JP2004074393A - 非接触式損耗検知システム、回転するスローアウェイチップの損耗検知方法およびフライス工具 - Google Patents

非接触式損耗検知システム、回転するスローアウェイチップの損耗検知方法およびフライス工具 Download PDF

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Abstract

【課題】回転するスローアウェイチップなどの損耗部材の損耗を非接触で正確かつ簡単に検知できる非接触式損耗検知システム、このシステムを利用した回転するスローアウェイチップの損耗検知方法およびフライス工具を提供することである。
【解決手段】被損耗部分に設けた導電性膜からなるセンサ部2、同調用コンデンサ3、および高周波コイル4から形成された共振回路1と;発振コイル6、この発振コイル6に接続された発振回路7、およびこの発振回路7からの発振信号を検出する検出回路8とを含む高周波発振型近接スイッチ5とを備え、前記共振回路1の高周波コイル4と前記高周波発振型近接スイッチ5の発振コイル6とが互いに近接位置に配置されていることを特徴とする非接触式損耗検知システムである。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波発振型近接スイッチを使用した非接触式損耗検知システム、回転するスローアウェイチップの損耗検知方法およびフライス工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
スローアウェイチップは、切削刃として各種切削工具に広く使用されている。スローアウェイチップは、刃先が磨耗したとき、自在に交換、取付けが可能な切削工具のチップである。
【0003】
スローアウェイチップは、アルミナ質燒結体、窒化珪素質燒結体、サ−メット、超硬合金などの母材から構成された平板状チップであり、そのコーナー部の切刃稜(すなわち切刃部)にて切削を行う。そして、この切刃稜が磨耗すると、他のコーナー部の切刃稜を使用して研削を行い、すべてのコーナー部の切刃稜が磨耗したとき、取り換えられる。
【0004】
ところが、スローアウェイチップが磨耗したことを知ることは容易ではない。特に、切削加工中に、切削加工を中断することなく、切刃稜の磨耗程度を検出することは困難である。このような問題を解決するために、下記特許文献1には、スローアウェイチップの切刃稜近傍、具体的にはスローアウェイチップの逃げ面に前記した切刃稜に沿って延びる導電性膜のセンサライン(センサ部)を設け、このセンサラインの両端を外部の検知回路に接続して、センサラインの電気抵抗値を測定し、切刃稜が磨耗してセンサラインが断線したとき、抵抗値の変化から当該切刃稜が損耗したことを知ることができるようにした損耗センサ付きスローアウェイチップが開示されている。
【特許文献1】
特開2001−121308号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示のような損耗センサ付きスローアウェイチップを使用して切刃稜の損耗状態を検知するためには、スローアウェイチップのセンサ部が外部の検知回路に接続されていることが前提となる。このため、上記損耗センサ付きスローアウェイチップは、工具自体は回転せずに被削材が回転して被削材の切削加工が行われるような工具(例えば旋盤等)に適用される。
【0006】
しかしながら、例えば工具自体が回転するフライス工具の場合には、スローアウェイチップはフライスカッターの先端部に保持されて高速回転するため、スローアウェイチップに設けたセンサ部を外部の検知回路に電気的に接続することができない。このため、従来のフライス工具では、通常、損耗状態を検知するために切削加工を一旦中断してスローアウェイチップをフライスカッターから取り外し、工具顕微鏡などで切刃稜の磨耗程度や欠損の有無を観察するなどの方法が採用されていたが、切削作業の効率が低下し、かつ煩雑であるほか、磨耗量を定量的に検出できないため精度も低いという問題があった。
【0007】
