
特許文献1には、刃物台に取り付けられる角柱状のシャンクの先端に、スローアウェイチップを固定するためのチップポケットを形成してなるホルダ本体において、チップポケットにスローアウェイチップに電気的に接続される一対のプローブピンを設けるとともに、該プローブピンと電気的に接続される配線ラインをシャンク内に配設し、かつシャンクの後端から周面にかけて開口する切り欠き部を設け、該切り欠き部を配線ラインの取り出し部としたホルダ本体と、該ホルダ本体のポケットに、表面に導体パターンを有するスローアウェイチップを取り付けてなるセンサ付き切削工具が記載されている。
この特許文献1によると、プローブで電気接続されるのはスローアウェイチップとホルダ間のみで、チップを固定したホルダと外部の抵抗計などの検知器を接続する際には、コネクタ付ケーブルを介して行っている。ケーブルを介した接続は、特許文献1に記載のような従来の工作機械内の配線には有効である。
一方、切削工具としては、工具本体(ホルダ本体)にスローアウェイチップを備えたカートリッジ(補助ホルダ)を装着してなるカートリッジ型の切削工具も知られている。特許文献2には、軸線回りに回転される略円錐状の工具本体の先端部外周に凹溝が形成され、この凹溝内に、切刃チップ(スローアウェイチップ)を備えたカートリッジが装着されて成る切削工具が記載されている。また、特許文献3には、回転切削工具本体の先端面と外周面に開口するカートリッジ取付け用凹部を複数備えるとともに、スローアウェイチップを固定するカートリッジを、前記カートリッジ取付け用凹部に装填し、所定の固定用ボルトで該カートリッジを回転切削工具本体に固定する構成の回転切削工具が記載されている。
しかしながら、特許文献2,3に記載されているカートリッジ型の切削工具に対して、特許文献1に記載されているセンサ機能を付加する場合には、以下のような問題がある。
(I)導体パターンが形成されたスローアウェイチップを固定した補助ホルダをホルダ本体に装着する際には、補助ホルダのケーブルが邪魔になる。
(II)前記ケーブルを補助ホルダからホルダ本体を介さず、直接外部の検知器に接続する場合には、ケーブルがホルダ本体周辺に露出し、露出したケーブルが切屑の飛散により損傷するという問題がある。切屑の飛散によるケーブルの損傷は、切屑がホルダ本体の周囲に飛散しやすい内径加工用で特に生じやすい。
(III)ケーブルをホルダ本体に設けた貫通孔に通して切削工具の外部に取り出すことにより、ケーブルがホルダ本体から露出していない構成とする場合には、補助ホルダとホルダ本体が簡単に着脱できなくなる。さらに、ホルダ本体に設けた溝に沿ってケーブルを外部に取り出す場合には、ケーブルを切屑から保護する必要があるため構造が複雑になる。
特開2003−94209号公報 特開2003−225811号公報 特開2004−58253号公報
本発明の課題は、スローアウェイチップの表面に形成された導体パターンを外部の検知器に簡単に接続することができ、しかも切屑の飛散によるケーブルの損傷を防止することができるセンサ付き切削工具を提供することである。
上記課題を解決するための本発明のセンサ付き切削工具は、以下の構成からなる。
(1) 後端側にシャンクを有し、先端側に補助ホルダポケットを有するホルダ本体と、前記補助ホルダポケットに着脱自在に装着され、先端側にチップポケットを有する補助ホルダと、前記チップポケットに着脱自在に装着されたスローアウェイチップとを備えた切削工具において、前記スローアウェイチップの表面には、該チップの切刃に沿ったセンサラインと該センサラインの両端につながる一対の接続領域とを含む導体パターンが形成されており、前記補助ホルダは、前記チップポケットから補助ホルダの内部を通じて前記補助ホルダポケットとの当接面まで電気的に通じる一対の第一導電路を有し、前記ホルダ本体は、前記補助ホルダポケットからホルダ本体の内部を通じてホルダ本体の後端側まで電気的に通じる一対の第二導電路を有しており、前記一対の接続領域が前記一対の第一導電路を介して前記一対の第二導電路にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とするセンサ付き切削工具。
