JP2001158749A - ペプチドの持続放出 - Google Patents

ペプチドの持続放出

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JP2001158749A JP2000317228A JP2000317228A JP2001158749A JP 2001158749 A JP2001158749 A JP 2001158749A JP 2000317228 A JP2000317228 A JP 2000317228A JP 2000317228 A JP2000317228 A JP 2000317228A JP 2001158749 A JP2001158749 A JP 2001158749A
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デニス・エドワード・ダンリー
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キーラン・フランシス・ジョグヘガン
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イエソーク・キム
William Joseph Lambert
ウィリアム・ジョセフ・ランバート
Kuwi Hon
ホン・クウィ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持続的に血糖を制御するための組成物、およ
び哺乳動物のインシュリン非依存性糖尿病の治療法を提
供すること。 【解決手段】 GLP−1(7−37)およびその関連
ペプチドを持続的に投与することよりなる、哺乳動物の
インシュリン非依存性糖尿病の治療法、ならびにそれら
のペプチドの投与を持続させるための組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は糖尿病を治療するた
めの組成物および方法に関するものである。より詳細に
は、本発明はグルカゴン様ペプチド1(GLP−1)お
よびその誘導体の投与を持続させる組成物に関するもの
である。これらの組成物はインシュリン非依存性糖尿病
(NIDDM)の治療に有用である。
【0002】
【従来の技術】GLP−1のアミノ酸配列は下記のとお
りであることが知られている:
【0003】
【化2】
【0004】GLP−1は、ロペツ(Lopez,L.
C.)ら,P.N.A.S.,USA80:5485−
5489(1983);ベル(Bell,G.I.)
ら,Nature302:716−718(198
3);ハインリッヒ(Heinrich,G.)ら,E
ndocrinol.115:2176−2181(1
984)およびギグリオン(Ghiglione,
M.)ら,Diabetologia27:599−6
00(1984)に提示されている。
【0005】GLP−1は、膵臓および腸管内で処理さ
れる間に、GLP−1のアミノ酸7−37を含む31ア
ミノ酸のペプチドに変換される。以下、このペプチドを
GLP−1(7−37)と呼ぶ。
【0006】このペプチドは向インシュリン活性(in
sulinotropic activity)をも
ち、すなわちホルモンであるインシュリンの合成または
発現を刺激し、または刺激の原因となりうる。この向イ
ンシュリン活性のため、GLP−1(7−37)はイン
シュリノトロピン(insulinotropin)と
も呼ばれる。
【0007】GLP−1(7−37)は下記のアミノ酸
配列をもつ:
【0008】
【化3】
【0009】GLP−1(7−37)、その特定の誘導
体、およびそれらを哺乳動物において糖尿病の治療に用
いることは、米国特許第5,118,666号(’66
6特許)および第5,120,712号(’712特
許)明細書に示されており、これらの明細書の記載を本
明細書に参考として引用する。’666および’712
特許明細書に示されるGLP−1(7−37)の誘導体
には、天然の配列に存在しないアミノ酸を含むか、また
は1もしくは2以上のアミノ酸を欠如するポリペプチド
が含まれる。’666および’712特許明細書に示さ
れる他のGLP−1(7−37)誘導体には、特定のC
−末端塩、エステルおよびアミドが含まれ、その場合塩
類およびエステルはOMと定義され、そこでMは薬剤学
的に許容しうるカチオンまたは低級(Cl−C6)の分枝
鎖もしくは非分枝鎖アルキル基であり、アミドは−NR
23と定義され、そこでR2およびR3は同一であるか、
または異なり、水素および低級(Cl−C6)の分枝鎖も
しくは非分枝鎖アルキル基よりなる群から選ばれる。
【0010】トランケートしたGLP−1またはトラン
ケートしたインシュリノトロピンとも呼ばれる、向イン
シュリン活性をもつ特定の他のポリペプチド、およびそ
れらの誘導体が、国際特許出願US89/01121
(WO90/11296)号明細書に示されている。そ
こでGLP−1(7−36)、GLP−1(7−35)
およびGLP−1(7−34)と呼ばれているポリペプ
チドは、それぞれ下記のアミノ酸配列をもつ:
【0011】
【化4】
【0012】国際特許出願US89/01121号明細
書に示されているポリペプチドの誘導体には、キャリヤ
ー蛋白質への結合を高めるための、またはその向インシ
ュリン効果を高めるための、本質的な効果に影響を及ぼ
さない(inconsequential)アミノ酸置
換、または追加のアミノ酸を含むポリペプチドが含まれ
る。国際特許出願US89/01121号明細書に示さ
れている他のインシュリノトロピン誘導体には、特定の
C−末端塩、エステルおよびアミドが含まれ、その場合
塩類およびエステルはOMと定義され、そこでMは薬剤
学的に許容しうるカチオンまたは低級の分枝鎖もしくは
非分枝鎖アルキル基であり、アミドは−NR23と定義
され、そこでR2およびR3は同一であるか、または異な
り、水素および低級の分枝鎖もしくは非分枝鎖アルキル
基よりなる群から選ばれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、持続
的に血糖を制御するための組成物、および哺乳動物のイ
ンシュリン非依存性糖尿病の治療法を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】1形態においては本発明
は、各投与後に持続性作用を伴う化合物を長期間にわた
って反復投与することよりなる、インシュリン非依存性
糖尿病の治療を必要とする哺乳動物におけるその治療方
法において、持続性作用が哺乳動物における持続的な血
糖制御を達成するために必要なものであり、化合物が下
記よりなる群から選ばれる方法に関するものである: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0015】
【化5】
【0016】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0017】
【化6】
【0018】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0019】
【化7】
【0020】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0021】
【化8】
【0022】ならびに(e)ペプチド(a)−(d)の
誘導体であって、下記よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル; ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド。
【0023】投与が皮下になされる方法が好ましい。
【0024】投与が筋肉内になされる方法も好ましい。
【0025】投与が経皮的になされる方法も好ましい。
【0026】投与が注入ポンプによりなされる方法も特
に好ましい。
【0027】投与が経口吸入によりなされる方法も好ま
しい。
【0028】投与が鼻内吸入によりなされる方法も好ま
しい。
【0029】投与が胃腸内になされる方法も好ましい。
【0030】他の形態においては本発明は、下記よりな
る組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0031】
【化9】
【0032】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0033】
【化10】
【0034】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0035】
【化11】
【0036】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0037】
【化12】
【0038】ならびに (e)ペプチド(a)−(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル; ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)持続的な血糖制御を達成するために上
記化合物の作用を持続させうるポリマー。
【0039】ポリマーが低分子量ポリマーである組成物
が特に好ましい。
【0040】さらにポリマーが下記よりなる群から選ば
れる組成物が特に好ましい:ポリエチレングリコール、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリオ
キシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー、下記
よりなる群から選ばれる多糖類:セルロース、セルロー
ス誘導体、キトサン、アラビアゴム、カラヤゴム、グア
ーゴム、キサンタンゴム、トラガカント、アルギン酸、
カラジーナン、アガロースおよびフルセララン(fur
cellarans)、デキストラン、デンプン、デン
プン誘導体、ヒアルロン酸、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアンヒドリドならびにポリオルトエステル。ポ
リエチレングリコールおよびポリビニルピロリドンより
なる群から選ばれるポリマーが特に好ましい。
【0041】他の形態においては本発明は、下記よりな
る組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0042】
【化13】
【0043】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0044】
【化14】
【0045】式中のXは下記よりなる群から選ばれる:
(A)Lys、 (B)Lys−Gly、および(C)Lys−Gly−
Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0046】
【化15】
【0047】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0048】
【化16】
【0049】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル; ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)上記化合物の作用を持続させうる薬剤
学的に許容しうる水−非混和性の油懸濁液。
【0050】持続的な血糖制御を達成することができる
組成物が好ましい。
【0051】油がラッカセイ油、ゴマ油、アーモンド
油、ヒマシ油、ツバキ油、綿実油、オリーブ油、トウモ
ロコシ油、大豆油、ベニバナ油、ヤシ油、脂肪酸エステ
ルおよび脂肪アルコールエステルよりなる群から選ばれ
る組成物が特に好ましい。
【0052】さらに、湿潤剤、特に非イオン界面活性剤
をさらに含む組成物が特に好ましい。
【0053】さらにまた、懸濁化剤をさらに含む組成物
が特に好ましい。
【0054】他の形態においては本発明は、下記よりな
る組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0055】
【化17】
【0056】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0057】
【化18】
【0058】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0059】
【化19】
【0060】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0061】
【化20】
【0062】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル; ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)ペプチドとのコンプレックスを形成し
た亜鉛(II)。
【0063】持続的な血糖制御作用を達成することがで
きる組成物が好ましい。
【0064】持続的な血糖制御作用を達成することがで
きる水性懸濁液である組成物が好ましい。
【0065】亜鉛生成物が非晶質である組成物が特に好
ましい。
【0066】亜鉛生成物が結晶質である組成物も特に好
ましい。
【0067】さらに他の形態においては本発明は、下記
よりなる組成物: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0068】
【化21】
【0069】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0070】
【化22】
【0071】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0072】
【化23】
【0073】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0074】
【化24】
【0075】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル; ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)Ni(II)、Co(II)、Mg
(II)、Ca(II)、K(I)、Mn(II)、F
e(II)およびCu(II)よりなる群から選ばれる
金属。
【0076】持続的な血糖制御を達成することができる
組成物が好ましい。
【0077】さらに他の形態においては本発明は、下記
よりなる組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0078】
【化25】
【0079】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0080】
【化26】
【0081】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0082】
【化27】
【0083】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0084】
【化28】
【0085】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル; ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)塩基性ポリペプチド;であって、持続
的に血糖を制御することができる水性懸濁液である組成
物。
【0086】塩基性ポリペプチドがプロタミンである組
成物が特に好ましい。
【0087】さらに他の形態においては本発明は、下記
よりなる組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0088】
【化29】
【0089】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0090】
【化30】
【0091】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly―Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0092】
【化31】
【0093】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0094】
【化32】
【0095】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル; ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)フェノール系化合物;であって、持続
的に血糖を制御することができる水性懸濁液である組成
物。
【0096】フェノール系化合物がフェノール、クレゾ
ール、レゾルシンおよびメチルパラベンよりなる群から
選ばれる組成物が特に好ましい。
【0097】さらに他の形態においては本発明は、下記
よりなる組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0098】
【化33】
【0099】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0100】
【化34】
【0101】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0102】
