JP2003011007A - スローアウェイチップおよびその製造方法 - Google Patents

スローアウェイチップおよびその製造方法

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JP2003011007A JP2001195881A JP2001195881A JP2003011007A JP 2003011007 A JP2003011007 A JP 2003011007A JP 2001195881 A JP2001195881 A JP 2001195881A JP 2001195881 A JP2001195881 A JP 2001195881A JP 2003011007 A JP2003011007 A JP 2003011007A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スローアウェイチップのすくい面のほぼ中心
を治具で挟んでレーザ等を照射できる角度まで回転させ
てセンサラインを形成する際に、挟み込みの中心のずれ
によるセンサラインのずれの発生を防止したスローアウ
ェイチップを提供する。 【解決手段】 略平板状の母材の一主面にすくい面5を
有し、他の主面に着座面6を有し、側面に逃げ面8を有
し、すくい面5と逃げ面8との交差稜に切刃が形成さ
れ、この切刃近傍の逃げ面に切刃の損耗を検知するセン
サラインが設けられたスローアウェイチップにおいて、
母材の両主面と逃げ面との交差稜の内接円のほぼ中心に
凹部30または凸部を設け、プランシャーピン33a、
33bの先端が前記凹部または凸部に接触することによ
り、中心軸31、34が直線上に移動し、レーザ照射に
よるセンサラインが正確に加工できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は切削加工に使用する
スローアウェイチップとその製造方法に関し、特に切刃
の摩耗を検知するセンサラインを逃げ面に形成したスロ
ーアウェイチップとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】スロ
ーアウェイチップは、通常は四角形や三角形を基本とす
る略平板状の母材の各コーナ部分に切刃稜が形成されて
いる。いずれかのコーナ部分の切刃稜が摩耗すると他の
コーナ部分の切刃稜を使用する。全てのコーナ部分の切
刃稜が摩耗したときにスローアウェイチップが取り替え
られる。
【0003】ところで、スローアウェイチップの切刃稜
がどの程度摩耗したかを調べることは容易ではない。特
に、切削加工中に切削加工を中断することなく切刃稜の
摩耗量を検知することは難しい。
【0004】例えば切刃稜近傍の逃げ面にセンサライン
を形成して摩耗を検知する場合、逃げ面とその隣り合う
逃げ面の全部に等しいセンサラインを設ける必要があ
る。逃げ面にセンサラインを形成する方法として、すく
い面の逃げ面との交差稜の内接円のほぼ中心の片方また
は両方を治具で挟み、一つの逃げ面にセンサラインをレ
ーザ等を用いて不必要な部分を取り除くことで形成した
後、隣り合う逃げ面にレーザ等が照射できる角度までス
ローアウェイチップを回転させて同様のセンサラインを
形成する。この逃げ面を必要な数だけ回転させてレーザ
を照射して形成する。このとき、すくい面は略平面形状
を有しているため、わずかな挟み込みの中心ずれが生じ
れば、このセンサラインは全てのコーナで位置ずれが生
じ、各逃げ面で異なるパターンが形成されてしまう。
【0005】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、スローアウェイチップのすく
い面のほぼ中心を治具で挟んでレーザ等を照射できる角
度まで回転させてセンサラインを形成する際に、挟み込
みの中心ずれが生じてセンサラインの位置ずれが生じる
ことを解消したスローアウェイチップを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るスローアウェイチップは、略平板状
