JP4235008B2 - センサ付き切削工具の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は切削加工に使用し、表面に切刃の摩耗を検知するセンサ回路を設けたセンサ付き切削工具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
切削加工において、切削工具切刃の逃げ面摩耗の大きさは一般的に工具寿命の判定基準となることから、切削加工中にインプロセスで即座に逃げ面の摩耗量を推定することは高精度加工を維持する上で大変重要であるが、加工中に工具の摩耗を直接観察することは作業環境上大変難しい。
【0003】
従来、かかる工具切刃の摩耗量の測定法として、加工を中止し工具を一旦はずして工具顕微鏡などで測定したり、あるいは工具の摩耗に付随して起こる他の現象(切削力や振動の変化など)を工作機械上等の加工点付近に設置したセンサで加工中にインプロセスで検出し、検出信号に何らかの信号処理を行って摩耗量を推定しているが、従来の方法では摩耗量の定量化が困難であったり、十分な感度や信頼性が得られなかった。
【0004】
そこで、特許文献1では、超硬合金やサーメットなどの母材の表面に導電膜からなるセンサ回路をコーティングした工具を形成し、被削材と工具との間に電圧をかけて寿命になると電流が流れることを利用した工具寿命の検知方法が提案されている。
【0005】
また、特許文献1の方法では母材が導電性を有する導電性母材の場合には母材とセンサ回路との間に絶縁膜を配しても絶縁性が不安定でセンサの感度が低くなる場合があるとの見識に基づいて、本出願人は、先に特許文献2にて、導電性母材または母材表面にコーティング膜を形成したコーティング工具の表面に、完全な絶縁性を確保するための多層構造の絶縁膜と、センサ回路をなす導電膜を成膜することによって絶縁膜の絶縁性が確保できることを提案した。
【0006】
〔特許文献1〕
特開昭59−81043号公報
〔特許文献2〕
特開2002−292504号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、2のように、工具表面にセンサ回路を形成するための導電膜、加えて、特許文献2のように、絶縁膜の絶縁性向上のために多層に形成された厚い絶縁膜を工具表面に別途被着形成した工具では、検出信号の検出感度が向上してセンサの検知信頼性を高めることができるものの、工具表面にセンサ回路を形成するための導電膜および絶縁膜を付加的に形成した構成となるためにセンサを形成しないものに比べて切削工具として硬質被覆膜の耐欠損性等の切削性能が損なわれてしまうという問題があった。
【0008】
また、そのために、絶縁膜および導電膜を含めた硬質被覆膜の膜厚を調整することによって切削性能の向上を図ることが考えられるが、導電膜の膜厚を薄くするとセンサ回路の電気抵抗値が上昇してセンサ感度が低下したり、絶縁膜の膜厚を薄くすると絶縁性が低下してセンサ信号を安定して検知できなくなる等、絶縁膜および導電膜の膜厚をセンサ性能と切削性能とが両立できる膜厚に調整することは困難であった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、センサ回路の高い検出感度を維持したまま工具としての切削性能を高めることができるセンサ付き切削工具を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題に対して検討した結果、硬質被覆膜のうちセンサ回路を形成するための導電膜および絶縁膜は導電性および絶縁性を維持できる膜厚にするとともに、前記硬質被覆膜の成膜と同じ装置内で引き続きボンバード処理を行って少なくとも前記切刃における前記硬質被覆膜の表面の一部を研磨除去することによって切刃における耐欠損性を高めることができ、高いセンサ感度と耐欠損性および耐摩耗性に優れた切削性能を両立できることを知見した。
【0021】