(2) 前記一対の第一導電路は、前記一対の接続領域と電気的に接続するために前記チップポケットの構成面に設けられた一対の第一接続端子と、前記補助ホルダポケットとの前記当接面に設けられた一対の第二接続端子と、該第二接続端子と前記第一接続端子をそれぞれつなぐ一対のリード線とを備え、前記一対の第二導電路は、前記一対の第二接続端子と電気的に接続するために前記補助ホルダポケットの構成面に設けられた一対の第三接続端子と、該第三接続端子から前記ホルダ本体の後端側まで電気的に通じる一対のリード線とを備えている(1)に記載のセンサ付き切削工具。
ここで、上記(2)における「チップポケットの構成面」とは、チップポケットを構成する座面、拘束面等のことをいう。チップポケットの座面とは、スローアウェイチップの下面が当接する面のことであり、チップポケットの拘束面とは、スローアウェイチップの側面、上面などの被拘束面が当接する面のことである。また、「ホルダポケットの構成面」とは、ホルダポケットを構成する座面、拘束面等のことをいう。
(3) 前記第一接続端子がプローブピンであり、前記第二接続端子および第三接続端子のいずれか一方がプローブピンであり、他方が接続パッドである(2)に記載のセンサ付き切削工具。
(4) 前記補助ホルダおよび前記ホルダ本体は導電体からなり、前記プローブピンは、絶縁材料からなる絶縁パッドを介して、前記チップポケットの前記構成面、および前記補助ホルダの前記当接面または前記ホルダ本体の前記構成面に配設され、前記補助ホルダまたは前記ホルダ本体と電気的に絶縁された状態にあり、前記接続パッドは、絶縁材料からなる絶縁パッドを介して、前記補助ホルダの前記当接面または前記ホルダ本体の前記構成面に配設され、前記補助ホルダまたは前記ホルダ本体と電気的に絶縁された状態にあり、前記リード線は、絶縁材料で被覆されて前記補助ホルダおよび前記ホルダ本体と電気的に絶縁状態にある(3)に記載のセンサ付き切削工具。
(5) 前記接続パッドが前記ホルダ本体の長手方向に延びた帯状である(3)または(4)に記載のセンサ付き切削工具。
(6) 前記(1)〜(5)のいずれかに記載のセンサ付き切削工具と、該切削工具における前記一対の第二導電路と電気的に接続され、前記導体パターンの電気抵抗の変化を検知するための検知器とを備えた工具状態検知システム。
本発明のセンサ付き切削工具によれば、補助ホルダには、チップポケットから補助ホルダの内部を通じて補助ホルダポケットとの当接面まで電気的に通じる一対の第一導電路が形成され、ホルダ本体には、補助ホルダポケットからホルダ本体の内部を通じてホルダ本体の後端側まで電気的に通じる一対の第二導電路が形成されており、スローアウェイチップの表面に形成された導体パターンにおける接続領域が第一導電路を介して第二導電路に電気的に接続される構成であるので、スローアウェイチップを補助ホルダに装着し、該補助ホルダをホルダ本体に装着するだけで、スローアウェイチップの表面に形成された導体パターンを外部の抵抗計などの検知器に簡単に接続することができる。しかも、ホルダ本体周辺にケーブルが露出しないので、切屑の飛散によるケーブルの損傷を防止することができる。したがって、本発明のセンサ付き切削工具は、切屑がホルダ本体の周囲に飛散しやすい内径加工に好適に用いることができる。
以下、本発明のセンサ付き切削工具の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態のセンサ付き切削工具を示す斜視図である。図2は、図1の切削工具におけるスローアウェイチップを示す斜視図である。図3は、図1の切削工具における補助ホルダを示す斜視図である。図4は、図3を矢印Aの方向から見た斜視図である。図5は、図1の切削工具におけるホルダ本体を示す斜視図である。