【化35】
【0103】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0104】
【化36】
【0105】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル;ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)塩基性ポリペプチドおよびフェノール
系化合物;であって、持続的に血糖を制御することがで
きる水性懸濁液である組成物。
【0106】さらに他の形態においては本発明は、下記
よりなる組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0107】
【化37】
【0108】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0109】
【化38】
【0110】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0111】
【化39】
【0112】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0113】
【化40】
【0114】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル;ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)塩基性ポリペプチド、フェノール系化
合物および金属イオン;であって、持続的に血糖を制御
することができる水性懸濁液である組成物。
【0115】塩基性ポリペプチドがプロタミンである組
成物が好ましい。
【0116】金属イオンが亜鉛である組成物も好まし
い。
【0117】さらに他の形態においては本発明は、下記
よりなる組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0118】
【化41】
【0119】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0120】
【化42】
【0121】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0122】
【化43】
【0123】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0124】
【化44】
【0125】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル;ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)非晶質または結晶質の物質を生成する
条件下で処理された上記ペプチドおよびそれらの誘導
体。
【0126】その条件が高剪断、塩類への暴露、または
それらの組み合わせである組成物が好ましい。
【0127】塩類が硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウ
ム、硫酸リチウム、塩化リチウム、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸
カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモ
ニウム、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、硫酸マグ
ネシウム、塩化カルシウム、硝酸アンモニウムおよび蟻
酸ナトリウム、ならびにそれらの組み合わせよりなる群
から選ばれる組成物が特に好ましい。
【0128】さらに他の形態においては本発明は、下記
よりなる組成物に関するものである: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:
【0129】
【化45】
【0130】(b)下記のアミノ酸配列を有するペプチ
ド:
【0131】
【化46】
【0132】式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、(B)Lys−Gly、および(C)L
ys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
あり:
【0133】
【化47】
【0134】これらの誘導体は哺乳動物において処理さ
れた際に向インシュリン活性を有するポリペプチド誘導
体を生じる; (d)下記の一次構造よりなるポリペプチドの誘導体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
ある:
【0135】
【化48】
【0136】ならびに (e)ペプチド(a)―(d)の誘導体であって、下記
よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
エステル; ならびに (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
ミド; ならびに(ii)リポソームデリバリーシステム。
【0137】持続的な血糖制御を達成することができる
組成物が好ましい。
【0138】リポソームがリン脂質系のものである組成
物が特に好ましい。
【0139】リポソームが非リン脂質系のものである組
成物も特に好ましい。
【0140】また本発明は、本発明の組成物を長期間投
与することよりなる、インシュリン非依存性糖尿病の治
療を必要とする哺乳動物においてそれを治療することに
関するものである。
【0141】
【発明の実施の形態】持続的に血糖を制御するための組
成物、および哺乳動物のインシュリン非依存性糖尿病の
治療法を提供する。
【0142】GLP−1(7−37)およびその関連ペ
プチドを持続的に投与することよりなる、哺乳動物のイ
ンシュリン非依存性糖尿病の治療法が開示される。それ
らのペプチドの投与を持続させるための組成物も開示さ
れる。
【0143】特に指示しない限り、本明細書および特許
請求の範囲全体を通して用いられる”誘導体”という語
は、提示された一次構造を構成するポリペプチドにおい
て、そのC−末端に1個または2個以上のL−アミノ酸
が含まれるもの;C−末端カルボキシル基が(C1
6)直鎖または分枝鎖アルキル基を含むエステルを形
成したもの;C−末端カルボキシル基がカルボキシアミ
ドまたは置換カルボキシアミドを形成したもの;酸性ア
ミノ酸残基(Aspおよび/またはGlu)がエステル
またはカルボキシアミドを形成したもの;およびそれら
の組み合わせが含まれるが、それらに限定されない。
【0144】上記ペプチドに対する相同性をもつポリペ
プチドであって、その相同性がそれらのポリペプチドに
向インシュリン活性を付与するのに十分なものが本発明
の範囲に含まれる。上記ポリペプチドの変異体であっ
て、その変異体が本質的な効果に影響を及ぼさないアミ
ノ酸の置換からなり、かつ向インシュリン活性をもつも
のも本発明の範囲に含まれる。
【0145】グルカゴン様ペプチド−1(7−37)、
その単離、解明、および糖尿病の治療に使用すること
は、米国特許第5,118,666および5,120,
712号明細書に示されており、これらの特許明細書の
記載全体を本明細書に参考として引用する。
【0146】本発明においては、インシュリン非依存性
糖尿病を伴う患者において、食事その他に際し持続的な
血糖制御を達成するために、GLP−1および関連ポリ
ペプチドを血漿中に持続的に増加させるのが必要である
ことが見出された。意外にも、GLP−1および関連ペ
プチドを食事時間付近で最高1時間増加させるだけでは
グルコース水準が適切に制御されないことが認められ
た。従ってGLP−1および関連ペプチドの投与には持
続的なデリバリーシステムが必要とされる。この持続的
なデリバリーシステムによってインシュリンの作用が増
強される。
【0147】本明細書および特許請求の範囲全体を通し
て用いられる”インシュリンの作用の増強”という句に
は、インシュリン合成の増加、インシュリン分泌の増
加、筋肉および脂肪によるグルコース取り込みの増加、
ならびに肝臓によるグルコース産生の減少のうち1また
は2以上が含まれるが、これらに限定されない。
【0148】本発明のポリペプチドは、当業者に周知の
各種方法により製造される。たとえばこれらのポリペプ
チドは自動ペプチド合成装置、たとえばアプライド・バ
イオシステムズ(ABI)430A固相ペプチド合成装
置により合成することができる。あるいは本発明のポリ
ペプチドは組換えDNA技術を用いて製造することがで
き、この場合そのポリペプチドをコードするDNA配列
が発現ベクターに作動的に結合しており、これを用いて
適宜な宿主細胞を形質転換する。この形質転換された細
胞を、次いでポリペプチドが発現される条件下で培養す
る。次いでポリペプチドを培養物から採取する。さらに
また、合成法および組換えDNA技術を併用して、本発
明のアミドおよびエステル誘導体を製造し、および/ま
たは目的とするポリペプチドのフラグメントを製造し、
次いでこれを当業者に周知の方法で結合させることがで
きる。
【0149】本発明によるポリペプチドの誘導体は、当
業者に周知の方法により製造される。たとえば本発明の
ポリペプチドのC−末端アルキルエステル誘導体は、目
的とする(C1−C6)アルカノールと目的とするポリペ
プチドを、触媒酸、たとえばHClの存在下で反応させ
ることにより製造される。このアルキルエステル形成に
適した反応条件には、約50℃の反応温度および約1−
約3時間の反応時間が含まれる。同様にポリペプチド内
にAspおよび/またはGlu残基の(C1−C6)アル
キルエステルを含む本発明のポリペプチドの誘導体を、
こうして製造することができる。
【0150】本発明のポリペプチドのカルボキシアミド
誘導体も当業者に周知の固相ペプチド合成法により製造
される。たとえば下記を参照されたい:Solid P
hase Peptide Synthesis,スチ
ュワート(Stewart,J.M.)ら,パース・ケ
ム出版社,1984。
【0151】上記の代わりに、または上記と組み合わせ
て、塩基性アミノ酸残基を異なる塩基性アミノ酸残基
と、または酸性もしくは中性アミノ酸残基と交換する
か、あるいは酸性アミノ酸残基を異なる酸性アミノ酸残
基と、または塩基性もしくは中性アミノ酸残基と交換す
るか、あるいは中性アミノ酸残基を異なる中性アミノ酸
残基と、または酸性もしくは塩基性アミノ酸残基と交換
することにより、そのポリペプチドに対するDNAコー
ド配列を修飾することによって本発明のポリペプチドの
誘導体を製造しうる。このようなポリペプチドの一次配
列の変化は、誘導体の直接合成によっても達成しうる。
それらの方法は当業者に周知である。もちろん、本発明
を実施する際に有用であるためには、これらの誘導体は
向インシュリン作用を達成しなければならない。
【0152】本発明によるポリペプチド誘導体の向イン
シュリン活性は下記により測定される。
【0153】正常なラットの膵臓組織からランゲルハン
ス島をランシー(Lancy,P.E)ら,Diabe
tes,16:35−39(1967)の方法の変法に
より摘出する。この方法においては、膵臓組織のコラー
ゲナーゼ消化物をフィコール濃度勾配(ハンクの平衡塩
類溶液中27%、23%、20.5%および11%、p
H7.4)において分離する。ランゲルハンス島を2
0.5%/11%界面から採取し、洗浄し、立体顕微鏡
下に外分泌組織および他の組織を手作業で取り除く。1
0%ウシ胎仔血清を補充され、かつ11mMグルコース
を含有するRPMI 1640培地中で37℃および9
5%空気/5%CO2において、ランゲルハンス島を一
夜インキュベートする。次いで10%ウシ胎仔血清を補
充され、かつ5.6mMグルコースを含有するRPMI
1640培地にランゲルハンス島を移す。37℃およ
び95%空気/5%CO2において60分間、ランゲル
ハンス島をインキュベートする。10%ウシ胎仔血清を
補充され、かつ16.7mMグルコースを含有するRP
MI 1640培地中において、検査すべきポリペプチ
ド誘導体を1nMおよび10nM濃度に調製する。次い
で8−10個の摘出されたランゲルハンス島を、96ウ
ェルのミクロタイター皿内の全容量250μlポリペプ
チド誘導体含有培地に移す。ランゲルハンス島をポリペ
プチド誘導体の存在下で37℃および95%空気/5%
CO2において90分間インキュベートする。次いでラ
ンゲルハンス島を含まない培地のアリコートを採取し、
その100μlをインシュリンの存在量につき、ラジオ
イムノアッセイ法により、イクエート・インシュリンR
IAキット(Equate Insulin RIA K
it)(バイナックス社、メイン州ポートランド)を用
いてアッセイする。
【0154】成人発症糖尿病の治療に有効な用量は、本
発明のポリペプチド誘導体をたとえば静脈内、筋肉内ま
たは皮下に投与する場合、1日当たり約1pg/kg−
1,000μg/kgであろう。食事中および食間での
静脈注入のための好ましい用量範囲は、100kgの患
者を基準として約4−10ng/kg/分または約0.
6−1.4μg/kg/日である。ただしこの範囲外の
用量も可能であり、本発明の範囲に含まれることを認識
すべきである。適切な用量は処方する医師が決定し、治
療される症状の程度、および投与される誘導体により達
成される反応、ならびに患者の年齢、体重、性別および
病歴に応じて決定されるであろう。
【0155】持続投与は皮下、筋肉内もしくは経皮的手
段により、経口吸入、鼻内吸入により、胃腸内に、また
は注入ポンプを用いて行うことができる。
【0156】GLP−1および関連ペプチドの持続投与
は、各種の水溶性ポリマー中における溶液としての配合
物によっても達成しうる。これらのポリマーは一般に低
分子量(<15kDa)のポリマーである。限定ではな
いこれらの低分子量ポリマーの例には、ポリエチレング
リコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ルおよびポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコ
ポリマーが含まれる。これより高い分子量のポリマーも
使用しうる。限定ではない、より高い分子量のポリマー
の例には、多糖類、たとえばセルロース、セルロース誘
導体、キトサン、アラビアゴム、カラヤゴム、グアーゴ
ム、キサンタンゴム、トラガカント、アルギン酸、カラ
ジーナン、アガロースおよびフルセラランが含まれる。
後者の場合、インビボで酵素により、または加水分解に
より分解されるポリマー、たとえばデキストラン;デン
プンおよびその誘導体、ヒアルロン酸、ポリエステル、
ポリアミド、ポリアンヒドリドおよびポリオルトエステ
ルが好ましい。低分子量ポリマーまたは生物分解性ポリ
マーを用いることにより、高分子量の生物非分解性ポリ
マーに伴う組織蓄積が避けられる。配合物は一般に約1
mg/mlのGLP−1または関連ペプチドを含有し、
濃度はポリマーに依存するが、一般に最高で50cps
の粘度に達する濃度であり、かつ適切な緩衝剤、張性調
節剤(tonicity agent)および防腐剤を
含有しうる。ラットおよびヒトにおけるインビボデータ
は、たとえば測定可能な血中インシュリノトロピン水準
を最高で24時間達成しうることを証明する。これに対
し、たとえばリン酸緩衝食塩液中に配合されたインシュ
リノトロピンは急激に(約15分)ピーク血漿中水準に
達し、わずか4時間を越えると血漿中水準は検出限界未
満にまで低下する。時間に対する血漿中濃度のプロット
は、たとえば注射部位からのインシュリノトロピン吸収
がポリマーの存在下では著しく減少したことを示唆す
る。
【0157】GLP−1および関連ペプチドは、薬剤学
的に許容しうる油に懸濁された粒子として配合されても
よい。好ましい油はトリグリセリドである。これらの油
の限定ではない例には、ラッカセイ油、ゴマ油、アーモ
ンド油、ヒマシ油、ツバキ油、綿実油、オリーブ油、ト
ウモロコシ油、大豆油、ベニバナ油およびヤシ油が含ま
れる。油が水と非混和性であり、かつペプチドに対する
貧溶媒である限り、他の群の油、たとえば脂肪酸のエス
テルおよび脂肪アルコールのエステルも許容される。配
合物は適切な防腐剤、湿潤剤および懸濁化剤をも含有し
うる。たとえば配合物中のインシュリノトロピンの重量
%は、0.01−10%である。ラットにおけるインビ
ボデータは、たとえば測定可能な血中インシュリノトロ
ピン水準を最高で24時間達成しうることを証明する。
これに対し、たとえばリン酸緩衝食塩液中に配合された
インシュリノトロピンは急激に(約15分)ピーク血漿
中水準に達し、わずか4時間を越えると血漿中水準は検
出限界未満にまで低下する。時間に対する血漿中濃度の
プロットは、たとえば注射部位からのインシュリノトロ
ピン吸収が油懸濁液中では著しく減少したことを示唆す
る。
【0158】GLP−1および関連ペプチドは、金属イ
オン、好ましくは塩の形のものと組み合わせることによ
り、低溶解性投与形態のものとして配合されてもよい。
この組み合わせにより、非晶質または結晶質である組成
物が得られる。好ましいイオンは亜鉛(II)である。
Ni(II)、Co(II)、Mg(II)、Ca(I
I)、K(I)、Mn(II)、Fe(II)およびC
u(II)を含めた他の金属イオンも使用しうる。
