JP2001151853A - 絶縁樹脂組成物及びそれを用いた多層配線板の製造方法 - Google Patents

絶縁樹脂組成物及びそれを用いた多層配線板の製造方法

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JP2001151853A
JP2001151853A JP33992999A JP33992999A JP2001151853A JP 2001151853 A JP2001151853 A JP 2001151853A JP 33992999 A JP33992999 A JP 33992999A JP 33992999 A JP33992999 A JP 33992999A JP 2001151853 A JP2001151853 A JP 2001151853A
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Shin Takanezawa
伸 高根沢
Shuichi Hatakeyama
修一 畠山
Masaki Morita
正樹 森田
Takako Watanabe
貴子 渡邉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い絶縁信頼性を有し、高温・高湿下でのめっ
き銅との接着強度の維持性に優れた多層配線板用の絶縁
樹脂粗生物とそれを用いた多層配線板の製造方法を提供
すること 【解決手段】酸無水化合物で変性したエポキシ樹脂とグ
リオギザールとアンモニアから製造された窒素原子を2
個含む五員環化合物の誘導体からなる絶縁樹脂組成物
と、内層回路を有する内メw回路板の上に、その絶縁樹脂
組成物を層状に形成し、バイアホールとなる個所をマス
クしたフォトマスクを重ねて光を照射し、露光されなか
った個所を現増液で除去してバイアホールを形成する工
程を有する多層配線板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁材料組成物及
び多層配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の多層配線板は、内層回路を形成し
た絶縁基板上に、プリプレグと呼ばれるガラス布にエポ
キシ樹脂を含浸し、半硬化状態にした材料を銅箔と重ね
て熱プレスにより積層一体化した後、ドリルで層間接続
用のスルーホールと呼ばれる穴をあけ、スルーホール内
壁と銅箔表面上 ノ無電解めっきを行って、必要ならば更
に電解めっきを行って回路導体として必要な厚さとした
後、不要な銅を除去して多層配線板を製造する。ところ
で、近年、電子機器の小型化、軽量化、多機能化が一段
と進み、これに伴い、LSIやチップ部品等の高集積化
が進みその形態も多ピン化、小型化へと急速に変化して
いる。この為、多層配線板は、電子部品の実装密度を向
上するために、微細配線化の開発が進められている。し
かしながら、配線幅の縮小には技術的に限界があり、現
在量産可能な配線幅は75〜100μmである。この
為、単に配線幅を縮小するだけでは大幅な配線密度の向
上が達成しにくい。また、配線密度向上の隘路となって
いるのが、直径300μm前後の面積を占めるスルーホ
ールである。このスルーホールは、一般的にメカニカル
ドリルで形成されるために比較的に寸法が大きく、この
為配線設計の自由度が乏しくなる。これらの問題を解決
するものとして、感光性を付与した絶縁樹脂を回路形成
した絶縁基板上に形成し、フォトプロセスにより絶縁樹
脂に微少なバイアホールを形成して層間接続する方法
が、特公平4−55555号公報や特開昭63−126
296号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、フォ
トプロセスによって形成した微少なバイアホールで層間
接続する多層配線板は、従来抱えていた多層配線板の配
線密度向上の問題に関して大きく寄与するものである。
このフォトプロセス方式に用いる絶縁材料には、フォト
リソ機能とめっき材料機能及び絶縁性機能が必要であ
る。この為、絶縁材料には、多くの機能をバランスよく
付加させることが絶対条件となる。一般的に、フォトリ