図1〜5に示すように、本実施形態にかかるセンサ付き切削工具1は、刃物台(図示せず)に取り付けるためのシャンク4aを後端側に備え、先端側に補助ホルダポケット2を有する略棒状のホルダ本体4と、補助ホルダポケット2に着脱自在に装着され、先端側にチップポケット11を有する補助ホルダ10と、チップポケット11に着脱自在に装着されたスローアウェイチップ20とを備えている。
図2に示すように、スローアウェイチップ20は、略四角形平板状の母材23で構成されており、母材23の上面にすくい面24を有し、すくい面24と交差する側面に逃げ面25a,25bおよび被拘束面35a,35bを有し、すくい面24と逃げ面25a,25bとの交差稜によって切刃26が形成されている。被拘束面35a,35bは、スローアウェイチップ20を補助ホルダ10に装着する際に補助ホルダ10の拘束面17a,17bに当接して拘束される。
このスローアウェイチップ20の表面には、導電性膜からなる導体パターン21が母材23に対して電気的に絶縁された状態で形成されている。この導体パターン21は、逃げ面25a,25bに形成され、切刃26に沿って延びるセンサライン28と、該センサラインの両端につながる一対の接続ライン29a,29bと、被拘束面35aに形成され、接続ライン29a,29bにつながる一対の接続領域22a,22bとからなる。また、接続領域22aと接続領域22bは互いに電気的に絶縁された状態で配設されており、接続ライン29aと接続ライン29bは互いに電気的に絶縁された状態で配設されている。センサライン28の形成位置と幅によって、工具寿命(許容摩耗幅)が規定される。
スローアウェイチップ20の母材23を構成する材料としては、例えばアルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、サーメット、超硬合金、立方晶窒化ホウ素質焼結体(CBN/cubic Boron Nitride)、ダイヤモンド焼結体(PCD/Polycrystalline Diamond)等が好適に使用できる。また、センサライン28,チップ接続領域22を構成する材料としては、母材23に対する接合力や摩耗の度合い等の上で、例えばTi、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W等の4a、5a、6a族金属、Co、Ni、Fe等の鉄族金属、あるいはAlなどの金属材料やTiC、VC、NbC、TaC、Cr32、Mo2C、WC、W2C、TiN、VN、NbN、TaN、CrN、TiCN、VCN、NbCN、TaCN、CrCN等の4a、5a、6a族金属の炭化物、窒化物、炭窒化物、(Ti、Al)Nの群から選ばれる少なくとも1種、特にTiN、(Ti、Al)N、(Ti、Al)CNの群から選ばれる少なくとも1種、さらにはTiNが好適である。
図3および図4に示すように、補助ホルダ10のチップポケット11は、スローアウェイチップ20の下面が当接する座面19と、スローアウェイチップ20の被拘束面35a,35bがそれぞれ当接する拘束面17a,17bとから構成された凹欠部である。チップポケット11に隣接した補助ホルダ10の上面には、図1に示すクランプを取り付けるためのクランプ取付穴33が形成されている。また、補助ホルダ10の後端側には、補助ホルダ10をホルダ本体4に取り付けるための締付けねじを挿入する貫通口32が形成されている。
補助ホルダ10には、スローアウェイチップ20の接続領域22a,22bと電気的に接続するためにチップポケット11の拘束面17aに設けられた一対のプローブピン(第一接続端子)15,15と、補助ホルダポケット2との当接面である被拘束面18aに設けられた一対の接続パッド(第二接続端子)13,13と、補助ホルダ10の内部を通じて配設され、前記接続パッド13,13とプローブピン15,15をそれぞれつなぐ一対のリード線14,14とからなる一対の第一導電路が形成されている。
