JP2002126930A - 多刃ボールエンドミル - Google Patents
多刃ボールエンドミルInfo
- Publication number
- JP2002126930A JP2002126930A JP2000324141A JP2000324141A JP2002126930A JP 2002126930 A JP2002126930 A JP 2002126930A JP 2000324141 A JP2000324141 A JP 2000324141A JP 2000324141 A JP2000324141 A JP 2000324141A JP 2002126930 A JP2002126930 A JP 2002126930A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- end mill
- cutting
- cutting edge
- ball end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
- B23C5/1018—Ball nose end mills with permanently fixed cutting inserts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2222/00—Materials of tools or workpieces composed of metals, alloys or metal matrices
- B23C2222/28—Details of hard metal, i.e. cemented carbide
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2226/00—Materials of tools or workpieces not comprising a metal
- B23C2226/12—Boron nitride
- B23C2226/125—Boron nitride cubic [CBN]
Abstract
でき、長寿命を有する多刃ボールエンドミルを提供する
こと。 【解決手段】 多刃ボールエンドミル1によれば、ボー
ル部7に一体形成され超硬合金性の切刃を有するねじり
切刃2,2は、その切刃稜線が多刃ボールエンドミル1
の回転中心Oに一致して構成されており、一方、立方晶
窒化硼素焼結体(PCBN)を主体として構成される硬
質焼結体からなり、座面10,10にロウ付け固着され
るチップ11の一端側に形成されるチップ切刃3,3
は、その切刃稜線が回転中心Oの近傍において欠落して
構成されている。よって、該多刃ボールエンドミル1に
よって切削加工を行う場合には、靱性に優れる超硬合金
性のねじり切刃2,2によって回転中心近傍の切削が行
われるので、切刃の欠損を防止することができ、耐摩耗
性に優れる硬質焼結体性のチップ切刃3,3により外周
側の切削が行われるので、長寿命な多刃ボールエンドミ
ル1が得られる。
Description
ドミルに関し、特に、回転中心近傍の切刃の欠損を防止
することができ、長寿命を有する多刃ボールエンドミル
に関するものである。
いて行う金型等の自由曲面加工は、通常、多刃ボールエ
ンドミルを用いた倣い加工によって行われる。近年で
は、金型開発の高能率化に伴う切削速度の高速化と共に
工具寿命の長寿命化が要求されており、高硬度を有する
立方晶窒化硼素焼結体(PCBN)やダイヤモンド焼結
体(PCD)を切刃に適用した多刃ボールエンドミルが
使用されている。
ボールエンドミル先端の回転速度は、周知の通り、回転
中心では零となり、その近傍では零に近い回転速度とな
るため切削抵抗が高くなる。このため、上述した立方晶
窒化硼素焼結体やダイヤモンド焼結体を切刃に適用した
多刃ボールエンドミルでは、その回転中心付近で欠損が
生じ易く工具寿命が損なわれるという問題点があった。
なされたものであり、回転中心近傍の切刃の欠損を防止
することができ、長寿命を有する多刃ボールエンドミル
を提供することを目的としている。
めに請求項1記載の多刃ボールエンドミルは、先端に略
半球状のボール刃を有する工具本体と、その工具本体に
一体形成されると共に超硬合金からなる第1刃部と、前
記工具本体にろう付け固着されると共に硬質焼結体から
なる第2刃部とを有し、前記第1刃部は前記工具本体の
ボール刃の先端から前記工具本体の後端側へ向かって形
成されており、前記第2刃部は前記工具本体のボール刃
側において前記工具本体の軸線と所定角度を隔てた位置
から前記工具本体の後端側へ向かって形成されている。
請求項1記載の多刃ボールエンドミルにおいて、前記第