の母材の一主面にすくい面を有し、他の主面に着座面を
有し、側面に逃げ面を有し、前記すくい面と前記逃げ面
との交差稜に切刃が形成され、この切刃近傍の逃げ面に
切刃の損耗を検知するセンサラインが設けられたスロー
アウェイチップにおいて、前記母材の両主面と前記逃げ
面との交差稜の内接円のほぼ中心に凹部または凸部を設
けたことを特徴とする。
【0007】すくい面の逃げ面との交差稜の内接円のほ
ぼ中心に設けた凹部または凸部を挟むことにより、この
凹部または凸部の求心効果によりスローウェイチップま
たは治具が各頂点または底点に移動しスローアウェイチ
ップの多少の位置ずれに対しても正確に位置が補正され
る。
【0008】請求項2に係るスローアウェイチップは、
前記スローアウェイチップの逃げ面との交差稜の内接円
のほぼ中心に半円球状の凹部または凸部を設けることで
求心効果を持たす。
【0009】請求項3に係るスローアウェイチップは、
前記スローアウェイチップの逃げ面との交差稜の内接円
のほぼ中心に平面形状が多角形の凹部または凸部を設け
ることで求心効果を持たす。
【0010】請求項4に係るスローアウェイチップは、
前記逃げ面には前記切刃稜に沿って延びる導電膜から成
るセンサラインが前記母材に対して電気的に絶縁状態で
設けられ、このセンサラインの一方端には前記センサラ
インと所定間隔を隔てて前記センサラインと平行に延び
る折り返しラインが接続して設けられ、前記着座面には
外部回路と電気的に接続可能な対をなす2つの接触領域
が前記母材に対して電気的に絶縁状態で設けられ、前記
2つの接触領域と前記センサラインの他方端および前記
折り返しラインとをそれぞれ接続する2本の接続ライン
が前記母材に対して電気的に絶縁状態で設けられている
ことを特徴とする。
【0011】請求項5に係るスローアウェイチップの製
造方法によれば、略平板状の母材の一主面にすくい面を
有し、他の主面に着座面を有し、側面に逃げ面を有し、
前記すくい面と前記逃げ面との交差稜に切刃が形成さ
れ、この切刃近傍の逃げ面にこの切刃の損耗を検知する
センサラインが設けられたスローアウェイチップの製造
方法において、前記母材の両主面の側面との交差稜の内
接円のほぼ中心に、凹部または凸部を設けてプランジャ
ーピンで挟んで前記母材の側面に前記センサーラインを
レーザ描写し、次いでこの母材を所定角度回転させて前
記母材の他の側面に他のセンサーラインをレーザ描写す
ることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して発明の具体
的な実施形態を説明する。
【0013】図1(a)はこの発明の一実施形態に係る
スローアウェイチップ1を手前上方から見た斜視図であ
り、図1(b)はそのスローアウェイチップ1を手前下
方から見た斜視図である。スローアウェイチップ1の母
材2は、略平板状(略直方体状)を呈する。母材2は本
来上下の区別はされないが、説明の便宜上、一方を上
面、他方を下面として以下に説明する。
【0014】母材2の上面にはすくい面5が形成され、
母材2の下面は着座面6とされている。また、母材2の
4つの側面には、それぞれ逃げ面8が形成されている。
そしてすくい面5と各逃げ面8との交差稜によって切刃
稜9が形成されている。さらに、すくい面5および隣接
する2つの逃げ面8の交差部分は切削に使用可能なコー
ナ部を形成している。
【0015】母材2の中央には、上面から下面に貫通す
るクランプ孔11が形成されている。スローアウェイチ
ップ1はクランパーで押さえることによりホルダー等に
装着される。装着状態では、例えば図1(a)の手前上
側の切刃9が切削に用いられる。また、クランプねじを
緩めてスローアウェイチップ1を90°回転させると、
別のコーナ部の切刃9を切削に使用できる。このように
スローアウェイチップ1を90°ずつ回転させることに
より、その上面側の4つのコーナ部を順次切削に使用す
ることができる。
【0016】さらに、スローアウェイチップ1の上下を
反転させてホルダー等に装着することにより、図1