補助ホルダ10およびホルダ本体4は導電体からなるので、プローブピン15は、絶縁材料からなる絶縁パッド16を介してチップポケット11の拘束面17aに配設され、接続パッド13は、絶縁材料からなる絶縁パッド12を介して被拘束面18aに配設されて、補助ホルダ10と電気的に絶縁された状態にある。また、接続パッド13は、ホルダ本体4の長手方向に延びた帯状である。これにより、刃先位置を調整するために補助ホルダ10をホルダ本体4の長手方向に変位させた場合であってもホルダ本体4のプローブピン5と確実に電気的に接続することができ、刃先の位置決めの自由度が増加する。
また、リード線14は、絶縁材料で被覆されて補助ホルダ10と電気的に絶縁された状態にある。絶縁パッド12,16を構成する絶縁材料としては、例えば耐熱・絶縁性を有するシリコン樹脂等を好適に用いることができる。
プローブピン15は、絶縁パッド16に設けられた挿入孔(図示せず)に挿入され、先端側が拘束面17aから露出した状態で配置されているので、スローアウェイチップ20をチップポケット11に装着することで接続領域22a,22bと電気的に接続される。また、絶縁パッド16には、スローアウェイチップ20の接続領域22a,22bがプローブピン15,15以外の箇所で拘束面17aと接触しないように、凹部17cが形成されている。
補助ホルダ10を構成する導電体材料としては、例えばクロム・モリブデン鋼、ニッケル・クロム鋼、ニッケル・クロム・モリブデン鋼等の合金鋼や、鉄にC、Si、Mn、PおよびSを添加した炭素合金鋼をベースとして、クロム、タングステン、マンガン、モリブデン、バナジウム等を添加した合金鋼等が挙げられる。
図5に示すように、ホルダ本体4は、シャンク4aとヘッド部4cとこれらの間に位置する鍔部4bとで構成されている。鍔部4bは、シャンク4aを刃物台の挿入孔に挿入して取り付ける際の位置決めの役割を担っている。ヘッド部4cの先端側に形成された補助ホルダポケット2は、補助ホルダ10の下面が当接する座面9と、補助ホルダ10の被拘束面18a,18bがそれぞれ当接する拘束面8a,8bとから構成された凹欠部である。
ホルダ本体4には、補助ホルダ10の接続パッド13,13と電気的に接続するために補助ホルダポケット2の構成面である拘束面8aに設けられた一対のプローブピン(第三接続端子)5,5と、該プローブピン5,5からホルダ本体4の内部を通じてホルダ本体4の後端側まで電気的に通じる一対のリード線7,7とを備えた一対の第二導電路が形成されている。
ホルダ本体4は導電体からなるので、プローブピン5は、絶縁材料からなる絶縁パッド6を介してチップポケット2の拘束面8aに配設されている。具体的には、プローブピン5は、絶縁パッド6に設けられた挿入孔(図示せず)に挿入され、先端側が拘束面8aから露出した状態で配置されている。これにより、プローブピン5,5は、補助ホルダ10を補助ホルダポケット2に装着することで接続パッド13,13と電気的に接続される。
リード線7は、絶縁材料で被覆されて、ホルダ本体5と電気的に絶縁された状態にある。このリード線7,7は、切削加工時に生じる切屑の影響を受けにくいホルダ本体4の後端側から取り出され、それぞれの端部が抵抗計などの検知器(図示せず)に接続される。これにより、導電パターン21、第一導電路、第二導電路および外部の検知器を含む閉回路が形成され、切削加工による摩耗、欠損などに伴う導体パターンのセンサライン28における電気抵抗の変化を計測することができる。リード線7を取り出す場所としては、例えば図5に示すような鍔部4bの後端側の面の他、鍔部4bの側面、ヘッド部4cの後端側の側面などが挙げられる。本発明の工具状態検知システムは、センサ付き切削工具1と上記検知器とを備えたものである。
ホルダ本体4を構成する導電体材料としては、例えばクロム・モリブデン鋼、ニッケル・クロム鋼、ニッケル・クロム・モリブデン鋼等の合金鋼や、鉄にC、Si、Mn、PおよびSを添加した炭素合金鋼をベースとして、クロム、タングステン、マンガン、モリブデン、バナジウム等を添加した合金鋼等が挙げられる。