2刃部は、前記工具本体のボール刃側において前記工具
本体の軸線と10°以上の角度を隔てた位置から前記工
具本体の後端側へ向かって形成されている。
請求項1又は2に記載の多刃ボールエンドミルにおい
て、前記硬質焼結体は、立方晶窒化硼素またはダイヤモ
ンドを主体として構成されている。
請求項1から3のいずれかに記載の多刃ボールエンドミ
ルにおいて、前記第2刃部は、その切刃稜線の回転軌跡
が前記第1刃部の切刃稜線の回転軌跡に対して、前記工
具本体の軸線側に後退している。
請求項4記載の多刃ボールエンドミルにおいて、前記第
2刃部は、少なくともその先端部における切刃稜線の回
転軌跡が前記第1刃部の切刃稜線の回転軌跡に対して、
前記工具本体の軸線側に後退している。
請求項4又は5に記載の多刃ボールエンドミルにおい
て、前記第1刃部に対する前記第2刃部の切刃稜線の回
転軌跡の後退量は、最大0.02mmである。
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の第1実施例における多刃ボールエンドミル1の正面
図であり、図2は、図1の矢印II方向から見た多刃ボ
ールエンドミル1の側面図である。まず、これら図1、
図2を参照して多刃ボールエンドミル1の全体構成につ
いて説明する。
切刃2,2、チップ切刃3,3、及び、これらねじれ切
刃2,2とチップ切刃3,3とがその先端側(図1の右
側)に配設される本体4とからなり、本体4を保持する
ホルダー(図示せず)を介してマシニングセンター等の
加工機械の回転力が伝達され、主に、金型等の自由曲面
加工を行う用途に用いられる工具である。
ール部7とを備えており、タングステンカーバイト(W
C)等を加圧焼結した超硬合金により構成されている。
保持部5は円柱状に形成されており、その一端側(図1
の左側)が焼きばめ方式によってホルダーに保持され
る。この保持部5の他端側(図1の右側)には、円柱状
に形成される側面部6が連設されており、側面部6から
は、更に、略半球状に形成されるボール部7が連設され
ている。
プ切刃3,3とねじれ切刃2,2とが配設されている。
ねじれ切刃2,2は、本体4のボール部7に一体形成さ
れた超硬合金性の切刃であり、逃げ面とすくい面とが交
差する稜線部分に形成されている。ねじれ切刃2,2
は、その切刃稜線の回転軌跡が略半球状を描くように形
成されている。多刃ボールエンドミル1の軸線Lに沿う
方向から見たねじれ切刃2,2の切刃稜線は、図2に示
すように、多刃ボールエンドミル1の回転方向(図2の
反時計回り)に凸型の円弧状に形成されており、又、各
ねじれ切刃2,2の切刃稜線は、多刃ボールエンドミル
1の回転中心Oにおいて一致している。
体(PCBN)を主体として構成される硬質焼結体から
なる切刃であり、本体4の座面10,10にろう付け固
着される板状のチップ11の一端側に形成されている。
チップ切刃3,3が形成されるチップ11は、本体4の
側面部6からボール部7にかけて凹設される座面10,
10にろう付け固着されており、座面10,10は、多
刃ボールエンドミル1の軸線Lに対して対称に設けられ
ている。又、座面10,10は、チップ11との当接面
が平面状に形成されており、その当接面上に板状のチッ
プ11を密着した状態で載置することができる。ここ
で、図3を参照して、座面10,10に載置されるチッ
プ11について説明する。
り、図3(b)は、チップ11の側面図である。チップ
11は、硬質焼結体部材11aと超硬合金部材11bと
からなる。硬質焼結体部材11aは、立方晶窒化硼素焼
結体(PCBN)を主体として構成される硬質焼結体に
よって構成されており、超硬合金部材11bは、超硬合
金によって構成されている。チップ11は、図3(b)
に示すように、所定の厚さに設定された硬質焼結体部材
11aと超硬合金部材11bとがバインダーによって接
着積層された板状部材を、図3(a)に示すように、一
辺(図3(a)の左側)に凸型の円弧部を有する正面視
略矩形状の板状に切り出したものである。
に形成されたチップ11は、図1,図2に示すように、
硬質焼結体部材11aが多刃ボールエンドミル1の回転
方向(図2の反時計回り)に向かって露出するように本
体4に凹設された座面10,10に載置され、その硬質
焼結体部材11aの他側に積層された超硬合金部材11
bが本体4とろう付け固着される。一般に、超硬合金へ
立方晶窒化硼素焼結体(PCBN)等からなる硬質焼結
体自体をろう付けすることは困難であり、接合強度が不
足するという問題があった。しかし、チップ11は、超
硬合金によって構成される超硬合金部材11bが超硬合
金によって構成される本体4へろう付け固着されるの
で、チップ11を接合強度が十分に確保された状態で本