従って、本発明の目的は、回転するスローアウェイチップなどの損耗部材の損耗を非接触で正確にかつ簡単に検知できる非接触式損耗検知システム、このシステムを利用した回転するスローアウェイチップの損耗検知方法およびフライス工具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決すべく種々検討を重ねる過程で、フライス工具のように工具自体が回転する場合には、スローアウェイチップの切刃稜近傍に設けたセンサ部を外部の検出回路に接続できないため、非接触でスローアウェイチップの摩損状況を検出することを考えた。非接触式検知手段としては、従来から高周波発振型近接スイッチがよく知られている。この高周波発振型近接スイッチの作動原理を図13に示す。同図に示すように、この近接スイッチでは、発振コイル101(高周波コイル)に発振回路102が接続されて、共振周波数の高周波を発振させており、この発振信号を検出回路103にて検知している。そして、金属板100が発振コイル101に近づくと、金属板100内に渦電流が流れて、コイル101のインピーダンスが低下し、発振が低下ないし停止されるので、これを検出回路103にて検知する。
【0009】
ところが、金属板が接近したことを検知するだけの通常の近接スイッチでは、フライス工具に取り付けたスローアウェイチップの切刃稜の損耗まで検知することができない。
【0010】
そこで、本発明者らは、さらに検討を重ねた結果、スローアウェイチップなどの被損耗部分を有する可動部材に、図8に示すように、被損耗部分に設けた導電性膜からなるセンサ部2(例えばセンサライン)、同調用コンデンサ3、および高周波コイル4から形成された共振回路1を形成し、この共振回路1の高周波コイル4を高周波発振型近接スイッチ5の発振コイル6の近接位置に配置すると、前記センサ部2が損耗のない正常状態では前記共振回路1に高周波電流が流れて発振が低下ないし停止しているのに対し、前記センサ部2が損耗して断線した状態では共振回路1に高周波電流が流れなくなり発振が行われる。これにより、被損耗部分の損耗を非接触で正確にかつ簡単に検知することができるという新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明の非接触式損耗検知システムは、被損耗部分に設けた導電性膜からなるセンサ部、同調用コンデンサ、および高周波コイルから形成された共振回路と;発振コイル、この発振コイルに接続された発振回路、およびこの発振回路からの発振信号を検出する検出回路とを含む高周波発振型近接スイッチとを備え;前記共振回路の高周波コイルと前記高周波発振型近接スイッチの発振コイルとが互いに近接位置に配置されていることを特徴とする。
【0012】
この検知システムを利用した本発明にかかる回転するスローアウェイチップの損耗検知方法は、回転するカッターに装着されたスローアウェイチップの切刃部近傍に導電性膜からなるセンサ部を設け、このセンサ部、同調用コンデンサおよび高周波コイルから共振回路を構成し、この共振回路が前記カッターを含む回転体に取り付けられてスローアウェイチップと共に回転すると共に;前記共振回路の前記コイルが通過する経路の少なくとも1箇所に、前記コイルと周期的に近接する高周波発振型近接スイッチの発振コイルを配置し;前記スローアウェイチップの損耗によってセンサ部が断線したとき、前記発振コイルが接続された発振回路から発振信号を出力させ、この発振信号を検出回路によって検出することを特徴とする。
【0013】
前記検出回路によって検出された前記発振信号は出力回路を経て出力され、前記回転体の停止、アラームの発生またはモニターへの表示が行われる。
【0014】
また、前記非接触式損耗検知システムを利用した本発明のフライス工具は、切刃部近傍に導電性膜からなるセンサ部を設けたスローアウェイチップが先端部に装着されたフライスカッターと、このフライスカッターを取り付けるためのフライスアーバと、このフライスアーバの外周面から突出したフランジとを備え、このフランジにコイルが設置され、このコイルは前記センサ部および同調コンデンサと共に共振回路を形成しており、フライス盤本体の前記コイルと周期的に近接する位置には、高周波発振型近接スイッチの発振コイルが配置されていることを特徴とする。
【0015】
前記フランジは金属または磁性材料からなるのが好ましく、これにより前記コイルが回転により近接スイッチの発振コイルに近接していないときにも、近接スイッチを発振停止の状態に維持することができるので、損耗によりセンサ部が断線して発振が回復したときには損耗があったことを正確かつ簡単に検知できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は前記した非接触式損耗検知システムを備えたフライス工具を示す正面図である。図1に示すように、このフライス工具は、先端面に複数のスローアウェイチップ10が装着されたフライスカッター11をフライスアーバ12に一体に取付け、このフライスアーバ12をフライス盤のスピンドル13に装着したものである。切削時には、フライスカッター11は軸心Aを中心に高速回転する。従って、フライスカッター11およびフライスアーバ12は回転体を構成する。