(a)、(b)における下面側の4つのコーナ部を順に
切削に使用することができる。下面側コーナ部が使用さ
れる場合は上面が着座面とされ、下面がすくい面として
機能する。このようにスローアウェイチップ1は、直方
体状の母材2の8つのコーナ部分がそれぞれ切削に使用
可能である。
【0017】このため、8つのコーナ部には切刃稜9に
沿って延びる導電性膜のセンサライン12がそれぞれ設
けられている。具体的には、コーナ部10を形成する2
つの逃げ面8上に、コーナ部10を取り巻くように切刃
稜線9に沿って延びている。センサライン12はその上
辺が切刃稜線9に接しており、切刃稜9に沿って延びる
幅Wの導電性膜のラインである。センサライン12は、
母材2に対して電気的に絶縁状態で設けられる。
【0018】センサライン12の幅Wは、コーナ部10
の寿命基準量(逃げ面8の摩耗限界)に一致されてい
る。通常、この種のスローアウェイチップ1のコーナ部
10の寿命基準量は0.05〜0.7mmの範囲内であ
るから、センサライン12の幅Wもかかる寿命基準量と
等しい値にされている。
【0019】例えばスローアウェイチップ1の逃げ面8
の摩耗が0.2mmで寿命となる場合には、センサライ
ン12の幅Wも0.2mmとして作成される。コーナ部
10によって切削加工が行われると、加工時間の増加と
ともに切刃稜9および逃げ面8の磨耗が進行する。逃げ
面8の摩耗が進行すると、それに応じてセンサライン1
2も摩耗する。そして逃げ面8の摩耗幅が寿命基準量以
上に達すると、この寿命基準量に一致された幅Wを有す
るセンサライン12は摩耗により断線する。
【0020】センサライン12の両端の抵抗値は後述す
るように外部回路により測定されているから、センサラ
イン12の抵抗値が無限大になった時点をもってコーナ
部10の切刃稜9が寿命に達したと判定することができ
る。
【0021】図1(b)に示すように、着座面6には対
をなす2つの接触領域13、14が設けられている。2
つの接触領域13、14は導電性膜により形成されてお
り、母材2に対して絶縁状態で設けられている。接触領
域13、14は例えばホルダの外部に備えられる抵抗値
の検知回路と電気的に接続可能な領域である。後述する
ようにスローアウェイチップ1がホルダに装着されたと
き、ホルダのチップ座に設けられた検知回路のプローブ
がこの接触領域13、14に電気的に接続される。接触
領域13、14は検知回路のプローブ等が接触し易いよ
う、できる限り大きな領域とするのが好ましい。
【0022】母材2の逃げ面8から着座面6にわたって
接続ライン15、16が母材2と絶縁状態で導電性膜に
よって設けられている。接続ライン15はセンサライン
12の一端121と一方の接触領域13とを電気的に接
続するものであり、接続ライン16はセンサライン12
の他端122と他方の接触領域14とを電気的に接続す
るものである。接続ライン15、16はセンサライン1
2の幅Wに比べて十分に太いラインとされ、接続ライン
15、16の電気抵抗値がセンサライン12の電気抵抗
値に比べて十分大きくされている。よって、センサライ
ンの電気抵抗値の変化の検出には接続ライン15、16
は影響を及ぼさない。
【0023】センサライン12の他端122に接続され
た接続ライン16はその一部に折り返しライン17を有
している。折り返しライン17は折り返し部18でセン
サライン12の他端122とつながっている。折り返し
ライン17はセンサライン12と所定間隔D隔ててセン
サライン12と平行に延びている。接続ライン16の−
部を折り返しライン17とすることにより、接続ライン
15と接続ライン16とを所定の間隔で平行に逃げ面8
上に設けることができ、接続ライン15、16を面積効
率良く配置できるという利点がある。
【0024】センサライン12と折り返しライン17と
の間隔Dは0.05mm以上の幅にされている。好まし
くは幅Dは許容される範囲内で広い方が良い。というの
は、コーナ部10で切削を行う際、そこに含まれる切刃
稜9により被加工物が削られる。削られた切り屑はすく