ソ機能とめっき材料及び絶縁性機能を併せ持つために
は、光官能基を付与させた材料と熱硬化材料及び熱硬化
材料を加熱により硬化させる熱硬化剤が必要である。し
かしながら、光官能基を有する材料と熱硬化材料とをネ
ットワーク上に硬化させることは極めて困難である。こ
の理由は、フォトリソ機能を発現させるためには、光官
能基を有する材料を主体とした組成系にせざるを得ない
ためである。この大部分の光官能基を有する材料は、バ
イアホールを形成するための露光・現像工締により光反
応を生じるが、加熱硬化工締では既に光反応が生じてい
るために、熱硬化材料とネットワーク上に硬化が進行し
にくくなるためである。このため、絶縁材料層の硬化
は、光反応が主体となった熱的な安定性に乏しい硬化と
なりやすく、結果的に高い絶縁信頼性や高温・高湿下で
の接着強度に支障がきたしやすかった。
【0004】本発明は、高い絶縁信頼性を有し、高温・
高湿下でのめっき銅との接着強度の維持性に優れた多層
配線板用の絶縁樹脂粗生物とそれを用いた多層配線板の
製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のことを
特徴とする。 (1)酸無水化合物で変性したエポキシ樹脂とグリオギ
ザールとアンモニアから製造された窒素原子を2個含む
五員環化合物の誘導体からなる絶縁樹脂組成物。 (2)内層回路を有する内窈回路板の上に、(1)に記
載の絶縁樹脂組成物を層状に形成し、バイアホールとな
る個所をマスクしたフォトマスクを重ねて光を照射し、
露光されなかった個所を現増液で除去してバイアホール
を形成する工程を有する多層配線板の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いる酸無水物で変性し
たエポキシ樹脂は、エポキシ樹脂のエポキシ基をマレイ
ン酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、イタコン酸
無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、コハク酸無水
物、ナフタル酸無水物、、シトラコン酸無水物、カルボ
ン酸無水物、メチルフタル酸無水物、ジクロロフタル酸
無水物、クロレンディック酸無水物、ブテニルテトラヒ
ドロフタル酸無水物、メチルテトラヒドロフタル酸無水
物、アルケニル酸無水物、トリカルバリル酸無水物等で
変性した化合物が挙げられる。また、酸無水物で変性す
るエポキシ樹脂は、特に制限がなく、ビスフェノールA
型、フェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラ
ック型、Br化エポキシ樹脂、ビスフェノールF型、ビ
スフェノールS型、サリチルアルデヒド型等が挙げられ
る。
【0007】本発明で用いるグリオギザールとアンモニ
アから製造された窒素原子を2個含む五員環化合物の誘
導体は、イミダゾール類の活性水素にアクリロニトリル
を付加してシアノエチル化したイミダゾール誘導体化合
物、イミダゾール類の活性水素にアクリロニトリルを付
加してシアノエチ 幕化し、さらにトリアジン化したイ
ミダゾール誘導体化合物、イミダゾール類にトリメリッ
ト酸またはイソシアヌル酸を付加したイミダゾール誘導
体化合物、イミダゾール類のヒドロキシメチル置換イミ
ダゾール誘導体化合物等が使用できる。
【0008】また、これらのイミダゾール誘導体化合物
は、市販品として入手可能である。例えば、1−シアノ
エチル−2ウンデシルイミダゾールのC11Z−CN
(四国化成工業株式会社製、商品名)、1−シアノエチ
ル−2エチル4メチルイミダゾリウムトリメリテートの
2E4MZ−CNS(四国化成工業株式会社製、商品
名)、1−シアノエチル−2フェニルイミダゾリウムト
リメリテートの2PZ−CNS(四国化成工業株式会社
製、商品名)、2,4−ジアミノ−6−(2−メチルイ
ミダゾリル−(1))−エチルS−トリアジンの2MZ
−AZINE(四国化成工業株式会社製、商品名)、
2,4−ジアミノ−6−(2−エチル−4−メチルイミ
ダゾリル−(1))−エチルS−トリアジンの2E4M
Z−AZINE(四国化成工業株式会社製、商品名)、
2−メチルイミダゾリウムイソシアヌル酸付加物の2M