【0017】
フライスアーバ12には、その外周面から突出したフランジ14が取り付けられている。このフランジ14は、図2に示すように、リング状で構成され、これをフライスアーバ12の外周面に装着し、取付け用のネジ孔15に取付けボルト(図示せず)を螺入して、ボルトの先端をフライスアーバ12の外周面に当接させて、フライスアーバ12に固定する。フランジ14の材質は、前記のように金属または磁性材料からなるのが好ましいが、損耗の検出に悪影響を及ぼさない限り、非磁性材料を用いてもよい。
【0018】
フランジ14の外周部にはコイル埋設部16が設けられている。このコイル埋設部16は、コイルを巻き付けたコアを孔内に上から挿入したものであってもよく、あるいはコイルと孔内の隙間に樹脂を流し込んで固定したものであってもよい。コイルは後述するようにスローアウェイチップ10および同調用コンデンサと共に共振回路1を形成する。
【0019】
一方、フライス盤本体、具体的にはスピンドル13に隣接するスピンドルヘッド39の下面には、高周波発振型近接スイッチ5が取り付けられている。この近接スイッチ5の取付け位置は、フランジ14の回転によりコイル埋設部16が周期的に通過する位置であり、このコイル埋設部16の通過位置に近接して近接スイッチ5の発振コイルが配置されている。
【0020】
スローアウェイチップ10の一例を図3に示す。スローアウェイチップ10は、台形断面を有する母材17を有する。母材17の上面はすくい面17aとなり、側面は逃げ面17bとなる。すくい面17aと逃げ面17bとの間の稜線部が、切削を行うための切刃稜20(切刃部)となる。
【0021】
母材17の中央部には上面から下面に貫通するねじ挿通孔18が形成されている。スローアウェイチップ10をホルダー等のチップポケットに装着する際には、上記ねじ挿通孔18にクランプねじを挿通させ、チップポケットに形成されたねじ孔に螺合させてスローアウェイチップ10を固定する。チップ10を固定した状態では、例えば図3に示すコーナ部19が切削に利用される。この実施形態に示すチップ10は、クランプねじを緩めて90゜回転させることにより、別のコーナ部19を切削に利用できる。従って、90゜づつ回転させることにより、4つのコーナ部19で順次切削を行うことができる。
【0022】
これら4つのコーナ部19の逃げ面には、それぞれ、切刃稜20に沿って延びる導電性膜からなるセンサライン21(センサ部)が形成されている。すなわち、センサライン21は、コーナ部19を形成する隣接する2つの逃げ面17b、17bにまたがって切刃稜20に沿って延びている。センサライン21は母材17に対して電気的に絶縁状態で形成される。
【0023】
図4に示すように、切刃稜20からセンサライン21の下辺までの距離Wは、コーナ部19の寿命基準量(逃げ面17bの磨耗限界)に一致している。フライス工具などに用いられるスローアウェイチップ10におけるコーナ部19の寿命基準量は、通常切刃稜20から0.05〜0.7mmの範囲内である。従って、センサライン21の幅tは、切刃稜20からセンサライン21の下辺までの距離Wと等しいか、それよりも小さい値に設定される(すなわちt≦W)。なお、寿命基準量や磨耗限界は一定ではなく、予備研削(粗削り)、標準削り、仕上げ切削など切削目的に応じて変わりうる。
好ましくは、図5に示すように、センサライン21’ が切刃稜20を介してすくい面17aと逃げ面17bとにまたがって形成され、センサライン21’の上辺が切刃稜20よりもすくい面17a側に形成されているのがよい。これは、後述するように、レーザ加工等で不要な導電性膜を除去してセンサラインのパターンを形成する際に、切刃稜20にもレーザを照射する必要があるため、切刃稜20部分が一旦溶融して再固溶した粗面な表面状態となってしまうのを防止するためである。
【0024】
