JP2001151776A - 新規カンプトテシン類似化合物、それらの製造方法、及びそれらを含有する医薬組成物 - Google Patents

新規カンプトテシン類似化合物、それらの製造方法、及びそれらを含有する医薬組成物

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JP2001151776A JP2000348947A JP2000348947A JP2001151776A JP 2001151776 A JP2001151776 A JP 2001151776A JP 2000348947 A JP2000348947 A JP 2000348947A JP 2000348947 A JP2000348947 A JP 2000348947A JP 2001151776 A JP2001151776 A JP 2001151776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規カンプトテシン類似化合物の提供 【解決手段】 式(I): 【化15】 〔式中、nは、0、1又は2であり、R1、R2、R3
4及びR5は、それぞれ他から独立して、水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルケニル基などから選ばれ
るか、あるいは隣接する二つの基R2、R3、R4及びR5
は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、基
−O−(CH2t−O−(ここで、tは、1〜3の整数
である)を形成し、R60、R70n、R80及びR90は、そ
れぞれ他から独立して、水素原子、ヒドロキシ基、アル
コキシ基などを表し、R61、R71n、R81及びR91は、
それぞれ他から独立して、水素原子、アルキル基、アル
ケニル基などを表すが、R60、R61、R70n、R71n、R
80、R81、R90及びR91は、すべてが水素を表すことは
ない。〕で示される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なカンプトテ
シン類似化合物、それらの製造方法、及びそれらを含有
する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カンプトテシンは、カンプトテーカ・ア
キュミナータ(Camptotheca accuminata)から単離され
たアルカロイドであって、広い活性スペクトルを有する
抗癌剤である。その不溶性の性質のために、研究は、長
い間、この化合物の不溶性の塩に向けられていて、その
毒性が、大きな障害であることが判明した。他のいくつ
かの研究は、構造類似体を入手し、そして天然分子の溶
解性欠如を克服する目的で実施されている〔J. Med. Ch
em., 1991, 34, 98;Chem. Pharm. Bull., 1991,39, 31
83〕。施された修飾は、主としてA及びB環に関する。
異なる研究の結論によれば、E環、及びより特定的には
ラクトン機能の重要性も示している。事実、開いたヒド
ロキシ酸の形態との平衡にある、後者は、最も活性に富
む形態であって、望ましくない効果が軽減されていると
思われる〔Cancer Res., 1989, 49, 1465;同, 1989, 4
9, 5077〕。この環を修飾するという試みが行われ、特
に環の酸素原子が、窒素又は硫黄原子で置き換えられて
きたが、それぞれの場合に、薬理学的活性が低下するた
め、ラクトンの重要性が確認された〔J. Med. Chem., 1
989, 32, 715〕。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、そのE環が修
飾された、カンプトテシンの構造類似化合物に関する。
それらは、環の酸素が炭素原子で置き換えられた、環状
ケトン機能によるその環のラクトン機能の置き換えを特
徴とする。そうして得られた化合物は、新規な構造を有
し、驚くべきことに、顕著な細胞毒性の特性を有する。
そのため、癌性疾患の処置用医薬の製造に用いることが
可能になるだろう。
【0004】本発明は、式(I):
【0005】
【化8】
【0006】〔式中、nは、0、1又は2であり、
【0007】R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ
他から独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、ペルハロアルキル
基、(C 3〜C11)シクロアルキル基、(C3〜C11)シ
クロアルキル−アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ
アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ア
ルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルボキシ
基、ニトロ基、シアノ基、アミノカルボニル基(場合に
より窒素原子において1個又は2個のアルキル基で置換
されている)、並びに基−(CH2p−NRab及び−
O−C(O)−N−R ab(ここで、pは、0〜6の整
数であり、Ra及びRbは、それぞれ他から独立して、水
素原子、アルキル基、(C3〜C11)シクロアルキル
基、(C3〜C11)シクロアルキル−アルキル基、アシ
ル基、場合により置換されたアリール基、若しくは場合
により置換されたアリールアルキル基を表すか、又はR
a及びRbは、それらを結合する窒素原子と一緒になっ
て、ピロリル、ピペリジニル若しくはピペラジニル基を
形成して、これらの環状基のそれぞれは、場合により置
換されていてもよい)から選ばれるか、
【0008】あるいは隣接する二つの基R2、R3、R4
及びR5は、それらを結合している炭素原子と一緒にな
って、基−O−(CH2t−O−(ここで、tは、1〜
3の整数である)を形成し、
【0009】R60、R70n、R80及びR90は、それぞれ
他から独立して、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、又は基−O−(CO)−X若しくは−O−(CO)
−NXW(ここで、X及びWは、それぞれ他から独立し
て、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、(C3
〜C11)シクロアルキル基、(C3〜C11)シクロアル
キル−アルキル基、場合により置換されたアリール基、
又は場合により置換されたアリールアルキル基を表す)
を表し、
【0010】R61、R71n、R81及びR91は、それぞれ
他から独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基
若しくはアルキニル基を表すか、あるいは隣接する炭素
原子で対になり、一緒になって結合若しくはオキシラン
基を形成するか、あるいは、二つのジェミナル基(R60
とR61)及び/又は(R70nとR71n)及び/又は(R 80
とR81)及び/又は(R90とR91)は、一緒になってオ
キソ基若しくは基−O−(CH2t1−O−(ここで、
t1は、1〜3の整数である)を形成するが、
【0011】但し、R60、R61、R70n、R71n、R80
81、R90及びR91が、すべて水素を表すことはなく、
【0012】ここで、用語「アルキル」は、1〜6個の
炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖を意味し、
【0013】用語「アルケニル」は、2〜6個の炭素原
子を有し、かつ1〜3個の二重結合を含む直鎖又は分枝
鎖を意味し、
【0014】用語「アルキニル」は、2〜6個の炭素原
子を有し、かつ1〜3個の三重結合を含む直鎖又は分枝
鎖を意味し、
【0015】用語「アルコキシ」は、1〜6個の炭素原
子を含む直鎖又は分枝鎖状のアルキルオキシ基を意味
し、
【0016】用語「アシル」は、1〜6個の炭素原子を
含む直鎖又は分枝鎖状のアルキルカルボニル基を意味
し、
【0017】用語「アリール」は、フェニル又はナフチ
ル基を意味し、
【0018】アリール又はアリールアルキル基に関連し
て用いられるときの用語「置換された」は、問題の基
が、1個若しくはそれ以上のハロゲン原子、並びに/又
は、基アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、ニ
トロ及び/若しくはアミノ(場合により1個若しくは2
個のアルキル基で置換されている)で置換されているこ
とを意味し、
【0019】ピロリル、ピペリジニル又はピペラジニル
基に関連して用いられるときの用語「置換された」は、
問題の基が、1個若しくはそれ以上のアルキル、アルコ
キシ、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ及
び/又はアリールオキシアルキル基で置換されているこ
とを意味するものと理解される。〕
【0020】で示される化合物、それらの鏡像異性体、
ジアステレオ異性体、及び薬学的に許容される酸又は塩
基とのそれらの付加塩に関する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の好都合な態様は、R60
ヒドロキシ基を表し、かつR61がアルキル基(例えばエ
チル)を表す式(I)の化合物に関する。
【0022】本発明の別の好都合な態様は、R80及びR
81が、一緒になってオキソ基を形成するか、又はR90
びR91が、一緒になってオキソ基を形成するか、あるい
はR 80がR81とともに、かつR90がR91とともに、2個
のオキソ基を形成する、式(I)の化合物に関する。
【0023】式(I)の好適な化合物は、R1が水素原
子を表す化合物である。
【0024】その他の好適な式(I)の化合物は、
2、R3、R4及びR5が、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基及びアルコキシ基から選ばれるか、あるいは、
これらの基のうち2つが、隣接する二個の炭素原子に結