Z−OK(四国化成工業株式会社製、商品名)、2−フ
ェニルイミダゾリウムイソシアヌル酸付加物の2PZ−
OK(四国化成工業株式会社製、商品名)、2−フェニ
ル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの
2P4MHZ(四国化成工業株式会社製、商品名)、2
−フェニル−4,5−ヒドロキシメチルイミダゾールの
2PHZ(四国化成工業株式会社製、商品名)等が使用
できる。
【0009】これらのイミダゾール誘導体化合物の配合
量は、酸無水物で変性したエポキシ樹脂100重量部に
対して、0.5〜15重量部の範囲で使用する。更に好
ましくは、1.0〜10重量部の範囲である。イミダゾ
ール誘導体化合物の配合量が酸無水物で変性したエポキ
シ樹脂100重量部に対して0.5重量部未満では、酸
無水物で変性したエポキシ樹脂の硬化が弱く、高温・高
湿度下での絶縁信頼性や絶縁層とめっき銅との接着強度
が低下する。また、15重量部以上では反応に寄与され
ないイミダゾール誘導体化合物が存在し、はんだ耐熱性
が悪化する。以上説明した、酸無水で変性したエポキシ
樹脂とイミダゾール誘導体化合物を必須成分とし、この
他、ブタジエンアクリロニトリルゴム、天然ゴム、SB
R、カルボン酸変性ブタジエンアクリロニトリルゴム、
カルボン酸変性アクリルゴム、架橋NBR粒子、カルボ
ン酸変性架橋NBR粒子を加えることは、可とう性が向
上する点で好ましい。
【0010】また、フィラーを配合することもでき、フ
ィラーとしてはシリカ、溶融シリカ、タルク、アルミ
ナ、水和アルミナ、硫酸バリウム、水酸化カルシウム、
エーロジル、炭酸カルシウム等の無機微粒子、粉末状エ
ポキシ樹脂、粉末状ポリイミド粒子等の有機微粒子、粉
末状テフロン粒子等が挙げられる。これらのフィラーに
は、予めカップリング処理を施して有ってもよい。これ
らの分散はニーダー、ボールミル、ビーズミル、3本ロ
ール等既知の混練方法によって達成される。本発明に用
いる光重合開始剤は、市販の製品を使用することがで
き、特に制限はない。さらに、絶縁層に耐熱性を持たせ
るため、前記組成にエポキシ樹脂、アクリレート変性エ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、シアネートエステル樹脂等
の熱硬化性樹脂をフォトプロセスにおける露光及び現像
に悪影響しない範囲で併用することも好ましい。
【0011】次に、本発明の絶縁材料組成物を用いて多
層配線板を製造する工程を、例示して説明する。先ず、
絶縁基板2上に第1の回路層(1a)を形成した回路板
3を用意する(図1(a)参照)。絶縁基板2は、通常
の配線板において用いられている功知の積層板、例え
ば、ガラス布−エポキシ樹脂、紙−フェノール樹脂、紙
−エポキシ樹脂、ガラス布・ガラス紙−エポキシ樹脂等
が使用でき特に制限はない。また、回路層1aを形成す
るための方法についても特に制限はなく、銅箔と前記絶
縁基板を張り合わせた銅張り積層板を用い、銅箔の不要
な部分をエッチング除去するサブトラクティブ法や、前
記絶縁基板の必要な個所に無電解めっきによって回路を
形成するアディテブ法等、公知の配線板の製造法を用い
ることができる。また、図1(a)には絶縁基板2の片
面に回路層1aを形成した例を示すが、両面銅張り積層
板を用いて回路層1aを絶縁基板2の両面に形成するこ
ともできる。次に、回路層1aの表面を接着性に適した
状態に表面処理する。この手法も、特に制限はなく、例
えば、次亜塩素酸ナトリウムのアルカリ水溶液により回
路層1aの表面に酸化銅の針状結晶を形成し、形成した
酸化銅の針状結晶をジメチルアミンボラン水溶液に浸漬
して還元するなど公知の製造方法を用いることができ
る。
【0012】次に、回路層1aの表面に、絶縁材料組成
物層4bを形成する(図1(b)参照)。絶縁材料4b
の形成方法は、液状の樹脂をロールコート、カーテンコ
ート、ディプコート等の方法で塗布する方式や、前記絶
縁樹脂をフィルム化してラミネートで張り合わせる方式
を用いることができる。また、絶縁材料組成物層4bの
厚さについては特に制限はなく、通常20〜150μm
の範囲で適宜選択される。次に、回路層1aと接続する
