JP4256045B2 - センサ付きスローアウェイチップ用ホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、損耗センサ付きスローアウェイチップを保持するためのホルダに関する。特に、スローアウェイチップの損耗センサと電気的に接続可能なプローブを有するホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、切削工具の切刃稜部分の摩耗量を検知することによって、工具寿命を自動的に判定することが提案されている。
たとえば、実開平3−120323号公報には、スローアウェイチップの逃げ面に、切刃稜に沿って導電膜でセンサラインを設けることが開示されている。センサラインの幅は、摩耗許容幅に対応させることも開示されている。従って、この公報に開示のスローアウェイチップによれば、切刃稜の摩耗に伴いセンサラインも摩耗し、センサラインが途切れたときに切刃稜が寿命に達したと判別することができる。
【0003】
また、特開平9−38846号公報には、スローアウェイチップでない通常の切削工具において、その逃げ面に薄膜回路を設け、逃げ面の摩耗に伴って薄膜回路が摩耗することに伴い電気抵抗が変化することを検知して、切削工具の寿命を自動的に判定する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
逃げ面に切刃稜に沿って導電性膜のセンサラインを形成し、そのラインの抵抗値の変化を検出するというやり方は、切刃稜の摩耗を検知するやり方としては好ましい。
ところが、このやり方をスローアウェイチップに採用しようとした場合、切刃稜に沿ってセンサラインを設けても、そのセンサラインを外部の検知回路等に接続するのが実際上困難であるという課題に遭遇する。
【0005】
より具体的に説明すると、スローアウェイチップは使い捨てのチップであり、その大きさは1cm3 にも満たない小さなものである。当該チップは、切削液(水や油)および切り屑にさらされながら切削加工を行う。このような環境下で、小さなスローアウェイチップに形成されたセンサラインを外部の検知回路等に支障なく接続するという技術は実現されていない。
【0006】
また、スローアウェイチップのホルダに、スローアウェイチップのセンサラインから信号を取り出すリード線を設けるにしても、リード線が加工中の切り屑と接触しないように、かつ、リード線が断線しないように設けなければならず、かかるホルダは実用化されていない。
この発明は、上記課題を解決し、損耗センサ付きスローアウェイチップを良好に保持することのできるホルダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載の発明は、刃物台に取り付けられるシャンクおよびシャンクの先端に備えられたチップ取付部を有するホルダであって、チップ取付部には、センサ付きスローアウェイチップを固定保持するためのポケットが形成され、このポケットは、チップ取付部に対して、上面、スローアウェイチップの前逃げ面に連なる前面およびスローアウェイチップの横逃げ面に連なる一方側面が開放し、その底面は、スローアウェイチップの下面が載置される着座面、その後面および他方側面は、それぞれ、スローアウェイチップの側面が当接される拘束面となっており、前記チップ取付部には、着座面に開口する一対のプローブ挿入孔が、その前面寄りに形成されており、前記一対のプローブ挿入孔に、先端がセンサ付きスローアウェイチップのセンサに接触される一対のプローブが設けられており、前記プローブの後端には、ホルダに形成された溝内に配線されたリード線が接続されていて、前記チップ取付部には、取り外し可能なカバーが備えられ、カバーを取り外すと、プローブとリード線との接続部が露出することを特徴とする、センサ付きスローアウェイチップ用ホルダである。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記ポケットには、着座面とチップとの間に配置されるシートが備えられていることを特徴とする、請求項1に記載のセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダである。
請求項3記載の発明は、前記一対のプローブを固定するために、絶縁材で形成され、シートに嵌合されたプローブ固定具が設けられていることを特徴とする、請求項2記載のセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダである。