体4へ固着することができるのである。
は、砥石による研削加工によって逃げ面とすくい面とが
硬質焼結体部材11aに形成され、これら逃げ面とすく
い面とが交差する稜線部分にチップ切刃3,3が形成さ
れている。このように、高い硬度特性を有する立方晶窒
化硼素焼結体(PCBN)からなる硬質焼結体をチップ
切刃3,3に適用することにより、耐摩耗性に優れる切
刃を得ることができる。
向から見た各チップ切刃3,3は、図2に示すように、
直線状に形成されており、多刃ボールエンドミル1の回
転中心Oに対して対称に配置されている。一方、図1に
示すように、多刃ボールエンドミル1の正面から見たチ
ップ切刃3,3は、円弧状に形成されるボール切刃3
a,3aと直線状に形成される外周刃3b、3bとを備
えている。ボール切刃3a,3aは、多刃ボールエンド
ミル1の先端側(図1の右側)において、ボール切刃3
a,3aの曲率中心を基準として多刃ボールエンドミル
1の軸線Lと角度αを隔てた位置から多刃ボールエンド
ミル1の後端側(図1の左側)に向かって円弧状に形成
されている。このボール切刃3a,3aの終端からは、
多刃ボールエンドミル1の軸線Lと略平行な直線状に形
成される外周刃3b、3bが連設されている。このよう
に、チップ切刃3,3のボール切刃3a,3aは、多刃
ボールエンドミル1の軸線Lと角度αを隔てた位置から
形成されているので、金型等の切削加工を行う場合に、
多刃ボールエンドミル1の回転中心及びその近傍の切削
速度が低いことに起因して発生するチップ切刃3,3の
欠損を防止することができる。尚、ボール切刃3a,3
aの始端(図1の右側)が多刃ボールエンドミル1の軸
線Lとなす角度αは、10°以上とされている。
3,3の切刃稜線の回転軌跡を概略的に図示した正面図
である。尚、多刃ボールエンドミル1の先端側(図1の
右側)のみを図示し、図中では、ねじれ切刃2,2の切
刃稜線の回転軌跡を実線で、チップ切刃3,3の切刃稜
線の回転軌跡を2点鎖線で図示している。
は、多刃ボールエンドミル1がその軸線Lを回転中心と
して回転した場合に、ねじれ切刃2,2及びチップ切刃
3,3の切刃稜線の回転軌跡が、図4に示すように、円
弧状を呈するように形成されている。チップ切刃3,3
の円弧部の曲率半径は、ねじれ切刃2,2の曲率半径に
対して若干小さくなるように設定されているので、チッ
プ切刃3,3の切刃稜線の回転軌跡は、ねじれ切刃2,
2の切刃稜線の回転軌跡に対して多刃ボールエンドミル
1の軸線L側に変位量nだけ後退した状態となる。この
ようにねじれ切刃2,2及びチップ切刃3,3の切刃稜
線の形状を設定することにより、多刃ボールエンドミル
1を用いた金型等の加工時に、チップ切刃3,3の先端
部(多刃ボールエンドミル1の軸線Lから角度αを隔て
た位置)に相当する金型等の被切削物の加工面にすじが
生じてしまうことを防止できるのである。尚、変位量n
は、最大で0.02mmとされている。
エンドミル1を用いて行った切削試験について以下に示
す。図5は、切削試験に使用される被削材12の斜視図
であり、被削材12の奥行き方向(図5の左上方)及び
幅方向(図5の右上方)の図示が省略されている。
3と垂直に直立する状態の多刃ボールエンドミル1(図
示せず)を、基準面13と平行となるように被削材12
に設けられる被切削面12aに沿って所定の条件で報復
直線移動させることにより、その被切削面12aの切削
加工を行い、切刃に生じる逃げ面最大摩耗幅を測定する
試験である。
S50C、切削方法:ダウンカット(往路)及びアップ
カット(復路)、切削油材:不使用(乾式切削)、使用
機械:横型マシニングセンタ、主軸回転速度:1500
0回転/min、一刃当たりの送り:0.4mm/刃、
軸方向切り込み深さx:0.5mm、ピックフィードP
f:0.5mmである。
多刃ボールエンドミル1(以下、本発明品Aと称す)
と、切刃形状及び寸法は同一であるがねじれ切刃が立方
晶窒化硼素焼結体(PCBN)からなる硬質焼結体によ
って構成された多刃ボールエンドミル(以下、従来品B
と称す)とを用いて行った。
て、切削距離Yと逃げ面最大摩耗幅Zとの関係を示した
図である。図6中、横軸15は切削試験において被削材
12を切削した切削距離Yを示しており、縦軸16は、
切刃に生じた逃げ面最大摩耗幅Zを示している。又、折
れ線17(破線、白丸)は、従来品Bのグラフであり、
折れ線18(実線、黒丸)は、本発明品Aのグラフであ
る。
と、切削距離Yが約115mの時点での切刃の逃げ面最
大摩耗幅Zは、本発明品Aと従来品Bとがほぼ同様の値
を示している。切削距離Yが約220mの時点では、本
発明品Aに対して従来品Bの逃げ面最大摩耗幅Zが若干
大きな値を示している。そして、切削距離Yが約450