合しているとき、一緒になってメチレンジオキシ若しく
はエチレンジオキシ(好ましくはメチレンジオキシ)基
を形成する化合物である。
【0025】これらの化合物のうち、好ましいのは、R
2及びR5のそれぞれが、水素原子を表す化合物である。
【0026】本発明の特に好都合な態様は、R1、R2
びR5のそれぞれが、水素原子を表し、R3及びR4が、
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基及びアルコキシ基
から選ばれるか、又は一緒になってメチレンジオキシ基
を形成し、R60、R70n、R8 0及びR90が、それぞれ他
から独立して、水素原子、ヒドロキシ基若しくはアルコ
キシ基を表し、そして、R61、R71n、R81及びR
91が、それぞれ他から独立して、水素原子若しくはアル
キル基を表すか、又は隣接する炭素原子において対にな
り、一緒になって結合若しくはオキシラン基を形成する
か、あるいは、二つのジェミナル基(R60とR61)及び
/又は(R70nとR71n)及び/又は(R80とR81)及び
/又は(R90とR91)が、一緒になってオキソ基を形成
する、式(I)の化合物に関する。
【0027】本発明は、また、式(I)の化合物の製造
方法であって、出発物質として、式(II):
【0028】
【化9】
【0029】〔式中、n、R60、R61、R70n、R71n
80、R81、R90及びR91は、式(I)について定義さ
れたとおりである〕で示される化合物を用い、これを塩
基性媒質中で、式(III):
【0030】
【化10】
【0031】〔式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、
式(I)について定義されたとおりであり、Hal及びHa
l′は、それぞれ他から独立して、ハロゲン原子を表
す〕で示される化合物、又は
【0032】ミツノブ反応の条件に従って、式(II
I′):
【0033】
【化11】
【0034】〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びHal
は、上記に定義されたとおりである〕で示される化合物
と縮合させて、式(IV):
【0035】
【化12】
【0036】〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、
60、R61、R70n、R71n、R80、R8 1、R90、R91
びHalは、上記に定義されたとおりである〕で示される
化合物を得て、この化合物(IV)を、パラジウム化合物
のより触媒される「ヘック(Heck)」型の分子内環化反
応に付して、式(I)の化合物を得る(ここで、
【0037】上記方法を簡明にする目的で、R60
61、R70n、R71n、R80、R81、R90及びR91中に存
在する反応基を、慣用の保護基によって保護することが
でき、そして、適切な時点で脱保護することができ;こ
れらの同じ位置に存在するヒドロキシ基は、慣用の化学
的方法によってオキソ基へと酸化し、逆に、これらの同
じ位置に存在するオキソ基は、合成中の適切ないかなる
時点でも、慣用の還元剤によって還元することができ;
そしてこれらの基のうち二つが、一緒になって結合を形
成するときは、後者は、合成を促進するために、当業者
によって適切と思われるいかなる時点でも導入すること
ができるものと理解され、
【0038】この式(I)の化合物は、
【0039】必要ならば、慣用の精製技術に従って、精
製することができ、
【0040】適宜、慣用の分離技術に従って、その立体
異性体へと分離することができ、
【0041】所望ならば、薬学的に許容される酸又は塩
基とのその付加塩へと変換される)ことを特徴とする方
法に関する。
【0042】式(II)及び(III)の基質は、商業的製
品であるか、又は公知の手順に従ってか、若しくは有機
化学の慣用反応を用いて製造される。例示のため、J. A
m. Chem. Soc., 1992, 37, 10971に記載された方法を挙
げることができる。
【0043】特に、式(II′):
【0044】
【化13】
【0045】〔式中、n、R60、R61、R70n、R71n
80、R81、R90及びR91は、式(I)に定義されたと
おりであり、*は、基R60及びR61を結合している炭素
原子が、一定の立体配置(R)又は(S)を有すること
を示す〕で示される基質を調製して、
【0046】上記に記載した方法に従って、式
(I′):
【0047】
【化14】
【0048】〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、
60、R61、R70n、R71n、R80、R8 1、R90及びR91
は、式(I)に定義されたとおりであり、*は、炭素原
子の立体配置が固定されていることを示す〕で示される
化合物を得ることができる。
【0049】本発明による医薬組成物のうち、より特別
には、経口、非経口又は経鼻投与;錠剤若しくは糖衣
錠、舌下錠、ゼラチンカプセル剤、カプセル剤、トロー
チ剤、坐剤、クリーム剤、軟膏剤、経皮ゲル剤等々に適
するものを挙げることができる。
【0050】有効な投与量は、患者の年齢及び体重、疾
患の性質及び重篤さ、並びに経口的、経鼻的、経直腸的
又は非経口的であり得る投与経路に応じて変動する。単
位用量は、一般に、24時間あたり1〜3回の投与での
処置に対して0.1〜500mgの範囲にわたる。
【0051】
【実施例】下記の実施例は、本発明を例示するが、いか
なる方法でも限定するものではない。
【0052】用いられる出発物質は、公知製品である
か、又は公知の方法に従って製造される。
【0053】実施例及び調製に記載された化合物の構造
は、通常の分光測定手法(赤外線、NMR、質量分析な
ど)に従って決定した。
【0054】調製A:7−ヒドロキシ−6,7−ジヒド
ロ−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン−l,5(2
H)−ジオン 工程1:4−(1−エトキシビニル)−2−フルオロ−
3−ピリジンカルボアルデヒド 2−フルオロ−4−ヨード−3−ピリジンカルボアルデ
ヒド〔J.O.C., 1993,58, pp.7832に記載〕8g(31.
9mmol)、1−エトキシビニルトリブチルスズ12.7
g(35.96mmol)、及びジオキサン280ml中のテ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム740
mg(2モル%)を逐次混合した。反応混合物を、出発物
質が完全になくなるまで、還流加熱した。室温に戻した
後、フッ化カリウムの溶液を反応混合物に加えた。激し
い攪拌を10分間行い、フッ化トリブチルスズを沈澱さ
せ、これを濾去した。濾液を塩化ナトリウム溶液に入れ
た。水相をジクロロメタンで3回抽出し、次いで、有機
相を併せて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、そし
てジクロロメタン/シクロヘキサン混合物(95/5)
を溶離剤として用いた、シリカカラムでのクロマトグラ
フィーによって精製して、所望の生成物を得た。
【0055】工程2:7−ヒドロキシ−6,7−ジヒド
ロ−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン−1,5(2
H)−オン 2N塩酸51ml(102.1mmol)中の、前工程に記載
した化合物770g(3.93mmol)の混合物を、空気
冷却しつつ、2時間還流し、冷却し、次いで濃縮した。
得られた残渣を、アセトンで洗浄し、濾過し、次いでイ
ソプロパノールから再結晶し、所望の生成物を得た。 融点:200℃(イソプロパノール)
【0056】調製B:5−エチル−5,7−ジヒドロキ
シ−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−シクロペン
タ〔c〕−ピリジン−1−オン 工程1:1−フルオロ−7−ヒドロキシ−6,7−ジヒ
ドロ−5H−シクロペンタ〔c〕ピリジン−5−オン 用いた方法は、調製A、工程1に記載したのと同一であ
って、精製過程で、ジクロロメタン/メタノール混合物
を溶離剤として用いた。得られた残渣を、トリフルオロ
酢酸16ml、アセトニトリル90ml及び水35mlの溶液
中で室温で3時間攪拌した。次いで、反応混合物を、K
2CO3水溶液で中和し、ジクロロメタンで3回抽出し
た。併せた有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、濃縮し、そしてシリカカラムでのクロマトグラフィ
ー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール99.5/
0.5)によって精製して、所望の生成物を得た。
【0057】工程2:5,7−ジヒドロキシ−5−エチ
ル−1−フルオロ−6,7−ジヒドロ−1H−シクロペ
ンタ〔c〕ピリジン −30℃で、エーテル中の臭化エチルマグネシウム3M
の溶液1.6ml(4.7mmol)を、エーテル60ml中
の、前工程に記載した化合物350mg(2.1mmol)の
溶液に滴加した。反応混合物を−30℃で3時間攪拌し
てから、飽和塩化アンモニウム溶液で加水分解した。有
機相をデカントし、水相を酢酸エチルで3回抽出し、次
いで、併せた有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過し、濃縮し、そしてシリカカラムでのクロマトグラフ
ィー(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン、95/5)
によって精製して、所望の生成物を得た。
【0058】工程3:5−エチル−5,7−ジヒドロキ
シ−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−シクロペン
タ〔c〕ピリジン−1−オン 調製Aの工程2に記載した方法に従い、前工程に記載し
た化合物を出発物質として用いて、所望の生成物を得
た。
【0059】調製C:5−エチル−5,6−ジヒドロキ
シ−2,5−ジヒドロ−1H−シクロペンタ〔c〕ピリ