バイアホール7dを形成すべき箇所をマスクするように
形成されたフォトマスク5cを通して絶縁材料組成物層
4bに光線6cを照射する露光(光源としては通常紫外
線が用いられ、通常の配線板のレジスト形成方法と同じ
手法が用いられる)を行う(図1(c)参照)。
【0013】次に、絶縁材料組成物層4bの未露光部分
を現像液により食刻する方法によって現像してバイアホ
ール7dを形成する(図1(d)参照)。現像液により
食刻する方法は、功知の方法によることができ特に制限
はない。例えば、現像液をスプレーするか又は現像液に
浸漬するなどが挙げられる。用いる現像液としては、絶
縁樹脂組成物をどのような現像タイプにすることで決定
されるが、アルカリ現像液、準水系現像液、溶剤現像液
など一般的なものを用いることができる。現像後、必要
に応じて後露光を行う。そして後加熱を行う。この後加
熱は、本発明の効果を発机するために重要であり、温度
は130℃〜200℃の範囲で30分〜120分の時間
で行う。なお、基板が熱劣化により後工締に支障がきた
さない条件で、絶縁材料組成物層4bが最も効率よく硬
化する範囲が良く、望ましい後加熱範囲は130〜18
0℃の温度で45分〜90分である。
【0014】この後加熱により、後硬化を行った絶縁層
を絶縁層8dとする。次に、絶縁層8dの表面及びバイ
アホール内を酸化性粗化液で処理する。酸化性粗化液と
しては、クロム/硫酸粗化液、アルカリ過 }ンガン酸粗
化液、フッ化ナトリウム/クロム/硫酸粗化液、ホウフ
ッ酸粗化液などを用いることができる。次に、塩化第1
錫の塩酸水溶液に浸漬して、中和処理を行い、さらにパ
ラジウムを付着させるめっき触媒付与処理を行う。
【0015】めっき触媒処理は、塩化パラジウム系のめ
っき触媒液に浸漬することにより行われる。次に、無電
解めっき液に浸漬することにより、この上に厚さが0.
3〜1.5μmの無電解めっき層を析出させる。必要に
より、更に電気めっきを行う。無電解めっきに使用する
無電解めっき液は、功知の無電解めっき液を使用するこ
とができ、特に制限はない。また、電気めっきについて
も功知の方法によることができ特に制限はない。次に、
かくして形成された回路加工を施すことにより、回路層
1e及び回路層1aと回路層1eとの層間接続を形成す
る(図1(e)参照)。
【0016】なお、回路層1eを形成するための手法と
しては、粗化した絶縁層表面に無電解めっき用の触媒を
付与して全面に無電解めっき銅を析出させ、必要な場合
には電気めっきによって回路導体を必要な厚さにして、
不要な箇所をエッチング除去して形成する方法や、めっ
き触媒を含有した絶縁層を用いて、めっきレジストを形
成して必要な箇所のみ無電解めっきにより回路形成する
方法、及びめっき触媒を含有しない絶縁層を粗化し、め
っき触媒を付与した後めっきレジストを形成して必要な
箇所のみ無電解めっきにより回路形成する法等を用いる
ことができる。以下、回路層1aの表面処理と同様にし
て回路層1eの表面処理を行い、以下層1eの形成と同
様にして絶縁材料組成物層4fを形成し(図1(f)参
照)、フォトマスク5gを通して絶縁材料4fに光線6
gを照射する露光を行い(図1(g)参照)、絶縁材料
4fの未露光部分を現像液に食刻する方法によって現像
してバイアホール7hを形成し、絶縁材料4fを硬化さ
せて絶縁層8hとし(図1(h)参照)、回路層1iを
形成(図1(i)参照)する。以下、更に同様の工程を
繰り返して、層数の多い多層配線板を製造できる。
【0017】
【実施例】実施例1 (1)銅箔の厚さ18μmの両面粗化箔を両面に有する
ガラス布基材エポキシ樹脂両面銅張り積層板であるMC
L−E−67(日立化成工業株式会社製、商品名)にエ
ッチングを施して片面に回路層(以下、第1回路層とす
る)を有する回路板を作製した。 (2)下記組成の絶縁樹脂をPETフィルム上に塗工
し、80℃−20分乾燥して絶縁樹脂付フィルムを作製
した。この絶縁樹脂付フィルムを、前記回路板の片面に
絶縁樹脂が回路層と接する面側にしてラミネーターを用