【0159】他の形態の持続投与には、多重ラメラまた
は単一ラメラのリポソームが含まれ、その製法は当業者
に周知である。リポソームは多重ラメラまたは単一ラメ
ラのいずれも、リン脂質系または非リン脂質系のいずれ
であってもよい。
【0160】他の形態の持続投与は、沈殿剤、たとえば
フェノール系化合物もしくは塩基性ポリペプチドまたは
金属イオンもしくは塩類を用いて、および/または高剪
断力を用いて形成された、インシュリノトロピン沈殿ま
たは凝集物の水性懸濁液である。2種以上の沈殿剤を同
時に用いることができる。沈殿は結晶質または非晶質の
いずれであってもよい。
【0161】インシュリノトロピン結晶は、水中におけ
る薬物溶液からpH勾配(高から低へ、または低から高
へ)および/または温度勾配および/または塩類を用い
て溶解度を低下させることにより得られる。塩類には、
クエン酸アンモニウム、リン酸ナトリウムまたはカリウ
ム、塩化ナトリウムまたはカリウムまたはアンモニウ
ム、酢酸ナトリウムまたはアンモニウム、硫酸マグネシ
ウム、塩化カルシウム、硝酸アンモニウム、蟻酸ナトリ
ウム、および薬物の溶解度を低下させうる他のいずれか
の塩類が含まれる。結晶化のために用いられる塩類が薬
剤学的に許容しうるものでない場合、結晶化が完了した
のち母液を薬剤学的に許容しうる媒質と交換することが
できる。目的とする薬物動態プロフィルを達成するため
にさらに薬物溶解度を低下させる必要がある場合、結晶
を金属イオン、たとえば亜鉛もしくはカルシウム、およ
び/またはフェノール系化合物で処理することができ
る。この処理は、単にこれらの添加物を結晶懸濁液に添
加することにより実施しうる。
【0162】インシュリノトロピン沈殿または凝集物の
溶解度は生理的条件下で1μg/mL以下から500μ
g/mLにまで及びうる。ラットにおけるインビボデー
タは、これらの配合物が測定可能な血中インシュリノト
ロピン水準をたとえば少なくとも30時間達成しうるこ
とを証明する。
【0163】上記の配合物に用いられる水性媒質は、注
射に使用しうるいずれかの種類の緩衝剤系、または純水
であってもよい。最終配合物のpHは、配合物が注射可
能である限りいかなる値であってもよい。プロタミンを
いずれかの塩の形(たとえば硫酸塩、塩化物など)で、
またはプロタミン塩基として添加することができる。配
合物の調製のために使用しうる成分の濃度範囲の例は下
記のとおりである:フェノール(0.5−5.0mg/
ml)、m−クレゾール(0.5−5.5mg/m
l)、プロタミン(0.02−1.0mg/ml)、亜
鉛(0.10−6、亜鉛/インシュリノトロピン、モル
比)、塩化ナトリウム(最高100mg/ml)および
リン酸緩衝液(5−500mM)。
【0164】他のフェノール系または非フェノール系化
合物も使用しうる。それらの化合物の限定ではない例に
は、レゾルシン、メチルパラベン、プロピルパラベン、
ベンジルアルコール、クロロクレゾール、クレゾール、
ベンズアルデヒド、カテコール、ピロガロール、ハイド
ロキノン、没食子酸n−プロピル、ブチル化ヒドロキシ
アニソール、ブチル化ヒドロキシトルエンが含まれる。
塩基性ポリペプチドの限定ではない例は、ポリリシン、
ポリアルギニンなどである。従って、本明細書において
「塩基性ポリペプチド」とは、プロタミン、ポリリシン
またはポリアルギニンの塩基性と実質的に同等か、また
はそれ以上の塩基性を有するポリペプチドをいう。
【0165】
【実施例】以上、本発明を一般的に述べたが、以下に個
々の例につき述べる。これらの例は本発明を限定するた
めのものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲の記
載によって定められると解すべきである。
【0166】(実施例1) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A1の調製 10mgのインシュリノトロピンを5mlのメスフラス
コ中へ秤量した。約4mlのリン酸緩衝食塩液(PB
S)をフラスコに添加して、薬物を分散、溶解した。フ
ラスコを満たすのに十分なPBS(適量)を添加した。
20mgのインシュリノトロピンを10mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約8mlのPBSをフラスコに添加
して、薬物を分散、溶解した。適量のPBSをフラスコ
に添加した。両フラスコの内容物を、ガラス注射器によ
り0.22μのフィルター(蛋白質結合が低いもの)を
通して10mlのガラスバイアル中へ濾過することによ
り混和した。溶液A1はインシュリノトロピン2mg/
mlをPBS中に含有していた。
【0167】溶液B1の調製 8mgの硫酸プロタミンおよび44mgのフェノールを
10mlのメスフラスコ中へ秤量した。適量のPBSを
添加して、硫酸プロタミンおよびフェノールを溶解し
た。この溶液を0.22μのフィルター(蛋白質結合が
低いもの)を通して10mlのガラスバイアル中へ濾過
した。溶液B1はプロタミン塩基0.6mg/mlおよ
びフェノール4.4mg/mlをPBS中に含有してい
た。
【0168】水性懸濁液1 1.5mlの溶液A1を3.5mlのタイプ1ガラスバ
イアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁気
撹拌し、その間に1.5mlの溶液B1をバイアル中ヘ
ピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウムシ
ェルでシールした。バイアル内容物を16時間緩和に撹
拌して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液1はインシュ
リノトロピン1mg/ml、プロタミン塩基0.3mg
/ml、およびフェノール2.2mg/mlをPBS中
に含有していた。この懸濁液をラットにおいてインビボ
薬物動態研究に用いた。
【0169】(実施例2) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A2の調製 10mgのインシュリノトロピンを5mlのメスフラス
コ中へ秤量した。約4mlのPBSをフラスコに添加し
て、薬物を分散、溶解した。適量のPBSをフラスコに
添加した。20mgのインシュリノトロピンを10ml
のメスフラスコ中へ秤量した。約8mlのPBSをフラ
スコに添加して、薬物を分散、溶解した。適量のPBS
をフラスコに添加した。両フラスコの内容物を、ガラス
注射器により0.22μのフィルターを通して10ml
のガラスバイアル中へ濾過することにより混和した。溶
液A2はインシュリノトロピン2mg/mlをPBS中
に含有していた。
【0170】溶液B2の調製 2mgの硫酸プロタミンおよび44mgのフェノールを
10mlのメスフラスコ中へ秤量した。適量のPBSを
フラスコに添加して、硫酸プロタミンおよびフェノール
を溶解した。この溶液を0.22μのフィルターを通し
て10mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液B2は
プロタミン塩基0.15mg/mlおよびフェノール
4.4mg/mlをPBS中に含有していた。
【0171】水性懸濁液2 1.5mlの溶液A2を3.5mlのタイプ1ガラスバ
イアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁気
撹拌し、その間に1.5mlの溶液B2をバイアル中ヘ
ピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウムシ
ェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌し
て、懸濁液を形成させた。水性懸濁液2はインシュリノ
トロピン1mg/ml、プロタミン塩基0.075mg
/ml、およびフェノール2.2mg/mlをPBS中
に含有していた。この懸濁液をラットにおいてインビボ
薬物動態研究に用いた。
【0172】(実施例3) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A3の調製 20mgのインシュリノトロピンを10mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約8mlのPBSをフラスコに添加
して、薬物を分散、溶解した。適量のPBSをフラスコ
に添加した。溶液A3を、注射器により0.22μのフ
ィルターを通して10mlのガラスバイアル中へ濾過し
た。溶液A3はインシュリノトロピン2mg/mlをP
BS中に含有していた。
【0173】溶液B3の調製 8mgの硫酸プロタミン、44mgのフェノールおよび
323mgのグリセリンを10mlのメスフラスコ中へ
秤量した。適量のPBSをフラスコに添加して、硫酸プ
ロタミン、フェノールおよびグリセリンを溶解した。こ
の溶液を、注射器により0.22μのフィルターを通し
て10mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液B3は
プロタミン塩基0.6mg/ml、フェノール4.4m
g/ml、およびグリセリン32mg/mlをPBS中
に含有していた。
【0174】水性懸濁液3 1.5mlの溶液A3を3.5mlのタイプ1ガラスバ
イアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁気
撹拌し、その間に1.5mlの溶液B3をバイアル中ヘ
ピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウムシ
ェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌し
て、懸濁液を形成させた。水性懸濁液3はインシュリノ
トロピン1mg/ml、プロタミン塩基0.3mg/m
l、フェノール2.2mg/ml、およびグリセリン1
6mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁液を
ラットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0175】(実施例4) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A4の調製 20mgのインシュリノトロピンを10mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約8mlのPBSをフラスコに添加
して、薬物を分散、溶解した。適量のPBSをフラスコ
に添加した。溶液A4を、注射器により0.22μのフ
ィルター(ミリポア、ミレックス(Millex)−G
V)を通して10mlのガラスバイアル中へ濾過した。
溶液A4はインシュリノトロピン2mg/mlをPBS
中に含有していた。
【0176】溶液B4の調製 8mgの硫酸プロタミンおよび52mgのm−クレゾー
ルを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。適量のPB
Sをフラスコに添加して、硫酸プロタミンおよびm−ク
レゾールを溶解した。この溶液を注射器により0.22
μのフィルターを通して10mlのガラスバイアル中へ
濾過した。溶液B4はプロタミン塩基0.6mg/ml
およびm−クレゾール5mg/mlをPBS中に含有し
ていた。
【0177】水性懸濁液4 1.5mlの溶液A4を3.5mlのタイプ1ガラスバ
イアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁気
撹拌し、その間に1.5mlの溶液B4をバイアル中ヘ
ピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウムシ
ェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌し
て、結晶を形成させた。水性懸濁液4はインシュリノト
ロピン1mg/ml、プロタミン塩基0.3mg/m
l、およびm−クレゾール2.5mg/mlをPBS中
に含有していた。この懸濁液をラットにおいてインビボ
薬物動態研究に用いた。
【0178】(実施例5) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A5の調製 50mgのインシュリノトロピンを25mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約23mlのPBSをフラスコに添
加して、薬物を分散、溶解した。適量のPBSをフラス
コに添加した。溶液A5を、注射器により0.22μの
フィルターを通して50mlのガラスバイアル中へ濾過
した。溶液A5はインシュリノトロピン2mg/mlを
PBS中に含有していた。
【0179】フェノール原液の調製 0.44gのフェノールを100mlのメスフラスコ中
へ秤量した。約95mlのPBSをフラスコに添加して
フェノールを溶解した。適量のPBSをフラスコに添加
してフェノールを溶解した。得られた溶液(フェノール
4.4mg/ml)を溶液B5の調製に用いた。
【0180】溶液B5の調製 25mlのフェノール原液を0.2μのフィルターを通
して50mlのガラスバイアル中へ濾過することによ
り、溶液B5を調製した。溶液B5はフェノール4.4
mg/mlをPBS中に含有していた。
【0181】水性懸濁液5 1.25mlの溶液A5を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.25mlの溶液B5をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液5はインシュリ
ノトロピン1mg/mlおよびフェノール2.2mg/
mlをPBS中に含有していた。この懸濁液をラットに
おいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0182】(実施例6) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A6の調製 50mgのインシュリノトロピンを25mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約23mlのPBSをフラスコに添
加して、薬物を分散、溶解した。適量のPBSをフラス
コに添加した。溶液A6を、注射器により0.22μの
フィルターを通して50mlのガラスバイアル中へ濾過
した。溶液A6はインシュリノトロピン2mg/mlを
PBS中に含有していた。
【0183】フェノール原液の調製 0.44gのフェノールを100mlのメスフラスコ中
へ秤量した。約95mlのPBSをフラスコに添加して
フェノールを溶解した。適量のPBSをフラスコに添加
してフェノールを溶解した。得られた溶液(フェノール
4.4mg/ml)を溶液B6の調製に用いた。
【0184】溶液B6の調製 下記により溶液B6を調製した。1.25mgの硫酸プ
ロタミンを25mlのメスフラスコ中へ秤量した。約2
0mlのフェノール原液をフラスコに添加して硫酸プロ
タミンを溶解した。適量のフェノール原液をフラスコに
添加した。溶液B6を0.22μのフィルターを通して
50mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液B6はフ
ェノール4.4mg/mlおよびプロタミン塩基0.0
38mg/mlをPBS中に含有していた。
【0185】水性懸濁液6 1.25mlの溶液A6を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.25mlの溶液B6をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液6はインシュリ
ノトロピン1mg/ml、フェノール2.2mg/m
l、およびプロタミン塩基0.019mg/mlをPB
S中に含有していた。この懸濁液をラットにおいてイン
ビボ薬物動態研究に用いた。
【0186】(実施例7) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A7の調製 50mgのインシュリノトロピンを25mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約23mlのPBSをフラスコに添
加して、薬物を分散、溶解した。適量のPBSをフラス
コに添加した。溶液A7を、注射器により0.22μの
フィルターを通して50mlのガラスバイアル中へ濾過
した。溶液A7はインシュリノトロピン2mg/mlを
PBS中に含有していた。
【0187】フェノール原液の調製 0.44gのフェノールを100mlのメスフラスコ中
へ秤量した。約95mlのPBSをフラスコに添加して
フェノールを溶解した。適量のPBSをフラスコに添加
してフェノールを溶解した。得られた溶液(フェノール
4.4mg/ml)を溶液B7の調製に用いた。
【0188】溶液B7の調製 溶液B7を下記により調製した。2.5mgの硫酸プロ
タミンを25mlのメスフラスコ中へ秤量した。約20
mlのフェノール原液をフラスコに添加して硫酸プロタ
ミンを溶解した。適量のフェノール原液をフラスコに添
加した。溶液B7を0.22μのフィルターを通して5
0mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液B7はフェ