mの時点で、本発明品Aに対して従来品Bの逃げ面最大
摩耗幅Zの測定結果が急激に立ち上がっている。これ
は、切削距離Yが約450mの時点で、従来品Bの回転
中心近傍の切刃に欠損が発生したためであり、以降は逃
げ面最大摩耗幅Zの測定が不可能となったため、従来品
Bの切削試験を中止した。一方、本発明品Aは、切削距
離Yが約3200mの時点での切刃の逃げ面最大摩耗幅
Zが約0.2mmであった。また、この時点においても
切刃に欠損が発生することなく、正常摩耗で摩耗が進行
しており、以降も十分に切削に耐えるものであった。
ル1の回転中心及びその近傍は、靱性に優れる超硬合金
からなるねじれ切刃2,2により構成されているので、
回転中心及びその近傍での切刃の欠損を防止することが
できるのである。また、切削速度が高い多刃ボールエン
ドミル1の外周側は、耐摩耗性に優れる立方晶窒化硼素
焼結体(PCBN)を主体として構成された硬質焼結体
からなるチップ切れ刃3,3により構成されているの
で、多刃ボールエンドミル1の高寿命化を得ることがで
きるのである。
説明する。第1実施例の多刃ボールエンドミル1では、
チップ切刃3,3の切刃稜線の回転軌跡が、ねじれ切刃
2,2の切刃稜線全域の回転軌跡よりも多刃ボールエン
ドミル1の軸線L側に後退して構成されていたのに対
し、第2実施例の多刃ボールエンドミル20では、チッ
プ切刃22,22の先端部の切刃稜線の回転軌跡だけ
が、ねじれ切刃21,21の切刃稜線の回転軌跡よりも
多刃ボールエンドミル20の軸線L側に後退して構成さ
れている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には
同一の符号を付して、その説明は省略する。
切刃22,22の切刃稜線の回転軌跡を概略的に図示し
た正面図である。尚、多刃ボールエンドミル20の先端
側のみを図示し、図中では、ねじれ切刃21,21の切
刃稜線の回転軌跡を実線で、チップ切刃22,22の切
刃稜線の回転軌跡を2点鎖線で図示している。
2,22は、多刃ボールエンドミル20がその軸線Lを
回転中心として回転した場合に、ねじれ切刃21,21
及びチップ切刃22,22の切刃稜線の回転軌跡が、図
7に示すように、円弧状を呈するように形成されてい
る。チップ切刃22,22の円弧部の曲率中心は、ねじ
れ切刃21,21の曲率中心に対して、多刃ボールエン
ドミル20の後端側(図7の左側)、かつ、多刃ボール
エンドミル20の外周側に位置するように設定されてい
るので、チップ切刃22,22の切刃稜線の回転軌跡
は、その先端部(図7の右側)のみがねじれ切刃21,
21の切刃稜線の回転軌跡に対して多刃ボールエンドミ
ル1の軸線L側に後退した状態となる。このようにねじ
れ切刃21,21及びチップ切刃22,22の切刃稜線
の形状を設定することにより、多刃ボールエンドミル1
を用いた金型等の加工時に、チップ切刃22,22の先
端部(多刃ボールエンドミル1の軸線Lから角度αを隔
てた位置)に相当する金型等の被切削物の加工面にすじ
が生じてしまうことを防止できるのである。尚、チップ
切刃22,22の切刃稜線の回転軌跡が、ねじれ切刃2
1,21の切刃稜線の回転軌跡に対して軸線L側へ後退
する変位量n2は、最大で0.02mmとされている。
説明する。第1実施例の多刃ボールエンドミル1では、
多刃ボールエンドミル1の軸線Lに沿う方向から見た各
チップ切刃3,3の切刃稜線は、直線状に構成されてい
たのに対し、第3実施例の多刃ボールエンドミル30で
は、各チップ切刃32,32の切刃稜線は円弧状に構成
されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分に
には同一の符号を付して、その説明は省略する。
実施例の多刃ボールエンドミル30の側面図である。チ
ップ31,31は、立方晶窒化硼素焼結体(PCBN)
を主体として構成される硬質焼結体からなる硬質焼結体
部材31aと超硬合金からなる超硬合金部材31bとを
備え、上述したように、所定の厚さに設定された硬質焼
結体部材31aと超硬合金部材31bとがバインダーに
よって接着積層された板状部材を切り出したものであ
る。
結体部材31aが多刃ボールエンドミル30の回転方向
(図8の反時計回り)に向かって露出するように本体4
に凹設された座面10,10に載置され、その硬質焼結
体部材31aの他側に積層された超硬合金部材31bが
本体4とろう付け固着される。
プ31は、砥石による研削加工によって逃げ面とすくい
面とが硬質焼結体部材31aに形成され、これら逃げ面
とすくい面とが交差する稜線部分にチップ切刃32,3
2が形成される。かかる研削加工によって、チップ切刃
32,32は、多刃ボールエンドミル30の回転方向