【0010】
請求項1の構成では、一対のプローブ挿入孔は、チップ取付部の前面寄りに形成されている。プローブ挿入孔をチップ取付部の前面寄りに形成すると、切削加工中にスローアウェイチップが割れたりしても、プローブにまで被害が及ぶことが少ないという効果がある。
というのは、ホルダに取り付けられたスローアウェイチップは、その頂部および横逃げ面が使用されて切削加工が行われる。このため、スローアウェイチップの横逃げ面に主として応力がかかる。スローアウェイチップを保持するホルダのチップ取付部においても、スローアウェイチップの横逃げ面に連なる一方側面側に最も応力が集中する。このため、プローブ挿入孔をチップ取付部の一方側面寄りに形成した場合、そこに集中する応力により、スローアウェイチップが破損した場合等に、プローブ挿入孔内のプローブにも影響が及ぶことが多い。
【0011】
これに対し、請求項1の構成のように、プローブ挿入孔をチップ取付部の前面寄りに形成すれば、プローブ挿入孔に応力がかかりにくい。従ってスローアウェイチップが割れた場合等でも、プローブまでが壊れることが少ない。
また、請求項1の構成では、リード線はホルダに形成された溝内に配線されているから、リード線はホルダから露出しておらず、リード線が切り屑の排出方向を変えたり、排出を妨げる等、切り屑の排出性に悪影響を与えることがない。
【0012】
さらに、請求項1の構成では、カバーを取り外すことにより、プローブとリード線との接続部が露出するので、プローブとリード線との接続を行いやすい。また、プローブやリード線に対するメンテナンスが容易になるといった効果がある。カバーは、チップ取付部に対してたとえばボルト等で固定されており、切削加工中にがたついたり外れたりすることのないようにされている。
【0013】
請求項2の構成では、切削加工中にスローアウェイチップに大きな欠損が生じても、その欠損が生じた際の衝撃や、欠損が生じた影響がチップ取付部まで及ばない。なぜなら、スローアウェイチップに生じた欠損は、シートで防護されるからである。シートの材質は、主として超硬合金が用いられる。シートを超硬合金で形成すると、切削加工の応力や振動によってシートが変形せず、シートの変形に起因するスローアウェイチップのがたつきが生じないからである。
【0014】
請求項3の構成では、シートに嵌合されたプローブ固定具で一対のプローブが固定されるから、プローブの固定が容易で、しかも互いに、かつ、チップ取付部に対して絶縁状態で固定することができる。
さらに、シートに嵌合されたプローブ固定具が、ホルダ着座面に形成されたプローブ挿入孔と係合することにより、ホルダの着座面に対してシートを正しい位置に容易に載置することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の一実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態にかかるスローアウェイチップ用のホルダ1を示す。図2は、図1に示すホルダ1の分解斜視図である。図1および図2を参照して、このホルダ1は、スローアウェイチップ2を保持するためのものである。ホルダ1は図示しない刃物台に取り付けられるシャンク3と、シャンク3の先端にシャンク3と一体形成されたチップ取付部4とを有する。シャンク3は図1,2において右方向に長手に延びているが、ここでは説明の便宜上後方部が省略されている。
【0016】
ホルダ1は合金鋼により形成され、その材種としてクロム・モリブデン鋼、ニッケル・クロム鋼、ニッケル・クロム・モリブデン鋼等の合金鋼や、鉄にC,Si,Mn,PおよびSの5元素が入った炭素合金鋼をベースに、クロム、タングステン、マンガン、モリブデン、バナジウム等を添加した合金鋼等で構成することができる。
【0017】
チップ取付部4には、ポケット5が形成されている。ポケット5は、チップ取付部4に対して、上面、前面および一方側面(図において手前側側面)が開放した凹欠部である。ポケット5の底面6はスローアウェイチップ2がシート42を介して載置される着座面となっている。また、ポケット5の後面7および他方側面(図において奥側側面)8は、それぞれ、スローアウェイチップ2の側面が当接する拘束面となっている。
【0018】