ノール4.4mg/mlおよびプロタミン塩基0.07
5mg/mlをPBS中に含有していた。
【0189】水性懸濁液7 1.25mlの溶液A7を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.25mlの溶液B7をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液7はインシュリ
ノトロピン1mg/ml、フェノール2.2mg/m
l、およびプロタミン塩基0.038mg/mlをPB
S中に含有していた。この懸濁液をラットにおいてイン
ビボ薬物動態研究に用いた。
【0190】(実施例8) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A12の調製 20mgのインシュリノトロピンを10mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約8mlのPBSをフラスコに添加
して、薬物を分散、溶解した。適量のPBSをフラスコ
に添加した。溶液A12を、注射器により0.22μの
フィルターを通して10mlのガラスバイアル中へ濾過
した。溶液A12はインシュリノトロピン2mg/ml
をPBS中に含有していた。
【0191】溶液B12 溶液B12を下記により調製した。20mgのフェノー
ルを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8mlの
PBSをフラスコに添加してフェノールを溶解した。適
量のPBSをフラスコに添加した。溶液B12を0.2
2μのフィルターを通して10mlのガラスバイアル中
へ濾過した。溶液B12はフェノール2mg/mlをP
BS中に含有していた。
【0192】水性懸濁液12 4mlの溶液A12を10mlのタイプ1ガラスバイア
ル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁気撹拌
し、その間に4mlの溶液B12をバイアル中ヘピペッ
ト注入した。バイアルに栓をし、アルミニウムシェルで
シールした。バイアル内容物を16時間撹拌して、懸濁
液を形成させた。水性懸濁液12はインシュリノトロピ
ン1mg/mlおよびフェノール1mg/mlをPBS
中に含有していた。この懸濁液をラットにおいてインビ
ボ薬物動態研究に用いた。
【0193】(実施例9) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A15の調製 20mgのインシュリノトロピンを10mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約8mlのリン酸緩衝液(PB)を
フラスコに添加して、薬物を溶解した。適量のPBをフ
ラスコに添加した。溶液A15を、注射器により0.2
2μのフィルターを通して10mlのガラスバイアル中
へ濾過した。溶液A15はインシュリノトロピン2mg
/mlをPB中に含有していた。
【0194】溶液B15の調製 溶液B15を下記により調製した。8mgの硫酸プロタ
ミンを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8ml
のPBをフラスコに添加して硫酸プロタミンを溶解し
た。適量のPBをフラスコに添加した。溶液B15を
0.22μのフィルターを通して10mlのガラスバイ
アル中へ濾過した。溶液B15はプロタミン塩基0.6
mg/mlをPB中に含有していた。
【0195】水性懸濁液15 3mlの溶液A15を10mlのタイプ1ガラスバイア
ル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁気撹拌
し、その間に3mlの溶液B15をバイアル中ヘピペッ
ト注入した。バイアルに栓をし、アルミニウムシェルで
シールした。バイアル内容物を16時間撹拌して懸濁液
を形成させた。水性懸濁液15はインシュリノトロピン
1mg/mlおよびプロタミン塩基0.3mg/mlを
PB中に含有していた。この懸濁液をラットにおいてイ
ンビボ薬物動態研究に用いた。
【0196】(実施例10) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A16の調製 20mgのインシュリノトロピンを10mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約8mlのPBをフラスコに添加し
て、薬物を溶解した。適量のPBをフラスコに添加し
た。溶液A16を、注射器により0.22μのフィルタ
ーを通して10mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶
液A16はインシュリノトロピン2mg/mlをPB中
に含有していた。
【0197】溶液B16の調製 溶液B16を下記により調製した。44mgのフェノー
ルを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8mlの
PBをフラスコに添加してフェノールを溶解した。適量
のPBをフラスコに添加した。溶液B16を0.22μ
のフィルターを通して10mlのガラスバイアル中へ濾
過した。溶液B16はフェノール4.4mg/mlをP
B中に含有していた。
【0198】水性懸濁液16 3mlの溶液A16を10mlのタイプ1ガラスバイア
ル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁気撹拌
し、その間に3mlの溶液B16をバイアル中ヘピペッ
ト注入した。バイアルに栓をし、アルミニウムシェルで
シールした。バイアル内容物を16時間撹拌して、懸濁
液を形成させた。水性懸濁液16はインシュリノトロピ
ン1mg/mlおよびフェノール2.2mg/mlをP
B中に含有していた。この懸濁液をラットにおいてイン
ビボ薬物動態研究に用いた。
【0199】(実施例11) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 水性懸濁液17 10mgのインシュリノトロピンを10mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約8mlのPBをフラスコに添加し
て、薬物を溶解した。適量のPBをフラスコに添加し
た。フラスコの内容物を、注射器により0.22μのフ
ィルターを通して10mlのタイプ1ガラスバイアル中
へ濾過した。バイアルに栓をし、アルミニウムシェルで
シールした。バイアル内容物を16時間撹拌して、懸濁
液を形成させた。水性懸濁液17はインシュリノトロピ
ン1mg/mlをPB中に含有していた。この懸濁液を
ラットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0200】(実施例12) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 水性懸濁液18 10mgのインシュリノトロピンを10mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約8mlのPBSをフラスコに添加
して、薬物を溶解した。適量のPBSをフラスコに添加
した。フラスコの内容物を、注射器により0.22μの
フィルターを通して10mlのタイプ1ガラスバイアル
中へ濾過した。バイアルに栓をし、アルミニウムシェル
でシールした。バイアル内容物を16時間緩和に撹拌し
て(泡またはバブルが確実に生じないようにする)、懸
濁液を形成させた。水性懸濁液18はインシュリノトロ
ピン1mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁
液をラットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0201】(実施例13) インシュリノトロピン(0.2mg/ml)懸濁液 溶液A22の調製 溶液A22を下記により調製した。2mgのインシュリ
ノトロピンを5mlのメスフラスコ中へ秤量した。約3
mlのPBSをフラスコに添加して、薬物を溶解した。
適量のPBSをフラスコに添加した。溶液A22を、注
射器により0.22μのフィルターを通して10mlの
ガラスバイアル中へ濾過した。溶液A22はインシュリ
ノトロピン0.4mg/mlをPBS中に含有してい
た。
【0202】溶液B22の調製 溶液B22を下記により調製した。44mgのフェノー
ルを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8mlの
PBSをフラスコに添加してフェノールを溶解した。適
量のPBSをフラスコに添加した。溶液B22を0.2
2μのフィルターを通して10mlのガラスバイアル中
へ濾過した。溶液B22はフェノール4.4mg/ml
をPBS中に含有していた。
【0203】水性懸濁液22 1.5mlの溶液A22を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.5mlの溶液B22をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液22はインシュ
リノトロピン0.2mg/mlおよびフェノール2.2
mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁液をラ
ットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0204】(実施例14) インシュリノトロピン(0.2mg/ml)懸濁液 溶液A23の調製 溶液A23を下記により調製した。2mgのインシュリ
ノトロピンを5mlのメスフラスコ中へ秤量した。約3
mlのPBSをフラスコに添加して、薬物を溶解した。
適量のPBSをフラスコに添加した。溶液A23を、注
射器により0.22μのフィルターを通して10mlの
ガラスバイアル中へ濾過した。溶液A23はインシュリ
ノトロピン0.4mg/mlをPBS中に含有してい
た。
【0205】溶液B23の調製 溶液B23を下記により調製した。8.8mgのフェノ
ールを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8ml
のPBSをフラスコに添加してフェノールを溶解した。
適量のPBSをフラスコに添加した。溶液B23を0.
22μのフィルターを通して10mlのガラスバイアル
中へ濾過した。溶液B23はフェノール0.88mg/
mlをPBS中に含有していた。
【0206】水性懸濁液23 1.5mlの溶液A23を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.5mlの溶液B23をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液23はインシュ
リノトロピン0.2mg/mlおよびフェノール0.4
4mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁液を
ラットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0207】(実施例15) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A24の調製 溶液A24を下記により調製した。10mgのインシュ
リノトロピンを5mlのメスフラスコ中へ秤量した。約
3mlのPBSをフラスコに添加して、薬物を溶解し
た。適量のPBSをフラスコに添加した。溶液A24
を、注射器により0.22μのフィルターを通して10
mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液A24はイン
シュリノトロピン2mg/mlをPBS中に含有してい
た。
【0208】溶液B24の調製 溶液B24を下記により調製した。8mgの硫酸プロタ
ミンを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8ml
のPBSをフラスコに添加して硫酸プロタミンを溶解し
た。適量のPBSをフラスコに添加した。溶液B24を
0.22μのフィルターを通して10mlのガラスバイ
アル中へ濾過した。溶液B24はプロタミン塩基0.6
mg/mlをPBS中に含有していた。
【0209】水性懸濁液24 1.5mlの溶液A24を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.5mlの溶液B24をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液24はインシュ
リノトロピン1mg/mlおよびプロ夕ミン塩基0.3
mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁液をラ
ットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0210】(実施例16) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A25の調製 溶液A25を下記により調製した。10mgのインシュ
リノトロピンを5mlのメスフラスコ中へ秤量した。約
3mlのPBSをフラスコに添加して、薬物を溶解し
た。適量のPBSをフラスコに添加した。溶液A25
を、注射器により0.22μのフィルターを通して10
mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液A25はイン
シュリノトロピン2mg/mlをPBS中に含有してい
た。
【0211】溶液B25の調製 溶液B25を下記により調製した。53mgのm−クレ
ゾールを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8m
lのPBSをフラスコに添加してm−クレゾールを溶解
した。適量のPBSをフラスコに添加した。溶液B25
を0.22μのフィルターを通して10mlのガラスバ
イアル中へ濾過した。溶液B25はm−クレゾール5.
3mg/mlをPBS中に含有していた。
【0212】水性懸濁液25 1.5mlの溶液A25を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.5mlの溶液B25をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液25はインシュ
リノトロピン1mg/mlおよびm−クレゾール2.5
mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁液をラ
ットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0213】(実施例17) インシュリノトロピン(0.5mg/ml)懸濁液 溶液A29の調製 溶液A29を下記により調製した。25mgのインシュ
リノトロピンを25mlのメスフラスコ中へ秤量した。
約20mlのPBSをフラスコに添加して、薬物を溶解
した。適量のPBSをフラスコに添加した。溶液A29
を、注射器により0.22μのフィルターを通して50
mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液A29はイン
シュリノトロピン1mg/mlをPBS中に含有してい
た。
【0214】溶液B29の調製 溶液B29を下記により調製した。50mgのフェノー
ルを50mlのメスフラスコ中へ秤量した。約40ml
のPBSをフラスコに添加してフェノールを溶解した。
適量のPBSをフラスコに添加した。溶液B29を0.
22μのフィルターを通して50mlのガラスバイアル
中へ濾過した。溶液B29はフェノール1.0mg/m
lをPBS中に含有していた。
【0215】水性懸濁液29 1.5mlの溶液A29を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.5mlの溶液B29をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液29はインシュ
リノトロピン0.5mg/mlおよびフェノール0.5
mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁液をラ
ットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0216】(実施例18) インシュリノトロピン(1mg/ml)懸濁液 溶液A31の調製 10mgのインシュリノトロピンを5mlのメスフラス
コ中へ秤量した。約4mlのPBSをフラスコに添加し
て、薬物を溶解した。適量のPBSをフラスコに添加し
た。溶液A31を、注射器により0.22μのフィルタ
ーを通して10mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶
液A31はインシュリノトロピン2mg/mlをPBS
中に含有していた。
【0217】溶液B31の調製 溶液B31を下記により調製した。50mgのフェノー
ルを50mlのメスフラスコ中へ秤量した。約40ml
のPBSをフラスコに添加してフェノールを溶解した。
適量のPBSをフラスコに添加した。溶液B31を0.