ジン−1−オン 水素化ホウ素(borohydride)ナトリウム0.5g(1
3.20mmol)を、メタノール20ml中の、調製Fに記
載した生成物2g(9.65mmol)の溶液に、室温で加
えた。室温で30分間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液20mlを加えた。混合物を、酢酸エチルで抽
出した。有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、真空で濃縮して、所望の生成物を得た。
【0060】調製D:5−エチル−5−メトキシメトキ
シ−2H,5H−〔2〕ピリジン−1,6,7−トリオ
ン 水3ml中の酸化セレン2.35g(21.2mmol)の溶
液を、ジオキサン130ml中の、調製Fの工程3で製造
した化合物3g(10.6mmol)の溶液に加えた。反応
混合物を、60℃で48時間加熱した。反応混合物を濾
過し、濾液を真空で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し
た。沈澱を濾取することによって、所望の生成物を得
た。
【0061】調製E:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,6−ジヒドロ−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン
−1,7−(2H)−ジオン 工程1:5−エチル−1−フルオロ−5−ヒドロキシ−
1,2,5,6−テトラヒドロ−7H−シクロペンタ
〔c〕ピリジン−7−オン セライト3g、4Åの分子ふるい、次いで、クロロクロ
ム酸ピリジニウム3.6g(16.7mmol)を、小画分
として、ジクロロメタン/アセトン(15/1v/v)混
合物中の、調製Bの工程2に記載した化合物3g(1
5.2mmol)の0℃攪拌溶液に、逐次加えた。反応混合
物を、室温で20時間攪拌し、濾過し、固体を、毎回ジ
クロロメタン/アセトン混合物(50/50v/v)50m
lで3回洗浄し、濾液を真空で濃縮した。得られた残渣
を、シリカでのクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロ
メタン/アセトン85/15)によって精製して、所望
の生成物を得た。
【0062】工程2:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,6−ジヒドロ−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン
−1,7(2H)−ジオン 1N塩酸360ml中の、前工程に記載した化合物3.5
g(17.7mmol)の懸濁液を、80℃で1時間加熱し
た。反応混合物を真空で濃縮した。固体残渣をエーテル
中で攪拌し、沈澱を濾取し、乾燥して、所望の生成物を
得た。
【0063】調製F:5−エチル−6−〔2−(1,3
−ジオキソラン)イル〕−5−ヒドロキシ−5,7−ジ
ヒドロ−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン−1(2
H)−オン 工程1:メチル2−(2−フルオロ−3−メチル−4−
ピリジニル)−2−ヒドロキシブタノアート ヘキサン中の1.6Mブチルリチウム6.9ml(11mm
ol)を、THF100ml中の2−フルオロ−4−ヨード
−3−メチルピリジン〔J.O.C., 1993, 58, pp.7832に
記載〕2.6g(11mmol)の、−78℃の攪拌溶液に
滴加した。次いで、反応混合物を−78℃で10分間攪
拌してから、THF20ml中のメチル2−オキソ−ブチ
ラート1.5g(12.9mmol)の溶液を加えた。反応
混合物を、−78℃で10分間攪拌し、次いで水/TH
Fの混合物で加水分解した。水相を、デカントし、次い
で、毎回酢酸メチル50mlで3回抽出した。併せた有機
相を、乾燥し、濃縮し、シリカでのクロマトグラフィー
(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン95/5)によっ
て精製して、所望の生成物を得た。
【0064】工程2:メチル2−(2−フルオロ−3−
メチル−4−ピリジニル)−2−メトキシメトキシルブ
タノアート 鉱油中の水素化ナトリウムの80%懸濁液260mg
(8.8mmol)を、THF60ml中の、前工程に記載し
た化合物2g(8.8mmol)の0℃の攪拌溶液に、小画
分として加えた。添加を完了したならば、気体の発生が
止むまで、室温で混合物を攪拌した。次いで、THF1
0ml中のクロロメチルメチルエーテル0.94g(1
1.6mmol)の溶液を滴加し、混合物を、室温で2時間
攪拌し、2N塩酸で加水分解し、デカントした。水相を
ジクロロメタンで抽出し、併せた有機相を、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮した。残渣のシリカでのクロマト
グラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン95/
5)によって、所望の生成物を得た。
【0065】工程3:5−エチル−1−フルオロ−5−
(メトキシメトキシ)−5,7−ジヒドロ−6H−シク
ロペンタ〔c〕ピリジン−6−オン ヘキサン中の1.6Mのブチルリチウム溶液55ml(8
8.5mmol)を、THF160ml中のジイソプロピルア
ミン9g(88.5mmol)の0℃の攪拌溶液に加えた。
混合物を0℃で1/2時間攪拌してから、ヘキサメチル
ホスホルアミド15.8g(88.5mmol)をその温度
で滴加した。混合物を再び0℃で1/2時間攪拌してか
ら、THF40ml中の、前工程に記載した化合物5.3
g(19.5mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を、
室温で1時間攪拌してから、水で加水分解した。水相を
酢酸エチルで抽出し、有機相を、2N塩酸溶液、次いで
飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮した。得られた残渣を、シリカでのクロマ
トグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン95
/5)によって精製して、所望の生成物を得た。
【0066】工程4:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,7−ジヒドロ−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン
−1,6(2H)−ジオン 3N塩酸40ml中の、前工程に記載した化合物1g
(4.18mmol)の懸濁液を、1時間還流した。混合物
を濃縮し、得られた残渣を、エーテルに溶解し、デカン
トし、アセトンを加えた後に、得られた固体を濾取し、
エーテルで洗浄して、所望の生成物を得た。
【0067】工程5:5−エチル−6−〔2−(1,3
−ジオキソラン)イル〕−5−ヒドロキシ−5,7−ジ
ヒドロ−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン−1(2
H)−オン トルエン40ml中の、前工程で製造した化合物2.5g
(13mmol)、エチレングリコール15ml及びp−トル
エンスルホン酸40mgの懸濁液を、4時間還流した。混
合物を真空で濃縮し、黒色残渣を酢酸エチルに溶解し、
得られた白沈を濾取して、所望の生成物を得た。
【0068】調製G:5−エチル−5−ヒドロキシ−
7,8−ジヒドロ−1,6(2H,5H)−イソキノリ
ンジオン 工程1:3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2
−フルオロ−4−ヨードピリジン ディーン-スターク(Dean Stark)装置を備えた三つ首
フラスコ中で、トルエン100ml中の、2−フルオロ−
4−ヨード−3−ピリジンカルボアルデヒド5.1g
(20.3mmol)、エタン−1,2−ジオール1.4g
(22.3mmol)、p−トルエンスルホン酸50mgの混
合物を、還流にて加熱した。理論量の水が捕集されたと
き、反応混合物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮
によって、所望の生成物を得た。
【0069】工程2:メチル2−〔3−(1,3−ジオ
キソラン−2−イル)−2−フルオロ−4−ピリジニ
ル〕−2−ハイドロキシブタノアート ヘキサン中の1.6Mブチルリチウム6.9ml(11mm
ol)を、THF100ml中の3−(1,3−ジオキソラ
ン−2−イル)−2−フルオロ−4−ヨードピリジン
3.1g(11mmol)の、アルゴン雰囲気下、−78℃
の攪拌溶液に滴加した。次いで、反応混合物を−78℃
で10分間攪拌してから、THF20ml中のメチル2−
オキソブチラート1.5g(13mmol)の溶液を滴加し
た。混合物を−78℃で3時間攪拌し、水/THFの混
合物で加水分解し、デカントした。水相を、毎回酢酸メ
チル50mlで3回抽出し、併せた有機相を、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、次いで濃縮した。シリカ越しのクロマ
トグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン95
/5)による残渣の精製によって、所望の生成物を得
た。
【0070】工程3:メチル2−(ベンジルオキシ)−
2−〔3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−
フルオロ−4−ピリジニル〕−ブタノアート DMF100ml中の、前工程に記載した化合物14.8
g(51.8mmol)の溶液を、DMF100ml中の80
%水素化ナトリウム2g(67.4mmol)の、0℃の攪
拌懸濁液に滴加した。添加を完了したならば、混合物を
1/2時間攪拌してから、ヨウ化テトラブチルアンモニ
ウム0.15g、次いでDMF50mlに溶解した臭化ベ
ンジル9.8g(57.1mmol)を、この温度で逐次加