ポケット5には、さらに、その底面6にレバー溝9が形成されている。この溝9には側面形状がL字状のレバー10が収容される。レバー10は、上方へ延びる円筒状の作用部11と、作用部11の下方から横方向に延びた力点部12とを有し、作用部11と力点部12との境界が支点部13となっている。
チップ取付部4には、ポケット5に隣接して、より具体的には後面7と側面8との交差部に隣接してクランプ孔14が形成されている。クランプ孔14はチップ取付部4を上面から下面に貫通する孔で、孔の上方内周面にねじが切られている。また、その途中部はレバー溝9と連通している。クランプ孔14には、下方からクランプボルト15がねじ込まれる。クランプボルト15は、周面にねじが切られたねじ胴16と、ねじの切られていない柱胴17とを有し、ねじ胴16と柱胴17とは小径胴18で上下につながっている。
【0019】
クランプ孔14にクランプボルト15がねじ込まれた状態で、レバー溝9へレバー10が納められると、その力点部12はクランプ孔14内の小径胴18により生じる空隙に嵌まる。そしてクランプボルト15をねじ螺合によって上下動させれば、小径胴部18に係合したレバー10の力点部12が上下動される。これにより、レバー10は支点部13を中心に揺動し、レバー10の作用部11が、側面5および後面7との間でスローアウェイチップ2を挟み込むように固定する状態と、スローアウェイチップ2を取り換え可能な状態とに変位する。
【0020】
チップ取付部4には、さらに、底面6に開口する一対のプローブ挿入孔19が形成されている。プローブ挿入孔19は、チップ取付部4の前面40A寄りに形成されている。そしてプローブ挿入孔19内には、一対のプローブ41が収容されている。
ポケット5には、また、シート42が備えられている。シート42は、スローアウェイチップ2に大きな欠損が生じた際に、その欠損がホルダ1まで及ばないようにするための防護用部材である。シート42は、前述したように、超硬合金でつくられている。シート42は、スローアウェイチップ2の平面形状とほぼ等しく、その平面形状が略正方形状をしており、中央部にレバー10の作用部11が突出可能な孔43が形成されている。シート42には、また、プローブ固定具44が嵌合可能になっている。そのために嵌合凹部45が形成されている。
【0021】
プローブ固定具44は、たとえば耐熱・絶縁性の樹脂で形成されていて、嵌合凹部45に嵌合したとき、その下方部はシート42から下方へ突出する。プローブ固定具44に下方から一対のプローブ41が嵌め込まれることによって、プローブ41は固定される。かくして、プローブ固定具44を嵌合し、このプローブ固定具44にプローブ41を固定したシート42は、シート42の下方側へ突出したプローブ固定具44を底面6に形成したプローブ挿入孔19と嵌合させることで、ホルダ1の取付部4の適切な位置に保持させることができる。
【0022】
チップ取付部4には、さらに、その前面40Aの下方側が、一部分割されて取り外し可能なカバー46となっている。カバー46は、チップ取付部4に対してたとえばボルト47によって固定されている。カバー46内には凹欠部48が形成されている。凹欠部48は、プローブ固定具44の下方部およびプローブ41の下方部を収納するための空間である。カバー46をチップ取付部4から取り外した状態では、プローブ挿入孔19の下方からプローブ41の下端部が突出している。一方、ホルダ1の下面側にはリード線用の溝または孔49が形成されていて、この溝または孔49にリード線が配線されている。それゆえ溝または孔49の先端部からリード線が引き出され、そのリード線をプローブ41の下端部に電気的に接続する場合、カバー46を取り外すことによってその作業が容易に行えるという利点がある。
【0023】
カバー46をボルト47でチップ取付部4に固定することにより、プローブ41とリード線との接続部は完全に隠され、切削作業に何ら支障はない。
図3は、プローブ固定具44の拡大斜視図であり、図4は、プローブ固定具44の縦断面図およびこのプローブ固定具44に嵌合されるプローブ41が例示されている。
【0024】
図3および図4に示すように、プローブ固定具44には、一対のプローブ41を一定の間隔で保持するための2つのプローブ挿入孔50が形成されている。プローブ挿入孔50は、下方がプローブ41を挿入しやすいようにテーパ状に広がっている。プローブ挿入孔50の内径は、プローブ41の最も太い外径と一致されており、プローブ挿入孔50にプローブ41を緩くかしめるように挿入して固定することができる。