22μのフィルターを通して50mlのガラスバイアル
中へ濾過した。溶液B31はフェノール1mg/mlを
PBS中に含有していた。
【0218】水性懸濁液31 1.5mlの溶液A31を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.5mlの溶液B31をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を16時間撹拌
して、懸濁液を形成させた。水性懸濁液31はインシュ
リノトロピン1mg/mlおよびフェノール0.5mg
/mlをPBS中に含有していた。この懸濁液をラット
においてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0219】(実施例19) インシュリノトロピン(4mg/ml)懸濁液 溶液A51の調製 22.2mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。5mlのPBSをバイアルに
ピペット注入して、薬物を溶解した。この溶液を0.2
2μのフィルター(蛋白質結合の低いもの)を通して1
0mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液A51はイ
ンシュリノトロピン4.44mg/mlをPBS中に含
有していた。
【0220】溶液B51の調製 110mgのフェノールおよび30mgの硫酸プロタミ
ンを5mlのメスフラスコ中へ秤量した。約4mlのP
BSをフラスコに添加してフェノールおよび硫酸プロタ
ミンを溶解した。フラスコにマークの位置までPBSを
充填した。この溶液を0.22μのフィルター(蛋白質
結合の低いもの)を通して10mlのガラスバイアル中
へ濾過した。溶液B51はフェノール22mg/mlお
よびプロタミン塩基4.5mg/mlをPBS中に含有
していた。
【0221】水性懸濁液51 3mlの溶液A51および0.33mlの溶液B51を
3.5mlのタイプ1ガラスバイアル中ヘピペット注入
した。バイアルの内容物を緩和に振盪して、確実に均質
に混合した。バイアルを周囲温度に16時間静置した。
水性懸濁液51はインシュリノトロピン4mg/ml、
プロタミン塩基0.44mg/ml、およびフェノール
2.2mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁
液をラットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0222】(実施例20) インシュリノトロピン(4mg/ml)懸濁液 溶液A52の調製 22.2mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。5mlのPBSをバイアルに
ピペット注入して、薬物を溶解した。この溶液を0.2
2μのフィルター(蛋白質結合の低いもの)を通して1
0mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液A52はイ
ンシュリノトロピン4.44mg/mlをPBS中に含
有していた。
【0223】溶液B52の調製 110mgのフェノールおよび15.6mgの酢酸亜鉛
・2水和物を5mlのメスフラスコ中へ秤量した。約4
mlの注射用水をフラスコに添加してフェノールおよび
酢酸亜鉛・2水和物を溶解した。フラスコにマークの位
置まで注射用水を充填した。この溶液を0.22μのフ
ィルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10mlの
ガラスバイアル中へ濾過した。溶液B52はフェノール
22mg/mlおよび酢酸亜鉛・2水和物7.8mg/
mlを注射用水中に含有していた。
【0224】水性懸濁液52 3mlの溶液A52および0.33mlの溶液B52を
3.5mlのタイプ1ガラスバイアル中ヘピペット注入
した。バイアルの内容物を緩和に振盪して、確実に均質
に混合した。バイアルを周囲温度に16時間静置した。
水性懸濁液52はインシュリノトロピン4mg/ml、
酢酸亜鉛・2水和物0.78mg/ml、およびフェノ
ール2.2mg/mlをPBS中に含有していた。この
懸濁液をラットにおいてインビボ薬物動態研究に用い
た。
【0225】(実施例21) インシュリノトロピン(4mg/ml)懸濁液 フェノール溶液の調製 244mgのフェノールを100mlのメスフラスコ中
へ秤量した。約90mlの注射用水をフラスコに添加し
てフェノールを溶解した。フラスコにマークの位置まで
注射用水を充填した。この溶液のpHを5%NaOH溶
液によりpH9.0に調整した。このフェノール溶液は
フェノール2.44mg/mlを注射用水中に含有して
いた。pH9.0。
【0226】溶液A71の調製 22.2mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。5mlのフェノール溶液をバ
イアルにピペット注入して、薬物を溶解した。この溶液
を0.22μのフィルター(蛋白質結合の低いもの)を
通して10mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液A
71はインシュリノトロピン4.44mg/mlおよび
フェノール2.44mg/mlを注射用水中に含有して
いた。
【0227】溶液B71の調製 116mgの硫酸プロタミンを10mlのメスフラスコ
中へ秤量した。約8mlの注射用水をフラスコに添加し
て硫酸プロタミンを溶解した。フラスコにマークの位置
まで注射用水を充填した。この溶液を0.22μのフィ
ルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10mlのガ
ラスバイアル中へ濾過した。溶液B71はプロタミン塩
基8.7mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0228】溶液C71の調製 156mgの酢酸亜鉛・2水和物および1.632gの
NaClを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8
mlの注射用水をフラスコに添加して酢酸亜鉛・2水和
物およびNaClを溶解した。フラスコにマークの位置
まで注射用水を充填した。この溶液を0.22μのフィ
ルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10mlのガ
ラスバイアル中へ濾過した。溶液C71は酢酸亜鉛・2
水和物15.6mg/mlおよびNaCl 163.2
mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0229】水性懸濁液71 3mlの溶液A71、0.165mlの溶液B71、お
よび0.165mlの溶液C71を3.5mlのタイプ
1ガラスバイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内
容物を緩和に振盪して、確実に均質に混合した。バイア
ルを周囲温度に16時間静置した。水性懸濁液71はイ
ンシュリノトロピン4mg/ml、プロタミン塩基0.
435mg/ml、酢酸亜鉛・2水和物0.78mg/
ml、NaCl 8.16mg/ml、およびフェノー
ル2.2mg/mlを注射用水中に含有していた。この
懸濁液をラットにおいてインビボ薬物動態研究に用い
た。
【0230】(実施例22) インシュリノトロピン(4mg/ml)懸濁液 m−クレゾール溶液の調製 244mgのm−クレゾールを100mlのメスフラス
コ中へ秤量した。約90mlの注射用水をフラスコに添
加してm−クレゾールを溶解した。フラスコにマークの
位置まで注射用水を充填した。この溶液のpHを5%N
aOH溶液によりpH9.0に調整した。このm−クレ
ゾール溶液はm−クレゾール2.44mg/mlを注射
用水中に含有していた。pH9.0。
【0231】溶液A100の調製 22.2mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。5/mlのm−クレゾール溶
液をバイアルにピペット注入して、薬物を溶解した。こ
の溶液を0.22μのフィルター(蛋白質結合の低いも
の)を通して10mlのガラスバイアル中へ濾過した。
溶液A100はインシュリノトロピン4.44mg/m
lおよびm−クレゾール2.44mg/mlを注射用水
中に含有していた。
【0232】溶液B100の調製 116mgの硫酸プロタミンを10mlのメスフラスコ
中へ秤量した。約8mlの注射用水をフラスコに添加し
て硫酸プロタミンを溶解した。フラスコにマークの位置
まで注射用水を充填した。この溶液を0.22μのフィ
ルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10mlのガ
ラスバイアル中へ濾過した。溶液B100はプロタミン
塩基8.7mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0233】溶液C100の調製 156mgの酢酸亜鉛・2水和物および1.632gの
NaClを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8
mlの注射用水をフラスコに添加して酢酸亜鉛・2水和
物およびNaClを溶解した。フラスコにマークの位置
まで注射用水を充填した。この溶液を0.22μのフィ
ルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10mlのガ
ラスバイアル中へ濾過した。溶液C100は酢酸亜鉛・
2水和物15.6mg/mlおよびNaCl 163.
2mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0234】水性懸濁液100 3mlの溶液A100、0.165mlの溶液B10
0、および0.165mlの溶液C100を3.5ml
のタイプ1ガラスバイアル中ヘピペット注入した。バイ
アルの内容物を緩和に振盪して、確実に均質に混合し
た。バイアルを周囲温度に16時間静置した。水性懸濁
液100はインシュリノトロピン4mg/ml、プロタ
ミン塩基0.435mg/ml、酢酸亜鉛・2水和物
0.78mg/ml、NaCl 8.16mg/ml、
およびm−クレゾール2.2mg/mlを注射用水中に
含有していた。この懸濁液をラットにおいてインビボ薬
物動態研究に用いた。
【0235】(実施例23) インシュリノトロピン(4mg/ml)懸濁液 溶液A68の調製 22.2mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。5mlのPBSをバイアルに
ピペット注入して、薬物を溶解した。この溶液を0.2
2μのフィルター(蛋白質結合の低いもの)を通して1
0mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液A68はイ
ンシュリノトロピン4.44mg/mlをPBS中に含
有していた。
【0236】溶液B68の調製 116mgの硫酸プロタミンを10mlのメスフラスコ
中へ秤量した。約8mlの注射用水をフラスコに添加し
て硫酸プロタミンを溶解した。フラスコにマークの位置
まで注射用水を充填した。この溶液を0.22μのフィ
ルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10mlのガ
ラスバイアル中へ濾過した。溶液B68はプロタミン塩
基8.7mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0237】溶液C68の調製 156mgの酢酸亜鉛・2水和物および440gのフェ
ノールを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8m
lの注射用水をフラスコに添加して酢酸亜鉛・2水和物
およびフェノールを溶解した。フラスコにマークの位置
まで注射用水を充填した。この溶液を0.22μのフィ
ルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10mlのガ
ラスバイアル中へ濾過した。溶液C68は酢酸亜鉛・2
水和物15.6mg/mlおよびフェノール44mg/
mlを注射用水中に含有していた。
【0238】水性懸濁液68 3mlの溶液A68、0.165mlの溶液B68およ
び0.165mlの溶液C68を3.5mlのタイプ1
ガラスバイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容
物を緩和に振盪して、確実に均質に混合した。バイアル
を周囲温度に16時間静置した。水性懸濁液68はイン
シュリノトロピン4mg/ml、プロタミン塩基0.4
35mg/ml、酢酸亜鉛・2水和物0.78mg/m
l、およびフェノール2.2mg/mlをPBS中に含
有していた。この懸濁液をラットにおいてインビボ薬物
動態研究に用いた。
【0239】(実施例24) インシュリノトロピン(4mg/ml)懸濁液 溶液A67の調製 22.2mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。5mlのPBSをバイアルに
ピペット注入して、薬物を溶解した。この溶液を0.2
2μのフィルター(蛋白質結合の低いもの)を通して1
0mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液A67はイ
ンシュリノトロピン4.44mg/mlをPBS中に含
有していた。
【0240】溶液B67の調製 116mgの硫酸プロタミンを10mlのメスフラスコ
中へ秤量した。約8mlの注射用水をフラスコに添加し
て硫酸プロタミンを溶解した。フラスコにマークの位置
まで注射用水を充填した。この溶液を0.22μのフィ
ルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10mlのガ
ラスバイアル中へ濾過した。溶液B67はプロタミン塩
基8.7mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0241】溶液C67の調製 156mgの酢酸亜鉛・2水和物および440gのm−
クレゾールを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約
8mlの注射用水をフラスコに添加して酢酸亜鉛・2水
和物およびm−クレゾールを溶解した。フラスコにマー
クの位置まで注射用水を充填した。この溶液を0.22
μのフィルター(蛋白質結合の低いもの)を通して10
/mlのガラスバイアル中へ濾過した。溶液C67は酢
酸亜鉛・2水和物15.6mg/mlおよびm−クレゾ
ール44mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0242】水性懸濁液67 3mlの溶液A67、0.165mlの溶液B67およ
び0.165mlの溶液C67を3.5mlのタイプ1
ガラスバイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容
物を緩和に振盪して、確実に均質に混合した。バイアル
を周囲温度に16時間静置した。水性懸濁液67はイン
シュリノトロピン4mg/ml、プロタミン塩基0.4
35mg/ml、酢酸亜鉛・2水和物0.78mg/m
l、およびm−クレゾール2.2mg/mlをPBS中
に含有していた。この懸濁液をラットにおいてインビボ
薬物動態研究に用いた。
【0243】(実施例25) 溶液A39の調製 67.6mgのインシュリノトロピンをガラスバイアル
中へ秤量した。約22mlの注射用水をバイアルに添加
してインシュリノトロピンを溶解した。バイアル内容物
のpHをNaOHにより9.6に調整して、透明な溶液
となした。注射用水をバイアルに添加して、最終薬物濃
度を2.5mg/mlとなした。
【0244】溶液B39の調製 386.8mgの酢酸亜鉛・2水和物を100mlのメ
スフラスコ中へ秤量した。約80mlの注射用水をフラ
スコに添加して酢酸亜鉛・2水和物を溶解した。フラス
コにマークの位置まで注射用水を充填した。溶液B39
は酢酸亜鉛・2水和物3.9mg/mlを注射用水中に
含有していた。
【0245】溶液C39の調製 1.095gのフェノールを50mlのメスフラスコ中
へ秤量した。約40mlの注射用水をフラスコに添加し
てフェノールを溶解した。フラスコにマークの位置まで
注射用水を充填した。溶液C39はフェノール21.9
mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0246】溶液D39の調製 2.25gのNaClを25mlのメスフラスコ中へ秤
量した。約20mlの溶液C39をフラスコに添加して
NaClを溶解した。フラスコにマークの位置まで溶液
C39を充填した。溶液D39はNaCl 9%(w/
v)およびフェノール21.9mg/mlを注射用水中
に含有していた。
【0247】水性懸濁液39 すべての溶液を0.22μのフィルター(蛋白質結合の
低いもの)を通して濾過した。9mlの溶液A39を1
0mlの試料バイアルに移した。緩和に撹拌しながら1
mlの溶液B39をバイアルに添加した。直ちに沈澱が
生じた。pHは7.0と測定された。バイアルを周囲温
度に約18時間静置した。4mlの試料を別個の10m
lのバイアルに移し、0.44mlの溶液D39をバイ
アルに添加した。試料を5分間緩和に撹拌し、次いで周
囲温度に一夜静置した。
【0248】水性懸濁液39はインシュリノトロピン2
mg/ml、フェノール2.2mg/ml、NaCl
0.9%、および酢酸亜鉛0.39mg/mlを含有し
ていた。この懸濁液をラットにおいてインビボ薬物動態
研究に用いた。
【0249】(実施例26) 溶液A53の調製 32.5mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。6mlの注射用水をバイアル
に添加した。バイアル内容物のpHを1%(w/v)N
aOHにより9.6に調整して、透明な溶液となした。
適量の注射用水を添加して、薬物濃度を5.0mg/m
lとなした。
【0250】溶液B53の調製 390mgの酢酸亜鉛・2水和物を50mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約40mlの注射用水をフラスコに
添加して酢酸亜鉛・2水和物を溶解した。フラスコにマ
ークの位置まで注射用水を充填した。溶液B53は酢酸
亜鉛・2水和物7.8mg/mlを注射用水中に含有し
ていた。
【0251】水性懸濁液53 すべての溶液を0.22μのフィルター(蛋白質結合の
低いもの)を通して濾過した。2.4mlの溶液A53
を3.5mlのバイアルに移した。緩和に撹拌しながら
300μlの溶液B53をバイアルに添加した。添加
後、直ちに複屈折性沈殿が生じた。pHは6.8と測定
された。バイアルを周囲温度に20時間静置したのち、
7.5μlのm−クレゾールを沈降した懸濁液の上清に
直接に添加した。次いで懸濁液を緩和に撹拌して、m−
クレゾールを溶解した。300μlの9%NaCl溶液
を撹拌下に懸濁液に添加した。水性懸濁液53はインシ
ュリノトロピン4mg/ml、NaCl 0.9%、酢
酸亜鉛0.78mg/ml、およびm−クレゾール2.