すなわち、本発明のセンサ付き切削工具の製造方法は、すくい面と逃げ面との交差稜部分に切刃が形成された母材の表面に少なくとも導電膜を含む硬質被覆膜を成膜し、該硬質被覆膜の成膜と同じ装置内で引き続きボンバード処理を行って少なくとも前記切刃における前記硬質被覆膜の表面の一部を研磨除去した後、切刃の損耗幅を検知するとともに前記切刃以外の交差稜部分を含んで前記すくい面から前記逃げ面にわたって前記導電膜が配設されるように該導電膜を加工してセンサ回路を作製することを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の切削工具の好適例であるスローアウェイチップの一例について、その概略斜視図である図1((a)手前上方からみた斜視図、(b)手前下方から見た斜視図)、および図1のスローアウェイチップ1の要部拡大断面図である図2を基に説明する。
【0028】
図1によれば、スローアウェイチップ1は、略平板状(図1では略直方体形状:Sタイプ)を呈する母材2の一方の主面にすくい面5、他方の主面に着座面6を、側面に逃げ面7を形成し、すくい面5と逃げ面7との交差稜部分、特に図1のような主面が多角形状の場合には、逃げ面7が複数の平面からなり、すくい面5と隣接する2つの逃げ面7とが交差するコーナー部8に切刃9が形成されている。
【0029】
また、図1によれば、逃げ面7の切刃9近傍に該切刃9に沿って平行に導電帯からなるセンサライン10が設けられており、センサライン10の形成位置と幅によって、工具寿命(摩耗量)の許容摩耗幅を規定することができる。つまり、例えば、センサライン10の逃げ面7の内側端部10aの位置を切刃9の寿命基準量(切刃9の摩耗限界幅、例えば0.05〜0.7mm)に一致させておき、該切刃9にて切削加工を行うことにより、該切刃9の近傍に形成されたセンサライン10の少なくとも一部が摩耗等の損傷により断線した時点で、センサライン10の一部、すなわちセンサライン10を含むセンサ回路13が断線され、センサ回路13の両端(図1では着座面)に形成された一対の接続端子22、22間の抵抗値を測定することによって、切刃9の損傷状態、すなわち、チップ1の寿命を検知することができる。
【0030】
ここで、本発明によれば、スローアウェイチップ1の概略断面図である図2に示すように、スローアウェイチップ1はすくい面5と逃げ面6との交差稜部分に切刃9が形成された母材2の表面に硬質被覆膜15を成膜し、前記硬質被覆膜の成膜と同じ装置内で引き続きボンバード処理を行って少なくとも前記切刃における前記硬質被覆膜の表面の一部を研磨除去し、硬質被覆膜15の少なくとも一層が切刃9の損耗幅を検知する導電膜16からなるセンサ回路13をなすとともに、切刃9における硬質被覆膜15の表面の一部を研磨除去することが大きな特徴であり、これによって、センサ回路13を形成するための導電膜16および所望により形成される絶縁膜17は導電性および絶縁性を確実に維持できる膜厚にするとともに、切刃9における硬質被覆膜15の表面の一部、換言すれば硬質被覆膜15の表面から一部の深さ領域のみを研磨除去することによって切刃9における耐欠損性を高めることができ、高いセンサ感度と耐欠損性および耐摩耗性に優れた高い切削性能を両立できる。
【0031】
ここで、母材2が、25℃における体積固有抵抗値が1Ω・cm以下の導電性母材2aであり、かつ図2に示すように、導電性母材2aと導電膜16との間に絶縁膜17を被着形成するように比較的厚い硬質被覆膜15を形成する場合に、特に有効にスローアウェイチップ1の耐欠損性の向上を図ることができる。なお、この場合には、図2のように導電性母材2aと絶縁膜17との間に下地膜18を介装することが、硬質被覆膜15の導電性母材2aへの密着性を高めてチップ1の耐摩耗性および耐欠損性を高める点で望ましい。
【0032】