えた。混合物を、0℃で2時間攪拌し、氷冷水に投入
し、酢酸エチルで抽出し、有機相を水洗し、次いで硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮した。シリカ越し(溶離
剤:ジクロロメタン/アセトン95/5)での残渣の精
製によって、所望の生成物を得た。
【0071】工程4:メチル2−(ベンジルオキシ)−
2−〔3−(ジメトキシメチル)−2−フルオロ−4−
ピリジニル〕−ブタノアート メタノール250ml中の、前工程に記載したエステル
3.4g(9mmol)及びp−トルエンスルホン酸0.1g
の溶液を、室温で24時間攪拌した。溶媒を濃縮した。
未精製残渣を酢酸エチルに溶解し、有機相を飽和炭酸水
素ナトリウム溶液で中和し、水洗し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。濃縮によって、所望の生成物を得た。
【0072】工程5:メチル2−(ベンジルオキシ)−
2−(2−フルオロ−3−ホルミル−4−ピリジニル)
ブタノアート 水20ml中のトリフルオロ酢酸20.3g(0.178m
mol)の溶液を、ジクロロメタン60ml中の、前工程に
記載したエステル3.3g(8.75mmol)の溶液に加
えた。反応混合物を、室温で18時間攪拌し、デカント
した。水相をジクロロメタンで抽出し、併せた有機層
を、炭酸水素ナトリウム、次いで塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濃縮によって、所望の生成物を
得た。
【0073】工程6:メチル3−[4−〔1−(ベンジ
ルオキシ)−1−(メトキシカルボニル)プロピル〕−
2−フルオロ−3−ピリジニル]−2−アクリラート トルエン1リットル中の、前工程に記載した生成物21
g(63.3mmol)及びカルボキシメチレントリフェニ
ルホスホラン22.3g(63.3mmol)の混合物を、
還流にて2時間30分加熱した。室温に戻した後、蒸発
によって溶媒を除去し、残渣をエーテルから結晶化し、
結晶を濾去し、濾液を真空で濃縮した。残渣を、シリカ
ゲル越しのクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタ
ン/アセトン、100/0〜96/4)によって精製し
て、所望の生成物を得た。
【0074】工程7:メチル2−(ベンジルオキシ)−
2−[2−フルオロ−3−〔2−(メトキシカルボニ
ル)エチル〕−4−ピリジニル]ブタノアート 塩化コバルト2.5g(10.5mmol)を、メタノール
900ml中の、前工程に記載した化合物16.3g(4
2mmol)の、0℃の攪拌溶液に加えた。反応混合物を0
℃で10分間攪拌し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム
3.2g(84mmol)を、小画分として加えた。次い
で、混合物を真空で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解
し、有機相を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、セラ
イト越しに濾過し、濃縮して、所望の生成物を得た。
【0075】工程8:メチル2−(ベンジルオキシ)−
2−〔3−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)−2
−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−ピリジニル〕ブタノ
アート 塩酸の1規定溶液(a normal solution)257mlを、
ジオキサン80ml中の、前工程に記載した化合物5g
(12.83mmol)の溶液に加えた。次に、反応混合物
を1時間30分還流した。室温に戻した後、混合物を真
空で濃縮し、残渣をシリカゲル越しのクロマトグラフィ
ー(溶離剤:ジクロロメタン97/メタノール3)によ
って精製して、所望の生成物を得た。
【0076】工程9:メチル5−(ベンジルオキシ)−
5−エチル−6−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2,
5,8−テトラヒドロ−7−イソキノリンカルボキシラ
ート THF中の、前工程に記載した化合物4.7g(12.
1mmol)の溶液200mlを、THF50ml中の80%水
素化ナトリウム0.8g(26.7mmol)の、0℃の攪
拌懸濁液に滴加した。次いで、混合物を、0℃で15分
間、室温で15分間、次いで還流にて1時間攪拌してか
ら、pHが中性になるまで、1規定の塩酸溶液により0℃
で加水分解した。水相をジクロロメタンで抽出した。有
機相を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、
所望の生成物を得た。
【0077】工程10:5−(ベンジルオキシ)−5−
エチル−7,8−ジヒドロ−1,6(2H,5H)−イ
ソキノリンジオン 1規定の水酸化カリウム溶液60ml中の、前工程に記載
した化合物16.1g(45.3mmol)の懸濁液を、還
流にて30分間加熱した。反応混合物を、2規定の塩酸
溶液の滴加によって、0℃で中和し、次いでジクロロメ
タンで抽出した。有機相を濾過し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮した。シリカゲル越しのクロマトグラフィ
ー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール、100/0
〜96/4)による精製の後、所望の生成物を得た。
【0078】工程11:5−エチル−5−ヒドロキシ−
7,8−ジヒドロ−1,6(2H,5H)−イソキノリ
ンジオン メタノール800ml中の、前工程に記載した化合物7.
9g(26.56mmol)の溶液を、10%パラジウム担
持炭素(palladium-on-carbon)0.8gの存在下、水素
雰囲気下、大気圧及び室温で攪拌した。理論量の水素の
吸収後(約3時間30分)、触媒を濾過によって除去
し、濾液を濃縮し、エーテルからの残渣の結晶化によっ
て、所望の生成物を得た。
【0079】調製H:5−エチル−5−ヒドロキシ−7
−メトキシ−2,5,6,7−テトラハイドロ−1H−
シクロペンタ〔c〕ピリジン−1−オン 1規定の塩酸220ml中の、調製Bの工程2に記載した
化合物2.2g(11.95mmol)の懸濁液を、80℃
で1時間30分加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣を
シリカゲル越しのクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロ
ロメタン/メタノール95/5)によって精製して、所
望の生成物を得た。
【0080】調製I:(5S)−5−エチル−5−ヒド
ロキシ−5,7−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン−
1,6−(2H)−ジオン 工程1:3−(3−アリル−2−フルオロ−4−ピリジ
ニル)−3−ペンタノール ヘキサン中1.6Mのブチルリチウム27ml(43.3
mmol)を、THF250ml中の3−アリル−2−フルオ
ロ−4−ヨードピリジン〔J.O.C., 1993, 58,pp7832に
記載された方法に従って製造される〕11.4g(4
3.3mmol)の溶液に−75℃で加えた。−75℃で3
0分間の攪拌の後、THF100ml中の3−ペンタノン
4.6mlの溶液を滴加した。反応混合物を−75℃で6
時間攪拌した。室温まで戻した後、混合物を、水100
mlで加水分解し、酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥
し、濃縮し、シリカ越しのクロマトグラフィー(溶離
剤:シクロヘキサン/酢酸エチル8/2)によって精製
して、所望の生成物を得た。
【0081】工程2:3−アリル−4−(1−エチル−
1−プロペニル)−2−フルオロピリジン トリエチルアミン17.6ml(126mmol)を、ジクロ
ロメタン50ml中の、前工程に記載した化合物1.4g
(6.3mmol)の溶液に加えた。温度を0℃に下げ、ジ
クロロメタン20ml中の塩化チオニル2.3ml(31.
5mmol)を加えた。室温で5分間攪拌の後、反応混合物
を、水70mlに注ぎ込み、次いでジクロロメタンで抽出
した。有機相を乾燥し、濃縮し、シリカ越しのクロマト
グラフィー(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル9/
1)によって精製して、所望の生成物を得た。
【0082】工程3:5−エチル−1−フルオロ−7H
−シクロペンタ〔c〕ピリジン 前工程に記載した化合物1g(4.87mmol)、及び二
塩化ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデ
ンルテニウム(IV)200mg(0.24mmol)の混合物
をトルエン20mlに溶解した。溶液を、室温で15分間
攪拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮し、シリカ越しの
クロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エ
チル8/2)によって精製して、所望の生成物を得た。
【0083】工程4:(5S)−5−エチル−1−フル
オロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔c〕ピ
リジン−5,6−ジオール 蒸留水50ml、フェリシアン化カリウム9g(27.3m
mol)、炭酸カリウム3.6g(28mmol)、オスミウム
酸カリウム二水和物10mg(0.03mmol)及びメタン
スルホンアミド0.85g(8.9mmol)を、tert−ブ
チルアルコール50ml中の(DHQD)2−Pyr80mg
(0.01mmol)の溶液に逐次加えた。室温で3分間の
攪拌の後、混合物を0℃に冷却し、tert−ブチルアルコ
ール5ml中の、前工程に記載した化合物1.4g(8.