い面5から逃げ面8方向へと、例えばカールしながら発
生する。発生した切り屑はセンサライン12と折り返し
ライン17との間に付着して両ライン間を電気的に短絡
し得る可能性がある。
【0025】そこで、センサライン12と折り返しライ
ン17の間隔Dを広くしておくことによって、両ライン
15、16の間が切り屑等の付着によって電気的に短絡
することを防止することができる。逃げ面8に形成され
た2本の接続ライン15、16はセンサライン12に対
して(換言すれば切刃稜9に対して)直交方向ではな
く、所定の傾斜角度で交差する方向に延びる傾斜ライン
とされている。この理由は、下面である着座面6に設け
られた接触領域13、14の配置位置と、上面に設けら
れた接触領域13、14の配置位置とを全く同じ配置に
するためである。
【0026】より具体的に説明すると、図1(a)の上
面側に位置する4つのコーナ部10は、スローアウェイ
チップ1を90°ずつ回転させることにより、順次切削
に使用することができる。スローアウェイチップ1を9
0°ずつ回転させると、図1(b)に示す4対の接触領
域13、14も順に90°ずつ回転する。そして切削に
使用されるコーナ部10のセンサライン12に接続され
た接触領域13、14が外部回路のプローブに接続され
る。このため、着座面6に設けられた4対の接触領域1
3、14は着座面6の中心に対して90°の回転対象の
位置関係になっている。
【0027】また、スローアウェイチップ1は上下逆に
して使用することができるから、図1(a)に示す上面
に設けられた4対の接触領域13、14も上面の中心に
対して90°の回転対象の位置関係になっている。この
ように上面に設けられた接触領域13、14と下面に設
けられた接触領域13、14とを全く同じ配置にするた
めに、接続ライン15、16を逃げ面8に斜めに設ける
必要がある。
【0028】なお、いわゆるポジタイプと呼ばれる片面
(例えば上面)のコーナ部だけを切削に使用するスロー
アウェイチップの場合等は、接続ライン15、16を逃
げ面8に斜めに設けなくてもよいこともある。
【0029】図2は、スローアウェイチップ1の着座面
6に設けられた4対の接触領域13、14の変形例を示
す平面図である。着座面6には4対の接触領域13、1
4が設けられていて、対応するコーナ部がそれぞれ切削
に使用される際に外部回路のプローブに接触される。
【0030】ところで、接触領域13、14が外部回路
と接続されてセンサライン12の電気抵抗値が測定され
る際には、一方の接触領域13には外部回路から所定の
電圧が印加され、他方の接触領域14は外部回路のアー
ス電位に接続される。つまり、いずれの対の接触領域1
3、14が使用される場合であっても、一方の接触領域
はアース電位に接続されるわけである。従って、例えば
接触領域14をアース電位として用いることにし、4対
の接触領域の各一方の接触領域14を電気的に共通に接
続した構成にしてもよい。かかる構成例が図2に示され
ている。
【0031】このような接続領域の形状は、着座面6全
体に導電性膜が形成されていて、その膜をレーザで加工
して接触領域13、14や接続ライン15、16等を形
成する際に、レーザ加工時間を短縮できるという利点が
ある。レーザ加工により除去すべき導電性膜の面積が少
なくて済むからである。
【0032】図3は、センサラインの他の実施形態を示
す斜視図である。図1で説明したセンサライン12は、
その上辺が切刃稜9に接しており、コーナ部10を取り
囲むように幅Wで切刃稜9に平行に延びていた。これに
対し、図3のセンサライン123は、幅がX(W>X)
で、センサライン12よりも幅の細いラインになってい
る。センサライン123もセンサライン12と同様に導
電性膜で母材2に絶縁状態で形成されている。このセン
サライン123は、その下辺、すなわち切刃稜9から遠
い側の側辺124が切刃稜9から距離Wになるように切
刃稜9に平行に延びている。
【0033】この距離Wは、図1で説明したセンサライ
ン12の幅Wと同様に逃げ面8の寿命基準量に一致され