まず、スローアウェイチップ20を、補助ホルダ10におけるチップポケット11に装着した後、チップ20の上面(すくい面24)をクランプ30で固定する。これにより、チップ20の導体パターン21における接続領域22a,22bと、補助ホルダ10のプローブピン(第一接続端子)15,15とが電気的に接続される。
ついで、チップ20を固定した補助ホルダ10を、ホルダ本体4の補助ホルダポケット2に装着した後、貫通口32に締付けねじ34を挿通し、該締付けねじ34の先端側を補助ホルダポケット2に形成されたねじ穴(図示せず)に螺合して補助ホルダ10を補助ホルダポケット2に固定する。これにより、補助ホルダ10の接続パッド13,13とホルダ本体4のプローブピン5,5とが電気的に接続される。最後に、ホルダ本体4の後端側から取り出されているリード線7,7を検知器(図示せず)に接続する。
上記したセンサ付き切削工具1を用いて切削を行うには、被削材(切削加工される金属ワーク等)を回転させた状態でスローアウェイチップ20のコーナ部27を被削材の側面や内側面等に当接させながら、切削工具1を側面方向または深さ方向へ送ることによって所望の形状に被削材を切削加工することができる。また、本実施形態の切削工具1は、ホルダ本体4の先端側にケーブルが露出していないので、切屑がホルダ本体の周囲に飛散しやすい内径加工に好適に用いることができる。そして、チップ20の切刃26が摩耗し、センサライン28の幅が減少したときやセンサライン28が断線したときに、抵抗値の変化から切刃26が損耗したことを知ることができる。
なお、上記実施形態では、チップ20の固定にクランプ30を用いたが、本発明は、クランプ30に限定されるものではなく、例えばL字状のレバーを用いたピンロック式の拘束や、クランプボルトでスローアウェイチップをホルダに固定するネジ止め式等であってもよい。また、チップ20とポケット11との間に、チップ20の衝突等によってポケット11が傷つくことを防止する上で、超硬合金等の高硬度材質からなるシートを配設してもよい。
また、本発明では、補助ホルダが導電体からなる場合には、補助ホルダ自体を第一導電路として使用することもできる。すなわち、図3,4に示す補助ホルダ10の拘束面17aが第一接続端子として機能し、補助ホルダ10自体がリード線として機能し、さらに被拘束面18aが第二接続端子として機能する。したがって、一方の第一導電路が拘束面17aと補助ホルダ10自体と被拘束面18aとから構成され、他方の第一導電路は、プローブピン15とリード線14と接続パッド13とからなる。この形態の場合、プローブピン15を1本配設するだけでよいので、チップポケット11の設計の自由度が向上するとともに、材料費等のコストダウンを図ることができる。
さらに、本発明では、ホルダ本体が導電体からなる場合には、ホルダ本体自体を第二導電路として使用することもできる。すなわち、図5に示すホルダ本体4の拘束面8aが第三接続端子として機能し、ホルダ本体4自体がリード線として機能する。
また、上記実施形態では、スローアウェイチップの表面に一つの導電パターンを形成した場合について説明したが、図2に示すような略四角形平板状のチップ形状の場合には、8つのコーナーをすべて切刃として使用することもできる。この場合、8箇所に切刃に沿ったセンサラインを含む導体パターンをそれぞれ形成すればよい。
本発明の一実施形態にかかるセンサ付き切削工具を示す斜視図である。 (a)は図1の切削工具におけるスローアウェイチップを示す斜視図であり、(b)は(a)を矢印B方向から見た斜視図である。 図1の切削工具における補助ホルダを示す斜視図である。 図3を矢印Aの方向から見た斜視図である。 図1の切削工具におけるホルダ本体を示す斜視図である。
符号の説明
1 センサ付き切削工具
2 補助ホルダポケット