6mmol)の溶液を加えた。反応混合物を0℃で2日間攪
拌した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を乾燥
し、濃縮し、シリカ越しのクロマトグラフィー(溶離
剤:シクロヘキサン/酢酸エチル5/5)によって精製
して、所望の生成物を得た。
【0084】工程5:(5S)−5−エチル−1−フル
オロ−5−ヒドロキシ−5,7−ジヒドロ−6H−シク
ロペンタ〔c〕ピリジン−6−オン ジメチルスルホキシド0.82mlを、前工程に記載した
化合物1.1g(5.5mmol)と、ジクロロメタン10
0ml中の塩化オキサリル0.48ml(5.5mmol)との
混合物に−78℃で加えた。−78℃で20分後、トリ
エチルアミン4ml(28.4mmol)を加え、混合物を低
い温度で15分間攪拌し、室温に戻した。反応混合物
を、水100mlで加水分解し、ジクロロメタンで抽出し
た。有機相を、1%塩酸水溶液、次いで飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄した。乾燥及び濃縮によって、所
望の生成物を得た。
【0085】工程6:(5S)−5−エチル−5−ヒド
ロキシ−5,7−1H−シクロペンタ〔c〕ピリジン−
1,6−(2H)−ジオン 調製Fの工程4に記載した方法に従い、前工程に記載し
た化合物を出発物質として用いて、所望の生成物を得
た。
【0086】調製J:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,8−ジヒドロ−1−(2H)−イソキノリノン 工程1:1−(3−アリル−2−フルオロ−4−ピリジ
ニル)−1−プロパノール 調製Iの工程1に記載した方法に従い、3−ペンタノン
をプロパナールに置き換えて、所望の生成物を得た。
【0087】工程2:1−(3−アリル−2−フルオロ
−4−ピリジニル)−1−プロパノン セライト0.5g、4Åの分子ふるい0.2g、及びクロ
ロクロム酸ピリジニウム0.58g(2.69mmol)
を、ジクロロメタン25ml中の、前工程に記載した化合
物0.5g(2.56mmol)の溶液に0℃で加えた。室
温に戻した後、混合物を15時間攪拌し、次いで濾過し
た。濾液を濃縮し、シリカ越しのクロマトグラフィー
(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン97/3)によっ
て精製して、所望の生成物を得た。
【0088】工程3:3−(3−アリル−2−フルオロ
−4−ピリジニル)−1−ペンテン−3−オール THF中の1Mの臭化ビニルマグネシウムの溶液2.1
mlを、THF10ml中の、前工程に記載した化合物0.
32g(1.66mmol)の溶液に0℃で加えた。0℃で
45分間の攪拌の後、混合物を、1M塩酸溶液で加水分
解し、エーテルで抽出した。有機相を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮した。残渣を、シリカゲル越しのクロマトグラフィー
(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン95/5)によっ
て精製して、所望の生成物を得た。
【0089】工程4:5−エチル−1−フルオロ−5,
8−ジヒドロ−5−イソキノリノール 調製Iの工程3に記載した方法に従い、前工程に記載し
た化合物を出発物質として用いて、所望の生成物を得
た。
【0090】工程5:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,8−ジヒドロ−1−(2H)−イソキノリノン tert−ブチラートカリウム5g(45mmol)を、tert−
ブタノール25ml中の、前工程に記載した生成物0.5
g(2.59mmol)の溶液に加えた。還流にて16時間
の攪拌の後、反応混合物を冷却し、水50mlで加水分解
し、2Mの塩酸溶液で酸性にした。得られた沈殿を濾取
し、乾燥して、所望の生成物を得た。
【0091】調製K:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,8−ジヒドロ−1,6,7−(2H)−イソキノリ
ントリオン 工程1:5−エチル−5,6,7−トリヒドロキシ−
5,6,7,8−テトラヒドロ−1−(2H)−イソキ
ノリノン tert−ブタノール中の四酸化オスミウムの2.5%溶液
4ml、次いでN−メチルモルフィンN−オキシド1.5
g(12.8mmol)を、ジオキサン70mlと水30mlと
の混合物中の、調製Jに記載した化合物2g(10.4m
mol)の溶液に室温で加えた。室温で終夜の攪拌後、混
合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を乾燥かつ濃縮し
て、所望の生成物を得た。
【0092】工程2:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,8−ジヒドロ−1,6,7−(2H)−イソキノリ
ントリオン ジメチルスルホキシド1.30ml(18.2mmol)を、
ジオキサン100ml中の、前工程に記載した化合物1g
(4.44mmol)と塩化オキサリル0.78ml(8.8
8mmol)との混合物に−78℃で加えた。−78℃で3
0分後、トリエチルアミン6ml(42.6mmol)を加え
た。−78℃で15分後、混合物を室温に戻した。反応
混合物を、水100mlで加水分解し、酢酸エチルで抽出
した。有機相を、1規定塩酸溶液、次いで飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄した。乾燥及び濃縮によって、
所望の生成物を得た。
【0093】調製L:7−エチル−7−ヒドロキシ−
2,4,7,7a−テトラヒドロキレノ(tetrahydroxi
reno)〔2,3−g〕イソキノリン−3(1aH)−オ
ン m−クロロ過安息香酸1.17g(6.8mmol)を、ジ
オキサン100ml中の、調製Jに記載した生成物1g
(5.2mmol)の溶液に0℃で加えた。室温で1時間攪
拌した後、溶液を、酢酸エチル100mlで希釈し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸マグネシウ
ムでの乾燥、及び蒸発による溶媒の除去によって、所望
の生成物を得た。
【0094】調製M:5−エチル−5−ヒドロキシ−
2,5,6,9−テトラヒドロ−1H−シクロヘプタ
〔c〕ピリジン−1−オン 調製Jに記載した方法に従い、工程3での臭化ビニルマ
グネシウムを臭化アリルマグネシウムに置き換えて、所
望の生成物を得た。
【0095】調製N:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,6,8,9−テトラヒドロ−1H−シクロヘプタ
〔c〕ピリジン−1,7(2H)−ジオン 工程1:(2−フルオロ−4−ヨード−3−ピリジニ
ル)メタノール 水素化ホウ素ナトリウム0.72g(19.2mmol)
を、テトラヒドロフラン100ml中の2−フルオロ−4
−ヨード−3−ピリジンカルボアルデヒド〔J.O.C., 19
93, 58, pp7832に記載〕4g(16mmol)の溶液に加え
た。混合物を、室温で4時間攪拌し、次いで加水分解し
た。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥
かつ濃縮して、所望の生成物を得た。
【0096】工程2:2−フルオロ−4−ヨード−3−
〔(2−メトキシエトキシ)メチル〕ピリジン ジクロロメタン10ml中のクロロメトキシ−2−メトキ
シエタン2.1g(16.8mmol)の溶液、次いでジク
ロロメタン10ml中のエチルジイソプロピルアミン2.
2g(16.8mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン
180mg(1.4mmol)の溶液を、ジクロロメタン20
ml中の、前工程に記載した化合物3.5g(14mmol)
の溶液に逐次加えた。混合物を、18時間攪拌し、次い
で加水分解した。混合物をジクロロメタンで抽出し、有
機相を、中性になるまで、飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄し、乾燥かつ濃縮して、所望の生成物を得た。
【0097】工程3:1−[2−フルオロ−3−〔(2
−メトキシエトキシ)メチル〕−4−ピリジニル]−1
−プロパノール 調製Gの工程2に記載した方法に従い、前工程に記載し
た化合物を出発物質として用い、かつプロピオンアルデ
ヒドを求電子剤として用いて、所望の生成物を得た。
【0098】工程4:1−[2−フルオロ−3−〔(2
−メトキシエトキシ)メチル〕−4−ピリジニル]−1
−プロパノン 調製Eの工程1に記載した方法に従い、前工程に記載し
た化合物を出発物質として用いて、所望の生成物を得
た。
【0099】工程5:メチル3−[2−フルオロ−3−
〔(2−メトキシエトキシ)メチル〕−4−ピリジニ
ル]−3−ヒドロキシ−ペンタノアート THF40ml中の、前工程に記載した化合物3g(1
0.2mmol)及びブロモ酢酸メチル5.1g(33mmo
l)の溶液を、予め6M塩酸での処理によって、還流を
保つようにして活性化した、THF5ml中の亜鉛2.1
6g(33mmol)の還流中の懸濁液に滴加した。添加を
完了したならば、混合物を還流にて1時間攪拌し、次い
で冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液で加水分解し
た。エーテルでの抽出の後、有機相を乾燥し、濃縮し、
シリカ越しのクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメ
タン/アセトン95/5)によって精製して、所望の生
成物を得た。
【0100】工程6:メチル3−〔2−フルオロ−3−
(ヒドロキシメチル)−4−ピリジニル〕−3−ヒドロ
キシペンタノアート THF20ml中の、前工程で調製した化合物3.5g
(10.1mmol)及び2規定HCl20mlの溶液を、室
温で3時間攪拌した。反応混合物をデカントし、水相を
酢酸エチルで抽出し、併せた有機相を、飽和塩化ナトリ
ウム水溶液で中性になるまで洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、蒸発による溶媒の除去によって、所望の生成
物を得た。
【0101】工程7:メチル3−(2−フルオロ−3−
ホルミル−4−ピリジニル)−3−ヒドロキシペンタノ
アート 二酸化マンガン1.2g(13.9mmol)を、ジクロロ
メタン50ml中の、前工程に記載した化合物3g(1
1.6mmol)の溶液に加えた。室温での2時間攪拌の
後、反応混合物をセライト越しに濾過し、濾液を濃縮し
て、所望の生成物を得た。
【0102】工程8:メチル3−〔4−(1−エチル−
1−ヒドロキシ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)
−2−フルオロ−3−ピリジニル〕−2−アクリラート 調製Gの工程6に記載した方法に従い、前工程に記載し
た化合物を出発物質として用いて、所望の生成物を得
た。
【0103】工程9:メチル3−〔2−フルオロ−3−
(3−メトキシ−3−オキソプロピル)−4−ピリジニ
ル〕−3−ヒドロキシペンタノアート 調製Gの工程7に記載した方法に従い、前工程に記載し
た化合物を出発物質として用いて、所望の生成物を得
た。
【0104】工程10:メチル3−〔2−フルオロ−3
−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)−2−オキソ
−1,2−ジヒドロ−4−ピリジニル〕−3−トリメチ
ルシリロキシペンタノアート 塩化メチレン5ml中のトリメチルシリルトリフラート
2.7ml(15mmol)の溶液を、塩化メチレン20ml中
の、前工程で調製した化合物3.1g(10mmol)及び
トリエチルアミン3g(30mmol)の溶液に0℃で滴加
した。反応混合物を、0℃で2時間攪拌し、次いで水2
0mlで加水分解した。有機相をデカントし、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。蒸発による溶媒の除去によって、所
望の生成物を得た。
【0105】工程11:メチル5−エチル−1−フルオ
ロ−7−オキソ−5−トリメチルシラニルオキシ−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ〔c〕
ピリジン−8−カルボキシラート 調製Gの工程9に記載した方法に従い、前工程に記載し
た化合物を出発物質として用いて、所望の生成物を得
た。
【0106】工程12:5−エチル−5−ヒドロキシ−
5,6,8,9−テトラヒドロ−1H−シクロヘプタ
〔c〕ピリジン−1,7(2H)−ジオン 水酸化カリウムの1規定溶液20ml中の、前工程に記載
した化合物1.7g(5mmol)の懸濁液を、還流にて2
時間加熱した。反応混合物を、室温に冷却し、6規定塩
酸溶液40mlの添加によって酸性にし、室温で30分
間、次いで80℃で1時間攪拌した。冷却した後、混合
物を塩化メチレンで抽出した。有機相を、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して、所望の生成物を得た。
【0107】調製O:5−エチル−5−ヒドロキシ−
2,5,6,8−テトラヒドロ−1,7−イソキノリン
ジオン 三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル複合体2ml(16.