【0025】
プローブ固定具44にプローブ41が挿入された状態では、プローブ41はシート42およびチップ取付部4に対して絶縁状態で取り付けられる。
図1を再び参照して、プローブ41の先端は、シート42から上方へわずかに突出している。プローブ41の先端は、プローブ41に内蔵されたばね等で上方へ弾力付勢されている。このため、シート42の上にスローアウェイチップ2が載置されると、スローアウェイチップ2の下面に設けられたセンサ接触部にプローブ41の先端が弾力的に接触する。これによりスローアウェイチップ2の損耗センサの抵抗を、プローブ41およびプローブ41に接続されたリード線51により外部の抵抗測定器52へと取り出すことができる。
【0026】
ところで、上述した実施例では、スローアウェイチップ2に対して、被削物(切削加工される金属ワーク)が側面40Bの方向より回転しながら切削されると共に、ホルダ1を前面40A方向へ送っていくことで切削加工が行われる。この場合、スローアウェイチップ2の、図1において左手前側に位置するノーズ部200および横逃げ面201の上端縁に形成された切刃202が主として切削加工に使用される。このため、切削に直接寄与している切刃202や切削加工時生じる切りくずが衝突する切刃202に隣接したスローアウェイチップ2のすくい面203に主として応力が生じ、高温が発生する。同様に、ホルダ1の取付部4においても、スローアウェイチップ2のすくい面203の下方に位置する側面40B側に応力が集中する。スローアウェイチップ2に発生した応力により、切刃202と共にすくい面203が摩耗していくが、ときとして欠損が生じたり、欠損に伴ってスローアウェイチップ2が破損してしまうことがある。このため、プローブ挿入孔19をスローアウェイチップ2と同様に応力が集中している底面6の側面40B側に形成した場合には、上述したスローアウェイチップ2の破損に伴って、スローアウェイチップ2の下面に接触しているプローブ41にも影響が出る恐れが十分に考えられる。
【0027】
そこでこの実施例では、プローブ挿入孔19が、スローアウェイチップ2の前逃げ面204に連なるチップ取付部4の前面40A寄りに形成されている。
このようにチップ取付部4の前面40A寄りにプローブ挿入孔19が形成されていると、プローブ挿入孔19に応力がかかりにくい。従って、スローアウェイチップ2が割れた場合でも、プローブ挿入孔19内のプローブ41までが壊れる等のおそれが少ない。これがこの実施形態の特徴である。
【0028】
この実施形態の特徴をより一般的に説明すれば、スローアウェイチップを固定保持するためのホルダにおいて、スローアウェイチップが取り付けられた場合に、スローアウェイチップの切削加工に使用される逃げ面に連なる面とは異なる位置に、プローブ挿入孔を形成したことが特徴である。換言すれば、ホルダにおける切削加工時の応力のかかりにくい位置に、プローブ挿入孔を形成したことがこの発明の特徴の1つである。
【0029】
図5および図6は、スローアウェイチップ2を示し、図中、20は窒化珪素系セラミックの母材、21は母材22に被着形成した導電膜回路からなる損耗センサ、22は損耗センサ21の端部、23はスローアウェイチップ2の上面、24は下面、25は逃げ面、26,27は切刃稜である。
なお、このスローアウェイチップ2は上下両面(23,24)の切刃稜26,27を使用可能なネガタイプのものであり、上下は本来区別されない、8コーナ、8箇所のノーズ部28を使用可能なものであるが、便宜上、一方を上面23、他方を下面24とする。
【0030】
図6は、1つの上記損耗センサ21のパターンをわかりやすく示した説明図であり、スローアウェイチップ2の内部を透視することにより上記パターンを立体的に示している。同図に示すように、たとえば下面24に一対の端部22を有する損耗センサ21は、端部22から逃げ面25に導出するとともに、逃げ面25を縦断して上面23と逃げ面25との境界をなす切刃稜26まで達し、そこから、この切刃稜26に沿って延びている。
【0031】
実際のスローアウェイチップ2は、下面24に端部22,22を備えた損耗センサ21が4つあり、それらが、上面23の4つのノーズ部28で切刃稜26まで到達している。他方、上面23も下面24と同一構成となっており、この上面23に端部24,24を備えた損耗センサ21が4個あり、それらが、下面23の4個のノーズ部28で切刃稜27まで到達している。
【0032】