ている。従って、切刃稜9の使用時間の増加に伴い、逃
げ面8の摩耗が切刃稜9側から進行し、やがては摩耗が
センサライン123およびその下辺124まで達する。
するとセンサライン123が断線状態となる。このよう
にセンサライン123は、切刃稜9から遠い側の側辺
(下辺)124が切刃稜9から所定距離W離れた構成で
あってもよい。
【0034】図1、図3では、切刃稜9からセンサライ
ンの下辺までの距離Wがいずれもコーナ部10の寿命基
準量(逃げ面8の摩耗限界)に一致されている場合を説
明した。
【0035】しかし、この寸法Wは逃げ面8の摩耗限界
とせず、逃げ面8の摩耗に関連する寸法であってもよ
い。例えば予備切削(粗削り)や標準切削の場合には逃
げ面8の摩耗限界が比較的大きいが、仕上げ切削では逃
げ面8がある程度摩耗したときにスローアウェイチップ
を交換する必要がある。このような状況に則して、上記
寸法Wをスローアウェイチップとしては使用できるが、
仕上げ切削には使用できない程度の摩耗を検知できる寸
法としてもよい。
【0036】図4は、図1(a)、1(b)に示すスロ
ーアウェイチップ1をホルダに装着する様子を示す図解
的な斜視図である。
【0037】ホルダ20の先端にはチップ装着用のポケ
ット21が形成されている。ポケット21の底面はチッ
プ座22となっている。またポケット21の側面はチッ
プの側面に当接し、チップを拘束するための拘束面23
となっている。スローアウェイチップ1はこのポケット
21に納められ、着座面6がチップ座22に当接され
る。またその側面が拘束面23に当接される。そして上
方からクランプねじ24がクランパー11に差し込まれ
て、その先端がホルダ20に形成されたねじ孔25に螺
合される。これによりスローアウェイチップ1はホルダ
20に装着される。
【0038】チップ座22には、装着されたスローアウ
ェイチップ1の切削に使用するコーナ部10に設けられ
たセンサライン12と接続された接触領域13、14に
対向する位置に一対のプローブ26、27が突設されて
いる。プローブ26、27は上方へ弾力付勢されてい
て、チップ座22から例えば数mm突出している。
【0039】スローアウェイチップ1がポケット21に
装着されると、スローアウェイチップ1の着座面6によ
ってプローブ26、27は押し下げられ、その上端はチ
ップ座22と面一となる。このときプローブ26、27
の上端はスローアウェイチップ1の着座面6に設けられ
た接触領域13、14とそれぞれ電気的に接触した状態
となる。
【0040】プローブ26、27には、一点鎖線で示す
ように、ホルダ20内に配設されたリード線28がつな
がれていて、このリード線28はオーム計等の抵抗値の
検知回路29に接続されている。
【0041】よって、検知回路29により、ポケット2
1に装着されたスローアウェイチップ1の切削に使用す
るコーナ部10に設けられたセンサライン12の抵抗値
を測定することができる。
【0042】スローアウェイチップ1がポケット21に
装着された状態では、スローアウェイチップ1の着座面
6はそのほぼ全面がチップ座22に密着している。この
ため、切削時にホルダ20の先端部に対して切削液(水
や油)がかけられたり、スローアウェイチップ1で削ら
れた切り屑がスローアウェイチップ1の周囲に飛散して
も、それら切削液や切り屑は密着したチップ座22と着
座面6との間に進入することがない。つまりスローアウ
ェイチップ1の着座面6およびチップ座22は切削液や
切り屑から保護された状態である。よって、チップ座2
2に設けられたプローブ26、27と着座面6に設けら
れた接触領域13、14とは切削中も良好に電気的接続
が維持された状態となる。
【0043】さらに、プローブ26、27およびそれに
接続されたリード線28をホルダ20内に設けることが
できる。
【0044】図4に示すホルダ20は一例を示しただけ
であり、この実施形態にかかるスローアウェイチップ1
が装着可能なホルダとしては、例えば本願出願人の先願
(特願平11−277548号)を用いてもよい。