また、センサ回路13が、図1のスローアウェイチップ1をチップホルダ20に取り付けた構成を説明するための概念図である図3に示すように、検知回路21とセンサ回路13とを接続するための接続端子22を着座面6に形成したり、後述するすくい面ライン25のようにすくい面5側にセンサ回路13の配線を引き回すような切刃9以外の交差稜部分(以下、辺部と称す。)11を含んですくい面5から逃げ面7にわたって導電膜16が配設されるような回路パターンを有するセンサ回路13からなる場合には、辺部11における硬質被覆膜15よりも膜厚が薄くなるように切刃9における硬質被覆膜15の表面の一部を研磨除去することによって、センサ回路13の抵抗値が辺部11にて上昇したり、場合によっては断線する等の恐れがなく感度の高い信号検知が可能となる。
【0033】
また、切刃9における硬質被覆膜15の膜厚tが1〜20μm、特に3〜9μmであり、かつ膜厚tに対する辺部11における硬質被覆膜15の膜厚tとの比(t/t)が0.7〜0.97、特に0.9〜0.96であることが、センサ回路13の信頼性および切刃9の耐欠損性の点で望ましい。
【0034】
特に、母材2が、一方の主面がすくい面5を、他方の主面が着座面6をなすとともに、途中で、すくい面5と着座面6とをひっくり返して使用する、いわゆるスローアウェイチップ1がネガタイプのスローアウェイチップからなる場合、つまり、図1のように、母材2の主面が多角形状(図1では四角形)からなり、逃げ面7が複数(図1では4つ)形成されるとともに、主面2と隣接する2つの逃げ面7とが交差するコーナー部8を有する場合には、各コーナー部8それぞれ(図1では8つ)にセンサライン10を形成することが望ましく、これによって、後述する使用方法により、8つのコーナー部8を順に用いて切削加工をすることができるが、この場合、センサ回路13を辺部11を含んですくい面5から逃げ面6にわたって導電膜16が配設されるようなパターンとすることにより、センサ回路13の設計の自由度が高く、シンプルで感度のよいセンサ回路13を設計することができる。
【0035】
さらに、母材2の少なくとも辺部11にホーニングRを設けることによって、辺部11が後の研磨加工において研磨されにくく、また、ネガタイプのスローアウェイチップ1において、辺部11が着座面6側におかれたときでも辺部11が切削時の振動等によってこすれてセンサ回路13をなす導電膜16が摩耗し断線してしまうことがないことから、辺部11を含んですくい面5から逃げ面7にわたって導電膜16が配設されるようなパターンからなる場合においてもセンサ回路13の断線を防止することができる。
【0036】
さらに、図1に示すような、切刃9の逃げ面7における磨耗量を検知するパターンのセンサ回路13を形成した際には、切刃9における硬質被覆膜15において、すくい面5側から見た研磨除去幅aが10〜2000μm、特に30〜200μmであり、かつ逃げ面7側から見た研磨除去幅bとの比(a/b)が2〜10、特に3〜6であることが、センサ回路13の導電性を維持したまま切刃9の特にすくい面5側の研磨除去が行える点で望ましい。
【0037】
また、切刃9における硬質被覆膜15表面の算術平均粗さ(Ra)が0.4μm以下、特に0.2μm以下であることが、切刃の耐欠損性向上および硬質被覆膜への被削材の溶着を少なくする点で望ましい
さらに、図1〜3に示すように、母材2が概略板状体で、一方の主面がすくい面5を、他方の主面が着座面6を、複数の側面が逃げ面7をなして、すくい面5と隣接する2つの逃げ面7、7とが交差するコーナー部8が複数形成されるとともに、コーナー部8に切刃9が形成されている形状である場合、特に切刃9および辺部11における研磨加工の制御が容易に行える。
【0038】
一方、図1によれば、一対の接続端子22、22(22’、22’)を着座面6(6’)に形成しており、これによって、センサ回路13を着座面6と接するチップホルダ20に形成した一対の検知回路21に容易に接続できる。
【0039】