7mmol)を、ジオキサン100ml中の、調製Lに記載し
た生成物1g(4.8mmol)の溶液に−78℃で加え
た。室温に戻した後、混合物を20時間攪拌し、次いで
酢酸エチル/水の混合物に注ぎ込んだ。有機相を硫酸マ
グネシウムで乾燥した。蒸発による溶媒の除去によっ
て、所望の生成物を得た。
【0108】実施例1:9−ヒドロキシ−9,12−ジ
ヒドロ−7H−シクロペンタ〔6,7〕インドリジノ
〔1,2−b〕−キノリン−7,10(8H)−ジオン 工程a:2−〔(2−ブロモ−3−キノリニル)メチ
ル〕−7−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−1H−シク
ロペンタ〔c〕ピリジン−1,5(2H)−ジオン 鉱油中80%の分散としてのNaH0.6mmol(18m
g)を、DME/DMF混合物(16/4(v/v))20
ml中の、調製Aに記載した化合物0.6mmol(100m
g)の0℃の攪拌溶液に、小画分として加えた。混合物
を0℃で10分間攪拌してから、LiBr2.4mmol
(210mg)をこの温度で加えた。室温に戻した後、反
応混合物を1/4時間攪拌してから、2−ブロモ−3−
ブロモメチルキノリン0.66mmol(200ml)を加え
た。次いで、反応混合物を80℃で20時間加熱し、室
温に戻した後に、過剰量の水に注ぎ込んだ。生成した沈
澱を濾取し、エーテルで洗浄して、所望の生成物を得
た。
【0109】工程b:9−ヒドロキシ−9,12−ジヒ
ドロ−7H−シクロペンタ〔6,7〕インドリジノ
〔1,2−b〕キノリン−7,10(8H)−ジオン 不活性雰囲気下で、前工程に記載した化合物0.98mm
ol(380mg)、酢酸カリウム3.2mmol(319m
g)、臭化テトラブチルアンモニウム1.57mmol(5
05mg)、及びアセトニトリル45ml中の酢酸パラジウ
ム17mmol(38mg)を逐次混合した。次いで、混合物
を4時間還流し、その後、熱い間に濾過した。残渣をジ
クロロメタン及びメタノールの熱溶液で洗浄した。次い
で、濾液を濃縮し、シリカ越しのクロマトグラフィー
(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール98/2)によ
って精製して、所望の生成物を得た。 質量スペクトル : LC−MS : m/z : 305
(MH+) ; 287 (MH+−H2O)
【0110】実施例2:7−エチル−7,8−ジヒドロ
キシ−7,8,9,12−テトラヒドロ−10H−シク
ロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリ
ン−10−オン 実施例1に記載した方法に従い、調製Bに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0111】実施例3:7−エチル−7,8−ジヒドロ
キシ−7,12−ジヒドロ−10H−シクロペンタ
〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−10
−オン 実施例1に記載した方法に従い、調製Cに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0112】実施例4:7−エチル−7−ヒドロキシ−
7H−シクロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−
b〕キノリン−8,9,10(12H)−トリオン 実施例1に記載した方法に従い、調製Dに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0113】実施例5:7−エチル−7−ヒドロキシ−
7H−シクロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−
b〕キノリン−9,10(8H,12H)−ジオン 実施例1に記載した方法に従い、調製Eに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0114】実施例6a:7−エチル−7−ヒドロキシ
−8−〔2−(1,3−ジオキソラン)イル〕−9,1
2−ジヒドロ−7H−シクロペンタ〔6,7〕インドリ
ジノ〔1,2−b〕キノリン−10−オン 実施例1に記載した方法に従い、調製Fに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 377
【0115】実施例6b:7−エチル−7−ヒドロキシ
−9,12−ジヒドロ−7H−シクロペンタ〔6,7〕
インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−8,10−ジオ
ン トリフルオロ酢酸10ml及び水1ml中の、実施例6aで
調製した化合物1g(2.66mmol)の溶液を、80℃
で2時間加熱した。混合物を真空で濃縮し、残渣を水2
0mlに投入し、沈澱を濾取し、熱アルコール10mlに溶
解した。不溶性生成物の濾過及び乾燥によって、所望の
生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 333
【0116】実施例9、10、11、12、13、14
及び15の化合物を、同様にして得た。
【0117】実施例7:7−エチル−7−ヒドロキシ−
10,13−ジヒドロベンゾ〔6,7〕インドリジノ
〔1,2−b〕−キノリン−8,11(7H,9H)−
ジオン 実施例1に記載した方法に従い、調製Gに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 347
【0118】実施例8:7−エチル−7−ヒドロキシ−
9−メトキシ−7,8,9,12−テトラヒドロ−10
H−シクロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−
b〕キノリン−10−オン 実施例1に記載した方法に従い、調製Hに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 349
【0119】実施例9:3−クロロ−7−エチル−7−
ヒドロキシ−2−メチル−9,12−ジヒドロ−7H−
シクロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キ
ノリン−8,10−オン 実施例6(6a+6b)に記載した方法に従い、調製F
に記載した化合物を出発物質として用い、2−ブロモ−
3−ブロモメチルキノリンを2−ブロモ−3−ブロモメ
チル−7−クロロ−6−メチルキノリンで置き換えるこ
とで、所望の生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 381
【0120】実施例10:2,3−ジメチル−7−エチ
ル−7−ヒドロキシ−9,12−ジヒドロ−7H−シク
ロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリ
ン−8,10−ジオン 実施例6(6a+6b)に記載した方法に従い、調製F
に記載した化合物を出発物質として用い、2−ブロモ−
3−ブロモメチルキノリンを2−ブロモ−3−ブロモメ
チル−6,7−ジメチルキノリンで置き換えて、所望の
生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 361
【0121】実施例11:7−エチル−7−ヒドロキシ
−2,3−メチレンジオキシ−9,12−ジヒドロ−7
H−シクロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−
b〕キノリン−8,10−ジオン 実施例6(6a+6b)に記載した方法に従い、調製F
に記載した化合物を出発物質として用い、2−ブロモ−
3−ブロモメチルキノリンを2−ブロモ−3−ブロモメ
チル−6,7−メチレンジオキシキノリンで置き換える
ことで、所望の生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 377
【0122】実施例12:2,3−ジフルオロ−7−エ
チル−7−ヒドロキシ−9,12−ジヒドロ−7H−シ
クロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノ
リン−8,10−ジオン 実施例6(6a+6b)に記載した方法に従い、調製F
に記載した化合物を出発物質として用い、2−ブロモ−
3−ブロモメチルキノリンを2−ブロモ−3−ブロモメ
チル−6,7−ジフルオロキノリンで置き換えること
で、所望の生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 369
【0123】実施例13:2−クロロ−7−エチル−7
−ヒドロキシ−9,12−ジヒドロ−7H−シクロペン
タ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−
8,10−ジオン 実施例6(6a+6b)に記載した方法に従い、調製F
に記載した化合物を出発物質として用い、2−ブロモ−
3−ブロモメチルキノリンを2−ブロモ−3−ブロモメ
チル−6−クロロキノリンで置き換えることで、所望の
生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 367
【0124】実施例14:7−エチル−7−ヒドロキシ
−2−メトキシ−9,12−ジヒドロ−7H−シクロペ
ンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−
8,10−ジオン 実施例6(6a+6b)に記載した方法に従い、調製F
に記載した化合物を出発物質として用い、2−ブロモ−
3−ブロモメチルキノリンを2−ブロモ−3−ブロモメ
チル−6−メトキシキノリンで置き換えることで、所望
の生成物を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 363