【0045】図5(a)は、略平板状のすくい面5およ
び着座面6と逃げ面8との交差稜の内接円のほぼ中心に
球面の凹部30を設けているスローアウェイチップとそ
れをスローアウェイチップのすくい面5および着座面5
の両方向から挟み込むためのプランジャーピン33a、
33bを設けている。すくい面5の球面状の凹部30に
接触するように、プランジャーピンの33a、33bの
先端形状は球面状の凸形状になっている。
【0046】図5(a)では、チップ1のすくい面5の
球面状凹部30の中心軸31とプランジャーピン33
a、33bの中心軸34がずれているが、図5(b)の
ように、プランジャーピンの先端32a、32bがチッ
プ1のすくい面5の球面状の凹部30が接触することで
お互いの中心軸31、34が求心効果によりほぼ一直線
上の中心軸に移動する。お互いの位置関係が一致すれ
ば、レーザ照射35およびセンサライン12は隣り合う
逃げ面8に正確に描くことが可能になる。
【0047】一方のプランジャーピン33aの先端形状
が球面形状をなしていれば、もう一方が平面形状でも上
記効果は十分ある。また、プランジャーピン33a、3
3bの先端形状は円錐形状または多角形でも効果はあ
る。
【0048】図6は、すくい面5および着座面6と逃げ
面8との交差稜の内接円のほぼ中心に凹部または凸部3
0を設けているスローアウェイチップの応用例である。
ほぼ交差稜の内接円のほぼ中心に設けた凹部または凸部
30を挟むことにより、スローアウェイチップの多少の
位置ずれに対してもこの凹部または凸部30の求心効果
により正確に位置が補正される。凹部または凸部30の
形状は図6(a)(b)に示すような球面状に限らず、
図6(c)〜(p)に示すように三角形または多角形で
もよい。また、母材2の平面形状は図6(a)〜(h)
に示すような四角形や図6(i)〜(p)に示すような
三角形に限らず、円形や楕円形のスローアウェイチップ
等にもこの発明を適用することが可能である。
【0049】次に、この発明にかかるスローアウェイチ
ップの母材、センサライン、接続領域、および側面ライ
ン等の材質や製造方法につき説明をする。
【0050】スローアウェイチップの母材としては、ア
ルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、サーメット、超硬
合金、立方晶窒化ホウ素質焼結体(CBN/cubic Boron Ni
tride)、ダイヤモンド焼結体(PCD/Polycrystalline D
iamond)等が使用できる。
【0051】スローアウェイチップの切刃部分に形成さ
れるセンサライン12は、それ自体が所定の電気抵抗値
を有する。この電気抵抗値の変化をオーム計で測定する
ことによって、スローアウェイチップの摩耗度合い、欠
損の発生の有無が検出できる。TiNはスローアウェイ
チップの母材に対する接合力が強いこと、被削材と反応
せず、センサライン12の電気抵抗値が常に所定値を示
し、スローアウェイチップの摩耗度合い、欠損の発生の
有無を正確に検出することができること、被削材の加工
表面に反応生成物による傷が形成されるのを有効に防止
できること、耐酸化性に優れ、酸化物生成によるセンサ
ライン12の電気抵抗値の変化がなく、スローアウェイ
チップの摩耗度合い、欠損の発生の有無を正確に検出す
ることができること等の理由から好適に使用し得る。
【0052】このセンサライン12は、次のように作ら
れる。まず、CVD法やイオンプレーティング、スパッ
タリング、蒸着等のPVD法、めっき法等を採用するこ
とによってスローアウェイチップの母材のほぼ全面に所
定厚みに導電性膜が被着される。その後、レーザ加工に
よって、導電性膜が所定パターンに加工される。
【0053】導電性膜は、その厚みが0.05μm未満
の薄いものでは、母材表面への接合が弱くなるとともに
センサライン12の電気抵抗値が高くなり、スローアウ
ェイチップの摩耗度合いや欠損を正確に検出するのが困
難となってしまう危険性がある。また20μmを超える
導電性膜を形成しようとすると、形成時に導電性膜の内