また、図1によれば、一方の接続端子22とセンサライン10との間は逃げ面7に形成された第1の側面ライン24を介して接続され、またセンサライン10の他方端はすくい面5に形成されたすくい面ライン25と接続され、さらにすくい面ライン25と他方の接続端子22との間は逃げ面7に形成した第2の側面ライン28を介して接続されている。つまり、図1によれば、センサ回路13は、第1の接続端子22−第1の側面ライン24−センサライン10−すくい面ライン25−第2の側面ライン28−第2の接続端子22と経由される。
【0040】
さらに、図1によれば、一対の接続端子22、22(22’、22’)を隣接して形成しており、これによって、一対の接続領域22、22と接続される外部端子30、30の位置決めが容易にできる。
【0041】
なお、図1によれば、逃げ面7に形成された第1の側面ライン24および第2の側面ライン28は、センサ回路13の接続端子22、22の配置位置と、該センサ回路13の接続端子22、22の反対面に対をなして点対称に存在する他のセンサ回路13’の接続端子22’、22’の配置位置とが主面上の同じ位置となるように配置されており、ともに後述する図3のチップホルダ20の同じ外部端子30に接続できるように、センサライン10に対して(換言すれば切刃9に対して)直交方向ではなく、所定の傾斜角度を有するように配設されている。
【0042】
また、本発明によれば、スローアウェイチップ1の形状としては、図1に示すように主面(すくい面5および着座面6)が正方形に限定されるものではなく、円形、楕円形、正三角形等の他の正多角形、平行四辺形、菱形等が適応可能であり、また、スローアウェイチップ1の断面形状は長方形に限定されるものではなく、特にポジタイプのスローアウェイチップ等のように台形形状であってもよい。すなわち、図1〜3においては、ネガタイプのスローアウェイチップについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一方の主面のみをすくい面とするポジタイプのスローアウェイチップ、ドリルやエンドミル等の先端に切刃を有する切削工具、およびソリッド工具についても適応可能である。
【0043】
さらに、図1によれば、母材2の中央には、母材2を貫通するクランプ孔19が形成されており、図1のスローアウェイチップ1をチップホルダ20に取り付けた図3の一例に示すように、スローアウェイチップ1は、クランプ孔19にクランプねじ44が螺合されるか、もしくは、金具(図示せず)にてすくい面5側から押さえられることによりチップホルダ20等に装着される。
【0044】
また、図3によれば、チップホルダ20の先端にはチップ装着用のポケット41が形成されている。ポケット41の底面はチップ座42となっている。またポケット41の側面はチップの側面に当接し、チップを拘束するための拘束面43となっている。スローアウェイチップ1はこのポケット41に納められ、着座面6がチップ座42に、また、チップ1の側面が拘束面43に当接される。そして上方からクランプねじ44がスローアウェイチップ1のクランプ孔19に差し込まれて、その先端がチップ座42の中央に形成されたねじ孔45に螺合されることによりスローアウェイチップ1はチップホルダ20に装着される。
【0045】
さらに、チップ座42には、装着されたスローアウェイチップ1の切削に使用するコーナー部に設けられたセンサライン10と接続された一方の接続端子22、22に対向する位置に、例えば、上方へ弾力付勢され、チップ座42から数mm突出した一対の外部端子30、30が突設されている。そして、スローアウェイチップ1がポケット41に装着されると、スローアウェイチップ1の着座面6によって外部端子30、30は押し下げられ、外部端子30、30の上端はチップ座42と面一となる。このとき外部端子30、30の上端はスローアウェイチップ1の着座面6に設けられた一対の接続端子22、22とそれぞれ電気的に接触した状態となる。
【0046】