5mg/mlを注射用水中に含有していた。この懸濁液
をラットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0252】(実施例27) 溶液A54の調製 32.5mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。6mlの注射用水をバイアル
に添加した。バイアル内容物のpHを1%(w/v)N
aOHにより9.6に調整して、透明な溶液となした。
適量の注射用水を添加して、薬物濃度を5.0mg/m
lとなした。
【0253】溶液B54の調製 390mgの酢酸亜鉛・2水和物を50mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約40mlの注射用水をフラスコに
添加して酢酸亜鉛・2水和物を溶解した。フラスコにマ
ークの位置まで注射用水を充填した。溶液B54は酢酸
亜鉛・2水和物7.8mg/mlを注射用水中に含有し
ていた。
【0254】溶液C54の調製 1.1gのフェノールおよび4.5gのNaClを50
mlのメスフラスコ中へ秤量した。約40mlの注射用
水を添加した。フラスコにマークの位置まで注射用水を
充填した。溶液C54はフェノール22mg/mlおよ
びNaCl 90mg/mlを含有していた。
【0255】水性懸濁液54 すべての溶液を0.22μのフィルター(蛋白質結合の
低いもの)を通して濾過した。2.4mlの溶液A54
を3.5mlのバイアルに移した。撹拌しながら300
μlの溶液B54をバイアルに添加した。添加後、直ち
に複屈折性沈殿が生じた。pHは6.8と測定された。
試料を周囲温度に20時間静置した。300μlの溶液
C54を緩和な撹拌下に添加した。水性懸濁液54はイ
ンシュリノトロピン4mg/ml、酢酸亜鉛・2水和物
0.78mg/ml、フェノール2.2mg/ml、お
よびNaCl 9mg/mlを注射用水中に含有してい
た。この懸濁液をラットにおいてインビボ薬物動態研究
に用いた。
【0256】(実施例28) 溶液A57の調製 15mgのインシュリノトロピンを10mlのガラスバ
イアル中へ秤量した。3mlの注射用水をバイアルに添
加した。バイアル内容物のpHを5%NaOHにより
9.9に調整して、薬物を完全に溶解した。溶液A57
はインシュリノトロピン5.0mg/mlを注射用水中
に含有していた。
【0257】溶液B57の調製 780mgの酢酸亜鉛・2水和物を100mlのメスフ
ラスコ中へ秤量した。約80mlの注射用水をフラスコ
に添加して酢酸亜鉛・2水和物を溶解した。フラスコに
マークの位置まで注射用水を充填した。溶液B57は酢
酸亜鉛・2水和物7.8mg/mlを注射用水中に含有
していた。
【0258】溶液C57の調製 2.2gのフェノールおよび9gのNaClを100m
lのメスフラスコ中へ秤量した。約80mlの注射用水
をフラスコに添加して、フェノールおよびNaClを溶
解した。フラスコにマークの位置まで注射用水を充填し
た。溶液C57はフェノール22mg/mlおよびNa
Cl 90mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0259】水性懸濁液57 2.4mlの溶液A57を3.5mlのバイアルに移し
た。300μlの溶液B57を添加する際、溶液を緩和
に撹拌した。溶液B57の添加後、直ちに沈殿が生じ
た。pHを測定して7.1であることが認められた。試
料を周囲温度に24時間静置した。300μlの溶液C
57を緩和な撹拌下に添加した。水性懸濁液57はイン
シュリノトロピン4mg/ml、酢酸亜鉛・2水和物
0.78mg/ml、フェノール2.2mg/ml、お
よびNaCl 9mg/mlを注射用水中に含有してい
た。この懸濁液をラットにおいてインビボ薬物動態研究
に用いた。
【0260】(実施例29) 溶液A64の調製 53.3mgのインシュリノトロピンを30mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。11mlの注射用水を添加し
たのち、バイアル内容物のpHを5%NaOH(w/
v)により8.3に調整して、インシュリノトロピンを
溶解した。溶液をなお確実に透明な状態に維持するため
に、希HClによりpHを6.0に調整した。適量の注
射用水を添加して、薬物濃度を4.4mg/mlとなし
た。溶液A64を0.22μのフィルター(蛋白質結合
の低いもの)を通して3.5mlの試料バイアル中へ濾
過した。濾過した溶液1.8mlを別個の無菌3.5m
lの試料バイアルに移し、バイアルを周囲温度に3日間
静置して結晶化させた。
【0261】溶液B64の調製 780mgの酢酸亜鉛・2水和物を50mlのメスフラ
スコ中へ秤量した。約40mlの注射用水をフラスコに
添加して酢酸亜鉛・2水和物を溶解した。フラスコにマ
ークの位置まで注射用水を充填した。溶液B64は酢酸
亜鉛・2水和物15.6mg/mlを注射用水中に含有
していた。
【0262】溶液C64の調製 18gのNaClを100mlのメスフラスコ中へ秤量
した。約80mlの注射用水をフラスコに添加してNa
Clを溶解した。フラスコにマークの位置まで注射用水
を充填した。溶液C64はNaCl 180mg/ml
を注射用水中に含有していた。
【0263】水性懸濁液64 溶液A64の結晶化が完了したのち、100μlの溶液
B64を1.8mlの結晶懸濁液に徐々に撹拌しながら
添加した。次いで試料を周囲温度に3日間静置した。1
00μ1の溶液C64を結晶懸濁液に緩和な撹拌下で添
加した。希NaOHにより懸濁液のpHをpH7.3に
調整した。pH調整した結晶懸濁液に5.0μのm-ク
レゾールを直接に添加した。水性懸濁液64はインシュ
リノトロピン4mg/ml、酢酸亜鉛・2水和物0.7
8mg/ml、NaCl 9mg/ml、およびm-ク
レゾール2.5mg/mlを注射用水中に含有してい
た。この懸濁液をラットにおいてインビボ薬物動態研究
に用いた。
【0264】(実施例30) 溶液A69の調製 1gのNaClを100mlのメスフラスコ中へ秤量し
た。約80mlの注射用水をフラスコに添加してNaC
lを溶解した。フラスコにマークの位置まで注射用水を
充填した。溶液A69はNaCl 1%(w/v)を注
射用水中に含有していた。
【0265】溶液B69の調製 390mgの酢酸亜鉛・2水和物を100mlのメスフ
ラスコ中へ秤量した。約80mlの注射用水をフラスコ
に添加して酢酸亜鉛・2水和物を溶解した。フラスコに
マークの位置まで注射用水を充填した。溶液B69は酢
酸亜鉛・2水和物3.9mg/mlを注射用水中に含有
していた。
【0266】エマルジョンC69の調製 2.5mlの濾過した(0.22μ、蛋白質結合の低い
もの)無菌m−クレゾールを100mlのメスフラスコ
中へ移した。フラスコにマークの位置まで注射用水を充
填し、音波処理して均質な懸濁液を調製した。エマルジ
ョンC69はm−クレゾール25mg/mlを注射用水
中に含有していた。
【0267】水性懸濁液69 35.74mgのインシュリノトロピンを10mlのガ
ラスバイアル中へ秤量した。7mlの溶液A69を添加
した。バイアル内容物のpHを9.2に調整して、薬物
を溶解した。希HClにより溶液のpHを6.5に再調
整した。適量の注射用水を添加して、薬物濃度を4.4
mg/mlとなした。この溶液を0.22μのフィルタ
ー(蛋白質結合の低いもの)を通して濾過した。溶液を
周囲温度に6日間静置し、その間にインシュリノトロピ
ンが結晶化した。1.5mlの結晶懸濁液を別個のバイ
アルに移した。167μlの溶液B69を緩和な撹拌下
に添加した。試料を周囲温度に1日間静置した。167
μlのエマルジョンC69を、沈降した懸濁液の上清に
添加した。試料を撹拌して、m−クレゾールを溶解し
た。水性懸濁液69はインシュリノトロピン3.6mg
/ml、酢酸亜鉛0.36mg/ml、NaCl 8.
17mg/ml、およびm−クレゾール2.28mg/
mlを注射用水中に含有していた。この懸濁液をラット
においてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0268】(実施例31) 溶液Al01の調製 10gの酢酸ナトリウムを100mlのメスフラスコ中
へ秤量した。約80mlの注射用水をフラスコに添加し
て酢酸ナトリウムを溶解した。フラスコにマークの位置
まで注射用水を充填した。溶液A200は酢酸ナトリウ
ム100mg/mlを注射用水中に含有していた。
【0269】水性懸濁液101 44.4mgのインシュリノトロピンを10mlのガラ
スバイアル中へ秤量した。8mlの注射用水をフラスコ
に添加した。バイアル内容物のpHを9.3に調整し
て、透明な溶液を得た。1mlの溶液A200をインシ
ュリノトロピン溶液に添加した。次いでpHを6.5に
調整した。この溶液を0.22μのフィルター(蛋白質
結合の低いもの)を通して濾過した。濾過した溶液を周
囲温度に3日間静置して結晶化させた。水性懸濁液10
1はインシュリノトロピン4.9mg/ml、酢酸ナト
リウム11.1mg/mlを注射用水中に含有してい
た。この懸濁液をラットにおいてインビボ薬物動態研究
に用いた。
【0270】(実施例32) 溶液A82の調製 9gのNaClを100mlのメスフラスコ中へ秤量し
た。約80mlの注射用水をフラスコに添加してNaC
lを溶解した。フラスコにマークの位置まで注射用水を
充填した。溶液A82はNaCl 9%(w/v)を注
射用水中に含有していた。
【0271】溶液B82の調製 789mgの酢酸亜鉛・2水和物を100mlのメスフ
ラスコ中へ秤量した。約80mlの注射用水をフラスコ
に添加して酢酸亜鉛・2水和物を溶解した。フラスコに
マークの位置まで注射用水を充填した。溶液B82は酢
酸亜鉛・2水和物7.89mg/mlを注射用水中に含
有していた。
【0272】エマルジョンC82の調製 2.5mlの濾過した(0.22μ、蛋白質結合の低い
もの)無菌m−クレゾールを100mlのメスフラスコ
中へ移した。フラスコにマークの位置まで注射用水を充
填し、音波処理して均質な懸濁液を調製した。エマルジ
ョンC82はm−クレゾール25mg/mlを注射用水
中に含有していた。
【0273】水性懸濁液82 すべての溶液を0.22μのフィルター(蛋白質結合の
低いもの)を通して濾過した。45.34mgのインシ
ュリノトロピンを10mlのバイアルに添加し、これに
8mlの水を添加した。5%NaOHによりpHを9.