(図8の反時計回り)に凸型の円弧状に形成される。
が、本発明は上記実施例に何ら限定される物ではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可
能であることは容易に推察できるものである。
3,3、22,22を構成する材料として立方晶窒化硼
素焼結体(PCBN)を主体する硬質焼結体を用いて説
明したが、これに代えて、ダイヤモンド焼結体(PC
D)を主体とする硬質焼結体を用いるようにしても良
い。また、多刃ボールエンドミル1,20は、4枚の切
刃からなる4枚刃の構成とされたが、少なくともチップ
切刃が1枚以上使用された構成であれば良く、例えば、
多刃ボールエンドミル1,20を2枚のねじれ切刃と1
枚のチップ切刃とからなる3枚刃の構成としたり、或い
は、4枚のねじれ切刃と2枚のチップ切刃とからなる6
枚刃の構成とすることは、当然に可能である。
1切刃は、工具本体のボール刃の先端から前記工具本体
の後端側へ向かって形成されており、硬質焼結体からな
る第2切刃は、工具本体のボール刃側において工具本体
の軸線と所定角度を隔てた位置から工具本体の後端側へ
向かって形成されている。よって、多刃ボールエンドミ
ルの回転中心近傍は、靱性に優れる超硬合金からなる第
1切刃により構成されているので、回転中心近傍の切刃
の欠損を防止することができるという効果がある。ま
た、切削速度が高い多刃ボールエンドミルの外周側は、
耐摩耗性に優れる硬質焼結体からなる第2切刃により構
成されているので、多刃ボールエンドミルの高寿命化が
得られるという効果がある。
て工具本体の軸線と10°以上の角度を隔てた位置から
工具本体の後端側へ向かって形成されている。よって、
回転中心及びその近傍の切削速度が低いことに起因して
発生する第2刃部の欠損を防止することができるという
効果がある。
ヤモンドを主体として構成されている。高い硬度特性を
有する立方晶窒化硼素焼結体またはダイヤモンド焼結体
を切刃に適用することにより、耐摩耗性に優れる切刃を
得ることができるという効果がある。
軌跡、或いは、少なくともその先端部における切刃稜線
の回転軌跡が前記第1刃部の切刃稜線の回転軌跡に対し
て前記工具本体の軸線側に後退している。よって、該多
刃ボールエンドミルを用いて切削加工を行う場合に、被
切削物の加工面であって第2刃部の先端部に相当する位
置にすじが生じることを防止することができるという効
果がある。
ドミルの正面図である。
ドミルの側面図である。
は、チップの側面図である。
軌跡を概略的に図示した正面図である。
る。
げ面最大摩耗幅との関係を示した図である。
刃稜線の回転軌跡を概略的に図示した正面図である。
刃ボールエンドミルの側面図である。
ル刃の一部) 3,22,32 チップ切刃(第2刃部、ボー
ル刃の一部) 4 本体(工具本体) 5 保持部(工具本体の一部) 6 側面部(工具本体の一部) 7 ボール部(工具本体の一部) L 軸線
Claims (6)
- 【請求項1】 先端に略半球状のボール刃を有する工具
本体と、その工具本体に一体形成されると共に超硬合金
からなる第1刃部と、前記工具本体にろう付け固着され
ると共に硬質焼結体からなる第2刃部とを有する多刃ボ
ールエンドミルにおいて、 前記第1刃部は、前記工具本体のボール刃の先端から前
記工具本体の後端側へ向かって形成されており、 前記第2刃部は、前記工具本体のボール刃側において前
記工具本体の軸線と所定角度を隔てた位置から前記工具
本体の後端側へ向かって形成されていることを特徴とす
る多刃ボールエンドミル。 - 【請求項2】 前記第2刃部は、前記工具本体のボール
刃側において前記工具本体の軸線と10°以上の角度を
隔てた位置から前記工具本体の後端側へ向かって形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の多刃ボールエ
ンドミル。 - 【請求項3】 前記硬質焼結体は、立方晶窒化硼素また
はダイヤモンドを主体として構成されていることを特徴
とする請求項1又は2に記載の多刃ボールエンドミル。 - 【請求項4】 前記第2刃部は、その切刃稜線の回転軌
跡が前記第1刃部の切刃稜線の回転軌跡に対して前記工
具本体の軸線側に後退していることを特徴とする請求項
1から3のいずれかに記載の多刃ボールエンドミル。 - 【請求項5】 前記第2刃部は、少なくともその先端部
における切刃稜線の回転軌跡が前記第1刃部の切刃稜線
の回転軌跡に対して前記工具本体の軸線側に後退してい
ることを特徴とする請求項4記載の多刃ボールエンドミ
ル。 - 【請求項6】 前記第1刃部に対する前記第2刃部の切
刃稜線の回転軌跡の後退量は、最大0.02mmである