また、図3によれば、外部端子30、30には、点線で示すように、チップホルダ20内に配設されたリード線48がつながれていて、このリード線48はオーム計等の抵抗値の検知回路21に接続されており、これによりポケット41に装着されたスローアウェイチップ1の切刃9に設けられたセンサライン10の抵抗値を測定することができる。
【0047】
なお、図3の装着状態では、例えばスローアウェイチップ1のコーナー部8Aの切刃9が切削に用いられる。そして、コーナー部8Aの切刃9が摩耗した場合には、クランプねじ44や押さえ金具を緩めて、すくい面5の中央を中心にしてスローアウェイチップ1を90°回転させて、コーナー部8Aと隣接する別のコーナー部8Bを切刃9として切削に使用できる。このようにスローアウェイチップ1を90°ずつ回転させて、チップ1の一方の主面側の4つのコーナー部を順次切削に使用することができる。さらに、スローアウェイチップ1の上下を反転させてホルダ等に装着すれば、他主面の4つのコーナー部(8C等)を順に切削に使用することができ、合計8つのコーナー部8を使用することができる。なお、他方の主面のコーナー部8を使用する場合は、すくい面5と着座面6が逆転して機能する。
【0048】
一方、スローアウェイチップ1の母材2としては、アルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、サーメット、超硬合金、立方晶窒化ホウ素質焼結体(CBN/Cubic Boron Nitride)、ダイヤモンド焼結体(PCD/PolyCrystalline Diamond)等が好適に使用できる。
【0049】
他方、センサライン10、接続ライン(一対の接続端子22、22、第1および第2の接続ライン24、28、折り返しライン25)等のセンサ回路13を形成する導電膜16は、被削材と反応せず、センサライン10の電気抵抗値が常に所定値を示し、スローアウェイチップ1の摩耗度合い、欠損の発生の有無を正確に検出することができること、被削材の加工表面に反応生成物が発生しにくいこと、耐酸化性に優れ、酸化物生成によるセンサライン10の電気抵抗値の変化がなく、スローアウェイチップ1の摩耗度合い、欠損の発生の有無を正確に検出することができること等の理由から、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W等の4a、5a、6a族金属、Co、Ni、Fe等の鉄族金属、あるいはAlなどの金属材料やTiC、VC、NbC、TaC、Cr、MoC、WC、WC、TiN、VN、NbN、TaN、CrN、TiCN、VCN、NbCN、TaCN、CrCN等の4a、5a、6a族金属の炭化物、窒化物、炭窒化物、(Ti、Al)Nの群から選ばれる少なくとも1種、特にTiN、(Ti、Al)N、(Ti、Al)CNの群から選ばれる少なくとも1種、さらにはTiNが好適である。
【0050】
また、絶縁膜17としては、絶縁性の観点から、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化チタン、等の酸化物や、窒化アルミニウム、窒化硼素、窒化珪素、炭化珪素、絶縁性のガラス材料がよい。特に、被削材と反応せず、耐酸化性に優れ、耐摩耗性に優れる等の理由から、酸化アルミニウムが望ましい。
【0051】
さらに、下地膜18としては、導電性母材2と絶縁膜17との付着強度を上げる上で、(Ti、M)C(ただし、MはAl、Si、Cr、Zr、NbおよびHfの群から選ばれる少なくとも1種、a+b=1、0.1≦a≦1、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦0.5)を0.1μm〜10μmの厚みで単層または複数層成膜することが望ましい。
【0052】
(製造方法)
センサ回路13を形成するには、例えば所定のセラミック粉末を成形、焼成することによって作製した母材2の表面に、所望により、母材2の少なくとも辺部(切刃9以外の交差稜部分)11に曲率半径0.01〜0.2mmのホーニングRを設ける。
【0053】