コーナ部19で切削加工が行われると、時間の経過と共に切刃稜20および逃げ面17bの磨耗が進行する。逃げ面17bの磨耗が進行して、センサライン21に到達し、さらに磨耗が進行すると、ついには寿命基準量に到達し、センサライン21は断線する。すなわち、センサライン21の抵抗値が上昇して無限大になったとき(共振回路1に高周波電流が流れなくなって発振回路の発振が始まったとき)、コーナ部19の切刃稜20からの磨耗限界に達し、寿命であると判断される。
【0025】
図3に示すように、センサライン21は一端が接続ライン22を介して接触領域23に接続される。また、センサライン21の他端は折り返し部24、折り返しライン25および接続ライン26を介して接触領域27に接続される。前記2つの接触領域23、27は対をなして配設されており、チップ10の外部回路と電気的に接続される。前記接続ライン22、26、折り返し部24、折り返しライン25および接触領域23、27はセンサライン21と一体に導電性膜から形成されており、母材17に対して絶縁状態にある。また、前記接続ライン22、26、折り返し部24、折り返しライン25は、センサライン21の抵抗値の変化を検出するのに影響を及ぼさないように、センサライン21の幅tに比べて十分に大きい幅を有している。また、2つの接触領域23、27も外部回路との接続に支障がないように十分に広い面積を有する。なお、センサライン21と折り返しライン25との間隔(図4に示すD)は0.05mm以上であるのが好ましい。
【0026】
スローアウェイチップ10の母材17としては、例えばアルミナ質燒結体、窒化珪素質燒結体、サーメット、超硬合金、立方晶窒化ホウ素質燒結体(cBN)、ダイヤモンド燒結体(PCD)等が使用可能である。また、センサライン21等の導電性膜は、Ti,Zr,V,Nb,Ta,Cr,Mo,W等の周期律表4a,5a,6a族金属、Co,Ni,Fe等の鉄族金属、Al等の金属材料や、TiC,VC,NbC,TaC,Cr,MoC,WC,WC,TiN,VN,NbN,TaN,CrN,TiCN,NbCN,TaCN,CrCN等の周期律表4a,5a,6a族金属の炭化物、窒化物、炭窒化物、(Ti,Al)N等で形成される。このうち、特にTiNを使用するのが好ましい。
【0027】
センサライン21を作製するには、まずチップの逃げ面17b表面にCVD法や、イオンプレーティング、スパッタリング、蒸着等のPVD法、めっき法等にて導電性膜が形成される。ついで、レーザ加工やエッチングなどによって導電性膜をセンサライン21のほか、接続ライン22、26、折り返し部24、折り返しライン25および接触領域23、27を含む所定パターンに加工する。センサライン21等の導電性膜の厚みは、約0.05〜20μm、好ましくは0.1〜5μmであるのがよい。
【0028】
センサライン21等は、スローアウェイチップ10の母材がアルミナ質燒結体、窒化珪素質燒結体、cBN等の絶縁物で形成されている場合は、その表面に直接形成される。また、母材がサーメット、超硬合金等の導電物で形成されている場合には、アルミナ等の絶縁物からなる中間層を介在させる。アルミナ等の絶縁物からなる中間層は、センサライン21を電気的に独立させる作用を有する。このような中間層はCVD法等の方法を採用することによって、母材表面とセンサライン等(導電性膜)との間に形成される。中間層は厚さが1〜10μm程度であればよい。
【0029】
図6は、前記したスローアウェイチップ10をフライスカッター11に装着する様子を示す概略説明図である。フライスカッター11の下面周縁には所定の間隔で複数(通常、2〜20個)のチップ装着用のポケット28が設けられており、各ポケット28にスローアウェイチップ10が装着される。すなわち、チップ10に設けたねじ挿通孔18にクランプねじ40を挿通させ、ポケット28の側面に設けられたねじ孔(図示せず)に螺合させてチップ10を所定位置に固定する。なお、スローアウェイチップ10はクランプねじ40で固定する場合に限らず、クランパー(不図示)をねじ止めすることによって固定するようにしてもよい。
【0030】
このとき、チップ10の着座面に設けた前記一対の接触領域23、27に対向するポケット28の一側面には、一対のプローブ29、30が突設された領域31が設けられる。プローブ29、30は、図8に示すように、スプリング等によって弾力付勢されて先端が領域31から突出している。このため、チップ10が装着されると、プローブ29、30が押し下げられて、プローブ29、30の先端が前記一対の接触領域23、27と当接し、電気的に接触状態となる。なお、図3に示すスローアウェイチップ10では、一対の接触領域23、27をすくい面17aとは反対の着座面に形成したが、これは図7に示すようにがポケット28内の側面に形成されたプローブ29、30と当接させるためである。従って、プローブ29、30の設置位置の応じて、一対の接触領域23、27の少なくとも一方を他の面、例えば逃げ面17bに形成することもできる。