4 ホルダ本体
4a シャンク
4b 鍔部
4c ヘッド部
5 プローブピン(第二接続端子)
6 絶縁パッド
7 リード線
8a,8b 拘束面
9 座面
10 補助ホルダ
11 チップポケット
12 絶縁パッド
13 接続パッド
14 リード線
15 プローブピン(第一接続端子)
16 絶縁パッド
17a,17b 拘束面
18a,18b 被拘束面
20 スローアウェイチップ
21 導体パターン
22a 接続領域
22b 接続領域
23 母材
24 すくい面
25a,25b 逃げ面
26 切刃
27 コーナ部
28 センサライン
29a 接続ライン
29b 接続ライン
30 クランプ
31 クランプねじ
32 貫通口
33 クランプ取付穴
34 締付けねじ
35a,35b 被拘束面

Claims (6)

  1. 後端側にシャンクを有し、先端側に補助ホルダポケットを有するホルダ本体と、前記補助ホルダポケットに着脱自在に装着され、先端側にチップポケットを有する補助ホルダと、前記チップポケットに着脱自在に装着されたスローアウェイチップとを備えた切削工具において、
    前記スローアウェイチップの表面には、該チップの切刃に沿ったセンサラインと該センサラインの両端につながる一対の接続領域とを含む導体パターンが形成されており、前記補助ホルダは、前記チップポケットから補助ホルダの内部を通じて前記補助ホルダポケットとの当接面まで電気的に通じる一対の第一導電路を有し、前記ホルダ本体は、前記補助ホルダポケットからホルダ本体の内部を通じてホルダ本体の後端側まで電気的に通じる一対の第二導電路を有しており、前記一対の接続領域が前記一対の第一導電路を介して前記一対の第二導電路にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とするセンサ付き切削工具。
  2. 前記一対の第一導電路は、前記一対の接続領域と電気的に接続するために前記チップポケットの構成面に設けられた一対の第一接続端子と、前記補助ホルダポケットとの前記当接面に設けられた一対の第二接続端子と、該第二接続端子と前記第一接続端子をそれぞれつなぐ一対のリード線とを備え、
    前記一対の第二導電路は、前記一対の第二接続端子と電気的に接続するために前記補助ホルダポケットの構成面に設けられた一対の第三接続端子と、該第三接続端子から前記ホルダ本体の後端側まで電気的に通じる一対のリード線とを備えている請求項1記載のセンサ付き切削工具。
  3. 前記第一接続端子がプローブピンであり、前記第二接続端子および第三接続端子のいずれか一方がプローブピンであり、他方が接続パッドである請求項2記載のセンサ付き切削工具。
  4. 前記補助ホルダおよび前記ホルダ本体は導電体からなり、前記プローブピンは、絶縁材料からなる絶縁パッドを介して、前記チップポケットの前記構成面、および前記補助ホルダの前記当接面または前記ホルダ本体の前記構成面に配設され、前記補助ホルダまたは前記ホルダ本体と電気的に絶縁された状態にあり、前記接続パッドは、絶縁材料からなる絶縁パッドを介して、前記補助ホルダの前記当接面または前記ホルダ本体の前記構成面に配設され、前記補助ホルダまたは前記ホルダ本体と電気的に絶縁された状態にあり、前記リード線は、絶縁材料で被覆されて前記補助ホルダおよび前記ホルダ本体と電気的に絶縁状態にある請求項3記載のセンサ付き切削工具。
  5. 前記接続パッドが前記ホルダ本体の長手方向に延びた帯状である請求項3または4記載のセンサ付き切削工具。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のセンサ付き切削工具と、該切削工具における前記一対の第二導電路と電気的に接続され、前記導体パターンの電気抵抗の変化を検知するための検知器とを備えた工具状態検知システム。
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