次に、上記母材2の表面のほぼ全面に、CVD法やイオンプレーティング、スパッタリング、蒸着等のPVD法、めっき法等の薄膜形成法によって、上述した下地膜18、絶縁膜17および導電膜16等の硬質被覆膜15を所定厚み成膜する。
【0054】
そして、本発明のセンサ付き切削工具の製造方法によれば、レーザ加工、マスクを用いたブラスト加工、ドリルを用いた切削加工等によって、所定パターンのセンサ回路13に加工する。中でも、母材2表面に被着形成された導電膜16に対し、YAGレーザやCO2レーザを照射走査するようなレーザ加工が、微細で精度のよいラインを形成できるとともに、多種にわたる母材2や硬質被覆膜15に対応できる点で望ましい。レーザー加工の条件としては、例えば、波長が1.06μmのYAGレーザを用いる場合、5〜50kHz、9.0〜25.0Aの出力で幅30〜60μm、描画スピード50〜300mm/sで照射走査することが望ましい。
【0055】
次に、本発明によれば、望ましくはセンサ回路13が形成されたチップ1に対して切刃9を除く少なくとも辺部(切刃9以外の交差稜部分)11に図4に示すような保護膜50を配設して、少なくとも切刃9における硬質被覆膜15の表面の一部を研磨除去することが望ましく、これによって、センサ回路13のパターンを保護して信頼性の高いセンサ回路13を形成することができる。
【0056】
ここで、上記保護膜50の形成方法としては、
CVD法による酸化アルミニウム膜:例えば、具体的な成膜条件としては、キャリアガスとしてHを用い、反応ガスとしてCO、HCl、AlCl、HSを用い、成膜温度は850℃から1100℃の間で行い、炉内圧力は4kPa〜30kPaの間で成膜する方法。
<2>PVD法による窒化アルミニウム膜:例えば、具体的な成膜条件としては、アークイオンプレーティング装置を用い、ターゲットに純度99.9%のアルミニウムを使用し、基板温度炉内温度300〜700℃、成膜時間1.5〜15分、バイアス−30V、アーク電流値150A、窒素雰囲気もしくは窒素アルゴン混合雰囲気で圧力4Paにて成膜する方法。
<3>セラミック質スラリーを母材表面の所定部分(例えば、チップの全面、切刃を除く全面または切刃以外の交差稜部分のみ)に塗布して所望により焼き付ける方法。
<4>母材表面の所定部分を酸化アルミニウム質セラミックスや超硬合金等の硬質材料からなる板または箔で覆う方法。
等の方法が挙げられる。
【0061】
また、前記硬質膜15の研磨除去は、イオンボンバード処理を用いた方法であることが、確実、かつ容易に、切刃における硬質被覆膜15の研磨除去を行える点で重要である
中でも、図5に示す豚毛ブラシ52を用い、ダイヤモンド砥粒を研磨剤として、固定用ジグ53により刃先に研磨処理をする方法や、樹脂やゴム等の軟質材を含む砥粒を用いたブラスト処理によって研磨面を滑らかな面として工具1の耐欠損性をさらに高めることが可能である。
【0062】
さらに、前記研磨をすくい面5側から行うことにより、切刃9における硬質被覆膜15の研磨除去量を上記所定の範囲に容易に制御することができる。
【0063】
なお、発明のように、センサ回路13の加工工程と切刃9における硬質被覆膜15の研磨除去工程とを入れ替えて、先に切刃9における硬質被覆膜15の研磨除去を行った後センサ回路13の加工を行うことが重要である。この方法において、切刃9における硬質被覆膜15の研磨除去をボンバード処理によって行うことによって、硬質被覆膜15の成膜と同じ装置内にて研磨処理を行え、この場合には工程の簡略化ができる。
【0064】
【実施例】
参考例)
導電性母材として、Co:8重量%、Ta:5重量%、Ti:3重量%、残部がWCからなる超硬合金(25℃における体積固有抵抗値5×10−5Ω・cm)を準備し、母材の切刃にブラシを用いて曲率半径0.08mmのホーニングRをつけた。
【0065】