いて形成し、膜厚50μmの絶縁層を形成した。 ・テトラヒドロキシ無水フタル酸変性エポキシ樹脂: PCR−1050(日本化薬株式会社製、商品名) …50重量部 ・アクリレート変性エポキシ樹脂: YDV−1011(東都化成株式会社製、商品名) …20重量部 ・カルボン酸変成ブタジエン: ハイカーCTBN1300×13(宇部興産株式会社製、商品名)…10重量部 ・カルボン酸変性アクリロニトリルブタジエンゴム: XER−31SK−25(JSR株式会社製、商品名) …8重量部 ・光開始剤: イルガギュア651(チバガイギー株式会社製、商品名) …5重量部 ・充填剤、水酸化アルミニウム: ハイジライトH−42M(昭和電工株式会社製、商品名) …10重量部 ・イミダゾール誘導体化合物:1−シアノエチル−2フェニルイミダゾリウムト リメリテート 2PZ−CNS(四国化成工業株式会社製、商品名) …2重量部 (3)バイアホールとなる部分に遮蔽部を形成したフォ
トマスクを介して、露光量30mJ/cm2の紫外線を
照射して、さらに未露光部分を、2−2ブトキシエトキ
シエタノールを10vol%、4ホウ酸ナトリウム8g
/lを含んだ現像液で30℃−1分間スプレー処理をし
てバイアホールを形成した。 (4)メタルハライドランプ型コンベア式露光機(ラン
プ出力:80W/cm2、ランプ高さ:80cm、コー
ルドミラーなし、コンベア速度:1.5m/分)を用い
て、紫外線1000mJ/cm2を絶縁層に照射して後
露光を行う。 (5)150℃−1時間後加熱を行うことにより、バイ
アホールを有した絶縁層を形成した。 (6)絶縁層を化学粗化するために、粗化液として、K
MnO4:60g/l、NaOH:40g/lの水溶液
を作製し、70℃に加温して5分間浸漬処理する。引き
続き、中和液(SnC12:30g/l、HCl:30
0m/l)の水溶液に室温で5分間浸漬処理して中和し
た。 (7)第1の絶縁層表面に第2の回路を形成するため
に、まず、PdC12を含む無電解めっき触媒であるH
S−202B(日立化成工業株式会社製、商品名)に、
室温−10分間浸漬処理し、推薦し、無電解銅めっき液
L−59めっき液(日立化成工業株式会社製、商品名)
に70℃−30分間浸漬し、さらに硫酸銅電解めっきを
行って、絶縁層表面上に厚さ20μmの導体層を形成す
る。次に、めっき導体の不要な箇所をエッチング除去す
るためにエッチングレジストを形成し、エッチングし、
その後エッチングレジストを除去して、第1の回路と接
続したバイアホールを含む第2の回路形成を行う。 (8)さらに、多層化するために、第2の回路導体表面
を、亜塩素酸ナトリウム:50g/l、NaOH:20
g/l、リン酸三ナトリウム10g/lの水溶液に85
℃−20分間浸漬し、水洗して、80℃−20分間乾燥
して第2の回路導体表面上に酸化銅の凹凸を形成する。 (9)(2)〜(7)の工程を繰り返して3層の多層配
線板を作製した。
【0018】実施例2 実施例1において、イミダゾール誘導体化合物の1−シ
アノエチル−2フェニルイミダゾリウムトリメリテート
である2PZ−CNS(四国化成工業株式会社製、商品
名)に代えて、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロ
キシメチルイミダゾールである2P4MHZ(四国化成
工業株式会社製、商品名)を用いた。その他は、実施例
1と同様に行った。
【0019】実施例3 実施例1において、テトラヒドロキシ無水フタル酸変性
エポキシ樹脂のPCR−1050(日本化薬株式会社
製、商品名)に代えて、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂のエピコート1001(油化シェル株式会社製、商品
名)に無水マレイン酸(和光純薬株式会社製、試薬特
級)を130℃−20時間の条件下で変性したエポキシ
樹脂を作製し用いた。配合量は実施例1と同様であり、
その他も実施例1と同様に行った。
【0020】比較例1 実施例1において、イミダゾール誘導体化合物を用いな
い組成とした。その他は実施例1と同様で行った。
【0021】比較例2 実施例3において、イミダゾール誘導体化合物を用いな
い組成とした。その他は実施例1と同様で行った。
【0022】以上のようにして作製した多層配線板につ
いて、バイアホールの解像性、ピール強度(絶縁層とめ
っき銅との接着強度)及び層間絶縁抵抗を以下に示した