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の多刃ボールエ
ンドミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000324141A JP2002126930A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 多刃ボールエンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000324141A JP2002126930A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 多刃ボールエンドミル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002126930A true JP2002126930A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18801718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000324141A Pending JP2002126930A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 多刃ボールエンドミル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002126930A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108772601A (zh) * | 2018-05-08 | 2018-11-09 | 珠海格力精密模具有限公司 | 手机外观成型加工刀具 |
CN110802690A (zh) * | 2019-11-06 | 2020-02-18 | 湖北鑫运祥科技发展有限公司 | 一种金刚石v型锣刀及加工方法 |
WO2020232817A1 (zh) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | 汇专科技集团股份有限公司 | 一种刀头结构及切削刀具 |
CN112888522A (zh) * | 2018-10-24 | 2021-06-01 | 日东电工株式会社 | 立铣刀以及其制造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6374512A (ja) * | 1986-09-18 | 1988-04-05 | Izumo Sangyo Kk | 転削工具 |
JPS6426113U (ja) * | 1987-08-05 | 1989-02-14 | ||
JPH04146014A (ja) * | 1990-10-03 | 1992-05-20 | Mitsubishi Materials Corp | ボールエンドミル |
JPH04275815A (ja) * | 1991-02-28 | 1992-10-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ボールエンドミル |
JPH0544006Y2 (ja) * | 1988-07-15 | 1993-11-08 | ||
JPH1080816A (ja) * | 1996-09-05 | 1998-03-31 | Hitachi Tool Eng Ltd | ソリッドボールエンドミル |
JPH11197933A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-27 | Mitsubishi Materials Corp | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式ボールエンドミル |
-
2000
- 2000-10-24 JP JP2000324141A patent/JP2002126930A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6374512A (ja) * | 1986-09-18 | 1988-04-05 | Izumo Sangyo Kk | 転削工具 |
JPS6426113U (ja) * | 1987-08-05 | 1989-02-14 | ||
JPH0544006Y2 (ja) * | 1988-07-15 | 1993-11-08 | ||
JPH04146014A (ja) * | 1990-10-03 | 1992-05-20 | Mitsubishi Materials Corp | ボールエンドミル |