その表面に、CVD法で表1に示す膜厚の各種膜を成膜した。なお、表中、TiC、TiNおよびTiCN膜については、TiCl、N、H、CH、CHCNを用いて炉内温度800℃以上で成膜し、また、酸化アルミニウム(Al)膜については、キャリアガスとしてHを用い、反応ガスとしてCO、HCl、AlClを用い、成膜温度1000℃、炉内圧力は10kPa、1層毎に一旦降温させながら表1に示す層数、層厚の条件で成膜した。
【0066】
その後、アークイオンプレーティング法でTiNからなる導電膜を表1に示す層厚で成膜した後、導電膜にレーザ加工を施してセンサ回路を作製した。さらに、上記スローアウェイチップの表面に、下記(4)に示す方法にて保護膜を表1のようにして被着形成した。
<1>CVD法による酸化アルミニウム成膜:キャリアガスとしてH を用い、反応ガスとしてCO 、HCl、AlCl 、H Sを用い、成膜温度は900℃で行い、炉内圧力は10kPaで、膜厚み1μmに成膜した。
<2>AIP法による窒化アルミニウム成膜:アークイオンプレーティング装置を用い、ターゲットに純度99.9%のアルミニウムを使用し、基板温度炉内温度500℃、成膜時間5分、バイアス−30V、アーク電流値150A、窒素雰囲気で圧力4Paにて、膜厚み1μmに成膜した。
<3>ジルコニアセラミック質スラリーを母材表面に塗布して1400℃で焼き付けた。
<4>母材表面の切刃以外の交差稜部分に超硬合金からなる板で覆って貼り付けた状態とした。
【0071】
そして、下記(1)〜(3)のいずれかの研磨除去法にて、切刃の硬質被覆層の一部を研磨除去してCNMG120408形状のセンサ回路付きスローアウェイチップを作製した。
【0072】
(1)GC砥粒を用いた弾性砥石を使用して図5のように研磨加工し、切れ刃部の導電膜を0.5μmだけ除去した。
(2)樹脂入りの砥粒を用いてすくい面側からサンドブラスト処理し、切刃部の導電膜を1.0μmだけ除去した。
(3)豚毛ブラシにより切れ刃部分を図5のように研磨加工し、切れ刃部の導電膜を3μmだけ除去した。
【0073】
【表1】
Figure 0004235008
【0074】
得られた損耗センサ回路つきスローアウェイチップについて、断面を走査型電子顕微鏡(SEM)および光学顕微鏡にて50倍〜50000倍に拡大して切刃および辺部(切刃以外の交差稜部分)における硬質被覆層の研磨除去幅、膜厚を測定した。SEMによる測定では装置は日本電子製JSM−6340Fにて行った。
【0075】
以上の方法で作製した各試料について以下の条件によってチップのセンサ機能の評価およびチップの耐欠損性の評価を行った。なお、切削性能の評価として、以下の切削条件下での切削試験を行った。
【0076】
≪切削条件≫
切削速度 200m/min
送り 0.4mm/rev
切り込み 2.0mm
被削材 SCM440 4本溝
切削状態 切削液あり(ソリューション)
評価結果
各試料が欠損するまでの衝撃回数を耐欠損性として表した。回数が大きいほど耐欠損性が良い。
【0077】
センサ機能評価
センサ回路を作動させた際の端子間初期の電気抵抗値(センサ回路が損傷や断線する前におけるセンサ回路の端子間の電気抵抗値の平均値。表2中センサ規定値と表記。)を示す。回路端子間の電気抵抗値が高い場合、センサ回路の規定の電気抵抗値が上昇してしまい、センサ回路の断線を検知できず、場合によってはセンサ機能を優良に働かせることができない。
【0078】
以上の測定の結果を表2に示した。
【0079】
【表2】
Figure 0004235008
【0080】
表1、2の結果より、切刃における硬質被覆膜の表面を研磨除去しない試料No.7では、切削試験により耐欠損性が悪いものであった。
【0081】
これに対して、切刃における硬質被覆膜の表面を研磨除去した試料No.1〜6では、いずれも切削試験による耐欠損性が向上し、特に研磨除去工程において保護膜を設けて切刃以外の稜線部分のセンサ回路を保護した試料No.1〜5についてはセンサ回路の導通性も高くセンサ回路が断線した場合の信号の変化が大きくセンサ感度が高くてセンサ機能の信頼性も高いものであった。