このように構成されるスローアウェイチップ2をホルダ1に装着し、図6に示す使用中の切刃稜26に対して形成された損耗センサ21の端部22とプローブ41の先端とを圧接される。これにより、導電膜回路21がプローブ41を介して抵抗計に接続する。
そして、スローアウェイチップ2が切削加工中に摩耗し、損耗センサ21の使用中の切刃稜26に沿った部分で遂に摩耗が損耗センサ21の幅部まで進むと、損耗センサ21が断線状態となり、電気抵抗が無限大となる。損耗センサ21の切刃稜26に沿った部分の幅は、使用限界摩耗幅とほぼ一致させてあり、従って、使用限界摩耗幅まで摩耗が進行したりあるいは欠損に至った瞬間に損耗センサ21の電気抵抗が無限大となる。この時点で、切削加工を停止することができるように抵抗計と図示しない工作機械を接続・設定しておくことで、使用限界を超えて切刃稜26の使用やあるいは欠損したままでの使用を防止することができる。
【0033】
導電膜回路21とプローブ41との接触部分は、上述のように外部に露出しておらず、またリード線も外部に露出していないので、切り屑の排出性が阻害されることはない。
なお、損耗センサ21の端部22とプローブ41とを圧接させる理由は以下の通りである。すなわち、損耗センサ21とプローブ41の接触が弱いと、切削加工中の振動による影響で瞬間的に両者が離れることがあり、それにより誤検出をされることを防止するためである。
【0034】
以上説明した実施形態では、L字状のレバー10を用いた例を示したが、L字状レバー10に代えてクランパやクランプボルトでスローアウェイチップ2をホルダに固定するものであってもよい。
この発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるスローアウェイチップ用のホルダを示す図である。
【図2】図1に示すホルダの分解斜視図である。
【図3】プローブ固定具の拡大斜視図である。
【図4】プローブ固定具の縦断面図およびこのプローブ固定具に嵌合されるプローブの一例を示す図である。
【図5】この発明の一実施形態にかかるホルダにより保持されるスローアウェイチップの側面図および平面図である。
【図6】スローアウェイチップの損耗センサのパターンを説明するためのスローアウェイチップの図解的な斜視図である。
【符号の説明】
1 ホルダ
2 スローアウェイチップ
3 シャンク
4 チップ取付部
5 ポケット
6 底面(着座面)
7 後面(拘束面)
8 側面(拘束面)
19 プローブ挿入孔
40A チップ取付部4の前面
41 プローブ
42 シート
44 プローブ固定具
202 切刃
203 すくい面
204 前逃げ面
Claims (3)
- 刃物台に取り付けられるシャンクおよびシャンクの先端に備えられたチップ取付部を有するホルダであって、
チップ取付部には、センサ付きスローアウェイチップを固定保持するためのポケットが形成され、
このポケットは、チップ取付部に対して、上面、スローアウェイチップの前逃げ面に連なる前面およびスローアウェイチップの横逃げ面に連なる一方側面が開放し、その底面は、スローアウェイチップの下面が載置される着座面、その後面および他方側面は、それぞれ、スローアウェイチップの側面が当接される拘束面となっており、
前記チップ取付部には、着座面に開口する一対のプローブ挿入孔が、その前面寄りに形成されており、
前記一対のプローブ挿入孔に、先端がセンサ付きスローアウェイチップのセンサに接触される一対のプローブが設けられており、
前記プローブの後端には、ホルダに形成された溝内に配線されたリード線が接続されていて、
前記チップ取付部には、取り外し可能なカバーが備えられ、カバーを取り外すと、プローブとリード線との接続部が露出することを特徴とするセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダ。 - 前記ポケットには、着座面とチップとの間に配置されるシートが備えられていることを特徴とする、請求項1に記載のセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダ。
- 前記一対のプローブを固定するために、絶縁材で形成され、シートに嵌合されたプローブ固定具が設けられていることを特徴とする、請求項2記載のセンサ付きスローアウェイチップ用ホルダ。
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