部に大きな応力が発生して残留し、該残留応力によって
導電性膜の母材表面への接合が弱いものとなってしまう
危険性がある。
【0054】スローアウェイチップの母材表面に被着さ
れたTiNや(Ti、Al)N、(Ti、Al)CN等
の導電性膜は、レーザ加工等によって、センサライン1
2、接続領域13、14、接続ライン15、16、17
等の所定パターンに加工される。レーザ加工により所定
パターンに加工する場合には、母材表面に被着されたT
iN等に対し、波長が1.06μmのYAGレーザを3
5kHz、10Aの出力で幅50μm、描画スピード1
00〜300mm/sで照射走査することによって、あ
るいはCO2レーザを20Wの出力で照射面積径0.3
mm、描画スピード0.3m/minで照射走査するこ
とによって行われる。逃げ面に形成されるセンサライン
12、接続ライン15、16、17は母材の両主面をプ
ランジャーで挟んで固定した状態でレーザ描写し、次に
所定角度回転させて他の逃げ面をレーザに対峙させてそ
の逃げ面にレーザ描写し、さらに所定角度回転させて、
次の逃げ面にレーザ描写する。
【0055】この場合、すくい面のほぼ中心に設ける凹
部または凸部30に代わって貫通孔を設けてもよい。こ
の場合、貫通孔の径をプランジャーの径より小さいもの
にすれば、この貫通孔が上述した凹部30と同様の作用
をする。また、貫通孔であれば、スローアウェイチップ
をクランプ螺子で固定するためのクランプ孔として用い
ることもできる。
【0056】センサライン12等は、スローアウェイチ
ップの母材がアルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、c
BN等の絶縁物で形成されている場合には、その表面に
直接形成される。また、母材が超硬合金やサーメット等
の導電物で形成されている場合は、アルミナ等の絶縁物
からなる中間層を間に挟んで形成される。
【0057】前記アルミナ等の絶縁物からなる中間層
は、センサライン等を電気的に独立させる作用をなす。
中間層は、CVD法等の方法を採用することによって、
母材表面とセンサライン等(導電性膜)との間に所定の
厚みに形成される。中間層は、その厚みが1μm未満で
は、母材とセンサライン等との間に電気的な短絡が発生
して、センサラインによりスローアウェイチップの摩耗
度合いや欠損の検出を正確に行うことができなくなる危
険性がある。また10μmを超える中間層を形成しよう
とすると、形成の際に中間層内部に応力が発生して残留
し、該残留応力によって中間層の母材に対する接合強度
が弱いものとなり、小さな外力印加によっても中間層が
母材表面より容易に剥離してしまう危険性がある。従っ
て、中間層は、その厚みを1μmないし10μmの範囲
としておくことが好ましい。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係るスローア
ウェイチップによれば、母材の両主面と逃げ面との交差
稜の内接円のほぼ中心に凹部または凸部を設けたことか
ら、この凹部または凸部の求心効果によりスローウェイ
チップまたは治具が各頂点または底点に移動し多少のス
ローアウェイチップの位置ずれに対しても正確に位置が
補正される。もって、スローアウェイチップのすくい面
のほぼ中心を治具で挟んでレーザ等を照射できる角度ま
で回転させてセンサラインを形成する際に、挟み込みの
中心ずれが生じることなく、センサラインを正確な位置
に形成することができる。
【0059】また、請求項5に係るスローアウェイチッ
プの製造方法によれば、母材の両主面の側面との交差稜
の内接円のほぼ中心に、凹部または凸部を設けてプラン
ジャーピンで挟んで母材の側面にセンサーラインをレー
ザ描写し、次いでこの母材を所定角度回転させて母材の
他の側面に他のセンサーラインをレーザ描写することか
ら、この凹部または凸部の求心効果によりスローウェイ
チップまたは治具が各頂点または底点に移動し多少のス
ローアウェイチップの位置ずれに対しても正確に位置が
補正される。もって、スローアウェイチップのすくい面