【0125】実施例15:2−クロロ−7−エチル−7
−ヒドロキシ−3−メチル−9,12−ジヒドロ−7H
−シクロペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕
キノリン−8,10−ジオン 実施例6(6a+6b)に記載した方法に従い、調製F
に記載した化合物を出発物質として用い、2−ブロモ−
3−ブロモメチルキノリンを2−ブロモ−3−ブロモメ
チル−6−クロロ−7−メチルキノリンで置き換えるこ
とで、所望の生成物を得た。
【0126】実施例16:(7S)−7−エチル−7−
ヒドロキシ−9,12−ジヒドロ−7H−シクロペンタ
〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−8,
10−ジオン 実施例1に記載した方法に従い、調製Iに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0127】実施例17:7−エチル−7−ヒドロキシ
−10,13−ジヒドロベンゾ〔6,7〕インドリジノ
〔1,2−b〕−キノリン−11(7H)−オン 実施例1に記載した方法に従い、調製Jに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0128】実施例18:7−エチル−7−ヒドロキシ
−10,13−ジヒドロベンゾ〔6,7〕インドリジノ
〔1,2−b〕キノリン−8,9,11(7H)−トリ
オン 実施例1に記載した方法に従い、調製Kに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0129】実施例19:2−エチル−2−ヒドロキシ
−1a,10,13,13a−テトラヒドロ〔1〕ベン
ゾキレノ(benzoxireno)〔3′,4′:6,7〕インド
リジノ〔1,2−b〕キノリン−12(2H)−オン 実施例1に記載した方法に従い、調製Lに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0130】実施例20:7−エチル−7−ヒドロキシ
−7,8,l0,13−テトラヒドロベンゾ〔6,7〕
インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−9,11−ジオ
ン 実施例1に記載した方法に従い、調製Oに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0131】実施例21:7−エチル−7−ヒドロキシ
−7,8,11,14−テトラヒドロ−12H−シクロ
ヘプタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン
−12−オン 実施例1に記載した方法に従い、調製Mに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0132】実施例22:7−エチル−7−ヒドロキシ
−11,14−ジヒドロ−7H−シクロヘプタ〔6,
7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−9,12
(8H,10H)−ジオン 実施例1に記載した方法に従い、調製Nに記載した化合
物を出発物質として用いて、所望の生成物を得た。
【0133】実施例23:2,3−ジフルオロ−7−エ
チル−7−ヒドロキシ−10,13−ジヒドロベンゾ
〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−8,
11(7H,9H)−ジオン 実施例1に記載した方法に従い、調製Gに記載した化合
物を出発物質として用い、2−ブロモ−3−ブロモエチ
ルキノリンを2−ブロモ−3−ブロモメチル−6,7−
ジフルオロキノリンで置き換えることで、所望の生成物
を得た。 質量スペクトル : (MH+) m/z = 383
【0134】薬理学的研究 実施例A:in vitro活性 マウス白血病L1210をin vitroで用いた。10%ウ
シ胎児血清、2mMグルタミン、50U/mlのペニシリ
ン、50μg/mlのストレプトマイシン、及び10mMH
epes(pH7.4)を含む完全RPMI 1640培
地で、細胞を培養した。細胞を、マイクロプレート上に
分散し、細胞毒性化合物に4倍加周期(4 doubling tim
e)、すなわち48時間(L1210)接触させた。次
いで、生存細胞の数を、比色分析アッセイである、微量
培養テトラゾリウムアッセイ〔J. Carmichael et al.,
Cancer Res., 47, 936-942, (1987) 〕によって定量し
た。結果は、IC50、すなわち処置された細胞の増殖を
50%阻害する細胞毒性濃度として表した。
【0135】本発明の化合物は、IC50値が10-6Mよ
り顕著に低く、強力な細胞毒性を示す薬剤であると考え
られる。
【0136】実施例B:医薬組成物 10mgの用量を含有する1,000錠の調製のための処
方: 実施例5の化合物: 10g ヒドロキシプロピルセルロース: 2g コムギ澱粉: 10g 乳糖: 100g ステアリン酸マグネシウム: 3g タルク: 3g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アラン・ピエール フランス国、エフ−78580 レ・ザ・リュ エット・ル・ロワ、シマン・デ・ボワ・ジ ャノード 9 (72)発明者 ガーナム・アタシィ フランス国、エフ−92210 サン・クルド、 リュ・ミシェル・サル 8 (72)発明者 ジョン・イクマン フランス国、エフ−92800 ピュトー、リ ュ・カルトー 33、レジダンス・オフェン バシュ、アパルトマン 30エ (72)発明者 ベルナール・シムティエール フランス国、エフ−75020 パリ、クー ル・ドゥ・ヴァンサンヌ 37

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、nは、0、1又は2であり、 R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ他から独立し
    て、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル
    基、アルキニル基、ペルハロアルキル基、(C 3
    11)シクロアルキル基、(C3〜C11)シクロアルキ
    ル−アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル
    基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシ
    カルボニル基、アシルオキシ基、カルボキシ基、ニトロ
    基、シアノ基、アミノカルボニル基(場合により窒素原
    子において1又は2個のアルキル基で置換されてい
    る)、並びに基−(CH2p−NRab及び−O−C
    (O)−N−Rab(ここで、pは、0〜6の整数であ
    り、Ra及びRbは、それぞれ他から独立して、水素原
    子、アルキル基、(C3〜C11)シクロアルキル基、
    (C3〜C11)シクロアルキル−アルキル基、アシル
    基、場合により置換されたアリール基、若しくは場合に
    より置換されたアリールアルキル基を表すか、又はRa
    及びRbは、それらが結合している窒素原子とともに、
    ピロリル、ピペリジニル若しくはピペラジニル基を形成
    して、これらの環状基のそれぞれは、場合により置換さ
    れていてもよい)から選ばれるか、あるいは隣接する二
    つの基R2、R3、R4及びR5は、それらが結合している
    炭素原子と一緒になって、基−O−(CH2t−O−
    (ここで、tは、1〜3の整数である)を形成し、 R60、R70n、R80及びR90は、それぞれ他から独立し
    て、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、又は基−
    O−(CO)−X若しくは−O−(CO)−NXW(こ
    こで、X及びWは、それぞれ他から独立して、アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、(C3〜C11)シク
    ロアルキル基、(C3〜C11)シクロアルキル−アルキ
    ル基、場合により置換されたアリール基、又は場合によ
    り置換されたアリールアルキル基を表す)を表し、 R61、R71n、R81及びR91は、それぞれ他から独立し
    て、水素原子、アルキル基、アルケニル基若しくはアル
    キニル基を表すか、あるいは隣接する炭素原子において
    対になり、一緒になって結合若しくはオキシラン基を形
    成するか、あるいは、二つのジェミナル基(R60
    61)及び/又は(R70nとR71n)及び/又は(R80
    81)及び/又は(R90とR91)は、一緒になってオキ
    ソ基若しくは基−O−(CH2t1−O−(ここで、t
    1は、1〜3の整数である)を形成するが、 但し、R60、R61、R70n、R71n、R80、R81、R90
    びR91が、すべて水素を表すことはなく、 ここで、用語「アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有
    する直鎖又は分枝鎖を意味し、 用語「アルケニル」は、2〜6個の炭素原子を有し、か
    つ1〜3個の二重結合を含む直鎖又は分枝鎖を意味し、 用語「アルキニル」は、2〜6個の炭素原子を有し、か
    つ1〜3個の三重結合を含む直鎖又は分枝鎖を意味し、 用語「アルコキシ」は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖
    又は分枝鎖状のアルキルオキシ基を意味し、 用語「アシル」は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖又は
    分枝鎖状のアルキルカルボニル基を意味し、 用語「アリール」は、フェニル又はナフチル基を意味
    し、 アリール又はアリールアルキル基に関連して用いられる
    ときの用語「置換された」は、問題の基が、1個若しく
    はそれ以上のハロゲン原子、並びに/又は、基アルキ
    ル、アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ及び/若
    しくはアミノ(場合により1個若しくは2個のアルキル
    基で置換されている)で置換されていることを意味し、 ピロリル、ピペリジニル又はピペラジニル基に関連して
    用いられるときの用語「置換された」は、問題の基が、
    1個若しくはそれ以上のアルキル、アルコキシ、アリー
    ル、アリールアルキル、アリールオキシ及び/又はアリ
    ールオキシアルキル基で置換されていることを意味する
    ものと理解される。〕で示される化合物、それらの鏡像
    異性体、ジアステレオ異性体、又は薬学的に許容される
    酸若しくは塩基とのそれらの付加塩。
  2. 【請求項2】 nが0である、請求項1記載の式(I)
    の化合物、それらの鏡像異性体、ジアステレオ異性体、
    又は薬学的に許容される酸若しくは塩基とのそれらの付
    加塩。
  3. 【請求項3】 nが1である、請求項1記載の式(I)
    の化合物、それらの鏡像異性体、ジアステレオ異性体、
    又は薬学的に許容される酸若しくは塩基とのそれらの付
    加塩。
  4. 【請求項4】 nが2である、請求項1記載の式(I)
    の化合物、それらの鏡像異性体、ジアステレオ異性体、
    又は薬学的に許容される酸若しくは塩基とのそれらの付
    加塩。
  5. 【請求項5】 R60がヒドロキシ基を表し、かつR61
    アルキル基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物、
    それらの鏡像異性体、ジアステレオ異性体、又は薬学的
    に許容される酸若しくは塩基とのそれらの付加塩。
  6. 【請求項6】 R80及びR81が、一緒になってオキソ基
    を形成する、請求項1記載の式(I)の化合物、それら
    の鏡像異性体、ジアステレオ異性体、又は薬学的に許容
    される酸若しくは塩基とのそれらの付加塩。
  7. 【請求項7】 R90及びR91が、一緒になってオキソ基
    を形成する、請求項1記載の式(I)の化合物、それら
    の鏡像異性体、ジアステレオ異性体、又は薬学的に許容
    される酸若しくは塩基とのそれらの付加塩。
  8. 【請求項8】 R80がR81とともに、かつR90がR91
    ともに、2個のオキソ基を形成する、請求項1記載の式
    (I)の化合物、それらの鏡像異性体、ジアステレオ異
    性体、又は薬学的に許容される酸若しくは塩基とのそれ
    らの付加塩。
  9. 【請求項9】 R1が、水素原子を表す、請求項1記載
    の式(I)の化合物、それらの鏡像異性体、ジアステレ
    オ異性体、又は薬学的に許容される酸若しくは塩基との
    それらの付加塩。
  10. 【請求項10】 R2、R3、R4及びR5が、水素原子、
    ハロゲン原子、アルキル基及びアルコキシ基から選ばれ
    るか、あるいは、これらのうち2基が、隣接する二個の
    炭素原子に結合しているとき、一緒になってメチレンジ
    オキシ若しくはエチレンジオキシ基を形成する、請求項
    1記載の式(I)の化合物、それらの鏡像異性体、ジア
    ステレオ異性体、又は薬学的に許容される酸若しくは塩
    基とのそれらの付加塩。
  11. 【請求項11】 R1、R2及びR5のそれぞれが、水素
    原子を表し、R3及びR4が、水素原子、ハロゲン原子、
    アルキル基及びアルコキシ基から選ばれるか、又は一緒
    になってメチレンジオキシ基を形成し、R60、R70n
    80及びR90が、それぞれ他から独立して、水素原子、
    ヒドロキシ基若しくはアルコキシ基を表し、そして、R
    61、R71n、R81及びR91が、それぞれ他から独立し
    て、水素原子若しくはアルキル基を表すか、又は隣接す
    る炭素原子において対になり、一緒になって結合若しく
    はオキシラン基を形成するか、あるいは、二つのジェミ
    ナル基(R60とR61)及び/又は(R70nとR71n)及び
    /又は(R80とR81)及び/又は(R90とR91)が、一
    緒になってオキソ基を形成する、請求項1記載の式
    (I)の化合物、それらの鏡像異性体、ジアステレオ異
    性体、及び薬学的に許容される酸若しくは塩基とのそれ
    らの付加塩。
  12. 【請求項12】 3−クロロ−7−エチル−7−ヒドロ
    キシ−2−メチル−9,12−ジヒドロ−7H−シクロ
    ペンタ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン
    −8,10−オンである、請求項1記載の式(I)の化
    合物。
  13. 【請求項13】 2,3−ジフルオロ−7−エチル−7
    −ヒドロキシ−9,12−ジヒドロ−7H−シクロペン
    タ〔6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キノリン−
    8,10−ジオンである、請求項1記載の式(I)の化
    合物。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の式(I)の化合物の製
    造方法であって、出発物質として、式(II): 【化2】 〔式中、n、R60、R61、R70n、R71n、R80、R81
    90及びR91は、式(I)について定義されたとおりで
    ある〕で示される化合物を用い、これを塩基性媒質中
    で、式(III): 【化3】 〔式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(I)につ
    いて定義されたとおりであり、Hal及びHal′は、それぞ
    れ他から独立して、ハロゲン原子を表す〕で示される化
    合物、又は式(III′): 【化4】 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びHalは、上記に定
    義されたとおりである〕で示される化合物と縮合させ
    て、式(IV): 【化5】 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、R60、R61
    70n、R71n、R80、R8 1、R90、R91及びHalは、上
    記に定義されたとおりである〕で示される化合物を得
    て、この化合物(IV)を、パラジウム化合物により触媒
    される分子内環化反応に付して、式(I)の化合物を得
    る(ここで、 上記方法を簡明にする目的で、R60、R61、R70n、R
    71n、R80、R81、R90及びR91中に存在する反応基
    を、慣用の保護基によって保護することができ、そし
    て、適切な時点で、脱保護することができ;これらの同
    じ位置に存在するヒドロキシ基は、慣用の化学的方法に
    よってオキソ基へと酸化することができ、逆に、これら
    の同じ位置に存在するオキソ基は、合成中の適切ないか
    なる時点でも、慣用の還元剤によって還元することがで
    き;そしてこれらの基のうち二つが、一緒になって結合
    を形成するとき、後者は、合成を促進するために、当業
    者によって適切と思われるいかなる時点でも導入するこ
    とができるものと理解され、 この式(I)の化合物は、 必要ならば、慣用の精製技術に従って、精製することが
    でき、 適宜、慣用の分離技術に従って、その立体異性体へと分
    離することができ、 所望ならば、薬学的に許容される酸又は塩基とのその付
    加塩へと変換される)ことを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 式(II′): 【化6】 〔式中、n、R60、R61、R70n、R71n、R80、R81
    90及びR91は、式(I)で定義されたとおりであり、
    *は、基R60及びR61を結合している炭素原子が、一定
    の立体配置(R)又は(S)を有することを示す〕で示
    される基質を用いて、式(I′): 【化7】 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、R60、R61
    70n、R71n、R80、R8 1、R90及びR91は、式(I)
    で定義されたとおりであり、*は、炭素原子の立体配置
    が固定されていることを示す〕で示される化合物を得る
    ことを特徴とする請求項14記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 単独で、又は薬学的に許容される1種
    類若しくはそれ以上の不活性、非毒性の賦形剤若しくは
    担体と一緒に、請求項1〜13のいずれか一項記載の化
    合物少なくとも1種類を活性成分として含む、医薬組成
    物。
  17. 【請求項17】 癌性疾患の処置用の医薬を製造する際
    に用いるための、請求項1〜13のいずれか一項記載の
    少なくとも1種類の活性成分を含む、請求項16記載の
    医薬組成物。
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