【0082】
(実施例2)
参考例の試料No.1のスローアウェイチップに対して、母材としてMgOを1質量%と、Yを1質量%との割合で添加した窒化珪素質焼結体(25℃における体積固有抵抗値1.0×1010Ω・cm)としたこと、硬質被覆層としてAl層を1層のみ2μmの膜厚にて成膜したこと、硬質被覆膜を成膜した後そのままチャンバー内で保護膜を形成することなく、タングステンフィラメントを加熱し、バイアス電圧500V、炉内温度500℃、アルゴンガスを炉内圧3Paの条件で、15分間ボンバード処理を行って切刃の研磨除去処理を施した後、導電膜をレーザー加工してセンサ回路を形成したこと以外は参考例の試料No.1と同様にセンサ付きスローアウェイチップを作製した。なお、ボンバード処理による研磨処理方法では交差稜部分、中でもコーナー部が選択的にボンバードされ研磨除去されていた。得られたチップについて、耐欠損性を以下の条件で切削試験を行うことにより評価した。
【0083】
切削速度 500m/min
送り 0.3mm/rev
切り込み 2.0mm
被削材 FCD700 4本溝
切削状態 切削液あり(ソリューション)
評価結果 各試料が欠損するまでの衝撃回数は2000回であった。
【0084】
また、センサ機能の評価は参考例と同様の方法により評価したところ、センサ規定値は250Ωであった。
【0085】
(比較例)
実施例に対して、硬質被覆膜を成膜した後、切刃においてボンバード処理による研磨除去を行わない以外は、実施例と同様にチップを作製し、同様に評価したところ、切削試験による衝撃回数は200回、センサ規定値は250Ωであった。
【0087】
【発明の効果】
発明の切削工具の製造方法によれば、硬質被覆膜の成膜と同じ装置内で引き続きボンバード処理を行って切刃部分の硬質被覆膜の表面の一部を研磨除去した後にセンサ回路を作製することから、高いセンサ感度と耐欠損性および耐摩耗性に優れた切刃を有する切削工具を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切削工具の好適例であるスローアウェイチップの一例についての(a)手前上方からみた斜視図、(b)手前下方からみた斜視図である。
【図2】図1のスローアウェイチップの要部拡大図である。
【図3】図1のスローアウェイチップを、チップホルダへ装着する一例を説明するための概念図である。
【図4】本発明の切削工具の製造方法における保護膜の形成方法の好適例を説明するための図である。
【図5】本発明の切削工具の製造方法における切刃の研磨加工方法の好適例の一部を説明するための図である。
【符号の説明】
1 スローアウェイチップ
2 母材
2a 導電性母材
5 すくい面
6 着座面
7 逃げ面
8 コーナー部
9 切刃
10 センサライン
10a 逃げ面7の内側端部
11 切刃以外の交差稜部分(辺部)
13 センサ回路
14 接続端子
15 硬質被覆膜
16 導電膜
17 絶縁膜
18 下地膜
19 クランプ孔
20 チップホルダ
21 検知回路
22 接続端子
24 第1の側面ライン
25 すくい面ライン
28 第2の側面ライン
30 外部端子
41 ポケット
42 チップ座
43 拘束面
44 クランプねじ
45 ねじ孔
48 リード線
50 保護膜

Claims (1)

  1. すくい面と逃げ面との交差稜部分に切刃が形成された母材の表面に少なくとも導電膜を含む硬質被覆膜を成膜し、該硬質被覆膜の成膜と同じ装置内で引き続きボンバード処理を行って少なくとも前記切刃における前記硬質被覆膜の表面の一部を研磨除去した後、切刃の損耗幅を検知するとともに前記切刃以外の交差稜部分を含んで前記すくい面から前記逃げ面にわたって前記導電膜が配設されるように該導電膜を加工してセンサ回路を作製することを特徴とするセンサ付き切削工具の製造方法。
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