のほぼ中心を治具で挟んでレーザ等を照射できる角度ま
で回転させてセンサラインを形成する際に、挟み込みの
中心ずれが生じることなく、センサラインを正確な位置
に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスローアウェイチップの一実施
形態を示す図であり、(a)は手前上方から見た斜視図
であり、(b)は手前下方から見た斜視図である。
【図2】この発明に係るスローアウェイチップの他の実
施形態を示す図であり、スローアウェイチップを上方か
ら見た図である。
【図3】この発明に係るスローアウェイチップの切刃部
分を拡大して示す図である。
【図4】この発明に係るスローアウェイチップをホルダ
に装着する様子を示す図である。
【図5】この発明に係るスローアウェイチップの製造方
法を示す図であり、(a)はスローアウェイチップとプ
ランジャーピンの中心軸がずれている状態を示し、
(b)はプランジャーピンの中心軸が合っている状態を
示す。
【図6】この発明に係るスローアウェイチップの凹部ま
たは凸部と母材の形状の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1:スローアウェイチップ、2:母材、5:すくい面、
6:着座面、8:逃げ面、9:切刃稜、10:コーナー
部、12:センサライン、13、14:接続領域、1
5、16:接続ライン、33:プランジャーピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平板状の母材の一主面にすくい面を有
    し、他の主面に着座面を有し、側面に逃げ面を有し、前
    記すくい面と前記逃げ面との交差稜に切刃が形成され、
    この切刃近傍の逃げ面に切刃の損耗を検知するセンサラ
    インが設けられたスローアウェイチップにおいて、前記
    母材の両主面と前記逃げ面との交差稜の内接円のほぼ中
    心に凹部または凸部を設けたことを特徴とするスローア
    ウェイチップ。
  2. 【請求項2】 前記凹部または凸部が半球状であること
    を特徴とする請求項1記載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】 前記凹部または凸部の平面形状が多角形
    であることを特徴とする請求項1記載のスローアウェイ
    チップ
  4. 【請求項4】 前記逃げ面には前記切刃稜に沿って延び
    る導電膜から成るセンサラインが前記母材に対して電気
    的に絶縁状態で設けられ、このセンサラインの一方端に
    は前記センサラインと所定間隔を隔てて前記センサライ
    ンと平行に延びる折り返しラインが接続して設けられ、
    前記着座面には外部回路と電気的に接続可能な対をなす
    2つの接触領域が前記母材に対して電気的に絶縁状態で
    設けられ、前記2つの接触領域と前記センサラインの他
    方端および前記折り返しラインとをそれぞれ接続する2
    本の接続ラインが前記母材に対して電気的に絶縁状態で
    設けられていることを特徴とする請求項1記載のスロー
    アウェイチップ。
  5. 【請求項5】 略平板状の母材の一主面にすくい面を有
    し、他の主面に着座面を有し、側面に逃げ面を有し、前
    記すくい面と前記逃げ面との交差稜に切刃が形成され、
    この切刃近傍の逃げ面にこの切刃の損耗を検知するセン
    サラインが設けられたスローアウェイチップの製造方法
    において、前記母材の両主面の側面との交差稜の内接円
    のほぼ中心に凹部または凸部を設けてプランジャーピン
    で挟んで前記母材の側面に前記センサーラインをレーザ
    描写し、次いでこの母材を所定角度回転させて前記母材
    の他の側面に他のセンサーラインをレーザ描写すること
    を特徴とするスローアウェイチップの製造方法。
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