【0031】
プローブ29、30には、図6および図7に示すようにリード線32の一端が接続されている。このリード線32は他端が前記コイルおよび同調用コンデンサに接続されて、図8に示す共振回路1を形成する。
【0032】
図8に示す共振回路1では、センサ部2(具体的には例えば図3,4に示すセンサライン21)がスイッチの役割を果たし、センサライン21が断線せずに導通している正常状態では高周波コイル4および同調用コンデンサ3を含む閉回路が形成される。この状態では、共振回路1に大きな高周波電流が流れ、コイル4に近接している高周波発振型近接スイッチ5の発振コイル6では損失が大きいため、発振が停止している。
【0033】
そして、スローアウェイチップ10の磨耗が進行して、ついにセンサライン21が断線すると、共振回路1に大きな高周波電流が流れなくなるので、発振が行われるようになる。
【0034】
高周波発振型近接スイッチ5を図9に示す。同図に示すように、発振コイル6はコンデンサ34と並列に接続されて共振回路33を形成している。この共振回路33に発振回路7が接続され、さらに発振回路7に検波回路35、積分回路36、コンパレータ37および出力回路38がこの順で接続される。検波回路35、積分回路36およびコンパレータ37は検出回路8を構成している。
【0035】
この近接スイッチ5の動作を図10に示すタイムチャートに基づいて説明する。同図において、センサライン21が断線していない時刻tでは、近接するコイル4を含む共振回路1によって共振回路33のインピーダンスは低い値にあるので、発振回路7から検波回路35へ小さい振幅の発振出力aを出力している。発振回路7は共振回路33の共振周波数で定まる発振周波数で、この共振回路33のインピーダンスの値に対応した発振出力aを出力する。共振周波数は数10kHz〜数100kHzの範囲であるのがよい。発振出力aは検波回路35で検波され、積分回路36で平滑化され、積分回路36から前記発振出力の振幅に比例した出力bが出力される。この出力bはコンパレータ37にて、このコンパレータ37にあらかじめ設定されたしきい値hと比較される。この場合、出力bはしきい値hよりも低いので、コンパレータ37からの、すなわち検出回路8からの出力信号cはオフとなる。
【0036】
センサライン21の磨耗が進行するにつれて、センサライン21の抵抗値が増大し、これに伴って共振回路33のインピーダンスが増大するので、発振回路7の発振出力aの振幅は増大する。そして、センサライン21が完全に断線すると、共振回路33のインピーダンスは最大となる。発振回路7の発振出力aの振幅が増大するのに伴い、積分回路36からの出力bも増大する。そして、この出力bが時刻tにコンパレータ37のしきい値hを超えると、コンパレータ37からの、すなわち検出回路8からの出力信号cはオンとなり、出力回路5を通して端子Pからセンサライン21の磨耗を検出した検出信号dが出力される。
【0037】
この検出信号dによって、フライス盤(回転体)の運転停止、アラームの作動、モニターへの表示等を行わせる。前記コンパレータ37のしきい値hは、積分回路36からの出力bが増大し始めるセンサライン21の磨耗開始からセンサライン21が完全に断線するまでの間で設定可能である。
【0038】
ここで、回転工具の共振時における共振周波数fは、
【数1】
Figure 2004074393
(ただし、Lは発振コイル6のインダクタンスを、Cは同調用コンデンサ3の容量を示す。)で表されるため、共振周波数における同調用コンデンサ3の容量Cは下式で表される。
【数2】
Figure 2004074393
いま、共振周波数fを200kHz、インダクタンスLを10mHとすると、上式からコンデンサ3の容量Cは63pFとなる。浮遊容量を考慮すると、容量Cが約50pFのコンデンサ3が必要と判断される。
【0039】
このように検出信号dからの発振信号によって、スローアウェイチップ10の切刃稜20が磨耗または損傷したことを検知することができるので、切刃稜20の取り換えまたはスローアウェイチップ10自体の取り換えを適切な時期に行うことができ、また切削中のスローアウェイチップ10の損傷に起因する事故防止といった安全面でも有利である。