方法で調べた。その結果を表1に示す。 (バイアホールの解像性)実施例1の(3)に相当する
工締において、フォトマスクに、直径50〜150μm
で10μm間隔の円形黒丸の遮蔽部を設け、バイアホー
ルを形成した。なお、バイアホールを形成できた最小の
直径の評価は、実施例(6)に相当する工締を実施した
後、金属顕微鏡により評価した。 (ピール強度)L1回路層(第3回路層)の一部に幅1
0mm、長さ100mmの部分を形成し、この一端を剥
がしてつかみ具でつかみ、垂直方向に約50mm引き剥
がした時の荷重を測定した。表1には、常態及び121
℃、100%RHのプレッシャークッカーテスター中に
て48時間保持後(表1中においてPCT−48と記
載)について測定した結果を示す。 (層間絶縁抵抗)バイアホールによる回路層間の接続が
含まれないように切断した試験片を用いて、L1−L2
間(第3回路と第2回路間)の絶縁抵抗を測定した。表
1には、常態及び110℃、85%RHのプレッシャー
クッカーテスター中にて100時間保持後(表1中にお
いてPCT−100と記載)について測定した結果を示
す。
【0023】
【表1】
【0024】表1からフォトプロセスにおいて重要な特
性であるバイアホール解像性は、実施例1〜3並びに比
較例1〜2になる3層の多層配線板において同等で有る
ことが示され、実施例1〜3になる3層の多層配線板に
おいては、121℃−100%RH又は110℃−85
%RHという高温・高湿下においてもピール強度と層間
絶縁抵抗の低下が少ないことが示された。一方、比較例
1〜2においての3層多層配線板においては、121℃
−100%RH又は110℃−85%RHという高温・
高湿下でのピール強度が実施例に比べて約0.3〜0.
4KN/m低下し、層間絶縁抵抗の低下具合は実施例と
比較して約3桁大きいことが示された。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によっ
て、高い絶縁信頼性を有し、高温・高湿下でのめっき銅
との接着強度の維持性に優れた多層配線板用の絶縁樹脂
粗生物とそれを用いた多層配線板の製造方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(i)は、多層配線板を製造する工締
を説明する断面図である。
【符号の説明】
1a、1e、1i.回路層 2.絶縁基板 3.回路板 4b、4f.絶縁材料組成物 5c、5g.フォトマスク 6c、6g.光 7d、7h.バイアホール 8d、8h.絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H01L 21/30 502R (72)発明者 森田 正樹 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 渡邉 貴子 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 2H025 AA10 AA14 AA20 AB15 AC01 AD01 BC13 BC34 BC43 CB30 4J036 AA01 CA19 CA20 DC41 DC44 DC45 JA08 5E346 AA05 AA06 AA12 AA15 BB01 CC09 DD02 DD03 DD25 DD32 DD33 EE31 EE33 GG02 GG15 GG17 HH11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸無水化合物で変性したエポキシ樹脂とグ
    リオギザールとアンモニアから製造された窒素原子を2
    個含む五員環化合物の誘導体からなる絶縁樹脂組成物。
  2. 【請求項2】内層回路を有する内層回路板の上に、請求
    項1に記載の絶縁樹脂組成物を層状に形成し、バイアホ
    ールとなる箇所以外の箇所をマスクしたフォトマスクを
    重ねて光を照射し、露光されなかった個所を現増液で除
    去してバイアホールを形成する工程を有する多層配線板
    の製造方法 エ。
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