JPH04275815A (ja) * | 1991-02-28 | 1992-10-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ボールエンドミル |
JPH1080816A (ja) * | 1996-09-05 | 1998-03-31 | Hitachi Tool Eng Ltd | ソリッドボールエンドミル |
JPH11197933A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-27 | Mitsubishi Materials Corp | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式ボールエンドミル |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108772601A (zh) * | 2018-05-08 | 2018-11-09 | 珠海格力精密模具有限公司 | 手机外观成型加工刀具 |
CN112888522A (zh) * | 2018-10-24 | 2021-06-01 | 日东电工株式会社 | 立铣刀以及其制造方法 |
WO2020232817A1 (zh) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | 汇专科技集团股份有限公司 | 一种刀头结构及切削刀具 |
CN110802690A (zh) * | 2019-11-06 | 2020-02-18 | 湖北鑫运祥科技发展有限公司 | 一种金刚石v型锣刀及加工方法 |
CN110802690B (zh) * | 2019-11-06 | 2023-09-29 | 湖北鑫运祥科技发展有限公司 | 一种金刚石v型锣刀及加工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070172321A1 (en) | Ball endmill | |
KR101888978B1 (ko) | 날끝 교환식 볼 엔드밀 | |
US7618219B2 (en) | Ball endmill | |
US7478977B2 (en) | Ball endmill | |
TWI436840B (zh) | Ball cutter | |
JP2002301605A (ja) | スローアウェイチップ | |
WO2007142224A1 (ja) | 切削工具及び切削インサート | |
JP2009532222A (ja) | 正面フライス | |
KR20190077027A (ko) | 절삭 인서트 | |
JPH09295209A (ja) | ドリル | |
JP5301454B2 (ja) | チップ式ボールエンドミルのチップ素材 | |
JP2017080864A (ja) | 刃先交換式リーマおよびリーマ用インサート | |
JP4830552B2 (ja) | 正面フライス | |
KR960007687Y1 (ko) | 엔드밀 | |
JP2002126930A (ja) | 多刃ボールエンドミル | |
JP7020162B2 (ja) | スクエアエンドミル | |
JPH0561047B2 (ja) | ||
WO1992006811A1 (en) | Throwaway cutter and throwaway tip | |
JP4048685B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JP4666282B2 (ja) | ドリル | |
JPH0433565B2 (ja) | ||
JPH10249623A (ja) | ボールエンドミル | |
JP2021115684A (ja) | 多刃ボールエンドミル及び多刃ボールエンドミルの加工方法 | |
JP4940864B2 (ja) | スローアウェイ式回転工具及びこれに装着されるチップ | |
CN217749517U (zh) | 适用于涡旋盘的成型铣刀 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20061214 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070508 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100817 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101214 |