【0040】
また、本発明の検知システムは、主に高周波発振型近接スイッチ5と工具側に設けた共振回路1とで構成されるため、ノイズに対しても安定であり、信頼性が高いという利点がある。また、前記高周波発振型近接スイッチ5には市販の近接スイッチが利用可能であるため、安価に製作できるという利点もある。
さらに、工具側の共振回路1はコイル4と同調用コンデンサ3とを備えただけであるから、工具が大型化せず、従って小型化も可能である。
【0041】
図1に示すフライス工具ではコイルをフライスアーバー12の外周面から突出したフランジ14に埋設したが、本発明はこれに限定されるものではなく、コイルをフライスカッター11に埋設して、スピンドルヘッド39から突出した位置に高周波発振型近接スイッチ5を取り付けて、コイルと近接スイッチ5が周期的に対峙する構成にしてもよい。
【0042】
また、コイルをフランジ14等に埋設することは必ずしも必要でなく、例えば図11に示すように、センサコイル部40をフランジ141の表面から突出するように取付けてもよい。センサコイル部40とは、前記と同様に、スローアウェイチップ10および同調用コンデンサと共に共振回路1を形成しているコイルをいう。
【0043】
センサコイル部40は、チップ10のセンサライン21が正常なときは金属板として働き、センサライン21が損耗や異常などによって断線すると、金属がないものとして働く。従って、図11に示すように、センサコイル部40のみを高周波発振型近接スイッチ5に対向させて、センサコイル部40と近接スイッチ5とが周期的に対峙する構成をとると、正常状態ではフランジ141の1回転中に1回の信号を検出し、異常状態(センサライン21の断線など)では、信号が出なくなるので、スローアウェイチップ10が損耗したものとして検出信号が出力される。
【0044】
しかし、このような態様では、工具の回転停止中は、センサコイル部40が近接スイッチ5に対向していないと、近接スイッチ5はセンサライン21が断線していると判断してしまう。
これを避けるためには、工具の回転中にのみ検出回路を動作させる必要がある。これに対して、図1に示すように、コイルを金属体または磁性体であるフランジ14に埋設している場合には、センサライン21が断線しない限りは、近接スイッチ5は常時金属体または磁性体があるものとして信号を出力し続ける。そして、センサライン21が断線した時点で初めて1回転に1回の断線信号を出すことができる。
【0045】
一方、近接スイッチ5のコイルに金属板を近づけると、コイルのインピーダンスは低下するが、金属板の代わりにフェライトを近づけると、インピーダンスは逆に増加する。この原理を利用して、フェライトにコイルを巻き付け、スローアウェイチップ10および同調用コンデンサと共に共振回路1を形成させると、センサライン21の正常状態では共振回路1内に誘導電流が流れ、検出コイルのインピーダンスは低下する。センサライン21が断線すると、共振回路1に電流が流れなくなり、フェライトの効果でインピーダンスは増加する。
【0046】
従って、近接スイッチ5のセンサコイルのインピーダンス変化を監視することによりスローアウェイチップ10の損耗状態を検知することができる。すなわち、センサコイル部40として、フェライトコアにコイルを巻き付けたものを使用すると、近接スイッチ5のセンサコイルの近くに何もない場合は、検出コイルのインピーダンスは変化しない。近接スイッチ5のセンサコイルの近くに金属がある場合には、検出コイルのインピーダンスは低下する。センサライン21が正常な場合は検出コイルのインピーダンスは変化しないか低下するため、正常と判断され、異常信号は出力されない。異常信号が出力されるのは、スローアウェイチップ10が損耗してセンサライン21が断線した場合のみである。
【0047】
よって、センサコイル部40として、フェライトコアにコイルを巻き付けたものを使用すると、図11に示すように、フランジ141の表面から突出した形態、および図12に示すようにフランジ142に埋設した形態のいずれの形態でもよいため、センサコイル部の設置の自由度が大幅に向上する。特に、図12に示すように、フランジ142に切り欠きや穴などの欠損部41があった場合でも、センサライン21の断線による異常信号のみを検出できる。
【0048】