3に調整した。1mlの溶液A82をバイアルに添加し
たのち、希HClにより溶液のpHを6.55に調整し
た。この溶液(インシュリノトロピン5mg/ml)を
0.22μのフィルター(蛋白質結合の低いもの)を通
して濾過した。81μlの水性懸濁液101(実施例3
1参照)を、濾過した無菌インシュリノトロピン溶液に
添加し、試料を振盪することにより分散させた。次いで
試料を周囲温度に72時間静置して、結晶懸濁液を調製
した。2.4mlの懸濁液を3.5mlのバイアルに移
した。300μlの溶液B82を緩和な撹拌下にバイア
ルに添加した。バイアル内容物のpHを希NaOHによ
り7.3に調整した。300μ1のエマルジョンC82
を、沈降した懸濁液の上清に添加した。水性懸濁液82
はインシュリノトロピン4mg/ml、酢酸亜鉛・2水
和物0.79mg/ml、m−クレゾール2.5mg/
ml、およびNaCl 0.9%を注射用水中に含有し
ていた。この懸濁液をラットにおいてインビボ薬物動態
研究に用いた。
【0274】(実施例33) GLP−1(7−36)アミド(lmg/ml)懸濁液 溶液A26の調製 溶液A26を下記により調製した。10mgのGLP−
1(7−36)アミドを5mlのメスフラスコ中へ秤量
した。約3mlのPBSをフラスコに添加して薬物を溶
解した。適量のPBSをフラスコに添加した。溶液A2
6を0.22μのフィルターを通して10mlのガラス
バイアル中へ濾過した。溶液A26はGLP−1(7−
36)2mg/mlをPBS中に含有していた。
【0275】溶液B26の調製 溶液B26を下記により調製した。44mgのフェノー
ルを10mlのメスフラスコ中へ秤量した。約8mlの
PBSをフラスコに添加してフェノールを溶解した。適
量のPBSをフラスコに添加した。溶液B26を0.2
2μのフィルターを通して10mlのガラスバイアル中
へ濾過した。溶液A26はフェノール4.4mg/ml
をPBS中に含有していた。
【0276】水性懸濁液26 1.5mlの溶液A26を3.5mlのタイプ1ガラス
バイアル中ヘピペット注入した。バイアルの内容物を磁
気撹拌し、その間に1.5mlの溶液B26をバイアル
中ヘピペット注入した。バイアルに栓をし、アルミニウ
ムシェルでシールした。バイアル内容物を18時間緩和
に撹拌して(泡またはバブルが確実に生じないようにす
る)懸濁液を形成させた。水性懸濁液26はGLP−1
(7−36)アミドlmg/mlおよびフェノール2.
2mg/mlをPBS中に含有していた。この懸濁液を
ラットにおいてインビボ薬物動態研究に用いた。
【0277】(実施例34)本発明の1形態において
は、溶解度の低い形態のGLP−1(7−37)が下記
により製造される。pH7−8.5の緩衝液中2−15
mg/mlのGLP−1(7−37)を金属イオン塩の
溶液と混和して、1−8mg/mlのGLP−1(7−
37)を亜鉛:GLP−1(7−37)のモル比約1:
1−270:1で含有する溶液を得る。重い沈澱が生成
し、これを室温で一夜放置する。金属イオン溶液中にお
けるGLP−1(7−37)の溶解度は、用いる金属に
応じて異なる。次いで、金属を含有しない溶剤、たとえ
ばPBSまたは水中のGLP−1(7−37)ペレット
の溶解度を測定して、亜鉛、コバルトおよびニッケルイ
オンが溶解度の低い形態のGLP−1(7−37)を形
成することが示される。
【0278】
【表1】
【0279】注釈:それぞれの場合、5mMの金属イオ
ン溶液100μ1を5mg/mlのGLP−1(7−3
7)100μ1に添加し、混合し、一夜放置した。不溶
性ペレットを遠心分離により除去した。金属イオン溶液
中に残留するGLP−1(7−37)の濃度を測定し
た。ペレットをリン酸緩衝食塩液(PBS)に再懸濁
し、音波処理し、一夜放置した。再び不溶性物質をペレ
ット化し、GLP−1(7−37)の濃度を測定した。
【0280】(実施例35)pH7−8.5の緩衝液中
のGLP−1(7−37)の溶液を特定の組み合わせの
塩類および低分子量ポリエチレングリコール(PEG)
と混合することによって、微結晶質形態のGLP−1
(7−37)が得られる。表2に微結晶質形態のGLP
−1(7−37)を形成する特定の7組の条件を記載す
る。
【0281】
【表2】
【0282】注釈:50mM Tris(pH8.1)
中の5mg/mlのGLP−1(7−37)原液に試薬
を1:1で添加した。液滴を観察し、結晶質または非晶
質の形態の不溶性GLP−1(7−37)の存否を採点
した。一般に低分子量PEGは結晶質形態を助成すると
思われる。Trisはトリス(ヒドロキシメチル)アミ
ノメタンであり、HEPESはN−2−(ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−N−2−エタンスルホン酸である。
【0283】(実施例36)微結晶形態および高収率を
得るためには、特定の組み合わせのGLP−1(7−3
7)およびPEGの濃度が必要である。表3は非晶質で
はなく微結晶質の形態の薬物を生成する特定の組み合わ
せのPEG600およびGLP−1(7−37)の濃度
を示す。不溶性形態のGLP−1(7−37)の収率も
示される。
【0284】
【表3】
【0285】注釈:GLP−1(7−37)の微結晶が
下記により生成する。Tris緩衝液(pH8)中の2
0mg/mlのGLP−1(7−37)溶液、H2O中
の60%ポリエチレングリコール600(PEG60
0)、およびTris緩衝液(pH8)を混和して、最
終濃度15−30%のPEGおよび3−10mg/ml
のGLP−1を得る。一夜放置したのち、GLP−1
(7−37)の微結晶が溶液中に50−85%の収率で
生成する。
【0286】(実施例37)この実験は、予め形成され
たGLP−1(7−37)の微結晶を各種金属イオンで
処理して溶解度の低い微結晶形態を形成することによ
る、他の形態の本発明を例示する。実施例22の記載に
従って8mg/mlのGLP−1(7−37)および2
2.5%PEGにおいて製造された微結晶GLP−1
(7−37)は、純粋な凍結乾燥GLP−1(7−3
7)に等しい溶解度をもつ。長時間作用形ドラッグデリ
バリーのために望まれる低溶解度という特性を付与する
ために、これらの予め形成された微結晶を金属塩の溶液
で、金属:GLP−1(7−37)の比率1:1−26
0:1において、室温で一夜処理することができる。過
剰の金属塩を遠心分離/洗浄処理により除去した。表4
は処理剤として数種の2価カチオン金属塩を用いた結果
を示す。
【0287】
【表4】
【0288】注釈:50mM Tris(pH8)中の
8mg/mlのISTにH2O中の22.5%PEG6
00を添加したものから、GLP−1(7−37)結晶
を生長させる。添加する処理剤溶液はすべて10mM
クエン酸Na(pH5.2)またはNa MES(pH
6.5)中の100mM 2価金属イオン塩である。
【0289】(実施例38)本明細書に記載した方法に
より、酢酸亜鉛を用いて非晶質および微結晶質両方の低
溶解度配合物を調製した。ラット(各配合物につき3匹
の動物)に皮下注射を行い、GLP−1(7−37)の
血漿中水準を24時間にわたってラジオイムノアッセイ
法により測定した。図8は、対照の可溶性GLP−1
(7−37)皮下注射と比較して、血漿中における薬物
の持続性が延長したことを示す。
【0290】(実施例39) 45% w/v ポリエチレングリコール3350(P
EG) 1mg/ml インシュリノトロピン 20mM リン酸緩衝液 十分量の無菌注射用水(SWFI) SWFIを用いて50% w/w PEG溶液を調製し
た。無水の二塩基性リン酸ナトリウム(26.85mg
/ml)および一塩基性リン酸ナトリウム・1水和物
(1.41mg/ml)を用いて、別個に200mMリ
ン酸緩衝液を調製した。必要に応じ水酸化ナトリウムま
たは塩酸を用いて緩衝液のpHをpH8となした。イン
シュリノトロピンの10mg/ml溶液を調製するのに
適した量のインシュリノトロピンを十分量の緩衝液に溶
解した。適切な重量のPEG溶液をこのインシュリノト
ロピン溶液に添加し、かつ溶液を目的容量となすのに十
分な量のSWFIを用いた。次いでこの最終溶液を0.
2μのフィルターで無菌的に濾過し、無菌的にバイアル
に充填した。この溶液(0.5ml)をラットに皮下注
射し、RIAアッセイ法により血漿中インシュリノトロ
ピン水準を追跡した。
【0291】(実施例40) 1.32% w/v ヒドロキシエチルセルロース(H
EC) 1mg/ml インシュリノトロピン 20mM リン酸緩衝液 100mM 塩化ナトリウム 十分量の無菌注射用水(SWFI) SWFIを用いて2% w/w ヒドロキシエチルセル
ロース溶液を調製した。無水の二塩基性リン酸ナトリウ
ム(26.85mg/ml)および一塩基性リン酸ナト
リウム・1水和物(1.41mg/ml)を用いて、別
個に200mMリン酸緩衝液を調製した。必要に応じ水
酸化ナトリウムまたは塩酸を用いて緩衝液のpHをpH
8となした。インシュリノトロピンの10mg/ml溶
液を調製するのに適した量のインシュリノトロピンおよ
び塩化ナトリウムを十分量の緩衝液に溶解した。適切な
重量のHEC溶液をこのインシュリノトロピン溶液に添
加−し、かつ溶液を目的容量となすのに十分な量のSW
FIを用いた。次いでこの最終溶液を0.2μのフィル
ターで無菌的に濾過し、無菌的にバイアルに充填した。
この溶液(0.5ml)をラットに皮下注射し、RIA
アッセイ法により血漿中インシュリノトロピン水準を追
跡した。
【0292】(実施例41) 18% w/v プルロニック(Pluronic)F
127 1mg/ml インシュリノトロピン 20mM リン酸緩衝液 十分量の無菌注射用水(SWFI) SWFIを用いて20% w/w プルロニックF12
7溶液を調製した。ポリマーを溶解するために氷浴を備
えたポリトロン(Polytron、プローブホモジナ
イザー)を用いた。無水の二塩基性リン酸ナトリウム
(26.85mg/ml)および一塩基性リン酸ナトリ
ウム・1水和物(1.41mg/ml)を用いて、別個
に200mMリン酸緩衝液を調製した。必要に応じ水酸
化ナトリウムまたは塩酸を用いて緩衝液のpHをpH8
となした。インシュリノトロピンの10mg/ml溶液
を調製するのに適した量のインシュリノトロピンを十分
量の緩衝液に溶解した。適切な重量のプルロニック溶液
をこのインシュリノトロピン溶液に添加し、かつ溶液を
目的容量となすのに十分な量のSWFIを用いた。次い
でこの最終溶液を0.2μのフィルターで無菌的に濾過
し、無菌的にバイアルに充填した。この溶液(0.5m
l)をラットに皮下注射し、RIAアッセイ法により血
漿中インシュリノトロピン水準を追跡した。
【0293】(実施例42) ラッカセイ油懸濁液(ボールミル処理) 1mg/ml インシュリノトロピン 1%ツイーン(Tween)80 ツイーン80を1%の量でラッカセイ油に添加した。こ
の溶液を0.2μのフィルターで無菌的に濾過した。次
いで固体インシュリノトロピンをこの油に懸濁した。セ
ズバリ・アトリッター(Szesvari Attri
tor)を用いて40rpmで18時間ボールミル処理
することにより(冷水ジャケット)、粒度を低下させ
た。次いでこの懸濁液をバイアルに充填した。この懸濁
液(0.5ml)をラットに皮下注射し、RIAアッセ
イ法により血漿中インシュリノトロピン水準を追跡し
た。
【0294】(実施例43) 22.6% w/v デキストラン 1mg/ml インシュリノトロピン 20mM リン酸緩衝液 十分量の無菌注射用水(SWFI) SWFIを用いて50% w/w デキストラン溶液を
調製した。無水の二塩基性リン酸ナトリウム(26.8
5mg/ml)および一塩基性リン酸ナトリウム・1水
和物(1.41mg/ml)を用いて、別個に200m
Mリン酸緩衝液を調製した。必要に応じ水酸化ナトリウ
ムまたは塩酸を用いて緩衝液のpHをpH8となした。
インシュリノトロピンの5.0mg/ml溶液を調製す
るのに適した量のインシュリノトロピンを十分量の緩衝
液に溶解した。適切な重量のデキストラン溶液をこのイ
ンシュリノトロピン溶液に添加し、かつ溶液を目的容量
となすのに十分な量のSWFIを用いた。次いでこの最
終溶液を0.2μのフィルターで無菌的に濾過し、無菌
的にバイアルに充填した。この溶液(0.5ml)をラ
ットに皮下注射し、RIAアッセイ法により血漿中イン
シュリノトロピン水を追跡した。
【0295】(実施例44)インシュリノトロピンをリ
ン酸緩衝食塩液(PBS)、エタノールおよびm−クレ
ゾールの混合物から結晶化した。ガラスバイアル中にP
BSを用いて均質なインシュリノトロピンのスラリー
(10mg/ml)を調製し、大容量(スラリーの9
倍)のエタノールをバイアルに添加し、その間にバイア
ル内容物を磁気撹拌した。インシュリノトロピンの極め
て微細な非晶質粒子が生成した。得られるm−クレゾー
ル濃度が1%(v/v)となるようにm−クレゾールを
添加した。溶剤が蒸発するのを防止するためにバイアル
に蓋をした。この結晶化混合物を室温に数日間保存し
た。非晶質粒子から針状結晶板が生長した。結晶の長さ
は50−200μmであり、幅は2−4μmである。
【0296】(実施例45)インシュリノトロピン(1
−4mg/ml)を、8より高いpH値の1%硫酸ナト
リウム(または酢酸ナトリウム、または塩化ナトリウム
または硫酸アンモニウム)溶液に溶解し、溶液のpHを
d−HClにより6.0−7.5に低下させた。この透
明な溶液を周囲温度に静置した。数日後に、結晶化条件
に応じて針状または板状の結晶が得られた。
【0297】(実施例46)0.1−0.2M NaC
lを含有するpH8.5−9.5の50mMグリシン緩
衝液に、GLP−1(7−37)を1−5mg/mlに
溶解した。亜鉛塩(酢酸塩または塩化物)の溶液を添加
して、亜鉛:GLP−1(7−37)のモル比0.5:
1−1.5:1を得た。GLP−1(7−37)の結晶
を室温で一夜生長させ、70−97%の収率を得た。
【0298】(実施例47)GLP−1(7−37)結
晶は、100mM Tris(pH8−9.5)に10
−20mg/mlで溶解したペプチドを用いる蒸気拡散
法により生長させることができる。このペプチド溶液
を、0.5−2.5M NaClを含有する同一緩衝液
と1:1で混合し、次いで密閉系内で未希釈緩衝液(す
なわち0.5−2.5M NaClを含有するTri
s)に対して平衡化した。
【0299】
【発明の効果】本発明によれば、持続的に血糖を制御す
るための組成物、および哺乳動物のインシュリン非依存
性糖尿病の治療法が提供される。
【0300】
【配列表】
【0301】
【0302】
【0303】
【0304】
【0305】
【0306】
【図面の簡単な説明】
【図1】4ng/kg/分のインシュリノトロピンの長
期注入(7時間)がインシュリン非依存性糖尿病(NI
DDM)を伴う患者の血漿中グルコース水準に及ぼす作
用を示す。
【図2】10ng/kg/分のインシュリノトロピンの
短期注入(60分間)がNIDDMを伴う患者の血漿中
グルコース水準に及ぼす作用を示す。
【図3】2ng/kg/分および4ng/kg/分のイ
ンシュリノトロピンの長期注入(7時間)がNIDDM
を伴う患者の血漿中グルコース水準に及ぼす作用を示
す。
【図4】ラットに種々の水性懸濁液(AS)中における
1回量0.5mg/0.5mlを皮下投与したのちのイ
ンシュリノトロピンの平均(n=3)血漿中濃度を示
す。
【図5】ラットに種々の水性懸濁液(AS)中における
1回量0.5mg/0.5mlを皮下投与したのちのイ
ンシュリノトロピンの平均(n=3)血漿中濃度を示
す。
【図6】ラットに種々の水性懸濁液(AS)中における
1回量0.5mg/0.5mlを皮下投与したのちのイ
ンシュリノトロピンの平均(n=3)血漿中濃度を示
す。
【図7】ラットに種々の水性懸濁液(AS)中における
1回量0.5mg/0.5mlを皮下投与したのちのイ
ンシュリノトロピンの平均(n=3)血漿中濃度を示
す。
【図8】ラットに種々の水性懸濁液(AS)中における
1回量0.5mg/0.13mlを皮下投与したのちの
インシュリノトロピンの平均(n=3)血漿中濃度を示
す。
【図9】ラットに種々の水性懸濁液(AS)中における
1回量0.5mg/0.13mlを皮下投与したのちの
インシュリノトロピンの平均(n=3)血漿中濃度を示
す。
【図10】インシュリノトロピン亜鉛沈殿の薬物動態研
究の結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/14 A61P 3/10 47/44 C07K 14/605 ZNA A61P 3/10 A61K 37/28 C07K 14/605 ZNA 37/02 (71)出願人 593215117 2450 BAYSHORE PARKWA Y,MOUNTAIN VIEW,CAL IFORNIA 94043,U.S.A. (72)発明者 ロバート・アラン・ジェルファンド アメリカ合衆国コネチカット州06443,マ ディソン,ランディ・ドライブ 100 (72)発明者 キーラン・フランシス・ジョグヘガン アメリカ合衆国コネチカット州06355,ミ スティック,フォート・レイチェル・プレ イス 14 (72)発明者 イエソーク・キム アメリカ合衆国コネチカット州06405,ブ ランフォード,クアリー・ドック・ロード 47 (72)発明者 ウィリアム・ジョセフ・ランバート アメリカ合衆国コネチカット州06333,イ ースト・ライム,スプリング・ロック・ロ ード 17 (72)発明者 ホン・クウィ アメリカ合衆国コネチカット州06340,グ ロートン,メリディアン・ストリート 290,ユニット 1

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インシュリン非依存性糖尿病における持
    続的な血糖制御のための、下記の成分を含む組成物: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド:His-Ala-
    Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Gl
    u-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-
    Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) (b)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-X(配列番号:7) 式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、 (B)Lys−Gly、および (C)Lys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    あり: His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly
    (配列番号:1)および His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列
    番号:6) この誘導体は哺乳動物において処理された際に向インシ
    ュリン活性を有するポリペプチド誘導体を生じる; (d)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    ある: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列番号:3) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly(配列番号:4)および His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys(配列番号:5) ならびに (e)該ペプチド(a)−(d)の誘導体であって、下
    記よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
    ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
    塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
    エステル;および (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
    て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
    アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
    ミド; ならびに(ii)持続的な血糖制御を達成するために上記
    化合物の作用を持続させうる薬剤学的に許容しうる水−
    非混和性の油懸濁液であって、該油はラッカセイ油、ゴ
    マ油、アーモンド油、ヒマシ油、ツバキ油、綿実油、オ
    リーブ油、トウモロコシ油、大豆油、ベニバナ油、ヤシ
    油、脂肪酸エステルおよび脂肪アルコールエステルより
    なる群から選ばれるもの。
  2. 【請求項2】 さらに湿潤剤を含み、該湿潤剤が非イオ
    ン界面活性剤であり、かつ該組成物が懸濁化剤をも含有
    する、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 インシュリン非依存性糖尿病における持
    続的な血糖制御のための、下記の成分を含む組成物: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) (b)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-X(配列番号:7) 式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、 (B)Lys−Gly、および (C)Lys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    あり: His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly
    (配列番号:1)および His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列
    番号:6) この誘導体は哺乳動物において処理された際に向インシ
    ュリン活性を有するポリペプチド誘導体を生じる; (d)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    ある: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列番号:3) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly(配列番号:4)および His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys(配列番号:5) ならびに (e)該ペプチド(a)−(d)の誘導体であって、下
    記よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
    ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
    塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
    エステル;および (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
    て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
    アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
    ミド; ならびに(ii)該ペプチドとのコンプレックスを形成し
    た亜鉛(II);であって、ここで該組成物は、非晶質、
    結晶質または水性懸濁液の形態である組成物。
  4. 【請求項4】 インシュリン非依存性糖尿病における持
    続的な血糖制御のための、下記の成分を含む組成物: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) (b)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-X(配列番号:7) 式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、 (B)Lys−Gly、および (C)Lys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    あり: His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly
    (配列番号:1)および His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列
    番号:6) この誘導体は哺乳動物において処理された際に向インシ
    ュリン活性を有するポリペプチド誘導体を生じる; (d)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    ある: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列番号:3) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly(配列番号:4)および His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys(配列番号:5) ならびに (e)該ペプチド(a)−(d)の誘導体であって、下
    記よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
    ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
    塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
    エステル;および (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
    て、アミド、低級ア ルキルアミドおよび低級ジアルキルアミドよりなる群か
    ら選ばれる薬剤学的に許容しうるアミド; ならびに(ii)Ni(II)、Co(II)、Mn(II)、
    Fe(II)およびCu(II)よりなる群から選ばれる金
    属。
  5. 【請求項5】 インシュリン非依存性糖尿病における持
    続的な血糖制御のための、下記の成分を含む組成物: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) (b)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-X(配列番号:7)式中のXは下記よりなる群
    から選ばれる: (A)Lys、 (B)Lys−Gly、および (C)Lys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    あり: His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly
    (配列番号:1)および His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列
    番号:6) この誘導体は哺乳動物において処理された際に向インシ
    ュリン活性を有するポリペプチド誘導体を生じる; (d)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    ある: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列番号:3) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly(配列番号:4)および His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys(配列番号:5) ならびに (e)該ペプチド(a)−(d)の誘導体であって、下
    記よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
    ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
    塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
    エステル;および (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
    て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
    アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
    ミド; ならびに(ii)フェノール、クレゾール、レゾルシンお
    よびメチルパラベンよりなる群から選ばれるフェノール
    系化合物;であって、水性懸濁液である組成物、ただ
    し、該組成物は以下の一般式IIのリン脂質を含まない:
    式II 【化1】 (式中、R’およびR”は同一でも異っていてもよく、
    各々水素、各基において14個以下の炭素原子を含有する
    アルキル、アルケニル、アルカノイル、アルケノイル、
    アルカジエノイル、アルカトリエノイルまたはアルカテ
    トラエノイルであり、ただしR’およびR”は同時に水
    素であることはなく、そしてR'''は2−(トリメチル
    アンモニオ)エチル、2−アミノエチルまたは2,3−
    ジヒドロキシプロピルである)。
  6. 【請求項6】 インシュリン非依存性糖尿病における持
    続的な血糖制御のための、下記の成分を含む組成物: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) (b)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-X(配列番号:7) 式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、 (B)Lys−Gly、および (C)Lys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    あり: His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly
    (配列番号:1)および His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列
    番号:6) この誘導体は哺乳動物において処理された際に向インシ
    ュリン活性を有するポリペプチド誘導体を生じる; (d)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    ある: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列番号:3) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly(配列番号:4)および His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys(配列番号:5) ならびに(e)該ペプチド(a)−(d)の誘導体であ
    って、下記よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
    ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
    塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
    エステル;および (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
    て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
    アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
    ミド; ならびに(ii)塩基性ポリペプチドおよびフェノール系
    化合物;であって、水性懸濁液である組成物。
  7. 【請求項7】 インシュリン非依存性糖尿病における持
    続的な血糖制御のための、下記の成分を含む組成物: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) (b)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-X(配列番号:7) 式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、 (B)Lys−Gly、および (C)Lys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    あり: His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly
    (配列番号:1)および His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列
    番号:6) この誘導体は哺乳動物において処理された際に向インシ
    ュリン活性を有するポリペプチド誘導体を生じる; (d)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    ある: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列番号:3) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly(配列番号:4)および His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys(配列番号:5) ならびに(e)該ペプチド(a)−(d)の誘導体であ
    って、下記よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
    ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
    塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
    エステル;および (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
    て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
    アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
    ミド; ならびに(ii)塩基性ポリペプチド、フェノール系化合
    物および金属イオン;であって、水性懸濁液である組成
    物。
  8. 【請求項8】 インシュリン非依存性糖尿病における持
    続的な血糖制御のための、下記の成分を含む組成物: (i)下記よりなる群から選ばれる化合物: (a)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) (b)下記のアミノ酸配列を有するペプチド: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-X(配列番号:7) 式中のXは下記よりなる群から選ばれる: (A)Lys、 (B)Lys−Gly、および (C)Lys−Gly−Arg; (c)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−W−COOH 式中のWは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    あり: His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly
    (配列番号:1)および His-Asp-Glu-Phe-Glu-Arg-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Th
    r-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-
    Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列
    番号:6) この誘導体は哺乳動物において処理された際に向インシ
    ュリン活性を有するポリペプチド誘導体を生じる; (d)下記の一次構造で表されるポリペプチドの誘導
    体: H2N−R−COOH 式中のRは下記よりなる群から選ばれるアミノ酸配列で
    ある: His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly(配列番号:2) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly-Arg(配列番号:3) His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys-Gly(配列番号:4)および His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Ty
    r-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-
    Leu-Val-Lys(配列番号:5) ならびに (e)該ペプチド(a)−(d)の誘導体であって、下
    記よりなる群から選ばれる誘導体: (1)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる酸付加塩; (2)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるカルボキシレ
    ート塩; (3)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアルカリ付加
    塩; (4)該ペプチドの薬剤学的に許容しうる低級アルキル
    エステル;および (5)該ペプチドの薬剤学的に許容しうるアミドであっ
    て、アミド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキル
    アミドよりなる群から選ばれる薬剤学的に許容しうるア
    ミド; であって、該ペプチドおよびそれらの誘導体は、非晶質
    または結晶質の、沈殿物または凝集物を生成する条件下
    で処理されており;その条件は、高剪断、塩類への暴
    露、またはそれらの組み合わせである。
  9. 【請求項9】 前記塩類が硫酸アンモニウム、硫酸ナト
    リウム、硫酸リチウム、塩化リチウム、クエン酸ナトリ
    ウム、クエン酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン
    酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アン
    モニウム、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、硫酸マ
    グネシウム、塩化カルシウム、硝酸アンモニウムおよび
    蟻酸ナトリウム、ならびにそれらの組み合わせよりなる
    群から選ばれる、請求項8に記載の組成物。
JP2000317228A 1993-04-07 2000-10-17 ペプチドの持続放出 Withdrawn JP2001158749A (ja)

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