なお、以上の実施形態は、本発明の非接触式損耗検知システムをフライス工具に適用したものであるが、本発明の上記損耗検知システムはフライス工具への適用に限定されるものではなく、 回転する他の工具の損耗検知にも同様にして適用可能であり、さらに工具以外にも、回転、往復動などの可動する損耗部材(磨耗部材等)を備えた各種装置における損耗部分の損耗を検知するのにも同様にして適用可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、回転するスローアウェイチップなどの損耗部材の損耗を非接触で正確にかつ簡単に検知することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるフライス工具を示す正面図である。
【図2】図1に示すフライス工具に取り付けられるフランジの平面図である。
【図3】スローアウェイチップの一例を示す断面図である。
【図4】図3に示すスローアウェイチップのセンサラインを示す部分拡大図である。
【図5】スローアウェイチップの他のセンサラインを示す部分拡大図である。
【図6】スローアウェイチップのフライスカッタへの装着方法を示す概略説明図である。
【図7】フライスカッタのチップ装着用ポケットの部分斜視図である。
【図8】本発明の非接触式損耗検知システムの原理を示す説明図である。
【図9】本発明の非接触式損耗検知システムに使用する高周波発振型近接スイッチの回路構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の非接触式損耗検知システムに使用する高周波発振型近接スイッチの動作を示すタイムチャートである。
【図11】センサコイル部の設置例を示す概念図である。
【図12】センサコイル部の他の設置例を示す概念図である。
【図13】通常の高周波発振型近接スイッチの原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1:共振回路、2:センサ部、3:同調用コンデンサ、4:高周波コイル、5:高周波発振型近接スイッチ、6:発振コイル、7:発振コイル、8:検出コイル、10:スローアウェイチップ、11:フライスカッタ、12:フライスアーバ、17:母材、20:切刃稜(切刃部)

Claims (6)

  1. 被損耗部分に設けた導電性膜からなるセンサ部、同調用コンデンサ、および高周波コイルから形成された共振回路と、
    発振コイル、この発振コイルに接続された発振回路、およびこの発振回路からの発振信号を検出する検出回路とを含む高周波発振型近接スイッチとを備え、
    前記共振回路の高周波コイルと前記高周波発振型近接スイッチの発振コイルとが互いに近接位置に配置されていることを特徴とする非接触式損耗検知システム。
  2. 回転するカッターに装着されたスローアウェイチップの切刃部近傍に導電性膜からなるセンサ部を設け、このセンサ部、同調用コンデンサおよび高周波コイルから共振回路を構成し、この共振回路が前記カッターを含む回転体に取り付けられてスローアウェイチップと共に回転すると共に、
    前記共振回路の前記コイルが通過する経路の少なくとも1箇所に、前記コイルと周期的に近接する高周波発振型近接スイッチの発振コイルを配置し、
    前記スローアウェイチップの損耗によってセンサ部が断線したとき、前記発振コイルが接続された発振回路から発振信号を出力させ、この発振信号を検出回路によって検出することを特徴とする、回転するスローアウェイチップの損耗検知方法。
  3. 前記検出回路によって検出された前記発振信号は出力回路を経て出力され、前記回転体の停止、アラームの発生またはモニターへの表示を行わせる請求項2記載の損耗検知方法。
  4. 切刃部近傍に導電性膜からなるセンサ部を設けたスローアウェイチップが先端部に装着されたフライスカッターと、このフライスカッターを取り付けるためのフライスアーバと、このフライスアーバの外周面から突出したフランジとを備え、このフランジにコイルが設置され、このコイルは前記センサ部および同調コンデンサと共に共振回路を形成しており、フライス盤本体の前記コイルと周期的に近接する位置には、高周波発振型近接スイッチの発振コイルが取付けられていることを特徴とするフライス工具。
  5. 前記フランジが金属または磁性材料からなる請求項4記載のフライス工具。
  6. 前記コイルがフェライトコアの外周に巻回されたものである請求項4記載のフライス工具。
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